JP6673157B2 - ポリプロピレン樹脂製多層発泡シート並びに発泡容器及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、高いひずみ硬化性を有するポリプロピレンを含む樹脂組成物を含む非発泡層は、発泡による発泡層の体積膨張の際に、過度な膨張を規制し、コルゲートを抑制することができることを見出した。
また、コルゲートを抑制する為に、特定の非発泡層を設けることにより、ガス抜けも抑制される為、発泡倍率が向上し、これを表面層として用いた場合には、表面の平滑性の向上も得られ、表面の発泡セルの穴あきが抑えられる。
[1] ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含む発泡層と
を含む多層発泡シートであって、
ポリプロピレン樹脂(X1)は、高いひずみ硬化性を有し、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)5〜100重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)0〜95重量%とを含み、
ポリプロピレン樹脂(W1)は、長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は、ポリプロピレン成分(W2H)70〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜30重量%とを含み、
ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、
ことを特徴とする多層発泡シート。
[2] ポリプロピレン樹脂(X1)は、長鎖分岐構造を有することを特徴とする[1]に記載の多層発泡シート。
[3] ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)10〜95重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)5〜90重量%とを含むことを特徴とする[1]又は[2]に記載の多層発泡シート。
[4] 発泡層は、0.225g/cm3以下の密度を有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一項に記載の多層発泡シート。
[5] [1]〜[4]のいずれか一項に記載の多層発泡シートから成る多層発泡成形体。
[6] 液体を含む内容物を保持するための容器である、[5]に記載の多層発泡成形体。
[7] [1]〜[4]のいずれか一項に記載の多層発泡シートから成る発泡容器であって、容器に内容物を保持したとき内容物と接することになる面側に非発泡層を有することを特徴とする発泡容器。
[8] 高いひずみ硬化性を有するポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層用樹脂組成物と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含み、かつ、発泡剤を含み、
前記ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)5〜100重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)0〜95重量%とを含み、
ポリプロピレン樹脂(W1)は長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は、ポリプロピレン成分(W2H)70〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜30重量%とを含み、
前記ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、発泡層用樹脂組成物とを、
サーキュラーダイから共押出することを特徴とする多層発泡シートの製造方法。
[9] ポリプロピレン樹脂(X1)は、長鎖分岐構造を有することを特徴とする[8]に記載の多層発泡シートの製造方法。
[10] ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)10〜95重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)5〜90重量%とを含むことを特徴とする[8]又は[9]に記載の多層発泡シートの製造方法。
[11] 高いひずみ硬化性を有するポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層用樹脂組成物と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含み、かつ、発泡剤を含み、
前記ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)5〜100重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)0〜95重量%とを含み、
ポリプロピレン樹脂(W1)は長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は、ポリプロピレン成分(W2H)70〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜30重量%とを含み、
前記ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、発泡層用樹脂組成物とを、
サーキュラーダイから共押出して非発泡層と発泡層とを含む多層発泡シートを製造する工程と
前記工程で得られる前記多層発泡シートを、容器に内容物を保持したとき内容物と接することになる面側に非発泡層を有するように成形する工程と
を含むことを特徴とする発泡容器の製造方法。
本発明の製造方法は前記多層発泡シートが得られ、加えて、ガス抜けが抑制される為、発泡倍率が向上させやすい。
また、本発明の多層発泡シートの成形体は、耐衝撃性、軽量性、剛性、耐熱性、断熱性、耐油性等に優れていることより、電子レンジによる加熱やホット飲料等の熱い液体の充填などにも対応したトレー、皿、カップなどの食品容器や自動車ドアトリム、自動車トランクマットなどの車両内装材、建材や包装、文具などに好適に利用することができる。
以下に本発明の多層発泡シートについて説明する。
