以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る記録システム100の概略図である。図1に示される記録システム100は、複合機10A、10B(以下、これらを総称して、「複合機10」と表記することがある。)と、サーバ50とで構成されている。複合機10及びサーバ50は、通信ネットワークを通じて通信可能となっている。通信ネットワークの具体例は特に限定されないが、例えば、インターネット、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。
複合機10Aは、LAN102に属している。複合機10Bは、LAN103に属している。また、LAN102、103は、ルータ102A、103Aを通じてインターネット101に接続されている。サーバ50は、インターネット101に接続されている。複合機10A、10Bは、ルータ102A、103Aを通じてインターネット101上のサーバ50と通信する。そのため、複合機10A、10Bからサーバ50へ向けて送信されるIPパケットのSA(Source Addressの略)には、ルータ102A、103Aに割り当てられたグローバルIPアドレスが設定される。
[複合機10]
複合機10は、図2(A)に示されるように、プリンタ部11と、スキャナ部12と、FAX部13と、表示部23と、操作部24と、通信部25と、CPU31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。複合機10は、画像出力装置の一例である。プリンタ部11、FAX部13、及び表示部23は、出力部の一例である。なお、複合機10A、10Bの構成は共通する。
[プリンタ部11、スキャナ部12、FAX部13]
プリンタ部11は、画像データで示される画像をシートの一例である記録用紙に記録する記録処理を実行する。プリンタ部11の記録方式として、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。スキャナ部12は、記録用紙に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン処理を実行する。FAX部13は、FAXプロトコルに準拠した方式でFAXデータを送受信するFAX処理を実行する。複合機10は、記録用紙に記録された画像を読み取って他の記録用紙に記録するコピー処理をさらに実行してもよい。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23としては、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作部24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。操作部24は、受付部の一例である。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
タッチパネルとして実現される操作部24は、表示部23の表示画面をタッチするユーザ操作を受け付ける。また、操作部24は、ユーザがタッチした表示画面上の位置を示す位置情報を出力する。位置情報は、例えば、表示画面の左上端を原点とし、右向きをx軸の正の向き、下向きをy軸の正の向きとしたx−y平面上の座標(x,y)として表現できる。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示画面に接触させる操作全般を含む。すなわち、タッチした入力媒体を所定時間内に表示画面から離間させるタップ操作、タッチした入力媒体を表示画面上で静止させるロングタッチ操作、タッチした入力媒体を表示画面上でスライドさせるスライド操作、表示画面上をスライドする入力媒体の加速度が閾値以上であるフリック操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに近づける向きにスライドさせるピンチイン操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに離れる向きにスライドさせるピンチアウト操作等は、タッチの一例である。
また、入力媒体が表示画面に触れていなくても、表示画面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
[通信部25]
通信部25は、通信ネットワークを通じて外部装置と通信を行うためのインタフェースである。すなわち、複合機10は、通信部25を通じてサーバ50に各種情報を出力し、通信部25を通じてサーバ50から各種データ又は各種情報を受信する。通信部25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。
[CPU31]
CPU(Central Processing Unitの略)31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。CPU31は、各種プログラムの実行によって、操作部24から出力される各種情報、及び通信部25を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいた各種の処理を実行する。CPU31及び記憶部32は、制御部の一例を構成する。
[記憶部32]
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、制御プログラム35とが格納される。なお、制御プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、制御プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで“0x32”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で“10”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
なお、記憶部32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、CPU31によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU31を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU31がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述するサーバ50についても同様である。
また、プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、事象を判断し、判断結果に応じて動作する。しかしながら、本明細書では、判断することを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「制御プログラムが条件Aに応じて、処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「制御プログラムは条件Aであるか否かを判断する。制御プログラムは、肯定判断であることに応じて、処理Aを実行する」ことを指してもよい。
