JP6513784B2 - コンバイナおよびヘッドアップディスプレイシステム - Google Patents
コンバイナおよびヘッドアップディスプレイシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6513784B2 JP6513784B2 JP2017500746A JP2017500746A JP6513784B2 JP 6513784 B2 JP6513784 B2 JP 6513784B2 JP 2017500746 A JP2017500746 A JP 2017500746A JP 2017500746 A JP2017500746 A JP 2017500746A JP 6513784 B2 JP6513784 B2 JP 6513784B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- cholesteric liquid
- light
- crystal layer
- combiner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/10—Beam splitting or combining systems
- G02B27/14—Beam splitting or combining systems operating by reflection only
- G02B27/144—Beam splitting or combining systems operating by reflection only using partially transparent surfaces without spectral selectivity
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
- G02B5/26—Reflecting filters
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/01—Head-up displays
- G02B27/0101—Head-up displays characterised by optical features
- G02B2027/0118—Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility
- G02B2027/012—Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility comprising devices for attenuating parasitic image effects
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/28—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3016—Polarising elements involving passive liquid crystal elements
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3083—Birefringent or phase retarding elements
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
例えば、特許文献1では、楔形の断面形状の合わせガラスからなる車両用曲面フロントガラスで二重像を低減させることについて記載されている。また、例えば、特許文献2に記載があるように、p偏光の投映光をブリュースター角で入射させることにより、フロントガラス表面からの反射光を抑えて、二重像を解消する技術も多く知られている。
本発明は、二重像が低減された、輝度の高い投映像表示が可能であるコンバイナの提供を課題とする。本発明は特に、二重像を低減させることができる単純な構成のコンバイナの提供を課題とする。本発明はまた、二重像が低減された、輝度の高い投映像を与えるヘッドアップディスプレイシステムの提供を課題とする。
[1]コンバイナであって、
投映光により投映像を表示する投映像表示部を含み、
基材を含み
少なくとも上記投映像表示部においてハーフミラーフィルムを含み、
上記投映光の入射側から上記ハーフミラーフィルムおよび上記基材をこの順に含み、
上記ハーフミラーフィルムが、コレステリック液晶層を2層以上含み、
上記2層以上のコレステリック液晶層の選択反射の中心波長は、互いに異なっており、
上記投映光の入射側に最も近いコレステリック液晶層が最も長い選択反射の中心波長を有する上記コンバイナ。
[2]上記ハーフミラーフィルムが、680nm〜850nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、600nm〜680nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、および490nm〜600nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層を含む[1]に記載のコンバイナ。
[4]上記ハーフミラーフィルムが、上記投映光の入射側から、680nm〜850nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、490nm〜600nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、および600nm〜680nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層をこの順に含む[2]に記載のコンバイナ。
[5]上記ハーフミラーフィルムが上記基材の上記投映光の入射側の面に接着されている[1]〜[4]のいずれか一項に記載のコンバイナ。
[6]上記基材がガラス板である[1]〜[5]のいずれか一項に記載のコンバイナ。
[8]上記基材がガラス板であり、
第一のガラス板と第二のガラス板とを含み、
第一のガラス板と第二のガラス板との間の中間層を含み、上記中間層に上記ハーフミラーフィルムを含む[7]のいずれか一項に記載のコンバイナ。
[9]上記中間層が樹脂膜である[8]に記載のコンバイナ。
[10]上記樹脂膜がポリビニルブチラールを含む[9]に記載のコンバイナ。
[11][1]〜[10]のいずれか一項に記載のコンバイナと、上記投映光を出射するプロジェクターとを含む、ヘッドアップディスプレイシステム。
[12]上記投映光が入射面に平行な方向に振動するp偏光である[11]に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
