化合物
1つの態様では、本開示は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(I)
式中、
Bは
−(O)R
1、−R
2(OCO)R
3、置換または非置換C
5−10アリール、C
1−12アルキル、C
5−12アラルキル、C
2−12アルケニル、C
6−12アラルケニル、C
2−12アルキニル、C
3−8シクロアルキル、3−10員複素環式アルキル、または5−10員複素環アリールであり、ここで、1つ以上の置換基は、C
1−12アルキル、アミノ、置換アミノ、アミノ保護基、−R
4−S−R
5、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、モノ、ジ、もしくはトリハロ−C
1−6アルキル、C
2−12アルケニル、C
2−12アルキニル、C
1−12アルコキシ、C
5−10アリール、C
5−10アルキルアリール、C
3−8シクロアルキル、C
1−12アルキルスルホニル、3−8員複素環アルキル、3−10員複素環アリール、C
5−10アリールオキシル、C
5−10アリールカルボニル、C
1−6アルキルカルボニルオキシルまたはC
1−4アルキルオキシカルボニルからなる群より選択され;
ここで、
R
1およびR
3は独立してC
1−12アルキル、C
2−12アルケニル、C
5−12アラルキル、C
6−12アラルケニル、C
2−12アルキニル、C
5−10アリール、C
3−8シクロアルキル、3−10員複素環アルキル、5−10員複素環アリール、または
であり、これらのいずれも、−R
4−S−R
5、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、置換アミノ、C
1−12アルキル、C
2−12アルケニル、C
2−12アルキニル、C
5−10アリール、C
1−12アルコキシ、C
3−8シクロアルキル、3−8員複素環アルキル、または3−10員複素環アリール、C
1−4アルキルスルホニル、C
5−10アリールオキシル、C
5−10アリールカルボニル、C
1−4アルキルオキシカルボニル、またはC
1−12アルキルカルボニルアミノにより、任意で一置換、または独立して多置換させることができ;
R
2はC
1−6アルキレンまたはC
1−6アルキレンオキシルであり、これらのいずれも、C
1−6アルキルにより任意でさらに置換され;
R
4は結合、C
1−6アルキレン、C
5−10アリーレン、またはC
5−12アリーレンアルキレンであり、これらのいずれも、C
1−3アルキルにより任意でさらに置換され、およびR
5は水素またはC
1−12アルキルであり、
R
gは水素、C
1−6アルキル、フェニル、またはフェニルメチルであり、これらのいずれも、ハロゲン、ヒドロキシル、メチルチオ、C
1−4アルキル、またはC
5−8アリールにより任意で一置換され、または独立して多置換され;ならびにR
hおよびR
fは独立して水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル、C
1−6アルコキシルカルボニル、C
3−6シクロアルコキシルカルボニル、またはアミノ保護基であり;
あるいは
R
fおよびR
gはC、O、NまたはS原子と一緒に4−8員複素環アルキルまたは
を形成し、これらのいずれも、ハロゲン、ヒドロキシルまたはC
1−4アルキルにより任意で一置換され、または独立して多置換され、およびR
hは水素、C
1−6アルキルまたはアミノ保護基である。
いくつかの実施形態では、BはC2−6アルキル、アリールまたはアミノ基で置換されたC1−8アルキルであり、Bは直鎖アルキルではない。いくつかの実施形態では、BはC1−6アルキル、アリールまたはアミノ基で置換されたC2−6アルケニルである。いくつかの実施形態では、Bは置換または非置換C3−8シクロアルキルであり、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1−6アルキルからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、Bは置換または非置換3−8員複素環アルキルであり、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1−6アルキルからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、Bは置換または非置換5−8員複素環アリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1−6アルキルからなる群より選択される。
いくつかの実施形態では、Bは−CHR13R14であり、ここで、R13およびR14は独立して水素、C1−6アルキル、C5−10アリールおよびアミノ基からなる群より選択され、ここで、R13およびR14は、同時にメチルとすることはできない。いくつかの実施形態では、R13およびR14は、環化させて、C3−8シクロアルキルを形成させることができる。いくつかの実施形態では、R13およびR14はO、NまたはS原子と一緒に、3−8員複素環アルキルを形成する。
本開示はまた、式(IA)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IA)
式中、
R
gは水素、C
1−6アルキル、フェニル、またはフェニルメチルであり、これらのいずれも、ハロゲン、ヒドロキシル、メチルチオ、C
1−4アルキル、またはC
5−8アリールにより任意で一置換され、または独立して多置換され;ならびにR
hおよびR
fは独立して水素、C
1−6アルキル、C
1−6アルキルカルボニル、C
1−6アルコキシルカルボニル、C
3−6シクロアルコキシルカルボニルまたはアミノ保護基である。
いくつかの実施形態では、Rgは水素またはC1−3アルキルである。いくつかの実施形態では、RhおよびRfの少なくとも1つは水素またはC1−3アルキルである。いくつかの実施形態では、RhおよびRfはどちらも水素またはC1−3アルキルである。いくつかの実施形態では、Rhは水素またはC1−3アルキルであり、およびRfは−COR5であり、およびR5はC1−3アルキル、C1−3アルコキシル、またはC5−6シクロアルキルオキシルである。いくつかの実施形態では、RfまたはRhがアミノ保護基である場合、Rgはイソプロピルまたはベンジルではない。
本開示はまた、式(IA)で示される化学構造を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IA)
式中、
R
fおよびR
gは、C、O、またはN原子と一緒に4−6員複素環アルキルまたは
を形成し、これらのいずれも、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−4アルキルまたはアミノ保護基により任意で一置換され、または独立して多置換され;
R
hは水素、C
1−3アルキルまたはアミノ保護基である。
本開示はまた、式(IA−1)で示される化学構造を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IA−1)
式中、
R
hは水素、C
1−3アルキルまたはアミノ保護基である。
本開示はまた、式(IA−2)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IA−2)
式中、
R
iは水素、C
1−4アルキルまたはアミノ保護基である。
本開示はまた、式(IB)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IB)
式中、
R
1はC
1−8アルキル、C
5−8アリール、C
5−12アラルキル、3−10員複素環アルキルまたは
であり、これらのいずれも、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C
1−12アルキルまたはC
1−4アルコキシにより任意で一置換され、または独立して多置換される。
いくつかの実施形態では、R
1は
であり、ここで、R
1aおよびR
1bは独立して水素、C
1−12アルキル、C
1−4アルコキシまたはハロゲンである。いくつかの実施形態では、R
1は
であり、およびR
1cは水素、C
1−12アルキルまたはハロゲンである。
本開示はまた、式(IC)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IC)
式中、
R
a、R
b、R
c、R
dおよびR
eは独立して水素、ハロゲン、C
1−12アルキル、C
1−12アルコキシ
、シアノ、C
1−12アルキルスルホニル、C
1−6アルキルカルボニルオキシル、C
1−4アルキルオキシカルボニル、モノ、ジ、もしくはトリハロ−C
1−6アルキル、C
5−10アリールオキシルまたはC
5−10アリールカルボニルであり;ならびに
R
a、R
b、R
c、R
dおよびR
eが全て水素である場合、R
a、R
b、R
c、R
dおよびR
eの少なくとも1つはプロチウムではない。
いくつかの実施形態では、Rb、Rc、Rdは全て水素であり、ならびにReおよびRaは独立して水素、ハロゲン、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、シアノ、C1−3アルキルスルホニル、C1−3アルキルカルボニルオキシル、C1−3アルキルオキシカルボニル、またはモノ、ジ、もしくはトリハロ−C1−3アルキルである。いくつかの実施形態では、ReおよびRaの1つは水素である。いくつかの実施形態では、Ra、Rb、Rc、RdおよびReが全て、同時に水素とは限らない。
本開示はまた、式(ID)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(ID)
式中、
R
2は−(CR
6R
7)
m−であり、ここでm=1−6であり、ならびにR
6およびR
7は独立して水素またはC
1−3アルキルであり;
R
3はC
1−12アルキル、C
5−8アリール、3−8員複素環アルキル、または5−8員複素環アリールであり、それらは各々、ハロゲン、非置換または置換アミノ、C
1−6アルキルまたはC
1−6アルコキシにより任意で一置換され、または独立して多置換され;ここで、アミノが置換される場合、それは、C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキルカルボニルにより任意で一置換され、または独立して多置換され得る。
いくつかの実施形態では、R2は−CH2−である。いくつかの実施形態では、R3はメチル、エチル、フェニルであり、それらは各々、メトキシル、メチルまたはエチルにより任意で一置換され、または独立して多置換される。
本開示はまた、式(ID−1)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(ID−1)
式中、
R
3a、R
3b、R
3c、R
3dおよびR
3eは独立して水素、ハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6アルコキシである。
本開示はまた、式(ID−2)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(ID−2)
式中、
R
9およびR
10は独立して水素、C
1−6アルキルまたはC
1−6アルキルカルボニルであり;ならびにR
8は水素またはC
1−6アルキルである。
本開示はまた、式(IE)で示される化学構造を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、水和物、もしくは溶媒和物を提供し:
式(IE)
式中、
R
11はC
1−8アルキルまたはC
5−8アリールであり、これらのいずれも、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキルまたはC
1−4アルコキシにより任意で一置換され、または独立して多置換され;
R
12は水素またはC
1−6アルキルである。
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物の各々の分子量は450Da以下である。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物の各々の分子量は150−450Da、150−300Da、または200−300Daである。
いくつかの実施形態では、化合物は下記から選択される:
簡単のために、単一実施形態との関連で記載される本開示の様々な特徴はまた、別々に、あるいは、任意の好適な部分的組合せで提供することができる。
本明細書では、「置換された」という用語は、化学基に言及する場合、化学基が、除去され、置換基により置き換えられている1つ以上の水素原子を有することを意味する。本明細書では、「置換基」という用語は、当技術分野で知られている普通の意味を有し、親基に共有結合により付着されている、または適切な場合、縮合されている、化学部分を示す。本明細書では、「任意で置換された」という用語は、化学基が、置換基を有さなくてもよい(すなわち非置換)、または1つ以上の置換基を有し得る(すなわち置換された)ことを意味する。所定の原子での置換は原子価により制限されることが理解されるべきである。
本明細書では、「Cn−m」という用語は、炭素原子数の範囲を示し、ここで、nおよびmは整数であり、炭素原子数の範囲は終点(すなわちnおよびm)および間の各整数点を含む。例えば、C1−6は、1〜6個の炭素原子の範囲を示し、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子および6個の炭素原子を含む。
本明細書では、「アルキル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、直鎖かまたは分枝鎖であってもよい飽和炭化水素基を示す。「Cn−mアルキル」という用語は、n〜m個の炭素原子を有するアルキルを示す。いくつかの実施形態では、アルキル基は1〜12、1〜8、1〜6、1〜4、1〜3、または1〜2個の炭素原子を含む。アルキル基の例としては、下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチル;高級同族体、例えば2−メチル−1−ブチル、n−ペンチル、3−ペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、など。
本明細書では、「アルケニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖かまたは分枝鎖であってもよい不飽和炭化水素基を示す。「Cn−mアルケニル」という用語は、n〜m個の炭素原子を有するアルケニルを示す。いくつかの実施形態では、アルケニル基は、2〜12、2〜10、2〜8、2〜6、2〜5、2〜4、または2〜3個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アルケニル基は、1〜6、1〜5、1〜4、1〜3、1〜2、または1つの炭素−炭素二重結合を含む。アルケニル基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:エテニル、n−プロペニル、イソプロペニル、n−ブテニル、sec−ブテニル、など。
本明細書では、「アルキニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖かまたは分枝鎖であってもよい不飽和炭化水素基を示す。「Cn−mアルキニル」という用語は、n〜m個の炭素原子を有するアルキニルを示す。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、2〜12、2〜10、2〜8、2〜6、2〜5、2〜4、または2〜3個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、1〜6、1〜5、1〜4、1〜3、1〜2、または1つの炭素−炭素三重結合を含む。アルキニル基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:エチニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル、など。
本明細書では、「アルキレン」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、直鎖または分枝鎖であり、分子の2つの他の部分を連結させる二価飽和炭化水素部分を示す。「Cn−mアルキレン」という用語は、n〜m個の炭素原子を有するアルキレンを示す。いくつかの実施形態では、アルキレン基は1〜12、1〜10、1〜8、1〜6、1〜5、1〜4、または1〜3個の炭素原子を含む。アルキレン基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:メチレン、エチレン、1−メチル−メチレン、プロピリデン、ブチリデンなど。
本明細書では、「アリール」または「芳香族」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、環を形成する炭素原子間で交互の二重結合および単結合を有する単環または多環式炭素環系ラジカルを示す。いくつかの実施形態では、アリール環系は1つ以上の環内に5〜10、5〜8、または5〜6個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール環系は一緒に縮合された2またはそれ以上の環を有する。アリール基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、イデニルなど。
本明細書では、「アリーレン」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、分子の2つの他の部分を連結させる二価アリール環または環系を示し、すなわち2つの部分が、環に2つの別個の環位置において結合される。アリーレンのアリール環が単環式環系である場合、2つの部分は同じ環に2つの別個の環位置において結合される。アリーレンのアリール環が多環式環系である場合、2つの部分は、同じ環または異なる環に、2つの別個の環位置において結合させることができる。アリーレンは置換または非置換であってもよい。非置換アリーレンは、これが連結させる分子の2つの部分以外の置換基を有さない。置換されたアリーレンはこれが連結させる分子の2つの部分に加えて置換基を有する。
本明細書では、「アラルキル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−アルキル−アリールの基を示す。「Cn−mアラルキル」という用語は、総炭素数n〜mを有するアラルキルを示す。いくつかの実施形態では、アルキル部分は1〜6、1〜4、1〜3、または1〜2個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アラルキル基は5−12、5−10、5−8、または6−7個の炭素原子を有する。アラルキル基の例としては、様々なアルキルベンゼンおよびアルキルナフタレンが挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書では、「アリーレンアルキレン」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−アルキレン−アリーレンの基を示し、ここで、アリーレン基およびアルキレン基は前に記載される通りであり、ここで、「Cn−mアリーレンアルキレン」という用語は、総炭素数n〜mを有するアリーレンアルキレン基を示す。いくつかの実施形態では、アリーレンアルキレン部分のアルキレン部分は1〜6、1〜4、1〜3、または1〜2個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリーレンアルキレン部分のアリーレン部分は6〜12、6〜11、6〜10、6〜9、または6〜8個の環形成炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリーレンアルキレン部分は7−12、7−10、7−9、または7−8個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アラルケニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−アルケニル−アリールの基を示し、ここで、「Cn−mアラルケニル」という用語は、総炭素数n〜mを有するアラルケニル基を示す。いくつかの実施形態では、アルケニル部分は2〜12、2〜10、2〜8、2〜6、2〜5、2〜4、または2〜3個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態では、アラルケニル基は6−18、6−12、6−10、6−8、または6−7個の炭素原子を有する。アラルケニル基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:スチリル、3−(ベンジル)プロプ−2−エニル、および6−ナフチルヘクス−2−エニル。
本明細書では、「シクロアルキル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、環化アルキルおよび/またはアルケニル基を含む非芳香族環状炭化水素を示す。シクロアルキル基は単環または多環(例えば、2、3または4の縮合環を有する)基およびスピロ環を含むことができる。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは飽和シクロアルキルである。シクロアルキル基は3、4、5、6、7、8個の環形成炭素(C3−8)を有することができる。シクロアルキル基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、など。いくつかの実施形態では、本明細書で使用されるシクロアルキルは1つ以上の芳香環と縮合されてもよく(すなわち、これと結合を共有する)、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、などのベンゾまたはチエニル誘導体である。いくつかの実施形態では、縮合芳香環を含むシクロアルキル基は、縮合芳香環の環形成原子を含む任意の環形成原子を介して付着させることができる。
本明細書では、「シクロアルキレン」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、二価飽和または部分飽和非芳香族環状炭化水素基を示し、これは、分子の2つの他の部分を連結させる。「Cn−mシクロアルキレン」という用語は、n〜m個の炭素原子を有するシクロアルキレンを示す。いくつかの実施形態では、シクロアルキレン基は3〜12、3〜10、3〜8、3〜7、3〜6、3〜5、または3〜4個の炭素原子を含む。シクロアルキレン基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:シクロプロピリデン、シクロブタリデンなど。
本明細書では、「アルコキシ」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−O−アルキルの基を示す。「Cn−mアルコキシ」という用語は、アルコキシ基のアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アルキル部分は、1〜6、1〜4、または1〜3個の炭素原子を有する。アルコキシ基の例としては下記などの化学基が挙げられるが、それらに限定されない:メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、t−ブトキシ、など。
本明細書では、「アリールオキシル」という用語は、式−O−アリールの基を示し、ここで、アリール基は、前に記載された通りである。「Cn−mアリールオキシル」は、アリールオキシル基のアリール部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アリール部分は5〜10、5〜8、または5〜6個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アルキルアミノ」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−NH−アルキルの基を示す。「Cn−mアルキルアミノ」という用語は、アルキルアミノ基のアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アルキル部分は、1〜6、1〜4、または1〜3個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アリールカルボニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−C(=O)−アリールの基を示し、ここで、アリール基は、前に記載された通りである。「Cn−mアリールカルボニル」は、アリールカルボニル基のアリール部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アリール部分は5〜10、5〜8、または5〜6個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アルキルカルボニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−C(=O)−アルキルの基を示す。「Cn−mアルキルカルボニル」という用語は、アルキルカルボニル基のアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アルキル部分は、1〜6、1〜4、1〜3または1〜2個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アルコキシカルボニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−C(=O)−O−アルキルの基を示す。「Cn−mアルコキシカルボニル」という用語は、アルコキシカルボニル基のアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アルキル部分は、1〜6、1〜4、1〜3または1〜2個の炭素原子を有する。
本明細書では、「シクロアルコキシルカルボニル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−C(=O)−O−シクロアルキルの基を示し、ここで、シクロアルキル基は、前に記載された通りである。「Cn−mシクロアルキルオキシルカルボニル」という用語は、シクロアルコキシルカルボニル基のシクロアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、シクロアルキル部分は3〜8、3〜6、3〜5または3〜4個の炭素原子を有する。
本明細書では、「アルキルカルボニルオキシル」という用語は、別の用語の一部としてか、または独立して使用されるかに関係なく、式−O−C(=O)−アルキルの基を示す。「Cn−mアルキルカルボニルオキシル」という用語は、アルキルカルボニルオキシル基のアルキル部分がn〜m個の炭素原子を有することを意味する。いくつかの実施形態では、アルキル部分は、1〜6、1〜4、1〜3または1〜2個の炭素原子を有する。
本明細書では、「n員」という用語では、nは整数であり、典型的には、環系内の環形成原子の数を説明するために、環系と組み合わせて使用される。例えば、ピペリジニルは6員ヘテロシクロアルキル環の一例であり、ピラゾリルは5員ヘテロアリール環の一例であり、ピリジルは6員ヘテロアリール環の一例であり、および1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレンは10員シクロアルキル基の一例である。
本明細書では、「複素環アリール」という用語は、芳香環内の少なくとも1つの環原子がヘテロ原子であり、環原子の残りが炭素原子であるアリール基を示す。「n−m員複素環アリール」という用語は、n〜mの環形成員を有する複素環アリールを示す。ヘテロ原子の例としては、酸素、硫黄、窒素、リン、などが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、複素環アリールは5〜10、5〜8、または5〜6環形成員を有することができる。いくつかの実施形態では、複素環アリールは5員または6員複素環アリールである。複素環アリールの例としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:フラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N−低級アルキルピロリル、ピリジル−N−オキシド、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリル、インドリルなど。
5員複素環アリールは、5個の環原子を有する環を有する複素環アリールであり、ここで、1つ以上(例えば、1、2、または3)の環原子は、N、O、P、およびSから独立して選択することができる。例示的な5員複素環アリールはチエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルである。
6員複素環アリールは、6個の環原子を有する環を有する複素環アリールであり、ここで、1つ以上(例えば、1、2、または3)の環原子は、N、O、P、およびSから独立して選択することができる。例示的な6員複素環アリールはピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニルおよびピリダジニルである。
本明細書では、「複素環アルキル」という用語は、環系中の少なくとも1つの環原子がヘテロ原子であり、環原子の残りが炭素原子であるシクロアルキル基を示す。「n−m員複素環アルキル」という用語は、n〜mの環形成員を有する複素環アルキルを示す。加えて、環はまた、1つ以上の二重結合を有してもよいが、完全共役系は有さない。いくつかの実施形態では、複素環アルキルは飽和複素環アルキルである。ヘテロ原子の例としては、酸素、硫黄、窒素、リン、などが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、複素環アルキルは3〜8、3〜6、または4〜6個の環形成炭素を有する。複素環アルキルの例としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:アゼチジン、アジリジン、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ホモピペラジニル、など。
本明細書では「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子を示す。
本明細書では、「モノ、ジ、もしくはトリハロ−Cn−mアルキル」は、1、2または3つのハロにより置換されたアルキル基を示し、ここで、アルキル基はn〜m個の炭素原子を有し、置換基としてのハロは同じか、または異なっていてもよい。モノ、ジ、もしくはトリハロ−Cn−mアルキルの例としては、限定はされないが、トリクロロメチル、クロロメチル、ビスクロロメチル、クロロブロモメチルが挙げられる。
本明細書では「シアノ」という用語は、式−CNの基を示す。
本明細書では、「ヒドロキシル」という用語は、式−OHの基を示す。
本明細書では、「メチルチオ」という用語は、式−S−CH3の基を示す。
本明細書では、「アルキルスルホニル」という用語は、式−スルホニル−アルキルの基を示す。「Cn−mアルキルスルホニル」という用語は、アルキルスルホニルを示し、ここで、アルキル部分はn〜m個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アルキル基は1〜6、1〜4、または1〜3個の炭素原子を有する。アルキルスルホニル基の例としては、限定はされないが、メタンスルホニル、エタンスルホニル、tert−ブタンスルホニル、などが挙げられる。
本明細書では、「アミノ」という用語は、式−NH2の基を示す。
本明細書では、「置換アミノ」という用語は、一置換された、または1つ以上の置換基により独立して置換されたアミノを示す。置換基の例としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:ハロゲン、ヒドロキシル、C1−4アルキル、C5−8アリール、C1−6アルコキシル、C3−8シクロアルキル、3−8員複素環アルキル、または3−8員複素環アリール、C1−4アルキルスルホニル、C5−10アリールオキシル、C5−10アリールカルボニルまたはC1−6アルキルオキシカルボニル、アミノ保護基、など。
本明細書では、「アミノ保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない反応に対してアミノ官能基を保護する置換基を示す。アミノ保護基の例としては下記が挙げられるが、それらに限定されない:カルバメート−保護基、例えば2−トリメチル−シリルエトキシカルボニル(Teoc)、1−メチル−1−(4−ビ−フェニル−イル)−エトキシ−カルボニル(Bpoc)、t−ブトキシカルボニル(Boc)、アリルオキシカルボニル(Alloc)、9−フルオレニル−メチルオキシカルボニル(Fmoc)、およびベンジル−オキシカルボニル(Cbz);アミド−保護基、例えばホルミル、アセチル、トリハロアセチル、ベンゾイル、およびニトロフェニルアセチル;スルホンアミド−保護基、例えば2−ニトロベンゼンスルホニル;ならびにイミン−および環状イミド−保護基、例えばフタルイミドおよびジチアサクシノイル。
本明細書では、「化合物」という用語は、描写される構造の全ての立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)、幾何異性体(geometric iosomer)、互変異性体、および同位体を含むことが意味される。1つの特定の互変異性型として名称または構造により本明細書で同定される化合物は、他に特に規定がなければ、他の互変異性型を含むことが意図される。
本明細書で記載される化合物は非対称とすることができる(例えば、1つ以上の立体中心を有する)。全ての立体異性体、例えば鏡像異性体およびジアステレオマーが、別記されない限り意図される。非対称置換された炭素原子を含む本開示の化合物は、光学活性形態またはラセミ形態で単離することができる。どのようにして光学活性形態を光学的に不活性な開始材料から調製するかについての方法は、当技術分野で知られており、例えばラセミ混合物の分割、または立体選択的合成による。オレフィン、炭素−炭素二重結合、などの多くの幾何異性体がまた、本明細書で記載される化合物において存在することができ、そのような安定な異性体全てが本開示で企図される。本開示の化合物のcisおよびtrans幾何異性体が記載されており、異性体の混合物として、または別々の異性体型として単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される化合物は、(R)−配置を有する。いくつかの実施形態では、本明細書で記載される化合物は、(S)−配置を有する。
