JP2015170238A - ジョブ制御装置、ジョブ制御システム及びジョブ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザがジョブの実行を指示した機器に異常が発生した場合に、そのジョブを容易に他の所望の機器に実行させられるようにする。【解決手段】 MFP200aにおいて実行するジョブに関する制御を行う手段として、実行すべきジョブをジョブキュー231に蓄積するジョブ登録部222と、ジョブキュー231に蓄積されているジョブを実行するジョブ実行部224と、ジョブ情報受付部326及び退避ジョブ情報登録部332を備えた携帯端末装置300を検出する端末検出部225と、ジョブ実行部224に異常が発生してジョブの実行が不能な状態で端末検出部225が携帯端末装置300を検出した場合に、ジョブキュー231に蓄積されているジョブの情報をその検出した携帯端末装置300に送信するジョブ情報転送部227とを設けた。【選択図】 図8
Description
この発明は、ジョブの実行を制御するジョブ制御装置、ジョブ制御システム及びジョブ制御方法に関する。
従来から、ジョブを受け付けた装置が故障等の異常により自身でジョブを実行できない場合、他の装置にジョブを転送して実行させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、印刷ジョブが与えられた複写機が、自機の印刷部が故障中であってかつ他に故障中でない複写機を発見した場合に、その発見した複写機に画像データと印刷命令を送信して印刷ジョブを実行させることが記載されている。
例えば、特許文献1には、印刷ジョブが与えられた複写機が、自機の印刷部が故障中であってかつ他に故障中でない複写機を発見した場合に、その発見した複写機に画像データと印刷命令を送信して印刷ジョブを実行させることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のものをはじめとする従来の技術では、ユーザが最初にジョブの実行を指示した機器に異常が発生した時に、どの機器が代わりにそのジョブを実行するのかがユーザにとって不明であるという問題があった。また、何らかの手段でユーザに代理の機器を通知するとしても、ユーザが望む機器にジョブを実行させることはできないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、ユーザがジョブの実行を指示した機器に異常が発生した場合に、そのジョブを容易に他の所望の機器に実行させられるようにすることを目的とする。
この発明は、このような問題を解決し、ユーザがジョブの実行を指示した機器に異常が発生した場合に、そのジョブを容易に他の所望の機器に実行させられるようにすることを目的とする。
この発明によるジョブ制御装置は、上記の目的を達成するため、実行すべきジョブを蓄積するジョブ蓄積手段と、ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブを実行するジョブ実行手段と、端末装置を検出する検出手段と、上記ジョブ実行手段によるジョブの実行が可能か否か判断する判断手段と、上記判断手段によってジョブの実行が可能でないと判断された状態で上記検出手段が端末装置を検出した場合に、上記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブの情報を、その検出した端末装置に送信する送信手段とを備えたものである。
上記構成によれば、ユーザがジョブの実行を指示した機器に異常が発生した場合に、そのジョブを容易に他の所望の機器に実行させられるようにすることができる。
図1に、この発明のジョブ制御装置の一実施形態であるMFP(デジタル複合機:Multi Function Peripheral)を含む画像形成システムの構成例を示す。
図1には、PC(パーソナルコンピュータ)100a,100b,100cとMFP200aとをネットワーク400aにより接続した第1画像形成システム1aと、PC100dとMFP200bとをネットワーク400bに接続した第2画像形成システム1bとを示している。また、携帯端末装置300は、任意の画像形成システムと合わせてこの発明のジョブ制御システムを構成する端末装置であり、たとえばスマートフォンを携帯端末装置300として用いることができる。
これらのうち第1画像形成システム1aと第2画像形成システム1bは、図示したPCの台数を除けば同等なシステムであるので、第1画像形成システム1aについて代表して説明する。
図1には、PC(パーソナルコンピュータ)100a,100b,100cとMFP200aとをネットワーク400aにより接続した第1画像形成システム1aと、PC100dとMFP200bとをネットワーク400bに接続した第2画像形成システム1bとを示している。また、携帯端末装置300は、任意の画像形成システムと合わせてこの発明のジョブ制御システムを構成する端末装置であり、たとえばスマートフォンを携帯端末装置300として用いることができる。
これらのうち第1画像形成システム1aと第2画像形成システム1bは、図示したPCの台数を除けば同等なシステムであるので、第1画像形成システム1aについて代表して説明する。
第1画像形成システム1aを構成する機器のうち、PC100a〜100cは、ユーザの指示に従って又は自動的に、同じ画像形成システム内のMFP200aに対して画像形成ジョブの実行を指示する機能を備えた情報処理装置である。
また、PC100a〜100cは、予め携帯端末装置300を識別するための端末識別情報を登録しておき、上記画像形成ジョブの実行指示の際にジョブの内容を示すジョブ情報にその端末識別情報を付加してMFP200aに送信する機能を備える。
また、PC100a〜100cは、予め携帯端末装置300を識別するための端末識別情報を登録しておき、上記画像形成ジョブの実行指示の際にジョブの内容を示すジョブ情報にその端末識別情報を付加してMFP200aに送信する機能を備える。
MFP200aは、実行すべきジョブを受け付けて一旦キューに蓄積すると共に、その蓄積したジョブを順次実行する機能を備える。ここでは、ジョブの例として用紙に画像を形成する画像形成ジョブを扱うが、画像読取や情報送信など、他の種類のジョブも取り扱い可能である。
なお、MFP200aが受け付けるジョブは、PC100a〜100cから送信されるものの他、MFP200a自身の操作部の操作により指示されるものも含む。
なお、MFP200aが受け付けるジョブは、PC100a〜100cから送信されるものの他、MFP200a自身の操作部の操作により指示されるものも含む。
また、MFP200aは、自身に故障等の異常が発生し、キューに蓄積しているジョブの実行ができなくなった状態で携帯端末装置300と通信可能であることを検出した場合、蓄積しているジョブに係るジョブ情報のうちその携帯端末装置300の端末識別情報と対応付けられているものを携帯端末装置300に送信する機能を備える。
携帯端末装置300は、このようにMFP200aから送信されたジョブ情報を一旦保持する機能を備える。また、ジョブを実行可能な他のMFP(例えばMFP200b)と通信可能になった場合に、その保持したジョブ情報をそのMFPに送信して実行させる機能を備える。なお、ここでは携帯端末装置300とMFP200a,200bとの間の通信は無線で行うものとするが、後述のようにこれに限られることはない。
また、各MFPは、携帯端末装置300から送信されたジョブ情報に係るジョブを実行する機能も備える。このジョブ情報は、PC100a〜100c等からのジョブ情報と同様に受け付けてもよいし、特別な経路で受け付けてもよい。ここでは前者であるとする。
ネットワーク400aは、第1画像形成システム1aを構成する各装置を接続するための通信路であり、有線、無線を問わず、任意の規格のものを用いることができる。インターネットでも、LAN(ローカルエリアネットワーク)でも構わない。
ここで、図2乃至図4を用いて、以上の画像形成システムにおけるジョブの代理実行機能について説明する。
第1画像形成システム1aにおいては、ユーザは、PC100a〜100cを操作して随時MFP200aに画像形成の実行を指示することができる。PC100a〜100cは、この指示に応じて、形成すべき画像の内容、画像形成の設定(集約、両面、用紙トレイ、後処理など)等の、実行すべきジョブの内容を示すジョブ情報を生成して、そのジョブを実行させるMFP200aに送信する。
このジョブ情報は、図2に示すようにPC100a〜100cから随時MFP200aに送信され、図3に示すように、MFP200aにおいて受信順にキューに蓄積される。図3において、ジョブを示す各ボックスの最下段の数字はキューへの蓄積順を示す。
第1画像形成システム1aにおいては、ユーザは、PC100a〜100cを操作して随時MFP200aに画像形成の実行を指示することができる。PC100a〜100cは、この指示に応じて、形成すべき画像の内容、画像形成の設定(集約、両面、用紙トレイ、後処理など)等の、実行すべきジョブの内容を示すジョブ情報を生成して、そのジョブを実行させるMFP200aに送信する。