本発明の多層発泡シートは、ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層と、ポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含むポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含む発泡層とを含むものであり、ポリプロピレン樹脂(X1)は、高いひずみ硬化性を有するものである。すなわち、本発明の多層発泡シートにおいて、発泡層はポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含むポリプロピレン樹脂組成物(W)であり、非発泡層は高いひずみ硬化性を有するポリプロピレン樹脂(X1)を含むものであれば、ポリプロピレン樹脂組成物(X)であってもよい。したがって、非発泡層用樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(X1)であってもよく、ポリプロピレン樹脂(X1)を含むポリプロピレン樹脂組成物(X)であってもよい。また、発泡層用樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含むポリプロピレン樹脂組成物(W)である。なお、本明細書において「基材として」とは「主成分として」と同義語である。発泡層及び非発泡層には、後記するように酸化防止剤、中和剤、光安定剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、ブロッキング防止剤、滑剤、帯電防止剤、金属不活性剤、着色剤、結晶核剤など、その他ポリプロピレンに用いることのできる重合体などの各種添加剤が含まれていてもよいのであるが、「基材として含む」と記載されている場合には、これらの層が本発明において期待される特性を発揮できる量以上のポリプロピレン樹脂又は樹脂組成物を含むことを意味する。したがって、「基材として含む」は、他の成分を含まない場合(100重量%を占める)をも包含する。
本発明における多層発泡シートは、ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層を備えることが必要である。
ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層は、発泡過程における溶融樹脂の体積膨張速度を抑制する為に必要な層であり、ダイスから吐出された溶融樹脂の発泡による体積膨張を抑制する為に、高いひずみ硬化性を有するポリプロピレン樹脂(X1)を含むことが必要である。この時、ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層用樹脂組成物は、コルゲートを抑制する為に充分な量のポリプロピレン樹脂(X1)を主成分として含むことが必要であるが、ひずみ硬化性を有しないポリプロピレン樹脂(X2)を含むことが可能である。
本発明で用いられるポリプロピレン樹脂(X1)は、プロピレン単独重合体であっても、プロピレン共重合体であってもよい。プロピレン共重合体である場合、コモノマーは、エチレン及び炭素数4〜10のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンであり、ポリプロピレン樹脂(X1)中のコモノマーの含量は、3重量%以下であることが好ましい。ポリプロピレン樹脂(X1)は、プロピレン単独重合体である方が、耐熱性や剛性が高く好ましい。
λ=ηe(3.5)/{3×η*(0.01)} 式(1)
上記式(1)において、η*(0.01)は動的周波数掃引実験により測定される、測定温度180℃、角振動数ω=0.01rad/sにおける複素粘性率[単位:Pa・s]であり、複素粘性率η*は、複素弾性率G*[単位:Pa]と角振動数ωから、η*=G*/ωにて計算される。また、ηe(3.5)は下記条件を用いた伸長粘度測定により測定される、測定温度180℃、歪速度1.0s−1、ひずみ量3.5における伸長粘度である。
装置:Rheometorics社製Ares
冶具:ティーエーインスツルメント社製Extentional Viscosity
Fixture
測定温度:180℃
歪み速度:1.0/sec
試験片の作成方法:プレス成型
試験片の形状:18mm×10mm、厚さ0.7mm、のシート
ポリプロピレン樹脂(X1)のひずみ硬化度の上限については特に制限はないが、好ましくは50以下、より好ましくは20以下である。ひずみ硬化度を上記範囲の値にすることにより、高いコルゲート抑制効果と良好なシート外観との両立が可能である。
分岐指数g’は、長鎖分岐に関する、直接的な指標として知られている。「Developments in Polymer Characterization−4」(J.V. Dawkins ed. Applied Science Publishers, 1983)に詳細な説明があるが、分岐指数g’の定義は、以下の通りである。
[η]br:長鎖分岐構造を有するポリマー(br)の固有粘度
[η]lin:ポリマー(br)と同じ分子量を有する線状ポリマーの固有粘度
[測定方法]
GPC:Alliance GPCV2000(Waters社)
検出器:接続順に記載
多角度レーザー光散乱検出器(MALLS):DAWN−E(Wyatt Technology社)
示差屈折計(RI):GPC付属
粘度検出器(Viscometer):GPC付属
移動相溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン(Irganox1076を0.5mg/mLの濃度で添加)
移動相流量:1mL/分
カラム:東ソー社 GMHHR−H(S) HTを2本連結
試料注入部温度:140℃
カラム温度:140℃
検出器温度:全て140℃
試料濃度:1mg/mL
注入量(サンプルループ容量):0.2175mL
多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)から得られる絶対分子量(Mabs)、二乗平均慣性半径(Rg)、および、Viscometerから得られる極限粘度([η])を求めるにあたっては、MALLS付属のデータ処理ソフトASTRA(version4.73.04)を利用し、以下の文献を参考にして計算を行う。
参考文献:
1.「Developments in Polymer Characterization−4」(J.V. Dawkins ed. Applied Science Publishers, 1983. Chapter1.)
2.Polymer, 45, 6495−6505(2004)
3.Macromolecules, 33, 2424−2436(2000)
4.Macromolecules, 33, 6945−6952(2000)
13C―NMRは、上述のように、短鎖分岐構造と長鎖分岐構造を区別することができる。Macromol.Chem.Phys.2003,vol.204,1738に詳細な説明があるが、以下の通りである。
長鎖分岐構造を有するプロピレン系重合体は、下記構造式(1)に示すような特定の分岐構造を有する。構造式(1)において、Ca、Cb、Ccは、分岐炭素に隣接するメチレン炭素を示し、Cbrは、分岐鎖の根元のメチン炭素を示し、P1、P2、P3は、プロピレン系重合体残基を示す。
P1、P2、P3は、それ自体の中に、構造式(1)に記載されたCbrとは、別の分岐炭素(Cbr)を含有することもあり得る。