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で知られている多くの方法のいずれかにより実施することができる。方法例としては、キラル分割酸(光学的に活性な、塩形成有機酸である)を用いる分別再結晶が挙げられる。分別再結晶法のための好適な分割剤は、例えば、光学的に活性な酸、例えばDおよびL形態の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸または様々な光学的に活性なカンファースルホン酸、例えばβ−カンファースルホン酸である。分別結晶法に好適な他の分割剤としては、α−メチルベンジルアミンの立体異性的に純粋な形態(例えば、SおよびR型、またはジアステレオマーとして純粋な形態)、2−フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N−メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、などが挙げられる。
ラセミ混合物の分割はまた、光学的に活性な分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)が充填されたカラム上での溶離により実施することができる。好適な溶離溶媒組成物は当業者により決定することができる。
本開示の化合物はまた、互変異性型を含む。互変異性型は、プロトンの同時移動と一緒の、単結合の隣接する二重結合との交換により生じる。互変異性型はプロトトロピーを示す互変異性体を含み、これらは同じ実験式および総電荷を有する異性体プロトン化状態である。プロトトロピーを示す互変異性体例としては、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、エナミン−イミン対、およびプロトンが複素環系の2またはそれ以上の位置を占めることができる環状形態、例えば、1H−および3H−イミダゾール、1H−、2H−および4H−1,2,4−トリアゾール、1H−および2H−イソインドール、ならびに1H−および2H−ピラゾールは挙げられる。互変異性型は平衡にあり、または適切な置換により1つの形態に立体的に固定させることができる。
本開示の化合物はまた、中間体または最終化合物において起こる原子の全ての同位体を含むことができる。同位体は、同じ原子番号を有するが、異なる質量数を有するそれらの原子を含む。例えば、水素の同位体としては、プロチウム、重水素およびトリチウムが挙げられる。いくつかの実施形態では、水素の同位体はプロチウムおよび重水素である。いくつかの実施形態では、化合物の芳香環上の水素は少なくとも1つの重水素を含む。いくつかの実施形態では、化合物の芳香環上の水素は全て重水素である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、経口投与後GHBに変化することができる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、経口投与後生物学的プロセスを介してヒト循環系に入ることができる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、肝臓でGHBに変化する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、血液中でGHBに変化する。いくつかの実施形態では、血液または肝臓との接触後1時間以内での化合物のGHB放出効率は、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、または10%以上である。いくつかの実施形態では、血液または肝臓との接触後2時間以内での化合物のGHB放出効率は、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、または20%以上である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、GHBナトリウム塩の経口バイオアベイラビリティ(bioavailablity)よりも高い経口バイオアベイラビリティを有する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物の経口バイオアベイラビリティはGHBナトリウム塩の経口バイオアベイラビリティよりも1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.5、3、または4倍高い。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、GHBの結腸吸収より高い結腸吸収を有する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物の結腸吸収は、GHBの結腸吸収より1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.5.3、4、5、6、8、または10倍高い。いくつかの実施形態では、本開示の化合物の経口バイオアベイラビリティは、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%以上である。
理論により制限されないが、本開示の化合物の本質により、化合物は、安定な固体製剤、とりわけ徐放または放出制御製剤に製剤化され得る。例えば、本開示のいくつかの化合物は、GI管において制御された吸収を有する薬物に製剤化することができる。いくつかの実施形態では、結腸での化合物の経口吸収は、総経口吸収の40%、50%、60%、70%、80%、90%またはそれ以上を下らない。
合成方法
本開示の化合物(その塩、エステル、水和物、または溶媒和物を含む)は、任意の公知の有機合成技術を用いて調製することができ、多くの可能な合成経路のいずれかに従い合成することができる。
本開示の化合物を調製するための反応は、好適な溶媒中で実施することができ、これは、有機合成の当業者により容易に選択することができる。好適な溶媒は、反応が実施される温度、例えば、溶媒の凍結温度〜溶媒の沸点の範囲とすることができる温度で、開始材料(反応物)、中間体、または生成物と実質的に非反応とすることができる。所定の反応は、1つの溶媒または1を超える溶媒の混合物中で実施することができる。特定の反応工程によって、特定の反応工程のための好適な溶媒は、熟練した技能者により選択することができる。
本開示の化合物の調製は様々な化学基の保護および脱保護を含むことができる。保護および脱保護の必要性、ならびに適切な保護基の選択は、当業者により容易に決定され得る。保護基の化学は、例えば、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 第3版, Wiley & Sons, Inc., New York (1999(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)において見出すことができる。
反応は当技術分野で知られている任意の好適な方法によりモニタすることができる。例えば、生成物形成は、分光学的手段、例えば核磁気共鳴分光法(例えば、1Hまたは13C)、赤外分光法、分光光度法(例えば、UV−可視)、質量分析により、またはクロマトグラフィー法、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、または薄層クロマトグラフィー(TLC)によりモニタすることができる。化合物は、当業者により様々な方法、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)(“Preparative LC−MS Purification: Improved Compound Specific Method Optimization” Karl F. Blom, Brian Glass, Richard Sparks, Andrew P. Combs J. Combi. Chem. 2004, 6(6), 874−883(その全体が参照により本明細書に組み込まれる))および順相シリカクロマトグラフィーによって精製することができる。例示的な合成スキームが以下に列挙され、合成スキームに含まれる反応物または反応物の化学基についての略語は実施例で規定される。
例えば、式Iの化合物はスキーム1に示されるように形成することができる。
スキーム1
あるいは、式Iの化合物はスキーム2に示されるように形成することができる。
スキーム2
例えば、式IAの化合物はスキーム3に示されるように形成することができる(スキームにおけるXは、任意の置換基を示す)。
スキーム3
式IAの代表的な化合物はスキーム4に示されるように形成することができる。
スキーム4
式IAの代表的な化合物はスキーム5に示されるように形成することができる。
スキーム5
あるいは、式IAの化合物はスキーム6に示されるように形成することができる(ここで、スキームにおけるXは、任意の置換基を示す)。
スキーム6
式IAの代表的な化合物はスキーム7に示されるように形成することができる。
スキーム7
式IAの代表的な化合物はスキーム8に示されるように形成することができる。
スキーム8
式IA−2の代表的な化合物はスキーム9に示されるように形成することができる。
スキーム9
例えば、式IBの化合物はスキーム10に示されるように形成することができる。
スキーム10
式IBの代表的な化合物はスキーム11に示されるように形成することができる。
スキーム11
式IBの代表的な化合物はスキーム12に示されるように形成することができる。
スキーム12
例えば、式IDの化合物はスキーム13に示されるように形成することができる。
スキーム13
式ID−2の代表的な化合物はスキーム14に示されるように形成することができる。
スキーム14
式ID−2の代表的な化合物はスキーム15に示されるように形成することができる。
スキーム15
式ID−2の代表的な化合物はスキーム16に示されるように形成することができる。
スキーム16
例えば、式IEの化合物はスキーム17に示されるように形成することができる。
スキーム17
医薬組成物
本開示は本開示の1つ以上の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
これらの医薬組成物は製薬分野においてよく知られているように調製することができる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、医薬組成物の調製のために、薬学的に許容される担体と混合され得る。
本明細書では、「薬学的に許容される」という句は、健全な医学的判断の範囲内にあり、人間および動物の組織と接触させて使用するのに好適で、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー応答、あるいは他の問題または合併症がなく、合理的な効果/リスク比に見合っている、それらの化合物、材料、組成物、および/または剤形を示す。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される化合物、材料、組成物、および/または剤形は、規制当局(例えば、米国食品医薬品局、中国食品医薬品局または欧州医薬品庁)により認可されたものを示し、または動物、より特定的にはヒトにおいて使用するための、一般に認識される薬局方(例えば米国薬局方、中国薬局方または欧州薬局方)において列挙される。
本明細書では、「薬学的に許容される担体」という用語は、薬学的に許容され、本開示の化合物の貯蔵および被験体への投与を促進することができる、任意のおよび全ての溶媒、賦形剤、コーティング、抗菌および抗真菌薬、香味剤、等張および吸収遅延剤、などを示す。本開示において使用することができる薬学的に許容される担体としては、当技術分野で一般に知られているもの、例えば“Remington Pharmaceutical Sciences” Mack Pub. Co., New Jersey (1991)(参照により本明細書に組み込まれる)において記載されるものが挙げられる。
薬学的に許容される担体の例としては、溶媒、リポソーム、ポリマ賦形剤などが挙げられるが、それらに限定されない。
ある一定の実施形態では、薬学的に許容される担体は、本開示の化合物を溶解する、または分散することができる溶媒である。溶媒の例示的な例としては、限定はされないが、緩衝生理食塩水、通常生理食塩水、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、重炭酸緩衝液、スクロース溶液、ポリソルベート溶液、油、エステル、およびアルコールが挙げられる。
ある一定の実施形態では、薬学的に許容される担体は、リポソームであり、本開示の化合物は、リポソームの水性部分または脂質部分内には、被包させることができる。リポソームの例示的な例としては、限定はされないが、3[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)カルバモイル]コレステロール(DC−Chlo)に基づくリポソーム、N−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)に基づくリポソーム、および1,2−ジオレオイルオキシ−3−トリメチルアンモニウムプロパン(DOTAP)に基づくリポソームが挙げられる。
ある一定の実施形態では、薬学的に許容される担体は、ポリマ賦形剤、例えば、限定はされないが、ミクロスフェア、マイクロカプセル、ポリマミセルおよびデンドリマーである。本開示の化合物は、ポリマ系成分に、当技術分野で知られている方法により、被包され、付着され、またはコートされ得る。
医薬組成物の形態は、多くの判断基準、例えば、限定はされないが、投与経路、疾患の程度、または投与される用量に依存する。医薬組成物は、経口、経鼻、直腸、経皮、静脈内、または筋肉内投与のために製剤化することができる。所望の投与経路に従い、医薬組成物は、錠剤、丸薬、粉末、ロゼンジ、サシェ、カシェ剤、懸濁液、エマルジョン、溶液、シロップ、エアロゾル(固体として、または液体媒体中で)または軟膏剤の形態で製剤化することができる。
経口投与のためには、粉末、顆粒、丸薬、錠剤、カプレット、カプセル、およびジェルキャップが固体剤形として許容される。これらは、例えば、1つ以上の本開示の化合物を、少なくとも1つの担体、例えばスクロース、ラクトース、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、ソルビトール、デンプン、寒天、アルギナート、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントゴム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成ポリマまたはグリセリド、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、および/またはポリビニルピロリドンと混合することにより調製することができる。いくつかの実施形態では、経口投与のための固体剤形は、製造または投与に役立つ他の担体材料成分を、潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、または保存剤、例えばパラベンもしくはソルビン酸、または抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、トコフェロールもしくはシステイン、崩壊剤、またはキレート剤、例えばEDTA、バインダ、増粘剤、香味剤または芳香剤と共にをさらに含むことができる。ある一定の実施形態では、経口投与のための固体剤形は加えて、識別のための色素または顔料を含み得る。錠剤および丸薬はさらに、当技術分野で知られている好適なコーティング材料、例えば防湿、腸溶、または徐放コーティングで処理され得る。
経口投与のためには、エマルジョン、シロップ、エリキシル、懸濁液、スラリーおよび溶液が、液体剤形として許容される。これらは、例えば、1つ以上の本開示の化合物を滅菌不活性溶媒、例えば限定はされないが、水、アルコール、油およびそれらの組み合わせと共に混合することにより調製することができる。いくつかの実施形態では、経口投与のための液体剤形において使用される不活性希釈剤は油、例えば限定はされないが、ピーナッツ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油およびオリーブ油を含む。いくつかの実施形態では、経口投与のための液体剤形において使用される不活性希釈剤は脂肪酸のエステル、例えば、限定はされないが、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸グリセリドおよびアセチル化脂肪酸グリセリドを含む。いくつかの実施形態では、経口投与のための液体剤形において使用される不活性希釈剤はアルコール、例えば、限定はされないが、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサデシルアルコール、グリセロールおよびプロピレングリコールを含む。いくつかの実施形態では、経口投与のための液体剤形は、界面活性剤、懸濁剤、乳化剤、安定剤、香味剤、キレート剤、保存剤、抗酸化剤、可溶化剤(例えばプロピレングリコール、グリセリン、またはソルビトール)、染料、または増粘剤をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、経口投与のための液体剤形は、pH調整剤、例えば、限定はされないが、水酸化ナトリウム、塩酸、またはリンゴ酸をさらに含むことができる。
本開示の医薬組成物は、当技術分野で知られている手順を使用することによる患者への投与後に活性材料成分の即時放出、徐放または遅延放出を提供するように製剤化することができる。いくつかの実施形態では、組成物は徐放形態で製剤化される。本明細書では、「徐放形態」という用語は、被験体における、主として被験体の胃腸管における、長期間にわたる(持続放出)、またはある一定の場所での(制御放出)生体吸収のために有効となるような、活性剤の医薬組成物からの放出を示す。いくつかの実施形態では、長期間は約1時間〜24時間、2時間〜12時間、3時間〜8時間、4時間〜6時間、1〜2日またはそれ以上とすることができる。ある一定の実施形態では、長期間は少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間である。
いくつかの実施形態では、医薬組成物の徐放形態は錠剤または丸薬であり、錠剤または丸薬はコートされ、または持続性作用の利点を与える剤形を提供するように別様に製剤化される。薬物放出に影響する因子は当業者によく知られており、当技術分野において記載されている(Bambaら, Int. J. Pharm., 1979, 2, 307)(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。例えば、活性剤の放出速度は、胃腸液中での活性剤の溶解、およびpHに依存しない錠剤または丸薬からのその後の拡散により制御され得るだけでなく、錠剤の崩壊および浸食の物理的プロセスによっても影響され得る。いくつかの実施形態では、“Medical Applications of Controlled Release,” Langer and Wise (編), CRC Pres., Boca Raton, Florida (1974); “Controlled Drug Bioavailability,” Drug Product Design and Performance, Smolen and Ball (編), Wiley, New York (1984); Ranger and Peppas, 1983, J Macromol. Sci. Rev. Macromol Chem. 23:61;Levyら, 1985, Science 228:190もまた参照されたい; Duringら, 1989, Ann. Neurol. 25:351; Howardら, 1989, J. Neurosurg. 71:105で記載されるポリマ材料が徐放(sustainted release)のために使用され得る。上記参考文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、ポリマ材料が、経口徐放送達のために使用される。ポリマ材料の例としては、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。他のセルロースエーテルが、Alderman, Int. J. Pharm. Tech. & Prod. Mfr., 1984, 5(3) 1−9(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)において記載されている。いくつかの実施形態では、腸溶性調製物が、経口徐放投与のために使用され得る。コーティング材料の例としては、pH依存性溶解度を有するポリマ(すなわち、pH制御放出)、膨潤、溶解または浸食の遅いpH依存速度を有するポリマ(すなわち、時間制御放出)、酵素により分解されるポリマ(すなわち、酵素制御放出)および圧力の増加により破壊される第1の層を形成するポリマ(すなわち、圧力制御放出)が挙げられる。いくつかの実施形態では、浸透圧送達系が、Vermaら, Drug Dev. Ind. Pharm., 2000, 26:695−708(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で記載される経口徐放投与のために使用される。好ましい実施形態では、OROS(商標)浸透圧装置が、Theeuwesら、米国特許第3,845,770号;Theeuwesら、米国特許第3,916,899号(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で記載される経口徐放送達装置のために使用される。いくつかの実施形態では、制御放出系は本開示の化合物および/または組成物の標的に近接して配置することができ、よって、全身用量のほんの一部だけが必要とされる。例えば、Goodson, in “Medical Applications of Controlled Release,” 上記, vol. 2, pp. 115−138 (1984)(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。Langer, 1990, Science 249:1527−1533(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で記載される他の制御放出系もまた、使用され得る。
組成物は単位剤形で製剤化することができ、各投与量は約0.5〜約30g、約1〜約20g、約2〜約20g、約3〜約20g、約4〜約20g、約5〜約20g、約6〜約20g、約7〜約20g、約8〜約20g、約9〜約20g、約10〜約20g、約11〜約20g、約12〜約20g、約13〜約20g、約14〜約20g、約15〜約20g、約16〜約20g、約17〜約20g、約18〜約20g、2〜約18g、約2〜約16g、約2〜約14g、約2〜約12g、約2〜約10g、約2〜約9g、約2〜約8g、約2〜約6gの活性材料成分を含む。「単位剤形」という用語は、ヒト被験体および他の哺乳類のための一体型投与量として好適な物理的に個別の単位を示し、各単位は、所望の治療効果を生成させるように計算されたあらかじめ決められた量の活性材料を、好適な医薬担体と共に含む。
治療のための方法
本開示は、被験体に、有効量の、本開示の1つ以上の化合物を投与することを含む、疾患を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、疾患はナルコレプシー、日中の過剰な眠気、カタプレキシー、神経変性疾患、睡眠障害症候群、線維筋痛症、慢性疲労、統合失調症(schizophenia)、過食性障害、パーキンソン病、遅発性ジスキネジア、またはアルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、疾患はナルコレプシーと関連する日中の過剰な眠気またはカタプレキシーである。
投与は経口、経鼻、静脈内、皮下、舌下、または筋肉内投与を介してもよい。
化合物の投与の頻度は、何が投与されるか、治療薬の量、投与の目的、患者の状態、投与様式、などによって変動する。投与の頻度の決定は十分当業者の能力の範囲内である。いくつかの実施形態では、投与は1日に2回以下、1日に1回以下、3日に2回以下、2日に1回以下、3日に1回以下、5日に1回以下、1週間に1回以下、または2週間に1回以下実施される。
本明細書では、「有効量」という用語は、所望の転帰を提供するのに有効な治療薬の量を意味する。治療的有効量の決定は十分当業者の能力の範囲内である。一般に、治療的有効量は、被験体の病歴、年齢、状態、性別、ならびに被験体における医学的状態の重症度および型、ならびに神経変性障害の病理学的過程を阻害する他の薬剤の投与と共に変動し得る。いくつかの実施形態では、治療薬の有効量は約0.5〜約30g、約1〜約15g、約2〜約15g、約3〜約10g、約4〜約10gである。
本明細書では、任意の疾患または障害を「治療する」または「治療」という用語は、疾患または障害の発症を遅延させること;疾患または障害に関連する臨床症状の少なくとも1つを寛解させること;またはその両方を示す。
薬学的用途
本開示はまた、疾患を治療するための薬剤の製造における本開示の1つ以上の化合物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、疾患はナルコレプシー、日中の過剰な眠気、カタプレキシー、神経変性疾患、睡眠障害症候群、線維筋痛症、慢性疲労、統合失調症(schizophenia)、過食性障害、パーキンソン病、遅発性ジスキネジア、またはアルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、疾患はナルコレプシーと関連する日中の過剰な眠気またはカタプレキシーである。
本開示はまた、疾患を治療するための本開示の化合物を提供する。いくつかの実施形態では、疾患は、ナルコレプシー、日中の過剰な眠気、カタプレキシー、神経変性疾患、睡眠障害症候群、線維筋痛症、慢性疲労、統合失調症(schizophenia)、過食性障害、パーキンソン病、遅発性ジスキネジア、またはアルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、疾患はナルコレプシーと関連する日中の過剰な眠気またはカタプレキシーである。
実施例
下記実施例は本開示を説明するために提示される。それらは、制限することを決して意図しない。
実施例1:例示的な化合物の調製およびキャラクタリゼーション
本開示に包含される化合物は、異なるスキームにより調製され得る。様々なスキームによる90の例示的な化合物の詳細な調製プロセスが以下に記載され、キャラクタリゼーション結果が同様に各化合物について列挙される。
別記されない限り、全ての試薬は、商業的供給元から購入し、さらに精製しなかった。標準方法による溶媒乾燥を必要とあれば使用した。薄層クロマトグラフィー(TLC)のために使用したプレートはアルミニウムプレート上にプレコートされたE. Merckシリカゲル60F254(0.24nm厚さ)とし、それから、UV光下で(365nmおよび254nm)または5%のドデカモリブドリン酸を含むエタノールによる染色およびその後の加熱により可視化させた。カラムクロマトグラフィーを商業的供給元からのシリカゲル(200−400メッシュ)を用いて実施した。1H NMRスペクトルを、Agilent 400−MR NMR分光計(1Hでは400.00MHz)で室温にて記録した。溶媒シグナルを1H NMRに対する基準として使用した(CDCl3、7.26ppm;CD3OD、3.31ppm;d6−DMSO、2.50ppm;D2O、4.79ppm)。下記略語を使用して多重度を説明した:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、br.s.=ブロードな一重線、dd=二重の二重線、td=三重の二重線、dt=二重の三重線、dq=二重の四重線、m=多重線。実験の詳細において使用される他の略語は下記の通りである:Ar=アリール、Boc=tert−ブチルオキシカルボニル、Bn=ベンジル、δ=テトラメチルシランからパーツ・パー・ミリオン低磁場で表される化学シフト、DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド、DCM=ジクロロメタン、DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン、DMAP=4−(ジメチルアミノ)ピリジン、DMF=N,N’−ジメチルホルムアミド、EA=酢酸エチル、Et=エチル、HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート、Hex.=ヘキサン、Hz=ヘルツ、J=カップリング定数(NMRにおける)、Me=メチル、min=分(複数可)、NMR=核磁気共鳴、Ph=フェニル、ppm=パーツ・パー・ミリオン、iPr=イソプロピル、TBAF=テトラブチルアンモニウムフルオリド、tert=三級、TFA=トリフルオロ酢酸、THF=テトラヒドロフラン、TLC=薄層クロマトグラフィー。
実施例1−1
中間化合物1’:4−ヒドロキシブチル2−メチルベンゾエート
2−メチルベンゾイルクロリド(770mg、5mmol)を含むDCM(2mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(8mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、その後、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(470mg、45%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.91(d、J=8.0Hz、1H)、7.40(t、J=7.4Hz、1H)、7.26−7.22(m、2H)、4.34(t、J=6.8Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、2.60(s、3H)、1.90−1.83(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)。
化合物1:4−(2−メチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−メチルベンゾエート(400mg、1.92mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に、0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、その後、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(380mg、89%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.91(d、J=8.0Hz、1H)、7.40(t、J=7.8Hz、1H)、7.28−7.22(m、2H)、4.36(t、J=6.2Hz、2H)、2.61(s、3H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)。
実施例1−2
中間化合物2’:4−ヒドロキシブチル3−メチルベンゾエート
3−メチルベンゾイルクロリド(616mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、その後、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(410mg、49%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.83−7.81(m、2H)、7.35−7.28(m、2H)、4.33(t、J=6.6Hz、2H)、3.70(t、J=6.4Hz、2H)、2.38(s、3H)、2.07(s、1H)、1.89−1.82(m、2H)、1.75−1.68(m、2H)。
化合物2:4−(3−メチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−メチルベンゾエート(350mg、1.68mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(333mg、89%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.83−7.81(m、2H)、7.36−7.28(m、2H)、4.36(t、J=6.2Hz、2H)、2.53(t、J=7.2Hz、2H)、2.38(s、3H)、2.14−2.07(m、2H)。
実施例1−3
中間化合物3’:4−ヒドロキシブチル4−メチルベンゾエート
4−メチルベンゾイルクロリド(616mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(470mg、56%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.91(d、J=8.4Hz、2H)、7.20(d、J=8.4Hz、2H)、4.32(t、J=6.6Hz、2H)、3.69(t、J=6.6Hz、2H)、2.38(s、3H)、2.19(br.s.、1H)、1.87−1.80(m、2H)、1.74−1.67(m、2H)。
化合物3:4−(4−メチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−メチルベンゾエート(400mg、1.92mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(364mg、85%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.91(d、J=8.0Hz、2H)、7.23(d、J=8.0Hz、2H)、4.36(t、J=6.2Hz、2H)、2.54(t、J=7.4Hz、2H)、2.40(s、3H)、2.14−2.08(m、2H)。
実施例1−4
中間化合物4’:4−ヒドロキシブチル4−フルオロベンゾエート
