[go: up one dir, main page]

JP6857959B2 - 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ - Google Patents

磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ Download PDF

Info

Publication number
JP6857959B2
JP6857959B2 JP2015146894A JP2015146894A JP6857959B2 JP 6857959 B2 JP6857959 B2 JP 6857959B2 JP 2015146894 A JP2015146894 A JP 2015146894A JP 2015146894 A JP2015146894 A JP 2015146894A JP 6857959 B2 JP6857959 B2 JP 6857959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor core
magnet
core plate
rotor
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015146894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028908A (ja
Inventor
忠 薗部
忠 薗部
裕 飯田
裕 飯田
晴美 佐藤
晴美 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP2015146894A priority Critical patent/JP6857959B2/ja
Publication of JP2017028908A publication Critical patent/JP2017028908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6857959B2 publication Critical patent/JP6857959B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本願発明は、多数のロータコア板を軸方向に積層してなるロータコアの周縁部に複数の永久磁石を埋設した磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータに関する。
回転子に磁石が埋め込まれたモータの回転子が高速回転しても、磁石が剥がれたり飛散したりする虞は無いが、回転子の外側に配設される固定子と回転子の磁石との距離が大きくなり、磁力が弱くなって回転子のトルクが低下するという問題が生じる。そこで、回転子の磁石を埋め込むためのロータコア板の形状を工夫して、磁石のマグネットトルクだけではなく、磁力線によるリラクタンストルクも利用して、得られるトルクを増大可能な磁石埋め込み型モータが提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されロータコア板は、強磁性体からなる円板を周方向に複数に分割した扇形状の薄板を、回転軸方向に積層するとともに周方向に薄板同士を結合して構成されている。薄板の内部には、永久磁石を挿入するための2つの孔が設けられている。
孔は、扇状に形成された薄板の周縁部の周方向中央部から薄板の両側へ直線状に延びるようにして一対形成されている。これらの孔は、薄板の周縁部の内側に形成された矩形状孔部と、矩形状孔部に繋がって薄板の側部へ延びる長方形状の長孔部とを有して構成されている。長孔部に磁石が挿入される。孔は、周方向に隣接する他の薄板に形成された孔と連通して対となり、この対となる2つの孔の夫々に磁石が極を揃えて挿着される。
