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JP6727468B1 - 化粧料の製造方法 - Google Patents

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JP6727468B1 JP2020060142A JP2020060142A JP6727468B1 JP 6727468 B1 JP6727468 B1 JP 6727468B1 JP 2020060142 A JP2020060142 A JP 2020060142A JP 2020060142 A JP2020060142 A JP 2020060142A JP 6727468 B1 JP6727468 B1 JP 6727468B1
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Abstract

【課題】コラーゲン産生促進作用に優れた化粧料の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明を適用した化粧料の製造方法の一例である製造方法で製造したジェルは、全量基準で重量比率が、精製水:30〜95%、VCコラーゲン:0.02〜1.25%、シコンエキス:0.002〜0.25%、カンゾウエキス:0.01〜0.02%、多価アルコール:0.1〜50%、高級アルコール:1〜50%、界面活性剤:適量、クエン酸:適量、カルボキシビニルポリマー:適量(下限0.1%)、水酸化ナトリウム:適量、植物エキス及び添加物:適量(下限0.1%)防腐剤:適量、を含む組成を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は化粧料の製造方法に関する。詳しくは、コラーゲン産生促進作用に優れた化粧料の製造方法に係るものである。
皮膚は、常に外界にさらされており、加齢とともにシワ、タルミ、くすみ、色素沈着などの老化現象が生じる。特に、シワやタルミといった形態変化は、真皮マトリックスの90%以上を占めるコラーゲンによる影響が大きいと考えられている。
このコラーゲンの量は、加齢と共に減少し、コラーゲンの減少で真皮構造の形成が不完全になるため、皮膚が衰え、シワ、タルミの大きな要因の一つとなっている。
また、コラーゲン量の減少の原因としては、真皮の線維芽細胞によるコラーゲンの産生能の低下が挙げられ、その結果、皮膚のシワやタルミが発生する。
そこで、コラーゲン産生を促進する素材を天然物から探索する試みがなされ、植物の抽出物やその成分の他、種々の物質にコラーゲン産生促進作用があることがこれまでに報告されている。
また、コラーゲンそのもの、または、加水分解コラーゲンにも、線維芽細胞増殖効果や、コラーゲン産生作用があることが知られている。
こうしたコラーゲン産生を促進する素材のうち、アスコルビン酸は、安全かつ有用な物質であり、抗酸化効果、コラーゲン産生促進効果、優れた美白効果等を有する化合物として知られており、皮膚の状態を改善し、健康な状態に保つ作用がある。
また、化粧料のシワ改善効果等を向上させるために、より優れたコラーゲン産生促進作用を有するアスコルビン酸またはアスコルビン酸誘導体についての検討がなされており、例えば、特許文献1に記載のコラーゲン産生促進剤を含む化粧料が提案されている。
特開2008−94750号公報
しかしながら、特許文献1に開示された組成をはじめ、従前のアスコルビン酸またはアスコルビン酸誘導体をコラーゲン産生促進剤として含む化粧料では、コラーゲン産生促進作用が不充分であり、更なる改良が望まれている。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、コラーゲン産生促進作用に優れた化粧料の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の化粧料の製造方法は、下記の(A)、(B)及び(C)を反応させて中間生成物を生成する工程と、(A)アスコルビン酸、または、アスコルビン酸誘導体、(B)タンパク質、または、加水分解タンパク質、(C)二塩基酸、または、二塩基酸無水物、前記中間生成物とシコンエキスを混合する工程とを備える。
ここで、(A)、(B)及び(C)を反応させて中間生成物を生成する工程、(A)アスコルビン酸、または、アスコルビン酸誘導体、(B)タンパク質、または、加水分解タンパク質、(C)二塩基酸、または、二塩基酸無水物、によって、線維芽細胞増殖効果、コラーゲン産生作用、コラゲナーゼ活性抑制作用、及び、抗酸化作用に優れた中間生成物を生成可能となる。また、この中間生成物の各種作用を化粧料に付与することができる。なお、ここでの中間生成物の各種作用は、アスコルビン酸単体、リン酸アスコルビル単体、または、コラーゲン単体の有する作用よりも優れたものとなっている。
