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JP6464693B2 - モジュール用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ホスト側ケーブルとモジュール側基板とを電気的に接続するモジュール用コネクタに係わり、特に、車両に使用されるカメラモジュールやセンサなど防水性、防塵性などを必要とするモジュールの接続に使用されるモジュール用コネクタに関する。
CCDセンサやCMOSセンサなどを使用したバックモニタ用カメラや白線認識用カメラ等の車載カメラモジュールが知られている。このような車載カメラモジュールは、撮像用のレンズ等の光学素子を有する撮影光学系と、それにより結像された被写体像の取得のための撮像素子と、その撮像素子から出力された電気信号に基づく被写体像に対応したデジタル画像データの生成等を行う電子回路部とを筐体に収容する構成となっている。その筐体には、取得したデジタル画像データを電子回路部から伝送するための接続コードが設けられている。
特開2012−29114号公報
このような車載カメラモジュール等のモジュールでは、防水、防塵等のために接続コードを筐体部分に固定する必要があり、この接続コードと電子回路部との接続には、電線用の接続コネクタが使用されていた。このような接続コネクタを使用した接続方法では、接続コードに余長をとり、電線自体の柔軟性を利用することにより、モジュール側基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置の位置ずれを吸収し、あるいは、モジュール側基板及びカメラモジュールが車両の振動の影響を受けないようにする必要があった。従って、接続コネクタを接続するとき、電線自体の引き回しのため、あるいは、コネクタの組み付け時の生産性の向上のために、接続コードに充分な余長をとる必要があり、このため、取り付け時に充分な余長を有する接続コードは、モジュール内部で折れ曲がり不確定な位置に収容されることとなっていた(特許文献1参照)。
一方で、車載カメラモジュールは、デジタル化が進むとともに高画質化が進み、画像信号の伝送速度を高速化する必要が生じ、また、電気ノイズを防御するためシールド性が非常に重要視されるようになってきている。従来の接続コネクタを使用した接続方法では、接続コードがモジュール内部で折れ曲がり不確定な位置に収容されるため、電気ノイズの影響を受けやすく、また、インピーダンス整合を行うことも困難であり、画像信号の伝送速度を高速化することが難しいという問題があり、しかも、接続コードの余長を充分に取る必要があるため、コネクタの組み付け時の生産性の低下や、製造コストが嵩むという問題もある。
従って、本発明の目的は、従来の車両カメラモジュール等のモジュールにおいて発生していた、モジュール側基板及びモジュール自体の所定の取り付け位置に対する位置ずれを吸収するとともに、モジュールが振動の影響を受けないようにでき、しかも、電気ノイズの放射と侵入を抑制し、また、容易にインピーダンス整合を行うことができ、これにより信号の伝送速度を高速化し、モジュールの性能を向上できるモジュール用コネクタを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のモジュール用コネクタは、ホスト側ケーブルとモジュール側基板とをモジュール内部で電気的に接続するモジュール用コネクタであって、一方の端部に接続時に受け側のコンタクト端子に接触する接触部、他方の端部に共通の直線上に延びるホスト側ケーブルの信号線と接続される導線部接続部、及び、接触部と導線部接続部とを湾曲した形状で連結する湾曲部をそれぞれ有する複数のコンタクト端子と、複数のコンタクト端子を平行に等間隔で並べ、導線部接続部を固定する固定部材と、複数のコンタクト端子の接触部を保持し、コンタクト端子の湾曲部が湾曲することにより固定部材に対して相対的に移動可能に配置されるインシュレータ部材と、インシュレータ部材の移動を制限し、固定部材に固定されるカバー部材と、ホスト側ケーブルに接続されるコネクタプラグに配置され、インシュレータ部材が移動することにより、接続時に、コンタクト端子の前記接触部と受け側コンタクト端子との相対位置のずれを調整する機構と、信号線のノイズの放射と侵入を抑制するために信号線及び導線部接続部を覆うシールド部材と、を備えホスト側ケーブルは、複数の信号線と、複数の信号線の周囲に絶縁材を介して覆うシールド線とを備える多芯ケーブルであることを特徴とする。
また、シールド部材が、シールド線に接続されてもよい。
また、上記シールド部材は、コネクタの挿入方向の先端側を覆う前部シェルと、コネクタの挿入方向の後端側を覆う後部シェルとの2部品で構成されるものとしてもよい。
また、上記シールド部材は、上記モジュールの金属製の筐体にGNDアースされるものとしてもよい。
また、上記カバー部材の一部は、上記シールド部材の一部により代用されるものとしてもよい。
また、上記ホスト側ケーブルと上記モジュールとの間の隙間を埋め、上記ホスト側ケーブルを屈曲可能に固定し、上記モジュール用コネクタを上記モジュールに取り付けるためのオーバーモールドをさらに備えるものとしてもよい。
本発明によれば、従来の車両カメラモジュール等のモジュールにおいて発生していた、モジュール側基板及びモジュール自体の所定の取り付け位置に対する位置ずれを吸収するとともに、モジュールが振動の影響を受けないようにでき、しかも、電気ノイズの放射と侵入を抑制し、また、容易にインピーダンス整合を行うことができ、これにより信号の伝送速度を高速化し、モジュールの性能を向上できるモジュール用コネクタを提供できる。
