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JP6674249B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸収性物品の典型的な形態としては、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に配置された縦長の吸収体を具備するものが挙げられる。また、吸収体としては、木材パルプや吸水性ポリマー等を含むコア形成材料が積繊されてなる液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアを被覆する透水性のコアラップシートとを含んで構成されているものが知られている。コアラップシートは、吸収体の製造時にはコア形成材料を受けるためのシートとして働き、製造後には吸収性コアを包んで形状化する役割などを果たす。コアラップシートに関し、例えば特許文献1には、吸収性コアに含まれる吸水性ポリマー粒子が吸収性コアから脱落して吸収体の外部に漏れ出す不都合を回避することを主たる目的として、コアラップシートの最大孔径を60μmよりも小さくすることが好ましい旨記載されている。
ところで、吸収性物品における技術課題の1つとして、軟便の吸収性能の向上がある。軟便は、特に低月齢児に多く見られる排泄物であり、通常の便に比して、水分量が多く流動性が高い。そのため、おむつの軟便吸収性能が不十分であると、軟便がおむつ内部に吸収されずに表面シートをつたって外部に漏れ出すおそれがあり、また、着用者の肌が軟便に接触する時間が多いために、肌のかぶれを引き起こすおそれがある。軟便の吸収性の向上を図った技術に関し、例えば特許文献2には、孔開きシートからなる表面シートと吸収体におけるコアラップシートとの間に、セカンドシートなどとも呼ばれる透過シートを具備する吸収性物品において、軟便透過速度の大小関係を「表面シート>透過シート>コアラップシート」の順にする、即ち、着用者の肌に近いシート材ほど、軟便透過速度を大きくすることが記載されている。
また特許文献3には、吸収性物品における吸収性コアを、着用者の肌に相対的に近い側に位置する拡散層と、着用者の肌から相対的に遠い側に位置する吸収貯蔵層との積層体から構成し、該吸収貯蔵層に、繊維が複合化された吸水性ポリマー粒子よりなる吸水性樹脂複合体を含有させることが記載されている。また、この吸水性樹脂複合体は、吸水性ポリマー粒子の表面に繊維が接着している部分を含んでいるところ、特許文献3には、その接着力を適切に制御する観点から、吸水性樹脂複合体の構成繊維のうちの少なくとも一部を、水との接触角が60°以下の繊維とすることが好ましい旨も記載されている。尚、特許文献3記載技術は、液吸収性の向上等を目的として吸収性コアに吸水性ポリマーを多量に含有させた場合に起こり得る不都合(フィット性の低下、ゲルブロッキングの発生等)を回避することを主たる技術課題としており、軟便の吸収性を考慮したものではない。
特表平10−500330号公報 特開2006−141647号公報 特開2005−204817号公報
本発明の課題は、軟便をはじめとする排泄物の吸収性に優れ、便漏れを起こし難い吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、吸収体と該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備し、該吸収体が、繊維材料を主体とするコア形成材料が積繊されてなる吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆し繊維材料を主体とする肌側コアラップシートとを含んで構成され、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収性コアの肌対向面側表層部は、前記肌側コアラップシートに比して、構成繊維の平均繊維間距離が大きく且つ構成繊維の水との接触角が小さい吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、軟便をはじめとする排泄物の吸収性に優れ、便漏れを起こし難い吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた展開状態を示す表面シート側、即ち肌対向面側の一部破断平面図である。 図2は、図1のI−I線(非積繊部の存在部位)での模式的な横断面図である。 図3は、図1に示すおむつにおける吸収性コアの肌対向面側の模式的な平面図である。 図4は、図1に示すおむつにおける表面シート及び吸収体の肌対向面側の模式的な一部破断平面図であり、該表面シートにおける貫通孔の配置パターンを示す図である。 図5(a)及び図5(b)は、それぞれ、本発明に係る吸収性コアの他の実施形態の肌対向面側の模式的な平面図(図3相当図)である。 図6(a)〜図6(c)は、それぞれ、本発明の吸収性物品の他の実施形態における図1のI−I線相当部位での表面シート及び吸収体の模式的な横断面図である。 図7は、本発明の吸収性物品のさらに他の実施形態における表面シート及び吸収体の肌対向面側の模式的な一部破断平面図(図4相当図)である。 図8は、本発明の吸収性物品のさらに他の実施形態における図1のI−I線相当部位での模式的な横断面図(図2相当図)である。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態である使い捨ておむつに基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本実施形態の使い捨ておむつ1Aが示されている。おむつ1Aは、着用時に着用者の腹側に配される腹側部1F及び背側に配される背側部1Rとそれらの間に位置する股下部1Mとを有すると共に、腹側部1Fから股下部1Mを介して背側部1Rに延び、着用者の前後方向に相当する縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有する。腹側部1F、股下部1M及び背側部1Rは、おむつ1を縦方向Xに三等分した場合の各領域に相当する。股下部1Mは、おむつ1の着用時に着用者の尿排泄部及び便排泄部(肛門)の双方に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部又はその近傍に位置している。
