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JP6807713B2 - 開閉体の構造とその電動化方法 - Google Patents

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JP6807713B2
JP6807713B2 JP2016224247A JP2016224247A JP6807713B2 JP 6807713 B2 JP6807713 B2 JP 6807713B2 JP 2016224247 A JP2016224247 A JP 2016224247A JP 2016224247 A JP2016224247 A JP 2016224247A JP 6807713 B2 JP6807713 B2 JP 6807713B2
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Description

本発明は、家屋などに設置される窓シャッターなどの開閉体の構造に関する。
シャッター装置は、手動シャッター装置(特許文献1等参照)と、電動シャッター装置(特許文献2等参照)とに大別することができる。
手動シャッター装置は、シャッターケース内の巻取軸に、開閉操作を助勢するバランススプリングを備え、手動による容易な開閉が可能となる。電動シャッター装置は、シャッターケース内に電動開閉機を組み込み、チェーンなどを介して巻取り部を回転することによって自動でシャッターの開閉が可能となる。
実公昭56−55435号公報 特開平6−221071号公報
ところで、近年、手動シャッター装置を電動シャッター装置に変えたいニーズが増える傾向にある。このことには、例えば、家屋の窓シャッターなどの場合、手動による開閉作業が困難になった高齢者や、家屋の複数個所にシャッターを備え、全てを開閉するのが煩雑である場合に、その開閉を自動化したい或いは開閉を集中制御したいなどの理由が挙げられる。
しかしながら、一般的な電動シャッター装置は、駆動機構などの機械的要素、例えば電動モータやスプロケット、チェーンや歯車列等、各種センサー類や制御部などの電気配線が必要であり、手動シャッター装置に比較して構成が複雑となっている。また、電動モータを駆動するための商用電源を用いるため、電源線を接続する必要もある。従って、手動シャッター装置を、従来の電動シャッター装置に変更するには、多数の機械的要素、電装部材の増設、及びそれらの煩雑な電気配線作業が必要となる。これに加え、手動シャッター装置の電動化作業は、シャッターケースを開け、機械的要素を入れる作業、配線作業が建物開口の上部であり高所であるため、危険を伴い、安全性を考慮する必要がある。このため、手動シャッター装置の電動化作業は、大がかりな工事になり、ユーザーの希望があっても対応はきわめて困難であるのが現状であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、既存手動シャッター装置の電動化工事をきわめて容易に実現することができ、また、電動シャッター装置としての構成を簡素なものとしてその製造コストを大幅に低減でき、施工を容易なものとすることができる開閉体の構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体の構造は、開口部15を開閉する開閉体19と、
前記開口部15に固定され前記開閉体19の移動端縁20を挟む両縁部を案内する一対のガイドレール25と、
前記移動端縁20に設けられる開閉体駆動装置13と、
を備え、
前記開閉体駆動装置13は、
前記移動端縁20に沿う長尺の装置筐体43と、
前記装置筐体43に収容される駆動源、電源部51、及び制御部と、
前記装置筐体43の少なくとも長手方向の一方の端部に設けられ、前記ガイドレール25に当接し、前記電源部51の給電で駆動する前記駆動源の駆動力により転動部材109,111を転動して前記装置筐体43を前記開閉の方向に移動させる転動機構45と、
を備えることを特徴とする。
この開閉体の構造では、開閉体19の移動端縁20に、開閉体駆動装置13が設けられる。開閉体駆動装置13は、ガイドレール25に当接する転動機構45を備える。転動機構45は、開閉体駆動装置13の装置筐体43に収容される電源部の給電で駆動する駆動源の駆動力により転動部材109,111をガイドレール25に沿って転動する。開閉体駆動装置13は、転動部材109,111がガイドレール25を転動することにより、装置筐体43に接続された開閉体19を開閉方向に移動させる。従って、開閉体の構造は、開閉体19の移動端縁20に電動駆動に必要となる機械要素やセンサー類などの電気要素を集約して組み込むことができ、移動端縁20、例えば座板そのものを駆動して開閉体19を開閉駆動する。これにより、既存の手動シャッター装置を極めて容易に電動化できる。
また、本発明の開閉体の構造では、
前記転動機構45は、
前記開閉体19の表裏方向で前記装置筐体43に固定された支軸77に揺動自在に支持される揺動板69と、
前記揺動板69の前記ガイドレール25に対向する揺動板縁部に、前記開閉の方向に離間して設けられる前記転動部材としての一対の転動ローラ109,111と、
