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JP6819380B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP6819380B2
JP6819380B2 JP2017050758A JP2017050758A JP6819380B2 JP 6819380 B2 JP6819380 B2 JP 6819380B2 JP 2017050758 A JP2017050758 A JP 2017050758A JP 2017050758 A JP2017050758 A JP 2017050758A JP 6819380 B2 JP6819380 B2 JP 6819380B2
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萩原 貴志
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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
近年、サイドウォールの内側に荷重支持層を備えたランフラットタイヤが開発され、普及しつつある。このランフラットタイヤは、サイド補強タイプと称されている。このタイプのランフラットタイヤでは、パンクによって内圧が低下すると、支持層が車重を支える。ランフラットタイヤでは、パンク状態でも、ある程度の距離の走行が可能である。ランフラットタイヤに関しては、様々な検討が行われている。この検討の一例が、特開2015−067256公報に開示されている。
特開2015−067256公報
走行状態にあるタイヤには、周期的に荷重が付与される。これにより、変形と復元とが繰り返される。ランフラットタイヤでは、ビードの部分の変形の程度が大きく、パンク状態での走行(以下、ランフラット走行とも称される。)において、サイドウォールの部分でなく、このビードの部分に損傷が生じることがある。
大きな幅を有するエイペックスは、ビードの部分の剛性に寄与する。このエイペックスを採用すれば、ビードの部分の変形が抑えられる。変形の抑制は、損傷防止に寄与する。エイペックスは、コアに積層される。このため、エイペックスの幅はコアの幅の制約を受ける。エイペックスの幅の調整では、剛性を十分にコントロールできない恐れがある。
長いエイペックスも、ビードの部分の剛性に寄与する。エイペックスは通常、先細りな形状を呈している。このため、エイペックスの先端部分による剛性への寄与は意外に小さい。長いエイペックスでは、ビードの部分の変形を十分に抑えることができない恐れがある。
タイヤにおいて、リムと当接する部分には応力が集中する傾向にある。この部分は、ランフラット走行において繰り返される、変形と復元とにより、熱を帯びやすい。発熱は、耐久性を損なう恐れがある。
ランフラットタイヤでは、高硬度な架橋ゴムが支持層に用いられる。このため、この支持層を有していないタイヤに比べて、このタイヤは乗り心地に劣る。
本発明の目的は、乗り心地及びランフラット走行での耐久性の向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス、一対の荷重支持層及び一対の緩衝層を備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのクリンチは上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びており、このクリンチの外側端は半径方向においてこのタイヤの最大幅位置よりも内側に位置している。それぞれのビードは上記クリンチよりも軸方向内側に位置しており、このビードはコアとエイペックスとを備えており、このエイペックスはこのコアから半径方向略外向きに延びており、このエイペックスの長さは20mm以下である。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。それぞれの荷重支持層は、軸方向において上記サイドウォールの内側に位置している。それぞれの緩衝層は、軸方向において上記カーカスと上記クリンチとの間に位置しており、半径方向において、この緩衝層の内側端の位置は上記コアの外側端の位置と一致している、又は、この緩衝層の内側端がこのコアの外側端よりも外側に位置している。ビードベースラインから上記クリンチの外側端までの半径方向距離に対するこのビードベースラインから上記緩衝層の外側端までの半径方向距離の比率は、85%以上105%以下である。このタイヤの外面の、ビードベースラインからの半径方向高さが14mmである位置を第一地点P1とし、このタイヤの外面の、このビードベースラインからの半径方向高さが20mmである位置を第二地点P2としたとき、上記緩衝層は半径方向において上記第一地点P1及び第二地点P2のそれぞれと重複している。上記緩衝層の損失正接は上記クリンチの損失正接よりも低く、この緩衝層の硬さはこのクリンチの硬さよりも低い。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記ビードベースラインから上記コアの外側端までの半径方向距離に対するこのビードベースラインから上記緩衝層の内側端までの半径方向距離の比率は150%以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記緩衝層の硬さは上記エイペックスの硬さよりも低い。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記緩衝層の損失正接は、上記荷重支持層の損失正接と同等であるか、この荷重支持層の損失正接よりも低い。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第二地点P2における、このタイヤの外面の法線を基準法線としたとき、上記基準法線に沿って計測される上記緩衝層及び上記クリンチのそれぞれの厚さは1mm以上である。
さらに好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記基準法線に沿って計測される上記緩衝層の厚さと上記クリンチの厚さとの合計厚さの、この基準法線に沿って計測される上記荷重支持層の厚さに対する比率は、80%以上120%以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、小さなエイペックスが採用されている。このタイヤでは、パンク状態において歪みが集中する領域から外れて、エイペックスは配置される。このタイヤでは、エイペックスの変形が効果的に抑えられる。