OS34は、複合機10を構成するハードウェアであるプリンタ部11、スキャナ部12、FAX部13、表示部23、操作部24、及び通信部25等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS34が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS34を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述するサーバ50についても同様である。
データ記憶領域32Bは、図3(A)に示されるように、アカウント情報を記憶している。アカウント情報は、複合機10にログインするアカウントを示す情報である。一般アカウント情報は、例えば、後述する管理者アカウントでログインした管理者ユーザによって、操作部24を通じて複合機10に登録される。また、データ記憶領域32Bは、1又は複数のアカウント情報を記憶することができる。さらに、データ記憶領域32Bには、アカウント情報が記憶されていなくてもよい。
図3(A)に示されるアカウント情報は、データ記憶領域32Bの不揮発な領域に記憶される。なお、図3(A)に示されるアカウント情報のうち、管理者アカウントのユーザID及びパスワードのことを、「登録ID情報」と表記することもある。複合機10の出荷時において、データ記憶領域32Bには、管理者アカウント情報が記憶されていない。管理者アカウント情報は、後述する非ログイン状態において、管理者ユーザによって操作部24を通じて複合機10に登録される。一般ユーザに複合機10を利用させる前に、管理者ユーザが複合機10に管理者アカウント情報を登録することが一般的である。
他の例として、複合機10の出荷時において、データ記憶領域32Bには、デフォルトの管理者アカウント情報が記憶されていてもよい。この場合、管理者ユーザは、複合機10のマニュアル等を参照し、デフォルトの管理者アカウントでのログインを指示するユーザ操作を行えばよい。そして、管理者ユーザは、後述する管理者動作によって、データ記憶領域32Bに登録されているデフォルトの管理者アカウント情報を、管理者ユーザ固有の管理者アカウント情報に変更すればよい。
アカウント情報は、ユーザIDと、パスワードと、アカウント種別とを含む。ユーザID及びパスワードは、後述するログイン受付処理でユーザから受け付けたユーザID及びパスワードと比較するための情報である。アカウント種別は、ユーザID及びパスワードの組み合わせで特定されるアカウントの権限を示す情報である。より詳細には、アカウント種別は、対応するユーザID及びパスワードを用いてログインしたユーザに、複合機10が許可する動作を特定するための情報である。なお、「動作を許可する」という概念の詳細は、後述する。
一例として、アカウント種別“Admin“は、複合機10の管理者ユーザに割り当てられる権限を示す。アカウント種別“Admin”のアカウントでログインしたユーザには、管理者動作、一般動作、及び基本動作が許可される。他の例として、アカウント種別“User”は、管理者ユーザでない複合機10の一般ユーザに割り当てられる権限を示す。アカウント種別“User”のアカウントでログインしたユーザには、管理者動作が許可されず、一般動作及び基本動作が許可される。アカウント種別“Admin”を含むアカウント情報は、特定アカウントを示す特定アカウント情報の一例であり、管理者アカウントを示す管理者アカウント情報の一例である。一方、アカウント種別“User”を含むアカウント情報は、一般アカウントを示す一般アカウント情報の一例である。
なお、データ記憶領域32Bに管理者アカウント情報が記憶されておらず、且つ一般アカウント情報が記憶されている場合、複合機10は、一般動作及び管理者動作を一般ユーザに許可してもよい。また、データ記憶領域32Bに管理者アカウント情報が記憶されておらず、且つ一般アカウント情報も記憶されていない場合、複合機10は、一般動作及び管理者動作をゲストユーザに許可してもよい。
管理者動作は、例えば、複合機10の重要な設定(例えば、セキュリティの低下又は情報の流出を伴う可能性のある設定)を変更する動作、或いは複合機10に記憶された重要な情報(例えば、ビジネス上の秘密情報等)を閲覧する動作等を含む。複合機10の動作実績を示す管理レポートをプリンタ部11或いは表示部23に出力させる動作、データ記憶領域32Bに新たな一般アカウント情報を登録する動作、データ記憶領域32Bに登録されているアカウント情報を変更する動作、一般アカウントに許可する一般動作を選択する動作、データ記憶領域32Bに記憶されたアカウント情報を削除する動作、複合機10の重要な設定を変更する動作、複合機10を出荷時の初期設定に戻す動作は、管理者動作の一例である。
一般動作は、管理者動作より重要度の低い動作であって、例えば、複合機10の利便性を高めるための設定を変更する動作等を含む。メニュー画面にショートカットアイコンを表示させる動作、プリンタ部11に記録させる画像の解像度のデフォルト値を変更する動作、送信先のFAX番号を複合機10に登録する動作、異なるサイズの記録用紙を収容する複数のトレイのうちの優先使用するトレイを指定する動作は、一般動作の一例である。
基本動作は、複合機10の基本的な機能を利用する動作である。プリンタ部11に記録処理を実行させる動作、スキャナ部12にスキャン処理を実行させる動作、FAX部13にFAX処理を実行させる動作、プリンタ部11及びスキャナ部12にコピー処理を実行させる動作は、基本動作の一例である。基本動作は、ゲストユーザを含む全てのユーザに許可される動作である。すなわち、基本動作は、後述する非ログイン状態においても実行可能となる。
ここで、「動作」とは、対応する処理を複合機10に実行させるために、複合機10に対して実行させるユーザの動きを指す。例えば、対応する処理を複合機10に実行させるために操作部24を操作することは、動作の一例である。また、「処理」とは、対応する動作に起因して実行される複合機10の動きを指す。例えば、前述の記録処理、スキャン処理、FAX処理、及びコピー処理は、処理の一例である。
そして、本明細書において、「複合機10がユーザに動作を許可する」とは、ユーザ動作に対応する処理を複合機10が実行するように、複合機10が、複合機10自身を設定することである。例えば、処理の実行指示に対応するアイコンが選択されたことに応じて、選択されたアイコンに対応する処理を複合機10が実行することを示す許可フラグを、複合機10がデータ記憶領域32Bに記憶させることであってもよい。また、処理の実行指示に対応するアイコンを複合機10が表示部23に表示させることであってもよい。
一方、「複合機10がユーザに動作を許可しない」とは、ユーザ動作に対応する処理を複合機10が実行しないように、複合機10が、複合機10自身を設定することである。例えば、処理の実行指示に対応するアイコンを複合機10が表示部23に表示させないことであってもよい。また、許可フラグを複合機10がデータ記憶領域32Bから削除することであってもよい。
また、複合機10は、ログイン状態と非ログイン状態とに状態変化が可能である。複合機10は、後述するログイン受付処理が実行され、管理者アカウント又は一般アカウントでログインされたことに応じて、ログイン状態となる。また、複合機10は、後述するログアウト処理が実行されたことに応じて、或いはログイン状態において操作部24が操作されない期間が閾値期間に達したことに応じて、非ログイン状態となる。閾値期間は、例えば、10秒から10分程度の期間であってもよい。