おむつ1Aは、液保持性の吸収体4と、該吸収体4の肌対向面側に配され、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート2と、該吸収体4の非肌対向面側に配された液不透過性ないし撥水性の裏面シート3とを具備し、図1に示す如き平面視において、股下部1Mに位置する縦方向Xの中央部が内方に括れ且つ一方向即ち縦方向Xに長い、縦長の砂時計状をなしている。
尚、本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。また本明細書において、「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。裏面シート3は、図1に示す如き展開且つ伸張状態のおむつ1Aの外形を形成している。表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3には、例えば、液不透過性のフィルムシート単独の形態と、該フィルムシートの非肌対向面、即ち外表面側に外装シートを積層配置した形態とがあり、該外装シートは例えば不織布である。
腹側部1F及び背側部1Rそれぞれのウエスト部、即ち縦方向Xの端部における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材31が横方向Yに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時における該ウエスト部には、弾性部材31の収縮によりウエストギャザーが形成される。また、おむつ1Aの表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれサイドシート34が配されている。サイドシート34は、縦方向Xに沿う内側縁部と、該内側縁部よりも横方向Yの外方に位置して縦方向Xに沿う外側縁部とを有し、図1に示す如き平面視において、該内側縁部は吸収体4と重なり、該外側縁部は吸収体4の縦方向Xに沿う側縁から横方向Yの外方に延出し裏面シート3と接合されている。着用者の脚周りに配される左右のレッグ部におけるサイドシート34と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材32が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時におけるレッグ部には、弾性部材32の収縮により一対のレッグギャザーが形成される。また、サイドシート34の内側縁部には、糸状の弾性部材33が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時には弾性部材33の収縮により少なくとも股下部1Mに立体ギャザーが形成される。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、各弾性部材31,32,33及びサイドシート34は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
おむつ1Aは、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1に示すように、おむつ1Aの背側部1Rの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ35,35が設けられている。ファスニングテープ35には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1Aの腹側部1Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域36が形成されている。被止着領域36は、腹側部1Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段、例えば接着剤やヒートシール等で接合固定して形成されており、ファスニングテープ35の前記止着部を着脱自在に止着可能になされている。
吸収体4は、液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面を被覆する肌側コアラップシート41と、該吸収性コア40の非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシート42とを含んで構成されている。吸収性コア40とコアラップシート41,42との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。吸収性コア40は単層構造であり、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなし、縦方向Xに長い形状をなしている。
吸収性コア40は、繊維材料を主体とするコア形成材料が積繊されてなる繊維集合体である。コア形成材料の積繊は、公知の積繊装置を用いて常法に従って行うことができる。ここでいう「繊維材料を主体とする」とは、コア形成材料即ち吸収性コア40における繊維材料の含有量が40質量%以上であることを意味する。繊維材料の含有量は、吸収性コア40の全質量に対して、好ましくは50質量%以上であり、100質量%即ち吸収性コア40は繊維材料のみから構成されていても良い。
吸収性コア40の無荷重下における厚み(後述する非積繊部5以外の部分の厚み)は、特に制限されないが、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である。
吸収性コア40の坪量(後述する非積繊部5以外の部分の坪量)は、好ましくは120g/m2以上、さらに好ましくは150g/m2以上、そして、好ましくは250g/m2以下、さらに好ましくは220g/m2以下である。
肌側コアラップシート41及び非肌側コアラップシート42は、何れも繊維材料を主体とする。ここでいう「繊維材料を主体とする」の意味は前記の通りである。肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とは、1)1枚の連続したシートであっても良く、2)それぞれ別体のシートであっても良い。おむつ1Aにおいては、前記1)が採用されている。即ち、おむつ1Aにおいては、吸収性コア40の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したコアラップシートが採用されており、この1枚のコアラップシートは、図2に示すように、吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の下方に巻き下げられて、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆している。そして、この1枚のコアラップシートにおいて、吸収性コア40の肌対向面を被覆する部分が肌側コアラップシート41、吸収性コア40の非肌対向面を被覆する部分が非肌側コアラップシート42である。
