[go: up one dir, main page]

JP6866637B2 - 増幅器 - Google Patents

増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP6866637B2
JP6866637B2 JP2016252295A JP2016252295A JP6866637B2 JP 6866637 B2 JP6866637 B2 JP 6866637B2 JP 2016252295 A JP2016252295 A JP 2016252295A JP 2016252295 A JP2016252295 A JP 2016252295A JP 6866637 B2 JP6866637 B2 JP 6866637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output terminal
terminal out
phase output
negative
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016252295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018107644A (ja
Inventor
藤田 心一
心一 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2016252295A priority Critical patent/JP6866637B2/ja
Publication of JP2018107644A publication Critical patent/JP2018107644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866637B2 publication Critical patent/JP6866637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、音響システム等に好適な増幅器に関する。
音響システムにおいては、スピーカに印加する電圧を大きくしたいという要求が生じる場合がある。このような要求に応えるための技術として、2台の増幅器をBTL(Bridge-Tied Load)接続する技術がある。このBTL接続を利用した音響システムでは、2台の増幅器の出力端子間にスピーカ等の負荷を接続する。そして、入力信号を2台の増幅器の一方の増幅器に与えるとともに、入力信号を反転増幅器により反転した信号を他方の増幅器に与える。これにより2台の増幅器の出力端子に互いに逆相の交流電圧が発生し、負荷の駆動が行われる。このような音響システムによれば、1台の増幅器が出力する電圧の2倍の電圧で負荷を駆動することができる。
特許第3139386号
米国特許第4229706号
しかし、BTL接続を利用する場合、2台の増幅器の一方の前段に反転増幅器を挿入する必要があり、この反転増幅器の挿入に伴って、2台の増幅器の出力信号が正確な逆相関係の信号とならず、特性が劣化する問題がある。また、BTL接続は、その原理上、増幅器の接続台数が2台に限定されるため、スピーカに印加する電圧を1台の増幅器の出力電圧の3倍以上に大きくすることができないという問題がある。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、反転増幅器が不要であり、かつ、1台の増幅器により出力可能な電圧よりも高い出力電圧を得ることを可能にする技術的手段を提供することにある。また、この発明の第2の目的は、反転増幅器が不要であり、かつ、1台の増幅器により出力可能な電圧の3倍以上の出力電圧を得ることを可能にする技術的手段を提供することにある。
この発明は、フローティング電源により駆動される出力回路を各々備え、共通の入力信号を増幅して前記出力回路から各々出力する複数の増幅部を有し、前記複数の増幅部の前記出力回路を直列接続してなることを特徴とする増幅器を提供する。
この発明によれば、複数の増幅部の出力回路は、フローティング電源により駆動される回路である。従って、各出力回路の出力の動作点(直流電位)を外部から定めることができる。そして、この発明では、共通の入力信号を増幅する複数の増幅部の出力回路が直列接続されている。従って、この複数の出力回路を直列接続した回路から、各出力回路の出力電圧を加算した電圧が得られる。従って、この発明によれば、反転増幅器を使用することなく、1台の増幅器により出力可能な電圧よりも高い出力電圧を得ることが可能になる。また、この発明によれば、複数の増幅部に与える電源電圧を適切な電圧にすることにより、直列接続する出力回路の数を3以上とすることも可能であり、1台の増幅器により出力可能な電圧の3倍以上の出力電圧を得ることも可能である。
この発明の第1実施形態である増幅器の構成を示す回路図である。 同実施形態の比較例である増幅器の一部を抜き出して図示した等価回路図である。 同実施形態による増幅器の一部を抜き出して図示した等価回路図である。 この発明の第2実施形態である増幅器の構成を示す回路図である。 同実施形態による増幅器の一部を抜き出して図示した等価回路図である。 この発明の第3実施形態である増幅器の一部を抜き出して図示した等価回路図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態による増幅器の構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施形態による増幅器は、同一構成の増幅部100_1および100_2を相互に接続してなるものである。