[13]上記投映光が、上記投映像表示部の上記投映光の入射側の面の法線に対し45°〜70°の角度で入射する、[11]または[12]に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
[14]上記投映光が、上記コンバイナの下方向から入射する[11]〜[13]のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
また、本明細書において、角度(例えば「90°」等の角度)、およびその関係(例えば、「平行」、「水平」、「鉛直」等)については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含むものとする。例えば、厳密な角度±10°未満の範囲内であることなどを意味し、厳密な角度との誤差は、5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましい。
本明細書において、光透過率の算出に関連して必要である光強度の測定は、例えば通常の可視スペクトルメータを用いて、リファレンスを空気として、測定したものであればよい。
本明細書において、単に「反射光」または「透過光」というときは、散乱光および回折光を含む意味で用いられる。
本明細書において、正面位相差は、Axometrix社製のAxoScanを用いて測定した値である。測定波長は550nmとする。正面位相差はKOBRA 21ADHまたはWR(王子計測機器(株)製)においてコレステリック液晶層の選択反射の中心波長などの可視光波長域内の波長の光をフィルム法線方向に入射させて測定した値を用いることもできる。測定波長の選択にあたっては、波長選択フィルターをマニュアルで交換するか、または測定値をプログラム等で変換して測定することができる。
本明細書において、コンバイナとは、投映像表示部を有し、投映像表示部において、反射光で投映像を表示することができる投映像表示用部材である。コンバイナはプロジェクター等から投映された投映像を視認可能に表示することができるものであればよい。
コンバイナはウインドシールドガラスであってもよい。本明細書において、ウインドシールドガラスは、車、電車などの車両、飛行機、船、遊具などの乗り物一般の窓ガラスを意味する。ウインドシールドガラスは乗り物の進行方向にあるフロントガラスであることが好ましい。ウインドシールドガラスは車両のフロントガラスであることが好ましい。バイクのウインドシールド等もウインドシールドガラスの1種である。
ウインドシールドガラスはガラス板を含み、特に合わせガラスを含んでいることが好ましい。合わせガラスは2枚のガラス板が中間層を介して接着している構造を有する。本明細書においては、ウインドシールドガラスにおいて、投映光の入射側(通常観察者側であって、乗り物の内部側)からより遠い位置にあるガラス板を第一のガラス板といい、より近い位置にあるガラス板を第二のガラス板ということがある。
本発明のコンバイナは投映像表示部を有し、投映像表示部は、投映光により投映像を表示することができる。なお、本明細書において、投映像表示部とは、コンバイナの投映光の入射側となる面の一部または全面であるが、その一部または全面の、コンバイナの厚み方向の構成部材を全て含む部分を示すものとする。
コンバイナにおいて、投映像表示部は、投映光の入射側となる面のいずれの位置に設けてもよいが、ヘッドアップディスプレイシステムとしての使用時に、観察者(例えば運転者)から視認しやすい位置に投映像(虚像)が示されるように設けられていることが好ましい。例えば、適用される乗り物の運転席の位置とプロジェクターを設置する位置との関係から投映像表示部の位置を決定すればよい。
ハーフミラーフィルムはコレステリック液晶層を含む。ハーフミラーフィルムは、コレステリック液晶層の他に後述の配向層、支持体、接着層などの層を含んでいてもよい。
ハーフミラーフィルムは、互いに異なる選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層を少なくとも2層含む。
本明細書において、コレステリック液晶層は、コレステリック液晶相を固定した層を意味する。コレステリック液晶層を単に液晶層ということもある。
コレステリック液晶相は、特定の波長域において、右円偏光または左円偏光のいずれか一方のセンスの円偏光を選択的に反射させるとともに他方のセンスの円偏光を透過する円偏光選択反射を示すことが知られている。本明細書において、円偏光選択反射を単に選択反射ということもある。
円偏光選択反射性を示すコレステリック液晶相を固定した層を含むフィルムとして、重合性液晶化合物を含む組成物から形成されたフィルムは従来から数多く知られており、コレステリック液晶層については、それらの従来技術を参照することができる。
λd=n2×P×cosθ2
本明細書において、投映光のコレステリック液晶層における透過角度での選択反射の中心波長(上記λd)を見かけ上の選択反射の中心波長ということがある。
周期Pが同じで、同じ螺旋のセンスのコレステリック液晶層を積層することによっては、特定の波長での円偏光選択性を高くすることもできる。
選択反射帯の幅は、例えば可視光領域において、通常1種の材料では15nm〜100nm程度である。選択反射帯の幅を広げるためには、ピッチPを変えた反射光の中心波長が異なるコレステリック液晶層を2種以上積層すればよい。この際、同じ螺旋のセンスのコレステリック液晶層を積層することが好ましい。また、1つのコレステリック液晶層内において、ピッチPを膜厚方向に対して緩やかに変化させることで選択反射帯の幅を広げることもできる。選択反射帯の幅は、特に限定されないが、1nm、10nm、50nm、100nm、150nm、または200nmなどの波長幅であってもよい。幅は、100nm幅程度以下であることが好ましい。
本発明のコンバイナにおけるハーフミラーフィルムは、選択反射の中心波長が互いに異なっているコレステリック液晶層を2層以上含む。本発明のコンバイナにおいては、投映光の入射側に最も近いコレステリック液晶層が最も長い選択反射の中心波長を有するように配置される。本発明者らは、このような構成により、二重像を低減することができることを見出した。
以下、コレステリック液晶層の作製材料および作製方法について説明する。
上記コレステリック液晶層の形成に用いる材料としては、重合性液晶化合物とキラル剤(光学活性化合物)とを含む液晶組成物などが挙げられる。必要に応じてさらに界面活性剤や重合開始剤などと混合して溶剤などに溶解した上記液晶組成物を、支持体、配向膜、下層となるコレステリック液晶層などに塗布し、コレステリック配向熟成後、液晶組成物の硬化により固定化してコレステリック液晶層を形成することができる。
重合性液晶化合物は、棒状液晶化合物であっても、円盤状液晶化合物であってもよいが、棒状液晶化合物であることが好ましい。
