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JP6822136B2 - 印刷データ処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置で生成された印刷データを処理する技術に関する。
パーソナルコンピュータ(以下、PC)等の情報処理装置にて生成された印刷データを印刷装置に出力して印刷させることが可能に構成された印刷システムとして、セキュリティ印刷機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
セキュリティ印刷機能は、PCから印刷装置へ印刷データを出力する際にユーザにパスワードを設定させ、印刷データの出力後、設定したパスワードが印刷装置において入力された場合に印刷を実行するという機能である。
セキュリティ印刷機能を利用することで、ユーザは、印刷内容を他人に見られることなく印刷結果を得ることができる。
特開2002−187317号公報
しかし、セキュリティ印刷機能を利用するためには、PC及び印刷装置の双方でパスワードを入力する必要があり、PCで入力したパスワードを憶えておく必要もある。また、印刷装置の仕様によっては、印刷装置の電源がオフされるとメモリに保存されている印刷データが消去されてしまう場合もある。
本発明は、ユーザの手間を低減しつつ信頼性の高いセキュリティ印刷機能を実現できるようにすることを目的とする。
本発明の印刷データ処理システムは、情報処理装置と、無線通信端末とを備える。情報処理装置は、第1通信部と、第1制御部とを備える。第1通信部は、無線通信端末との無線通信及び印刷装置との通信が可能に構成されている。
第1制御部は、設定要求取得処理と、設定処理と、印刷対象データ取得処理と、印刷データ生成処理と、出力要求取得処理と、第1送信処理とを実行する。
設定要求取得処理は、印刷装置が解釈可能なデータ形式の印刷データの出力先として無線通信端末を指定可能に設定するための設定要求を取得する処理である。設定処理は、設定要求取得処理により設定要求が取得された場合、第1通信部を介して無線通信端末と特定の無線通信を行うことにより、印刷データの出力先として無線通信端末を指定可能に設定する処理である。印刷対象データ取得処理は、印刷対象データを取得する処理である。印刷データ生成処理は、印刷対象データ取得処理により取得された印刷対象データから印刷データを生成する処理である。出力要求取得処理は、印刷データの出力先として印刷装置及び無線通信端末を含む複数の出力先のうち無線通信端末が指定された特定出力要求を取得する処理である。第1送信処理は、出力要求取得処理により特定出力要求が取得された場合、印刷データ生成処理により生成された印刷データ、及び当該印刷データの記憶指示を、第1通信部を介して無線通信端末へ送信する処理である。
無線通信端末は、第2通信部と、第2制御部とを備える。第2通信部は、情報処理装置及び印刷装置と無線通信可能に構成されている。
第2制御部は、印刷データ受信処理と、記憶処理と、第2送信処理とを実行する。印刷データ受信処理は、情報処理装置から送信された印刷データ及び記憶指示を第2通信部を介して受信する処理である。記憶処理は、印刷データ受信処理により印刷データ及び記憶指示が受信された場合、当該印刷データを当該記憶指示に基づいて記憶部に記憶する処理である。第2送信処理は、記憶部に記憶されている印刷データを印刷装置で印刷させるための特定の印刷実行操作が行われた場合、その印刷実行操作に応じた送信方法にて、記憶部に記憶されている印刷データを第2通信部を介して印刷装置へ送信する処理である。
このような構成の印刷データ処理システムでは、印刷データを無線通信端末へ送信して無線通信端末にて一旦保存させ、無線通信端末からユーザによる印刷実行操作によって印刷データを印刷装置に送信させて印刷させることができる。
このような機能を実現すべく、情報処理装置では、設定要求に応じて、印刷データの出力先として無線通信端末を指定できるようにするための設定処理が行われる。この設定処理により、ユーザは、印刷データの出力先として無線通信端末を指定できるようになる。
無線通信端末では、情報処理装置から印刷データが受信された場合、その印刷データが一旦記憶部に記憶される。そして、印刷実行操作が行われたら、その印刷実行操作に応じた送信方法にて印刷データが印刷装置へ送信され、これにより印刷装置にて印刷が行われる。ユーザは、情報処理装置から無線通信端末へ印刷データを出力させた後、例えば無線通信端末を印刷装置の近くに持って行って印刷実行操作を行うことで、他人に印刷内容を見られることなく印刷結果を得ることができる。
したがって、上記構成の印刷データ処理システムによれば、ユーザの手間を低減しつつ信頼性の高いセキュリティ印刷機能を実現することができる。
実施形態の印刷データ処理システムの構成を示す構成図である。 実施形態の印刷データ処理システムにおける印刷データの流れを説明するための説明図である。 モバイルアプリによるストック印刷の実行手順を示す説明図である。 ストック印刷機能を利用できるようにするためにPC及び無線通信端末で行われる処理を示す説明図である。 ストック印刷機能の実行時にPC及び無線通信端末で行われる処理を示す説明図である。 モバイル制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(1−1)印刷データ処理システムの概要
図1に示す印刷データ処理システムは、MFP10と、PC20と、無線通信端末40と、AP110とを備える。なお、MFPはMultifunctionPeripheral(多機能周辺装置)の略称であり、APはAccess Pointの略称である。
MFP10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙へ画像を印刷する印刷機能などの、複数の機能を備えている。無線通信端末40は、例えばスマートフォン、タブレット端末などのいわゆる携帯型の無線通信端末である。
PC20とMFP10は、有線及び無線によってデータ通信可能である。図1は、一例として、PC20とMFP10とが有線接続されている状態を示している。無線通信端末40は、PC20と無線によりデータ通信可能である。無線通信端末40とPC20との無線通信方式は、本実施形態では、例えば無線LANである。
なお、無線LANによる無線通信は、AP110を介したいわゆるインフラストラクチャモード、及びAP110を介さず直接電波を送受信するいわゆるアドホックモード、の何れも可能である。
また、無線通信端末40は、MFP10と無線によりデータ通信可能である。無線通信端末40とMFP10との無線通信方式は、本実施形態では、例えば無線LANである。さらに、無線通信端末40は、上記無線通信方式の無線通信に加えて、特定の近距離無線通信規格に従った非接触通信を行うことも可能に構成されている。本実施形態の非接触通信における近距離無線通信規格は、例えばNFCである。なお、NFCは、NearFieldCommunicationの略称である。
PC20には各種アプリケーションソフト(以下、アプリ)がインストールされており、その中には、例えば文書作成用のアプリ、表計算用のアプリ、画像描画や画像処理用のアプリなどの、画像を表示させる機能を有する各種のアプリ(以下、GDIアプリ)が含まれる。なお、GDIは、GraphicsDevice Interfaceの略称である。GDIアプリで作成した各種画像は、MFP10などの印刷装置にて印刷させることができる。
GDIアプリで作成した各種画像を示すデータ、即ち、印刷対象の画像を示す印刷対象データは、後述するようにプリンタドライバによりMFP10が解釈可能なデータ形式の印刷データに変換されてMFP10へ出力される。印刷データは、PC20からMFP10へ直接出力可能であるのに加え、本実施形態では、無線通信端末40を介して出力することも可能である。
即ち、本実施形態の印刷データ処理システムは、PC20でプリンタドライバが生成した印刷データを無線通信端末40に送信して一旦保存させ、その後ユーザの印刷実行操作により印刷データを無線通信端末40からMFP10へ送信させて印刷させることが可能な、ストック印刷機能を有している。無線通信端末40からMFP10へ印刷データを送信させるためのユーザの印刷実行操作として、本実施形態では、無線LANにより印刷データを送信させるための、無線通信端末40に対する所定の入力操作、及び、NFC通信により印刷データを送信させるための、無線通信端末40をMFP10の所定位置にかざす操作がある。なお、ここでいう「かざす」とは、無線通信端末40とMFP10とがNFC通信可能な位置関係となるように無線通信端末40をMFP10に近接させることを意味する。
(1−2)MFP10の構成
図1に示すように、MFP10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、有線通信部15と、無線通信部16と、非接触通信部17と、画像読取部18と、印刷部19とを備える。