前記2)の場合は、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とで、幅方向Yの長さ、即ち幅は同じでも良く、異なっていても良い。両シート41,42で幅が異なる場合は、どちらが長くても良い。例えば、肌側コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面の最大幅と同じ幅を有する、即ち吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆可能な大きさを有するものとし、非肌側コアラップシート42は、該シート41よりも幅広にすることができる。その幅広の非肌側コアラップシート42は、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の肌対向面に対向配置された肌側コアラップシート41上に巻き上げられ、該シート41の縦方向Xに沿う両側縁部を被覆していても良い。
吸収性コア40の構成繊維となる繊維材料としては、後述する繊維間距離及び親水度に関する規定を満たすことを前提として、この種の吸収性物品における液吸収要素に通常用いられる繊維材料を特に制限なく用いることができ、木材パルプ、非木材パルプ等の天然パルプ;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ;レーヨン等の再生セルロース繊維;ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂からなる合成繊維;該合成繊維に界面活性剤等の親水化剤による親水化処理したもの等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。コアラップシート41,42としては、例えば、紙、不織布等を用いることができ、その構成繊維としては、吸収性コア40の構成繊維と同様のものを用いることができる。
本実施形態のおむつ1Aの主たる特徴の1つとして、吸収性コア40の肌対向面側表層部は、肌側コアラップシート41に比して、構成繊維の平均繊維間距離が大きく且つ構成繊維の水との接触角が小さい点が挙げられる。ここでいう「吸収性コアの肌対向面側表層部」とは、吸収性コア40の肌対向面即ち肌側コアラップシート41との対向面及びその厚み方向近傍の表層部であり、より具体的には、吸収性コア40の肌対向面から厚み方向内方に吸収性コア40の最大厚みの30%以内にわたる領域である。即ち、吸収性コア40の肌対向面側表層部は、吸収性コア40において着用者の排泄物と最初に接触する部位である。前記の平均繊維間距離及び接触角は、それぞれ、下記方法により測定される。平均繊維間距離の測定方法は、吸収性コアとコアラップシートとで異なる。
<吸収性コアの構成繊維の平均繊維間距離の測定方法>
不織布、紙等の繊維集合体の平均繊維間距離は、Wrotnowskiの仮定に基づく式により求められる。Wrotnowskiの仮定に基づく式は、一般に、繊維集合体の繊維間距離を求める際に用いられる。Wrotnowskiの仮定の下では、繊維は円柱状であり、それぞれの繊維は交わることなく規則正しく並んでいる。
繊維集合体の一種である吸収性コアの繊維間距離LSは、繊維集合体の厚みt、坪量W及び繊維密度ρ並びに構成繊維の繊維径Dによって、下記式(1)で求められる。
測定対象とする10cm×10cmのサンプルを3点用意し、それぞれの重量を測定して坪量Wを求める。測定サンプル1点につき、任意の5箇所について0.5g/cm2荷重時の厚みをレーザ変位計((株)キーエンス製、CCDレーザ変位センサーLK−080)を用いて測定し、計15か所の厚みの平均値を繊維集合体の厚みtとする。
上記サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で250倍に拡大し、その繊維径を15か所計測し、平均値を構成繊維の繊維径Dとする。
繊維密度ρは、各樹脂の一般的に知られている値と繊維の樹脂比率とから平均の値を求め、繊維密度ρとする。
Figure 0006674249
<コアラップシートの構成繊維の平均繊維間距離の測定方法>
測定対象のコアラップシートが単層構造の場合は、前記<吸収性コアの構成繊維の平均繊維間距離の測定方法>に準じて、前記式(1)で求められる。
測定対象のコアラップシートがSMS不織布の如き多層構造の場合は、以下の手順に従って求められる。
まず、前記式(1)により、多層構造を構成する各層の平均繊維間距離を算出する。その際、前記式(1)で用いる厚みt、坪量W、繊維密度ρ及び繊維径Dは、それぞれ、測定対象の層についてのものを用い、厚みtについては、測定対象の層の厚み方向に沿う断面の顕微鏡観察により測定する。厚みt、坪量W及び繊維径Dは、それぞれ、前記<吸収性コアの構成繊維の平均繊維間距離の測定方法>と同じく、複数の測定点における測定値の平均値である。 次に、各層の平均繊維間距離に、多層構造全体の厚みに占める該層の厚みの割合を乗じ、さらに、そうして得られた各層ごとの数値を合計することで、目的とする多層構造のコアラップシートの構成繊維の平均繊維間距離が求められる。例えば、2層のS層と1層のM層とからなる3層構造のSMS不織布において、2層のS層をまとめて1つの層として扱い、3層構造全体の厚みtが0.11mm、S層の厚みtが0.1mm、S層の平均繊維間距離LSが47.8μm、M層の厚みtが0.01mm、M層の平均繊維間距離LSが3.2μmの場合、斯かるSMS不織布の構成繊維の平均繊維間距離は、43.8μm〔=(47.9×0.1+3.2×0.01)/0.11〕となる。
<接触角の測定方法>
