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JP6625213B2 - 多翼ファン及び空気調和機 - Google Patents

多翼ファン及び空気調和機 Download PDF

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JP6625213B2
JP6625213B2 JP2018524598A JP2018524598A JP6625213B2 JP 6625213 B2 JP6625213 B2 JP 6625213B2 JP 2018524598 A JP2018524598 A JP 2018524598A JP 2018524598 A JP2018524598 A JP 2018524598A JP 6625213 B2 JP6625213 B2 JP 6625213B2
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Description

本発明は、送風性能の向上を図った多翼ファン、及び該多翼ファンを備えた空気調和機に関するものである。
従来、クロスフローファン及びシロッコファン等の多翼ファンを備えた空気調和機が知られている。例えば、特許文献1には、クロスフローファンを備えた空気調和機が開示されている。特許文献1に記載のクロスフローファンは、翼の一方の端部が他方の端部よりも回転方向前側に配置され、翼が周方向に傾斜した構成となっている。つまり、特許文献1に記載のクロスフローファンは、いわゆるスキュー型の翼を採用している。また、特許文献1に記載のクロスフローファンは、翼の外周側端部を外方に湾曲させ、翼の一方の端部から他方の端部にかけて、回転軸と翼の外周側端部との距離を同一にする構成となっている。
ここで、クロスフローファンを備えた空気調和機は、吸込口から吹出口に至る風路を吸込側風路と吹出側風路とに仕切るスタビライザー(特許文献1ではノーズと記載)が設けられている。このスタビライザーの先端部は、クロスフローファンの回転軸に沿って延び、クロスフローファンと対向するように配置される。このため、スタビライザーの先端部近傍をクロスフローファンの翼が通過する際、両者の間で圧力変動が生じ、いわゆる翼ピッチ音と呼ばれる騒音が発生する。
特許文献1に記載の空気調和機は、スキュー型の翼を有するクロスフローファンを用いることにより、翼の各位置のスタビライザー先端部を通過するタイミングがずれるので、スタビライザー先端部と翼との間で発生する圧力変動を抑制できるため、翼ピッチ音を低減させることができる。また、スキュー型の翼を有するクロスフローファンを用いた空気調和機においては、翼中央部とスタビライザー先端部との間の隙間が大きくなり、当該隙間での漏れ損失が増大してしまうという課題を有する。特許文献1に記載の空気調和機は、翼の一方の端部から他方の端部にかけて回転軸と翼の外周側端部との距離を同一にすることにより、翼の一方の端部から他方の端部にかけてスタビライザー先端部との間の隙間を一定とし、当該課題の解決も図っている。
特開平10−18990号公報
しかしながら、特許文献1に記載のクロスフローファン及び空気調和機は、送風性能が依然として十分ではないという課題があった。
詳しくは、クロスフローファンの回転軸側つまり翼の内周側端部の側から外周側端部の側に向かって翼間を見た場合、翼中央部よりも内周側端部よりの位置の間隔が大きくなる。特許文献1に記載のクロスフローファンは、回転軸と垂直な断面において、翼中央部に最も肉厚が大きくなる最大肉厚部を有する。つまり、特許文献1に記載のクロスフローファンは、気流を吹き出す際、上述の翼間が最も大きくなる箇所を通過した気流が、翼間が最も小さくなる最大肉厚部間を通過することとなる。このため、特許文献1に記載のクロスフローファンは、気流を吹き出す際、流れの損失が発生し、送風性能が悪化してしまう。
また、特許文献1に記載のクロスフローファンは、スキュー型の翼を有しており、クロスフローファンから吹き出される気流の向きは、翼と略垂直な向きとなる。詳しくは、クロスフローファンから吹き出される気流の向きは、回転軸と垂直な方向とはならず、翼の回転方向前側端部から後ろ側端部の方向へ曲がった方向となる。このため、特許文献1に記載の空気調和機は、吹出口の側壁に低速域が生成され、高負荷時に当該側壁近傍で逆流が発生しやすくなる。