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JP6735124B2 - 管継手および離脱防止部材 - Google Patents

管継手および離脱防止部材 Download PDF

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JP6735124B2 JP2016062929A JP2016062929A JP6735124B2 JP 6735124 B2 JP6735124 B2 JP 6735124B2 JP 2016062929 A JP2016062929 A JP 2016062929A JP 2016062929 A JP2016062929 A JP 2016062929A JP 6735124 B2 JP6735124 B2 JP 6735124B2
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Description

本発明は管を接合するのに使用される管継手、および管継手に備えられる離脱防止部材に関する。
従来、この種の管継手としては、例えば図24に示すように、受口101の内面の周方向溝102にロックリング103を配置し、一方、挿口104に挿口突部105を設け、この挿口突部105をロックリング103に係合させることにより挿口104の脱け出しを防止する管継手100が知られている。
ロックリング103は一箇所が切断された一つ割りの円環状の部材であり、管接続時で受口101に挿口104を挿入する際、ロックリング103が邪魔にならないよう、図25に示すように拡径具106を受口101の開口側から受口内面に沿わせて挿入し、先端106aをロックリング103の割り部に介挿してロックリング103の径rを拡大し、ロックリング103を受口101の周方向溝102内に収め、挿口突部105を通過させるようにすることが行われる。
挿口突部105がロックリング103を通過した後、拡径具106をロックリング103から外すことにより、拡径していたロックリング103の径rを縮小して、図24に示すように、ロックリング103を挿口104に外嵌させて挿口104の外周に抱き付かせる。尚、図中107はシール用ゴム輪、108は押輪、109は締結ボルトを示す。
これによると、図24に示したように、挿口104が受口101から抜け出ようとするとき、挿口突部105がロックリング103に係合し、一方、ロックリング103は周方向溝102の内面に係合することによって抜け出し防止を図るようにしている。
この際、ロックリング103に、径方向外方Zへ捩れて倒れようとする力が作用し、ロックリング103の取付姿勢が不安定になる虞があった。これに対して、ロックリング103の取付姿勢を安定させるためには、管軸方向におけるロックリング103の幅Wを大きくすることが好ましい。
尚、上記のような管継手は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2004−232679
しかしながら上記の従来形式では、ロックリング103の幅Wを大きくすると、ロックリング103の強度が高くなり過ぎて、管接続時、図25に示すように、挿口104を受口101に挿入する際、拡径具106でロックリング103の径rを拡大するのに強大な力が必要となり、ロックリング103の拡径作業に手間がかかり、管の接合作業に時間がかかるといった問題がある。
本発明は、管の接合作業を短時間で行える管継手および離脱防止部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、一方の管に形成された受口の内部に、他方の管に形成された挿口が挿入された管継手であって、
挿口は外周部に挿口突部を有し、
挿口が受口から離脱するのを防止する離脱防止部材が、挿口に外嵌され、
離脱防止部材は、一箇所が切断された一つ割り構造の環状の部材であり、環状の本体部と、係合部とを有し、
本体部は、挿口の挿入方向側に形成された一端面と、挿口の離脱方向側に形成された他端面とを有し、
係合部は、本体部の一端面に設けられて、本体部の一端面から挿口の挿入方向へ突出し、
