JP6561454B2 - 固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法 - Google Patents
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(a)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径が0.1μm以上1μm以下である第1粒子
(b)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、水または水を含む分散媒中の分散数平均粒子径が1nm以上20nm以下であり、前記希土類元素は、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム及びルテチウムの元素群から選択される1種または2種以上、前記アルカリ土類金属は、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウム、ベリリウム及びマグネシウムの元素群から選択される1種または2種以上、前記希土類元素及び前記アルカリ土類金属の添加量は、前記希土類元素及び前記アルカリ土類金属の酸化物(MOまたはM 2 O 3 :Mは希土類元素またはアルカリ土類金属)換算で、(MOまたはM 2 O 3 )/(ZrO 2 +MOまたはZrO 2 +M 2 O 3 )=2mol%〜20mol%である第2粒子
(c)前記スラリーにおける前記第1粒子の走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径aと前記第2粒子の分散数平均粒子径bとの比が、a/b=5〜100
(d)前記スラリーについて動的光散乱法による散乱光強度から求めた前記スラリーに含まれる粒子の分散数平均粒子径が50nm以上250nm以下
第1粒子が0.1μm以下では収縮応力が大きくなるため、焼成時に電解質にクラックが発生してしまい、電解質を形成することが困難となる。一方1μm以上では焼結性が悪化し、第2粒子だけでは緻密化することが困難となる。
また第2粒子が20nm以上では微小粒子の添加に伴う焼結時の融点降下の効果が小さくなるため、不向きである。
第1粒子と第2粒子の粒子径の比b/aが=5以下では第1粒子の周りに第2粒子が分布するヘテロ粒子構造が得にくくなり、b/a=100以上では第2粒子に起因する収縮応力の増大とスラリー粘度の上昇による設計の自由度低下するなどのおそれがある。
本実施形態の固体酸化物燃料電池用電解質は、下記(a),(b)とバインダーと分散媒とを含み、下記(c),(d)を満たすスラリーを塗布して形成される塗膜を焼成してなる固体酸化物を有する。
(a)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径が0.1μm以上1μm以下である第1粒子
(b)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、水または水を含む分散媒中の分散数平均粒子径が1nm以上20nm以下である第2粒子
(c)前記スラリーにおける前記第1粒子の走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径aと前記第2粒子の分散数平均粒子径bとの比が、b/a=5〜100
(d)前記スラリーについて動的光散乱法による散乱光強度から求めた前記スラリーに含まれる粒子の分散数平均粒子径が50nm以上250nm以下
(a)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径が0.1μm以上1μm以下である第1粒子
(b)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、水または水を含む分散媒中の分散数平均粒子径が1nm以上20nm以下である第2粒子
(c)前記スラリーにおける前記第1粒子の走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径aと前記第2粒子の分散数平均粒子径bとの比が、b/a=5〜100
(d)前記スラリーについて動的光散乱法による散乱光強度から求めた前記スラリーに含まれる粒子の分散数平均粒子径が50nm以上250nm以下
本実施形態で用いる第1粒子および第2粒子は、ジルコニア微粒子中に希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方を固溶してなるジルコニア複合微粒子である。第1粒子および第2粒子は、同じ組成であってもよく、異なる組成であってもよい。