測定対象物(吸収性コアの肌対向面側表層部若しくは非肌対向側表層部又は肌側コアラップシート)から繊維を取り出し、その繊維に対する水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を20ピコリットルに設定して、水滴を、繊維の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msec毎に画像が録画される。録画された映像において、積層不織布から取り出した繊維に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と繊維のなす角を算出し、接触角とする。測定対象物から取り出した繊維は、繊維長1mmに裁断し、該繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持する。該繊維1本につき異なる2箇所の接触角を測定する。N=5本の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第2桁で四捨五入)を、「構成繊維の水との接触角」と定義する。斯かる接触角の値が小さいことは、当該構成繊維が存する部位の親水度が高いことを意味し、接触角の値が大きいことは、当該構成繊維が存する部位の親水度が低いことを意味する。
おむつ1Aの着用中において、着用者の排泄部から排泄された排泄物は、初めに表面シート2の肌対向面で受け止められ、その後理想的には、表面シート2、肌側コアラップシート41を順次透過して吸収性コア40に吸収保持される。従って、排泄物の吸収性を高め、表面シート2の肌対向面上の排泄物を速やかに吸収性コア40に吸収保持させるためには、これら各部材の排泄物の透過性・浸透性の向上が不可欠である。この点おむつ1Aにおいては、吸収性コア40の肌対向面側表層部、及び該表層部と接触して該表層部よりも着用者の肌側に位置する肌側コアラップシート41について、前記の通り、1)排泄物の透過速度の律速となり得る要素として「構成繊維の平均繊維間距離」に着目し、その平均繊維間距離の大小関係を「肌側コアラップシート41<吸収性コア40の肌対向面側表層部」に規定することで、吸収性コア40内部における排泄物の浸透速度を速めて排泄物を素早く保持しうるようにすると共に、2)構成繊維の親水度の指標となる「構成繊維の水との接触角」に着目し、その接触角の大小関係を「肌側コアラップシート41>吸収性コア40の肌対向面側表層部」に規定する、即ち親水度の大小関係を「肌側コアラップシート41<吸収性コア40の肌対向面側表層部」に規定することで、肌側コアラップシート41から排泄物を効率良く引き抜いて排泄物を素早く吸収し得るようにしている。そして前記1)及び2)の作用効果により、おむつ1Aは、表面シート2の肌対向面上の排泄物を吸収性コア40に効率良く吸収することができ、そのため、排泄物が表面シート2の肌対向面上を流れて外部に漏れ出すおそれがなく、表面シート2の肌対向面での排泄物拡散面積が従来品に比して小さいという特長を有する。
特におむつ1Aは、斯かる特長により、低月齢児用の使い捨ておむつとして好適である。即ち、生後数か月の低月齢児は、下痢便のような、水分が多く固形物の少ないゆるゆるの軟便を1日に何回もするところ、従来の使い捨ておむつにおいてこのような軟便が排泄されると、軟便中の水分はおむつ内部に吸収されるが、軟便中の固形物は比較的少量ではあるが吸収されずにおむつ内面(表面シートの肌対向面)に残留するため、2回目以降の排泄ではおむつ内面の残留固形物の上に軟便が排泄されることになり、そうすると、その2回目以降の排泄による軟便の吸収が、おむつ内面の残留固形物によって阻害され、軟便がおむつ内部に吸収される前におむつ内面をつたって外部に漏れ出すことがあった。また、このような軟便の吸収性の低下は、着用者の肌が軟便に接触する時間を増やすことにつながるため、肌のかぶれを引き起こすおそれがある。これに対しおむつ1Aは、前記1)及び2)の作用効果により、排泄物が低月齢児特有の軟便であっても、それを速やかに内部に吸収することができ、表面シート2の肌対向面での便拡散面積が小さく、便漏れや肌のかぶれを引き起こし難い。
前記1)及び2)の作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、構成繊維の平均繊維間距離の差は、「肌側コアラップシート41<吸収性コア40の肌対向面側表層部」の大小関係において、(後者の平均繊維間距離)−(前者の平均繊維間距離)として、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは50μm以上である。斯かる平均繊維間距離の差の上限としては特に限定されないが、400μm以下が好ましい。
同様の観点から、構成繊維の水との接触角の差は、「肌側コアラップシート41>吸収性コア40の肌対向面側表層部」の大小関係において、(前者の接触角)−(後者の接触角)として、好ましくは10°以上、さらに好ましくは20°以上である。斯かる接触角の差の上限としては特に限定されないが、90°以下が好ましい。
同様の観点から、吸収性コア40は、肌対向面側表層部のみならずその全体が、肌側コアラップシート41に比して、構成繊維の平均繊維間距離が大きく且つ構成繊維の水との接触角が小さいことが好ましい。
吸収性コア40の肌対向面側表層部、好ましくはその全体についての構成繊維の平均繊維間距離は、好ましくは50μm以上、さらに好ましくは100μm以上、そして、好ましくは280μm以下、さらに好ましくは180μm以下である。
吸収性コア40の肌対向面側表層部、好ましくはその全体についての構成繊維の水との接触角は、好ましくは60°以下、さらに好ましくは50°以下である。
吸収性コア40の好ましい一例として、木材パルプ等の天然パルプからなる繊維集合体に吸水性ポリマー粒子を担持させた構成のものが挙げられる。また、吸収性コア40の好ましい他の一例として、再生セルロース繊維の繊維集合体のみからなる構成、即ち吸水性ポリマーを含まない構成のものが挙げられる。一般に、再生セルロース繊維は他の繊維に比して繊維長が長いため、再生セルロース繊維の繊維集合体は嵩高であり、その平均繊維間距離は、他の繊維の繊維集合体におけるものよりも大きい傾向がある。再生セルロース繊維としては、ビスコース法、銅アンモニア法、有機溶剤法により得られた繊維を用いることができ、例えば、ビスコース法により形成されるレーヨン繊維等を用いることができ、レーヨン繊維はフィブリル化したものを用いることもできる。
