JP6508572B2 - リアクトル - Google Patents
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Description
最初に、本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の実施形態の詳細を、以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
図1〜図6を参照して、実施形態1のリアクトル1αを説明する。
・全体構成
実施形態1のリアクトル1αは、図1〜図3に示すように、巻線を巻回してなる巻回部2a,2bを有するコイル2と、巻回部2a,2bの内側に配置される内側コア部31及び巻回部2a,2bの外側に配置される外側コア部32を有する磁性コア3と、巻回部2a,2bと磁性コア3との間に介在される内側介在部材4及び端面介在部材5αと、を備える。内側介在部材4は、巻回部2a,2bの内面と内側コア部31との間に介在される。端面介在部材5αは、巻回部2a,2bの端面と外側コア部32との間に介在される。
コイル2は、図2に示すように、一本の連続する巻線を螺旋状に巻回して形成された一対の筒状の巻回部2a,2bと、両巻回部2a,2bを連結する連結部2rと、を備える。各巻回部2a,2bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列(横並び)されている。連結部2rは、両巻回部2a,2bを繋ぐU字状に屈曲された部分である。このコイル2は、接合部の無い一本の巻線を螺旋状に巻回して形成しても良いし、各巻回部2a,2bを別々の巻線により作製し、各巻回部2a,2bの巻線の端部同士を溶接や圧着などにより接合することで形成しても良い。コイル2の両端部は、巻回部2a,2bから適宜な方向に引き延ばされて、図示しない端子部材に接続される。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置が接続される。
磁性コア3は、図2,5に示すように、巻回部2a,2bの内側に配置される一対の内側コア部31,31と、巻回部2a,2bの外側に配置される一対の外側コア部32,32と、を備える。磁性コア3は、離間して配置される一対の内側コア部31,31を挟むように一対の外側コア部32,32が配置され、各内側コア部31,31の端面と外側コア部32,32の内端面32eとを接触させて環状に形成される。図2では、内側コア部31を構成する複数の内コア片31m,…間に隙間を有するが、この各内コア片31m,…間の隙間に、後述する封止樹脂部7の構成樹脂が充填されることで、ギャップ31g,…(図5)が形成される。また、本例では、内コア片31mの端面(外側コア部32との隙間)にも、封止樹脂部7の構成樹脂が充填されて、ギャップ31gが形成される。この配置によって、コイル2が励磁されると環状の磁性コア3に閉磁路を形成する。
内側コア部31は、巻回部2a,2bの内周形状に沿った外形を有する柱状体(ここでは、直方体の角部を丸めた形状)である。本例の内側コア部31は、三つの内コア片31mと、各内コア片31mの間に形成されるギャップ31gと、内コア片31mと後述する外コア片32m(外側コア部32)との間に形成されるギャップ31gと、で構成される(図5を参照)。ここで、内側コア部31とは、磁性コア3のうち、巻回部2a,2bの軸方向に沿って配置される部分を意味する。例えば、図5では、内側コア部31の両端部に配置されるギャップ31gは、巻回部2a,2bの端面よりも巻回部2a,2bの外側に位置するものの、このギャップ31gも内側コア部31の一部である。本例のギャップ31gは、後述する封止樹脂部7の構成樹脂によって形成されている。
外側コア部32は、一対の内側コア部31,31の端部を繋ぐ柱状体であり、左側面と右側面とで構成される第一対面と、上面と下面とで構成される第二対面と、を有する。本例の外側コア部32は、上面32uと下面32dが略台形状の柱状である外コア片32mで構成される。本実施形態1のリアクトル1αの特徴の一つとして、外側コア部32は、端面介在部材5αを挟んで巻回部2a,2b側と反対側にのみ存在する(図2,5を参照)。本例では、外側コア部32は、内側コア部31側の面である内端面32eが、凹凸や段差或いは稜線のない連続した一様な平面であり、端面介在部材5αに嵌合する部分を有さない。コイル2と磁性コア3とを組み付けたとき、コイル2の下面は、外側コア部32の下面よりも突出しており、組合体10を後述するケース6に収納したとき、外側コア部32の下面32dとケース6の底板部61との間に隙間が形成される(図5を参照)。
内側介在部材4及び端面介在部材5αは、図2,3,5,6に示すように、巻回部2a,2bと磁性コア3との間の絶縁を確保する部材である。内側介在部材4及び端面介在部材5αは、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂で構成することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂などで各介在部材4,5αを形成することができる。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、各介在部材4,5αの放熱性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
