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JP6624519B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトルに関する。
例えば特許文献1,2には、ハイブリッド自動車などの電動車両のコンバータに利用される磁性部品であるリアクトルが開示されている。特許文献1,2のリアクトルは、一対の巻回部を有するコイル、一部が巻回部の内部に配置される磁性コア、およびコイルと磁性コアとの間の絶縁を確保するボビン(絶縁介在部材)を備える。
特開2012−253289号公報 特開2013−4531号公報
近年の電動車両の発達に伴い、リアクトルの性能の向上が求められている。例えば、リアクトルの放熱性を高めることで、リアクトルに熱が籠ることによるリアクトルの磁気特性の変化を抑制することが求められている。また、リアクトルには、小型で磁気特性に優れることが求められている。このような要請に応えるべく、リアクトルの構成の再検討が行なわれている。
そこで、本開示は、放熱性に優れるリアクトルを提供することを目的の一つとする。また、本開示は、小型で磁気特性に優れるリアクトルを提供することを目的の一つとする。
本開示に係るリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内部に配置される内側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部と前記内側コア部との間の絶縁を確保する内側介在部材と、を備えるリアクトルであって、
前記内側介在部材は、その内周面側が凹むことで厚みが薄くなった薄肉部と、前記薄肉部よりも厚みが厚くなった厚肉部と、を備え、
前記内側コア部は、前記内側介在部材に対向する外周面に、前記薄肉部の内周面形状に沿った形状を有するコア側凸部を備え、
前記薄肉部の厚さが0.2mm以上1.0mm以下、前記厚肉部の厚さが1.1mm以上2.5mm以下で、
前記内側コア部と前記内側介在部材とが実質的に密着し、さらに前記内側介在部材と前記巻回部とが実質的に密着している。
上記リアクトルは、放熱性に優れる。また、上記リアクトルは、小型で磁気特性に優れる。
実施形態1に示す一対の巻回部を有するコイルを備えるリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1に示すリアクトルの組合体の分解斜視図である。 図1のIII−III断面図と、その部分拡大図である。 図3とは別の介在側凹部を備える内側介在部材と、その内外に配置される内側コア部および巻回部の位置関係を示す部分拡大図である。 実施形態1に示す内側コア部の概略斜視図である。 変形例1−1に示す内側コア部の概略斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。
内側介在部材は、射出成形によって形成されることが多い。射出成形品の寸法は、内側介在部材の厚みが薄くなるとバラツキ易い。そのため、従来は、内側介在部材の厚みを一定以上(例えば2.5mm以上)としたり、特許文献1,2に記載のように、内側介在部材にリブを設けるなどして、内側介在部材の寸法精度を上げることが行なわれている。しかし、このような構成では、巻回部と内側コア部の距離が大きくなってしまう。そのため、内側コア部から巻回部への放熱性には制約があり、巻回部の断面積を一定とした場合に、巻回部の内部に配置される内側コア部の磁路断面積を一定以上大きくすることができない。本願発明者らは、これらの点に鑑みて、以下に示す実施形態に係るリアクトルを完成させた。
<1>実施形態に係るリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内部に配置される内側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部と前記内側コア部との間の絶縁を確保する内側介在部材と、を備えるリアクトルであって、
前記内側介在部材は、その内周面側が凹むことで厚みが薄くなった薄肉部と、前記薄肉部よりも厚みが厚くなった厚肉部と、を備え、
前記内側コア部は、前記内側介在部材に対向する外周面に、前記薄肉部の内周面形状に沿った形状を有するコア側凸部を備え、
前記薄肉部の厚さが0.2mm以上1.0mm以下、前記厚肉部の厚さが1.1mm以上2.5mm以下で、
前記内側コア部と前記内側介在部材とが実質的に密着し、さらに前記内側介在部材と前記巻回部とが実質的に密着している。
