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JP6709348B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP6709348B2
JP6709348B2 JP2015201088A JP2015201088A JP6709348B2 JP 6709348 B2 JP6709348 B2 JP 6709348B2 JP 2015201088 A JP2015201088 A JP 2015201088A JP 2015201088 A JP2015201088 A JP 2015201088A JP 6709348 B2 JP6709348 B2 JP 6709348B2
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、冷却器への着霜の均一化を図ることができる冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵室や冷凍室等の保冷温度の異なる複数の収納室に区画された貯蔵室を有し、冷却室に設けられる冷却器で冷却された空気を前記貯蔵室に強制循環させる冷蔵庫がある。この種の冷蔵庫において、冷蔵室から冷却室に空気を戻す冷蔵室帰環風路の出口を冷却室の側面下部に形成し、冷凍室から冷却室に空気を戻す冷凍室帰還風路の出口を冷却室の前面下部に形成したものが知られている。
例えば、特許文献1に開示された冷蔵庫は、上段の冷蔵室、中段の冷凍室及び下段の野菜室に区画される貯蔵室を有し、冷蔵室から冷却器が配設される冷却室へと空気を流す帰還風路を備えている。この帰還風路は冷却室の側面につながり、冷蔵室からの帰還冷気は、冷却器の側面下方へと流れる。そして、冷却室の前面下部には、冷凍室の下部背面に形成される戻り口につながり冷凍室からの帰還冷気を冷却室の内部へと吸入する戻り口が形成されている。
また例えば、特許文献2に記載された冷蔵庫は、上段の冷蔵室、中段の野菜室及び下段の冷凍室に区画される貯蔵室を有する。同文献の冷蔵庫では、冷蔵室戻り風路出口である高温吸込み口が冷却室の側面の冷却器の下端近傍に設けられている。そして、冷凍室戻り風路出口である冷凍室吸込み口が、冷却室の底面を構成するドレンパンに沿って、冷却器の正面視で中央部に配置されている。
なお、同文献の冷蔵庫では、冷凍室吸込み口は、冷凍室戻り風路の入り口の面積よりも大きくなるよう構成され、冷凍室吸込み口の幅は、冷却器の幅と同じまで広げられる。これにより、冷凍室のみに冷気が循環しているときでも、冷却器全体を使うことができ、冷却能力を向上させることができるとしている。
また、同文献の冷蔵庫では、冷却器のフィンピッチは、中央部よりも側部の方が大きく設定されている。これにより、絶対湿度の大きい冷蔵室からの戻り冷気は、フィンピッチが大きい冷却器の側部に霜を成長させ、絶対湿度の小さい冷凍室からの戻り冷気は、フィンピッチの小さい冷却器の中央部に霜を成長させる。よって、冷却器の着霜による通路抵抗の増加が抑えられ、風量低減による冷却性能の低下を抑えることができ、安定した冷却性能を確保できるとしている。
特開2015−55377号公報 特開2015−45437号公報
しかしながら、上記した従来技術のように、冷蔵室帰環風路の出口を冷却室の側面下部に形成し、冷凍室帰還風路の出口を冷却室の前面下部に形成する冷蔵庫では、冷蔵室帰還風路の出口に近い冷却器の下部側面近傍に霜が偏って成長するという問題点があった。
即ち、冷蔵室からの帰還冷気の方が、冷凍室からの帰還冷気に比べて、絶対湿度が高いので、冷蔵室からの帰還冷気に触れやすい冷却器の下部側面近傍に多くの霜が付着する。また、冷蔵室からの帰還冷気の流量は、冷凍室からの帰還冷気の流量に比べて少ないので、冷蔵室からの帰還冷気は、冷凍室からの帰還冷気の流れに妨げられて、冷却器の中央方向へ流れ難い。そのため、冷蔵室帰環風路の出口近傍となる冷却器の下部側面近傍に集中して霜が成長し易い。
このように、冷却器の下部側面近傍に偏って着霜すると、冷蔵室からの空気の流れが妨げられ、冷蔵室を循環する空気の流量が低下し、冷蔵室の冷却能力が低下してしまう。また、冷却器の下部側面近傍に着霜が集中すると、冷却器に付着した霜を融かすための除霜運転の時間が長くなると共に、除霜のための消費電力量が増大する。また、除霜運転の時間が長くなることにより、除霜運転による貯蔵室内の温度上昇等も問題となり、除霜後の冷却に必要な電力量も増大する恐れがある。
