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JP6718451B2 - インフルエンザウィルス感染に使用するためのピロロピリミジン - Google Patents

インフルエンザウィルス感染に使用するためのピロロピリミジン Download PDF

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Description

インフルエンザは、人の集団で高い発生率を有する、公衆の健康上の深刻な問題であり、定期的な大規模の罹患率および死亡率をもたらす。それは、急性の発熱性疾患を引き起こす伝染性の高い空気感染性疾患である。全身性の症状の程度が、軽度の倦怠感から呼吸不全および死まで変化する。WHOによれば、毎年の流行の平均世界疾病負荷は、10億例のオーダーであり、300万〜500万が重篤な症状例で、年間、300,000〜500,000人が死亡し得る。毎年、インフルエンザは人に拡がり、あらゆる年齢群でその人数の通常5〜20%に影響し、大規模流行した期間ではこの数は30%に達する。重篤な症状および死が起こる割合は、>65歳の人々、<2歳の幼児、および、インフルエンザによる合併症のリスクを増大させる疾患、例えば、慢性の心疾患、肺疾患、腎臓疾患、肝臓疾患もしくは代謝性疾患、または弱い免疫系を有するあらゆる年齢の人々が最も高い。子供達の間で死に至ることは稀であるが、<5歳の幼児では、合併症の有無に応じて、100,000人に約100〜500人の割合で入院する。<24ヶ月の月齢の幼児の入院率は、>65歳の人々で報告されている割合と同等である。
USでは、毎年のインフルエンザの流行により、約3,000万人が外来患者となり、医療費は年間$100億に達する。病気および命が失われることによる収入の損失は、年間、$150億を超える経費に相当し、インフルエンザの流行による年間のUSの経済的負担は合計で$850億超に達する。
インフルエンザを引き起こす病原体は、オルソミクソウィルス(Orthomyxoviridae)科に属する、マイナス鎖の一本鎖RNAウィルスである。インフルエンザウィルスには3つの型、A型、B型およびC型がある。インフルエンザA型ウィルスは、最も一般的な型で、哺乳類および鳥類に広がり得る。インフルエンザA型の亜型は、表面タンパク質のヘマグルチニン(H)およびノイラミニダーゼ(N)の型によって名付けられている。18種のヘマグルチニンと11種の知られたノイラミニダーゼがある。ヒトで見出されている今日の季節性インフルエンザウィルスは、主にH1N1亜型およびH3N2亜型である。インフルエンザB型ウィルスは、通常、ヒトにおいてのみ、見出されている。それらは亜型に分類されていないが、異なる株にさらに分類することができる。循環インフルエンザウィルスは毎年大きく変化し、インフルエンザA型およびB型はいずれも世界中で季節的流行を引き起こしている。インフルエンザC型ウィルスは、症状が非常に穏やかで、流行を引き起こすことはない。
3つの型のウィルスは全て、似たゲノム構造を有している。ゲノムは、型に応じて、9〜11種のタンパク質をコードする8個のセグメントを含んでいる。インフルエンザA型は、11種のタンパク質をコードする。それには、表面タンパク質(ヘマグルチニン(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)、ポリメラーゼ複合体(PA、PB1およびPB2)、核タンパク質(NP)、膜タンパク質(M1およびM2)、および他のタンパク質(NS1、NS2、NEP)が含まれる。3つのインフルエンザウィルスの型のなかでは、インフルエンザA型が最も高率で変異する。インフルエンザB型は、A型よりも進化が遅いが、C型よりも速い。セグメント化したゲノムは、異なるウィルス株間の遺伝子交換を可能にし、それはインフルエンザウィルスの新しい変種を生じさせる。
インフルエンザウィルスは、感染した個体またはウィルスに汚染された物質と直接接触することによって、ヒトの間で感染し得る。ヒトはまた、空気中に浮遊するウィルスの飛沫を吸入することによって感染し得る。それらの飛沫は、感染した個体が咳、くしゃみ、または話をすることによって生じる。季節性のインフルエンザは、急激な高熱、(通常、乾いた)咳、頭痛、筋肉および関節痛、重度の倦怠感(気分が悪い感じ)、喉の痛み、ならびに鼻水を特徴としている。咳がひどく、2週間以上続くことがある。殆どの人は、治療せずに1週間以内に、熱その他の症状から回復する。しかし、インフルエンザは、上述したような高いリスクを有する人には、重度の疾患または死を引き起こし得る。感染から発病するまでの時間は、潜伏期間として知られ、約2日である。
病気および/または疾患がもたらす重度の結果を防止する最も有効な方法は、ワクチンの摂取である。安全で有効なワクチンが入手可能であり、60年を超えて使用されている。健康な成人の間では、インフルエンザワクチンは十分な保護を提供し得る。しかしながら、ワクチン接種にはいくつかの制限がある。第1に、インフルエンザワクチンは高齢者の病気の予防に効果が少なく、病気の重症度や、合併症および死の発生率を低下させ得るのみである。さらに、インフルエンザのワクチン接種は、循環ウィルスがワクチンウィルスとよく一致しているときに最も効果があり、ワクチン接種の成功の可否は、その季節に流行するウィルスの型の適切な予測に大きく依存する。抗原連続変異によるインフルエンザウィルス株の急速で継続的な発展は、現在のインフルエンザワクチンに対するワクチン誘発免疫応答が短いという性質と相まって、季節的に適切な株のワクチンの接種が、予防のために毎年必要であることを意味する。
インフルエンザの現在の治療では、直接的な抗ウィルス剤、またはインフルエンザが誘発する症状を除く医薬品を使用する。市場で入手可能なインフルエンザ抗ウィルス剤には2つの種類、ノイラミニダーゼ阻害剤およびM2チャネル阻害剤がある。ノイラミニダーゼ阻害剤、オセルタミビルまたはザナミビルは、インフルエンザの予防および治療に推奨されている主要な抗ウィルス剤である。これらは、インフルエンザウィルスのA型およびB型の両方に有効である。これらの抗ウィルス剤に対する耐性の発現が、季節性インフルエンザの治療期間中に、散発性オセルタミビル耐性2009H1N1ウィルスにおいて特定されているが、今のところ、公衆の健康への影響は限られている。アマンタジンおよびリマンタジン(アマンタダン)などのM2チャネル阻害剤は、インフルエンザA型株に有効であるが、インフルエンザB型株には有効ではない。循環インフルエンザA型ウィルスのアマンタダン耐性は、2003〜2004年に始まり、急速に世界中で増大した。したがって、アマンタジンおよびリマンタジンは、今日循環しているインフルエンザA型株の抗ウィルス治療または化学的予防には推奨されない。
2009年に、ヒト、ブタおよび鳥のH1N1ウィルスの遺伝子の再集合の結果として、新規なブタH1N1株が予期しないインフルエンザの流行を引き起こした。この過去の流行は、高病原性鳥H5N1株の継続している循環と、中国で単離され、ヒトからヒトへの感染に潜在的に適合し得た、死亡率40%の深刻な呼吸器系疾患を伴う、鳥起源の新しい再集合体である最近のH7N9ウィルスの出現とともに、新しいインフルエンザ株に対する世界の人口の脆弱性を強調した。ワクチン接種は、今もインフルエンザ感染を制御する主要な予防戦略であるが、新しいワクチンが入手可能になる前の期間を埋め、重度のインフルエンザ症例を治療し、かつウィルス耐性の問題に立ち向かうため、抗インフルエンザ薬を幅広く選択し得ることが求められている。したがって、新規な抗インフルエンザウィルス薬を開発することが、再び高い優先度を持ち、未だ達成されていない医学的要求になっている。
本発明は、インフルエンザウィルス感染の治療、または予防に使用することができる式(I)の化合物:

その立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物または多形体(式中、
Xは、−CN、−CF、−C1〜3アルキル−N−C(O)−C1〜3アルキル、
−C(O)−NH、−C(O)−NH−C1〜3アルキル、−C(O)N−(ジアルキル)または−CH−NC(O)−CHで置換されていてもよいNまたはCであり;
は、HまたはCHであり;
は、HまたはNHであり;
は、カルボン酸により置換されたC1〜8アルキル;
またはカルボン酸、−N−C1〜3アルキルスルホン、もしくは
1〜6アルキルによって置換されていてもよい−N−C(O)−C3〜6ヘテロ環によって置換されたC3〜8シクロアルキル;
または−N−C(O)−C3〜6ヘテロ環によって置換されたC3〜6ヘテロ環である)
に関する。
本発明の化合物は、RおよびRがいずれもHである、式(I)の化合物であることが好ましい。
本発明の好ましい化合物は、次の構造式を有する。
本発明の一部はまた、1種以上の薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体とともに、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体を含む医薬組成物である。
医薬組成物はまた、さらなる治療薬、例えば、他の抗ウィルス剤もしくはインフルエンザワクチン、またはその両方を含んでもよい。
医薬として使用される、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体、あるいは医薬組成物もまた本発明に属する。
さらに、本発明は、インフルエンザの治療に使用される、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体、あるいは医薬組成物に関する。
本発明の一部は、次の構造式(I)で示される化合物

