JP6879028B2 - 酒造用精米機 - Google Patents
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Description
なお、精白ロールとしての金剛ロールは、円筒体を構成する筒壁の表面側に円環状の凸部を竪方向に数段設けた一体成形の形態が定着している。
なお、特許文献2の酒造用精米機は研削効率を向上させるためにダイヤモンド砥粒を採用し、前記薄肉の円筒体の表面に固着している。ダイヤモンド砥粒の採用により研削効率が高まって精白ロールを小型化しても必要な研削効率を確保でき、精白ロールの軽量化をさらに図ることができるとしている。
一方、特許文献2の精白ロールのように芯金として金属の薄肉体で円筒体を構成し、砥粒としてダイヤモンドを採用すれば、軽量な精白ロールで研削効率を落とすことなく精白作業が可能と考えられる。
この発明は、軽量かつ剛性が高く、しかも米粒温度の上昇を抑制できる研削ロールの提供を課題とする。
堅型研削式精米機の研削ロールであって、円筒体とその表面に固着された砥粒とからなるものとする。
円筒体を構成する筒壁は、筒壁の断面内において空洞を設けて肉盗りしたものとする。
〔手段2〕
前記円筒体を構成する筒壁が金属で構成され、筒壁の断面内において円環状の空洞が設けられている請求項1に記載の研削ロール。
〔手段3〕
手段1の具体例として、研削ロールは、輪切りされた部分ロールを積み重ねて構成する。部分ロールどうしの接合面のそれぞれに、溝を対向させて形成しておく。部分ロールを積み重ねると筒壁が形成されて円筒体となり、また、溝が合体することで筒壁の断面内において空洞が形成された構造となる。なお、溝は環状、分断された環状、あるいはレンコン穴形状、塊状などのこともある。
〔手段4〕
手段1〜3において、前記の空洞を円筒体の内側空間へつながる複数の開口によって前記内側空間とつなげた構造とすることがある。
〔手段5〕
手段1〜4において、円筒体の表面に固着される砥粒はcBN砥粒を電着により固定したものとすることがある。
筒壁に空洞を設けることで筒壁の壁厚が大きくなるので、曲げモーメントの大きな筒壁になる。このため、剛性の高い研削ロールを得られる。この場合、筒壁の材質が金属であると剛性がさらに高まる。
輪切り状の部分ロールを積み重ねた研削ロールでは、部分ロールの接合面のそれぞれに溝を対向して配置することで積み重ねたとき筒壁の断面において空洞を形成できるので、筒壁に空洞を作りやすい。この場合、空洞の形態は円環状を含め種々に形成できる。
筒壁を金属で構成すると、ダイヤモンド砥粒、cBN砥粒、SiC砥粒等を電着により筒壁へ強固に固定することができる。
また、研削ロールを輪切り状の部分ロールの積み重ね構造にすると、個々の部分ロールは取扱いが容易な大きさと重量になるので、製造時や保守時あるいは磨耗に伴う砥粒層の再生時における作業負担を軽減できる。
精白部2は、研削作用により米粒を精白する部分である。
貯留タンク3は、精白部2に米粒を供給し、また、精白の循環作業のために精白作業中の米粒を一時貯留するものである。
揚穀部5は、万石部4からの米粒を貯留タンク3の頂部へ揚穀し、貯留タンク3に供給し、米粒を循環させる。
制御部6は、これら一連の作業をパラメータの設定が可能なプログラムとシーケンスによって管理する。
揚穀部機台8には上部作業台9が設けられ、精白部機台7には下部作業台10が設けられる。
精白筒12は、上部が米粒の受け口14とされ、基部が精白部機台7に固定される。基部の一部は切り欠かれて送り口15となっている。
研削アセンブリ11は、竪軸16、押さえ部材17、研削ロール18、ロール受け台19を備え、竪軸16を中心に組み付けられている。研削ロール18、押さえ部材17およびロール受け台19はいずれも平面視にて円形であり、中央に竪軸16に対するボスを有する。
竪軸16は精白部機台7に関して竪方向に軸支され、2箇所の軸受け機構20によって、スラスト方向に維持され、また、ラジアル方向で回転可能に軸支されている。
これによって、研削アセンブリ11は精白部機台7に取り付けられ、また、研削ロール18は留めボルト24によってロール受け台19と押さえ部材17の間に挟まれて固定される。したがって、研削アセンブリ11は竪軸16と共に回転される。
そして、竪軸16の下端には受動プーリー27が固定され、簡略に示したモーターMの駆動プーリーとVベルトによって連動するよう連結されている。
精白筒12の基部に設けた前記送り口15は、万石部4へと米粒を案内する排出樋13に開口しており、この開口には圧力調整弁28が配置されている。圧力調整弁28は精白室25における米粒圧力に応じて開度が変化するものである。
部分ロール18a〜18dはこの実施例においてアルミ合金製であり、図のように、部分ロール18a〜18dどうしが接合する面にそれぞれ対向して環状溝(29a、29b)、(30a,30b)、(31a,31b)が形成されている。また、部分ロール18a〜18dのそれぞれの外周面にcBN砥粒が電着によって固定されている。