係合部の管径方向における肉厚が本体部の管径方向における肉厚よりも薄く、
係合部の外径が本体部の外径よりも小さく、
離脱防止部材は、その外周に、本体部の外周面と係合部の外周面とで形成される管径方向の段差を有しており、
挿口突部は挿口の離脱方向から離脱防止部材の係合部に係合可能であるものである。
これによると、一方の管と他方の管とを接合する際、離脱防止部材の径を拡大(拡径)し、離脱防止部材を、挿口の先端から挿口に外嵌し、挿口突部を通過して、挿口突部よりも挿口の離脱方向側へ移動させ、その後、拡径していた離脱防止部材の径を縮小(縮径)して、離脱防止部材を挿口の外周に抱き付かせる。
離脱防止部材は係合部の肉厚が本体部の肉厚よりも薄いため、離脱防止部材の強度が高くなり過ぎず、これにより、管接合時、離脱防止部材を拡径するのに要する力が低減され、離脱防止部材の拡径作業の手間が軽減されて、管の接合作業を短時間で行える。
このようにして一方の管と他方の管とを接合した後、地震等によって挿口に離脱力が作用しても、挿口突部が離脱方向から離脱防止部材の係合部に係合することにより、挿口が受口から離脱するのを防止することができる。
尚、離脱防止部材の取付姿勢を安定させるためには、管軸方向における離脱防止部材の幅を大きくすることが好ましく、この場合であっても、上記のように離脱防止部材の拡径作業の手間が軽減されて、管の接合作業を短時間で行える。
本第2発明における管継手は、挿口の外周面と受口の内周面との隙間に環状のシール部材が設けられ、
シール部材を受口の奥側へ押す押輪が挿口に外嵌されて受口の開口端部に外側から対向し、
シール部材は、挿口の外周面と受口の内周面とに挟まれて管径方向に圧縮される圧縮部を有するとともに、挿口突部の外周に位置しており、
シール部材の圧縮部が挿口突部よりも受口の奥側に位置し、
離脱防止部材は押輪の内周と挿口の外周との間に設けられているものである。
これによると、管継手を介して管同士を接合した状態では、シール部材が挿口突部の外周に位置しているため、シール部材の位置と挿口突部の位置とが管径方向において重複し、挿口の先端部から挿口突部までの長さが短縮される。これにより、受口の開口端部から受口内の奥端までの長さを短縮することができ、管軸方向において管継手が小型化される。
第3発明における管継手は、離脱防止部材の係合部の向きを、管軸方向において、正規の向きと逆向きにした場合、受口と押輪との間隔を所定の間隔に設定することができないものである。
これによると、誤って、係合部の向きを逆向きにして離脱防止部材を挿口に外嵌した場合、受口と押輪との間隔を所定の間隔に設定することができないため、作業者は離脱防止部材が逆向きであることを即座に認識することができ、離脱防止部材を正規の向きに修正することができる。
第4発明における管継手は、離脱防止部材には、拡径方向への変形を容易にするための減肉部が設けられているものである。
これによると、減肉部を設けたことにより、離脱防止部材の強度が高くなり過ぎず、管接合時、離脱防止部材を拡径するのに要する力がさらに低減され、離脱防止部材の拡径作業の手間が軽減されて、管の接合作業を短時間で行える。
本第5発明は、一方の管に形成された受口の内部に、他方の管に形成された挿口が挿入され、
挿口が外周部に挿口突部を有する管継手において、挿口が受口から離脱するのを防止するために備えられる離脱防止部材であって、
一箇所が切断された一つ割り構造の環状の部材であり、
挿口に外嵌可能な本体部と、係合部とを有し、
本体部は、挿口の挿入方向に向く一端面と、挿口の離脱方向に向く他端面とを有し、
係合部は本体部の一端面から挿口の挿入方向へ突出して、挿口の離脱方向側から挿口突部に係合可能であり、
係合部の管径方向における肉厚が本体部の管径方向における肉厚よりも薄く、
係合部の外径が本体部の外径よりも小さく、
本体部の外周面と係合部の外周面とで形成される管径方向の段差を外周に有しているものである。
これによると、離脱防止部材は係合部の肉厚が本体部の肉厚よりも薄いため、離脱防止部材の強度が高くなり過ぎず、これにより、管接合時、離脱防止部材を拡径するのに要する力が低減され、離脱防止部材の拡径作業の手間が軽減されて、管の接合作業を短時間で行える。
