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JP6630618B2 - イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents

イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置 Download PDF

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JP6630618B2
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Description

本発明は、イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置に関する。
紙葉類識別装置や画像読取装置などに適用されるイメージセンサユニットは、光源と、光源が発する光を線状化して被照明体に向けて出射する(線光源化する)長尺状の導光体とを有するものがある。このような導光体は、全体として細長い棒状の形状を有している。そして、その長手方向の端部には、光源が発する光を入射させる光入射面が設けられており、側面には、入射した光を内部で反射させる光反射面と、外部(被照明体)に向けて光を出射する光出射面とが設けられている。
このような導光体として、特許文献1には、光出射面が設けられた直線棒状の部分と、この直線棒状の部分の長手方向の端部に設けられた下側に向かって湾曲している部分とを有し、湾曲している部分の端面(すなわち下面)に光入射面が設けられる構成が開示されている。光入射面に入射した光は、湾曲している部分を通過して直線状の部分に至り、直線棒状の部分に設けられている光出射面から外部に向けて出射する。
このような導光体の光出射面から出射される光の強度は、その長手方向に均一であることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、直線棒状の部分のうち、湾曲している部分に近い側の端部近傍において、光出射面から出射される光の強度が他の部分に比較して局所的に強くなることがある。
特開2015−35809号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、長手方向の端部近傍が湾曲している導光体において、出射する光の強度分布の均一化を図ることである。
前記課題を解決するため、本発明は、被照明体を読取るイメージセンサユニットであって、光を発する光源と、前記光源が発する光を線状化して前記被照明体に向けて出射する導光体と、を有しており、前記導光体は、直線棒状の直線部と、前記直線部の端部に一体に繋がっており、中心線が湾曲しており、かつ、前記被照明体に向ける側を上側とした場合の上下方向視において前記直線部の中心線に対して傾斜している湾曲部と、を有しており、前記湾曲部の端面には、前記光源が発する光を入射させる光入射面が設けられており、前記直線部の側面には、前記光入射面から入射した光を前記被照明体に向けて出射させる光出射面と、前記光入射面から入射した光を拡散させる光拡散面とが設けられており、前記光拡散面の前記湾曲部に近い側の端部近傍には、周囲に比較して光を拡散させる程度が高い高拡散領域が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、直線棒状の部分の端部近傍において、出射される光の強度が局所的に大きくなることを抑制することができる。したがって、出射する光の長手方向の強度分布の均一化を図ることができる。
図1は、イメージセンサユニットの構成例を模式的に示す外観斜視図である。 図2は、イメージセンサユニットから筐体であるフレームを除去した構成例を模式的に示す斜視図である。 図3は、イメージセンサユニットの構成例を模式的に示す断面図である。 図4Aは、導光体の構成例を模式的に示す副走査方向視の側面図である。 図4Bは、導光体の構成例を模式的に示す底面図である。 図4Cは、導光体の構成例を模式的に示す断面図である。 図5は、光の強度が局所的に高くなる理由を模式的に示す断面図である。 図6Aは、高拡散領域の第1の変形例を模式的に示す底面図である。 図6Bは、高拡散領域の第2の変形例を模式的に示す断面図である。 図7は、紙葉類識別装置の要部の構成を模式的に示す図である。 図8は、紙葉類識別装置の要部の構成を模式的に示す図である。 図9は、紙葉類識別装置の要部の構成を模式的に示す図である。 図10は、フラットベッド方式のスキャナーの構成を示す斜視図である。 図11は、シートフィード方式のスキャナーの構成を示す断面模式図である。 図12は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。 図13は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成部を抜き出して示した斜視図である。 図14は、本発明の実施例と比較例の導光体から出射される光の主走査方向の強度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。
以下、本発明を適用できる実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態では、イメージセンサユニットと、このイメージセンサユニットが適用された紙葉類識別装置、画像読取装置および画像形成装置を示す。各図においては、イメージセンサユニットの三次元の各方向を、X、Y、Zの各矢印で示す。X軸方向は主走査方向であり、Y軸方向は副走査方向であり、Z軸方向は上下方向である。なお、主走査方向については、光源が設けられる側を「基端側」と称し、その反対側を「先端側」と称する。また、上下方向については、使用の際に被照明体Pに向ける側を上側とし、その反対側を下側とする。さらに、本発明において、「光」とは、可視光のみならず、赤外線や紫外線など、可視光以外の波長域の電磁波も含むものとする。
本発明の実施形態に係るイメージセンサユニットは、副走査方向に相対的に移動する被照明体P(読取対象物)に向けて光を照射し、被照明体Pからの光によって、被照明体Pの画像を読取る。また、本発明の実施形態に係るイメージセンサユニットは、被照明体Pの反射読取りと透過読取りの両方式に対応している。例えば、2基のイメージセンサユニットを対向して配置することによって、被照明体Pの透過読取りと両面の反射読取りが可能である。