このため、特許文献1に記載の空気調和機は、吹出口からの気流が不安定になり、送風性能が悪化してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、騒音を抑制しつつ、送風性能を向上させることができる多翼ファン、及び該多翼ファンを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る多翼ファンは、回転軸の同心円上に配置された複数の翼を備え、前記複数の翼のそれぞれは、前記複数の翼のそれぞれの前記回転軸方向の端部として第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部が前記第2端部よりも回転方向前側に配置されており、前記複数の翼のそれぞれは、さらに前記複数の翼のそれぞれの前記回転軸を中心とする半径方向の端部として、外周側に位置する外周側端部及び内周側に位置する内周側端部を有し、前記回転軸と垂直な断面において前記複数の翼のそれぞれは、前記外周側端部の肉厚よりも前記内周側端部の肉厚の方が大きく、かつ、前記内周側端部よりも外周側で、前記回転軸を中心として翼弦線の中点を通る円よりも内周側となる位置に最も肉厚が大きくなる最大肉厚部を有し、該最大肉厚部から前記内周側端部に向かって肉厚が小さくなる形状を有し、前記内周側端部における前記第2端部と前記回転軸との間の距離は、前記内周側端部における前記第1端部と前記回転軸との間の距離よりも短く、前記外周側端部側における前記第2端部から前記第1端部にかけての肉厚の減少量が、前記内周側端部側における前記第2端部から前記第1端部にかけての肉厚の減少量以下であるものである。
また、本発明に係る空気調和機は、吸込口及び吹出口が形成されたケーシングと、該ケーシングに収納された本発明に係る多翼ファンと、前記多翼ファンの回転軸に沿って延び、前記多翼ファンに対向する突出部を有し、前記多翼ファンと前記吹出口との間に配置されたディフューザーと、を備えたものである。
本発明に係る多翼ファンにおいては、複数の翼のそれぞれは、第1端部が第2端部よりも回転方向前側に配置されている。つまり、本発明に係る多翼ファンは、いわゆるスキュー型の翼を有しているこのため、本発明に係る多翼ファンは、特許文献1と同様に、翼ピッチ音を抑制できる
さらに、本発明に係る多翼ファンにおいては、回転軸と垂直な断面において複数の翼のそれぞれは、外周側端部の肉厚よりも内周側端部の肉厚の方が大きく、かつ、内周側端部よりも外周側で、回転軸を中心として翼弦線の中点を通る円よりも内周側となる位置に最も肉厚が大きくなる最大肉厚部を有し、該最大肉厚部から内周側端部に向かって肉厚が小さくなる形状を有している。このため、本発明に係る多翼ファンは、内周側端部から外周側端部にかけて翼間距離が徐々に大きくなっていく。したがって、本発明に係る多翼ファンは、気流を吹き出す際に発生する流れの損失を抑制できる。
また、本発明に係る多翼ファンにおいては、内周側端部における第2端部と回転軸との間の距離は、内周側端部における第1端部と回転軸との間の距離よりも短い。つまり、本発明に係る多翼ファンは、回転方向前側の第1端部側よりも回転方向後ろ側の第2端部側の方が、翼間に形成される流路が長くなっている。換言すると、流れ損失を抑制している上述のような形状の翼を有する本発明に係る多翼ファンにおいては、気流を吹き出す際の翼の内周側端部近傍の気流の速度は、回転方向前側の第1端部側よりも回転方向後ろ側の第2端部側の方が速くなる。このため、本発明に係る多翼ファンは、従来であれば翼の回転方向前側端部から後ろ側端部の方向へ曲がっていた吹出時の気流を、第2端部側の気流で矯正でき、従来よりも回転軸と垂直な方向へ吹き出すことができる。また、本発明に係る多翼ファンにおいては、外周側端部側における第2端部から第1端部にかけての肉厚の減少量が、内周側端部側における第2端部から第1端部にかけての肉厚の減少量以下となっている。このため、本発明に係る多翼ファンにおいては、内周側端部側では、第2端部側における翼間の距離が、第1端部側における翼間の距離よりも小さくなる。このため、気流を吹き出す際の翼の内周側端部近傍の気流の速度は、回転方向前側の第1端部側よりも回転方向後ろ側の第2端部側の方がさらに速くなる。したがって、本発明に係る多翼ファンは、吹出気流の曲がりをさらに矯正できる。
したがって、本発明に係る多翼ファン、及び該多翼ファンを備えた空気調和機は、騒音を抑制しつつ、送風性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を側方から観察した縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るクロスフローファンを示す外観図である。 本発明の実施の形態に係るクロスフローファンの羽根車単体を示す外観斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図5のF部拡大図である。 本発明の実施の形態に係るクロスフローファンの翼の第2端部の断面図である。 本発明の実施の形態に係るクロスフローファンの翼の第1端部の断面図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の別の一例の要部を示す斜視図であり、シロッコファン及び該シロッコファンを収納するケーシングを示す斜視図である。
実施の形態.