本発明に係るモジュール用コネクタの第1の実施形態の一部を構成する車載カメラモジュール用コネクタプラグの要部を示す斜視図である。 図1に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグの要部を分解して示す斜視図である。 複数のプラグコンタクト端子とインシュレータとを一体として拡大して示す斜視図である。 図1におけるIV−IV線に沿って示される部分断面図である。 本発明に係るモジュール用コネクタの第1の実施形態の一部を構成する車載カメラモジュール用コネクタプラグの全体を示す斜視図である。 図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグを使用した車載カメラモジュールの全体を、カバーを透視して示す斜視図である。 図7(a)は、図6に示す車載カメラモジュールをカバーの一部を破断した状態で示す斜視図であり、図7(b)は、図7(a)に示す斜視図の正面図である。 図8(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグに接続されるコネクタソケットの構成を、コネクタソケットが配置されるカメラユニット実装基板とともに示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示すコネクタソケットの正面図であり、図8(c)は、図8(b)におけるVIIIC−VIIIC線に沿って示される断面図であり、図8(d)は、図8(a)に示すコネクタソケットの上面図である。 図9(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグとコネクタソケットが接続された状態を示す正面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるIXB−IXB線に沿って示される断面図である。 図10(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグとコネクタソケットが接続された状態を示す側面図であり、図10(b)は、図10(a)におけるXB−XB線に沿って示される断面図である。 本発明に係るモジュール用コネクタの第2の実施形態の一部を構成する低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグを示す斜視図である。 図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグを分解して示す斜視図である。 プラグコンタクト端子と、インシュレータと、前部モールドカバーとを拡大して示す斜視図である。 図14(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグを備える車載カメラモジュールカバーユニットを、カメラユニット側から見た斜視図であり、図14(b)は、図14(a)に示す斜視図の下面図であり、図14(c)は、図14(b)におけるXIVC−XIVC線に沿って示される断面図である。 図15(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグとコネクタソケットが接続された状態を示す正面図であり、図15(b)は、図15(a)におけるXVB−XVB線に沿って示される断面図である。 図16(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグとコネクタソケットが接続された状態を示す側面図であり、図16(b)は、図16(a)におけるXVIB−XVIB線に沿って示される断面図である。 本発明に係るモジュール用コネクタの第3の実施形態の一部を構成する同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットに接続される同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグを示す斜視図である。 図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグと、カバーを分解して示す斜視図である。 図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグを、カバーに取り付けた状態を示す斜視図である。 図20(a)は、本発明に係るモジュール用コネクタの第3の実施形態の一部を構成する同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットを上面側から見た斜視図であり、図20(b)は、図20(a)に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットを下面側から見た斜視図である。 図20(a)に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットを分解して示す斜視図である。 図22(a)は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグと、図20に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットが接続された状態を示す正面図であり、図22(b)は、図22(a)におけるXXIIB−XXIIB線に沿って示される断面図であり、図22(c)は、図22(a)におけるXXIIC−XXIIC線に沿って示される断面図である。 図23(a)は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグと、図20に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケットが接続された状態を示す側面図であり、図23(b)は、図23(a)におけるXXIIIB−XXIIIB線に沿って示される断面図である。 図24(a)は、図22(b)のXXIVA部の拡大図であり、図24(b)は、図22(c)のXXIVB部の拡大図であり、図24(c)は、図23(b)のXXIVC部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について、説明する。
尚、以下の説明における上下方向の概念は、添付の図面における上下に対応しており、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な位置関係を示すものではない。また、以下の説明において、便宜的にコネクタの挿入方向を「先端」と示し、コネクタの挿入方向の逆方向を「後端」と示し、左右方向とは、コネクタの挿入方向に対し直交する方向を「左右」を示すこととするが、絶対的な位置関係を示すものではない。
図1は、本発明に係るモジュール用コネクタの第1の実施形態の一部を構成する車載カメラモジュール用コネクタプラグ100(図5参照)の要部を示す斜視図であり、図2は、図1に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の要部を分解して示す斜視図であり、図3は、複数のプラグコンタクト端子111と、インシュレータ112とを一体として拡大して示す斜視図であり、図4は、図1におけるIV−IV線に沿って示される断面図である。
図1において、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100は、プラグコンタクト端子111と、インシュレータ112と、モールドカバー113と、前部シェル114と、後部シェル115と、多芯ケーブル121とを備える。
プラグコンタクト端子111は、図9(b)及び図10(b)に示すように、多芯ケーブル121と接続され、後述するコネクタソケット640のソケットコンタクト端子642と接続される金属製の端子である。プラグコンタクト端子111は、図3、図4に示すように、後述するソケットコンタクト端子642と接触する接触部111aと、後述する多芯ケーブル121の信号線121bと接続される導線部接続部111bと、接触部111aと導線部接続部111bを湾曲した形状で連結する湾曲部111cとを備える。接触部111aは、挿入方向に対して先端側の端部がインシュレータ112のある内側に向かって約45度で屈曲し、その後、後端に向かってまっすぐに伸びる形状を有しており、インシュレータ112の溝に挿入されている。導線部接続部111bは、後端側の端部に形成された幅広部であって、幅広部の中央に円形の孔が設けられた形状を有しており、後述する多芯ケーブル121の信号線121bの先端の被覆を剥がした部分である導線部121cとはんだ接合される(図10(b)参照)。湾曲部111cは、接触部111aと導線部接続部111bとの間にS字形状に湾曲して形成される。プラグコンタクト端子111の本数は、本実施形態では、4本であるが、これには限定されない。また、プラグコンタクト端子111は、本実施形態では、例えば、銅製の薄板材に金メッキ処理したものを使用しているが、これには限定されない。
インシュレータ112は、図3に示すように、複数のプラグコンタクト端子111を等間隔に絶縁して保持し、後述のコネクタソケット640(図6参照)に対し相対位置のずれを調整可能に挿入される部材である。これにより、プラグコンタクト端子111と後述のソケットコンタクト端子642が電気的に接触される。インシュレータ112は、プラグコンタクト端子111の接触部111aの保持する可動インシュレータ112aと、プラグコンタクト端子111の湾曲部111cが移動可能となるように、プラグコンタクト端子111の導線部接続部111bを固定する固定インシュレータ112bとを備える。インシュレータ112は、例えば樹脂材料で形成され、プラグコンタクト端子111を取り付けるように、可動インシュレータ112a及び固定インシュレータ112bを同時にインサート成形により形成される。
可動インシュレータ112aは、その先端側の上面側の表面にプラグコンタクト端子111を平行に等間隔に固定する挿入部112cが形成されている。可動インシュレータ112aは、固定インシュレータ112bに対してプラグコンタクト端子111の配列方向およびその配列方向に直交する方向に可動する。また、可動インシュレータ112aの動きに応じて、湾曲部111cは追従する。挿入部112cは、コネクタソケット640と嵌合するように窄まった形状をしている。また、可動インシュレータ112aの後端側の端部の長辺の双方には、図3に示されるように、モールドカバー113(図2参照)の先端側の上下に設けられたガイド穴113bにはめ込まれる引き抜き制限部112dが上下に設けられている。引き抜き制限部112dは、ガイド部113aの内側に接触し、可動インシュレータ112aの先端方向への移動量を制限する。また、可動インシュレータ112aの後端側の端部の短辺の双方には、押し込み制限部112eが左右に設けられている。押し込み制限部112eは、固定インシュレータ112bの側壁112fの先端面に接触し、可動インシュレータ112aの後端方向への移動量を制限する。
固定インシュレータ112bには、モールドカバー113の内周部と嵌合するための側壁112fが所定の間隔をもって左右に向い合って設けられている。側壁112fに挟まれた部分には、プラグコンタクト端子111の接触部111aと湾曲部111cを平行に等間隔に並べ、上下に移動可能に保持するスリット部112gが形成されている。また、固定インシュレータ112bの後端側には、プラグコンタクト端子111の湾曲部111cの後端を固定し、モールドカバー113の内周部と嵌合するための後端壁112hが設けられている。
モールドカバー113は、樹脂材料で形成され、嵌合された固定インシュレータ112bの上下左右の周囲を覆い、さらに可動インシュレータ112aの引き抜き制限部112d及び押し込み制限部112eを移動可能に保持する部材である。モールドカバー113は、図1、図2、図4に示すように、横長の長方形状の突起部であるガイド部113aと、各ガイド部113aに隣接して形成された横長の長方形状の開孔部であるガイド穴113bと、モールドカバー113の上部の後端側に形成され、後述する後部シェル115の位置決め爪部115aと係合する位置決め部113cとを備えている。一対のガイド部113aは、モールドカバー113の先端側の端部の上下に内側に向けて突出するように向かい合って設けられている。位置決め部113cは、モールドカバー113の上部の後端側外方に向けて突出した部分に形成される開孔部である。
モールドカバー113が、ガイド部113a、ガイド穴113b、及び、モールドカバー113の先端の左右の内周面により、可動インシュレータ112aを移動可能に保持している。可動インシュレータ112aは、固定インシュレータ112b及びモールドカバー113に対して、コネクタの挿入方向の上下左右方向に傾斜可能に僅かに移動可能とされる。また、可動インシュレータ112aが可動することにより、プラグコンタクト端子111に撓みが発生するが、固定インシュレータ112bの内部でプラグコンタクト端子111の湾曲部111cが湾曲することにより、プラグコンタクト端子111の撓みを吸収できる。このような構成により、本実施形態の車載カメラモジュール用コネクタプラグ100は、プラグコンタクト端子111を伴う可動インシュレータ112aを、後述するコネクタソケット640の凹部641aに対し自動調心を可能とするフローティング構造とすることができる。
車載カメラモジュール等のモジュールでは、防水、防塵等のために接続コードを筐体部分に固定する必要があり、モジュール側基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置に対する位置ずれを吸収し、あるいは、車両の振動の影響を受けないようにする必要がある。本実施形態の車載カメラモジュール用コネクタプラグによれば、上述のようなフローティング構造を採用することにより、このような問題を解消できる。また、従来のように接続コードの余長をとり、取り付け時に接続コードがモジュール内部で折れ曲がり不確定な位置に収容されることなく、図10(b)に示すように、前部シェル114および後部シェル115内に信号線を平行に等間隔に配置することができるため、電気ノイズの影響を受けにくくなり、また、インピーダンス整合を行いやすく、これにより信号の伝送速度を高速化することができる。
前部シェル114は、図2に示されるように、例えば金属材料を板金加工により、略四角形の筒型形状に形成されている。前部シェル114は、信号線121bのノイズの放射と侵入を抑制するためのシールド部材である。前部シェル114は、後述する金属製の筐体610の上部中央の開口部620aを形成する内周面に接触するGNDコンタクト114aと、後述する後部シェル115の取り付け爪部115bと係合する取り付け部穴114bと、シェル圧着部114cとを備える。帯状のGNDコンタクト114aは、前部シェル114の左右の側壁の先端側で、それぞれ、外側に向かって打ち抜かれ、後方斜めに折り曲げられて形成されている。取り付け部穴114bは、開孔部として左右の側壁の後端側に形成されている。前部シェル114の左右の側壁の後端側には、後方に向けて突出する台形形状の延在部が形成されている。延在部における左右の側壁に対向する周縁部分は、上方に向けて折り曲げられている。延在部には、シェル圧着部114cが連結されている。一対の係止片を有するシェル圧着部114cは、多芯ケーブル121の信号線121bの外部を覆うシールド線121aを、多芯ケーブル121の外皮に折り返した部分に係止片で圧着される。前部シェル114は、シェル圧着部114cが多芯ケーブル121のシールド線121aに圧着されることにより、筐体610の上部中央の開口部620aに対し位置決めされると同時に、GNDアースを取ることができる。前部シェル114をインシュレータ112、および、モールドカバー113に組み付ける場合、先ず、プラグコンタクト端子111と一体となったインシュレータ112が、モールドカバー113に挿入され、次に、プラグコンタクト端子111の導線部接続部111bに、多芯ケーブル121の信号線121bの先端の被覆を剥がした部分である導線部121cがはんだ付け固定された後、それらが、モールドカバー113の上下左右の周囲を覆い、かつ、固定インシュレータ112bの後端壁112hからプラグコンタクト端子111の導線部接続部111b及び多芯ケーブル121の信号線121bの下部を覆うように、前部シェル114内に挿入されることにより、固定される。
後部シェル115は、図2に示されるように、例えば、金属材料を板金加工により、略門形状であって、後方に向かって横幅が徐々に狭くなるように形成されている。後部シェル115は、前部シェル114の後方からプラグコンタクト端子111の導線部接続部111b及び多芯ケーブル121の信号線121bの上部を覆い、信号線121bの電気ノイズの放射と侵入を抑制するためのシールド部材である。後部シェル115は、モールドカバー113の位置決め部113cに係合される位置決め爪部115aと、前部シェル114の取り付け部穴114bと係合する一対の取り付け爪部115bと、図1に示されるように、前部シェル114のシェル圧着部114cの係止片により多芯ケーブル121のシールド線121aと同時に圧着されるロック片115cとを備える。位置決め爪部115aは、上部の端部で下向きにモールドカバー113の後端側に設けられた位置決め部113cに向けて屈曲されている。一対の取り付け爪部115bは、後部シェル115の左右の側壁がそれぞれ内側に向かって打ち抜かれ、斜め上方向に向けて屈曲されている。ロック片115cは、後部シェル115の上部の面から後方に向かって略長方形状に延在している。後部シェル115は、ロック片115cを多芯ケーブル121のシールド線121aにシェル圧着部114cにより圧着されることにより位置決めされると同時に、GNDアースを取ることができる。
図5は、本発明に係るモジュール用コネクタの第1の実施形態の一部を構成する車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の全体を示す斜視図である。図5において、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100は、図1に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の要部に加えて、オーバーモールド122と、Oリング123とをさらに備えている。
オーバーモールド122は、例えば、強化ゴムなどのゴム材料で成形されており、図6に示すように、多芯ケーブル121と筐体610との間の隙間から水や塵の浸入を防ぐためにその隙間をふさぐための部材である。オーバーモールド122は、多芯ケーブル121の屈曲を許容するために形状が変形する。オーバーモールド122は、図1に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の要部の周囲を覆うように略円筒形状に覆い、その先端側と後端側の略中間に、筐体610に取り付けるための横長の略八角形状の取り付け板122aを備えている。オーバーモールド122は、図5に示されるように、取り付け板122aの左右の2箇所に所定の間隔をもって共通の直線上に設けられたねじ止め穴122bと、取り付け板122aより先端側にある略円筒部の外周部に形成され、Oリング123を取り付けるための環状の溝であるOリング取り付け溝122cとを備える。
図6は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100を使用した車載カメラモジュール600の全体を、カバー620を透視して示す斜視図であり、図7(a)は、図6に示す車載カメラモジュール600をカバー620の一部を破断した状態で示す斜視図であり、図7(b)は、図7(a)に示す斜視図の正面図である。
図6、図7において、車載カメラモジュール600は、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100と、例えば、アルミダイキャスト等の金属製の筐体610とを備える。筐体610は、カメラユニット本体ケース630と、カメラユニット本体ケース630の上端に固定され車載カメラモジュール用コネクタプラグ100が取り付けられるカバー620とからなる。車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の前部シェル114がカバー620の開口部620aに挿入された状態で、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の取り付け板122aは、2本のコネクタ固定用ねじ611が車載カメラモジュール用コネクタプラグ100のオーバーモールド122のねじ止め穴122bを通して、カバー620のコネクタ接続用雌ねじ620bにねじ込まれることにより、カバー620の上面に固定される。これにより、図7(b)に示すように、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の前部シェル114のGNDコンタクト114aの鉤状の先端が、カバー620の上部中央部に設けられた開口部620aを形成する内周面に接触することにより、GNDアースが取り得る。図7(a)に示されるように、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100のインシュレータ112の挿入部112cが、後述するコネクタソケット640に接続された状態で、4本の筐体取り付け用ねじ612が、カバー620の筐体接続用ねじ穴620cを通して、カメラユニット本体ケース630の筐体取り付け用雌ねじ630aにねじ込まれることにより、図7(b)に示されるように、カバー620がカメラユニット本体ケース630の上端に固定される。