前記支軸77に支持されて前記駆動源から回転が伝達され、一対の前記転動ローラ109,111を回転駆動するとともに、前記揺動板69に接触状態とされ、該揺動板69の揺動方向を連れ回りにて同方向へ促し、該揺動板69の揺動によって前記一対の前記転動ローラ109,111の何れか一方を前記ガイドレール25に当接させる連動ギア71と、
前記揺動板69と前記装置筐体43側との間に摩擦接触状態で介設され、前記揺動板69の揺動により前記転動ローラ109,111を前記ガイドレール25に当接させた状態で、該揺動板69と前記連動ギア71との連れ回りを規制し、前記揺動板69の揺動を停止させる摩擦部材73と、
を備えることを特徴とする。
この開閉体の構造では、連動ギア71が回転すると、連動ギア71と噛合している一対の転動ローラ109,111がともに回転する。同時に、連動ギア71の回転が揺動板69に伝わり、連動ギア71の回転方向と同方向に回転して揺動する。この揺動により、一対の転動ローラ109,111の一方の転動ローラ109(111)がガイドレール25に当接し押しつけられ、この一方の転動ローラ109(111)がガイドレール25に接触しながら回転する。一方の転動ローラ109(111)が当接した状態で、揺動板69は摩擦部材73の摩擦にて揺動角度が維持されて停止し、揺動板69と連動ギア71とは連れ回りを起こさず、連動ギア71の回転は転動ローラへの伝達のみとなる。なお、他方の転動ローラ111(109)は、空転する。これにより、転動ローラ109(111)は、ガイドレール25に沿って転がりながら動き、すなわち転動して、装置筐体43、すなわち、開閉体駆動装置13の全体を移動させる。つまり、開閉体駆動装置13は、開閉体19を開閉移動させるための駆動装置となる。
なお、本発明の開閉体の構造は、
前記転動機構45は、
前記ガイドレール25に固定され、前記ガイドレール25の延在方向に複数の凹凸部を備える長尺案内部材115と、
前記駆動部から回転が伝達され、前記凹凸部に係合して前記長尺案内部材に沿って転動する前記転動部材としての歯車状部材117と、
を備えることとしてもよい。
この開閉体の構造では、長尺案内部材115が、ガイドレール25に沿って固定される。長尺案内部材115は、延在方向に複数の凹凸部を等間隔に備える。凹凸部には、転動機構45の歯車状部材117が噛合する。従って、駆動源から回転が伝達された歯車状部材117が回転すると、歯車状部材117は、ガイドレール25に沿って転がりながら動き、装置筐体43、すなわち、開閉体駆動装置13の全体を移動させる。つまり、開閉体駆動装置13は、開閉体19を開閉移動させるための駆動源となる。
本発明の請求項2記載の開閉体の構造は、請求項1に記載の開閉体の構造であって、
前記電源部が充電池であることを特徴とする。
この開閉体の構造では、開閉体駆動装置13の電源部が装置筐体43に収容される充電池となる。このため、駆動源に給電を行うための電源線を、外部から開閉体駆動装置13に接続する必要がなくなる。つまり、開閉体駆動装置13は、完結した装置として駆動できる。また、電源部は、充電池であることにより、繰り返しの使用が可能となる。
本発明の請求項3記載の開閉体の構造は、請求項1または2に記載の開閉体の構造であって、
前記開閉体駆動装置13が、既存の手動シャッター装置の移動端縁20を構成する移動端縁構成部材にさらに取り付けられることを特徴とする。
この開閉体の構造では、既存手動シャッター装置の移動端縁構成部材、例えば座板に、さらに開閉体駆動装置13が装着される。すなわち、ガイドレール25を外すなどの工事を不要とすることが可能になる。これにより、手動シャッター装置は、開閉体19の移動端縁構成部材に開閉体駆動装置13を追加するだけで、開閉体が自立駆動可能となった電動シャッター装置に簡単に変わる。
本発明の請求項4記載の開閉体の構造の電動化方法は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の開閉体の構造の電動化方法であって、
前記開閉体駆動装置13が、既存の手動シャッター装置の移動端縁20を構成する移動端縁構成部材を取り外して取り付けられることを特徴とする。
この開閉体の構造の電動化方法では、既存手動シャッター装置の片側のガイドレール25が外され、開閉体19が引き出される。引き出された開閉体19から移動端縁構成部材、例えば座板が抜かれる。抜いた移動端縁構成部材(座板)の代わりに、開閉体駆動装置13が差し入れられて交換される。開閉体駆動装置13の装着された開閉体19をガイドレール25に係合させた後、ガイドレール25を元に戻す。これにより、手動シャッター装置は、開閉体19が自立駆動可能となった電動シャッター装置に変わる。
本発明に係る請求項1記載の開閉体の構造によれば、開閉体の移動端縁に電動駆動に必要となる機械要素やセンサー類などの電気要素を集約して組み込むことができ、移動端縁、例えば座板そのものをガイドレールに沿わせて駆動して開閉体を開閉駆動することが可能となる。これにより、既存の手動シャッター装置を極めて容易に電動化できる。また、電動シャッター装置としての構成を移動端縁の位置に全て構成でき、シャッター装置などの開閉体装置として簡素なものとしてその製造コストを大幅に低減でき、さらに施工を容易なものとすることが可能となる。