YSZの場合、イットリアの固溶量は6mol%〜15mol%、好ましくは8mol%〜10mol%である。またScSZの場合、スカンジアの固溶量は8mol%〜12mol%、好ましくは9mol%〜11mol%である。上記の範囲以外では酸素イオン導電性を有する立方晶を形成することが困難となる。上記の条件を満たしていれば市販されている粉末を使用しても構わない。
第2粒子は、水または水を含む分散媒中の分散数平均粒子径が1nm以上20nm以下である。
上述の第1粒子の分散液については、例えば、上記第1粒子を構成するジルコニア粒子を分散媒中に分散させ、分散剤を添加し、得られる分散液についてビーズミルを用いて分散処理を施すことにより、作製することができる。第1粒子の分散液の濃度は15質量%以上50質量%以下が好ましく、20質量%以上40質量%以下がより好ましい。
また、分散処理はビーズミルを用いた方法に限らず。超音波ホモジナイザーや液体ジェットミルを用いた方法であってもよい。またこれらの方法を組み合わせもよい。
まず、結晶性のジルコニア微粒子を含むジルコニア分散液を用意する。
この結晶性のジルコニア微粒子は、水熱合成法や焼成法により作製することができ、例えば、次に挙げる方法が好適である(特開2006−16236号公報参照)。
0.5<n<m ……(1)
を満たすように、金属塩溶液に塩基性溶液を加えて金属塩溶液部分中和させ、次いで、この部分中和された溶液に無機塩を加えて混合溶液とし、この混合溶液を加熱する方法である(特開2006−16236号公報参照)。
上記のジルコニア微粒子中に、希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方を低温にて均一に固溶させるためには、この工程で得られる中和沈殿物中の結晶性のジルコニアの分散状態と、その粒子径が重要であり、特に、酸性の分散液におけるジルコニアの分散平均粒子径が20nm以下であることが必要である。その理由は、ジルコニアの分散平均粒子径が20nmを超えてしまうと、希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア微粒子中に固溶せずに、希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方の酸化物や炭酸化物が生成してしまい、その結果、ジルコニア微粒子と、希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方の酸化物や炭酸化物との混合物が生成されてしまうからである。
この分散液のpHを5以下としたのは、ジルコニア微粒子の凝集を防いで良好な分散状態を保つためである。
ここで、pHが5を越えると、ジルコニア微粒子の凝集が生じ、以後の反応において希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方を固溶させた場合に、固溶が不均一となってしまうので好ましくない。
一方、pHが低いと、ジルコニア微粒子の分散については特段の問題は無いが、後の中和沈殿物生成時に必要となる炭酸アルカリ量が増加し、生産性の低下や製造コストの上昇を招くため、必要以上にpHを下げることは好ましくない。
これらの理由から、ジルコニア分散液のpHを2以上かつ5以下とする。
アルカリ土類金属としては、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ラジウム(Ra)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)の計6個の元素群から選択される1種または2種以上が好適に用いられる。
(MOまたはM2O3)/(ZrO2+MOまたはZrO2+M2O3)=2mol%〜20mol%の範囲が好ましい。
ただし、この希土類元素及びアルカリ土類金属の添加量は、対象となる構造セラミックス部材、固体酸化物形燃料電池部材、センサー部材等に合わせて、最適な添加量を選択する必要がある。
その理由は、合計量の濃度が0.5質量%未満であると、生産性が低下し、実用的でなく、一方、合計量の濃度が10質量%を超えると、後述する炭酸アルカリ添加後のスラリーの粘度が高くなり、得られた中和沈殿物が不均一な組成となるからである。
上記の希土類元素イオンおよびアルカリ土類金属イオンのいずれか一方または両方が共存するジルコニア酸性分散液に、炭酸アルカリ溶液を添加し、中和沈殿物を生成する。
炭酸アルカリとしては、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムが好ましい。これらの炭酸アルカリは、400℃〜600℃の温度範囲では蒸発・溶融することがなく、また、上記の中和沈殿物と反応物を生じる虞がない。
この炭酸アルカリの添加量は、上記の事情を勘案して、ジルコニア微粒子に対して50質量%以上かつ500質量%以下が好ましい。添加量が50質量%を下回ると、ジルコニア微粒子同士の融着が生じ易くなり、分散性が低下してしまうので好ましくない。また、500質量%を超えても、得られる希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方が固溶したジルコニア微粒子の性状は、500質量%以下の添加量で得られるものと何等代わりがなく、しかも、生産性の低下や製造コストの上昇を招くので好ましくない。
