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JP6657527B2 - 作業工具 - Google Patents

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JP6657527B2
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Description

本発明は、先端工具を回転駆動する作業工具に関する。
特開2012−135842号公報には、ドライバビットを回転駆動するスクリュードライバが記載されている。当該スクリュードライバは、ドライバビットを装着するスピンドルと、当該スピンドルの後方に回転可能に配置されるとともにテーパ面を有する固定ハブと、モータにより駆動されるとともにテーパ面を有する駆動ギアと、固定ハブと駆動ギアの間に介在される6つのローラと、当該6つのローラを保持するとともにスピンドルと一体化されたローラ保持部材とを有する。固定ハブ、駆動ギアおよびローラ保持部材はスピンドル回転軸と同軸状に配置され、6つのローラはローラ保持部材によりスピンドル回転軸を中心とする円周上に等間隔で配置される。
特開2012−135842号公報
当該スクリュードライバにあっては、使用者がネジを介してドライバビットを被加工材に当接させて押し込むことにより、スピンドルと駆動ギアとが後方に移動する。これらの部材の移動に伴って、ローラは、駆動ギアのテーパ面と固定ハブのテーパ面とに挟持されて当該駆動ギアと固定ハブとを連結するくさびとしての機能を発現する。そして、ローラが自転しつつスピンドル回転軸周りを公転することに伴い、ローラ保持部材を介してスピンドルおよびドライバビットが回転される。この結果、使用者は被加工材に対するネジの締付作業を行うことができる。
一方、スクリュードライバを構成するそれぞれの部品には交差(累積操作)が存在する。このため、6つのローラが駆動ギアと固定ハブに挟持される瞬間においては、6つの内のいずれか1つのローラが最初に駆動ギアと固定ハブに挟持されることがある。この場合、当該1つのローラが挟持されることに伴う反力がスピンドル回転軸に関して点対称の位置にあるローラに伝播するため、当該点対称の位置にあるローラが駆動ギアと固定ハブに挟持される。すなわち6つのローラの内、点対称の関係にある一対のローラが駆動ギアと固定ハブに挟持される状態となる。当該状態が発生すると、残りの4つのローラが駆動ギアと固定ハブに良好に挟持されない場合が生ずる。この結果、駆動ギアと固定ハブに挟持された一対のローラの摩耗が促進されてしまうため、さらなる技術的な工夫が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、作業工具においてモータの回転を先端工具に対して合理的に伝達するための技術を提供することを目的とする。
上記課題は、本発明によって解決される。なお、以下に説明する本発明に係る部品や構成の説明において、「等間隔」、「同一形状」、「正三角形」などの寸法に係る記載は設計上の部品や構成に係るものであり、製品上の交差(累積交差)を含まないものである。
本発明に係る作業工具の好ましい形態によれば、工具本体の先端領域において取り外し可能に保持された先端工具を回転駆動させて所定の作業を行う作業工具が構成される。当該作業工具は、モータと、先端工具を保持するとともに回転可能に構成された先端工具保持部と、モータの回転を先端工具保持部に伝達する回転駆動機構と、を備える。作業工具は、先端工具保持部の回転軸方向に関して先端工具が設けられている方向を前方、前方と対向する方向を後方と規定する。先端工具保持部は、当該先端工具保持部の回転軸方向に関して前方に位置する第1位置と、第1位置よりも後方に位置する第2位置との間で使用者によって切り換え可能に構成される。
回転駆動機構は、モータによって回転駆動される駆動部材と、駆動部材と同軸状に配置されるとともに先端工具保持部に連接される被動部材と、伝達要素と、伝達要素を保持する伝達部材保持要素と、を有する。伝達要素は、駆動部材と被動部材の間に設けられ、駆動部材の回転軸周りに関して、駆動部材と被動部材に挟持される挟持位置と、駆動部材と被動部材による挟持が不能な挟持不能位置の間を移動可能に構成される。
伝達要素は、第1伝達部材と、第2伝達部材と、第3伝達部材とを少なくとも規定する複数個の伝達部材により構成される。伝達部材保持要素は、第1伝達部材を保持する第1伝達部材保持部と、第2伝達部材を保持する第2伝達部材保持部と、第3伝達部材を保持する第3伝達部材保持部とを少なくとも規定する複数個の伝達部材保持部により構成される。伝達部材保持要素は、駆動部材の回転軸を中心とする所定の円周上に配置される。さらに、当該円周における第1伝達部材保持部と点対称の位置には伝達部材非保持部が構成される。また、当該円周において第1伝達部材保持部を通過する直径により規定される一方の半円上には第2伝達部材保持部が配置され、他方の半円上には第3伝達部材保持部が配置される。
本実施形態に係る作業工具にあっては、先端工具保持部が第1位置にある場合は、伝達部材が挟持不能位置に置かれることにより駆動部材の回転の被動部材への伝達が遮断される。また、先端工具保持部が使用者の操作により第2位置に切り換えられた場合は、伝達部材が挟持位置に置かれることにより駆動部材の回転が被動部材に伝達される。
駆動部材と被動部材とを安定して連結するためには、少なくとも3つの伝達部材が挟持位置にあることが望ましい。本実施形態に係る作業工具にあっては、少なくとも3つの伝達部材を挟持位置に安定して置くことができる。
すなわち、伝達部材が挟持不能位置から挟持位置に切り換えられる過程においては、駆動部材と被動部材の間において、全ての伝達部材が同時に挟持される場合や、いずれか1つの伝達部材が先に挟持され、引き続き他の伝達部材が挟持される場合が生ずる。最初に第1伝達部材が駆動部材と被動部材の間に挟持される場合にあっては、第1伝達部材の挟持に係る反力は、駆動部材の回転軸を中心とする第1伝達部材とは点対称の位置に伝播する。一方、当該点対称の位置には伝達部材非保持部が構成されているため、第1伝達部材が挟持位置に置かれることによる反力は、駆動部材の回転軸を中心とする所定の円周上に位置する他の領域に分散されて伝播される。この分散された反力を第2伝達部材および第3伝達部材が受けることにより、当該第2伝達部材と第3伝達部材は挟持位置に置かれる。
本発明に係る作業工具にあっては、少なくとも3つの伝達部材を安定して挟持位置に置くことができるため、モータの回転を先端工具に対して合理的に伝達することが可能となる。
なお、本発明に係る典型的な構成として、作業工具は、ネジ締め作業を行うスクリュードライバや、穿孔作業を行う電動ドリルを挙げることができる。
また、工具本体は作業工具の外郭を形成するハウジングとして構成される。したがって、工具本体は、少なくともモータ、先端工具保持部、および回転駆動機構を収容する。
また、被動部材と先端工具保持部は直接連結されていてもよく、ギア機構等の介在物が介在して間接的に連結されていてもよい。
また、伝達要素は、駆動部材の回転軸周りに関して、伝達部材と被動部材が相対的に移動することで挟持位置と挟持不能位置の間を移動する。伝達部材は、ローラやボール等の転動部材によって構成されることが好ましい。さらに、伝達要素を構成するそれぞれの転動部材は、同一の直径を有することが好ましい。
なお、先端工具保持部における第1位置から第2位置への切り換えは、使用者が先端工具を介して先端工具保持部を被加工材に押し付けることにより行われる。また、先端工具保持部における第2位置から第1位置への切り換えは、使用者が先端工具を被加工材から離間することにより行われる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、伝達部材保持部を、駆動部材の回転軸を中心とする円周上に等間隔に配置することができる。
本形態に係る作業工具によれば、駆動部材の回転軸を中心とする円周上に等間隔に配置された伝達部材が駆動部材と被動部材に挟持されるため、駆動部材の回転を安定して被動部材に伝達することができる。
なお、伝達部材保持部を当該円周上に等間隔に配置するとともに、伝達部材非保持部を構成するために、伝達部材保持部を奇数個とすることが可能である。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、伝達要素は、9つの伝達部材により構成することができる。
上述した通り、挟持位置にある伝達部材は少なくとも3つであることが好ましく、さらに、当該3つの伝達部材の延在軸を結ぶ直線が正三角形を構成することが好ましい。