金型内に樹脂を注入する射出成形で内側介在部材を作製する場合、金型の隙間が広い箇所に注入された樹脂が厚肉部、金型の隙間が狭い箇所に注入された樹脂が薄肉部となる。金型の隙間が広い部分は、金型の隙間全体に樹脂を素早く行き渡らせる機能を果たす。そのため、従来よりも厚みが薄い薄肉部を備えていても、所定厚さ以上の厚肉部を備える内側介在部材は、設計寸法通りに作製し易い。内側コア部と内側介在部材、および内側介在部材とコイルの巻回部を実質的に密着させるには、樹脂成形や圧入などの手法を用いることになる。いずれの場合であっても、内側介在部材が設計寸法通りに作製できることで、三者を実質的に密着した状態とすることができる。ここで、樹脂成形や圧入を行なう場合、内側コア部と内側介在部材の界面や内側介在部材と巻回部の界面の一部に離隔箇所が形成されることがある。そこで、各界面の一部に離隔箇所があっても、各界面全体に占める離隔箇所の総面積が小さければ(例えば、40%以下、あるいは20%以下であれば)、三者は実質的に密着していると見做す。
内側介在部材が従来よりも厚みの薄い薄肉部を備えることで、内側コア部から巻回部までの距離を小さくでき、内側コア部から巻回部への放熱性を向上させることができる。しかも、内側コア部と内側介在部材、および内側介在部材と巻回部が密着しているため、三者の間の熱伝導性が良好で、内側コア部から巻回部への放熱性を向上させることができる。特に、実施形態のリアクトルでは、薄肉部の凹み(以下、介在側凹部と呼ぶ場合がある)に、内側コア部のコア側凸部が配置されているため、コア側凸部から巻回部までの放熱距離が短く、その結果、リアクトルの放熱性を向上させることができる。
また、内側介在部材が従来よりも厚みの薄い薄肉部を備えることで、巻回部を大きくすること無く、巻回部内の内側コア部の磁路断面積を大きくすることができる。特に、実施形態のリアクトルでは、内側介在部材の介在側凹部に、内側コア部のコア側凸部が配置されることで、内側コア部の磁路断面積が大きくなっている。そのため、巻回部の大きさを変えることなく、介在側凹部を有さない従来の内側介在部材を用いたリアクトルよりも内側コア部の磁路断面積を大きくできる。
さらに、実施形態の構成には、巻回部の内周に密着する内側介在部材によってリアクトルの使用に伴う巻回部の伸縮を抑制できるという利点や、内側コア部の外周に密着する内側介在部材によって内側コア部の磁歪振動を抑制できるという利点がある。
<2>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記内側介在部材が、前記巻回部の内部にモールドされた樹脂によって構成されている形態を挙げることができる。
巻回部を金型内に配置し、巻回部の内部に樹脂をモールドして内側介在部材を形成する場合、巻回部とその内部に配置される金型の中子との隙間が広い箇所に注入された樹脂が厚肉部、金型の隙間が狭い箇所に注入された樹脂が薄肉部となる。巻回部に樹脂モールドして内側介在部材を形成することで、巻回部と内側介在部材とを確実に密着させることができる。また、巻回部と内側介在部材とを一体に形成できるため、巻回部と内側介在部材との組付けの手間を低減でき、リアクトルの生産性を向上させることができる。
<3>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記内側コア部が、軟磁性粉末と樹脂とを含む複合材料で構成される形態を挙げることができる。
上記構成とすることで、内側介在部材と内側コア部とを確実に密着させることができる。特に、巻回部の内部に内側介在部材が樹脂モールドされたモールドコイルを利用する場合、モールドコイルの内部に複合材料を充填するだけで、モールドコイルの内部に内側コア部を形成することができるため、リアクトルの生産性を向上させることができる。
<4>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記薄肉部の厚さと前記厚肉部の厚さとの差が0.2mm以上である形態を挙げることができる。
薄肉部と厚肉部との差を0.2mm以上とすることで、薄肉部に対応する金型の狭小箇所への樹脂の充填性をより十分に確保しつつ、内側介在部材の寸法のバラツキを小さくすることができる。
<5>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記薄肉部の厚さが0.2mm以上0.7mm以下、前記厚肉部の厚さが1.1mm以上2.0mm以下である形態を挙げることができる。
薄肉部の厚さを上記範囲とすることで、巻回部と内側コア部のコア側凸部との間の距離を十分に短くでき、リアクトルの放熱性をより向上させることができる。また、厚肉部の厚さを上記範囲とすることで、内側介在部材の寸法のバラツキをより一層、小さくすることができる。