分岐メチン炭素Cbrに近接する3つのメチレン炭素が、ジアステレオトピックに非等価に3本に分かれて観測されることが特徴である。
なお、本発明における13C−NMRの測定方法については、下記の通りである。
試料200mgをo−ジクロロベンゼン/重水素化臭化ベンゼン(C6D5Br)=4/1(体積比)2.4mlおよび化学シフトの基準物質であるヘキサメチルジシロキサンと共に内径10mmφのNMR試料管に入れ溶解し、13C−NMR測定を行う。
13C−NMR測定は10mmφのクライオプローブを装着したブルカー・バイオスピン(株)のAV400M型NMR装置を用いて行う。
試料の温度120℃、プロトン完全デカップリング法で測定を実施する。その他の条件は以下の通りである。
パルス角:90°
パルス間隔:4秒
積算回数:20000回
化学シフトはヘキサメチルジシロキサンのメチル炭素のピークを1.98ppmとして設定し、他の炭素によるピークの化学シフトはこれを基準とした。
44ppm付近のピークを使用して長鎖分岐量を算出することができる。
本発明におけるコルゲートの抑制効果を十分に発揮する為には、ポリプロピレン樹脂(X1)が適切な溶融張力(MT)を有することが好ましい。本発明に係るポリプロピレン樹脂(X1)の溶融張力(MT)は2〜25gであることが好ましい。このような樹脂が、非発泡層に配置されると、発泡過程において発泡層の体積膨張速度を抑制することができるので、過度な膨張によって発生するコルゲートを抑制する効果が高くなる。
MTを上記の範囲に制御する具体的な手法としては、MFRを調整する方法や、触媒製造法(特に錯体の担持比率)を調整すること、電子線照射を行うこと、或いは造粒工程で過酸化物等を添加したりすることで長鎖分岐の数を変える方法がある。長鎖分岐の数を増やしたり、MFRを低くしたりすると、MTは高くなる。一方、MTを低くするには、逆方向に調整すれば良い。
なお、本発明における溶融張力(MT)は、以下の条件で測定した値とする。
測定装置:(株)東洋精機製作所製キャピログラフ1B
キャピラリー:直径2.0mm、長さ40mm
シリンダー径:9.55mm
シリンダー押出速度:20mm/分
引き取り速度:4.0m/分(但し、MTが高すぎて樹脂が破断してしまう場合には、引き取り速度を下げ、引き取りのできる最高の速度で測定する。)
温度:230℃
本発明に係るポリプロピレン樹脂(X1)のMFRは0.5g/10分を超え、20g/10分以下であることが好ましい。
本発明におけるMFRは、JIS K7210:1999「プラスチック―熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)およびメルトボリュームフローレイト(MVR)の試験方法」のA法、条件M(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定した値である。
MFRを上記の範囲に調整する具体的な方法として、重合時に添加する水素の量を変更する方法を挙げることができる。水素は、プロピレンの重合において、連鎖移動剤として作用するため、水素の添加量を増やせば、MFRが上がり、逆に、添加量を下げれば、MFRを下げることができる。重合槽内部の水素濃度に対するMFRの値は、使用する触媒や他の重合条件によって異なるが、触媒種やその他の重合条件に応じて事前に水素濃度とMFRの関係を把握し、望みのMFRの値となるよう水素濃度を調整することは、当業者にとって極めて容易なことである。
本発明に係るポリプロピレン樹脂(X1)の25℃キシレン可溶成分量(CXS)は5重量%未満であることが好ましい(但し、ポリプロピレン樹脂(X1)全量を100重量%とする)。CXSは、低結晶性ポリマー成分を表す一般的な指標であり、この成分が多いと、ポリプロピレン樹脂(X1)中の低結晶性ポリマー成分の含有量が高くなり、成形時に目やにを発生しやすくなる。また、ポリプロピレン樹脂(X1)から成る層が表面を構成している場合には、シート表面がべたつきやすいという問題を生じる。本発明におけるCXSは、以下の手順で測定した値である。
2gの試料を300mlのp−キシレン(0.5mg/mlのBHTを含む)に130℃で溶解させ溶液とした後、25℃で12時間放置する。その後、析出したポリマーを濾別し、濾液からp−キシレンを蒸発させ、さらに100℃で12時間減圧乾燥し25℃キシレン可溶成分を回収する。この回収成分の重量の仕込み試料重量に対する割合[重量%]をCXSと定義する。
CXSを上記の範囲に調整する具体的な方法として、触媒の選定を挙げることができる。長鎖分岐を有するポリプロピレンのCXSを決定する最も重要な因子は、触媒であり、公知の触媒の中から、CXSを満たすものを選択すればよい。
本発明に係るポリプロピレン樹脂(X1)の13C−NMRにより求めたアイソタクチックトライアッド分率(mm分率)は95%以上であることが好ましい。
13C−NMRの測定条件も、特開2009−275207号公報に従う。
本発明において、mm分率は95%以上が好ましく、より好ましくは96%以上であり、さらに好ましくは97%以上である。
mm分率を上記の範囲に調整する具体的な方法として、触媒の選定を挙げることができる。長鎖分岐を有するポリプロピレンのmm分率を決定する最も重要な因子は、触媒であり、公知の触媒の中からmm分率を満たすものを選択すればよい。
ポリプロピレン樹脂(X1)は単独でもよく、ポリプロピレン樹脂(X1)を含むポリプロピレン樹脂組成物(X)であってもよい。ここで、組成物(X)は高いひずみ硬化性を有すること、λが1.6以上(好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上)であることが好ましい。また、ポリプロピレン樹脂(X1)と、他のポリプロピレン樹脂(X2)とを含むポリプロピレン樹脂組成物(X)として用いることができる。ポリプロピレン樹脂(X)中におけるポリプロピレン樹脂(X1)の割合については、ポリプロピレン樹脂組成物(X)に対して5〜100重量%(100重量%を含む)含有することが必要であり、好ましくは10〜100重量%、更に好ましくは15〜100重量%である。これにより通常の直鎖状のポリプロピレン樹脂に比較して、高い溶融張力と高いひずみ硬化性を得ることができ、該樹脂組成物を発泡シートの非発泡層として設けることで製造中のコルゲートを抑制することが可能である。
ポリプロピレン樹脂組成物(X)全量に対する、ポリプロピレン樹脂(X2)の量の範囲としては、0〜95重量%、好ましくは0〜90重量%、更に好ましくは0〜85重量%である。ポリプロピレン樹脂(X2)により、非発泡層の流動性を調節することが可能である。
上記のとおり、非発泡層用の樹脂の任意成分としてその他のポリプロピレン樹脂(X2)を併用することができる。その他のポリプロピレン樹脂(X2)の種類は特に限定されるものでは無く、直鎖状のホモポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、ブロックポリプロピレン等のいずれでも使用することができる。前記α−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1等が例示できる。その他のポリプロピレン樹脂(X2)のひずみ硬化度(λ)は高くなくてよく、好ましくは1.55より小さい。
