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JP6863790B2 - 雪止具、屋根構造および建物 - Google Patents

雪止具、屋根構造および建物 Download PDF

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JP6863790B2
JP6863790B2 JP2017058926A JP2017058926A JP6863790B2 JP 6863790 B2 JP6863790 B2 JP 6863790B2 JP 2017058926 A JP2017058926 A JP 2017058926A JP 2017058926 A JP2017058926 A JP 2017058926A JP 6863790 B2 JP6863790 B2 JP 6863790B2
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Description

この発明は、雪止具、屋根構造および建物に関するものである。
住宅などの建物の屋根には、雪止具を取付けたものが存在している(例えば、特許文献1〜特許文献6参照)。この雪止具は、積雪時に屋根に積もった雪が一気に下へ滑り落ちないようにするためのものである。
特開2014−125725号公報 特開2003−262017号公報 特開平11−131729号公報 特開2010−71010号公報 特開2008−156981号公報 特開2009−256894号公報
しかしながら、一般に、雪止具は、屋根材などにビスなどで直接固定したり、瓦間の隙間へ挿入したりして設置するものとなっているため、屋根の防水層を貫通するなどによって漏水を引き起こすリスクがあった。
また、上記した雪止具は小型部品で構成されているものがほとんどであるため、屋根の各所に雪止具を多数配置しながら取付けるのに多大な手間がかかっていた。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
中空材と該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有する雪止部材と、屋根に対して固定するための屋根固定部と、該屋根固定部と前記雪止部材とを接続する接続部とを有し、
前記雪止部材は、前記中空材に固定部を有し、
前記雪止部材は、前記中空材に前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴としている。
また、本発明は、
傾斜した屋根面を備えた屋根構造であって、
該屋根面の上面側に、屋根固定部および接続部を介して雪止部材が設置され
前記雪止部材は、中空材と、該中空材の外表面から前記屋根面の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有するものであり、
前記雪止部材は、前記中空材に前記接続部に対する固定部を有し
前記雪止部材は、前記中空材の前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有することを特徴としている。
本発明によれば、上記構成によって、雪止部材を通し材にすることができると共に、漏水のリスクをなくすことなどができる。
本実施の形態にかかる雪止具の全体側面図である。 (a)は図1の雪止具の正面図、(b)は側面図、(c)は(a)の部分拡大図である。 図1の雪止部材の縦断面図である。 図1の雪止部材の部品図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 図1の接続部(第一の固定部)の側面図である。 図5の接続部(第一の固定部)の部品図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図1の接続部(第二の固定部)の部品図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 雪止具を取付ける屋根の平面図である。 図8のA−A線に沿った断面図である。 図8のB−B線に沿った断面図である。 傾斜した屋根面を示す斜視図である。 傾斜した屋根面に雪止具を取付ける様子を示す斜視図である。 図11の屋根面の軒先側の部分拡大斜視図である。 図11の屋根面の棟側の部分拡大斜視図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図14は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
住宅などの建物の屋根に、雪止具を取付ける。この雪止具は、積雪時に屋根に積もった雪が一気に下へ滑り落ちないようにするためのものである。
(1)まず、図1(図2)を用いて、雪止具1について説明する。