コレステリック液晶層を形成する棒状の重合性液晶化合物の例としては、棒状ネマチック液晶化合物が挙げられる。棒状ネマチック液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。低分子液晶化合物だけではなく、高分子液晶化合物も用いることができる。
キラル剤はコレステリック液晶相の螺旋構造を誘起する機能を有する。キラル化合物は、化合物によって誘起する螺旋のセンスまたは螺旋ピッチが異なるため、目的に応じて選択すればよい。
キラル剤としては、特に制限はなく、公知の化合物(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN、STN用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第142委員会編、1989に記載)、イソソルビド、イソマンニド誘導体を用いることができる。
また、キラル剤は、液晶化合物であってもよい。
液晶組成物における、キラル剤の含有量は、液晶化合物の量の0.01モル%〜200モル%が好ましく、1モル%〜30モル%がより好ましい。
液晶組成物は、重合開始剤を含有していることが好ましい。紫外線照射により重合反応を進行させる態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であることが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)等が挙げられる。
液晶組成物中の光重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量に対して0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5質量%〜5質量%であることがさらに好ましい。
液晶組成物は、硬化後の膜強度向上、耐久性向上のため、任意に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、紫外線、熱、湿気等で硬化するものが好適に使用できる。
架橋剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能アクリレート化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレット型イソシアネート等のイソシアネート化合物;オキサゾリン基を側鎖に有するポリオキサゾリン化合物;ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物などが挙げられる。また、架橋剤の反応性に応じて公知の触媒を用いることができ、膜強度および耐久性向上に加えて生産性を向上させることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
架橋剤の含有量は、3質量%〜20質量%が好ましく、5質量%〜15質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、3質量%未満であると、架橋密度向上の効果が得られないことがあり、20質量%を超えると、コレステリック液晶層の安定性を低下させてしまうことがある。
液晶組成物中には、安定的にまたは迅速にプレーナー配向のコレステリック液晶層とするために寄与する配向制御剤を添加してもよい。配向制御剤の例としては特開2007−272185号公報の段落〔0018〕〜〔0043〕等に記載のフッ素(メタ)アクリレート系ポリマー、特開2012−203237号公報の段落〔0031〕〜〔0034〕等に記載の式(I)〜(IV)で表される化合物などが挙げられる。
なお、配向制御剤としては1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
その他、液晶組成物は、塗膜の表面張力を調整し膜厚を均一にするための界面活性剤、および重合性モノマー等の種々の添加剤から選ばれる少なくとも1種を含有していてもよい。また、液晶組成物中には、必要に応じて、さらに重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、色材、金属酸化物微粒子等を、光学的性能を低下させない範囲で添加することができる。
液晶組成物の調製に使用する溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、有機溶媒が好ましく用いられる。
有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばケトン類、アルキルハライド類、アミド類、スルホキシド類、ヘテロ環化合物、炭化水素類、エステル類、エーテル類、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、環境への負荷を考慮した場合にはケトン類が特に好ましい。
支持体、配向膜、下層となるコレステリック液晶層などへの液晶組成物の塗布方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ワイヤーバーコーティング法、カーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、ダイコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法などが挙げられる。また、別途支持体上に塗設した液晶組成物を転写することによっても実施できる。塗布した液晶組成物を加熱することにより、液晶分子を配向させる。加熱温度は、200℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましい。この配向処理により、重合性液晶化合物が、フィルム面に対して実質的に垂直な方向に螺旋軸を有するようにねじれ配向している光学薄膜が得られる。
複数のコレステリック液晶層の積層の際は、別に作製したコレステリック液晶層を接着剤等を用いて積層してもよく、後述の方法で形成された先のコレステリック液晶層の表面に直接、重合性液晶化合物等を含む液晶組成物を塗布し、配向および固定の工程を繰り返してもよいが、後者が好ましい。先に形成されたコレステリック液晶層の表面に直接次のコレステリック液晶層を形成することにより、先に形成したコレステリック液晶層の空気界面側の液晶分子の配向方位と、その上に形成するコレステリック液晶層の下側の液晶分子の配向方位が一致し、コレステリック液晶層の積層体の偏光特性が良好となるからである。また、通常0.5〜10μmの膜厚で設けられる接着層を用いると、接着層の厚みムラに由来する干渉ムラが観測されることがあるため、接着層を用いないで積層されることが好ましいからである。
ハーフミラーフィルムはコレステリック液晶層以外の他の層を含んでいてもよい。他の層はいずれも可視光領域で透明であることが好ましい。本明細書において可視光領域で透明であるとは、可視光の透過率が70%以上であることをいう。