<6>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記厚肉部と前記薄肉部は、前記内側介在部材の周方向に分散して複数存在する形態を挙げることができる。
上記構成を備える内側介在部材を作製する金型では、樹脂を注入する際に金型の隙間全体に樹脂が行き渡り易く、寸法のバラツキが小さい内側介在部材を作製し易い。つまり、上記構成を備える内側介在部材は、その寸法のバラツキが小さい内側介在部材であって、リアクトルの放熱性と磁気特性を向上させることができる。特に、金型における樹脂を注入する隙間の周方向に隙間が狭い部分と隙間が広い部分が交互に並んだ状態となっていれば、より一層、金型の隙間全体に樹脂が行き渡り易くなる。このような金型であれば、厚肉部と薄肉部とが内側介在部材の周方向に交互に並んだ内側介在部材を、寸法精度良く作製することができる。
<7>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
少なくとも一部の前記厚肉部は、前記巻回部の軸方向における前記内側介在部材の端面に達している形態を挙げることができる。
射出成形で内側介在部材を作製する場合、金型における内側介在部材の端面となる位置から樹脂を注入することが多い。この場合、内側介在部材の端面が樹脂の入口となるため、厚肉部に対応する大きな隙間がその樹脂の入口にあると、内側介在部材の成形性が向上する。ここで、内側介在部材の端面に達する厚肉部を備える内側介在部材を作製する場合、樹脂の入口に、厚肉部に対応する隙間が広くなった部分が形成される。そのため、上記構成の内側介在部材は、成形性に優れ、薄肉部の厚みが薄くても精度良く作製することができる。
<8>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記内側介在部材の外周面は、前記巻回部の内周面形状に沿った形状である形態を挙げることができる。
内側介在部材の外周面が巻回部の内周面形状に沿った形状であれば、内側介在部材と巻回部との間に隙間がほぼ無くなり、内側介在部材の内部にある内側コア部から巻回部までの距離を小さくし易い。その結果、リアクトルの放熱性と磁気特性を向上させ易い。
<9>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記薄肉部から前記厚肉部に向かって徐々に前記内側介在部材の厚みが増す形態を挙げることができる。
内側介在部材の厚みが薄肉部から厚肉部に向かって徐々に増す形態とすることで、内側介在部材の成形性を向上させることができる。厚みが薄肉部から厚肉部に向かって徐々に増す構成には、例えば薄肉部から厚肉部に向かって曲面で構成されていたり、傾斜面で構成されていたりすることが挙げられる。上記構成によって内側介在部材の成形性が向上するのは、内側介在部材を射出成形する際、金型における厚肉部となる部分に注入された樹脂が、薄肉部となる部分に向って流れ込み易くなるからである。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本願発明のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本願発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
<実施形態1>
≪全体構成≫
図1に示すリアクトル1は、コイル2と磁性コア3と絶縁介在部材4とを組み合わせた組合体10を備える。このリアクトル1の特徴の一つとして、絶縁介在部材4の一部(後述する図2〜図4の内側介在部材41)の形状が従来と異なることを挙げることができる。まずリアクトル1の各構成を図1,2に基づいて簡単に説明した後、内側介在部材41の形状や、内側介在部材41と、その内外に配置される磁性コア3および巻回部2A,2Bとの関係について図3〜図6を参照して詳しく説明する。
≪コイル≫
本実施形態におけるコイル2は、並列された一対の巻回部2A,2Bと、両巻回部2A,2Bを連結する連結部と、を備える。コイル2の両端部2a,2bは、巻回部2A,2Bから引き出されて、図示しない端子部材に接続される。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置が接続される。本例のコイル2に備わる各巻回部2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で概略角筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列されている。各巻回部2A,2Bで巻数や巻線の断面積が異なっても良い。また、本例の連結部は、巻回部2A,2Bを繋ぐ巻線をフラットワイズ曲げすることで形成されており、後述する連結部被覆部71に覆われ、外部から見えないようになっている。