このように構成されたモータの回転子の回転時には、回転子を囲むようにして配設された固定子のq軸電流による磁束が回転子を引き付けることで、リラクタンストルクが生じて、回転子を回転させるためのトルクを増大することができる。このリラクタンストルクを生じさせるq軸電流による磁束線は、磁気抵抗の小さい対となる孔間の薄板内を通り、この磁束線の密度が高いほどリラクタンストルクは大きくなる。
特開2012−205446号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転子の薄板に形成された矩形状孔部は、回転子径方向に直線状に延びているため、q軸電流による磁束線の一部が矩形状孔部によって遮られて磁束線の磁束密度が低下し、リラクタンストルクが低下する虞がある。
一方、近年、希土類磁石の価格は高騰しているので、特許文献1に記載の多数の磁石が使用されている回転子では、モータのコストが上昇する。そこで、磁石の数を減らせばモータのコスト上昇を抑えることができるが、安易に磁石の数を減らすと、モータのトルクが低下して所望のトルクを得ることが出来なくなる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、上述の事情に鑑みて、回転子に埋設された磁石の数を減らしても、モータのトルク低下を招かない磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータを提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一つの実施形態に係わる磁石埋め込み型モータ用ロータ構造は、
多数のロータコア板を軸方向に積層してなるロータコアの周縁に複数の永久磁石を埋設する磁石埋め込み型モータ用ロータ構造であって、
前記ロータコア板は、
該ロータコア板の外周部に周方向に沿って延びるとともに等間隔に複数設けられ、前記ロータコア板の軸方向に貫通するマグネット取付孔と、
複数の前記マグネット取付孔の夫々の径方向外側の前記ロータコア板の外周部に該ロータコア板と一体形成される突極部と、
複数の前記マグネット取付孔の夫々に固定された状態で収容される前記永久磁石と、
前記ロータコア板の周方向に隣接する前記突極部間の空間領域に形成され、周方向に隣接する前記突極部の夫々の径方向外側端部間を繋ぐ橋部、該橋部の周方向中間部から前記ロータコア板の軸心側へ延びて該ロータコア板に一体的に形成される支柱部、及び周方向に隣接する永久磁石の端面によって囲まれて、前記支柱部の両側に形成される一対の孔部と、を有して形成され、
前記孔部を形成する前記橋部のうち前記マグネット取付孔に繋がる部分は、前記ロータコア板を軸心方向から見たときに、前記マグネット取付孔に収容される前記永久磁石の中心軸(d軸)に直交する仮想線に対して前記ロータコア板の径方向外側に傾く角度が鋭角であるとともに前記ロータコア板の径方向外側に進むにしたがって小さくなるように湾曲形成され、
前記孔部を形成する前記橋部のうち前記支柱部側に繋がる部分は、前記ロータコア板の径方向外側へ進むに従って前記孔部に隣接する前記永久磁石側へ湾曲形成されるように構成される。
上記磁石埋め込み型モータ用ロータ構造によれば、橋部のうちマグネット取付孔に繋がる部分は、ロータコア板を軸心方向から見たときに、永久磁石の中心軸(d軸)に直交する仮想線に対してロータコア板の径方向外側に傾く角度が鋭角であるとともに橋部に接近するにしたがって小さくなるように湾曲形成されている。このため、橋部のうちマグネット取付孔に繋がる部分が径方向に直線状に延びる場合と比較して、橋部のうちマグネット取付孔に繋がる部分とロータコア板の周縁部との間の領域を、広くすることができる。このため、ステータのコイルが作るq軸方向の磁束線の一部が孔部によって遮られる磁束線を少なくすることができ、突極部を通る磁束線の磁束密度の低下を抑えることができる。よって、ステータのコイルが作るq軸方向の磁束線によるリラクタンストルクを増大することができる。このため、ロータに設けられる永久磁石の数を減らしても、モータのトルク低下を防止することができる。よって、モータのコスト上昇を抑えるために磁石の数を減らしても、モータのトルク低下を招かない磁石埋め込み型モータ用ロータ構造を提供することができる。また、回転子が高速回転すると、橋部には回転子の径方向外側へ向く遠心力が作用して橋部に応力が生じるが、孔部を形成する橋部のうちマグネット取付孔に繋がる部分及び支柱部側に繋がる部分は、共に湾曲形成されている。よって、これらの部分に応力集中が発生する虞を無くすことができ、橋部の損傷を抑えることができる。