4−フルオロベンゾイルクロリド(632mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(540mg、64%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.07−8.04(m、2H)、7.11(t、J=8.6Hz、2H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、1.90−1.83(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)、1.41(br.s.、1H)。
化合物4:4−(4−フルオロベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−フルオロベンゾエート(500mg、2.36mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に、0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(356mg、67%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.06−8.03(m、2H)、7.11(t、J=8.6Hz、2H)、4.38(t、J=6.4Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.15−2.07(m、2H)。
実施例1−5
中間化合物5’:4−ヒドロキシブチル2,4,6−トリメチルベンゾエート
2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリド(728mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(600mg、64%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.85(s、2H)、4.34(t、J=6.6Hz、2H)、3.69(t、J=6.6Hz、2H)、2.29(s、6H)、2.28(s、3H)、1.88−1.80(m、2H)、1.73−1.66(m、2H)、1.49(br.s.、1H)。
化合物5:4−(2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2,4,6−トリメチルベンゾエート(500mg、2.12mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(450mg、85%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.85(s、2H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、2.51(t、J=7.2Hz、2H)、2.29(s、6H)、2.28(s、3H)、2.12−2.05(m、2H)。
実施例1−6
中間化合物6’:4−ヒドロキシブチル2−メトキシベンゾエート
2−メトキシベンゾイルクロリド(680mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(370mg、41%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.79(dd、J=1.6、7.6Hz、1H)、7.49−7.45(m、1H)、7.00−6.97(m、2H)、4.35(t、J=6.2Hz、2H)、3.90(s、3H)、3.77−3.68(m、2H)、1.91−1.83(m、2H)、1.77−1.69(m、2H)、1.56(br.s.、1H)。
化合物6:4−(2−メトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−メトキシベンゾエート(300mg、1.34mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(244mg、76%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.78(dd、J=1.8、7.8Hz、1H)、7.49−7.45(m、1H)、7.00−6.96(m、2H)、4.36(t、J=6.0Hz、2H)、3.90(s、3H)、2.57(t、J=7.4Hz、2H)、2.13−2.07(m、2H)。
実施例1−7
中間化合物7’:4−ヒドロキシブチル3−メトキシベンゾエート
3−メトキシベンゾイルクロリド(680mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(420mg、47%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.63(d、J=7.6Hz、1H)、7.56(s、1H)、7.34(t、J=8.0Hz、1H)、7.10(dd、J=2.4、8.0Hz、1H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.85(s、3H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、1.91−1.84(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)。
化合物7:4−(3−メトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−メトキシベンゾエート(350mg、1.56mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(287mg、77%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.63(d、J=8.0Hz、1H)、7.55(s、1H)、7.35(t、J=7.8Hz、1H)、7.10(dd、J=2.4、8.0Hz、1H)、4.39(t、J=6.4Hz、2H)、3.86(s、3H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.16−2.08(m、2H)。
実施例1−8
中間化合物8’:4−ヒドロキシブチル4−メトキシベンゾエート
4−メトキシベンゾイルクロリド(680mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、56%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.99(d、J=9.2Hz、2H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.33(t、J=6.6Hz、2H)、3.86(s、3H)、3.73(s、2H)、1.89−1.82(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)、1.44(br.s.、1H)。
化合物8:4−(4−メトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−メトキシベンゾエート(400mg、1.79mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(370mg、87%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.99(d、J=9.2Hz、2H)、6.92(d、J=8.8Hz、2H)、4.35(t、J=6.2Hz、2H)、3.86(s、3H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.13−2.08(m、2H)。
実施例1−9
中間化合物9’:4−ヒドロキシブチル2−クロロベンゾエート
2−クロロベンゾイルクロリド(2g、11.43mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(3085mg、34.28mmol)およびEt3N(2308mg、22.85mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0〜25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(30mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.8g、69%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.81(dd、J=1.4、7.8Hz、1H)、7.45−7.38(m、2H)、7.34−7.28(m、1H)、4.38(t、J=6.4Hz、2H)、3.71(t、J=6.4Hz、2H)、1.91−1.84(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)。
化合物9:4−(2−クロロベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−クロロベンゾエート(1.6g、7.02mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EAで希釈し(20mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(3mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(1g、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.82(dd、J=1.2、8.0Hz、1H)、7.49−7.38(m、2H)、7.34−7.29(m、1H)、4.41(t、J=6.2Hz、2H)、2.57(t、J=7.2Hz、2H)、2.16−2.09(m、2H)。
実施例1−10
中間化合物10’:4−ヒドロキシブチル3−クロロベンゾエート
3−クロロベンゾイルクロリド(696mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(550mg、60%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.00(s、1H)、7.92(d、J=7.6Hz、1H)、7.52(dd、J=0.8、8.4Hz、1H)、7.38(t、J=7.8Hz、1H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(dd、J=6.2、10.6Hz、2H)、1.91−1.84(m、2H)、1.76−1.69(m、3H)。
化合物10:4−(3−クロロベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−クロロベンゾエート(500mg、2.19mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(420mg、79%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.00(s、1H)、7.92(d、J=7.6Hz、1H)、7.55−7.52(m、1H)、7.39(t、J=7.8Hz、1H)、4.39(t、J=6.2Hz、2H)、2.55(t、J=7.2Hz、2H)、2.16−2.09(m、2H)。
実施例1−11
中間化合物11’:4−ヒドロキシブチル4−クロロベンゾエート
4−クロロベンゾイルクロリド(2g、11.43mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(3085mg、34.28mmol)およびEt3N(2308mg、22.85mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(30mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(1.6g、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(d、J=8.4Hz、2H)、7.41(d、J=8.4Hz、2H)、4.36(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、1.90−1.84(m、2H)、1.75−1.69(m、2H)。
化合物11:4−(4−クロロベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−クロロベンゾエート(1.5g、6.58mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で16時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EAで希釈し(20mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(3mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(600mg、38%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(d、J=8.0Hz、2H)、7.41(d、J=8.0Hz、2H)、4.39(t、J=6.2Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.15−2.07(m、2H)。
実施例1−12
中間化合物12’:4−ヒドロキシブチル3−シアノベンゾエート
3−シアノベンゾイルクロリド(660mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(450mg、51%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.31(s、1H)、8.26(d、J=8.0Hz、1H)、7.83(d、J=7.6Hz、1H)、7.58(t、J=8.0Hz、1H)、4.39(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、1.92−1.85(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)。
化合物12:4−(3−シアノベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−シアノベンゾエート(400mg、1.83mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(330mg、77%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.31(s、1H)、8.26(d、J=8.0Hz、1H)、7.85(d、J=7.6Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、4.43(t、J=6.4Hz、2H)、2.56(t、J=7.2Hz、2H)、2.18−2.11(m、2H)。
実施例1−13
中間化合物13’:4−ヒドロキシブチル4−tert−ブチルベンゾエート
4−tert−ブチルベンゾイルクロリド(784mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(530mg、53%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(d、J=8.0Hz、2H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、4.35(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、1.91−1.83(m、2H)、1.76−1.71(m、2H)、1.34(s、9H)。
化合物13:4−(4−tert−ブチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−tert−ブチルベンゾエート(450mg、1.8mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(370mg、79%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(d、J=8.4Hz、2H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.15−2.06(m、2H)、1.34(s、9H)。
実施例1−14
中間化合物14’:4−ヒドロキシブチル3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート
3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(832mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で12時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(670mg、64%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.29(s、1H)、8.23(d、J=8.0Hz、1H)、7.82(d、J=8.0Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、4.40(t、J=6.4Hz、2H)、3.74(t、J=6.6Hz、2H)、1.93−1.86(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)、1.42(br.s.、1H)。
化合物14:4−(3−(トリフルオロメチル)ベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(600mg、2.29mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(400mg、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.29(s、1H)、8.22(d、J=8.0Hz、1H)、7.82(d、J=7.6Hz、1H)、7.59(t、J=7.6Hz、1H)、4.43(t、J=6.4Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.18−2.12(m、2H)。
実施例1−15
中間化合物15’:4−ヒドロキシブチル3,4,5−トリメトキシベンゾエート
3,4,5−トリメトキシベンゾイルクロリド(920mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で12時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−4:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.29(s、2H)、4.35(t、J=6.6Hz、2H)、3.90(s、9H)、3.77−3.69(m、2H)、1.92−1.84(m、2H)、1.75−1.68(m、2H)、1.48(br.s.、1H)。
化合物15:4−(3,4,5−トリメトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3,4,5−トリメトキシベンゾエート(600mg、2.11mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(440mg、70%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.28(s、2H)、4.37(t、J=6.4Hz、2H)、3.90(s、9H)、2.52(t、J=7.2Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)。
実施例1−16
中間化合物16’:4−ヒドロキシブチル4−エチルベンゾエート
4−エチルベンゾイルクロリド(500mg、2.98mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(534mg、5.93mmol)およびEt3N(599mg、5.93mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(450mg、68%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(s、1H)、7.94(s、1H)、7.27(s、1H)、7.25(s、1H)、4.35(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、2.70(q、J=7.6Hz、2H)、1.90−1.83(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)、1.34(br.s.、1H)、1.25(t、J=7.6Hz、3H)。
化合物16:4−(4−エチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−エチルベンゾエート(450mg、2.03mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(270mg、56%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(s、1H)、7.94(s、1H)、7.27(s、1H)、7.25(s、1H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、2.70(q、J=7.6Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.15−2.09(m、2H)、1.25(t、J=7.6Hz、3H)。
実施例1−17
中間化合物17’:4−ヒドロキシブチル2,3−ジメチルベンゾエート
2,3−ジメチルベンゾイルクロリド(500mg、2.97mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(534mg、5.93mmol)およびEt3N(599mg、5.93mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で3時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(390mg、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.61(d、J=7.6Hz、1H)、7.28(d、J=7.6Hz、1H)、7.13(t、J=7.8Hz、1H)、4.34(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(t、J=6.0Hz、2H)、2.45(s、3H)、2.32(s、3H)、1.90−1.83(m、2H)、1.78−1.69(m、2H)、1.36(br.s.、1H)。
化合物17:4−(2,3−ジメチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2,3−ジメチルベンゾエート(350mg、1.58mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−6:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(230mg、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.61(d、J=7.6Hz、1H)、7.28(d、J=7.2Hz、1H)、7.13(t、J=7.6Hz、1H)、4.35(t、J=6.2Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.45(s、3H)、2.32(s、3H)、2.15−2.08(m、2H)。
実施例1−18
中間化合物18’:4−ヒドロキシブチル3,5−ジメトキシベンゾエート
3,5−ジメトキシベンゾイルクロリド(500mg、2.49mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で3時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(430mg、68%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.18(d、J=2.4Hz、2H)、6.65(t、J=2.0Hz、1H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.83(s、6H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、1.90−1.83(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)。
化合物18:4−(3,5−ジメトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3,5−ジメトキシベンゾエート(400mg、1.57mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(200mg、47%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.16(d、J=2.4Hz、2H)、6.64(t、J=2.0Hz、1H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、3.82(s、6H)、2.52(t、J=7.2Hz、2H)、2.14−2.07(m、2H)。
実施例1−19
中間化合物19’:4−ヒドロキシブチル3,5−ジメチルベンゾエート
3,5−ジメチルベンゾイルクロリド(500mg、2.96mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(534mg、5.93mmol)およびEt3N(599mg、5.93mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(400mg、61%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.65(s、2H)、7.19(s、1H)、4.35(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(s、2H)、2.36(s、6H)、1.90−1.83(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)。
化合物19:4−(3,5−ジメチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3,5−ジメチルベンゾエート(400mg、1.8mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(300mg、70%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.64(s、2H)、7.19(s、1H)、4.36(t、J=6.0Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.36(s、6H)、2.15−2.08(m、2H)。
実施例1−20
中間化合物20’:桂皮酸4−ヒドロキシブチル
塩化シンナモイル(664mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(455mg、52%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.69(d、J=16.0Hz、1H)、7.54−7.52(m、2H)、7.39(t、J=3.2Hz、3H)、6.44(d、J=16.0Hz、1H)、4.25(t、J=6.4Hz、2H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、1.85−1.78(m、2H)、1.73−1.66(m、2H)、1.44(br.s.、1H)。
化合物20:(E)−4−(シンナモイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、桂皮酸4−ヒドロキシブチル(400mg、1.81mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(370mg、87%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.68(d、J=16.0Hz、1H)、7.54−7.52(m、2H)、7.40−7.38(m、3H)、6.43(d、J=16.0Hz、1H)、4.26(t、J=6.2Hz、2H)、2.48(t、J=7.2Hz、2H)、2.07−2.01(m、2H)。
実施例1−21
中間化合物21’:4−ヒドロキシブチル3−フェニルプロパノエート
3−フェニルプロパノイルクロリド(672mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(370mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.31−7.27(m、2H)、7.21−7.19(m、3H)、4.10(t、J=6.6Hz、2H)、3.65(t、J=6.4Hz、2H)、2.95(t、J=7.8Hz、2H)、2.63(t、J=7.6Hz、2H)、1.73−1.66(m、2H)、1.60−1.54(m、2H)、1.33(br.s.、1H)。
化合物21:4−(3−フェニルプロパノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−フェニルプロパノエート(300mg、1.35mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(277mg、87%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.31−7.27(m、2H)、7.22−7.19(m、3H)、4.12(t、J=6.2Hz、2H)、2.95(t、J=7.8Hz、2H)、2.63(t、J=7.6Hz、2H)、2.37(t、J=7.4Hz、2H)、1.96−1.90(m、2H)。
実施例1−22
中間化合物22’:ピバル酸4−ヒドロキシブチル
ピバロイルクロリド(1.2g、10mmol)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(2.7g、30mmol)およびEt3N(2.02g、20mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0〜25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(15mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=20:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.5g、86%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.09(t、J=6.0Hz、2H)、3.68(t、J=6.4Hz、2H)、1.74−1.70(m、2H)、1.65−1.61(m、2H)、1.19(s、9H)。
ジョーンズ試薬を少しずつ、ピバル酸4−ヒドロキシブチル(1.0g、5.75mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(20mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EAで希釈し(20mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、65%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.11(t、J=6.4Hz、2H)、2.46(t、J=7.4Hz、2H)、2.02−1.95(m、2H)、1.19(s、9H)。
実施例1−23
中間化合物23’:4−ヒドロキシブチル2−エチルブタノエート
塩化2−エチルブタノイル(500mg、3.7mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(669mg、7.43mmol)およびEt3N(750mg、7.43mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で3時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(450mg、65%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.13(t、J=6.4Hz、2H)、3.73−3.64(m、2H)、2.23−2.16(m、1H)、1.77−1.70(m、2H)、1.68−1.58(m、4H)、1.55−1.46(m、2H)、0.89(t、J=7.4Hz、6H)。
化合物23:4−(2−エチルブタノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−エチルブタノエート(450mg、2.39mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(300mg、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.14(t、J=6.2Hz、2H)、2.46(t、J=7.6Hz、2H)、2.24−2.17(m、1H)、2.02−1.95(m、2H)、1.66−1.46(m、4H)、0.89(t、J=7.4Hz、6H)。
実施例1−24
中間化合物24’:4−ヒドロキシブチル2−プロピルペンタノエート