以下、本実施の形態では、クロスフローファンを例に、本発明に係る多翼ファンを説明する。また、本実施の形態では、クロスフローファンを搭載した空気調和機の室内機を例に、本発明に係る空気調和機を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を示す外観斜視図である。また、図2は、この室内機を側方から観察した縦断面図である。
図1に図示されるように、室内機100は、本体1及び本体1の前面に設けられ開閉可能な前面パネル1bによって、室内機100のケーシングが構成されている。ここで、図1では、室内機100が空調対象空間である部屋11の壁11aに設置されている。すなわち、図1では、室内機100が壁掛け型である例を図示しているが、それに限定されるものではなく、天井埋込型等でもよい。また、室内機100は、部屋11に設置されることに限定されるものではなく、例えばビルの一室や倉庫等に設置されていてもよい。
図1及び図2に図示されるように、本体1の上部を構成する本体上部1aには、室内空気を室内機100内に吸い込むため、本発明の吸込口に相当する複数の開口2aを有する吸込グリル2が形成されている。また、本体1の下側には、空調空気を室内に供給するための吹出口3が形成されている。
また、図2に示すように、本体1は、吸込グリル2の開口2aから吹出口3に至る風路に、吸込グリル2の開口2aから吸い込まれる空気中の塵埃等を除去するフィルタ5と、該フィルタ5を通過した空気に冷媒の温熱又は冷熱を伝達して空調空気を生成する熱交換器7と、吸込側風路E1と吹出側風路E2とを区画するスタビライザー9と、吸込グリル2の開口2aから空気を吸い込んで吹出口3から空気を吹き出すクロスフローファン8と、クロスフローファン8から吹き出された空気の方向を調整する上下風向ベーン4a及び左右風向ベーン4bと、クロスフローファン8と吹出口3との間に配置されたディフューザー20と、を有している。
吸込グリル2の開口2aは、クロスフローファン8によって強制的に室内空気を室内機100内部に取り込む開口である。なお、図1及び図2では、この吸込グリル2は、本体1の本体上部1aのみに形成されている例を図示しているが、前面パネル1bにも形成されていてもよいことは言うまでもない。また、この吸込グリル2の形状は、特に限定されるものではない。
吹出口3は、吸込グリル2の開口2aから吸い込まれ、熱交換器7を通過した空気を室内に供給する際に、当該空気が通過する開口である。
フィルタ5は、例えば網目状に形成され、吸込グリル2の開口2aから吸い込まれる空気中の塵埃等を除去するものである。フィルタ5は、吸込グリル2の開口2aから吹出口3に至る風路(本体1内部の中央部)のうち、吸込グリル2の下流側であって熱交換器7の上流側に設けられている。
熱交換器7(室内熱交換器)は、冷房運転時には蒸発器として室内空気を冷却し、暖房運転時には凝縮器(放熱器)として室内空気を加温するものである。この熱交換器7は、吸込グリル2の開口2aから吹出口3に至る風路(本体1内部の中央部)のうち、フィルタ5の下流側であってクロスフローファン8の上流側に設けられている。なお、図2では、熱交換器7の形状は、クロスフローファン8の前面及び背面を取り囲むような形状をしているが、特に限定されるものではない。
なお、熱交換器7は、圧縮機、室外熱交換器、及び絞り装置等を有する室外機に接続されて冷凍サイクルを構成しているものとする。また、熱交換器7は、例えば伝熱管と複数のアルミフィンとにより構成されるフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
クロスフローファン8は、吸込グリル2の開口2aから室内空気を吸い込み、吹出口3から空調空気を吹き出すためのものである。クロスフローファン8は、吸込グリル2から吹出口3までの風路(本体1内部の中央部)のうち、熱交換器7の下流側であって吹出口3の上流側に設けられている。
なお、クロスフローファン8の詳細は、後述する。
スタビライザー9は、本体1の前面側から本体1内部の風路内に突出して形成されている。このスタビライザー9の先端部9aは、クロスフローファン8の回転軸Oに沿って延び、クロスフローファン8と対向するように配置される。これにより、スタビライザー9は、吸込グリル2の開口2aから吹出口3に至る風路を、吸込側風路E1と吹出側風路E2とに区画する。また、スタビライザー9は、熱交換器7の前側下端部の下方に位置している。このため、スタビライザー9の上面には、熱交換器7から滴下したドレン水を受けるドレンパン9cが形成されている。
本体1には、クロスフローファン8と吹出口3との間に、吹出側風路E2の後壁を形成するガイドウォール10が形成されている。このガイドウォール10は、クロスフローファン8から吹出口3にかけて傾斜している渦巻き状の斜面を形成している。また、ガイドウォール10は、スタビライザー9の下面部9bに対向している。すなわち、スタビライザー9の下面部9bがディフューザー20の上部壁となり、ガイドウォール10がディフューザー20の下部壁となっている。
ここで、スタビライザー9の先端部9aが、本発明におけるディフューザーの突出部に相当する。
