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JP6637868B2 - 電着金属の積層方法及び積層装置 - Google Patents

電着金属の積層方法及び積層装置 Download PDF

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JP6637868B2 JP2016204989A JP2016204989A JP6637868B2 JP 6637868 B2 JP6637868 B2 JP 6637868B2 JP 2016204989 A JP2016204989 A JP 2016204989A JP 2016204989 A JP2016204989 A JP 2016204989A JP 6637868 B2 JP6637868 B2 JP 6637868B2
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Description

本発明は、電着金属の積層方法及び積層装置に関し、さらに詳しくは、電解精製によってカソード板に電着した電着金属を剥離して出荷、保管等を行うに際して所定の枚数を安定して積み重ねることができる電着金属の積層方法及び積層装置に関する。
パーマネントカソード法による金属の電解精製、例えば銅の電解精製においては、粗銅をアノード鋳造機によって鋳込んで銅アノードを鋳造し、この銅アノードとステンレス製のカソード板を電解槽に交互に浸漬して通電を行い、カソード板に銅を電着させることにより電気銅を製造している。そして、カソード板に銅が十分に電着したら電解槽からカソード板を引き上げ、カソード板の両面の電着した電気銅を剥ぎ取り、これを製品としている。この電気銅は所定の枚数を重ねた状態でユーザーへ出荷される。
カソード板からの電気銅の剥ぎ取りは、カソード板と電気銅との間に僅かの隙間を生じさせ、この隙間にチゼルを挿入することによって行われ、剥ぎ取られた電気銅は34枚又は36枚を1山として積み重ねられる。このようなカソード板からの電気銅の剥ぎ取りに関しては、例えば特許文献1,2に示されている。
特開2008−231501号公報 特開2015−206101号公報
電気銅は出荷や保管のために所定の枚数が積み重ねられるが、剥ぎ取られた電気銅は上下方向で厚みが異なることから電気銅を単にその状態のままで順番に積み重ねていった場合に枚数が多くなると山が傾いてしまうという問題があった。この点についてさらに詳述する。図7は電気銅に厚みに差異が生じることを示す説明図である。電解槽15には電解液16が満たされ、その中にカソード板11が配置され、その両側には銅アノード12a,12bが配置されている。尚、電解槽15には複数のカソード板11と銅アノード12a,12bが交互に浸漬されている。カソード板11及び銅アノード12a,12bは本来であれば変形や湾曲がなく垂直性を維持した状態で電解精製を行うことが望まれる。しかしながら、銅アノード12a,12bはわずかに傾斜するようにして(ここでは、状況を分かり易くするため銅アノード12a,12bの傾きを誇張して描いている)成型されている。これは、通電時に銅アノード12a,12bを金型で鋳込む際に発生したバリを原因とするショートの発生を防止するためである。そのため、アノード12a,12bの上部と下部のそれぞれとではカソード板11との間の距離がそれぞれ相違するのでカソード板11に電着した電気銅13a,13bの上部と下部とで厚みの差が生じることになる。
このような状態でカソード板11に電着している電気銅13a,13bを図8(a)に示すようにして上部を外側に開くように剥ぎ取り、これらを同図(b)に示すように単にそのままの状態で積載すると、両端(図8(b)では左右)の厚み(=高さ)に差が生じる。尚、実際には後述するように、先に剥ぎ取られた電気銅13bの上に次に剥ぎ取られた電気銅13aが積み重ねられる。そして、多数の電気銅13a,13bが順次積み重ねられていくと、図8(c)に示すように、左右で厚みの差が大きくなることで山の自立が難しくなる。そのため、枚数が多くなると山が崩れる危険性が増すと共に、万一崩れた場合には電気銅13a,13bが傷つくおそれがある。一方、山の倒壊を防止するために剥離した電気銅13a,13bの積載数を少なくした場合には出荷や保管の効率の低下を招くことになる。