本形態に係る作業工具によれば、伝達要素が9つの伝達部材により構成されているため、当該正三角形を構成する3つの伝達部材の組み合わせを3通り形成することができる。よって、累積交差などの関係により一部の伝達部材が挟持位置に置かれていない場合であっても、他の伝達部材により当該正三角形の関係を有する挟持位置の伝達部材を形成することができる。これにより、先端工具保持部が第2位置にある場合の駆動部材と被動部材の連結を安定化させることが可能となる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、回転駆動機構は、駆動部材と同軸状に配置されるとともに先端工具保持部に連結されるリテーナを有することができる。リテーナは円筒状に構成されるとともに、伝達部材保持要素と、当該伝達部材保持要素よりも内側に延在される第1係合部とを有することができる。被動部材は、第1係合部における伝達部材保持要素よりも内側の領域に係合可能な第2係合部を有することができる。当該構成にあっては、先端工具保持部が第1位置にある場合は、第1係合部と第2係合部が離間するとともに伝達部材が挟持不能位置に置かれる。また、先端工具保持部が第2位置にある場合は、第1係合部と第2係合部が係合することにより伝達部材が挟持位置に置かれる。
本形態に係る作業工具によれば、第1係合部と第2係合部が係合される領域を、リテーナにおける伝達部材保持要素よりも内側の領域とすることができる。これによって、被動部材の径方向における寸法をコンパクトなものとすることができる。
本形態に係る作業工具の典型的な構成として、第1係合部と第2係合部の少なくとも一方の係合部をリード面により構成することができる。なお、第1係合部および第2係合部をそれぞれ第1リード面および第2リード面により構成することもできる。リード面は、駆動部材の回転軸方向に傾斜する面として構成することができ、例えば、駆動部材の回転軸周りの螺旋状の曲面として構成することができる。このリード面は、被動部材に対するリテーナの相対的な移動をガイドする機能を備える。したがって、リード面はガイド面を構成する。
当該構成にあっては、先端工具を被加工材に押圧することで先端工具保持部が第1位置から第2位置へと移動されるが、この際に、第1係合部と第2係合部が係合することによって被動部材がリテーナに対して駆動部材の回転軸周りに相対的に移動される。第1係合部または第2係合部の少なくとも一方にリード面が形成されているため、被動部材とリテーナとの相対的な移動をスムーズに行うことができる。
すなわち、所定の作業を行うべく作業者が先端工具を被加工材に押圧することによって、伝達要素が挟持不能位置から挟持位置に移動される。これにより、駆動部材の回転が被動部材に伝達されて、先端工具保持部が回転駆動される。
一方、使用者が所定の作業を終了するべく被加工材に対する先端工具の押圧を解除した際には、第1係合部と第2係合部の係合が解除される。すなわち、被動部材とリテーナが相対的に離間するため、伝達部材が挟持位置から挟持不能位置に移動される。これにより、被動部材に対する駆動部材の回転の伝達が遮断される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、さらに、先端工具保持部が第1位置にある場合に先端工具保持部と係合して先端工具保持部の回転動作を規制する回転規制部を有することができる。先端工具保持部は、先端工具保持部の回転軸方向に関して第1位置と第2位置との間に位置する中間位置に切り換え可能に構成される。
当該構成にあっては、先端工具保持部が第1位置にある場合には、先端工具保持部と回転規制部が係合し、駆動部材とリテーナが離間するとともに、第1係合部と第2係合部が離間される。
また、先端工具保持部が中間位置にある場合には、先端工具保持部と回転規制部の係合が解除され、駆動部材とリテーナが当接することにより先端工具保持部が回転駆動されるとともに、第1係合部と第2係合部が離間される。
また、先端工具保持部が第2位置にある場合には、先端工具保持部と回転規制部の係合が解除され、駆動部材とリテーナが当接するとともに、第1係合部と第2係合部が係合することにより伝達部材が挟持位置に置かれて駆動部材の回転が被動部材に伝達される。
本形態に係る作業工具によれば、先端工具保持部が中間位置にある場合には、駆動部材とリテーナが摩擦力により連結されて先端工具保持部が回転される。また、先端工具保持部が第2位置にある場合には、第1係合部と第2係合部が係合することにより駆動部材と被動部材とが連結されて先端工具保持部が回転される。すなわち、先端工具保持部が中間位置にある場合には、先端工具が第2位置にある場合に比して弱いトルクにて先端工具保持部が回転される。
なお、先端工具保持部が中間位置および第2位置にある場合に駆動部材とリテーナとを当接させる典型的な構成として、駆動部材を底部と壁部とを有する有底の円筒形状とし、当該底部と壁部に囲まれた空間によりリテーナを配置する部材配置領域を構成することができる。当該構成にあっては、先端工具保持部が第1位置に置かれた場合に駆動部材とリテーナとの間に間隙が形成されるよう、部材配置領域にリテーナが配置される。当該間隙は第1位置と中間位置との間における距離を規定する。先端工具保持部が第1位置から中間位置に移動する過程においては、駆動部材の回転軸方向における当該間隙の長さが短縮される。そして、先端工具保持部が中間位置に移動した場合には、駆動部材とリテーナが当接するため当該間隙が消滅する。
なお、駆動部材の底部に先端工具保持部を挿通させる開口を設けるとともに、駆動部材の部材配置領域に先端工具保持部を支持するベアリングを設けることができる。当該構成にあっては、先端工具保持部が中間位置にある場合にはベアリングの外輪を介して駆動部材とリテーナを当接させることができる。さらに、ベアリングとリテーナとの間にリング状のスペーサを配置することができる。当該構成にあっては、先端工具保持部が中間位置にある場合にはベアリングの外輪およびスペーサを介して駆動部材とリテーナとを当接することができる。
なお、先端工具保持部が中間位置にある場合の先端工具保持部の回転動作を作業工具の機能として活用することができる。例えば作業工具がスクリュードライバである場合には、駆動部材とリテーナの間に発生する摩擦力を、所定の硬度を有する被加工材に対してはネジ締め作業を行えないものの、所定の硬度以下の被加工材に対してはネジ締め作業を行える程度のトルクが先端工具保持部に作用するような値に設定することができる。使用者は、スクリュードライバを用いて石膏ボードを木製下地に対してネジ止めする場合がある。石膏ボードは木製下地と比して低い硬度を有するため、使用者がネジを介して先端工具保持部を石膏ボードに押し込もうとしても、押圧力が石膏ボードに吸収されてしまい、先端工具保持部を第2位置まで移動するための反力が得られない状況が発生し得る。このような場合、駆動部材とリテーナの間に発生する摩擦力が「先端工具保持部に対し石膏ボードをネジ締めし得る程度のトルクを作用させる値」となるよう設計することができる。
駆動部材とリテーナの間に発生する摩擦力を当該値と設定した場合、使用者は、先端工具保持部が中間位置にある状態において石膏ボードに対しネジ締め作業を行うことができる。なお、当該ネジが木製下地に到達した場合には、先端工具保持部が第2位置に移動することにより、先端工具保持部はより大きなトルクを得ることができる。すなわち、スクリュードライバは、木製下地に対してネジ締め作業を行うことができるため、石膏ボードを木製下地に対して固定することが可能となる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、回転規制部と先端工具保持部は、互いに面接触することにより係合されることができる。
本形態に係る作業工具によれば、回転規制部と先端工具保持部の係合に係る安定性を向上させることができるとともに、回転規制部と先端工具保持部の係合および係合解除に係る摩耗を抑制することができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、駆動部材は、底壁と、側壁と、底壁と側壁に囲まれた収容空間とを有することができる。底壁は先端工具保持部を挿通する開口を有し、収容空間は回転駆動機構の少なくとも一部を収容することができる。当該構成にあっては、側壁は、回転駆動機構へ供給されるグリスを保持するためのらせん状溝部を有することができる。
本形態に係る作業工具によれば、駆動部材のらせん状溝部に保持されたグリスを回転駆動機構に供給することができるため、回転駆動機構の動作を安定化させることが可能となる。
らせん状溝部の旋回方向は、先端工具保持部が正回転の動作を行う回転方向と同一とすることが好ましい。この場合、先端工具保持部の「正回転」とは、作業工具において使用頻度の高い回転方向を示す。すなわち、作業工具がスクリュードライバである場合には、正回転はネジ締め作業を行う場合の回転方向を示し、逆回転はネジ外し作業を行う場合の回転方向を示す。当該構成の場合は、先端工具保持部が正回転を行う場合は、グリスが駆動部材の底壁方向に移動する挙動を示す。よって、収容空間からのグリスの漏洩を抑制することができる。