<イメージセンサユニット>
(全体構成)
まず、本発明の実施形態に係るイメージセンサユニット1の全体構成の例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す外観斜視図である。図2は、イメージセンサユニット1から筐体であるフレーム15を除去した構成例を模式的に示す斜視図である。図3は、図1のIII−III線断面図であり、イメージセンサユニット1の構成例を模式的に示す断面図である。図1〜図3に示すように、イメージセンサユニット1は、主回路基板13と、導光体3と、集光体12と、フレーム15とを有している。また、主回路基板13には、光源11と、イメージセンサ132と、コネクタ133とが設けられている。さらに、遮光部材14を有していてもよい。
光源11は、所定の波長域の光を発する。例えば、光源11には、赤(R)と緑(G)と青(B)と赤外線(Ir)と紫外線(UV)の各波長域の光を発する表面実装型のLEDが適用できる。なお、光源11が発する光の波長域は、読取対象である被照明体Pの種類などに応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。例えば、光源11として、赤(R)と緑(G)と青(B)の各波長域の光を発する表面実装型のLEDが適用される構成であってもよい。
導光体3は、光源11が発する光を線状化(線光源化)して外部(被照明体P)に向けて出射する長尺状の光学部材である。導光体3は、全体として主走査方向に長い棒状の構成を有している。そして、導光体3には、主走査方向に長い直線棒状の部分(以下、「直線部31」と称する)と、直線部31の長手方向の端部から下側に向かって湾曲する部分(以下、「湾曲部32」と称する)とが含まれる。湾曲部32の基端側の端部(下側を向く面)には、光源11が発する光を入射させる光入射面301が設けられている。直線部31の側面には、光入射面301から入射して内部を進行する光を反射させる光反射面304と、外部(被照明体Pの読取ラインO)に向けて出射する光出射面302とが設けられている。導光体3は、例えば、アクリル系の樹脂材料などといった透明な材料からなり、一体に形成されている。なお、導光体3の構成の詳細については後述する。
集光体12は、被照明体Pからの反射光や透過光をイメージセンサ132(後述)の受光面に結像させる(集光する)光学部材である。集光体12には、例えば、ロッドレンズアレイが適用される。ロッドレンズアレイは、正立等倍結像型の結像素子(ロッドレンズ)を有しており、これら複数の結像素子が主走査方向に直線状に並べて配置されているという構成を有する。なお、集光体12は、主走査方向に直線状に配列されている複数の結像素子を有する構成であればよい。例えば、結像素子の列の数は限定されず、結像素子の列が複数設けられている構成であってもよい。集光体12には、各種マイクロレンズアレイなど、公知の各種の結像機能(集光機能)を有する光学部材が適用できる。
主回路基板13は、光源11とイメージセンサ132とコネクタ133とが設けられた回路基板である。図2に示すように、主回路基板13は、主走査方向に長い配線板131と、配線板131の上面に設けられている光源11およびイメージセンサ132と、配線板131の下面に設けられているコネクタ133とを有する。
イメージセンサ132は、集光体12により結像した光を電気信号に変換して出力する。イメージセンサ132は、集光体12から受光できるように、受光面を上側に向けて設けられている。イメージセンサ132には、例えば、イメージセンサICアレイが適用される。イメージセンサICアレイは、複数のイメージセンサICが配線板131の上面に主走査方向に並べて実装されることによって形成される。それぞれのイメージセンサICは、複数の受光素子(光電変換素子と称することもある)を有している。そして、イメージセンサユニット1の読取りの主走査方向の画素数に応じた受光素子が主走査方向に並ぶように、所定の数のイメージセンサICが、配線板131の上面に主走査方向に並べて実装されている。なお、イメージセンサ132は、読取りの主走査方向の画素数に応じた数の受光素子が、読取解像度に応じたピッチで、主走査方向に直線状に配列されている構成であればよい。例えば、複数の受光素子を有する複数のイメージセンサICが千鳥状に配列されている構成であってもよく、複数列配列されている構成であってもよい。また、イメージセンサ132を形成するイメージセンサICには、公知の各種イメージセンサICが適用できる。
コネクタ133は、主回路基板13と外部とを電気的に接続するために設けられている。このコネクタ133の構成は特に限定されるものではなく、公知の各種コネクタが適用できる。
フレーム15は、イメージセンサユニット1の筐体の例である。フレーム15は、例えば、全体として主走査方向に長い直方体状の形状を有しており、遮光性を有する材料により一体に形成されている。このような材料としては、黒色に着色されたポリカーボネートが適用できる。
フレーム15には、導光体収容室151と、集光体収容室152と、主回路基板収容室153とが設けられている。導光体収容室151は導光体3を収容するための領域であり、集光体収容室152は集光体12を収容するための領域である。導光体収容室151と集光体収容室152は、いずれも、上側が開口している溝状の領域であり、それらの長手方向は主走査方向に平行で、かつ、互いに平行である。主回路基板収容室153は、主回路基板13を収容するための領域であり、主走査方向に長く下側が開口した溝状の領域である。なお、主回路基板収容室153は、導光体収容室151と集光体収容室152の下側に設けられている。そして、導光体収容室151の主走査方向の端部近傍(湾曲部32を収容する部分)と主回路基板収容室153とは、上下方向に貫通する貫通孔状の開口部を通じて繋がっている。また、集光体収容室152と主回路基板収容室153の間には、集光体12を通過した光が通過する光路が設けられている。この光路は、主走査方向に長く上下方向に貫通するスリット状の貫通孔が適用される。