その立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物または多形体(式中、
Xは、−CN,−CF,−C1〜3アルキル−N−C(O)−C1〜3アルキル、
−C(O)−NH、−C(O)−NH−C1〜3アルキル、−C(O)N−(ジアルキル)または−CH−NC(O)−CHで置換されていてもよいNまたはCであり;
は、HまたはCHであり;
は、HまたはNHであり;
は、カルボン酸により置換されたC1〜8アルキル;
またはカルボン酸、−N−C1〜3アルキルスルホン、もしくは
1〜6アルキルによって置換されていてもよい−N−C(O)−C3〜6ヘテロ環によって置換されたC3〜8シクロアルキル;
または−N−C(O)−C3〜6ヘテロ環によって置換されたC3〜6ヘテロ環である)
の、生物試料または患者におけるインフルエンザウィルスの複製を阻害するための使用である。
前記使用もまた、さらなる治療薬の同時投与を含んでもよい。ここで、前記さらなる治療薬は、抗ウィルス剤もしくはインフルエンザワクチン、またはその両方から選択される。
「アルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を含有する直鎖状または分枝鎖状飽和脂肪族炭化水素を指す。
「シクロアルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を含有する炭素環を指す。
「ヘテロ環」という用語は、N、OまたはS、特にNまたはOから選択される1種以上のヘテロ原子を含む、飽和、または部分的に飽和されている分子を指す。前記ヘテロ環は4、5、6または7個の環原子を有し得る。
式(I)の化合物の薬学的に許容される塩としては、その酸付加塩および塩基塩が挙げられる。好適な酸付加塩は、非毒性塩を生成する酸から生成される。好適な塩基塩は、非毒性塩を生成する塩基から生成される。
本発明の化合物はまた、非溶媒和および溶媒和形態で存在してもよい。本明細書では、「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と、1種以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば、エタノールとを含む分子複合体を表すために使用される。
「多形体」という用語は、本発明の化合物が2つ以上の形態または結晶構造で存在できることを指す。
本発明の化合物は、結晶質または非晶質生成物として投与され得る。それらは、沈殿、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥、または蒸発乾燥などの方法によって、例えば、固体プラグ、粉末、またはフィルムとして得ることができる。それらは、単独で、または本発明の1種以上の他の化合物と組み合わされて、または1種以上の他の薬剤と組み合わされて投与され得る。一般に、それらは、1種以上の薬学的に許容される賦形剤とともに製剤として投与されるであろう。本明細書では「賦形剤」という用語は、本発明の化合物以外の任意の成分を表すために使用される。賦形剤の選択は、具体的な投与形態、溶解性および安定性に対する賦形剤の影響、および剤形の性質などの要因に大きく左右される。
本発明の化合物またはその任意のサブグループは、投与のために様々な医薬品形態へと製剤化され得る。適切な組成物として、全身投与薬物について通常使用されるあらゆる組成物を挙げ得る。本発明の医薬組成物を調製するには、活性成分として、特定の化合物の有効量を、任意選択により付加塩形態で、薬学的に許容される担体と組み合わせて緊密な混合物とする。この担体は、投与に所望される製剤の形態に応じて、多種多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、例えば、経口、直腸内、または経皮投与に好適な単一の剤形であることが望ましい。例えば、経口投与形態の組成物を調製する際、懸濁液、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および溶液剤などの経口液体製剤の場合には、例えば水、グリコール、油、アルコールなどの通常の医薬媒体の任意のものを使用することができ、また散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体を使用し得る。投与が容易であるため、錠剤およびカプセル剤は最も有利な経口投与単位剤形を代表するものであり、その場合、固体医薬担体が当然使用される。使用の直前に液体形態に変換され得る固形製剤もまた含まれる。経皮投与に好適な組成物においては、担体は、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を、少量の、任意の性質の好適な添加剤と任意選択により組み合わせて、任意選択により含み、これらの添加剤は、有意な有害作用を皮膚に及ぼすものではない。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、かつ/または所望の組成物の調製に有用となり得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮貼付剤として、スポットオン剤として、軟膏剤として投与され得る。本発明の化合物はまた、吸入または吹送による投与のために当該技術分野において使用される方法および製剤を用いて、吸入または吹送によって投与され得る。したがって、一般に、本発明の化合物は、溶液、懸濁液または乾燥粉末の形態で肺に投与され得る。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述した医薬組成物を単位剤形に製剤化することは特に有利である。本明細書で使用される単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるよう計算された所定量の有効成分を含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(分割錠剤またはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット、ウエハー、坐剤、注射液、または懸濁剤など、およびそれらの分離複合剤がある。
感染症の治療の当業者は、以下に示される試験結果から有効量を決定することができるであろう。一般に、有効な日量は、0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より好ましくは0.1mg/kg〜10mg/kg体重であろうと考えられる。必要な用量を2、3、4またはそれより多いサブ用量として、一日の間に適切な間隔を置いて投与することが適切であり得る。前記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり1〜1000mg、特に、5〜200mgの有効成分を含有する単位剤形として製剤化され得る。
正確な投与量および投与頻度は、当業者に周知のように、使用する式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重篤度、特定の患者の年齢、体重および全身的な身体状態、ならびに個体が摂取している可能性のある他の薬剤に応じて決まる。さらに、有効量は、治療される対象の応答に応じて、かつ/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、減少または増加させ得ることは明らかである。したがって、上記の有効量の範囲は単に指針に過ぎず、本発明の範囲または使用を、いかなる程度であれ限定することは意図されていない。
式(I)の化合物の調製
スキーム1。化合物7の調製

スキーム1。i)Br、DMF、室温、8h ii)NaH、TsCl、THF iii)ビス(ピナコラト)ジボロン、Pd(dppf)Cl、KOAc、1,4−ジオキサン、80℃、16h iv)EtOH/THF、DIPEA v)NaCO、テトラキス、キサントホス、1,4−ジオキサン、マイクロ波 150℃、15min vi)NaOCH、CHOH
中間体1の調製
DMF(50mL)に溶解した臭素(11.8g、73.84mmol)を、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(11.5g、73.92mmol)のDMF(350mL)溶液に撹拌しながら0℃で添加した。冷却浴を除去し、反応物を20℃で8時間撹拌し、その後、反応混合物を氷水に注ぎ、NaCOで塩基性化した。この混合物を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機相をNa水溶液塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、固形物を濾過により除去し、濾液を減圧濃縮して、1,5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを黄色固体として得、さらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 7.84(s,1H),8.84(s,1H),8.92(s,1H),12.57(br,1H).
中間体2の調製
窒素下、0℃で、NaH(4.48g、112.01mmol)を、5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(12.8g、55.11mmol)の溶液に、撹拌しながら少しずつ添加した。得られた混合物を5℃で1時間撹拌し、その後、p−トルエンスルホニルクロリド(11.6g、60.85mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応混合物を氷と1MHCl水溶液との混合物に撹拌しながら注いだ。この混合物を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、固形物を濾過によって除去し、濾液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルから結晶化させることによって精製して、2,5−ブロモ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを白色固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.36(s,3H),7.47(d,J=8.0Hz,2H),8.06(d,J=8.0Hz,2H),8.31(s,1H),9.03(s,1H),9.06(s,1H).LC−MS ES m/z=351.8;Rt:1.16min,方法D.
中間体3の調製
還流冷却器を備えた500mL丸底フラスコにおいて、窒素下、5−ブロモ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10g、28.39mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(14.42g、56.79mmol)、酢酸カリウム(8.36g、85.18mmol)、Pd(dppf)Cl(1g、1.37mmol)の1,4−ジオキサン(170mL、窒素で脱気)中混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、充填Celiteで濾過し、固形物を酢酸エチルで洗滌した。濾液を減圧濃縮し、残留物をシリカカラムクロマトグラフィーで、ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製した。所望の画分を回収し、減圧濃縮して3,5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.33(s,12H)2.37(s,3H)7.47(d,J=8.36Hz,2H)8.11(d,J=8.58Hz,2H)8.14(s,1H)9.00(s,1H)9.10(s,1H).LC−MS ES m/z=318.1;Rt:0.74min,方法A.
中間体5の調製

2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(2.76g、16.55mmol)のエタノール(70mL)およびTHF(70mL)溶液を室温で撹拌した。(+/−)−cis−N−(3−アミノシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミド(4.1g、16.55mmol)およびDIPEA(8.56mL、49.64mmol)を反応混合物に少しずつ添加し、70℃で1時間、その後、周囲温度で終夜撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧除去し、残留物を水に溶解し、DCMで2回抽出した。まとめた有機層を水で洗浄し、MgSOで乾燥し、固形物を濾過により除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。残留物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:CHCl〜CHCl/CHOH:90/10)により精製した。所望の画分をプールし、蒸発乾固して、5を白色固体として得た。LC−MS ES m/z=342.3;Rt:0.75min,方法A.
中間体4の調製