その理由は、濃度が0.5質量%未満であると、生産性が低下し、実用的でなく、一方、濃度が10質量%を超えると、後述する炭酸アルカリ添加後のスラリーの粘度が高くなり、得られた中和沈殿物が不均一な組成となるからである。
上記にて得られた中和沈殿物を乾燥する。
この中和沈殿物に含まれる炭酸アルカリは、希土類元素イオンおよびアルカリ土類金属イオンのいずれか一方または両方が共存するジルコニア微粒子の分散液の中和剤として作用するとともに、同時に、熱処理時のジルコニア微粒子同士の融着を防止する作用も有するので、炭酸アルカリを中和沈殿物中に均一に残留させることが重要となる。
例えば、炭酸アルカリを中和沈殿物中に均一に残留させる方法としては、炭酸アルカリを含む中和沈殿物スラリーを、スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥させるスプレードライ法等を挙げることができる。
上記の熱処理により得られた熱処理物を水にて洗浄し、炭酸アルカリ成分を除去する。
この工程では、熱処理物から炭酸アルカリに由来するアルカリイオンを除去するために、この熱処理物を純水中に投入・撹拌して懸濁液とすることにより、この熱処理物中の炭酸アルカリ成分をイオン化させ、次いで、この懸濁液に塩酸、硝酸、酢酸、ヒドロキシカルボン酸等の酸を加えてpH2〜5の酸性懸濁液とし、この酸性懸濁液に、限外濾過装置等の洗浄装置を用いて、純水を加えながらアルカリイオンを除去する。
以上により、ジルコニア微粒子中に希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方を固溶してなるジルコニア複合微粒子、すなわち本実施形態における第2粒子が得られる。
水を含む分散媒は、水を主成分とし、有機溶媒、液状の樹脂モノマー、液状の樹脂オリゴマーのうち1種または2種以上を含有したものである。
また、上記の液状の樹脂オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート系オリゴマー、エポキシアクリレート系オリゴマー、アクリレート系オリゴマー等が好適に用いられる。
このジルコニア複合微粒子分散液のpHは、2以上かつ5以下が好ましく、より好ましくは2以上かつ4以下である。
このジルコニア複合微粒子分散液における希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方を固溶してなるジルコニア微粒子の濃度は、0.5質量%以上かつ10質量%以下の範囲が好ましい。
その理由は、濃度が0.5質量%未満であると、生産性が低下し、実用的でなく、一方、濃度が10質量%を超えると、この分散液の濃度が高くなるために分散性が低下し、このジルコニア複合微粒子分散液を用いて得られる製品の品質が低下するからである。
第1粒子と第2粒子とを分散させる分散媒としては、上記第2粒子の分散液で用いることができるものとして示した分散媒を挙げることができる。
本実施形態の固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法で用いるスラリーは、上記第1粒子および第2粒子を上記分散媒に分散させて得られる。具体的には、第1粒子を含む分散液に、第2粒子を含む分散液を添加し、分散させることにより得られる。
バインダーとしてはエチルセルロースやポリビニルブチラール等の公知の物を使用する。バインダーは1種類であってもよく、分子量の異なる2種以上を併用してもよい。また添加量は、第1粒子及び第2粒子の合計重量に対して1質量%〜20質量%であると好ましく、5質量%〜15質量%であるとより好ましい。
本実施形態の固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法は、上記スラリーを塗布して塗膜を形成する工程と、得られた塗膜を1150℃以上1300℃以下の温度条件で焼成する工程と、を有する。
本実施形態の固体酸化物燃料電池10は、燃料極1と、空気極2と、燃料極1および空気極2に挟持され燃料極1で生じた酸素イオンを燃料極1に伝達可能な固体電解質の層(固体電解質層)3と、を有し、固体電解質層3の形成材料が、上述の固体酸化物燃料電池用電解質であるものである。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例で用いるイットリア安定化ジルコニア(シングルナノYSZ)分散液は、以下のようにして調整した。
次いで、このスラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥させ、顆粒状の乾燥粉体を作製した。