また、中間生成物とシコンエキスを混合することによって、相乗的に線維芽細胞増殖効果を高めることができる。なお、ここでいうシコンエキスとは、ムラサキ(Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zuccarini(Boraginaceae))の根であるシコン(紫根)から抽出された抽出物である。
また、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で0.01〜2.5%の範囲内である場合には、線維芽細胞増殖効果をより一層向上させることが可能となる。
一方、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で0.01%未満である場合には、線維芽細胞増殖効果を充分に高めることができなくなってしまう。また、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で2.5%を超える場合には、やはり、線維芽細胞増殖効果を充分に高めることができなくなってしまう。
また、シコンエキスが、含有量が全量基準の重量比率で0.002〜0.25%の範囲内である場合には、線維芽細胞増殖効果をより一層向上させると共に、化粧料中でシコンエキスを安定に保持しやすくなる。
一方、シコンエキスが、含有量が全量基準の重量比率で0.002%未満である場合には、線維芽細胞増殖効果を充分に高めることができなくなってしまう。また、シコンエキスが、含有量が全量基準の重量比率で0.25%を超える場合には、やはり、線維芽細胞増殖効果を充分に高めることができなくなってしまう。また、シコンエキスの濃度が大きくなり、化粧料中で安定性が失われやすくなってしまう。
また、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で0.01〜2.5%の範囲内であり、シコンエキスが、含有量が全量基準の重量比率で0.002〜0.25%の範囲内である場合には、中間生成物とシコンエキスの混合により、相乗的に、線維芽細胞増殖効果をより一層向上させることが可能となる。また、中間生成物とシコンエキスの各濃度が、ある程度の濃度より大きくなることで生じる、線維芽細胞増殖効果の向上率の低下を抑止した組成とすることができる。
また、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で0.02〜1.25%の範囲内である場合には、線維芽細胞増殖効果をより一層向上させると共に、中間生成物に由来する色が化粧料に表れることを抑止できる。
一方、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で0.02%未満である場合には、線維芽細胞増殖効果を顕著に高めることができなくなってしまう。また、中間生成物が、含有量が全量基準の重量比率で1.25%を超える場合には、中間生成物に由来する茶色の色が化粧料に表れやすくなり、化粧料の色として需要がある透明や白色の化粧料にすることが難しくなってしまう。
また、中間生成物とシコンエキスを混合する工程で、カンゾウエキスを混合する場合には、線維芽細胞増殖効果をさらに一層向上させることが可能となる。なお、ここでいうカンゾウエキスとは、カンゾウ属植物(甘草属:Glycyrrhiza)の根から抽出された抽出物である。また、カンゾウ属植物としては、例えば、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linne)、または、その他同属植物(Leguminosae)を採用しうる。
また、(A)は、リン酸アスコルビルであり、(B)は、加水分解コラーゲンであり、
(C)は、無水コハク酸である場合には、線維芽細胞増殖効果、コラーゲン産生作用、コラゲナーゼ活性抑制作用、及び、抗酸化作用に優れた中間生成物を生成可能となる。ここでの中間生成物は、サクシノイル加水分解コラーゲンアスコルビルリン酸Na(Sodium Ascorbyl Phosphate Succinoyl Hydrolyzed Collagen)であり、充分な線維芽細胞増殖効果、コラーゲン産生作用、コラゲナーゼ活性抑制作用、及び、抗酸化作用を示すものとなる。
本発明に係る化粧料の製造方法は、コラーゲン産生促進作用に優れた化粧料を製造できる方法となっている。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を示すグラフである。 (a)は、コラーゲン産生評価試験の結果を示すグラフであり、(b)は、コラゲナーゼ活性阻害試験の結果を示すグラフである。 (a)は、抗酸化活性評価試験の結果を示すグラフであり、(b)は、線維芽細胞増殖活性試験の結果を示すグラフである。 (a)及び(b)は、線維芽細胞増殖活性試験の結果を示すグラフである。 線維芽細胞増殖活性試験の結果を示すグラフである。 線維芽細胞増殖活性試験の結果を示すグラフである。