ログイン状態の複合機10は、ログインアカウントのアカウント種別で特定される動作をログインユーザに許可する。非ログイン状態の複合機10は、基本動作のみを許可する。なお、ログインアカウントは、ログイン受付処理で入力されたユーザID及びパスワードの組み合わせで特定されるアカウントを指す。ログインユーザは、ログインアカウントが割り当てられた複合機10のユーザを指す。ゲストユーザは、アカウントが割り当てられていないユーザを指す。
また、データ記憶領域32Bは、図3(B)に示されるように、通知先情報を記憶することができる。通知先情報は、出力部の状態を示す状態情報の通知先を示す情報である。通知先情報は、例えば、複合機10の管理者ユーザの電子メールアドレスである。通知先情報は、例えば、管理者アカウントでログインした管理者ユーザによって、操作部24を通じて登録される。また、データ記憶領域32Bには、通知先情報が記憶されていなくてもよい。図3(B)に示される通知先情報は、データ記憶領域32Bの不揮発な領域に記憶される。
複合機10は、例えば、通知先情報として登録された電子メールアドレス宛に、レポートメールを送信することができる。レポートメールは、出力部の状態を報告するものである。レポートメールの内容は特に限定されないが、例えば、所定の期間にプリンタ部11が記録した画像の数、インク或いはトナーの使用量或いは残量等を示す状態情報を含んでもよい。複合機10は、複合機10自身がメールクライアントとしての機能を有していてもよいし、メールクライアント機能を有する他の装置(例えば、インターネット101上のサーバ50)に、レポートメールの送信を依頼してもよい。
[サーバ50]
サーバ50は、図2(B)に示されるように、表示部53と、操作部54と、通信部55と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。サーバ50に含まれる表示部53、操作部54、通信部55、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、複合機10に含まれる表示部23、操作部24、通信部25、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と共通するので、再度の説明は省略する。CPU61及び記憶部62は、制御部の一例である。
データ記憶領域62Bは、図4(A)に示されるように、プリンタIDと、プリンタIDに対応付けられたお知らせデータとを記憶することができる。プリンタIDは、複合機10A、10Bを識別する識別情報の一例である。実施形態1において、複合機10AのプリンタIDを“MFP−A”とし、複合機10BのプリンタIDを“MFP−B”とする。お知らせデータは、対応するプリンタIDで識別される複合機10のユーザに通知すべきお知らせを示す。より詳細には、お知らせデータは、プリンタ部11によって記録用紙に記録され、及び/又は、表示部23に表示されるお知らせ画像を示す。
お知らせ画像で示されるお知らせの内容は、例えば、複合機10に追加可能な新たな機能の説明、サーバ50に追加された新たな機能の説明、複合機10に関する商品或いはサービス(以下、「商品等」と表記する。)の購入金額を割り引くクーポン、サーバ50がクーポンを発行するという目的のために、複合機10で収集された装置データを複合機10からサーバ50へ送信することを許諾するか否かの問合せ等であってもよい。複合機10に関する商品とは、例えば、複合機10に着脱される消耗品(例えば、インク、トナー、ドラム、推奨用紙等)、複合機10の上位互換機種、或いは複合機10を使用する際に用いられるアクセサリ等である。複合機10に関するサービスとは、例えば、補償期間の延長、或いは有償サポート等である。
ここで、お知らせデータは、例えば、複合機10から収集した装置データに基づいてサーバ50の管理者が生成し、当該複合機10のプリンタIDと対応付けてサーバ50に登録するものである。また、お知らせデータは、例えば、予め定められた地域(以下、「対象地域」と表記する。)に設置され、且つ予め定められたモデル(以下、「対象モデル」と表記する。)の複合機10のみに送信される。そこで、お知らせデータは、管理者ユーザによって装置データの収集が許諾された複合機10のみに送信される。
また、データ記憶領域62Bは、図4(B)に示されるように、プリンタIDと、プリンタIDに対応付けられた許諾フラグとを記憶することができる。許諾フラグには、プリンタIDで識別される複合機10の管理者ユーザが装置データの送信を既に許諾したこと示す“許諾済み”と、未だ許諾していないことを示す“未許諾”のいずれかが設定される。許諾フラグの初期値は、“未許諾”である。そして、許諾確認処理で装置データの送信が許諾されたことに応じて、許諾フラグに“許諾済み”が設定される。許諾確認処理は、装置データの送信を許諾するか否かを複合機10の管理者ユーザに確認する処理である。許諾確認処理の詳細は、後述する。
[記録システム100の動作]
図5〜図11を参照して、実施形態1に係る記録システム100の動作を説明する。記録システム100は、サーバ50が複合機10Aにお知らせデータを送信し、当該お知らせデータで示されるお知らせ画像を適切なタイミング且つ適切な方法で複合機10Aが出力する処理を実行する。なお、以下の処理は、複合機10Bとサーバ50との間でも同様に実行される。
まず、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信する(S11)。問合せ情報は、例えば、複合機10Aを識別するプリンタID“MFP−A”と、複合機10Aのモデルを示すモデル情報とを含む。問合せ情報は、プリンタIDに対応するお知らせデータの有無をサーバ50に問い合わせるための情報である。換言すれば、問合せ情報は、プリンタIDに対応するお知らせデータの送信をサーバ50に要求するための情報である。問合せ情報は、制御プログラム35によって任意のタイミングで自動的に繰り返し送信される。複合機10Aが問合せ情報を送信する処理は、問合せ処理或いは送信処理の一例である。なお、制御プログラム35は、問合せ情報の送信に対応する問合せアイコンへのユーザ操作を、後述する動作受付処理において受け付けたことに応じて、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信してもよい。問合せアイコンについての詳細は後述する。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから問合せ情報を受信する(S11)。サーバ50が問合せ情報を受信する処理は、問合せ受信処理の一例である。次に、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルであるか否か、及び複合機10Aが対象地域に設置されているか否かを判断する(S12)。
制御プログラム65は、例えば、問合せ情報に含まれるモデル情報で示される複合機10Aのモデルが、データ記憶領域62Bに登録された対象モデルの一覧に存在する場合に、複合機10Aが対象モデルであると判断する。また、制御プログラム65は、例えば、問合せ情報を含むIPパケットのSAに設定されたグローバルIPアドレスが、データ記憶領域62Bに登録された対象地域のグローバルIPアドレスの範囲に含まれることによって、複合機10Aが対象地域に設置されていると判断する。