このほか、イメージセンサユニット1は、フレーム15の上側を覆うフレームカバーを有していてもよい。フレームカバーは例えば主走査方向に長い板状の構成を有しており、少なくとも、導光体3の光出射面302から出射された光の経路および被照明体Pからの光の経路となる部分が透明である。なお、フレームカバーは、全体が透明であってもよく、光路となる部分のみが透明であってもよい。フレームカバーには、例えば、アクリルなどの透明な樹脂材料の板や、ガラス板などが適用される。フレームカバーは、フレーム15に収容される各部材を保護する機能や、フレーム15の内部に塵埃などの異物が侵入することを防止する機能や、被照明体Pが紙葉類である場合に被照明体Pを平面に保持する機能などを有する。なお、イメージセンサユニット1が、フラットベッドスキャナなどといった、フレームカバーの機能を有する他の部材(例えば、プラテンガラスなど)を有する装置に組み込まれる場合には、フレームカバーが設けられない構成であってもよい。
(イメージセンサユニットの組み付け)
次いで、イメージセンサユニット1の組み付け構成について説明する。導光体3は、フレーム15の上側から導光体収容室151に収容される。フレーム15には、導光体3を保持する所定の数の導光体保持部154が設けられており、これら導光体保持部154によって、導光体収容室151に収容された導光体3は、フレーム15に位置決めされた状態に保持される。なお、導光体保持部154は、導光体3を位置決めした状態に保持できる構成であればよく、具体的な構成は限定されない。また、フレーム15とは別体の導光体保持部材を用いる構成であってもよい。
集光体12は、フレーム15の上側から集光体収容室152に収容される。そして、接着剤などによって、フレーム15に位置決めされた状態で固定される。集光体12の固定には、例えば紫外線硬化型の接着剤が適用される。
光源11は、上側に向かって光を発するように、配線板131の上面に実装される。イメージセンサ132は、上側からの光を検出できるように、配線板131の上面に設けられる。コネクタ133は、配線板131の下面に設けられる。そして、光源11とイメージセンサ132とコネクタ133とを有する主回路基板13は、下側から主回路基板収容室153に収容され、フレーム15に固定される。さらに、光源11および導光体3の湾曲部32の上側には、これらを覆うように遮光部材14が設けられる。これにより、光源11が発する光や湾曲部32からの漏れ光が外部に出射されることを防止する。
図1〜図3に示すように、導光体収容室151に導光体3が収容され、主回路基板収容室153に主回路基板13が収容されると、導光体3の湾曲部32の基端側の端部は、集光体収容室152と主回路基板収容室153とを連通する開口部に入り込んだ状態となる。そして、主回路基板13の光源11と導光体3の湾曲部32の端面に設けられている光出射面302とが対向する。このため、光源11が上側に向けて発する光は、導光体3の光入射面301に入射する。また、主回路基板13のイメージセンサ132の各受光素子の受光面は、集光体収容室152に収容された集光体12の光軸上で、かつ、集光体12の下側の焦点に位置する。なお、集光体12の上側の焦点は、被照明体Pの読取ラインOに位置する。このような構成によれば、被照明体Pからの光は、集光体12によりイメージセンサ132の角受光素子の受光面に結像する。
(イメージセンサユニットの動作)
ここで、イメージセンサユニット1の動作について説明する。被照明体Pを読取る際には、光源11は各色の光を順次発する。光源11が発する光は、導光体3の光入射面301からその内部に入射し、湾曲部32の内部を進行して直線部31に到達する。直線部31に到達した光は、さらに、光拡散面303や光反射面304で反射するなどして主走査方向の先端側に向かって進行する。そして、導光体3の直線部31の内部を進行した光は、導光体3の光出射面302から被照明体Pの読取ラインO(図3参照)に向けて出射する。光出射面302は主走査方向に長い形状を有しているため、光出射面302から出射される光は主走査方向に長い線状光となる。被照明体Pからの反射光は、集光体12によってイメージセンサ132の受光面に結像する。イメージセンサ132は、集光体12によって結像した光学像を検出して電気信号に変換する。そして、イメージセンサユニット1は、被照明体Pに光を照射して反射光を検出する動作を、被照明体Pに副走査方向に相対的に移動しながら、短時間で周期的に繰り返す。このような動作によって、イメージセンサユニット1は、被照明体Pに設けられている所定のパターン(例えば、ホログラム)を可視光画像として読取るとともに、被照明体Pの赤外線画像と紫外線画像とを読取る。
(導光体)
次に、導光体3の構成例について、図4A〜図4Cを参照して説明する。図4Aは、導光体3の構成例を模式的に示す副走査方向視の側面図である。図4Bは導光体3の構成例を模式的に示す底面図である。図4Cは、導光体3の構成例を模式的に示す断面図であり、図4Aと図4BのIV(C)−IV(C)線断面図である。
導光体3は、主走査方向とは異なる方向(本発明の実施形態では上下方向)から入射した光を主走査方向に長い線状光に変換して被照明体Pの読取ラインOに向けて出射する。導光体3は、全体として主走査方向に長い棒状の形状を有している。また、導光体3は、湾曲部32と直線部31とを有しており、これらが一体に形成されている。
湾曲部32は、光源11が発する光を直線部31に導くための部分である。湾曲部32は、導光体3の主走査方向の基端側に設けられており、直線部31の端部(境界33)からさらに基端側に向かって延伸しつつ、下側に向かって湾曲している。具体的には、湾曲部32の中心線C2は、直線部31との境界33においては水平方向に平行であり、基端側の端部においては上下方向に略平行であり、それらの中間において円弧状に湾曲している。そして、湾曲部32の基端側の端部(端面)は下側を向いており、この端部には、光源11が発する光を入射させる光入射面301が設けられている。また、湾曲部32をその中心線C2に直角な面で切断した断面形状は均一である。例えば、図4Bにおいては、湾曲部32の基端側の端部に設けられている光入射面301が略長円形状である例を示している。この場合には、湾曲部32をその中心線C2に直角な面で切断した断面は、いずれの位置においても図4Bに示す光入射面301と同じ形状である。なお、湾曲部32を中心線に直角な面で切断した断面形状は、その輪郭に曲線が含まれている形状であることが好ましい。