本実施形態では、制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、MFP10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。MFP10が有する各種機能は、基本的には、制御部11が記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。後述する無線通信端末40の制御部41及びPC20の制御部21についても同様である。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。
有線通信部15は、MFP10を有線通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。MFP10とPC20との有線によるデータ通信は、MFP10においては有線通信部15を介して行われる。無線通信部16は、MFP10を無線通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。本実施形態の無線通信ネットワークは前述の通り無線LANである。MFP10と他の機器との無線LANによるデータ通信は、MFP10においては無線通信部16を介して行われる。非接触通信部17は、前述の非接触通信を行うための通信インタフェースである。MFP10と無線通信端末40との非接触通信は、MFP10においては非接触通信部17を介して行われる。
画像読取部18は、イメージセンサを備え、原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。印刷部19は、インクジェット技術や電子写真技術を用いた印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。
(1−3)無線通信端末40の構成
図1に示すように、無線通信端末40は、制御部41と、記憶部42と、表示部43と、入力部44と、第1無線通信部45と、第2無線通信部46と、非接触通信部47と、音声入出力部48と、外部I/F49と、撮影部50とを備える。なお、I/Fはインタフェース部の略称である。
本実施形態では、制御部41は、CPUを有する。記憶部42は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、無線通信端末40は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
制御部41は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部42が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。無線通信端末40が有する各種機能は、基本的には、制御部41が記憶部42に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
表示部43は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。入力部44は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部44が有する入力用デバイスには、指示体による各種タッチ操作を受け付け可能なタッチパネルが含まれる。タッチパネルは、指示体が接触している位置を検出し、その検出した位置を示す位置情報を出力する。
制御部41は、入力部44のタッチパネルから入力される位置情報に基づいて、タッチパネルに対する指示体による各種タッチ操作の種類や指示体の位置を検出する。
第1無線通信部45は、無線通信端末40を無線通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。無線通信端末40と他の機器との無線LANによるデータ通信は、無線通信端末40においては第1無線通信部45を介して行われる。
非接触通信部47は、前述の非接触通信を行うための通信インタフェースである。無線通信端末40とMFP10との非接触通信は、無線通信端末40においては非接触通信部47を介して行われる。
第2無線通信部46は、移動通信網を介した音声通話やデータ通信を行うためのインタフェース部である。第2無線通信部46は、例えば、LTE規格による無線通信を行うことが可能な構成であってもよい。なお、LTEは、Long Term Evolutionの略称である。
音声入出力部48は、マイクやスピーカなどで構成された音声入出力用デバイスである。外部I/F49は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体(不図示)が装着されるインタフェース部であり、装着された記憶媒体に対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。撮影部50は、いわゆるデジタルカメラとしての機能を担うものであり、画像を撮影してその画像を示す画像データを生成することができる。撮影部50で撮影された画像データは、例えば記憶部42に記憶される。
記憶部42には、各種のソフトウェアやデータが記憶されている。本実施形態では、記憶部42に、ソフトウェアとして、OS(オペレーティングシステムの略称)と、モバイルアプリとが記憶されている。OS及びモバイルアプリは、制御部41を含むコンピュータシステムにインストールされている。
モバイルアプリは、無線通信端末40からMFP10を無線にて利用するためのソフトウェアであり、例えばMFP10のベンダーにより提供される。モバイルアプリにより実現可能な機能として、例えば遠隔印刷機能がある。遠隔印刷機能は、無線通信端末40或いは外部サーバ等に保存されているデータをMFP10へ送信させてMFP10で印刷させる機能である。前述のストック印刷機能は、PC20、無線通信端末40及びMFP10の三者で実現される機能であるが、当該ストック印刷機能を実現するにあたっては、無線通信端末40においてはモバイルアプリの遠隔印刷機能が利用される。
(1−4)PC20の構成
図1に示すように、PC20は、制御部21と、記憶部22と、表示部23と、入力部24と、有線通信部25と、無線通信部26とを備える。
本実施形態では、制御部21は、CPUを有する。記憶部22は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、PC20は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。また、PC20の記憶部22は、ハードディスクドライブを有する。
制御部21は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部22が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。PC20が有する各種機能は、基本的には、制御部21が記憶部22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの各種の表示デバイスの少なくとも1つを有する。入力部24は、各種入力操作を受け付けるための各種の入力用デバイスを有する。本実施形態の入力部24は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネルを有する。
有線通信部25は、PC20を有線通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。PC20とMFP10との有線によるデータ通信は、PC20においては有線通信部25を介して行われる。
無線通信部26は、PC20を無線通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。PC20と他の機器との無線LANによるデータ通信は、PC20においては無線通信部26を介して行われる。
記憶部22には、各種のソフトウェアやデータが記憶されている。本実施形態では、記憶部22に、ソフトウェアとして、OSのほか、図2に示すようにGDIアプリ31、プリンタドライバ32、規定ポートモニタ33、及びストックポートモニタ34が記憶されている。これら各ソフトウェアは、制御部21を含むコンピュータシステムにインストールされている。
(1−5)印刷データの流れの概要
PC20からMFP10の印刷機能を利用する際の印刷データの流れの概要を、図2を用いて説明する。なお、以下の説明では、OSやプリンタドライバなどの各種プログラムを実行するCPUのことを、単にプログラム名で記載する場合もある。例えば、「プリンタドライバが」という記載が、「プリンタドライバを実行するCPUが」を意味する場合もある。