以下、本発明を適用した化粧料の製造方法の一例である製造方法で製造した化粧料であるジェルの組成について説明する。
ここで示すジェルは、全量基準で重量比率が、精製水:30〜95%、VCコラーゲン:0.02〜1.25%、シコンエキス:0.002〜0.25%、カンゾウエキス:0.01〜0.02%、多価アルコール:0.1〜50%、高級アルコール:1〜50%、界面活性剤:適量、クエン酸:適量、カルボキシビニルポリマー:適量(下限0.1%)、水酸化ナトリウム:適量、植物エキス及び添加剤:適量(下限0.1%)防腐剤:適量、を含む組成を有している。
なお、VCコラーゲンとは、本願請求項における「中間生成物」であり、更に「サクシノイル加水分解コラーゲンアスコルビルリン酸Na」を意味する。なお、以下では、「VCコラーゲン」の用語を用いる。
また、ここで示すジェルの組成は、化粧料の一例に過ぎず、その他の成分や異なる配合量を適宜設定することが可能である。例えば、上記以外に、製剤の種類、用途に合わせて、キレート剤(金属イオン封鎖剤)、収れん剤、殺菌剤、皮膚賦活剤(ビタミン類、アミノ酸及びアミノ酸誘導体)、消炎剤、美白剤(アルブチン、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体等)を含むことが可能である。また、必要に応じて香料や着色料も配合することも可能である。
精製水は、ジェルの基剤であり、上述した各種成分を含めて、ジェルの全量を100%
に調整する。
VCコラーゲンは、特徴成分であり、ジェルに対して、線維芽細胞増殖効果、コラーゲン産生作用、コラゲナーゼ活性抑制作用、及び、抗酸化作用を付与する、または、これらの好ましい作用を向上させる成分である。ここでは、リン酸アスコルビル、加水分解コラーゲン及び無水コハク酸を反応させて得られた生成物である。
シコンエキスは、特徴成分であり、ジェルに対して、線維芽細胞増殖効果を向上させる成分である。シコンエキスは、VCコラーゲンと組み合わせることで、線維芽細胞増殖効果を相乗的に高めることができる。
また、シコンエキスは、その薬理作用から、抗菌作用、皮膚の炎症の沈静化、皮膚刺激及び肌荒れの低減、皮膚の新陳代謝を向上させシミやくすみを薄くするといった効果も付与する成分である。
また、シコンエキスは、ムラサキ(Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zuccarini(Boraginaceae))の根であるシコンからスクワランで抽出された油溶性のシコンエキスである。本発明におけるシコンエキスの抽出は、スクワランによる抽出に限定されるものではない。例えば、パルミチン酸イソプロピル、エーテル等の抽出溶媒で抽出することも可能である。
カンゾウエキスは、特徴成分であり、ジェルに対して、線維芽細胞増殖効果を向上させる成分である。カンゾウエキスは、VCコラーゲン及びシコンエキスと組み合わせることで、線維芽細胞増殖効果を相乗的に高めることができる。また、ここでいうカンゾウエキスは、ウラル甘草(Glycyrrhiza uralensis Fisher)由来の抽出物である。
また、カンゾウエキスは、その薬理作用から、抗炎症作用、美白作用といった効果も付与する成分である。
また、カンゾウエキスは、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)の根から、70%エタノールで抽出されたカンゾウエキスである。本発明におけるカンゾウエキスの抽出は、70%エタノールによる抽出に限定されるものではない。例えば、水とエタノールの混合割合を任意で調整した抽出溶媒で抽出することも可能である。また、カンゾウの種類は、ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)だけでなく、スペイン甘草(Glycyrrhiza glabra Linne)、または、その他同属植物(Leguminosae)を用いることもできる。
多価アルコールは保湿剤である。多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等を用いることができる。
高級アルコールを含む油脂類は柔軟剤(エモリエント剤)である。上記組成では、高級アルコールを用いたが、これ以外にも例えば、脂肪酸、エステル油、植物油、シリコーン油、ろう等を用いることができる。
界面活性剤は、油性成分の乳化剤または可溶化剤である。界面活性剤としては、例えば、レシチンおよびレシチン誘導体、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を用いることができる。なお、本発明では、油性成分の乳化剤または可溶化剤の種類はこれらに限定されるものではなく、その他の界面活性剤を用いることもできる。