また、本発明に係る開閉体の構造によれば、転動機構に一対の転動ローラを備えて、これら転動ローラを揺動板に設けたので、一対の転動ローラを選択的に当接することとなって既存のガイドレールを転動でき、この転動する転動ローラを摩擦部材を介することでガイドレールへ押し付けることとなり、ガイドレールへの転動ローラの当接及び転動を維持させることとなって、開閉体の開閉をガイドレールに沿わせてスムースに行うことが可能となる。
なお、ガイドレールに固定した長尺案内部材に、歯車状部材を噛合して転動させる構成とすれば、スリップを抑制して開閉体を確実に開閉できる。
本発明に係る請求項2記載の開閉体の構造によれば、電源部を充電池とすることにより、商用電源などの外部からの電源線の接続や制御配線の引き回し工事を不要にして開閉体駆動装置が作動可能となる。そして、電源部が充電池であることにより、繰り返しの使用が可能となる。
本発明に係る請求項3記載の開閉体の構造によれば、既存手動シャッター装置の移動端縁構成部材に開閉体駆動装置を追加するのみで、さらに容易に電動化工事を実現できる。例えば、既存手動シャッター装置の移動端縁構成部材である座板に、開閉体駆動装置が装着させることで、ガイドレールを外すなどの工事を不要として電動化が可能になる。これにより、手動シャッター装置は、シャッターカーテンなどの開閉体の移動端縁構成部材(座板)に開閉体駆動装置を追加するだけで、開閉体が自立駆動可能となった電動シャッター装置に簡単に変えることが可能となる。
本発明に係る請求項4記載の開閉体の構造の電動化方法によれば、既存手動シャッター装置の移動端縁を構成する移動端縁構成部材、例えば座板を開閉体駆動装置に交換するのみで、簡単に電動化工事を実現でき、開閉体の開閉操作を手動から電動に切り換えることが可能となる。このことから、家屋などに既設の手動シャッター装置を電動シャッター装置に変えることが可能となり、シャッターカーテンの開閉を簡便に行うことが可能となる。
本発明に係る開閉体の構造を備えた開閉体装置の全体斜視図である。 開閉体駆動装置のカバーを外した正面図である。 図2における左端部及び中央部の要部拡大図である。 図2における縦断面図である。 図2の要部拡大斜視図である。 図2における左端部及び中央部の要部平断面図である。 転動機構の分解斜視図である。 転動機構における揺動板の揺動範囲を示す要部正面図である。 開閉体の上昇時の動作説明図である。 開閉体の下降時の動作説明図である。 変形例に係る開閉体の構造の要部平断面図である。 図11の側断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る開閉体の構造を備えた開閉体装置の全体斜視図である。
本実施形態に係る開閉体の構造は、開閉体装置として例えば既存手動シャッター装置に好適に用いることができる。既存手動シャッター装置としては、例えば家屋などの建物の窓などの開口部分に配設される窓シャッターを挙げることができる。
図1に示すシャッター装置11は、本実施形態に係る開閉体の構造を備える。このシャッター装置11は、既存手動シャッター装置の移動端縁20を構成する移動端縁構成部材である座板を、開閉体駆動装置である電動座板13に交換することにより構成されている。
開口部15の上縁部分には、従来同様のシャッターケース17が取り付けられる。シャッターケース17の内部には、開閉体であるシャッターカーテン19を巻き取る巻取り部(図示略)が設けられている。巻取り部には、巻き取り力を付勢するとともに、下降時の引き出し荷重の増加を緩和するバランススプリングが取り付けられている。
シャッターカーテン19は、建物等の開口部15を開閉する。シャッターカーテン19は、横に長い短冊形状の複数のスラット21が開閉方向である上下方向に連結されて構成され、可撓自在となり、シャッターケース17内に巻回可能となる。上記のように、シャッターカーテン19の移動端縁20は、既存の座板から電動座板13へと交換されている。電動座板13の例えば屋外面には、長手方向両端に、一対のストッパ23が設けられる。ストッパ23は、シャッターカーテン19のシャッターケース内への呑み込みを規制する。
開口部15には、左右で一対のガイドレール25が垂直に固定される。一対のガイドレール25は、シャッターカーテン19の電動座板13を挟む両縁部を案内する。一対のガイドレール25は、下端に亘って設けられた下枠27により連結される。下枠27の左右の両端は、それぞれのガイドレール25の外側を覆う一対の外枠29の下端に接続される。それぞれのガイドレール25には、開口部15を挟む対向面に、シャッターカーテン19の両縁部を挿入するレール溝31が形成される。本実施形態において、それぞれのガイドレール25は、レール溝31を挟む一対の面が、後述する転動面33となる。
電動座板13には、制御部である制御基板35(図2参照)が設けられる。制御基板35には、無線通信の送受信部を備えている。また、電動座板13には、無線で動作制御を可能とする操作スイッチ37を具備する。操作スイッチ37は、開口部近傍の壁面に取り付けてもよく、また、携帯型としてもよい。
なお、本実施形態では、開閉体が上下方向に移動する昇降式のシャッター装置11を例に説明するが、この他、シャッター装置は、シャッターカーテン19が横方向に開閉移動、すなわち複数のスラット21が垂直方向を長手方向として構成され、開口部を開閉する横引きシャッター装置等であってもよい。
図2は開閉駆動装置(電動座板)13のカバー39を外した正面図である。