巻回部2A,2Bを含むコイル2は、銅やアルミニウム、マグネシウム、あるいはその合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線によって構成することができる。本実施形態では、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線をエッジワイズ巻きにすることで、各巻回部2A,2Bを形成している。
本例のコイル2は、図2に示すように、絶縁性樹脂で構成されるコイルモールド部7を備える形態で用いられる。コイルモールド部7の一部は、後述する絶縁介在部材4として機能する。
≪磁性コア≫
磁性コア3は、巻回部2A,2Bの外側に配置される外側コア部32(図1参照)と、巻回部2A,2Bの内部に配置される内側コア部31(図3参照)と、に分けることができる。本例では、外側コア部32と内側コア部31とは一体に繋がっている。
外側コア部32は、ギャップ部42gによって巻回部2A,2Bの並列方向に分断されている。ギャップ部42gは、後述する端面介在部材42,42の一部で構成されている。ここで、ギャップ部42gは、外側コア部32を連結箇所のない複数のコア片に分断するものに限定されるわけではなく、外側コア部32の磁路の主要部を分断できる構成であれば良い。つまり、外側コア部32における磁路に影響の無いところには、ギャップ部42gは無くても構わない。例えばギャップ部42gは、巻回部2A,2Bの軸方向における外側コア部32の端面に到達しない長さであっても、磁路となる部分にギャップ部42gが介在されていれば良い。なお、本例の構成ではギャップ部42gを設けているが、ギャップ部42gは無くても構わない。
磁性コア3は、軟磁性粉末と樹脂とを含む複合材料で構成されている。軟磁性粉末は、鉄などの鉄族金属やその合金(Fe−Si合金、Fe−Si−Al合金、Fe−Ni合金など)などで構成される磁性粒子の集合体である。磁性粒子の表面には、リン酸塩などで構成される絶縁被覆が形成されていても良い。また、樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂や、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ナイロン6、ナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂などを利用できる。この磁性コア3は、後述するリアクトルの製造方法に示すように、ケース6にコイル2を収納した後、ケース6の内部に複合材料を充填することで形成される。そのため、磁性コア3の外側コア部32は、ケース6の内周面に接合している。
複合材料における軟磁性粉末の含有量は、複合材料を100%とするとき、50体積%以上80体積%以下が挙げられる。磁性体粉末が50体積%以上であることで、磁性成分の割合が十分に高いため、飽和磁束密度を高め易い。磁性体粉末が80体積%以下であると、磁性体粉末と樹脂との混合物の流動性が高く、成形性に優れた複合材料とすることができる。磁性体粉末の含有量の下限は、60体積%以上とすることが挙げられる。また、磁性体粉末の含有量の上限は、75体積%以下、更に70体積%以下とすることが挙げられる。
≪絶縁介在部材≫
絶縁介在部材4は、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する部材である。本例では、絶縁介在部材4は、巻回部2A,2Bに樹脂をモールドすることで形成されるコイルモールド部7の一部で構成される。コイルモールド部7は、絶縁介在部材4と、巻回部2A,2Bの外周側の曲げの角部の位置で各ターンを一体化するターン被覆部70と、巻回部2A,2Bの連結部(図示せず)を覆う連結部被覆部71と、を備える。
コイルモールド部7の一部で構成される絶縁介在部材4は、一対の内側介在部材41,41と、一対の端面介在部材42,42と、を備える。内側介在部材41は、巻回部2A(2B)の内部に形成され、巻回部2A(2B)の内周面と内側コア部31(図3)の外周面との間に介在される。端面介在部材42は、巻回部2A,2Bの軸方向の一端面(他端面)に配置され、巻回部2A,2Bの端面と外側コア部32との間に介在される。
端面介在部材42における二点鎖線(図2)の内側は、内側介在部材41,41である。そのため、端面介在部材42には、内側介在部材41の内部に形成される貫通孔41hが開口している。貫通孔41hの開口部は、内側介在部材41の内部に内側コア部31となる複合材料を導入するための入口となる。貫通孔41hを構成する内側介在部材41の内周面は凹凸形状に形成されている。この点については、図3,4を参照して後ほど説明する。