この雪止具1は、中空材2と中空材2の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片3とを有する雪止部材4と、屋根5(図8参照)に対して固定するための屋根固定部6と、屋根固定部6と雪止部材4とを接続する接続部7とを有している。
ここで、中空材2は、図3(図4)に示すように、底面部2aと上面部2bと左右の側面部2c,2dとを有するほぼ横長四角形状(例えば、長方形状)をした閉断面のものとされる。底面部2aと上面部2bは中空材2の長辺部を構成し、それぞれほぼ同じ長さを有すると共に、底面部2aは上面部2bよりも厚肉とされている。
左右の側面部2c,2dは、中空材2の短辺を構成し、それぞれほぼ同じ長さを有すると共に、同じ肉厚とされている。左右の側面部2c,2dは、底面部2aと上面部2bの中間の肉厚とされる。この場合、傾斜起立片3が設けられた左側の側面部2cが軒先側(低い側)となり、右側の側面部2dが棟側(高い側)となるように設置される。
傾斜起立片3は、図中左側の側面部2cと上面部2bとのコーナー部分の周辺から上方で且つ右側(棟側)に傾斜した状態で一体に設けられる。傾斜起立片3は、底面部2aの倍程度以上の厚肉のものとされる。傾斜起立片3の傾斜角度は、左側の側面部2cに対して90°〜180°の範囲であれば良いが、この場合には、ほぼ150°程度とされる。傾斜起立片3は、左右の側面部2c,2dよりも長く、また、底面部2aおよび上面部2bよりも短い長さ、例えば、底面部2aおよび上面部2bのほぼ半分程度の長さとされる。傾斜起立片3は、基部のみが中空材2に固定された状態で自立するようになっているため、傾斜起立片3の基部と上面部2bとの間には、強度を向上すると共に応力集中を防ぐための部分的な厚肉部2eが設けられている。また、側面部2cの上部には、傾斜起立片3と同じ角度で連続する短い屈曲部2fが形成されている。傾斜起立片3は、既存のL型金具による雪止具と同様の外観形状を中空材2に持たせるための機能を有している。
この中空材2は、例えば、アルミなどの軽金属による押出材などとで構成される。この場合、雪止部材4は、全長に亘って均一の断面を有する長尺材となる。このように中空材2にアルミなどの軽金属を用いたのは、鉄などと比べてサビなどに強く耐久性や耐候性があるためである。反面、アルミなどの軽金属は、鉄などと比べて材料強度が低くなるが、中空材2を角パイプ状や押出材などとすることで、強度向上を図るようにしている。更に、角パイプ状の中空材2を、荷重がかかる方向が長辺部となるようにすることで、更なる強度向上や断面寸法の小型化が得られるようしている。
雪止部材4は、特に通風性を有さないものとなっている。また、雪止部材4は、屋根5など(この場合には接続部7)に上方から設置して取付けるようになっており、屋根に対して係止するような係止部位などを持たないものとなっている。
図1に示すように、雪止部材4と屋根固定部6と接続部7とは、それぞれ別々の部品で構成されて、ボルト・ナットなどの締結具9によって固定される。
(2)そして、図3(図4)に示すように、雪止部材4は、中空材2に固定部11を有している。
ここで、固定部11は、雪止部材4を固定するためのものであり、底面部2aの中央部を所要範囲に亘って厚肉にすることで中空材2の下部に設けられている。この場合、固定部11は、底面部2aのほぼ半分に及ぶ範囲に全長に亘って設けられている。固定部11は、傾斜起立片3よりも若干厚肉とされている。
(3)雪止部材4は、中空材2に固定部11に設けられた固定孔12と対向する透孔13を有している。
ここで、固定孔12は、中空材2の底面部2aにおける固定部11(の幅中央部)に設けられている。透孔13は、中空材2の上面部2b(の幅中央部)に設けられている。透孔13は、固定孔12と同心状に、固定孔12よりも大径となるように設けられる。固定孔12および透孔13は、押出材とされた雪止部材4に対して後加工で設けられる。この場合、固定孔12および透孔13は、長尺の雪止部材4の長手方向の各部にそれぞれ2箇所ずつ設けられている(図4参照)。
(4)雪止部材4は、中空材2の下部に水抜孔14を有している。
ここで、水抜孔14は、中空材2の底面部2aにおける傾斜起立片3の下側となる部分(軒先側の部分)に設けられている。水抜孔14は、固定孔12や透孔13よりも小さいものとされている。水抜孔14は、押出材とされた雪止部材4に対して後加工で設けられる。この場合、水抜孔14は、長尺の雪止部材4の両端部近傍および中央部にそれぞれ1箇所ずつ合計3箇所設けられている(図2参照)。両端部近傍の水抜孔14は、固定孔12よりも端部寄りの位置に設けられている。但し、水抜孔14の位置や個数については、上記に限るものではない。
(5)図1(図2)に示すように、屋根固定部6は、屋根5に対して嵌合固定可能な嵌合固定部16を有している。