増幅部100_1は、第1段差動増幅部10_1と、第2段差動増幅部30_1と、入力部70_1および80_1と、帰還部40_1とを有する。
入力部70_1は、直列接続された抵抗72_1およびキャパシタ73_1により構成されている。入力部80_1は、直列接続された抵抗82_1およびキャパシタ83_1により構成されている。
第1段差動増幅部10_1は、エミッタ同士が共通接続されたNPNトランジスタ11_1および12_1と、NPNトランジスタ11_1および12_1の各コレクタと高電位電源+VBとの間に接続された抵抗13_1および14_1と、NPNトランジスタ11_1および12_1のエミッタ同士の共通接続点と低電位電源−VBとの間に接続された抵抗15_1とを有する。
NPNトランジスタ11_1のベースは、入力部70_1を介して正相入力端子71に接続され、NPNトランジスタ12_1のベースは、入力部80_1を介して逆相入力端子81に接続されている。正相入力端子71に与えられる正相入力信号HOTは、入力部70_1を介すことにより正相入力信号aとしてNPNトランジスタ11_1のベースに与えられる。また、逆相入力端子81に与えられる逆相入力信号COLDは、入力部80_1を介すことにより逆相入力信号bとしてNPNトランジスタ12_1のベースに与えられる。そして、第1段差動増幅部10_1は、正相入力信号aおよび逆相入力信号bの差動増幅を行い、2相の信号e3およびe4をNPNトランジスタ11_1および12_1の各コレクタから出力する。
第2段差動増幅部30_1は、PNPトランジスタ31_1および32_1と、抵抗33_1、34_1および35_1とを有する。また、第2段差動増幅部30_1は、第1および第2のトランジスタであるNPNトランジスタ301_1および302_1と、第1および第2のフローティング電源303_1および304_1と、抵抗305_1および306_1とからなる出力回路350_1を有する。なお、この第2段差動増幅部30_1は、特許文献1に開示されている。
PNPトランジスタ31_1および32_1は、エミッタ同士が共通接続されており、この共通接続点と電位電源+VBとの間には抵抗35_1が接続されている。また、PNPトランジスタ31_1のコレクタは、抵抗306_1および33_1を直列に介して低電位電源−VBに接続されている。また、PNPトランジスタ32_1のコレクタは、抵抗305_1および34_1を直列に介して低電位電源−VBに接続されている。ここで、PNPトランジスタ31_1および32_2は出力インピーダンスが高く、また、抵抗33_1および34_1の抵抗値も高い。このため、抵抗306_1および33_1間の共通接続点と、抵抗305_1および34_1間の共通接続点は、グラウンドに対してフローティング状態とみなしてよい。
そして、PNPトランジスタ31_1のベースには、第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ11_1のコレクタからの出力信号e3が入力される。また、PNPトランジスタ32_1のベースには、第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ12_1のコレクタからの出力信号e4が入力される。
出力回路350_1において、第1のトランジスタであるNPNトランジスタ301_1は、第1の主要電極端子であるコレクタが正相出力端子OUT+に接続され、第2の主要電極端子であるエミッタが抵抗34_1および305_1間の共通接続点に接続されている。また、NPNトランジスタ301_1の制御電極端子であるベースと第2の主要電極端子であるエミッタとの間には抵抗305_1が接続されている。
第2のトランジスタであるNPNトランジスタ302_1は、第1の主要電極端子であるコレクタが逆相出力端子OUT−に接続され、第2の主要電極端子であるエミッタが抵抗33_1および306_1間の共通接続点に接続されている。また、NPNトランジスタ302_1の制御電極端子であるベースと第2の主要電極端子であるエミッタとの間には抵抗306_1が接続されている。
第1のフローティング電源303_1は、負極が第1のトランジスタであるNPNトランジスタ301_1のエミッタに接続され、正極が第2のトランジスタであるNPNトランジスタ302_1のコレクタに接続されている。また、第2のフローティング電源304_1は、負極が第2のトランジスタであるNPNトランジスタ302_1のエミッタに接続され、正極が第1のトランジスタであるNPNトランジスタ301_1のコレクタに接続されている。
第2段差動増幅部30_1では、PNPトランジスタ31_1および32_1からなる差動トラジスタペアが第1段差動増幅部10_のNPNトランジスタ11_1および12_1の各コレクタから得られる2相の出力信号e3およびe4の差動増幅を行い、PNPトランジスタ31_1および32_1の各コレクタ電流を増減させる。
そして、PNPトランジスタ31_1のコレクタ電流が増加してPNPトランジスタ32_1のコレクタ電流が減少すると、出力回路350_1では、NPNトランジスタ302_1が能動状態に移行し、NPNトランジスタ301_1が遮断状態に移行する。逆にPNPトランジスタ31_1のコレクタ電流が減少してPNPトランジスタ32_1のコレクタ電流が増加すると、出力回路350_1では、NPNトランジスタ302_1が遮断状態に移行し、NPNトランジスタ301_1が能動状態に移行する。