肌側コアラップシート41の構成繊維の平均繊維間距離は、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは30μm以上、そして、好ましくは100μm以下、さらに好ましくは70μm以下である。軟便の透過速度の律速となり得る、肌側コアラップシート41の構成繊維の平均繊維間距離が斯かる範囲にあることにより、軟便の吸収性がより一層向上し得る。即ち、肌側コアラップシート41の構成繊維の平均繊維間距離が短すぎると、軟便等の排泄物の透過速度が遅くなるおそれがあり、該平均繊維間距離が長すぎると、吸収性コア40に吸水性ポリマー粒子が含まれている場合において、その吸水性ポリマー粒子が吸収性コア40から脱落した場合に、肌側コアラップシート41を透過して外部に漏れ出すおそれがある。
また、肌側コアラップシート41の構成繊維の水との接触角は、好ましくは50°以上、さらに好ましくは60°以上、そして、好ましくは120°以下、さらに好ましくは90°以下である。
肌側コアラップシート41としては、前記1)及び2)の作用効果をより確実に奏させるようにすると共に、実用上十分な強度を確保する観点から、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布又はスパンボンド不織布が好ましい。また、不織布からなる肌側コアラップシート41の構成繊維としてはポリプロピレン繊維が好ましい。
本実施形態のおむつ1Aにおいては、軟便等の排泄物の吸収性を向上させる手段として、前述した、吸収性コア40及び肌側コアラップシート41についての構成繊維の平均繊維間距離及び接触角の特定の大小関係に加えてさらに、図1〜図3に示すように、吸収性コア40の肌対向面に所定方向(縦方向X)に延びる非積繊部5を形成することを採用している。非積繊部5は、尿や軟便等の流動性を有する排泄物の流路として機能し、排泄物の面方向における拡散を促進し、吸収性コア40の吸収性能の有効活用に寄与し得る。
おむつ1Aにおける非積繊部5は、図2に示すように、吸収性コア40を構成するコア形成材料が全く存在しない貫通孔(つまり坪量がゼロ)である。但し、本発明に係る非積繊部には、非積繊部5のような貫通孔の形態の他に、吸収性コアの他の領域よりも少量(具体的には20g/m2程度)のコア形成材料が若干存在している形態(図6(a)及び図6(b)参照)も含まれる。そのような少量積繊部からなる非積繊部によっても、貫通孔からなる非積繊部と同様の作用効果(液拡散作用等)が奏されるためである。液拡散効果等を考慮すると、少量積繊部からなる非積繊部よりも、貫通孔からなる非積繊部の方が好ましい。
非積繊部5は、図3に示すように、吸収性コア40の肌対向面における、おむつ1Aの縦方向Xの中心から後方(吸収性コア40の背側縦方向端40R側)に30mm離間した位置(図3中符号40RCで示す位置)を中心とした平面視10cm四方の正方形領域Q(図3中点線で囲んだ領域)に少なくとも形成される。符号40RCで示す位置は、おむつ1Aの着用者の肛門に対向する部位であり、軟便等の便が排泄される排便点である。吸収性コア40の肌対向面の正方形領域Qに非積繊部5が形成されていることで、吸収性コア40の軟便等との接触面積が増加し、それによって便透過速度、延いては便吸収性が一層向上し得る。
正方形領域Qにおける非積繊部5の占有面積率、即ち正方形領域Qの面積(100cm2)に対する非積繊部5の総面積の割合は、好ましくは1%以上、さらに好ましくは2%以上、そして、好ましくは30%以下、さらに好ましくは15%以下である。斯かる専有面積率が小さすぎると、非積繊部5を形成する意義に乏しく、逆に大きすぎると、非積繊部5に溜まる便量が増加し、表面シート2側に戻ってくるおそれがあるところ、該専有面積率が1%以上30%以下の範囲にあることで、そうした懸念が大きく低減される。
おむつ1Aにおいては、図1及び図3に示すように、縦方向Xに延びる一対の非積繊部5,5が、おむつ1A又は吸収性コア40を横方向Yに二分して縦方向Xに延びる仮想直線(図示せず)を基準として対称に形成されている。各非積繊部5は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致している。吸収性コア40の肌対向面において、各非積繊部5の横方向Yの長さ(即ち幅)はその長手方向(縦方向X)の全長に亘って一定である。非積繊部5は、腹側部1Fにおける吸収性コア40の腹側縦方向端40Fよりも縦方向Xの内方位置から、股下部1Mを介して、背側部1Rにおける吸収性コア40の背側縦方向端40Rよりも縦方向Xの内方位置にわたって連続している。
非積繊部5の縦方向Xの長さは、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは40mm以上、そして、好ましくは170mm以下、さらに好ましくは150mm以下である。
非積繊部5の横方向Yの長さ即ち幅は、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは20mm以下、さらに好ましくは10mm以下である。
非積繊部5の吸収性コア厚み方向の断面視形状は、図2に示す如き四角形形状に限定されず、任意の形状を選択でき、例えば円形状でも良い。
非積繊部5(貫通孔からなる非積繊部)は、吸収性コア40の製造時における木材パルプ等のコア形成材料の積繊工程において、コア形成材料の積繊を意図的に阻害して形成された部位である。非積繊部5を有する吸収性コア40は、従来公知の吸収性コアの製造方法に従って製造することができ、例えば、空気流に乗せて供給したコア形成材料を、回転ドラムの外周面に形成された成形型上に吸引して堆積させて吸収性コア40を得る方法において、該成形型として所定パターンの成形型、例えば非積繊部5に対応する部位が周辺部に比して上方に突出している成形型を用いることで製造することができる。斯かる方法で得られた吸収性コア40において、コア形成材料が存在していない部分が非積繊部5である。尚、非積繊部5を有する吸収性コア40の他の製造方法として、非積繊部を有していない吸収性コアを製造し、該吸収性コアの所定部位に型抜き加工や切削加工等の後加工を施して非積繊部を形成する方法を採用することもできるが、前述した通り、吸収性コア40の構成繊維の平均繊維間距離を肌側コアラップシート41のそれよりも大きくする観点から、このような吸収性コアの後加工ではなく、前記のように吸収性コアの製造当初に非積繊部を形成する方法が好ましい。前記の「少量積繊部からなる非積繊部」を有する吸収性コアも、前記方法に準じて製造することができる。