内側介在部材4は、巻回部2a,2bの内面と磁性コア3のうち内側コア部31との間に介在される。ここでは、一対の内側介在部材4,4を備え、巻回部2a,2bのそれぞれに対して個別に配置される。一対の内側介在部材4,4は、同一の形状であり、一方の内側介在部材4を水平方向に180°回転させれば、他方の内側介在部材4になる。そのため、以下では、巻回部2a,2bの一方の巻回部に対して配置される一方の内側介在部材4について説明する。本例では、内側介在部材4は、巻回部2a(2b)の軸方向に沿った水平の分割面を有する一対の分割介在部材4A,4Bで構成されている。以下、主に図2,4,5を参照して、内側介在部材4の各構成を詳細に説明する。
端面介在部材5αは、巻回部2a,2bの端面と外側コア部32の内端面32eとの間に介在される。ここでは、一対の端面介在部材5α,5αを備え、巻回部2a,2bの両端面に対して個別に配置される。一対の端面介在部材5α,5αは、同一の形状であり、一方の端面介在部材5αを水平方向に180°回転させれば、他方の端面介在部材5αになる。そのため、以下では、巻回部2a,2bの一端面と外側コア部32の内端面32eとの間に配置される一方の端面介在部材5αについて説明する。以下、主に図2,4,6を参照して、端面介在部材5αの各構成を詳細に説明する。
ケース6は、図1,5,6に示すように、組合体10が載置される平板状の底板部61と、組合体10の周囲を囲むように底板部61から立設される略矩形枠状の側壁部62と、を有し、底板部61とは反対側(上側)が開口した略矩形箱状である。リアクトル1αは、ケース6に組合体10を収納することよって、組合体10の外部環境(粉塵や腐食など)からの保護や機械的保護を図ることができる。本例では、ケース6の底板部61の下面が冷却ベースといった設置対象(図示せず)の上面に接するように固定され、リアクトル1αが設置対象上に設置される。図1,5,6では、底板部61が下方となる設置状態を示すが、底板部61が上方、又は側方となる設置状態もあり得る。
本例に示すリアクトル1αは、図1,5に示すように、組合体10の設置面に接合層8を備える。接合層8は、組合体10のうちコイル2の下面と底板部61との間に介在される。接合層8を備えることで、組合体10を底板部61に強固に固定でき、コイル2の動きの規制、放熱性の向上、設置対象への固定の安定化などを図ることができる。接合層8の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率が0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。接合層8は、例えばシート状のものを用いたり、塗布やスプレーしたりして形成するとよい。
封止樹脂部7は、図1,5,6に示すように、ケース6内に充填され、ケース6内に収納された組合体10を封止する部材である。封止樹脂部7は、組合体10におけるコイル2の両巻線端部及び上面2uを除く部分が埋設されるまで充填されている(図5を参照)。リアクトル1αは、封止樹脂部7で組合体10を封止することによって、組合体10をケース6に固定し、組合体10の電気的・機械的保護、外部環境からの保護、コイル2に通電したときに発生する磁性コア3の振動、及びこの振動に起因する騒音の低減などを図ることができる。
上記構成を備えるリアクトル1αは、例えば、内コア片31mと内側介在部材4との組物Aの作製⇒上記組物Aとコイル2との組物Bの作製⇒外コア片32mと端面介在部材5αとの組物Cの作製⇒組物Bと組物Cとを組み付けて組合体10を作製⇒組合体10をケース6に収納⇒ケース6内に封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を充填・固化、という手順によって製造することができる。
図2に示すように、複数の内コア片31m,…を、一対の分割介在部材4A,4Bで挟み込み組物Aを作製する。このとき、各分割介在部材4A,4Bに形成された間隔保持部43,…(図4)を、各内コア片31m,…間に介在させる。そうすると、各内コア片31m,…の位置決めが行われると共に、各内コア片31m,…間にギャップ31gの厚みに対応した隙間が形成される。
図2,3に示すように、一対の分割介在部材4A,4Bで挟み込まれた内コア片31m,…の組物Aを、コイル2の各巻回部2a,2b内に挿入し組物Bを作製する。
図2,3に示すように、外コア片32m(外側コア部32)を、端面介在部材5αに組み付けて組物Cを作製する。このとき、外側コア部32は、上下位置決め部52間に右方向から(図2の矢印を参照)当止部53に当て止めされるまでスライドして配置する(図3を参照)。そうすると、上下位置決め部52が、外側コア部32の上面及び下面の各々に対向配置され、外側コア部32の上下方向の位置決めがなされる。また、上下位置決め部52のL状片52Lの短片が外側コア部32の前後方向の外端面に対向配置され、外側コア部32の前後方向の位置決めもなされる。本例では、外側コア部32の内端面32eが一様な平面であり、端面介在部材5αの窓部51w,51wに挿入される部分を有さないため、窓部51w,51w内は空間となる。この空間には、後述するように、封止樹脂部7の構成樹脂が充填される。