このように第2段差動増幅部30_1では、信号e3およびe4の差動増幅が行われることにより、出力回路350_1の第1および第2のトランジスタをプッシュプル駆動するための制御信号(この例ではPNPトランジスタ31_1および32_1のコレクタ電流)が生成される。
帰還部40_1は、抵抗41_1および41_2からなる。ここで、抵抗41_1は、逆相出力端子OUT−に発生する逆相出力信号dを第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ11_1のベースに帰還させる。また、抵抗41_2は、正相出力端子OUT+に発生する正相出力信号cを第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ12_1のベースに帰還させる。
ここで、正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−側から見た帰還部40_1の入力インピーダンスは高い。また、正相出力端子OUT+は、高インピーダンスであるNPNトランジスタ301_1を介して抵抗305_1および34_1間の共通接続点に接続されるとともに、フローティング電源304_1を介して抵抗306_1および33_1間の共通接続点に接続されている。また、逆相出力端子OUT−は、高インピーダンスであるNPNトランジスタ302_1を介して抵抗306_1および33_1間の共通接続点に接続されるとともに、フローティング電源303_1を介して抵抗305_1および34_1間の共通接続点に接続されている。そして、抵抗34_1および305_1間の共通接続点と抵抗33_1および306_1間の共通接続点は、上述したようにグラウンドに対してフローティング状態である。従って、正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−もグラウンドに対してフローティング状態となる。
以上、第1の増幅部100_1の構成を説明したが、第2の増幅部100_2も第1の増幅部100_1と全く同じ構成を有する。そこで、第2の増幅部100_2を構成する各部には、第1の増幅部100_1における対応する部分に使用された符号の後半の“_1”を“_2”に置き換えた符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態において、第1の増幅部100_1および第2の増幅部100_2は、入力側が並列接続されている。さらに詳述すると、正相入力端子71は、入力部70_1を介して第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ11_1のベースに接続されるとともに、入力部70_2を介して第1段差動増幅部10_2のNPNトランジスタ11_2のベースに接続されている。また、逆相入力端子81は、入力部80_1を介して第1段差動増幅部10_1のNPNトランジスタ12_1のベースに接続されるとともに、入力部80_2を介して第1段差動増幅部10_2のNPNトランジスタ12_2のベースに接続されている。
また、第1の増幅部100_1および第2の増幅部100_2は、出力回路350_1における正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間の回路と、出力回路350_2における正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間の回路が直列接続されている。さらに詳述すると、第1の増幅部100_1の正相出力端子OUT+は、第2の増幅部100_2の逆相出力端子OUT−に接続されている。そして、第2の増幅部100_2の正相出力端子OUT+と、第1の増幅部100_1の逆相出力端子OUT−との間に、本実施形態による増幅器の負荷(例えばスピーカ)が接続される。
以上が本実施形態の構成である。
次に本実施形態の動作について説明する。
図2は本実施形態の比較例である増幅器の出力回路350_1および350_2の等価回路を示す回路図である。図2では、出力回路350_1のフローティング電源303_1および304_1、NPNトランジスタ301_1および302−1と、出力回路350_2のフローティング電源303_2および304_2、NPNトランジスタ301_2および302−2のみが図示されている。また、この比較例では、出力回路350_1の正相出力端子OUT+と出力回路350_2の逆相出力端子OUT−は接続されておらず、出力回路350_1の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間と、出力回路350_2の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間に別個の負荷(図示の例ではスピーカ)が接続されている。
出力回路350_1および350_2はグラウンドに対して出力インピーダンスが高く、各々の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−はグラウンドに対してフローティング状態である。この正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−の直流レベルは、例えば外部の回路が任意に設定可能である。そして、出力回路350_1および350_2の各々の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−には、正相入力信号aおよび逆相入力信号bの差分に応じた差分を持った正相出力信号cおよび逆相出力信号dが発生する。具体的には次の通りである。