ホモポリプロピレン(X2H)、プロピレン−エチレンランダム共重合体(X2C)はプロピレンの単独重合体又は、プロピレンと約10重量%未満のエチレンとのランダム共重合体であり、ホモポリプロピレン(X2H)、プロピレン−エチレンランダム共重合体(X2C)は、炭素数4〜10のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種のオレフィンをコモノマーとして例えば3重量%以下含んでいてもよい。
炭素数4〜10のα−オレフィンの具体例としては、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンを挙げることができる。コモノマーの中で最も好ましいのは、エチレンと1−ブテンである。
コモノマー含量の制御は、重合槽に供給するモノマーの量比(例:プロピレンに対するエチレンの量比)を適宜調整することによって行うのが通例である。用いる触媒の共重合特性を事前に調べておいて、重合槽のガス組成が望みのコモノマー含量に対応する値になるようモノマーの供給量比を調整すればよい。
MFRを調整する具体的な方法として、重合時に添加する水素の量を変更する方法を挙げることができる。
なお、MFRの測定法は上記したとおりである。
ブロックポリプロピレン(X2Y)は、通常、ポリプロピレン成分とプロピレン−エチレン共重合体成分とのリアクターブレンドである。ポリプロピレン成分としては、上記に説明したホモポリプロピレン(X2H)、プロピレン−エチレンランダム共重合体(X2C)、又はこれらの混合物であることが好ましい。
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分の固有粘度については、より好ましくは6dl/g以上、更に好ましくは7dl/g以上、最も好ましくは8dl/g以上であり、より好ましくは16dl/g以下、更に好ましくは13dl/g以下、最も好ましくは11dl/g以下である。
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分の固有粘度を調整する具体的な方法として、重合時の水素濃度を変更する方法を挙げることができる。
ブロックポリプロピレン(X2Y)中のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の含量については、好ましくは3重量%以上、より好ましくは5重量%以上、更に好ましくは8重量%以上、最も好ましくは10重量%以上であり、好ましくは45重量%以下、より好ましくは40重量%以下、更に好ましくは35重量%以下、最も好ましくは30重量%以下である。
なお、ブロックポリプロピレン(X2Y)全量を100重量%とするので、ポリプロピレン成分の含量は、100重量%からプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の含量を減じた値となる。
ブロックポリプロピレンの固有粘度が上記を満たすと、非発泡層を表面層として用いた場合に、多層発泡シート外観が良好になりやすい。
このとき、押出成形に用いるためには、溶融混練したポリプロピレン樹脂組成物(X)は、ペレット化されていることが好ましい。樹脂組成物のペレット化の方法としては、
a.ポリプロピレン樹脂(X1)及び(X2)と任意の添加剤を混合したものを溶融混練しペレット化する。
b.ポリプロピレン樹脂(X1)と任意の添加剤を混合したものを溶融混練しペレット化し、このペレットにポリプロピレン樹脂(X2)と任意の添加剤をさらに混合してから、溶融混練しペレット化する。
b’.ポリプロピレン樹脂(X2)と任意の添加剤を混合したものを溶融混練しペレット化し、このペレットにポリプロピレン樹脂(X1)と任意の添加剤をさらに混合してから、溶融混練しペレット化する。
c.ポリプロピレン樹脂(X1)と任意の添加剤を混合したものと、ポリプロピレン樹脂(X2)と任意の添加剤を混合したものを各々溶融混練し、各々のペレットを得て、得られた各々のペレットを混合する。
d.ポリプロピレン樹脂(X1)と任意の添加剤を混合したものと、ポリプロピレン樹脂(X2)と任意の添加剤を混合したものを各々溶融混練し、各々のペレットを得て、得られた各々のペレットを混合し、さらにこれを溶融混練しペレット化する。
といった方法を用いることができる。
ここでMTは、(株)東洋精機製作所製キャピログラフ1Bを用いて、キャピラリー:直径2.0mm、長さ40mm、シリンダー径:9.55mm、シリンダー押出速度:20mm/分、引き取り速度:4.0m/分、温度:230℃の条件で、測定したときの溶融張力を表し、単位はグラムである。MTの上限値については、これを特に設ける必要は無いが、MTが40g以下であれば、流動性が良くなり、表面荒れ等が抑制されやすいため、好ましくは40g以下、さらに好ましくは35g以下、もっとも好ましくは30g以下である。溶融張力が上記範囲であれば、発泡層と非発泡層の相性が良くなり、多層シート成形時、各層間での界面荒れを効果的に抑制出来ることが多く、コルゲートの抑制効果も得られ易い。
MTを上記の範囲内に調整する方法は、幾つかある。例えば、ポリプロピレン樹脂(X1)及び(X2)のMTを変更することでも良いし、ポリプロピレン樹脂(X1)及び(X2)の配合割合を変更することでも良い。一般に、溶融張力の高い長鎖分岐構造を有するポリプロピレン成分(X1)の含量を高くすれば、樹脂組成物のMTを高くすることができる。
ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)5〜100重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)0〜95重量%、好ましくはポリプロピレン樹脂(W1)5〜100重量%(100重量%の場合を除く)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)0〜95重量%(0重量%の場合を除く)、より好ましくはポリプロピレン樹脂(W1)10〜95重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)5〜90重量%、さらに好ましくはポリプロピレン樹脂(W1)30〜90重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)10〜70重量%、最も好ましくはポリプロピレン樹脂(W1)60〜85重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)15〜40重量%を含む。ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のW1とW2の割合がこの範囲にあると、良好な発泡性能を維持しながら微細な気泡を有する発泡体が得られやすい。