そして、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルでないこと、及び複合機10Aが対象地域に設置されていないこと、のうちの少なくともいずれかが成立することに応じて(S12:No)、通信部55を通じて複合機10Aにエラー情報を送信する(S13)。エラー情報は、複合機10Aがお知らせデータの送信対象でないことを示す情報である。複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からエラー情報を受信する(S13)。なお、制御プログラム35は、問合せ情報の送信を指示するユーザ操作を受け付けたことに応じて問合せ情報を送信している場合に、図示は省略するが、受信したエラー情報の内容を表示部23に表示させてもよい。
一方、制御プログラム65は、複合機10Aが対象モデルであり、且つ複合機10Aが対象地域に設置されていることに応じて(S12:Yes)、問合せ情報に含まれるプリンタIDに対応付けてデータ記憶領域62Bに記憶された許諾フラグの値を判断する(S14)。そして、制御プログラム65は、プリンタID“MFP−A”に対応する許諾フラグに“未許諾”が設定されている、或いは図4(B)に示されるデータ記憶領域62BにプリンタID“MFP−A”が登録されていないことに応じて(S14:No)、通信部55を通じて複合機10Aに許諾報知情報を送信する(S15)。許諾報知情報は、後述する許諾受付メッセージを含むメニュー画面を複合機10に表示させるための情報である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から許諾報知情報を受信する(S15)。そして、制御プログラム35は、許諾受付メッセージを表示部23に表示させる(S16)。図8(A)は、許諾受付メッセージを含むメニュー画面の一例である。図8(A)に示されるメニュー画面は、[FAX]アイコンと、[COPY]アイコンと、[SCAN]アイコンと、[ログイン]アイコンと、メッセージ表示領域111とを含む。そして、図8(A)に示されるメッセージ表示領域111は、許諾受付メッセージ「メッセージがあります!」と、[詳細]アイコンとを含む。
次に、制御プログラム35は、メニュー画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける。そして、制御プログラム35は、[詳細]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S17)、通信部25を通じてサーバ50に許諾要求情報を送信する(S18)。許諾要求情報は、許諾確認処理の実行をサーバ50に要求するための情報である。
また図示は省略するが、制御プログラム35は、[FAX]アイコンの位置がタップされたことに応じて、FAX部13にFAX処理を実行させる。また、制御プログラム35は、[COPY]アイコンの位置がタップされたことに応じて、プリンタ部11及びスキャナ部12にコピー処理を実行させる。また、制御プログラム35は、[SCAN]アイコンの位置がタップされたことに応じて、スキャナ部12にスキャン処理を実行させる。さらに、制御プログラム35は、[ログイン]アイコンの位置がタップされたことにおいて、後述するログイン受付処理を実行する。
なお、[ログイン]アイコンは、複合機10Aが非ログイン状態のときにのみ、メニュー画面に含まれてもよい。そして、複合機10Aがログイン状態のときのメニュー画面には、[ログイン]アイコンに代えて、[ログアウト]アイコンが表示されてもよい。そして、制御プログラム35は、[ログアウト]アイコンの位置がタップされたことに応じて、複合機10Aをログイン状態から非ログイン状態に状態変化させてもよい。この処理は、ログアウト処理の一例である。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから許諾要求情報を受信する(S18)。そして、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aに許諾確認情報を送信する(S19)。許諾確認情報は、許諾確認処理の実行を複合機10Aに指示する情報である。換言すれば、許諾確認情報は、お知らせデータを送信するために複合機10Aで収集された装置データの送信を許諾するか否かを、複合機10Aの管理者ユーザに問い合わせるお知らせデータの一例である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から許諾確認情報を受信する(S19)。複合機10Aが許諾確認情報を受信する処理は、お知らせ受信処理の一例である。そして、制御プログラム35は、許諾確認情報を受信したことに応じて、出力制御処理を実行する(S20)。出力制御処理は、受信したお知らせデータで示されるお知らせ画像を、適切なタイミングで且つ適切な方法で出力する処理である。図6を参照して、出力制御処理の詳細を説明する。
まず、制御プログラム35は、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bに管理者アカウントが登録されているか否かを判断する(S31)。すなわち、制御プログラム35は、アカウント種別“Admin”を含むアカウント情報がデータ記憶領域32Bに記憶されていることに応じて、管理者アカウントが登録されていると判断する(S31:Yes)。一方、制御プログラム35は、アカウント種別“Admin”を含むアカウント情報がデータ記憶領域32Bに記憶されていないことに応じて、管理者アカウントが登録されていないと判断する(S31:No)。ステップS31の処理は、事前判断処理の一例である。
なお、出荷時の複合機10のデータ記憶領域32Bに、デフォルトの管理者アカウント情報が記憶されているという仕様である場合、制御プログラム35は、ステップS31において、データ記憶領域32Bに登録されている管理者アカウントが、デフォルトの管理者アカウントから変更されているか否かを判断してもよい。具体的には、制御プログラム35は、データ記憶領域32Bに登録されている管理者アカウントと、デフォルトの管理者アカウントとを比較し、一致しなければYesと判断し、一致すればNoと判断すればよい。または、制御プログラム35は、データ記憶領域32Bに登録されている管理者アカウントを変更したときに、データ記憶領域32Bに変更フラグを記憶させるようにしてもよい。この場合、制御プログラム35は、ステップS31において、変更フラグが記憶されていればYesと判断し、記憶されていなければNoと判断してもよい。
次に、制御プログラム35は、管理者アカウントが登録されていると判断したことに応じて(S31:Yes)、管理者アカウントでログインされているか否かを判断する(S32)。具体的には、制御プログラム35は、図3(A)に示される登録ID情報を参照し、入力ID情報に対応するアカウント種別が“Admin”であるか否かを判断する。入力ID情報は、後述するステップS45或いはステップS50のログイン受付処理において、一時的にデータ記憶領域32Bに記憶されたユーザID及びパスワードを指す。入力ID情報についての詳細は後述する。ステップS32の処理は、第1判断処理の一例である。
そして、制御プログラム35は、複合機10Aがログイン状態であり、且つログインアカウントのアカウント種別が“Admin”であることに応じて、管理者アカウントでログインされていると判断する(S32:Yes)。一方、制御プログラム35は、複合機10Aがログイン状態でない、或いは複合機10Aがログイン状態であり、且つログインアカウントのアカウント種別が“Admin”でないことに応じて、管理者アカウントでログインされていないと判断する(S32:No)。