上下風向ベーン4aはクロスフローファン8から吹き出された空気の方向のうちの上下を調整するものであり、左右風向ベーン4bはクロスフローファン8から吹き出された空気の方向のうちの左右を調整するものである。
上下風向ベーン4aは、左右風向ベーン4bよりも下流側に設けられている。上下風向ベーン4aは、例えば図2に示すように、本体1の側面部に揺動自在に取り付けられている。左右風向ベーン4bは、上下風向ベーン4aよりも上流側に設けられている。左右風向ベーン4bは、例えば図2に示すように、スタビライザー9の下面部9bに揺動自在に取り付けられている。
続いて、本実施の形態に係るクロスフローファン8の詳細構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係るクロスフローファンを示す外観図である。図4は、このクロスフローファンの羽根車単体を示す外観斜視図である。図5は、図3のA−A断面図である。図6は、図5のF部拡大図である。図7は、このクロスフローファンの翼の第2端部の断面図である。また図8は、このクロスフローファンの翼の第1端部の断面図である。
なお、図3は、右側にクロスフローファン8の正面図、換言すると、図2の左側方向からクロスフローファン8を観察した図を示している。また、図3は、左側にクロスフローファン8の側面図も示している。また、図7及び図8は、クロスフローファン8の回転軸Oと垂直な断面における断面図である。また、図6〜図8では、同一の構成を第1端部8caと第2端部8cbとで区別して記載する場合、第1端部8ca側には符号「a」を追加し、第2端部8cb側には符号「a」を追加している。
クロスフローファン8は、例えばAS樹脂等の熱可塑性樹脂で構成される羽根車8aを備える。この羽根車8aは、複数の羽根車単体8dが連結されて構成されている。羽根車単体8dは、複数の翼8cと、複数の翼8cの端部側に固定される支持板8bとで構成されている。複数の翼8cは、これら翼8cのそれぞれの回転軸Oを中心とする半径方向の端部として、外周側に位置する外周側端部8g及び内周側に位置する内周側端部8hを有している。そして、複数の翼8cは、圧力面8j及び負圧面8kが回転軸Oから外周側端部8gに向かうにしたがって回転方向RO側に湾曲する形状となっている。支持板8bは、外周が円形状の部材である。なお、羽根車8aの端部に位置しない支持板8bは、内周側が空洞のリング形状となっている。すなわち、羽根車8aは、回転軸Oの同心円上に規定の間隔を空けて配置された複数の翼8cが円板状の支持板8bの外周部から略垂直に突出した羽根車単体8dを、複数溶着し連結して一体としたものである。
上述の羽根車8aは、一方の端部がモータシャフト12aを介して、該羽根車8aを回転軸O中心に回転駆動させるファンモータ12と接続される。このため、羽根車8aの当該端部側となる支持板8bには、モータシャフト12aとねじ等で固定されるファンボス8eが、羽根車8aの内部側に突出するように設けられている。また、羽根車8aの他方の端部には、換言すると当該端部側となる支持板8bには、ファンシャフト8fが設けられている。ファンシャフト8fは、例えば本体1に回転自在に保持される。これにより、ファンモータ12に通電することで、羽根車8aは、両端側が支持された状態で、羽根車8aの回転軸Oを中心に回転方向ROに回転し、吸込グリル2の開口2aから室内空気を吸い込み、吹出口3に空調空気を送り込むことができるようになっている。
ここで、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cのそれぞれは、次のように構成されている。
翼8cは、該翼8cの回転軸O方向の端部として、第1端部8ca及び第2端部8cbを有している。また、翼8cは、第1端部8caが第2端部8cbよりも規定角度θだけ回転方向前側に配置されている。換言すると、第1端部8caが第2端部8cbよりも規定角度θだけ回転方向ROに前進している。このため、翼8cは、回転軸Oに対して周方向に規定角度δだけ傾斜している。つまり、翼8cは、いわゆるスキュー型の翼となっている。
翼が回転軸に対して傾斜していないクロスフローファンの場合、スタビライザーの先端部近傍をクロスフローファンの翼が通過する際、翼の各位置のスタビライザー先端部を通過するタイミングが同じになる。このため、両者の間で圧力変動が生じ、いわゆる翼ピッチ音と呼ばれる騒音が発生する。一方、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cにおいては、スタビライザー9の先端部9a近傍を翼8cが通過する際、スタビライザー9の先端部9aを翼8cが通過するタイミングがずれるので、スタビライザー9の先端部9aと翼8cとの間で発生する圧力変動を抑制できるため、翼ピッチ音を低減させることができる。
また、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cにおいては、回転軸Oと外周側端部8gとは、第1端部8caから第2端部8cbにかけて同じ距離となっている(図6〜図8の半径Rtの位置を参照)。単純に翼を回転軸に対して傾斜させた従来のスキュー型の翼においては、翼中央部とスタビライザー先端部との間の隙間が大きくなり、当該隙間での漏れ損失が増大してしまう。一方、本実施の形態のように翼8cの外周側端部8gを構成することにより、翼8cとスタビライザー9の先端部9aとの間の隙間を一定にでき、当該隙間での漏れ損失を抑制できる。