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、電解精製におけるカソード板から剥離した電着金属を出荷や保管等に際して複数枚を安定的に積層することが可能な電着金属の積層方法及び積層装置提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、パーマネントカソード方式による電解精製によってカソード板の両側に電着した電着金属をそれぞれ剥ぎ取り、剥ぎ取った後の電着金属を複数枚積層する電着金属の積層方法及び積層装置において、カソード板の両側に電着した電着金属の上部を剥取装置によってそれぞれ外側に向かって開くように引き剥がし、剥ぎ取られた2枚の電着金属の底部同士を互いに対向させた状態で搬送する搬送コンベアであって、1枚分の電着金属を搬送した位置で一旦停止して、次に剥ぎ取られた一方側の電着金属を先に剥ぎ取られた一方側の電着金属の上に積み重ねることで2枚1組として搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアによって2枚1組で搬送される電着金属を1つおき又は複数おきに180°旋回させる旋回装置と、旋回装置を経て搬送されてくる2枚1組の電着金属を順次所定の枚数積層するスタッキング装置と、を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の電着金属の積層装置において、搬送コンベアには2枚1組の電着金属を所定の位置で位置決めする爪部を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の電着金属の積層装置において、旋回装置は、2枚1組の電着金属をその場で旋回又は進行方向に向かって1ピッチ分移動させつつ旋回させることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の電着金属の積層装置において、旋回装置は、電着金属が爪部に引っ掛からない位置に移動させた後、旋回させることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の本発明は、請求項3又は4に記載の電着金属の積層装置において、旋回装置は、搬送コンベアに隣接して配置され、電子制御によって自在に駆動する複数のアームを備えた多関節ロボットと、アームの先端に取り付けられ、搬送コンベアによって搬送される2枚1組の電着金属を掴持する掴持機構と、を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の本発明は、パーマネントカソード方式による電解精製によってカソード板の両側に電着した電着金属をそれぞれ剥ぎ取り、剥ぎ取った後の電着金属を複数枚積層する電着金属の積層方法において、カソード板の両側に電着した電着金属の上部を剥取装置によってそれぞれ外側に向かって開くように引き剥がし、剥ぎ取られた2枚の電着金属の底部同士を互いに対向させた状態で搬送コンベアによって搬送するステップと、搬送コンベアが1枚分の電着金属を搬送した位置で一旦停止して、次に剥ぎ取られた一方側の電着金属を先に剥ぎ取られた一方側の電着金属の上に積み重ねることで2枚1組とするステップと、搬送コンベアによって2枚1組で搬送される電着金属を旋回装置によって1つおき又は複数おきに180°旋回させるステップと、旋回装置を経て搬送コンベアによって搬送されてくる2枚1組の電着金属を順次所定の枚数積層するステップと、を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の電着金属の積層方法において、2枚1組の電着金属を旋回装置によって、その場で旋回又は進行方向に向かって1ピッチ分移動させつつ旋回させることを特徴とする。
本発明に係る電着金属の積層方法及び積層装置によれば、電解精製におけるカソード板から剥離した複数枚の電着金属を安定して積み重ねることができるという効果がある。そのため、電着金属を効率よく出荷、保管等を行うことができるという効果がある。
本発明に係る電着金属の積層装置の構成を示す模式図である。 (a)〜(e)はカソード板から電気銅を剥ぎ取る工程を示す説明図である。 図1の搬送コンベアの概略構成を示す斜視図である。 図1の旋回装置の構成を示す斜視図である。 本発明における電着金属の旋回処理と積層処理を示す説明図である。 本発明に係る電着金属の積層方法を示すフローチャートである。 電気銅の厚みに差異が生じることを示す説明図である。 従来の剥ぎ取り後の電気銅の積載を示す説明図である。
[積層装置の構成]
