JP6524163B2 - エレベータシステム - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
エレベータは、乗りかごをロープで巻き上げるロープ式のエレベータが主流になっている。ロープ式のエレベータには、乗りかごと釣合おもりとをメインロープで釣べ状に吊り下げ、巻上げ機でメインロープを巻き上げることによって乗りかごを昇降させるトランクション方式が採用されている。
巻上げ機は、メインロープが巻き掛けられる駆動シーブ、駆動シーブを回転させる駆動モータを備えている。エレベータの運転時には駆動シーブを回転させ、シーブ溝とメインロープとの接触面に作用する摩擦力によってロープを巻き上げる。乗りかごを安全に昇降させるためには巻上げ時のトランクションを維持する必要がある。そのためシーブ溝とメインロープとの間の摩擦力を維持することが重要である。
駆動シーブを継続して使用すると、巻上げ時の摩擦力及びメインロープの張力によってシーブ溝が摩耗及び/又は変形していくことがある。このような駆動シーブの形状変化が過度に進行すると、乗りかご昇降時の滑りや振動などの安全運転に関わる2次的な不具合が発生することが懸念される。そのため、所定の周期で定期点検を実施してシーブ溝の摩耗及び/又は変形の有無を確認し、必要ならば駆動シーブの交換を行う。
しかしながら、例えば数か月周期で実施される次の定期点検までの間に駆動シーブの形状変化が進行してしまう懸念がある。また、巻上げ機や制御盤が設置される専用の機械室を備えたエレベータであれば比較的容易に点検を行えるが、機械室のないマシンルームレスのエレベータの場合は、乗りかごの昇降路内に作業員が入って点検しなくてはならず、作業の負担が大きい。
また、摩耗は数ミリレベルであり、且つ、周方向に均等に摩耗するとは限らない。そのため、シーブ溝の深さ方向の摩耗をセンサーで測定するのは難しい。従って、たとえセンサーで常時監視を行ったとしても、摩耗の程度の測定を精度よく行えないのであれば、駆動シーブが正常状態にあるか否かの判断を誤る懸念がある。
本発明が解決しようとする課題は、駆動シーブの形状変化の程度を把握するのが容易なエレベータシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、実施形態のエレベータシステムは、乗りかごと釣合おもりとを吊り下げたメインロープが巻き掛けられるシーブ溝を有する駆動シーブと、エレベータの運転時に駆動シーブを回転させる駆動装置と、を備えた巻上げ機を有する。さらに、駆動シーブのシーブ溝を撮像するカメラと、カメラで撮像したシーブ溝と予め記憶している基準となるシーブ溝とを比較して、縄痕による前記シーブ溝の形状変化の程度を判定する監視装置を有する。
以下、実施形態に従うエレベータシステムについて添付図面を参照しながら詳述する。なお、各図において、同一構成は同一の符号を付している。
図1は、例えば制御盤や巻上げ機を設置する専用の機械室を有しないマシンルームレスエレベータの全体構成を示す。エレベータ1は、例えば建物内に設けた立方状の空間である昇降路11を備える。昇降路11内には、人が乗り降りする開閉扉2aを備えた乗りかご2が配置されている。乗りかご2は、昇降路11内に立設された縦の支柱であるガイドレール12a,12b,12cに沿って昇降路11内を昇降可能になっている。さらに、昇降路11内には、釣合おもり3が配置されている。釣合おもり3は、ガイドレール12b,12cに沿って昇降路11内を昇降可能になっている。
乗りかご2及び釣合おもり3は、メインロープ4によって昇降路11内に吊り下げられている。メインロープ4は、並列に並べた複数本のロープである。図1には、2:1ローピング方式で乗りかご2と釣合おもり3を吊り下げた構成を示している。詳しく説明すると、メインロープ4の両端は、乗りかご2及び釣合おもり3につなぐのではなく、例えばガイドレール12a及びガイドレール12bに夫々設けたロープヒッチ13a,13bに固定している。一方、乗りかご2の底部及び釣合おもり3の上部には、夫々、シーブ21及びシーブ31が設置されている。そして、両端が固定されたメインロープ4の中間部分に、乗りかご2のシーブ21、巻上げ機5の駆動シーブ51、釣合おもり3のシーブ31の配列となるように夫々のシーブ21,51,31を掛けることで、巻上げ機5を介して乗りかご2と釣合おもり3を吊り下げている。
従って、巻上げ機5でメインロープ4を巻き上げ又は巻き戻すことで、乗りかご2と釣合おもり3が相対的に昇降する。この場合、メインロープ4の一端を乗りかご2につなぎ、他端を釣合おもり3につないで巻上げ機5に釣べ状に吊り下げる1:1ローピングに比べて巻上げ機5にかかる荷重が減るが、その分、駆動シーブ51とメインロープ4との間に作用する摩擦力を維持する重要性が高まる。但し、ローピング方式が、2:1ローピング方式に限定されることはない。
