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JP6500066B2 - バイオマスミル - Google Patents

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Description

本発明は、木質系バイオマスを粉砕し、ボイラ燃料として使用可能なバイオマス粒子を生成するバイオマスミルに関する。
近年、この種のバイオマスミルとして、分級室を形成するハウジングと、前記分級室の上部に設けられた分級機と、前記分級室の下部に設けられ、テーブル駆動装置によって駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに押圧される加圧ローラを有する複数の加圧ローラユニットと、前記粉砕テーブルの周囲から1次空気を噴出する吹出し口と、前記粉砕テーブルの中心に木質系バイオマスを供給するシュートと、縮流部とを具備し、該縮流部は前記シュートを囲む内側縮流部と、前記ハウジングの内周面の前記内側縮流部と対向する位置に設けられた外側縮流部とを有し、前記内側縮流部と前記外側縮流部との間に縮流流路が形成され、前記内側縮流部が前記縮流流路の上端より上方に延出する円錐台部と、該円錐台部の上端より下方に延出する倒立円錐台部とを有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1によれば、従来のバイオマスミルは、上記のように構成されているので、縮流部を介して木質系バイオマスの粉体流が増速されることで、分級室内での粉体の滞留時間が短縮され、ミル差圧の上昇が抑制されて粉砕容量の増大が図れると共に、内側縮流部上への粉体の堆積が防止され、粉体の分級室内への残留が防止されて、安全性の向上を図ることができる、とされている。また、特許文献1によれば、バイオマスミルは、石炭粉砕用の石炭ミルを基本とした粉砕装置とすることで、大きな改良や設備変更をすることなく低コストで実施できる、とされている。
特開2017−47383号公報
しかしながら、従来のバイオマスミルは、粉砕テーブルと分級機との間に、1〜2mm程度の大きさまで粉砕されたバイオマス粒子のみを通過可能な縮流流路を有する縮流部が形成されており、粒径の大きな粗粒子や未粉砕のまま1次空気で吹き上げられた木質系バイオマスについては、縮流部の下面に衝突させて粉体流より分離し、粉砕テーブル上へと再度落下させる構成となっている。
このため、従来のバイオマスミルは、粉砕テーブル上に多量の木質系バイオマスが溜まりやすく、目的物であるバイオマス粒子を効率よく製造することが難しく、ミル内の圧力損失及び木質系バイオマスの粉砕動力も増加しやすい。また、従来のバイオマスミルは、粉砕テーブル上に多量の木質系バイオマスが溜まりやすいことから、木質系バイオマスに含まれる揮発成分がミル内で高濃度になりやすく、ミル内での発火も危惧される。従って、従来のバイオマスミルは、これらの点において更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、木質系バイオマスを高効率かつ安全に粉砕可能なバイオマスミルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、ハウジングの下部に配置された回転テーブルと、前記回転テーブルとの間で木質系バイオマスを粉砕する粉砕ローラと、前記回転テーブルと前記ハウジングとの間に設けられた1次空気の吹出し口と、前記回転テーブルの上面中心部に原材料である木質系バイオマスを供給するセンターシュートと、前記ハウジングの上部に配置された回転分級機と、前記ハウジングの内部に配置された筒状の内部ウォールと、前記ハウジングの内面と前記内部ウォールの外面とによって構成され、前記吹出し口より噴射される1次空気により吹き上げられた粉体流を前記回転分級機に導く環状流路と、を備え、前記内部ウォールは、前記回転分級機を通過しなかった木質系バイオマスの粗粒子を、前記環状流路にのみ戻すように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、回転テーブルと粉砕ローラとの間で粉砕されたバイオマス粒子を効率よくミル外に排出できて、ミル内の圧力損失及び木質系バイオマスの粉砕動力を抑制できると共に、ミル内で木質系バイオマスを安全に粉砕処理できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下に記載する実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係る竪型バイオマスミルの全体構成を示す断面図である。 実施形態に係る竪型バイオマスミルの要部を示す斜視図である。 実施形態に係る竪型バイオマスミルに備えられる内部ウォールの構成を示す斜視図である。 実施形態に係る竪型バイオマスミルの粉砕動力値を従来技術との相対値で示すグラフ図である。 実施形態に係る竪型バイオマスミルの圧力損失値を従来技術との相対値で示すグラフ図である。 実施形態に係る竪型バイオマスミルと従来技術とのバイオマス供給負荷に対する粉砕動力特性及び圧力損失特性を比較して示すグラフ図である。