なお、上述の特許文献2に記載された冷蔵庫では、冷却器の側部のフィンピッチを中央部のフィンピッチよりも大きく設定しているが、そのような構成を採用した冷却器においても冷却器の下部側面近傍に着霜が集中して冷蔵室からの帰還冷気の流れが妨げられる。つまり、上記の従来技術には、冷却器の着霜の均一化を図るために改善の余地があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却器への着霜の均一化を図り、冷却性能を向上させることができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、少なくとも冷蔵室と冷凍室とに区画される貯蔵室と、前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設される冷却室と、前記冷蔵室と前記冷却室とをつないで前記冷蔵室からの空気を前記冷却室に流す冷蔵室帰還風路と、前記冷凍室と前記冷却室とをつないで前記冷凍室からの空気を前記冷却室に流す冷凍室帰還風路と、を有し、前記冷蔵室帰還風路の出口は、前記冷却室の一方の側面近傍に形成され、前記冷凍室帰還風路の出口は、前記冷却室の前面側に形成され、幅方向の寸法が前記冷却器の幅よりも小さく、前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面に近く形成され、前記冷凍室帰還風路の入口は、前記冷凍室の奥面下部に形成され、前記冷凍室帰還風路の出口よりも幅方向の寸法が大きいことを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、少なくとも冷蔵室と冷凍室とに区画される貯蔵室と、前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設される冷却室と、前記冷蔵室と前記冷却室とをつないで前記冷蔵室からの空気を前記冷却室に流す冷蔵室帰還風路と、前記冷凍室と前記冷却室とをつないで前記冷凍室からの空気を前記冷却室に流す冷凍室帰還風路と、を有し、前記冷蔵室帰還風路の出口は、前記冷却室の一方の側面近傍に形成され、前記冷凍室帰還風路の出口は、前記冷却室の前面側に形成され、幅方向の寸法が前記冷却器の幅よりも小さく、前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面に近く形成され、前記冷凍室帰還風路の出口に対して前記一方の側面側には、前記冷凍室帰還風路を塞ぐ壁部が形成されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、前記冷却室は、前記冷凍室の奥側に形成され、前記冷凍室帰還風路は、前記冷凍室と前記冷却室とを区画する仕切部材及びその前方に組み付けられる前面カバーによって形成されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、前記冷却器は、冷媒管と、その外面に設けられるフィンと、を有し、前記一方の側面側の前記フィンの間隔は、前記他方の側面側の前記フィンの間隔よりも大きいことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、冷蔵室帰還風路の出口は、冷却室の一方の側面近傍に形成され、冷凍室帰還風路の出口は、前記冷却室の前面側に形成され、幅方向の寸法が前記冷却器の幅よりも小さく、前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面に近く形成される。これにより、冷蔵室からの帰還冷気は、冷凍室からの帰還冷気の流れに押され難くなり、冷却器の中央方向へ流れ易くなる。その結果、冷蔵室からの帰還冷気と冷凍室からの帰還冷気が好適に混合されて冷却器への着霜が均一化され、冷却室の一方の側面近傍、即ち冷蔵室帰還風路の出口近傍となる冷却器の下部側面近傍への集中した着霜を抑制することができる。よって、着霜の偏りに起因する冷蔵室の冷却能力の低下や、除霜運転に関連する消費電力量の増大、貯蔵室内の温度上昇等を抑えることができ、冷蔵庫の冷却性能を向上させることができる。
また、仮に冷蔵室帰還風路の出口近傍となる冷却器の下部側面近傍の着霜が多くなった場合であっても、冷蔵室からの帰還冷気は、冷却器の中央方向へ流れ易いので、着霜による冷蔵室の循環風量の低下を抑えることができる。
また、本発明によれば、前記冷凍室帰還風路の入口は、前記冷凍室の奥面下部に形成され、前記冷凍室帰還風路の出口よりも幅方向の寸法が大きい。このように冷凍室帰還風路の入口の幅方向の寸法が大きく形成されることにより、冷凍室内における空気流れの偏りや滞留が抑制され、冷凍室内を好適に冷却することができる。そして、前記冷凍室帰還風路の出口の幅方向の寸法が小さく形成されることにより、前述のように、冷却器への着霜の均一化を図ることができる。