ここで、屋根固定部6は、例えば、屋根5の上面に設けられた固定部位5a(図9、図12など参照)を上側から挟着可能な左右一対の挟着片18を有する銜え(くわえ)金具となっている。この銜え(くわえ)金具は、左右一対の挟着片18の中間部にボルトおよびナットなどの締結具9が挿通されると共に、左右一対の挟着片18の下部に上記した嵌合固定部16が設けられている。嵌合固定部16は、屋根5の固定部位5aを挟着(外嵌)可能となるように左右一対の挟着片18の下部を外側へ屈曲した屈曲部とされている。
(6)接続部7は、雪止部材4を固定する第一の固定部21と、屋根固定部6を固定する第二の固定部22とを有している。
ここで、第一の固定部21は、図5(図6)に示すように、雪止部材4の底面部2aの下面側へ当接可能な横面部21aと、この横面部21aの図中右側(棟側)の縁部から下方へ延びる縦面部21bとを一体に有する側方から見てほぼL字型をしたアングル材とされている。この第一の固定部21は、雪止部材4とほぼ同じ長さに延びる長尺の部材(屋根5の通し材)とされている。第一の固定部21は、雪止部材4の各部よりも厚肉とされている。この第一の固定部21は、例えば、アルミなどの軽金属による押出材などとで構成される。この場合、第一の固定部21は、全長に亘って均一の断面を有する長尺材となる。
更に、第一の固定部21には、縦面部21bの下縁部に上記した屋根5の固定部位5aを収容可能な切欠部21cが、長手方向に所要の間隔で複数設けられている。また、切欠部21cの両側には、第二の固定部22に締結具9を用いて取付けるための取付孔21dが設けられている。更に、第一の固定部21の横面部21aには、雪止部材4を、締結具9を用いて固定するための取付孔21eが、取付孔21dの位置と合うように設けられている。
第二の固定部22は、図7に示すように、雪止部材4の側面部2cおよび第一の固定部21の縦面部21bの裏面側(棟側)に同時に当接可能な当接部22aと屋根固定部6の左右一対の挟着片18の上部間に挟着状態で介在される介在部22bとを有する、上方から見てほぼL型をした左右一対の金具とされている。左右一対の金具は左右反転した形状を有している。なお、図は右側の金具を示している。この第二の固定部22は、第一の固定部21の各切欠部21cの位置にそれぞれ設置される。
そして、当接部22aは、第一の固定部21の切欠部21cに合わせた切欠部22cを有していると共に、介在部22bは、その下縁部が上記した固定部位5aと干渉しないように切欠部22cの上縁部と同じ高さに形成されている。
当接部22aには、第一の固定部21の取付孔21dと合致する位置に取付孔22dが設けられており、
また、介在部22bには、屋根固定部6を締結する締結具9を通すための貫通孔22eが形成されている。
(7)次に、図8〜図14を用いて屋根構造について説明する。
この屋根構造は、図8に示すように、矩形状をした水平な1つの屋根面31と、この水平な屋根面31の周囲を取り囲む台形状をした4つの傾斜した屋根面32〜35とを有する寄棟屋根となっている。この場合、水平な屋根面31と傾斜した屋根面32〜35との境界部分が水平な棟(大棟)となる。また、傾斜した屋根面32〜35どうしの境界部分が下り棟となる。傾斜した屋根面32〜35は、全て同じ角度に傾斜されている。但し、屋根の構成については、上記に限るものではない。なお、上記した屋根構造には、パラペットなどのような壁を有するものは含まれておらず、雪止部材4も、パラペットの笠木に取付けられるようなものではない。
そして、この屋根構造では、傾斜した屋根面32〜35のうちの少なくとも、屋根面32,33の上面側に、屋根固定部6および接続部7を介して雪止部材4が設置されている。
ここで、傾斜した屋根面32〜35は、図9(図10)に示すように、野地板41や、ルーフィングなどの防水シートや、屋根鋼板などの屋根葺材43などからなる屋根面材を有している。そして、図11に示すように、屋根面材の最も上側に位置する屋根葺材43は、棟側から軒先側へ向かって延びる縦葺きのものとされており、縦葺きの屋根葺材43間の目地には、目地カバーが取付けられている。
この目地カバーは、棟側から軒先側へ向かって延びると共に、上記した固定部位5aとして使うことができる程度の僅かな突出量を有する小凸条部材とされている。そのため、目地カバーの位置では、縦葺きの屋根葺材43の縁部は、野地板41との間に上下方向の隙間をほとんど有さない、より平坦に近い形状となっており、傾斜した屋根面32〜35は目地や目地カバーが目立たないスッキリした外観に仕上げることができる。しかも、この目地カバーを固定部位5aとして直接利用することができるので、屋根葺材43の縁部を大きく立ち上がる雪止め形状に加工したり、屋根葺材43に雪止部材4を取付けるための金具を別に取付けたりする必要もない。
これに対し、屋根葺材43の縁部と野地板41との間に、例えば、雪止部材4を取付けるための金具や雪止めとなる桟木などを挟み込んだり内蔵したり、また、屋根葺材43の縁部間を雪止め形状や樋形状などに加工したりした場合には、目地部や目地カバーの部分が目立つようになってしまい、傾斜した屋根面32〜35の外観品質が低下する。