このジョブ情報は、図2に示すようにPC100a〜100cから随時MFP200aに送信され、図3に示すように、MFP200aにおいて受信順にキューに蓄積される。図3において、ジョブを示す各ボックスの最下段の数字はキューへの蓄積順を示す。
MFP200aは、キューに蓄積したジョブを順次実行するが、図4に示すように異常が発生してジョブの実行ができなくなることがある。この状態では、異常の発生時点で実行中であったジョブだけでなく、その時点でキューに蓄積されていたジョブは、異常が解消するまで全て実行不能となってしまう。
この状態で、ユーザが携帯端末装置300をMFP200aと通信可能な距離に近づけると、これを検知したMFP200aが、キューに蓄積されているジョブのうち携帯端末装置300の端末識別情報と対応づけられたジョブのジョブ情報を取り出して携帯端末装置300に送信する。携帯端末装置300はこのジョブ情報を保持する。
この状態で、ユーザが携帯端末装置300をMFP200aと通信可能な距離に近づけると、これを検知したMFP200aが、キューに蓄積されているジョブのうち携帯端末装置300の端末識別情報と対応づけられたジョブのジョブ情報を取り出して携帯端末装置300に送信する。携帯端末装置300はこのジョブ情報を保持する。
次に、ユーザがこの携帯端末装置300を、ジョブを実行させたいMFP200bと通信可能な距離に近づけ、送信を指示すると、携帯端末装置300がそのMFP200bに、先に保持したジョブ情報を送信する。そして、MFP200bはそのジョブ情報に従ってジョブを実行する。このことにより、MFP200bは、MFP200aにおいて実行できない状態となっていたジョブを実行することができる。
従って、ユーザは、携帯端末装置300を、初めにジョブの実行を指示した機器と、ジョブを代わりに実行させたい機器とに順次近づけ、簡単な指示を行うだけで、ジョブを容易に他の所望の機器に実行させることができる。このように、ある機器が実行できないジョブを代わりの機器が実行することを、ジョブの「代理実行」と呼ぶ。
MFP200aでジョブを実行できないことを知ったユーザが改めてMFP200bにジョブの実行を指示する場合、改めて画像形成すべきファイルを選択したり、設定を行ったりする手間が生じる。しかし、上記の代理実行機能を用いれば、既に送信済みのジョブ情報を利用できるため、このような手間も不要である。
MFP200aでジョブを実行できないことを知ったユーザが改めてMFP200bにジョブの実行を指示する場合、改めて画像形成すべきファイルを選択したり、設定を行ったりする手間が生じる。しかし、上記の代理実行機能を用いれば、既に送信済みのジョブ情報を利用できるため、このような手間も不要である。
以下、このジョブの代理実行機能に関連する構成及び機能について詳細に説明する。
なお、図1に示したPC100a〜100dは、同じ機種である必要はないが、この代理実行機能については同等な機能を備えている。MFP200a,200b及びネットワーク400a,400bについても同様である。そこで、以下の説明において、装置の個体を特定する必要がない場合は、アルファベットを付さないPC100、MFP200及びネットワーク400の符号を用いる。
なお、図1に示したPC100a〜100dは、同じ機種である必要はないが、この代理実行機能については同等な機能を備えている。MFP200a,200b及びネットワーク400a,400bについても同様である。そこで、以下の説明において、装置の個体を特定する必要がない場合は、アルファベットを付さないPC100、MFP200及びネットワーク400の符号を用いる。
次に、図5に、図1に示したPC100のハードウェア構成を示す。
PC100は、ハードウェアとしては一般的なコンピュータでよい。すなわち、PC100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(ハードディスクドライブ)104、ネットワークI/F(インタフェース)105、表示部106、及び操作部107を備え、それらをシステムバス110により接続した構成としている。
PC100は、ハードウェアとしては一般的なコンピュータでよい。すなわち、PC100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(ハードディスクドライブ)104、ネットワークI/F(インタフェース)105、表示部106、及び操作部107を備え、それらをシステムバス110により接続した構成としている。
そして、CPU101が、RAM103をワークエリアとしてROM102又はHDD104に記憶されたプログラムを実行することにより、PC100全体を制御し、図8を用いて後述するものをはじめとする種々の機能を実現する。例えば、携帯端末装置300から端末識別情報を取得して登録したり、MFP200に送信するジョブ情報を生成してその端末識別情報を付加したりする機能である。
HDD104は、不揮発性記憶媒体(記憶手段)であり、CPU101が実行する各種プログラムや後述する各種データを格納している。
ネットワークI/F105は、ネットワーク400を介してMFP200をはじめとする外部装置と通信するためのインタフェースである。
HDD104は、不揮発性記憶媒体(記憶手段)であり、CPU101が実行する各種プログラムや後述する各種データを格納している。
ネットワークI/F105は、ネットワーク400を介してMFP200をはじめとする外部装置と通信するためのインタフェースである。
表示部106は、ディスプレイ等の、ユーザに情報を提示するための表示手段である。
操作部107は、キーボード、マウス、タッチパネル等の、ユーザから操作を受け付けるための操作手段である。
なお、表示部106や操作部107が外付けであったり、PC100がネットワークを介して外部の端末装置から操作を受け付けることができるようにしたりしてもよい。
操作部107は、キーボード、マウス、タッチパネル等の、ユーザから操作を受け付けるための操作手段である。
なお、表示部106や操作部107が外付けであったり、PC100がネットワークを介して外部の端末装置から操作を受け付けることができるようにしたりしてもよい。
次に、図6に、図1に示したMFP200のハードウェア構成を示す。
MFP200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、ネットワークI/F205、表示部206、操作部207、無線通信モジュール208、エンジンI/F209を備え、それらをシステムバス210により接続した構成としている。また、エンジンI/F209に接続するエンジン部211を備える。
MFP200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、ネットワークI/F205、表示部206、操作部207、無線通信モジュール208、エンジンI/F209を備え、それらをシステムバス210により接続した構成としている。また、エンジンI/F209に接続するエンジン部211を備える。
これらのうちCPU201〜操作部207の構成は、上述のPC100において説明した同名の各部と対応するものである。
無線通信モジュール208は、携帯端末装置300と通信するための通信手段である。例えば、一定距離内に近づいた携帯端末装置300を検出する検出手段を兼ねて、携帯端末装置300が備えるRFID(Radio Frequency Identification)タグに対して情報を読み書きするためのモジュールを採用することが考えられる。また、携帯端末装置300との間でジョブ情報を送受信するために、より大容量の通信モジュールを合わせて備えることが望ましい。例えば、無線LANによるアドホック通信を行うためのインタフェースである。しかし、これらに限られず、任意の無線通信規格で通信を行うモジュールを、無線通信モジュール208として採用可能である。
無線通信モジュール208は、携帯端末装置300と通信するための通信手段である。例えば、一定距離内に近づいた携帯端末装置300を検出する検出手段を兼ねて、携帯端末装置300が備えるRFID(Radio Frequency Identification)タグに対して情報を読み書きするためのモジュールを採用することが考えられる。また、携帯端末装置300との間でジョブ情報を送受信するために、より大容量の通信モジュールを合わせて備えることが望ましい。例えば、無線LANによるアドホック通信を行うためのインタフェースである。しかし、これらに限られず、任意の無線通信規格で通信を行うモジュールを、無線通信モジュール208として採用可能である。
エンジンI/F209は、エンジン部211をシステムバス210に接続してCPU201から制御可能とするためのインタフェースである。
エンジン部211は、用紙の画像を形成するための画像形成部、用紙の画像を読み取るための画像読取部、画像形成に供する用紙を載置し給紙する給紙部、用紙を搬送する搬送部など、通信及び情報処理以外の各種動作を行うための機構である。
エンジン部211は、用紙の画像を形成するための画像形成部、用紙の画像を読み取るための画像読取部、画像形成に供する用紙を載置し給紙する給紙部、用紙を搬送する搬送部など、通信及び情報処理以外の各種動作を行うための機構である。
次に、図7に、図1に示した携帯端末装置300のハードウェア構成を示す。