電動座板13の長手方向両端には、略平板状のガイド突起41が突出する。ガイド突起41は、シャッターカーテン19の各スラット両縁部と同様に、ガイドレール25のレール溝31に挿入される。電動座板13は、長尺の装置筐体43を有する。装置筐体43は、長手方向両端に、一対の転動機構45を収容する。
装置筐体43には、駆動源である電動モータ47、電源部51、及び制御部である制御基板35が収容される。本実施形態において、電源部51は、着脱自在な電池、好ましくは充電池よりなる。装置筐体43には、充電池を充電するための充電用電源口49が設けられてもよい。充電池としては、例えば市販の単3形の大きさ等とされ、これを使用する。市販の充電池を用いることで、入手を容易にし、また単3形など汎用性のある形状とすることでも入手、取り扱いを容易にすることができる。これにより、ユーザーは、例えば装置筐体43側に形成される開口蓋(図示せず)を開け、電源部51の電池ボックス等から充電池を取り外すことにより、内蔵の充電池を交換、充電も可となる。外部電源接続端子となる充電用電源口49を用いることでも電源部51の充電池を充電させることもできる。これにより、コードを接続して例えば商用電源などから充電することが可能となる。されに、充電方式としては、充電端子などが表出しない非接触型充電器を用いることもできる。また、充電池の充電のために、電動座板13の屋外面のカバー39に、太陽電池パネル、太陽電池モジュールのオプションも取付可能とすることができる。
転動機構45は、装置筐体43の少なくとも長手方向の一方の端部に設けられる。本実施形態では、装置筐体43の両端にそれぞれ設けられる。転動機構45は、後述の転動部材である転動ローラ109,111が、ガイドレール25の転動面33に当接する。転動機構45は、電源部51の給電で駆動する電動モータ47の駆動力により転動部材をガイドレール25の転動面33に転動させ、装置筐体43を開閉の方向に移動させる。
電動モータ47は、装置筐体43の長手方向略中央に設けられている。電動モータ47は、回転力を伝達する一対のドライブシャフト53により、両側の転動機構45へ接続されている。また、装置筐体43は、下端に垂下する感知レバー55を備えている。
図3は図2における左端部及び中央部の要部拡大図、図4は図2における縦断面図である。
図3に示すように、装置筐体43の長手方向中央には、図4に示す作動片57を下向きに備えた感知センサ59が設けられる。装置筐体43の下面には、上記の感知レバー55が、揺動縁部56を中心に、上方へ揺動自在となってカバー39に支持される。感知レバー55は、シャッターカーテン19の下降時、障害物に当たると、上方へ揺動する。揺動した感知レバー55は、感知センサ59の作動片57を押し上げる。これにより、感知センサ59の接点が閉じて障害物検知信号が制御基板35へ出力される。また、シャッターカーテン19の全閉時には、下枠27に感知レバー55が当接し押し上げることとなって、全閉検知信号として制御基板35へ出力される。
また、装置筐体43の長手方向両端には、上方に向かって接触子61を突出させた戸当たりセンサ63がそれぞれ設けられる。戸当たりセンサ63は、シャッターカーテン19が巻き取られて、電動座板13がシャッターケース17に接近すると、シャッターケース17の下面により接触子61が押下される。これにより、戸当たりセンサ63の接点が閉じてシャッターカーテン19の全開検知信号が制御基板35へ出力される。
電動モータ47には、ギアボックス65が付設される。ギアボックス65には、電動モータ47の出力軸からの回転が伝達される複数のギア列が設けられる。このギアボックス65は、電動モータ47からの回転を、左右一対のドライブシャフト53に振り分けて伝達する。つまり、一つの電動モータ47で、左右の転動機構45を駆動するように構成されている。ドライブシャフト53は、基端とギアボックス65との間、先端と転動機構45との間に、ユニバーサルジョイント67が介装されて接続される。
図5は図2の要部拡大斜視図である。
本実施形態において、転動機構45は、一対の揺動板69と、転動部材としての一対の転動ローラ109,111と、連動ギア71と、摩擦部材である摩擦板73(図7参照)と、を有する。
一対の揺動板69は、スペーサ75(図7参照)を挟むことで間隙を有して一体に固定される。一体となった揺動板69は、軸線がシャッターカーテン19の表裏方向となる支軸77に、揺動自在に支持される。支軸77は、装置筐体43に固定されたベース板79に設けられる。支軸77は、揺動板69を揺動支持するとともに、連動ギア71も回転支持する。つまり、支軸77は、揺動板69の揺動支持軸と、連動ギア71の回転支持軸とに共用されている。揺動板69は、例えば扇形状に形成することができる。
一対の転動ローラは、揺動板69のガイドレール25に対向する揺動板縁部に、シャッターカーテン19の開閉の方向に離間して設けられる。転動機構45は、ベース板79を介して装置筐体43に固定される。転動機構45に接続されるユニバーサルジョイント67の先端には、ウォームギア81が固定される。ウォームギア81は、ベース板79に回転自在に支持される。
図6は図2における左端部及び中央部の要部平断面図である。