また、本発明によれば、前記冷凍室帰還風路の出口に対して前記一方の側面側には、前記冷凍室帰還風路を塞ぐ壁部が形成される。このような構成により、部品数や組立工程数の増加を抑え、組み立ての容易性を維持しつつ、冷凍室帰還風路の出口の幅方向の寸法を小さく形成することができる。
また、本発明によれば、前記冷却室は、前記冷凍室の奥側に形成され、前記冷凍室帰還風路は、前記冷凍室と前記冷却室とを区画する仕切部材及びその前方に組み付けられる前面カバーによって形成される。これにより、冷却器の着霜の均一化を図ることができる冷凍室帰還風路を、簡易な組立作業で、容易に形成することができる。
また、本発明によれば、前記冷却器は、冷媒管と、その外面に設けられるフィンと、を有し、前記一方の側面側の前記フィンの間隔は、前記他方の側面側の前記フィンの間隔よりも大きい。これにより、冷蔵室帰還風路の出口近傍において、フィン間の空気流路が着霜によって閉塞されることが抑制され、着霜による冷蔵室の循環風量の低下をより効果的に抑えることができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面外観図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の概略構造を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の風路の概略構成を示す正面略図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷凍室の内部を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却室近傍を示すA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷凍室の背面の構成を示す斜視図である 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の前面カバーを斜め下方から見た透視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却室の下部を示す図であり、(A)はB−B線断面図であり、(B)はC−C線断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の仕切部材を外した状態の冷凍室及び冷却室の内部を前方から見た透視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の概略構造を示す正面外観図である。図1に示すように、冷蔵庫1は、本体としての断熱箱体2を備え、この断熱箱体2の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室が形成されている。この貯蔵室の内部は保存温度や用途に応じて複数の収納室に区画されており、最上段が冷蔵室3、その下段左側が製氷室4で右側が上段冷凍室5、更にその下段が下段冷凍室6、そして最下段が野菜室7である。なお、製氷室4、上段冷凍室5及び下段冷凍室6は、何れも冷凍温度域の貯蔵室であり、以下の説明では適宜、これらをまとめて冷凍室4Aと称する。
断熱箱体2の前面は開口しており、前記各貯蔵室に対応した前記開口には、各々断熱扉8〜12が開閉自在に設けられている。断熱扉8a、8bは、冷蔵室3の前面を分割して塞ぐもので、断熱扉8aの左上下部及び断熱扉8bの右上下部が断熱箱体2に回転自在に支持されている。また、断熱扉9〜12は、各々収納容器と一体的に組み合わされ、冷蔵庫1の前方に引出自在に、断熱箱体2に支持されている。
図2は、冷蔵庫1の概略構造を示す側面断面図である。図2に示すように、冷蔵庫1の本体である断熱箱体2は、前面が開口する鋼板製の外箱2aと、この外箱2a内に間隙を持たせて配設され前面が開口する合成樹脂製の内箱2bと、から構成されている。外箱2aと内箱2bとの間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材2cが充填発泡されている。なお、各断熱扉8〜12も、断熱箱体2と同様の断熱構造を採用している。
