JP6666052B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録動作を行う記録装置に関する。
従来のインクジェット記録装置では、インクを吐出するヘッドと、インクを収容するインクタンクと、ヘッドとインクタンクとを接続するインク流路と、を備える構成がある(特許文献1)。また、インクタンクは、大気に連通されたバッファタンクと連通しており、ヘッドでインクが消費されると、バッファタンクからインクタンクへ空気が流入するようになっている。
なお、特許文献1におけるインクジェット記録装置では、ヘッドからインクが漏れないように、バッファタンク内における、インクタンクとバッファタンクとを連通する連部流路の開口は、ヘッドの吐出口面よりも下方に配置される。かかる構成により、水頭差によってヘッド内が負圧状態に維持されている。
ところで、インクジェット記録装置の分野では、インクタンクの上部から、インクタンク内へインクを注入可能な注入口を備えるインクジェット記録装置も存在する。このようなインクジェット記録装置では、特許文献1のような水頭差を利用してヘッド内の負圧状態を維持することが困難である。
すなわち、特許文献1に記載のインクジェット記録装置の構成では、インクタンクの上部に注入口が設けられ、注入口が開いた場合、注入口を介してインクタンクが大気連通されることになる。この場合、インクタンク内のインクがバッファタンクおよびバッファタンクの大気連通口を通じて外部へ漏れ出すおそれがある。
本発明は、インクタンクに注入口を設けた構成において、インク注入の際に、外部へのインク漏出を抑制する記録装置を提供することを目的とする。
本発明の記録装置は、液体を吐出する吐出口が形成される吐出口形成面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給される前記液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室へ前記液体を注入するための注入部と、重力方向において前記液体収容室の下方に配置され大気と連通する大気連通室と、前記液体収容室と前記大気連通室を連通する第1の連通流路とが一体的に形成される液体収容容器と、前記液体収容室と前記記録ヘッドとを接続し前記液体収容室から前記記録ヘッドへ液体を供給する第2の連通流路と、前記第2の連通流路を開閉する第1のバルブと、前記大気連通室に接続され大気に開口する大気開口部を備える大気連通流路と、前記大気連通流路を開閉する第2のバルブと、を備え、前記第1の連通流路の前記大気連通室における第1開口部は、前記重力方向において前記吐出口形成面より下方に位置することを特徴とする。
本発明の記録装置によれば、インクタンクに注入口を設けた構成において、インク注入の際に外部へのインク漏出を抑制することができる。
[実施形態1]
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面を通して同一の構成には同一の符号を付して説明する。本実施形態では、記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置11(以下、「記録装置」と記す)を例に説明する。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面を通して同一の構成には同一の符号を付して説明する。本実施形態では、記録装置として、シリアル型のインクジェット記録装置11(以下、「記録装置」と記す)を例に説明する。
図1は、本実施形態における記録装置11の概要を示す外観斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の記録装置11は、筐体と、主に記録媒体(不図示)に記録動作を行う記録部(不図示)と、記録部にインクを収容するインクタンク15と、を備える。本実施形態において、インクタンク15は、記録装置11の筐体前面に配置される。また、筐体の上部には、スキャナユニット17や、ユーザによる指令入力などを受け付け可能な操作入力部18などが配置される。なお、説明のため、記録装置11の主走査方向をX軸、副走査方向をY軸、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸となるように座標軸を設定する。なお、各図面を通してXYZ軸それぞれの方向は、同一の方向を示す。
図2は、本実施形態における記録装置11の内部構成を示す斜視図である。図2に示されるように、記録装置11は、シート状の記録媒体を搬送するための構成として、給紙ローラ(不図示)と、搬送ローラ16と、排紙ローラ(不図示)とを備える。さらに、記録装置11は、記録ヘッド13のメンテナンス部(不図示)と、メインシャーシと、タイミングベルトと、キャリッジモータ204とを備える。
キャリッジ12は、メインシャーシに支持されながら、タイミングベルトを介してキャリッジモータ204から駆動を受け、記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向に沿って移動する。かかる構成により、記録ヘッド13がキャリッジ12と共に主走査方向に沿って往復移動することができる。キャリッジ12の近傍には、キャリッジ12の位置を検出するためのコードストリップがタイミングベルトと平行に張設される。コードストリップには、例えば1インチ当たり150〜300本のピッチでマーキングが形成されている。一方、キャリッジ12には、コードストリップを読み取るためのエンコードセンサが搭載されている。