そして、図12に示すように、屋根固定部6は、屋根面32,33の上面側にて目地カバー(固定部位5a)へ直接固定される。そして、雪止部材4は、屋根面32,33に対し、接続部7や屋根固定部6によって間隙部45(図9参照)を有して上方に浮いた状態で設置される。
なお、接続部7や屋根固定部6によって固定される雪止部材4は、屋根パネル54の棟側と軒先側との中間部に設置されるものとなっている。
これに対し、屋根面32,33の軒先側に設置される雪止部材4については、以下のようにして設置される。即ち、屋根面32,33の軒先側では、図11(図13)に示すように、屋根面材の下縁部で屋根葺材43などに対し、軒先カバー受金具46を介して軒先カバー47が取付けられる。そして、この軒先カバー47に対し、図12に示すように、スペーサ部材48を介して雪止部材4が、上記間隙部45と同様の間隙部を有して上方に浮いた状態となるように直接的に設置される。
(8)そして、上記した屋根構造に取付けられる雪止具1の雪止部材4は、中空材2と、中空材2の外表面から屋根面32,33の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片3とを有するものとされる。
ここで、閉断面を有する中空材2は、長辺となる底面部2aと上面部2bが傾斜した屋根面32,33と平行になるように配置される。傾斜起立片3は、軒先側に位置するように設置される。傾斜起立片3は、屋根面32,33と垂直な方向に対して棟側へ傾くように向けられる。
(9)上記した屋根構造に取付けられる雪止具1の雪止部材4は、中空材2に接続部7に対する固定部11を有している。
(10)上記した屋根構造に取付けられる雪止部材4は、中空材2の固定部11に設けられた固定孔12と対向する透孔13を有している。
ここで、雪止部材4は、少なくとも、透孔13に下側から通した締結具9のボルトに螺着するナットが通るように、締結具9のナットよりも大径とされる。
(11)上記した屋根構造に取付けられる雪止具1の雪止部材4は、中空材2の下部に水抜孔14を有している。
ここで、水抜孔14は、軒先側に位置するように設置される。
(12)上記した屋根構造に取付けられる雪止具1の屋根固定部6は、屋根5に対して嵌合固定可能な屈曲部を有している。
ここで、屋根固定部6は、雪止部材4よりも棟側に設置される。
(13)上記した屋根構造に取付けられる雪止具1の接続部7は、雪止部材4を固定する第一の固定部21と、屋根固定部6を固定する第二の固定部22とを有している。
(14)以下、図9(図10)を用いて上記雪止部材4、または、上記屋根構造を有する建物について説明する。
建物は、どのようなものであっても良いが、この実施例では工場で予め製造した複数の建物ユニットを建築現場へ輸送して建築現場で組み立てることによって短期間のうちに構築し得るようにしたユニット建物としている。
この場合、ユニット建物などの建物51は、建物本体を構成する建物ユニット52(図9または図10参照)と、屋根5を構成する屋根ユニット53や屋根パネル54などを有している。
建物本体を構成する建物ユニット52は、4本の柱の上端部間に天井梁61(図9、図10中には1本のみ示す)を矩形状に連結すると共に、4本の柱の下端部間に床根梁を矩形状に連結してなるほぼ直方体状をしたボックスラーメン構造のユニットフレームを有している。
屋根ユニット53についても、建物ユニット52と同様に、柱62や屋根梁63a,63bなどを有するユニットフレームを備えている。屋根ユニット53は、屋根フレーム64を有している。
そして、水平な屋根面31は、屋根ユニット53の上部に設置され、傾斜した屋根面32〜35は、屋根パネル54によって構成されている。上記した屋根面材は、屋根パネル54を構成する屋根フレーム64に設置されている。
屋根パネル54は、その上端部を屋根ユニット53の側部(屋根梁63a,63bや柱62など)に対して、水上固定金具65で固定されると共に、その下端部を下方に位置する建物ユニット52(の天井梁)の上端部に対して軒元固定金具66で固定されている。
更に詳細には、水平な屋根面31には、太陽電池パネル71が設置されている。そして、少なくとも傾斜した屋根面32,33は、太陽電池パネル71が設置されないものとなっている。
そして、水平な屋根面31と、傾斜した屋根面32,33とは、水平な屋根面31が上方に位置するように離隔されている。そして、離隔部分には、化粧材72が設置されている。
そして、水平な屋根面31には、化粧材受材73が設けられ、また、傾斜した屋根面32,33の上縁部には、水上カバー受金具74(図14参照)が設けられており、化粧材72は化粧材受材73と水上カバー受金具74との間に設置されている。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1)雪止部材4を、中空材2と傾斜起立片3とを有するものとした。そして、中空材2に設けた傾斜起立片3により、雪止部材4は、必要な雪止め機能を得ることができる。雪止部材4は、傾斜起立片3や中空材2の側面部2cなどのような屋根面32、33に対する取付部分が、地上から見上げた時に目隠しとなるため、建物51の外観を向上することができる。また、中空材2は閉断面であるため、雪止部材4の断面強度を十分に上げることができる。よって、雪止部材4を長尺化して屋根5の通し材として使用することができ、通し材とされた雪止部材4は屋根5に容易に設置することが可能となる。