次いで、この乾燥粉体から200gを採取し、それを、電気炉を用いて400℃にて1時間、熱処理を行った。
洗浄終了後、この懸濁液に0.5mol/Lの塩酸を加えてpHを3.0に調整した後、5時間攪拌し、8mol%のY2O3が固溶したジルコニア酸性分散液を作製した。
この酸性分散液の分散平均粒子径は8nmであった。
本実施例で用いるスカンジア安定化ジルコニア(シングルナノScSZ)分散液は、以下のようにして調整した。
次いで、得られたスラリーを、スプレードライヤーを用いて乾燥させ、顆粒状の乾燥粉体を作製した。
次いで、この乾燥粉体から200gを採取し、それを、電気炉を用いて450℃にて1時間、熱処理を行った。
洗浄終了後、この懸濁液に0.5mol/Lの塩酸を加えてpHを3.0に調整した後、5時間攪拌し、8mol%のSc2O3が固溶したジルコニア酸性分散液を作製した。
この酸性分散液の分散平均粒子径は10nmであった。
本発明における第1粒子であるスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ、第一希元素製)に、イソプロピルアルコール(IPA)及び分散剤としてアセチルアセトンを添加して、混合液を作成した。混合液の固形分は30質量%とし、アセチルアセトンの添加量は、スカンジア安定化ジルコニアに対して10質量%とした。
作製した固体酸化物1は光学顕微鏡及びSEMにより形態観察を行った。
固体酸化物1を形成した基材上の固体酸化物1の上に、ガドリニウムドープセリア(GDC)のスラリー(中間層スラリー)をディップコーターを用いて塗布し、乾燥させた後、焼成することで中間層を形成した。さらに対極となる空気極スラリーを中間層の上に同様に塗布、乾燥、焼成することで空気極を形成した。空気極の材料としてはランタンコバルト−セリア系材料(LaSrCoFeO3、LSCF)を用いた。なお中間層は使用する空気極材料によっては形成しなくても良い。セルの燃料極部と空気極部にAgワイヤー及びAgペーストを使用して集電部を形成することでSOFCセルを作製した。
SOFCセルは電気化学測定装置を用いて、開回路電圧(OCV)の測定を行った。OCVは、SOFCセルの作製後、燃料極のNiOをNiに還元した後、電気化学測定装置を用いて測定した。
シングルナノYSZ分散液の代わりに、上述のシングルナノScSZ分散液を用いること以外は、実施例1と同様にして、実施例2の固体酸化物a−2を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末に対してシングルナノYSZ粒子が7.5質量%となるようにシングルナノYSZ分散液の添加量を添加したこと、および焼成温度を1150℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の固体酸化物a−3を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末に対してシングルナノYSZ粒子が0.5質量%となるようにシングルナノYSZ分散液の添加量を添加したこと、および焼成温度を1300℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の固体酸化物a−4を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末の代わりに、イットリア安定化ジルコニア(東ソー製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の固体酸化物a−5を作製し、評価を行った。
シングルナノYSZ分散液の代わりに、上述のシングルナノScSZ分散液を用いること以外は、実施例5と同様にして、実施例6の固体酸化物a−6を作製し、評価を行った。
YSZ粉末に対してシングルナノScSZ粒子が7.5質量%となるようにシングルナノScSZ分散液の添加量を添加したこと、混合液を24時間撹拌し、固形分が12質量%の電解質スラリーを作製したこと、および焼成温度を1150℃としたこと以外は、実施例6と同様にして、実施例7の固体酸化物a−7を作製し、評価を行った。
YSZ粉末に対してシングルナノScSZ粒子が7.5質量%となるようにシングルナノYSZ分散液の添加量を添加したこと、固形分が5質量%の電解質スラリーを作製したこと、および焼成温度を1300℃としたこと以外は、実施例6と同様にして、実施例8の固体酸化物a−8を作製し、評価を行った。
YSZ粉末としてイットリアが8.5モル%固溶し、分散平均粒子径が0.1μmである粉末を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例9の固体酸化物a−9を作製し、評価を行った。