なお、駆動部材の収容空間は、上述した部材配置領域を構成する。
本発明によれば、モータの回転を先端工具に対して合理的に伝達するための技術を提供することが可能となる。
本発明に係るスクリュードライバの全体構成を示す断面図である。 スピンドルが第1位置に位置する状態を示す部分断面図である。 スピンドルが第1位置に位置する場合の駆動機構を示す側面図である。 駆動機構を示す分解斜視図である。 駆動ギアを示す斜視図である。 ベアリングおよびスペーサを示す斜視図である。 リテーナおよび伝達要素を示す斜視図である。 ロックスリーブ、バネ受け部材およびコイルバネを示す斜視図である。 スピンドルが第1位置に位置する場合の伝達要素の状態を示す断面図である。 前側軸部を示す斜視図である。 後側軸部を示す斜視図である。 スピンドルが第1位置に位置する場合の前側軸部とストッパの状態を示す断面図である。 スピンドルが中間位置に位置する状態を示す部分断面図である。 スピンドルが中間位置に位置する場合の前側軸部とストッパの状態を示す断面図である。 スピンドルが第2位置に位置する状態を示す部分断面図である。 スピンドルが第2位置に位置する場合の駆動機構を示す側面図である。 スピンドルが第2位置に位置する場合の伝達要素の状態を示す断面図である。 スピンドルが第2位置に位置する場合の前側軸部とストッパの状態を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る作業工具の一例としてスクリュードライバ100を挙げるとともに、図1〜図18を参照してその構成を説明する。
図1に示す通り、スクリュードライバ100は被加工材に対してネジ締め作業を行うために構成される。このスクリュードライバ100が本発明に係る「作業工具」の一例である。
スクリュードライバ100は、本体部101、ハンドル107を主体として構成されている。本体部101の先端領域に、工具ビット119が着脱自在とされるスピンドル160が設けられる。この本体部101が本発明に係る「本体工具」の一例であり、工具ビット119が本発明に係る「先端工具」の一例であり、スピンドル160が本発明に係る「先端工具保持部」の一例である。
スピンドル160は回転可能に構成されるとともに、回転軸方向に延在される。なお、説明の便宜上、スピンドル160の回転軸方向(図1の左右方向)に関して、スピンドル160側(図1の右側)をスクリュードライバ100の前側と規定し、ハンドル107側(図1の左側)をスクリュードライバ100の後側と規定する。また、スクリュードライバ100の上下方向に関して、スピンドル160が配置されている側を上側と規定し、本体部101からハンドル107が延在する側を下側と規定する。
図1に示す通り、本体部101は、メインハウジング103、フロントハウジング104、およびロケータ105を主体として構成される。メインハウジング103は、主としてモータ110を収容する。フロントハウジング104は、メインハウジング103の前側に取り付けられており、スピンドル160を回転駆動する駆動機構120を収容する。このモータ110が本発明に係る「モータ」の一例であり、駆動機構120が本発明に係る「回転駆動機構」の一例である。
図1に示す通り、メインハウジング103の前端には、フロントハウジング104の内部とメインハウジング103の内部を区画するための区画壁103aが上下方向に延在して設けられる。モータ110の出力軸部111は、区画壁103aに保持されたベアリング111aと、メインハウジング103の後方部分に保持されたベアリング111bによって回転可能に支持される。モータ110は、出力軸部111の回転軸方向がスピンドル160の回転軸方向と平行となるよう本体部101に配置される。
ロケータ105は、フロントハウジング104の先端領域において、フロントハウジング104を覆うように取り付けられる。工具ビット119はスピンドル160に対して着脱可能に装着される。工具ビット119がスピンドル160に装着された状態にあっては、工具ビット119の先端がロケータ105から突出される。ロケータ105は、フロントハウジング104に対して、スピンドル160の回転軸方向に相対移動可能であり、当該回転軸方向において選択された所定の位置に固定される。すなわち、スピンドル160に対するロケータ105の位置を選択することにより、ロケータ105に対する工具ビット119の突出量を調整することができる。これにより、ネジ締め深さの設定が可能となる。
図1に示す通り、ハンドル107は、メインハウジング103の後方に連接されている。このハンドル107には、トリガ107aと切換スイッチ107bが設けられている。トリガ107aが操作されることで、電源ケーブル109を介して外部から電流が供給されて、モータ110が駆動される。また、切換スイッチ107bが操作されることで、モータ110の出力軸部111の回転方向が切り換えられる。すなわち、出力軸部111は、正回転および逆回転のうちのどちらかの回転方向が選択されて駆動される。
(駆動機構)
図2〜図11に基づき駆動機構120の構成を説明する。図2、図3および図4に示す通り、駆動機構120は、駆動ギア125、リテーナ130、ローラ140a、ロックスリーブ145、バネ受け部材150、コイルバネ155等を主体として構成されている。図2は駆動機構120の要部を示す断面図であるが、便宜上、モータ110および出力軸部111の記載を省略する。図3は駆動機構120の側面図であるが、便宜上、駆動ギア125を破線にて記載する。図4は駆動機構120の各構成部材を示す分解斜視図である。この駆動ギア125が本発明に係る「駆動部材」の一例であり、リテーナ130が本発明に係る「リテーナ」の一例であり、ローラ140aが本発明に係る「伝達部材」の一例であり、ロックスリーブ145が本発明に係る「被動部材」の一例である。
図2に示す通り、駆動ギア125、リテーナ130、ロックスリーブ145、バネ受け部材150およびコイルバネ155は、スピンドル160の回転軸と同軸状に配置される。すなわち、駆動ギア125の回転軸と同軸状にリテーナ130、ロックスリーブ145、バネ受け部材150およびコイルバネ155は配置される。
(駆動ギア)
図5に示す通り、駆動ギア125は底壁126と側壁127を有し、前方に向かって開放された略カップ状の部材である。この底壁126が本発明に係る「底壁」の一例であり、側壁127が本発明に係る「側壁」の一例である。
図2に示す通り、駆動ギア125の側壁127の外周部には、モータ110の出力軸部111に形成されたギア歯112(図1参照)と係合するギア歯128が設けられる。駆動ギア125は、底壁126の後方に設けられたニードルベアリング121によって本体部101(区画壁103a)に対して回転可能に支持される。
図2に示す通り、底壁126の中心部にはスピンドル160の後側軸部162が貫通する貫通孔126aが設けられる。この貫通孔126aが本発明に係る「開口」の一例である。図2および図5に示す通り、側壁127の内側には収容空間129が形成される。収容空間129には、ベアリング123、リテーナ130、ローラ140a、ロックスリーブ145およびコイルバネ155等が収容される。この収容空間129が本発明に係る「収容空間」の一例である。
また図5に示す通り、側壁127の内側にはグリスを保持するらせん状溝部127aが形成される。当該構成によって、収容空間129に収容される部品にはらせん状溝部127aに保持されたグリスが供給される。すなわち、当該グリスによって駆動機構120は安定して駆動される。なお、らせん状溝部127aの旋回方向はネジの締付方向(正転方向)と同一となるよう構成される。これによって、ネジの締付作業時にグリスを底壁126側へ引き込むことができる。なお、スクリュードライバ100は、被加工材からネジを取り外すためにネジを取り外し方向(逆転方向)に回転することもできる。スクリュードライバ100の使用態様にあっては、ネジを正転方向に回転させる締付作業の方が、ネジを逆転方向に回転させる取り外し作業よりも多いことが想定される。よって、らせん状溝部127aの旋回方向をネジの正転方向と同一とすることにより、駆動ギア125に効率的にグリスを保持することが可能となる。このらせん状溝部127aが本発明に係る「らせん状溝部」の一例である。
図2に示す通り、ベアリング123は、スピンドル160を回転可能に保持する。図2および図6に示す通り、スペーサ124はベアリング123の外輪に当接されて配置される。このためスペーサ124は、ベアリング123の外輪を介して駆動ギア125と一体に回転することが可能となる。
(リテーナ)
図2〜図4、図7および図9に示す通り、リテーナ130は円柱状の部材であり、駆動ギア125と同軸状に配置される。なお、図9は図2のI−I線断面図である。