すなわち、研削ロール18は、積層された複数の部分ロール18a〜18dによって形成された円筒体32とその表面に固着されたcBN砥粒33とからなる(図5)。
円環状の空洞29,30,31には、それぞれ円筒体32の内側空間35とつながった複数の開口36が設けられている(図5,6)。これらの開口36は、前記の環状溝(29a、29b)、(30a,30b)、(31a,31b)の内側溝壁を切り欠くことにより形成される。
したがって、研削ロール18は筒壁34の厚さを大きくして精白作業に十分な剛性を維持すると共に、円環状の空洞29などによる肉盗りによって筒壁34ひいては研削ロール18全体の重量を軽減してある。
研削ロール18は、この実施例において、円筒体32を構成する3段目の部分ロール18cの内部に円形の取付けフランジ37を設け(図4)、その中央に前記のボス22を有している。
また、押さえ部材17も上端の部分ロール18aの上面に設けた凹部へ円錐形の下縁を嵌め込んで、上端の部分ロール11aの表面と滑らかに連続させてある。
なお、ロール押さえ部材17の表面にも砥粒を配置することがある。
精白部2には貯留タンク3から受け口14を通じて精白室25に米粒が送り込まれ、精白筒12と研削ロール18との間で米粒が研削される(精白される)。精白室25を通過した米粒はロール受け台19の外周部分26で受け止められ、やがて、送り口15から排出樋13に送り出される。
また、研削ロール18が回転することにより、円筒体32の内側空間35で空気が動き、複数の開口36を通じて円環状の空洞29,30,31を空気が流通する(図6)。これにより、研削ロール18の蓄熱が抑制され、精白作業による米粒の温度上昇が低くなる。
実施例では、筒壁34の断面内に設ける空洞を円環状としたが、空洞は、分断された円環状、レンコン穴形状、塊状などに形成される。肉盗りとして有効な空洞であればよい。
実施例では、研削ロール18が4つの部分ロールに分割されたものを例として説明したが、取り扱い易い大きさと重量となるように分割すればよい。
一方、筒壁34の断面内において空洞を設けて肉盗りが可能であれば、研削ロール18を部分ロールに分割する必要はなく、一体に形成することもできる。
筒壁34を構成する材質としては金属以外に、FRP、樹脂、ABS、炭素繊維などが考えられる。
円筒体32の表面へ砥粒を固定するのに接着材を利用するなど、電着以外の手段を用いてもよい。
実施例では、研削ロール18の表面形態を従来の金剛ロールと同様にしているが、環状の凸部の数を増やしたり、無くしたりした形態は設計事項である。
研削ロール18は、部分ロール18a,18b,18cごとに砥粒の粒度や例えばダイヤモンド砥粒にするなど砥粒の質を変えてもよい。
本発明は、上記実施の形態に限るものでなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいてその構成を適宜変更できる。
2 精白部
3 貯留タンク
4 万石部
5 揚穀郡
6 制御部
7 精白部機台
8 揚穀部機台
9 上部作業台
10 下部作業台
11 研削アセンブリ
12 精白筒
13 排出樋
14 受け口
15 送り口
16 竪軸
17 押さえ部材
18 研削ロール
19 ロール受け台
20 軸受け機構
21 ボス(ロール受け台の)
22 ボス(研削ロールの)
23 ボス(押さえ部材の)
24 留めボルト
25 精白室
26 外周部分
27 受動プーリー
28 圧力調整弁
29 円環状の空洞
29a、29b 環状溝
30 円環状の空洞
30a、30b 環状溝
31 円環状の空洞
31a、31b 環状溝
32 円筒体
33 cBN砥粒
34 筒壁
35 内側空間
36 開口
37 取付けフランジ
Claims (5)
- 堅型研削式精米機の研削ロールであって、円筒体とその表面に固着された砥粒とからなり、
円筒体を構成する筒壁は、筒壁の断面内において空洞を設けて肉盗りされていることを特徴とした研削ロール。 - 前記円筒体を構成する筒壁が金属で構成され、筒壁の断面内において円環状の空洞が設けられている請求項1記載の研削ロール。
- 研削ロールは、輪切りされた部分ロールを積み重ねて構成されており、部分ロールどうしの接合面のそれぞれに、環状溝を対向させて形成してあり、部分ロールを積み重ねて形成される円筒体の筒壁に、前記環状溝が合体することで筒壁の断面内において円環状の空洞が形成されて肉盗りされていることを特徴とした請求項1又は2に記載の研削ロール。
- 円環状の空洞が円筒体の内側空間へつながる複数の開口によって前記内側空間とつながっていることを特徴とした請求項2に記載の研削ロール。
- 円筒体の表面に固着された砥粒はcBN砥粒を電着により固定したものであることを特徴とし請求項1〜4のいずれか一つに記載の研削ロール。
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