昇降路11内には、エレベータ1の運転を制御する制御部である制御盤6が配置されている。制御盤6は、電力供給及び通信用のフレキシブルなテールコード(配線ケーブル)60を介して乗りかご2と接続されている。巻上げ機5も、同様にケーブル(不図示)を介して制御盤6と接続されている。制御盤6は、詳しくは後述するCPUを含むコンピュータ装置を備え、例えば操作ボタンで指定された階に乗りかご2を移動させるエレベータの全般的な動作を制御する。
さらに、昇降路11内には、乗りがご2の昇降速度を検知し、定格速度を超えたときに減速又は停止させる安全装置である調速機(ガバナー)7とガバナーロープ71が配置されている。
巻上げ機5は、昇降路11内の上部側に配置されている。巻上げ機5は、支持台であるマシンヘッド14に支持されている。このように、マシンルームレスエレベータは、巻上げ機5が昇降路11内の上部側に配置されているので、機械室を設ける場合に比べて省スペース化を実現できる反面、巻上げ機5の点検作業が難しくなる。
巻上げ機5は、図2〜図4に示すように、メインロープ4が巻き掛けられる駆動シーブ51、駆動シーブ51を回転させる駆動装置としての駆動モータ52、駆動シーブ51の回転を減速又は停止させるブレーキ装置53を備えている。なお、図2は、巻上げ機5の全体構成を示す斜視図であり、図3は、駆動シーブ51の側面図であり、図4は、駆動シーブ51のシーブ溝57の部分断面図である。
巻上げ機5は、特に図2に示すように、支持台であるマシンヘッド14の上部に載置され、例えば巻上げ機5の本体部である駆動モータ52の外装体に設けた支持部材54および固定ボルト等の固定部材55によってマシンヘッド14に固定されている。マシンヘッド14は、例えば金属材料で形成される。さらに、マシンヘッド14は、メインロープ4の巻上げ時の振動を吸収する振動防止装置(不図示)を備えている。
駆動シーブ51は、水平方向の回転軸56を有する滑車である。トランクションシーブと称されることもある。駆動シーブ51には、メインロープ4の各ロープが巻き掛けられる。駆動シーブ51に巻き掛けられたメインロープ4には、乗りかご2と釣合おもり3による荷重がかかっている。一例として、最大積載量1000kgのエレベータの場合、例えば4本のロープからなるメインロープ4を並列に駆動シーブ51に巻き掛ける構成とする。勿論、ロープの本数は4本に限らない。駆動シーブ51の直径は、例えば200mm以上に設定する。
巻上げ機5は、例えば減速機を有しないギアレス式を用いる。ギアレス式の巻上げ機5は、駆動モータ52と電源との間にインバータ(不図示)を設置し、駆動電力の周波数を可変に調整することによって回転速度を可変制御する。一例として、乗りかご2を上層階に移動させる場合、所定の回転速度まで加速すると、一定の回転速度を維持し、目的の階に近づくと減速する速度制御が行われる。勿論、ギアレス式に代えて、減速機を有するギアード式の巻上げ機を用いてもよい。
駆動シーブ51の回転を減速又は停止させるブレーキ装置53は、一例として、ディスク式ブレーキを用いる。図示は省略するが、回転軸56の他端側の外周に円盤状のディスクを取り付け、ブレーキパットでディスクを挟むことによって回転軸56の減速や停止を行う。
さらに、駆動シーブ51の形状について詳しく説明すると、特に図3及び図4に示すように、駆動シーブ51の外周面には、周方向の全周に亘ってシーブ溝57が形成されている。シーブ溝57は、回転軸56の延びる方向に間隔をあけて複数並列に形成されている。一例として、4本のメインロープが巻き掛けられる4本のシーブ溝が形成されている。シーブ溝57は、円形の溝57aの底面を切欠いたアンダーカット溝である。ロープと接する円形の溝57aの径は、例えば振動を低減するために、ロープ径よりも僅かに大きく設定している。勿論、ロープと接する部分は、円形以外の曲面であってもよく、V字等の傾斜面であってもよい。駆動シーブ51は、回転軸56に対して例えばボルト等の固定装置(不図示)によって着脱可能に固定されている。この場合、駆動シーブ51は、固定を解除して回転軸56から抜き出すことによって交換することができる。駆動シーブ51の材料は、例えばダクタイル鋳鉄(FCD;Ferrum Casting Ductile)を用いる。