図3に示す通りリテーナ130は、駆動ギア125の底壁126に対向する基部131と、駆動ギア125の側壁127に対向する第1側壁132および第2側壁133を有する。基部131には、リテーナ130の後面から後方に突出する当接部131Aが形成されている。この当接部131Aは、ベアリング123の外輪に取り付けられたスペーサ124に当接するように構成される。
図2に示す通り基部131には、スピンドル160の後側軸部162が貫通する貫通孔が設けられる。また、基部131の貫通孔には、円柱状の係合ピン138を保持する第1係合孔131aと、係合ボール139をスピンドル160とともに当該スピンドル160の回転軸方向に移動可能に保持する第2係合孔131bとが設けられる。
また、図3および図7に示す通り、第1側壁132および第2側壁133は、リテーナ130の軸方向(スピンドル160の回転軸方向)に関して、基部131から前方に向かって突出するように形成される。
図7に示す通り、リテーナ130の中心軸の円周上において、それぞれ3つずつの第1側壁132と第2側壁133が交互に配置される。リテーナ130の周方向に関して、第1側壁132と第2側壁133の間には所定の空間が形成される。また、第2側壁133の外側の一部を切り欠くことにより所定の空間が形成される。この第1側壁132と第2側壁133の間の所定の空間および第2側壁133の外側の所定の空間が、伝達要素140を保持するためのローラ保持要素134を形成する。なお、伝達要素140は9つのローラ140aにより構成される。このため、ローラ保持要素134は、9つのローラ保持部134aにより構成される。このローラ保持要素134が本発明に係る「伝達部材保持要素」の一例であり、伝達要素140が本発明に係る「伝達要素」の一例であり、ローラ保持部134aが本発明に係る「伝達部材保持部」の一例である。
また、スピンドル160の回転軸を中心として、ローラ保持要素134と点対称の位置にある第1側壁132または第2側壁133の領域はローラ非保持要素135を構成する。本実施形態において、ローラ非保持要素135は9つのローラ非保持部135aにより構成される。すなわち、スピンドル160の回転軸を中心として、個々のローラ保持部134aと点対称にある第1側壁132または第2側壁133の領域はローラ非保持部135aを構成する。このローラ非保持部135aが本発明に係る「伝達部材非保持部」の一例である。
図7および図9に示す通り、ローラ140aは円柱状の部材であり、9つのローラ140aが全て同一の直径を有するよう構成される。9つのローラ保持部134aは、スピンドル160の回転軸を中心とする円周上に等間隔で配置されている。このため、ローラ保持部134aにローラ140aを配置した状態において、隣接するローラ140a同士の中心軸を結んだ直線は、正九角形を構成することが可能となる。なお、「9つのローラ140aが全て同一の直径を有する」、「9つのローラ保持部134aが等間隔で配置される」、「隣接するローラ140a同士の中心軸を結んだ直線は、正九角形を構成する」とは設計上の寸法に関する事項を示すものであり、製造上の交差(累積交差)を含まないものである。
また、図3および図7に示すように、第2側壁133の前端部には、スピンドル160の回転軸線(リテーナ130の中心軸線)に対して傾斜する傾斜面で構成される傾斜部133aが設けられる。3つの第2側壁133に形成された傾斜部133aは、リテーナ130の中心軸線を中心とする円周上に等間隔に配置される。3つの傾斜部133aは、リテーナ130の周方向に沿って形成されたリード面として構成される。この3つの傾斜部133aは、リテーナ130の軸方向に直交する断面におけるリテーナ130の外形線(外周)に対して同じ角度で傾斜するように形成される。すなわち、3つの傾斜部133aは三重らせん状に形成される。なお、傾斜部133aは、第1側壁132と比してリテーナ130の内側方向に突出して延在される。この傾斜部133aが本発明に係る「第1係合部」の一例である。
(ロックスリーブ)
図2〜図4、図8および図9に示す通り、ロックスリーブ145は、略正九角柱状の部材であり、内側には中空部が形成される。
図2に示す通り、ロックスリーブ145は、駆動ギア125およびリテーナ130と同軸状にリテーナ130の前方に配置される。ロックスリーブ145の前端部は、スピンドル160の前側軸部161の後端部に当接可能に配置される。
図8および図9に示す通り、ロックスリーブ145は、九角形の9つの辺に対応して、ローラ140aと係合可能な9つのローラ係合部146aを有する。9つのローラ係合部146aは、伝達要素140と係合可能なローラ係合要素146を構成する。
また図8に示す通り、9つのローラ係合部146aの内、3つのローラ係合部146aの後端領域は、スピンドル160の回転軸方向においてリテーナ130の第2側壁133と接離可能なリテーナ係合部147を有する。9つのローラ係合部146aにおいて、3つのリテーナ係合部147は互いに等間隔に配置される。
図8に示す通り、リテーナ係合部147の後端部には、スピンドル160の回転軸線に対して傾斜する傾斜面で構成される傾斜部147aが設けられる。この傾斜部147aは、第2側壁133の3つの傾斜部133aにそれぞれ対応して形成される。すなわち、傾斜部147aは、傾斜部133aと係合可能(当接可能)である。上述した通りリテーナ130の傾斜部133aは、第1側壁132よりも内側方向に延在される。傾斜部147aは、傾斜部133aにおける第1側壁132よりも内側の領域に係合されるよう構成される。これによって、ロックスリーブ145の径方向の寸法をコンパクト化することができる。
3つの傾斜部147aは、ロックスリーブ145の軸方向周りの周方向に沿って形成されたリード面として構成される。この3つの傾斜部147aは、ロックスリーブ145の軸方向に直交する断面におけるリテーナ係合部147の外形線(外周)に対して同じ角度で傾斜するように形成される。すなわち、3つの傾斜部147aは三重らせん状に形成される。この傾斜部147aが本発明に係る「第2係合部」の一例である。
(バネ受け部材)
図2〜図4および図8に示す通り、バネ受け部材150はリテーナ130の内部に収容される。バネ受け部材150は、スクリュードライバ100の前後方向に関して、リテーナ130の基部131とロックスリーブ145の間に配置される。バネ受け部材150には、スピンドル160が貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔にはスピンドル160の後側軸部162の溝部162aに配置された係合ピン138が係合される係合領域が設けられる。これによってバネ受け部材150は、スピンドル160と常時一体に回転するようにスピンドル160に連結される。
(コイルバネ)
図2〜図4および図8に示す通り、コイルバネ155は、スピンドル160と同軸状にスピンドル160が貫通するように配置される。コイルバネ155の前側領域はロックスリーブ145の中空部に収容され、コイルバネ155の前端部はロックスリーブ145に当接される。また、コイルバネ155の後端部はバネ受け部材150の前面に当接される。これにより、コイルバネ155は、ロックスリーブ145およびスピンドル160を前方に向かって付勢する。また、コイルバネ155は、バネ受け部材150およびリテーナ130を後方に向かって付勢する。
(スピンドル)
図2〜図4および図10〜図12に基づきスピンドル160の構成を説明する。図12は、図2のI−I線断面図である。
図2に示す通り、スピンドル160は、金属製の略円柱状の長尺状部材である。このスピンドル160は、スクリュードライバ100の前後方向(スピンドル160回転軸方向)に移動可能に設けられる。図2に示す通り、スピンドル160は、前側軸部161および前側軸部161と一体に連結された後側軸部162を主体として構成される。前側軸部161には、工具ビット119が取り外し可能に装着される。前側軸部161には、ボールおよびリーフスプリングが設けられている。これにより、リーフスプリングに付勢されたボールが工具ビット119に係合し、工具ビット119が前側軸部161に保持される。この前側軸部161は、フロントハウジング104に保持された前側ベアリング122によって回転可能に支持されている。また、前側軸部161を支持する前側ベアリング122の前方には、フロントハウジング104と前側軸部161の間に介在するオイルシール181が設けられる。
図10および図12に示す通り、前側軸部161の後端領域には、ストッパ170と係合可能な係合部166が構成される。当該係合部166は係合面166aを有する。また、係合部166の前側にはストッパ170と係合不能な非係合部167が形成される。非係合部167は、円形断面の円筒状に形成される。
