JP6776044B2 - 吐出キャップ - Google Patents
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Description
しかしながら、上記特許文献1の吐出キャップでは、内容物の吐出後に逆止弁が作動して内部容器を密閉するため、吐出孔から逆止弁までの空間に内容物が残留してしまう虞があった。
この時、外部容器が形状を復元していく間は外部容器内は負圧状態であるため、吸入弁から外気を吸引し終わるまでの間、吐出口から逆止弁までの空間に残留している内容物は逆止弁と弁座との間の微小な隙間を通り、内部容器へ吸引、回収される。さらに、逆止弁と弁座との間の微小な隙間は十分に薄いため、内部容器へ吸引された残液の一部が表面張力により逆止弁と弁座との間の隙間に留まり、内部容器内への外気の進入を防止できる。
また、特許文献2における円筒状内側壁部19と環状壁部10との接続部周辺のように吐出口から逆止弁までの空間に弁座の上端よりも低い箇所がある場合、残留した内容物を十分に容器内部に回収できずに残留してしまう虞があるという問題があった。
また、微小な隙間の形成領域は逆止弁と弁座との間に限定されるため、高粘度液等の流動しにくい内容物を回収したい場合、逆止弁と弁座との間に形成した微小な隙間だけでは流量が十分に確保できずに内容物を容器内部へ回収しきれない虞があるという問題があった。
また、弁座上に回収流路を設ける場合に比べて、容器口部よりも内側且つ弁座よりも外側に回収流路を設けた方が、回収流路の総断面積をより増加できる。即ち、高粘度液等の流動しにくい内容物に対しても迅速に容器内部へ回収可能な回収流路を形成することができる。
また、弁室は、キャップ本体の係合壁部に中栓が嵌合することで形成され、中栓と係合壁部の間に回収流路を設けることで、流路を容易に形成できるとともに、形状の設計自由度も高く、中栓側のみを形状変更して回収流路の形状を変更する場合、同じキャップ本体を形状の異なる中栓に対して使用することができる。
請求項3に記載の構成によれば、吐出キャップは、キャップ本体に嵌合する上蓋を有し、上蓋には、吐出口を閉塞する閉塞栓が設けられているため、上蓋をキャップ本体に嵌合することで、内容物が吐出口から漏出することを防ぐとともに、吐出口から弁室内に外気が流入することを防止できる。
請求項4に記載の構成によれば、閉塞栓は、上蓋を閉じた際に逆止弁を押圧するため、逆止弁による供給孔の閉塞をより強固にでき、吐出時以外に内容物が容器内部から漏出することを防ぐことができる。
吐出キャップ100は、容器200の容器口部201に嵌合され、容器200の内部に収容された内容物Pを吐出するものであり、図1乃至図3に示すように、キャップ本体110と、上蓋120と、弁室130とが設けられている。
嵌合壁部112及びスカート壁115が容器口部201との嵌合部であり、キャップ本体110と容器200とは、嵌合壁部112とスカート壁115の内周面上方に設けられた係合凸部117との間に容器口部201を挿入することで嵌合し、スカート壁115の内周面下方に設けられた係止リブ116を、容器口部201の係止突条202が乗り越えた位置で吐出キャップ100と容器200との位置関係が固定される。
また、係合壁部114の下端部には内方に突出する突条114aが形成されている。
底部133上面から筒部138内面との弧状接続領域には後述する弁部139の弁シール面139aと当接する弁座134が形成されている。
接続片141は周方向に等角度間隔を置いて3個配設される帯状部材である。よって、弁部139には接続片141の弾性力による下向きの復元力が常時作用せしめられる。
弁室130内には、下方に付勢された逆止弁132の弁部139が、底部133の供給孔135の周囲に形成された弁座134に当接するように設けられている。
また、図3を参照すると底部133は半径方向外方に向かって下方へ傾斜しており、底部133の外側面には、底部133の上面から下面にかけて0.05mm程度の浅い溝部136が6箇所設けられており、底部133及び係合柱部137と係合壁部114とが当接することで、逆止弁132が弁室130内に係合保持されるとともに、溝部136と係合壁部114の突条114aとによって、弁室130と容器200の内部とを連通する細長い回収流路142が形成されている。
まず、内容物Pの吐出手順を説明する。容器200を外側から押圧すると、容器200は変形し、加圧された内容物Pが、弁座134側に付勢されている逆止弁132の弁部139を供給孔135から押し上げ、弁部139の弁シール面139aと弁座134との間を通り、弁室130内へ流入する。
さらに容器200への押圧を続けると、内容物Pは吐出口113aを通って吐出キャップ100外へ吐出される。このとき、回収流路142は供給孔135に比べて十分に細いため、回収流路142を通って弁室130内へ流入する内容物Pはほぼない。