携帯端末装置300は、CPU301、フラッシュメモリ302、RAM303、表示部306、操作部307、無線通信モジュール308を備え、それらをシステムバス310により接続した構成としている。
携帯端末装置300は、CPU301、フラッシュメモリ302、RAM303、表示部306、操作部307、無線通信モジュール308を備え、それらをシステムバス310により接続した構成としている。
これらのうちCPU301、RAM303、表示部306及び操作部307は、上述のPC100において説明した同名の各部と対応するものである。なお、表示部306及び操作部307は、タッチパネル付きディスプレイとして構成するとよい。
また、フラッシュメモリ302は、ROM102と対応する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
無線通信モジュール308は、MFP200と通信するための通信手段であり、無線通信モジュール208が対応している通信規格にて通信を行うためのモジュールである。例えば、RFIDタグに携帯端末装置300の端末識別情報を登録しておき、無線通信モジュール208により読取可能とすることが考えられる。
また、フラッシュメモリ302は、ROM102と対応する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
無線通信モジュール308は、MFP200と通信するための通信手段であり、無線通信モジュール208が対応している通信規格にて通信を行うためのモジュールである。例えば、RFIDタグに携帯端末装置300の端末識別情報を登録しておき、無線通信モジュール208により読取可能とすることが考えられる。
次に、図8に、PC100、MFP200及び携帯端末装置300が備える、代理実行機能に関連する機能の構成を示す。なお、図8において、MFP200aが、ユーザが当初ジョブを実行させようとしているMFPであり、MFP200bが、そのジョブを代理実行させるMFPである。MFP200a及びMFP200bは同等な機能を備えるが、MFP200bにおいては、代理実行時にジョブの取り扱いに関与する機能のみ示した。
まず、PC100は、端末情報登録指示受付部121、端末情報送信要求部122、端末情報書込部123、ジョブ生成部124、端末情報選択受付部125、端末情報付加部126、ジョブ送信部127、端末情報登録部131を備える。これらの各部の機能は、CPU101が、MFP200に画像形成動作を行わせるためのプリンタドライバプログラムを実行して図5に示した各ハードウェアを制御することにより実現するものである。
このうち端末情報登録指示受付部121は、ユーザから、携帯端末装置300の端末識別情報をPC100に登録する指示を受け付ける機能を備える。このとき、対象の携帯端末装置300は、PC100にローカルで接続する、PC100から通信可能な範囲にある装置を検索してその中からユーザに指定させる、等の方法で特定できる。
端末情報送信要求部122は、端末情報登録指示受付部121が受け付けた指示に従い、携帯端末装置300に対して、携帯端末装置300の端末識別情報を送信するよう要求する機能を備える。また、この要求に応じて送信されてきた端末識別情報を、端末情報書込部123に渡して端末情報登録部131に登録させる機能を備える。
端末情報送信要求部122は、端末情報登録指示受付部121が受け付けた指示に従い、携帯端末装置300に対して、携帯端末装置300の端末識別情報を送信するよう要求する機能を備える。また、この要求に応じて送信されてきた端末識別情報を、端末情報書込部123に渡して端末情報登録部131に登録させる機能を備える。
なお、要求先の携帯端末装置300には、予め代理実行機能(図8に示した機能)を実現するための所定のアプリケーションをインストールし、実行しておく。例えば、プリンタドライバに、電子メールにより携帯端末装置300へアプリケーションのダウンロード用のURL(Uniform Resource Locator)を送信する機能を設けておけばよい。ユーザがプリンタドライバを操作して携帯端末装置300で受信可能なメールアドレスへその電子メールを送信し、その後、携帯端末装置300を操作してその電子メールを受信し、記載のURLからアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができる。
端末情報書込部123は、端末情報送信要求部122から渡された端末識別情報を端末情報登録部131に書き込んで登録する機能を備える。端末情報登録部131は、複数の端末識別情報を登録可能な登録手段である。必要に応じて、各端末識別情報に、どの装置のものかをユーザが区別できるようにするための名称等を付せるようにするとよい。
ジョブ生成部124は、不図示のアプリケーション等が受け付けたジョブの実行指示に基づき、そのジョブの内容を示すジョブ情報を生成する機能を備える。ジョブ生成部124が行うジョブ情報の生成は、公知の処理でよい。
ジョブ生成部124は、不図示のアプリケーション等が受け付けたジョブの実行指示に基づき、そのジョブの内容を示すジョブ情報を生成する機能を備える。ジョブ生成部124が行うジョブ情報の生成は、公知の処理でよい。
端末情報選択受付部125は、端末情報登録部131に登録されている端末識別情報の中から、ジョブ生成部124が生成するジョブ情報に付加する端末識別情報の選択を受け付ける機能を備える。この選択は、プリンタドライバがアプリケーションに提供するユーザインタフェースの中で受け付けることが考えられる。あるいは、それとは別のインタフェースで予め選択を受け付けておき、ジョブ情報を生成する際には自動的にその選択されている端末識別情報を付すようにしてもよい。いずれにせよ、端末情報選択受付部125は、ジョブ生成部124がジョブ情報を生成する際に、選択されている端末識別情報を端末情報登録部131から読み出して端末情報付加部126に渡す。なお、端末識別情報を付加しない、という選択も可能である。
端末情報付加部126は、ジョブ生成部124が生成したジョブ情報に、端末情報選択受付部125から渡された端末識別情報を付加する機能を備える。ただし、端末識別情報を付加しない選択がなされている場合は、付加は行わない。
ジョブ送信部127は、端末情報付加部126による付加後のジョブ情報を、ジョブを実行させるべきMFP200aに送信する機能を備える。
以上のジョブ生成部124、端末情報付加部126及びジョブ送信部127が、ジョブ生成手段に該当する。
ジョブ送信部127は、端末情報付加部126による付加後のジョブ情報を、ジョブを実行させるべきMFP200aに送信する機能を備える。
以上のジョブ生成部124、端末情報付加部126及びジョブ送信部127が、ジョブ生成手段に該当する。
次に、MFP200aは、ジョブ受付部221、ジョブ登録部222、状態検知部223、ジョブ実行部224、端末検出部225、ジョブ検索部226、ジョブ情報転送部227、ジョブキュー231を備える。これらの各部の機能は、CPU201が、所要のプログラムを実行して図6に示した各ハードウェアを制御することにより実現するものである。
このうちジョブ受付部221は、PC100等の外部装置から送信されるジョブ情報を、ジョブの実行指示として受け付ける機能を備える。
ジョブ登録部222は、ジョブ受付部221が受け付けたジョブ情報を、実行すべきジョブの情報として、蓄積先であるジョブキュー231に登録する機能を備える。ジョブ情報に端末識別情報が付されていた場合には、ジョブキュー231においてはジョブ情報と端末識別情報とを対応付けて管理する。このジョブ登録部222及びジョブキュー231がジョブ蓄積手段に該当する。
ジョブ登録部222は、ジョブ受付部221が受け付けたジョブ情報を、実行すべきジョブの情報として、蓄積先であるジョブキュー231に登録する機能を備える。ジョブ情報に端末識別情報が付されていた場合には、ジョブキュー231においてはジョブ情報と端末識別情報とを対応付けて管理する。このジョブ登録部222及びジョブキュー231がジョブ蓄積手段に該当する。
図9に、ジョブキュー231におけるジョブ情報の登録状態の例を示す。
図9に示すように、ジョブキュー231は、PC100から受信したジョブ情報に優先順位を付し、ジョブ名及び端末識別情報と対応付けて蓄積する。
この優先順位は、ジョブ実行の優先順位である。ファーストイン・ファーストアウトでつければよい。
ジョブ名は、ユーザがジョブを識別できるようにするための名称であり、例えば、画像形成を指示されたファイルのファイル名をジョブ情報から取り出してジョブ名とすることができる。
図9に示すように、ジョブキュー231は、PC100から受信したジョブ情報に優先順位を付し、ジョブ名及び端末識別情報と対応付けて蓄積する。
この優先順位は、ジョブ実行の優先順位である。ファーストイン・ファーストアウトでつければよい。
ジョブ名は、ユーザがジョブを識別できるようにするための名称であり、例えば、画像形成を指示されたファイルのファイル名をジョブ情報から取り出してジョブ名とすることができる。