図12に示す通り、上下方向において、係合部166は巨視的には正方形断面を有する。当該係合部166の正方形断面の互いに対向する辺の距離は、非係合部167の円形断面の直径とほぼ同じ長さに設定されている。したがって、係合部166の正方形断面の対角線の長さは、非係合部167の円形断面の直径より長い。
図2に示す通り後側軸部162は、前側軸部161と同軸状に前側軸部161に連結されるよう構成される。後側軸部162の後端部は、メインハウジング103の区画壁103aに設けられたリング状の後端ベアリング165に対して前後方向に摺動可能かつ、回転可能に支持される。この後端ベアリング165は、オイルレスベアリングとして構成される。これにより、スピンドル160は、前側ベアリング122、および後端ベアリング165によって支持される。
図2に示す通り後側軸部162は、駆動ギア125、リテーナ130およびロックスリーブ145を貫通しており、後側軸部162の後端部は、駆動ギア125から後方に向かって突出している。溝部162aの後端部が係合ピン138に当接することで、スピンドル160の軸方向における前方への移動が規制される。一方、係合ピン138がコイルバネ155の後端部に当接されているため、当該係合ピン138における前方への移動が規制される。
図2に示す通り後側軸部162の内部には、後側軸部162の後端面に開口し、スピンドル160の内部を長軸方向に延在する中空部163が形成される。すなわち、中空部163は、後端ベアリング165内に連通されている。また図2および図11に示す通り、後側軸部162には、当該後側軸部162を径方向に貫通し、中空部163とフロントハウジング104内部を連通する連通孔164が形成される。これにより、中空部163を介してフロントハウジング104の内部と後端ベアリング165の内部が連通する。したがって、スピンドル160が後方に移動した際に、後端ベアリング165の内側の空気の圧縮を規制する。換言すると、連通孔164が設けられていることで後端ベアリング165の内部の空気が圧縮されず、スピンドル160の後方への移動が阻害されない。
(ストッパ)
図1、2および図12に示す通り、ストッパ170は略円筒状の部材として形成されている。図12に示す通りストッパ170の内側には、スピンドル160の前側軸部161が貫通する貫通孔170Aが形成されている。この貫通孔170Aは、4つの突出領域171と、突出領域171の両側に延在する係合面171aと、隣接する係合面171a同士を繋ぐ曲面領域172とを有する。4つの突出領域171の内、対向する突出領域171同士は互いに平行に構成される。なお、突出領域171、係合面171aおよび曲面領域172はスピンドル160の回転軸方向に延在される。
図12に示す通り貫通孔170Aの曲面領域172は、係合部166の正方形断面における対角線の長さより長い直径の円の一部である円弧状に形成されている。したがって、ストッパ170の貫通孔170Aにスピンドル160の係合部166が位置した状態で、図18に示す位置から図12に示す位置にスピンドル160が回転されると、スピンドル160の係合面166aは、ストッパ170の係合面171aに係合(当接)してスピンドル160の回転が規制される。すなわち、スピンドル160とストッパ170とは互いに面接触することにより係合される。これにより、スピンドル160とストッパ170の係合および係合解除により発生する摩耗を抑制することが可能となる。
なお、スピンドル160の係合部166aは、ストッパ170の曲面領域172には係合(当接)しない。なお、スピンドル160の非係合部167は、ストッパ170の係合面171aには係合しない。したがって、スピンドル160が後方に移動されて、非係合部167がストッパ170の貫通孔170Aに配置されると、スピンドル160の回転は阻害されず、スピンドル160はいずれの方向にも回転可能となる。
図12に示す通りストッパ170の外周部には、凹部173が形成される。凹部173がフロントハウジング104に形成された凸部104aに係合することにより、スピンドル160の回転軸周りに関するストッパ170の回転が規制される。すなわち、ストッパ170は、回転が規制された状態でフロントハウジング104に取り付けられる。
(スクリュードライバの基本的な動作)
以上の通り構成されたスクリュードライバ100は、トリガ107aの操作によってモータ110が駆動される。モータ110の出力軸部111の回転に伴い駆動ギア125が回転駆動される。そして、駆動ギア125の回転がスピンドル160に伝達されることで、スピンドル160に保持された工具ビット119が回転され、所定の作業(ネジ締め作業またはネジ外し作業)が行われる。すなわち、工具ビット119(スピンドル160)が所定の方向(以下、正方向と称する)に回転駆動されてネジ締め作業が行われる。一方、工具ビット119(スピンドル160)が所定の方向とは反対の方向(以下、逆方向と称する)に回転駆動されてネジ外し作業が行われる。スピンドル160の回転駆動は、スクリュードライバ100の前後方向に関するスピンドル160の位置に応じて切り換えられる。
次に、スクリュードライバ100の詳細な動作を説明する。便宜上、スピンドル160が正方向に回転するネジ締め作業におけるスクリュードライバ100の動作を中心に説明を行う。
(スピンドルが第1位置に位置する場合)
図1〜図3、図9および図12には、スクリュードライバ100の前後方向に関して、スピンドル160が最も前方に位置した状態が示されている。当該状態は、使用者が工具ビット119の先端のネジ(図示省略)を被加工材に対して押圧していない無負荷状態である。当該無負荷状態におけるスピンドル160の位置を第1位置と称する。この第1位置が本発明に係る「第1位置」の一例である。
図3に示す通り、スピンドル160が第1位置に位置する状態においては、ロックスリーブ145のリテーナ係合部147の傾斜部147aは、リテーナ130の傾斜部133aに当接しない。当該状態にあっては図9に示す通り、スピンドル160の周方向に関して、ローラ140aがロックスリーブ145のローラ係合部146aの略中央領域に維持される。ローラ係合部146aの略中央領域においては、ローラ140aは、ロックスリーブ145と駆動ギア125の側壁127には挟持されないように設定されている。ローラ係合部146aの略中央領域は、ローラ係合部146aにおけるローラ非挟持位置、または回転伝達不能位置とも称する。この回転伝達不能位置が本発明に係る「挟持不能位置」の一例である。
以上の通り、ローラ140aは、ローラ係合部146aにおけるローラ非挟持位置に維持される。そのため、スピンドル160が第1位置に位置する状態においては、使用者がトリガ107aを操作しても、駆動ギア125の回転がローラ140aを介してスピンドル160に伝達されない。
また、スピンドル160が第1位置に位置する状態においては、図2に示す通り、係合ピン138がリテーナ130およびスピンドル160に係合して、リテーナ130およびスピンドル160が一体となる。また、係合ピン138によってスピンドル160とバネ受け部材150は一体となる。
なお図2に示す通り、スピンドル160が第1位置にある場合には、スペーサ124とリテーナ130の当接部131Aとの間には間隙が構成される。よって、駆動ギア125の回転は、ベアリング123およびスペーサ124を介してリテーナ130に伝達されない。
また、図12に示すように、スピンドル160の係合面166aとストッパ170の係合面171aとが面接触しているためスピンドル160の回転が規制されている。以上の通り、スピンドル160が第1位置に位置する場合には、スピンドル160の正方向の回転駆動が規制される。すなわち、スピンドル160が第1位置に位置する場合には、ネジ締め作業は行われない。
(スピンドルが中間位置に位置する場合)
工具ビット119の先端のネジ(図示省略)がさらに被加工材に対して押圧されると、スクリュードライバ100の前後方向に関して、スピンドル160が第1位置から後方に移動して所定の位置に到達する。このスピンドル160の位置を中間位置と称する。この中間位置が本発明に係る「中間位置」の一例である。図13および図14はスピンドル160が中間位置に位置した状態を示す。図14は、図13におけるIII−III線断面図である。
スピンドル160が第1位置(図2参照)にある状態から、図13に示される中間位置に移動されると、係合ボール139も後方に移動される。このスピンドル160の中間位置においても、スピンドル160の第1位置と同様に、ロックスリーブ145のリテーナ係合部147の傾斜部147aは、リテーナ130の傾斜部133aに当接しない。したがって、スピンドル160が第1位置に位置する場合と同様に、ローラ140aは、ローラ係合部146aにおけるローラ非挟持位置に維持される。そのため、スピンドル160が中間位置に位置する状態においては、駆動ギア125の回転は、ローラ140aを介してスピンドル160には伝達されることはない。