また、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、
前記支柱部は、前記ロータコア板の軸心方向へ向いて延びているように構成される。
この場合、支柱部はロータコア板の軸心方向に向いて延びているので、回転子の回転時に、支柱部を介して橋部に作用する遠心力をロータコア板の軸心側方向へ向く応力で支持することができる。このため、橋部に作用する遠心力が確実に支持されるので、回転子の回転時において、橋部が損傷する虞をより小さくすることができる。
また、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、
前記一対の孔部は、前記支柱部を中央として前記ロータコア板の周方向に対称的に形成されている。
この場合、一対の孔部は支柱部を中央としてロータコア板の周方向に対称的に形成されているので、回転子の回転時に、一対の孔部を形成する橋部に生じる応力も対称的に生じる。このため、孔部を形成する橋部に偏った応力が発生する虞を未然に防止することができ、橋部が損傷する虞をより低減することができる。
また、本発明の少なくとも一つの実施形態に係わる磁石埋め込み型モータは、
請求項1〜3のいずれかに記載の磁石埋め込み型モータ用ロータを回転自在に支持するモータケースと、
前記モータケースの内面に前記磁石埋め込み型モータ用ロータの外周面に対して所定のエアギャップを有して固定されるステータと、を備えるように構成される。
上記磁石埋め込み型モータによれば、請求項1〜3のいずれかに記載の磁石埋め込み型モータ用ロータ構造を有したロータを回転自在に支持するモータケースの内面に、ロータの外周面に対して所定のエアギャップを有して固定されるステータを備えることで、モータのコスト上昇を抑えるために磁石の数を減らしても、モータのトルク低下を招かない磁石埋め込み型モータ用ロータ構造を備えるモータを実現できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、モータのコスト上昇を抑えるために磁石の数を減らしても、モータのトルク低下を招かない磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータを提供することができる。
本発明に係る磁石埋め込み型モータ用ロータ構造を備えるロータコア板及びこれを囲むステータを有したモータの断面図である。 図1に示すロータコア板の周縁部の周辺の部分拡大図である。 ステータの電機子のq軸電流が作る磁束線の磁束密度分布を示したモータの断面である。 ステータ電流をゼロとしたときの永久磁石が作る磁束線の磁束密度分布を示したモータの断面図である。 支柱部の幅が狭い場合の磁束線の磁束密度分布を示したモータの断面図である。 支柱部の幅が広い場合の磁束線の磁束密度分布を示したモータの断面図である。 支柱部の幅に対するモータのトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフである。 孔を形成する橋部のうちマグネット取付孔に繋がる部分の立上り角度θに対するモータのトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフである。 孔の深さに対するモータのトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフである。 ステータ電流の位相φに対するモータの直軸インダクタンスLd、横軸インダクタンスLqとの関係を示すグラフである。 ステータ電流の振幅Imに対する直軸インダクタンスLd、横軸インダクタンスLqとの関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。本実施形態のモータは、9スロット6極タイプを例にして以下説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