2−プロピルペンタノイルクロリド(1g、6.13mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(1107mg、12.3mmol)およびEt3N(1242mg、12.3mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、53%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.11(t、J=6.6Hz、2H)、3.69(q、J=5.8Hz、2H)、2.39−2.32(m、1H)、1.77−1.69(m、2H)、1.68−1.60(m、3H)、1.58−1.53(m、1H)、1.45−1.36(m、3H)、1.33−1.24(m、4H)、0.89(t、J=7.2Hz、6H)。
化合物24:4−(2−プロピルペンタノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−プロピルペンタノエート(500mg、2.31mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(160mg、30%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.12(t、J=6.0Hz、2H)、2.46(t、J=7.6Hz、2H)、2.41−2.31(m、1H)、2.01−1.95(m、2H)、1.63−1.54(m、2H)、1.45−1.37(m、2H)、1.33−1.24(m、4H)、0.89(t、J=7.2Hz、6H)。
実施例1−25
中間化合物25’:4−ヒドロキシブチルシクロペンタンカルボキシレート
シクロペンタンカルボニルクロリド(528mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(520mg、70%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.10(t、J=6.4Hz、2H)、3.68(t、J=6.0Hz、2H)、2.76−2.68(m、1H)、1.92−1.62(m、10H)、1.60−1.53(m、2H)、1.41(br.s.、1H)。
化合物25:4−(シクロペンタンカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルシクロペンタンカルボキシレート(450mg、2.42mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(373mg、77%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.12(t、J=6.2Hz、2H)、2.76−2.68(m、1H)、2.45(t、J=7.2Hz、2H)、2.01−1.94(m、2H)、1.92−1.84(m、2H)、1.82−1.65(m、4H)、1.61−1.50(m、2H)。
実施例1−26
中間化合物26’:4−ヒドロキシブチルシクロヘキサンカルボキシレート
シクロヘキサンカルボニルクロリド(584mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(440mg、55%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.08(t、J=6.2Hz、2H)、3.66(t、J=6.2Hz、2H)、2.32−2.24(m、1H)、1.88(d、J=13.2Hz、2H)、1.76−1.58(m、8H)、1.48−1.37(m、2H)、1.31−1.15(m、3H)。
化合物26:4−(シクロヘキサンカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルシクロヘキサンカルボキシレート(400mg、2mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(350mg、82%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.11(t、J=6.4Hz、2H)、2.45(t、J=7.4Hz、2H)、2.29(tt、J=3.6、11.3Hz、1H)、2.01−1.94(m、2H)、1.91−1.87(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)、1.65−1.62(m、1H)、1.48−1.38(m、2H)、1.33−1.19(m、3H)。
実施例1−27
中間化合物27’:4−ヒドロキシブチル2−アセトキシアセタート
酢酸2−クロロ−2−オキソエチル(544mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、66%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.60(s、2H)、4.22(t、J=6.4Hz、2H)、3.68(dd、J=5.8、10.6Hz、2H)、2.16(s、3H)、1.81−1.72(m、2H)、1.68−1.60(m、2H)、1.39(br.s.、1H)。
化合物27:4−(2−アセトキシアセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−アセトキシアセタート(400mg、2.11mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(370mg、86%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.60(s、2H)、4.24(t、J=6.2Hz、2H)、2.46(t、J=7.4Hz、2H)、2.16(s、3H)、2.04−1.97(m、2H)。
実施例1−28
中間化合物28’:(4−ヒドロキシブチル)炭酸エチル
エチルカルボノクロリダート(1g、9.17mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(1659mg、18.43mmol)およびEt3N(1861mg、18.43mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、47%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.22−4.16(m、4H)、3.68(q、J=5.8Hz、2H)、1.81−1.74(m、2H)、1.69−1.62(m、2H)、1.38(t、J=5.0Hz、1H)、1.31(t、J=7.0Hz、3H)。
化合物28:4−(エトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、(4−ヒドロキシブチル)炭酸エチル(500mg、3.09mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(70mg、13%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.22−4.17(m、4H)、2.50(t、J=7.2Hz、2H)、2.05−1.98(m、2H)、1.31(t、J=7.2Hz、3H)。
実施例1−29
中間化合物29’:4−ヒドロキシブチルイソプロピルカーボネート
イソプロピルカルボノクロリダート(10ml、1.0M/L、10mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(1800mg、20mmol)およびEt3N(2020mg、20mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.58g、90%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.90−4.84(m、1H)、4.16(t、J=6.6Hz、2H)、3.68(t、J=6.2Hz、2H)、1.80−1.73(m、2H)、1.69−1.62(m、2H)、1.29(d、J=5.6Hz、6H)。
化合物29:4−(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルイソプロピルカーボネート(800mg、4.55mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(260mg、30%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.90−4.84(m、1H)、4.18(t、J=6.2Hz、2H)、2.50(t、J=7.2Hz、2H)、2.05−1.97(m、2H)、1.30(d、J=6.0Hz、6H)。
実施例1−30
中間化合物30’:4−ヒドロキシブチルイソブチルカーボネート
イソブチルカルボノクロリダート(544mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(250mg、33%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.91(d、J=6.8Hz、2H)、3.69(dd、J=5.4、11.0Hz、2H)、1.81−1.75(m、3H)、1.70−1.62(m、2H)、0.96(s、3H)、0.94(s、3H)。
化合物30:4−(イソブトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルイソブチルカーボネート(200mg、1.1mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(110mg、51%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.20(t、J=6.4Hz、2H)、3.92(d、J=6.8Hz、2H)、2.49(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−1.93(m、3H)、0.96(s、3H)、0.94(s、3H)。
実施例1−31
中間化合物31’:ベンジル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート
ベンジルカルボノクロリダート(1g、5.86mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(1055mg、11.72mmol)およびEt3N(1184mg、11.72mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で3時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(292mg、22%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.40−7.32(m、5H)、5.16(s、2H)、4.20(t、J=6.6Hz、2H)、3.68(q、J=6.0Hz、2H)、1.81−1.74(m、2H)、1.68−1.62(m、2H)、1.29(t、J=5.4Hz、1H)。
化合物31:4−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、ベンジル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート(290mg、1.29mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(188mg、61%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.38−7.33(m、5H)、5.16(s、2H)、4.21(t、J=6.2Hz、2H)、2.47(t、J=7.2Hz、2H)、2.03−1.97(m、2H)。
実施例1−32
中間化合物32’:4−ヒドロキシブチルフェニルカーボネート
フェニルカルボノクロリダート(624mg、4mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)およびEt3N(505mg、5mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で1時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(333mg、40%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39(t、J=7.8Hz、2H)、7.26−7.23(m、1H)、7.18(d、J=8.0Hz、2H)、4.30(t、J=6.6Hz、2H)、3.72(dd、J=6.2、11.2Hz、2H)、1.89−1.82(m、2H)、1.75−1.68(m、2H)、1.35(t、J=5.2Hz、1H)。
化合物32:4−(フェノキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルフェニルカーボネート(300mg、1.55mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(210mg、65%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39(t、J=8.0Hz、2H)、7.25(t、J=7.2Hz,1H)、7.18(d、J=8.0Hz、2H)、4.32(t、J=6.2Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.13−2.06(m、2H)。
実施例1−33
中間化合物33’:4−クロロフェニル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート
4−クロロフェニルカルボノクロリダート(500mg、2.62mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(707mg、7.86mmol)およびEt3N(529mg、5.24mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(420mg、66%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.35(d、J=9.2Hz、2H)、7.13(d、J=9.2Hz、2H)、4.30(t、J=6.4Hz、2H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、1.89−1.82(m、2H)、1.74−1.67(m、2H)。
化合物33:4−((4−クロロフェノキシ)カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−クロロフェニル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート(400mg、1.64mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(220mg、52%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.35(d、J=9.2Hz、2H)、7.13(d、J=8.8Hz、2H)、4.32(t、J=6.2Hz、2H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.13−2.06(m、2H)。
実施例1−34
中間化合物34’:4−ヒドロキシブチルp−トリルカーボネート
p−トリルカルボノクロリダート(500mg、2.94mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、10分間、ブタン−1,4−ジオール(794mg、8.82mmol)およびEt3N(594mg、5.88mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(5mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(5mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(600mg、91%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.17(d、J=8.4Hz、2H)、7.05(d、J=8.4Hz、2H)、4.29(t、J=6.8Hz、2H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、2.34(s、3H)、1.89−1.82(m、2H)、1.74−1.67(m、2H)。
化合物34:4−(p−トリルオキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルp−トリルカーボネート(500mg、2.23mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(170mg、32%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.17(d、J=8.4Hz、2H)、7.05(d、J=8.0Hz、2H)、4.31(t、J=6.2Hz、2H)、2.55(t、J=7.2Hz、2H)、2.34(s、3H)、2.12−2.07(m、2H)。
実施例1−35
中間化合物35’:4−ヒドロキシブチル4−ブトキシベンゾエート
4−ブトキシ安息香酸(882mg、4.55mmol)、DCC(1030mg、5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、41%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(d、J=8.4Hz、2H)、6.90(d、J=9.2Hz、2H)、4.33(t、J=6.2Hz、2H)、4.01(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、1.89−1.71(m、6H)、1.61(br.s.、1H)、1.54−1.45(m、2H)、0.98(t、J=7.2Hz、3H)。
化合物35:4−(4−ブトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−ブトキシベンゾエート(450mg、1.69mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(200mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(d、J=8.8Hz、2H)、6.90(d、J=8.8Hz、2H)、4.35(t、J=6.2Hz、2H)、4.01(t、J=6.4Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.14−2.07(m、2H)、1.82−1.75(m、2H)、1.53−1.46(m、2H)、0.98(t、J=7.4Hz、3H)。
実施例1−36
中間化合物36’:4−ヒドロキシブチル4−イソプロピルベンゾエート
4−イソプロピル安息香酸(745mg、4.54mmol)、DCC(1030mg、5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(450mg、5mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(400mg、37%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(d、J=8.0Hz、2H)、7.29(d、J=8.0Hz、2H)、4.35(t、J=6.4Hz、2H)、3.76−3.69(m、2H)、2.99−2.93(m、1H)、1.90−1.83(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)、1.40(br.s.、1H)、1.27(s、3H)、1.26(s、3H)。
化合物36:4−(4−イソプロピルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−イソプロピルベンゾエート(350mg、1.48mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(200mg、54%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.95(d、J=8.0Hz、2H)、7.29(d、J=8.4Hz、2H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、2.99−2.92(m、1H)、2.54(t、J=7.4Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)、1.27(s、3H)、1.25(s、3H)。
実施例1−37
中間化合物37’:4−ヒドロキシブチル3−(メチルスルホニル)ベンゾエート
3−(メチルスルホニル)安息香酸(505mg、2.53mmol)、DCC(572mg、2.78mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(250mg、2.78mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(150mg、22%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.60(s、1H)、8.33(d、J=8.0Hz、1H)、8.15(d、J=8.0Hz、1H)、7.69(t、J=7.8Hz、1H)、4.42(t、J=6.6Hz、2H)、3.74(q、J=6.0Hz、2H)、3.10(s、3H)、1.94−1.87(m、2H)、1.76−1.70(m、2H)、1.36(t、J=5.0Hz、1H)。
化合物37:4−(3−(メチルスルホニル)ベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−(メチルスルホニル)ベンゾエート(150mg、0.55mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(70mg、44%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.59(s、1H)、8.32(d、J=8.0Hz、1H)、8.15(d、J=8.0Hz、1H)、7.69(t、J=7.8Hz、1H)、4.44(t、J=6.2Hz、2H)、3.11(s、3H)、2.55(t、J=7.0Hz、2H)、2.20−2.14(m、2H)。
実施例1−38
中間化合物38’:ニコチン酸4−ヒドロキシブチル
ニコチン酸(615mg、5mmol)、DCC(1133mg、5.5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(900mg、10mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(450mg、46%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=9.22(d、J=1.6Hz、1H)、8.78(dd、J=1.6、4.8Hz、1H)、8.30(td、J=1.6、8.0Hz、1H)、7.40(dd、J=5.0、7.8Hz、1H)、4.41(t、J=6.6Hz、2H)、3.74(t、J=6.2Hz、2H)、1.93−1.86(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)、1.46(br.s.、1H)。
ジョーンズ試薬を少しずつ、ニコチン酸4−ヒドロキシブチル(450mg、2.31mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=1:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(50mg、10%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=9.21(d、J=1.6Hz、1H)、8.72(dd、J=1.2、4.8Hz、1H)、8.33(td、J=1.6、7.6Hz、1H)、7.40(dd、J=5.0、7.8Hz、1H)、4.45(t、J=6.2Hz、2H)、2.56(t、J=7.0Hz、2H)、2.21−2.15(m、2H)。
実施例1−39
中間化合物39’:イソニコチン酸4−ヒドロキシブチル
イソニコチン酸(1.23g、10mmol)、DCC(2.27g、11mmol)およびDMAP(122mg)をブタン−1,4−ジオール(2.7g、30mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で8時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(15mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を淡黄色油として得た(1g、51%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.76(d、J=8.4Hz、2H)、7.84(d、J=5.6Hz、2H)、4.39(t、J=6.4Hz、2H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、1.92−1.85(m、2H)、1.75−1.70(m、2H)。
化合物39:4−(イソニコチノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、イソニコチン酸4−ヒドロキシブチル(900mg、4.62mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(30mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EAで希釈し(50mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(50mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(70mg、7%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.55(d、J=6.0Hz、2H)、7.86(d、J=6.4Hz、2H)、4.49(t、J=5.8Hz、2H)、2.53(t、J=6.6Hz、2H)、2.23−2.17(m、2H)。
実施例1−40
中間化合物40’:4−ヒドロキシブチル3−メトキシ−4−メチルベンゾエート
3−メトキシ−4−メチル安息香酸(500mg、3mmol)、DCC(683mg、3.32mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(542mg、6mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(450mg、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.55(d、J=7.6Hz、1H)、7.48(s、1H)、7.18(d、J=8.0Hz、1H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.88(s、3H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、2.26(s、3H)、1.91−1.84(m、2H)、1.76−1.70(m、2H)。
化合物40:4−(3−メトキシ−4−メチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル3−メトキシ−4−メチルベンゾエート(450mg、1.89mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=4:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(280mg、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.54(d、J=7.6Hz、1H)、7.47(s、1H)、7.18(d、J=7.6Hz、1H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、3.88(s、3H)、2.54(t、J=7.4Hz、2H)、2.26(s、3H)、2.15−2.09(m、2H)。
実施例1−41
中間化合物41’:4−ヒドロキシブチル2,6−ジメチルベンゾエート
2,6−ジメチル安息香酸(500mg、3.33mmol)、DCC(755mg、3.67mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(600mg、6.67mmol)を含むDCM(15mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(100mg、14%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.18(t、J=7.6Hz、1H)、7.03(d、J=8.0Hz、2H)、4.37(t、J=6.6Hz、2H)、3.71(t、J=6.4Hz、2H)、2.32(s、6H)、1.89−1.82(m、2H)、1.74−1.67(m、2H)。
化合物41:4−(2,6−ジメチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2,6−ジメチルベンゾエート(100mg、0.45mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(50mg、47%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.19(t、J=7.4Hz、1H)、7.03(d、J=7.6Hz、2H)、4.39(t、J=6.4Hz、2H)、2.52(t、J=7.4Hz、2H)、2.32(s、6H)、2.13−2.07(m、2H)。
実施例1−42
中間化合物42’:4−ヒドロキシブチル2−フェノキシベンゾエート
2−フェノキシ安息香酸(1070mg、5mmol)、DCC(1133mg、5.5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(900mg、10mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、49%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.93(dd、J=1.6、8.0Hz、1H)、7.50−7.45(m、1H)、7.32(t、J=7.8Hz、2H)、7.21(t、J=7.6Hz、1H)、7.07(t、J=7.4Hz、1H)、7.00(d、J=8.0Hz、1H)、6.94(d、J=7.6Hz、2H)、4.26(t、J=6.2Hz、2H)、3.58(s、2H)、1.72−1.65(m、2H)、1.58−1.51(m、2H)。
化合物42:4−(2−フェノキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−フェノキシベンゾエート(700mg、2.45mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(400mg、54%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.92(dd、J=1.6、7.6Hz、1H)、7.50−7.46(m、1H)、7.31(d、J=8.0Hz、2H)、7.20(t、J=7.6Hz、1H)、7.07(t、J=7.4Hz、1H)、7.00(d、J=8.4Hz、1H)、6.93(d、J=8.0Hz、2H)、4.27(t、J=6.2Hz、2H)、2.36(t、J=7.2Hz、2H)、1.96−1.90(m、2H)。
実施例1−43
中間化合物43’:4−ヒドロキシブチル2,4−ジメチルベンゾエート
2,4−ジメチル安息香酸(750mg、5mmol)、DCC(1133mg、5.5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(900mg、10mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.82(d、J=7.6Hz、1H)、7.05−7.03(m、2H)、4.32(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(s、2H)、2.57(s、3H)、2.35(s、3H)、1.89−1.82(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)。
化合物43:4−(2,4−ジメチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2,4−ジメチルベンゾエート(700mg、3.15mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(550mg、74%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.82(d、J=7.6Hz、1H)、7.05−7.03(m、2H)、4.34(t、J=6.2Hz、2H)、2.57(s、3H)、2.54(t、J=7.4Hz、2H)、2.35(s、3H)、2.14−2.08(m、2H)。
実施例1−44
中間化合物44’:4−ヒドロキシブチル2,3−ジメトキシベンゾエート
2,3−ジメトキシ安息香酸(910mg、5mmol)、DCC(1133mg、5.5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(900mg、10mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(600mg、47%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.32(dd、J=1.6、7.2Hz、1H)、7.11−7.04(m、2H)、4.36(t、J=6.4Hz、2H)、3.90(s、3H)、3.89(s、3H)、3.74−3.70(m、2H)、1.90−1.84(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)、1.40(t、J=4.8Hz、1H)。