そして、制御プログラム35は、管理者アカウントでログインされていると判断したことに応じて(S32:Yes)、受信したお知らせデータで示されるお知らせ画像を出力部に出力させる(S33)。また、制御プログラム35は、管理者アカウントが登録されていないと判断したことに応じて(S31:No)、ステップS33の処理を実行する。ステップS33の処理は、お知らせ出力処理の一例である。
一方、制御プログラム35は、管理者アカウントでログインされていないと判断したことに応じて(S32:No)、通知先情報が登録されているか否かを判断する(S34)。すなわち、制御プログラム35は、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bに通知先情報が記憶されていることに応じて、通知先情報が登録されていると判断する(S34:Yes)。一方、制御プログラム35は、図3(A)に示されるデータ記憶領域32Bに通知先情報が記憶されていないことに応じて、通知先情報が登録されていないと判断する(S34)。ステップS34の処理は、第2判断処理の一例である。
そして、制御プログラム35は、通知先情報が登録されていると判断したことに応じて(S34:Yes)、通知先情報で示される電子メールアドレス宛てに、お知らせデータを添付した電子メールを送信する(S35)。または、制御プログラム35は、お知らせデータの内容を本文に記述した電子メールを送信してもよい。電子メールを送信する具体的な処理は、レポートメールと共通する。ステップS35の処理はお知らせ送信処理の一例である。
一方、制御プログラム35は、通知情報が登録されていないと判断したことに応じて(S34:No)、受信したお知らせデータをデータ記憶領域32Bに記憶させる(S36)。ステップS36の処理は、記憶制御処理の一例である。また、制御プログラム35は、お知らせフラグに“ON”を設定する(S37)。お知らせフラグは、データ記憶領域32Bにお知らせデータが記憶されているか否かを示すフラグである。お知らせフラグには、お知らせデータが記憶されていることを示す“ON”と、お知らせデータが記憶されていないことを示す“OFF”とのいずれかが設定される。お知らせフラグの初期値は“OFF”である。また、お知らせフラグには、記憶制御処理(S36)が実行されたことに応じて“ON”が設定され、後述するお知らせ出力処理(S47)が実行されたことに応じて“OFF”が設定される。
なお、制御プログラム35は、許諾確認情報に対するお知らせ出力処理において、許諾確認画面を表示部23に表示させる。図8(B)は、許諾確認画面の一例である。図8(B)に示される許諾確認画面は、「複合機で収集した装置データを、サーバに送信しても良いですか?」とのメッセージと、[はい]アイコンと、[いいえ]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、許諾確認画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける。
また、許諾確認情報に対するお知らせ出力処理では、[はい]アイコン或いは[いいえ]アイコンの選択を受け付ける必要がある。そこで、制御プログラム35は、許諾確認情報に対するお知らせ送信処理において、許諾確認情報を受信したことを通知する電子メールを送信すると共に、前述のステップS36、S37を実行してもよい。これにより、この電子メールを見た管理者ユーザに管理者アカウントでのログインを促すことができる。データ記憶領域32Bにお知らせデータを記憶させた後に管理者アカウントでログインされた場合の処理は、後述する。
図5に戻って、制御プログラム35は、許諾確認画面の[はい]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S21)、通信部25を通じてサーバ50に許諾情報を送信する(S22)。許諾情報は、複合機10Aの管理者ユーザが装置データの収集を許諾したことを示す情報である。また、許諾情報は、複合機10AのプリンタID“MFP−A”を含む。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから許諾情報を受信する(S22)。また、制御プログラム65は、許諾情報を受信したことに応じて、許諾情報に含まれるプリンタID“MFP−A”と許諾フラグ“許諾済み”とを、図4(B)に示されるデータ記憶領域32Bに記憶させる(S23)。または、図4(B)に示されるデータ記憶領域32BにプリンタID“MFP−A”が既に登録されている場合、制御プログラム65は、対応する許諾フラグに“許諾済み”を設定する。さらに、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aにアクティブ情報を送信する(S24)。アクティブ情報は、複合機10Aの装置データ収集機能をアクティブにするための情報である。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からアクティブ情報を受信する(S24)。そして、制御プログラム35は、複合機10Aの装置データ収集機能をアクティブにする(S25)。具体的には、制御プログラム35は、データ収集機能がアクティブであることを示すアクティブフラグを、データ記憶領域32Bに記憶させる。制御プログラム35は、アクティブフラグがデータ記憶領域32Bに記憶されていることに応じて、サーバ50に指定された装置データを収集し、サーバ50に指定されたタイミングで、収集した装置データを通信部25を通じてサーバ50に送信する。
また、サーバ50の制御プログラム65は、収集すべき装置データの種類及び装置データを送信すべきタイミングの少なくともいずれかを示す関連情報を、通信部55を通じて複合機10Aに送信する。装置データの種類は、例えば、プリンタ部11が記録した画像の数、インク或いはトナーの消費量、インク或いはトナーの残量等である。装置データの送信タイミングは、例えば、サーバ50が送信した装置データ要求情報を受信したタイミング、或いはサーバ50に指定された所定の時間間隔毎であってもよい。さらに、制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから装置データを受信する。そして、制御プログラム65は、受信した装置データをデータ記憶領域65Bに記憶させ、サーバ50の管理者の要求に応じて出力する。
関連情報は、アクティブ情報と対応付けてサーバ50から送信される。例えば、関連情報は、アクティブ情報に含まれていてもよい。例えば、関連情報は、アクティブ情報と連続してサーバ50から送信されてもよい。例えば、関連情報及びアクティブ情報には、共通のIDが含まれていてもよい。
また図示は省略するが、複合機10Aの制御プログラム35は、許諾確認画面の[いいえ]アイコンの位置がタップされたことに応じて、通信部25を通じてサーバ50に非許諾情報を送信する。非許諾情報は、複合機10Aの管理者ユーザが装置データの収集を許諾しなかったことを示す情報である。また、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから非許諾情報を受信する。そして、制御プログラム65は、複合機10AのプリンタID“MFP−A”と許諾フラグ“未許諾”とを、図4(B)に示されるデータ記憶領域32Bに記憶させる。