冷蔵室3と、その下段に位置する冷凍室4Aとの間は、断熱仕切壁36によって仕切られている。冷凍室4Aの内部の製氷室4と上段冷凍室5との間は、ここでは図示しない仕切壁によって仕切られている。また、製氷室4及び上段冷凍室5と、その下段に設けられる下段冷凍室6とは、冷気が流通自在に連通している。そして、冷凍室4Aと野菜室7との間は、断熱仕切壁37によって区分けされている。
冷蔵室3の背面には、合成樹脂製の仕切体40で区画され、冷蔵室3へと冷気を供給する供給風路としての冷蔵室供給風路14が形成されている。冷蔵室供給風路14には、冷蔵室3に冷気を流す吹出口17が形成されている。また、冷蔵室供給風路14には、冷蔵室ダンパ28が設けられている。冷蔵室ダンパ28は、モータ等によって駆動される開閉自在なダンパであり、冷蔵室3に供給する冷気の流量を制御して、冷蔵室3の内部の温度を適切に維持するためのものである。
冷凍室4Aの奥側には、冷却器32で冷却された冷気を冷凍室4Aへと流す供給風路としての冷凍室供給風路15が形成されている。冷凍室供給風路15は、合成樹脂製の仕切部材42とその前方に組み付けられる合成樹脂製の前面カバー41との間に形成される空間である。前面カバー41には、冷凍室4Aに冷気を吹き出す開口である吹出口18が形成されている。
冷凍室供給風路15の更に奥側には、仕切部材42で区画されて冷却室13が形成される。即ち、冷却室13は、内箱2bと仕切部材42とによって挟まれて形成される空間である。冷却室13の内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器32が設けられる。
冷却器32は、例えば、複数枚の略板状のフィンと、それらフィンを貫通する冷媒管と、を有するフィンアンドチューブ式の熱交換器である。冷却器32は、圧縮機31、図示しない放熱器、及び図示しないキャピラリーチューブ若しくは膨張弁に冷媒配管を介して接続される。これにより、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路が構成される。
下段冷凍室6の下部背面には、冷凍室4Aから冷却室13へと空気を戻す冷凍室帰還風路21の入口24が形成されている。そして、冷凍室帰還風路21の出口27は、冷却室13の前面側の下部に形成される。即ち、冷凍室帰還風路21は、冷却室13の前面下部につながる。
また、冷却器32の下方には、冷却器32に付着した霜を融かして除去する除霜手段として、除霜ヒータ33が設けられている。除霜ヒータ33は、電気抵抗加熱式のヒータである。
仕切部材42の上部には、各貯蔵室につながる開口である送風口13aが形成されている。即ち、送風口13aは、冷却器32で冷却された冷気を流す開口であり、冷却室13と、冷蔵室供給風路14、冷凍室供給風路15及び野菜室供給風路16(図3参照)とを連通させる。送風口13aには、冷凍室4A等に冷気を送り出す送風機34が配設されている。
また、冷却室13の送風口13aの前面側には、送風口13aを開閉する送風機カバーを備えた遮蔽装置30が設けられても良い。遮蔽装置30の主たる機能は、送風機34が設けられる送風口13aを適宜開状態または閉状態にすることで、送風機34が回転することにより送り出される冷風を、所望の貯蔵室に供給することにある。また、遮蔽装置30を閉状態とすることで、冷却器32の除霜行程にて発生する暖気が、冷凍室4A等に流入することが抑止される。
図3は、冷蔵庫1の風路の概略構成を示す正面略図である。図3に示すように、冷蔵室3へと冷気を供給する冷蔵室供給風路14は、冷蔵室3の中央部において冷気を最上部へと送り、その後に両脇から下降させるように構成されている。これにより、冷蔵室3の内部全体に効率的に冷気を供給することができる。
冷蔵庫1は、冷蔵室3から冷却室13(図2参照)へと空気を流す冷蔵室帰還風路20を備えている。冷蔵室3の下部には、冷蔵室帰還風路20の入口である戻り口23が形成されている。また、冷却室13の側面の下部には、冷蔵室帰還風路20の出口26が形成されている。これにより、冷蔵室3内の空気は、戻り口23から冷蔵室帰還風路20へと流れ、出口26を経由して冷却器32の下方へと流れる。
また、冷蔵室帰還風路20の前方には、冷却器32で冷却された空気を野菜室7へと流す供給風路としての野菜室供給風路16が形成されている。野菜室供給風路16は、冷凍室供給風路15から上方に分岐して、冷凍室4Aの上方の断熱仕切壁36(図2参照)の内部を経由して下方に向きを変え、冷凍室4Aの奥を通過している。そして、断熱仕切壁37(図2参照)を貫通して野菜室7へとつながっている。野菜室7には、野菜室供給風路16から冷気を吹き出す開口である吹出口19が形成されている。