化合物44:4−(2,3−ジメトキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2,3−ジメトキシベンゾエート(600mg、2.36mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(250mg、39%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.31(dd、J=2.0、7.2Hz、1H)、7.11−7.05(m、2H)、4.38(t、J=6.2Hz、2H)、3.91(s、3H)、3.89(s、3H)、2.57(t、J=7.4Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)。
実施例1−45
中間化合物45’:4−ヒドロキシブチル4−イソプロポキシベンゾエート
4−イソプロポキシ安息香酸(900mg、5mmol)、DCC(1133mg、5.5mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(900mg、10mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(800mg、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.97(d、J=8.8Hz、2H)、6.88(d、J=9.2Hz、2H)、4.66−4.60(m、1H)、4.33(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(q、J=6.0Hz、2H)、1.89−1.82(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)、1.37(s、3H)、1.35(s、3H)。
化合物45:4−(4−イソプロポキシベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−イソプロポキシベンゾエート(800mg、3.17mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(380mg、45%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(d、J=8.8Hz、2H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、4.66−4.60(m、1H)、4.35(t、J=6.2Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)、1.37(s、3H)、1.35(s、3H)。
実施例1−46
中間化合物46’:4−ヒドロキシブチル2−エチルベンゾエート
2,6−ジメチル安息香酸(500mg、3.33mmol)、DCC(755mg、3.67mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(600mg、6.67mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(480mg、65%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.84(d、J=8.0Hz、1H)、7.43(t、J=7.4Hz、1H)、7.28−7.22(m、2H)、4.34(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(t、J=6.0Hz、2H)、2.98(q、J=7.6Hz、2H)、1.91−1.84(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)、1.24(t、J=7.4Hz、3H)。
化合物46:4−(2−エチルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−エチルベンゾエート(480mg、2.16mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(290mg、57%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.84(d、J=8.0Hz、1H)、7.43(d、J=7.2Hz、1H)、7.29−7.22(m、2H)、4.36(t、J=6.2Hz、2H)、2.98(q、J=7.6Hz、2H)、2.55(t、J=7.2Hz、2H)、2.15−2.08(m、2H)、1.24(t、J=7.6Hz、3H)。
実施例1−47
中間化合物47’:4−ヒドロキシブチル4−ベンゾイルベンゾエート
4−ベンゾイル安息香酸(500mg、2.21mmol)、DCC(501mg、2.44mmol)およびDMAP(5mg)をブタン−1,4−ジオール(398mg、4.42mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(400mg、61%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.15(d、J=8.4Hz、2H)、7.85−7.80(m、4H)、7.62(t、J=7.6Hz、1H)、7.50(t、J=7.6Hz、2H)、4.41(t、J=6.4Hz、2H)、3.75(t、J=6.4Hz、2H)、1.94−1.87(m、2H)、1.79−1.72(m、2H)。
化合物47:4−(4−ベンゾイルベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル4−ベンゾイルベンゾエート(400mg、1.34mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(280mg、67%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.14(d、J=8.4Hz、2H)、7.85−7.80(m、4H)、7.62(t、J=7.6Hz、1H)、7.50(t、J=7.6Hz、2H)、4.44(t、J=6.2Hz、2H)、2.57(t、J=7.2Hz、2H)、2.19−2.12(m、2H)。
実施例1−48
中間化合物48’:4−ヒドロキシブチルメチルフタレート
2−(メトキシカルボニル)安息香酸(900mg、5mmol)、DCC(1.13g、5.5mmol)およびDMAP(60mg)をブタン−1,4−ジオール(1.35g、15mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(15mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1g、79%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.72−7.68(m、2H)、7.55−7.51(m、2H)、4.34(t、J=6.6Hz、2H)、3.89(s、3H)、3.68(t、J=6.4Hz、2H)、1.83−1.77(m、3H)、1.70−1.65(m、2H)。
化合物48:4−(2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルメチルフタレート(900mg、3.57mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(20mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(3mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(800mg、84%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.74−7.70(m、2H)、7.55−7.53(m、2H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、3.91(s、3H)、2.51(t、J=7.2Hz、2H)、2.10−2.03(m、2H)。
実施例1−49
中間化合物49’:4−ヒドロキシブチルメチルテレフタレート
4−(メトキシカルボニル)安息香酸(1g、5.56mmol)、DCC(1258mg、6.11mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(1.5g、16.67mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(750mg、54%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.10(s、4H)、4.39(t、J=6.6Hz、2H)、3.95(s、3H)、3.74(t、J=6.4Hz、2H)、1.92−1.87(m、2H)、1.77−1.72(m、2H)。
化合物49:4−(4−(メトキシカルボニル)ベンゾイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルメチルテレフタレート(700mg、2.78mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(2mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(400mg、54%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.09(s、4H)、4.41(t、J=6.2Hz、2H)、3.95(s、3H)、2.55(t、J=7.2Hz、2H)、2.18−2.11(m、2H)。
実施例1−50
中間化合物50’:4−ヒドロキシブチル(
2H
5)ベンゾエート
(2H5)安息香酸(300mg、2.36mmol)、DCC(535mg、2.6mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(425mg、4.72mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(320mg、68%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.37(t、J=6.4Hz、2H)、3.74(t、J=6.4Hz、2H)、1.91−1.84(m、2H)、1.78−1.71(m、2H)。
化合物50:4−((
2H
5)フェニルカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル(2H5)ベンゾエート(300mg、1.51mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(220mg、69%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.39(t、J=6.2Hz、2H)、2.56(t、J=7.4Hz、2H)、2.17−2.10(m、2H)。
実施例1−51
中間化合物51’:4−ヒドロキシブチルチアゾール−2−カルボキシレート
チアゾール−2−カルボン酸(500mg、3.88mmol)、DCC(879mg、4.27mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(1.05g、11.66mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で8時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を淡黄色油として得た(300mg、38%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.03(d、J=2.8Hz、1H)、7.64(d、J=3.2Hz、1H)、4.47(t、J=6.6Hz、2H)、3.73(t、J=6.2Hz、2H)、1.97−1.90(m、2H)、1.77−1.70(m、2H)。
化合物51:4−(チアゾール−2−カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルチアゾール−2−カルボキシレート(300mg、1.49mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(2mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(200mg、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.06(d、J=2.8Hz、1H)、7.67(d、J=3.2Hz、1H)、4.49(t、J=6.2Hz、2H)、2.58(t、J=7.2Hz、2H)、2.19−2.12(m、2H)。
実施例1−52
中間化合物52’:4−ヒドロキシブチルフラン−3−カルボキシレート
フラン−3−カルボン酸(224mg、2mmol)、DCC(453mg、2.2mmol)およびDMAP(24mg)をブタン−1,4−ジオール(540mg、6mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で12時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を淡黄色油として得た(270mg、73%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.00(s、1H)、7.42(s、1H)、6.73(s、1H)、4.28(t、J=6.4Hz、2H)、3.70(t、J=6.4Hz、2H)、1.83−1.67(m、4H)。
化合物52:4−(フラン−3−カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルフラン−3−カルボキシレート(750mg、4.09mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(2mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(600mg、74%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.01(s、1H)、7.42(s、1H)、6.73(s、1H)、4.31(t、J=6.2Hz、2H)、2.51(t、J=7.4Hz、2H)、2.12−2.05(m、2H)。
実施例1−53
中間化合物53’:4−ヒドロキシブチルチオフェン−3−カルボキシレート
チオフェン−3−カルボン酸(1g、7.81mmol)、DCC(1.77g、8.59mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(2.1g、23.33mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=7:1を用いて精製し、粗生成物を得、これをprep−TLCにより、Hex/EA=1:1を用いてさらに精製し、純粋標題化合物を結晶固体として得た(600mg、38%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.10(d、J=2.0Hz、1H)、7.53(d、J=5.2Hz、1H)、7.31(dd、J=3.2、5.2Hz、1H)、4.32(t、J=6.4Hz、2H)、3.73(t、J=6.4Hz、2H)、1.90−1.80(m、2H)、1.76−1.68(m、2H)。
化合物53:4−(チオフェン−3−カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチルチオフェン−3−カルボキシレート(400mg、2mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(2mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を結晶固体として得た(100mg、23%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.10(d、J=2.0Hz、1H)、7.52(d、J=5.2Hz、1H)、7.31(dd、J=3.0、5.0Hz、1H)、4.34(t、J=6.2Hz、2H)、2.53(t、J=7.2Hz、2H)、2.13−2.07(m、2H)。
実施例1−54
中間化合物54’:
(S)−1−tert−ブチル2−(4−ヒドロキシブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(2g、9.3mmol)、DCC(2108mg、10.23mmol)およびDMAP(50mg)をブタン−1,4−ジオール(1674mg、18.6mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で3時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.4g、52%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.32−4.12(m、3H)、3.71−3.62(m、2H)、3.58−3.35(m、2H)、2.27−2.16(m、1H)、2.02−1.60(m、8H)、1.46(s、4H)、1.41(s、5H)。
化合物54:
(S)−4−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、(S)−1−tert−ブチル2−(4−ヒドロキシブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(400mg、1.39mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/MeOH=120:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(200mg、48%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.40−4.32(m、1H)、4.26−4.07(m、2H)、3.58−3.35(m、2H)、2.45(t、J=7.0Hz、2H)、2.33−2.12(m、2H)、2.01−1.83(m、4H)、1.46(s、5H)、1.41(s、4H)。
実施例1−55
中間化合物55’:
4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセタート
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(340mg、1.94mmol)、DCC(440mg、2.14mmol)およびDMAP(5mg)をブタン−1,4−ジオール(350mg、3.89mmol)を含むDCM(30mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(200mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.00(br.s.、1H)、4.20(t、J=6.6Hz、2H)、3.90(d、J=5.2Hz、2H)、3.68(q、J=6.0Hz、2H)、1.79−1.72(m、2H)、1.67−1.62(m、2H)、1.45(s、9H)、1.37−1.34(m、1H)。
化合物55:4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセタート(200mg、0.81mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラム(シリカゲル、DCM/MeOH=100:1)により精製し、標題化合物を無色油として得た(150mg、71%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.03(br.s.、1H)、4.23(t、J=6.2Hz、2H)、3.90(d、J=5.2Hz、2H)、2.45(t、J=7.2Hz、2H)、2.05−1.98(m、2H)、1.45(s、9H)。
実施例1−56
化合物56:4−(2−アミノアセトキシ)ブタン酸
4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトキシ)ブタン酸(150mg、0.57mmol)を含むHCl/EA(約2M、1.5mL)の溶液を25℃で24時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、得られた沈殿物を収集し、Et2O(0.5mL)で洗浄し、真空で乾燥させ、標題化合物を白色固体としてHCl塩形態で得た(82mg、89%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.30(t、J=6.4Hz、2H)、3.84(s、2H)、2.42(t、J=7.2Hz、2H)、2.03−1.94(m、2H)。
実施例1−57
中間化合物57’:
(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノエート
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパン酸(1g、3.37mmol)、DCC(855mg、4.15mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(679mg、7.54mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、55%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.32−7.27(m、2H)、7.26−7.21(m、1H)、7.14(d、J=6.8Hz、2H)、4.97(d、J=8.0Hz、1H)、4.58−4.53(m、1H)、4.19−4.08(m、2H)、3.64(q、J=5.6Hz、2H)、3.07(t、J=4.8Hz、2H)、1.72−1.65(m、2H)、1.56−1.51(m、2H)、1.42(s、9H)。
中間化合物57’’:
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノエート(600mg、1.78mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(220mg、35%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.34−7.27(m、2H)、7.26−7.20(m、1H)、7.14(d、J=6.8Hz、2H)、4.99(d、J=8.0Hz、1H)、4.61−4.51(m、1H)、4.22−4.09(m、2H)、3.06(d、J=6.0Hz、2H)、2.34(t、J=7.2Hz、2H)、1.97−1.89(m、2H)、1.42(s、9H)。
化合物57:(S)−4−(2−アミノ−3−フェニルプロパノイルオキシ)ブタン酸
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノイルオキシ)ブタン酸(180mg、0.51mmol)を含むHCl/EA(約2M、2mL)の溶液を25℃で24時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、得られた沈殿物を収集し、Et2O(0.5mL)で洗浄し、真空で乾燥させ、標題化合物を白色固体としてHCl塩形態で得た(100mg、78%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.41−7.31(m、3H)、7.27−7.25(m、2H)、4.30(t、J=7.0Hz、1H)、4.26−4.19(m、2H)、3.25−3.15(m、2H)、2.28(t、J=7.2Hz、2H)、1.92−1.86(m、2H)。
実施例1−58
中間化合物58’:
(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート
(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(1g、4.61mmol)、DCC(1044mg、5.07mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(829mg、9.21mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、53%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.07(d、J=8.8Hz、1H)、4.16−4.11(m、3H)、3.62(t、J=6.2Hz、2H)、2.32(br.s.、1H)、2.12−2.04(m、1H)、1.75−1.68(m、2H)、1.62−1.56(m、2H)、1.40(s、9H)、0.92(d、J=7.2Hz、3H)、0.85(d、J=7.2Hz、3H)。
中間化合物58’’:
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート(500mg、1.73mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(170mg、32%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.03(d、J=9.2Hz、1H)、4.30−4.24(m、1H)、4.22−4.13(m、2H)、2.46(t、J=7.4Hz、2H)、2.16−2.08(m、1H)、2.06−1.96(m、2H)、1.45(s、9H)、0.96(d、J=6.8Hz、3H)、0.89(d、J=6.4Hz、3H)。
化合物58:(S)−4−(2−アミノ−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸(104mg、0.34mmol)を含むHCl/EA(約2M、1.5mL)の溶液を25℃で24時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、得られた沈殿物を収集し、Et2O(0.5mL)で洗浄し、真空で乾燥させ、標題化合物を白色固体としてHCl塩形態で得た(50mg、71%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.33−4.26(m、2H)、3.92(d、J=4.8Hz、1H)、2.42(t、J=7.2Hz、2H)、2.34−2.25(m、1H)、2.05−1.94(m、2H)、1.06(d、J=6.8Hz、6H)。
上記白色固体(800mg、3.3mmol)を含むエタノール(4mL)の懸濁液を80℃でおよそ30分間撹拌し、透明溶液を形成させた。その後、溶液を徐々に25℃まで冷却し、プロピレンオキシド(580mg、10mmol)を1滴ずつ添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌し、その後、得られた懸濁液を濾過した。白色固体を収集し、冷エタノールで洗浄し、真空で乾燥させ、標題化合物を遊離塩形態で得た(510mg、75%)。1H NMRを、400MHzで、d6−DMSOを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.10−3.99(m、2H)、3.11(d、J=5.2Hz、1H)、2.29(t、J=7.4Hz、2H)、1.90−1.74(m、3H)、0.87(d、J=6.8Hz、3H)、0.82(d、J=6.4Hz、3H)。
実施例1−59
中間化合物59’:4−ヒドロキシブチル2−(p−トリル)アセタート
2−(p−トリル)酢酸(1g、6.67mmol)、DCC(1.5g、7.33mmol)およびDMAP(10mg)をブタン−1,4−ジオール(3g、33.33mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を飽和NH4Cl水溶液(20mL)で洗浄した。得られた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.1g、74%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.18−7.12(m、4H)、4.12(t、J=6.6Hz、2H)、3.64(t、J=6.4Hz、2H)、3.58(s、2H)、2.33(s、3H)、1.75−1.68(m、2H)、1.62−1.55(m、2H)。
化合物59:4−(2−(p−トリル)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、4−ヒドロキシブチル2−(p−トリル)アセタート(800mg、3.60mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.6g)を含むアセトン(15mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(30mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(500mg、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.17−7.12(m、4H)、4.14(t、J=6.2Hz、2H)、3.57(s、2H)、2.41(t、J=7.2Hz、2H)、2.33(s、3H)、1.99−1.93(m、2H)。
実施例1−60
中間化合物60’:
(R)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート
DCC(3.1g、15.21mmol)およびDMAP(17mg、0.14mmol)を(R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(3.0g、13.82mmol)およびブタン−1,4−ジオール(3.7g、41.47mmol)を含むDCM(40mL)の撹拌懸濁液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(10mL)で洗浄した。濾液を合わせ、飽和NH4Cl水溶液(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=20:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(2.5g、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.02(d、J=8.4Hz、1H)、4.20−4.16(m、2H)、3.68(q、J=6.0Hz、2H)、2.16−2.08(m、1H)、1.79−1.70(m、2H)、1.69−1.64(m、2H)、1.44(s、9H)、0.96(d、J=6.8Hz、3H)、0.89(d、J=6.8Hz、3H)。
中間化合物60’’:
(R)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、(R)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート(2.5g、8.65mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、5.0g)を含むアセトン(25mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EAで希釈し(25mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(25mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(20mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=20:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(1.1g、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.03(d、J=8.8Hz、1H)、4.26−4.18(m、2H)、2.45(t、J=7.4Hz、2H)、2.14−2.10(m、1H)、2.03−2.00(m、2H)、1.45(s、9H)、0.96(d、J=6.8Hz、3H)、0.89(d、J=6.8Hz、3H)。
化合物60:(R)−4−(2−アミノ−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
(R)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸(400.0mg、1.32mmol)をHCl/EA(約2M、2mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、得られた懸濁液を濾過した。白色沈殿物を収集し、EA(2mL)で洗浄し、真空で乾燥させ、標題化合物を白色固体としてHCl塩形態で得た(184.0mg、58%)。1H NMRを、400MHzで、D2Oを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.32(t、J=5.6Hz、2H)、4.03(d、J=4.4Hz、1H)、2.51(t、J=7.2Hz、2H)、2.39−2.35(m、1H)、2.03(t、J=6.6Hz、2H)、1.04(t、J=7.2Hz、6H)。
実施例1−61
中間化合物61’:
(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート
(Boc)2O(13.5g、61.80mmol)を含む1,4−ジオキサン(56mL)の溶液を撹拌溶液(S)−2−アミノプロパン酸(5.0g、56.18mmol)を含む水(56mL)およびNaOH水溶液(56.2mL、1M)に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を0℃まで冷却させ、その後、HCl(2M)でpH=2−3まで酸性化した。混合物をEA(56mL)で希釈し、水相を分離し、EA(56mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(56mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させ、粗(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(9.0g)を白色固体として得、これを直接次の工程のために、さらに精製せずに使用した。