本発明において、ポリプロピレン樹脂(W1)は長鎖分岐構造を有するものである。本発明における長鎖分岐とは、高い溶融張力やひずみ硬化性を発現する為に、分岐を構成する炭素骨格(分岐の主鎖)の炭素数が数十以上、分子量では数百以上からなる分子鎖による分岐構造を言い、1−ブテンなどのα−オレフィンと共重合を行うことにより形成される短鎖分岐とは区別される。ポリプロピレン樹脂に長鎖分岐構造を導入する方法は、上記ポリプロピレン樹脂(X1)の項で説明したとおりである。
ポリプロピレン樹脂(W1)は、ひずみ硬化性の有無は問わないが、ひずみ硬化性を有する方が好ましい。
また、該ポリプロピレン樹脂を含む発泡層が製品の表面を構成する場合、そのポリプロピレン樹脂がゲルを含有していると、外観が悪化するおそれがあることから、ゲルが含有されていないものを用いることが好ましく、長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(W1)は、特定の構造を有するメタロセン触媒を用いて末端不飽和結合を有するマクロモノマーを製造し、それをプロピレンと共重合することによって長鎖分岐を形成する方法を用いて製造されたものが好ましい。特に、その絶対分子量Mabsが100万における分岐指数g’の下限は0.3以上、0.55以上、0.75以上、0.78以上の順に好ましく、上限は1.0未満、0.98以下、0.96以下、0.95以下の順に好ましく、下限と上限とは任意の組合せとすることができる。分岐指数g’が上記好ましい下限のいずれかと上記好ましい上限のいずれかとの間の範囲にあると、高度に架橋した成分が形成されておらず、ゲルの生成が無い、或いは非常に少ない為、特にポリプロピレン樹脂(W1)を含む発泡層が製品の表面を構成する場合に外観を悪化させない。
本発明におけるコルゲートの抑制効果を十分に発揮する為には、ポリプロピレン樹脂(W1)が適切な溶融張力(MT)を有することが好ましい。本発明に係るポリプロピレン樹脂(W1)は、2〜25gであることが好ましい。
MTを上記の範囲に制御する具体的な手法としては、上記ポリプロピレン樹脂(X1)の項で挙げた方法が挙げられる。
本発明に係るポリプロピレン樹脂(W1)のMFRは0.5g/10分を超え、20g/10分以下であることが好ましい。
MFRを上記の範囲に調整する具体的な方法としては、上記ポリプロピレン樹脂(X1)の項で述べた方法が挙げられる。
本発明に係るポリプロピレン樹脂(W1)の25℃キシレン可溶成分量(CXS)は5重量%未満であることが好ましい(但し、ポリプロピレン樹脂(W1)全量を100重量%とする)。CXSは、低結晶性ポリマー成分を表す一般的な指標であり、この成分が多いと、ポリプロピレン樹脂(W1)中の低結晶性ポリマー成分の含有量が高くなり、成形時に目やにを発生しやすくなる。また、ポリプロピレン樹脂(W1)から成る層が表面を構成している場合には、シート表面がべたつきやすいという問題を生じる。本発明におけるCXSは、上記ポリプロピレン樹脂(X1)の項で述べた方法と同様である。
本発明に係るポリプロピレン樹脂(W1)の13C−NMRにより求めたアイソタクチックトライアッド分率(mm分率)は95%以上であることが好ましい。
mm分率を上記の範囲に調整する具体的な方法は、上記ポリプロピレン樹脂(X1)の項で述べた方法と同様である。
発泡層に含まれるプロピレンインパクトコポリマー(W2)は、ポリプロピレン成分(W2H)とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)とのリアクターブレンドであり、ポリプロピレン成分(W2H)50〜95重量%、好ましくは60〜90重量%、より好ましくは70〜85重量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(W2C)5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましくは15〜30重量%とを含む。
上述のブロックポリプロピレンを使用することで、発泡体の気泡が微細になりやすく、シート及び容器の外観が良好になりやすい。
多層発泡シートの製造方法としては、ダイ出口形状が円形を有するサーキュラーダイが接続された押出機を用いて樹脂と発泡剤とを混練し、押出された溶融樹脂をサーキュラーダイのスリット径よりも外径の大きい冷却マンドレルにより延伸、冷却し、続いてカッター等を用いて筒状の発泡体を切り開くことで多層発泡シートとする、サーキュラー発泡が適用される。多層化の為に、発泡層用と非発泡層用の各樹脂をそれぞれ別の押出機で溶融混練し、多層のマンドレルダイやマルチスタックダイ、多層スパイダーマンドレルダイ、多層スパイラルマンドレルダイ等で各層を積層することができる。
本発明の効果を損なわない限り、発泡層、非発泡層の各層は、他の熱可塑性樹脂として、ポリエチレン系樹脂やエラストマーなどを含んでいても良い。
モノフェノール型の化合物では、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(通称:BHT)、トコフェロール(ビタミンE)、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート(商品名:Irganox1076、スミライザーBP−76)を例示することができる。
テトラフェノール型の化合物では、テトラキス{メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン(商品名:Irganox1010)を例示することができる。
ホスファイト型の化合物では、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(商品名:Irgafos168、スミライザーP−16、アデカスタブ2112)、トリスノニルフェニルホスファイト(商品名:スミライザーTNP、アデカスタブ1178)、トリス(ミックスド,モノ−ジノニルフェニルホスファイト)(商品名:アデカスタブ329K)、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト(通称:P−EPQ)、環状ネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニルフォスファイト)(商品名:アデカスタブPEP−36)を例示することができる。
スルフィド型の化合物では、ジラウリル−3,3’−チオ−ジプロピオネート(通称:DLTDP)、ジ−ミリスチル−3,3’−チオ−ジプロピオネート(通称:DMTDP)、ジステアリル−3,3’−チオ−ジプロピオネート(通称:DSTDP)、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリルチオ−プロピオネート)(商品名:スミライザーTP−D、アデカスタブAO−412S)を例示することができる。