(+/−)−cis−3−(boc−アミノ)シクロヘキサンカルボン酸(9.51g、39.09mmol)、ジフェニルリン酸アジド(12.61mL、58.63mmol)およびEtN(7.61mL、54.72mmol)のTHF(250mL)中混合物を2時間還流した。溶液を室温にし、次いで、ピロリジン(9.81mL、117.26mmol)を添加し、混合物を1時間還流した。混合物を0℃に冷却し、濾過によって沈殿物を分離し、THFで洗浄し、真空で乾燥して、4a,t−ブチル(+/−)−(cis−3−(ピロリジン−1−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメートを白色粉末として得た。(+/−)−t−ブチル(cis−3−(ピロリジン−1−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメート(23.77g、76.33mmol)のHCl(4M、1,4−ジオキサン中、344mL)溶液を室温で4時間撹拌した。溶液を減圧濃縮し、次いで、真空で乾燥して、4,(+/−)−N−((cis)−3−アミノシクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドを白色固体として得た。LC−MS ES m/z=212.2;Rt:1.06min,方法C.
7の調製

窒素雰囲気下、室温で、3(799mg、2mmol)、5(684mg、2mmol)およびNaCO(3mL、2M、6mmol)の混合物を1,4−ジオキサン(10mL)中で撹拌した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(116mg、0.1mmol)およびキサントホスを添加し、混合物を10分間脱気した。反応物を電子レンジにて150℃で15分間加熱した。溶媒を減圧除去し、残留物をNaOCH(100mL、0.5M CHOH中)とともに1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残留物を水中で撹拌し、酢酸で中和した。溶液をCHClで3回抽出し、MgSOで乾燥し、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。残留物を、シリカによりCHCl/CHOH:98/2〜90/10の勾配を用いて精製した。最良の画分をプールし、溶媒を減圧除去し、アセトニトリルから生成物を再結晶化させた。オフホワイト色の沈殿物を濾過によって回収し、真空で乾燥して7を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.06−1.52(m,4H),1.67−1.89(m,6H),1.97(d,J=11.2Hz,1H),2.06−2.18(m,1H),3.11−3.23(m,5H),3.55−3.75(m,1H),4.02−4.27(m,1H),5.82(d,J=7.9Hz,1H),7.54(d,J=7.7Hz,1H),8.10−8.22(m,2H),8.80(s,1H),9.59(s,1H).LC−MS ES m/z=425.4;Rt:1.42min,方法B.
中間体8の調製

2,6−ジクロロ−5−フルオロ−3−ピリジンカルボニトリル(4.77g、25mmol)のTHF(40mL)溶液を室温で撹拌しながら、4(6.19g、25mmol)およびDIPEA(8.62mL、50mmol)のACN(20mL)中混合物を少しずつ添加した。反応物を周囲温度で2時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物をジイソプロピルエーテル/酢酸エチル(1/1)に溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。残留物をジイソプロピルエーテル中で沈澱させ、真空で乾燥して、白色固体の8、(+/−)−N−((cis)−3−((6−クロロ−5−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドを得た。LC−MS ES m/z=366.1;Rt:0.88min,方法A.
9の調製

厚肉ガラス管に3(500mg、1.25mmol)、Pd(PPh(145mg、0.125mmol)、KCO(346mg、2.51mmol)および8(481mg、1.32mmol)のDME(15mL)および水(5mL)中混合物を投入し、100℃に加熱し、16時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物をDCM中で撹拌し、濾別し、シリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(第1勾配:ヘプタン〜酢酸エチル、第2勾配:DCM〜DCM/CHOH 100〜90/10)で精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固させて9、(+/−)−N−((cis)−3−((5−シアノ−3−フルオロ−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)ピロリジン−1−カルボキサミドを得た。
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ ppm 1.15−1.31(m,2H)1.34−1.44(m,1H)1.48(q,J=11.93Hz,1H)1.75−1.78(m,4H)1.78−1.84(m,2H)2.00(d,J=11.30Hz,1H)2.03−2.06(m,1H)3.16−3.19(m,4H)3.53−3.56(m,1H)4.12−4.15(m,1H)5.84(d,J=7.92Hz,1H)7.74(d,J=7.04Hz,1H)7.87(d,J=11.30Hz,1H)8.33(s,1H)8.85(s,1H)9.56(s,1H)12.66(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=449.2;Rt:1.55min,方法B.
中間体10の調製

(+/−)−tert−ブチル((cis)−3−アミノシクロヘキシル)カルバメート(5g、23.3mmol)およびDMAP(7.1g、58.3mmol)のCHCl(100mL)中混合物を周囲温度で撹拌し、その後、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2.9g、23.3mmol)を添加した。10分間室温で撹拌後、EDC(6.7g、35mmol)を添加した。この混合物を18時間、室温で撹拌した。反応混合物をクエン酸(5%水溶液)で洗浄し、有機層を除去し、乾燥し(MgSO)、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧下で除去して、10a、(+/−)−t−ブチル((cis)−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド)シクロヘキシル)カルバメートを得た。LC−MS ES m/z=323.5;Rt:0.75min,方法A.中間体4の調製方法のように、boc−基をHClの1,4−ジオキサン溶液により除去して、10、(+/−)−N−((cis)−3−アミノシクロヘキシル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドを得た。
中間体11の調製

(+/−)−N−[(cis)−3−アミノシクロヘキシル]−1−メチル−イミダゾール−4−カルボキサミド(4.64g、15.7mmol)および2,6−ジクロロ−5−フルオロ−3−ピリジンカルボニトリル(3g、15.7mmol)のACN(50mL)溶液を室温で撹拌した。DIPEA(10mL、54mmol)を添加し、反応混合物を50℃で24時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CHClを添加し、11、(+/−)−N−((cis)−3−((6−クロロ−5−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ)シクロヘキサン)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドを白色沈殿物として濾過によって分離し、さらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS ES m/z=377.1;Rt:1.58min,方法B.
12の調製

20mLの厚肉ガラス管に、3(0.25g、0.63mmol)、Pd(PPh(72mg、0.0626mmol)、KCO(173mg、1.25mmol)、DME(5mL)、水(1.5mL)、および11(0.25g、0.63mmol)を投入した。この瓶を密閉し、油浴にて100℃で18時間加熱した。濃HClを添加して、反応混合物をpH6にした。DMSOを添加し、溶液を濾過した。粗生成物を分取HPLC(RP SunFire Prep C18 OBD−10μm、30×150mm、移動相0.25%炭酸アンモニウム水溶液、CHOHへ)により精製した。最良の画分をプールし、溶媒を減圧除去して、12を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.18−1.54(m,3H),1.62(q,J=11.7Hz,1H),1.84(d,J=10.8Hz,2H),2.06(t,J=14.2Hz,2H),3.67(s,3H),3.85(d,J=8.6Hz,1H),4.20(dd,J=7.8,3.6Hz,1H),7.59(d,J=1.3Hz,1H),7.63(d,J=0.9Hz,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.77(d,J=7.0Hz,1H),7.87(d,J=11.2Hz,1H),8.33(d,J=2.4Hz,1H),8.86(s,1H),9.59(s,1H),12.65(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=460.1;Rt:0.71min,方法A.
中間体13の調製

10(5.3g、18mmol)および2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(3g、18mmol)のACN(50mL)溶液を室温で撹拌した。DIPEA(10mL、54mmol)を添加し、反応混合物を室温で2日間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘプタンから酢酸エチルへの勾配を用いて精製した。最良の画分をプールし、溶媒を除去して、13をオフホワイト色固体として得た。LC−MS ES m/z=353.1;Rt:1.34min,方法B.
14の調製

化合物12で記載したのと同じ鈴木反応条件で、中間体3(0.3g、0.75mmol)を13(0.265g、0.75mmol)と反応させた。粗生成物を分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm)、移動相:0.25%NHHCO水溶液、CHOH)で精製し、最良の画分をプールし、溶媒を減圧除去して、14を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.27−1.44(m,2H)1.54(m,J=11.70,11.70,11.70Hz,2H)1.84(m,J=11.00Hz,2H)2.00(m,J=12.30Hz,1H)2.14(m,J=11.90Hz,1H)3.67(s,3H)3.89−4.04(m,1H)4.21(m,J=7.80,3.40Hz,1H)7.53−7.71(m,4H)8.10−8.26(m,2H)8.81(s,1H)9.62(s,1H)12.47(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=436.2;Rt:1.27min,方法B.
中間体15の調製

THF/CHOH(1/1)(50mL)の混合物に溶解した2−ブロモ−3,5,6−トリフルオロピリジン(3g、14.153mmol)、10(3.25g、18.87mmol)およびDIPEA(3.94mL、28.31mmol)の溶液を、圧力容器内にて95℃で16時間加熱した。反応混合物を加熱しながら酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧濃縮した。粗生成物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーで、ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、15を固体として得た。LC−MS ES m/z=414.1;Rt:0.91min,方法A.
16の調製