また、他の層はいずれも低複屈折性であることが好ましい。本明細書において低複屈折性であるとは、ハーフミラーフィルムが反射を示す波長域において、正面位相差が10nm以下であることを意味し、上記正面位相差は5nm以下であることが好ましい。さらに、他の層はいずれもコレステリック液晶層の平均屈折率(面内平均屈折率)との屈折率の差が小さいことが好ましい。他の層としては支持体、配向層、接着層などが挙げられる。
ハーフミラーフィルムは、コレステリック液晶層の形成の際に基板となる支持体を含んでいてもよい。
支持体は特に限定されない。コレステリック液晶層の形成のために用いられる支持体は、コレステリック液晶層形成後に剥離される仮支持体であって、ハーフミラーフィルムにおいては含まれていなくてもよい。支持体としてはポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリオレフィン、セルロース誘導体、シリコーンなどのプラスチックフィルムが挙げられる。仮支持体としては、上記のプラスチックフィルムのほか、ガラスを用いてもよい。
支持体の膜厚としては、5μm〜1000μm程度であればよく、好ましくは10μm〜250μmであり、より好ましくは15μm〜90μmである。
ハーフミラーフィルムは、コレステリック液晶層の形成の際に液晶組成物が塗布される下層として、配向層を含んでいてもよい。
配向層は、ポリマーなどの有機化合物(ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、変性ポリアミドなどの樹脂)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成、またはラングミュア・ブロジェット法(LB膜)を用いた有機化合物(例えば、ω−トリコサン酸、ジオクタデシルメチルアンモニウムクロライド、ステアリル酸メチル)の累積のような手段で、設けることができる。更に、電場の付与、磁場の付与または光照射により、配向機能が生じる配向層を用いてもよい。
特にポリマーからなる配向層はラビング処理を行ったうえで、ラビング処理面に液晶組成物を塗布することが好ましい。ラビング処理は、ポリマー層の表面を、紙、布で一定方向に、数回擦ることにより実施することができる。
配向層を設けずに支持体表面、または支持体をラビング処理した表面に、液晶組成物を塗布してもよい。
仮支持体を用いて液晶層を形成する場合は、配向膜は仮支持体とともに剥離されてハーフミラーフィルムを構成する層とはならなくてもよい。
配向層の厚さは0.01〜5μmであることが好ましく、0.05〜2μmであることがさらに好ましい。
ハーフミラーフィルムは、各層の接着のため、接着層を含んでいてもよい。接着層は、例えばコレステリック液晶層間、コレステリック液晶層と他の層との間に設けられていてもよい。なお、ハーフミラーフィルムと中間膜シートとの間、およびハーフミラーフィルムと基材との間にも接着層を設けてもよい。
接着剤としては硬化方式の観点からホットメルトタイプ、熱硬化タイプ、光硬化タイプ、反応硬化タイプ、硬化の不要な感圧接着タイプがあり、それぞれ素材としてアクリレート系、ウレタン系、ウレタンアクリレート系、エポキシ系、エポキシアクリレート系、ポリオレフィン系、変性オレフィン系、ポリプロピレン系、エチレンビニルアルコール系、塩化ビニル系、クロロプレンゴム系、シアノアクリレート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリスチレン系、ポリビニルブチラール系などの化合物を使用することができる。作業性、生産性の観点から、硬化方式として光硬化タイプが好ましく、光学的な透明性、耐熱性の観点から、素材はアクリレート系、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系などを使用することが好ましい。
ハーフミラーフィルムと基材との間の接着には、高透明性接着剤転写テープ(OCAテープ:Optically Clear Adhesive Tape)を用いてもよい。
接着層の膜厚は0.5〜10μm、好ましくは1〜5μmであればよい。ハーフミラーフィルムの色ムラ等を軽減するため均一な膜厚で設けられることが好ましい。
コンバイナは、基材を含む。基材は、コレステリック液晶層の形成の際に用いられる支持体と同一であってもよく、支持体とは別に設けられるものであってもよい。支持体とは別に設けられるものであることが好ましい。
車両のフロントガラス等の他の物品が基材として機能していてもよい。また、コンバイナがウインドシールドガラスである場合などにおいて、ウインドシールドガラス形成に用いられるガラス板が基材として機能していてもよい。基材は投映光の入射側からハーフミラーフィルムおよび基材がこの順となるように含まれる。コンバイナは基材を2層以上含んでいてもよく、二層以上含まれる場合は、投映光の入射側から、基材、ハーフミラーフィルムおよび基材がこの順となっていてもよい。
本発明のコンバイナにおいては、基材の片面にコレステリック液晶層が配置されていればよく、他方の面にはコレステリック液晶層が配置されていないことが好ましい。
本目的に使用できる高分子樹脂素材の具体例としては、アクリル樹脂(ポリメチル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸エステル類など)、ポリカーボネート、シクロペンタジエン系ポリオレフィンやノルボルネン系ポリオレフィンなどの環状ポリオレフィン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリスチレンなどの芳香族ビニルポリマー類、ポリアリレート、セルロースアシレートを挙げることができる。
基材の好ましい例としてガラス板が挙げられる。ガラス板としては、ウインドシールドガラスに一般的に用いられるガラス板を利用することができる。ガラス板は可視光領域で透明であることが好ましい。
ガラス板の厚みについては特に制限はないが、0.5mm〜5mm程度であればよく、1mm〜3mmが好ましく、2.0〜2.3mmがより好ましい。
コンバイナがウインドシールドガラスである場合、ガラス板は合わせガラスの一部として、ウインドシールドガラスに含まれていることも好ましい。
合わせガラスは、特開2011−505330号公報、米国特許明細書第5013134号、または特開2008−201667号公報の段落0047〜0050に記載のように、楔形の断面形状の中間層を有するものであってもよい。特に、楔形の断面形状を有する中間層により、投映像表示部上端の中間層の膜厚が投映像表示部下端の中間層の膜厚より大きくなっていることが好ましい。このような構造により、より二重像を低減することができる。