図1は、磁石埋め込み型モータ用ロータ構造を備えるモータの断面図である。モータ1は、図1に示すように、回転自在に支持されたロータコア10と、ロータコア10を囲むようにして配置されたステータ50とを有して構成される。ロータコア10は、円板状に形成されたロータコア板11を軸方向に多数積層して構成される。ロータコア板11は、軟磁性材で形成されている。軟磁性材は、その材質を問わないが、例えば、珪素鋼、純鉄、合金鋼の鉄系であることが好ましい。
ロータコア板11の中央部には、回転軸12が挿入される挿入孔部11aが設けられ、ロータコア板11の円周部には、永久磁石13を挿着するためのマグネット取付孔11bが周方向に等間隔を有して複数設けられている。マグネット取付孔11bは、ロータコア板11の外周部に周方向に直線状に延びる長方形状に形成されている。本実施形態では、マグネット取付孔11bは、周方向に隣接する他のマグネット取付孔11bに対して60度の角度を有して設けられている。
多数のロータコア板11を軸方向に積層すると、ロータコア板11の夫々に形成されたマグネット取付孔11b同士が連通する。この連通するマグネット取付孔11bに、ロータコア10の径方向一方側がN極で他方側がS極の永久磁石13が挿着されている。周方向に隣接するマグネット取付孔11bの夫々に装着される永久磁石13は、極の配置が互いに反対方向を向くように挿着される。
マグネット取付孔11bの径方向外側には、ロータコア板11と一体形成される突極部11cが形成されている。突極部11cは、図2に示すように、その外縁部が円弧状に形成されている。この突極部11cの外縁部は、この外縁部が永久磁石13のd軸と交差する点Pとロータコア板11の軸心Sとの間の距離を有した半径Rbより小さい半径Ra(Ra<Rb)を有してd軸のステータ50側を凸にした円弧状に形成されている。なお、半径Raの中心S'は、点Pと軸心Sとを繋ぐ線La上に設けられる。また、半径Rbが描くロータコア10の外径を、以下、「ロータ外径」と記す。図2は、周方向に隣接する永久磁石13間の最短距離(永久磁石13間の四隅のうちロータ径方向内側の二隅間の距離)dmが磁石長Lmに対して0.634の場合を示している。
ここで、ステータ50の電機子51の磁力fがロータコア10の永久磁石13を引き付ける場合、磁力fのうちロータコア10の回転方向成分fθが回転トルクを生む。この磁力fは、ステータ50の電機子51のコイルに流す電流(以下、「ステータ電流」と記す。)により生じる磁束とロータコア10の回転角度により変化する永久磁石13の磁束との相互作用が一定でないため、モータ1に振動(トルクリプル)を生じさせる。このトルクリプルは、ロータコア10を回転させる磁力の径方向成分frが大きくなるほど大きくなり、磁力の回転方向成分fθが大きくなるほど小さくなる。一方、回転トルクは磁力の回転方向成分fθが大きくなるほど大きくなる。
このため、突極部11cの外縁部の形状は、半径Rbの曲率を有した円弧ではなく、磁力の回転方向成分fθが大きくなるように、半径Rbよりも小さい半径Raの曲率を有した円弧状に形成されている。
ロータコア板11の周方向に隣接する突極部11c間には、空間領域tsが形成されている。この空間領域tsには、周方向に隣接する突極部11cの夫々の径方向外側端部間を繋ぐ橋部15と、橋部15の周方向中間部からロータコア板11の軸心側へ延びてロータコア板11に一体的に形成される支柱部17とが設けられている。そして、橋部15、支柱部17及び周方向に隣接する永久磁石13の端面によって囲まれた孔部19が支柱部17の両側に一対形成されている。
支柱部17は、ロータコア板11の軸心S方向側へ向いて延びて、橋部15及び支柱部17によってT字状に形成されている。また、一対の孔部19は、支柱部17を中央としてロータコア板11の周方向に対称的に形成されている。