まず、正相入力信号aおよび逆相入力信号b間にa>bの関係が成立する期間は、第2段差動増幅部30_1および30_2では、入力信号e3およびe4間の関係がe3<e4となり、NPNトランジスタ302_1(302_2)を能動状態にし得るコレクタ電流がPNPトランジスタ31_1(31_2)に流れ、NPNトランジスタ301_1(301_2)を能動状態にし得るコレクタ電流がPNPトランジスタ32_1(32_2)に流れない。このため、正相出力端子OUT+からのプッシュ動作、逆相出力端子OUT−へのプル動作が行われる。この間、出力回路350_1(350_2)では、フローティング電源304_1(304_2)→正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間の負荷→NPNトランジスタ302_1(302_2)という経路に沿って電流が流れる(矢印Y1)。
一方、正相入力信号aおよび逆相入力信号b間にa<bの関係が成立する期間は、第2段差動増幅部30_1および30_2では、入力信号e3およびe4間の関係がe3>e4となり、NPNトランジスタ302_1(302_2)を能動状態にし得るコレクタ電流がPNPトランジスタ31_1(31_1)に流れず、NPNトランジスタ301_1(301_2)を能動状態にし得るコレクタ電流がPNPトランジスタ32_1(32_2)に流れる。このため、正相出力端子OUT+へのプル動作、逆相出力端子OUT−からのプッシュ動作が行われる。この間、出力回路350_1(350_2)では、フローティング電源303_1(303_2)→逆相出力端子OUT−および正相出力端子OUT+間の負荷→NPNトランジスタ301_1(301_2)という経路に沿って電流が流れる(矢印Y2)。
図示のように、出力回路350_1(350_2)の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−には互いに逆相の電圧が発生する。具体的には、a>bであり、e3<e4となる期間は、NPNトランジスタ302_1(302_2)が能動状態、NPNトランジスタ301_1(301_2)が遮断状態となるため、正相出力端子OUT+に正方向に振幅を持った交流成分が発生し、逆相出力端子OUT−に負方向に振幅を持った交流成分が発生する。一方、a<bであり、e3>e4となる期間は、NPNトランジスタ302_1(302_2)がOFF、NPNトランジスタ301_1(301_2)がONとなるため、正相出力端子OUT+に負方向に振幅を持った交流成分が発生し、逆相出力端子OUT−に正方向に振幅を持った交流成分が発生する。
そして、この互いに逆相の関係のある電圧の差分により正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間の負荷が駆動される。この正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−間に発生する電圧は、帰還の作用により正相入力信号aおよび逆相入力信号b間の差分に比例した電圧となる。
図3は本実施形態による増幅器の出力回路350_1および350_2の等価回路を示す回路図である。図3では、前掲図1のように、出力回路350_1の正相出力端子OUT+と出力回路350_2の逆相出力端子OUT−とが接続されており、出力回路350_2の正相出力端子OUT+と、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−との間に負荷(図示の例ではスピーカ)が接続されている。
本実施形態において、出力回路350_1(350_2)の正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−は、グラウンドに対してフローティング状態である。図3に示す構成によると、出力回路350_1の正相出力端子OUT+と出力回路350_2の逆相出力端子OUT−とが接続されているため、これらの正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−は、各々の発生する互いに逆相の電圧が相殺して等電位となる。すなわち、出力回路350_1の正相出力端子OUT+と出力回路350_2の逆相出力端子OUT−に発生する交流成分が0となる。
そして、出力回路350_1の正相出力端子OUT+に発生する交流成分が0となることにより、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−に発生する交流成分が2倍になる。また、出力回路350_2の逆相出力端子OUT−に発生する交流成分が0となることにより、出力回路350_2の正相出力端子OUT+に発生する交流成分が2倍になる。このようにして出力回路350_2の正相出力端子OUT+の電圧と出力回路350_1の逆相出力端子OUT−の電圧が各々2倍に増加し、負荷を駆動する電圧が2倍に増加する。