ハーフミラーフィルムを含まない中間膜シートを用いる場合の中間膜シートとしては、公知のいずれの中間膜シートを用いてもよい。たとえば、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン−酢酸ビニル共重合体および塩素含有樹脂の群から選ばれる樹脂を含む樹脂膜を用いることができる。上記樹脂は、中間膜シートの主成分であることが好ましい。なお、主成分であるとは、中間膜シートの50質量%以上の割合を占める成分のことをいう。
ポリビニルブチラールは、ポリビニルアルコールをブチルアルデヒドによりアセタール化して得ることができる。上記ポリビニルブチラールのアセタール化度の好ましい下限は40%、好ましい上限は85%であり、より好ましい下限は60%、より好ましい上限は75%である。
また、上記ポリビニルアルコールの重合度の好ましい下限は200、好ましい上限は3000である。200未満であると、得られる合わせガラスの耐貫通性が低下することがあり、3000を超えると、樹脂膜の成形性が悪くなり、しかも樹脂膜の剛性が大きくなり過ぎ、加工性が悪くなることがある。より好ましい下限は500、より好ましい上限は2000である。
ハーフミラーフィルムを含む合わせガラス用積層中間膜シートは、ハーフミラーフィルムを上記中間膜シートの表面に貼合して形成することができる。または、ハーフミラーフィルムを2枚の上記中間膜シートに挟んで形成することもできる。2枚の中間膜シートは同一であってもよく異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。
ハーフミラーフィルムと中間膜シートとの貼合には、公知の貼合方法を用いることができるが、ラミネート処理を用いることが好ましい。積層体と中間膜シートとが加工後に剥離してしまわないように、ラミネート処理を実施する場合には、ある程度の加熱および加圧条件下にて実施することが好ましい。
ラミネートを安定的に行なうには、中間膜シートの接着する側の膜面温度が50〜130℃であることが好ましく、70〜100℃であることがより好ましい。
ラミネート時には加圧することが好ましい。加圧条件は、2.0kg/cm2未満であることが好ましく、0.5〜1.8kg/cm2の範囲であることがより好ましく、0.5〜1.5kg/cm2の範囲であることがさらに好ましい。
合わせガラス用積層中間膜シートの製造方法の一例は、
(1)第1の中間膜シートの表面にハーフミラーフィルムを貼合して第1の積層体を得る第1の工程、および、
(2)第1の積層体中のハーフミラーフィルムの第1の中間膜シートが貼合されている面とは反対の面に、第2の中間膜シートを貼合する第2の工程、を含み、
第1の工程において、赤外光反射板と第1の中間膜シートとを貼合するとともに、支持体を剥離し、第2の工程において、第2の中間膜シートを、基板を剥離した面に貼合する、合わせガラス用積層中間膜シートの製造方法である。
この方法により、支持体を含まない、合わせガラス用積層中間膜シートを製造することができ、合わせガラス用積層中間膜シートを用いることで、支持体を含まない、合わせガラスを容易に作製することができる。
一般的に、コンバイナにおいて、投映光を反射する層からの反射光に基づく像と、コンバイナの光入射側から見て手前の面または裏面からの界面反射光に基づく像が重なることによって二重像(または多重像)の問題が生じている。本発明のコンバイナにおいては、コレステリック液晶層を透過する光は上記コレステリック液晶層を反射する円偏光と逆のセンスの円偏光となっており、裏面からの界面反射光は、コレステリック液晶層より裏面側にある層が低複屈折性である場合は、通常上記コレステリック液晶層で反射されるセンスの円偏光が大部分となるため顕著な二重像を生じさせにくい。また、上述のように、投映光の入射側に最も近いコレステリック液晶層が最も長い選択反射の中心波長を有するようにすることにより、コレステリック液晶層を透過して生じる特定波長の円偏光が他のコレステリック液晶層の位相差に影響を受けることを防止して、二重像を低減することができる。
コンバイナはプロジェクター等の投映光を出射する手段と組み合わせて用い、投映像表示部で投映像を表示することができる。これを利用して、本発明のコンバイナはヘッドアップディスプレイシステムの構成部材として用いることができる。ヘッドアップディスプレイシステムは、コンバイナおよび投映光を出射するプロジェクターが一体となったものであってもよく、コンバイナおよび投映光を出射するプロジェクターとの組み合わせとして使用されるものであってもよい。
本明細書において、「プロジェクター」は「光または画像を投映する装置」であり、「描画した画像を投射する装置」を含む。ヘッドアップディスプレイシステムにおいて、プロジェクターは、描画デバイスを含み、小型の中間像スクリーンに描画された画像(実像)をコンバイナにより虚像として反射表示するものが好ましい。
プロジェクターの描画デバイスとしては、特に限定されず、画像を投射する機能を有するものであれば特に限定されない。プロジェクターの例としては、液晶プロジェクター、DMD(Digital Micromirror device)を用いたDLP(Digital Light Processing)プロジェクター、GLV(Grating Light Valve)プロジェクター、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)プロジェクター、CRTプロジェクターなどが挙げられる。DLPプロジェクターおよびGLV(Grating Light Valve)プロジェクターはMEMS(Microelectromechanical systems)を用いたものであってもよい。
上述のように、コンバイナの投映像表示部にはp偏光を入射させて投映像を形成することが好ましい。プロジェクターの出射光が直線偏光ではない場合は、直線偏光フィルムをプロジェクターの出射光側に配して用いてもよく、プロジェクターから投映像表示部までの光路で直線偏光とされていてもよい。投映像表示部への入射面に平行な方向に振動するp偏光となるように入射させる。
(ハーフミラーフィルム1の作製)
液晶化合物、水平配向剤、右旋回性キラル剤、重合開始剤を溶媒中で混合しコレステリック液晶性混合物(R)を調製した。キラル剤の処方量を調整して塗布液(R1)〜(R3)を調製した。それぞれの塗布液を用いて、以下の円偏光反射層作製時と同様に仮支持体上に単一層のコレステリック液晶層を作製し、反射特性を確認したところ、作製されたコレステリック液晶層はすべて右円偏光反射層であり、選択反射の中心波長はそれぞれ540nm、623nm、766nmであった。また、コレステリック液晶層法線に対し60度の入射角度で照射し、出射角度60度で観測される反射スペクトルから観測される見かけ上の選択反射の中心波長は、それぞれ450nm、520nm、640nmであった。
調製した塗布液を用い、下記の手順にてハーフミラーフィルムを作製した。