このタイヤでは、カーカスとクリンチとの間には緩衝層が設けられている。この緩衝層は、クリンチに比して低い損失正接を有している。この緩衝層は、歪みが集中する領域を考慮し、適切な位置に適切な大きさで配置されている。このタイヤでは、ビードの部分の変形による発熱が効果的に抑えられる。特にこのタイヤでは、リムとの接触面とカーカスとの間における発熱が抑えられる。さらにこの緩衝層は、ビードの部分におけるカーカスの位置を、この緩衝層がない従来タイヤのそれよりも軸方向内側に配置させる。このカーカスには、歪みが集中しにくい。このタイヤでは、ビードの部分での損傷が防止される。このタイヤでは、パンクによって内圧が低下した状態でも十分な走行距離が確保される。
このタイヤでは、緩衝層はクリンチよりも軟質である。この緩衝層は、通常走行時において、ビードの部分のクッション性に寄与する。このタイヤでは、良好な乗り心地が達成される。さらにこのタイヤでは、この緩衝層が半径方向においてクリンチから大きく突出することが防止されている。このタイヤでは、この緩衝層による乗り心地への影響が効果的に抑えられる。このタイヤは、乗り心地に優れる。
このタイヤは、乗り心地及びランフラット走行での耐久性に優れる。本発明によれば、乗り心地及びランフラット走行での耐久性の向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
図1において、タイヤ2はリムRに組み込まれている。このリムRは、正規リムである。このタイヤ2には、空気が充填されている。これにより、このタイヤ2の内圧は正規内圧に調整されている。
タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。タイヤ2が乗用車用である場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
図1において、実線BBLはビードベースラインである。このビードベースラインは、タイヤ2が装着されるリムRのリム径(JATMA参照)を規定する線である。このビードベースラインは、軸方向に延びる。
図1において、符号PWはタイヤ2の外面上の特定の位置を表している。このタイヤ2は、この位置PWにおいて最大の軸方向幅を示す。この位置PWは、このタイヤ2の最大幅位置である。このタイヤ2の外面に、溝、ディンプル等の凹凸が設けられている場合には、この凹凸がないと仮定して得られる仮想外面、すなわち、プロファイルに基づいて、前述の位置PWは決められる。本発明においては、タイヤ2をリムRに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤ2に空気を充填し、このタイヤ2に荷重がかけられない状態での、このタイヤ2の外面が、プロファイルのベースとされる。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、一対の荷重支持層14、ベルト16、バンド18、インナーライナー20、一対のチェーファー22及び一対の緩衝層24を備えている。タイヤ2は、多数のパーツで構成されている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド4には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4は、ベース層30とキャップ層32とを有している。キャップ層32は、ベース層30の半径方向外側に位置している。キャップ層32は、ベース層30に積層されている。ベース層30は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層30の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層32は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側部分は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側部分は、クリンチ8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
このタイヤでは、サイドウォール6の硬さHsは50以上75以下が好ましい。この硬さHsが50以上に設定されることにより、サイドウォール6が剛性に寄与する。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分がしなやかに撓む。この観点から、この硬さHsは55以上がより好ましい。この硬さHsが75以下に設定されることにより、サイドウォール6による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。この観点から、この硬さHsは70以下がより好ましい。
本発明において、タイヤ2を構成する各パーツの硬さは、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬さが測定される。測定は、70℃の温度下でなされる。本発明においては、70℃の温度下で測定された硬さが「硬さ」として表されている。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の端から半径方向略内向きに延びている。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。図1に示されているように、クリンチ8は、軸方向において緩衝層24よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、リムRのフランジFと当接する。
このタイヤ2では、クリンチ8の硬さHcは60以上85以下が好ましい。この硬さHcが60以上に設定されることにより、クリンチ8が剛性に寄与する。このタイヤ2では、ビード10の部分の変形が抑えられる。この観点から、この硬さHcは65以上がより好ましい。この硬さHcが85以下に設定されることにより、クリンチ8による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2は、乗り心地に優れる。この観点から、この硬さHcは80以下がより好ましい。このクリンチ8の硬さHcは、前述されたサイドウォール6の硬さHsと同様にして測定される。
このタイヤ2では、クリンチ8はサイドウォール6よりも硬質である。言い換えれば、クリンチ8の硬さHcはサイドウォール6の硬さHsよりも大きい。このタイヤ2では、クリンチ8が耐摩耗性に寄与し、サイドウォール6が乗り心地に寄与する。クリンチ8との剛性とサイドウォール6の剛性とのバランスの観点から、クリンチ8の硬さHcとサイドウォール6の硬さHsとの差は3以上が好ましく、20以下が好ましい。