一方、図13および図14に示す通り、スピンドル160の中間位置においては、ストッパ170の貫通孔170Aにスピンドル160の非係合部167が配置される。すなわち、ストッパ170によるスピンドル160の回転規制が解除される。
さらに図13に示す通り、リテーナ130の当接部131Aは、スペーサ124に当接する。このとき、駆動ギア125の回転は、ベアリング123の外輪に当接されたスペーサ124と、スペーサ124に当接するリテーナ130の当接部131Aの間の摩擦力および係合ピン138を介してスピンドル160に伝達される。
したがって、スピンドル160が中間位置に位置する場合には、スペーサ124と当接部131Aの間の摩擦力の作用によって、スピンドル160が回転される。
なお、スペーサ124と当接部131Aの間に作用する摩擦力は、スペーサ124と当接部131Aの構造により任意に設定することができる。
例えば当該摩擦力を、所定の硬度を有する被加工材に対してはネジ締め作業を行えないものの、所定の硬度以下の被加工材に対してはネジ締め作業を行える程度のトルクがスピンドル160に作用するような値に設定することができる。
使用者は、スクリュードライバ100を用いて石膏ボードを木製下地に対してネジにより固定する場合がある。石膏ボードは木製下地と比して低い硬度を有するため、使用者が工具ビット119のネジを石膏ボードに押し込もうとしても、押圧力が石膏ボードに吸収されてしまい、工具ビット119を後述する第2位置まで移動するための反力が得られない状況が発生し得る。このような場合、スペーサ124と当接部131Aの間に発生する摩擦力を、「スピンドル160に対し石膏ボードをネジ締めし得るトルクを作用させる程度の値」となるよう設計することができる。
スペーサ124と当接部131Aの間に発生する摩擦力を当該値と設定した場合、使用者は、スピンドル160が第2中間位置ある状態において石膏ボードに対しネジ締め作業を行うことができる。なお、当該ネジが木製下地に到達した場合には、スピンドル160が第2位置に移動することにより、スピンドル160はより大きなトルクを得ることができる。すなわち、スクリュードライバ100は、木製下地に対してネジ締め作業を行うことができるため、石膏ボードを木製下地に対して固定することが可能となる。
(スピンドルが第2位置に位置する場合)
図15〜図18には、工具ビット119の先端のネジ(図示省略)がさらに被加工材に対して押圧されて、スクリュードライバ100の前後方向に関して、スピンドル160が中間位置から後方に移動した状態が示される。このスピンドル160の位置はスピンドル160の最も後方の位置であり、第2位置と称する。この第2位置が本発明に係る「第2位置」の一例である。図17は図16のVI−VI線断面図を示し、図18は図15のV−V線断面図を示す。
図15に示す通り、スピンドル160が中間位置から第2位置に移動されると係合ボール139も後方に移動される。図15および図16に示す通り第2位置においては、ロックスリーブ145の傾斜部147aが、リテーナ130の傾斜部133aに当接する。
図17に示す通り、傾斜部133aと傾斜部147aの当接によってロックスリーブ145がリテーナ130に対して周方向に回転されて、駆動ギア125の側壁127とロックスリーブ145のローラ係合部146aとの間にローラ140aが挟持される。このとき、ローラ140aがくさびとして作用し、ローラ140aを介して駆動ギア125とロックスリーブ145が一体化される。さらに、図15に示す通り、ローラ140aを保持するリテーナ130を介して、バネ受け部材150およびスピンドル160が駆動ギア125およびロックスリーブ145と一体となる。なお、図18に示す通り、ロックスリーブ145の周方向の回転に伴い、スピンドル160も周方向に回転される。
この結果、駆動ギア125の回転がスピンドル160に伝達され、工具ビット119が回転駆動されるため、スクリュードライバ100は被加工材に対しネジ締め作業を行うことが可能となる。
なお、ローラ140aが駆動ギア125(側壁127)とロックスリーブ145(ローラ係合部146a)に挟持されてくさび効果を生じさせる位置(図17に示される位置)を、ローラ係合部146aにおけるローラ挟持位置、または回転伝達位置と称する。この場合、ローラ140aは、スピンドル160が後方に移動されて、ロックスリーブ145がリテーナ130に対して周方向に相対的に移動することでローラ挟持位置に配置される。この回転伝達位置が本発明に係る「挟持位置」の一例である。
9つのローラ140aが回転伝達不能位置(図9参照)から回転伝達位置に至る過程にあっては、駆動ギア125とロックスリーブ145の間において、9つのローラ140aが同時に挟持される場合や、9つのローラ140aのいずれかが最初に挟持され、引き続き他のローラ140aが挟持される場合が生ずる。
図17に基づき、9つのうちの1つのローラ140aがまず最初に回転伝達位置に置かれる場合につき説明を行う。この「まず最初に回転伝達位置に置かれる1つのローラ140a」を第1ローラ140a1と規定する。伝達要素140が配置されるスピンドル160の回転軸を中心とする円周は、第1ローラ140a1を通過する直径により一方の半円と他方の半円を規定する。一方の半円と他方の半円にはローラ140a2が4つずつ配置されている。図17に示す通り、当該一方の半円において、当該一方の半円にある4つのローラ140の一つを第2ローラ140a2と規定する。また、当該他方の半円ある4つのローラ140の一つを第3ローラ140a3と規定する。また、第1ローラ140a1を保持するローラ保持部134aを第1ローラ保持部134a1と規定し、第2ローラ140a2を保持するローラ保持部134aを第2ローラ保持部134a2と規定し、第3ローラ140a3を保持するローラ保持部134aを第3ローラ保持部134a3と規定する。この第1ローラ140a1が本発明に係る「第1伝達部材」の一例であり、第2ローラ140a2が本発明に係る「第2伝達部材」の一例であり、第3ローラ140a3が本発明に係る「第3伝達部材」の一例であり、第1ローラ保持部134a1が本発明に係る「第1伝達部材保持部」の一例であり、第2ローラ保持部134a2が本発明に係る「第2伝達部材保持部」の一例であり、第3ローラ保持部134a3が本発明に係る「第3伝達部材保持部」の一例である。
第1ローラ140a1が回転伝達位置に置かれることに伴う反力は、スピンドル160の回転軸を中心とする第1ローラ140a1とは点対称の位置に伝播する。しかし当該位置にはローラ非保持部135aが構成されている。このため、第1ローラ140a1が回転伝達位置に置かれることに伴う反力は分散され、第2ローラ140a2および第3ローラ140a3に伝播する。これによって、第1ローラ140a1が回転伝達位置に置かれることにより、第2ローラ140a2および第3ローラ140a3が回転伝達位置に置かれる。
なお、伝達要素140は、回転伝達位置に置かれた状態において、スピンドル160を円滑に回転し得る強度において駆動ギア125とロックスリーブ145とを連結すれば足りるものである。よって、9つのローラ140aの全てが回転伝達位置に置かれる必要はない。一方、駆動ギア125とロックスリーブ145を安定して連結するためには少なくとも3つのローラ140aが回転伝達位置に置かれることが好ましい。本実施形態によれば、上述した動作により第1ローラ140a1、第2ローラ140a2および第3ローラ140a3を安定して回転伝達位置に置くことができる。
なお、上述した第2ローラ140a2および第3ローラ140a3の位置は説明の便宜上によるものである。第1ローラ140a1が回転伝達位置に置かれた反力の影響を受けて回転伝達位置に置かれる当該一方の半円上のローラ140aが第2ローラ140a2を構成し、当該他方の半円上のローラ140aが第3ローラ140a3を構成するものである。なお、上述の説明は9つのローラ140aの内、第1ローラ140a1〜第3ローラ140a3のみが回転伝達位置に置かれることを意味するものではなく、第1ローラ140a1〜第3ローラ140a3が回転伝達位置に置かれることに伴う反力の影響を受け、他のローラ140aも回転伝達位置に置かれるものである。この際、必ずしも全てのローラ140aが回転伝達位置に置かれる必要はない。
なお、回転伝達位置に置かれた3つのローラ140aの延在軸を結ぶ直線は正三角形を構成することが望ましい。伝達要素140は9つのローラ140aにより構成されているため、当該正三角形の関係を有する3つのローラ140aの組み合わせを3通り形成することができる。よって、累積交差などの関係により一部のローラ140aが回転伝達位置に置かれていない場合であっても、回転伝達位置に置かれた3つのローラ140aにより当該正三角形の位置関係を形成することができる。
