JP6613612B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
一方、スロットル弁の個体ばらつきや低圧EGRガスによるデポジット付着などの影響を受けて、この対応関係が変化することもある。したがって、吸入空気量の制御性を高めるためには、スロットル開度と開口面積との対応関係を適宜補正,学習することが望まれる。
つまり、前記補正部は、前記上流圧と前記下流圧とが近い場合(前記圧力比,前記第二圧力比が1に近い場合)には、それ以外の場合(前記圧力比,前記第二圧力比が1から離れている場合)よりも遅い速度で前記開度を補正することが好ましい。
前記流量相関値には、前記目標流量と前記実流量との差(流量差)や、前記目標流量と前記実流量との比(流量比)が含まれる。つまり、前記補正部は、前記目標流量と前記実流量との差が所定差以上である場合や、前記目標流量に対する前記実流量の比が1を含む所定範囲外にある場合に、前記補正を実施することが好ましい。
例えば、前記圧力比(又は前記第二圧力比)が1に近い場合には前記学習を停止し、前記圧力比(又は前記第二圧力比)が1から離れている場合に前記学習を実施することが好ましい。
(5)前記学習が、前記補正よりも遅い速度で実施されることが好ましい。つまり、前記学習部は、前記補正部による補正速度よりも遅い学習速度で前記学習を実施することが好ましい。前記学習部における単位時間当たりの学習量を、前記補正部における単位時間当たりの前記補正量よりも小さくすることが好ましい。
図1は、車両に搭載されるエンジン10及びこれを制御するエンジン制御装置8を示す図である。エンジン10の吸気通路11にはスロットル弁13が介装され、その上流側には吸気流量Qを検出するエアフローセンサー14が設けられる。また、スロットル弁13の下流側には、インマニ圧P2(インマニ12の圧力)を検出するインマニ圧センサー15が設けられる。図1中の符号16〜18はそれぞれ、アクセル開度Acを検出するアクセル開度センサー16,大気圧P1を検出する大気圧センサー17,エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサー18である。上記のセンサー14〜18で検出された情報は、エンジン制御装置8に伝達される。
算出部1は、車両に要求されるトルクや出力に応じて、スロットル開度θの制御目標値である目標スロットル開度θthを算出するものである。ここでは、スロットル弁13を通過させたい吸気量の目標値である目標吸気流量Qthが算出されるとともに、スロットル弁13の上流圧と下流圧との関係を表す圧力相関値が算出される。また、圧力相関値に基づいて、スロットル弁13を通過する吸気の流速に相当する流速相当値Vが算出される。さらに、目標吸気流量Qthと流速相当値Vとに基づいて、スロットル弁13における開口面積Sの目標値である目標開口面積Sthが算出される。そして、目標開口面積Sthに基づいて目標スロットル開度θthが算出される。ここで算出された目標スロットル開度θthの情報は、制御部2に伝達される。
制御部2は、算出部1で算出された目標スロットル開度θthに対応する目標開度電圧の制御信号をスロットル弁13に出力するものである。目標スロットル開度θthと目標開度電圧との関係は、スロットル弁13の特性に応じて、数式やマップ,グラフとして制御部2に予め設定されている。実際のスロットル開度θが目標スロットル開度θthに一致するように制御されると、理論上はスロットル弁13を通過する吸気流量Qが目標吸気流量Qthに一致することになる。一方、スロットル弁13の個体ばらつきなどにより、吸気流量Qと目標吸気流量Qthとが一致せず、目標吸気流量Qthに対する吸気流量Qの偏差が残留する場合がある。このような偏差は、第二算出部3で算出される。
第二算出部3は、スロットル弁13を通過する吸気の目標流量と実流量との相違量に応じた値を持つ流量相関値を算出するものである。流量相関値は、目標流量と実流量とがどの程度ずれているのかを表すパラメーターであり、例えば目標流量と実流量との差(流量差)や、目標流量と実流量との比(流量比)がこれに含まれる。本実施形態では、目標吸気流量Qthを目標流量とし、エアフローセンサー14で検出された吸気流量Qを実流量として、目標吸気流量Qthから吸気流量Qを減じた値を「流量差D」と定義する(D=Qth-Q)。流量差Dは、流量相関値の一例である。ここで算出された流量差Dの情報は、補正部4に伝達される。
補正部4は、スロットル弁13を通過する吸気の目標流量と実流量とに基づき、スロットル開度θを補正するものである。ここでは、例えば流量相関値に基づいてスロットル開度θが補正される。本実施形態では、流量差Dの絶対値が所定値Dth以上(所定量以上)である場合に、スロットル開度θが補正される。このとき、流量差Dが正の場合(吸気流量Qが目標吸気流量Qthよりも所定値Dth以上小さい場合)には、スロットル開度θが増加補正され、流量差Dが負の場合(吸気流量Qが目標吸気流量Qthよりも所定値Dth以上大きい場合)には、スロットル開度θが減少補正される。
学習部5は、補正部4で設定された補正量を、図3(A)に示すような開度・開口面積マップに反映させる学習を実施するものである。ここでは、補正部4によるスロットル開度θの補正が実施された後、補正量が安定していることを条件として、スロットル開度θの学習が実施される。本実施形態では、流量差Dがほぼゼロとなり、その状態が所定時間以上継続した状態であって、合計補正量Xが所定補正量Xth以上である場合に、学習が実施される。
また、上記の通り、学習部5は、圧力相関値が1に近い値を持つ場合に(圧力比Rが所定圧力比Rth未満である場合に)、補正部4での補正量を対応関係に反映させる学習を実施し、圧力相関値が1から離れた値を持つ場合に(圧力比Rが所定圧力比Rth以上である場合に)、学習を停止する機能を持つ。