PC20には、図2に示すように、GDIアプリ31、プリンタドライバ32、規定ポートモニタ33、及びストックポートモニタ34がインストールされている。プリンタドライバ32は、MFP10の各種機能のうち特に印刷機能を制御するためのデバイスドライバであり、例えばMFP10のベンダーにより提供される。
プリンタドライバ32は、GDIアプリ31などの各種ソフトウェアで生成された印刷対象データをMFP10が解釈可能なデータ形式の印刷データに変換する機能を有する。MFP10が解釈可能なデータ形式としては、例えば、EMF形式、RAW形式などがある。EMFは、拡張メタファイルを意味するEnhanced MetaFileの略称である。また、プリンタドライバ32は、生成した印刷データをMFP10で印刷させるために出力させる機能を有する。
プリンタドライバ32が生成した印刷データの出力は、ポートモニタを介して行われる。ポートモニタは、プリンタドライバ32、印刷データ出力先デバイスとの間の、印刷データを含む各種データの送受を中継する機能を有するソフトウェアである。ポートモニタは、プリンタドライバ32からのポート生成要求により生成され、OSにより管理される。なお、ポートモニタは、プリンタドライバ32の一部であってもよい。
本実施形態では、プリンタドライバ32が生成した印刷データの出力用ポートとして、少なくとも、規定ポート及びストックポートを設定可能である。規定ポートは、印刷データをMFP10へ直接出力する際に使用されるポートである。ストックポートは、前述のストック印刷機能を利用して印刷させる際に使用されるポートである。即ち、ストックポートは、印刷データを無線通信端末40へ出力するためのポートである。
規定ポートを介した印刷データの送受は、規定ポートモニタ33によって管理される。即ち、プリンタドライバ32にて生成された印刷データがMFP10へ出力される際は、規定ポートモニタ33により、規定ポートからMFP10へ出力される。
ストックポートを介した印刷データの送受は、ストックポートモニタ34によって管理される。即ち、プリンタドライバ32にて生成された印刷データが無線通信端末40へ出力される際は、ストックポートモニタ34により、ストックポートから無線通信端末40へ出力される。
規定ポートモニタ33及びストックポートモニタ34は、プリンタドライバ32のインストール時に例えばプリンタドライバ32のインストーラによって個別にインストール可能である。また、各ポートモニタ33,34は、プリンタドライバ32のインストール後も、プリンタドライバ32により或いは別途インストーラ等によって、個別にインストール可能である。
なお、本実施形態では、印刷データを規定ポートを介してMFP10へ直接出力する際は、印刷データはLPRプロトコルに基づいてLPRコマンドとして出力される。LPRはLine PRinter daemon protocolの略称である。
規定ポートモニタ33には、当該規定ポートモニタ33を介してMFP10との各種データ送受を行うために必要な各種情報が設定される。規定ポートモニタ33に設定される各種情報としては、例えば、図2に示すように、規定ポートのポート名、データの出力先情報、使用するプロトコル、当該プロトコルに関する設定情報、SNMPステータス情報などがある。このうちデータの出力先情報は、MFP10を示す情報であり、例えばMFP10のIPアドレスが設定される。また、プロトコルとしては、本実施形態ではLPR及びRAWの何れかを設定可能であるが、本実施形態では既述の通りLPRが設定されている。
ストックポートモニタ34には、当該ストックポートモニタ34を介して無線通信端末40との各種データ送受を行うために必要な各種情報が設定される。ストックポートモニタ34に設定される各種情報としては、例えば、図2に示すように、ストックポートのポート名、データの出力先情報、使用するプロトコルなどがある。このうちデータの出力先情報は、無線通信端末40を示す情報であり、例えば無線通信端末40のIPアドレスが設定される。
ユーザは、GDIアプリ31を用いて作成した印刷対象データをMFP10で印刷させたい場合、GDIアプリ31から印刷指示を行うことができる。具体的に、どのポートから印刷データを出力させたいか、即ちMFP10に直接出力して印刷させたいか、それともストック印刷機能を利用して一旦無線通信端末40へ保存させたいかを指定できる。
MFP10への直接出力を指定すると、プリンタドライバ32は、GDIアプリ31で作成された印刷対象データをMFP10が解釈可能な印刷データに変換し、規定ポートモニタ33によって規定ポートからMFP10へ出力させる。これにより、印刷データがLPRコマンドとしてMFP10へ出力され、MFP10にて印刷データに基づく印刷が実行される。なお、本実施形態では、LPRコマンドは、PC20の有線通信部25からMFP10へ有線通信ネットワークを介して送信される。
一方、ストック印刷機能を指定、即ち無線通信端末40への出力を指定すると、プリンタドライバ32は、GDIアプリ31で作成された印刷対象データを印刷データに変換し、ストックポートモニタ34によってストックポートから無線通信端末40へ出力させる。これにより、印刷データが無線通信部26から無線送信される。なお、ストックポートから出力される印刷データを、以下、ストック印刷データとも称する。
無線通信端末40にインストールされているモバイルアプリは、PC20のストックポートから出力されたストック印刷データが第1無線通信部45にて受信された場合、そのストック印刷データを、記憶部42のストック領域へ一旦保存する。ストック領域は、記憶部42内においてPC20のストックポートから出力されたストック印刷データを保存するための特定の記憶領域である。
そして、ユーザにより無線通信端末40に対して前述の印刷実行操作が行われた場合、モバイルアプリは、ストック領域に保存されているストック印刷データをMFP10へ無線送信させる。ストック印刷データがMFP10へ送信されると、MFP10においてそのストック印刷データに基づく印刷が実行され、これによりユーザはストック印刷データの印刷結果を得ることができる。
無線通信端末40においてモバイルアプリが起動されると、図3に示すように、無線通信端末40の表示部43に、メインメニュー画面60が表示される。メインメニュー画面60には、モバイルアプリで利用可能な各種機能を示すアイコンが表示される。メインメニュー画面60に表示される各種アイコンの中には、遠隔印刷機能を利用するためのプリントアイコン61が含まれる。
また、記憶部42のストック領域にストック印刷データが保存されている場合は、プリントアイコン61の近傍に、ストック印刷データが保存されていることを示す情報が表示される。本実施形態では、例えば、図3に例示するように、保存されているストック印刷データの件数を示すストック件数アイコン66が、プリントアイコン61の一部に重畳するように表示される。
また、メインメニュー画面60には、MFP10の名称を示す情報が表示される。本実施形態では、例えば、図3に示すようにMFP10の名称を示す、「MFP−ABC」というテキストが表示される。
モバイルアプリを用いてMFP10を利用できるようにするためには、単に無線通信端末40にモバイルアプリをインストールするだけでなく、インストール時又はインストール後に、モバイルアプリが利用するデバイスを登録する必要がある。モバイルアプリが利用するデバイスとしてMFP10を登録することで、図3に示すようにメインメニュー画面60にMFP10の名称を示す情報が表示され、モバイルアプリによってMFP10を利用できるようになる。
なお、モバイルアプリが利用可能なデバイスの数は1つに限らず、複数のデバイスを登録して利用することもできる。即ち、利用対象のデバイスとして例えばMFP10を登録した状態で、さらに別のデバイスを登録することができる。複数のデバイスが登録されている場合、ユーザは、登録されている複数のデバイスの中から利用対象のデバイスを選択して利用することができる。
モバイルアプリにおいて、利用可能なデバイスが複数登録されている場合、メインメニュー画面60にどのデバイスの情報を表示させるかについては適宜決めてもよい。例えば、複数のデバイスのうちユーザによりデフォルトのデバイスとして指定されたデバイスが表示されるようにしてもよい。或いは、直前に利用されたデバイスが表示されるようにしてもよい。
モバイルアプリによる利用対象のデバイスは、基本的には、メインメニュー画面60に表示されるデバイスである。ただし、複数のデバイスが登録されている場合は、メインメニュー画面60において、表示されているデバイスを変更、つまり利用対象のデバイスを変更することができる。なお、メインメニュー画面60から遷移する他の画面においても、適宜、利用対象のデバイスを変更できるようにしてもよい。