クエン酸は、緩衝剤(pH調整剤)である。上記組成では、クエン酸を用いたが、これ以外にも例えば、クエン酸ナトリウム等を用いることができる。
カルボキシビニルポリマーは増粘剤であり、化粧料に適度な粘性を付与するものとなる。上記組成では、カルボキシビニルポリマーを用いたが、これ以外にも例えば、アクリル系増粘剤、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、カラギーナン、寒天、ゼラチン等を用いることができる。
水酸化ナトリウムは中和剤である。上記組成では、水酸化ナトリウムを用いたが、これ以外にも例えば、水酸化カリウム等を用いることができる。
植物エキス及び添加剤は、ジェルに対して、皮膚に効果のある所望の機能性を付与する成分である。また、防腐剤はジェルに防腐力を持たせる成分である。
ここで、植物エキス及び添加剤としては、例えば、以下のようなものが挙げられる。ハトムギ種子エキス、ローヤルゼリーエキス、ツボクサ葉エキス、ベルゲニアリグラタ根エキス、プラセンタエキス、メアカキンバイカルスエキス、ヒメフウロエキス、ダイズ胎座エキス、ハイブリッドローズ花エキス、ゲットウ葉エキス、ヨーロッパアキノキリンソウエキス、サッカロミセス溶解質エキス、クレアチントウビシ果皮エキス、オタネニンジン根エキス、シャクヤク根エキス、グルタミン酸、リシン、ブドウつるエキス、PCA−Na、セリン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、アスパラギン酸、PCA、バリン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ベタイン、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、イノシトール、グリコシルトレハロース、キシリトール、エチルヘキシルグリセリン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、白金、アセチルグルコサミンリン酸2Na、水溶性プロテオグリカン、コンドロイチン硫酸Na、加水分解エラスチン、ミリストイルサクシニルアテロコラーゲン、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12−13)グリセリル。
ここで、VCコラーゲンの配合量は、ジェルの全量基準で0.02〜1.25%となっている。ここで必ずしも、VCコラーゲンの配合量が、ジェルの全量基準で0.02〜1.25%に設定される必要はない。但し、ジェルにおける線維芽細胞増殖効果をより一層向上させる点から、VCコラーゲンの配合量が、ジェルの全量基準で0.01〜2.5%に設定されることが好ましい。また、ジェルにおける線維芽細胞増殖効果をより一層向上させると共に、VCコラーゲンに由来する色がジェルに表れることを抑止できる点から、VCコラーゲンの配合量が、ジェルの全量基準で0.02〜1.25%に設定されることがさらに好ましい。
また、シコンエキスの配合量は、ジェルの全量基準で0.002〜0.25%となっている。ここで必ずしも、VCコラーゲンの配合量が、ジェルの全量基準で0.002〜0.25%に設定される必要はない。但し、ジェルにおける線維芽細胞増殖効果をより一層向上させると共に、化粧料中でシコンエキスを安定に保持しやすくなる点から、シコンエキスの配合量が、ジェルの全量基準で0.002〜0.25%に設定されることが好ましい。
また、本発明を適用した化粧料の製造方法で製造するジェルでは、必ずしも、特徴成分としてカンゾウエキスを配合する必要はない。但し、ジェルにおける線維芽細胞増殖効果をさらに一層向上させることが可能となる点から、特徴成分としてカンゾウエキスを配合することが好ましい。
続いて、本発明を適用した化粧料の製造方法の一例を説明する。ここでは上述したジェルを例に説明を行う。
まず、魚の鱗由来の加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)をN,N−ジメチルホルムアミド(N,N−dimethylformamide,略称DMF)に分散させ、無水コハク酸を添加し反応させる。生じた反応生成物にリン酸アスコルビルを添加し、さらに縮合剤を添加して、コハク酸部位とリン酸アスコルビルをエステル化させた後、水酸化ナトリウムで中和した化合物がVCコラーゲンとなる。
続いて、(A)増粘剤であるカルボキシビニルポリマーを一部の水で膨潤させ、アルカリ剤(水酸化ナトリウム)で中和し、ジェル状の組成物を作成する。
(B)
(ア)多価アルコール、油剤(高級アルコール、シコンエキス、エステル油等)、界面活性剤を混合し、70〜80℃へ加熱して撹拌する。
(イ)一方で、水の一部を70〜80℃へ加熱しておく。