さらに、上下方向視において、湾曲部32の中心線C2は、直線部31の中心線C1(すなわち、主走査方向)に対して所定の角度bで傾斜している。このため、上下方向視において、光入射面301の中心は、直線部31の中心に対して、副走査方向の一側にずれている。具体的には、導光体3および集光体12がフレーム15に組み付けられている状態で、光入射面301の中心は、直線部31の中心に対して、集光体12が設けられる側にずれている。このような構成であると、副走査方向に関して、光源11をイメージセンサ132に接近させることができる。このため、主回路基板13の副走査方向寸法を小さくすることができ、イメージセンサユニット1の小型化を図ることができる。
以上のとおり、湾曲部32の中心線C2は、上下方向視においては直線部31の中心線C1に対して傾斜しており、副走査方向視においては上下方向に湾曲している。このため、湾曲部32は捩れた形状となっている。そして、湾曲部32は副走査方向視において湾曲しており、かつ、その外周面は曲面を含む。このような構成であると、湾曲部32の外周面は、光入射面301から入射して内部を進行する光を直線部31に向けて反射させる反射機能を有するとともに、直線部31の所定の範囲に集める集光機能を有する。
直線部31は、その中心線C1が直線である部分である。直線部31の外周面には、光出射面302と光拡散面303とが設けられている。光出射面302は、主走査方向に長い面であり、主走査方向に長い線状光を被照明体Pの読取ラインOに向けて出射する面である。光出射面302は、出射した光が被照明体Pの読取ラインOに集光するように、例えば主走査方向視において読取ラインOの側に向かって膨出する曲面に形成されている。光拡散面303は、光出射面302と同様に主走査方向に長い面であり、導光体3の内部を進行する光を拡散させる面である。光拡散面303は入射した光を乱反射させることによって拡散させる面であり、光を拡散させる(乱反射させる)光拡散パターン306が設けられている。そして、拡散した光が光出射面302から外部に出射するように、光出射面302の反対側に設けられている。この光拡散パターン306は、主走査方向の先端側に向かうにしたがって光の拡散の程度が高くなるような構成を有している。例えば、光拡散パターン306として、光を乱反射させる塗料からなるドットパターンが適用される。この場合には、主走査方向の先端側に向かうにしたがって、このドットパターンの密度が高くなっていく。なお、直線部31の外周面のうち、光出射面302と光拡散面303以外の領域は、内部を進行する光を反射させる光反射面304として機能する。
直線部31は、主部311と連結部312とを有している。主部311は、主走査方向に直角な面で切断した断面形状が均一な部分である。連結部312は、直線部31の基端側の端部に設けられる部分であり、湾曲部32と主部311との間で導光体3の断面形状が滑らかに変化するように設けられる部分である。このため、連結部312の断面形状は、湾曲部32との境界33においては湾曲部32と同じであり、境界33から主走査方向を先端側に向かうにしたがって、徐々に主部311の断面形状に近づいていく。
導光体3がこのような構成を有していると、主走査方向の基端側の端部近傍(すなわち、湾曲部32に近い側の端部近傍)において、光出射面302から出射される光の強度が局所的に高くなることがある。この理由は、次のとおりであると考えられる。図5は、推測される理由を模式的に示す断面図である。図5に示すように、光入射面301から入射した光は、湾曲部32の上部(上面)で反射して直線部31の光拡散面303に入射する。光拡散面303への入射角度が臨界角以上の光Wは、光拡散面303において全反射し、その後、光出射面302に入射する。このような光Wは、光出射面302への入射角度βも大きいから、光出射面302においても全反射する。そして、このような光Wは、光拡散面303と光出射面302とで全反射を繰り返しつつ、直線部31の内部を先端側に向かって進行していく。
しかしながら、湾曲部32の上部(上面)は湾曲しており平面ではないことから、湾曲部32の上部で反射した光は、入射した位置に応じて様々な方向に進行することになり、光拡散面303には様々な方向から光が入射することになる。そして、湾曲部32で反射して光拡散面303に入射した光のうち、光拡散面303への入射角度が臨界角未満の光Vも、光拡散面303で反射した後、光出射面302に入射する。このような光は、光出射面302への入射角度αが小さいことから、光出射面302で全反射せずに一部が被照明体Pの読取ラインOに向けて出射することになる。このため、主走査方向の基端側の端部近傍(湾曲部32に近い側の端部近傍)において、光出射面302から出射される光の強度が局所的に高くなる。このような光Vは指向性が強いため、例えば見開き状態の書籍のような一部が浮いた状態の被照明体Pを読取る場合などには、局所的な照度ムラの原因となることがある。
そこで、本発明の実施形態では、このような光を抑制することによって、出射される光の主走査方向の強度分布の不均一を抑制する。具体的には、図4A〜図4Cに示すように、光拡散面303の所定の位置に、その周囲に比較して光の拡散の程度が高い領域が設けられる。説明の便宜上、この領域を「高拡散領域305」と称する。高拡散領域305は、例えば、光拡散面303に設けられる光拡散パターン306と同様に、光を乱反射する塗料と塗布することによって形成できる。すなわち、高拡散領域305には、光拡散面の表面に光を乱反射する材料の膜が設けられた領域が適用できる。
ここで、高拡散領域305が設けられる位置について説明する。前述のように、直線部31の基端側の端部近傍において光の強度が局所的に高くなる原因は、湾曲部32や連結部312において反射して光拡散面303に入射する光のうち、光拡散面303への入射角が臨界角未満の光であると考えられる。そこで、光拡散面303のうち、湾曲部32に近い側の端部近傍において、湾曲部32や連結部312で反射した光が臨界角未満の入射角で入射する範囲に、高拡散領域305を設ける。なお、湾曲部32や連結部312で反射した光が臨界角未満の入射角で入射する範囲は、湾曲部32の寸法や形状などによって異なる。このため、高拡散領域305が設けられる具体的な位置は、湾曲部32の形状や寸法などに応じて適宜設定すればよい。