別の観点から説明すると次の通りである。まず、a>bであり、e3<e4となる期間は、NPNトランジスタ301_1(301_2)が遮断状態、NPNトランジスタ302_1(302_2)が能動状態となる。このため、出力回路350_2の逆相出力端子OUT−→NPNトランジスタ302_2→フローティング電源304_2→出力回路350_2の正相出力端子OUT+→負荷→出力回路350_1の逆相出力端子OUT−→NPNトランジスタ302_1→フローティング電源304_1→出力回路350_1の正相出力端子OUT+という経路に沿って電流が流れる(矢印Y1’)。この間、出力回路350_2の正相出力端子OUT+には正方向に振幅を持った交流成分が現れ、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−には負方向に振幅を持った交流成分が現れる。矢印Y1’により示される電流経路では、2個のフローティング電源304_1および304_2と、2個のNPNトランジスタ302_1および302_2が直列接続されているため、出力回路350_2の正相出力端子OUT+には現れる交流成分と、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−に現れる交流成分の振幅は通常の2倍になる。
一方、a<bであり、e3>e4となる期間は、NPNトランジスタ301_1(301_2)が能動状態、NPNトランジスタ302_1(302_2)が遮断状態となる。このため、出力回路350_1の正相出力端子OUT+→NPNトランジスタ301_1→フローティング電源303_1→出力回路350_1の逆相出力端子OUT−→負荷→出力回路350_2の正相出力端子OUT+→NPNトランジスタ301_2→フローティング電源303_2→出力回路350_2の逆相出力端子OUT−という経路に沿って電流が流れる(矢印Y2’)。この間、出力回路350_2の正相出力端子OUT+には負方向に振幅を持った交流成分が現れ、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−には正方向に振幅を持った交流成分が現れる。矢印Y2’により示される電流経路では、2個のフローティング電源303_1および303_2と、2個のNPNトランジスタ301_1および301_2が直列接続されているため、出力回路350_2の正相出力端子OUT+には現れる交流成分と、出力回路350_1の逆相出力端子OUT−に現れる交流成分の振幅は通常の2倍になる。
このように本実施形態によれば、1台の増幅部100_1により出力可能な電圧の2倍の電圧を第2段差動増幅部30_2の正相出力端子OUT+と第2段差動増幅部30_1の逆相出力端子OUT−との間に発生し、この2倍の電圧により負荷駆動を行うことができる。また、本実施形態によれば、BTL接続された増幅器のように反転増幅器を使用しないので、反転増幅器の使用により発生する特性の劣化を回避することができる。
<第2実施形態>
図4はこの発明の第2実施形態による増幅器の構成を示す回路図である。本実施形態による増幅器は、増幅部100A_1および100A_2を有する。この増幅部100A_1および100A_2では、上記第1実施形態における第2段差動増幅部30_1および30_2が、第2段差動増幅部30A_1および30A_2に置き換えられている。そして、第2段差動増幅部30A_1および30A_2では、上記第1実施形態における出力回路350_1および350_2が出力回路350A_1および350A_2に置き換えられている。
上記第1実施形態における出力回路350_1は、NPNトランジスタ301_1および302_2のエミッタがフローティング電源303_1および304_1の負極に各々接続され、NPNトランジスタ301_1および302_2のコレクタが正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−に各々接続されたエミッタ接地型増幅回路であった。
これに対し、本実施形態における出力回路350A_1は、NPNトランジスタ301_1および302_2のコレクタがフローティング電源303_1および304_1の正極に各々接続され、NPNトランジスタ301_1および302_2のエミッタが正相出力端子OUT+および逆相出力端子OUT−に各々接続されたエミッタフォロワ型増幅回路である。出力回路350A_2も出力回路350A_1と同様である。他の点は上記第1実施形態と同様である。なお、このようなエミッタフォロワ型増幅回路は例えば特許文献2に開示されている。
図5は本実施形態による増幅器の出力回路350A_1および350A_2の等価回路を示す回路図である。本実施形態においても、a>bであり、e3<e4となる期間は、NPNトランジスタ302_1(302_2)が能動状態、NPNトランジスタ301_1(301_2)が遮断状態となる。従って、図5において矢印Y1’により示す電流経路に沿って電流が流れる。また、a<bであり、e3>e4となる期間は、NPNトランジスタ302_1(302_2)が遮断状態、NPNトランジスタ301_1(301_2)が能動状態となる。従って、図5において矢印Y2’により示す電流経路に沿って電流が流れる。従って、本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
<第3実施形態>