本実施形態では、記録ヘッド13は4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を吐出可能であり、4色のインクをそれぞれ吐出する吐出部131は、主走査方向上に並列に配置される。吐出部131は、例えば4色のインクそれぞれに対応する吐出口(ノズル)によって形成され、後述の吐出口形成面は、記録ヘッド13における吐出口が形成される面をいう。記録ヘッド13は、記録装置11への入力画像データに基づいて記録媒体へ各インクを吐出して画像を記録する。なお、記録媒体は、インク滴を着弾させて画像を形成できるものであればよい。例えば、紙、布、光ディスクラベル面、プラスチックシート、OHPシート、封筒など、種々の材質および形態のものを使用することができる。さらに、記録装置11は、記録ヘッド13の各色インクに対応するそれぞれのインク流通路14を備え、インクタンク15から記録ヘッド13へ各色のインクを供給することができる。本実施形態の記録装置11は、ブラック用タンク151と、シアン用タンク152と、マゼンタ用タンク153と、イエロー用タンク154と、の4種類のインクタンクを備える。
さらに、記録装置11は、キャリッジ12の走査方向における移動範囲内で、メンテナンス部を備える。メンテナンス部は、記録ヘッド13の回復処理を行う回復ユニットを備え、後述する吐出部131と対面配置される。回復ユニットは、吐出部131をキャッピングするキャップ部と、キャッピングした状態で強制的にインクを吸引して吐出部131内の残留気泡や増粘したインクを除去する吸引機構と、を備える。回復ユニットの回復処理によって、記録ヘッド13の機能回復が行われると共に、記録ヘッド13の吐出特性が維持される。
図3は、本実施形態におけるインクタンク15の外観斜視図である。図1と同様に、Y軸方向は記録装置11の前後方向(以下、「前方側および後方側」と記す場合がある)を示し、Z軸方向は記録装置の高さ方向(以下、「上部側および下部側」と記す場合がある)を示す。なお、図3のインクタンク15は、図4で後述される「第1の姿勢状態」であるときのインクタンク15が示されている。
図3に示されるように、インクタンク15の前後方向の前方側には、インク収容室33のインク量を示す指標155が形成されている。インクタンク15における上部前方側の傾斜面には、インク収容室内へ(液体収容室内へ)インクを注入するインク注入口21が配置されている。また、インク注入口21には、タンクキャップ22が着脱可能に取り付けられている。本実施形態において、重力方向において、インクタンク15の上部に、インクを収容するインク収容室33が配置され、インクタンク15の下部に、インクを一時的に収容可能なバッファ空間34が配置される。インク注入口21は、インク収容室33に連通してインクタンク15外部からインクの注入を受け付ける。なお、インクタンク15とインク注入口21とは、それぞれ本発明における液体収容容器(液体収容部材)と液体注入部とを構成する。インク収容室33とバッファ空間34は、それぞれ本発明における、液体収容室と大気連通室とを構成する。
インク収容室33とバッファ空間34とは、連通流路35を介して連通している。本実施形態において、インク収容室33とバッファ空間34とは、インク収容室33の底面の一部を、バッファ空間34の天井面となるように共有している。インク収容室33の底面と、バッファ空間34の天井面とは、インク収容室33とバッファ空間34とを区画する隔壁36であるといえる。
図3に示される通り、連通流路35はインクタンク15の下部前方側に配置される。インクタンク15の第1の姿勢において、連通流路35の一端がインク収容室33の底面側に接続され、連通流路35の他端がバッファ空間34の底面側に接続される。また、本実施形態のインクタンク15は、インク収容室33と、バッファ空間34と、連通流路35と、が一体的に形成されている。
インク流出部141は、インク収容室33に連通して記録ヘッド13にインクを流出して供給する。インク流出部141は、インク収容室33の底面近傍に形成される。なお、インク流出部141は、本発明における液体流出部を構成する。
バッファ空間34とインクタンク15の外部とは、大気に開口する大気開口部24を備える大気連通流路23を介して連通している。本実施形態において、大気連通流路23はインクタンク15の後方側に配置され、大気開口部24は、インクタンク15の上部近傍に配置される。かかる構成により、タンクキャップ22により密閉された状態において、インク収容室33のインクが消費された場合、大気連通流路23および大気開口部24を介して外部の空気をインクタンク15内に取り込むことができる。本実施形態のインクタンク15は、特許文献1記載のインクタンクと同様に、インク収容室33内における空気が気圧変動や温度変化により膨張した場合に、膨張した空気によって押し出されたインクを、バッファ空間34に貯留することができる。かかる構成により、インクが膨張した空気によって押し出され、大気連通流路23を逆流したインクが大気開口部24から漏洩することを防ぐことができる。