図1において、両矢印HWはビードベースラインからこのタイヤ2の最大幅位置PWまでの半径方向距離である。両矢印HCは、このビードベースラインからクリンチ8の外側端34までの半径方向距離である。
このタイヤ2では、クリンチ8の外側端34は半径方向においてこのタイヤ2の最大幅位置PWよりも内側に位置している。言い換えれば、距離HWに対する距離HCの比率は100%未満である。このタイヤ2では、クリンチ8による乗り心地への影響が効果的に抑えられる。この観点から、この比率は90%以下が好ましく、85%以下がより好ましい。クリンチ8が剛性に効果的に寄与するとの観点から、この比率は50%以上が好ましく、55%以上がより好ましい。
このタイヤ2では、クリンチ8の損失正接(tanδ)Tcは0.08以下が好ましい。これにより、タイヤ2が繰り返し変形することによる、クリンチ8の発熱が抑えられる。このクリンチ8は、タイヤ2の耐久性に寄与する。この観点から、この損失正接Tcは0.07以下がより好ましく、0.06以下がより好ましい。損失正接Tcは小さいほど好ましいので、この損失正接Tcの好ましい下限は設定されない。本発明においては、70℃の温度下で測定された損失正接が「損失正接」として表されている。
本発明において、タイヤ2を構成する各パーツの損失正接(tanδ)は、「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。測定条件は、以下の通りである。
粘弾性スペクトロメーター:岩本製作所の「VESF−3」
初期歪み:10%
動歪み:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
それぞれのビード10は、軸方向においてクリンチ8よりも内側に位置している。ビード10は、コア36と、エイペックス38とを備えている。コア36はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス38は、半径方向において、コア36の外側に位置している。このエイペックス38は、コア36から半径方向略外向きに延在している。このエイペックス38は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス38は、高硬度な架橋ゴムからなる。エイペックス38は、クリンチ8よりも硬質である。エイペックス38は、ビード10の部分の剛性に寄与する。
図1において、符号PAはエイペックス38の半径方向外側端を表している。符号PBは、エイペックス38の底の軸方向中心を表している。両矢印LAは、外側端PAと中心PBとを結ぶ線分の長さを表している。長さLAは、エイペックス38の長さである。
このタイヤ2では、エイペックス38の長さLAは20mm以下である。従来のタイヤでは、エイペックスは40mmから50mmの長さを有している。このエイペックス38は、従来のエイペックスよりも小さい。過小なエイペックス38では、ビード10の部分の剛性が不足し、操縦安定性が損なわれる恐れがある。この観点から、この長さLAは5mm以上が好ましい。
このタイヤ2では、エイペックス38の硬さHaは75以上95以下が好ましい。この硬さHaが75以上に設定されることにより、エイペックス38が剛性に寄与する。このタイヤ2では、ビード10の部分の変形が抑えられる。この観点から、この硬さHaは80以上がより好ましい。この硬さHaが95以下に設定されることにより、エイペックス38による剛性への影響が抑えられる。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この硬さHaは90以下がより好ましい。このエイペックス38の硬さHaは、前述されたサイドウォール6の硬さHsと同様にして測定される。
このタイヤ2では、エイペックス38の損失正接Taは0.08以下が好ましい。これにより、タイヤ2が繰り返し変形することによる、エイペックス38の発熱が抑えられる。このエイペックス38は、タイヤ2の耐久性に寄与する。この観点から、この損失正接Taは0.07以下がより好ましく、0.06以下がより好ましい。損失正接Taは小さいほど好ましいので、この損失正接Taの好ましい下限は設定されない。この損失正接Taは、前述されたクリンチ8の損失正接Tcと同様にして測定される。
カーカス12は、第一プライ40及び第二プライ42からなる。第一プライ40及び第二プライ42は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ40は、コア36の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ40には、主部40aと一対の折り返し部40bとが形成されている。第一プライ40は、主部40aと一対の折り返し部40bとを備えている。第二プライ42は、コア36の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二プライ42には、主部42aと一対の折り返し部42bとが形成されている。第二プライ42は、主部42aと一対の折り返し部42bとを備えている。第一プライ40の折り返し部40bの端は、半径方向において、第二プライ42の折り返し部42bの端よりも外側に位置している。第一プライ40の折り返し部40bの端は、半径方向において、位置PWの近く、詳細には、この位置PWの外側に位置している。このカーカス12は、いわゆる「ハイターンアップ(HTU)構造」を有する。
図示されていないが、第一プライ40及び第二プライ42のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス12が、1枚のプライから形成されてもよい。カーカス12が、3枚以上のプライから形成されてもよい。
荷重支持層14は、軸方向においてサイドウォール6の内側に位置している。この支持層14は、カーカス12よりも軸方向内側に位置している。この支持層14は、カーカス12とインナーライナー20とに挟まれている。支持層14は、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りである。この支持層14は、三日月に類似の形状を有する。支持層14は、架橋ゴムからなる。タイヤ2がパンクしたとき、この支持層14が荷重を支える。この支持層14により、パンク状態であっても、タイヤ2はある程度の距離を走行しうる。このタイヤ2は、ランフラットタイヤとも称されている。このタイヤ2は、サイド補強タイプである。このタイヤ2が、図1に示された支持層14の形状とは異なる形状を有する支持層14を備えてもよい。