化合物7の生成で記載したのと同じ鈴木反応条件で、中間体3(0.20g、0.50mmol)を15(0.207g、0.50mmol)と反応させた。粗生成物を超音波浴で1時間、NaOCH(2.8mL、0.5M CHOH溶液)とさらに反応させ、次いで、溶媒を減圧除去した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、1M HClで中和し、塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、減圧下、固形物を除去して固体を得た。粗生成物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーで、DCM〜DCM/CHOH 100〜90/10の勾配を使用して精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固させて16を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.17−1.42(m,2H)1.44−1.61(m,2H)1.76−1.93(m,2H)2.00−2.21(m,2H)3.65(s,3H)3.78−3.95(m,1H)3.95−4.17(m,1H)6.46−6.65(m,1H)7.50−7.79(m,4H)7.99(d,J=2.42Hz,1H)8.71−8.89(m,1H)9.72(s,1H)12.46(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=453.0;Rt:0.72min,方法A
(+/−)−3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエートの調製

メチル4,4−ジメチル−3−オキソペンタノエート(2mL、12.5mmol)のメタノール(20mL)溶液に、酢酸アンモニム(6.75g、87.6mmol)およびNaCNBH(944mg、15.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。水を添加して混合物を反応停止させ、溶媒を減圧除去した。残留物を酢酸エチルに溶解し、有機層をNaOH(水溶液、1M)、次いで、MgSOで乾燥し、固形物を濾過により除去し、濾液の溶媒を減圧除去して、(+/−)−3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエートを無色液体として得、さらに精製またはキャラクタリゼーションすることなく使用した。
中間体17の調製

2,6−ジクロロ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(1g、4.15mmol)および(+/−)−3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート(974mg、4.98mmol)のDMA(5mL)溶液に、DIPEA(2.86mL、16.58mmol)を添加した。密閉した管に入れた混合物を、電子レンジにて、140℃で45分間加熱した。反応混合物を氷水で冷却して反応を停止させ、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)し、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。粗生成物をシリカカラムクロマトグラフィーでアイソクラチックジクロロメタンを使用して精製した。所望の画分を回収し、溶媒を除去して17を得た。LC−MS ES m/z=357.2;Rt:0.92min,方法A.
18の調製

化合物7の生成で記載したのと同じ鈴木反応条件で、中間体3(0.35g、0.88mmol)を17(0.36g、1.02mmol)と反応させた。
粗生成物を、超音波浴で1時間、NaOCH(1.35mL、0.5M CHOH溶液)に添加した。溶液をCHOH(10mL)および水(10mL)で希釈した。LiOH(16mg、0.67mmol)を添加し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応物を濃HClでpH=4になるまで処理し、反応混合物を減圧濃縮した。粗生成物を分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm、移動相:0.25%NHHCO水溶液、CHOH)で精製した。最良の画分をプールし、溶媒を減圧留去して18を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.76−0.93(m,9H)2.54−2.61(m,2H)4.60−4.77(m,1H)7.35(d,J=8.58Hz,1H)7.64−7.81(m,1H)7.64−7.81(m,1H)8.82(s,1H)9.51(s,1H).LC−MS ES m/z=426.2;Rt:1.42min,方法B.
19の調製

2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(426mg、3.2mmol)を氷浴で冷却したDMF(54mL)に溶解し、窒素下、N−ブロモスクシンイミド(569mg、3.2mmol)で少しずつ処理した。得られた混合物を20分間撹拌し、室温まで加温し、10分間撹拌した。CHOH(5mL)を添加して、反応を停止させ、溶媒を減圧除去した。粗生成物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーで、ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、5−ブロモ−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン、19を得た。
中間体20の調製

アセトニトリル/THF/EtOH(50/25/25mL)の混合物に溶解した(+/−)−3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート(3.09g、13.32mmol)および2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチノニトリル(3g、15.71mmol)の溶液を室温で撹拌した。DIPEA(5.414mL、31.42mmol)を添加し、反応混合物を60℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで、ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製して、固体として20を得た。LC−MS ES m/z=314.1;Rt:1.13min,方法A.
21の調製

化合物7の生成で記載したのと同じ鈴木反応条件で、中間体3(0.35g、0.88mmol)を17(0.36g、1.16mmol)と反応させた。粗生成物を超音波浴で1時間、NaOCH(4mL、0.5M CHOH溶液)に添加した。溶液をCHOH(10mL)および水(10mL)で希釈した。LiOH(16mg、0.67mmol)を添加し、混合物を周囲温度で2時間撹拌した。粗生成物を分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm、移動相:0.25%NHHCO、CH水溶液CHOH)で精製した。最良の画分をプールし、溶媒を減圧除去して21を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.87−0.95(m,9H)2.54−2.62(m,2H)4.81(d,J=5.28Hz,1H)7.83(d,J=11.22Hz,1H)7.87(d,J=9.02Hz,1H)8.29(s,1H)8.85(s,1H)9.82(s,1H).LC−MS ES m/z=383.2;Rt:0.66min,方法A.
22の調製

THF/CHOH(1/1、50mL)の混合物に溶解した2−ブロモ−3,5,6−トリフルオロピリジン(1.5g、7.08mmol)、4(1645mg、7.78mmol)およびEtN(1.967mL、14.15mmol)を圧力容器にて85℃で2日間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーで、ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、中間体22を得た。LC−MS ES m/z=403.1;Rt:1.90min,方法B
23の調製

化合物7の生成で記載したのと同じ鈴木反応条件で、中間体3(0.40g、1.0mmol)を22(0.33g、0.82mmol)と反応させた。粗生成物を超音波浴で1時間、NaOCH(1.5mL、0.5M CHOH溶液)に添加した。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、HCl(1M 水溶液)で中和し、塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSOし、固形分を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。固体をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィーで、シリカ:DCM〜DCM/CHOH(100〜90/10)により精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、(cis)−メチル 3−((2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ)ビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレート,23を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.11−1.33(m,2H)1.35−1.51(m,2H)1.71−1.92(m,2H)1.71−1.92(m,4H)2.10(d,J=11.22Hz,2H)3.18(t,J=6.60Hz,4H)3.59(m,J=7.80,3.80,3.80Hz,1H)3.93−4.11(m,1H)5.81(d,J=7.92Hz,1H)6.51(d,J=7.26Hz,1H)7.68(t,J=10.45Hz,1H)7.99(d,J=2.20Hz,1H)8.82(s,1H)9.70(s,1H)12.48(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=441.0;Rt:1.64min,方法B.
24の調製

7の生成で記載したのと同じ条件で、24a(283mg、0.90mmol)(調製はJ.Med.Chem.2014,DOI:10.1021/jm5007275を参照)を中間体3(400mg、1.00mmol)と反応させた。瓶内の粗混合物にKOAc(559mg、5.69mmol)のCHCN(5mL)溶液を添加し、瓶を密閉し、電子レンジにて120℃で10分間加熱した。減圧下で溶媒を除去した。化合物を酢酸エチルに溶解し、濃HClでpH5になるまで処理した。化合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥(MgSOし、固形分を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧留去した。粗生成物を分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm)、移動相:0.25%NHHCO水溶液、CHOH)で精製し、所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、24を固体として得た。H NMR(600MHz,DMSO−d)δ ppm 1.22−1.88(m,13H)1.92(br. s.,1H)1.94(br. s.,1H)1.99(br. s.,1H)2.01(br. s.,1H)2.81(dd,J=10.27,2.20Hz,1H)2.84(d,J=7.04Hz,1H)4.34−4.44(m,1H)4.71(t,J=6.82Hz,1H)7.61(d,J=6.75Hz,1H)8.11(d,J=3.81Hz,1H)8.12(s,1H)8.14(s,1H)8.18(d,J=3.81Hz,1H)8.34(s,1H)8.80(s,1H)8.81(s,1H)9.64(s,1H)9.68(s,1H)10.20(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=383.2;Rt:0.55min,方法A.
中間体26の調製

1L丸底フラスコ内の(+/−)−cis−3−アミノシクロヘキサンカルボン酸(25g、174.6mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)懸濁液に、1N NaOH(262mL、1M 水溶液、262mmol)を添加した。15分間撹拌したところ、混合物は透明溶液になり、boc−無水物(49.54g、226.98mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物体積を減圧下で除去し、反応混合物を1M HClを用いて酸性化(pH 5)した。生成した沈殿物を濾過によって分離し、水で洗浄し、真空下で乾燥して、25を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.93−1.31(m,4H),1.37(s,9H),1.64−1.75(m,2H),1.79(d,J=12.3Hz,1H),1.95(d,J=12.3Hz,1H),2.15−2.30(m,1H),3.12−3.21(m,2H),6.75(d,J=7.9Hz,1H)
トリエチルアミン(35mL、251.6mmol)およびジフェニルリン酸アジド(39.056mL、181.09mmol)を、(+/−)−cis−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸(38.99g、160.25mmol)のトルエン(600mL)溶液に撹拌しながら添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。ベンジルアルコール(33.17mL、320.51mmol)を添加し、混合物を100℃に加熱した。12時間後、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、得られた混合物を塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空下で濃縮して粗固体26を得た。LC−MS ES m/z=347.1;Rt:0.66min,方法B.
中間体27の調製