一方、メインロープ4の各ロープは、心綱41の周りに複数のストランド42を螺旋状に撚り合わすことによって形成されている。心綱41は、複数の紐状の素線材料43を螺旋状に撚り合わすことによって形成されている。ストランド42は、例えば直径5mmの複数の紐状の素線材料44を撚り合わすことによって形成されている。一例として、心綱41及びストランド42を形成するために撚り合わす螺旋方向と、心綱41の周りに複数のストランド42を撚り合わす螺旋方向とは、反対方向にしている。心綱41の素線材料は、例えば天然繊維や化学合成繊維が用いられる。ストランド42の素線材料は、例えば鋼鉄製材料が用いられる。2000N/mm2以上の高強度鋼鉄製材料を用いるようにしてもよい。
上記の駆動シーブ51及びメインロープ4を長期に使用すると、駆動シーブ51とメインロープ4を形成する材料の相対的な強度の関係から、メインロープ4と接したシーブ溝57の表面(57a)に縄痕がつくことが分かっている。すなわち、図5に模式的に示すようなストランド42の螺旋状の縄痕8や、ストランド42を構成する各素線材料44の縄痕81がつく。縄痕8,81は、巻上げの繰り返しや荷重の大きさにより経時的に蓄積されていく。この縄痕の程度は、巻上げ時の滑りや振動の一因となり得る。すなわち、縄痕の程度がシーブ溝57に形状変化の進行と相関することから、縄痕8,81の程度を判定の指標として採用し、駆動シーブ51の形状変化の程度を監視する。
具体的には、先ず図2に示すように、マシンヘッド14の上面に監視装置を構成するカメラ9を配置している。シーブ溝57の状態(特に、縄痕の程度)を監視することを主とするので、カメラ9は、メインロープ4が掛かっていない下方からシーブ溝57を撮像可能な位置に配置している。カメラ9は、一例として、CCD、CMOSなどの撮像素子を用いたデジタルカメラを用いる。
図6は、監視装置91を構成する制御系のブロック図である。カメラ9は、制御盤6と通信ケーブル92によって接続されており、撮像したシーブ溝57の画像データを制御盤6に送信できるようになっている。制御盤6は、CPU61、ROM62、RAM63、データメモリ64などを有するコンピュータ装置を備えている。ROM62は、CPU61が実行するプログラム及び各種制御条件などの情報を格納している。CPU61は、プログラム及び各種制御条件を読み出して、エレベータ1の運転動作全体の制御を実行すると共に、シーブ溝57の状態の監視を実行する。RAM63は、カメラ9から送られてくるシーブ溝57の画像データを格納する。データメモリ64は、駆動シーブ51の形状変化の程度を判定する基準となるシーブ溝の画像データ83、過去に撮像したシーブ溝の画像データなどを格納する。制御盤6は、通信網100を介して監視センター101と接続されている。監視装置91により判定された結果は、通信網100を介して監視センター101の端末に送られる。
判定の基準となるシーブ溝57の画像データ83は、一例として、図7に模式的に示すように、例えば実際に使用された駆動シーブ51が要交換となったときの画像データ83を用いる。基準となるシーブ溝57の画像データは、要交換の判定の基準となる画像データ83だけでなく、形状変化のレベル毎に準備してデータメモリ64に格納しておくのが好ましい。一例として、正常状態とみなせる許容範囲内にある縄痕8,81の程度の画像データ84、数か月後(例えば、3ヶ月後)に要交換になる可能性の高い縄痕8,81の程度の画像データ85などを格納しておく。このような基準となる画像データ83〜85は、実際にエレベータ1に用いた駆動シーブ51を新品のときから要交換に至るまで例えば1日や1ヶ月などの所定の周期で撮像し、定期点検の結果と合わせて決めるようにしてもよい。画像データのサンプル数は、多いことが好ましい。そこで、監視センター101と通信網100で接続されている複数のエレベータで撮像された画像データを取得し、基準とする画像データ83〜85を作成するようにしてもよい。
続いて、監視装置91による監視手順について説明する。監視装置91を構成するCPU61は、例えば一日に一回などの所定の周期でシーブ溝57を撮像するようにカメラ9を制御する。撮像は、巻上げ機5が停止しているときに行う。取得する画像データは、シーブ溝57の静止画像である。昇降路11内は暗いので撮影の際にはフラッシュ機能を使うようにする。撮像したシーブ溝57の画像データは、制御盤6に送られてRAM63に格納される。CPU61は、撮像した画像データの縄痕8,81の程度と、データメモリ64に予め格納している基準となる画像データの縄痕8,81の程度を比較し、(1)正常状態とみなせる許容範囲内にある、(2)数か月後(例えば、3ヶ月後)に要交換になる、(3)要交換であるかを判定する。なお、基準となる画像データを監視センター101の例えばサーバーに予め格納し、監視装置91がダウンロードするようにしてもよい。