(2)室温にて乾燥させて溶剤を除去した後、加熱しコレステリック液晶相とした。次いで、UV照射し、コレステリック液晶相を固定して、コレステリック液晶層を作製し、室温まで冷却した。
(3)得られたコレステリック液晶層表面に2層目の塗布液を塗布して上記工程(1)および(2)を繰り返した。さらに、得られた2層目のコレステリック液晶表面に3層目の塗布液を塗布して上記工程(1)および(2)を繰り返して、仮支持体上にコレステリック液晶層3層を有するハーフミラーフィルムを形成した。
Δnは、各選択反射ピーク(選択反射の中心波長:λ)における反射率を測定して半値幅Wを求め、W=Δn×P(ピッチ)の関係から、以下の式より算出した。nは、コレステリックの平均屈折率である。
Δn=W/P=W/(λ/n)
上記で得られた仮支持体付きのハーフミラーフィルム1を接着層(OCA:)、を用いて50×50mmのガラス板に接着し、仮支持体を剥離して、ハーフミラーフィルム1、接着層ガラス板をこの順で含むサンプル1を準備した。サンプル1のガラス板の外側に光吸収材(黒色PET)を貼付したサンプル2を同様に準備した。ハーフミラーフィルム側から白色光源と直線偏光板とを用いて、p偏光を、図1に示すようにハーフミラーフィルムの法線に対し60度の入射角度で照射し、出射角度60度で観測される波長450nm、520nm、640nmの反射光の強度を分光光度計(積分球使用)で測定した。それらの反射光の強度の平均値を求め、サンプル1とサンプル2との反射光強度平均値の差異をガラス板界面(最外面)からの反射光強度として、「サンプル1の反射光強度(平均値)/ガラス板界面(最外面)からの反射光強度」を、「二重像の程度」として比較した。値が大きいほど二重像が顕著である。また、図2に示すようにAmazon(登録商標)社KidleFireHD8.9で画像表示させ、ディスプレイからの照射光が合わせガラスに対し角度が60度になる様にまた、合わせガラスに対しp偏光となるようにセットした。投映像を目視で確認し、二重像を以下の基準で評価した。
A:二重像が見えない
B:二重像が薄く見える
C:二重像が見える
D:二重像がはっきり見える
ハーフミラーフィルムとして、540nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(B,膜厚3.55μm)、623nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(G,膜厚4.15μm)、766nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(R膜厚3.00μm)を表2に示す積層順で直接積層したハーフミラーフィルム2をハーフミラーフィルム1と同様の手順で準備した。コレステリック液晶層Rのみ、評価1とは異なる塗布液を用いて形成した。コレステリック液晶層B,コレステリック液晶層Gの屈折率の異方性はΔn=0.07であり、コレステリック液晶層Rの屈折率の異方性はΔn=0.15であった。このハーフミラーフィルム2をハーフミラー1の代わりに用いて評価1と同様に二重像の程度を比較した。
ハーフミラーフィルムとして、540nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(B)、623nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(G)、766nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層(R)を表3に示す積層順と、それぞれの層の膜厚で直接積層したハーフミラーフィルム3をハーフミラーフィルム1と同様の手順で準備した。各コレステリック液晶層屈折率の異方性はΔn=0.07であった。このハーフミラーフィルム3をハーフミラーフィルム1の代わりに用いて評価1と同様に二重像の程度を比較した。
2 光源
3 分光光度計(積分球)
4 KidleFireHD(傾けて固定)
5 観察者
6 黒マット
Claims (13)
- コンバイナとプロジェクターとを含むヘッドアップディスプレイシステムであって、
前記コンバイナは、
投映光により投映像を表示する投映像表示部を含み、
基材を含み
少なくとも前記投映像表示部においてハーフミラーフィルムを含み、
前記投映光の入射側から前記ハーフミラーフィルムおよび前記基材をこの順に含み、
前記ハーフミラーフィルムが、コレステリック液晶層を2層以上含み、
前記2層以上のコレステリック液晶層の選択反射の中心波長は、互いに異なっており、
前記投映光の入射側に最も近いコレステリック液晶層が最も長い選択反射の中心波長を有し、
前記プロジェクターは、
前記投映光を出射し、
前記投映光が入射面に平行な方向に振動するp偏光である前記ヘッドアップディスプレイシステム。 - 前記2層以上のコレステリック液晶層の中で前記投映光の入射側に最も近いコレステリック液晶層の膜厚が最も大きい請求項1に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記ハーフミラーフィルムが、680nm〜850nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、600nm〜680nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、および490nm〜600nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層を含む請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記ハーフミラーフィルムが、前記投映光の入射側から、680nm〜850nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、600nm〜680nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、および490nm〜600nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層をこの順に含む請求項3に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記ハーフミラーフィルムが、前記投映光の入射側から、680nm〜850nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、490nm〜600nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層、および600nm〜680nmに選択反射の中心波長を有するコレステリック液晶層をこの順に含む請求項3に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記ハーフミラーフィルムが前記基材の前記投映光の入射側の面に接着されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記基材がガラス板である請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記コンバイナがウインドシールドガラスである請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記基材がガラス板であり、