この際、屋根固定部6および接続部7を用いて雪止部材4を取付けるようにしているので、屋根5に合わせた屋根固定部6を用いることで、屋根5に穴をあけずに取付けることができるようになり、漏水リスクをなくすことが可能となる。
そして、屋根固定部6および接続部7を雪止部材4とは別部材にすることで、屋根固定部6や接続部7を変えることで、様々な屋根5に雪止部材4を取付けることが可能となり、雪止部材4に汎用性を持たせることができる。
(作用効果2)固定部11を雪止部材4の中空材2に設けた。これにより、断面強度の高い中空材2を雪止部材4の取付けに使うことができる。よって、雪止部材4の接続部7に対する取付強度を高めることができる。また、固定部11を中空材2に設けることで、固定部11が外部から目立たないようにすることができ、雪止部材4の見栄えを向上することができる。
(作用効果3)固定部11に設けられた固定孔12と対向する透孔13を雪止部材4の中空材2に設けた。これにより、透孔13を通して固定孔12にネジを差し込むことで雪止部材4を接続部7に取付けることが可能となる。よって、雪止部材4の接続部7に対する取付けを容易且つ確実でしかも見栄え良く行うことができる。
(作用効果4)雪止部材4の中空材2の下部に水抜孔14を設けた。これにより、中空材2の内部へ入った雨水などを水抜孔14によって確実に抜くことができる。即ち、雪止部材4を、中空材2の内部に雨水が貯まらない構造にすることができる。
(作用効果5)屋根固定部6が、屋根5に対して嵌合固定可能な屈曲部を有するようにした。このように、屈曲部を屋根5に嵌合固定することにより、屋根5に穴をあけずに屋根固定部6を介して雪止部材4を屋根5に設置することが可能となり、雨水の漏水リスクをなくすことができる。また、屈曲部を付け変えることで各種の屋根5に対応することができる。
(作用効果6)接続部7が、雪止部材4を固定する第一の固定部21と、屋根固定部6を固定する第二の固定部22とを有するようにした。これにより、第一の固定部21で雪止部材4を固定すると共に、第二の固定部22で屋根固定部6を固定することができるので、簡単な構成で、雪止部材4と屋根固定部6とを接続することができる。また、第一の固定部21や第二の固定部22を変更することで様々な雪止部材4や屈曲部に対応することができる。
(作用効果7)この実施例の屋根構造を、傾斜した屋根面32,33の上面側に屋根固定部6および接続部7を介して雪止部材4を取付けるようにした。これにより、屋根5に合わせた屋根固定部6を用いることで、屋根5に穴をあけずに取付けることができるようになり、簡単な構造で漏水のリスクなく雪止部材4を屋根5に設置することができるようになる。
そして、屋根固定部6および接続部7を雪止部材4とは別部材にすることで、屋根固定部6や接続部7を変えることで、様々な屋根5に雪止部材4を取付けることが可能となり、雪止部材4に汎用性を持たせることができる。
(作用効果8)この実施例の屋根構造では、中空材2と傾斜起立片3とを有する雪止部材4を備えたものとした。そして、中空材2に設けた傾斜起立片3により、雪止部材4は必要な雪止め機能を得ることができる。
また、中空材2は閉断面であるため、雪止部材4の断面強度を十分に上げることができる。よって、雪止部材4を長尺化して屋根5の通し材として使用することができ、通し材とされた雪止部材4は屋根5に容易に設置することが可能となる。
(作用効果9)この実施例の屋根構造では、固定部11を雪止部材4の中空材2に設けた。これにより、断面強度の高い中空材2を雪止部材4の取付けに使うことができる。よって、雪止部材4の接続部7に対する取付強度を高めることができる。また、固定部11を中空材2に設けることで、固定部11が外部から目立たないようにすることができ、雪止部材4の見栄えを向上することができる。
(作用効果10)この実施例の屋根構造では、固定部11に設けられた固定孔12と対向する透孔13を雪止部材4の中空材2に設けた。これにより、透孔13を通して固定孔12にネジを差し込むことで雪止部材4を接続部7に取付けることが可能となる。よって、接続部7に対する雪止部材4の取付けを容易且つ確実でしかも見栄え良く行うことができる。
(作用効果11)この実施例の屋根構造では、雪止部材4の中空材2の下部に水抜孔14を設けた。これにより、中空材2の内部へ入った雨水などを水抜孔14によって確実に抜くことができる。即ち、雪止部材4を、中空材2の内部に雨水が貯まらない構造にすることができる。そして、水抜孔14から出た雨水は、屋根面32,33に沿って支障なく流下する。