紫外線吸収剤は、紫外線領域に吸収帯を持つ化合物であり、トリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアクリレート系、ニッケルキレート系、無機微粒子系、などが知られている。好ましくはトリアゾール系である。
以下、紫外線吸収剤として代表的な化合物を例示する。
トリアゾール系の化合物では、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:スミソーブ200、TinuvinP)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:スミソーブ340、Tinuvin399)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:スミソーブ320、Tinuvin320)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:スミソーブ350、Tinuvin328)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(商品名:スミソーブ300、Tinuvin326)を例示することができる。
ベンゾフェノン系の化合物では、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(商品名:スミソーブ110)、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン(商品名:スミソーブ130)を例示することができる。
サリシレート系の化合物では、4−t−ブチルフェニルサリシレート(商品名:シーソーブ202)を例示することができる。シアノアクリレート系の化合物では、エチル(3,3−ジフェニル)シアノアクリレート(商品名:シーソーブ501)を例示することができる。ニッケルキレート系の化合物では、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル(商品名:アンチゲンNBC)を例示することができる。無機微粒子系の化合物では、TiO2、ZnO2、CeO2を例示することができる。
以下、HALSとして代表的な化合物を例示する。
セバケート型の化合物では、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(商品名:アデカスタブLA−77、Tinuvin770)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート(商品名:Tinuvin765)を例示することができる。
ブタンテトラカルボキシレート型の化合物では、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート(商品名:アデカスタブLA−57)、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート(商品名:アデカスタブLA−52)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール及びトリデシルアルコールとの縮合物(商品名:アデカスタブLA−67)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール及びトリデシルアルコールとの縮合物(商品名:アデカスタブLA−62)を例示することができる。
コハク酸ポリエステル型の化合物では、コハク酸と1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合重合体を例示することができる。
トリアジン型の化合物では、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビス{N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ}−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物(商品名:Chimassorb199)、ポリ{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}(商品名:Chimassorb944)、ポリ(6−モルホリノ−s−トリアジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}(商品名:Chimasorb3346)を例示することができる。
このうち、高級脂肪酸アミドの具体例としては、ラウリル酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、ベヘン酸アミド、を挙げることができる。脂肪酸アミド化合物は、アルキル鎖上やN上に置換基を有していても良い。置換基を有する脂肪酸アミド化合物の例としては、ヒドロキシステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−ステアリルエルシン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、を挙げることができる。
カルボン酸塩型の化合物では、ステアリン酸カルシウムとステアリン酸亜鉛を例示することができる。無機化合物では、ハイドロタルサイト、並びに、水酸化アルミニウムと炭酸リチウムの包摂物(商品名:ミズカラック)を例示することができる。
本発明の多層発泡シートは、熱成形に供し、多層発泡成形体にすることができる。ここでいう熱成形とは、一般に、プラスチックシートを加熱軟化して所望の型に押しあてて成形することであり、型と材料の隙間にある空気を排除し大気圧により型に密着させて成形する真空成形、及び大気圧以上の圧縮空気を利用して成形する圧空成形、真空および圧空を併用した真空圧空成形等がある。
熱成形法は、特に制限されるものではなく、例えば、プラグ成形、マッチド・モールド成形、プラグアシスト成形などの方法を例示することができる。
また、紙コップ等の製造に一般的に用いられるような成形方法を用いて、コップの形状を有する層発泡成形体を得ることもできる。ここでいう紙コップ等の製造に一般的に用いられるような成形方法とは、扇形に打ち抜いた胴部材と、円形に打ち抜いた底面部材をそれぞれ準備し、底面部材の周縁部に、丸めた胴部の下端を巻き込んで加熱融着することによってコップ状に成形する方法である。
以上で得られた多層発泡成形体は、電子レンジによる加熱や高温の液体の充填に対応するトレー、コップ、皿、カップなどの発泡食品容器や自動車ドアトリム、自動車トランクマットなどの車両内装材、建材、断熱材、包装、文具等に好適である。
実施例および比較例において、ポリプロピレン樹脂組成物、多層発泡シート、その構成成分についての諸物性は、下記の評価方法に従って、測定、評価した。
JIS K7222に準じて発泡シートから試験片を切出し、試験片重量(g)を、該試験片の外形寸法から求められる体積(cm3)で割って、発泡シートのみかけ密度を求めた。