前記コンバイナが第一のガラス板と第二のガラス板とを含み、
第一のガラス板と第二のガラス板との間の中間層を含み、前記中間層に前記ハーフミラーフィルムを含む請求項8に記載のヘッドアップディスプレイシステム。 - 前記中間層が樹脂膜である請求項9に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記樹脂膜がポリビニルブチラールを含む請求項10に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記投映光が、前記投映像表示部の前記投映光の入射側の面の法線に対し45°〜70°の角度で入射する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
- 前記投映光が前記コンバイナの下方向から入射する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015032019 | 2015-02-20 | ||
JP2015032019 | 2015-02-20 | ||
PCT/JP2016/054790 WO2016133186A1 (ja) | 2015-02-20 | 2016-02-19 | コンバイナおよびヘッドアップディスプレイシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016133186A1 JPWO2016133186A1 (ja) | 2017-11-30 |
JP6513784B2 true JP6513784B2 (ja) | 2019-05-15 |
Family
ID=56688932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017500746A Active JP6513784B2 (ja) | 2015-02-20 | 2016-02-19 | コンバイナおよびヘッドアップディスプレイシステム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20170343807A1 (ja) |
EP (1) | EP3260905B1 (ja) |
JP (1) | JP6513784B2 (ja) |
CN (1) | CN107250890B (ja) |
WO (1) | WO2016133186A1 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6602727B2 (ja) * | 2016-06-06 | 2019-11-06 | 富士フイルム株式会社 | ヘッドアップディスプレイシステム |
JP6768567B2 (ja) * | 2016-11-04 | 2020-10-14 | 富士フイルム株式会社 | ウインドシールドガラス、ヘッドアップディスプレイシステム、およびハーフミラーフィルム |
WO2019035419A1 (ja) | 2017-08-15 | 2019-02-21 | 富士フイルム株式会社 | 反射膜、透明スクリーン、カラーフィルター、加飾フィルム |
JP6940361B2 (ja) * | 2017-10-10 | 2021-09-29 | マクセル株式会社 | 情報表示装置 |
CN110967831B (zh) * | 2018-09-29 | 2021-05-04 | 华为技术有限公司 | 一种光学成像系统及头戴式显示设备 |
JP7175995B2 (ja) * | 2018-10-12 | 2022-11-21 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体、導光素子および画像表示装置 |
WO2020075740A1 (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体、導光素子およびar表示デバイス |
JP7177176B2 (ja) * | 2018-10-17 | 2022-11-22 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
WO2020122023A1 (ja) | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
CN111458919A (zh) * | 2019-01-21 | 2020-07-28 | 未来(北京)黑科技有限公司 | 一种显示系统及显示方法 |
CN109828401A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-31 | 杭州光粒科技有限公司 | 基于超支化单体的快速响应聚合物稳定胆甾相液晶光阀及其制备方法 |
JP7247324B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-03-28 | 富士フイルム株式会社 | 合わせガラスおよびヘッドアップディスプレイ |
WO2020262474A1 (ja) * | 2019-06-27 | 2020-12-30 | 富士フイルム株式会社 | 成型用加飾フィルム、成型物、及びディスプレイ |
JP2021033173A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | ヘッドマウントディスプレイ |
CN115298608B (zh) * | 2020-03-13 | 2024-08-13 | 富士胶片株式会社 | 反射屏幕、投影图像显示系统 |
US20230179747A1 (en) * | 2021-12-08 | 2023-06-08 | Valid Manufacturing Ltd. | Head up display system and method |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3887930T2 (de) * | 1987-06-23 | 1994-05-26 | Kaiser Aerospace & Electronics | Überlagerungsvorrichtung für ein Sichtinstrument mit einem cholesterischen Flüssigkristallelement. |