以下、本発明に係る電着金属の積層方法及び積層装置について、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。まず、本発明に係る電着金属の積層装置について説明する。図1は本発明に係る電着金属の積層装置の好ましい一実施形態の構成を示す模式図である。電着金属の積層装置(以下、「積層装置」という。)1は、概略として、図示しない電解槽から順次引き上げられ、その表面に電気銅が電着しているカソード(以下、「着銅カソード」という。)100,100の多数枚を厚み方向に整列させて搬送コンベア20により搬送する搬入部2と、この搬入部2の途中に配設されて搬送中の着銅カソード100,100をノズルからの放水により洗浄する洗浄装置3と、搬入部2からの先頭の着銅カソード100を幅方向へ移動させるトラバースコンベア4と、着銅カソード100のカソード板11から電気銅13a,13bを剥離する剥取装置5と、電気銅13a,13bの剥離が終了してトラバースコンベア4から送られてきた回収対象のカソード板11を厚み方向へ搬送するカソード搬出部6と、剥取装置5によって剥ぎ取られた電気銅13a,13bを搬出方向へ搬送する搬送コンベア7と、剥取装置5によって剥ぎ取られて2枚重ねとされた電気銅13a,13bを水平方向に180°回転させる旋回装置8と、電気銅13a,13bに対してコルゲーションを行うプレス装置9と、プレスが終わった電気銅13a,13bを指定の枚数に積載して荷山を作り、さらに秤量、ラベリング、結束等を施して出荷或いは保管施設等へ搬出させるスタッキング装置10とを備えて構成されている。
剥取装置5は、トラバースコンベア4から送られてきたカソード板11を1枚単位で受け取り、カソード板11の両面から電気銅13a,13bをそれぞれ引き剥がして両者を分離する装置である。この剥取装置5は以下に説明する工程によって電気銅13a,13bを分離する。ここで、図2を参照しつつ剥ぎ取り工程について説明する。図2(a)〜(e)はカソード板11から電気銅13a,13bを剥ぎ取る工程を示す説明図である。図2(a)に示すように、カソード板11の両面には電気銅13a,13bが所定の厚みを有して電着している。この状態から、図2(b)に示すように、押圧部材17,17によって着銅カソード100を両側から屈曲させることによって、電気銅13a,13bがカソード板11から剥がれ易くなる。そして、図2(c)示すように、電気銅13a,13bとカソード1との間に楔12,12を打ち込むことによって、カソード板11から電気銅13a,13bを剥離する。さらに、図2(d)に示すように、グリップ14,14によって電気銅13a,13bの上方の所定部位を掴んで電気銅13a,13bの底辺を支点にして上部を外側へ開くことによって、電気銅13a,13bを2枚に剥離する。すると、剥ぎ取られた2枚の電気銅13a,13bは底部同士を互いに対向させた状態となって搬送コンベア7によって搬送される。
搬送コンベア7は、モータによって回転して電気銅13a,13bを搬送するいわゆる無端のベルトコンベアである。搬送コンベア7は、図3(a)に示すように、概略として、電気銅13a,13bの両側が載置される一対の軌条70,70と、電気銅13a,13bを一対の軌条70,70に載置した状態で回転搬送するコンベアシート73と、コンベアシート73を搬送方向に案内する路体71とを備えて構成されている。さらに、搬送コンベア7のコンベアシート73には、図3(b)に示すように、爪部72がコンベアシート73の両側に所定の間隔で設けられており、軌条70,70上に載置された電気銅13a,13bが所定の位置で位置決めされるストッパとして機能する。
旋回装置8は、搬送コンベア7によって2枚1組で搬送されてくる電気銅13a,13bを1つおき又は複数おきに水平方向に180°旋回、すなわち搬送方向における前後を反対に入れ替える装置である。旋回装置8は、剥取装置5の近傍の搬送コンベア7上に設置された逆U字形状の台座81上に設置された多関節ロボット80と、多関節ロボット80の先端に設けられ、2枚1組とされた電気銅13a,13bを掴持(或いは、握持、挟持、咬持)した状態で180°水平回転させる掴持機構82とを備えて構成されている。尚、本実施形態では旋回装置8を搬送コンベア7上に設置する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、搬送コンベア7の横に設置してもよい。