端末識別情報は、ジョブ情報に付されていた端末識別情報である。この端末識別情報は、ジョブ情報と携帯端末装置300との対応関係を示し、各ジョブ情報をどの携帯端末装置へ出力可能かを示す情報でもある。なお、ジョブ受付部221が受け付けたジョブ情報に端末識別情報が付加されていない場合には、端末識別情報の項目は「登録なし」となる。例えば、端末情報選択受付部125が端末識別情報を付加しない選択を受け付けた場合である。また、MFP200が、ジョブ情報に端末識別情報を付加する機能を備えないプリンタドライバが生成したジョブ情報を受信した場合にも、端末識別情報の項目は「登録なし」となる。これらの場合、携帯端末装置300へのジョブ情報の出力は行われないことになる。
図8の説明に戻ると、状態検知部223は、各種センサによりMFP200の動作状態を検知し、ジョブ実行部224がジョブキュー231に蓄積されているジョブを実行可能な状態か否か判断する判断手段の機能を備える。そして、その判断結果を随時ジョブ実行部224及び端末検出部225に伝える機能を備える。
ジョブ実行部224は、ジョブキュー231に蓄積されているジョブ情報を読み出してそのジョブ情報に係るジョブを実行する機能を備え、ジョブ実行手段に該当する。例えば、ジョブが画像形成ジョブである場合、ジョブ情報に含まれる画像データが示す画像を、ジョブ情報に含まれる設定に従って用紙に形成することがジョブの実行である。また、状態検知部223から、ジャム発生、トナー切れ、部品破損などジョブが実行不能となるような異常の発生を通知された場合、ジョブ実行部224はジョブの実行を停止する。
端末検出部225は、無線通信モジュール208により通信可能な範囲に携帯端末装置300があるか否かを検出する機能を備える。例えば、携帯端末装置300の無線通信モジュール308が備えるRFIDタグを起動する信号を定期的に送信し、これに対して所定の反応があった場合に、携帯端末装置300が通信可能な範囲にあると判断することができる。
また、端末検出部225は、携帯端末装置300からその携帯端末装置300の端末識別情報を取得する機能を備える。この取得は、例えばRFIDタグに記録されている端末識別情報を読み出すことにより行うことができる。あるいは、RFIDを用いた認証プロトコルの一部として端末識別情報の送信を要求してもよい。
また、端末検出部225は、携帯端末装置300からその携帯端末装置300の端末識別情報を取得する機能を備える。この取得は、例えばRFIDタグに記録されている端末識別情報を読み出すことにより行うことができる。あるいは、RFIDを用いた認証プロトコルの一部として端末識別情報の送信を要求してもよい。
さらに、端末検出部225は、検出した携帯端末装置300において、代理実行機能を実現するための上述した所定のアプリケーションが実行されている(このことにより所定の退避ジョブ処理手段が機能している)か否か判断する機能も備える。この判断は、例えば、そのアプリケーションが処理可能な確認用メッセージを携帯端末装置300に送信し、その返信があったか否かにより行うことができる。図8では、端末検出部225は、ジョブ情報受付部326に対してこの確認用メッセージを送信する。またこのとき、携帯端末装置300がジョブ情報の送信を受け付ける蓄積モードであることを合わせて確認する。
そして、端末検出部225は、状態検知部223からジョブが実行不能となるような異常の発生を通知された状態(ジョブの実行が可能でないと判断されている状態)で、上記所定のアプリケーションが実行されておりかつジョブ情報の送信を受け付ける蓄積モードの携帯端末装置300を検出した場合、ジョブ検索部226に対し、その携帯端末装置300に送信すべきジョブ情報をジョブキュー231から検索するよう指示する。
以上の端末検出部225は検出手段に該当する。
以上の端末検出部225は検出手段に該当する。
ジョブ検索部226は、端末検出部225からの指示に応じて、端末検出部225が携帯端末装置300から取得した端末識別情報と対応付けられたジョブ情報を、ジョブキュー231に蓄積されているジョブ情報の中から検索する機能を備える。また、該当のジョブ情報をジョブ情報転送部227に渡すと共に、携帯端末装置300への送信完了後にジョブキュー231から削除する機能も備える。
ジョブ情報転送部227は、ジョブ検索部226から渡されたジョブ情報を、端末検出部225が検出した携帯端末装置300に送信する機能を備える。なお、ジョブ情報は、RFIDタグを用いて送信するにはデータ量が大きい。そこで、RFIDタグを用いて無線LANのアドホック通信を確立するためのSSID(Service Set Identifier)を交換する等して、携帯端末装置300との間で、ジョブ情報送信のための別の通信経路を確立するとよい。
これらのジョブ検索部226及びジョブ情報転送部227が削除手段及び送信手段に該当する。
これらのジョブ検索部226及びジョブ情報転送部227が削除手段及び送信手段に該当する。
次に、携帯端末装置300は、要求受付部321、端末情報取得部322、機器検出部323、端末情報送信部324、モード選択受付部325、ジョブ情報受付部326、ジョブ選択受付部327、ジョブ送信部328、端末情報登録部331、退避ジョブ情報登録部332を備える。これらの各部の機能は、CPU301が、上述した代理実行機能を実現するための所定のアプリケーションプログラムを実行して図7に示した各ハードウェアを制御することにより実現するものである。
上記のうち要求受付部321は、PC100の端末情報送信要求部122からの、端末識別情報の送信要求を受け付け、この要求に応じて端末情報取得部322に端末識別情報の提供を指示する機能を備える。また、指示に応じて端末情報取得部322から渡された端末識別情報を、要求元の端末情報送信要求部122に送信する機能も備える。
端末情報取得部322は、要求受付部321からの指示に応じて端末情報登録部331から携帯端末装置300の端末識別情報を読み出し、要求受付部321に渡す機能を備える。なお、ここで取得する端末識別情報は、後述の端末情報送信部324が端末検出部225に送信する情報と同じであって、ある程度携帯端末装置300を識別できる情報であれば、何でも構わない。MAC(Media Access Control)アドレスのようにメーカーが設定する情報でも、機器名のようにユーザが設定する情報でもよい。一意性や秘密性が低いと、MFP200aに蓄積されているジョブ情報を第三者に持ち出される可能性が出るが、このリスクを勘案して、どのような情報を端末識別情報として用いるかを適宜決めればよい。
端末情報登録部331は、上記の端末識別情報をはじめ、携帯端末装置300になされている各種設定の情報を登録する機能を備える。
機器検出部323は、無線通信モジュール308により通信可能な範囲に、上記の所定のアプリケーションプログラムによりジョブ情報を取り扱い可能な機器(ここではMFP200)があるか否かを検出する機能を備える。例えば、無線通信モジュール308が備えるRFIDタグが起動信号を受信し、その送信元がMFP200である旨の情報を取得した場合に、MFP200が通信可能な範囲にあると判断することができる。
機器検出部323は、無線通信モジュール308により通信可能な範囲に、上記の所定のアプリケーションプログラムによりジョブ情報を取り扱い可能な機器(ここではMFP200)があるか否かを検出する機能を備える。例えば、無線通信モジュール308が備えるRFIDタグが起動信号を受信し、その送信元がMFP200である旨の情報を取得した場合に、MFP200が通信可能な範囲にあると判断することができる。
端末情報送信部324は、機器検出部323がMFP200を検出した場合に、端末情報登録部登録記憶されている、PC100に送信したものと同じ端末識別情報を、検出したMFP200に対して送信する機能を備える。
モード選択受付部325は、携帯端末装置300を、MFP200からジョブ情報を受け付けて蓄積する蓄積モードと、MFP200へジョブ情報を送信する送信モードとのいずれで動作させるかの選択をユーザから受け付ける機能を備える。この選択は、表示部306に所定の画面を表示させて受け付ければよい。また、モード選択受付部325は、受け付けた選択に応じて携帯端末装置300の動作モードを切り替える機能も備える。
モード選択受付部325は、携帯端末装置300を、MFP200からジョブ情報を受け付けて蓄積する蓄積モードと、MFP200へジョブ情報を送信する送信モードとのいずれで動作させるかの選択をユーザから受け付ける機能を備える。この選択は、表示部306に所定の画面を表示させて受け付ければよい。また、モード選択受付部325は、受け付けた選択に応じて携帯端末装置300の動作モードを切り替える機能も備える。
ジョブ情報受付部326は、蓄積モードの状態で機器検出部323がMFP200を検出した場合に、検出したMFP200(ここではMFP200a)のジョブ情報転送部227から送信されてくるジョブ情報を受け付け、これを退避ジョブ情報登録部332に登録する機能を備える。また、ジョブ情報受付部326は、蓄積モードである場合に、端末検出部225から送信される確認用メッセージに対し、ジョブ情報を受け付けることができる旨の応答を返す機能も備える。また、送信モードにおいては、ジョブ情報受付部326は機能を停止する。
退避ジョブ情報登録部332は、ジョブキュー231と同様な形式でジョブ情報を登録する機能を備える。