図4は、本実施形態におけるインクタンク15の断面を示す模式図である。図4(a)は、第2の姿勢状態のインクタンク15を示す模式図であり、図4(b)は、第1の姿勢状態のインクタンク15を示す模式図である。また、図4(c)は、図4(b)のα−α線の断面図である。本実施形態において、インクタンク15は記録装置11から着脱可能に構成されており、着脱前後で第1の姿勢状態と第2の姿勢状態とに変化可能に形成されている。なお、本実施形態では、着脱後もインク流出部141はインク流通路14に接続されている。
図4(a)は、インクが注入される時のインクタンク15の姿勢である、第2の姿勢状態を示す。第2の姿勢は、水平方向において、インクタンク15がバッファ空間34とインク収容室33とが並列するよう配置される姿勢をいう。さらに、インクタンク15の姿勢が第2の姿勢であるとき、インク注入口21および連通流路35がインクタンク15の上方側に位置し、インク流出部141がインクタンク15の下方側に位置する。インクタンク15は、記録装置11から取り外された後、連通流路35およびインク注入口21が上部側(Y軸方向が上部側)となるように傾けられる。次いで、タンクキャップ22が取り外された後に、インクをインクタンク15に注入可能となる。第2の姿勢状態において、インクがインク注入口21から注入されても、必ず連通流路35がインク収容室33におけるインク19の液面より上方に位置するため、インク19が連通流路35を介してバッファ空間34に流れ込むことはない。インク注入後、インクタンク15のインク注入口21は、タンクキャップ22によって塞がれる。
なお、インク注入の際、第2の姿勢(図4(a))において、インクタンク15内の液面がヘッドの吐出口形成面の高さ位置(Zh)を超えない高さ位置であれば、インク流通路14に開閉弁を設けることなく、インクタンク15へのインク注入が可能となる。すなわち、第2の姿勢において、インク注入口21が開いた状態でも、ヘッド内の負圧を維持するのに必要な水頭差が存在し、ヘッドからインクが漏出するおそれが少なくなる。
また、インク流通路14に開閉弁を設けた場合、インク注入時のインクタンクの位置(水頭差)を考慮する必要がなくなり、インク注入時におけるインクの漏出をより確実に軽減することもできる。
図4(b)は、インク注入後、記録装置11に装着された時のインクタンク15の姿勢である、第1の姿勢状態を示す。第1の姿勢は、重力方向において、バッファ空間34がインク収容室33の下方に位置するように配置される姿勢をいう。本実施形態のインクタンク15は、上記第1の姿勢状態で記録装置11に取り付けられる。この時、インクタンク15は、タンクキャップ22によってインク注入口21が密閉されているため、インク注入口21からインクタンク15内に空気は入らない。第1の姿勢において、連通流路35の一端がインク収容室33の底面側に接続され、他端がバッファ空間34の底面側に接続される。また、連通流路35および開口部32は、はインクタンク15の下部前方側(Y軸方向が前方側)に配置され、大気開口部24は、インクタンク15の上部後方側(Z軸方向が上方側)に配置される。
また、図4(c)に示されるように、第1の姿勢状態において、バッファ空間34における連通流路35の開口部32は、バッファ空間34の底面に、重力方向上側に向けて形成されている。かかる構成により、連通流路35の開口部32においてメニスカスが形成されるため、インク収容室33のインクが、開口部32よりも先のバッファ空間34に流出しない。
図5は、本実施形態の記録装置11において、インクタンク15および記録ヘッド13のインク充填状態を示す模式的断面図である。チューブ51は、インクタンク15のインク流出部141から記録ヘッド13まで連通し、インク収容室33のインク19を記録ヘッド13に流出して供給するために用いられる。本実施形態において、インク流出部141と、チューブ51とは、インク流通路14を構成する。また、チューブ51は、本発明の第2の連通流路を構成する。
図5(a)は、インク収容室33内のインクがインク流通路14を介して記録ヘッド13内部まで充填された状態を示している。図5(a)のインクが充填された状態において、記録ヘッド13のインクが吐出部131から吐出された場合、記録ヘッド13は、消費した分のインクを、インク収容室33から供給を受けることができる。
また、図5(a)において、矢印は重力方向を示し、以下図5および図8の説明における「高さ」は重力方向における高さを意味する。
吐出部131が並列に配置される配置面である吐出口形成面の高さをZhとし、インク流出部141と記録ヘッド13とを繋ぐ流路であるインク流通路14における最も低い位置をZ0とする。本実施形態において、インク流出部141は、インク収容室33の底面(隔壁36の隔壁面)の高さと同じ位置に設けられる。
さらに、連通流路35における開口部32の位置の高さをZ1とする。このとき、高さZ1は、記録ヘッド13によるインクの消費に伴い、インクと大気との気液交換が行われるインクの液面高さに相当する。