縄痕8,81の程度の比較は、例えば単位面積あたりの縄痕8,81の大きさ、数、縄痕の占める割合などを比較することによって行う。シーブ溝57の全体に縄痕8,81がついているか、或いは一方の側面に縄痕8,81が多い偏りが生じているかなどを判定基準に含めてもよい。
CPU61は、通信網100を介して判定結果を監視センター101に送信する。要交換の場合は、警報を伴うようにしてもよい。数か月後に要交換となる結果が出力された場合、監視センター101のオペレータは、メンテナンスを行う作業員に交換計画を作成するように連絡する。一方、要交換の警報が発せられた場合、メンテナンスを行う作業員を現地に向かわせるように連絡する。
以上説明した実施形態によれば、カメラ9でシーブ溝57を撮像して静止画像を取得し、形状変化レベルの基準となる縄痕8,81の程度と比較して、正常状態、数か月後に要交換、又は要交換であるか判定することにより、駆動シーブ51の形状変化の程度を容易に、且つ、正確に知ることができる。その結果、安定したエレベータ1の保守を実現することができる。
カメラ9で撮像した画像データは、例えばシーブ溝57の摩耗による形状変化の程度を判定するのに用いてもよい。摩耗の程度の判定も、縄痕8,81と同様に、基準となる画像データを予め決めておき、撮像した画像データと比較することによって行う。一例として、シーブ溝57のアンダーカットの開口部分の形状の変化や、メインロープ4と接触している部分だけが摩耗することにより表面に境界線(例えばエッジ)が形成されているか否かなどを判定の指標に用いる。この場合も、正常状態、数か月後に要交換、要交換の基準となる画像データを用いるのが好ましい。また、シーブ溝57の表面にコーティングを施し、コーティングの剥がれの程度を指標にしてもよい。さらに、縄痕による形状変化と摩耗による形状変化の両方を判定するようにしてもよい。
さらにカメラ9で撮像した画像データは、メインロープ4の劣化の程度を判定するのに用いてもよい。すなわち、シーブ溝57の縄痕の状態から、メインロープ4の交換時期や要交換を判定する。一例として、素線材料44の縄痕81を判定の指標に用い、螺旋方向以外に不規則方向の縄痕81がついていた場合、素線材料44の一部が切れている可能性があると判定する。
さらに、カメラ9の場合、静止画像だけに限らず、回転する駆動シーブ51の動画を撮影するようにしてもよい。駆動シーブ51は回転体であるので、回転する駆動シーブ51(特に、シーブ溝57の縁部)にゆらぎが確認されると、シーブ溝57の変形や軸芯のずれなどが発生している可能性があると判定する。
なお、上述の実施形態は、マシンルームレスエレベータを一例に挙げたが、専用の機械室を有するエレベータであってもよい。また、人が乗り降りするエレベータに限らず、例えば荷物搬送用のエレベータであってもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 エレベータ
2 乗りかご
3 釣合おもり
4 メインロープ
5 巻上げ機
51 駆動シーブ
57 シーブ溝
6 制御盤
8,81 縄痕
9 カメラ
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8,81 縄痕
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Claims (4)
- 乗りかごと釣合おもりとを吊り下げたメインロープが巻き掛けられるシーブ溝を有する駆動シーブと、エレベータの運転時に前記駆動シーブを回転させる駆動装置と、を備えた巻上げ機と、
前記駆動シーブのシーブ溝を撮像するカメラと、前記カメラで撮像したシーブ溝と予め記憶している基準となるシーブ溝とを比較して、縄痕による前記シーブ溝の形状変化の程度を判定する監視装置と、を備えたことを特徴とするエレベータシステム。 - 前記監視装置は、縄痕による前記シーブ溝の形状変化の程度の判定結果に基づいて、前記駆動シーブ及び/又は前記メインロープの交換時期を判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
- 前記監視装置は、縄痕による前記シーブ溝の形状変化の程度の判定結果に基づいて、前記駆動シーブ及び/又は前記メインロープが要交換の状態にあることを知らせる警報を出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
- 前記カメラは、エレベータの運転が停止しているときに前記シーブ溝の静止画像を撮像することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
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