退避ジョブ情報登録部332は、ジョブキュー231と同様な形式でジョブ情報を登録する機能を備える。
ジョブ選択受付部327は、送信モードの状態で機器検出部323がMFP200を検出した場合に、退避ジョブ情報登録部332に登録されているジョブ情報の中から、検出したMFP200(ここではMFP200b)に送信すべきジョブ情報の選択を受け付ける機能を備える。また、選択されたジョブ情報を退避ジョブ情報登録部332から読み出してジョブ送信部328に渡す機能も備える。蓄積モードにおいては、ジョブ選択受付部327は機能を停止する。
ジョブ送信部328は、ジョブ選択受付部327から渡されたジョブ情報を、機器検出部323が検出したMFP200に送信する機能を備える。この送信は、ジョブ情報転送部227の場合と同様、RFIDタグを用いて無線LANのアドホック通信を確立するためのSSID(Service Set Identifier)を交換する等して、MFP200との間でジョブ情報送信のための別の通信経路を確立して行うとよい。
また、その通信経路によるジョブ情報の送信は、PC100のジョブ送信部127の場合と同じく、MFP200のジョブ受付部221に対して行うことができる。すなわち、PC100がMFP200にジョブの実行を指示するときと同じやり方でジョブ情報を送信すればよい。
従って、MFP200の側では、携帯端末装置300からジョブ情報を受け取ったりそのジョブ情報に係るジョブを実行したりするための専用の機能は不要である。PC100からジョブ情報を受信した場合と同様、ジョブ受付部221がジョブ情報を受け付け、ジョブ登録部222がこれをジョブキュー231に蓄積し、ジョブ実行部224がジョブキュー231から読み出して実行すればよい。従って、ジョブ検索部226及びジョブ情報転送部227など、携帯端末装置300へジョブ情報を送信するための機能を有していなくてもジョブの実行自体に支障はない。
しかし、MFP200に、携帯端末装置300からジョブ情報を受け取るための専用の機能を設け、携帯端末装置300から受け取ったジョブ情報に係るジョブを優先的に実行するといった構成にすることも妨げられない。
しかし、MFP200に、携帯端末装置300からジョブ情報を受け取るための専用の機能を設け、携帯端末装置300から受け取ったジョブ情報に係るジョブを優先的に実行するといった構成にすることも妨げられない。
なお、ジョブ情報をMFP200aから携帯端末装置300へ送信し、これをさらに携帯端末装置300からMFP200bに送信する過程において、ジョブ情報と端末識別情報との対応関係を維持しておくとよい。このようにすれば、ジョブを代理実行するMFP200bにおいて再度異常が発生した場合に、同様な手順によりさらに別のMFPにジョブを代理実行させることができる。しかし、例えばジョブ情報をMFP200aから携帯端末装置300へ送信する際に端末識別情報を削除してしまっても、MFP200bへジョブ情報を送信してジョブを代理実行させること自体は問題なくできる。
次に、図10乃至図14を用いて、PC100、MFP200及び携帯端末装置300が代理実行機能を実現するために実行する処理のフローチャートを示す。
まず図10に、PC100に携帯端末装置300の端末識別情報を登録する場合の処理を示す。
PC100のCPU101は、端末装置の端末識別情報をPC100に登録する指示を受け付けたことを検出すると、図10の左側のフローチャートに示す処理を開始する。
まず図10に、PC100に携帯端末装置300の端末識別情報を登録する場合の処理を示す。
PC100のCPU101は、端末装置の端末識別情報をPC100に登録する指示を受け付けたことを検出すると、図10の左側のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU101はまず、登録指示により指定された端末装置(ここでは携帯端末装置300)に端末情報送信要求を送信する(S11)。
携帯端末装置300のCPU301は、この端末情報送信要求を検出すると、図10の右側のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU301はまず、携帯端末装置300が備える端末情報登録部331から携帯端末装置300の端末識別情報を取得し(S21)、これを要求元の装置(ここではPC100)に送信して(S22)、処理を終了する。
携帯端末装置300のCPU301は、この端末情報送信要求を検出すると、図10の右側のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU301はまず、携帯端末装置300が備える端末情報登録部331から携帯端末装置300の端末識別情報を取得し(S21)、これを要求元の装置(ここではPC100)に送信して(S22)、処理を終了する。
PC100のCPU101は、ステップS22で端末識別情報が送信されるまで待機し、送信されるとその端末識別情報を受信してPC100が備える端末情報登録部131に登録して(S12)、処理を終了する。
以上の処理により、PC100は携帯端末装置300から端末識別情報を取得し、以後生成するジョブ情報に付加できるように登録することができる。
以上の処理により、PC100は携帯端末装置300から端末識別情報を取得し、以後生成するジョブ情報に付加できるように登録することができる。
図10の処理のうち、PC100側の処理は端末情報登録指示受付部121、端末情報送信要求部122及び端末情報書込部123の機能と対応し、取得手順の処理に該当する。携帯端末装置300側の処理は、要求受付部321及び端末情報取得部322の機能と対応する。
次に図11に、PC100がMFP200にジョブの実行を指示する場合の処理を示す。
PC100のCPU101は、MFP200にジョブを実行させる旨の指示を検出すると、図11の左側のフローチャートに示す処理を開始する。
PC100のCPU101は、MFP200にジョブを実行させる旨の指示を検出すると、図11の左側のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理において、CPU101はまず、実行を指示されたジョブの内容を示すジョブ情報を生成する(S31)。次に、ジョブ情報に付加するものとして選択されている端末識別情報を端末情報登録部131から読み出して、ステップS31で生成したジョブ情報に付加する(S32)。その後、付加後のジョブ情報を、ジョブを実行させるべき機器(ここではMFP200)に送信して(S33)、処理を終了する。
MFP200のCPU201は、このジョブ情報を受信すると、図11の右側のフローチャートに示す処理を開始する。そして、受信したジョブ情報を、付加された端末識別情報との対応関係がわかるようにジョブキュー231に格納して(S41)、処理を終了する。
以上の処理により、MFP200に実行させるべきジョブを生成して、端末識別情報と対応付けてMFP200に蓄積することができる。この端末識別情報は、MFP200がジョブを実行不能な状態になった場合に各ジョブ情報の退避先とする携帯端末装置300を特定するために用いる情報である。
図11の処理のうち、PC100側の処理はジョブ生成部124、端末情報付加部126及びジョブ送信部127の機能と対応し、ジョブ生成手順の処理に該当する。MFP200側の処理は、ジョブ受付部221及びジョブ登録部222の機能と対応し、ジョブ蓄積手順の処理に該当する。
図11の処理のうち、PC100側の処理はジョブ生成部124、端末情報付加部126及びジョブ送信部127の機能と対応し、ジョブ生成手順の処理に該当する。MFP200側の処理は、ジョブ受付部221及びジョブ登録部222の機能と対応し、ジョブ蓄積手順の処理に該当する。
次に図12に、MFP200による、ジョブキュー231に蓄積されたジョブの取り扱いに関する処理を示す。
MFP200のCPU201は、ジョブキュー231にジョブ情報が登録されていることを検出すると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
MFP200のCPU201は、ジョブキュー231にジョブ情報が登録されていることを検出すると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においてCPU201はまず、ジョブの実行に支障となる異常がMFP200に発生しているか否か判断する(S51)。そして、ここで異常ないと判断した場合、CPU201はジョブキュー231から最も優先順位の高いジョブ情報を取得し(S52)、そのジョブ情報をジョブキュー231から削除する(S53)。そして、取得したジョブ情報に従ってジョブを実行する(S54)。ここでは、ジョブは画像形成ジョブであるので、ジョブ情報に従って用紙に画像を形成する。
このジョブの実行中にも、CPU201は随時ジョブの実行に支障となる異常がMFP200に発生している否か判断する(S55)。異常がなければ、1つのジョブの実行が完了するまで実行を継続する(S56)。ジョブの実行が完了すると(S56のYes)、CPU201はジョブキュー231に他のジョブ情報が登録されているか否か判断し(S57)、登録されていればステップS52に戻って処理を繰り返す。登録されていなければ処理を終了する。