端面介在部材42は、巻回部2A,2Bの軸方向にコイル2から離れる側に向って突出する枠状に形成されている。その枠状の端面介在部材42の外側面(巻回部2A,2Bの並列方向の面)420は、後述するケース6のコア対向部61A,61Bの縁部600に当接する。
端面介在部材42はさらに、一対の貫通孔41h,41hの間に設けられるギャップ部42gを備える。ギャップ部42gは、巻回部2A,2Bの軸方向におけるコイル2から離れる側に向って突出する板状部材である。ギャップ部42gは、既に述べたように、外側コア部32の位置にギャップを形成する。ギャップ部42gの厚さを調整することで、磁性コア3の磁気特性を調整することができる。ギャップ部42gによる磁気特性の調整が必要ない場合、ギャップ部42gは設けなくて良い。
上記構成を備える絶縁介在部材4は、例えば、PPS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったPA樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂で構成することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂などで絶縁介在部材4を形成することができる。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、絶縁介在部材4の放熱性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
≪ケース≫
ケース6は、図2に示すように、底板部60と側壁部61とで構成されている。底板部60と側壁部61とは一体に形成しても良いし、別々に用意した底板部60と側壁部61とを連結しても良い。ケース6の材料としては、例えばアルミニウムやその合金、マグネシウムやその合金などの非磁性金属、あるいは樹脂などを利用することができる。底板部60と側壁部61とを別体とするのであれば、両者60,61の材料を異ならせることもできる。例えば、底板部60を非磁性金属、側壁を樹脂とする、あるいはその逆とすることが挙げられる。
底板部60は、巻回部2A,2Bが載置されるコイル載置部60bと、コイル載置部60bよりも高く、外側コア部32(図1)の底面に接触するコア接触部60sを備える。コイル載置部60bは、後述する側壁部61の連結部61C,61Dと一体になっており、コア接触部60sは、後述する側壁部61のコア対向部61A,61Bと一体になっている。
側壁部61は、外側コア部32(図1)の外周面に対向する一対のコア対向部61A,61Bと、これらコア対向部61A,61Bを繋ぐ一対の連結部61C,61Dとで構成されている。連結部61C,61Dは、コア対向部61A,61Bを連結して側壁部61の剛性を向上させるためにあり、その高さは、巻回部2A,2Bの下方側の曲げ角部を覆う程度しかない。そのため、図1に示すように、巻回部2Aにおける並列方向の外側面、および巻回部2Bにおける並列方向の外側面は、ケース6の外部に露出する。つまり、本例のケース6の側壁部61は、巻回部2A,2Bの並列方向の外側面に対応する部分を切欠くことで形成され、当該外側面をケース6の外方に露出させる切欠き部61Eを備える形状と言い換えることもできる。
図2に示すように、コア対向部61A,61Bは、上面視したときに略C字状に形成されている。具体的には、コア対向部61A,61Bは、外側コア部32(図1)の端面(コイル2とは反対側の端面)を覆う端面カバー部61eと、外側コア部32の側面を覆う一対のサイドカバー部61sと、がC字状に繋がることで形成されている。サイドカバー部61sの外表面は、巻回部2A,2Bの外側面とほぼ面一になっている。サイドカバー部61sは、コイル2側の縁部近傍の厚みが薄くなることで形成される縁部600を備えている。この縁部600は、図1に示すように、端面介在部材42の外側面420(図2)に係合し、ケース6におけるコイル2の位置を決める。縁部600と外側面420とのオーバーラップ長を長くすることで、後述するリアクトルの製造方法において、端面介在部材42,42と側壁部61のコア対向部61A,61Bとの隙間から複合材料が漏れることを抑制できる。
≪内側介在部材と、内側コア部および巻回部との関係≫
図3は、図1における巻回部2A,2Bの軸方向に直交するIII−III断面図である。この図3では、コイル2の端部2a,2bの図示を省略している。また、図3では、各部材の形状を誇張して示している。