メインメニュー画面60が表示されている場合に、ユーザが、例えばユーザ自身の指先などの指示体100によってプリントアイコン61をタップすると、表示部43にプリントメニュー画面70が表示される。プリントメニュー画面70には、図3に例示するように、印刷させたいデータの種類や所在などを選択させるための複数の選択ボタンのリストが表示される。このリストの中には、ストック領域に保存されているストック印刷データに対応した選択ボタンであるストックプリントボタン71が含まれる。なお、ストックプリントボタン71は、ストック領域にストック印刷データが保存されている場合に表示されるよう構成されていてもよい。
ユーザが指示体100によりストックプリントボタン71をタップすると、表示部43には、ストックリスト画面80が表示される。ストックリスト画面80には、ストック領域に保存されているストック印刷データ毎の個別のストック印刷データボタン81,82,・・・が表示される。各ストック印刷データボタン81,82,・・・には、対応するストック印刷データを示す情報(例えばデータ名)や、当該ストック印刷データの生成日時或いは保存日時などが表示される。
また、ストックリスト画面80には、プリントボタン86も表示される。また、ストックリスト画面80には、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスを示す情報が表示される。本実施形態では、例えば、図3に示すようにプリントボタン86の近傍に送信先の印刷デバイスの名称が表示される。図3に表示されている名称はMFP10の名称である。
ストックリスト画面80に表示される、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスは、本実施形態では、PC20におけるストックポートモニタ34の設定時にPC20から登録依頼された印刷デバイスである。
PC20においてストックポートモニタ34の設定が行われる際、後述するように、PC20から、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスを指定する印刷デバイス登録依頼が通知される。モバイルアプリは、その印刷デバイス登録依頼が通知された場合は、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスとして、その印刷デバイス登録依頼により指定された印刷デバイスを登録する。
PC20から印刷デバイス登録依頼が通知されていない場合は、ストック印刷データの送信先は、モバイルアプリが利用する印刷デバイスとして事前登録されている印刷デバイスとなる。PC20から印刷デバイス登録依頼が通知されていない場合、ストックリスト画面80には、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスとして、モバイルアプリが利用するデバイスとして事前登録されている印刷デバイスが表示される。
モバイルアプリが利用可能な印刷デバイスが複数登録されている場合は、メインメニュー画面60に表示されるデバイス情報と同様、例えばデフォルトの印刷デバイスが表示されるようにしてもよい。或いは、直前にストック印刷データが送信された印刷デバイスが表示されるようにしてもよい。また、ストックリスト画面80において、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスを、現在表示されている印刷デバイスから変更できるようにしてもよい。
なお、以下では、特に断りのない限り、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスとしてMFP10が予め登録されていることを前提として説明する。
ユーザは、ストックリスト画面80に表示されている各ストック印刷データボタンのうち何れか1つ又は複数を、例えば指示体100によって選択できる。そして、選択後、プリントボタン86を指示体100でタップすると、選択されたストック印刷データボタンに対応したストック印刷データが、第1無線通信部45から、送信先として設定されている印刷デバイスであるMFP10へ無線送信される。或いは、無線通信端末40をMFP10にかざすと、選択されたストック印刷データボタンに対応したストック印刷データが非接触通信部47からMFP10へ無線送信される。このようにしてストック印刷データがMFP10へ無線送信されると、その送信されたストック印刷データに基づく印刷が実行される。
なお、非接触通信が可能な印刷デバイスに無線通信端末40がかざされた場合は、その印刷デバイスがモバイルアプリの利用対象デバイスとして登録されているか否かにかかわらず、ストック印刷データをそのかざされた印刷デバイスに非接触通信にて送信して印刷させるようにしてもよい。
また、ストックリスト画面80でいずれのストック印刷データボタンも選択されていない状態において、プリントボタン86がタップされた場合或いは無線通信端末40がMFP10にかざされた場合は、ストック領域に保存されている全てのストック印刷データがMFP10へ送信されるように構成されていてもよい。
また、メインメニュー画面60が表示されている状態で、ストック領域にストック印刷データが保存されている場合、即ちストック件数アイコン66が表示されている場合に、メインメニュー画面60が表示されている状態のまま無線通信端末40をMFP10にかざすと、ストック領域に保存されている全てのストック印刷データがMFP10へ送信され、印刷される。
また、メインメニュー画面60にストック件数アイコン66が表示されている場合、そのストック件数アイコン66がタップされたらストックリスト画面80へ遷移するような構成であってもよい。
また、モバイルアプリに対し、ユーザは、ストック印刷機能を有効又は無効の何れかに設定することができる。ストック印刷機能は、当該ストック印刷機能が有効に設定されている場合に利用でき、無効に設定されている場合には利用できない。具体的に、モバイルアプリにおいてストック印刷機能が無効に設定されている場合は、PC20からストック印刷データが受信されても保存しない。また、モバイルアプリにおいてストック印刷機能が無効に設定されている場合、仮に記憶部42のストック領域にストック印刷データが保存されていても、MFP10への送信は行わない。
(1−6)ストック印刷機能を利用できるようにするための処理の説明
次に、ストック印刷機能を利用できるようにするために行われる一連の処理について、図4を用いて説明する。ストック印刷機能を利用できるようにするためには、PC20において、ストックポートモニタをインストールしてストックポートを設定する必要がある。また、前提として、無線通信端末40にはモバイルアプリがインストールされている。
PC20において、プリンタドライバ32又はそのインストーラ(以下、ストックポートインストーラと称す)が起動され、ユーザによる特定の入力操作によってストック印刷設定要求が行われると、ストックポートインストーラは、そのストック印刷設定要求を取得する(S110)。このストック印刷設定要求は、MFP10が解釈可能なデータ形式の印刷データの出力先として無線通信端末40を指定可能に設定するための設定要求である。
ストックポートインストーラは、ユーザ操作に基づくストック印刷設定要求を取得すると、S120以降において、無線通信部26を介して無線通信端末40と特定の手順で無線通信を行うことにより、印刷データの出力先として無線通信端末40を指定可能に設定するための処理、即ちストックポートモニタ34の設定処理を行う。
まず、ストックポート生成処理を行う(S120)。具体的に、OSへポート生成要求を行うことにより、OSとの協働で、ストックポートモニタ34を生成する(S130)。なお、OSを介在させずストックポートモニタ34を生成するようにしてもよい。また、ストックポートモニタ34のソフトウェアを起動させ、これによりストックポートモニタ34が生成される構成であってもよい。
ストックポートインストーラは、ストックポート生成処理によりストックポートモニタ34が生成されると、リンク処理依頼を行う(S140)。リンク処理依頼とは、モバイルアプリがインストールされた外部の無線通信端末に対してPC20からのストック印刷データの送信先として登録するよう依頼することである。
リンク処理依頼は、ストックポートモニタ34を介して行われる。具体的に、ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34へリンク処理依頼を行うよう指示し、これを受けてストックポートモニタ34が、ストックポートを介してリンク処理依頼を行う(S150)。ストックポートモニタ34によるリンク処理依頼は、特定のリンク依頼情報を無線通信部26からブロードキャスト送信することにより行われる。
一方、無線通信端末40においては、モバイルアプリが起動されると、各種入力対応処理が行われる(S100)。この各種入力対応処理は、ユーザ操作による入力あるいは外部装置からのデータ入力があった場合にその入力に応じて行われる処理である。
モバイルアプリは、PC20からリンク依頼情報を受信すると、表示部43に受信画面を表示させる(S160)。なお、モバイルアプリが起動していないときにリンク依頼情報を受信した場合はモバイルアプリが強制起動されて受信画面が表示される構成であってもよい。