以上のように本発明によると、離脱防止部材は係合部の肉厚が本体部の肉厚よりも薄いため、離脱防止部材の強度が高くなり過ぎず、これにより、一方の管と他方の管とを接合する際、離脱防止部材を拡径するのに要する力が低減され、離脱防止部材の拡径作業の手間が軽減されて、管の接合作業を短時間で行える。
本発明の第1の実施の形態における管継手の断面図である。 同、管継手の一部拡大断面図である。 同、管継手のシール部材の断面図であり、管継手に取り付けられていない自然状態での形状を示している。 同、管継手のロックリングの図である。 図4におけるX−X矢視図である。 同、管継手の押輪の図である。 図6におけるX−X矢視図である。 同、管継手のスペーサの図である。 図8におけるX−X矢視図である。 同、管継手のスペーサの一部拡大断面図である。 同、管継手を用いた管同士の接合方法を示す断面図である。 管継手を用いて管同士を接合する際の装着不良の一例を示す参考図である。 管継手を用いて管同士を接合する際の装着不良の別の例を示す参考図である。 本発明の第2の実施の形態における管継手のロックリングの断面図である。 同、管継手の押輪の断面図である。 同、管継手の断面図であり、ロックリングを正規の向きにセットした状態を示す。 同、管継手の断面図であり、ロックリングを逆向きにセットした状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における管継手のシール部材の断面図であり、管継手に取り付けられていない自然状態での形状を示している。 同、管継手のスペーサの断面図である。 同、管継手の断面図である。 同、管継手の一部拡大断面図である。 同、管継手を用いた管同士の接合方法を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における管継手の 従来の管継手の断面図である。 同、管継手を用いた管同士の接合手順を示す断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は一方の管2(異形管又は直管)と他方の管3(異形管又は直管)とを接続する管継手であり、一方の管2の端部に形成された受口4に、他方の管3の端部に形成された挿口5が挿入されている。
挿口5の外周面と受口4の内周面との隙間に環状のシール部材7が設けられ、シール部材7を受口4の奥側へ押す押輪8が、挿口5に外嵌されて、受口4の開口端部に外側から対向している。受口4は開口端部にフランジ6を有している。
挿口5は、外周部に、挿口突部9を全周にわたり有している。また、管軸方向において挿口突部9に係合して、挿口5が受口4から離脱するのを防止するロックリング10(離脱防止部材の一例)が、挿口5に外嵌されている。また、シール部材7と押輪8との間にはスペーサ11が設けられている。
シール部材7は、ゴム(弾性材)製の円環状の部材であり、挿口突部9の外周側に位置している。図3はシール部材7を管継手1に取り付けていない自然な状態での形状を示す断面図であり、シール部材7は、受口4へ押し込まれる際に先端となる箇所において断面円形に形成された圧縮部16と、圧縮部16から押輪8に近付く方向に形成された基部17とを有している。尚、基部17は圧縮部16よりも硬質のゴムで形成されている。
図1,図2に示すように、圧縮部16は、挿口突部9よりも受口4の奥側に位置して、受口4の内周面と挿口5の外周面とに挟まれて管径方向に圧縮されている。
基部17の外周は挿口5の離脱方向Aほど拡径するテーパー状に形成されている。基部17の内周には、挿口突部9が挿口5の挿入方向Bから入り込む第1凹部18が形成されている。第1凹部18は、管軸方向において、圧縮部16よりも挿口5の離脱方向A側に存在しており、基部17の内径dよりも大きな内径d1を有している。
図1,図2,図4,図5に示すように、ロックリング10は、一箇所が切断された一つ割り構造の円環状の金属製の部材であり、押輪8の内周と挿口5の外周との間に嵌まり込んだリング本体部21(本体部の一例)と、管軸方向において挿口突部9に係合可能な係合部22とを有している。係合部22は、リング本体部21から挿口5の挿入方向Bに突出して、シール部材7の第1凹部18の内周面と挿口5の外周面との間に入り込んでいる。