化合物27を、14の調製方法にしたがって調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.06−1.33(m,4H),1.61(d,J=13.4Hz,1H),1.78(s,1H),1.87−1.98(m,1H),2.08(d,J=12.3Hz,1H),2.21(d,J=10.3Hz,1H),2.38(s,3H),2.55(d,J=11.4Hz,1H),3.65−3.82(m,1H),4.16−4.31(m,1H),4.74(br. s.,1H),5.00(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),5.05−5.16(m,2H),7.31(d,J=8.1Hz,6H),8.08(d,J=3.1Hz,1H),8.16(d,J=8.4Hz,2H),8.45(s,1H),9.05(s,1H)
28の調製

磁気撹拌子を備えた20mLガラス瓶に、中間体27(500mg、0.81mmol)、CHOH(10mL)およびKOAc(250mg、2.55mmol)を入れた。瓶を密閉し、電子レンジにて150℃で15分間加熱した。減圧下、溶媒を除去し、粗生成物を分取HPLC(固定相:Uptisphere C18 ODB−10μm、200g、5cm、移動相:0.5%NHAc水溶液/10%CHCN、CHCN)で精製した。回収した画分をアンモニアでアルカリ性とし、減圧下で体積を減らし、沈殿物を濾過し、水で洗浄して塩を除去し、28を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.05−1.56(m,4H),1.75−1.91(m,2H),1.96(d,J=10.3Hz,1H),2.14(d,J=10.6Hz,1H),3.45−3.62(m,1H),4.05−4.26(m,1H),5.00(s,2H),7.15−7.44(m,6H),7.56(d,J=7.7Hz,1H),8.10−8.26(m,2H),8.81(s,1H),9.61(s,1H),12.48(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=462.2;Rt:1.70min,方法B.
一般法A。化合物27を室温でTFAに添加し、2日間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残留物にNaHCO水溶液およびCHClを添加した。有機層を乾燥し(MgSO)、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去し、その後、シリカゲルにより濾過した。次いで、粗生成物を有機層(EtN、またはDIPEA)および求電子剤(酸クロライド、クロロギ酸エステルまたはイソシアナート)のTHF溶液と0℃〜室温で混合した。反応物がカルボン酸であれば、極性溶媒(例えば、DMF)中、カップリング剤(例えば、HATU、EDC)を用いてアミド結合もまた生成されるであろう。この後、室温で1日間撹拌した、過剰なカリウムt−ブトキシドの添加によってトシル基を除去した。生成物をシリカカラムクロマトグラフィーで、CHClから10%CHOH/CHClへの勾配を使用して精製した。
中間体29aの調製

中間体27(3g、4.873mmol)を含む反応フラスコにTFA(30mL)を室温で添加した。得られた溶液を周囲温度で2日間撹拌した。溶媒を減圧除去し、NaHCOおよびCHClを添加した。有機層を濃縮し、乾燥した。有機層を乾燥し(MgSO、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを溶離液として用いて精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、29aを得た。LC−MS ES m/z=482;Rt:0.77min,方法C.
中間体29bの調製

中間体29a(100mg、0.208mmol)のTHF(4mL)溶液を含む反応フラスコに、HBTU(285mg、0.75mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.131mL、0.75mmol)を添加した。得られた混合物を不活性雰囲気下、室温で5分間撹拌した。ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−カルボン酸(41mg、0.25mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。THF減圧下で除去し、得られた残留物をDCMおよび水で抽出した。有機層を減圧濃縮し、29bを得た。LC−MS ES m/z=627;Rt:1.26min,方法C.
29の調製

THF(4mL)に溶解した29b(130mg、0.207mmol)を含有する反応フラスコに、カリウムtert−ブトキシド(1.04mL、1.04mmol)を添加した。得られた混合物を室温で24時間撹拌した。NaHCOおよびCHClにより反応を停止させた。有機層を乾燥し(MgSO)、固形物を濾過によって除去し、濾液の溶媒を減圧除去した。化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを溶媒として用いて精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、29を得た。
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ ppm 1.18−2.09(m,8H)3.99−4.09(m,1H)4.25(br s,1H)6.90(d,J=1.51Hz,1H)7.55(d,J=7.29Hz,1H)8.17(d,J=3.85Hz,1H)8.22(s,1H)8.37(d,J=2.20Hz,1H)8.80(s,1H)8.83−8.93(m,1H)9.25(d,J=7.15Hz,1H)9.61(s,1H).LC−MS ES m/z=473;Rt:2.16min,方法C.
42の調製

100mL丸底フラスコに、2,6−ジクロロ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(2g、8.291mmol)、42a(調製は、J.Med.Chem.2014,DOI:10.1021/jm5007275、1.822g、7.794mmol)、ACN(40mL)およびDIPEA(3.215g、24.874mmol)を投入した。得られた混合物を室温で2日間撹拌した。溶媒を減圧除去し、粗生成物をシリカカラムクロマトグラフィーでヘプタンから酢酸エチルへの勾配を使用して精製した。最良の画分を回収し、溶媒を減圧除去して42を得た。LC−MS ES m/z=394.1;Rt:1.37min,方法A.
43の調製

3(400mg、0.98mmol)、42(400mg、0.983mmol)、Pd(PPh(116mg、0.1mmol)、キサントホス(58mg、0.1mmol)、NaCO(2.8mL、2M 水溶液、5.77mmol)、および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物を、マイクロ波の照射下、150℃で10分間撹拌した。減圧下、溶媒を除去した。DCMを添加し、その後、混合物をシリカプラグで濾過し、5倍体積のDCMでフラッシュした。減圧下で溶媒を除去した。KOAc(200mg)およびエタノール(7mL)を添加し、電子レンジにて10分間、120℃に加熱した。ヘプタンから酢酸エチルへの勾配を用いたシリカカラムクロマトグラフィーによって、残留物を精製した。最良の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、43を得た。
44の調製

100mLフラスコで、43(1.6g、2.533mmol)の1,4−ジオキサン(90mL)溶液を60℃で撹拌し、その間に、LiOH(606.6mg、25.33mmol)の水(10mL)溶液を添加した。混合物を1時間還流し、周囲温度で終夜撹拌した。1,4−ジオキサンを蒸発させ、残留物を20mL酢酸エチルに取り、撹拌し、濃HClで中和した。残留物を減圧濃縮した。分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 ODB−5μm、30×250mm、移動相:0.25%NHHCO水溶液、メタノール)により、精製を行った。所望の画分を回収し、蒸発乾固した。メタノール添加後、溶液に2度目の濃縮を行って、44を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.27−1.45(m,4H)1.75(m,4H)1.78−1.86(m,1H)1.91−2.01(m,1H)2.74(m,1H)4.64(m,1H)7.42(m,1H)7.70−7.76(m,2H)8.82(s,1H)9.37(s,1H).LC−MS ES m/z=449;Rt:1.58min,方法B.
46の調製

化合物46を、7の調製方法にしたがって調製した。LC−MS ES m/z=424.2;Rt:1.41min,方法B.
48の調製
化合物14を分取SFC(固定相:Chiralcel Diacel OD 20×250mm、移動相:CO、0.2%イソプロピルアミンを含むイソプロパノール)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧下で除去して、48を得た。
50の調製

3(4.39g、11mmol)、2−クロロ−5−フルオロ−4−メチルスルファニル−ピリミジン(1.96g、11mmol)およびリン酸カリウム(7g、33mmol)の水(44mL)およびMe−THF(132 mL)中混合物を、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。その後、キサントホス(629mg、1.32mmol)およびPd(dba)(302.19mg、0.33mmol)を添加し、10分間、混合物を窒素でバブリングした。反応物を80℃に加熱し、密閉した容器中、この温度で2時間撹拌した。混合物を1時間かけて冷却し、その後、200mLの酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して蒸発させた。残留物をシリカで、ジクロロメタン/メタノール(99/1)を溶離液として用いて精製した。所望の画分を蒸発させ、残留物をアセトニトリル中で結晶化させた。結晶を濾過によって回収し、真空で乾燥した、50。LC−MS ES m/z=415;Rt:2.00min,方法B.
51の調製

50(415.47mg、1mmol)のメタノール(2mL)およびDCM(1.15mL)溶液を室温で撹拌した。m−CPBA(739.58mg、3mmol)を10分間にわたって少しずつ添加し、周囲温度で終夜、撹拌を続けた。混合物を30mL DCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、水で1回洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して蒸発させた。残留物をジイソプロピルエーテル/アセトニトリル(20/1)中で沈澱させた。黄色の沈殿物を濾過によって回収し、乾燥して、51を得た。LC−MS ES m/z=447;Rt:1.59min,方法B.
一般法B。化合物51を室温で1,4−ジオキサンに添加した。その後、粗生成物を有機塩基(EtNまたはDIPEA)およびアミンと混合した。得られた混合物を還流し、1日間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。得られた粗生成物をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。この後、室温で1日間撹拌した、過剰なカリウムt−ブトキシドの添加によってトシル基を除去した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。
52の調製