GB8922415D0 (en) * | 1989-10-05 | 1989-11-22 | Emi Plc Thorn | A screen and projector for use in a front projection system |
US6952312B2 (en) * | 2002-12-31 | 2005-10-04 | 3M Innovative Properties Company | Head-up display with polarized light source and wide-angle p-polarization reflective polarizer |
JP4346014B2 (ja) * | 2003-06-26 | 2009-10-14 | 大日本印刷株式会社 | 投影スクリーンおよび偏光選択反射層形成用塗工液 |
JP2005331777A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Asahi Glass Co Ltd | 表示装置及び反射型スクリーン |
US20070097509A1 (en) * | 2005-10-31 | 2007-05-03 | Nevitt Timothy J | Optical elements for high contrast applications |
JP6036112B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-11-30 | 大日本印刷株式会社 | 反射型スクリーンおよび映像表示システム |
WO2015166872A1 (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-05 | シャープ株式会社 | 反射投影型表示装置 |
EP3229049B1 (en) * | 2014-12-01 | 2023-07-12 | FUJIFILM Corporation | Mirror having image display function |
-
2016
- 2016-02-19 EP EP16752572.4A patent/EP3260905B1/en active Active
- 2016-02-19 JP JP2017500746A patent/JP6513784B2/ja active Active
- 2016-02-19 CN CN201680010124.5A patent/CN107250890B/zh active Active
- 2016-02-19 WO PCT/JP2016/054790 patent/WO2016133186A1/ja active Application Filing
-
2017
- 2017-08-18 US US15/680,823 patent/US20170343807A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN107250890A (zh) | 2017-10-13 |
JPWO2016133186A1 (ja) | 2017-11-30 |
EP3260905A1 (en) | 2017-12-27 |
US20170343807A1 (en) | 2017-11-30 |
EP3260905A4 (en) | 2018-03-07 |
WO2016133186A1 (ja) | 2016-08-25 |
EP3260905B1 (en) | 2022-06-22 |
CN107250890B (zh) | 2020-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6513784B2 (ja) | コンバイナおよびヘッドアップディスプレイシステム | |
CN107209389B (zh) | 挡风玻璃以及平视显示器系统 | |
JP6513690B2 (ja) | 投映像表示用部材および投映像表示システム | |
JP6114728B2 (ja) | 投映像表示用部材および投映像表示システム | |
JP6336572B2 (ja) | 反射部材、投映スクリーン、コンバイナ、および、遮熱部材 | |
US11314087B2 (en) | Projection image-displaying member, windshield glass, and head-up display system | |
JP6602727B2 (ja) | ヘッドアップディスプレイシステム | |
WO2018084076A1 (ja) | ウインドシールドガラス、ヘッドアップディスプレイシステム、およびハーフミラーフィルム | |
KR101944227B1 (ko) | 투영상 표시용 하프 미러 및 그 제조 방법, 그리고 투영상 표시 시스템 | |
WO2018110066A1 (ja) | ウインドシールドガラス、ヘッドアップディスプレイシステム、および積層フィルム | |
JP2018081296A (ja) | ウインドシールドガラス、ヘッドアップディスプレイシステム、およびハーフミラーフィルム | |
US20200333598A1 (en) | Method for producing screen image-displaying laminated glass, screen image-displaying laminated glass, and image display system | |
JPWO2020122023A1 (ja) | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム | |
JP2018200459A (ja) | 実像表示用部材、および表示システム | |
US11860361B2 (en) | Reflection film, windshield glass, and head-up display system | |
JP2019012211A (ja) | 投映像表示用ハーフミラー、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180814 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181004 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190410 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6513784 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |