JP6478161B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents
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Description
穀物乾燥機中の穀粒は、乾燥が進んで低水分になると、体積が縮み流動性が高くなるため、一度の繰出しにおいて、バルブ内に充填される穀粒の密度が高まり、周期時間における穀粒の繰出し量が増加する。その結果、集穀部に落下した穀粒は集穀螺旋によって搬送されるが、集穀螺旋内の穀粒が増加することにより圧迫され、穀粒が傷付き易くなる問題があった。特に、穀粒が豆やソバの場合には、穀粒がとくに傷付き易いため、この問題は深刻な問題になっていた。特許文献2に記載された円筒型繰出バルブにおいては、穀粒の傷付きの問題だけでなく、騒音が発生したり、過負荷を起こすという問題もあった。
さらに、穀物の種類の取得手段を備え、
前記制御部が、前記繰出バルブを所定の回動角度幅をもって間欠的に回動させながら、前記バルブ口を前記集穀部に対向させ、取得した穀物の種類に応じて、前記回動角度幅を可変に制御することを特徴とする穀物乾燥機によって達成される。
本発明によれば、制御部が、繰出バルブを所定の回動角度幅をもって間欠的に回動させながら、バルブ口を集穀部に対向させるように制御されている。間欠的に回動することによって穀粒の繰出し量を調節して平準化し、穀粒にかかる負荷を抑えることによりで、穀粒の傷付きを防止することが可能になるとともに、穀粒の落下時の騒音を低減させ、集穀螺旋の過負荷を防止することができる。
穀物が豆又はソバの場合には穀粒が割れやすく、籾よりも傷付き易いが、本発明の好ましい実施態様によれば、制御部が、籾に最適な回動角度幅を基準として、穀物が豆又はソバの場合に、籾よりも小なる回動角度幅で前記繰出しバルブを回動制御するように構成されているから、穀物がとく割れやすい豆又はソバの場合にも、穀粒の割れを防ぎ、高い傷付き防止効果を得ることが可能になる。
一般に穀粒の乾燥が進むにつれて、乾燥が進んで低水分になると、体積が縮み流動性が高くなるため、バルブ内に溜まる穀粒の密度が大きくなる。その結果、一度の繰出しによって定量型繰出バルブから流出する穀粒の量が増加して、穀粒の落下時の傷付き、騒音、集穀螺旋の過負荷の問題を起こし易くなるが、本発明のこの好ましい実施態様によれば、制御部が、駆動開始から乾燥の進行に応じて、回動角度幅を逓減しつつ、繰出バルブを回動するように構成されているから、定量型円筒繰出しバルブから集穀部に繰出される穀粒の量を一定に保つことができ、したがって、穀粒の乾燥が進行しても、穀粒の傷付き、騒音、集穀螺旋の過負荷の問題が発生することを予防することが可能になる。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、制御部が、穀粒を機外に排出するときに、回動角度幅を最大に設定して、繰出しバルブを作動するように構成されているから、迅速に穀粒を穀物乾燥機外に排出することができ、穀物乾燥機の利便性を向上させることができる。
穀物乾燥機1は、全体が箱体状に形成された機体外壁100の正面に、穀物を投入する投入ホッパ112と、各種の操作スイッチが設けられた操作盤201が設けられる。
穀物乾燥機1は、図2に示すように、穀物を貯留する貯留部101と、穀物に熱風を送風して乾燥する乾燥部102と、乾燥部102から流下される穀物を集穀する集穀部103とを順次重設した穀物乾燥機本体104と、図1に示すように機体外壁に沿って設けた昇穀部105をはじめとする穀粒循環機構の駆動によって穀物を循環させながら、乾燥する。貯留部101は張込穀粒量検出センサを備え、張込み穀粒の堆積上面高さ位置を測定することにより、張込量を把握できる。
燃焼バーナ102gで生成された熱風は、熱風室102fを通過し、排風ファン102dの作用で排風となって排出される。また、熱風室102f内には、遠赤外線放射体102cを設け、熱風と遠赤外線の作用により穀粒を乾燥する。燃焼バーナ102gは、バーナケース102eに収納される。