図3に示すように、組物B(内コア片31mと内側介在部材4とコイル2との組物)と、組物C(外側コア部32と端面介在部材5αとの組物)と、を組み付けて組合体10を作製する。このとき、内側介在部材4の左右位置決め部42を、端面介在部材5αの窓部51wの角部と係合突起54と外側コア部32の外周面とで形成される開口部分に貫通させる。そうすると、左右位置決め部42が、外側コア部32の左側面及び右側面の各々に対向配置され、外側コア部32の左右方向の位置決めがなされる。得られた組合体10は、内側介在部材4及び端面介在部材5αによって外側コア部32の左右方向、上下方向、前後方向の三方向が位置決めされた状態の一体物として取り扱える。
組合体10をケース6内に収納する(図1,5,6を参照)。ここでは、組合体10の下面に接合層8を配置した後、組合体10をケース6内に収納する。また、各外側コア部32の上面32uにステー650を配置し、ステー650をケース6のステー取付部65にネジ651で留めることで、組合体10をケース6内に固定する。このとき、組合体10は、端面介在部材5αの脚部57によって、外側コア部32の下面32dとケース6の底板部61との間に隙間が形成され、端面介在部材5αのケース位置決め部58によって、ケース6の側壁部62との間に隙間を有した状態で位置決めされる。また、組合体10は、端面介在部材5αの下面のうち脚部57部分を除く下面51dがケース6の底板部61に接触せず、両者51d,61間に隙間を有した状態とする(図6を参照)。
組合体10が収納されたケース6内に、封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を充填する。上記構成樹脂は、例えば、組合体10の外周とケース6の内周との間の隙間に上記構成樹脂の導入口となる管を挿入し、その管の開口部をケース6の底板部61近傍に開口させて、ケース6の下側から上記構成樹脂を導入する。組合体10の外周とケース6の内周との間に導入された上記構成樹脂は、その液面がケース6の下側から上側に向かって上昇し、コイル2の外周や磁性コア3の外周を覆うと共に、コイル2と磁性コア3との隙間に行き渡る。上記構成樹脂は、巻回部2a,2b内や巻回部2a,2b間の隙間には、端面介在部材5αの下面51dとケース6の底板部61との間の隙間から流入したり、端面介在部材5αの上面51uを覆うように巻回部2a,2bの端部側から流入したりする。本例では、端面介在部材5αの上面51uが巻回部2a,2bの上面2uよりも下側に位置するため、上記構成樹脂は、その液面が端面介在部材5αの上面51uの位置まで達すると、巻回部2a,2bの端部側から巻回部2a,2b間の隙間に流入する。巻回部2a,2b内に流入した上記構成樹脂は、間隔保持部43,…(図4)によって形成された複数の内コア片31m,…間及び端面(窓部51w,51w内の空間)に形成された隙間まで流入して充填される。この状態で、上記構成樹脂を固化することで、組合体10を封止すると共に、各内コア片31m,…間及び端面のギャップ31gが形成される。
上記リアクトル1αは、温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁束センサなどのリアクトル1αの物理量を測定するセンサ(図示せず)を備えることができる。例えば、両巻回部2a,2bの間に形成される空間にセンサを配置することができる。この場合、端面介在部材5αに、各種センサを保持するセンサホルダを一体に設けることもできる。
実施形態1では、内側介在部材4の第一位置決め部42は、端面介在部材5αの枠部51に形成された窓部51wの内側に貫通して配置される形態を説明した。その他に、端面介在部材5αに窓部51wとは別に貫通孔(図示せず)を形成し、この貫通孔に第一位置決め部42を貫通させて配置させることもできる。
実施形態1では、内側介在部材4が、外側コア部32の左側面及び右側面の各々を位置決めする左右位置決め部42を備え、端面介在部材5αが、外側コア部32の上面及び下面の各々を位置決めする上下位置決め部52を備える形態を説明した。この他に、内側介在部材が、外側コア部の上面及び下面の各々を位置決めする上下位置決め部を備え、端面介在部材が、外側コア部の左側面及び右側面の各々を位置決めする左右位置決め部を備えることもできる。上下位置決め部は、外側コア部の上面及び下面のそれぞれに対向配置されるように内側介在部材から突出して設けられる。左右位置決め部は、外側コア部の左側面及び右側面のそれぞれに対向配置されるように端面介在部材(枠部)から突出して設けられる。この場合、端面介在部材に対して外側コア部32は、左右位置決め部間に上下方向にスライドして配置することになる。そのため、当止部は、外側コア部の上面又は下面を当て止めするように配置すればよい。