おむつ1Aにおいては、図2に示すように、非積繊部5に、肌側コアラップシート41及び表面シート2が入り込んでいる。斯かる構成により、軟便をはじめとする排泄物の吸収性が一層向上し得る。ここでいう「非積繊部にシートが入り込んでいる」には、図2に示す如き、シート2,42が非積繊部5を画成する吸収性コア40の壁部全体に接触している状態のみならず、該壁部と接触せずに非積繊部5に存している状態も含まれ、要は、シート2,42が非積繊部5に存していれば良い。
本実施形態のおむつ1Aにおいては、軟便等の排泄物の吸収性を向上させる手段として、前述した、吸収性コア40及び肌側コアラップシート41についての構成繊維の平均繊維間距離及び接触角の特定の大小関係、並びに肌対向面に非積繊部5を有する吸収性コア40に加えて更に、図4に示すように、貫通孔21を有する表面シート2を採用している。即ち表面シート2は、吸収性コア40の肌対向面の非積繊部5と重なる位置に貫通孔21を有している。斯かる構成により、表面シート2の肌対向面上に存する軟便等の排泄物が、貫通孔21を通って吸収性コア40の非積繊部5に速やかに移行するようになり、排泄物の透過速度がより一層向上し得る。貫通孔21の平面視形状は、図4に示す如き円形状に限定されず、四角形形状等、任意の形状を選択することができる。
本実施形態においては、図4に示すように、表面シート2における非積繊部5と横方向Yにおいて同位置に、複数の貫通孔21が、表面シート2の縦方向Xの全長にわたって間欠的に配されており、表面シート2における平面視において非積繊部5と重なる部分に加えてさらに、非積繊部5の縦方向Xの外方部分(非積繊部5を縦方向Xに仮想的に延長させた場合のその仮想延長領域と平面視において重なる部分)にも貫通孔21が配されている。但し、表面シート2における貫通孔21の配置パターンは図4に限定されず、要は、非積繊部5と重なる部分に貫通孔21が配されていれば良く、例えば、平面視において非積繊部5と重なる部分のみに間欠配置されていても良く、あるいは表面シート2全体に散点状に分散配置されていても良い。あるいは、表面シート2における平面視において非積繊部5と重なる部分全体が貫通孔、即ち縦方向Xに延びる一対の非積繊部5,5に対応してこれと同形状同寸法の平面視長方形形状の一対の貫通孔が表面シート2に形成されていても良いが、その場合は前述した、「非積繊部5に表面シート2が入り込んでいる」という形態はとり得ないことになる。
表面シート2における貫通孔21の占有率(開孔率)、即ち表面シート2における吸収性コア40と重なる部分の全面積に対する貫通孔21の総面積の割合は、好ましくは1%以上、さらに好ましくは5%以上、そして、好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下である。斯かる開孔率が小さすぎると、貫通孔21を形成する意義に乏しく、逆に大きすぎると、一度、表面シート2を通過した便が再度表面シート2側に戻ってくるおそれがあるところ、該開孔率が1%以上70%以下の範囲にあることで、そうした懸念が大きく低減される。
図5〜図8には、本発明の吸収性物品の他の実施形態の要部が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分には、おむつ1Aについての説明が適宜適用される。
図5には、本発明に係る吸収性コアの他の実施形態、より具体的には、該吸収性コアの肌対向面に形成され得る非積繊部のバリエーションが示されている。図5(a)に示す吸収性コア40Aの肌対向面においては、縦方向Xに延びる一対の直線状の非積繊部5X,5Xと横方向Yに延びる複数(6本)の直線状の非積繊部5Yとが互いに交差して全体として格子状をなしており、また、複数の非積繊部5Yは、それぞれ、一対の非積繊部5X,5X間を横断し且つ両非積繊部5X,Xそれぞれの縦方向Xに延びる外側縁から横方向Yの外方に延出している。図5(b)に示す吸収性コア40Bにおいては、縦方向Xに延び且つ横方向Yの内方に向かって凸の弧状の非積繊部5Zが一対形成され、その一対の弧状の非積繊部5Z,5Zは、吸収性コア40Bを横方向Yに二分して縦方向Xに延びる仮想直線(図示せず)を基準として対称に配置されている。吸収性コア40A及び吸収性コア40Bの何れにおいても、非積繊部5X,5Y又は5Zは、排便点40RCを中心とした平面視10cm四方の正方形領域Qに形成されている。
図6には、本発明の吸収性物品の他の実施形態における図1のI−I線相当部位(縦方向Xの中央部)での表面シート及び吸収体が示されている。おむつ1Aにおける非積繊部5はコア形成材料が全く存在しない貫通孔であり(図2参照)、図6(c)に示すおむつ1Dにおける非積繊部5も同様の貫通孔であるのに対し、図6(a)に示すおむつ1B及び図6(b)に示すおむつ1Cにおいては、それぞれ、非積繊部5に、周辺部に比して少ない量ではあるがコア形成材料が存在しており、また、吸収性コア40の肌対向面は非積繊部5の形成位置において凹状に窪んでいるのに対し、吸収性コア40の非肌対向面はその全域が平坦である。また、おむつ1Aにおいては、表面シート2及び肌側コアラップシート41の両方が非積繊部5に入り込んでいるのに対し(図2参照)、おむつ1Bにおいては、両シートの2,41の何れも非積繊部5に入り込んでおらず、また、おむつ1C及びおむつ1Dにおいては、それぞれ、肌側コアラップシート41のみが非積繊部5に入り込んでおり、表面シート2は非積繊部5に入り込んでいない。
このように、おむつ1Aないし1Dは、非積繊部5の形態(貫通孔又は窪み部)、表面シート2及び肌側コアラップシート41の非積繊部5への入り込みの有無の点で互いに異なるところ、軟便をはじめとする排泄物の吸収性の向上の観点から、これらの中で最も好ましいのは、非積繊部5が貫通孔であり且つ両シート2,41が非積繊部5に入り込んでいる、おむつ1Aであり、以下好ましい順に、おむつ1D、おむつ1C、おむつ1Bの順となる。即ち、排泄物の吸収性の向上の観点からは、非積繊部5の形態としては、図6(a)及び図6(b)に示す如き窪み部よりも、図2及び図6(c)に示す如き貫通孔の方が好ましく、また非積繊部5には、図6(b)及び図6(c)に示すように、少なくとも肌側コアラップシート41が入り込んでいることが好ましく、さらには図2に示すように、肌側コアラップシート41及び表面シート2の両方が入り込んでいることがより好ましい。