すなわち、本実施の形態に係る多翼ファンは、翼の外周側端部と回転軸との間の距離が第1端部から第2端部にかけて同じになっている。このため、本実施の形態に係る多翼ファンは、特許文献1と同様に、翼中央部で発生する漏れ損失を抑制できる。
また、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cは、回転軸Oと垂直な断面において、外周側端部8gの肉厚よりも内周側端部8hの肉厚の方が大きくなっている。さらに、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cは、内周側端部8hよりも外周側となる位置で、かつ、外周側端部8gと内周側端部8hとに接する翼弦線Lの中点Laを通り回転軸Oを中心とする円RLaよりも内周側となる位置に、最も肉厚が大きくなる最大肉厚部を有している。例えば、第1端部8caにおける最大肉厚部は、最大肉厚部Tamaxとなっている。第2端部8cbにおける最大肉厚部は、最大肉厚部Tbmaxとなっている。つまり、翼8cは、該最大肉厚部から内周側端部8hに向かって肉厚が小さくなる形状を有している。
なお、翼8cの肉厚とは、回転軸Oと垂直な断面において圧力面8j及び負圧面8kに内接する、直径が0mmよりも大きな円の直径である。
本実施の形態のような位置に最大肉厚部を有していない従来のクロスフローファンにおいては、翼の内周側端部側から外周側端部側に向かって翼間を見た場合、翼中央部よりも内周側端部よりの位置の間隔が大きくなる。つまり、従来のクロスフローファンは、内周側端部から外周側端部にかけて翼間距離が徐々に大きくなっていない。このため、クロスフローファンから気流を吹き出す際、流れの損失が発生し、送風性能が悪化してしまう。一方、上述のように肉厚が変化する本実施の形態に係る翼8cを備えたクロスフローファン8においては、内周側端部8hから外周側端部8gにかけて翼8c間の距離が徐々に大きくなっていく。したがって、本実施の形態に係るクロスフローファン8は、気流を吹き出す際に発生する流れの損失を抑制できる。また、本実施の形態に係るクロスフローファン8は、気流を吸い込む際には、外周側端部8gから内周側端部8hにかけて、翼8c間の距離が徐々に小さくなっていくこととなる。このため、クロスフローファン8内に吸い込まれる気流が翼8c間で整流されるため、剥離渦を抑制でき、回転音等の剥離渦に起因する騒音を抑制できる。
また、本実施の形態に係るクロスフローファン8の翼8cにおいては、内周側端部8hにおける第2端部8cbと回転軸Oとの間の距離が、内周側端部8hにおける第1端部8caと回転軸Oとの間の距離よりも短い。換言すると、内周側端部8hbと回転軸Oとの間の距離Ribが、内周側端部8haと回転軸Oとの間の距離Riaよりも短い。より詳しくは、第1端部8caから第2端部8cbにかけて、内周側端部8hと回転軸Oとの間の距離が短くなっていく。
スキュー型の翼を有する従来のクロスフローファンは、吹き出される気流の向きが翼と略垂直な向きとなる。詳しくは、クロスフローファンから吹き出される気流の向きは、回転軸と垂直な方向とはならず、翼の回転方向前側端部から後ろ側端部の方向へ曲がった方向となる。このため、このような従来のクロスフローファンを有する空気調和機は、吹出口の側壁に低速域が生成され、高負荷時に当該側壁近傍で逆流が発生しやすくなる。このため、このような従来のクロスフローファンを有する空気調和機は、吹出口からの気流が不安定になり、送風性能が悪化してしまう。
一方、本実施の形態に係るクロスフローファン8は、内周側端部8hにおける第2端部8cbと回転軸Oとの間の距離が内周側端部8hにおける第1端部8caと回転軸Oとの間の距離よりも短い翼8cを有する。つまり、本実施の形態に係るクロスフローファン8は、回転方向前側の第1端部8ca側よりも回転方向後ろ側の第2端部8cb側の方が、翼8c間に形成される流路が長くなっている。換言すると、気流吹出時に流れ損失を抑制できる上述のような形状の翼8cを有する本実施の形態に係るクロスフローファン8においては、気流を吹き出す際の翼8cの内周側端部8h近傍の気流の速度は、回転方向前側の第1端部8ca側よりも回転方向後ろ側の第2端部8cb側の方が速くなる。このため、本実施の形態に係るクロスフローファン8は、従来であれば翼の回転方向前側端部から後ろ側端部の方向へ曲がっていた吹出時の気流を、第2端部8cb側の気流で矯正でき、従来よりも回転軸Oと垂直な方向へ吹き出すことができる。
以上のように、本実施の形態に係るクロスフローファン8、及び該クロスフローファン8を備えた室内機100は、騒音を抑制しつつ、送風性能を向上させることができる。すなわち、省エネルギーで高品質な室内機100を得ることができる。
なお、上述した翼8cの構成に以下に示す変形例の構成を適宜組み合わせることにより、さらなる効果を得ることができる。
(翼8cの変形例1)