より具体的には、次のとおりである。図4Bに示すように、上下方向視において、高拡散領域305は、湾曲部32の両辺の延長線Lどうしの間に設けられる構成であることが好ましい。湾曲部32の中心線C2が直線部31の中心線C1に対して傾斜している構成では、上下方向視において、光拡散面303のうちの湾曲部32の両辺の延長線Lどうしの間の範囲には、湾曲部32の表面で反射した光が直接的に入射しやすい。また、湾曲部32の両辺の延長線Lどうしの間の範囲は、湾曲部32に近いため、湾曲部32で反射して光拡散面303のこの範囲に入射する光の入射角度は小さく、臨界角未満の光が多く含まれる。そこで、この範囲に高拡散領域305を設けることによって、光拡散面303に入射した光を拡散させ、光出射面302から出射される光の強度を抑制する。これにより、基端側の端部近傍において、出射される光の強度が局所的に高くなることを抑制する。
なお、高拡散領域305は、光拡散面303の湾曲部32の両辺の延長線Lの間の範囲内において、高拡散領域305以外の部分よりも光を拡散させる程度が高い構成であればよい。すなわち、前記のとおり、光拡散面303における光を拡散させる程度は、主走査方向の先端側に向かうにしたがって大きくなる。このためこの場合には、高拡散領域305における光を拡散させる程度は、高拡散領域305の周囲(すなわち、湾曲部32の両辺の延長線Lどうしの間やその近傍)よりも高ければよく、主走査方向の先端側の端部よりも高くなくてもよい。また、前述の光拡散パターン306が湾曲部32の両辺の延長線Lどうしの間の範囲に設けられることがある。このため、この場合には、高拡散領域305の面積を、各々の光拡散パターン306の面積よりも大きくする。
また、高拡散領域305は、上下方向視において、光入射面301が変位している側(湾曲部32の中心線C2が直線部31の中心線C1に対して傾斜している側)とは反対側の一側に変位して位置に設けられている。上下方向視において、湾曲部32の中心線C2が直線部31の中心線C1に対して所定の角度bで傾斜している構成であると、光入射面301から入射して湾曲部32を進行した光は、光入射面301が偏倚している側とは反対側に集中しやすい。そこで、高拡散領域305を、光入射面301が偏倚している側とは反対側に設ける構成とすることにより、集中した光を拡散する。これにより、基端側の端部近傍において、出射される光の強度が局所的に高くなることを抑制する。
高拡散領域305の寸法は特に限定されるものではなく、導光体3の形状などに応じて適宜設定される。ただし、高拡散領域305の周囲に光を拡散させるための光拡散パターン306としてドットパターンが設けられている構成においては、これらの光拡散パターン306(ドットパターン)よりも大きい寸法に設定される。このような構成とすることにより、高拡散領域305における光の拡散の程度を、その周囲に比較して高くすることができる。
また、高拡散領域305は、図6Aや図6Bに示すような構成であってもよい。図6Aは、高拡散領域305の第1の変形例を模式的に示す底面図である。第1の変形例に係る高拡散領域305は、ドットパターン307の集合により形成されている。そして、集合して設けられている複数のドットパターン307の密度が、その周囲に設けられている光拡散パターン306(ドットパターン)の密度よりも高い。このような構成によっても、高拡散領域305における光の拡散の程度を、その周囲の領域よりも局所的に高くすることができる。
図6Bは、高拡散領域305の第2の変形例を模式的に示す断面図である。図6Bに示すように、第2の実施例に係る高拡散領域305は、光拡散面303の表面に設けられた凹部308の集合により形成されている。それぞれの凹部308の断面形状は、入射した光を様々な方向に反射させることができるように、湾曲した形状(曲面が含まれる形状)であることが好ましい。例えば、凹部308の断面形状には、球状の断面形状が適用できる。そして、集合して設けられている複数の凹部308の密度は、その周囲に設けられている凹部(光拡散パターン306であるドットパターン)の密度よりも高い。このような構成によっても、高拡散領域305における光の拡散の程度を、その周囲の領域よりも局所的に高くできる。
このように、高拡散領域305は、光を拡散させる程度がその周囲の領域よりも高い構成であればよい。したがって、高拡散領域305が光を乱反射する塗料などにより形成される場合には、図4Bに示すように、高拡散領域305がいわゆる「べた塗」であってもよく、図6Aに示すように微細なドットパターン307の集合であってもよい。そして、高拡散領域305がドットパターン307の集合からなる構成においては、それぞれのドットパターン307の寸法や形状は適宜設定されるものであり、具体的に限定されるものではない。また、高拡散領域305が、凹部308により形成される場合には、凹部308の密度がその周囲に比較して高い構成であればよい。そして、それぞれの凹部308の断面形状は、湾曲した形状であることが好ましい。さらに、図6Aや図6Bでは、高拡散領域305において、ドットパターン307や凹部308が長手方向に複数列形成されている例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、ドットパターン307や凹部308が1列形成される構成であっても良い。また、高拡散領域305は、ドットパターン307や凹部308が長手方向に列になっている構成に限定されない。
<紙葉類識別装置>
次に、イメージセンサユニット1が適用された紙葉類識別装置について、図7〜図9を参照して説明する。図7〜図9は、紙葉類識別装置5a〜5cの要部の構成を模式的に示す図であり、主走査方向に直角な面での断面を示す図である。紙葉類識別装置5a〜5cは、被照明体Pである紙幣などに光を照射するとともに、紙幣からの光を読取り、読取った光を用いて紙幣の種類や真贋の識別を行う。なお、紙葉類識別装置5a〜5cに適用されるイメージセンサユニット1の光源11は、可視光と、赤外線と、紫外線とを発することができる。
図7に示すように、紙葉類識別装置5aは、イメージセンサユニット1と、紙幣を搬送する搬送ローラー51と、コネクタ133に配線接続された識別手段としての画像識別部52とを備える。そして、紙葉類識別装置5aには、搬送ローラー51挟んだ紙幣を読取方向(副走査方向)に搬送するための搬送経路Aが設定されている。なお、集光体12の上側(紙幣側)の焦点は、搬送経路Aの上下方向の中央に設定される。