上記(ア)及び(イ)がどちらも70〜80℃の状態で混合撹拌する。撹拌する場合は、通常のプロペラミキサーで撹拌でき、ホモミキサーのような高速撹拌機で撹拌することも可能である。撹拌混合後、30〜40℃付近まで冷却する。
(C)上記(A)および(B)がそれぞれ完成した後、よく混ぜ合わせる。
(D)上記(C)へVCコラーゲン、植物エキス及び添加剤、防腐剤を添加して、混合する。
ここまでの手順により、上述したジェルを製造することができる。なお、上述したジェルの製造方法はあくまでも一例であり、これに限られた方法以外の手順、製法で行うことも可能である。
ここで、例えば、化粧水のような粘度の低い化粧料であれば、VCコラーゲンを生成した後に、全ての成分をまとめて混合することも可能である。
また、上記の製造方法に記載したVCコラーゲンの合成方法は一例であり、本発明におけるVCコラーゲンの合成方法は特に限定されるものではなく、公知の方法で合成することができる。
また、本発明では、必ずしも、魚の鱗由来の加水分解コラーゲンをDMFに分散させる必要はなく、DMFの代わりにその他の反応溶媒を用いることができる。例えば、ジメチルスルホキシド(Dimethyl sulfoxide,略称DMSO)を用いて、加水分解コラーゲンを分散させることも可能である。
以上のように、本発明を適用した化粧料は、既知の方法によりVCコラーゲンを生成し、このVCコラーゲンを、シコンエキスを含む各種原料と混合することで製造することができる。なお、ここで示した製造方法や条件はあくまで一例であり、原料成分や添加物の種類等に応じて適宜、設定変更可能なものであることはいうまでもない。
また、本発明を適用した化粧料の種類は、上述したジェルに限定されず、例えば、乳液・クリーム系の化粧料、化粧水、洗浄料(シャンプー)、洗浄料(洗顔)等に適用しうる。また、その製造方法は、生成したVCコラーゲンを、シコンエキスを含む各種の化粧料の原料と、化粧料の種類に応じた既知の方法で混合する方法が採用しうる。
以上のとおり、本発明を適用した化粧料の製造方法は、コラーゲン産生促進作用に優れた化粧料を製造できる方法となっている。
以下、本発明の実施例を説明する。
本発明を適用した化粧料の製造方法で製造した化粧料の実施例及び比較例を作製し、以下の評価を行った。
(1)試料の原料成分
まず、表1に示す組成となるように原料成分を添加して、実施例1及び比較例1〜4の各試料を作製した。なお、以下表1に示す各成分の数値は、原料の全量を基準にした重量比率(%)を示したものである。
(2)線維芽細胞増殖活性試験
作成した実施例1及び比較例1〜4について、以下の内容の線維芽細胞増殖活性試験を行い、線維芽細胞増殖効果について評価を行った。ここで、線維芽細胞とは、皮膚の真皮にありコラーゲンを産生する細胞である。この線維芽細胞の増殖を促進する作用(増殖活性)が高いものを、コラーゲン産生促進作用に優れる試料として評価した。
試料の調整は以下のように行った。
(VCコラーゲン)
VCコラーゲンについては、上述したジェルの製造方法で記載した方法により生成した。
(シコンエキス)
乾燥させたシコン根を細切し、3重量倍量の80℃に熱したスクワランに30分間浸漬した。浸漬後、ろ過を行い、ろ液を採取して、等量のジメチルスルホキシド(Dimethyl sulfoxide,略称DMSO)を加えて、ボルテックスで混合した。混合物を遠心分離して、下層を採取し、シコンエキスとした。
(カンゾウエキス)
乾燥させたカンゾウ根を細切りし、70容量%エタノール水溶液に5日間浸漬した。浸漬後、ろ過を行い、ろ液を採取して、カンゾウエキスとした。
(試験方法)
ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞を2×10個/ウェルにとなるように96ウェルプレートに播種し、0.5%のウシ胎児血清(Fetal Bovine Serum,略称FBS)を含有するDMEM培地(Dulbecco's Modified Eagle Medium)にて一晩培養した。VCコラーゲン、シコンエキス、カンゾウエキスまたはそれらの混合物を表1に示す量添加した培地に交換し、37℃、5%COインキュベーター内で24時間培養した。リン酸緩衝生理食塩水(Phosphate−buffered saline,略称PBS)で細胞を洗浄し、市販の細胞増殖アッセイキット(株式会社同人化学研究所社製:Cell Counting Kit−8)を10%含有するDMEMを添加し、37℃、5%COインキュベーター内で150分培養した。培養後、450nmと650nmの吸光度を測定した。
なお、測定結果は、各種成分を添加しなかった試料(比較例4)の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。また、細胞増殖活性は、下記の式1に示す計算式で算出した。
(式1)