DCC(4.4g、21.16mmol)およびDMAP(25mg)を、上記粗(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(4.0g)およびブタン−1,4−ジオール(5.7g、63.49mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌懸濁液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾過ケーキをDCM(10mL)で洗浄した。濾液を合わせ、飽和NH4Cl水溶液(15mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=4:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(3.0g、55%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.02(br.s.、1H)、4.29(t、J=6.8Hz、1H)、4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.68(q、J=6.0Hz、2H)、1.79−1.72(m、2H)、1.68−1.60(m、2H)、1.44(s、9H)、1.38(d、J=7.2Hz、3H)。
中間化合物61’’:
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、(S)−4−ヒドロキシブチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(3.0g、11.49mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、6.0g)を含むアセトン(30mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EAで希釈し(100mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(20mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(30mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=20:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.8g、57%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.06(br.s.、1H)、4.31−4.16(m、3H)、2.45(t、J=7.2Hz、2H)、2.02−1.97(m、2H)、1.44(s、9H)、1.38(d、J=7.2Hz、3H)。
化合物61:(S)−4−(2−アミノプロパノイルオキシ)ブタン酸
(S)−4−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイルオキシ)ブタン酸(200.0mg、0.73mmol)をHCl/EA(1.0mL、約2M)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を蒸発させ、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油としてHCl塩形態で得た(80.0mg、52%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.31−4.27(m、2H)、4.11(q、J=7.2Hz、1H)、2.48−2.41(m、2H)、2.04−1.97(m、2H)、1.55(dd、J=1.6、7.2Hz、3H)。
実施例1−62
中間化合物62’:(S)−4−ヒドロキシブチル2−アセトアミドプロパノエート
Ac2O(6.8g、66.67mmol)を(S)−2−アミノプロパン酸(5.0g、56.18mmol)を含むHOAc(25mL)の撹拌懸濁液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を蒸発させ、粗(S)−2−アセトアミドプロパン酸を白色固体として得(8.0g)、これを直接次の工程のために、さらに精製せずに使用した。
DCC(3.1g、15.28mmol)およびDMAP(20mg)を上記(S)−2−アセトアミドプロパン酸(2.0g、15.28mmol)およびブタン−1,4−ジオール(4.1g、45.80mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌懸濁液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(2.0g、67%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.12(br.s.、1H)、4.59−4.52(m、1H)、4.24−4.13(m、2H)、3.67(t、J=6.4Hz、2H)、2.01(s、3H)、1.77−1.72(m、2H)、1.66−1.59(m、2H)、1.40(d、J=7.6Hz、3H)。
化合物62:(S)−4−(2−アセトアミドプロパノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、(S)−4−ヒドロキシブチル2−アセトアミドプロパノエート(660mg、3.25mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(300mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.25(d、J=6.4Hz、1H)、4.61−4.54(m、1H)、4.28−4.15(m、2H)、2.44(t、J=7.0Hz、2H)、2.03(s、3H)、2.07−1.97(m、2H)、1.40(d、J=7.2Hz、3H)。
中間化合物63’:
ベンジル4−(2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシ)ブタノエート
N−Bocグリシン(2.0g、11.4mmol)、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(2.7g、13.7mmol)、DCC(3.1g、14.8mmol)およびDMAP(5mg)を含むDCM(20mL)の混合物を25℃で16時間の間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を飽和NH4Cl水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(2.0g、50%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.45−7.27(m、5H)、5.13(s、2H)、4.99(br.s.、1H)、4.20(t、J=6.2Hz、2H)、3.88(d、J=4.4Hz、2H)、2.46(t、J=7.4Hz、2H)、2.04−1.97(m、2H)、1.45(s、9H)。
中間化合物63’’:ベンジル4−(2−アミノアセトキシ)ブタノエート
TFA(3.0mL)をベンジル4−(2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシ)ブタノエート(1.60g、4.56mmol)を含むDCM(15mL)の溶液に0℃で添加し、反応物を同じ温度で2時間の間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、標題化合物を得(1.2g)、これを直接次の工程のために、さらに精製せずに使用した。
中間化合物63’’’:ベンジル4−(2−プロピオンアミドアセトキシ)ブタノエート
塩化プロピオニル(162mg、1.75mmol)を1滴ずつ、ベンジル4−(2−アミノアセトキシ)ブタノエート(400mg、1.59mmol)およびEt3N(0.66mL、4.78mmol)を含むDCM(10mL)の溶液に0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応を、水(10mL)により5分間の間撹拌しながら停止させた。水相をDCM(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムによりPE/EA=1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(440mg、90%)。
化合物63:4−(2−プロピオンアミドアセトキシ)ブタン酸
Pd/C(50mg)をベンジル4−(2−プロピオンアミドアセトキシ)ブタノエート(400mg、1.3mmol)を含むMeOH(10mL)の溶液に添加し、混合物を25℃で16時間の間、H2雰囲気下にて撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=1:50を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(170mg、60%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.18(t、J=6.2Hz、2H)、3.92(s、2H)、2.39(t、J=7.4Hz、2H)、2.27(q、J=7.6Hz、2H)、1.98−1.91(m、2H)、1.14(t、J=7.6Hz、3H)。
実施例1−64
中間化合物64’:ベンジル4−(2−イソブチルアミドアセトキシ)ブタノエート
塩化イソブチリル(0.8g、7.5mmol)を1滴ずつ、ベンジル4−(2−アミノアセトキシ)ブタノエート(1.57g、6.26mmol)およびEt3N(1.58mL,15.7mmol)を含むDCM(20mL)の溶液に0℃で添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌し、その後、ブライン(2×10mL)で洗浄した。有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(0.8g、40%)。1H NMRを、600MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.45−7.27(m、5H)、5.93(br.s.、1H)、5.12(s、2H)、4.20(t、J=6.3Hz、2H)、4.00(d、J=4.8Hz、2H)、2.50−2.37(m、3H)、2.04−1.99(m、2H)、1.18(d、J=7.2Hz、6H)。
化合物64:4−(2−イソブチルアミドアセトキシ)ブタン酸
Pd/C(75mg)をベンジル4−(2−イソブチルアミドアセトキシ)ブタノエート(0.75g、2.3mmol)を含むEA(10mL)の溶液に添加した。反応物をH2雰囲気下、16時間の間25℃で撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=5:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(270mg、50%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.04(br.s.、1H)、4.24(t、J=6.2Hz、2H)、4.03(d、J=5.2Hz、2H)、2.57−2.36(m、3H)、2.06−1.99(m、2H)、1.18(d、J=7.2Hz、6H)。
実施例1−65
中間化合物65’:
ベンジル4−(2−(tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノアセトキシ)ブタノエート
2−((tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノ)酢酸(5.0g、26.45mmol)、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(4.6g、23.71mmol)、DCC(6.0g、29.07mmol)およびDMAP(cat.)を含むDCM(100mL)の混合物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(8.0g、83%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.35−7.26(m、5H)、5.12(s、2H)、4.17(q、J=5.6Hz、2H)、3.94(s、1H)、3.86(s、1H)、2.90(d、J=6.8Hz、3H)、2.45(t、J=7.4Hz、2H)、2.02−1.97(m、2H)、1.43(d、J=19.6Hz、9H)。
中間化合物65’’:
ベンジル4−(2−(N−メチルアセトアミド)アセトキシ)ブタノエート
TFA(8.0mL)をベンジル4−(2−(tert−ブトキシカルボニル)メチルアミノアセトキシ)ブタノエート(8.0g、21.89mmol)を含むDCM(80mL)の溶液に0℃で添加し、反応物を同じ温度で2時間の間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、残渣(5.8g)を直接、次の工程のために使用した。
上記残渣(5.8g)をDCM(60mL)に溶解し、これにEt3N(9.2mL、65.58mmol)を添加し、続いて、塩化アセチル(3.4g、43.72mmol)を0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させ、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(4.0g、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.35−7.31(m、5H)、5.10(s、2H)、4.14(t、J=6.2Hz、2H)、4.06(s、2H)、3.03(s、3H)、2.43(t、J=7.4Hz、2H)、2.10(s、2H)、2.11−1.96(m、3H)。
化合物65:4−(2−(N−メチルアセトアミド)アセトキシ)ブタン酸
Pd/C(400mg)をベンジル4−(2−(N−メチルアセトアミド)アセトキシ)ブタノエート(4.0g、13.01mmol)を含むMeOH(40mL)の溶液に添加し、反応物を25℃で16時間の間H2雰囲気下で撹拌した。その後、反応混合物を濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=1:10を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.2g、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.92(br.s.、1H)、4.20(t、J=6.2Hz、2H)、4.11(s、2H)、3.09(s、3H)、2.42(t、J=7.2Hz、2H)、2.16(s、3H)、2.02−1.95(m、2H)。
実施例1−66
中間化合物66’:ベンジル4−(2−アセトアミドアセトキシ)ブタノエート
2−アセトアミド酢酸(362mg、3.09mmol)、DCC(584mg、2.83mmol)およびDMAP(5mg)をベンジル4−ヒドロキシブタノエート(500mg、2.58mmol)を含むDCM(20mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過した。濾液を飽和NH4Cl水溶液(15mL)で洗浄し、有機相を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を結晶固体として得た(320mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.36−7.31(m、5H)、5.13(s、2H)、4.17(t、J=6.2Hz、2H)、3.88(s、2H)、2.48(t、J=7.4H、2H)、2.01−1.94(m、5H)。
化合物66:4−(2−アセトアミドアセトキシ)ブタン酸
Pd/C(30mg)をベンジル4−(2−アセトアミドアセトキシ)ブタノエート(280mg、0.96mmol)を含むメタノール(10mL)の溶液に添加し、反応物を25℃でH2雰囲気下、16時間の間撹拌した。完了後、反応混合物をセライト(登録商標)(珪藻土)に通して濾過し、濾液を濃縮させた。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を結晶固体として得た(110mg、57%)。1H NMRを、400MHzで、CD3ODを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.92(s、2H)、2.39(t、J=7.4Hz、2H)、2.00(s、3H)、1.98−1.91(m、2H)。
中間化合物67’:
(S)−4−ヒドロキシブチル2−アセトアミド−3−メチルブタノエート
HATU(5258mg、13.84mmol)およびDIPEA(3245mg、25.16mmol)を(S)−2−アセトアミド−3−メチルブタン酸(2g、12.58mmol)およびブタン−1,4−ジオール(3396mg、37.74mmol)を含むDCM(50mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、混合物を濃縮させ、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(600mg、21%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.96(d、J=8.0Hz、1H)、4.54(dd、J=5.0、8.6Hz、1H)、4.26−4.11(m、2H)、3.69(t、J=6.4Hz,、2H)、2.18−2.11(m、1H)、2.05(s、3H)、1.79−1.72(m、2H)、1.69−1.65(m、2H)、0.95(d、J=6.8Hz、3H)、0.91(d、J=6.8Hz、3H)。
化合物67:(S)−4−(2−アセトアミド−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、(S)−4−ヒドロキシブチル2−アセトアミド−3−メチルブタノエート(500mg、2.16mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応混合物をイソプロパノール滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を結晶固体として得た(190mg、36%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.18(d、J=7.2Hz、1H)、4.55(dd、J=4.8、8.4Hz、1H)、4.30−4.24(m、1H)、4.20−4.14(m、1H)、2.47(t、J=7.0Hz、2H)、2.20−2.12(m、1H)、2.09(s、3H)、2.06−1.98(m、2H)、0.95(d、J=6.8Hz、3H)、0.91(d、J=6.8Hz、3H)。
実施例1−68
中間化合物68’:2−(エトキシカルボニルアミノ)酢酸
エチルカルボノクロリダート(3.8g、34.6mmol)を1滴ずつ、グリシン(2.0g、26.6mmol)およびK2CO3(9.6g、96.3mmol)を含む水溶液(40mL)に0℃で添加した。反応物を25℃まで温め、16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をEA(2×20mL)で抽出した。水相を分離し、冷濃HClでpH=2まで酸性化し、これをEA(2×40mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、標題化合物を白色固体として得た(3.5g、89%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.16(br.s.、1H)、4.24−4.08(m、2H)、4.07−3.93(m、2H)、1.41−1.14(m、3H)。
中間化合物68’’:
4−ヒドロキシブチル2−(エトキシカルボニルアミノ)アセタート
2−(エトキシカルボニルアミノ)酢酸(1.0g、6.8mmol)、ブタン−1,4−ジオール(3.1g、34.0mmol)、DCC(1.7g、8.2mmol)およびDMAP(10mg)を含むDCM(30mL)の混合物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を水(2×20mL)で洗浄した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=5:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(630mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.16(br.s.、1H)、4.20(t、J=6.6Hz、2H)、4.14(t、J=7.2Hz、2H)、3.95(d、J=5.2Hz、2H)、3.68(t、J=6.2Hz、2H)、1.83−1.69(m、2H)、1.69−1.52(m、2H)、1.25(t、J=7.2Hz、3H)。
化合物68:4−(2−(エトキシカルボニル)アミノアセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−(エトキシカルボニルアミノ)アセタート(500mg、2.3mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.5g)を含むアセトン(10mL)の混合物に0℃で添加した。反応は0℃で30分以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応混合物をイソプロパノール滴により反応停止させ、EA(20mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=20:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(190mg、36%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.20(br.s.、1H)、4.23(t、J=6.4Hz、2H)、4.14(q、J=7.2Hz、2H)、3.96(d、J=5.6Hz、2H)、2.46(t、J=7.2Hz、2H)、2.04−1.97(m、2H)、1.25(t、J=7.0Hz、3H)。
実施例1−69
中間化合物69’:2−(イソプロポキシカルボニルアミノ)酢酸
イソプロピルカルボノクロリダート(2.1g、17.3mmol)を1滴ずつ、グリシン(1.0g、13.3mmol)およびK2CO3(4.8g、34.6mmol)を含む水溶液(30mL)に0℃で添加した。反応物を25℃まで温め、16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をEA(2×20mL)で抽出した。水相を分離し、冷濃HClでpH=2まで酸性化し、これをEA(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、標題化合物を白色固体として得た(2.0g、93%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.21(br.s.、1H)、4.98−4.89(m、1H)、4.02−3.96(m、2H)、1.26−1.23(m、6H)。
中間化合物69’’:
4−ヒドロキシブチル2−(イソプロポキシカルボニルアミノ)アセタート
2−(イソプロポキシカルボニルアミノ)酢酸(500mg、3.1mmol)、ブタン−1,4−ジオール(839mg、9.3mmol)、DCC(768mg、3.7mmol)およびDMAP(10mg)を含むDCM(10mL)の混合物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を水(2×20mL)で洗浄した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、69%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.10(br.s.、1H)、4.95−4.88(m、1H)、4.20(t、J=6.4Hz、2H)、3.95(d、J=5.6Hz、2H)、3.68(t、J=6.2Hz、2H)、1.79−1.72(m、2H)、1.67−1.57(m、2H)、1.24(d、J=6.4Hz、6H)。
化合物69:4−(2−(イソプロポキシカルボニル)アミノアセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、4−ヒドロキシブチル2−(イソプロポキシカルボニルアミノ)アセタート(500mg、2.1mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.5g)を含むアセトン(10mL)の混合物に0℃で添加した。反応は0℃で30分以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応混合物をイソプロパノール滴により反応停止させ、EA(20mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を白色固体として得た(220mg、42%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.13(br.s.、1H)、4.95−4.89(m、1H)、4.22(t、J=6.2Hz、2H)、3.95(d、J=5.6Hz、2H)、2.46(t、J=7.2Hz、2H)、2.04−1.97(m、2H)、1.24(d、J=6.4Hz、6H)。
実施例1−70
中間化合物70’:2−((シクロヘキシルオキシ)カルボニルアミノ)酢酸
ピリジン(1.2g、15.0mmol)を1滴ずつ、トリホスゲン(3.6g、12.0mmol)を含むトルエン(20mL)の溶液に0℃で添加し、形成した黄色スラリーを0.5時間の間撹拌した。その後、シクロヘキサノール(1.0g、10.0mmol)を含むトルエン(10mL)の溶液を1滴ずつ、0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃でさらに1時間の間撹拌し、その後、水(30mL)の添加により反応停止させた。得られた水相をEA(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を直接次の工程のために、精製せずに使用した。
上記粗シクロヘキシルカルボノクロリダートを1滴ずつ、グリシン(675mg、9.0mmol)およびK2CO3(3.5g、25.0mmol)を含む水溶液(20mL)に0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をEA(2×30mL)で抽出した。水相を分離し、冷濃HClでpH=2まで酸性化し、これをEA(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、標題化合物を白色固体として得た(0.9g、45%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.14(br.s.、1H)、4.79−4.59(m、1H)、4.07−3.92(m、2H)、1.95−1.80(m、2H)、1.73−1.70(m、2H)、1.61−1.14(m、6H)。
中間化合物70’’:
ベンジル4−(2−((シクロヘキシルオキシ)カルボニルアミノ)アセトキシ)ブタノエート
2−((シクロヘキシルオキシ)カルボニルアミノ)酢酸(850mg、4.2mmol)、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(985mg、6.3mmol)、HATU(1.9g、5.1mmol)およびDIPEA(819mg、6.3mmol)を含むDCM(20mL)の溶液を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、DCM(10mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムによりPE/EA=100:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(0.9g、56%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.42−7.29(m、5H)、5.12(s、2H)、5.08(br.s.、1H)、4.77−4.55(m、1H)、4.20(t、J=6.4Hz、2H)、3.93(d、J=5.6Hz、2H)、2.45(t、J=7.6Hz、2H)、2.04−1.97(m、2H)、1.87−1.85(m、2H)、1.78−1.64(m、2H)、1.58−1.46(m、1H)、1.46−1.14(m、5H)。
化合物70:4−(2−(シクロヘキシルオキシ)カルボニルアミノアセトキシ)ブタン酸
Pd/C(90mg)をベンジル4−(2−((シクロヘキシルオキシ)カルボニルアミノ)アセトキシ)ブタノエート(900mg、2.4mmol)を含むEA(10mL)の溶液に添加した。反応物をH2雰囲気下25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(220mg、32%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.13(br.s.、1H)、4.67−4.62(m、1H)、4.23(t、J=6.2Hz、2H)、3.95(d、J=6.0Hz、2H)、2.46(t、J=7.2Hz、2H)、2.05−1.98(m、2H)、1.88−1.86(m、2H)、1.72−1.70(m、2H)、1.59−1.47(m、1H)、1.46−1.12(m、5H)。
実施例1−71
中間化合物71’:
(S)−2−(エトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸
エチルカルボノクロリダート(1.9g、17.3mmol)を1滴ずつ、L−バリン(1.0g、8.5mmol)およびK2CO3(4.8g、34.6mmol)を含む水溶液(30mL)に0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をEA(2×20mL)で抽出した。水相を分離し、冷濃HClでpH=2まで酸性化し、これをEA(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、標題化合物を無色油として得た(1.5g、60%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.12(d、J=9.2Hz、1H)、4.33(dd、J=4.6、9.0Hz、1H)、4.14(q、J=7.2Hz、2H)、2.32−2.11(m、1H)、1.26(t、J=7.2Hz、3H)、1.01(d、J=6.4Hz、3H)、0.94(d、J=7.2Hz、3H)。
中間化合物71’’:
(S)−4−(ベンジルオキシ)−4−オキソブチル2−(エトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート
(S)−2−(エトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(536mg、2.8mmol)、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(500mg、2.6mmol)、HATU(1.2g、3.1mmol)およびDIPEA(499mg、3.9mmol)を含むDCM(20mL)の溶液を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、DCM(10mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムによりPE/EA=20:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(370mg、39%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.45−7.46(m、5H)、5.13(s、2H)、4.26(dd、J=4.8、8.8Hz、1H)、4.17(t、J=6.4Hz、2H)、4.11(q、J=7.2Hz、2H)、2.46(t、J=7.6Hz、2H)、2.21−2.07(m、1H)、2.04−1.97(m、2H)、1.24(t、J=7.0Hz、3H)、0.96(d、J=6.8Hz、3H)、0.87(d、J=6.8Hz、3H)。
化合物71:
(S)−4−(2−((エトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノイルオキシ)ブタン酸
Pd/C(40mg)を(S)−4−(ベンジルオキシ)−4−オキソブチル2−(エトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタノエート(350mg、1.0mmol)を含むEA(10mL)の溶液に添加した。反応物をH2雰囲気下25℃で16時間の間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を無色油として得た(240mg、91%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.16(d、J=8.8Hz、1H)、4.28−4.10(m、5H)、2.46(t、J=7.2Hz、2H)、2.25−2.08(m、1H)、2.05−1.96(m、2H)、1.25(t、J=7.0Hz、3H)、0.93(dd、J=7.0、31.4Hz、6H)。
実施例1−72
中間化合物72’:ベンジル4−ヒドロキシブタノエート