野菜室供給風路16には、野菜室7に供給する冷気の流れを制御する野菜室ダンパ29が設けられている。これにより、冷蔵室3の冷却とは独立して野菜室7の冷却を行うことができ、野菜室7の温度を適切に制御することができる。
野菜室7には、戻り口25が形成されており、野菜室7内の空気は、戻り口25から野菜室帰還風路22(図2参照)を経由して冷却室13の下部へと流れる。
図4は、冷蔵庫1の冷凍室4Aの内部を示す正面図であり、図1に示す断熱扉8〜12を外した状態を示している。図4に示すように、冷凍室4Aの奥面下部に形成される冷凍室帰還風路21の入口24は、その幅寸法、即ち左右方向の寸法が冷却器32の幅と略同じ寸法になるよう左右方向に大きく形成される。また、冷凍室帰還風路21の入口24は、冷凍室帰還風路21の出口27よりも幅方向の寸法が大きい。
このように冷凍室帰還風路21の入口24の幅方向の寸法が大きく形成されることにより、冷凍室4A内における空気流れの偏りや滞留が抑制され、冷凍室4A内を好適に冷却することができる。
また、前述のとおり、冷却室13の一方の側面、即ち右側の側面の下部には、冷蔵室帰還風路20の出口26が形成されている。そして、構成の詳細については後述するが、冷凍室帰還風路21の出口27は、その幅方向の寸法が冷却器32の幅よりも小さく、冷蔵室帰還風路20の出口26が形成される前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面、即ち左側の側面に近く形成される。換言すれば、冷凍室帰還風路21の出口27は、正面視において、冷却器32の中央部ではなく、左側に偏って形成される。
図5は、冷蔵庫1の冷却室13近傍を示す水平断面図であり、図4におけるA−A線断面を表している。図5に示すように、内箱2bに組み付けられる仕切部材42によって冷却室13が区画形成され、その冷却室13に冷却器32が配設されている。また、仕切部材42と、その前方に取り付けられる前面カバー41とによって冷凍室供給風路15が区画形成されている。
冷凍室4Aの奥側の冷却室13及び冷凍室供給風路15の右側の内箱2bには、野菜室風路カバー43が取り付けられる。そして、野菜室風路カバー43によって区画された空間、即ち、野菜室風路カバー43と内箱2bとによって挟まれた空間には、野菜室供給風路16を形成する略筒形状に組み立てられたダクト部材44、45が配設される。
野菜室供給風路16の更に奥には、ダクト部材45と内箱2bとによって冷蔵室帰還風路20が形成されている。そして、冷蔵室帰還風路20は、冷却器32の下方において、冷却室13の側方、即ち右側から冷却室13につながる。
図6は、冷蔵庫1の冷凍室4Aの背面の構成を示す斜視図である。図6において、説明のため、冷蔵庫1を、背面付近では冷凍室4Aの上面付近で破断し、前方では適当な曲面で破断した部分破断図として表している。背面付近の破断面より下方には、本図には表れない冷却室13(図2参照)や冷凍室供給風路15(図2参照)がある。
図6に示すように、冷凍室4Aの奥には、前面カバー41及び仕切部材42が取り付けられる。具体的には、前面カバー41と仕切部材42とが前後に重ね合わされ互いに係合し、これにより、冷凍室供給風路15(図2参照)及び冷凍室帰還風路21(図2参照)が形成される。このような構成によって、冷凍室帰還風路21を、簡易な組立作業で、容易に形成することができる。
そして、前面カバー41及び仕切部材42は、ねじやクリップ等の締結部材によって断熱箱体2の内箱2bに固定される。これにより、仕切部材42と内箱2bとの間に冷却室13(図2参照)が形成される。なお、前述のとおり、前面カバー41には、冷凍室4Aに冷気を吹き出す吹出口18や、冷凍室4Aからの帰還冷気が流入する冷凍室帰還風路21の入口24が形成されている。
図7は、冷蔵庫1の前面カバー41及び仕切部材42を斜め下方から見た透視図である。図7に示すように、前面カバー41の前面下部には、冷凍室4Aにつながる冷凍室帰還風路21の入口24が形成され、前面カバー41の下面には、冷却室13につながる冷凍室帰還風路21の出口27となる開口が形成される。
冷凍室帰還風路21は、前面カバー41とその奥の仕切部材42との間に挟まれて形成される空間である。冷凍室帰還風路21の出口27は、下方に向かって空気を吹き出すよう開口している。また、仕切部材42の下部には、下方に向かって延設される略板状のガイド部48が形成されている。
前面カバー41の下面には、冷凍室帰還風路21の一部を塞ぐ壁部47が形成される。具体的には、冷凍室帰還風路21を塞ぐ壁部47は、冷凍室帰還風路21の出口27に対して右側、即ち冷蔵室帰還風路20(図4参照)の出口26(図4参照)が形成される前記一方の側面側に形成される。