穀物乾燥機1の穀粒循環機構について図4を参照しながら説明する。集穀螺旋108は、繰出バルブ106によって繰り出された穀粒を穀物乾燥機1の前面側へ搬送する。穀物乾燥機1の前面側へ搬送された穀粒を、昇穀部105が上方に搬送し、更に、昇穀部105の上部側に接続する上部螺旋109で貯留部101の拡散盤110に供給することにより、穀粒が貯留部101の全面に均一に堆積貯留される。
操作盤201は各種の操作用のスイッチが設けられる。運転スイッチは、穀物の張込用の張込スイッチ202と、排風ファン102d及び穀粒循環機構を駆動するいわゆる通風運転用の通風スイッチ203と、燃焼バーナ102gを点火して乾燥運転をする乾燥スイッチ204と、貯留部101内の穀物を機外に排出する排出運転用の排出スイッチ205と、運転を停止する停止スイッチ206を設ける。
また、操作盤201の内部には運転を制御する制御部107を内蔵している。
制御部107は操作盤201のスイッチ情報や穀物乾燥機本体104各部に配設したセンサ類からの検出情報等を受けて所定の演算処理により、バーナ燃焼量の制御,穀粒循環機構の起動・停止制御,操作盤201の表示部の表示内容制御、繰出バルブ106の回動制御等を行う。
図7に示すように、繰出バルブ106は、中空の円筒状に形成し、その軸方向を長手方向とする長孔でなるバルブ口106aを設ける。穀物乾燥機1の制御部107により作動が制御される繰出バルブモータ106bによって、一定周期毎に正転及び逆転を繰り返して軸106cを中心に回動する。そして、このバルブ口106aが上側の乾燥部102に対向すると、穀粒が乾燥部102から流入して、繰出バルブ106内に蓄えられる。次に、バルブ口106aが集穀部103に対向すると、穀粒が集穀部103へ流下して穀粒を繰り出す仕組みとなっている。なお、繰出バルブ106と穀粒流下室102a,102bとの隙間はシール部材103a,103bで塞いでいる。
初期位置では、繰出バルブ106のバルブ口106aは鉛直下向きを向いている(図7参照)。まず、繰出バルブ106は、時計回りの正転を開始する。この場合、繰出バルブ106のバルブ口106aが左側の穀粒流下室102aの下端を通過する(図8参照)。この通過をするときに、左側の穀粒流下室102aの穀粒がバルブ口106cに流れ込むことで収容室106d内に穀粒が充填される。このときのバルブ口106aの位置を正転時の充填角度位置とする。そして、繰出バルブ106は正転を継続し、バルブ口106aが右側の穀粒流下室102bの下端部を通過する。このとき、収容室106d内は既に穀粒で充填されているので、右側の穀粒流下室102bから穀粒が流れ込むことは殆どなく、繰出バルブ106はさらに正転し、バルブ口106aが下方を向くと収容室106d内の穀物が落下して集穀螺旋108に供給される。
詳細には、繰出バルブ106の回動制御に係る矩形波を横軸に時間をとり図示したものである。制御部107は、横軸上部の矩形波では繰出バルブ106を正転し、横軸下部の矩形波では、逆転するよう回動制御する。これにより繰出バルブ106は、矩形波の頂部で所定の回動角度幅をもって回動し、底部では停止して間欠的に回動する。ここで、回動角度幅は、1つの矩形波によって繰出バルブ106が連続的に回動した角度の幅を指す。
特に、穀物が豆又はソバの場合には穀粒が傷付き易いため、籾より小なる回動角度幅で繰出バルブ106を作動することで、穀粒の割れを防ぎ、高い傷付き防止効果が得られる。
繰出バルブ106の回転速度は一定(例えば10秒で1回転)だが、単位時間当たりの回転数を変更可能に構成している。
例えば、図11(A)では、繰出バルブ106を複数回(3回)連続して正転し、次いで複数回(3回)連続して逆転する周期で回転する第一の回転制御を示している。また、図11(B)では、1回正転して初期位置で設定時間の停止(インターバル)を経て1回逆転する周期で回転する第二の回転制御を示している。第二の回転制御でのインターバルの時間は回転に要する時間より短い短時間(例えば2秒〜5秒)が望ましい。また、図11(C)では、インターバルの時間が第二の回転制御より長い第三の回転制御を示している。第三の回転制御におけるインターバルはロータリバルブが1回転する時間より長く設定する(例えば20秒)のが望ましい。このように、第一の回転制御の単位時間当たりの回転数(回転量)が最も多くなっている。