モバイルアプリは、受信画面を表示させた後、ユーザによる特定の入力操作を受け付ける(S170)。ユーザによる特定の入力操作が行われると、モバイルアプリは、PC20へ、リンク可能応答を送信する(S180)。リンク可能応答には、当該モバイルアプリがインストールされている無線通信端末40をストック印刷データの送信先として設定してもよい旨の情報、及び当該無線通信端末40を示す情報が含まれる。当該無線通信端末40を示す情報として、例えば、無線通信端末40のIPアドレスが含まれる。
PC20において、無線通信端末40からのリンク可能応答が受信されると、ストックポートモニタ34がそのリンク可能応答を中継してストックポートインストーラに渡す(S190)。
ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34を介してリンク可能応答を受信すると、ストック印刷機能有効化依頼を行う(S200)。このストック印刷機能有効化依頼は、リンク可能応答の送信元の無線通信端末40に対して、PC20からのストック印刷データの送信先としての登録を具体的に実行するよう依頼することである。
ストック印刷機能有効化依頼は、ストックポートモニタ34を介して行われる。具体的に、ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34へストック印刷機能有効化依頼を行うよう指示し、これを受けてストックポートモニタ34が、ストックポートを介してストック印刷機能有効化依頼を行う(S210)。ストックポートモニタ34によるストック印刷機能有効化依頼は、特定の有効化依頼情報を無線通信部26から無線通信端末40宛に送信することにより行われる。有効化依頼情報には、PC20のIPアドレスを含むPC20の各種情報や、モバイルアプリにおけるストック印刷機能を有効に設定するよう要求する情報が含まれる。
無線通信端末40のモバイルアプリは、PC20からストック印刷機能有効化依頼を受信すると、ストック印刷機能をオン、即ち有効に設定する(S220)。そして、リンク先装置情報を登録する(S230)。即ち、PC20のIPアドレスを含む、PC20の各種情報を登録することで、PC20を、ストック印刷データを受信した場合にストック領域に保存させるべき保存対象の送信元装置として登録する。
そして、モバイルアプリは、PC20へ、ストック印刷データの保存対象として登録したこと、即ちPC20から無線通信端末40を介してストック印刷機能を利用できるようになったことを示す、登録完了通知を、PC20へ無線送信する(S240)。
PC20において、無線通信端末40からの登録完了通知が受信されると、ストックポートモニタ34がその登録完了通知を中継してストックポートインストーラに渡す(S250)。
ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34を介して登録完了通知を受信すると、印刷デバイス登録依頼を行う(S260)。この印刷デバイス登録依頼は、登録完了通知の送信元の無線通信端末40に対して、保存したストック印刷データを送信する印刷デバイスとして特定の印刷デバイスを登録するよう依頼することである。本実施形態では、ストックポートインストーラは、特定の印刷デバイスとしてMFP10を登録するよう依頼する。
印刷デバイス登録依頼は、ストックポートモニタ34を介して行われる。具体的に、ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34へ印刷デバイス登録依頼を行うよう指示し、これを受けてストックポートモニタ34が、ストックポートを介して印刷デバイス登録依頼を行う(S270)。ストックポートモニタ34による印刷デバイス登録依頼は、特定のデバイス登録依頼情報を無線通信部26から無線通信端末40宛に送信することにより行われる。デバイス登録依頼情報には、MFP10のIPアドレスを含むMFP10の各種情報や、ストック印刷データの出力先としてMFP10をデフォルト登録するよう要求する情報が含まれる。
無線通信端末40のモバイルアプリは、PC20から印刷デバイス登録依頼を受信すると、その印刷デバイス登録依頼に含まれている各種情報に基づき、ストック印刷データの送信先の印刷デバイスとして、印刷デバイス登録依頼により要求された印刷デバイス、即ちMFP10を、デフォルト登録する(S280)。
これにより、図3に示したストックリスト画面80には、印刷デバイスの情報としてそのデフォルト登録されたMFP10を示す情報が表示されることになる。印刷デバイスの登録後、モバイルアプリは、印刷デバイスの登録を完了したことを示す印刷デバイス登録応答をPC20へ無線送信する(S290)。
PC20において、無線通信端末40からの印刷デバイス登録応答が受信されると、ストックポートモニタ34がその印刷デバイス登録応答を中継してストックポートインストーラに渡す(S300)。
ストックポートインストーラは、ストックポートモニタ34を介して印刷デバイス登録応答を受信すると、リンク処理を完了させる(S310)。具体的に、ストックポートモニタ34に対する、無線通信端末40の各種情報及び必要な設定情報の対応付けを完了させ、ストック印刷データの出力先として無線通信端末40を指定できるようにストックポートモニタ34を登録する。
これにより、PC20において、ストックポートモニタ34のインストール、即ちOSへの登録が完了し、以後、ユーザは、GDIアプリ31で作成した印刷対象データを印刷させる際の印刷データの送信先として無線通信端末40を指定できるようになる。また、無線通信端末40においては、モバイルアプリにおいて、PC20からのストック印刷データを対象としたストック印刷機能を利用できるようになる。
(1−7)ストック印刷機能の実行時の処理の説明
次に、ストック印刷機能が実際に実行される際の一連の処理について、図5を用いて説明する。なお、ここでは、PC20において規定ポートモニタ33及びストックポートモニタ34がすでに生成され、印刷データの出力先として少なくともMFP10及び無線通信端末40の何れかを指定できる状態になっているものとする。また、無線通信端末40においてはPC20からのストック印刷データを対象としたストック印刷機能を利用可能な状態になっているものとする。
PC20において、ユーザが、GDIアプリ31で作成した印刷対象データを印刷させる際、ストック印刷機能を利用することを選択したとする。即ち、印刷データの出力先として、無線通信端末40が指定されたとする。この場合、プリンタドライバ32は、GDIアプリ31から、印刷データの出力先として無線通信端末40を示すストック印刷要求を取得する(S410)。
プリンタドライバ32は、ストック印刷要求を取得すると、GDIアプリ31から印刷対象データを取得し、その印刷対象データを、MFP10が解釈可能なストック印刷データに変換することにより、ストック印刷データを生成する(S420)。
そして、プリンタドライバ32は、無線通信端末40に対し、ストック可否問合せを行う(S430)。ストック可否問合せとは、ストック印刷データをストック領域に保存可能な状態かどうかを無線通信端末40のモバイルアプリに問い合わせることである。
ストック可否問合せは、ストックポートモニタ34を介して行われる。具体的に、プリンタドライバ32は、ストックポートモニタ34へストック可否問合せを行うよう指示し、これを受けてストックポートモニタ34が、ストックポートを介してストック可否問合せを行う(S440)。ストックポートモニタ34によるストック可否問合せは、特定の問合せ情報を無線通信部26から無線通信端末40宛に送信することにより行われる。問合せ情報には、送信元情報として例えばPC20のIPアドレスが含まれる。
一方、無線通信端末40においては、モバイルアプリが起動されると、図4のS100と同様、各種入力対応処理が行われる(S400)。ここでは、モバイルアプリにおいてすでにストック印刷機能が利用可能な状態になっているため、前述の通り、ユーザはストック印刷機能を有効又は無効の何れかに設定可能である。そのため、S400の各種入力対応処理には、ユーザによる、ストック印刷機能を有効又は無効に設定する操作を受け付ける処理(S400a)が含まれる。なお、図5のS400aにおいて「オフ」とはストック印刷機能を無効にすることを意味する。
モバイルアプリは、PC20からストック可否問合せを受信すると、ストック印刷データを保存可能な状態か否かを判断する(S450)。具体的には、受信した問合せ情報に含まれている送信元情報に基づいて、PC20がストック印刷データを保存すべき保存対象の装置として登録されているか判断する。PC20が保存対象として登録されていない場合は、ストック印刷データを保存できない状態と判断する。また、ストック印刷機能が有効に設定されているか否か判断し、無効に設定されている場合は、ストック印刷データを保存できない状態と判断する。また、記憶部42におけるストック領域の空き容量を確認し、ストック印刷データを保存可能な空き容量がない場合は、ストック印刷データを保存できない状態と判断する。