細胞増殖活性(%)={(試料添加群の450nmの吸光度−試料添加群の650nmの吸光度)/(試料無添加群の450nmの吸光度−試料無添加群の650nmの吸光度)}×100
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図1及び表1に示す。なお、表1には、図1のグラフの数値(増殖活性)を示している。
実施例1は、比較例1〜4に比べて、線維芽細胞増殖活性が著しく向上している結果を示した。
続いて、VCコラーゲンが有する各種作用の評価を示す。
(3)試料の原料成分
表2に示す濃度(μM)となるように原料成分を培地に添加して、比較例5〜11の各試料とした。
(4)コラーゲン産生評価試験
作成した比較例5〜11について、以下の内容のコラーゲン産生評価試験を行い、コラーゲン産生作用について評価を行った。
試料の調整は、VCコラーゲンについては、上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様に行った。また、アスコルビン酸は試薬を設定濃度になるように調整した。また、加水分解コラーゲンは、VCコラーゲンの生成に用いた魚の鱗由来の加水分解コラーゲンを用いた。
(試験方法)
ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞を2×10個/ウェルにとなるように96ウェルプレートに播種し、10%のFBSを含有するDMEM培地にて一晩培養した。VCコラーゲン、アスコルビン酸、加水分解コラーゲンを表2に示す濃度(16μMまたは8μM)となるように添加した培地に交換し、37℃、5%COインキュベーター内で24時間培養した。培養後、培養上清を回収し、ELISA法によってコラーゲンタンパク量を定量した。また、450nmの吸光度を測定した。測定結果のコラーゲン産生量(ng/ml)は、検量線を用いて1ウェル当たりのタンパク量として求めた。
また、各試料のコラーゲン産生(%)は、VCコラーゲン、アスコルビン酸、または、コラーゲンを添加しなかった試料(比較例11)のコラーゲン産生量を100%とした場合の相対値で示した。
コラーゲン産生量の結果を図2(a)及び表2に示す。なお、表2には、図2(a)のグラフの数値(コラーゲン産生量)を示している。また、表2には、コラーゲン産生(%)の結果の数値を示している。
比較例5及び比較例8は、比較例6〜7、9〜11に比べて、コラーゲン産生量が著しく向上している結果を示した。
(5)試料の原料成分及びコラゲナーゼ活性阻害試験
表2に示す濃度(mM)となるように原料成分をコラゲナーゼ(株式会社シグマ社製:Collagenase from Clostridium histolyticu typeIV)に作用させ、各試料のコラゲナーゼ阻害効果を測定した。コラゲナーゼはコラーゲンを分解する酵素である。比較例12〜15について評価を行った。なお、比較例15は、コラゲナーゼ阻害活性を有するEDTA(エチレンジアミン四酢酸、ethylenediaminetetraacetic acid)をポジティブコントロールとして用いている。
コラゲナーゼ活性阻害試験の結果を図2(b)及び表3に示す。なお、表3には、図2(b)のグラフの数値(コラゲナーゼ阻害率)を示している。
比較例12は、比較例13及び14に比べて、高いコラゲナーゼ活性抑制作用を有する結果を示した。
(6)試料の原料成分及び抗酸化活性評価試験
表4に示す濃度(mM)となるように原料成分を、人工的に作られたラジカルであるDPPH(2,2−Diphenyl−1−picrylhydrazyl)に作用させ、各試料のDPPHに対する消去能を測定した。DPPHラジカルは溶媒に溶かすと紫色を呈色し、この溶液に抗酸化物質を含む試料を加えると、DPPHラジカルが消去され色が薄くなる。この色の517nmの吸光度を測定して、抗酸化力を評価した。抗酸化力は、測定結果から求められたDPPHラジカル消去率(%)の値を抗酸化活性(%)として示している。
抗酸化活性評価試験の結果を図3(a)及び表4に示す。なお、表4には、図3(a)のグラフの数値(抗酸化活性)を示している。
比較例16は、比較例18に比べて、高い抗酸化作用を有する結果を示した。
(7)試料の原料成分及び線維芽細胞増殖活性試験
上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様の方法で、表5に示す濃度(%)となるようにVCコラーゲンを添加した培地に交換して、線維芽細胞増殖活性を評価した。
なお、測定結果は、VCコラーゲンを添加しなかった試料(比較例24)の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図3(b)及び表5に示す。なお、表5には、図3(b)のグラフの数値(増殖活性)を示している。