図7に示すおむつ1Eは、表面シート2における貫通孔21の形態の点で、図4に示すおむつ1Aと異なる。即ちおむつ1Eの表面シート2においては、図7に示す如き平面視において、吸収性コア40の肌対向面における全ての非積繊部5(一対の非積繊部5,5全体)を包含する一の連続した領域と重なる部分の全体が貫通孔となっており、且つ表面シート2の肌対向面に、該貫通孔全体を被覆する平面視長方形形状の開孔シート22が配されている。開孔シート22は、表面シート2とは別体のシートであり、吸収性コア40の肌対向面の非積繊部5と重なる位置に貫通孔21を有している。開孔シート22は、接着剤、ヒートシール等の公知の接合手段によって表面シート2に接合されている。開孔シート22の素材は、表面シート2と同じでも良く、異なっていても良い。
図8に示すおむつ1Fにおいては、吸収性コア40とは別体の他の吸収性コア45が、吸収性コア40の非肌対向面に直接重ね合わせて配されている。即ち、おむつ1Fにおける吸収体4は、上層としての吸収性コア40と、下層としての他の吸収性コア45との積層体を含んで構成され、また、該積層体の外面は、肌側コアラップシート41及び非肌側コアラップシート42を有する1枚の連続したシートで被覆されている。他の吸収性コア45は単層構造であり、且つ平面視において吸収性コア40と同形状同寸法であり、平面視において縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなし、縦方向Xに長い形状をなしている。
そして、他の吸収性コア45の肌対向面側表層部は、吸収性コア40の非肌対向面側表層部に比して、構成繊維の平均繊維間距離が小さく且つ構成繊維の水との接触角が小さい。ここでいう「他の吸収性コアの肌対向面側表層部」とは、他の吸収性コア45の肌対向面即ち吸収性コア40との対向面及びその厚み方向近傍の表層部であり、より具体的には、他の吸収性コア45の肌対向面から厚み方向内方に他の吸収性コア45の最大厚みの30%以内にわたる領域である。即ち、他の吸収性コア45の肌対向面側表層部は、他の吸収性コア45において着用者の排泄物と最初に接触する部位である。また、「吸収性コアの非肌対向面側表層部」とは、吸収性コア40の非肌対向面即ち他の吸収性コア45との対向面及びその厚み方向近傍の表層部であり、より具体的には、吸収性コア40の非肌対向面から厚み方向内方に吸収性コア40の最大厚みの30%以内にわたる領域である。
他の吸収性コア45の少なくとも肌対向面側表層部は、吸収性コア40の非肌対向面側表層部との比較において、構成繊維の平均繊維間距離が小さいことに起因して軟便の吸収保持能に優れ、また、構成繊維の水との接触角が小さい即ち親水度が高いことに起因して強力な毛管力を有しているところ、このような吸収特性の異なる両者を他の部材を介在させずに重ね合わせることで、軟便をはじめとする排泄物の吸収性のさらなる向上が期待できる。
他の吸収性コア45による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、構成繊維の平均繊維間距離の差は、「吸収性コア40の非肌対向面側表層部>他の吸収性コア45の肌対向面側表層部」の大小関係において、(前者の平均繊維間距離)−(後者の平均繊維間距離)として、好ましくは30μm以上、さらに好ましくは60μm以上である。斯かる平均繊維間距離の差の上限としては特に限定されないが、500μm以下が好ましい。
同様の観点から、構成繊維の水との接触角の差は、「吸収性コア40の非肌対向面側表層部>他の吸収性コア45の肌対向面側表層部」の大小関係において、(前者の接触角)−(後者の接触角)として、好ましくは5°以上、さらに好ましくは8°以上である。斯かる接触角の差の上限としては特に限定されないが、80°以下が好ましい。
同様の観点から、他の吸収性コア45は、肌対向面側表層部のみならずその全体が、吸収性コア40の非肌対向面側表層部に比して、構成繊維の平均繊維間距離が小さく且つ構成繊維の水との接触角が小さいことが好ましい。
他の吸収性コア45の肌対向面側表層部、好ましくはその全体についての構成繊維の平均繊維間距離は、好ましくは30μm以上、さらに好ましくは50μm以上、そして、好ましくは150μm以下、さらに好ましくは100μm以下である。
他の吸収性コア45の肌対向面側表層部、好ましくはその全体についての構成繊維の水との接触角は、好ましくは45°以下、さらに好ましくは40°以下である。
他の吸収性コア45は、基本的には吸収性コア40と同様に構成することができる。他の吸収性コア45の好ましい一例として、木材パルプ等の天然パルプからなる繊維集合体に吸水性ポリマー粒子を担持させた構成のものが挙げられる。
他の吸収性コア45の無荷重下における厚みは、特に制限されないが、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以上、そして、好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下である。
他の吸収性コア45の坪量は、好ましくは250g/m2以上、さらに好ましくは300g/m2以上、そして、好ましくは500g/m2以下、さらに好ましくは450g/m2以下である。
他の吸収性コア45は、吸収性コア40に比して、吸水性ポリマーの含有率が高いことが好ましい。斯かる構成により、両吸収性コア40,45の積層体の採用による作用効果がより一層確実に発現し、軟便をはじめとする排泄物の吸収性のさらなる向上がより一層期待できる。両吸収性コア40,45についての吸水性ポリマーの含有率の差は、「吸収性コア40<他の吸収性コア45」の大小関係において、(後者の吸水性ポリマーの含有率)−(前者の吸水性ポリマーの含有率)として、好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上である。
他の吸収性コア45の吸水性ポリマーの含有率は、他の吸収性コア45の全質量に対して、好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは60質量%以下である。
尚、吸収性コア40の吸水性ポリマーの含有率は前述した通り0質量%でも良く、吸収性コア40は、再生セルロース繊維等の繊維集合体のみからなり、吸水性ポリマーを含有していなくても良い。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば、吸収性コアの非積繊部及び表面シートの貫通孔それぞれの形状及び配置は、前記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜3及び比較例1〕