一方、サーバ50の制御プログラム65は、ステップS14において、プリンタID“MFP−A”に対応する許諾フラグに既に“許諾済み”が設定されていることに応じて(S14:Yes)、ステップS15〜S25の処理をスキップする。次に、制御プログラム65は、図4(A)に示されるデータ記憶領域62BにプリンタID“MFP−A”に対応するお知らせデータが記憶されているか否かを判断する(S26)。そして、制御プログラム65は、プリンタID“MFP−A”に対応するお知らせデータが登録されていることに応じて(S26:Yes)、当該お知らせデータを通信部55を通じて複合機10Aに送信する(S27)。
次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からお知らせデータを受信する(S27)。そして、制御プログラム35は、受信したお知らせデータに対する出力制御処理を実行する(S28)。ステップS27の処理は、お知らせ受信処理の一例である。また、ステップS20、S28の出力制御処理は共通するので、再度の説明は省略する。そして、これ以降に複合機10A及びサーバ50との間において、装置データの収集とお知らせデータの送信とが繰り返し実行される。
一例として、制御プログラム35は、クーポンデータに対するお知らせ出力処理において、図9(A)に示されるお知らせ画面を表示部23に表示させる。図9(A)に示されるお知らせ画面は、「お得なクーポンを発行します。クーポン番号:1234567」とのメッセージと、[OK]アイコンと、[プリント]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、[OK]アイコンの位置がタップされたことに応じて、お知らせ画面の表示を終了する。また、制御プログラム35は、[プリント]アイコンの位置がタップされたことに応じて、クーポン番号“1234567”示す画像を記録用紙に対してプリンタ部11に記録させる。
そして、管理者ユーザは、表示部23に表示された或いは記録用紙に記録されたクーポン番号を、複合機10Aに関する商品等を購入する際に利用することができる。具体的には、管理者ユーザは、商品等の通販サイトで当該クーポン番号を入力することによって、割り引かれた金額で商品等を購入することができる。
他の例として、制御プログラム35は、アップデート報知データに対するお知らせ出力処理において、図9(B)に示されるお知らせ画面を表示部23に表示させる。図9(B)に示されるお知らせ画面は、「新たな機能を利用可能です。複合機をアップデートしますか?」とのメッセージと、[はい]アイコンと、[いいえ]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、[はい]アイコンの位置がタップされたことに応じて、複合機10Aのファームウェア或いは制御プログラム35をアップデートする。一方、制御プログラム35は、[いいえ]アイコンの位置がタップされたことに応じて、複合機10Aのファームウェア等をアップデートすることなく、お知らせ画面の表示を終了する。
[動作受付処理]
また、複合機10Aの制御プログラム35は、複合機10Aの電源が投入されている間に、図7に示される動作受付処理を繰り返し実行する。なお、制御プログラム35は、図5に示される問い合わせ情報の送信(S11)に始まる一連の処理と、動作受付処理とを並列して実行することが可能である。制御プログラム35は、動作受付処理において、メニュー画面の表示中に実行されたユーザの動作に応じて、当該動作に対応する処理を実行する。なお、実施形態1に係る複合機10Aは、動作受付処理の開始時点において、非ログイン状態であるとする。
まず、制御プログラム35は、ステップS37或いはステップS48でデータ記憶領域32Bに記憶されたお知らせフラグに設定された値を判断する(S41)。そして、制御プログラム35は、お知らせフラグの値に応じたメニュー画面を表示部23に表示させる(S42、S43)。具体的には、制御プログラム35は、お知らせフラグに“ON”が設定されていることに応じて(S41:Yes)、図10(A)に示されるメニュー画面を表示部23に表示させる(S42)。一方、制御プログラム35は、お知らせフラグに“OFF”が設定されていることに応じて(S41:No)、図10(B)に示されるメニュー画面を表示部23に表示させる(S43)。そして、制御プログラム35は、メニュー画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける(S44)。
図10(A)に示されるメッセージ表示領域111には、「お知らせがあります!」とのメッセージと、[表示]アイコンとが含まれる。一方、図10(B)に示されるメッセージ表示領域111には、何も表示されていない。図10(A)のメッセージ表示領域111に含まれるメッセージ及び[表示]アイコンは、お知らせデータの存在を報知する報知オブジェクトの一例である。ステップS42の処理は、報知処理の一例である。
次に、制御プログラム35は、[ログイン]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S44:[ログイン]アイコン)、ログイン受付処理を実行する(S45)。ログイン受付処理は、操作部24を通じてログイン操作を受け付けたことに応じて、複合機10Aをログイン状態に状態変化させる処理である。ログイン操作は、ログインすることを指示する操作である。なお、複合機10は、ログイン受付処理において一般アカウントでのログインを受け付けることもできるが、本明細書では管理者アカウントを中心に説明する。
まず、制御プログラム35は、ログイン画面を表示部23に表示させる。図11(A)は、ログイン画面の一例である。図11(A)に示されるログイン画面は、「ユーザID&パスワードを入力してください。」とのメッセージと、操作部24を通じて入力されたユーザIDを表示するテキストボックスと、操作部24を通じて入力されたパスワードを表示するテキストボックスと、[ログイン]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、ユーザID及びパスワードを入力するユーザ操作と、[ログイン]アイコンの位置をタップするユーザ操作とを、操作部24を通じて受け付ける。
次に、制御プログラム35は、[ログイン]アイコンの位置がタップされたことに応じて、操作部24を通じてユーザから受け付けた、すなわち、テキストボックスに表示されたユーザID及びパスワード(以下、「入力ID情報」と表記することもある。)をデータ記憶領域32Bに一時的に記憶させる。入力ID情報は、データ記憶領域32Bの揮発性の領域に記憶される。制御プログラム35は、入力ID情報と、データ記憶領域32Bに記憶された登録ID情報とが一致するか否かを判断する。この処理は、アカウント判断処理の一例である。
そして、制御プログラム35は、入力ID情報と登録ID情報とが一致すると判断したことに応じて、複合機10を管理者アカウントでのログイン状態にする。また、制御プログラム35は、管理者動作、一般動作、及び基本動作を許可する。例えば、制御プログラム35は、管理ユーザのみが選択可能なアイコンを表示部23に表示させる。この処理は、許可処理の一例である。一方、制御プログラム35は、入力ID情報と登録ID情報とが不一致と判断したことに応じて、「ユーザID又はパスワードが違います」等とのメッセージを含むエラー画面を表示部23に表示させる。この場合の複合機10Aは、非ログイン状態のままである。なお、入力ID情報が、データ記憶領域32Bに記憶された一般アカウント情報に含まれるユーザID及びパスワードに一致した場合、一般アカウントでのログイン状態となる。