以下、竪型バイオマスミルを例にとって本発明に係るバイオマスミルの実施形態を説明する。なお、以下に記載の実施形態は、本発明を実施する際の具体的な一例を示すものであって、本発明の範囲が以下に記載の実施形態に制限されるものではない。また、木質系バイオマス、特に木質ペレットを砕いてバイオマス粒子を得ることを一般に「解砕」というが、本明細書においては、石炭ミルの例に倣って「粉砕」という。
図1は、実施形態に係る竪型バイオマスミルの全体構成を示す断面図である。この図から明らかなように、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、テーブル駆動装置2により水平面内で回転駆動される回転テーブル3と、回転テーブル3との間で原材料である木質系バイオマスを粉砕し、目的物であるバイオマス粒子を製造する粉砕ローラ4と、回転テーブル3の上方に配置され、回転テーブル3の上面中心部に木質系バイオマスを供給するセンターシュート5と、センターシュート5の外周に配置された回転分級機6と、回転分級機6の外周に配置された固定分級機7と、固定分級機7の更に外周に配置された跳ね返り板8と、回転分級機6及び固定分級機7で分級されたバイオマス粒子を所定の供給先へと搬送する分配部9と、を備えている。
回転テーブル3、粉砕ローラ4、回転分級機6及び固定分級機7は、筒状に形成されたハウジング11内に収容されており、ハウジング11は、その上端部が分配部9に連結されている。また、粉砕ローラ4と回転分級機6との間には、回転分級機6及び固定分級機7から回転テーブル3への粗粒子の戻りを防止する内部ウォール12が、ハウジング11と同心に配置されている。これにより、ハウジング11の内面と内部ウォール12の外面との間には、バイオマス粒子を含む粉体流の流路である環状流路13が形成される。
回転テーブル3の外周面とハウジング11の内面との間には、回転スロートベーン14を備えた1次空気の吹出し口15が設けられている。1次空気は、1次空気ダクト16から供給され、回転スロートベーン14により流速及び風向きが調整されて、吹出し口15よりハウジング11内に噴射される。なお、竪型バイオマスミル1においては、1次空気温度が石炭ミルよりも低温の例えば150℃に調整される。
回転テーブル3の上面には、粉砕ローラ4を受け入れ可能な幅を有するリング状の凹溝3aが、回転テーブル3の回転中心と同心に形成されている。従って、テーブル駆動装置2により回転テーブル3を回転駆動すると、粉砕ローラ4が凹溝3a内で転動され、これによって原材料である木質系バイオマスが粉砕されて、目的物であるバイオマス粒子が製造される。
なお、木質系バイオマスとしては、各種のものを利用できるが、粉砕することによって1mm〜2mm程度の大きさの揃ったバイオマス粒子が得られることから、木粉等をペレット状に押し固めた木質ペレットが特に好適である。
粉砕ローラ4は、ローラブラケット21に回転自在に取り付けられており、ローラブラケット21は、ローラピボット22を介して加圧フレーム23により支持されている。また、加圧フレーム23は、加圧アーム24を介して、一端が所定の固定部に連結された加圧シリンダ25の加圧ロッド26に連結されている。従って、粉砕ローラ4は、加圧シリンダ25を駆動することにより、加圧ロッド26、加圧アーム24、加圧フレーム23、ローラピボット22、及びローラブラケット21を介して上下動され、これにより、回転テーブル3と粉砕ローラ4との間に作用する粉砕荷重が調整される。粉砕ローラ4は、回転テーブル3の周方向に複数個(3個の場合が多い)備えられる。
なお、上述の粉砕の態様は一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。粉砕子の形態はローラ状に限らず、ボール状のものであっても良い。加圧の態様もローラの回転軸等、粉砕子が下方に押し下げられ、凹溝3aに向かって粉砕荷重が作用するものであれば、その構成要素や各要素の動作は不問である。
センターシュート5は、上端部が分配部9に取り付けられ、下端部が内部ウォール12の内部に挿入される。
回転分級機6は、多数枚のフィン6aを円周方向に所定の間隔で配列することにより構成されており、これらのフィン6aを図示しないモータで回転駆動することで、バイオマス粒子の分級を行うようになっている。バイオマス粒子の粒度分布は、フィン6aの回転数で調整される。なお、実施形態に係る回転分級機6においては、底板がフィン6aを立てるためのフィンサポート円環板6bになっている。回転分級機6は、分配部9に備えられた複数本(図1には1本のみが表示されている。)の搬送管9aのそれぞれにバイオマス粒子を均等に分配する機能を有する。