本発明における第1粒子であるスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ、第一希元素製)に、イソプロピルアルコール(IPA)及び分散剤としてアセチルアセトン、バインダーとしてポリビニルブチラール(電気化学工業製、型番4000−2、重量平均分子量167000)及び可塑剤としてフタル酸ジブチルを添加した。混合液の固形分は30質量%とし、アセチルアセトンの添加量は、スカンジア安定化ジルコニアに対して10質量%とした。
本発明における第1粒子であるスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ、第一希元素製)に、イソプロピルアルコール(IPA)及び分散剤としてアセチルアセトン、バインダーとしてポリビニルブチラール(電気化学工業製、型番4000−2、重量平均分子量167000)及び可塑剤としてフタル酸ジブチルを添加した。
得られた混合液について、φ5mmジルコニアボールを用い、ボールミルにて200rpm、24時間分散処理を行い、ジルコニア分散液を得た。
ScSZ粉末に対してシングルナノYSZ粒子が40質量%なるようにシングルナノYSZ分散液の添加量を添加したこと、および焼成温度を1200℃としたこと以外は、比較例2と同様にして、実施例3の固体酸化物b−3を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末の代わりにイットリア安定化ジルコニア(東ソー製)を用いたこと以外は比較例1と同様にして、比較例1の固体酸化物b−4を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末の代わりにイットリア安定化ジルコニア(東ソー製)を用いたこと以外は比較例2と同様にして、比較例1の固体酸化物b−5を作製し、評価を行った。
ScSZ粉末の代わりにイットリア安定化ジルコニア(東ソー製)を用いたこと以外は比較例3と同様にして、比較例1の固体酸化物b−6を作製し、評価を行った。
Claims (3)
- 下記(a),(b)とバインダーと分散媒とを含み、下記(c),(d)を満たすスラリーを塗布して塗膜を形成する工程と、
前記塗膜を、焼結助剤を用いることなく、1150℃以上1300℃以下の温度条件で焼成する工程と、を有する固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法。
(a)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径が0.1μm以上1μm以下である第1粒子
(b)希土類元素およびアルカリ土類金属のいずれか一方または両方がジルコニア粒子に固溶し、水または水を含む分散媒中の分散数平均粒子径が1nm以上20nm以下であり、前記希土類元素は、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム及びルテチウムの元素群から選択される1種または2種以上、前記アルカリ土類金属は、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウム、ベリリウム及びマグネシウムの元素群から選択される1種または2種以上、前記希土類元素及び前記アルカリ土類金属の添加量は、前記希土類元素及び前記アルカリ土類金属の酸化物(MOまたはM 2 O 3 :Mは希土類元素またはアルカリ土類金属)換算で、(MOまたはM 2 O 3 )/(ZrO 2 +MOまたはZrO 2 +M 2 O 3 )=2mol%〜20mol%である第2粒子
(c)前記スラリーにおける前記第1粒子の走査型電子顕微鏡で観察した平均粒子径aと前記第2粒子の分散数平均粒子径bとの比が、a/b=5〜100
(d)前記スラリーについて動的光散乱法による散乱光強度から求めた前記スラリーに含まれる粒子の分散数平均粒子径が50nm以上250nm以下 - 前記スラリーについて動的光散乱法による散乱光強度から求めた前記スラリーに含まれる粒子の分散数平均粒子径が166.5nm以上188.4nm以下である請求項1記載の固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法。
- 前記第2粒子は、水または水を含む分散媒と、前記分散媒中の分散平均粒子径が20nm以下であるジルコニア粒子と、前記分散媒に溶解した希土類元素イオンおよびアルカリ土類金属イオンのいずれか一方または両方と、を含むジルコニア酸性分散液に、炭酸アルカリ溶液を添加して中和沈殿物を生成し、
前記中和沈殿物を乾燥させた後、前記中和沈殿物を400℃以上かつ600℃以下の温度にて熱処理し、
得られた熱処理物から炭酸アルカリ成分を除去することで得られる請求項1または2に記載の固体酸化物燃料電池用電解質の製造方法。
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