ネジ締め作業においては、ネジが被加工材に締め込まれると、ネジの移動に伴ってスクリュードライバ100全体が前方に移動し、ロケータ105の前面が被加工材に当接する。ロケータ105が被加工材に当接した後、さらにネジが被加工材に締め込まれると、工具ビット119を保持したスピンドル160がロケータ105(フロントハウジング104)に対してスクリュードライバ100の前方に向かって移動する。すなわち、スピンドル160は、図15に示す第2位置から図2に示す第1位置に向かう移動が許容される。換言すると、ロケータ105が被加工材に当接する前は、スピンドル160が押圧されているため、スピンドル160の回転軸方向に関して、スピンドル160とロケータ105の相対移動が規制されている。
スピンドル160には、ロックスリーブ145を介してコイルバネ155の付勢力が前方に向かって作用している。また、ロックスリーブ145がリテーナ130を押圧して、リテーナ130をスピンドル160の回転軸周りに移動(回転)させることで、ロックスリーブ145はリテーナ130から反力を受ける。具体的には、ロックスリーブ145とリテーナ130は、スピンドル160の回転軸に対して傾斜する傾斜部147aおよび傾斜部133aが当接しているため、ロックスリーブ145はスピンドル160の回転軸方向の反力と回転軸周りの反力を受ける。
したがって、ネジ締め作業中において、ロケータ105が被加工材に当接した後にスピンドル160が第2位置から第1位置への移動が許容されると、コイルバネ155の付勢力とリテーナ130からの反力の合力(スピンドル160の回転軸方向の力)によって、ロックスリーブ145が図15に示す第2位置から前方に移動される。すなわち、上記合力が、ローラ140aとロックスリーブ145の間の摩擦力を上回る。換言すると、コイルバネ155の付勢力だけでは、ローラ140aとロックスリーブ145の間の摩擦力は上回らず、コイルバネ155の付勢力とリテーナ130からの反力の合力がローラ140aとロックスリーブ145の間の摩擦力を上回る。すなわち、コイルバネ155の付勢力だけでは、ロックスリーブ145が前方に移動されず、コイルバネ155の付勢力とリテーナ130からの反力の合力によって、ロックスリーブ145が前方に移動される。これにより、スピンドル160の回転軸方向に関して、ロックスリーブ145とリテーナ130が離間し、リテーナ130とロックスリーブ145の間に隙間が形成される。その結果、駆動ギア125とロックスリーブ145の間のローラ140aの挟持が解除される。すなわち、ローラ140aのくさび作用が解除される。これにより、駆動ギア125からスピンドル160への回転伝達が遮断されて、ネジ締め作業が完了する。
なお、以上の本実施形態においては、作業工具として、スクリュードライバを用いて説明したが、これには限られない。先端工具が回転駆動される工具であれば、例えば、電動ドリルに本発明を適用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、本発明に係る作業工具に関しては、下記の態様が構成可能である。なお、各態様は、単独で、あるいは互いに組み合わされて用いられるだけでなく、請求項に記載された発明と組み合わされて用いられる。
(態様1)
先端工具保持部が使用者の操作により第2位置に切り換えられた場合は、少なくとも3つの伝達部材が挟持位置に置かれる。
(態様2)
伝達要素は、3つ以上の奇数個により構成される。
(態様3)
駆動部材の回転軸を中心と伝達部材と点対称にある領域は伝達部材非配置領域を構成する。
(態様4)
リテーナは、先端工具保持部が挿通される挿通孔を有する底部と、駆動部材の回転軸方向に延在する第1壁部および第2壁部とを有し、
第1壁部と第2壁部の間の空間領域は伝達部材保持部を構成する。
(態様5)
さらに、リテーナの第2壁部を切り欠くことにより構成される空間領域は伝達部材保持部を構成する。
(態様6)
リテーナにおいて、駆動部材の回転軸を中心として伝達部材保持部と点対称の位置にある第1壁部または第2壁部の領域が伝達部材非保持部を構成する。
(態様7)
工具本体の先端領域において取り外し可能に保持された先端工具を回転駆動させて所定の作業を行う作業工具であって、
モータと、
前記先端工具を保持するとともに回転可能に構成された先端工具保持部と、
前記先端工具保持部と係合して前記先端工具保持部の回転動作を規制可能な回転規制部と、
前記モータの回転を前記先端工具保持部に伝達する回転駆動機構と、を備え、
前記先端工具保持部は、当該先端工具保持部の回転軸方向に関して前記先端領域に近接した第1位置と、前記先端領域から離間した第2位置と、前記第1位置と前記第2位置との間に位置する中間位置とに切り換え可能に構成され、
前記回転駆動機構は、
前記モータによって回転駆動される駆動部材と、
前記駆動部材と同軸状に配置されるとともに、前記先端工具保持部に連接される被動部材と、
前記駆動部材と前記被動部材の間に設けられ、前記駆動部材の回転軸周りに関して、前記駆動部材と前記被動部材に挟持される挟持位置と、前記駆動部材と前記被動部材による挟持が不能な挟持不能位置の間を移動可能な伝達要素と、
前記駆動部材と同軸状に配置されるとともに前記先端工具保持部に連結されるリテーナと、を有し、
前記リテーナは円筒状に構成されるとともに、前記伝達要素を保持するための伝達部材保持要素と、第1係合部とを有し、
前記被動部材は、前記第1係合部に係合可能な第2係合部を有し、
前記第1係合部と前記第2係合部が離間する場合には前記伝達部材が前記挟持不能位置に置かれ、前記第1係合部と前記第2係合部が係合することにより前記伝達部材が前記挟持位置に置かれるよう構成され、
前記先端工具保持部が前記第1位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部が係合し、前記駆動部材と前記リテーナが離間するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が離間され、
前記先端工具保持部が前記中間位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部の係合が解除され、前記駆動部材と前記リテーナが当接することにより前記先端工具保持部が回転駆動されるとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が離間され、
前記先端工具保持部が前記第2位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部の係合が解除され、前記駆動部材と前記リテーナが当接するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が係合することにより前記伝達部材が前記挟持位置に置かれて前記駆動部材の回転が前記被動部材に伝達されることを特徴とする作業工具。
(本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下の通り示す。なお、本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものであり、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
スクリュードライバ100は本発明に係る「作業工具」の一例である。本体部101は本発明に係る「本体工具」の一例である。工具ビット119は本発明に係る「先端工具」の一例である。スピンドル160は本発明に係る「先端工具保持部」の一例である。モータ110は本発明に係る「モータ」の一例である。駆動機構120は本発明に係る「回転駆動機構」の一例である。駆動ギア125は本発明に係る「駆動部材」の一例である。リテーナ130は本発明に係る「リテーナ」の一例である。ローラ140aは本発明に係る「伝達部材」の一例である。ロックスリーブ145は本発明に係る「被動部材」の一例である。底壁126は本発明に係る「底壁」の一例である。側壁127は本発明に係る「側壁」の一例である。貫通孔126aは本発明に係る「開口」の一例である。収容空間129は本発明に係る「収容空間」の一例である。らせん状溝部127aは本発明に係る「らせん状溝部」の一例である。ローラ保持部134aは本発明に係る「伝達部材保持部」の一例である。ローラ保持要素134は本発明に係る「伝達部材保持要素」の一例である。ローラ非保持部135aは本発明に係る「伝達部材非保持部」の一例である。伝達要素140は本発明に係る「伝達要素」の一例である。傾斜部133aは本発明に係る「第1係合部」の一例である。傾斜部147aは本発明に係る「第2係合部」の一例である。第1位置は本発明に係る「第1位置」の一例である。回転伝達不能位置は本発明に係る「挟持不能位置」の一例である。中間位置は本発明に係る「中間位置」の一例である。第2位置は本発明に係る「第2位置」の一例である。回転伝達位置は本発明に係る「挟持位置」の一例である。第1ローラ140a1は本発明に係る「第1伝達部材」の一例である。第2ローラ140a2は本発明に係る「第2伝達部材」の一例である。第3ローラ140a3は本発明に係る「第3伝達部材」の一例である。第1ローラ保持部134a1は本発明に係る「第1伝達部材保持部」の一例である。第2ローラ保持部134a2は本発明に係る「第2伝達部材保持部」の一例である。第3ローラ保持部134a3は本発明に係る「第3伝達部材保持部」の一例である。