また、孔部19を形成する橋部15のうちマグネット取付孔11bに繋がるマグネット側部分15aは、ロータコア板11を軸心方向から見たときに、マグネット取付孔11bに収容される永久磁石13の中心軸13a(d軸)に直交する仮想線Lbに対してロータコア板11の径方向外側に傾く角度θが鋭角であるとともに橋部15に接近するにしたがって小さくなるように湾曲形成されている。
さらに、孔部19を形成する橋部15のうち支柱部側に繋がる支柱側部分15bは、ロータコア板11の径方向外側へ進むに従って孔部19に隣接する永久磁石13側へ湾曲形成されている。支柱部17の幅bは、ロータコア10の回転時に、橋部15に作用する遠心力を支持可能な大きさを有していればよい。なお、橋部15の形状の詳細については後述する。
このように構成されたロータコア10は、図1に示すように、円筒状に形成されたモータケース60内にロータコア10に装着される回転軸12を介して回転自在に支持される。
一方、ステータ50は、モータケース60の内面に装着され、ロータコア10の外周面に対してエアギャップgを有して固定される。ロータコア10は、前述したように、ロータ外径Rbよりも小さい半径Raを有して凸状に形成された突極部11cがポール数に応じて周方向に複数連続して形成されている(本実施形態では6個)。このため、ロータコア10の外周は、周方向に隣接する一対の突極部11cの外周とこれら一対の突極部11cの両側に延びるq軸とによって囲まれる斜線で示した領域Asが、銀杏の葉に似た形状を有している。このため、図1及び図2に示すように、ステータ50の内面、即ち電機子51の内周面51aとロータコア10の外周面10aとの間のエアギャップgは、d軸と電気的に直交するq軸上では広く、d軸上では狭くなるように形成されている。
ステータ50には、巻線形で界磁を行う電機子51がステータ50の周方向に所定間隔を有して複数個(本実施形態では9個)配設されている。電機子51のコイル51bには、インバータを介して三相交流電流が流れる。これによって、ステータ50の電機子51とロータコア10の永久磁石13との間に回転磁界が発生する。この回転磁界に起因するマグネットトルク及び後述するリラクタンストルクよって、ロータコア10が回転する。マグネットトルク及びリラクタンストルクの詳細は後述する。
このように構成されたロータコア10には、図3に示すように、ステータ電流としてq軸電流による磁束φqが通る。この磁束φqは、ロータコア10の永久磁石13の中心軸(d軸)に対して直交して、磁気抵抗の小さい突極部11cの周方向一方側から他方側に円弧状に延びる。この磁束φqの磁力線は、あたかも延びたゴムが縮むように作用して、ロータコア10を反時計方向(矢印A方向)に回転させる。なお、磁力線の力のうちロータコア板11の接線方向成分がロータコア10を反時計方向に回転させるリラクタンストルクとなる。
また、ロータコア10には、ロータコア10内の永久磁石13とステータ50の電機子51との間の吸引力及び反発力によるマグネットトルクが発生する。図4は、ステータ電流をゼロとしたときの、永久磁石13が作る磁力線を示している。支柱部17では、図4に示すように、磁力線は径方向に直交する方向に延びて孔部19を通る。孔部19は磁気抵抗が大きいので、支柱部17を通る磁力線は少ない。ロータコア10の実際の回転時には、図3に示す磁力線と図4に示す磁力線が重ね合わされた状態となる(図5参照)。図5に示すように、磁力線の歪が元に戻ろうとする力によって、ロータコア10を反時計方向(矢印A方向)に回転させる。
ここで、支柱部17は、図2に示すように、ロータコア板11の軸心S方向へ向いて延びる。ロータコア10の回転時には、橋部15に遠心力が作用するが、この遠心力は、橋部15に繋がる支柱部17を介してロータコア板11に伝達される。このため、橋部15は支柱部17を介して確実に支持され、ロータコア10の回転時において、橋部15が損傷する虞を小さくすることができる。