一方、ステップS51で異常ありと判断した場合、CPU201は、ジョブを実行せず、無線通信モジュール208が通信可能な範囲に携帯端末装置300があるか否か判断する(S58)。そして、携帯端末装置300があった場合、図13に示すジョブ情報送信処理を実行する(S59)。携帯端末装置300がなかった場合は、そのままステップS51に戻って処理を繰り返す。この場合、異常が解消するか携帯端末装置300を発見するまで、ステップS51及びS58の処理を繰り返すことになる。
CPU201は、ステップS55で異常ありと判断した場合も、ステップS60及びS61で同様な処理を行う。この場合、実行中のジョブは中断する。
CPU201は、ステップS55で異常ありと判断した場合も、ステップS60及びS61で同様な処理を行う。この場合、実行中のジョブは中断する。
また、ステップS59又はS61のジョブ情報送信処理(図13)において、CPU201は、まずステップS58又はS60で検出した携帯端末装置300に対して端末識別情報の送信を要求し、携帯端末装置300からこれを取得する(S71)。その後、携帯端末装置300に確認用メッセージを送信してその応答を確認する等して、検出した携帯端末装置300が蓄積モードであるか否かを判断する(S72)。これは、携帯端末装置300に代理実行を実現するための所定のアプリケーションがインストールされていることの確認も含む。
ステップS72で蓄積モードであれば、CPU201はステップS71で取得した端末識別情報と対応付けられているジョブ情報をジョブキュー231から取得する(S73)。そして、取得した各ジョブ情報をマージして、携帯端末装置300に送信し(S74)、送信したジョブ情報をジョブキュー231から削除する(S75)。以上でジョブ情報送信処理を終了して元の処理に戻る。なお、ステップS73で送信すべきジョブ情報がみつからなかった場合も、ステップS74でその旨の情報を送信するとよい。
ステップS72で蓄積モードでなければ、携帯端末装置300へのジョブ情報の送信ができないため、ステップS73乃至S75をスキップして元の処理に戻る。
ステップS72で蓄積モードでなければ、携帯端末装置300へのジョブ情報の送信ができないため、ステップS73乃至S75をスキップして元の処理に戻る。
以上の処理により、MFP200は、ジョブキュー231に蓄積されたジョブを順次実行することができる。また、MFP200に異常が発生してジョブの実行が不能な状態で携帯端末装置300を検出した場合に、ジョブキュー231に蓄積されているジョブのうちその携帯端末装置300と対応付けられているジョブの情報を、携帯端末装置300に送信して退避させることができる。
図12の処理は、状態検知部223、ジョブ実行部224及び端末検出部225の機能と対応し、ジョブ実行手順、削除手順及び検出手順の処理に該当する。図13の処理は、端末検出部225、ジョブ検索部226及びジョブ情報転送部227の機能と対応し、送信手順の処理に該当する。
図12の処理は、状態検知部223、ジョブ実行部224及び端末検出部225の機能と対応し、ジョブ実行手順、削除手順及び検出手順の処理に該当する。図13の処理は、端末検出部225、ジョブ検索部226及びジョブ情報転送部227の機能と対応し、送信手順の処理に該当する。
なお、図12の処理において、ジョブの実行を開始する時点でそのジョブの情報をジョブキュー231から削除している(S53)。従って、実行中のジョブについては、携帯端末装置300への送信の対象とならない。このことにより、ジョブが一部実行された状態(一部のページの画像形成が完了した状態など)で異常発生により停止したジョブが、他のMFP200で再度実行され、実行が重複することがないようにしている。
しかし、実行中のジョブについても最後までの実行結果が早く得られることを重視するのであれば、ジョブキュー231からの削除を、ジョブの完了後としてもよい。このようにすれば、実行中に停止したジョブについても、他のMFPに代理実行させることができる。
しかし、実行中のジョブについても最後までの実行結果が早く得られることを重視するのであれば、ジョブキュー231からの削除を、ジョブの完了後としてもよい。このようにすれば、実行中に停止したジョブについても、他のMFPに代理実行させることができる。
次に図14に、携帯端末装置300がMFP200を検出した場合の処理を示す。
携帯端末装置300のCPU301は、無線通信モジュール308が通信可能な範囲に、携帯端末装置300がジョブ情報を取り扱い可能な機器(ここではMFP200)を検出した場合に、図14のフローチャートに示す処理を開始する。この検出は、機器検出部323の機能により行う。
携帯端末装置300のCPU301は、無線通信モジュール308が通信可能な範囲に、携帯端末装置300がジョブ情報を取り扱い可能な機器(ここではMFP200)を検出した場合に、図14のフローチャートに示す処理を開始する。この検出は、機器検出部323の機能により行う。
図14の処理において、CPU301はまず、検出したMFP200から端末識別情報の送信要求があったか否か判断し(S81)、要求があった場合に、端末情報登録部331から端末識別情報を読み出して要求元のMFP200に送信する(S82)。ステップS81で要求がなければ、ステップS82をスキップしてステップS83に進む。
CPU301は次に、端末情報登録部331において現在選択されている動作モードを判定する(S83)。これが蓄積モードであれば、ステップS84に進む。
そして、CPU301は、検出したMFP200から、ジョブ情報受付部326の動作を確認するための確認用メッセージを受信したか否か判断する(S84)。ここでYesであれば、検出したMFP200が、異常の発生中でありジョブ情報を送信しようとしていると判断してステップS85以下の処理に進む。
CPU301は次に、端末情報登録部331において現在選択されている動作モードを判定する(S83)。これが蓄積モードであれば、ステップS84に進む。
そして、CPU301は、検出したMFP200から、ジョブ情報受付部326の動作を確認するための確認用メッセージを受信したか否か判断する(S84)。ここでYesであれば、検出したMFP200が、異常の発生中でありジョブ情報を送信しようとしていると判断してステップS85以下の処理に進む。
そして、CPU301は、MFP200からジョブ情報を受信して、そのジョブ情報を退避ジョブ情報登録部332に登録する(S85)。なお、MFP200側に送信すべきジョブ情報がなく、ジョブ情報が送信されなかった場合には登録の必要はない。また、ジョブ情報を受信する前に、受信してよいか否かをユーザに確認するようにしてもよい。その後、CPU301は、ステップS85で登録したジョブ情報の内容又はジョブ情報の受信がなかった旨をユーザに通知して(S86)、処理を終了する。ステップS86の通知は、所定の画面を表示部306に表示させて行うことができる。
ステップS84でNoであれば、ジョブ情報は送信されてこないと考えられるため、ステップS85及びS86をスキップして元の処理に戻る。
ステップS84でNoであれば、ジョブ情報は送信されてこないと考えられるため、ステップS85及びS86をスキップして元の処理に戻る。
一方、ステップS83で送信モードの場合、ステップS87に進む。そして、CPU301は、退避ジョブ情報登録部332にジョブ情報の登録があるか否か判断する(S87)。そして、ここで登録がある場合、CPU301は、登録されているジョブ情報が示すジョブのうち、今回検出したMFP200に実行させるべきジョブの選択をユーザから受け付ける(S88)。この選択は、表示部306に所定のGUIを表示させて受け付けることができる。
ユーザが1又は複数のジョブを選択すると、CPU301は、選択されたジョブのジョブ情報を退避ジョブ情報登録部332から読み出してMFP200に送信する(S89)。その後、送信したジョブ情報を退避ジョブ情報登録部332から削除して(S90)、元の処理に戻る。ステップS89での送信は、PC100がMFP200aにジョブの実行を指示する場合と同様に行えばよい。
また、ステップS87で登録がない場合、MFP200に送信すべきジョブ情報がないため、ステップS88乃至S90をスキップして元の処理に戻る。
また、ステップS87で登録がない場合、MFP200に送信すべきジョブ情報がないため、ステップS88乃至S90をスキップして元の処理に戻る。
以上の処理により、携帯端末装置300は、ジョブを実行できない状態のMFP200からジョブ情報を受信して蓄積したり、ジョブを実行できる状態のMFP200にそのジョブ情報を送信してジョブを代理実行させたりすることができる。
図14の処理は、端末情報送信部324、ジョブ情報受付部326、ジョブ選択受付部327及びジョブ送信部328の機能と対応する。
図14の処理は、端末情報送信部324、ジョブ情報受付部326、ジョブ選択受付部327及びジョブ送信部328の機能と対応する。