また、リング本体部21の横断面形状と係合部22の横断面形状とはそれぞれ四角形であり、係合部22の管径方向における肉厚T1はリング本体部21の管径方向における肉厚T2よりも薄い。尚、係合部22の内径d7はリング本体部21の内径d7と同じであり、係合部22の外径D2はリング本体部21の外径D3よりも小さい。
また、ロックリング10は一つ割り構造であるため、図4の仮想線で示すように、専用の拡径具を用いて、ロックリング10の切断部23を拡大させるような外力Fを作用させることにより、ロックリング10の内径を拡大(拡径)することが可能であり、上記のような外力Fを除去することにより、ロックリング10の内径が元の径に復元される。
ロックリング10には溝36が形成されており、ロックリング10を拡径する場合、拡径具を溝36に係合する。また、ロックリング10には、拡径方向への変形を容易にするための複数の切欠部24(減肉部の一例)が形成されている。
尚、図1,図2に示すように、挿口突部9は、管軸方向において、シール部材7の圧縮部16とロックリング10の係合部22との間に位置する。
図6,図7に示すように、押輪8は、円環状の部材であり、内周部に、ロックリング10のリング本体部21が嵌まり込む嵌込部25と傾斜面26とを有している。嵌込部25の内径d3は押輪8の内径d4よりも大きく、傾斜面26は、押輪8の内周面8aと嵌込部25の内周面25aとの間に形成され、挿口5の挿入方向Bほど拡径するように傾斜しており、図1,図2に示すように、ロックリング10のリング本体部21の端面と外周面とのコーナー部に当接する。
図1に示すように、押輪8と受口4のフランジ6とは複数のT型のボルト28とナット29とにより連結され、スペーサ11が押輪8と受口4との間に挟まれており、これにより、押輪8と受口4のフランジ6との間隔が所定の間隔31(正規の間隔)に設定され、押輪8と受口4のフランジ6とがスペーサ11を介して離間している。
シール部材7はスペーサ11を介して押輪8により受口4の奥側へ押されている。図8〜図10に示すように、スペーサ11は、樹脂製の円環状の部材であり、シール部材7に当接する側に、第2凹部32を有している。尚、第2凹部32の外周面33は挿口5の挿入方向Bほど拡径するように傾斜している。図1,図2に示すように、シール部材7の基部17の端部がスペーサ11の第2凹部32に嵌め込まれている。
また、ロックリング10の係合部22は、スペーサ11の内周面と挿口5の外周面との間を通って、シール部材7の第1凹部18の内周面と挿口5の外周面との間に入り込んでいる。
以下、管継手1を用いた管2,3の接合方法を説明する。
図11に示すように、先ず、押輪8を挿口5に外嵌して挿口突部9よりも挿口5の離脱方向A側へ移動させる。次に、図4の仮想線で示すように、専用の拡径具をロックリング10の溝36に係合してロックリング10に外力Fを作用し、ロックリング10を、内径を拡大した状態で、挿口5の先端から挿口5に外嵌し、挿口突部9を通過させて、挿口突部9よりも挿口5の離脱方向A側へ移動させ、その後、拡径具をロックリング10から外して、図4の実線で示すように、拡径していたロックリング10の径を縮小(縮径)し、ロックリング10を挿口5の外周に抱き付かせ、図11に示すように、ロックリング10のリング本体部21を、押輪8の嵌込部25に嵌め込んで、押輪8の内周と挿口5の外周との間に配置する。
図4,図5に示すように、ロックリング10は係合部22の肉厚T1がリング本体部21の肉厚T2よりも薄く、さらには、ロックリング10に切欠部24を設けたため、ロックリング10の強度が高くなり過ぎず、これにより、管接合時、ロックリング10を拡径するのに要する力Fが低減され、ロックリング10の拡径作業の手間が軽減される。
その後、図11に示すように、シール部材7の基部17の一端部をスペーサ11の第2凹部32に嵌め込み、この状態で、シール部材7とスペーサ11とを挿口5に外嵌し、スペーサ11を、挿口突部9よりも挿口5の離脱方向A側へ移動させて、ロックリング10の係合部22に外嵌するとともに、シール部材7を挿口突部9の外周側に位置させる。この際、挿口突部9をシール部材7の第1凹部18に挿入することにより、シール部材7を容易に挿口突部9の外周側に位置させることができる。