カーカス12のうち、支持層14とオーバーラップしている部分は、インナーライナー20と離れている。換言すれば、支持層14の存在により、カーカス12は湾曲させられている。パンク状態のとき、支持層14には圧縮荷重がかかり、カーカス12のうち支持層14と近接している領域には引張り荷重がかかる。支持層14はゴム塊なので、圧縮荷重に十分に耐えうる。カーカス12のコードは、引張り荷重に十分に耐えうる。支持層14とカーカス12のコードとにより、パンク状態でのタイヤ2の縦撓みが抑制される。縦撓みが抑制されたタイヤ2は、パンク状態での操縦安定性に優れる。
パンク状態での縦撓みの抑制の観点から、支持層14の硬さHiは60以上が好ましく、65以上がより好ましい。内圧が維持された状態、すなわち通常状態の乗り心地性の観点から、硬さHiは80以下が好ましく、75以下がより好ましい。この支持層14の硬さHiは、前述されたサイドウォール6の硬さHsと同様にして測定される。
このタイヤ2では、支持層14の損失正接Tiは0.06以下が好ましい。これにより、タイヤ2が繰り返し変形することによる、支持層14の発熱が抑えられる。この支持層14は、タイヤ2の耐久性に寄与する。この観点から、この損失正接Tiは0.05以下がより好ましく、0.04以下がより好ましい。損失正接Tiは小さいほど好ましいので、この損失正接Tiの好ましい下限は設定されない。この損失正接Tiは、前述されたクリンチ8の損失正接Tcと同様にして測定される。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス12と積層されている。ベルト16は、カーカス12を補強する。ベルト16は、内側層44及び外側層46からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層44の幅は外側層46の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層44及び外側層46のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層44のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層46のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト16の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト16が、3以上の層を備えてもよい。
バンド18は、ベルト16の半径方向外側に位置している。このタイヤ2では、軸方向において、バンド18の幅はベルト16の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド18は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト16が拘束されるので、ベルト16のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト16及びバンド18は、補強層を構成している。ベルト16のみから、補強層が構成されてもよい。バンド18のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー20は、カーカス12の内側に位置している。トレッド4の半径方向内側において、インナーライナー20は、カーカス12の内面に接合されている。サイドウォール6の軸方向内側において、インナーライナー20は、支持層14の内面に接合されている。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムRに組み込まれると、このチェーファー22がリムRと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22は、クリンチ8と一体である。したがって、チェーファー22の材質はクリンチ8の材質と同じである。チェーファー22が、布とこの布に含浸したゴムとからなってもよい。
それぞれの緩衝層24は、軸方向においてカーカス12とクリンチ8との間に位置している。図1から明らかなように、この緩衝層24は、コア36の近くからカーカス12に沿って半径方向略外向きに延在している。
このタイヤ2では、クリンチ8の硬さHc及び損失正接Tcに対して、次のように整えられた硬さHk及び損失正接Tkを有する架橋ゴムが、緩衝層24に採用されている。なお、この硬さHkは前述されたサイドウォール6の硬さHaと同様にして測定される。この損失正接Tkは、前述されたクリンチ8の損失正接Tcと同様にして測定される。
このタイヤ2では、緩衝層24の損失正接Tkはクリンチ8の損失正接Tcよりも低い。この緩衝層24の硬さHkは、このクリンチ8の硬さHcよりも低い。この緩衝層24は、クリンチ8の架橋ゴムよりも、軟質で、しかも、発熱しにくい架橋ゴムからなる。
図2には、図1に示されたタイヤ2のビード10の部分が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2において、符号P1はタイヤ2の外面上の特定の位置を表している。このタイヤ2では、ビードベースラインからこの位置P1までの半径方向高さは14mmである。この位置P1は、ビードベースラインからの半径方向高さが14mmである、タイヤ2の外面上の位置である。本発明においては、この位置P1は第一地点と称される。符号P2は、位置P1と同様、タイヤ2の外面上の特定の位置を表している。このタイヤ2では、ビードベースラインからこの位置P2までの半径方向高さは20mmである。この位置P2は、ビードベースラインからの半径方向高さが20mmである、タイヤ2の外面上の位置である。本発明においては、この位置P2は第二地点と称される。符号P3は、位置P1及び位置P2と同様、タイヤ2の外面上の特定の位置を表している。このタイヤ2では、ビードベースラインからこの位置P3までの半径方向高さは17mmである。この位置P3は、ビードベースラインからの半径方向高さが17mmである、タイヤ2の外面上の位置である。本発明においては、この位置P3は第三地点と称される。
本発明においては、第一地点P1、第二地点P2及び第三地点P3は、タイヤ2をリムRに組み込み、正規内圧となるようにこのタイヤ2に空気を充填し、このタイヤ2に荷重がかけられない状態で得られるこのタイヤ2の外面をベースとする、プロファイルによって決められる。