(作用効果12)この実施例の屋根構造では、屋根固定部6が、屋根5に対して嵌合固定可能な屈曲部を有するようにした。このように、屈曲部で嵌合固定することにより、屋根5に穴をあけずに屋根固定部6を介して雪止部材4を屋根5の上に設置することが可能となり、雨水の漏水リスクをなくすことができる。また、屈曲部を付け変えることで各種の屋根5に対応することができる。
(作用効果13)この実施例の屋根構造では、接続部7が、雪止部材4を固定する第一の固定部21と、屋根固定部6を固定する第二の固定部22とを有するようにした。これにより、第一の固定部21で雪止部材4を固定すると共に、第二の固定部22で屋根固定部6を固定することができ、簡単な構成で、雪止部材4と屋根固定部6とを接続することができる。また、第一の固定部21や第二の固定部22を変更することで様々な雪止部材4や屈曲部に対応することができる。
(作用効果14)上記建物によれば、上記雪止部材4および屋根構造と同様の作用効果を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 雪止具
2 中空材
3 傾斜起立片
4 雪止部材
5 屋根
6 屋根固定部
7 接続部
11 固定部
12 固定孔
13 透孔
14 水抜孔
21 第一の固定部
22 第二の固定部
32 屋根面
33 屋根面
34 屋根面
35 屋根面
51 建物

Claims (9)

  1. 中空材と該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有する雪止部材と、屋根に対して固定するための屋根固定部と、該屋根固定部と前記雪止部材とを接続する接続部とを有し、
    前記雪止部材は、前記中空材に固定部を有し、
    前記雪止部材は、前記中空材に前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴とする雪止具。
  2. 中空材と該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有する雪止部材と、屋根に対して固定するための屋根固定部と、該屋根固定部と前記雪止部材とを接続する接続部とを有し、
    前記雪止部材は、前記中空材の下部に水抜孔を有していることを特徴とする雪止具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の雪止具において、
    前記屋根固定部は、屋根に対して嵌合固定可能な嵌合固定部を有していることを特徴とする雪止具。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の雪止具において、
    前記接続部は、前記雪止部材を固定する第一の固定部と、前記屋根固定部を固定する第二の固定部とを有していることを特徴とする雪止具。
  5. 傾斜した屋根面を備えた屋根構造であって、
    該屋根面の上面側に、屋根固定部および接続部を介して雪止部材が設置され
    前記雪止部材は、中空材と、該中空材の外表面から前記屋根面の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有するものであり、
    前記雪止部材は、前記中空材に前記接続部に対する固定部を有し
    前記雪止部材は、前記中空材の前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴とする屋根構造。
  6. 傾斜した屋根面を備えた屋根構造であって、
    該屋根面の上面側に、屋根固定部および接続部を介して雪止部材が設置され、
    前記雪止部材は、中空材と、該中空材の外表面から前記屋根面の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有するものであり、
    前記雪止部材は、前記中空材の下部に水抜孔を有していることを特徴とする屋根構造。
  7. 請求項5または請求項に記載の屋根構造において、
    前記屋根固定部は、屋根に対して嵌合固定可能な嵌合固定部を有していることを特徴とする屋根構造。
  8. 請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の屋根構造において、
    前記接続部は、前記雪止部材を固定する第一の固定部と、前記屋根固定部を固定する第二の固定部とを有していることを特徴とする屋根構造。
  9. 前記請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の雪止具、または、
    前記請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の屋根構造を有していることを特徴とする建物。
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