次に、制御プログラム35は、ログイン受付処理によって管理者アカウントでのログイン状態となったことに応じて、データ記憶領域32Bにお知らせデータが記憶されているか否かを判断する(S46)。そして、制御プログラム35は、データ記憶領域32Bにお知らせデータが記憶されていると判断したことに応じて(S46:Yes)、お知らせ出力処理を実行する(S47)。また、制御プログラム35は、当該お知らせデータをデータ記憶領域32Bから削除し、お知らせフラグに“OFF”を設定する(S48)。一方、制御プログラム35は、データ記憶領域32Bにお知らせデータが記憶されていないと判断したことに応じて(S46:Yes)、ステップS47、S48をスキップする。ステップS46の処理は、第3判断処理の一例である。お知らせ出力処理(S47)は、ステップS33と共通する。なお、制御プログラム35は、ログイン受付処理によって一般アカウントでのログイン状態となった場合、ステップS46〜S48の処理を実行しない。
また、制御プログラム35は、図10(A)に示されるメニュー画面の[表示]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S44:お知らせアイコン)、ログイン指示画面を表示部23に表示させる(S49)。[表示]アイコンの選択を受け付ける処理は、選択受付処理の一例である。ステップS49の処理は、ログイン操作を促すログイン指示処理の一例である。
図11(B)は、ログイン指示画面の一例である。図11(B)に示されるログイン指示画面は、「お知らせを表示するには、管理者アカウントでログインが必要です。ログインしますか?」とのメッセージと、[ログイン]アイコンと、[キャンセル]アイコンとを含む。そして、制御プログラム35は、ログイン指示画面に含まれる各種アイコンの位置をタップするユーザ操作を操作部24を通じて受け付ける。
次に、制御プログラム35は、[ログイン]アイコンの位置がタップされたことに応じて、ログイン受付処理を実行する(S50)。ステップS50の処理は、ステップS45と共通する。そして、制御プログラム35は、管理者アカウントでログインされたことに応じて、ステップS47、S48の処理を実行する。一方、図示は省略するが、制御プログラム35は、[キャンセル]アイコンの位置がタップされたことに応じて、メニュー画面を表示部23に表示させてもよい(S42、S43)。
なお、制御プログラム35は、ステップS46でNoと判断した後に、或いはステップS48、S51の処理を実行した後に、ステップS41以降の処理を再び実行する。また、制御プログラム35は、ステップS43において、お知らせデータの有無の問い合わせに対応する問合せアイコンを、メッセージ表示領域111に表示してもよい。制御プログラム35は、受付部を通じて問合せアイコンの位置をタップするユーザ操作を受け付けたことに応じて、ステップS11の処理を実行し、お知らせデータの有無をサーバ50に問い合わせてもよい。
さらに、制御プログラム35は、メニュー画面の[FAX]アイコン、[COPY]アイコン、[SCAN]アイコンの位置がタップされたことに応じて(S44:その他)、各アイコンに対応付けられた処理を実行する(S51)。ステップS51は周知の処理なので、詳細な説明は省略する。
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、管理者アカウントでログインされている場合にお知らせ画像が出力部から出力される。一方、管理者アカウントでログインされていない場合に、お知らせデータがデータ記憶領域32Bに記憶される。さらに、データ記憶領域32Bに記憶されたお知らせデータは、管理者アカウントでログインされたタイミング、すなわち、管理者ユーザが複合機10の傍に来たタイミングで出力される。その結果、適切なタイミングで且つ適切な方法でお知らせデータを出力することができる。
また、メニュー画面においてお知らせデータの存在を報知することによって、管理者ユーザがメニュー画面を見て気づいたり、報知に気づいた他のユーザが管理者ユーザに伝えることが期待できる。その結果、お知らせを特定ユーザに素早く通知することができる。なお、メッセージ表示領域111における報知は、複合機10の状態(ログイン状態、非ログイン状態、及びログインアカウント)に拘わらず実行されてもよいし、管理者アカウントでログインされている場合にのみ実行されてもよい。
一方、複合機10は、アカウント情報を登録せずに使用される可能性もある。この場合の複合機10には、アカウント情報及び通知情報が登録されない可能性が高い。そこで、実施形態1では、事前判断処理によってログイン機能或いは通知機能を利用しているか否かを判断するので、このような複合機10でお知らせ画像が出力できない事態を防止することができる。
また、実施形態1によれば、通知先情報が記憶されている場合に、お知らせデータを添付した電子メールが送信される。その結果、管理者ユーザが複合機10の傍にいない場合でも、サーバ50から受信したお知らせデータを管理者ユーザに通知することができる。また、お知らせデータを添付した電子メールに代えて、お知らせデータの受信を報知する電子メールを通知先情報で示される電子メールアドレス宛に送信してもよい。これにより、複合機10にログインしてお知らせデータを確認することを、管理者ユーザに促すことができる。
また、通知先情報は、電子メールアドレスではなく、LAN102、103に属する管理者端末のIPアドレスであってもよい。そして、複合機10の制御プログラム35は、ステップS35において、お知らせデータ或いはお知らせデータを受信したことを報知する報知情報を、管理者端末にインストールされた管理アプリに送信してもよい。さらに、通知先情報で示される管理者端末は、インターネットに接続されていてもよい。そして、制御プログラム35は、ステップS35において、お知らせデータ或いは報知情報をサーバ50を経由して管理者端末に送信してもよい。
なお、実施形態1では、事前判断処理(S31)及び第1判断処理(S32)の後に第2判断処理(S34)が実行される例を説明した。しかしながら、事前判断処理及び第1判断処理を省略して、第2判断処理を単独で実行してもよい。すなわち、複合機10の制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50からお知らせデータを受信したことに応じて、第2判断処理を実行してもよい。そして、制御プログラム35は、通知先情報が登録されていると判断したことに応じて、お知らせ送信処理(S35)を実行してもよい。一方、制御プログラム35は、通知先情報が登録されていないと判断したことに応じて、お知らせ出力処理(S33)を実行してもよい。
また、実施形態1におけるログイン受付処理では、操作部24を通じてユーザID及びパスワードの入力を受け付ける例を説明した。しかしながら、ログイン受付処理の具体例はこれに限定されない。例えば、複合機10は、NFC(Near field communicationの略)等の近接無線通信が可能な近接通信部を備えていてもよい。そして、制御プログラム35は、ログイン受付処理において、ユーザID及びパスワードを記憶した携帯端末(例えば、カード、スマートフォン等)を複合機10に近づけることをユーザに促してもよい。そして、制御プログラム35は、近接無線通信部を通じて携帯端末からユーザID及びパスワードを受信したことに応じて、登録ID情報と比較してもよい。近接通信部は、受付部の一例である。