図6はこの発明の第3実施形態における出力回路350_1、350_2および350_3の構成を示す等価回路図である。本実施形態による増幅器は、3つの増幅部を有しており、上記第1実施形態と同様、各増幅部は、共通の入力信号を増幅する第1段差動増幅部と、この第1段差動増幅部の出力信号の差動増幅する第2段差動増幅部を有している。そして、3つの増幅部の第2段差動増幅部が図6に示す出力回路350_1、350_2および350_3を各々有している。出力回路350_1、350_2および350_3の各々の単体としての構成は上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図6に示すように、出力回路350_1の正相出力端子OUT+が出力回路350_2の逆相出力端子OUT−に接続され、出力回路350_2の正相出力端子OUT+が出力回路350_3の逆相出力端子OUT−に接続されている。そして、出力回路350_3の正相出力端子OUT+と出力回路350_1の逆相出力端子OUT−との間に負荷であるスピーカが接続されている。
本実施形態において、a>bであり、e3<e4となる期間は、NPNトランジスタ301_1、301_2、301_3がOFF、NPNトランジスタ302_1、302_2、302_3がONとなる。そして、直列接続されたNPNトランジスタ302_1、302_2、302_3とフローティング電源304_1、304_2、304_3とにより負荷の駆動が行われる。また、a<bであり、e3>e4となる期間は、NPNトランジスタ301_1、301_2、301_3がON、NPNトランジスタ302_1、302_2、302_3がOFFとなる。そして、直列接続されたNPNトランジスタ301_1、301_2、301_3とフローティング電源303_1、303_2、303_3とにより負荷の駆動が行われる。
従って、本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、1つの増幅部により出力可能な電圧の3倍の出力電圧を得ることができる。なお、回路的な条件が合えば、さらなる直列接続も可能である。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第3実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態では、バイポーラトランジスタにより増幅器を構成したが、J−FET(Junction Field Effect Transistor;接合型電界効果トランジスタ)やMOSFET(Metal Oxide
Semiconductor Field Effect Transistor;金属−酸化膜−半導体構造の電界効果トランジスタ)等のFETにより増幅器を構成してもよい。
(2)上記各実施形態において、増幅器は、ディスクリート素子により構成してもよく、オペアンプにより構成してもよい。
(3)上記各実施形態において出力回路は、第1のトランジスタが能動状態となる期間は第2のトランジスタが遮断状態となり、第1のトランジスタが遮断状態となる期間は第2のトランジスタが能動状態となるB級増幅を行った。しかし、そのようにする代わりに、出力回路にAB級増幅またはA級増幅を行わせてもよい。
(4)上記各実施形態では、各増幅部の第1段の増幅部を差動増幅部としたが、第1段の増幅部をシングルエンド増幅部としてもよい。
10_1,10_2……第1段差動増幅部、30_1,30_2……第2段差動増幅部、350_1,350_2,350_3,350A_1,350A_2……出力回路、40_1,40_2……帰還部、70_1,70_2,80_1,80_2……入力部、303_1,303_2……第1のフローティング電源、304_1,304_2,304_3……第2のフローティング電源、301_1,301_2,301_3……第1のトランジスタ、302_1,302_2,302_3……第2のトランジスタ。

Claims (1)

  1. 力回路を各々備え、共通の入力信号を増幅して前記出力回路から各々出力する複数の増幅部を有し、
    前記複数の増幅部の各出力回路は、
    フローティング状態である正相出力端子および逆相出力端子と、
    各々第1および第2の主電極端子と前記第1および第2の主電極端子間の導通状態を制御する制御信号が入力される制御電極端子を有し、各々の前記第1の主電極端子または前記第2の主電極端子の一方が前記正相出力端子および前記逆相出力端子に接続された第1および第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタの前記第1の主電極端子または前記第2の主電極端子の一方と前記第1のトランジスタの前記第1の主電極端子または前記第2の主電極端子の他方との間に接続された第1のフローティング電源と、
    前記第1のトランジスタの前記第1の主電極端子または前記第2の主電極端子の一方と前記第2のトランジスタの前記第1の主電極端子または前記第2の主電極端子の他方との間に接続された第2のフローティング電源とを具備し、
    前記複数の増幅部の各出力回路は、直列接続されており、
    相互に直列接続された2つの出力回路のうち、一方の出力回路の前記正相出力端子または前記逆相出力端子の一方は、他方の出力回路の前記正相出力端子または前記逆相出力端子の他方に接続されており、
    前記複数の増幅部は、前記入力信号に基づいて各々の出力回路の前記第1および第2のトランジスタをプッシュプル駆動するための制御信号を生成することを特徴とする増幅器。