固定分級機7は、回転しない多数枚のフィンを円周方向に所定の間隔で配列したもので、フィンに粉体流を当てることにより、粉体流中のバイオマス粒子を分級する。
跳ね返り板8は、環状流路13内を通って回転分級機6及び固定分級機7の上方に吹き上がったバイオマス粒子を跳ね返して回転分級機6及び固定分級機7に導くものであり、回転分級機6及び固定分級機7に流入する粉体流の流速を調整する縮流部材としても機能する。跳ね返り板8により、回転分級機6及び固定分級機7に流入する粉体流の流速は、例えば10m/sec程度に調整される。
分配部9には、竪型バイオマスミル1で製造されたバイオマス粒子を所定の搬送先まで搬送する搬送管9aが備えられている。バイオマス粒子の搬送先としては、バイオマス専焼ボイラ又は木質系バイオマスと石炭とを混焼するバイオマス混焼ボイラがある。なお、分配部9に複数の搬送管9aが備えられる場合には、各搬送管9a内へのバイオマス粒子の導入を均等化するため、搬送管9aの端部を分配部9内に突出させる構成とすることもできる。
ハウジング11は、回転テーブル3、粉砕ローラ4、回転分級機6、固定分級機7及び跳ね返り板8を収容可能な円筒状に形成されるが、竪型バイオマスミル1のメンテナンスを容易にするため、例えば上部ハウジング、中部ハウジング及び下部ハウジングの3部材から構成する等、分解可能な複数の部材の組み合わせをもって構成することもできる。
内部ウォール12は、図2及び図3に示すように、回転分級機6のフィンサポート円環板6bと対向に配置されるリング部材31と、リング部材31が取り付けられる上端部から下方に至るにしたがって直径が大きくなる上部円錐部32と、上部円錐部32の下端部に連結される円筒部33と、円筒部33の下端部に着脱可能に連結される複数の脱着板34と、から構成されている。
内部ウォール12は、図1に示すように、ハウジング11の内部において回転テーブル3と回転分級機6との間に配設される。内部ウォール12は、ハウジング11の内面から延びる図示しない固定部材を用いてハウジング11に取り付けられる。フィンサポート円環板6bとリング部材31との間には、回転分級機6と内部ウォール12の干渉を防止するため、若干のクリアランスdが設けられる。クリアランスdの大きさは、内部ウォール12の内側から外側に至る流路の流路抵抗を大きく保つため、2mm〜8mm程度に設定される。これにより、フィンサポート円環板6bとリング部材31との間へのバイオマス粒子の侵入を防止できて、バイオマス粒子によるフィンサポート円環板6b及びリング部材31のかじりを防止できる。
円筒部33には、加圧アーム24を貫通するための加圧アーム貫通孔35が開設されると共に、メンテナンス時に粉砕ローラ4の搬入及び搬出を可能とするためのメンテナンス用ドア36が開閉可能に備えられる。このように、円筒部33に加圧アーム貫通孔35を開設することにより、ハウジング11内への内部ウォール12の設置が可能になる。また、円筒部33にメンテナンス用ドア36を備えることにより、メンテナンス時における粉砕ローラ4の交換が可能になる。
脱着板34は、加圧アーム貫通孔35内への加圧アーム24の貫通後に円筒部33に取り付けられるものであって、その一部には、メンテナンス時に人が出入りするアクセス用ドア37が開閉可能に備えられている。このように、円筒部33と脱着板34とを別部材として構成することにより、ハウジング11内への内部ウォール12の設置が可能となる。また、脱着板34にアクセス用ドア37を備えることにより、竪型バイオマスミル1内への作業員の立ち入りが可能となって、粉砕ローラ4等に対するメンテナンスの実施が可能となる。
また、脱着板34は、1次空気によって吹き上げられたバイオマス粒子を環状流路13内に導く機能を有する。このため、脱着板34は、少なくとも粉砕ローラ4の一部とオーバーラップするように粉砕ローラ4の外周側に配置され、さらに望ましくは、下端部が粉砕ローラ4の回転中心よりも下方部分まで覆うように構成される。
以下、上記のように構成された実施形態に係るバイオマスミル1の動作と効果とについて説明する。
センターシュート5から供給された木質系バイオマスAは、図1に矢印で示すように、回転テーブル3の中心部に落下した後、回転テーブル3の回転に伴う遠心力によって回転テーブル3上を渦巻き状の軌跡を描いて外周部へ移動し、凹溝3a内に入る。凹溝3a内に入った木質系バイオマスAは、回転テーブル3とタイヤ状の粉砕ローラ4との間に噛み込まれて粉砕され、バイオマス粒子となる。
生成されたバイオマス粒子は、吹出し口15からハウジング11内に吹き出される1次空気によって、乾燥されながら上方に吹き上げられ、バイオマス粒子を含む粉体流Bとなって環状流路13内に導入される。粉体流Bは、環状流路13内を螺旋状に回転しながら上向きに移動し、内部ウォール12に設けられた上部円錐部32に沿って流路を回転分級機6及び固定分級機7側に変更する。