保存可能な空き容量があるか否かの判断は種々の方法で行うことができる。例えば、PC20から送信される問合せ情報にストック印刷データのデータ量を示す情報が含まれており、そのデータ量のストック印刷データを保存し得る程度の空き容量がなければストック印刷データを保存できない状態と判断してもよい。また例えば、ストック印刷データのデータ量に関係なく、一定の閾値以上の空き容量がない場合はストック印刷データを保存できない状態と判断してもよい。なお、記憶部42におけるストック領域の容量は、予め一定値に固定されていてもよいし、記憶部42全体の空き容量に応じて可変してもよいし、記憶部42の空き容量全体をストック領域として使用できるようにしてもよい。
モバイルアプリは、ストック印刷データを保存できない状態と判断した場合は、PC20へストック不可応答を送信する(S460)。
PC20において、無線通信端末40からストック不可応答が受信されると、ストックポートモニタ34がそのストック不可応答を中継してプリンタドライバ32に渡す(S480)。プリンタドライバ32は、ストックポートモニタ34を介してストック不可応答を受信すると、無線通信端末40においてストック印刷データを保存可能な状態か否かを判断する(S490)。
ストック不可応答が受信されている場合は、ストック印刷データを保存可能な状態ではないため、不可対応処理を実行する(S500)。具体的に、無線通信端末40へストック印刷データを送信できないこと、即ちストック印刷機能を利用できない状態になっていることを示す、特定のエラー情報を、表示部23に表示させる。
一方、無線通信端末40のモバイルアプリは、ストック印刷データを保存可能な状態であると判断した場合は、PC20へストック可能応答を送信する(S470)。
PC20において、無線通信端末40からストック可能応答が受信されると、ストックポートモニタ34がそのストック可能応答を中継してプリンタドライバ32に渡す(S480)。プリンタドライバ32は、ストックポートモニタ34を介してストック可能応答を受信すると、無線通信端末40においてストック印刷データを保存可能な状態か否かを判断する(S490)。
ストック可能応答が受信されている場合は、ストック印刷データを保存可能な状態であるため、ストック要求を行う(S510)。ストック要求とは、ストック印刷データをストック領域に保存するようモバイルアプリへ要求することである。
ストック要求は、ストックポートモニタ34を介して行われる。具体的に、プリンタドライバ32は、ストックポートモニタ34へストック要求を行うよう指示し、これを受けてストックポートモニタ34が、ストックポートを介してストック要求を行う(S520)。ストックポートモニタ34によるストック要求は、少なくとも、生成したストック印刷データ、及び当該印刷データをストック領域に保存するよう指示する指示情報を、無線通信部26から無線通信端末40宛に送信することにより行われる。また、ストック要求には、送信元情報として例えばPC20のIPアドレスが含まれる。
無線通信端末のモバイルアプリは、PC20からストック要求を受信すると、前述のS450と同様に、受信したストック印刷データを保存可能な状態か否か判断する(S530)。モバイルアプリは、受信したストック印刷データを保存できない状態と判断した場合は、PC20へストック不可応答を送信する(S540)。
PC20において、無線通信端末40からストック不可応答が受信されると、ストックポートモニタ34がそのストック不可応答を中継してプリンタドライバ32に渡す(S570)。プリンタドライバ32は、S510のストック要求後にストックポートモニタ34を介してストック不可応答を受信すると、無線通信端末40においてストック印刷データのストック、即ちストック領域への保存が完了したか否かを判断する(S580)。
ストック不可応答が受信されている場合は、ストック印刷データのストックが完了していないため、不可対応処理を実行する(S500)。この場合も、前述同様、ストック印刷機能を利用できない状態になっていることを示す特定のエラー情報を表示部23に表示させる。
一方、無線通信端末40のモバイルアプリは、ストック印刷データを保存可能な状態であると判断した場合は、ストック領域へストック印刷データを保存する(S550)。ストック印刷データの保存後、モバイルアプリは、ストック印刷データの保存が完了したことを示すストック完了応答をPC20へ送信する。
PC20において、無線通信端末40からストック完了応答が受信されると、ストックポートモニタ34がそのストック完了応答を中継してプリンタドライバ32に渡す(S570)。プリンタドライバ32は、ストックポートモニタ34を介してストック完了応答を受信すると、無線通信端末40においてストック印刷データのストックが完了したか否かを判断する(S580)。
ストック完了応答が受信されている場合は、ストック印刷データのストックが完了しているということであるため、完了対応処理を実行する(S590)。完了対応処理には、例えば、ストック印刷データの無線通信端末40への保存が正常に完了したことを示す情報を表示部23に表示する処理が含まれる。また、無線通信端末40からMFP10へストック印刷データを送信して印刷させるよう促す情報を表示部23に表示させてもよい。
(1−8)モバイルアプリによるモバイル制御処理の説明
ここであらためて、無線通信端末40のモバイルアプリに基づいて実行されるモバイル制御処理について、図6を用いて説明する。無線通信端末40においてモバイルアプリが起動されると、制御部41は、図6のモバイル制御処理のプログラムを記憶部42から読み取って周期的に実行する。モバイル制御処理のプログラムは、モバイルアプリを構成するプログラムである。即ち、図6のモバイル制御処理を実行することと、モバイルアプリを実行することとは、同義である。
無線通信端末40の制御部41は、図6のモバイル制御処理を開始すると、S710で、表示部43に、図3に例示したメインメニュー画面60を表示させる。S720では、ストック領域にストック印刷データが保存されているか否か判断する。ストック印刷データが保存されていない場合は、S730で、入力対応処理を実行する。入力対応処理は、ユーザ操作による入力あるいは外部装置からのデータ入力があった場合にその入力に応じて行われる処理である。図4及び図5に示したモバイルアプリの処理は、S730の入力対応処理に含まれる。
S720で、ストック印刷データが保存されている場合は、S740で、図3に例示したようなストック件数アイコン66を表示させる。S750では、非接触通信操作が行われたか否か、即ち無線通信端末40がMFP10又は非接触通信が可能な他の印刷デバイスにかざされたか否か判断する。
非接触通信操作が行われた場合は、S840で、無線通信端末40がかざされた印刷デバイスへ、ストック領域に保存されているストック印刷データを送信する。これにより、無線通信端末40がかざされた印刷デバイスにてストック印刷データの印刷が実行される。S840でストック印刷データを印刷デバイスに送信した後は、S850で、その送信したストック印刷データをストック領域から消去する。
S750で、非接触通信操作が行われていない場合は、S760に進む。S760では、ストックプリントが選択されたか否か判断する。具体的には、図3に例示したプリントメニュー画面70に遷移してストックプリントボタン71がタップされたか否か判断する。ストックプリントが選択されていない場合は、S770で、他の入力があったか否か、即ちユーザによる入力操作又は外部装置からのデータ入力があったか否か判断する。他の入力が無い場合はS750に戻り、他の入力があった場合はS730に進む。この場合、S730では、他の入力に応じた入力対応処理が行われる。
S760で、ストックプリントが選択された場合は、S780で、図3に例示したようなストックリスト画面80を表示させる。S790では、ストックリスト画面80に対するデータ選択操作、即ちリストアップされているストック印刷データボタンのいずれかがタップされたか否か判断する。ストック印刷データボタンがタップされていない場合は、S810に進む。ストック印刷データボタンがタップされた場合は、S800で、タップされたストック印刷データボタンに対応したストック印刷データを無線通信端末40への送信対象のデータとして設定し、S810に進む。
S810では、ストックリスト画面80に表示されているプリントボタン86がタップされたか否か判断する。プリントボタン86がタップされていない場合は、S830に進む。S830では、S750と同様、非接触通信操作が行われたか否か判断する。非接触通信操作が行われた場合はS840に進む。非接触通信操作が行われていない場合はS790に戻る。