ベース板79には、このウォームギア81に噛合するウォームホイール83が回転自在に支持される。ウォームホイール83には、同軸で一体に回転する駆動ギア85が設けられている。駆動ギア85は、ベース板79に回転自在に支持されるアイドルギア87に噛合する。このアイドルギア87は、上記の連動ギア71に噛合している。すなわち、駆動ギア85は、ドライブシャフト53からの回転力が伝わり、アイドルギア87を介して連動ギア71に回転力を伝達する。
図7は転動機構45の分解斜視図である。
本実施形態において、揺動板69は、一対設けられる。一対の揺動板69は、連動ギア71を挟んだ状態で回転自在に支持する。より具体的には、連動ギア71の両側面には環状突部89が同心円で略円筒状となって形成される。連動ギア71は、この環状突部89の外周面が、揺動板69の支持穴91により支持される。連動ギア71の環状突部89には、支軸77が貫通される。支軸77は、一方の揺動板69から表出する一端が、ベース板79に固定された固定ビス93に螺着固定される。連動ギア71を貫通して他方の揺動板69から表出した支軸77の他端には、固定板95がビス97により螺着固定される。これらベース板79と揺動板69との間、及び揺動板69と固定板95との間には、摩擦板73が挟入される。摩擦板73には、例えばウェブワッシャを用いることができる。固定ビス93とビス97とで固定される支軸77に、連動ギア71が回転自在となり、この連動ギア71の両ギア側面99はベース板79と固定板95との間でクリアランスを有して回転自在に取り付けられる。連動ギア71の両環状突部89に揺動板69が揺動自在とされる。そして、各摩擦板73は、両揺動板69のそれぞれ外方に位置して各環状突部89の周囲に位置し、揺動板69の外面とベース板79との間、及び揺動板69の外面と固定板95との間で挟入状態となり、ベース板79と固定板95とに対して一定の摩擦力で揺動板69に接触し、揺動自在としている。
従って、連動ギア71が回転すると、同軸の揺動板69を連れ回し、同方向に回転させる。揺動板69は、ストッパ突起101が、揺動規制部材103(図5参照)に当接し、所定の角度以上の回転が規制される。揺動規制部材103に当接した揺動板69は、回転が止まるが、摩擦板73によって揺動板69は回転が規制され、それ以上の連れ回りによる揺動が規制される。連動ギア71が逆回転されれば、同様の作用により揺動板69は、逆方向に揺動されてそれ以上の揺動が規制される。つまり、揺動板69は、首振り機構で支持される。
一対の揺動板69の間には、シャッターカーテン19の開閉の方向に離間して上走行ギア105と、下走行ギア107が回転自在に支持される。上走行ギア105及び下走行ギア107は、連動ギア71に噛合する。上走行ギア105の軸方向両端には、転動ローラである一対の上ローラ109が揺動板69の外側で同軸に固定される。また、下走行ギア107の軸方向両端には、転動ローラである一対の下ローラ111が揺動板69の外側で同軸に固定される。つまり、上ローラ109及び下ローラ111は、スラット21の表裏側で一対設けられる。上ローラ109及び下ローラ111は、ガイドレール25に対向する揺動板縁部に、シャッターカーテン19の開閉の方向に離間して設けられる。つまり、上ローラ109及び下ローラ111は、電動モータ47から回転が伝達される連動ギア71により回転駆動する。
この転動機構45では、連動ギア71の回転により揺動板69を連動ギア71の回転方向と同方向に連れ回りによって揺動するので、上ローラ109または下ローラ111の何れか一方をガイドレール25に当接させることになる。
図8は転動機構45における揺動板69の揺動範囲を示す要部正面図である。
揺動板69は、ストッパ突起101が揺動規制部材103に当接する揺動範囲Aで揺動が可能となる。揺動板69が揺動すると、上ローラ109または下ローラ111が転動面33に押圧される。上ローラ109及び下ローラ111の外周面には、ウレタンやゴム等の弾性部材が設けられている。上ローラ109及び下ローラ111の外周面には、転動面33に対して滑りにくくするための凹凸が設けられていてもよい。従って、転動面33に押圧された上ローラ109及び下ローラ111は、弾性部材を弾性変形させて転動面33に接する。上ローラ109及び下ローラ111は、経年で磨り減ることがあっても、揺動板69が揺動するので、転動面33への押圧状態は変わらず、また、装置筐体43の両端に転動機構45を備えることから両端外方向に上ローラ109,下ローラ111を押圧方向とし突っ張り状態を保って使用可能となる。
なお、揺動板69は、首振り機構に、さらににバネなどの付勢手段を付加して、付勢力を付与する構成、例えばベース板79を装置筐体43に対して端部方向へ突出させるような構成としてもよい。これにより、転動ローラの押圧だけでなく、より確実な突っ張り状態にできる。
次に、開閉体の構造の適用方法を説明する。
本実施形態に係る開閉体の構造は、[1]既存手動シャッター装置の移動端縁20の移動端縁構成部材である座板を電動座板13に交換する、[2]既存手動シャッター装置の最下端となる移動端縁20の移動端縁構成部材である座板のさらに下に電動座板13を連結する、[3]手動シャッター装置に電動座板13を予め工場内で組み付けて販売する、の3つの形態で適用が可能となる。
[1]の交換の場合、電動座板13は、上記実施形態のように、既存の手動シャッター装置の座板を取り外して取り付けられる。