ジヒドロフラン−2(3H)−オン(5.1g、59.2mmol)およびNaOH(2.37g、59.2mmol)を含むH2O(60mL)の混合物を100℃下で1時間の間加熱した。透明溶液をその後、冷却し、濃縮した。得られた固体をトルエンに懸濁させ、濃縮して、H2Oを除去した。得られた固体をアセトン(60mL)に懸濁させ、これにTBAF(772mg、2.96mmol)および(ブロモメチル)ベンゼン(12.2g、71.1mmol)を添加した。反応物を3時間の間還流させながら加熱した。その後、反応混合物をEA(150mL)とH2O(100mL)の間で分配させた。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1−1:2を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(8.5g、74%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.37−7.34(m、5H)、5.13(s、2H)、3.68(t、J=6.2Hz、2H)、2.50(t、J=7.2Hz、2H)、1.94−1.87(m、2H)。
中間化合物72’’:
(S)−4−(ベンジルオキシ)−4−オキソブチル5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
HATU(2.9g、7.7mmol)およびDIPEA(998mg、7.7mmol)をL−ピログルタミン酸(731mg、5.7mmol)およびベンジル4−ヒドロキシブタノエート(1.0g、5.1mmol)を含むDMF(20mL)の溶液に添加した。混合物を25℃で16時間の間撹拌した。反応物を濃縮し、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(0.9g、57%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39−7.33(m、5H)、6.34(br.s.、1H)、5.13(s、2H)、4.21(t、J=6.0Hz、3H)、2.53−2.28(m、5H)、2.27−2.13(m、1H)、2.09−1.96(m、2H)。
化合物72:(S)−4−(5−オキソピロリジン−2−カルボニルオキシ)ブタン酸
Pd/C(90mg)を(S)−4−(ベンジルオキシ)−4−オキソブチル5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(900mg、3.0mmol)を含むEA(20mL)の溶液に添加した。反応物をH2雰囲気下25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を白色固体として得た(580mg、91%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.98(br.s.、1H)、4.31−4.16(m、3H)、2.52−2.39(m、5H)、2.35−2.19(m、1H)、2.06−1.94(m、2H)。
実施例1−73
中間化合物73’:4−ヒドロキシブチル(2−メトキシフェニル)カーボネート
2−メトキシフェノール(1g、8.06mmol)およびEt3N(977mg、9.68mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、トリホスゲン(788mg、2.66mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加した。その後、反応物を徐々に温めさせ、25℃で2時間の間撹拌した。上記反応溶液を1滴ずつ、ブタン−1,4−ジオール(2.18g、24.19mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加し、その後、反応混合物を25℃で14時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、水(10mL)で希釈し、分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(350mg、27%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.22(t、J=8.0Hz、1H)、7.13(d、J=6.8Hz、1H)、6.99−6.93(m、2H)、4.30(t、J=6.4Hz、2H)、3.86(s、3H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、1.89−1.82(m、2H)、1.75−1.68(m、2H)。
化合物73:4−((2−メトキシフェノキシ)カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、4−ヒドロキシブチル(2−メトキシフェニル)カーボネート(350mg、1.46mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、700mg)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EAで希釈し(15mL)、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(5mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(180mg、49%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.22(t、J=8.0Hz、1H)、7.13(d、J=6.8Hz、1H)、6.99−6.93(m、2H)、4.33(t、J=6.2Hz、2H)、3.86(s、3H)、2.55(t、J=7.4Hz、2H)、2.12−2.05(m、2H)。
実施例1−74
中間化合物74’:
4−ヒドロキシブチル(2−イソプロピル−5−メチルフェニル)カーボネート
2−イソプロピル−5−メチルフェノール(1g、6.67mmol)およびEt3N(741mg、7.33mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、トリホスゲン(651mg、2.20mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加した。その後、反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で2時間の間撹拌した。上記反応溶液を1滴ずつ、ブタン−1,4−ジオール(1.8g、20mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加し、その後、反応混合物を0−25℃で14時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、水(10mL)で希釈し、分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(900mg、51%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.19(d、J=8.0Hz、1H)、7.04(d、J=7.8Hz、1H)、6.90(s、1H)、4.30(t、J=6.4Hz、2H)、3.72(t、J=6.2Hz、2H)、3.10−3.03(m、1H)、2.32(s、3H)、1.89−1.82(m、2H)、1.75−1.68(m、2H)、1.20(d、J=7.2Hz、6H)。
化合物74:4−((2−イソプロピル−5−メチルフェノキシ)カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、4−ヒドロキシブチル(2−イソプロピル−5−メチルフェニル)カーボネート(900mg、3.38mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.8g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(30mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、53%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.19(d、J=8.0Hz、1H)、7.04(d、J=7.8Hz、1H)、6.90(s、1H)、4.32(t、J=6.2Hz、2H)、3.09−3.02(m、1H)、2.55(t、J=7.2Hz、2H)、2.32(s、3H)、2.13−2.06(m、2H)、1.20(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例1−75
中間化合物75’:
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール(1g、7.25mmol)およびEt3N(878mg、8.70mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、トリホスゲン(708mg、2.39mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加した。その後、反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で2時間の間撹拌した。上記反応溶液を1滴ずつ、ブタン−1,4−ジオール(1.96g、21.74mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加し、その後、反応混合物を0−25℃で14時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、水(10mL)で希釈し、分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮し、残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を黄色油として得た(500mg、27%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.75(d、J=8.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.0Hz、1H)、6.60(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、5.97(s、2H)、4.26(t、J=6.6Hz、2H)、3.68(t、J=6.2Hz、2H)、1.85−1.78(m、2H)、1.71−1.64(m、2H)。
化合物75:4−((ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)カルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート(500mg、1.97mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(30mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、DCM/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を褐色固体として得た(300mg、57%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.77(d、J=8.4Hz、1H)、6.69(d、J=1.6Hz、1H)、6.62(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、5.99(s、2H)、4.30(t、J=6.2Hz、2H)、2.54(t、J=7.2Hz、2H)、2.11−2.05(m、2H)。
実施例1−76
中間化合物76’:4−メチルベンジルカルボノクロリダート
ピリジン(4.86g、61.48mmol)をトリホスゲン(14.5g、49.18mmol)を含むトルエン(100mL)の撹拌溶液に0℃で添加し、混合物を30分間撹拌させた。その後、p−トリルメタノール(5g、40.98mmol)を含むトルエン(50mL)の溶液を1滴ずつ、30分間添加し、その後、反応は0℃でさらに1時間の間進行した。反応混合物を水(50mL)とEA(100mL)の間で分配させ、有機相を分離し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(6g、79%)。
中間化合物76’’:4−ヒドロキシブチル4−メチルベンジルカーボネート
4−メチルベンジルカルボノクロリダート(3g、16.30mmol)を含むDCM(20mL)を1滴ずつ、Et3N(5g、49.50mmol)およびブタン−1,4−ジオール(4.4g、48.89mmol)を含むDCM(40mL)の撹拌溶液に0℃で15分間添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、水(30mL)で希釈し、水相を分離した。得られた有機相をブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮し、残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(700mg、18%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.28(d、J=8.0Hz、2H)、7.17(d、J=7.6Hz、2H)、5.11(s、2H)、4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.67(t、J=6.4Hz、2H)、2.35(s、3H)、1.80−1.73(m、2H)、1.68−1.61(m、2H)。
化合物76:4−((4−メチルベンジル)オキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、4−ヒドロキシブチル4−メチルベンジルカーボネート(700mg、2.94mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、1.4g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(20mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(400mg、54%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.28(d、J=8.0Hz、2H)、7.17(d、J=8.0Hz、2H)、5.11(s、2H)、4.20(t、J=6.4Hz、2H)、2.47(t、J=7.2Hz、2H)、2.35(s、3H)、2.03−1.96(m、2H)。
実施例1−77
中間化合物77’:
4−ヒドロキシブチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カーボネート
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0g、9.8mmol)およびEt3N(1.2g、11.8mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、トリホスゲン(1.0g、3.2mmol)を含むDCM(10mL)の溶液に0℃で添加した。添加が完了した後、反応物を0℃で1時間の間撹拌した。その後、上記スラリーを1滴ずつ、ブタン−1,4−ジオール(2.7g、29.4mmol)を含むDCM(10mL)の懸濁液に0℃で添加した。得られた混合物を徐々に25℃まで温めさせ、16時間の間撹拌した。反応物を水(10mL)により反応停止させ、分離した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(380mg、18%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.82−4.78(m、1H)、4.18(t、J=6.4Hz、2H)、3.97−3.92(m、2H)、3.69(t、J=6.2Hz、2H)、3.70−3.53(m、2H)、2.06−1.93(m、2H)、1.87−1.59(m、6H)。
化合物77:4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を1滴ずつ、4−ヒドロキシブチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カーボネート(300mg、1.4mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、0.6g)を含むアセトン(6mL)の撹拌混合物に添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、イソプロパノール滴により反応停止させ、EA(20mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(20mL)で洗浄し、濾液を合わせ、ブライン(10mL×2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=50:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を結晶固体として得た(110mg、34%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.84−4.77(m、1H)、4.20(t、J=6.4Hz、2H)、4.03−3.86(m、2H)、3.64−3.44(m、2H)、2.50(t、J=7.6Hz、2H)、2.05−1.88(m、4H)、1.79−1.70(m、2H)。
実施例1−78
中間化合物78’:tert−ブチル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート
(Boc)2O(2.05g、9.4mmol)およびDMAP(100mg)をブタン−1,4−ジオール(10g、111.11mmol)を含むDCM(100mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和NH4Cl水溶液(20mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(20mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1g、56%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.10(t、J=6.6Hz、2H)、3.68(q、J=6.0Hz、2H)、1.79−1.72(m、2H)、1.69−1.62(m、2H)、1.48(s、9H)、1.34(t、J=5.2Hz、1H)。
化合物78:4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、tert−ブチル(4−ヒドロキシブチル)カーボネート(800mg、4.21mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、58%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.12(t、J=6.2Hz、2H)、2.49(t、J=7.4Hz、2H)、2.03−1.96(m、2H)、1.48(s、9H)。
実施例1−79
中間化合物79’:ベンジル4−(クロロカルボニルオキシ)ブタノエート
ピリジン(305mg、3.9mmol)を徐々に、トリホスゲン(976mg、3.4mmol)を含むトルエン(10mL)の溶液に0℃で添加し、0.5時間の間撹拌した。ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(500mg、2.6mmol)を含むトルエン(5mL)の溶液を上記形成スラリーに0℃で添加した。反応物を温めさせ、25℃で1.5時間の間撹拌した。その後、反応混合物を水(15mL)とEA(15mL)の間で分配させた。有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、淡黄色油を得、これを、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=20:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(490mg、74%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.43−7.27(m、5H)、5.14(s、2H)、4.37(t、J=6.2Hz、2H)、2.50(t、J=7.2Hz、2H)、2.12−2.05(m、2H)。
中間化合物79’’:
ベンジル4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシカルボニルオキシ)ブタノエート
ベンジル4−(クロロカルボニルオキシ)ブタノエート(500mg、1.95mmol)およびEt3N(395mg、3.91mmol)を含むDCM(5mL)の溶液を1滴ずつ、1−メチルピペリジン−4−オール(225mg、1.96mmol)を含むDCM(5mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加した。その後、反応混合物を、水(5mL)で希釈し、得られた水相を分離し、DCM(5mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(240mg、37%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.43−7.29(m、5H)、5.12(s、2H)、4.77(br.s.、1H)、4.18(t、J=6.2Hz、2H)、2.84−2.65(m、4H)、2.51−2.47(m、5H)、2.18−1.99(m、4H)、1.98−1.83(m、2H)。
化合物79:4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシカルボニルオキシ)ブタン酸
Pd/C(40mg)をベンジル4−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシカルボニルオキシ)ブタノエート(200mg、0.6mmol)を含むメタノール(3mL)の溶液に添加した。混合物を25℃でH2雰囲気下16時間の間撹拌した。その後、混合物をセライト(登録商標)(珪藻土)に通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(3mL)で洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を結晶固体として得た(15mg、10%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.92(br.s.、1H)、4.22(t、J=6.4Hz、2H)、3.19(br.s.、4H)、2.77(s、3H)、2.44(t、J=7.2Hz、2H)、2.35−2.20(m、2H)、2.13−2.08(m、2H)、2.05−1.98(m、2H)。
実施例1−80
中間化合物80’:4−ヒドロキシブチル2−クロロアセタート
2−クロロアセチルクロリド(5g、44.25mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ10分間、ブタン−1,4−ジオール(19.9g、221.11mmol)およびEt3N(8.9g、88.5mmol)を含むDCM(40mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。反応物を徐々に温めさせ、0−25℃で16時間以上撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(20mL)で希釈し、5分間撹拌した。水相を分離し、DCM(20mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(3.2g、44%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.24(t、J=6.6Hz、2H)、4.07(s、2H)、3.69(t、J=6.4Hz、2H)、1.82−1.75(m、2H)、1.68−1.61(m、2H)。
中間化合物80’’:
2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2−エチルベンゾエート
Et3N(365mg、3.61mmol)および4−ヒドロキシブチル2−クロロアセタート(300mg、1.81mmol)を2−エチル安息香酸(542mg、3.61mmol)を含むアセトン(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を50℃で5時間の間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)とH2O(10mL)間で分配させた。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(175mg、35%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.02−7.95(m、1H)、7.49−7.44(m、1H)、7.32−7.24(m、2H)、4.83(s、2H)、4.25(t、J=6.4Hz、2H)、3.67(t、J=6.4Hz、2H)、3.08−2.97(m、2H)、1.81−1.74(m、2H)、1.67−1.60(m、2H)、1.28−1.22(m、3H)。
化合物80:4−(2−(2−エチルベンゾイルオキシ)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2−エチルベンゾエート(170mg、0.61mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(90mg、51%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.96(d、J=7.6Hz、1H)、7.46(t、J=7.0Hz、1H)、7.31−7.25(m、2H)、4.83(s、2H)、4.28(t、J=6.2Hz、2H)、3.00(q、J=7.6Hz、2H)、2.47(t、J=7.4Hz、2H)、2.06−1.99(m、2H)、1.24(t、J=7.4Hz、3H)。
実施例1−81
中間化合物81’:
2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2,4−ジメチルベンゾエート
Et3N(364mg、3.6mmol)および4−ヒドロキシブチル2−クロロアセタート(300mg、1.81mmol)を、2,4−ジメチル安息香酸(405mg、2.7mmol)を含むアセトン(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を50℃で5時間の間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)とH2O(10mL)の間で分配させた。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(350mg、69%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.92(d、J=8.0Hz、1H)、7.08−7.06(m、2H)、4.81(s、2H)、4.24(t、J=6.6Hz、2H)、3.67(t、J=6.2Hz、2H)、2.59(s、3H)、2.36(s、3H)、1.80−1.73(m、2H)、1.66−1.60(m、2H)、1.44(br.s.、1H)。
化合物81:4−(2−(2,4−ジメチルベンゾイルオキシ)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2,4−ジメチルベンゾエート(300mg、1.07mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(10mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(150mg、48%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.92(d、J=8.4Hz、1H)、7.18−7.06(m、2H)、4.81(s、2H)、4.27(t、J=6.2Hz、2H)、2.58(s、3H)、2.47(t、J=7.4Hz、2H)、2.36(s、3H)、2.06−2.00(m、2H)。
実施例1−82
中間化合物82’:
2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2,3−ジメトキシベンゾエート
Et3N(364mg、3.6mmol)および4−ヒドロキシブチル2−クロロアセタート(300mg、1.81mmol)を2,3−ジメトキシ安息香酸(655mg、3.6mmol)を含むアセトン(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を50℃で5時間の間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)とH2O(10mL)の間で分配させた。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=2:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(200mg、35%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.43(dd、J=2.4、6.8Hz、1H)、7.14−7.08(m、2H)、4.84(s、2H)、4.25(t、J=6.5Hz、2H)、3.93(s、3H)、3.89(s、3H)、3.67(t、J=6.2Hz、2H)、1.81−1.74(m、2H)、1.67−1.60(m、2H)。
化合物82:4−(2−(2,3−ジメトキシベンゾイルオキシ)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチル2,3−ジメトキシベンゾエート(200mg、0.64mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=5:1−2:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(100mg、48%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.43(dd、J=2.6、7.0Hz、1H)、7.14−7.09(m、2H)、4.84(s、2H)、4.27(t、J=6.0Hz、2H)、3.93(s、3H)、3.89(s、3H)、2.47(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−1.99(m、2H)。
実施例1−83
中間化合物83’:2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチルベンゾエート
Et3N(364mg、3.6mmol)および4−ヒドロキシブチル2−クロロアセタート(300mg、1.81mmol)を、安息香酸(439mg、3.6mmol)を含むアセトン(10mL)の撹拌溶液に添加した。反応物を50℃で5時間の間撹拌した。その後、反応混合物をDCM(20mL)とH2O(10mL)の間で分配させた。水相を分離し、DCM(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=6:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(260mg、57%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.10(d、J=7.2Hz、2H)、7.60(t、J=7.4Hz、1H)、7.47(t、J=7.8Hz、2H)、4.85(s、2H)、4.25(t、J=6.6Hz、2H)、3.67(t、J=6.2Hz、2H)、1.80−1.73(m、2H)、1.66−1.59(m、2H)。
化合物83:4−(2−(ベンゾイルオキシ)アセトキシ)ブタン酸
ジョーンズ試薬を少しずつ、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−2−オキソエチルベンゾエート(250mg、0.99mmol)およびセライト(登録商標)(珪藻土、2g)を含むアセトン(5mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。反応は0℃で1時間以上進行し、反応進行をTLCによりモニタした。完了後、反応物を、iPrOH滴により反応停止させ、EA(10mL)で希釈し、その後、濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、飽和ブライン(2mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、Hex/EA=10:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(140mg、53%)。
1H NMRを、400MHzで、CDCl
3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.10(d、J=7.2Hz、2H)、7.60(t、J=7.4Hz、1H)、7.47(t、J=7.8Hz、2H)、4.85(s、2H)、4.27(t、J=6.2Hz、2H)、2.46(t、J=7.4Hz、2H)、2.05−1.98(m、2H)。
実施例1−84
中間化合物84’:ベンジル4−(2−クロロアセトキシ)ブタノエート
2−クロロアセチルクロリド(865mg、7.65mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(1350mg、6.96mmol)およびEt3N(1406mg、13.92mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で10分間添加した。反応物を25℃で16時間の間撹拌した。完了後、反応混合物を、水(10mL)で希釈した。有機相を収集し、ブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(977mg、52%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.41−7.30(m、5H)、5.13(s、2H)、4.24(t、J=6.4Hz、2H)、4.02(s、2H)、2.47(t、J=7.4Hz、2H)、2.07−2.00(m、2H)。