多関節ロボット80は、台座81上に設置されたベース83と、このベース83に取り付けられると共にモータ及び減速機構を内蔵して水平回転する第一のアーム84と、第一のアーム84に取り付けられて例えば上下方向に首振りする第二のアーム85と、第二のアーム85に取り付けられて例えば垂直方向に首振りすると共に掴持機構82が取り付けられた第三のアーム86とを備えて構成されている。さらに、掴持機構82や電気銅13a,13bさらには搬送コンベア7の所定位置を検出する各種のセンサと、多関節ロボット80及び掴持機構82の動作を制御する図示しないコンピュータからなる制御装置を備えている。尚、多関節ロボット80は、軸数が4軸、5軸、6軸と種々のものが提供されているが、適宜のものを使用することができる。
[電着金属の積層装置の動作]
次に、上述した積層装置1の動作について説明する。図5(a),(b)は本発明に係る電着金属の積層装置の実施の形態を示す工程図である。まず、着銅カソード100は天井クレーン等で吊り下げられた状態で搬入部2に順次搬入され、さらに搬送コンベア20により図1に示す矢印方向に搬送され、その途中で洗浄装置3によって放水洗浄される。洗浄された着銅カソード100はさらに搬送コンベア20によって一定速度で搬送され、最後にトラバースコンベア4に到達する。そして、着銅カソード100はトラバースコンベア4に到着した順に搬送コンベア20からトラバースコンベア4へ移載され、着銅カソード100の搬送方向が着銅カソード面に対して平行な方向に横並びになるように変換され、この状態のまま剥取装置5へ搬送される。
剥取装置5に到着した着銅カソード100は、図5(a)に示すように、剥取装置5によって電気銅13a,13bが、カソード板11の両面から上部を外側へ開くようにして剥ぎ取られる。剥ぎ取られた電気銅13a,13bは底部同士を互いに対向させた状態で搬送コンベア7によって電気銅1枚分、すなわち1ピッチ分(=電気銅1枚分の送り幅)だけ旋回装置8側に搬送されて一旦停止する。この場合、いずれの電気銅13a,13bも厚みが薄い側を前方、厚みが厚い側を後方にした状態で搬送される。そして、次の着銅カソード100についても同様にして電気銅13a,13bの剥ぎ取りが行われる。これにより、1つ前に剥ぎ取りが行われた電気銅13bの上にその後に剥ぎ取りが行われた電気銅13aが重なって2枚1組の状態となる。そして、再び搬送コンベア7によって1ピッチ分だけ旋回装置8側に移動して一旦停止し、さらに次の着銅カソード100からの電気銅13a,13bの剥ぎ取りが行われ、その前に剥ぎ取りが行われた電気銅13bの上にその後に剥ぎ取りが行われた電気銅13aが重なる。このようにして、電気銅13a,13bは2枚1組となって旋回装置8側へ搬送される。そのため、2枚1組となった電気銅13a,13bは、図5(a)に示すように、厚みの薄い側同士または厚みの厚い側同士が重なった状態となる。そして、2枚1組となった電気銅13a,13bは、搬送コンベア7によって2枚1組で旋回装置8へ搬送される。
一方、電気銅13a,13bが剥ぎ取られた後のカソード板11は、カソード搬出部6へ送られ、さらに図7に示す電解槽15に戻されることによって再度電解精製に使用される。
[旋回装置8の動作]
2枚1組の電気銅13a,13bが旋回装置8の近傍へ搬送されてくると、最初の2枚1組の電気銅13a,13bに対しては、旋回装置8は旋回作業を行わず、その向きを変えることなくそのまま搬送する。そして、旋回装置8は、次に搬送されてくる2枚1組の電気銅13a,13bを180°水平方向に旋回させ、進行方向に対する前後を入れ替える。具体的には、所定の位置に到達した2枚1組の電気銅13a,13bを図4に示す位置P1で掴持機構82によって掴持し、一対の軌条70,70から少し持ち上げて1ピッチ分だけ搬送方向へ移動させながら180°水平方向に回転させ、搬送コンベア7上の位置P2に再び載置する。この旋回装置8の作業によって、2枚1組の電気銅13a,13bは1ピッチ分だけ搬送コンベア7の搬送方向側へ送られる。そして、その次の2枚1組の電気銅13a,13bについては非旋回とし、さらにその次の2枚1組の電気銅13a,13bに対しては上述した旋回動作を実施する。このように、旋回装置8は、2枚1組の電気銅13a,13bについて2組に1回毎に非旋回と旋回を交互に実施する。尚、2枚1組の電気銅13a,13bが所定位置に到達したか否かの検知は、搬送コンベア7上を移動する電気銅13a,13bをセンサで検出することにより行うことができる。
また、2枚1組の電気銅13a,13bの搬送位置を位置決めするために、搬送コンベア7には、図3(b)に示すように、所定間隔で爪72が設けられている。そのため、旋回装置8で旋回作業を行うに際しては、掴持機構82が2枚1組の電気銅13a,13bを掴持した後、電気銅13a,13bが爪72と干渉しない位置まで電気銅13a,13bを進行方向に移動してから旋回動作を行うようになっている。これにより、電気銅13a,13bが爪72によって位置決めされている状態であっても支障なく電気銅13a,13bを180°旋回させることができる。