100 スクリュードライバ
101 本体部
103 メインハウジング
103a 区画壁
104 フロントハウジング
104a 凸部
105 ロケータ
107 ハンドル
107a トリガ
107b 切換スイッチ
109 電源ケーブル
110 モータ
111 出力軸部
111a ベアリング
111b ベアリング
112 ギア歯
119 工具ビット
120 駆動機構(回転駆動機構)
121 ニードルベアリング
122 前側ベアリング
123 ベアリング
124 スペーサ
125 駆動ギア
126 底壁
127 側壁
127a らせん状溝部
128 ギア歯
129 収容空間
130 リテーナ
131 基部
131A 当接部
131a 第1係合孔
131b 第2係合孔
132 第1側壁
133 第2側壁
133a 傾斜部
134 ローラ保持要素(伝達部材保持要素)
134a ローラ保持部(伝達部材保持部)
134a1 第1ローラ保持部(第1伝達部材保持部)
134a2 第2ローラ保持部(第2伝達部材保持部)
134a3 第3ローラ保持部(第3伝達部材保持部)
135 ローラ非保持要素
135a ローラ非保持部(伝達部材非保持部)
138 係合ピン
139 係合ボール
140 伝達要素
140a ローラ(伝達部材)
140a1 第1ローラ(第1伝達部材)
140a2 第2ローラ(第2伝達部材)
140a3 第3ローラ(第3伝達部材)
145 ロックスリーブ(被動部材)
146 ローラ係合要素
146a ローラ係合部
147 リテーナ係合部
147a 傾斜部
150 バネ受け部材
155 コイルバネ
160 スピンドル
161 前側軸部
162 後側軸部
162a 溝部
162b ボール係合部
163 中空部
164 連通孔
165 後端ベアリング
166 係合部
166a 係合面
167 非係合部
170 ストッパ
170A 貫通孔
171 突出領域
171a 係合面
172 曲面領域
173 凹部
181 オイルシール

Claims (7)

  1. 工具本体の先端領域において取り外し可能に保持された先端工具を回転駆動させて所定の作業を行う作業工具であって、
    モータと、
    前記先端工具を保持するとともに回転可能に構成された先端工具保持部と、
    前記モータの回転を前記先端工具保持部に伝達する回転駆動機構と、を備え、
    前記作業工具は、前記先端工具保持部の回転軸方向に関して前記先端工具が設けられている方向を前方、前記前方と反対の方向を後方と規定し、
    前記先端工具保持部は、当該先端工具保持部の回転軸方向に関して前記前方に位置する第1位置と、前記第1位置よりも前記後方に位置する第2位置との間で使用者によって切り換え可能に構成され、
    前記回転駆動機構は、
    前記モータによって回転駆動される駆動部材と、
    前記駆動部材と同軸状に配置されるとともに前記先端工具保持部に連接される被動部材と、
    前記駆動部材と前記被動部材の間に設けられ、前記駆動部材の回転軸周りに関して、前記駆動部材と前記被動部材に挟持される挟持位置と、前記駆動部材と前記被動部材による挟持が不能な挟持不能位置の間を移動可能な伝達要素と、前記伝達要素を保持する伝達部材保持要素と、を有し、
    前記伝達要素は、第1伝達部材と、第2伝達部材と、第3伝達部材を少なくとも規定する複数個の伝達部材により構成され、
    前記伝達部材保持要素は、前記第1伝達部材を保持する第1伝達部材保持部と、前記第2伝達部材を保持する第2伝達部材保持部と、前記第3伝達部材を保持する第3伝達部材保持部を少なくとも規定する複数個の伝達部材保持部により構成され、
    前記伝達部材保持要素は、前記駆動部材の回転軸を中心とする所定の円周上に配置され、
    さらに、前記円周における前記第1伝達部材保持部と点対称の位置には伝達部材非保持部が構成され、
    前記円周において前記第1伝達部材保持部を通過する直径により規定される一方の半円上には前記第2伝達部材保持部が配置され、他方の半円上には前記第3伝達部材保持部が配置され、
    前記先端工具保持部が前記第1位置にある場合は、前記伝達部材が前記挟持不能位置に置かれることにより前記駆動部材の回転の前記被動部材への伝達が遮断され、
    前記先端工具保持部が使用者の操作により前記第2位置に切り換えられた場合は、前記伝達部材が前記挟持位置に置かれることにより前記駆動部材の回転が前記被動部材に伝達されることを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載された作業工具であって、
    前記伝達部材保持部は、前記円周上に等間隔に配置されることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項1または2に記載された作業工具であって、
    前記伝達要素は、9つの伝達部材により構成されることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された作業工具であって、
    前記回転駆動機構は、前記駆動部材と同軸状に配置されるとともに前記先端工具保持部に連結されるリテーナを有し、
    前記リテーナは円筒状に構成されるとともに、前記伝達部材保持要素と、前記伝達部材保持要素よりも内側に延在される第1係合部とを有し、
    前記被動部材は、前記第1係合部における前記伝達部材保持要素よりも内側の領域に係合可能な第2係合部を有し、
    前記先端工具保持部が前記第1位置にある場合は、前記第1係合部と前記第2係合部が離間するとともに前記伝達部材が前記挟持不能位置に置かれ、
    前記先端工具保持部が前記第2位置にある場合は、前記第1係合部と前記第2係合部が係合することにより前記伝達部材が前記挟持位置に置かれることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項4に記載された作業工具であって、
    さらに、前記先端工具保持部が前記第1位置にある場合に前記先端工具保持部と係合して前記先端工具保持部の回転動作を規制する回転規制部を有し、
    前記先端工具保持部は、前記先端工具保持部の回転軸方向に関して前記第1位置と前記第2位置との間に位置する中間位置に切り換え可能に構成され、
    前記先端工具保持部が前記第1位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部が係合し、前記駆動部材と前記リテーナが離間するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が離間され、
    前記先端工具保持部が前記中間位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部の係合が解除され、前記駆動部材と前記リテーナが当接することにより前記先端工具保持部が回転駆動されるとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が離間され、
    前記先端工具保持部が前記第2位置にある場合には、前記先端工具保持部と前記回転規制部の係合が解除され、前記駆動部材と前記リテーナが当接するとともに、前記第1係合部と前記第2係合部が係合することにより前記伝達部材が前記挟持位置に置かれて前記駆動部材の回転が前記被動部材に伝達されることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項5に記載された作業工具であって、
    前記回転規制部と前記先端工具保持部は、互いに面接触することにより係合されることを特徴とする作業工具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された作業工具であって、
    前記駆動部材は、底壁と、側壁と、前記底壁と前記側壁に囲まれた収容空間とを有し、
    前記底壁は、前記先端工具保持部を挿通する開口を有し、
    前記収容空間は、前記回転駆動機構の少なくとも一部を収容し、
    前記側壁は、前記回転駆動機構へ供給されるグリスを保持するためのらせん状溝部を有することを特徴とする作業工具。
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