実施形態1で説明した端面介在部材5αに、封止樹脂部7を成形するにあたり、その封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を巻回部2a,2b間や巻回部2a,2b内の隙間に流入させる流路を設けることができる。実施形態4のリアクトル1βは、図7〜10に示すように、上記流路として上側切欠き59a及び内側切欠き59bを有する端面介在部材5βを備える。上側切欠き59aは、端面介在部材5βの枠部51の上面51uにおける一対の巻回部2a,2b間に対応する中央の位置に形成されており、主に一対の巻回部2a,2b間への樹脂流路である。内側切欠き59bは、端面介在部材5βの枠部51の各窓部51wの内周縁に形成されており、主に巻回部2a,2bの内部への樹脂流路である。実施形態4のリアクトル1βは、端面介在部材5βに切欠き59a,59bを備える点のみが実施形態1と異なり、その他の構成については実施形態1と同様である。
・・・上側切欠き
上側切欠き59aは、一対の巻回部2a,2b間の隙間が露出するように形成されている。本例では、上側切欠き59aは、一対の巻回部2a,2b間の隙間を形成している巻回部2a,2bの角部及びその近傍の端面が露出するように形成された略矩形状の切欠きである(図7,10を参照)。上側切欠き59aは、その最下面が外側コア部32の上面32uよりも下側に位置する(図9を参照)。上側切欠き59aの最下面は、図9に示すように、外側コア部32側から巻回部2a,2b間の隙間に向かって下方に傾斜する切欠傾斜部59asを備える。また、本例では、巻回部2a,2b間に介在される仕切り部51pは、その上面に上記切欠傾斜部59asに連続する仕切傾斜部51psを備える。
内側切欠き59bは、枠部51の各窓部51wの内周縁のうち左右方向外方側の内周縁で、係合突起54,54間に形成されている(図8,10を参照)。具体的には、端面介在部材5βに外側コア部32を配置したときに、内側切欠き59bと係合突起54,54と外側コア部32の外周面とで開口部が形成され、この開口部分が上記構成樹脂の流路となる。
実施形態4で説明した端面介在部材5βは、その上面51uが巻回部2a,2bの上面2uと面一又は巻回部2a,2bの上面2uよりも上側に張り出した形態とすることができる。端面介在部材の上面が巻回部の上面と面一又は巻回部の上面よりも上側に張り出している場合、封止樹脂部を成形するにあたり、一対の巻回部間及び巻回部内に封止樹脂部の未固化の構成樹脂を流入し難い。この場合、組合体の外周とケースの内周との間の隙間に上記構成樹脂を導入すると、上記構成樹脂の液面が巻回部の上面に達すると、この構成樹脂は、各巻回部の側方から巻回部の上面を覆うように流動し、一対の巻回部間の隙間に流れ込む。そうすると、一対の巻回部間の隙間に存在する空気を巻き込んで封止樹脂内に気泡が生じ易い。
端面介在部材5γは、巻回部2a,2bの一端面と一対の外側コア部32,32の一方の外側コア部32との間に介在される第一端面介在部材5γAと、巻回部2a,2bの他端面と一対の外側コア部32,32の他方の外側コア部32との間に介在される第二端面介在部材5γBと、を備える。第一端面介在部材5γAと第二端面介在部材5γBとは、上下方向(図11の上下方向)の大きさ及び上側切欠き59aの大きさが異なり、その他の構成は同じである。
第一端面介在部材5γAは、コイル2の両端部が配置される側(図12の右側)における巻回部2a,2bの端面と、外側コア部32の内端面32eと、の間に介在される。第一端面介在部材5γAは、脚部(図10の脚部57)を有さずに枠部51の下面51dがケース6の底板部61に接触しており(図14を参照)、枠部51の上面51uが巻回部2a,2bの上面2uと面一である(図13を参照)。つまり、第一端面介在部材5γAの上下方向の長さは、巻回部2a,2bの上下方向の長さとほぼ同じであり、第一端面介在部材5γAの枠部51は、実質的に巻回部2a,2bの端面を覆うことになる。第一端面介在部材5γAの左右方向の長さは、巻回部2a,2bの左右方向の長さとほぼ同じである。
第二端面介在部材5γBは、コイル2の連結部2rが配置される側(図12の左側)における巻回部2a,2bの端面と、外側コア部32の内端面32eと、の間に介在される。第二端面介在部材5γBは、脚部(図8の脚部57)を有さない点以外は、実施形態4における端面介在部材5βと同じである。具体的には、第二端面介在部材5γBは、枠部51の上面51uが巻回部2a,2bの上面2uよりも下側に位置している(図13を参照)。本例では、第二端面介在部材5γBは、枠部51の下面51dがケース6の底板部61に接触するように配置している。つまり、第二端面介在部材5γBの上下方向の長さは、巻回部2a,2bの上下方向の長さよりも短く、巻回部2a,2bの端面の一部は、第二端面介在部材5γBの枠部51から露出している。コイル2の連結部2rが、外側コア部32の上部で巻回部2a,2bの上面2uと面一で位置するように、巻回部2a,2bの軸方向外方に張出して形成されているからである。第二端面介在部材5γBの左右方向の長さは、巻回部2a,2bの左右方向の長さとほぼ同じである。
2 コイル 2a,2b 巻回部 2r 連結部 2u 上面
3 磁性コア
31 内側コア部 32 外側コア部
31m 内コア片 32m 外コア片 31g ギャップ
32e 内端面 32u 上面 32d 下面