[2]の連結して増設の場合、電動座板13は、既存の手動シャッター装置の座板に対してさらに取り付けられる。例えば既存手動シャッター装置のシャッターカーテン19の座板の下に、さらに電動座板13を取り付ける。シャッターカーテン19の下に、電動座板13を追加するだけで、手動シャッター装置が電動シャッター装置となる。
[3]の組み付け販売の場合、電動座板13は、工場組立時に手動シャッター装置に組み込まれる。シャッターケース17にはシャッターカーテン19を巻き取るための空間があればよく、電気設備構成などは不要となる。電装部分は、座板部分のみで構成可能となる。従来の電動シャッター装置では、シャッターケース内へ電源線を引き込んだり、ガイドレール内に電線等があったりする。これに対し、電動座板組み付け構成の場合、電池内蔵構造であるので、配線の引き回しなどが不要である。移動端縁20である最下端の座板に電動部分があるので、その他の電気配線が不要となって、電動によるシャッターカーテン19の開閉が可能となる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図9は開閉体の上昇時の動作説明図である。
操作スイッチ37によりシャッターカーテン19を上昇させる信号が制御基板35に入力されると、電動モータ47が駆動し、連動ギア71が図9の時計回りに回転される。連動ギア71が時計回りに回転されると、揺動板69も連れ回ることで同方向に揺動される。揺動板69が時計回りに揺動される結果、揺動板69の下ローラ111がガイドレール25の転動面33に押しつけられる。このとき、下ローラ111は、噛合する連動ギア71の回転により、反時計回りに回転する。揺動板69は、下ローラ111がガイドレール25の転動面33に当接することで、揺動が規制される。揺動板69は、連動ギア71の環状突部89に対して滑り、摩擦板73の摩擦で停止状態となって、連動ギア71は回転を続ける。これにより、電動座板13は、シャッターカーテン19を上昇させる方向に移動させる。なお、この際、連動ギア71に噛合する上走行ギア105及び上ローラ109は、転動面33から離間し、反時計回りで空転状態となる。
本実施形態では、電動座板13の長手方向両端に転動機構45が設けられる。電動座板13の両端に同じ転動機構45があることで、双方の下ローラ111が転動面33に押圧され、突っ張る状態となる。その結果、適正な摩擦が生じて、電動座板13を略水平に保ちながら上昇動作が可能となる。
図10は開閉体の下降時の動作説明図である。
また、操作スイッチ37によりシャッターカーテン19を下降させる信号が制御基板35に入力されると、電動モータ47が駆動し、連動ギア71が図10の反時計回りに回転される。連動ギア71が反時計回りに回転されると、揺動板69も連れ回ることで同方向に揺動される。揺動板69が反時計回りに揺動される結果、揺動板69の上ローラ109がガイドレール25の転動面33に押しつけられる。このとき、上ローラ109は、噛合する連動ギア71の回転により、時計回りに回転する。揺動板69は、上ローラ109がガイドレール25の転動面33に当接することで、揺動が規制される。揺動板69は連動ギア71の環状突部89に対して滑り、摩擦板73の摩擦で停止状態となって、連動ギア71は回転を続ける。これにより、電動座板13は、シャッターカーテン19を下降させる方向に移動させる。なお、この際、連動ギア71に噛合する下走行ギア107及び下ローラ111は、転動面33から離間し、時計回りで空転状態となる。
電動座板13では、上ローラ109と下ローラ111とが、それぞれ表裏に対となって設けられる。これは、ガイドレール25のレール溝31の両側を転動させるためでもあるが、ガイドレール25は、それ自体の長手方向に渡って垂直に且つ左右が互いに平行となって設けられていない誤差等が生じている場合がある。このような場合、表裏に対のうち片側だけでも転動すれば、昇降が可能となる。すなわち、電動座板13は、上ローラ109と下ローラ111とをそれぞれ表裏に対で設けることにより、転動面33への接触をより確実にしている。なお、表裏に対を、片側のみとすると、左右方向に長尺なスラット21が、ローラの有る無しで撓んでしまい、ローラのある面が突っ張ることで湾曲する虞がある。上ローラ109と下ローラ111を表裏に対で設けることは、このような不具合も生じにくくできる。
また、電動座板13の長手方向一方の端部だけに上ローラ109と下ローラ111を設けて、他方をフリーとすると、すなわち駆動力が発生する部分を一方のみとすると、開口の幅方向でバランスが悪くなり、シャッターカーテン19の片下がりが起きる虞がある。本実施形態の電動座板13は、長手方向両端に転動機構45をそれぞれ設けることにより、シャッターカーテン19の片下がりを抑制している。ただし、電動座板13は、横引きシャッターに適用される場合には、電動座板13の長手方向が垂直方向となるので、片側だけ、例えば下側のみに転動ローラを設ける構成としても支障のない作動が可能となる。
また、電動座板13は、例えば開閉の途中で停止させた場合、ウォームギア81を含む歯車減速機により、逆転を規制して停止状態を保つことができる。上ローラ109または下ローラ111を介して突っ張り状態を保つので、昇降動作を制動することができる。