このような構成の紙葉類識別装置5aの動作は、次のとおりである。紙葉類識別装置5aに適用されたイメージセンサユニット1が、前述した動作によって、紙幣に設けられている所定のパターンを可視光画像として読取る。さらに、紙幣の赤外線画像を読取るとともに、紙幣の紫外線画像を読取る。その後、画像識別部52は、予め用意された真券である紙幣に可視光線、赤外線および紫外線を照射することで得られた真券紙幣画像と、真贋判定時に判定対象となる紙幣の可視光画像、赤外線画像および紫外線画像とを比較することで、紙幣の真贋判定を行う。これは、真券である紙幣には、可視光下と赤外線下と紫外線下で得られる画像がそれぞれ異なるような領域が設けられているためである。なお、説明および図示を省略した部分については、従来の紙葉類識別装置と同じ構成が適用できる。また、画像識別部52は主回路基板13に設けられている構成であってもよい。
図8に示す紙葉類識別装置5bは、透過光源装置53をさらに有する。透過光源装置53は、線状光源として光源531と導光体532とを有する。透過光源装置53の光源531および導光体532には、イメージセンサユニット1に適用された光源11および導光体3と同じ構成が適用できる。そして、図8に示すように、透過光源装置53は、イメージセンサユニット1に対向する位置に設けられ、紙幣に向けて光を照射する。特に、透過光源装置53は、その導光体532の出射面から照射される光の光軸と、イメージセンサユニット1の集光体12の光軸とが一致するように配設される。
このような構成の紙葉類識別装置5bの動作は、次のとおりである。イメージセンサユニット1に組み込まれた光源11および透過光源装置53の光源531は、各色の可視光線、赤外線および紫外線を順次発する。イメージセンサユニット1の導光体3から紙幣に照射された光(可視光、赤外線、紫外線)は、紙幣の表面で反射して集光体12に入射し、イメージセンサ132の受光面に結像する。イメージセンサ132は、結像した光学像を電気信号に変換することによって、紙幣からの反射光による可視光画像と赤外線画像と紫外線画像との画像データを生成する。一方、透過光源装置53から紙幣に照射された光は、紙幣を透過してイメージセンサユニット1の集光体12に入射し、イメージセンサ132の受光面に結像する。イメージセンサ132は、結像した光学像を電気信号に変換することによって、紙幣からの透過光による可視光画像と赤外線画像と紫外線画像との画像データを生成する。
そして、イメージセンサユニット1および透過光源装置53は、紙幣に光を照射して反射光と透過光を検出する動作を、短時間で交互に繰り返す。イメージセンサユニット1は、このような動作によって、紙幣に設けられている所定のパターン(例えば、ホログラム)を可視光画像として読取るとともに、紙幣の赤外線画像と紫外線画像を読取る。このような構成によれば、紙葉類識別装置5bは、紙幣の反射光および透過光による可視光画像と赤外線画像と紫外線画像とを読取ることができる。
図9に示す紙葉類識別装置5cは、は、2基のイメージセンサユニット1を有する。図9に示すように、2基のイメージセンサユニット1は、紙幣の搬送経路Aを挟んで対向するように配設されている。そして、2基のイメージセンサユニット1は、一方のイメージセンサユニット1の導光体3の光出射面302から出射されて紙幣を透過した光が、他方のイメージセンサユニット1の集光体12に入射するように配置されている。
このような構成の紙葉類識別装置5cの動作は、次のとおりである。2基のイメージセンサユニット1に組み込まれた光源11は、各色の可視光線、赤外線および紫外線を順次発する。一方のイメージセンサユニット1の導光体3の光出射面302から紙幣に照射された光は、紙幣の表面で反射して一方のイメージセンサユニット1の集光体12に入射し、一方のイメージセンサユニット1のイメージセンサ132の受光面に結像する。一方のイメージセンサユニット1のイメージセンサ132は、結像した光学像を電気信号に変換することによって、紙幣からの反射光による可視光画像と赤外線画像と紫外線画像とを取得する。また、一方のイメージセンサユニット1の導光体3の光出射面302から紙幣に照射された光は、紙幣を透過して他方のイメージセンサユニット1の集光体12に入射し、他方のイメージセンサユニット1のイメージセンサ132の受光面に結像する。他方のイメージセンサユニット1のイメージセンサ132は、結像した光学像を電気信号に変換することによって、紙幣からの透過光による可視光画像と赤外線画像と紫外線画像とを取得する。このような構成によれば、紙葉類識別装置5cは、紙幣の両面の反射画像を読取ることができるとともに、透過画像を読取ることができる。
なお、本発明の実施形態においては、可視光線と赤外線と紫外線とを照射することで紙幣を可視光画像と赤外線画像と紫外線画像として読取る構成を示したが、この構成に限定されない。例えば、可視光と赤外線と紫外線のいずれか1種または2種を照射する構成であっても構わない。また、紙葉類(被照明体P)として紙幣が適用される構成を示したが、紙葉類の種類は限定されるものではない。例えば、各種有価証券やIDカードなどについても読取ができる。
<画像読取装置(その1)>
図10は、画像読取装置としてのフラットベッド方式のスキャナー7aの構成を示す斜視図である。スキャナー7aは、筺体71aと、被照明体載置部としてのプラテンガラス72と、イメージセンサユニット1と、イメージセンサユニット1を駆動する駆動機構と、回路基板73aと、プラテンカバー74とを有する。被照明体載置部としてのプラテンガラス72は、ガラスなどの透明板からなり、筺体71aの上面に取り付けられている。プラテンカバー74は、プラテンガラス72に載置された被照明体Pを覆うように、筺体71aに対してヒンジ機構などを介して開閉可能に取付けられている。イメージセンサユニット1と、このイメージセンサユニット1を駆動するための駆動機構と、回路基板73aとは、筺体71aの内部に収容されている。なお、スキャナー7aがプラテンガラス72を有するため、イメージセンサユニット1はフレームカバーを有さなくてもよい。
駆動機構は、保持部材750と、ガイドシャフト751と、駆動モーター752と、ワイヤー754とを含む。保持部材750は、イメージセンサユニット1を囲むように保持する。ガイドシャフト751は、保持部材750をプラテンガラス72に沿って読取方向(副走査方向)に移動可能にガイドする。駆動モーター752と保持部材750とはワイヤー754を介して連結されており、駆動モーター752の駆動力によってイメージセンサユニット1を保持する保持部材750を副走査方向に移動させる。そして、イメージセンサユニット1は、駆動モーター752の駆動力によって副走査方向に移動しながら、プラテンガラス72に載置された被照明体Pである原稿などを読取る。このように、イメージセンサユニット1と被照明体Pとを相対的に移動させながら、被照明体Pを読取る。