図2において、実線L1は第一地点P1を通り半径方向に延在する直線である。実線L2は、第二地点P2を通り半径方向に延在する直線である。実線L3は、第三地点P3を通り半径方向に延在する直線である。
このタイヤ2では、緩衝層24は半径方向において第一地点P1及び第二地点P2のそれぞれと重複している。この緩衝層24はさらに、半径方向において第三地点P3とも重複している。この緩衝層24は、第一地点P1から第二地点P2までのゾーンと、半径方向において重複している。この緩衝層24は、直線L1から直線L2までの領域と交差している。直線L1から直線L2までの領域に、この緩衝層24は位置している。
このタイヤ2は、リムRに嵌め合わされて使用される。この使用状態においては、タイヤ2のビード10の部分はリムRと接触する。これにより、タイヤ2とリムRとの間には接触面が形成される。
このタイヤ2では、その第一地点P1から第二地点P2までのゾーンは、接触面の半径方向外側部分に対応している。この部分よりも半径方向内側では、タイヤ2はリムRに強固に固定されている。この部分よりも半径方向外側では、タイヤ2はリムRから解放されている。このため、この部分の近くにおいては、歪みが集中しやすい。タイヤ2がパンクし内圧が低下すると、タイヤ2それ自体が車重を支える。このとき、タイヤ2には大きな荷重が掛けられる。このため、タイヤ2がパンクし内圧が低下した状態で走行する場合においては、つまり、ランフラット走行では、タイヤ2のビード10の部分には大きな荷重が掛かり歪みが特に集中しやすい傾向にある。
このタイヤ2では、小さなエイペックス38が採用されている。このタイヤ2では、パンク状態において歪みが集中する領域から外れて、エイペックス38は配置される。このタイヤ2では、ランフラット走行の状態において、エイペックス38の変形が効果的に抑えられる。
このタイヤ2では、前述したように、カーカス12とクリンチ8との間に緩衝層24が設けられている。この緩衝層24はクリンチ8に比して低い損失正接を有しているので、この緩衝層24は発熱しにくい。このため、この緩衝層24を含むビード10の部分における発熱はかなり抑えられる。
このタイヤ2では、緩衝層24は、このタイヤ2がリムRに組み合わされた状態において、タイヤ2とリムRとが接触している部分を覆うように配置されている。ランフラット走行時において、特に、歪みが集中しやすい部分に、緩衝層24が設けられているので、この緩衝層24による発熱抑制効果が十分に発揮される。
図1において、両矢印HKuはビードベースラインから緩衝層24の半径方向内側端48までの半径方向距離を表している。両矢印Hbcは、このビードベースラインからコア36の半径方向外側端50までの半径方向距離を表している。
このタイヤ2では、半径方向において、緩衝層24の内側端48の位置はコア36の外側端50の位置と一致している、又は、この緩衝層24の内側端48はコア36の外側端50よりも外側に位置している。言い換えれば、ビードベースラインからコア36の外側端50までの半径方向距離Hbcに対するこのビードベースラインから緩衝層24の内側端48までの半径方向距離HKuの比率は100%以上である。このタイヤ2では、軸方向において、緩衝層24はコア36と重複していない。コア36の軸方向外側部分は、緩衝層24よりも硬質なクリンチ8で構成される。このタイヤ2では、走行状態において、リムRに対するコア36の位置が安定に保持される。コア36はリムRに対して動きにくいので、このタイヤ2では、ビード10の部分の変形が効果的に抑えられる。発熱が抑えられるので、耐久性の一層の向上が図られる。この観点から、この比率は105%以上が好ましい。緩衝層24の内側端48がコア36から半径方向外方に離れると、緩衝層24のボリュームが小さくなり、この緩衝層24による発熱抑制効果が薄れる恐れがある。この緩衝層24による発熱抑制効果の発揮の観点から、この比率は150%以下が好ましく、145%以下がより好ましい。後述するように、この緩衝層24は乗り心地に寄与する。この観点からも、この比率は150%以下が好ましく、145%以下がより好ましい。
このタイヤ2では、緩衝層24が、歪みが集中する領域を考慮し、適切な位置に適切な大きさで配置されている。このタイヤ2では、ビード10の部分の変形による発熱が効果的に抑えられる。特にこのタイヤ2では、リムRとの接触面とカーカス12との間における発熱が抑えられる。このタイヤ2のビード10の部分には、損傷は生じにくい。
このタイヤ2では、緩衝層24は、カーカス12、特に、第一プライ40の折り返し部40b及び第二プライ42の折り返し部42bを、この緩衝層24が設けられていない従来のタイヤにおける折り返し部よりも軸方向内側に配置させる。より詳細には、この緩衝層24の採用により、第一プライ40の折り返し部40bは、図2に示されているように、直線L1から直線L2までの領域において、このタイヤ2のビード10の部分の略中央に配置される。このタイヤ2では、カーカス12。詳細には、第一プライ40の折り返し部40bに、圧縮方向又引張方向の力が作用することが防止される。このカーカス12には、歪みが集中しにくい。このタイヤ2では、カーカス12に損傷は生じにくい。
このタイヤ2では、ビード10の部分での損傷が防止される。このタイヤ2では、パンクによって内圧が低下した状態でも十分な走行距離が確保される。このタイヤ2は、ランフラット走行での耐久性に優れる。
前述したように、このタイヤ2では、緩衝層24はクリンチ8よりも軟質である。この緩衝層24は、通常走行時において、ビード10の部分のクッション性に寄与する。このタイヤ2では、良好な乗り心地が達成される。
図1において、両矢印HKsはビードベースラインから緩衝層24の半径方向外側端52までの半径方向距離である。この距離HKsは、緩衝層24の半径方向高さとも称される。
このタイヤ2では、緩衝層24の外側端52は半径方向においてクリンチ8の外側端34の近くに位置している。具体的には、このタイヤ2では、ビードベースラインからクリンチ8の外側端34までの半径方向距離HCに対するこのビードベースラインから緩衝層24の外側端52までの半径方向距離HKsの比率は85%以上105%以下である。距離HCに対する距離HKsの比率が105%以下に設定されることにより、緩衝層24が半径方向においてクリンチ8から大きく突出することが防止される。このタイヤ2では、サイドウォール6の部分の剛性が適切に維持される。言い換えれば、このタイヤ2では、緩衝層24による乗り心地への影響が効果的に抑えられる。この観点から、この比率は100%以下が好ましい。距離HCに対する距離HKsの比率が85%以上に設定されることにより、緩衝層24のボリュームが十分に確保される。この緩衝層24は、クッション性の向上及び発熱の抑制に寄与する。このタイヤ2では、良好な、乗り心地及びランフラット走行での耐久性が得られる。この観点から、この比率は90%以上が好ましい。