以上説明してきたシステムによれば、ユーザは、初めにジョブを実行させようとしたMFP200aに異常が発生してジョブを実行できなくなった場合でも、そのジョブを所望のMFP200bに容易に代理実行させることができる。すなわち、自身の携帯端末装置300をMFP200aの無線通信モジュール208に近づけるだけで、自身がMFP200aに実行を指示したジョブのジョブ情報をMFP200aから携帯端末装置300に取り出すことができる。また、その携帯端末装置300をMFP200bの無線通信モジュール208に近づけて、先に取り出したジョブを選択するだけで、そのジョブのジョブ情報をMFP200bに送信してジョブを実行させることができる。
これは、MFP200aに、異常が発生してジョブの実行が不能な状態で携帯端末装置300を検出した場合に、ジョブキュー231に蓄積されているジョブの情報を、検出した携帯端末装置300に送信する機能を設けたことによるものである。
また、この送信に際し、携帯端末装置300へ送信したジョブ情報をジョブキュー231から削除するようにすれば、代理実行と重複してMFP200aでジョブを実行してしまうことを防止できる。
また、この送信に際し、携帯端末装置300へ送信したジョブ情報をジョブキュー231から削除するようにすれば、代理実行と重複してMFP200aでジョブを実行してしまうことを防止できる。
また、MFP200aに、検出した携帯端末装置300からその携帯端末装置300の端末識別情報を取得する機能を設け、ジョブキュー231に蓄積されているジョブのうち、その端末識別情報と対応付けられているジョブのジョブ情報を携帯端末装置300に送信することが望ましい。また、PC100においてジョブ情報を生成する際に、ユーザがジョブ情報の取り出しに使用しようとする携帯端末装置300の端末識別情報と対応付けておくことが望ましい。このようにすれば、ユーザは、MFP200aに蓄積されているジョブのうち自身が実行を指示したジョブのみを容易に取り出すことができる。また、他人に取り出されることを防止でき、セキュリティも向上させることができる。
また、MFP200bに、携帯端末装置300からジョブ情報を取得してその取得したジョブ情報が示すジョブを実行する機能を設けているため、携帯端末装置300に取り出したジョブ情報に係るジョブをMFP200bに容易に実行させることができる。
また、MFP200bに、携帯端末装置300からジョブ情報を取得してその取得したジョブ情報が示すジョブを実行する機能を設けているため、携帯端末装置300に取り出したジョブ情報に係るジョブをMFP200bに容易に実行させることができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、各装置の具体的な構成、処理の内容、データの構成、使用する装置の台数、ジョブの内容等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、MFP200が、検出した携帯端末装置300の端末識別情報と対応付けられているジョブ情報のみを携帯端末装置300に送信するようにすることは必須ではない。ジョブキュー231に蓄積されているジョブ情報を全て携帯端末装置300に送信してもよい。この場合、自分が実行を指示したジョブのみをMFP200から取り出すことはできなくなるが、ジョブの代理実行は可能である。
例えば、MFP200が、検出した携帯端末装置300の端末識別情報と対応付けられているジョブ情報のみを携帯端末装置300に送信するようにすることは必須ではない。ジョブキュー231に蓄積されているジョブ情報を全て携帯端末装置300に送信してもよい。この場合、自分が実行を指示したジョブのみをMFP200から取り出すことはできなくなるが、ジョブの代理実行は可能である。
また、MFP200から携帯端末装置300に送信したジョブ情報をMFP200から削除しなくても、他のMFP200による代理実行には支障はない。
また、PC100、MFP200及び携帯端末装置300の間で相互に通信を行う際に認証が必要な場合は、各装置に適当な認証手段を設ける。この場合において、その認証に、上述した実施形態における端末識別情報を用いることができる。
また、PC100、MFP200及び携帯端末装置300の間で相互に通信を行う際に認証が必要な場合は、各装置に適当な認証手段を設ける。この場合において、その認証に、上述した実施形態における端末識別情報を用いることができる。
また、上述した実施形態では、端末検出部225が、確認用メッセージを用いて、検出した携帯端末装置300が代理実行機能を備えていることを確認するようにした。しかし、このように実際に情報をやりとりしての確認を行わなくてもよい。例えば、検出した携帯端末装置300から送信されてくる端末識別情報が、少なくとも1つのジョブと対応づけてジョブキュー231に登録されている端末識別情報である場合に、その携帯端末装置300は代理実行機能を備えていると判断するようにしてもよい。端末識別情報がジョブキュー231に登録されているということは、PC100の端末情報登録部131にも登録されているということである。そしてそれは、携帯端末装置300が、代理実行機能を実現するためのアプリケーションによりPC100に情報を提供したためだと考えられるからである。
また、上述した実施形態では、MFP200からジョブ情報を取り出すための端末装置が携帯可能な端末装置である例について説明したが、これに限られない。さらに、MFP200と端末装置との間の通信を無線で行うことも必須ではない。例えば、有線LANによりMFP200と通信するPC100(上述した実施形態におけるPC100と同じハードウェア)であっても、MFP200に存在を検出させることが可能であれば、上述した携帯端末装置300の場合と同様に、ジョブ情報の取り出し及び送信に関する機能を設けることができる。この場合、PC100からMFP200に何らかの信号を送信して、ジョブの代理実行機能に対応した端末装置であるPC100が、MFP200から通信可能な位置に存在することを伝えればよい。
ただし、携帯端末装置300をMFP200に近づけて互いの存在を認識させる構成は、ユーザがジョブ情報の取り出し対象とジョブを再実行させる対象とを容易に認識できる点で有用である。
ただし、携帯端末装置300をMFP200に近づけて互いの存在を認識させる構成は、ユーザがジョブ情報の取り出し対象とジョブを再実行させる対象とを容易に認識できる点で有用である。
また、上述した実施形態では、ジョブの実行を最初に指示するMFP200aと、ジョブを代理実行させるMFP200bとが別のネットワークに接続され、別の画像形成システムに属する例について説明した。しかし、これに限られず、同じネットワークに接続され、同じ画像形成システムを構成するMFP同士であってもよいことはもちろんである。上述の実施形態において別のネットワークに接続された例を用いたのは、MFP200aとMFP200bとが直接通信できなくても、さらには相互に存在を認識していなくても、ジョブの代理実行が可能であることを示すためである。
また、ジョブの実行機能を備えたジョブ制御装置がMFP等の画像形成装置であり、ジョブが画像形成ジョブであることも、必須ではない。機器の不具合により実行できなくなる可能性があり、その場合に他の機器で実行させても意味のある動作であれば、任意の機器が実行する任意の動作を「ジョブ」とみなして本発明を適用可能である。
また、上述した実施形態におけるPC100、MFP200及び携帯端末装置300の機能はそれぞれ、一部を外部のサーバに持たせるなど、複数の情報処理装置に分散して設けることも考えられる。この場合、その複数の装置が、この発明のジョブ制御システムを構成する。
また、上述した実施形態におけるPC100、MFP200及び携帯端末装置300の機能はそれぞれ、一部を外部のサーバに持たせるなど、複数の情報処理装置に分散して設けることも考えられる。この場合、その複数の装置が、この発明のジョブ制御システムを構成する。
また、この発明のジョブ制御システムは、コンピュータに上述した実施形態におけるPC100の機能(特にジョブ生成部124、端末情報付加部126及びジョブ送信部127)の機能を実現させるためのプログラムと、そのプログラムによるジョブ送信先となる、上述の実施形態におけるMFP200と対応するジョブ制御装置とを備えたシステムとして構成することもできる。これらのプログラムとジョブ制御装置との組み合わせにより、実施形態において述べた効果を得ることができる。
また、以上説明してきた各実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
また、以上説明してきた各実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
100:PC、121:端末情報登録指示受付部、122:端末情報送信要求部、123:端末情報書込部、124:ジョブ生成部、125:端末情報選択受付部、126:端末情報付加部、127:ジョブ送信部、131:端末情報登録部、200:MFP、221:ジョブ受付部、222:ジョブ登録部、223:状態検知部、224:ジョブ実行部、225:端末検出部、226:ジョブ検索部、227:ジョブ情報転送部、300:携帯端末装置、321:要求受付部、322:端末情報取得部、323:機器検出部、324:端末情報送信部、325:モード選択受付部、326:ジョブ情報受付部、327:ジョブ選択受付部、328:ジョブ送信部、331:端末情報登録部、332:退避ジョブ情報登録部