図3の丸囲み拡大図に示すように、内側介在部材41は、その内周面410に複数の介在側凹部411が形成されている。内側介在部材41は、介在側凹部411により内周面410が凹むことで厚みが薄くなった薄肉部41aと、薄肉部41aよりも厚みが厚くなった厚肉部41bとを備える。
介在側凹部411の延伸方向(図3の紙面奥行き方向であって、巻回部2A,2Bの軸方向に同じ)に直交する断面における介在側凹部411の内周面形状は特に限定されない。例えば、図3に示すように、介在側凹部411の内周面形状は、半円弧状とすることもできるし、図4に示すように概略矩形状とすることもできる。その他、介在側凹部411の内周面形状は、V溝形状や蟻溝形状としても良い。
薄肉部41aの厚さt1は0.2mm以上1.0mm以下、厚肉部41bの厚さt2は1.1mm以上2.5mm以下とする。ここで、薄肉部41aの厚さt1とは、図3,4に示すように、介在側凹部411の最も深い位置に対応する部分の厚さ、即ち薄肉部41aにおける最小厚さのことである。薄肉部41aの厚さt1は、従来の均一な厚さの内側介在部材の厚さ(例えば、2.5mm)よりも明らかに薄い。また、厚肉部41bの厚さt2とは、介在側凹部411が存在しない部分における最大厚さのことである。
上記構成を備える内側介在部材41を巻回部2A,2Bの内部に射出成形で作製する場合、射出成形の金型の隙間が広い箇所に注入された樹脂が厚肉部41b、金型の隙間が狭い箇所に注入された樹脂が薄肉部41aとなる。金型の隙間が広い部分は、金型の隙間全体に樹脂を素早く行き渡らせる機能を果たす。そのため、従来よりも厚みが薄い薄肉部41aを備えていても、所定厚さ以上の厚肉部41bを備える内側介在部材41は、設計寸法通りに作製し易く、巻回部2A,2Bの内周に内側介在部材41を実質的に密着した状態にできる。内側介在部材41が従来よりも厚みの薄い薄肉部41aを備えることで、内側コア部31から巻回部2A,2Bまでの距離を小さくでき、内側コア部31から巻回部2A,2Bへの放熱性を向上させることができる。
内側介在部材41の成形性を考慮し、複数の介在側凹部411は、内側介在部材41の内周面410の周方向に分散して存在することが好ましい。この構成は言い換えれば、厚肉部41bと薄肉部41aとが、内側介在部材41の周方向に分散して複数存在する構成である。この内側介在部材41を作製する金型では、金型における樹脂を注入する隙間の周方向に隙間が狭い部分と隙間が広い部分が交互に並んだ状態になっている。このような金型であれば、樹脂を注入する際に金型の隙間全体に樹脂が行き渡り易く、寸法のバラツキが小さい内側介在部材41を作製し易い。特に、本例のように、薄肉部41aと厚肉部41bが内側介在部材41の軸方向に沿った構成であれば、成形時の金型内への樹脂の充填が一層容易である。
また、内側介在部材41の成形性を考慮し、少なくとも一部の厚肉部41bが、巻回部2A,2Bの軸方向における内側介在部材41の端面に達していることが好ましい。全部の厚肉部41bが、図2に示すように内側介在部材41の端面に達していることが好ましい。射出成形で内側介在部材41を作製する場合、金型における内側介在部材41の端面となる位置から樹脂を注入することが多い。この場合、樹脂の入口となる位置の金型の隙間が大きいと、内側介在部材41の成形性が向上する。つまり、内側介在部材41の端面に達する厚肉部41bを備える内側介在部材41は、成形性に優れ、薄肉部41aの厚みが薄くても精度良く作製することができる。
一方、上記内側介在部材41の内部(貫通孔41h)に配置される内側コア部31は、貫通孔41hに複合材料を導入することで作製することができる。内側コア31は、その外周面(コア外周面319)に形成されるコア側凸部311を備える(図5を合わせて参照)。コア側凸部311は、内側介在部材41の内周面410に形成される介在側凹部411に対応する形状を備える。既に述べたように、介在側凹部411が形成される内側介在部材41の薄肉部41aは、従来の厚さが均一な内側介在部材よりも薄い。そのため、介在側凹部411に配置されるコア側凸部311を備える内側コア部31の磁路断面積は、コア側凸部311の分だけ、確実に従来の内側コア部よりも大きくなる。また、介在側凹部411に配置されるコア側凸部311は、その他の部分よりも巻回部2A,2Bまでの距離が短いため、コア側凸部311から巻回部2A,2Bへ放熱し易い。
内側介在部材41の外周面419は、巻回部2A,2Bの内周面形状に沿った形状とすることが好ましい。そうすることで、内側介在部材41と巻回部2A,2Bとの間に隙間がほぼ無くなり、内側コア部31から巻回部2A,2Bまでの距離を小さくできる。その結果、内側コア部31から巻回部2A,2Bへの放熱性を向上させることができ、かつ内側コア部31の磁路断面積を大きくできる。
[より好ましい構成]