JP2016252295A 2016-12-27 2016-12-27 増幅器 Active JP6866637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252295A JP6866637B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252295A JP6866637B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018107644A JP2018107644A (ja) 2018-07-05
JP6866637B2 true JP6866637B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=62785763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252295A Active JP6866637B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866637B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7480473B2 (ja) * 2019-03-22 2024-05-10 ヤマハ株式会社 増幅回路

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862905A (ja) * 1981-10-08 1983-04-14 Pioneer Electronic Corp A級電力増幅回路
JPH0567932A (ja) * 1990-12-27 1993-03-19 Pioneer Electron Corp 増幅器
JP3423444B2 (ja) * 1993-09-28 2003-07-07 ローム株式会社 オーディオ信号電力増幅回路およびこれを用いるオーディオ装置
JPH0846458A (ja) * 1994-07-29 1996-02-16 Sanyo Electric Co Ltd 電力増幅装置
JP3139386B2 (ja) * 1996-09-19 2001-02-26 ヤマハ株式会社 増幅回路
JP3881448B2 (ja) * 1998-03-31 2007-02-14 株式会社東芝 電力増幅回路
JP6360453B2 (ja) * 2015-03-16 2018-07-18 株式会社東芝 電力増幅装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018107644A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100530950C (zh) 具有栅地阴地放大器控制的差动放大器
CN104901642B (zh) 差分放大器及其信号放大方法
US10171052B2 (en) Operational amplifier and differential amplifying circuit thereof
CN102195569B (zh) 功率放大器的共源共栅晶体管的正负反馈的系统和方法
CN101521489A (zh) 放大器和ab类放大器
JPWO2004010575A1 (ja) パワーアンプ装置
JP2007184918A (ja) 平衡増幅器
JP6866637B2 (ja) 増幅器
US20200106390A1 (en) Current mode chopper amplifier
CN109327198B (zh) 多反馈环路仪表折叠式栅-阴放大器
JP4784818B2 (ja) 四端子二重絶縁ゲート電界トランジスタを用いたcmos増幅器、それを用いた多入力cmos増幅器、高利得多入力cmos増幅器、高利得高安定多入力cmos増幅器および多入力cmos差動増幅器
JPS6212691B2 (ja)
US10461707B2 (en) Amplifier class AB output stage
US9985589B2 (en) System and method for improving total harmonic distortion of an amplifier
US9871494B2 (en) Operational amplifier with class AB output
JP2002280844A (ja) オーディオ電力増幅装置及び方法
JP2018107641A (ja) バランス出力型増幅器
CN108155882B (zh) 运算放大器及其差分放大电路
JP2018107643A (ja) 差動増幅器
WO2011069231A1 (en) No load amplifier
JP3506693B2 (ja) 電流電圧変換回路
JP4850755B2 (ja) バイアス回路
JPH05102745A (ja) 高出力増幅回路
JP2009021685A (ja) 定電流源回路及び差動増幅装置
JP4686758B2 (ja) 絶縁ゲート電界効果トランジスタを用いた多入力cmos増幅器と、それを用いた高利得多入力cmos増幅器、高安定多入力cmos増幅器、高利得高安定多入力cmos増幅器、多入力cmos差動増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6866637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350