Claims (16)
- 実行すべきジョブを蓄積するジョブ蓄積手段と、
前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブを実行するジョブ実行手段と、
端末装置を検出する検出手段と、
前記ジョブ実行手段によるジョブの実行が可能か否か判断する判断手段と、
前記判断手段によってジョブの実行が可能でないと判断された状態で前記検出手段が端末装置を検出した場合に、前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブの情報を、該検出した端末装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とするジョブ制御装置。 - 請求項1に記載のジョブ制御装置であって、
前記送信手段が前記検出した端末装置に送信したジョブの情報を前記ジョブ蓄積手段から削除する削除手段を備えたことを特徴とするジョブ制御装置。 - 請求項1又は2に記載のジョブ制御装置であって、
前記検出手段が検出した端末装置から該端末装置の識別情報を取得する取得手段を備え、
前記送信手段は、前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブのうち、前記取得手段が取得した識別情報と対応付けられているジョブの情報を、前記検出した端末装置に送信する手段であることを特徴とするジョブ制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジョブ制御装置であって、
前記検出手段は、所定の退避ジョブ処理手段を備えた端末装置を検出することを特徴とするジョブ制御装置。 - 請求項4に記載のジョブ制御装置であって、
前記端末装置が備える前記所定の退避ジョブ処理手段からジョブの情報を取得し、該取得したジョブを前記ジョブ実行手段に実行させるジョブ制御手段を備えることを特徴とするジョブ制御装置。 - 端末装置と、
実行すべきジョブを蓄積するジョブ蓄積手段と、
前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブを実行するジョブ実行手段と、
前記端末装置を検出する検出手段と、
前記ジョブ実行手段によるジョブの実行が可能か否か判断する判断手段と、
前記判断手段によってジョブの実行が可能でないと判断された状態で前記検出手段が端末装置を検出した場合に、前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブの情報を、該検出した端末装置に送信する送信手段と、
ジョブを生成して実行すべきジョブとして前記ジョブ蓄積手段に送信するジョブ生成手段とを備えたことを特徴とするジョブ制御システム。 - 請求項6に記載のジョブ制御システムであって、
前記送信手段が前記検出した端末装置に送信したジョブの情報を前記ジョブ蓄積手段から削除する削除手段を備えたことを特徴とするジョブ制御システム。 - 請求項6又は7に記載のジョブ制御システムであって、
前記ジョブ生成手段は、生成したジョブと、所定の登録手段に登録されている端末装置とを対応付けて前記ジョブ蓄積手段に送信する手段であり、
前記検出手段が検出した端末装置から該端末装置の識別情報を取得する取得手段を備え、
前記送信手段は、前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブのうち、前記取得手段が取得した識別情報と対応付けられているジョブの情報を、前記検出した端末装置に送信する手段であることを特徴とするジョブ制御システム。 - 請求項6乃至8のいずれか一項に記載のジョブ制御システムであって、
前記端末措置は、所定の退避ジョブ処理手段を備えた端末装置であって、
前記検出手段は、前記所定の退避ジョブ処理手段を備えた端末装置を検出することを特徴とするジョブ制御システム。 - 請求項9に記載のジョブ制御システムであって、
前記端末装置が備える前記退避ジョブ処理手段からジョブの情報を取得し、該取得したジョブを前記ジョブ実行手段に実行させるジョブ制御手段を備えることを特徴とするジョブ制御システム。 - 実行すべきジョブを蓄積するジョブ蓄積手順と、
前記ジョブ蓄積手順で蓄積したジョブをジョブ実行手段により実行するジョブ実行手順と、
端末装置を検出する検出手順と、
前記ジョブ実行手段によるジョブの実行が可能か否か判断する判断手順と、
前記判断手段によってジョブの実行が可能でないと判断された状態で前記検出手順により端末装置を検出した場合に、前記ジョブ蓄積手順で蓄積したジョブの情報を、該検出した端末装置に送信する送信手順と、
ジョブを生成して実行すべきジョブとして前記ジョブ蓄積手順による蓄積に供するジョブ生成手順とを備えたことを特徴とするジョブ制御方法。 - 請求項11に記載のジョブ制御方法であって、
前記送信手順で前記検出した端末装置に送信したジョブの情報を、前記ジョブ蓄積手順によるジョブの蓄積先から削除する削除手順を備えたことを特徴とするジョブ制御方法。 - 請求項11又は12に記載のジョブ制御方法であって、
前記ジョブ生成手順は、生成したジョブを所定の登録手段に登録されている端末装置と対応付けて前記ジョブ蓄積手順による蓄積に供する手順であり、
前記検出手順で検出した端末装置から該端末装置の識別情報を取得する取得手順を備え、
前記送信手順は、前記ジョブ蓄積手順で蓄積したジョブのうち、前記取得手順で取得した識別情報と対応付けられているジョブの情報を、前記検出した端末装置に送信する手順であることを特徴とするジョブ制御方法。 - 請求項11乃至13のいずれか一項に記載のジョブ制御方法であって、
前記検出手順で検出する端末措置は、所定の退避ジョブ処理手段を備えた端末装置であることを特徴とするジョブ制御方法。 - 請求項14に記載のジョブ制御方法であって、
前記端末装置が備える前記退避ジョブ処理手段からジョブの情報を取得し、該取得したジョブを前記ジョブ実行手段に実行させるジョブ制御手順を備えることを特徴とするジョブ制御方法。 - 実行すべきジョブを蓄積するジョブ蓄積手段と、
ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブを実行するジョブ実行手段と、
端末装置を検出する検出手段と、
前記ジョブ実行手段によるジョブの実行が可能か否か判断する判断手段と、
前記判断手段によってジョブの実行が可能でないと判断された状態で前記検出手段が端末装置を検出した場合に、前記ジョブ蓄積手段に蓄積されているジョブの情報を、該検出した端末装置に送信する送信手段とを備えたジョブ制御装置と、
コンピュータを、ジョブを生成して実行すべきジョブとして前記ジョブ蓄積手段に送信するジョブ生成手段として機能させるためのプログラムとを備えたことを特徴とするジョブ制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014045917A JP2015170238A (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | ジョブ制御装置、ジョブ制御システム及びジョブ制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014045917A JP2015170238A (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | ジョブ制御装置、ジョブ制御システム及びジョブ制御方法 |
Publications (1)
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JP2015170238A true JP2015170238A (ja) | 2015-09-28 |
Family
ID=54202888
Family Applications (1)
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JP2014045917A Pending JP2015170238A (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | ジョブ制御装置、ジョブ制御システム及びジョブ制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018081533A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | コニカミノルタ株式会社 | プリントシステム、端末装置、画像形成装置、印刷方法、およびコンピュータプログラム |
JP2018106506A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | ブラザー工業株式会社 | 印刷データ処理システム |
-
2014
- 2014-03-10 JP JP2014045917A patent/JP2015170238A/ja active Pending
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