尚、この時、シール部材7の圧縮部16が挿口5の先端から挿口突部9までの範囲内に入るようにセットしておく。
その後、ボルト28とナット29を締め込んで、スペーサ11を介して押輪8でシール部材7を押しながら挿口5を受口4内に挿入する。
このようにしてシール部材7を受口4内に押し込む際、シール部材7の一端部がスペーサ11の第2凹部32に嵌め込まれているため、シール部材7の一端部が拡径方向へ過剰に変形(移動)するのを防止することができる。これにより、管2,3同士を接合する際、シール部材7の一端部が受口4の端面とスペーサ11との間に挟まれることはなく、図1,図2に示すように、スペーサ11が十分な力でシール部材7を押すことができ、このため、シール部材7を受口4の内周面と挿口5の外周面との間に確実に挿入して、シール部材7のシール性能を良好に保つことができる。
また、挿口5を受口4内に挿入する際、図11に示すように、シール部材7の圧縮部16が挿口5の先端から挿口突部9までの範囲内に入るようにセットされているため、圧縮部16が挿口5の先端と受口4内の奥端35との間に挟まれてしまうといった装着不良(図12参照)や、シール部材7を十分に受口4内に挿入することができないといった装着不良(図13参照)の発生を防止することができる。
上記のような管2,3の接合作業は、ロックリング10を拡径するのに要する力Fが低減され、ロックリング10の拡径作業の手間が軽減されることにより、短時間で行える。
図1に示すように、管継手1を介して両管2,3同士を接合した状態では、挿口突部9よりも受口4の奥側において、シール部材7の圧縮部16が受口4の内周面と挿口5の外周面とに挟まれて管径方向に圧縮されることにより、受口4と挿口5との間がシールされ、管2,3内の水(流体の一例)が受口4と挿口5との間から漏出するのを防止できる。
さらに、シール部材7はスペーサ11を介して押輪8により受口4の奥側へ押されているため、管2,3内の水圧(流体圧の一例)等によってシール部材7が受口4の外部へ押し出されるのを防止できる。
また、地震等によって挿口5に離脱力が作用しても、挿口突部9が離脱方向Aからロックリング10の係合部22に係合することにより、挿口5が受口4から離脱するのを防止することができる。
尚、ロックリング10の取付姿勢を安定させるためには、管軸方向におけるロックリング10の全幅W2(図5参照)を大きくすることが好ましく、この場合であっても、上記のようにロックリング10の拡径作業の手間が軽減されるため、管2,3の接合作業が短時間で行える。
また、シール部材7が挿口突部9の外周側に位置しているため、シール部材7の位置と挿口突部9の位置とが管径方向において重複し、挿口5の先端部から挿口突部9までの長さL1が短縮される。これにより、受口4の開口端部から受口4内の奥端35までの長さL2を短縮することができ、管軸方向において管継手1が小型化される。
また、図1,図2に示すように、ロックリング10の係合部22は挿口5の挿入方向Bからシール部材7の第1凹部18の内周面と挿口5の外周面との間に入り込んでいるため、シール部材7の一端部(すなわちスペーサ11に当接する側の端部)が管径方向の内側へ変形し難くなり、シール部材7の基部17の形状が安定するので、シール性(水密性)の低下を防止することができる。
また、図6,図7に示すように、押輪8は分割構造を有していない円環状の部材であるため、押輪8の強度を高めるとともに、コストを低減することができる。
また、図5に示すように、ロックリング10においては、係合部22の肉厚T1を、リング本体部21の肉厚T2に対して、1/5以上で且つ1/2以下に設定するのが好ましい。このように、1/5以上とすることによって、係合部22の強度を確保することができ、1/2以下とすることによって、管接合時、ロックリング10を拡径するのに要する力Fを低減することができる。
また、管軸方向における係合部22の幅W1をロックリング10の全幅W2に対して、1/5以上で且つ1/2以下に設定するのが好ましい。このように、1/5以上とすることによって、管接合時、ロックリング10を拡径するのに要する力Fを低減することができ、1/2以下とすることによって、係合部22の強度を確保することができる。