旋回装置8のロボット80は、電気銅13a,13bの旋回動作を行う際、掴持機構82と電気銅13a,13bとの間の相対位置を図示しないセンサで検知してコンピュータ解析処理することより正確な位置で旋回動作が行われるようにアーム84〜86をそれぞれ制御する。そして、電気銅13a,13bを1ピッチ分搬送方向へ移動する動作に際しては、掴持機構82を図4に示す矢印Aのように各アームを動かす過程で処理すべき内容(非旋回又は旋回)に応じて回動させて図示しない各種のセンサによって所定位置に載置する。尚、本実施形態では、電気銅13a,13bを1ピッチ分だけ搬送方向へ移動させながら180°水平方向に回転させているが、これに限らず、1ピッチ分移動させることなくその場で180°旋回して再び元の位置に載置する動作を行うように構成することもできる。
旋回処理が終了した電気銅13a,13bは搬送コンベア7によって後段へ搬送されてプレス装置9に到達する。プレス装置9は到着した電気銅13に対してコルゲーションを実施する。さらにプレス装置9によってコルゲーションが行われた電気銅13a,13bはスタッキング装置10に到達する。スタッキング装置10では、図5(b)に示すように、2枚1組の電気銅13a,13bに対して次に搬送されてくる2枚1組の電気銅13c,13dを厚みが異なる方向となるようにして積載する。すると4枚を積載した全体の厚みは2枚単位で左右が均等となる。このようにして順次積み上げ作業を繰り返し実施することにより、所定枚数を積んだ後の電気銅の山は、図5(c)に示すように、左右の高さが等しくなる。所定枚数が積載されたら秤量、ラベリング、結束等が施された後、所定の場所に保管、あるいは顧客に向けて出荷される。
[電着金属の積層方法]
次に、本発明に係る電着金属の積層方法について説明する。図6は本発明に係る電着金属の積層方法を示すフローチャートである。まず、搬入部2から搬入されて洗浄装置3により洗浄処理が施された電気銅13a,13bはトラバースコンベア4によって剥取装置5へ送られる(ステップS1)。剥取装置5は、図2に示すように、カソード板11の両面から電気銅13a,13bが上部を外側へ開くようにして剥ぎ取られる(ステップS2)。剥ぎ取られた電気銅13a,13bは搬送コンベア7によって1ピッチ分だけ旋回装置8側に搬送されて一旦停止する。そして、次に剥ぎ取りが行われた電気銅13aがその前に剥ぎ取りが行われて一旦停止している電気銅13bの上に積層されて2枚1組の状態となる。そして、再び搬送コンベア7によって1ピッチ分だけ旋回装置8側に移動して順次電気銅13a,13bの剥ぎ取りが繰り返される。そして、2枚1組とされた電気銅13a,13bは旋回装置8へ送られ(ステップS3)、電気銅13a,13bが剥離された後のカソード板11はトラバースコンベア4によってカソード搬出部6へ送られる(ステップS4)。
2枚1組とされた電気銅13a,13bは旋回装置8によって水平方向に180°旋回させるか否かが判定され(ステップS5)、非旋回(=旋回しない)が判定された場合(ステップS5:「非旋回」)には搬送コンベア7上の電気銅13a,13bを旋回することなくそのままの状態で1ピッチ分移動(=通過)させる(ステップS6)。一方、旋回すべきと判定された場合(ステップS5:「旋回」)には搬送コンベア7上の電気銅13a,13bを旋回装置8の掴持機構82が2枚1組の電気銅13a,13bを掴持した後、電気銅13a,13bが爪72と干渉しない位置まで電気銅13a,13bを進行方向に移動してから水平方向に180°旋回して再び搬送コンベア7上に載置する(ステップS7)。尚、旋回又は非旋回は、一組おきに交互に行うほか、複数組みおきに旋回を行うように適宜に設定することができる。また、旋回させた2枚1組の電気銅13a,13bを1ピッチ分だけ搬送方向へ移動させることなく、その場で旋回させて元の位置へ載置するように構成することもできる。
旋回装置8を通過した電気銅13a,13bは、次にプレス装置9に送られる。プレス装置9では到着した電気銅13a,13bに対してコルゲーションを実施する(ステップS8)。さらにプレス装置9からの電気銅13a,13bはスタッキング装置10によって、図5(b),(c)に示すように、電気銅13a,13bを順次積み重ねる(ステップS9)。電気銅13a,13bの所定枚数(34枚又は36枚)を積層した後の電気銅は、5(c)に示すように、左右の高さの差がなくなる。所定枚数が積載されたら秤量、ラベリング、結束等が施され、その後に所定の場所に保管され、或いは顧客に向けて出荷される。これにより、多数の電気銅を積層しても山が傾いて崩れることがなくなり、出荷や保管の作業効率を高めることができる。また、電気銅に傷がつくのを防止することができる。