51(1.683g、3.76mmol)およびDIPEA(2mL)の1,4−ジオキサン(30mL)溶液に、3−アミノ−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステル(1.500g、7.527mmol)を添加した。得られた反応混合物を70℃で終夜、撹拌した。その後、反応混合物を蒸発乾固し、シリカカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル60:40)で精製して52を得た。
3−アミノ−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステルの調製
工程1。窒素下、LiHMDS(1M THF中)(189mL、189mmol)を、シクロペンタンカルボニトリル(15g、158mmol)のTHF(64mL)溶液に−78℃で少しずつ添加した。その後、混合物を30分間撹拌し、CHI(14.7mL、240mmol)を一度に添加し、終夜、室温までゆっくりと加温した。EtOAc(250mL)を添加し、NHCl 10%(200mL)を0℃でゆっくりと添加した。その後、水(100mL)を加えて溶液とし、有機層を分離し、塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、1−メチルシクロペンタンカルボニトリル(16.8g、黄色油状物)を得、精製することなく次の工程に使用した。
工程2。窒素下、−78℃で、DIBAL(37mL、37mmol)を1−メチルシクロペンタンカルボニトリル(2.0g、18mmol)のCHCl(117mL)溶液に少しずつ添加し、添加終了後、−78℃で15分間混合物を撹拌した。−78℃でゆっくりとCHOH(37mL)を添加し、反応物を室温まで加温した。NaOH(1M)200mLを添加し、水溶液をCHClで2回抽出し、MgSOで乾燥し、濃縮した。この混合物をHCl水溶液(3M)中で1時間、撹拌し、CHClで抽出し、MgSOで乾燥させ、濃縮して、1−メチルシクロペンタンカルバルデヒド(1.4g、黄色油状物)を得た。
工程3。EtOH(5.6mL)中の1−メチルシクロペンタンカルバルデヒド(1.4g、12mmol)、マロン酸(1.0g、9.6mmol)、NHOAc(1.5g、19mmol)を、密閉管内で終夜、80℃で撹拌した。混合物を室温まで冷却し、濾過し、EtOHで洗浄した。HSO(0.51mL、9.6mmol)を濾液に添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、水に取り、DCMで洗浄した(3×)。有機混合物を捨て、水層をNaOH(3N)で塩基性化し、DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、3−アミノ−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオン酸(0.75g、無色油状物)。
工程4。3−アミノ−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオン酸をエタノールと混合し、それに0℃でSOClを少しずつ添加した。添加後、反応混合物を加熱還流し、6時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。粗生成物をDCMに溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して3−アミノ−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオン酸エチルエステルを得、さらに精製することなく次の工程に使用した。
53の調製

不活性雰囲気下、52(400mg、0.706mmol)を入れて密閉した容器にカリウムt−ブトキシド(3.63mL、3.63mmol)およびTHF(10mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。その後、少量の水(10μL)を加え、反応混合物を60℃に加熱した。反応混合物の溶媒を蒸発乾固し、分取HPLC(方法:90%[水相]−10%[有機相]から54%[AP]−46%[OP]へ。AP:25mM NHHCOOP:MeCN:メタノール1:1)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧下で蒸発させて、53を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.04(s,3H)1.17−1.43(m,2H)1.54−1.69(m,5H)1.73−1.83(m,1H)2.55−2.61(m,2H)4.87−4.94(m,1H)7.01−7.10(m,1H)8.04(s,1H)8.10(d,J=3.96Hz,1H)8.77(s,1H)9.69(s,1H).LC−MS ES m/z=384.5;Rt:1.24min,方法B.
中間体59の調製

イソプロピルアミン(2.66mL、29.95mmol)およびDIPEA(5.16mL、29.95mmol)のTHF(50mL)溶液を−10℃で撹拌しながら、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(5g、29.95mmol)を少しずつ添加した。生じた混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル100mLおよびジイソプロピルエーテル50mLで希釈した。この溶液を水で2回洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、67を得た。残留物をそのまま使用した。LC−MS ES m/z=189;Rt:1.65min,方法B.
60の調製

窒素雰囲気下、3(798.6mg、2mmol)、59(379.24mg、2mmol)およびNaCO(3mL、2M、6mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中混合物を室温で撹拌した。その後、Pd(PPh(115.56mg、0.1mmol)およびキサントホス(57.86mg、0.1mmol)を添加し、混合物を窒素で10分間バブリングして脱気した。混合物にマイクロ波を15分間照射して150℃に加熱した。この混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を塩水で1回洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。約10%アセトニトリルを含むジイソプロピルエーテル中で残留物を結晶化した。オフホワイト色の沈殿物を回収し、真空で乾燥して60を得た。LC−MS ES m/z=426;Rt:2.22min,方法B.
61の調製

60(300mg、0.7mmol)およびNaOMe(15mL、0.5M、7.5mmol)を10分間超音波処理し、室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発させ、氷水に溶解し、撹拌し、7.5mLの1NHCl水溶液で中和した。水相をジクロロメタンで3回抽出した。まとめた有機層をMgSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン/メタノール(98/2〜95/5)を勾配として精製した。対応する画分を蒸発させ、残留物をジイソプロピルエーテル/アセトニトリル(2/1)中で結晶化した。結晶を濾過によって回収し、真空で乾燥し、61を得た。H NMR(360MHz,DMSO−d)δ ppm 1.29(d,J=6.59Hz,6H)4.40−4.51(m,1H)7.49(br d,J=7.68Hz,1H)8.15−8.18(m,2H)8.82(s,1H)9.61(s,1H)12.51(br s,1H).LC−MS ES m/z=272.1;Rt:1.45min,方法B.
メチル3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエートの調製

EtOH100mL中のトリメチルアセトアルデヒド(33.25g、386.027mmol)、マロン酸(30.204g、290.246mmol)、NHOAc(44.746g、580.492mmol)混合物を6時間還流した。沈殿物を濾過によって分離し、エタノールで洗浄した。この溶液をそのまま使用し、HSO(15.5mL)を添加した。反応混合物を5時間加熱還流した。溶媒を減圧除去し、粗生成物を300mLの水および150mLのEtOに添加した。水層を6NのNaOH水溶液で中和した。生成物をEtOAcで抽出した。有機相をNaSOで脱水し、濾過し、減圧濃縮した。
メタノール(50mL)中の残留物(10g、68.87mmol)を氷浴で冷却し、SOCl(5mL、68.87mmol)を少しずつ添加した。添加後、反応混合物を加熱還流し、6時間撹拌した。所望の画分を回収し、減圧下において溶媒を除去した。粗生成物をDCMに溶解し、飽和NaHCO水溶液および塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、メチル3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエートを得た。
67の調製

2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(3g、17.967mmol)のEtOH(72mL)およびTHF(72mL)溶液を室温で撹拌した。反応混合物に、メチル3−アミノ−4,4−ジメチルペンタノエート(3.622g、22.749mmol)およびDIPEA(9.289mL、53.90mmol)を少しずつ添加し、70℃で1時間、その後、周囲温度で終夜撹拌した。この反応混合物を蒸発させた。残留物を水に溶解し、DCMで2回抽出した。まとめた有機層を水で1回洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残留物を、シリカによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM〜DCM/メタノール(100〜90/10))で精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、67を得た。LC−MS ES m/z=289.1;Rt:0.99min,方法A.
68の調製

圧力管内で、3(3.5g、8.766mmol)、Pd(PPh(1013mg、0.877mmol)、KCO(2423mg、17.53mmol))および67(2.667g、9.204mmol)のDME(50mL)および水(15mL)中混合物を100℃に加熱し、16時間撹拌した。所望の画分を回収し、減圧下において溶媒を除去した。粗残留物をDCMに取り、濾過した。濾液をシリカによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン〜EtOAc(100〜100))で精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固した。残留物をDCM/メタノール(1/1)混合物に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン〜EtOAc(100〜100))により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧下で除去して68を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.97(s,9H)2.65(m,1H)2.78(m,1H)3.44(s,3H)4.76−4.94(m,1H)7.41(m,1H)8.07−8.27(m,2H)8.82(s,1H)9.73(s,1H)12.47(br. s.,1H).LC−MS ES m/z=372.2;Rt:0.84min,方法A.
69の調製

68(150mg、0.39mmol)およびLiOH(37.379mg、1.561mmol)の水(4mL)および1,4−ジオキサン(8mL)溶液を室温で16時間撹拌した。有機溶媒を減圧除去し、水層を1N HCLで酸性化した。生成した沈殿物を濾別し、水で洗浄し、真空で50℃で乾燥して69を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.96(s,9H)2.54−2.62(m,2H)4.68−4.84(m,1H)7.69(m,1H)8.11−8.15(m,2H)8.81(s,1H)9.73(s,1H).LC−MS ES m/z=358.1;Rt:1.15min,方法B.
70の調製