弁室130内の内容物Pは、逆止弁132の閉塞までの僅かな時間は、供給孔135から容器200内に戻るが、全量が戻ることはなく、閉塞後にも弁室130内に内容物Pが残留する。
なお、上述した実施形態では、容器は内容物を収容する可撓性の内部容器と、内部容器を内包する弾性を備えた外部容器とで構成されているものとして説明したが、容器の構成はこれに限定されず、例えば、内部容器を用いずに外部容器のみで構成してもよく、容器底部に上下動可能なピストンを設けて、容器内容積が可変となるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、吐出キャップにはヒンジ接続された上蓋が設けられているものとして説明したが、吐出キャップの形態はこれに限定されず、例えば、上蓋がなくてもよく、キャップ本体とは別体のスクリューキャップ式の上蓋として設けてもよい。
また中栓の底部に回収流路が形成されているものを説明したが、回収流路の形成位置はこれに限定されず、例えば、係合壁部の内面に回収流路を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、底部の外側面に底部の上面から下面にかけて0.05mm程度の浅い溝部が6箇所設けられ、溝部と係合壁部の突条とによって、弁室と容器の内部とを連通する細長い回収流路が形成されているものとして説明したが、溝部の数やサイズはこれに限定されず、例えば、溝部が1つでもよく、0.1mm程度の浅い溝部でもよい。
110 ・・・ キャップ本体
111 ・・・ 本体天面
112 ・・・ 嵌合壁部
113 ・・・ 吐出筒
113a ・・・ 吐出口
114 ・・・ 係合壁部
114a ・・・ 突条
115 ・・・ スカート壁
116 ・・・ 係止リブ
117 ・・・ 係合凸部
120 ・・・ 上蓋
121 ・・・ 上蓋天面
122 ・・・ 閉塞栓
130 ・・・ 弁室
131 ・・・ 中栓
132 ・・・ 逆止弁
133 ・・・ 底部
134 ・・・ 弁座
135 ・・・ 供給孔
136 ・・・ 溝部
137 ・・・ 係合柱部
138 ・・・ 筒部
139 ・・・ 弁部
139a ・・・ 弁シール面
140 ・・・ 基部
141 ・・・ 接続片
142 ・・・ 回収流路
200 ・・・ 容器
201 ・・・ 容器口部
202 ・・・ 係止突条
P ・・・ 内容物
Claims (6)
- 容器口部に嵌合され、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出キャップであって、
前記吐出キャップは、キャップ本体と中栓とを有し、
前記吐出キャップは、容器口部と嵌合する嵌合部と、容器内部に収容された内容物を吐出する吐出口とを有するとともに、容器内部と前記吐出口との間に区画された弁室をさらに有し、
前記弁室には、容器内部と連通し内容物を取り出す供給孔及び弁座を有する底部と、逆止弁と、前記弁室と容器内部とを連通する少なくとも1つの回収流路とが設けられ、
前記逆止弁は前記供給孔の軸線方向に沿って摺動可能に設けられるとともに、前記弁座方向に付勢されて前記弁座と当接可能に構成され、
前記回収流路は、少なくとも容器口部よりも内側且つ前記弁座よりも外側に設けられ、
前記キャップ本体には、前記キャップ本体の本体天面から上方に突出した前記吐出口と、前記本体天面の下面から円筒状に垂下した係合壁部とが設けられ、
前記中栓には、前記供給孔および前記弁座を有した前記底部が設けられ、
前記弁室は、前記係合壁部に前記中栓が嵌合することで形成され、
前記中栓と前記係合壁部の間には、前記回収流路が設けられていることを特徴とする吐出キャップ。 - 前記回収流路は、前記弁座の上端よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吐出キャップ。
- 前記吐出キャップは、上蓋を有し、前記上蓋には、前記吐出口を閉塞する閉塞栓が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の吐出キャップ。
- 前記閉塞栓は、前記上蓋を閉じた際に、前記逆止弁を押圧することを特徴とする請求項3に記載の吐出キャップ。
- 前記中栓の前記底部の外周面には、上下方向に連通した回収溝が設けられており、前記中栓と前記係合壁部とが嵌合し、前記回収溝と前記係合壁部とが当接することで、前記回収流路を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の吐出キャップ。
- 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の吐出キャップに嵌合する容器であって、
前記容器は、内容物を収容する可撓性の内部容器と、前記内部容器を内包する外部容器とを有した容器であって、
前記外部容器には、前記内部容器と前記外部容器との間に外気を吸引可能な吸入弁が設けられていることを特徴とする容器。
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