支柱部17の幅b(ロータコア板11の周方向長さ)は、図2及び図3に示すように、ロータコア10の回転時に橋部15に作用する遠心力を支持可能な大きさを有していればよい。ただし、この幅bを大きくすると、ステータ50のq軸電流による磁束の一部が支柱部17を通り、突極部11cを通る磁束の磁束密度が低下する。このため、支柱部17の幅bは、遠心力の支持が可能であるとともに、突極部11cを通る磁束の磁束密度が低下しない大きさが好ましい。
図5は、支柱部17の幅bが狭い場合(幅b/磁石長Lm=0.267)の磁束線の分布を示したモータ1の断面図であり、図6は、支柱部17の幅が広い場合(幅b/磁石長Lm=0.6)の磁束線の分布を示したモータ1の断面図である。なお、磁石長Lmは永久磁石13の周方向長さをいう。図5に示す永久磁石13と電機子51との間を通るq軸電流が作る磁束線φの密度は、図6に示す永久磁石13と電機子51との間を通るq軸電流が作る磁束線φの密度より大きいのが判る。このため、支柱部17の幅bは狭い方(幅b/磁石長Lm=0.267)が好ましい。なお、図5及び図6に示す磁束線は、ステータ電流の実効値が78A、電流位相が20度の場合の磁束分布の結果を示している。
ここで、q軸電流及び永久磁石13が作る磁束φは、図5に示すように、突極部11cの周方向一方側から他方側へ進むに従って永久磁石13側へ傾斜するように延びるが、突極部11cの周方向両側には、永久磁石13と同じ磁気抵抗の大きい一対の孔部19が形成されている。この孔部19によって突極部11cを通る磁束の磁束密度が低下する虞がある。この孔部19は、図2に示すように、周方向に隣接する突極部11cの夫々の径方向外側端部間を繋ぐ橋部15と、橋部15の周方向中間部からロータコア板11の軸心側へ延びてロータコア板11に一体的に形成される支柱部17と、周方向に隣接する永久磁石13の端面によって囲まれて形成されている。
この孔部19を形成する橋部15のうちマグネット取付孔に繋がるマグネット側部分15aは、ロータコア板を軸心方向から見たときに、マグネット取付孔11bに収容される永久磁石13の中心軸(d軸)に直交する仮想線Lbに対してロータコア板11の径方向外側に傾く角度θが鋭角であるとともに橋部15に接近するにしたがって小さくなるように湾曲形成されている。
このため、橋部15のうちマグネット取付孔11bに繋がるマグネット側部分15aが破線で示すように径方向に直線状に延びる場合と比較して、橋部15のうちマグネット取付孔11bに繋がる部分とロータコア板11の周縁部との間の領域を、拡大することができる。従って、電機子51のコイル51bのq軸電流による磁束の一部が孔部19によって遮られる割合が少なくなり、突極部11cを通る磁束の磁束密度の低下を抑えることができる。よって、ステータ50のq軸電流によるリラクタンストルクをより増大することができ、ロータコア板11に設ける永久磁石13の数を減らしても、モータ1のトルク低下を抑えることが可能になる。
ここで、図7は、支柱部17の幅bに対するモータ1のトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフであるこのグラフは、先ず、立上り角度θを50°とし、孔部19の底辺19aの位置が永久磁石13の底部と同一半径位置(以下、「dh=0」と記す。)にある状態で(図2参照)、支柱部17の幅bを変化させたときのトルク、トルクリプル特性を示している。なお、永久磁石13は、軸長(永久磁石13のロータコア軸方向長さ/磁石長Lm)が2.17、ロータコア10の回転数は5400rpmであり、ステータ電流の実効値は78Aとした。このグラフから、支柱部17の幅b/磁石長が0.267でトルクが最大となり、且つトルクリプルが最少となり、また支柱部17の幅bを増すと、トルクが減るとともにトルクリプルが増加することが判る。
また、図8は、図2に示す孔部19を形成する橋部15のうちマグネット側部分15a部分の立上り角度θに対するモータ1のトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフである。このグラフは、立上り角度θを40°、50°、60°、90°と変化させたときのトルク、トルクリプル特性を示している。このグラフから立上り角度θを60°、90°と大きくすると、若干だがトルクが大きくなるが、トルクリプルも大きくなる。このため、本実施例では、立上り角度θを50°に設定した。