このように、本実施形態に係る開閉体の構造では、シャッターカーテン19の座板に、電動座板13が設けられる。電動座板13は、ガイドレール25に当接する転動機構45を備える。転動機構45は、電動座板13の装置筐体43に収容される電源部51の給電で駆動する電動モータ47の駆動力により転動部材であるローラ109,111をガイドレール25に沿って転動する。電動座板13は、ローラ109,111がガイドレール25を転動することにより、装置筐体43に接続されたシャッターカーテン19を開閉方向に移動させる。従って、開閉体の構造は、シャッターカーテン19の座板部分に電動駆動に必要となる機械要素やセンサー類などの電気要素を集約して組み込むことができ、座板そのものを駆動してシャッターカーテン19を開閉する。これにより、既存手動シャッター装置を極めて容易に電動化できる。
この開閉体の構造では、連動ギア71が回転すると、連動ギア71と噛合している一対の転動ローラ109,111がともに回転する。同時に、揺動板69が、連動ギア71の回転方向と同方向に連れ回ることで回転して揺動する。この揺動により、押しつけられた一方の転動ローラが、ガイドレール25に接触しながら回転する。なお、他方の転動ローラは、空転する。転動ローラの接触により、揺動板69は、それ以上の揺動が規制され、連動ギア71の回転が伝わらず連れ回りを起こさない。揺動板69は、摩擦板73によってその揺動角度が維持され、連動ギア71は回転を転動ローラ109,111に伝達する。これにより、転動ローラは、ガイドレール25に沿って転がりながら動き(転動し)、装置筐体43、すなわち、電動座板13の全体を移動させる。つまり、電動座板13は、シャッターカーテン19を開閉移動させるための駆動装置となる。その結果、一対の転動ローラを選択的に当接することにより既存のガイドレール25を転動機構45の一部として利用することができ、追加部材を少なくできる。
この開閉体の構造では、電動座板13の電源部51が装置筐体43に収容される充電池となる。このため、電動モータ47に給電を行うための電源線を、外部から電動座板13に接続する必要がなくなる。つまり、電動座板13は、完結した装置として駆動でき、ガイドレール25に沿って移動自在となる。また、電源部51は、充電池であることにより、繰り返しの使用が可能となる。その結果、電源部51を充電池とすることにより、外部からの電源線の接続や制御配線の引き回し工事を不要にして、組付け工数、製造コストを低減できる。
この開閉体の構造では、上記した[1]の交換の場合では、先ず、シャッターカーテン19は巻き取られた状態とし、既存手動シャッター装置の片側のガイドレール25が外され、シャッターカーテン19を下端の移動端縁20側から引き出される。引き出されたシャッターカーテン19から移動端縁20を構成する移動端縁構成部材である座板が抜かれ、取り除かれる。抜いた座板の代わりに、電動座板13が差し入れられて交換される。電動座板13の装着されたシャッターカーテン19をシャッターケース17内へ巻き取らせ、ガイドレール25に係合させた後、ガイドレール25を元に戻す。これにより、手動シャッター装置は、シャッターカーテン19が自立駆動可能となった電動シャッター装置に変わる。その結果、既存手動シャッター装置の座板を電動座板13に交換するのみで、容易に電動化工事を実現できる。
この開閉体の構造では、上記した[2]の増設の場合では、既存手動シャッター装置の座板に、さらに電動座板13が装着される。すなわち、ガイドレール25を外すなどの上記[1]の工事を不要とすることが可能になる。これにより、手動シャッター装置は、シャッターカーテン19の座板に電動座板13を追加するだけで、全開時の開口面積が若干減るものの、シャッターカーテン19が自立駆動可能となった電動シャッター装置に簡単に変更可能となる。その結果、既存手動シャッター装置の座板に電動座板13を追加するのみで、さらに、容易に電動化工事を実現できる。この増設による電動化は、特に、手動シャッター装置が設置されている場所において、既設の座板を抜き取ることが不可能な狭い場合において有効であり、また、建物開口の間口高さが高く、高所作業が困難な場合にも有効である。
次に、本発明に係る開閉体の構造の変形例を説明する。
図11は変形例に係る開閉体の構造の要部平断面図、図12は図11の側断面図である。
開閉体の構造は、転動機構113を、長尺案内部材と、転動部材である歯車状部材と、を用いて構成してもよい。長尺案内部材は、ガイドレール25に固定され、ガイドレール25の延在方向に複数の凹凸部を備えるものとする。この長尺案内部材としては、例えばチェーン115を用いることができる。歯車状部材は、電動モータ47から回転が伝達され凹凸部に係合して長尺案内部材に沿って転動する。この歯車状部材としては、例えばスプロケット117を用いることができる。この構成例では、チェーン115をガイドレール25のレール溝内に配置し、ガイドレール25内へスプロケット117を挿入することもできる。
また、長尺案内部材と、歯車状部材とは、上記のチェーン115とスプロケット117の組合せの代わりに、ラックとピニオンの組合せで構成してもよい。