このタイヤ2は、乗り心地及びランフラット走行での耐久性に優れる。本発明によれば、乗り心地及びランフラット走行での耐久性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
このタイヤ2では、緩衝層24の損失正接Tkは0.05以下が好ましい。これにより、ビード10の部分の変形による発熱の抑制に、緩衝層24が効果的に寄与する。このタイヤ2は、ランフラット走行での耐久性に優れる。この観点から、この損失正接Tkは0.04以下がより好ましく、0.03以下がさらに好ましい。損失正接Tkは小さいほど好ましいので、この損失正接Tkの好ましい下限は設定されない。
前述したように、このタイヤ2では、緩衝層24はクリンチ8よりも発熱しにくい。具体的には、緩衝層24の損失正接Tkとクリンチ8の損失正接Tcとの差(Tk−Tc)は、−0.01以下が好ましい。これにより、ビード10の部分の変形による発熱の抑制に、緩衝層24が効果的に寄与する。このタイヤ2は、ランフラット走行での耐久性に優れる。この観点から、この差は−0.02以下がより好ましい。なお、損失正接Tkはクリンチ8の損失正接Tcに対して小さいほど好ましいので、この差の下限は設定されない。
このタイヤ2では、緩衝層24はエイペックス38よりも発熱しにくい。具体的には、緩衝層24の損失正接Tkとエイペックス38の損失正接Taとの差(Tk−Ta)は、−0.01以下が好ましい。これにより、ビード10の部分の変形による発熱の抑制に、緩衝層24が効果的に寄与する。このタイヤ2は、ランフラット走行での耐久性に優れる。この観点から、この差は−0.02以下がより好ましい。なお、損失正接Tkはエイペックス38の損失正接Taに対して小さいほど好ましいので、この差の下限は設定されない。
このタイヤ2では、好ましくは、緩衝層24の損失正接Tkは荷重支持層14の損失正接Tiと同等であるか、この荷重支持層14の損失正接Tiよりも低い。言い換えれば、この緩衝層24の損失正接Tkと荷重支持層14の損失正接Tiとの差(Tk−Ti)は0.00以下が好ましい。これにより、緩衝層24による発熱抑制効果が一層高められる。このタイヤ2は、ランフラット走行での耐久性に一層優れる。この観点から、この差は−0.01以下がより好ましい。なお、この場合、損失正接Tkは支持層14の損失正接Tiに対して小さいほど好ましいので、この差の下限は設定されない。
このタイヤ2では、緩衝層24の硬さHkは55以上80以下が好ましい。この硬さHkが55以上に設定されることにより、緩衝層24が適度な剛性を有する。このタイヤ2では、ビード10の部分の変形の程度が適切に維持される。この観点から、この硬さHkは60以上がより好ましい。この硬さHkが80以下に設定されることにより、緩衝層24がクッション性に寄与する。このタイヤ2では、良好な乗り心地が維持される。この観点から、この硬さHkは75以下がより好ましい。
前述したように、このタイヤ2では、緩衝層24はクリンチ8よりも軟質である。具体的には、この緩衝層24の硬さHkとクリンチ8の硬さHcとの差(Hk−Hc)は−5以下が好ましい。これにより、緩衝層24が、通常走行時において、ビード10の部分のクッション性に効果的に寄与する。このタイヤ2では、良好な乗り心地が得られる。この観点から、この差は−10以下がより好ましい。緩衝層24とクリンチ8との剛性差による歪みの集中を防止するとの観点から、この差は−20以上が好ましい。
このタイヤ2では、好ましくは、緩衝層24の硬さHkはエイペックス38の硬さHaよりも低い。言い換えれば、緩衝層24はエイペックス38よりも軟質であるのが好ましい。具体的には、この緩衝層24の硬さHkとエイペックス38の硬さHaとの差(Hk−Ha)は−5以下が好ましい。これにより、緩衝層24が、通常走行時において、ビード10の部分のクッション性に効果的に寄与する。このタイヤでは、良好な乗り心地が得られる。この観点から、この差は−10以下がより好ましい。緩衝層24とエイペックス38との剛性差による歪みの集中を防止するとの観点から、この差は−20以上が好ましい。
このタイヤ2では、好ましくは、緩衝層24の硬さHkは、荷重支持層14の硬さHiと同等であるか、この荷重支持層14の硬さHiよりも低い。言い換えれば、この緩衝層24の硬さHkと荷重支持層14の硬さHiとの差(Hk−Hi)は0以下が好ましい。これにより、緩衝層24が、通常走行時において、ビード10の部分のクッション性に効果的に寄与する。このタイヤでは、良好な乗り心地が得られる。この観点から、この差は−5以下がより好ましい。緩衝層24と支持層14との剛性差による歪みの集中を防止するとの観点から、この差は−20以上が好ましい。
このタイヤ2では、緩衝層24はサイドウォール6よりも硬質である。具体的には、この緩衝層24の硬さHkとサイドウォール6の硬さHsとの差(Hk−Hs)は3以上が好ましい。これにより、緩衝層24が、ビード10の部分の剛性に寄与する。このタイヤ2では、ビード10の部分がしなやかに撓む。このタイヤ2では、良好な操縦安定性が維持される。この観点から、この差は5以上が好ましい。緩衝層24による乗り心地への影響が抑えられるとの観点から、この差は10以下が好ましい。
図2において、実線LTはこのタイヤ2の外面の法線である。この法線LTは、第二基準点P2を通る。本発明においては、この第二基準点P2における、このタイヤ2の外面の法線LTは、基準法線と称される。
この図2において、両矢印tはタイヤ2の外面からカーカス12までの長さを表している。この長さtは、第二基準点P2における、このタイヤ2のカーカス12の外側部分の厚さである。両矢印tkは、第二基準点P2における、緩衝層24の厚さである。両矢印tcは、第二基準点P2における、クリンチ8の厚さである。厚さt、厚さtk及び厚さtcは、基準法線LTに沿って計測される。厚さtは、厚さtk及び厚さtcの和(tk+tc)に等しい。この厚さtは、基準法線LTに沿って計測される、緩衝層24の厚さtkとクリンチ8の厚さtcとの合計厚さである。両矢印tLは、この基準法線LTに沿って計測される荷重支持層14の厚さを表している。