S810で、プリントボタン86がタップされた場合は、S820に進む。S820では、S800で送信対象データとして設定されたストック印刷データを、無線LAN通信にて、ストック印刷機能用として登録されている印刷デバイスへ送信する。ストック印刷機能用として登録されている印刷デバイスは、既述の通り、ストックリスト画面80に表示されている印刷デバイスであり、本実施形態ではMFP10である。S820の処理後はS850の処理を実行する。
(1−9)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
即ち、本実施形態では、ストック印刷機能により、PC20のGDIアプリ31で作成した印刷対象データをMFP10で印刷させる際、印刷データの出力先のポートとして、規定ポートに加えてストックポートも指定できる。出力先としてストックポートを指定することで、プリンタドライバ32により生成された印刷データは、MFP10へ直接出力されず、無線通信端末40へ出力される。
無線通信端末40のモバイルアプリは、MFP10からストック印刷データを受信すると、そのストック印刷データをストック領域に一旦保存させる。そして、モバイルアプリは、ストック印刷データが保存されているときにMFP10を対象とした印刷実行操作が行われたら、ストック印刷データをMFP10へ送信する。これによりストック印刷データがMFP10にて印刷される。
ユーザは、ストック印刷機能を利用することで、PC20から無線通信端末40へストック印刷データを出力させた後、無線通信端末40に対して印刷実行操作を行うことで、他人に印刷内容を見られることなく印刷結果を得ることができる。したがって、本実施形態の印刷データ処理システムによれば、ユーザの手間を低減しつつ信頼性の高いセキュリティ印刷機能を実現することができる。
また、ユーザによる印刷実行操作として、本実施形態では、非接触通信が可能な印刷デバイスへ無線通信端末40をかざすこと、及びストックリスト画面80中のプリントボタン86をタップすること、の二種類があり、ユーザはこれらを選択的に利用できる。そのため、無線通信端末40から印刷デバイスへストック印刷データを送信させるためのユーザの使い勝手が向上する。
また、モバイルアプリは、PC20からストック可否問合せがあった場合、ストック印刷データをストック領域に保存できるかどうか判断し、保存できる状態でない場合はストック不可応答を送信する。この場合、PC20では不可応答処理が行われるため、ユーザは、ストック印刷機能を利用できないことを容易且つ迅速に認識できる。
また、ストック可否問合せがあったときにストック印刷データを保存できる状態であった場合は、ストック可能応答をPC20へ送信する。PC20のプリンタドライバ32は、ストック可否問合せに対してストック可能応答があった場合に、ストック印刷データを送信する。このように、ストック可否問合せに対する応答結果に応じてストック印刷データを送信するかどうかを判断することで、ストック印刷データの無駄な送信を抑制できる。
また、モバイルアプリは、PC20からストック印刷データを受信した場合も、再度、ストック印刷データをストック領域に保存できるかどうか判断する。そして、保存できる状態でない場合はストック不可応答を送信する。この場合、PC20では不可応答処理が行われるため、ユーザは、ストック印刷機能を利用できないことを容易且つ迅速に認識できる。
また、モバイルアプリは、ストック印刷データを保存できる状態であるか否かの判断として、具体的に、PC20がストック印刷データを保存すべき保存対象の装置として登録されているか否かの判断、ストック印刷機能が有効に設定されているか否かの判断、及び記憶部42においてストック印刷データを保存可能な空き容量があるか否かの判断を行う。そして、これら各判断のうち何れか1つでも否定的な判断結果が得られた場合は、ストック印刷データの保存を行わずにストック不可応答を送信する。
このように、ストック印刷データを保存できる状態か否かが適切に判断され、その判断結果に応じてストック印刷データが保存されるか否かが決定される。
また、ストック印刷機能を利用できるようにするために、PC20と無線通信端末40との間で、図4で説明したようなデータのやりとりが行われる。具体的に、PC20においては、ストックポートモニタ34が生成され、ストックポートモニタ34に対して、ストック印刷機能を利用可能にするための、無線通信端末40に対する各種設定情報が対応付けられる。無線通信端末40においても、モバイルアプリにおいてストック印刷機能が利用可能な状態となり、これによりシステム全体としてストック印刷機能を利用可能な状態となる。
そのため、PC20から特定の無線通信端末を利用したストック印刷機能を実行させたい場合に、当該無線通信端末を容易且つ効率的にストック印刷機能の利用対象に登録することができる。
(1−10)特許請求の範囲の文言との対応関係
ここで、本実施形態の文言と特許請求の範囲の文言との対応関係について説明する。MFP10は印刷装置の一例に相当する。PC20は情報処理装置の一例に相当する。PC20の制御部21は第1制御部の一例に相当する。PC20の有線通信部25及び無線通信部は第1通信部の一例に相当する。無線通信端末40の制御部41は第2制御部の一例に相当する。無線通信端末40の第1無線通信部45及び非接触通信部47は第2通信部の一例に相当する。
また、図4のS110の処理は設定要求取得処理の一例に相当する。図4におけるS120以降のPC20側の各処理は設定処理の一例に相当する。図4のS140及びS150の処理は通信要求処理の一例に相当する。図4のS180の処理は応答情報送信処理の一例に相当する。図4のS200及びS210の処理は登録要求送信処理の一例に相当する。図4のS220〜S240の処理は対象登録処理の一例に相当する。図4のS220及び図5のS400aの処理は機能設定処理の一例に相当する。図4のS260及びS270の処理は装置登録要求処理の一例に相当する。図4のS280の処理は送信先登録処理の一例に相当する。
また、図5のS410の処理は出力要求取得処理の一例に相当する。図5のS420の処理は印刷対象データ取得処理及び印刷データ生成処理の一例に相当する。図5のS430及びS440の処理は問合せ処理の一例に相当する。図5のS450の処理は可否判断処理の一例に相当する。図5のS460及びS470の処理は可否送信処理の一例に相当する。図5のS480の処理は可否受信処理の一例に相当する。図5のS500の処理はエラー出力処理の一例に相当する。図5のS510及びS520の処理は第1送信処理の一例に相当する。図5のS530の処理は記憶可否判断処理の一例に相当する。図5のS540の処理はエラー通知処理の一例に相当する。図5のS550の処理は印刷データ受信処理及び記憶処理の一例に相当する。また、図6のS820及びS840の処理は第2送信処理の一例に相当する。
(1−11)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、無線通信端末40とPC20及びMFP10との無線通信方式は、無線LANに限らない。無線LANに加えて、或いは無線LANに代えて、例えばBluetooth(Bluetooth SIG, Inc.の登録商標)などの他の無線通信方式を利用可能であってもよい。
また、印刷装置として、MFP10は一例であり、本発明は、MFP10以外の他の構成の印刷デバイスに対しても適用可能である。
情報処理装置についても、PC20はあくまでも一例であり、PC20以外の他の情報処理装置に対して本発明を適用可能である。
無線通信端末についても、図1に示した無線通信端末40はあくまでも一例であり、図1に示した構成以外の他の構成の無線通信端末に対して本発明を適用可能である。
また、情報処理装置において、ストック印刷機能を実現するためのソフトウェア構成として、プリンタドライバ32及びストックポートモニタ34を備えていることはあくまでも一例である。これら2つのソフトウェアの機能を有する1つのソフトウェアを備えていてもよい。逆に、3つ以上のソフトウェアによってストック印刷機能が実現される構成であってもよい。また、ストック印刷機能を実現するためのソフトウェアとOSとの関係についても特に限定されるものではなく、必要なソフトウェアの一部がOSに含まれていてもよい。
また、無線通信端末においてストック印刷機能を実現するためのソフトウェアとして、上記実施形態のモバイルアプリはあくまでも一例であり、情報処理装置から送信されたストック印刷データを一旦保存させた後にユーザ操作により印刷デバイスへ送信するように構成された他のソフトウェアを採用してもよい。その場合、例えば、ストック印刷機能に特化した専用のソフトウェアであってもよい。
その他、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