前述の通り、バッファ空間34は、インク収容室33の重力方向下方に位置するため、開口部32の位置(Z1)は、記録ヘッド13の吐出口形成面の高さ(Zh)よりも下側に配置される。かかる構成により、本実施形態の記録装置11は、Zhと、Z1との間に水頭差を発生させ、記録ヘッド13内の負圧を良好に保つことができる。また、本実施形態の記録装置11は、吐出口(吐出部131)にもメニスカスが形成され、吐出口から空気が混入してインクがインク収容室33に逆流することを防いでいる。
図5(b)は、インク収容室33内における空気が気圧変動や温度変化により膨張し、インク収容室33のインク19がバッファ空間34に押し出された状態を示している。バッファ空間34におけるインク液面の高さZ2は、インクと大気との気液交換が行われる高さに相当する。
インク液面の高さZ2は、記録ヘッド13の吐出口形成面の高さ(Zh)よりも下方に配置されている。そのため、インク19がバッファ空間34に押し出されたとしても、直ちに記録ヘッド13内の負圧が正圧に逆転することはなく、記録ヘッド13からインクが漏れ出すことが少ない。
また、バッファ空間34におけるインク液面の高さ(Z2)を、隔壁36の面である隔壁面の位置(Z0)以下に制限すれば、記録ヘッド13の吐出口形成面の高さよりも常に下回るため、安定的に記録ヘッド内の負圧を保つことができる。
また、バッファ空間34におけるインク液面の高さ(Z2)を隔壁面の位置(Z0)以下に制限し、さらにインク流通路14における最も低い位置も隔壁面の位置(Z0)以上に設定すれば、インク流通路14はインク液面の高さ(Z2)より高い位置になる。このため、仮にインク流通路14内に空気が混入した場合であっても、良好に記録ヘッド内の負圧を保つことができる。かかる構成により、本実施形態の記録装置11は、インクがバッファ空間34に貯留されている場合であっても、記録ヘッド13内の負圧を良好に保つことができる。
以上説明した通り、本実施形態のインクタンク15は、重力方向においてバッファ空間34がインク収容室33の下方に位置する第1の姿勢と、水平方向においてバッファ空間34とインク収容室33とが並列する第2の姿勢とに変化可能である。かかる構成により、本実施形態の記録装置11は、記録ヘッド13の負圧が良好に保たれている状態で、インク注入口21から大気を連通させることがない。そのため、インクタンク15にインク注入口21を設けた構成であっても、インク注入の際に外部へのインク漏出を抑制することができる。
[実施形態2]
図6は、本実施形態における記録装置11の概要を示す外観斜視図である。図6(a)は、本実施形態の記録装置11のスキャナユニット17が開口している状態を示す外観斜視図であり、図6(b)は、記録装置11のキャリッジ12およびインクタンクカバー156が開口している状態を示す外観斜視図である。なお、本実施形態の説明において、実施形態1と同一の構成については同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
図6は、本実施形態における記録装置11の概要を示す外観斜視図である。図6(a)は、本実施形態の記録装置11のスキャナユニット17が開口している状態を示す外観斜視図であり、図6(b)は、記録装置11のキャリッジ12およびインクタンクカバー156が開口している状態を示す外観斜視図である。なお、本実施形態の説明において、実施形態1と同一の構成については同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
図6(a)に示されるように、スキャナユニット17は記録装置11の筐体から開閉可能に構成されており、スキャナユニット17を持ち上げることにより開口領域が形成される。
図6(b)に示されるように、キャリッジ12およびインクタンクカバー156が開閉可能に構成されている。ユーザは、キャリッジ12を持ち上げることにより記録ヘッド13を交換し、インクタンクカバー156を持ち上げることによりインクタンク15へのアクセスすることが可能となる。また、各インクタンクと連通するチューブ51が接続されており、各インクが、チューブ51を介して記録ヘッド13に供給される。実施形態1と同様に、インク流出部141と、チューブ51とは、インク流通路14を構成する。本実施形態では、インク流出部141と記録ヘッド13とを接続し、インク収容室33から記録ヘッド13へインクを供給するチューブ51を開閉し、インクおよび空気の連通を遮断するバルブ26が設けられている。
図7は、本実施形態におけるインクタンク15を示す外観斜視図である。バッファ空間と34とインクタンク15の外部とは、大気連通流路23および大気開口部24を介して連通している。大気連通流路23はインクタンク15の後方側に配置され、大気開口部24は、インクタンク15の上部近傍に配置される。本実施形態では、バッファ空間34と大気開口部24とを連通する大気連通流路23を開閉し、空気の連通を遮断するバルブ25が設けられている。
図8は、本実施形態の記録装置11において、インクタンク15および記録ヘッド13のインク充填状態を示す模式的断面図である。