この変形例に係る開閉体の構造では、長尺案内部材であるチェーン115が、ガイドレール25のレール溝31に沿って固定される。チェーン115は、延在方向に複数の凹凸部を等間隔に備える。凹凸部には、転動機構113の歯車状部材であるスプロケット117が噛合する。従って、電動モータ47から回転が伝達されたスプロケット117が回転すると、スプロケット117は、ガイドレール25に沿ってチェーン115の凹凸部に噛み合い、転がりながら動き、装置筐体43、すなわち、電動座板13の全体を移動させる。つまり、電動座板13は、シャッターカーテン19を開閉移動させるための駆動源となる。その結果、ガイドレール25に固定したチェーン115に、スプロケット117を噛合により転動させるので、スリップを抑制してシャッターカーテン19を確実に昇降開閉できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の構成例では、手動シャッター装置が窓シャッターである場合を例に説明したが、この他、手動シャッター装置は、軽量シャッターやガレージなどに設けられるシャッターなど、他の構成のシャッター装置であってもよい。また、開閉体の構造は、スラット連結構成のシャッターカーテン以外、例えばパイプなどで構成されるグリルカーテンやシート状のシートカーテン、パネルで構成されるパネルカーテン等にも適用可能となる。
また、上記の構成例では、電動座板13に一対の転動機構45を設けたが、転動機構45は、電動座板13の長手方向一方の端にのみ設けられてもよい。また、上記の構成例では、開閉体駆動装置を座板と交換、或いは座板に付設する場合を説明したが、開閉体駆動装置は、シャッターカーテンを構成するスラット21の屋内面、或いは座板の屋内面に設けることもできる。この場合、開閉体の厚みは増えるが、電動化を容易に実現することができる。
さらに、開閉体の構造は、昇降によって開閉する開閉体だけでなく、左右方向を開閉方向とする横引きシャッターに適用されてもよい。また、開閉体の構造は、上昇することで閉鎖となるシャッター装置11に適用されてもよく、シャッターカーテンなどの開閉体の開閉方向は限定されない。
また、転動部材と転動面33の配設位置については、上記のように、ガイドレール25のレール溝31を挟む一対の面以外に、ガイドレール25の内部のレール溝底面やレール溝側面であってもよい。これにより、転動面33が表出せずに隠れ、シャッター装置として見栄えをよくすることができる。
従って、本実施形態に係る開閉体の構造によれば、既存手動シャッター装置の電動化工事がきわめて容易に実現でき、また、電動シャッター装置の製造コストも大幅に低減できる。
13…開閉体駆動装置(電動座板)
15…開口部
19…開閉体(シャッターカーテン)
20…移動端縁
25…ガイドレール
35…制御部(制御基板)
43…装置筐体
45…転動機構
47…駆動源(電動モータ)
51…電源部
69…揺動板
71…連動ギア
73…摩擦部材(摩擦板)
77…支軸
99…ギア側面
109…転動部材(転動ローラ(上ローラ))
111…転動部材(転動ローラ(下ローラ))
115…長尺案内部材(チェーン)
117…歯車状部材(スプロケット)

Claims (4)

  1. 開口部を開閉する開閉体と、
    前記開口部に固定され前記開閉体の移動端縁を挟む両縁部を案内する一対のガイドレールと、
    前記移動端縁に設けられる開閉体駆動装置と、
    を備え、
    前記開閉体駆動装置は、
    前記移動端縁に沿う長尺の装置筐体と、
    前記装置筐体に収容される駆動源、電源部、及び制御部と、
    前記装置筐体の少なくとも長手方向の一方の端部に設けられ、前記ガイドレールに当接し、前記電源部の給電で駆動する前記駆動源の駆動力により転動部材を転動して前記装置筐体を前記開閉の方向に移動させる転動機構と、
    を備えており、
    前記転動機構は、
    前記開閉体の表裏方向で前記装置筐体に固定された支軸に揺動自在に支持される揺動板と、
    前記揺動板の前記ガイドレールに対向する揺動板縁部に、前記開閉の方向に離間して設けられる前記転動部材としての一対の転動ローラと、
    前記支軸に支持されて前記駆動源から回転が伝達され、一対の前記転動ローラを回転駆動するとともに、前記揺動板に接触状態とされ、該揺動板の揺動方向を連れ回りにて同方向へ促し、該揺動板の揺動によって前記一対の前記転動ローラの何れか一方を前記ガイドレールに当接させる連動ギアと、
    前記揺動板と前記装置筐体側との間に摩擦接触状態で介設され、前記揺動板の揺動により前記転動ローラを前記ガイドレールに当接させた状態で、該揺動板と前記連動ギアとの連れ回りを規制し、前記揺動板の揺動を停止させる摩擦部材と、
    を備えることを特徴とする開閉体の構造。
  2. 請求項1に記載の開閉体の構造であって、
    前記電源部が充電池であることを特徴とする開閉体の構造。
  3. 請求項1または2に記載の開閉体の構造であって、
    前記開閉体駆動装置が、
    既存の手動シャッター装置の移動端縁を構成する移動端縁構成部材にさらに取り付けられることを特徴とする開閉体の構造。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載の開閉体の構造の電動化方法であって、
    前記開閉体駆動装置が、
    既存の手動シャッター装置の移動端縁を構成する移動端縁構成部材を取り外して取り付けられることを特徴とする開閉体の構造の電動化方法
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