次に、光学顕微鏡を用いて発泡シートの断面観察を行い、非発泡層、発泡層のそれぞれの厚みを測定した。発泡シートのみかけ密度、非発泡層及び発泡層の厚み、並びにポリプロピレン樹脂の密度0.91g/cm3から発泡シートの発泡層のみかけ密度を算出した。
さらに、ポリプロピレン樹脂の密度0.91g/cm3を発泡層のみかけ密度で割った値を発泡層の発泡倍率とした。
製造中のコルゲート評価は、各実施例及び各比較例で得られたポリプロピレン樹脂組成物発泡シートの製造中に以下の基準で目視評価した。
◎:ダイス出口でコルゲートが全く認められない。
○:ダイス出口では、コルゲートが確認されるが、冷却マンドレル以降ではコルゲートの影響は認められない。
△:ダイス出口でコルゲートが確認され、冷却マンドレル以降でもコルゲートの影響が局所的に認められる。
×:ダイス出口でのコルゲートが顕著で、冷却マンドレル以降でもコルゲートの影響が広範に認められる。
発泡シートの表面外観評価は、各実施例及び各比較例で得られたポリプロピレン樹脂組成物発泡シートを以下の基準で目視評価した。
◎:発泡シート表面に目視での凹凸が確認されず、平滑である。
○:発泡シート表面には目視で凹凸が認められるが、平滑である。
×:発泡シート表面に、気泡による凹凸が確認され、粗さが目立つ。
表面の発泡セルの穴あきの有無を浸み込み試験により確認した。着色の度合が大きいほど穴あきの程度が大きいと判断できる。
各実施例で得られた多層発泡シートから形成された容器に、約70℃のホットコーヒーを約100ml注ぎ、5分間静置後、容器内のホットコーヒーを取り除き、水洗いし、続いて乾燥し、コーヒーと接していた容器内面の色を以下の基準で目視評価した。
〇:容器内面に、コーヒーによる着色が確認されない。
×:容器内面に、コーヒーによる着色が確認される。
下記のポリプロピレン樹脂PP−1〜PP−3を使用した。
PP−1として、高いひずみ硬化性を有する日本ポリプロ社製WAYMAX MFX3(MFR=9.4g/10分、MT=4.8g、λ=9、g’=0.85)を用いた。PP−1の13C−NMR測定から、このポリプロピレンに長鎖分岐が存在することを確認した。各物性値を表1に示す。
PP−2として、高いひずみ硬化性を有する日本ポリプロ社製WAYMAX MFX6(MFR=3.1g/10分、MT=14.4g、λ=12、g’=0.89)を用いた。PP−2の13C−NMR測定から、このポリプロピレンに長鎖分岐が存在することを確認した。各物性値を表1に示す。
PP−3として、プロピレンインパクトコポリマー(MFR=2.6g/10分、MT=2.9g、プロピレン−エチレン共重合体成分の含量=27.4重量%、ポリプロピレン成分のMFR=30g/10分、プロピレン−エチレン共重合体成分のエチレン含量=30重量%、プロピレン−エチレン共重合体成分の固有粘度=10.2dl/g)を用いた。PP−3の13C−NMR測定から、このポリプロピレンに長鎖分岐が存在しないことを確認した。各物性値を表1に示す。
ポリプロピレン樹脂組成物2として、PP−2(70重量%)とPP−3(30重量%)とを溶融混練した組成物を用いた。
1)使用原料
発泡層用ポリプロピレン樹脂、気泡調整剤、非発泡層用ポリプロピレン樹脂として、以下の材料を用いた。
・発泡層用ポリプロピレン樹脂組成物(W):ポリプロピレン樹脂組成物1
・非発泡層用ポリプロピレン樹脂(X1)を含む組成物:ポリプロピレン樹脂組成物1
・気泡調整剤:100重量部のポリプロピレン樹脂組成物1に対して0.5重量部の化学発泡剤(商品名:ハイドロセロールCF40E−J、日本ベーリンガーインゲルハイム社製)
2)サーキュラー押出発泡による多層発泡シートの製造
以下のように多層発泡シートを製造した。
2−1)多層発泡シートを製造するため、発泡層用ポリプロピレン樹脂組成物(W)を、スクリュー径が65mmΦの単軸型押出機の原料供給ホッパーに投入した。押出機のシリンダー前段の設定温度を230℃として、樹脂を加熱溶融して可塑化するとともに気泡調整剤を分解し、ガス注入ポンプを使用してブタンガスを0.45kg/h注入、混合させた後、押出機のシリンダー後段の設定温度を175℃として速やかに冷却し、その発泡層用プロピレン樹脂組成物(W)を、設定温度を175℃とした押出機先端に取付けられたサーキュラーダイ(口径=100mmΦ、ギャップ=0.5mm)より大気中に押出して発泡させた。また、非発泡層用ポリプロピレン樹脂(X1)については、口径30mmΦの押出機の原料供給ホッパーに投入し、シリンダー設定温度を190℃としてポリプロピレン樹脂(X1)を加熱溶融した後、多層スパイラルマンドレルで発泡層の内側に積層し、発泡層と共にサーキュラーダイ先端から共押出して積層発泡体を製造した。発泡層用樹脂組成物(W)と非発泡層用樹脂(X1)との合計押出量は45kg/hとした。
2−2)該発泡体を外径200mmΦの冷却マンドレルに通して冷却し、続いてローターカッターにより切り開いてシートとし、引取ロール、ピンチロール及び巻取ロールによってシートの巻取を行った。シート厚みは引取ロールの速度で調整した。
発泡シートの評価結果を表2に示す。
3)コップ形状を有する容器の成形方法
多層発泡シートから、容器の胴部となる矩形の胴部シート片及び容器の底部となる円形の底部シート片を切り出した。市販のコーヒー飲料の空き缶の胴部の外周に、胴部シート片を、非発泡層が空き缶の胴部の外周に接するように、非発泡層を内側にして巻きつけ、また、空き缶の外底部には、底部シート片を、非発泡層が空き缶の外底部に接するように配置した。そして、胴部シート片と、底部シート片とを接着剤で接着した後、空き缶を外すことにより、コップ形状の容器を作製した。
非発泡層の配置を、両側(実施例2)とした以外は実施例1と同様に多層発泡シートを製造した。
非発泡層を発泡層の外側に配置する際は、内側に積層する際に用いる押出機と同型の口径30mmΦ押出機を使用し、非発泡層用ポリプロピレン樹脂(X1)を原料供給ホッパーに投入し、シリンダー設定温度を190℃として非発泡層用ポリプロピレン樹脂(X1)を加熱溶融した後、多層スパイラルマンドレルで発泡層の外側に積層し、発泡層と共にサーキュラーダイ先端から共押出して積層発泡体を製造した。
非発泡層を発泡層の両側に積層する場合は、上記内側及び外側に積層する際に用いる押出機を両方共起動することによって積層発泡体を製造した。そして、この積層発泡体から実施例1と同様の方法で多層発泡シートを得た。多層発泡シートの評価結果を表2に示す。
発泡層用ポリプロピレン樹脂(W1)、非発泡層用ポリプロピレン樹脂(X1)をともにポリプロピレン樹脂組成物1に替えてポリプロピレン樹脂組成物2を使用した以外は、それぞれ実施例1、2と同様にサーキュラー押出発泡を行い、多層発泡シートを得た。多層発泡シートの評価結果を表2に示す。
[実施例5]
ポリプロピレン樹脂組成物1に替えてポリプロピレン樹脂組成物2を発泡層用として使用した以外は、実施例2と同様にサーキュラー押出発泡を行い、多層発泡シートを得た。多層発泡シートの評価結果を表2に示す。