環状流路13を通過したバイオマス粒子のうち、適正サイズのものは、直接回転分級機6又は固定分級機7を通って分配部9内に入る。また、環状流路13を通過したバイオマス粒子のうち、微小粒子は、跳ね返り板8に突き当たった後に回転分級機6又は固定分級機7を通って分配部9内に入る。一方、環状流路13を通過したバイオマス粒子のうち、粗粒子Cは、回転分級機6又は固定分級機7を通過できず、内部ウォール12に設けられた上部円錐部32に案内されて、再度環状流路13内に戻る。
環状流路13内に戻った粗粒子は、自重と1次空気の吹上げ力とのバランスによって環状流路13内で上下動し、その間により細かく粉砕されて、やがては回転分級機6又は固定分級機7を通って分配部9内に入る。即ち、環状流路13は、バイオマス粒子の重力分級機として機能する。
このように、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、回転テーブル3と回転分級機6との間に内部ウォール12を設け、回転分級機6又は固定分級機7を通過しなかった粗粒子Cを、ハウジング11の内面と内部ウォール12の外面との間に形成される環状流路13内に戻す構成としたので、粗粒子Cが回転テーブル3上に戻ることを防止できる。つまり、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、回転テーブル3と粉砕ローラ4との間で粉砕されたバイオマス粒子を、環状流路13のみを通って分配部9側に排出するワンスルー構造としたので、回転テーブル3上への粗粒子Cの戻りを確実に防止できる。
従って、実施形態に係る竪型バイオマスミル1によれば、回転テーブル3上に予め設定された量以上の木質系バイオマスAが滞留しないので、木質系バイオマスの粉砕に要する動力を抑制できると共に、ミル内の圧力損失も抑制できる。さらに、実施形態に係る竪型バイオマスミル1によれば、ミル内における揮発成分の濃度上昇も防止できる。
図4に、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の粉砕動力値を、内部ウォール12を備えない従来の竪型バイオマスミルと比較して示す。このグラフでは、従来の竪型バイオマスミルの粉砕動力値を「1」としたときの相対値で、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の粉砕動力値を示している。なお、従来の竪型バイオマスミルにおいては、回転テーブル3上に大量の木質系バイオマスAが滞留しやすく、回転テーブル3上に大量の木質系バイオマスAが滞留すると粉砕動力が急増するため、粉砕負荷を上げることが困難である。そのため、図4では、比較可能な低負荷運用時での比較となっている。
粉砕動力は、原材料である木質系バイオマスの種類やミルの運転条件によってばらつきが大きいが、図4のデータによれば、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の粉砕動力値は、従来の竪型バイオマスミルの粉砕動力値の0.42〜0.63倍となっている。このデータから、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、従来の竪型バイオマスミルに比べて、粉砕動力を格段に抑制できるといえる。
図5に、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の圧力損失値を、内部ウォール12を備えない従来の竪型バイオマスミルと比較して示す。このグラフでも、従来の竪型バイオマスミルの圧力損失値を「1」としたときの相対値で、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の圧力損失値を示している。また、比較可能な低負荷運用時での比較となっている。
ミル内の圧力損失も、原材料である木質系バイオマスの種類やミルの運転条件によってばらつきが大きいが、図5のデータによれば、実施形態に係る竪型バイオマスミル1の圧力損失値は、従来の竪型バイオマスミルの圧力損失値の0.37〜0.67倍となっている。このデータから、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、従来の竪型バイオマスミルに比べて、圧力損失を格段に抑制できるといえる。
図6に、実施形態に係る竪型バイオマスミル1と、内部ウォール12を備えない従来の竪型バイオマスミルとの、バイオマス供給負荷に対する粉砕動力特性及び圧力損失特性を比較して示す。このデータから明らかなように、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、バイオマス供給負荷の変動に対して安定な粉砕動力特性及び圧力損失特性を有しており、低負荷から高負荷まで幅広い運用が可能である。これに対して、従来の竪型バイオマスミルは、低負荷での運用しか行うことができない。このデータから、実施形態に係る竪型バイオマスミル1は、高負荷運用が可能で、バイオマス粒子の製造能力が高いといえる。