このような構成により、部品数や組立工程数の増加を抑え、組み立ての容易性を維持しつつ、前面カバー41とその奥の仕切部材42との組み合わせによって、冷凍室帰還風路21の出口27の幅方向の寸法を小さく形成することができる。
ここで、冷凍室帰還風路21の出口27の幅方向の寸法は、冷却器32(図2参照)の幅に対して、50〜90%であり、好ましくは、60〜80%である。換言すれば、前述のとおり、冷凍室帰還風路21の入口24の幅方向の寸法は、冷却器32の幅と略同じであるので、冷凍室帰還風路21の出口27の幅方向の寸法は、入口24の幅方向の寸法の50〜90%であり、好ましくは、60〜90%である。
このような寸法比率で冷凍室帰還風路21の出口27が形成されることにより、冷蔵室帰還風路20を経由する冷蔵室3(図2参照)からの帰還冷気と冷凍室帰還風路21を経由する冷凍室4Aからの帰還冷気とが冷却室13の下部で好適に混合されて、冷却器32への着霜の均一化を図ることができる。
図8は、冷蔵庫1の冷却室13の下部を示す図であり、図8(A)は、図4に示すB−B線断面図であり、図8(B)は、図4に示すC−C線断面図である。図8(A)に示すように、冷凍室帰還風路21は、出口27を介して冷却室13の前面側下部につながる。これにより、冷凍室4A内の空気は、冷凍室4Aの背面下部に形成される入口24から冷凍室帰還風路21の内部に流れ込み、冷凍室帰還風路21の内部を下方に流れ、出口27を経由して冷却室13の下部に流入する。
他方、図8(B)に示すように、壁部47が形成されることにより冷凍室帰還風路21が塞がれるので、壁部47が形成される冷凍室帰還風路21の右側の部分においては、冷凍室帰還風路21内の空気は、冷却室13に流入しない。
なお、前述のとおり、冷凍室帰還風路21の出口27は、下方に向かって開口しており、仕切部材42の下部には、下方に向かって延設されるガイド部48が形成されている。そのため、図8(A)に示すように、冷凍室帰還風路21の出口27から冷却室13の下部に流入する帰還冷気は、ガイド部48に沿って除霜ヒータ33の下方に流れ込む。
これにより、冷凍室帰還風路21からの空気の流れは、除霜ヒータ33やその上方の保護カバーに妨げられず、効率的に流入する。また、このような流れ方によって、冷却室13の側方から流入する冷蔵室3(図2参照)からの帰還冷気と冷凍室帰還風路21を経由する冷凍室4Aからの帰還冷気との混合が促進される。
図9は、冷蔵庫1の冷凍室4A及び冷却室13の内部を前方から見た透視図である。なお、説明のため、図9では、前面カバー41(図6参照)や仕切部材42(図6参照)、野菜室風路カバー43(図6参照)等を外して冷却器32及び冷蔵室帰還風路20を露出させた状態を示している。また、図9において、冷蔵室帰還風路20を経由して冷却室13に流入する冷蔵室3(図2参照)からの帰還冷気の流れを矢印Rで、冷凍室帰還風路21を経由して冷却室13に流入する冷凍室4Aからの帰還冷気の流れを矢印Fで模式的に表している。
図9に矢印Rで示すように、冷蔵室3からの帰還冷気は、冷蔵室帰還風路20を流れ、出口26を通過して、冷却室13の側面下部に流入する。他方、冷凍室4Aからの帰還冷気は、矢印Fで示すように、冷凍室4Aの背面下部に形成される入口24から冷凍室帰還風路21に流れ込み、出口27を通過して、冷却室13の下部に流入する。
前述のとおり、冷蔵庫1では、冷蔵室帰還風路20の出口26は、冷却室13の右側の側面近傍に形成され、冷凍室帰還風路21の出口27は、幅方向の寸法が冷却器32の幅よりも小さく、冷蔵室帰還風路20の出口26が形成される冷却室13の右側の側面よりもその反対側となる左側の側面に近く形成される。
これにより、冷蔵室3からの帰還冷気は、冷凍室4Aからの帰還冷気の流れに押され難くなり、矢印Rで示す如く、冷却器32の中央方向へ流れ易くなる。その結果、冷蔵室3からの帰還冷気と冷凍室4Aからの帰還冷気とが好適に混合されて冷却器32への着霜が均一化される。
また、冷却室13の右側の側面近傍、即ち冷蔵室帰還風路20の出口26近傍となる冷却器32の下部側面近傍への集中した着霜を抑制することができる。よって、着霜の偏りに起因する冷蔵室3の冷却能力の低下や、除霜運転に関連する消費電力量の増大、貯蔵室内の温度上昇等を抑えることができ、冷蔵庫1の冷却性能を向上させることができる。