[実施形態2]
次に、図12及び図13を参照して、実施形態2に係る記録システム100の動作を説明する。なお、実施形態1との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。実施形態2に係る記録システム100は、お知らせ画像を出力するタイミング及び方法をサーバ50が判断する点において、実施形態1と相違する。実施形態2では、図5のステップS12〜S24の処理の説明を省略する。
まず、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50に問合せ情報を送信する(S61)。次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから問合せ情報を受信する(S61)。ステップS61の処理は、図5のステップS11と共通する。
次に、制御プログラム65は、問合せ情報に含まれるプリンタID“MFP−A”に対応付けられたお知らせデータが図4(A)に示されるデータ記憶領域に記憶されているか否かを判断する(S62)。ステップS62の処理は、第1判断処理の一例である。そして、制御プログラム65は、プリンタID“MFP−A”に対応付けられたお知らせデータが記憶されていないと判断したことに応じて(S62:No)、通信部55を通じて複合機10Aにお知らせ無し情報を送信する(S65)。お知らせ無し情報は、複合機10Aに送信すべきお知らせデータが存在無いことを示す情報である。
一方、制御プログラム65は、プリンタID“MFP−A”に対応付けられたお知らせデータが記憶されていると判断したことに応じて(S62:Yes)、通信部55を通じて複合機10Aに送信要求情報を送信する(S63)。送信要求情報は、装置情報の送信を複合機10に指示するための情報である。ステップS63の処理は、要求処理の一例である。次に、複合機10Aの制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50から送信要求情報を受信する(S63)。そして、制御プログラム35は、通信部25を通じてサーバ50に装置情報を送信する(S64)。
装置情報は、ログイン情報、アカウント一覧情報、及び通知先情報の一部又は全部を含む。ログイン情報は、複合機10Aに現在ログインしているアカウントを示す情報である。ログイン情報は、例えば、ログインアカウントのアカウント情報である。アカウント一覧情報は、複合機10Aに登録されたアカウントの一覧を示す情報である。アカウント一覧情報は、例えば、図3(A)に示されるアカウント種別の一覧である。通知先情報は、複合機10Aに登録された通知先情報である。なお、制御プログラム35は、図3(B)に示されるデータ記憶領域32Bに通知先情報が登録されていないときに、装置情報に通知先情報を含めなくてもよい。
次に、サーバ50の制御プログラム65は、通信部55を通じて複合機10Aから装置情報を受信する(S64)。そして、制御プログラム65は、受信した装置情報に基づいて、出力制御処理を実行する(S65)。ステップS64は、装置情報受信処理の一例である。図13を参照して、実施形態2に係る出力制御処理の詳細を説明する。
まず、制御プログラム65は、複合機10Aに管理者アカウントが登録されているか否かを判断する(S71)。具体的には、制御プログラム65は、受信した装置情報のアカウント一覧情報にアカウント種別“Admin”が含まれていることに応じて、複合機10Aに管理者アカウントが登録されていると判断すればよい(S71:Yes)。一方、制御プログラム65は、アカウント一覧情報にアカウント種別“Admin”が含まれていないことに応じて、複合機10Aに管理者アカウントが登録されていないと判断すればよい(S71:No)。ステップS71は、事前判断処理の一例である。
次に、制御プログラム65は、複合機10Aに管理者アカウントが登録されていると判断したことに応じて(S71:Yes)、複合機10Aのログインアカウントが管理者アカウントであるか否かを判断する(S72)。具体的には、制御プログラム65は、受信した特定情報のログイン情報のアカウント種別が“Admin”であることに応じて、ログインアカウントが管理者アカウントであると判断すればよい(S72:Yes)。一方、制御プログラム65は、ログイン情報のアカウント種別が“Admin”でないことに応じて、ログインアカウントが管理者アカウントでないと判断すればよい(S72:No)。ステップS72の処理は、第2判断処理の一例である。
そして、制御プログラム65は、複合機10Aのログインアカウントが管理者アカウントであると判断したことに応じて(S72:Yes)、或いは複合機10Aに管理者アカウントが登録されていないと判断したことに応じて(S71:No)、通信部55を通じて複合機10Aに出力指示情報を送信する(S73)。出力指示情報は、お知らせデータで示されるお知らせ画像を出力部に出力させるための情報である。出力指示情報は、プリンタID“MFP−A”に対応付けて図4(A)に示されるデータ記憶領域62Bに記憶されたお知らせデータを含む。また、制御プログラム65は、出力指示情報に含めたお知らせデータをデータ記憶領域62Bから削除する。ステップS73の処理は、出力指示処理の一例である。
また、制御プログラム65は、複合機10Aのログインアカウントが管理者アカウントでないと判断したことに応じて(S72:No)、受信した装置情報に通知先情報が含まれているか否かを判断する(S74)。そして、制御プログラム65は、受信した装置情報に通知先情報が含まれると判断したことに応じて(S74:Yes)、通知先情報で示される電子メールアドレス宛てに、お知らせデータを添付した電子メールを送信する(S75)。また、制御プログラム65は、電子メールに添付したお知らせデータをデータ記憶領域62Bから削除する。ステップS74の処理は第3判断処理の一例であり、ステップS75の処理はお知らせ送信処理の一例である。
さらに、制御プログラム65は、受信した装置情報に通知先情報が含まれていないと判断したことに応じて(S74:No)、ステップS73、S75のどちらの処理も実行しない。すなわち、制御プログラム65は、この時点においてお知らせデータを出力せず、当該お知らせデータをデータ記憶領域62Bに記憶させたままにする。そして、制御プログラム65は、複合機10からの問合せ情報を次に受信したタイミングで再び出力制御処理を実行する。
実施形態2によれば、複合機10が管理者アカウントでログインされている場合に、お知らせ画像が複合機10に送信される。また、複合機10が管理者アカウントでログインされていない場合に、お知らせデータの送信が待機される。さらに、複合機10に通知先情報が登録されている場合に、お知らせデータが通知先情報に通知される。その結果、適切なタイミングで且つ適切な方法でお知らせデータを出力することができる。
なお、上記の実施形態の複合機10及びサーバ50において、記憶部32、62のプログラム記憶領域32A、62Aに記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10及びサーバ50として実現できるだけでなく、複合機10及びサーバ50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じて複合機10及びサーバ50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。