比較例22は、比較例23及び比較例24に比べて、線維芽細胞増殖活性が著しく向上している結果を示した。また、比較例20及び21は、比較例23及び比較例24に比べて、線維芽細胞増殖活性が著しく向上している結果を示した。
上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様の方法で、表6に示す濃度(%)となるようにシコンエキスを添加した培地に交換して、線維芽細胞増殖活性を評価した。
なお、測定結果は、シコンエキスを添加しなかった試料(比較例30)の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図4(a)及び表6に示す。なお、表6には、図4(a)のグラフの数値(増殖活性)を示している。
比較例26〜28は、比較例30に比べて、線維芽細胞増殖活性が向上している結果を示した。
上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様の方法で、表7に示す濃度(%)となるようにカンゾウエキスを添加した培地に交換して、線維芽細胞増殖活性を評価した。
なお、測定結果は、カンゾウエキスを添加しなかった試料(比較例36)の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図4(b)及び表7に示す。なお、表7には、図4(b)のグラフの数値(増殖活性)を示している。
比較例32〜35は、比較例36に比べて、線維芽細胞増殖活性が向上している結果を示した。
上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様の方法で、表8に示す濃度(%)となるように各種成分を添加した培地に交換して、線維芽細胞増殖活性を評価した。
なお、測定結果は、実施例11の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図5及び表8に示す。なお、表8には、図5のグラフの数値(増殖活性)を示している。
実施例2〜10は、実施例11に比べて、線維芽細胞増殖活性が向上している結果を示した。また、実施例3〜9は、実施例11に比べて、線維芽細胞増殖活性が顕著に向上している結果を示した。
上述した(2)線維芽細胞増殖活性試験と同様の方法で、表9に示す濃度(%)となるように各種成分を添加した培地に交換して、線維芽細胞増殖活性を評価した。
なお、測定結果は、各種成分を添加しなかった試料(比較例37)の増殖活性を100%とした場合の相対値で示した。
線維芽細胞増殖活性試験の結果を図6及び表9に示す。なお、表9には、図6のグラフの数値(増殖活性)を示している。
実施例12〜14は、比較例37に比べて、線維芽細胞増殖活性が向上している結果を示した。また、実施例12及び13は、比較例37に比べて、線維芽細胞増殖活性が顕著に向上している結果を示した。
また、以下では、本発明を適用した化粧料の製造方法で製造した各種化粧料の一例を示す。
(乳液・クリーム)
(化粧水)
(洗浄料(シャンプー))
(洗浄料(洗顔))
また、上述した各種の化粧料では、その他の成分や異なる配合量を適宜設定することが可能である。例えば、上記以外に、製剤の種類、用途に合わせて、キレート剤(金属イオン封鎖剤)、収れん剤、殺菌剤、皮膚賦活剤(ビタミン類、アミノ酸及びアミノ酸誘導体)、消炎剤、美白剤(アルブチン、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体等)を含むことが可能である。また、必要に応じて香料や着色料も配合することも可能である。

Claims (4)

  1. 下記の(A)、(B)及び(C)を反応させて中間生成物を生成する工程と、
    (A)アスコルビン酸、または、アスコルビン酸誘導体、
    (B)タンパク質、または、加水分解タンパク質、
    (C)二塩基酸、または、二塩基酸無水物、
    前記中間生成物とシコンエキスを混合する工程とを備え、
    前記(A)は、リン酸アスコルビルであり、
    前記(B)は、加水分解コラーゲンであり、
    前記(C)は、無水コハク酸である
    化粧料の製造方法。
  2. 前記中間生成物は、含有量が全量基準の重量比率で0.01〜2.5%の範囲内であり、
    前記シコンエキスは、含有量が全量基準の重量比率で0.002〜0.25%の範囲内である
    請求項1に記載の化粧料の製造方法。
  3. 前記中間生成物は、含有量が全量基準の重量比率で0.02〜1.25%の範囲内である
    請求項2に記載の化粧料の製造方法。
  4. 前記中間生成物と前記シコンエキスを混合する工程で、カンゾウエキスを混合する
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の化粧料の製造方法。
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