また、仮に冷蔵室帰還風路20の出口26近傍となる冷却器32の下部側面近傍の着霜が多くなった場合であっても、冷蔵室3からの帰還冷気は、冷却器32の中央方向へ流れ易いので、着霜による冷蔵室3の循環風量の低下を抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の説明では、冷蔵室帰還風路20の出口26が形成される冷却室13の一方の側面が右側の側面である例を示したが、これら風路等を左右反転させた構成も可能である。即ち、冷蔵室帰還風路20の出口26は、冷却室13の左側の側面近傍に形成され、冷凍室帰還風路21の出口27は、その反対側となる右側の側面に近く形成されても良い。
また、冷却器32は、冷蔵室帰還風路20の出口26近傍のフィンの間隔が他の部分のフィンの間隔よりも大きく形成されても良い。そのような構成により、冷蔵室帰還風路20の出口26近傍において、フィン間の空気流路が着霜によって閉塞されることが抑制され、着霜による冷蔵室3の循環風量の低下をより効果的に抑えることができる。
また、貯蔵室内の区画や各収納室の配置は、種々の変更形態を採用可能であり、例えば、野菜室7を設けず、冷蔵室3と冷凍室4Aのみを有する構成でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 冷蔵庫
3 冷蔵室
4A 冷凍室
4 製氷室
5 上段冷凍室
6 下段冷凍室
7 野菜室
13 冷却室
14 冷蔵室供給風路
15 冷凍室供給風路
16 野菜室供給風路
18 吹出口
20 冷蔵室帰還風路
21 冷凍室帰還風路
22 野菜室帰還風路
23 戻り口
24 入口
26 出口
27 出口
31 圧縮機
32 冷却器
34 送風機
41 前面カバー
42 仕切部材

Claims (5)

  1. 少なくとも冷蔵室と冷凍室とに区画される貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器が配設される冷却室と、
    前記冷蔵室と前記冷却室とをつないで前記冷蔵室からの空気を前記冷却室に流す冷蔵室帰還風路と、
    前記冷凍室と前記冷却室とをつないで前記冷凍室からの空気を前記冷却室に流す冷凍室帰還風路と、を有し、
    前記冷蔵室帰還風路の出口は、前記冷却室の一方の側面近傍に形成され、
    前記冷凍室帰還風路の出口は、前記冷却室の前面側に形成され、幅方向の寸法が前記冷却器の幅よりも小さく、前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面に近く形成され
    前記冷凍室帰還風路の入口は、前記冷凍室の奥面下部に形成され、前記冷凍室帰還風路の出口よりも幅方向の寸法が大きいことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 少なくとも冷蔵室と冷凍室とに区画される貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器が配設される冷却室と、
    前記冷蔵室と前記冷却室とをつないで前記冷蔵室からの空気を前記冷却室に流す冷蔵室帰還風路と、
    前記冷凍室と前記冷却室とをつないで前記冷凍室からの空気を前記冷却室に流す冷凍室帰還風路と、を有し、
    前記冷蔵室帰還風路の出口は、前記冷却室の一方の側面近傍に形成され、
    前記冷凍室帰還風路の出口は、前記冷却室の前面側に形成され、幅方向の寸法が前記冷却器の幅よりも小さく、前記一方の側面よりもその反対側となる他方の側面に近く形成され
    前記冷凍室帰還風路の出口に対して前記一方の側面側には、前記冷凍室帰還風路を塞ぐ壁部が形成されることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記冷凍室帰還風路の出口に対して前記一方の側面側には、前記冷凍室帰還風路を塞ぐ壁部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却室は、前記冷凍室の奥側に形成され、
    前記冷凍室帰還風路は、前記冷凍室と前記冷却室とを区画する仕切部材及びその前方に組み付けられる前面カバーによって形成されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷却器は、冷媒管と、その外面に設けられるフィンと、を有し、
    前記一方の側面側の前記フィンの間隔は、前記他方の側面側の前記フィンの間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の冷蔵庫。
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