中間体70を、67の調製方法にしたがって調製した。LC−MS ES m/z=315;Rt:1.11min,方法A.
71の調製

71を、68の調製方法にしたがって調製した。
87の調製

中間体72を、69の調製方法にしたがって調製した。LC−MS ES m/z=358.1;Rt:1.15min,方法B.
中間体74の調製

中間体74を、2の調製方法にしたがって調製した。
75の調製

74(580mg、1.5mmol)、2,4−ジメトキシベンジルアミン(276mg、1.65mmol)およびKCO(414mg、3mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温にし、溶媒を減圧除去した。粗反応混合物をシリカによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル〜EtOAc(100〜50/50))で精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、75を得た。
76の調製

76を、中間体3の調製方法にしたがって調製した。
77の調製

76(2.73g、1.47mmol)、5(0.5g、1.47mmol)、KPO(0.62g、2.93mmol)、および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(96mg、0.147mmol)の1,4−ジオキサン(80mL)および水(20mL)中混合物を70℃に10時間加熱した。反応混合物をCeliteで濾過し、濃縮した。その後、反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、逆相HPLC(カラム:SYNERGI 250×50 10μm、流量:80mL/分、移動相:水(0.1%TFA含有)、移動相B:アセトニトリル、勾配:45〜75%(%B))で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、77を得た。
中間体78の調製

77(120mg、0.161mmol)のDCM(2mL)溶液に、TFA(2mL)を添加し、全溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、78を含む残留物を直接次の工程に使用した。LC−MS ES m/z=594.2;Rt:0.78min,方法E.
79の調製

78(90mg、0.152mmol)のメタノール(5mL)溶液を含むフラスコに、ナトリウムメトキシド(33mg、0.608mmol)を室温で添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。まとめた有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。粗混合物を逆相カラムクロマトグラフィー(Agela DuraShell C18 150×25×5μm、流量:35ml/分;移動相A:水(0.05%NH.HO)含有、移動相B:アセトニトリル、勾配:26〜56%(%B))で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、79を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 0.97−1.35(m,3H)1.42−1.68(m,2H)1.86−1.95(m,4H)1.96−2.13(m,2H)2.64−2.76(m,1H)3.28−3.35(m,3H)3.83−3.97(m,1H)4.04−4.12(m,1H)4.94(br d,J=7.03Hz,1H)7.94(d,J=3.01Hz,1H)7.98(s,1H)8.26(s,1H).LC−MS ES m/z=440.2;Rt:3.72min,方法E.
80の調製

5−ブロモ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(300mg、1.415mmol)のトルエン(15mL)溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(28.4mg、0.113mmol)を添加し、続いて、NaOH(50%水溶液)(5mL)を添加し、混合物を激しく撹拌した。p−トルエンスルホニルクロリド(378mg、1.98mmol)のトルエン(15mL)溶液を添加し、全混合物を室温で18時間撹拌した。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。80を含む粗生成物を、さらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS ES m/z=367;Rt:1.031min,方法C.
81の調製

化合物81を、3の調製方法にしたがって調製した。LC−MS ES m/z=414 ;Rt:1.257min,方法C.
82の調製

98(100mg、0.242mmol)、5(107.7mg、0.315mmol)、Pd(PPh(140mg、0.121mmol)、キサントホス(70mg、0.121mmol)、2M NaCO(0.363mL、2M、0.726mmol)、ジオキサン(10mL)の混合物を80℃で48時間撹拌した。反応混合物をceliteパッドにより濾過し、酢酸エチルで洗浄した。溶媒を減圧除去した。82を含む残留物を次の工程に直接使用した。LC−MS ES m/z=593 ;Rt:1.094min,方法C.
83の調製

化合物83を、29の調製方法にしたがって調製した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ ppm 1.20−1.44(m,5H)1.72−1.86(m,6H)1.87−2.06(m,1H)2.08−2.21(m,1H)2.86(s,2H)3.16−3.22(m,4H)3.50−3.68(m,1H)3.97−4.13(m,1H)5.82(br d,J=7.97Hz,1H)7.54(br d,J=7.56Hz,1H)8.21(d,J=3.85Hz,1H)8.73(s,1H)9.57(s,1H)12.33(s,1H).LC−MS ES m/z=439 ;Rt:2.160min,方法C.
84の調製

5−ブロモ−4−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2g、9.43mmol)のアセトン(20mL)溶液に、2N NaOH溶液(9.43mL、18.87mmol)、続いてp−トルエンスルホニルクロリド(1.98g、10.38mmol)を0℃で添加し、混合物を18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。84を含む残留物を次の工程に直接使用した。
85の調製

85を、化合物3の調製方法にしたがって調製した。
86の調製

84(180mg、1.47mmol)、5(223.5mg、0.65mmol)、KPO(278mg、1.31mmol)および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(28.5mg、0.04mmol)の、1,4−ジオキサン(15mL)および水(3mL)中混合物を、マイクロ波の照射下、100℃に20分間加熱した。反応混合物をCeliteで濾過し、濃縮した。85を含む混合物を、直接次の工程で使用した。
86の調製

86(180mg、0.304mmol)のメタノール(10mL)中混合物にNaOMe(66mg、1.22mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。粗混合物を、逆相カラムクロマトグラフィーで精製した。カラム:Waters Xbridge C18 150×20mm×5μm、流量:25mL/分、移動相A:水(0.05%NH.HO含有)、移動相B:アセトニトリル、勾配:18〜48%(%B)。所望の画分を濃縮して、87を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.09(br d,J=11.54Hz,4H)1.51−1.59(m,1H)1.85−1.94(m,6H)2.03−2.16(m,2H)2.60−2.69(m,1H)3.09(s,3H)3.27−3.36(m,4H)3.80−3.92(m,1H)4.04(d,J=7.28Hz,1H)4.12−4.29(m,1H)4.90(br d,J=5.52Hz,1H)8.00(s,1H)8.09(d,J=3.01Hz,1H)8.79(s,1H)9.87(s,1H).LC−MS ES m/z=439.2 ;Rt:3.19min,方法E.
88の調製

2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(400mg、2.253mmol)のTHF(4mL)中混合物に、NBS(480mg、2.70mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。沈殿物を濾過によって分離し、DCMで洗浄し、真空下で乾燥して、所望の化合物88を得た。
89の調製

88(230mg、1.085mmol)のTHF(25mL)溶液に、NaH(80mg、2mmol)を撹拌しながら室温で少しずつ添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後、p−トルエンスルホニルクロリド(264mg、1.385mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。粗反応混合物をシリカによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル/EtOAc(65/35))で精製した。所望の画分を回収し、蒸発乾固して、89を得た。
107の調製

中間体90を、中間体3の調製方法にしたがって調製した。
91の調製

90(165.4mg、0.484mmol)、5(200mg、0.484mmol)、KPO(308mg、1.45mmol)、および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(31.5mg、0.049mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)および水(5mL)中混合物を80℃に18時間加熱した。反応混合物をCeliteで濾過し、濃縮した。91を含む混合物を次の工程に直接使用した。
92の調製

化合物92を、104の調製方法にしたがって調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 1.08−1.29(m,4H)1.88−1.92(m,4H)2.08(m,J=14.10Hz,1H)2.17−2.25(m,1H)2.62−2.69(m,1H)2.77−2.83(m,1H)2.81(s,2H)3.25−3.29(m,1H)3.29−3.34(m,3H)3.84−3.93(m,1H)4.04−4.09(m,1H)4.09−4.18(m,1H)4.88(m,1H)8.05−8.08(m,2H)9.58(s,2H).LC−MS ES m/z=439.2 ;Rt:3.44min,方法E.
93の調製
化合物9を分取SFC(固定相:Chiralcel Diacel OD 20×250mm;移動相:CO、0.2%イソプロピルアミン含有イソプロパノール)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、93を得た。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ ppm 1.22−1.53(m,9H)1.55−1.67(m,1H)1.85−1.91(m,4H)2.13−2.22(m,1H)2.24−2.32(m,1H)3.36−3.44(m,1H)3.70−3.80(m,1H)4.17−4.27(m,1H)5.81(m,1H)7.52(m,1H)8.39(s,1H)8.80(s,1H)9.62(s,1H).LC−MS ES m/z=448.2;Rt:1.55min,方法A.
94の調製

ベンジルtert−ブチル(+/−)−シクロヘキサン−1,3−ジイルジカルバメート(52.27g、150mmol)のメタノール(1.5L)溶液を、窒素雰囲気下で撹拌し、Pd/C(10%)(1.6g、1.5mmol)を添加し、水素(3.75L、0.04M、150mmol)下、室温で、終夜、撹拌した。触媒を、窒素下、decaliteで濾別し、メタノールで2回洗滌し、濾液を蒸発乾固して、94を得た。
95の調製