回路基板73aには、イメージセンサユニット1が読取った画像に所定の画像処理を施す画像処理回路や、イメージセンサユニット1を含むスキャナー7aの各部を制御する制御回路や、スキャナー7aの各部に電力を供給する電源回路などが構築されている。
<画像読取装置(その2)>
図11は、画像読取装置としてのシートフィード方式のスキャナー7bの構成を示す断面模式図である。図11に示すように、スキャナー7bは、筺体71bと、イメージセンサユニット1と、搬送ローラー76と、回路基板73bと、カバーガラス77とを有する。搬送ローラー76は、図示を省略した駆動機構によって回転し、被照明体Pを挟んで搬送する。カバーガラス77は、イメージセンサユニット1の上側を覆うように設けられている。回路基板73bには、イメージセンサユニット1を含むスキャナー7bの各部を制御する制御回路や、スキャナー7bの各部に電力を供給する電源回路などが構築されている。
そして、スキャナー7bは、搬送ローラー76によって被照明体Pを読取り方向(副走査方向)に搬送しつつ、イメージセンサユニット1により被照明体Pを読取る。すなわち、イメージセンサユニット1と被照明体Pとを相対的に移動させながら、被照明体Pを読取る。なお、図11においては、被照明体Pの片面を読取るスキャナー7bの例を示すが、2つのイメージセンサユニット1が被照明体Pの搬送経路Aを挟んで対向するように設けられ、被照明体Pの両面を読取る構成であってもよい。
以上、図10と図11を参照して、イメージセンサユニット1が適用された画像読取装置の例としてスキャナー7a,7bを説明したが、イメージセンサユニット1を用いた画像読取装置の構成や種類は、これらに限定されるものではない。
<画像形成装置>
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置9の構成例について、図12と図13を参照して説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置9には、本発明の実施形態に係るイメージセンサユニット1が適用されている。図12は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9の外観斜視図である。図13は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9の筺体91の内部に設けられている画像形成部92を抜き出して示した斜視図である。図12と図13に示すように、画像形成装置9は、フラットベッド方式のスキャナーとインクジェット方式のプリンタとの複合機(MFP;Multifunction Printer)である。画像形成装置9は、画像を読取る画像読取手段としての画像読取部93と、画像を形成する画像形成手段としての画像形成部92とを有する。そして、画像形成装置9の画像読取部93には、イメージセンサユニット1が組み込まれる。なお、画像形成装置9の画像読取部93は、前述の画像読取装置と共通の構成が適用できる。したがって、画像読取装置と共通の構成については説明を省略する。
図12に示すように、画像形成装置9には、操作部94が設けられている。操作部94には、操作メニューや各種メッセージなどを表示する表示部941と、画像形成装置9を操作するための各種操作ボタン942が設けられている。また、図13に示すように、画像形成装置9の筺体91の内部には、画像形成部92が設けられている。画像形成部92は、搬送ローラー921と、ガイドシャフト922と、インクジェットカートリッジ923と、モーター926と、一対のタイミングプーリー927とを有する。搬送ローラー921は、駆動源の駆動力によって回転し、記録媒体としての印刷用紙Rを副走査方向に搬送する。ガイドシャフト922は棒状の部材であり、その軸線が印刷用紙Rの主走査方向に平行となるように画像形成装置9の筺体91に固定されている。
インクジェットカートリッジ923は、ガイドシャフト922上をスライドすることによって、印刷用紙Rの主走査方向に往復動できる。インクジェットカートリッジ923は、例えば、シアンC、マゼンタM、イエローY、黒Kのインクを備えたインクタンク924(924C,924M,924Y,924K)と、これらのインクタンク924にそれぞれ設けられた吐出ヘッド925(925C,925M,925Y,925K)から構成されている。一対のタイミングプーリー927の一方は、モーター926の回転軸に取り付けられている。そして、一対のタイミングプーリー927は、印刷用紙Rの主走査方向に互いに離れた位置に設けられている。タイミングベルト928は、一対のタイミングプーリー927に平行掛けに巻き掛けられ、所定の箇所がインクジェットカートリッジ923に連結されている。
画像形成装置9の画像読取部93は、イメージセンサユニット1が読取った画像を、印刷に適した形式の電気信号に変換する。そして、画像形成装置9の画像形成部92は、画像読取部93のイメージセンサユニット1が変換した電気信号に基づいて、搬送ローラー921、モーター926、インクジェットカートリッジ923を駆動し、印刷用紙Rに画像を形成する。このほか、画像形成装置9の画像形成部92は、外部から入力された電気信号に基づいて画像を形成することができる。なお、画像形成装置9のうち、画像形成部92の構成および動作は、従来公知の各種プリンタと同じ構成が適用できる。したがって、詳細な説明は省略する。なお、画像形成部92としてインクジェット方式による画像形成装置を説明したが、電子写真方式、熱転写方式、ドットインパクト方式などどのような方式であっても構わない。
<実施例>
次に、本発明の実施例について、図14(a)(b)を参照して説明する。図14(a)は、本発明の実施例に係る導光体から出射される光の主走査方向の強度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。図14(b)は、本発明の比較例に係る導光体から出射される光の主走査方向の強度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。各グラフの「0mm」「+0.1mm」「+0.2mm」「+0.3mm」は、それぞれ、導光体の上側の焦点からのZ軸方向上側への距離を示している。