このタイヤ2では、緩衝層24の厚さtkは1mm以上が好ましい。この厚さtkが1mm以上に設定されることにより、ビード10の部分における発熱の抑制に緩衝層24が効果的に寄与する。この観点から、この厚さtkは2mm以上がより好ましい。この厚さtkは5mm以下が好ましい。この厚さtkが5mm以下に設定されることにより、ビード10の部分の剛性への緩衝層24の影響が抑えられる。このタイヤ2では、ビード10の部分の剛性が適切に維持される。この観点から、この厚さtkは4mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、クリンチ8の厚さtcは1mm以上が好ましい。この厚さtcが1mm以上に設定されることにより、クリンチ8の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、リムRとの接触によりビード10の部分が摩滅されるのを、このクリンチ8が効果的に防止する。このタイヤ2は、耐摩耗性に優れる。この観点から、この厚さtcは2mm以上がより好ましい。この厚さtcは5mm以下が好ましい。この厚さtcが5mm以下に設定されることにより、ビード10の部分の剛性へのクリンチ8の影響が抑えられる。このタイヤ2では、ビード10の部分の剛性が適切に維持される。この観点から、この厚さtcは4mm以下がより好ましい。
このタイヤ2では、厚さtに対する厚さtkの比率は15%以上85%以下が好ましい。この比率が15%以上に設定されることにより、ビード10の部分における発熱の抑制に緩衝層24が効果的に寄与する。この比率が85%以下に設定されることにより、ビード10の部分の剛性への緩衝層24の影響が抑えられる。このタイヤ2では、ビード10の部分の剛性が適切に維持される。なお、この比率が33%〜67%の範囲にある場合には、この比率が違っていても、他の構成が同等であれば、このタイヤ2は同等の性能を有することが確認されている。
このタイヤ2では、合計厚さtの、厚さtLに対する比率は80%以上120%以下が好ましい。この比率が80%以上に設定されることにより、カーカス12の外側部分の厚さと荷重支持層14の厚さとのバランスが整えられ、カーカス12に、圧縮方向の力が作用することが防止される。カーカス12の損傷が防止されるので、このタイヤ2は耐久性に優れる。この観点から、この比率は90%以上がより好ましい。この比率が120%以下に設定されることにより、カーカス12の外側部分の厚さと支持層14の厚さとのバランスが整えられ、カーカス12に、引張方向の力が作用することが防止される。この場合においても、カーカス12の損傷が防止されるので、このタイヤ2は耐久性に優れる。この観点から、この比率は110%以上がより好ましい。なお、この比率が90%〜110%の範囲にある場合には、この比率が違っていても、他の構成が同等であれば、このタイヤ2は、同等の性能を有することが確認されている。
図2において、両矢印tiは荷重支持層14の厚さを表している。この厚さtiは、位置PWを通り、軸方向に延びる直線に沿って計測される。本発明において、この厚さtiはタイヤ2の最大幅位置PWにおける支持層14の厚さである。
このタイヤ2では、タイヤ2がパンクしたとき、荷重支持層14が荷重の支持に寄与するとの観点から、この支持層14の厚さtiは6mm以上が好ましい。通常状態の乗り心地性の観点から、この支持層14の厚さtiは15mm以下が好ましい。
このタイヤ2の製造では、複数のゴム部材がアッセンブリーされて、ローカバー(未加硫タイヤ2)が得られる。このローカバーが、モールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。
このタイヤ2の製造では、緩衝層24は、この緩衝層24のためのゴム組成物からなるシートを用いて形成されてもよい。この緩衝層24が、ゴム組成物からなるストリップを螺旋状に巻回して、形成されてもよい。ゴム組成物を押し出して断面形状を整えた成形物を準備し、この成形物からこの緩衝層24が形成されてもよい。緩衝層24の大きさ、形状等が考慮され、最適な方法で、この緩衝層24は形成される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、245/45RF19である。この実施例1の諸元は、下記の表1の通りである。
緩衝層は、半径方向において、第一地点P1から第二地点P2までのゾーンと重複するように配置されている。このことが、表の第一地点(14mm)、第三地点(17mm)及び第二地点(20mm)の欄に「Y」で表されている。
この表1における、緩衝層の損失正接Tk及び硬さHkは、70℃の温度下で計測されている。なお、70℃の温度下で計測されたサイドウォールの硬さHsは、60であった。70℃の温度下で計測されたクリンチの損失正接Tcは、0.06であった。70℃の温度下で計測されたクリンチの硬さHcは、75であった。70℃の温度下で計測されたエイペックスの損失正接Taは、0.06であった。70℃の温度下で計測されたエイペックスの硬さHaは、80であった。70℃の温度下で計測された荷重支持層の損失正接Tiは、0.04であった。70℃の温度下で計測された荷重支持層の硬さHiは、70であった。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。この比較例1には、緩衝層は設けられていない。
[実施例2−3及び比較例2]
緩衝層の損失正接Tkを変えて、損失正接Tkと損失正接Tcとの差(Tk−Tc)、損失正接Tkと損失正接Taとの差(Tk−Ta)及び損失正接Tkと損失正接Tiとの差(Tk−Ti)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例2のタイヤを得た。
[実施例4−5及び比較例3−4]
緩衝層の硬さHkを変えて、硬さHkと硬さHcとの差(Hk−Hc)、硬さHkと硬さHaとの差(Hk−Ha)及び硬さHkと硬さHiとの差(Hk−Hi)を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−5及び比較例3−4のタイヤを得た。
[実施例6−7及び比較例5]
ビードベースラインからクリンチの外側端までの半径方向距離HCを変えて、比率(HC/HW)を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6−7及び比較例5のタイヤを得た。
[実施例8−11及び比較例6]
ビードベースラインから緩衝層の外側端までの半径方向距離HKsを変えて、比率(HKs/HC)を下記の表4の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例8−11及び比較例6のタイヤを得た。
[実施例12−13及び比較例7−8]