厚肉部41bに対応する金型の隙間が広い部分が、内側介在部材41の成形性を良好にすることを考慮して、薄肉部41aの厚さt1と厚肉部41bの厚さt2との差(厚さt2−厚さt1)を0.2mm以上とすることが好ましい。薄肉部41aと厚肉部41bを具体的な数値で規定するなら、薄肉部41aの厚さt1が0.2mm以上0.7mm以下、厚肉部41bの厚さt2が1.1mm以上2.0mm以下とすることが好ましく、薄肉部41aの厚さt1が0.2mm以上0.5mm以下、厚肉部41bの厚さt2が1.1mm以上2.0mm以下とすることがより好ましい。
薄肉部41aから厚肉部41bに向って徐々に内側介在部材41の厚みが増す形態とすることで、内側介在部材41の成形性を向上させることができる。内側介在部材41を射出成形する際、金型における厚肉部41bとなる部分に注入された樹脂が、薄肉部41aとなる部分に流れ込み易くなるからである。上記形態の具体例として、例えば、図3,4に示すように、薄肉部41aの幅方向縁部(厚肉部41bがある方向の縁部)を、内側介在部材41の外方側に凹となる丸みを帯びた形状とすることが挙げられる。さらに、厚肉部41bの幅方向縁部(薄肉部41aがある方向の縁部)を、内側介在部材41の外方側に凸となる丸みを帯びた形状とすることも好ましい。上記幅方向縁部は円弧状とすることができ、その場合、円弧の曲率半径は0.05mm以上20mm以下、更には0.1mm以上10mm以下とすることができる。円弧の曲率半径が大きいと、図3に示すように薄肉部41aの幅方向縁部と厚肉部41bの幅方向縁部とが繋がったようになり、内側介在部材41の内周面410が波形形状となる。円弧の曲率半径が小さいと、図4に示すように、内側介在部材41の内周面410は、角が丸い矩形溝状の介在側凹部411が並んだ形状となる。その他、角が丸いV字溝状の介在側凹部411が並んだ形状としても構わない。
≪リアクトルの製造方法≫
実施形態1のリアクトル1を製造するには、図2に示すように、コイルモールド部7を有するコイル2とケース6とを用意する。そして、ケース6の内部にコイル2を挿入する(配置工程)。
ケース6にコイル2を挿入することで、コア対向部61A(61B)の内周面と、端面介在部材42との間に空間が形成される。この空間の上方から複合材料を充填する(充填工程)。当該空間からケース6内に充填された複合材料は、コア対向部61A(61B)と端面介在部材42との間に溜まって外側コア部32(図1)を形成すると共に、貫通孔41hを介して巻回部2A,2Bの内部に流れ込んで内側コア部31(図3)を形成する。ここで、コア対向部61A(61B)の薄肉に形成された縁部600が端面介在部材42の外側面420を覆っているため、端面介在部材42の外側面420の位置からケース6の外側に複合材料が漏れることが抑制される。
上記製造方法によれば、ケース6の内部にコイル2を配置し、複合材料をケース6内に充填するだけで、リアクトル1を作製することができる。そのため、リアクトル1の生産性を向上させることができる。また、コイルモールド部7の一部である端面介在部材42に、磁性コア3の磁気特性を調整するギャップ部42gを形成することで、別途ギャップ材を用意する手間、ギャップ材を配置する手間を低減することができる。
<変形例1−1>
実施形態1では、厚肉部41bが巻回部2A,2Bの軸方向の一端面から他端面に達する一連の突条であった。これに対して、巻回部2A,2Bの一端面に達する厚肉部41bと、巻回部2A,2Bの他端面に達する厚肉部41bと、が内側介在部材41の周方向にズレた構成とすることもできる。この場合も、巻回部2A,2Bの内側に内側介在部材41を形成する際、巻回部2A,2Bの両端面側から樹脂を充填する場合、樹脂の入口が広くなるので、内側介在部材41を寸法精度良く作製することができる。
上記内側介在部材41に複合材料を導入して内側コア部31を作製すれば、図6に示すような内側コア部31が形成される。図6の内側コア部31は、内側コア部31の軸方向の一端側のコア側凸部311と、他端側のコア側凸部311とが、内側コア部31の周方向にズレた構成を備える。コア側凸部311は、内側介在部材41の薄肉部41aに入り込んだ複合材料で構成される。
<変形例1−2>
磁性コア3の分割状態は、実施形態1の例示に限定されるわけではない。例えば、コイルモールド部7を備えるコイル2の内部に複合材料を充填し、内側介在部材41の内部に内側コア部31を形成した組物を作製する。そして、その組物に、組物とは別に用意した外側コア部32を組み合わせてリアクトル1を完成させても良い。この場合、外側コア部32は、複合材料の成形体であっても良いし、軟磁性粉末を加圧成形してなる圧粉成形体であっても良い。
<変形例1−3>