非発泡層を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にサーキュラー押出発泡を行い、発泡シートを得た。発泡シートの評価結果を表3に示す。
非発泡層を用いなかったこと以外は、実施例2と同様にサーキュラー押出発泡を行い、発泡シートを得た。発泡シートの評価結果を表3に示す。
Claims (11)
- ポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含む発泡層と
を含む多層発泡シートであって、
ポリプロピレン樹脂(X1)は、1.6以上のひずみ硬化度を有し、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含み、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のポリプロピレン樹脂(W1)の割合が5〜100重量%(100重量%の場合を除く)の範囲にあり、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のプロピレンインパクトコポリマー(W2)の割合が0〜95重量%(0重量%の場合を除く)の範囲にあり、
ポリプロピレン樹脂(W1)は、長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は全量を100重量%として、ポリプロピレン成分(W2H)50〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜50重量%とを含み、
ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、
ことを特徴とする多層発泡シート。 - ポリプロピレン樹脂(X1)は、長鎖分岐構造を有することを特徴とする請求項1に記載の多層発泡シート。
- ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)10〜95重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)5〜90重量%とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の多層発泡シート。
- 発泡層は、0.225g/cm3以下の密度を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層発泡シート。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層発泡シートから成る多層発泡成形体。
- 液体を含む内容物を保持するための容器である、請求項5に記載の多層発泡成形体。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層発泡シートから成る発泡容器であって、容器に内容物を保持したとき内容物と接することになる面側に非発泡層を有することを特徴とする発泡容器。
- 1.6以上のひずみ硬化度を有するポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層用樹脂組成物と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含み、かつ、発泡剤を含み、
前記ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含み、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のポリプロピレン樹脂(W1)の割合が5〜100重量%(100重量%の場合を除く)の範囲にあり、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のプロピレンインパクトコポリマー(W2)の割合が0〜95重量%(0重量%の場合を除く)の範囲にあり、
ポリプロピレン樹脂(W1)は長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は全量を100重量%として、ポリプロピレン成分(W2H)70〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜30重量%とを含み、
前記ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、発泡層用樹脂組成物とを、
サーキュラーダイから共押出することを特徴とする多層発泡シートの製造方法。 - ポリプロピレン樹脂(X1)は、長鎖分岐構造を有することを特徴とする請求項8に記載の多層発泡シートの製造方法。
- ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)10〜95重量%とプロピレンインパクトコポリマー(W2)5〜90重量%とを含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の多層発泡シートの製造方法。
- 1.6以上のひずみ硬化度を有するポリプロピレン樹脂(X1)を基材として含む非発泡層用樹脂組成物と、
ポリプロピレン樹脂組成物(W)を基材として含み、かつ、発泡剤を含み、
前記ポリプロピレン樹脂組成物(W)は、ポリプロピレン樹脂(W1)とプロピレンインパクトコポリマー(W2)とを含み、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のポリプロピレン樹脂(W1)の割合が5〜100重量%(100重量%の場合を除く)の範囲にあり、ポリプロピレン樹脂組成物(W)中のプロピレンインパクトコポリマー(W2)の割合が0〜95重量%(0重量%の場合を除く)の範囲にあり、
ポリプロピレン樹脂(W1)は長鎖分岐構造を有し、
プロピレンインパクトコポリマー(W2)は全量を100重量%として、ポリプロピレン成分(W2H)70〜95重量%とプロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)5〜30重量%とを含み、
前記ポリプロピレン成分(W2H)のMFRは、1〜50g/10分であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)のエチレン含有量は、5〜30重量%であり、
前記プロピレン−エチレン共重合体成分(W2C)の135℃デカリン中で測定した固有粘度は5〜20dl/gである、発泡層用樹脂組成物とを、
サーキュラーダイから共押出して非発泡層と発泡層とを含む多層発泡シートを製造する工程と
前記工程で得られる前記多層発泡シートを、容器に内容物を保持したとき内容物と接することになる面側に非発泡層を有するように成形する工程と
を含むことを特徴とする発泡容器の製造方法。
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