本発明の実施例は、前記実施形態で示した位置(図4A〜図4C参照)に高拡散領域305が設けられている導光体3が適用された例である。比較例は、実施例と同一寸法形状であるが高拡散領域305が設けられていない導光体が適用された例である。なお、グラフの横軸は主走査方向位置であり、縦軸は光の照射強度である。図14に示すように、比較例においては、主走査方向位置が8mmの近傍において、局所的に光の強度が高くなっている箇所が存在している。これに対して、本発明の実施例では、このような局所的に光の強度が高くなっている箇所が存在していない。したがって、本発明の実施例によれば、光の強度が局所的に高くなることを抑制できることが確認された。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、前述の実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前述の実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、本発明の紙葉類識別装置、画像読取装置および画像形成装置は、前述の実施形態に記載される構成に限定されない。本発明の紙葉類識別装置、画像読取装置および画像形成装置は、本発明のイメージセンサユニットを有し、イメージセンサユニットと被照明体とが副走査方向に相対的に移動しながら被照明体を読取る構成であればよい。例えば、本発明のイメージセンサユニットが適用された複写機やファクシミリなどといった画像読取機能を有する装置も、本発明の画像読取装置に含まれる。
本発明は、イメージセンサユニットと、イメージセンサユニットを備える紙葉類識別装置、画像読取装置、画像形成装置に有効な技術である。そして、本発明によれば、出射される光の強度が光源側の端部において局所的に大きくなることを抑制し、出射する光の長手方向の強度分布の均一化を図ることができる。
1:イメージセンサユニット、11:光源、12:集光体、13:主回路基板、131:配線板、132:イメージセンサ、133:コネクタ、14:遮光部材、15:フレーム、151:導光体収容室、152:集光体収容室、153:主回路基板収容室、154:導光体保持部、3:導光体、301:光入射面、302:光出射面、303:光拡散面、304:光反射面、305:高拡散領域、306:光拡散パターン(ドットパターン)、31:直線部、311:主部、312:連結部、32:湾曲部、33:境界、P:被照明体、A:搬送経路、O:読取ライン、C1:導光体の直線部の中心線、C2:導光体の湾曲部の中心線、L:湾曲部の両辺

Claims (9)

  1. 被照明体を読取るイメージセンサユニットであって、
    光を発する光源と、
    前記光源が発する光を前記被照明体に向けて出射する長尺状の導光体と、
    を有しており、
    前記導光体は、
    直線棒状の直線部と、
    前記直線部の端部に一体に繋がっており、中心線が湾曲しており、かつ、前記被照明体に向ける側を上側とした場合の上下方向視において前記直線部の中心線に対して傾斜している湾曲部と、
    を有しており、
    前記湾曲部の端面には、前記光源が発する光を入射させる光入射面が設けられており、
    前記直線部の側面には、前記光入射面から入射した光を前記被照明体に向けて出射させる光出射面と、前記光入射面から入射した光を拡散させる光拡散面とが設けられており、
    前記光拡散面の前記湾曲部に近い側の端部近傍には、周囲に比較して光を拡散させる程度が高い高拡散領域が設けられていることを特徴とするイメージセンサユニット。
  2. 前記高拡散領域は、上下方向視において、前記湾曲の中心線が前記直線部の中心線に対して傾斜している側とは反対側に偏倚した位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサユニット。
  3. 前記高拡散領域は、上下方向視において、前記湾曲部の両辺の延長線どうしの間に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のイメージセンサユニット。
  4. 前記高拡散領域は、前記光拡散面の表面に光を乱反射させる材料の膜が設けられている領域であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。
  5. 前記高拡散領域は、前記光拡散面の表面に光を乱反射させる材料の膜からなるドットパターンの集合が設けられている領域であり、前記ドットパターンの密度が周囲よりも高い領域であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。
  6. 前記高拡散領域は、湾曲した形状の凹部の集合が設けられている領域であり、前記凹部の密度が周囲よりも高い領域であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のイメージセンサユニット。
  7. イメージセンサユニットと、
    前記イメージセンサユニットと紙葉類である被照明体とを相対的に移動させながら、前記被照明体からの光を読み取る画像読取手段と、
    前記被照明体の真贋を識別する識別手段と、
    を備える紙葉類識別装置であって、
    前記イメージセンサユニットは、請求項1から6のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットであることを特徴とする紙葉類識別装置。
  8. イメージセンサユニットと、
    前記イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させながら、前記被照明体からの光を読取る画像読取手段と、
    を備える画像読取装置であって、
    前記イメージセンサユニットは、請求項1から6のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットであることを特徴とする画像読取装置。
  9. イメージセンサユニットと被照明体とを相対的に移動させながら、前記被照明体からの反射光を読取る画像読取手段と、
    記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記イメージセンサユニットは、請求項1から6のいずれか1項に記載のイメージセンサユニットであることを特徴とする画像形成装置。
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