実施形態1のケース6は無くても構わない。例えば、コイルモールド部7を有するコイル2を金型内に配置し、磁性コア3となる複合材料を金型内に充填する。そして、複合材料の樹脂が硬化したら、金型から組合体10を取り出し、リアクトル1とすると良い。
<実施形態2>
実施形態1では、コイル2が一対の巻回部2A,2Bを備える形態を説明した。これに対して、一つの巻回部を有するコイルを備えるリアクトルにおいても、実施形態1と同様の構成を採用することができる。
一つの巻回部を有するコイルを利用する場合、コイルに樹脂をモールドし、コイルに一体化した内側介在部材と端面介在部材を備えるモールドコイル体を作製する。内側介在部材は、実施形態1と同様に、薄肉部と厚肉部とを備えるように樹脂をモールドする。そのモールドコイル体をケース内に配置し、複合材料をケース内に充填する。この場合、ケースに充填された複合材料のうち、内側介在部材の内部に導入された樹脂が内側コア部となり、巻回部の外側に回り込んだ樹脂が外側コア部になる。
<用途>
実施形態のリアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった電動車両に搭載される双方向DC−DCコンバータなどの電力変換装置に利用することができる。
1 リアクトル
10 組合体
2 コイル
2A,2B 巻回部 2a,2b 端部
3 磁性コア
31 内側コア部 32 外側コア部 311 コア側凸部
319 コア外周面
4 絶縁介在部材
41 内側介在部材 41h 貫通孔
410 内周面 411 介在側凹部 419 外周面
41a 薄肉部 41b 厚肉部
42 端面介在部材 42g ギャップ部 420 外側面
6 ケース
60 底板部 600 縁部
60b コイル載置部 60s コア接触部 600 縁部
61 側壁部 61A,61B コア対向部 61C,61D 連結部
61E 切欠き部 61e 端面カバー部 61s サイドカバー部
7 コイルモールド部
70 ターン被覆部 71 連結部被覆部

Claims (9)

  1. 巻回部を有するコイルと、
    前記巻回部の内部に配置される内側コア部を有する磁性コアと、
    前記巻回部と前記内側コア部との間の絶縁を確保する内側介在部材と、を備えるリアクトルであって、
    前記内側介在部材は、その内周面側が凹むことで厚みが薄くなった薄肉部と、前記薄肉部よりも厚みが厚くなった厚肉部と、を備え、
    前記内側コア部は、前記内側介在部材に対向する外周面に、前記薄肉部の内周面形状に沿った形状を有するコア側凸部を備え、
    前記薄肉部の厚さが0.2mm以上1.0mm以下、前記厚肉部の厚さが1.1mm以上2.5mm以下で、
    前記内側コア部と前記内側介在部材とが実質的に密着し、さらに前記内側介在部材と前記巻回部とが実質的に密着しているリアクトル。
  2. 前記内側介在部材が、前記巻回部の内部にモールドされた樹脂によって構成されている請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記内側コア部が、軟磁性粉末と樹脂とを含む複合材料で構成される請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記薄肉部の厚さと前記厚肉部の厚さとの差が0.2mm以上である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
  5. 前記薄肉部の厚さが0.2mm以上0.7mm以下、前記厚肉部の厚さが1.1mm以上2.0mm以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記厚肉部と前記薄肉部は、前記内側介在部材の周方向に分散して複数存在する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 少なくとも一部の前記厚肉部は、前記巻回部の軸方向における前記内側介在部材の端面に達している請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のリアクトル。
  8. 前記内側介在部材の外周面は、前記巻回部の内周面に沿った形状である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリアクトル。
  9. 前記薄肉部から前記厚肉部に向かって徐々に前記内側介在部材の厚みが増す請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のリアクトル。
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