ビードベースラインから緩衝層の内側端までの半径方向距離HKuを変えて、比率(HKu/Hbc)を下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例12−13及び比較例7−8のタイヤを得た。比較例8では、緩衝層は半径方向において第一地点P1とは重複していなかった。このことが、表の第一地点(14mm)の欄に「N」で表されている。この比較例8では、厚さtkも得られていない。
[比較例9]
エイペックスの長さLAを下記の表5の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例9のタイヤを得た。
[実施例14−15]
荷重支持層の厚さtLを変えて、比率((tk+tc)/tL)を下記の表6の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例14−15のタイヤを得た。
[実施例16−17]
厚さtk及び厚さtcを下記の表6の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例16−17のタイヤを得た。
[耐久性(ランフラット)]
タイヤをリム(サイズ=19×8J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を180kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、このタイヤの最大負荷荷重の80%に相当する縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤの内圧を常圧(計測圧としては、0kPa)としてパンク状態を再現し、このタイヤを80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を、測定した。この結果が、指数として下記の表1−6に示されている。数値が大きいほどランフラット耐久性に優れ、好ましい。
[乗り心地]
タイヤをリム(サイズ=19×8J)に組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が4300ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、乗り心地を評価させた。この結果が、指数として下記の表1−6に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 0006819380
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表1−6に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された緩衝層に関する技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・支持層
16・・・ベルト
24・・・緩衝層
26・・・トレッド面
28・・・溝
34・・・クリンチ8の半径方向外側端
36・・・コア
38・・・エイペックス
40・・・第一プライ
40a・・・主部
40b・・・折り返し部
42・・・第二プライ
42a・・・主部
42b・・・折り返し部
48・・・緩衝層24の半径方向内側端
50・・・コア36の半径方向外側端
52・・・緩衝層24の半径方向外側端

Claims (6)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のクリンチ、一対のビード、カーカス、一対の荷重支持層及び一対の緩衝層を備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのクリンチが上記サイドウォールの端から半径方向略内向きに延びており、このクリンチの外側端が半径方向においてこのタイヤの最大幅位置よりも内側に位置しており、
    それぞれのビードが上記クリンチよりも軸方向内側に位置しており、このビードがコアとエイペックスとを備えており、このエイペックスがこのコアから半径方向略外向きに延びており、このエイペックスの長さが20mm以下であり、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    それぞれの荷重支持層が、軸方向において上記サイドウォールの内側に位置しており、
    それぞれの緩衝層が、軸方向において上記カーカスと上記クリンチとの間に位置しており、半径方向において、この緩衝層の内側端の位置が上記コアの外側端の位置と一致している、又は、この緩衝層の内側端がこのコアの外側端よりも外側に位置しており、
    ビードベースラインから上記クリンチの外側端までの半径方向距離に対するこのビードベースラインから上記緩衝層の外側端までの半径方向距離の比率が85%以上105%以下であり、
    このタイヤの外面の、ビードベースラインからの半径方向高さが14mmである位置を第一地点P1とし、このタイヤの外面の、このビードベースラインからの半径方向高さが20mmである位置を第二地点P2としたとき、
    上記緩衝層が半径方向において上記第一地点P1及び第二地点P2のそれぞれと重複しており、
    上記緩衝層の損失正接が上記クリンチの損失正接よりも低く、この緩衝層の硬さがこのクリンチの硬さよりも低い、空気入りタイヤ。
  2. 上記ビードベースラインから上記コアの外側端までの半径方向距離に対するこのビードベースラインから上記緩衝層の内側端までの半径方向距離の比率が150%以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記緩衝層の硬さが上記エイペックスの硬さよりも低い、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記緩衝層の損失正接が上記荷重支持層の損失正接と同等であるか、この荷重支持層の損失正接よりも低い、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記第二地点P2における、このタイヤの外面の法線を基準法線としたとき、
    上記基準法線に沿って計測される上記緩衝層及び上記クリンチのそれぞれの厚さが1mm以上である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記基準法線に沿って計測される上記緩衝層の厚さと上記クリンチの厚さとの合計厚さの、この基準法線に沿って計測される上記荷重支持層の厚さに対する比率が、80%以上120%以下である、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
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