中間化合物84’:
ベンジル4−(2−2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシアセトキシ)ブタノエート
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(654mg、3.74mmol)、Et3N(686mg、6.79mmol)およびベンジル4−(2−クロロアセトキシ)ブタノエート(917mg、3.40mmol)を含むアセトン(10mL)の溶液を50℃で16時間の間撹拌した。その後、混合物をEA(30mL)および水(10mL)で希釈し、水相を分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.16g、84%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.41−7.32(m、5H)、5.13(s、2H)、5.01(br.s.、1H)、4.64(s、2H)、4.22(t、J=6.4Hz、2H)、4.04(d、J=5.6Hz、2H)、2.45(t、J=7.2Hz、2H)、2.05−1.98(t、J=6.8Hz、2H)、1.45(s、9H)。
中間化合物84’’’:
2,2−ジメチル−4,7,10−トリオキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザペンタデカン−15−酸
Pd/C(100mg)をベンジル4−(2−2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシアセトキシ)ブタノエート(1g、2.44mmol)を含むTHF(10mL)の撹拌溶液に添加し、混合物を25℃でH2雰囲気下16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をセライト(登録商標)(珪藻土)に通して濾過した。濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄し、濾液を合わせ、濃縮した。残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(600mg、77%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.11(br.s.、1H)、4.70(s、2H)、4.24(t、J=5.8Hz、2H)、4.11(d、J=6.0Hz、2H)、2.46(t、J=6.8Hz、2H)、2.10−2.02(m、2H)、1.46(s、9H)。
化合物84:4−(2−(2−アミノアセトキシ)アセトキシ)ブタン酸
2,2−ジメチル−4,7,10−トリオキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザペンタデカン−15−酸(600mg、1.88mmol)をHCl/EA(6mL、約2M)に溶解し、溶液を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、収集した固体を、Et2O(5mL)で洗浄し、標題化合物を結晶固体としてHCl塩形態で得た(450mg、94%)。1H NMRを、400MHzで、D2Oを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=4.84(s、2H)、4.23(t、J=6.0Hz、2H)、4.03(s、2H)、2.43(t、J=7.2Hz、2H)、1.98−1.91(m、2H)。
実施例1−85
中間化合物85’:ベンジル4−(2−クロロプロパノイルオキシ)ブタノエート
2−クロロプロパノイルクロリド(1080mg、8.50mmol)を含むDCM(10mL)の溶液を1滴ずつ、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(1.5g、7.73mmol)、Et3N(1562mg、15.47mmol)を含むDCM(10mL)の撹拌溶液に0℃で添加し、反応物を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を、水(10mL)で希釈し、水相を分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=8:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.38g、63%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.41−7.30(m、5H)、5.13(s、2H)、4.36(q、J=7.0Hz、1H)、4.22(t、J=6.0Hz、2H)、2.48(t、J=7.4Hz、2H)、2.07−2.00(m、2H)、1.67(d、J=6.8Hz、3H)。
中間化合物85’’:
ベンジル4−(2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタノエート
Et
3N(782mg、7.75mmol)およびNaI(20mg)を、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(746mg、4.26mmol)およびベンジル4−(2−クロロプロパノイルオキシ)ブタノエート(1.1g、3.87mmol)を含むDMF(15mL)の撹拌溶液に添加し、反応混合物を70℃で16時間の間撹拌した。その後、混合物を濃縮させ、残渣をEA(20mL)と水(10mL)の間で分配させた。水相を分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(1.1g、69%)。
1H NMRを、400MHzで、CDCl
3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.43−7.29(m、5H)、5.15−5.09(m、3H)、5.00(br.s.、1H)、4.19(t、J=6.2Hz、2H)、4.06(dd、J=6.0、18.4Hz、1H)、3.93(dd、J=5.0、14.2Hz、1H)、2.44(t、J=7.2Hz、2H)、2.03−1.97(m、2H)、1.49(d、J=6.8Hz、3H)、1.45(s、9H)。
中間化合物85’’’:
2,2,9−トリメチル−4,7,10−トリオキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザペンタデカン−15−酸
Pd/C(100mg)を、ベンジル4−(2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタノエート(1.1g、2.60mmol)を含むTHF(10mL)の撹拌溶液に添加し、反応混合物を25℃でH
2雰囲気下16時間の間撹拌した。その後、反応混合物をセライト(登録商標)(珪藻土)に通して濾過し、濾過ケーキをEA(5mL)で洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油として得た(800mg、92%)。
1H NMRを、400MHzで、CDCl
3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.21(q、J=6.8Hz、1H)、5.12(br.s.、1H)、4.29−4.09(m、3H)、3.94(dd、J=4.6、18.8Hz、1H)、2.45(t、J=6.8Hz、2H)、2.09−1.98(m、2H)、1.50(d、J=7.2Hz、3H)、1.46(s、9H)。
化合物85:4−(2−(2−アミノアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタン酸
2,2,9−トリメチル−4,7,10−トリオキソ−3,8,11−トリオキサ−5−アザペンタデカン−15−酸(770mg、2.31mmol)をHCl/EA(10mL、約2M)に0℃で溶解し、溶液を25℃で16時間の間撹拌した。その後、反応混合物を濃縮し、残渣をprep−HPLCにより精製し、標題化合物を無色油としてHCl塩形態で得た(48mg、9%)。1H NMRを、400MHzで、D2Oを溶媒として用いて実施し標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=5.26(d、J=7.2Hz、1H)、4.23(dt、J=2.8、6.0Hz、2H)、4.00(d、J=1.6Hz、2H)、2.45(t、J=7.0Hz、2H)、2.01−1.91(m、2H)、1.50(d、J=7.2Hz、3H)。
実施例1−86
中間化合物86’:
ベンジル4−(2−(2−アセトアミドアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタノエート
ベンジル4−(2−クロロプロパノイルオキシ)ブタノエート(500mg、1.76mmol)、2−アセトアミド酢酸(260mg、2.22mmol)、NaI(138mg、0.92mmol)およびEt3N(0.52mL、3.69mmol)を含むDMF(5mL)の混合物を80℃で16時間の間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣をシリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(500mg、78%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39−7.31(m、5H)、6.01(br.s.、1H)、5.13(s、2H)、5.10(t、J=3.2Hz、1H)、4.25−4.18(m、3H)、4.03(dd、J=4.8、18.8Hz、1H)、2.44(t、J=7.4Hz、2H)、2.04−1.97(m、5H)、1.50(d、J=7.2Hz、3H)。
化合物86:4−(2−(2−アセトアミドアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタン酸
Pd/C(150mg)を、ベンジル4−(2−(2−アセトアミドアセトキシ)プロパノイルオキシ)ブタノエート(500mg、1.37mmol)を含むTHF(10mL)の撹拌溶液に添加し、反応物を25℃で16時間の間H2雰囲気下で撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=1:50を用いて精製し、標題化合物を白色固体として得た(280mg、74%)。1H NMRを、400MHzで、d6−DMSOを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=12.15(s、1H)、8.34(t、J=5.6Hz、1H)、5.02(q、J=6.8Hz、1H)、4.12−4.06(m、2H)、3.93(dd、J=6.2、17.8Hz、1H)、3.84(dd、J=6.0、17.6Hz、1H)、2.28(t、J=7.2Hz、2H)、1.85(s、3H)、1.84−1.77(m、2H)、1.41(d、J=7.2Hz、3H)。
実施例1−87
中間化合物87’:
ベンジル4−((1−クロロエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート
1−クロロエチルカルボノクロリダート(1.0g、7.2mmol)を1滴ずつ、ベンジル4−ヒドロキシブタノエート(1.0g、5.2mmol)およびEt3N(1.1mL、1.7mmol)を含むDCM(10mL)の溶液に5分以上−5−0℃で添加した。その後、反応を水(5mL)により停止させた。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=20:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(680mg、44%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39−7.33(m、5H)、6.41(q、J=5.6Hz、1H)、5.13(s、2H)、4.26(t、J=6.4Hz、2H)、2.49(t、J=7.4Hz、2H)、2.09−2.02(m、2H)、1.82(d、J=6.0Hz、3H)。
中間化合物87’’:
ベンジル4−((1−アセトキシエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート
ベンジル4−((1−クロロエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート(180mg、598μmol)、酢酸(720mg、12.0mmol)およびEt3N(151mg、1.5mmol)を含むアセトン(4mL)の溶液を還流下で2日間加熱した。反応物をEA(20mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−3:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(120mg、64%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.38−7.33(m、5H)、6.74(q、J=3.6Hz、1H)、5.13(s、2H)、4.21(t、J=6.2Hz、2H)、2.48(t、J=4.8Hz、2H)、2.08(s、3H)、2.06−2.01(m、2H)、1.51(d、J=3.6Hz、3H)。
化合物87:4−((1−アセトキシエトキシ)カルボニルオキシ)ブタン酸
Pd/C(10mg)をベンジル4−((1−アセトキシエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート(110mg、339μmol)を含むEA(2mL)の混合物に添加した。反応物をH2雰囲気下、16時間の間25℃で撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を無色油として得た(70mg、88%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.75(q、J=5.2Hz、1H)、4.23(t、J=6.2Hz、2H)、2.49(t、J=7.2Hz、2H)、2.09(s、3H)、2.06−1.99(m、2H)、1.52(d、J=5.2Hz、3H)。
実施例1−88
中間化合物88’:
ベンジル4−(1−(イソブチリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)ブタノエート
ベンジル4−((1−クロロエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート(300mg、998μmol)、イソ酪酸(879mg、10.0mmol)、NaI(179mg、1.2mmol)およびEt3N(121mg、1.2mmol)を含むアセトン(6mL)の溶液を還流下で2日間加熱した。その後、反応混合物を、EA(20mL)で希釈し、飽和NaHCO3(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムにより、PE/EA=50:1−5:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(300mg、85%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.42−7.29(m、5H)、6.74(q、J=5.2Hz、1H)、5.12(s、2H)、4.21(t、J=6.2Hz、2H)、2.58−2.51(m、1H)、2.48(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−2.00(m、2H)、1.51(d、J=5.6Hz、3H)、1.17(d、J=7.2Hz、6H)。
化合物88:4−(1−(イソブチリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
Pd/C(28mg)をベンジル4−(1−(イソブチリルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)ブタノエート(280mg、795μmol)を含むEA(6mL)の混合物に添加した。反応物をH2雰囲気下、16時間の間25℃で撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を無色油として得た(200mg、96%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.74(q、J=5.6Hz、1H)、4.23(t、J=6.0Hz、2H)、2.60−2.53(m、1H)、2.49(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−1.99(m、2H)、1.52(d、J=5.2Hz、3H)、1.18(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例1−89
中間化合物89’:
1−((4−ベンジルオキシ−4−オキソブトキシ)カルボニルオキシ)エチルベンゾエート
ベンジル4−((1−クロロエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート(300mg、998μmol)、安息香酸(244mg、2.0mmol)、NaI(179mg、1.2mmol)およびEt3N(121mg、1.2mmol)を含むアセトン(6mL)の溶液を還流下で3日間加熱した。その後、反応物をEA(20mL)で希釈し、飽和NaHCO3(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=100:1−10:1を用いて精製し、標題化合物を無色油として得た(240mg、62%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.05(d、J=7.2Hz、2H)、7.58(t、J=7.4Hz、1H)、7.44(t、J=7.6Hz、2H)、7.39−7.28(m、5H)、7.02(q、J=5.6Hz、1H)、5.11(s、2H)、4.32−4.12(m、2H)、2.48(t、J=7.6Hz、2H)、2.07−1.97(m、2H)、1.65(d、J=5.6Hz、3H)。
化合物89:4−(1−(ベンゾイルオキシ)エトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
Pd/C(20mg)を1−((4−ベンジルオキシ−4−オキソブトキシ)カルボニルオキシ)エチルベンゾエート(200mg、518μmol)を含むEA(4mL)の混合物に添加した。反応物をH2雰囲気下、16時間の間25℃で撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を粘着性油として得た(120mg、78%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=8.06(d、J=7.2Hz、2H)、7.59(t、J=7.4Hz、1H)、7.45(t、J=7.6Hz、2H)、7.03(q、J=5.6Hz、1H)、4.24(t、J=6.4Hz、2H)、2.49(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−1.99(m、2H)、1.66(d、J=5.6Hz、3H)。
実施例1−90
中間化合物90’:
ベンジル4−(3,10,10−トリメチル−5,8−ジオキソ−2,4,9−トリオキサ−7−アザウンデカン−1−オイルオキシ)ブタノエート
ベンジル4−((1−クロロエトキシ)カルボニルオキシ)ブタノエート(450mg、1.5mmol)、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(524mg、3.0mmol)、NaI(449mg、3.0mmol)およびEt3N(182mg、1.8mmol)を含むアセトン(10mL)の溶液を還流下で3日間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を、シリカゲルフラッシュカラムにより、PE/EA=10:1−1:1を用いて精製し、標題化合物を無色粘着性油として得た(390mg、59%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=7.39−7.31(m、5H)、6.80(q、J=5.6Hz、1H)、5.12(s、2H)、4.97(br.s.、1H)、4.21(t、J=6.2Hz、2H)、4.03−3.84(m、2H)、2.48(t、J=7.4Hz、2H)、2.06−2.00(m、2H)、1.53(d、J=5.2Hz、3H)、1.44(s、9H)。
中間化合物90’’:
2,2,9−トリメチル−4,7,11−トリオキソ−3,8,10,12−テトラオキサ−5−アザヘキサデカン−16−酸
Pd/C(38mg)をベンジル4−(3,10,10−トリメチル−5,8−ジオキソ−2,4,9−トリオキサ−7−アザウンデカン−1−オイルオキシ)ブタノエート(380mg、865μmol)を含むEA(8mL)の混合物に添加した。反応物をH2雰囲気下、16時間の間25℃で撹拌した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮させ、標題化合物を粘着性油として得た(280mg、93%)。1H NMRを、400MHzで、CDCl3を溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.82(q、J=5.2Hz、1H)、5.03(br.s.、1H)、4.34−4.15(m、2H)、3.96(d、J=6.0Hz、2H)、2.49(t、J=7.0Hz、2H)、2.13−1.96(m、2H)、1.54(d、J=5.6Hz、3H)、1.45(s、9H)。
化合物90:
4−(1−(2−アミノアセトキシ)エトキシカルボニルオキシ)ブタン酸
2,2,9−トリメチル−4,7,11−トリオキソ−3,8,10,12−テトラオキサ−5−アザヘキサデカン−16−酸(280mg、802μmol)を含むHCl/EA(5mL、約2M)の溶液を16時間の間25℃で撹拌した。沈殿物を形成させ、濾過した。濾過ケーキをEA(10mL)で洗浄し、その後、真空で乾燥させ、標題化合物を白色固体としてHCl塩形態で得た(168mg、84%)。1H NMRを、400MHzで、D2Oを溶媒として用いて実施し、標題化合物のキャラクタリゼーションを行ったところ、結果は下記の通りである:δ=6.81(q、J=5.6Hz、1H)、4.22(t、J=6.0Hz、2H)、3.94(s、2H)、2.44(t、J=7.2Hz、2H)、1.98−1.92(m、2H)、1.52(d、J=5.2Hz、3H)。
実施例2:試験化合物の代謝安定性アッセイ
ラット/ヒト肝臓S9画分代謝安定性アッセイ
ラット/ヒト肝臓S9画分代謝安定性アッセイのためのプロトコルを使用して、インビトロでの本開示の化合物の半減期(T1/2)およびプロドラッグからGHBへ変換するそれらの放出効率を決定する。
下記は、S9アッセイのための研究概略である:1)GHB放出効率アッセイについては、雄雌混合のプールされた肝臓S9画分(ヒトまたはラット)を商業ベンダー(例えば、Xenotech)から入手し、使用前−80℃で保存した。2)リン酸緩衝液、超高純度H
2O、MgCl
2溶液および肝臓S9画分を含むインキュベーションプレート中のマスター溶液を、S9画分を1mg/mL最終濃度で維持するように作製した。混合物を37℃水浴で5分間予熱した。3)4μLの500μM試験化合物溶液をマスター溶液プレートに5μM試験化合物の最終濃度で添加する。反応を、40μLの10mM NADPHの添加により開始させ、37℃で実施した。4)反応溶液の50μLアリコートを取り出し、新しいプレートに、0、15、30、45および60分を含む異なる時点で入れ、37℃水浴で、60rpmで振盪させながらインキュベートした。反応を、200μLの冷反応停止溶液(内部標準を含むメタノール)を指定された時点で添加することにより停止させた。プレートを3220gで、4℃にて40分間遠心分離し、タンパク質を沈殿させた。5)100μLの上清を新しいプレートに移した。上清をLC/MSシグナル応答およびピーク形状に従って水で希釈し、よく混合し、試験化合物およびGHBの測定のために、LC/MS/MSを用いて分析した。測定結果をその後、S9画分における試験化合物の半減期(T
1/2)およびそれらのGHBへの変換効率計算のために使用した。GHB放出効率はGHBの検出された量を試験化合物により放出され得るGHBの総量で割ることにより計算される。データが、下記表1において示される。
ラット/ヒト肝臓S9画分を使用するインビトロGHB放出効率アッセイにより、プロドラッグ化合物は可変的放出効率でGHBに変換させることができることが示され、これにより、それらはラット/ヒトに投与された後体循環中でGHBに変換されることが示唆された。
ラット/ヒト肝細胞代謝安定性アッセイ
ラット/ヒト肝細胞代謝安定性アッセイのためのプロトコルを使用して、インビトロでの本開示の化合物の半減期(T1/2)およびプロドラッグからGHBへ変換するそれらの放出効率を決定する。
下記は、肝細胞アッセイのための研究概略である:1)GHB放出効率アッセイについては、雄のラット肝細胞および男女混合のヒト肝細胞を商業ベンダー(例えば、BioreclamationIVT)から入手し、使用前−150℃で保存した。2)試験化合物の30mM原液をDMSO中で調製した。解凍培地および補充インキュベーション培地(無血清)を、使用前、37℃水浴に少なくとも15分間入れた。原液を、295μLアセトニトリルおよび5μLの30mM原液を合わせることにより500μMまで希釈した。3)凍結保存された肝細胞のバイアルを貯蔵から取り出し、確実に、バイアルが極低温温度で維持されるようにした。圧力を、キャップを緩め、再びきつく締めることにより取り除いた。バイアルを、37℃水浴中で穏やかに振盪させながら解凍させた。バイアルを水浴中で、全ての氷晶が溶解し、もはや見えなくなるまで維持した。バイアルを、バイオセイフティーキャビネットに移す前に、70%エタノールで噴霧した。その後、内容物を50mL解凍培地コニカルチューブに注ぎ込んだ。バイアルを、100gで10分間室温にて遠心分離した。解凍培地を吸引し、肝細胞を、無血清インキュベーション培地を用いて再懸濁させ、約1.5×10
6細胞/mLを得た。4)細胞生存率および密度を、トリパンブルー排除を用いてカウントし、その後、細胞を無血清インキュベーション培地で、1×10
6生細胞/mlの実用的細胞密度まで希釈した。5)1×10
6生細胞/mLの肝細胞の一部を、陰性対照として、プレートに添加する前10分間沸騰させ、ほとんどまたは全く基質ターンオーバーが観察されないように酵素活性を除去した。不活化した肝細胞を使用して陰性試料を調製し、これを使用して、化学物質自体の不安定性に起因する誤解を招く因子を排除した。6)247.5μL肝細胞のアリコートを96−ウェル非コートプレートの各ウェルに分注した。プレートをオービタルシェーカー上のインキュベーター中に、500rpmでおよそ10分間入れた。7)500μM試験化合物の2.5μLのアリコートを非コート96−ウェルプレートの個々のウェルに添加し、反応を開始させた。このアッセイを2連で実施した。プレートを、オービタルシェーカー上のインキュベーター中で、500rpmで、設計された時点の間、インキュベートした。8)25μLの内容物を移し、内部標準を有する6体積(150μL)の冷アセトニトリルと混合し、反応を0、5、15、30、60、90および120分の時点で停止させた。試料を25分間3220gで遠心分離し、上清の100μLのアリコートを、試験化合物およびGHBの測定のための、LC−MS/MS分析のために使用した。測定結果をその後、肝細胞における試験化合物の半減期(T
1/2)およびそれらのGHBへの変換効率の計算のために使用した。データが、下記表2において示される。
ラット/ヒト肝細胞を使用するインビトロGHB放出効率アッセイにより、プロドラッグ化合物は可変放出効率でGHBに変換させることができることが示され、これにより、それらはラット/ヒトに投与された後体循環中でGHBに変換されることが示唆された。
ラット/ヒト全血代謝安定性アッセイ
ラット/ヒト全血代謝安定性アッセイのためのプロトコルを使用して、インビトロでプロドラッグからGHBへ変換する本開示の化合物の放出効率を決定する。
下記は、全血アッセイのための研究概略である:1)GHB放出効率アッセイについては、雄雌混合のラット全血を商業ベンダー(例えば、SiBeiFu(北京)Laboratory Animal Science and Technology Co Ltd)から入手し、ヒト全血を男女混合の健康なボランティアから入手し、使用前4℃で保存した。2)試験化合物の原液をDMSO中で調製し、500μMの最終濃度で希釈した。3)5μLの500μM作用溶液を495μL全血に加え、5μMの最終濃度に到達させた。有機溶媒の最終濃度は1%であった。アッセイを2連で実施した。反応試料を37℃でおよそ60rpmにて、水浴中でインキュベートした。4)50μLのアリコートは、反応試料から0、15、30、45、60および120分で取り出した。反応を7体積の、内部標準を含む低温メタノールの添加により停止させた。5)全ての試料を10分間ボルテックスし、続いて、3220gで30分間遠心分離し、タンパク質を沈殿させた。100μLの上清を新しいプレートに移した。上清を、LC−MSシグナル応答およびピーク形状に従って、超高純度水で希釈した。試料を、試験化合物およびGHBの測定のために、LC/MS/MSを用いて分析した。測定結果をその後、全血における試験化合物のGHBへの変換効率の計算のために使用した。データが、下記表3において示される。
ラット/ヒト全血を使用するインビトロGHB放出効率アッセイにより、プロドラッグ化合物は可変放出効率でGHBに変換させることができることが示され、これにより、それらはラット/ヒトに投与された後体循環中でGHBに変換されることが示唆された。
実施例3:薬物動態研究
ラット薬物動態研究では、雄Sprague−Dawleyラットを個々に収容し、使用前一晩絶食させた。動物投与実験を国立衛生研究所実験動物の管理と使用に関するガイドラインおよび動物福祉法に従い実施した。GHBナトリウム塩については、単一用量の50mg/kgを2つの群(n=3/群)における各ラットに、それぞれ、静脈内(IV)および経口(PO)投与により投与した。GHBナトリウム塩のために使用されるビヒクルは生理食塩水である。他の試験化合物では、単一用量の各試験化合物を各ラットに経口投与した(n=3/群)。各試験化合物の投与量は表4に列挙される。試験化合物を投与するために使用されるビヒクルは0.5%(w/v)ナトリウムカルボキシルメチルセルロース(CMC−Na)を含む生理食塩水であった。血液試料を、IVおよびPO群内の個々のラットへの投与後、特定の時点で(投与前、10分、0.5時間、1時間、2時間、4時間、6時間)収集した。血液試料を氷上で直ちに凝固させ、血漿試料をその後、遠心分離により単離し、さらなる分析まで凍結保存した(−80℃)。GHBおよび全ての他の試験化合物の濃度を個々に、LC/MS/MSアッセイにより決定した。様々な薬物動態パラメータをPhoenix(商標)WinNonlin(登録商標)ソフトウェアを使用して計算した。循環系での試験化合物の生物変換効率を定量するために、PO投与後のGHBナトリウム塩の相対バイオアベイラビリティを計算した。相対バイオアベイラビリティの値を、試験化合物から変換されたGHBのAUC対用量により調整されたIVのみにより投与されたGHBナトリウム塩のAUCの比として表した。データが、下記表4において示される。
イヌ薬物動態研究では、雄ビーグル犬を個々に収容した。経口投与群のイヌを使用前一晩絶食させたが、水の供給には自由にアクセスできるようにした。IV群のイヌは食物および水に自由にアクセスできる。動物投与実験を国立衛生研究所実験動物の管理と使用に関するガイドラインおよび動物福祉法に従い実施した。GHBナトリウム塩では、単一用量の20mg/kgを、2つの群(n=3/群)内の各イヌに静脈内(IV)投与により投与した。GHBナトリウム塩のために使用されるビヒクルは生理食塩水である。他の試験化合物では、単一用量の各試験化合物を各イヌに経口投与した(n=3/群)。各試験化合物の投与量は表5に列挙される。試験化合物を投与するために使用されるビヒクルは0.5%(w/v)ナトリウムカルボキシルメチルセルロース(CMC−Na)を含む生理食塩水であった。血液試料を、IVおよびPO群内の個々のイヌへの投与後、特定の時点で(投与前、5分、10分、20分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、4時間、投与後)収集した。血液試料を氷上で直ちに凝固させ、血漿試料をその後、遠心分離により単離し、さらなる分析まで凍結保存した(−80℃)。GHBおよび全ての他の試験化合物の濃度を個々に、LC/MS/MSアッセイにより決定した。様々な薬物動態パラメータをPhoenix(商標)WinNonlin(登録商標)ソフトウェアを使用して計算した。循環系での試験化合物の生物変換効率を定量するために、PO投与後のGHBナトリウム塩のバイオアベイラビリティを計算した。データが、下記表5において示される。
実施例4:ラットにおける結腸吸収
結腸吸収試験の目的は、GHBの得られた薬物動態および分布に関するプロドラッグの改善された輸送特性の効果を評価することである。研究は下記一般手順により実施されるべきである:GHBおよび本発明の化合物を各々、3〜7匹の雄ラットの群に、ボーラス注射により、直接結腸内に留置カニューレを介して投与する。投与後、血液試料を、間隔を置いて24時間にわたり入手し、直ちに処理して血漿を4℃で得る。GHBおよび全ての他の試験化合物の濃度をHPLC−MS/MSアッセイにより個々に決定する。本開示の化合物は、GHBよりも有効な結腸吸収を示す。
本開示について、特定の実施形態(そのいくつかは好ましい実施形態である)を参照して、特定的に示し、記載してきたが、形態および細部における様々な変更が、本明細書で開示される本開示の精神および範囲から逸脱せずにその中で可能であることが、当業者には理解されるべきである。