まず、投入ホッパ112から穀物を貯留部101に張り込む張込運転を行う(ステップS1)。このとき、昇穀部105で揚穀されている穀物の水分値を水分計105aで測定している。そして、張込作業の終了後に、利用者は、穀物設定スイッチ207で張り込んだ穀物の種類を選択し、乾燥速度選択スイッチ208で所望の乾燥速度を選択し、水分設定スイッチ209で目標とする水分値を設定し、張込量設定スイッチ210で張り込んだ穀物量を入力する。
乾燥スイッチ204を操作すると、燃焼バーナ102g、排風ファン102d、排塵機109a等の循環機構が駆動を開始し、穀物は機内を循環しながら乾燥部102で乾燥作用を受ける(ステップS3)。
麦の場合には、籾と比較して水分値の低減による嵩密度の変化が小さく、また、繰出バルブ106の回転数を多くすることによる損傷がし易いので、標準的な回転数である第二の回転制御を行う(ステップS12)。
大豆の場合には、籾・麦よりさらに循環による損傷がし易いので、回転数が最も少ない第三の回転制御で乾燥運転を行う(ステップS17)。
本実施の形態では、第一の回転制御から第二の回転制御への切換えを水分値に基づいて行うが、他にも、乾燥運転開始から設定時間(例えば1時間)が経過すると第一の回転制御から第二の回転制御に切り換えるようにしても良い。この場合の設定時間は張込量設定スイッチ210で設定した張込量に応じて変更するようにする。すなわち、張込量によって張込穀物が1循環する時間が異なる。そこで、1循環する程度の時間を第一の回転制御を行い、2循環目以降の乾燥運転を第二の回転制御を行う。
100 機体外壁
101 貯留部
102 乾燥部
102a,102b 穀粒流下室
102c 遠赤外線放射体
102d 排風ファン
102e バーナケース
102f 熱風室
102g 燃焼バーナ
103 集穀部
103a,103b シール部材
104 穀物乾燥機本体
105 昇穀部
105a 水分計
105b 排出シャッタ
106 繰出バルブ
106a バルブ口
106b 繰出バルブモータ
106c 軸
106d 収容室
107 制御部
108 集穀螺旋
109 上部螺旋
109a 排塵機
110 拡散盤
112 投入ホッパ
201 操作盤
202 張込スイッチ
203 通風スイッチ
204 乾燥スイッチ
205 排出スイッチ
206 停止スイッチ
207 穀物設定スイッチ
208 乾燥速度選択スイッチ
209 水分設定スイッチ
210 張込量設定スイッチ
211 緊急停止スイッチ
212 乾燥運転表示画面
213 設定表示用画面
Claims (3)
- 貯留部から乾燥部、集穀部を経て穀粒を循環乾燥し、前記乾燥部から流下される穀粒を受けて集穀部へ繰出す繰出バルブであって、軸線方向断面が略C字型に開口するバルブ口を備え、前記繰出バルブの回動を制御する制御部を備えた穀物乾燥機において、
さらに、穀物の種類の取得手段を備え、
前記制御部が、前記繰出バルブを所定の回動角度幅をもって間欠的に回動させながら、前記バルブ口を前記集穀部に対向させ、取得した穀物の種類に応じて、前記回動角度幅を可変に制御することを特徴とし、さらに、取得した穀粒の種類が豆又はソバのときに、籾より小なる回動角度幅で前記繰出バルブを回動することを特徴とする穀物乾燥機。 - 前記制御部が、乾燥開始から乾燥の進行に応じて、前記回動角度幅を逓減させつつ、前記繰出バルブを回動することを特徴とする請求項1に記載の穀物乾燥機。
- 前記制御部が、前記穀粒を機外に排出するときに、前記回動角度幅を最大に設定して、前記繰出バルブを回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の穀物乾燥機。
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