(第2の実施の形態)
以下に、第2の実施の形態を、図14〜図17に基づいて説明する。尚、上述した第1の実施の形態のものと同じ部材については、同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図14〜図16に示すように、ロックリング10のリング本体部21の外周面21aは挿口5の挿入方向Bほど拡径するように傾斜している。同様に、押輪8の嵌込部25の内周面25aも挿口5の挿入方向Bほど拡径するように傾斜している。
以下、上記構成における作用を説明する。
図16に示すように、ロックリング10の係合部22を、管軸方向において、正規の向きにセットした場合、ロックリング10のリング本体部21が押輪8の嵌込部25に嵌まり込んで、押輪8と受口4のフランジ6との間隔が所定の間隔31に設定される。
また、図17に示すように、誤って、係合部22の向きを、管軸方向において、正規の向きと逆向きにした場合、ロックリング10のリング本体部21が押輪8の嵌込部25に嵌まり込まず、押輪8と受口4のフランジ6との間隔が所定の間隔31よりも大きく設定される。これにより、作業者はロックリング10が逆向きであることを即座に認識することができ、ロックリング10を正規の向きに修正することができる。
(第3の実施の形態)
以下に、第3の実施の形態を、図18〜図22に基づいて説明する。尚、第1の実施の形態と同じ部材については同一の符号を付記して、その詳細な説明を省略する。
図18に示すように、シール部材7の第1凹部18は、第1凹部18の内周面から基部17の端面に面する段付部19を全周にわたり有している。段付部19の内径d2は第1凹部18の内径d1よりも大きく形成されている。
図19に示すように、スペーサ11の第2凹部32は、径方向において相対向する外周面33と内周面34とを有している。第2凹部32の内径d5はスペーサ11の内径d6よりも大きく、第2凹部32の外径D1はスペーサ11の外径Dよりも小さい。
図20,図21に示すように、シール部材7の基部17の端部がスペーサ11の第2凹部32に嵌め込まれており、この際、スペーサ11の内周縁部11aがシール部材7の基部17の段付部19に嵌まり込む。
これによると、図22に示すように、シール部材7を受口4内に押し込む際、シール部材7の一端部がスペーサ11の第2凹部32に嵌め込まれているため、シール部材7の一端部が管径方向(拡径方向および縮径方向)へ過剰に変形(移動)するのを防止することができる。これにより、管2,3同士を接合する際、シール部材7の一端部が受口4の端面とスペーサ11との間に挟まれることはなく、スペーサ11が十分な力でシール部材7を押すことができ、図20に示すように、シール部材7を受口4の内周面と挿口5の外周面との間に確実に挿入して、シール部材7のシール性能を良好に保つことができる。
(第4の実施の形態)
以下に、第4の実施の形態を図23に基づいて説明する。尚、第1の実施の形態と同じ部材については同一の符号を付記して、その詳細な説明を省略する。
図23に示すように、挿口5の外周面と受口4の内周面との隙間に環状のシール部材7が設けられ、押輪61は、シール部材7を、直接、受口4の奥側へ押している。
受口4の奥の内周面には、溝62が全周にわたり形成されている。挿口5が受口4から離脱するのを防止するロックリング10が、挿口5に外嵌され、溝62内に嵌まり込んでいる。
これによると、地震等によって挿口5に離脱力が作用しても、挿口突部9が離脱方向Aからロックリング10の係合部22に係合することにより、挿口5が受口4から離脱するのを防止することができる。
上記第4の実施の形態では、図23に示すように、溝62の内周開口端から底面までの深さを一定にしているが、これに限られるものではなく、ロックリング10のリング本体部21と係合部22との肉厚の違いに応じて、2段階の異なる深さを有する溝62であってもよい。
尚、上記各実施の形態では、図4に示すように、ロックリング10には、複数の切込部24(減肉部)が形成されているが、これに限られるものではなく、切込部24を設けなくてもよい。