常法に従い、図1及び図2に示すおむつ1Aと同様の基本構成を有する展開型使い捨ておむつを作製した。
表面シートとして、坪量25g/m2のエアスルー不織布を用い、裏面シートとして、坪量20g/m2の液不透過性且つ透湿性のポリエチレン製樹脂フィルム(炭酸カルシウム配合)を用いた。表面シートは、前記の「吸収性コアの非積繊部と重なる位置に形成された貫通孔」は有していない。
吸収性コアとしては、1)繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させた構成のものとして、フラッフパルプ200g/m2と吸水性ポリマー186g/m2との均一混合物からなる総坪量386g/m2の吸収性コア、2)再生セルロース繊維(東洋紡製、レーヨン繊維)の繊維集合体のみからなる吸収性コア、又は前記1)及び2)の積層体からなる2層構造の吸収性コアを用いた。尚、下記表1では、単層構造の吸収性コアは「上層吸収性コア」とし、2層構造の吸収性コアは、着用者の肌に相対的に近い「上層吸収性コア」と、着用者の肌から相対的に遠い「下層吸収性コア」(前記「他の吸収性コア」に相当)とからなる。吸収性コアの縦方向(長手方向)の全長は360mm、横方向(幅方向)の全長(最大長さ)は110mmであった。吸収性コアは前記非積繊部を有してない。
コアラップシートとしては、坪量8g/m2のSMS不織布、又は坪量14g/m2の紙を用い、1枚のコアラップシートで吸収性コアの肌対向面及び非肌対向面それぞれの全域を被覆した。
〔評価試験〕
各実施例及び比較例のおむつについて、便拡散面積を下記方法により評価した。その結果を下記表1に示す。
<便拡散面積の測定方法>
測定対象のおむつを平面状に広げて肌対向面側(表面シート側)が上を向くように水平に載置し、該おむつの縦方向中心から後方に30mm離間した部位(図3の排便点40RCに相当する部位)に対し、疑似軟便10gを定量ポンプで流速6g/秒で一度に注入した後、その注入位置に非透水性の樹脂製フィルムを重ね、さらに該樹脂製フィルム上に錘を載置することで注入位置に3kPaの加圧を1分間行った。この「3kPa」という圧力は、おむつ着用中の低月齢児が仰向けに寝ている場合に、そのおむつの背側部にかかる圧力(耐圧)を想定したものである。また、使用した疑似軟便は、ベントナイトを水に溶解又は分散させて調製した懸濁液であり、粘度40mPa・s、ベントナイト濃度15質量%であった。加圧処理後、錘及び樹脂製フィルムを取り除き、疑似軟便の拡散面積を測定した。測定対象のおむつ1個につき、測定サンプルを3個用意してそれぞれについて以上の測定を行い、それらの測定値の平均値を当該おむつの便拡散面積とした。便拡散面積が小さいほど、軟便の吸収性に優れ、高評価となる。
Figure 0006674249
1A,1B,1C,1D,1E,1F 吸収性物品(使い捨ておむつ)
1F 吸収性物品の腹側部
1M 吸収性物品の股下部
1R 吸収性物品の背側部
2 表面シート
21 貫通孔
22 開孔シート
3 裏面シート
4 吸収体
40,40A,40B 吸収性コア
45 他の吸収性コア
41 肌側コアラップシート
42 非肌側コアラップシート
5,5X,5Y,5Z 非積繊部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (9)

  1. 吸収体と該吸収体の肌対向面側に配された表面シートとを具備し、該吸収体が、繊維材料を主体とするコア形成材料が積繊されてなる吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆し繊維材料を主体とする肌側コアラップシートとを含んで構成され、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアの前記繊維材料は、天然パルプ、変性パルプ、再生セルロース繊維及び合成繊維からなる群から選択される1種以上であり、前記肌側コアラップシートは、紙又は不織布からなり、
    前記吸収性コアの肌対向面側表層部は、前記肌側コアラップシートに比して、構成繊維の平均繊維間距離が大きく且つ構成繊維の水との接触角が小さい吸収性物品。
  2. 前記吸収性コアの肌対向面側表層部は、前記肌側コアラップシートに比して、構成繊維の平均繊維間距離が20μm以上大きく且つ構成繊維の水との接触角が10°以上小さい請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記肌側コアラップシートは、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布又はスパンボンド不織布からなる請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性コアの肌対向面における、前記吸収性物品の縦方向中心から後方に30mm離間した位置を中心とした平面視10cm四方の正方形領域に、非積繊部が所定方向に延びるように形成されており、該正方形領域における該非積繊部の占有面積率が1%以上30%以下である請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記非積繊部に、前記肌側コアラップシート及び前記表面シートが入り込んでいる請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記表面シートは、前記非積繊部と重なる位置に貫通孔を有している請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性コアとは別体の他の吸収性コアが、該吸収性コアの非肌対向面に直接重ね合わせて配されており、該他の吸収性コアの肌対向面側表層部は、前記吸収性コアの非肌対向面側表層部に比して、構成繊維の平均繊維間距離が小さく且つ構成繊維の水との接触角が小さい請求項1〜6の何れか一項に吸収性物品。
  8. 前記他の吸収性コアの肌対向面側表層部は、前記吸収性コアの非肌対応面側表層部に比して、構成繊維の平均繊維間距離が30μm以上小さく且つ構成繊維の水との接触角が5°以上小さい請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記他の吸収性コアは、前記吸収性コアに比して、吸水性ポリマーの含有率が高い請求項7又は8に記載の吸収性物品。
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