2,6−ジクロロ−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボニトリル(19.1g、100mmol)のTHF(200mL)溶液を室温で撹拌しながら、94(12.54g、50mmol)およびDIPEA(26mL、150mmol)のACN(100mL)中混合物を少しずつ添加した。反応物を周囲温度で週末の間撹拌した。混合物の溶媒を蒸発させ、残留物を水中に沈澱させ、終夜撹拌した。沈殿物を濾別し、真空で乾燥して、95を得た。
96の調製

HCl(6M、iPrOH中)(16.7mL、6M、100mmol)のメタノール(50mL)溶液に、95(4.61g、10mmol)を少しずつ添加し、反応物を2時間、周囲温度で撹拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物をジイソプロピルエーテル/アセトン中で沈澱させた。結晶を濾過により回収し、真空で乾燥して、96を得た。
97の調製

THF(18mL)中にピコリン酸(240.521mg、41.954mmol)を含むフラスコに、HBTU(1411mg、3.721mmol)を室温で添加した。得られた混合物を、不活性雰囲気下、5分間撹拌した。その後、96(500mg、1.86mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.81mL、4.652mmol)のDMSO(1mL)溶液を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。その後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO、濾過し、減圧濃縮した。シリカゲルカラム(ヘプタン:AcOEt 50:50)を用いて精製を行った。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して、97を得た。LC−MS ES m/z=373.9;Rt:1.38min,方法C.
155の調製

3(200mg、0.501mmol)、97(187mg、0.501mmol)、KPO(33mg、0.0501mmol)、および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(318mg、1.503mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)中混合物を90℃に2時間加熱した。反応混合物をCeliteで濾過し、濃縮した。その後、反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、逆相HPLC(方法:MG3BIC 70%[水相]−30%[有機相]から27%[AP]−73%[OP]へ。AP=25mM NHHCO水溶液、OP=アセトニトリル:メタノール1:1)で精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去して98を得た。LC−MS ES m/z=457.2;Rt:2.39min,方法C.
99の調製

ACN(30mL)に溶解した2,6−ジクロロ−5−フルオロ−3−ピリジンカルボニトリル(1g、5.26mmol)、トリエチルアミン(1.61mL、11.54mmol)および(+/−)−メチル3−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレート(1.04g、4.73mmol)を含むフラスコを12時間還流した。反応混合物をEtOAcおよび塩水に希釈した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で濃縮した。99を、さらに精製することなく次の工程に使用した。
100の調製

THF(40mL)および水(10mL)に溶解した3(2.814g、7.049mmol)および99(2g、54.92mmol)を含む溶液を、不活性雰囲気下、室温で10分間撹拌した。その後、Pd(dba)(0.103g、0.141mmol)、リン酸三カリウムおよびキサントホス(0.336g、0.705mmol)を添加し、その混合物を120℃で12時間撹拌した。粗生成物を減圧下で濃縮し、100をさらに精製することなく次の工程で使用した。
101の調製

THF(10mL)に溶解した100(5.103g、8.88mmol)を含むフラスコに、ナトリウムメトキシド(11.5mL、53.28mmol)を添加した。得られた混合物を40℃で3時間撹拌した。その後、反応物を真空下で濃縮した。混合物を逆相クロマトグラフィーで精製した。(開始:有機相19%;終了:有機相55%;有機相:0.1%HCOOH:アセトニトリル、水相 1:1:25mM NHHCO)。所望の画分を回収し、溶媒を減圧除去し、101を得た。LC−MS ES m/z=407;Rt:2.69min,方法C.
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に特定されたLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器またはUV検出器、およびカラムを使用して行った。必要に応じて、その他の検出器も含まれた(下の方法の表を参照)。
カラムからの流れは、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ収集時間(dwell time)など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。適切なソフトウェアを用いてデータの取得を行った。
化合物は、それらの実測保持時間(R)およびイオンで表される。データの表に別段記載されていなければ、報告された分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加物の種類を記載する(すなわち、[M+NH、[M+HCOO]など)。複数の同位体パターンを有する分子(Br、Clなど)では、報告する値は最も低い同位体質量について得られた値である。得られた結果には全て、使用した方法に通常関連する実験による不確かさを伴った。
式(I)の化合物の生物学的活性
化合物のインビトロでの抗ウィルス活性を、セルベースの抗ウィルスアッセイを用いて測定した。このアッセイでは、化合物の存在下または非存在下で、インフルエンザウィルスA/Taiwan/1/86(H1N1)に感染したMadin−Darby Canine Kidney(MDCK)細胞における細胞変性効果(CPE)を測定した。echo liquid handler(Labcyte、Sunnyvale、California)を用いて、アコースティック液滴吐出により、白色384ウェルマイクロタイターアッセイプレート(Greiner)に充填した。200ナノリットルの化合物原液(100%DMSO)をアッセイプレートにトランスファーした。MDCK細胞を最終密度25,000個または6,000個/ウェルとなるようにプレートに分注した。その後、それぞれ0.001または0.01の感染多重度で、インフルエンザA/Taiwan/1/86(H1N1)ウィルスを添加した。ウェルは1体積当たり0.5%のDMSOを含む。ウィルス感染および偽感染の対照が、各試験に含まれた。プレートを5%CO中、37℃でインキュベートした。ウィルスに暴露3日後、ATPliteTMキット(PerkinElmer、Zaventem、Belgium)を製造者の使用説明書にしたがって使用して、ATP濃度の低下を測定することによって、細胞変性効果を定量化した。IC50を、50%阻害濃度と定義した。並行して、化合物を3日間、白色384ウェルのマイクロタイタープレート内でインキュベートし、MDCK細胞内の化合物の細胞毒性をATPliteTMキット(PerkinElmer、Zaventem、Belgium)を製造者の使用説明書にしたがって使用して細胞のATP含量を測定することによって決定した。細胞毒性を、CC50、すなわち、細胞生存度の50%低下を引き起こす濃度として報告した。

本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
式(I)の化合物


その立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物または多形体(式中、
Xは、−CN、−CF 、−C 1〜3 アルキル−N−C(O)−C 1〜3 アルキル、−C(O)−NH 、−C(O)−NH−C 1〜3 アルキル、−C(O)N−(ジアルキル)または−CH −NC(O)−CH で置換されていてもよいNまたはCであり;
は、HまたはCH であり;
は、HまたはNH であり;
は、カルボン酸により置換されたC 1〜8 アルキル;
またはカルボン酸、−N−C 1〜3 アルキルスルホン、もしくは
1〜6 アルキルによって置換されていてもよい−N−C(O)−C 3〜6 ヘテロ環によって置換されたC 3〜8 シクロアルキル;
または−N−C(O)−C 3〜6 ヘテロ環によって置換されたC 3〜6 ヘテロ環である)。
[2]
およびR はいずれもHである、上記[1]に記載の化合物。
[3]
次の構造式を有する、上記[1]または[2]に記載の化合物。

[4]
上記[1]に記載の、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体を、1種以上の薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体とともに含む医薬組成物。
[5]
医薬として使用される、上記[1]に記載の、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体、あるいは上記[4]に記載の医薬組成物。
[6]
インフルエンザの治療に使用される、上記[1]に記載の、式(I)の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体、あるいは上記[4]に記載の医薬組成物。
[7]
次の構造式(I)によって示される化合物


その立体異性体、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは多形体(式中、
Xは、−CN、−CF 、−C 1〜3 アルキル−N−C(O)−C 1〜3 アルキル、−C(O)−NH 、−C(O)−NH−C 1〜3 アルキル、−C(O)N−(ジアルキル)または−CH −NC(O)−CH で置換されていてもよいNまたはCであり;
は、HまたはCH であり;
は、HまたはNH であり;
は、カルボン酸により置換されたC 1〜8 アルキル;
またはカルボン酸、−N−C 1〜3 アルキルスルホン、もしくは
1〜6 アルキルによって置換されていてもよい−N−C(O)−C 3〜6 ヘテロ環によって置換されたC 3〜8 シクロアルキル;
または−N−C(O)−C 3〜6 ヘテロ環によって置換されたC 3〜6 ヘテロ環である)
の、生物試料または患者におけるインフルエンザウィルスの複製を阻害するための使用。
[8]
さらなる治療剤の同時投与をさらに含む、上記[7]に記載の使用。
[9]
前記さらなる治療薬は、抗ウィルス剤もしくはインフルエンザワクチン、またはその両方から選択される、上記[8]に記載の使用。

Claims (7)

  1. 次の構造式

    を有する化合物またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体。
  2. 請求項1に記載の化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体を、1種以上の薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体とともに含む医薬組成物。
  3. 医薬として使用される、請求項に記載の医薬組成物。
  4. インフルエンザを治療するための、請求項に記載の医薬組成物。
  5. 生物試料または患者におけるインフルエンザウィルスの複製を阻害するための医薬組成物であって、次の構造式によって示される化合物

    その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形
    含む、医薬組成物。
  6. さらなる治療剤と同時投与される、請求項に記載の医薬組成物。
  7. 前記さらなる治療薬は、抗ウィルス剤もしくはインフルエンザワクチン、またはその両方から選択される、請求項に記載の医薬組成物。
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