以上のように、好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る電着金属の積層方法及び積層装置は、電気銅に限らず、電解精製によって製造される電着金属に適用可能である。また、電着金属に限らず両端に一定の厚みの差を生じるような物体を積載する必要がある場合にも有効である。
1 積層装置
2 搬入部
3 洗浄装置
4 トラバースコンベア
5 剥取装置
6 カソード搬出部
7 搬送コンベア
8 旋回装置
9 プレス装置
10 スタッキング装置
11 カソード
12a,12b アノード
13a〜13d 電気銅
14 グリップ
20 搬送コンベア
70 軌条
71 路体
72 爪部
73 コンベアシート
80 多関節ロボット
81 台座
82 掴持機構
83 ベース
84〜86 アーム
100 着銅カソード
P1,P2 位置

Claims (7)

  1. パーマネントカソード方式による電解精製によってカソード板の両側に電着した電着金属をそれぞれ剥ぎ取り、剥ぎ取った後の電着金属を複数枚積層する電着金属の積層装置において、
    カソード板の両側に電着した電着金属の上部を剥取装置によってそれぞれ外側に向かって開くように引き剥がし、剥ぎ取られた2枚の電着金属の底部同士を互いに対向させた状態で搬送する搬送コンベアであって、1枚分の電着金属を搬送した位置で一旦停止して、次に剥ぎ取られた一方側の電着金属を先に剥ぎ取られた一方側の電着金属の上に積み重ねることで2枚1組として搬送する搬送コンベアと、
    前記搬送コンベアによって前記2枚1組で搬送される電着金属を1つおき又は複数おきに180°旋回させる旋回装置と、
    前記旋回装置を経て搬送されてくる2枚1組の電着金属を順次所定の枚数積層するスタッキング装置と、
    を備えていることを特徴とする電着金属の積層装置。
  2. 請求項1に記載の電着金属の積層装置において、
    前記搬送コンベアには2枚1組の電着金属を所定の位置で位置決めする爪部を備えていることを特徴とする電着金属の積層装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電着金属の積層装置において、
    前記旋回装置は、2枚1組の電着金属をその場で旋回又は進行方向に向かって1ピッチ分移動させつつ旋回させることを特徴とする電着金属の積層装置。
  4. 請求項3に記載の電着金属の積層装置において、
    前記旋回装置は、電着金属が爪部に引っ掛からない位置に移動させた後、旋回させることを特徴とする電着金属の積層装置。
  5. 請求項3又は4に記載の電着金属の積層装置において、
    前記旋回装置は、前記搬送コンベアに隣接して配置され、電子制御によって自在に駆動する複数のアームを備えた多関節ロボットと、
    前記アームの先端に取り付けられ、前記搬送コンベアによって搬送される2枚1組の電着金属を掴持する掴持機構と、
    を備えていることを特徴とする電着金属の積層装置。
  6. パーマネントカソード方式による電解精製によってカソード板の両側に電着した電着金属をそれぞれ剥ぎ取り、剥ぎ取った後の電着金属を複数枚積層する電着金属の積層方法において、
    カソード板の両側に電着した電着金属の上部を剥取装置によってそれぞれ外側に向かって開くように引き剥がし、剥ぎ取られた2枚の電着金属の底部同士を互いに対向させた状態で搬送コンベアによって搬送するステップと、
    前記搬送コンベアが1枚分の電着金属を搬送した位置で一旦停止して、次に剥ぎ取られた一方側の電着金属を先に剥ぎ取られた一方側の電着金属の上に積み重ねることで2枚1組とするステップと、
    前記搬送コンベアによって前記2枚1組で搬送される電着金属を旋回装置によって1つおき又は複数おきに180°旋回させるステップと、
    前記旋回装置を経て前記搬送コンベアによって搬送されてくる2枚1組の電着金属を順次所定の枚数積層するステップと、
    を備えていることを特徴とする電着金属の積層方法。
  7. 請求項6に記載の電着金属の積層方法において、
    2枚1組の電着金属を前記旋回装置によって、その場で旋回又は進行方向に向かって1ピッチ分移動させつつ旋回させることを特徴とする電着金属の積層方法。
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