4 内側介在部材 4A,4B 分割介在部材
41 本体部 41u U状帯片 41s 直線状片
42 左右位置決め部(第一位置決め部) 43 間隔保持部
45 係合凹部
5α,5β,5γ 端面介在部材
5γA 第一端面介在部材 5γB 第二端面介在部材
51 枠部 51w 窓部
51u 上面 51d 下面
51c 収納部 51p 仕切り部 51ps 仕切傾斜部
52 上下位置決め部(第二位置決め部)
52L L状片 52S 板状片 53 当止部
54 係合突起 55 係合凸部
57 脚部 58 ケース位置決め部
59a 上側切欠き 59as 切欠傾斜部
59b 内側切欠き
6 ケース
61 底板部 62 側壁部
65 ステー取付部 650 ステー 651 ネジ
7 封止樹脂部
8 接合層
Claims (13)
- 巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、
前記巻回部の内面と前記内側コア部との間に介在される内側介在部材と、
前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端面介在部材と、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部は、前記内側コア部側の内端面が前記端面介在部材に嵌合しない平面で構成され、
前記内側介在部材と前記端面介在部材とは、独立した部材であり、
前記内側介在部材は、前記端面介在部材と係合すると共に、前記外側コア部における対向する一対の面で構成される第一対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第一位置決め部を備え、
前記端面介在部材は、前記第一位置決め部が貫通する貫通部を備えるリアクトル。 - 前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して、前記外側コア部における前記第一対面の各々に交差する一対の面で構成される第二対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第二位置決め部を備える請求項1に記載のリアクトル。
- 前記第二位置決め部は、突出方向端部が屈曲し、前記外側コア部の前記第二対面のいずれか一面と交差する面に対向配置されるL状片を備える請求項2に記載のリアクトル。
- 前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して前記第一対面のいずれか一面を当て止めする当止部を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
- さらに、
前記コイル、前記磁性コア、前記内側介在部材、及び前記端面介在部材を含む組合体を収納するケースと、
前記ケース内に充填され、前記組合体を封止する封止樹脂部と、を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。 - 前記磁性コアは、複数のコア片と、各コア片間に介在されるギャップと、を備え、
前記ギャップは、前記封止樹脂部の構成樹脂で構成されている請求項5に記載のリアクトル。 - 前記端面介在部材は、前記ケースの底面側に突出して前記組合体を支持し、前記ケースと前記外側コア部との間隔を保持する脚部を有する請求項5又は請求項6に記載のリアクトル。
- 前記コイルは、横並びされた一対の前記巻回部を備え、
前記組合体を収納した前記ケースの開口側を上側、前記ケースの底面側を下側とするとき、
前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に対応する上側中央の位置に上側切欠きを備える請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のリアクトル。 - 前記端面介在部材は、最上面が前記巻回部の上面と面一である、又は前記巻回部の上面よりも上側に張り出している請求項8に記載のリアクトル。
- 前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部の上面と面一である、又は前記外側コア部の上面よりも下側にある請求項8又は請求項9に記載のリアクトル。
- 前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部側から前記巻回部側に向かって下方に傾斜する切欠傾斜部を有する請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のリアクトル。
- 前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に配置される仕切り部を備え、
前記仕切り部の上面は、前記切欠傾斜部に連続する仕切傾斜部を有する請求項11に記載のリアクトル。 - 前記端面介在部材は、その内周縁に前記封止樹脂部を成形する際に前記封止樹脂部の未固化の構成樹脂の流路となる内側切欠きを備える請求項5から請求項12のいずれか1項に記載のリアクトル。
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