また、図9は、図2に示す孔部19の深さdhに対するモータ1のトルク、トルクリプル、端子電圧の関係を示すグラフである。このグラフから、dhを変化させてもトルク、トルクリプルがほとんど変化しないことが判る。
次に、モータ電流の位相φ及び振幅Imに対する直軸インダクタンスLd、 横軸インダクタンスLqの関係について説明する。図10は、ステータ電流の位相φに対する直軸インダクタンスLd、横軸インダクタンスLq、突極比Lq/Ldの関係を示すグラフである。また、図11は、ステータ電流の振幅Imに対する直軸インダクタンスLd、横軸インダクタンスLq、突極比Lq/Ldの関係を示すグラフである。
モータ電流の位相φ及び振幅Imに対する直軸インダクタンスLd、 横軸インダクタンスLqの算出は、以下の1.〜4.の手順で求める。
1.電流振幅 Im, 位相φとして、
iu=Im・sin(ωt+φ),iv=Im・sin(ωt+2π/3+φ),iw=Imsin(ωt+4π/3+φ) を印加する。ここで、iuはU相コイルに流れる電流であり、ivはV相コイルに流れる電流であり、iwはW相コイルに流れる電流である。位相φは電流の進み位相であり、通電開始角は通常βで表す。
座標軸をd軸q軸で考えると、電流はq軸を0°として定義する。電機子51のU相のコイル51bとロータコア10の永久磁石13との位置関係によって初期位相θ0が式に含まれる。
2.位相進み角φは、Id=0,Iq=√(3/2)*Im となる位置が基準となる。
無負荷の誘起電圧波形と負荷時の電流波形がぴったりと重なる電流位相を初期位相θ0とし、ロータ初期位置で調整する場合は、U相が作る磁束の向きがd軸と対向する位置を基準とする。
3.電流の進み位相φを維持したままロータコア10を電気角1周期分回して、各相の電圧波形を求める。インダクタンスの計算に使用する電圧値は、電圧波形を高速フーリエ変換し基本波の振幅を抽出する。
4.インダクタンスは、d軸、q軸に変換した電圧方程式から算出する:
Ld1=(Vq0-Vq1)/{ω(Id0-Id1)},Ld2=(Vq0-Vq2)/{ω(Id0-Id2)}⇒Ld=(Ld1+Ld2/2)
Lq = -Vd/{ωIq} ]
突極比:ρ= Lq/Ld
なお、一般的傾向として、
・φ(β)を進めると、q軸磁束の通路の磁気飽和が下がるため、Lqが上昇する。
・d軸に関してはもともと永久磁石13の磁気抵抗がインダクタンスに対し支配的なため、Ldの変化は小さい。
図10及び図11に示すように、(支柱部17の幅b/磁石長)が0.267の場合、定格運転条件下付近において、電流振幅110A、進み位相φ=20°前後で、突極比ρ=Lq/Lq≒1.58が得られた。この突極比ρ≒1.58は、(支柱部17の幅b/磁石長)が0.6の場合(12s8p)での突極比ρ≒1.54と略同程度である。なお、(支柱部17の幅b/磁石長)が0.0667の場合では、突極比ρ≒1.38となる。
このように、ロータコア板11の周方向に隣接する永久磁石13間に形成される一対の孔部19の形状は、d軸上に支柱部17の中心軸を配置したときに、一対の孔部19は一度外へ拡がり(ロータ外周に近づき)その後内部の磁石へと繋がっているように構成されている。このようにすることで、12スロット8極タイプでなはく、9スロット6極タイプでも、同一電流、同一磁石で同一トルク、より少ないトルクリプルが実現できる。
1 モータ(磁石埋め込み型モータ)
10 ロータコア
10a 外周面
11 ロータコア板
11a 挿入孔部
11b マグネット取付孔
11c 突極部
12 回転軸
13 永久磁石
13a 中心軸
15 橋部
15a マグネット側部分(部分)
15b 支柱側部分(部分)
17 支柱部
19 孔部
19a 底辺
50 ステータ
51 電機子
51a 内周面
51b コイル
60 ステータ
As 領域
g エアギャップ
J 中心軸
La 線
Lb 仮想線
S 軸心
ts 空間領域
φq、φs 磁束

Claims (4)

  1. 多数のロータコア板を軸方向に積層してなるロータコアの周縁に複数の永久磁石を埋設する磁石埋め込み型モータ用ロータ構造と、前記磁石埋め込み型モータ用ロータの外周面に対向して固定されるステータとを備える磁石埋め込み型モータであって、
    前記ロータコア板は、
    該ロータコア板の外周部に周方向に沿って延びるとともに等間隔に複数設けられ、前記ロータコア板の軸方向に貫通するマグネット取付孔と、
    複数の前記マグネット取付孔の夫々の径方向外側の前記ロータコア板の外周部に該ロータコア板と一体形成される突極部と、
    複数の前記マグネット取付孔の夫々に固定された状態で収容される前記永久磁石と、
    前記ロータコア板の周方向に隣接する前記突極部間の空間領域に形成され、周方向に隣接する前記突極部の夫々の径方向外側端部間を繋ぐ橋部、該橋部の周方向中間部から前記ロータコア板の軸心側へ延びて該ロータコア板に一体的に形成される支柱部、及び周方向に隣接する永久磁石の端面によって囲まれて、前記支柱部の両側に形成される一対の孔部と、を有して形成され、
    前記孔部を形成する前記橋部のうち前記マグネット取付孔に繋がる部分は、前記ロータコア板を軸心方向から見たときに、前記マグネット取付孔に収容される前記永久磁石の中心軸(d軸)に直交する仮想線に対して前記ロータコア板の径方向外側に傾く角度が鋭角であるとともに前記ロータコア板の径方向外側に進むにしたがって小さくなるように湾曲形成され、
    前記孔部を形成する前記橋部のうち前記支柱部側に繋がる支柱側部分は、前記ロータコア板の径方向外側へ進むに従って前記孔部に隣接する前記端面を有する前記永久磁石側へ湾曲形成されたコーナー部であり、
    前記突極部は前記ロータコア板の外径よりも小さい半径を有して凸状に形成されており
    前記エアギャップは、前記ロータコア板の径方向に沿って前記永久磁石の中心を通るd軸と電気的に直交するq軸上では広く、前記d軸上では狭くなるように形成されている
    ことを特徴とする磁石埋め込み型モータ。
  2. 前記支柱部は、前記ロータコア板の軸心方向へ向いて延びている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁石埋め込み型モータ。
  3. 前記一対の孔部は、前記支柱部を中央として前記ロータコア板の周方向に対称的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁石埋め込み型モータ。
  4. 前記磁石埋め込み型モータ用ロータを回転自在に支持するモータケースを備え
    前記ステータは、前記モータケースの内面に固定され
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁石埋め込み型モータ。
JP2015146894A 2015-07-24 2015-07-24 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ Active JP6857959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146894A JP6857959B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146894A JP6857959B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028908A JP2017028908A (ja) 2017-02-02
JP6857959B2 true JP6857959B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=57946638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015146894A Active JP6857959B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6857959B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7172979B2 (ja) * 2019-12-25 2022-11-16 トヨタ自動車株式会社 回転電機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208374A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Asmo Co Ltd 埋込磁石式モータ
JP2008136298A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Toyota Industries Corp 回転電機の回転子及び回転電機
JP5884464B2 (ja) * 2011-12-22 2016-03-15 ダイキン工業株式会社 回転電機
JP5991099B2 (ja) * 2012-09-10 2016-09-14 日本精工株式会社 電動機及び電動パワーステアリング装置
JP5722301B2 (ja) * 2012-12-18 2015-05-20 ファナック株式会社 埋込磁石型同期電動機の回転子および埋込磁石型同期電動機
JP2015037331A (ja) * 2013-08-10 2015-02-23 株式会社ミツバ ブラシレスモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028908A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5159153B2 (ja) 回転電機の回転子及び回転電機
JP5708181B2 (ja) 回転電機のロータ
KR101231024B1 (ko) 컨시퀀트 극 영구자석 모터
US9124157B2 (en) Rotor of rotary electric machine
JP5935615B2 (ja) 回転電機のロータ
CN103339829B (zh) 无刷电动机以及搭载该无刷电动机的电气设备
JP6226196B2 (ja) 回転電機のロータ
US20170126080A1 (en) Rotor and permanent magnet electric motor
JP2005198487A (ja) 多層埋込型永久磁石モータのロータ構造
JP5987369B2 (ja) 永久磁石式電動機のロータ
JP2008278591A (ja) 回転電機の回転子及び回転電機
US9979267B2 (en) Double-stator rotating electric machine
JP5765317B2 (ja) 回転電機のロータ
JP6406355B2 (ja) ダブルステータ型回転機
JP2009050148A (ja) 広範囲定出力永久磁石式モータ
JP2017079530A (ja) シンクロナスリラクタンスモータ
JP2015208184A (ja) 回転電機のロータ
JP6390647B2 (ja) 永久磁石式回転電機
CN113853724A (zh) 四极同步磁阻马达
JP7461967B2 (ja) 回転電機、回転子及び電磁鋼板
JP6857959B2 (ja) 磁石埋め込み型モータ用ロータ構造及びこの構造を備えるモータ
JPH09182331A (ja) 永久磁石形同期回転電機の回転子
JP3854998B2 (ja) ベアリングレスモータならびにその回転子位置制御回路および回転子位置制御方法
KR102178380B1 (ko) 코깅토크 저감을 위한 회전자 및 그 제조방법
JP5747385B2 (ja) Ipm型ベアリングレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190401

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191216

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20191216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191225

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200107

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200131

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200204

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200908

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201104

C19 Decision taken to dismiss amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C19

Effective date: 20201117

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20201117

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20201225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201228

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210209

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210316

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6857959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250