また、上記各実施の形態では、図1に示すように、スペーサ11が押輪8と受口4との間に挟まれ、押輪8と受口4のフランジ6との間には所定の間隙31が形成され、押輪8と受口4のフランジ6とがスペーサ11を介して離間しているが、これに限られるものではなく、スペーサ11が設けられず、押輪8と受口4のフランジ6とが当接していてもよい。或いは、押輪8と受口4のフランジ6とのいずれか一方に突起部を設け、該突起部が押輪8と受口4のフランジ6とのいずれか他方に接触する様な形態であってもよい。
以上説明した実施形態は本発明の一具体例に過ぎず、該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
1 管継手
2 一方の管
3 他方の管
4 受口
5 挿口
7 シール部材
8 押輪
9 挿口突部
10 ロックリング(離脱防止部材)
16 圧縮部
21 リング本体部(本体部)
22 係合部
24 切欠部(減肉部)
31 所定の間隔
61 押輪
B 挿入方向
T1 係合部の管径方向における肉厚
T2 リング本体部の管径方向における肉厚

Claims (5)

  1. 一方の管に形成された受口の内部に、他方の管に形成された挿口が挿入された管継手であって、
    挿口は外周部に挿口突部を有し、
    挿口が受口から離脱するのを防止する離脱防止部材が、挿口に外嵌され、
    離脱防止部材は、一箇所が切断された一つ割り構造の環状の部材であり、環状の本体部と、係合部とを有し、
    本体部は、挿口の挿入方向側に形成された一端面と、挿口の離脱方向側に形成された他端面とを有し、
    係合部は、本体部の一端面に設けられて、本体部の一端面から挿口の挿入方向へ突出し、
    係合部の管径方向における肉厚が本体部の管径方向における肉厚よりも薄く、
    係合部の外径が本体部の外径よりも小さく、
    離脱防止部材は、その外周に、本体部の外周面と係合部の外周面とで形成される管径方向の段差を有しており、
    挿口突部は挿口の離脱方向から離脱防止部材の係合部に係合可能であることを特徴とする管継手。
  2. 挿口の外周面と受口の内周面との隙間に環状のシール部材が設けられ、
    シール部材を受口の奥側へ押す押輪が挿口に外嵌されて受口の開口端部に外側から対向し、
    シール部材は、挿口の外周面と受口の内周面とに挟まれて管径方向に圧縮される圧縮部を有するとともに、挿口突部の外周に位置しており、
    シール部材の圧縮部が挿口突部よりも受口の奥側に位置し、
    離脱防止部材は押輪の内周と挿口の外周との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 離脱防止部材の係合部の向きを、管軸方向において、正規の向きと逆向きにした場合、受口と押輪との間隔を所定の間隔に設定することができないことを特徴とする請求項2に記載の管継手。
  4. 離脱防止部材には、拡径方向への変形を容易にするための減肉部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管継手。
  5. 一方の管に形成された受口の内部に、他方の管に形成された挿口が挿入され、
    挿口が外周部に挿口突部を有する管継手において、挿口が受口から離脱するのを防止するために備えられる離脱防止部材であって、
    一箇所が切断された一つ割り構造の環状の部材であり、
    挿口に外嵌可能な本体部と、係合部とを有し、
    本体部は、挿口の挿入方向に向く一端面と、挿口の離脱方向に向く他端面とを有し、
    係合部は本体部の一端面から挿口の挿入方向へ突出して、挿口の離脱方向側から挿口突部に係合可能であり、
    係合部の管径方向における肉厚が本体部の管径方向における肉厚よりも薄く、
    係合部の外径が本体部の外径よりも小さく、
    本体部の外周面と係合部の外周面とで形成される管径方向の段差を外周に有していることを特徴とする離脱防止部材。
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