外周側端部8g側における第2端部8cbから第1端部8caにかけての肉厚の減少量を、内周側端部8h側における第2端部8cbから第1端部8caにかけての肉厚の減少量以下としてもよい。詳しくは、図7及び図8に示すように、回転軸Oから半径Rt1の位置における第1端部8caの肉厚を肉厚T1aとする。回転軸Oから半径Rt1の位置における第2端部8cbの肉厚を肉厚T1bとする。回転軸Oから半径Rt1よりも小さな半径Rt2の位置における第1端部8caの肉厚を肉厚T2aとする。回転軸Oから半径Rt2の位置における第2端部8cbの肉厚を肉厚T2bとする。このとき、(T1b−T1a)≦(T2b−T2a)となっている。
翼8cにこのような構成を備えることにより、隣接する翼8c間における外周側端部8g側の距離の差は、第1端部8ca側と第2端部8cb側とにおいて同じに又は小さくできる。このため、クロスフローファン8に気流を吸い込む際、剥離渦を抑制でき、回転音等の剥離渦に起因する騒音を抑制することができる。また、第1端部8ca側と第2端部8cb側とにおいて吸込み風量の差異を小さくでき、かつ、外周側端部8g側における翼8c間の面積を拡大できるので、クロスフローファン8の高効率化が図れる。また、外周側端部8g側における翼8c間の面積を拡大できるので、クロスフローファン8から気流を吹き出す際には、吹出し風速を減速できる。このため、摩擦損失によってファンモータ12に発生する軸トルクを低減でき、クロスフローファン8の高効率化が図れる。すなわち、さらに省エネルギーな室内機100を得ることができる。
また、翼8cにこのような構成を備えることにより、内周側端部8h側では、第2端部8cb側における翼8c間の距離が、第1端部8ca側における翼8c間の距離よりも小さくなる。このため、気流を吹き出す際の翼8cの内周側端部8h近傍の気流の速度は、回転方向前側の第1端部8ca側よりも回転方向後ろ側の第2端部8cb側の方がさらに速くなる。したがって、吹出気流の曲がりをさらに矯正でき、クロスフローファン8の送風性能をさらに向上させることができる。
(翼8cの変形例2)
負圧面8kに、回転軸O方向に沿って延び、外周側が凹む第1段差8iを有してもよい。例えば、図6〜図8に示すように、回転軸Oから距離Riとなる位置に、第1段差8iを形成している。これにより、クロスフローファン8から気流を吹き出す際、第1段差8iに発生する負圧により、負圧面8kから剥離しそうな気流の再付着を促進できる。また、外周側端部8g側における翼8c間の面積を拡大できるので、クロスフローファン8から気流を吹き出す際には、吹出し風速を減速できる。このため、クロスフローファン8の高効率化が図れ、さらに省エネルギーな室内機100を得ることができる。
なお、変形例1の構成と変形例2の構成を組み合わせる場合、第1段差8iの高さを、第1端部8caから第2端部8cbにかけて高くしていってもよい。上述のように、変形例1では、気流を吹き出す際の翼8cの内周側端部8h近傍の気流の速度は、回転方向前側の第1端部8ca側よりも回転方向後ろ側の第2端部8cb側の方がさらに速くなる。このため、第2端部8cb側において気流の剥離が生じやすくなる。しかしながら、第2端部8cb側の第1段差8iの高さを高くすることにより、第1段差8iで発生する負圧を大きくでき、第2端部8cb側での気流の剥離を抑制できる。
(翼8cの変形例3)
回転軸Oと垂直な断面において、負圧面8kが異なる半径の複数の円弧で形成された構成としてもよい。また、回転軸Oと垂直な断面において、圧力面8jが少なくとも1つの円弧で形成された構成としてもよい。そして、回転軸Oと垂直な断面において、負圧面8k及び圧力面8jが、一方側が前記円弧に接続されて他方側が内周側端部8hに接続された直線部を有する構成としてもよい。
例えば、負圧面8kは、図7及び図8に示すように構成される。詳しくは、第1端部8caにおいては、負圧面8kは、外周側端部8g側が半径Rka1の円弧で形成される。また、負圧面8kは、半径Rka1の円弧の内周側が半径Rka2の円弧で形成される。また、負圧面8kは、半径Rka2の円弧の内周側が半径Rka3の円弧で形成される。そして、負圧面8kは、一方側が半径Rka3の円弧に接続され、他方側が内周側端部8hに接続された直線部8Lkaを有する。一方、第2端部8cbにおいては、負圧面8kは、外周側端部8g側が半径Rkb1の円弧で形成される。また、負圧面8kは、半径Rkb1の円弧の内周側が半径Rkb2の円弧で形成される。また、負圧面8kは、半径Rkb2の円弧の内周側が半径Rkb3の円弧で形成される。そして、負圧面8kは、一方側が半径Rkb3の円弧に接続され、他方側が内周側端部8hに接続された直線部8Lkbを有する。
すなわち、負圧面8kは、外周側端部8g側から内周側端部8h側にかけて異なる半径の複数の曲面が接続され、内周側端部8h側に平面を有する構成となっている。
また例えば、圧力面8jは、図7及び図8に示すように構成される。詳しくは、第1端部8caにおいては、圧力面8jは、半径Rja1の円弧で形成される。そして、圧力面8jは、一方側が半径Rja1の円弧に接続され、他方側が内周側端部8hに接続された直線部8Ljaを有する。一方、第2端部8cbにおいては、圧力面8jは、外周側端部8g側が半径Rjb1の円弧で形成される。また、圧力面8jは、半径Rjb1の円弧の内周側が半径Rjb2の円弧で形成される。そして、圧力面8jは、一方側が半径Rjb2の円弧に接続され、他方側が内周側端部8hに接続された直線部8Ljbを有する。