図8(a)は、インク収容室33にインクが注入された状態を示している。すなわち、本実施例では、図8(a)に示す姿勢(第1の姿勢)においてインクを注入することができる。本実施形態では、インク注入時にバルブ25、26が閉じられており、インクがインク注入口21から注入される。なお、インク収容室33に収容されたインク19は、開口部32よりも先のバッファ空間34に流出しない。
図8(b)は、インクタンク15へのインク注入後、タンクキャップ22を装着した後、バルブ25、26が開放された状態を示している。なお、バルブ25、26が開放された後、インク収容室33に収容されたインクは、インク流通路14を通じて記録ヘッド13に充填される。このように、本実施形態の記録装置11では、バルブ25、26が設けられているため、インクタンク15を記録装置11から取り外すことなく、使用時の姿勢(第1の姿勢)においてもインクタンク15へのインクの注入を行うことができる。
以上説明した通り、本実施形態の記録装置11によれば、実施形態1による効果に加え、操作性の良い記録装置を提供することができるという効果を奏する。
[実施形態3]
図9は、本実施形態におけるインクタンク15の断面を示す模式図である。図9(a)は、第1の姿勢状態におけるインクタンク15の断面を示し、図9(b)(c)はそれぞれ図9(a)のβ−β線の断面図、γ−γ線の断面図を示す。なお、本実施形態の説明において、上述の実施形態と同一の構成については同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
図9は、本実施形態におけるインクタンク15の断面を示す模式図である。図9(a)は、第1の姿勢状態におけるインクタンク15の断面を示し、図9(b)(c)はそれぞれ図9(a)のβ−β線の断面図、γ−γ線の断面図を示す。なお、本実施形態の説明において、上述の実施形態と同一の構成については同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
上述の実施形態において、インクタンク15は、1つの種類のインクを1つのインク収容室33およびバッファ空間34に収容する態様について説明した。しかしながら、実施形態は上述に限られない。
すなわち、図9(b)(c)に示される通り、本実施形態のインクタンク15は、複数種類のインクをそれぞれ収容する複数のインク収容室と、複数のインク収容室にそれぞれ対応する複数のバッファ空間34とを有する。かかる構成により、複数種類のインクを1つのインクタンク15で収容することが可能になり、記録装置11をさらに小型化しつつ、操作性の良いインクタンクおよび記録装置を提供することができる。
11・・・記録装置
13・・・記録ヘッド
14・・・インク流通路
141・・インク流出部
15・・・インクタンク
21・・・インク注入部
24・・・大気連通口
33・・・インク収容室
34・・・バッファ収容室
35・・・連通流路
13・・・記録ヘッド
14・・・インク流通路
141・・インク流出部
15・・・インクタンク
21・・・インク注入部
24・・・大気連通口
33・・・インク収容室
34・・・バッファ収容室
35・・・連通流路
Claims (5)
- 液体を吐出する吐出口が形成される吐出口形成面を有し記録動作を行う記録ヘッドと、
前記記録ヘッドへ供給される前記液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室へ前記液体を注入するための注入部と、重力方向において前記液体収容室の下方に配置され大気と連通する大気連通室と、前記液体収容室と前記大気連通室を連通する第1の連通流路とが一体的に形成される液体収容容器と、
前記液体収容室と前記記録ヘッドとを接続し前記液体収容室から前記記録ヘッドへ液体を供給する第2の連通流路と、
前記第2の連通流路を開閉する第1のバルブと、
前記大気連通室に接続され大気に開口する大気開口部を備える大気連通流路と、
前記大気連通流路を開閉する第2のバルブと、を備え、
前記第1の連通流路の前記大気連通室における第1開口部は、前記重力方向において前記吐出口形成面より下方に位置することを特徴とする記録装置。 - 前記液体収容容器は前記液体収容室と前記大気連通室を区画する隔壁を有し、
前記第1開口部は前記重力方向における前記大気連通室の底面に設けられ、前記第1の連通流路の前記液体収容室における第2開口部は前記隔壁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記隔壁は前記重力方向において前記吐出口形成面より下方に位置することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記第1のバルブおよび前記第2のバルブが閉じた状態で前記注入部より前記液体収容室へ前記液体が注入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記液体収容容器は、複数種類の液体をそれぞれ収容する複数の液体収容室と、前記複数の液体収容室にそれぞれ対応する複数の大気連通室と、を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
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