10…MFP、11,21,41…制御部、12,22,42…記憶部、13,23,43…表示部、14,24,44…入力部、15,25…有線通信部、16,26…無線通信部、17,47…非接触通信部、18…画像読取部、19…印刷部、20…PC、31…GDIアプリ、32…プリンタドライバ、33…規定ポートモニタ、34…ストックポートモニタ、40…無線通信端末、45…第1無線通信部、46…第2無線通信部、60…メインメニュー画面、61…プリントアイコン、66…ストック件数アイコン、70…プリントメニュー画面、71…ストックプリントボタン、80…ストックリスト画面、81,82…ストック印刷データボタン、86…プリントボタン、100…指示体。

Claims (6)

  1. 情報処理装置と、
    無線通信端末と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記無線通信端末との無線通信及び印刷装置との通信が可能に構成された第1通信部と、
    第1制御部と、
    を備え、
    前記第1制御部は、
    前記印刷装置が解釈可能なデータ形式の印刷データの出力先として前記無線通信端末を指定可能に設定するための設定要求を取得する設定要求取得処理と、
    前記設定要求取得処理により前記設定要求が取得された場合、前記第1通信部を介して前記無線通信端末と特定の無線通信を行うことにより、前記印刷データの出力先として前記無線通信端末を指定可能に設定する設定処理と、
    印刷対象データを取得する印刷対象データ取得処理と、
    前記印刷対象データ取得処理により取得された前記印刷対象データから前記印刷データを生成する印刷データ生成処理と、
    前記印刷データの出力先として前記印刷装置及び前記無線通信端末を含む複数の出力先のうち前記無線通信端末が指定された特定出力要求を取得する出力要求取得処理と、
    前記出力要求取得処理により前記特定出力要求が取得された場合、前記印刷データ生成処理により生成された前記印刷データ、及び当該印刷データの記憶指示を、前記第1通信部を介して前記無線通信端末へ送信する第1送信処理と、
    を実行し、
    前記無線通信端末は、
    前記情報処理装置及び前記印刷装置と無線通信可能に構成された第2通信部と、
    記憶部と、
    第2制御部と、
    を備え、
    前記第2制御部は、
    前記情報処理装置から送信された前記印刷データ及び前記記憶指示を前記第2通信部を介して受信する印刷データ受信処理と、
    前記印刷データ受信処理により前記印刷データ及び前記記憶指示が受信された場合、当該印刷データを当該記憶指示に基づいて前記記憶部に記憶する記憶処理と、
    前記記憶部に記憶されている前記印刷データを前記印刷装置で印刷させるための特定の印刷実行操作が行われた場合、その印刷実行操作に応じた送信方法にて、前記記憶部に記憶されている前記印刷データを前記第2通信部を介して前記印刷装置へ送信する第2送信処理と、
    を実行するよう構成されており、
    前記情報処理装置において、
    前記設定処理では、
    前記設定要求取得処理により前記設定要求が取得された場合、特定の通信要求を前記第1通信部を介して送信する通信要求処理と、
    前記通信要求処理により送信された前記通信要求に対して前記無線通信端末から特定の応答情報を前記第1通信部を介して受信した場合に、前記無線通信端末へ前記第1通信部を介して特定の登録要求を送信する登録要求送信処理と、
    を実行し、
    前記登録要求送信処理に対して前記無線通信端末から前記第1通信部を介して特定の登録完了通知を受信した場合に、前記印刷データの出力先として前記無線通信端末を指定できるように登録し、
    前記無線通信端末において、
    前記第2制御部は、
    前記情報処理装置から送信された前記通信要求を前記第2通信部を介して受信した場合に、前記情報処理装置へ前記第2通信部を介して前記応答情報を送信する応答情報送信処理と、
    前記情報処理装置から送信された前記登録要求を前記第2通信部を介して受信した場合に、前記情報処理装置を、前記印刷データの記憶を行う対象装置として登録し、当該登録したことを示す前記登録完了通知を前記第2通信部を介して前記情報処理装置へ送信する対象登録処理と、
    を実行し、
    前記情報処理装置から印刷データを受信した場合、当該情報処理装置が前記対象装置として登録されている場合に、当該受信した印刷データを前記記憶部に記憶するよう構成されている、
    印刷データ処理システム。
  2. 請求項1に記載の印刷データ処理システムであって、
    前記無線通信端末において、
    前記第2制御部は、
    前記印刷データ受信処理により前記印刷データ及び前記記憶指示が受信された場合、その受信された印刷データを前記記憶部に記憶可能な状態であるか否か判断する記憶可否判断処理と、
    前記記憶可否判断処理により記憶可能と判断されなかった場合、特定のエラー通知を前記第2通信部を介して前記情報処理装置へ送信するエラー通知処理と、
    を実行し、
    前記記憶可否判断処理により記憶可能と判断された場合に前記記憶処理を実行するよう構成されており、
    前記情報処理装置において、
    前記第1制御部は、
    前記第1送信処理の実行後、前記無線通信端末から前記第1通信部を介して前記エラー通知が受信された場合、特定のエラー情報を出力するエラー出力処理を実行する、
    印刷データ処理システム。
  3. 請求項2に記載の印刷データ処理システムであって、
    前記無線通信端末において、
    前記第2制御部は、
    前記記憶部に前記印刷データを記憶する記憶機能を有効又は無効に設定する機能設定処理を実行し、
    前記記憶可否判断処理では、少なくとも、前記記憶機能が有効及び無効のどちらに設定されているかを判断して、無効に設定されている場合は、前記印刷データを前記記憶部に記憶可能な状態ではないと判断する、
    印刷データ処理システム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の印刷データ処理システムであって、
    前記情報処理装置において、
    前記第1制御部は、
    前記出力要求取得処理により前記特定出力要求が取得された場合、前記無線通信端末へ前記第1通信部を介して、前記印刷データを記憶可能な状態であるか否か問い合わせるための問合せ情報を送信する問合せ処理と、
    前記問合せ処理に対して前記無線通信端末から送信される、前記印刷データを記憶可能な状態であるか否かを示す記憶可否情報を、前記第1通信部を介して受信する可否受信処理と、
    を実行し、
    前記可否受信処理により受信された前記記憶可否情報が、前記印刷データを記憶可能な状態であることを示している場合に、前記第1送信処理を実行するよう構成されており、
    無線通信端末において、
    前記第2制御部は、
    前記情報処理装置から前記第2通信部を介して前記問合せ情報を受信した場合、前記印刷データを受信可能な状態であるか否か判断する可否判断処理と、
    前記可否判断処理による判断結果である前記記憶可否情報を前記第2通信部を介して前記情報処理装置へ送信する可否送信処理と、
    を実行する、印刷データ処理システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の印刷データ処理システムであって、
    前記無線通信端末において、前記第2制御部は、前記記憶部に前記印刷データを記憶する記憶機能を有効又は無効に設定する機能設定処理を実行可能であり、
    前記情報処理装置において、前記第1制御部による前記登録要求には、前記記憶機能を有効に設定するよう要求する有効化要求が含まれ、
    前記無線通信端末において、前記第2制御部による前記対象登録処理には、前記機能設定処理により前記記憶機能を有効に設定する処理が含まれる、
    印刷データ処理システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の印刷データ処理システムであって、
    前記情報処理装置において、
    前記第1制御部は、前記設定処理の実行後、前記印刷装置の情報を含む装置登録要求を前記第1通信部を介して送信する装置登録要求処理を実行し、
    前記無線通信端末において、
    前記第2制御部は、
    前記対象登録処理の実行後、前記情報処理装置から前記第2通信部を介して前記装置登録要求を受信した場合、当該装置登録要求に含まれる前記印刷装置の情報に基づいて、当該印刷装置を前記印刷データの送信先として登録する送信先登録処理を実行し、
    前記第2送信処理では、前記記憶部に記憶されている前記印刷データを、前記送信先登録処理により送信先として登録されている前記印刷装置へ送信する、
    印刷データ処理システム。
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