すなわち、圧力面8jは、外周側端部8g側から内周側端部8h側にかけて少なくとも1つの曲面が形成され、内周側端部8h側に平面を有する構成となっている。
このように負圧面8kを構成することにより、クロスフローファン8に気流を吸い込む際、外周側の曲面部分で負圧面8kから剥離しそうになった気流を内周側の異なる円弧半径の曲面部分で再付着でき、流れの損失を抑制できる。また、このように圧力面8jを構成することにより、クロスフローファン8に気流を吸い込む際、気流の圧力を徐々に上昇させていくことができ、圧力面8jと気流との間の摩擦ロスを抑制することができる。また、翼8cの内周側端部8h側に直線部8Lja,8Ljb,8Lka,8Lkbを有することにより、クロスフローファン8に気流を吸い込む際、曲面部分で負圧面8kから剥離しそうになった気流を当該直線部で再付着できる。このため、局所的な剥離による流体異常音を抑制できる。
(翼8cの変形例4)
回転軸Oから同一半径の位置において、第2端部8cbから第1端部8caにかけて肉厚が小さくなるように、翼8cを構成してもよい。例えば、図7及び図8に示すように、半径Rt1の位置では、第2端部8cbの肉厚T1bよりも、第1端部8caの肉厚T1aを小さくする。また、半径Rt2の位置では、第2端部8cbの肉厚T2bよりも、第1端部8caの肉厚T2aを小さくする。
図4に示すように、本実施の形態では、翼8cの第2端部8cbと支持板8bとが接続された形状に、これら翼8c及び支持板8bを一体的に樹脂形成している。つまり、翼8c及び支持板8bを樹脂成形する際、翼8cの第2端部8cbと支持板8bとが接続された形状に、これら翼8c及び支持板8bを同じ金型で同時に形成している。変形例4のように翼8cを構成することにより、翼8cは第2端部8cbから第1端部8caにかけて先細りの形状になる。このため、図4のように翼8c及び支持板8bを一体的に樹脂形成する場合、金型への樹脂の注入が容易となり、離型時に翼8cと金型が接触することも抑制できる。したがって、変形例4の構成を翼8cに採用することにより、クロスフローファン8の生産性を向上させることができる。
(翼8cの変形例5)
例えば、図7及び図8に示すように、外周側端部8gに、回転軸Oと垂直な断面において支持板8bの外周と同心円となる半径Rtの円弧面を有してもよい。そして、負圧面8kには、前記円弧面の内周側の端部に、内周側が凹む第2段差8ghを有するとよい。
例えばフィルタ5に塵埃等が堆積すると、図7及び図8に白抜き矢印で示すように、クロスフローファン8に吸い込まれる気流の入射角度が大きくなる場合がある。このような場合でも、変形例5の構成を採用することにより、翼8c間に気流が流れ込む際、前記円弧面に気流が添うように流れる。そして、第2段差8ghに発生する負圧によって、負圧面8kから気流が剥離することを抑制できる。つまり、剥離耐力が高く、気流の入射角度が大きくなっても失速しづらいクロスフローファン8を得ることができる。すなわち、送風特性が変化しづらいクロスフローファン8を得ることができ、高品質な室内機100を得ることができる。
(翼8cの変形例6)
例えば図7及び図8に示すように、翼8cの外周側端部8gを、回転軸Oを中心とする半径Rrである支持板8bの外周よりも内周側に位置させてもよい。これにより、クロスフローファン8又は室内機100を落下させてしまった場合でも、翼8cの破損を防止できる。
以上、本実施の形態では、クロスフローファン8を例に、本発明に係る多翼ファンを説明してきた。しかしながら、本発明に係る多翼ファンは、クロスフローファン8に限定されるものではなく、シロッコファンとしてもよい。
図9は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の別の一例の要部を示す斜視図であり、シロッコファン及び該シロッコファンを収納するケーシングを示す斜視図である。
シロッコファン210は、クロスフローファン8と同様に、支持板212間に複数の翼211が設けられている。また、シロッコファン210の翼211は、クロスフローファン8の翼8cと同様に、回転軸213の同心円上に規定の間隔を空けて配置される。そして、シロッコファン210は、クロスフローファン8と同様に、翼211の間から気流を吹き出す構成である。
また、シロッコファン210を用いる室内機は、吸込口201及び吹出口202が形成されたケーシング200を備える。シロッコファン210は、該ケーシング200に収納される。このシロッコファン210を収納するケーシング200も、クロスフローファン8を収納したケーシングの本体1と同様に、シロッコファン210と吹出口202との間に配置されたディフューザー203を備える。そして、ディフューザー203は、シロッコファン210の回転軸213に沿って延び、シロッコファン210と対向するように配置される突出部204を有する。
このため、シロッコファン210の翼211に上述した翼8cの構成を採用することにより、上述した効果のうち、気流を吸い込む際の効果以外の効果を得ることができる。