本発明の竪型バイオマスミル1は、ハウジング11内に回転テーブル3への粗粒子Cの戻りを規制する内部ウォール12を設置したことを特徴とするものであって、その他の部分については、前記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、本発明の竪型バイオマスミル1は、従来公知の石炭ミルを改変することにより構成できるが、それに限定されるものではない。また、実施形態においては、木質系バイオマスのみを粉砕したが、石炭と木質系バイオマスとを混合粉砕することもできる。本発明の竪型バイオマスミル1によれば、石炭と木質系バイオマスとを混合粉砕する場合、木質系バイオマスを高い比率で混合できる。
なお、本発明の竪型バイオマスミル1は、ハウジング11に対して内部ウォール12が着脱可能に構成されているので、ハウジング11から内部ウォール12を取り外し、回転分級機6の下方部分に、回転分級機6又は固定分級機7を通過しなかった粗粒子Cを回転テーブル3の中心部に戻すホッパを備えることによって、石炭ミルとして使用することもできる。
1…竪型バイオマスミル、2…テーブル駆動装置、3…回転テーブル、3a…凹溝、4…粉砕ローラ、5…センターシュート、6…回転分級機、6a…フィン、6b…フィンサポート円環板、7…固定分級機、8…跳ね返り板、9…分配部、9a…搬送管、11…ハウジング、12…内部ウォール、13…環状流路、14…回転スロートベーン、15…1次空気の吹出し口、16…1次空気ダクト、21…ローラブラケット、22…ローラピボット、23…加圧フレーム、24…加圧アーム、25…加圧シリンダ、26…加圧ロッド、31…リング部材、32…上部円錐部、33…円筒部、34…脱着板、35…加圧アーム貫通孔、36…メンテナンス用ドア、37…アクセス用ドア、A…木質系バイオマス、B…粉体流、C…粗粒子

Claims (8)

  1. ハウジングの下部に配置された回転テーブルと、前記回転テーブルとの間で木質系バイオマスを粉砕する粉砕ローラと、前記回転テーブルと前記ハウジングとの間に設けられた1次空気の吹出し口と、前記回転テーブルの上面中心部に原材料である木質系バイオマスを供給するセンターシュートと、前記ハウジングの上部に配置された回転分級機と、前記ハウジングの内部に配置された筒状の内部ウォールと、前記ハウジングの内面と前記内部ウォールの外面とによって構成され、前記吹出し口より噴射される1次空気により吹き上げられた粉体流を前記回転分級機に導く環状流路と、を備え、
    前記内部ウォールは、前記回転分級機を通過しなかった木質系バイオマスの粗粒子を、前記環状流路にのみ戻すように構成されていることを特徴とするバイオマスミル。
  2. 前記内部ウォールは、前記回転分級機と対向に配置されるリング部材と、前記リング部材が取り付けられる上端部から下方に至るにしたがって直径が大きくなる上部円錐部と、前記上部円錐部の下端部に連結される円筒部と、前記円筒部の下端部に着脱可能に連結される複数の脱着板と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバイオマスミル。
  3. 前記円筒部は、前記粉砕ローラの搬入及び搬出が可能なメンテナンス用ドアを備えていることを特徴とする請求項2に記載のバイオマスミル。
  4. 前記脱着板は、人が出入り可能なアクセス用ドアを備えていることを特徴とする請求項2に記載のバイオマスミル。
  5. 前記内部ウォールは、前記リング部材の上面と前記回転分級機の下端部との間に、木質系バイオマスの噛み込みを防止可能な所要のクリアランスを介して、前記ハウジングに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のバイオマスミル。
  6. 前記脱着板は、前記粉砕ローラの一部とオーバーラップするように、前記粉砕ローラの外周側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のバイオマスミル。
  7. 前記脱着板は、その下端部が、前記粉砕ローラの回転中心よりも下方部分まで覆うように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のバイオマスミル。
  8. 前記回転分級機の外周部分に、前記回転分級機に流入する粉体流の流速を高める縮流部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバイオマスミル。
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