スロットル開度制御の手順を図4に例示する。このフローチャートに示された制御は、エンジン制御装置8にて所定周期で繰り返し実行される。算出部1では、車両の要求出力に基づいて目標吸気流量Qthが算出され(ステップA1)、大気圧P1に対するインマニ圧P2の比率が圧力比Rとして算出される(ステップA2)。また、圧力比Rから流速相当値Vが算出され、その流速相当値Vと目標吸気流量Qthとに基づいて目標開口面積Sthが算出される(ステップA3)。その後、開度・開口面積マップに基づき、目標開口面積Sthに対応する目標スロットル開度θthが算出され(ステップA4)、これに対応する目標開度電圧の制御信号が、制御部2からスロットル弁13へと出力される(ステップA5)。
図5(A)〜(F)はそれぞれ、圧力比Rが所定圧力比Rth未満である場合における、吸気流量Q,圧力比R,目標開口面積Sth,スロットル開度θ,合計補正量X,学習値の経時変化を示すグラフである。時刻t1〜t3間にアクセルペダルが踏み込まれた場合、アクセル開度Ac,エンジン回転速度Neなどに基づいて目標吸気流量Qthが算出され、圧力比Rに応じて流速相当値Vが算出される。また、目標吸気流量Qthと流速相当値Vとから目標開口面積Sthが算出され、これに対応する目標スロットル開度θthが算出された後、実際のスロットル開度θが目標スロットル開度θthに一致するように、スロットル弁13が制御される。
(1)上記のエンジン制御装置8では、圧力比Rが所定圧力比Rth以上である場合には、圧力比Rが所定圧力比Rth未満である場合と比較して、単位時間あたりのスロットル開度θの補正量が減少し、補正速度が減少する。これにより、補正部4での補正量の急変や振動(補正量が大きく変動して暴れること)を抑制することができる。また、スロットル弁13の上流圧と下流圧とが比較的近い運転状態であっても、実際の吸気流量Qを目標吸気流量Qthへと収束させることができ、スロットル弁13の開度θと開口面積Sとの対応関係を適正化することができ、エンジン10の制御性を向上させることができる。
(3)上記のエンジン制御装置8では、学習部5を設けることで、補正部4での補正内容を通常の制御に反映させることができる。したがって、目標吸気流量Qthに対する吸気流量Qの収束性を向上させることができ、エンジン10の制御性を向上させることができる。また、学習部5で学習された内容は、その後の通常の制御における補正内容から除外されるため、補正部4での演算負荷を軽減しつつ、吸気流量Qを精度よく目標吸気流量Qthに一致させることができる。
(5)上記のエンジン制御装置8では、学習速度を補正速度よりも遅くすることで、より確実な補正量を学習させることができ、学習精度を向上させることができ、エンジン10の制御性を向上させることができる。
(6)上記のエンジン制御装置8では、スロットル弁13の上流圧に対する下流圧の比(圧力比R)を用いることで、スロットル弁13を通過する吸気の流速を精度よく把握することができ、エンジン10の制御性を向上させることができる。
上述の実施形態では、大気圧P1を上流圧とし、インマニ圧P2を下流圧とした圧力比Rが用いられているが、具体的な上流圧,下流圧の種類はこれに限定されない。例えば、スロットル弁13の直上流と直下流とに圧力センサーを設け、これらのセンサーで検出された値を用いて圧力比Rを算出してもよい。また、上流圧に対する下流圧の比だけでなく、下流圧に対する上流圧の比を用いることも可能である。また、上流圧に対する下流圧の差や、下流圧に対する上流圧の差を用いることも可能である。さらに、吸気流量Qと目標吸気流量Qthとの流量差Dに基づいてスロットル開度θの補正,学習を実施するものを例示したが、この流量差Dの代わりに、目標吸気流量Qthに対する吸気流量Qの比や、吸気流量Qに対する目標吸気流量Qthの比を用いることも可能である。何れの場合においても、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
2 制御部
3 第二算出部
4 補正部
5 学習部
6 プロセッサー装置
7 メモリー装置
8 エンジン制御装置
10 エンジン
13 スロットル弁
Claims (5)
- スロットル弁の開度と開口面積との関係と、前記スロットル弁における吸気の目標流量及び実流量とに基づき、前記スロットル弁の開度を制御するエンジンの制御装置において、
前記スロットル弁の上流圧に対する下流圧の比である圧力比を算出する算出部と、
前記目標流量と前記実流量とに基づき、前記開度を補正する補正部とを備え、
前記補正部は、前記圧力比が所定圧力比未満の場合と比較して前記所定圧力比以上の場合に、前記開度の単位時間あたりの補正量を減少させて前記開度を経時変化させる
ことを特徴とするエンジンの制御装置。 - 前記目標流量と前記実流量との相違量に応じた値を持つ流量相関値を算出する第二算出部を備え、
前記補正部は、前記流量相関値が前記相違量を所定量以上とする値を持つ場合に、前記開度を補正する
ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの制御装置。 - 前記圧力比が前記所定圧力比未満の場合に、前記補正部での補正量を前記関係に反映させる学習を実施し、前記圧力比が前記所定圧力比以上の場合に、前記学習を停止する学習部を備える
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のエンジンの制御装置。 - 前記学習が、前記補正量の安定後に実施される
ことを特徴とする、請求項3記載のエンジンの制御装置。 - 前記学習が、前記補正よりも遅い速度で実施される
ことを特徴とする、請求項3又は4記載のエンジンの制御装置。
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