1 本体、1a 本体上部、1b 前面パネル、2 吸込グリル、2a 開口、3 吹出口、4a 上下風向ベーン、4b 左右風向ベーン、5 フィルタ、7 熱交換器、8 クロスフローファン、8a 羽根車、8b 支持板、8c 翼、8ca 第1端部、8cb 第2端部、8d 羽根車単体、8e ファンボス、8f ファンシャフト、8g 外周側端部、8gh 第2段差、8h 内周側端部、8i 第1段差、8j 圧力面、8k 負圧面、8Lja,8Ljb,8Lka,8Lkb 直線部、9 スタビライザー、9a 先端部、9b 下面部、9c ドレンパン、10 ガイドウォール、11 部屋、11a 壁、12 ファンモータ、12a モータシャフト、20 ディフューザー、100 室内機、200 ケーシング、201 吸込口、202 吹出口 203 ディフューザー、204 突出部、210 シロッコファン、211 翼、212 支持板、213 回転軸、E1 吸込側風路、E2 吹出側風路、L 翼弦線、La 中点、O 回転軸、Ri,Ria,Rib 距離、Rja1,Rka1,Rka2,Rka3,Rjb1,Rjb2,Rkb1,Rkb2,Rkb3 半径、RLa 円、RO 回転方向、Rr 半径、Rt 半径、Rt1,Rt2 半径、T1a,T1b,T2a,T2b 肉厚、Tamax,Tbmax 最大肉厚部。

Claims (11)

  1. 回転軸の同心円上に配置された複数の翼を備え、
    前記複数の翼のそれぞれは、前記複数の翼のそれぞれの前記回転軸方向の端部として第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部が前記第2端部よりも回転方向前側に配置されており、
    前記複数の翼のそれぞれは、さらに前記複数の翼のそれぞれの前記回転軸を中心とする半径方向の端部として、外周側に位置する外周側端部及び内周側に位置する内周側端部を有し、
    前記回転軸と垂直な断面において前記複数の翼のそれぞれは、前記外周側端部の肉厚よりも前記内周側端部の肉厚の方が大きく、かつ、前記内周側端部よりも外周側で、前記回転軸を中心として翼弦線の中点を通る円よりも内周側となる位置に最も肉厚が大きくなる最大肉厚部を有し、該最大肉厚部から前記内周側端部に向かって肉厚が小さくなる形状を有し、
    前記内周側端部における前記第2端部と前記回転軸との間の距離は、前記内周側端部における前記第1端部と前記回転軸との間の距離よりも短く、
    前記外周側端部側における前記第2端部から前記第1端部にかけての肉厚の減少量が、前記内周側端部側における前記第2端部から前記第1端部にかけての肉厚の減少量以下である多翼ファン。
  2. 前記回転軸と前記外周側端部とは、前記第1端部から前記第2端部にかけて同じ距離である請求項1に記載の多翼ファン。
  3. 前記翼は、負圧面に、外周側が凹む第1段差を有する請求項1又は請求項2に記載の多翼ファン。
  4. 前記翼は、負圧面に、外周側が凹む第1段差を有し、
    該第1段差の高さが、前記第1端部から前記第2端部にかけて高くなっている請求項1又は請求項2に記載の多翼ファン。
  5. 前記翼の圧力面及び負圧面は、前記回転軸から前記外周側端部に向かうにしたがって該翼の回転方向に湾曲しており、
    前記回転軸と垂直な断面において、
    前記翼の負圧面は、異なる半径の複数の円弧で形成されており、
    前記翼の圧力面は、少なくとも1つの円弧で形成されており、
    前記翼の圧力面及び負圧面は、一方側が前記円弧に接続され、他方側が前記内周側端部に接続された直線部を有する請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の多翼ファン。
  6. 前記回転軸から同一半径の位置において、
    前記翼は、前記第2端部から前記第1端部にかけて肉厚が小さくなる請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の多翼ファン。
  7. 前記翼の前記第1端部又は前記第2端部と接続され、外周が円形状の支持板を備えた請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の多翼ファン。
  8. 前記翼は、
    前記外周側端部に、前記回転軸と垂直な断面において前記支持板の外周と同心円となる円弧面を有し、
    負圧面には、前記円弧面の内周側の端部に、内周側が凹む第2段差を有する請求項に記載の多翼ファン。
  9. 前記翼の前記外周側端部は、前記支持板の外周よりも内周側に位置する請求項又は請求項に記載の多翼ファン。
  10. 吸込口及び吹出口が形成されたケーシングと、
    該ケーシングに収納された請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の多翼ファンと、
    前記多翼ファンの回転軸に沿って延び、前記多翼ファンに対向する突出部を有し、前記多翼ファンと前記吹出口との間に配置されたディフューザーと、
    を備えた空気調和機。
  11. 前記多翼ファンは、クロスフローファンであり、
    前記吸込口から前記吹出口に至る前記ケーシング内の風路を吸込側風路と吹出側風路とに区画するスタビライザーを備え、
    前記突出部は前記スタビライザーの端部である請求項10に記載の空気調和機。
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