図8(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100に接続されるコネクタソケット640の構成を、コネクタソケット640が配置されるカメラユニット実装基板631とともに示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示すコネクタソケット640の正面図であり、図8(c)は、図8(b)におけるVIIIC−VIIIC線に沿って示される断面図であり、図8(d)は、図8(a)に示すコネクタソケット640の上面図である。
図8(a)乃至図8(d)において、カメラユニット実装基板631における上述のカバー620に向き合う実装面には、コネクタソケット640が実装される。コネクタソケット640は、外郭部を形成するソケットインシュレータ641と、ソケットインシュレータ641に支持されるソケットコンタクト端子642と、ソケットインシュレータ641をカメラユニット実装基板631に固定するソケット固定金具643とを備える。ソケットインシュレータ641は、例えば、樹脂材料で成形され、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100のインシュレータ112の挿入部112cが着脱される凹部641aを内側に有している。その接続口としての凹部641aは、図8(d)に示されるように、上方に向けて開口する略四角形状の開口端を有している。凹部641aを形成する内周面に所定の間隔で形成される複数の溝には、それぞれ、プラグコンタクト端子111に対応してソケットコンタクト端子642が互いに平行に固定されている。複数の溝は、カメラユニット実装基板631に向けて貫通している。隣接する溝は、仕切壁により仕切られている。ソケットコンタクト端子642は、本実施形態では、銅製の帯状の薄板金属に金メッキ処理したものが使用されているが、これには限定されない。ソケットコンタクト端子642の形状は、図8(c)に示されるように、ソケットインシュレータ641がカメラユニット実装基板631に実装されるために、基板側の一方の固定端部が外側に突出した後90度屈曲しており、プラグコンタクト端子111に接触するために、他方の可動端部側が凹部641aの中央部に向って溝から突出するように弾性変位可能に傾斜し上方に向って延びている。他方の可動端部の最先端部が、接点部を有し、上述の溝に向って屈曲した形状である。ソケットコンタクト端子642は、本実施形態では、4本備える構成としているが、これには限定されない。ソケット固定金具643は、コネクタソケット640におけるソケットコンタクト端子642の固定端部が露出した表面部に対し離隔する方向の表面部の両端部に設けられている。
図9(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100とコネクタソケット640が接続された状態を示す正面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるIXB−IXB線に沿って示される断面図であり、図10(a)は、図5に示す車載カメラモジュール用コネクタプラグ100とコネクタソケット640が接続された状態を示す側面図であり、図10(b)は、図10(a)におけるXB−XB線に沿って示される断面図である。
車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の可動インシュレータ112aがコネクタソケット640の凹部641aに接続される場合、図9(b)、図10(b)に示されるように、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の可動インシュレータ112aは、コネクタソケット640の凹部641aに挿入されることにより、プラグコンタクト端子111の接触部111aとソケットコンタクト端子642の接点部が接触した状態で保持される。プラグコンタクト端子111の接触部111aを伴う可動インシュレータ112aは、固定インシュレータ112b及びモールドカバー113に対して、プラグの挿入方向に対して上下左右方向に傾斜可能に僅かに可動する。これにより、プラグコンタクト端子111の接触部111aとソケットコンタクト端子642の接点部が電気的に接触した状態で、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の可動インシュレータ112aが、カメラユニット実装基板631のコネクタソケット640に対して可動する。これにより、モジュール側基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置の相対的な位置ずれを吸収し、あるいは、モジュール側基板及びカメラモジュールが車両の振動の影響を受けないようにすることができる。
以上のように、本実施形態の車載カメラモジュール用コネクタプラグ100によれば、可動インシュレータ112aが固定インシュレータ112b及びモールドカバー113に対して可動するフローティング構造をとることにより、防水、防塵等のために接続コードを筐体部分に固定する必要がある車載カメラモジュールの電気接続において、モジュール側基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置の相対的な位置ずれを吸収し、あるいは、モジュール側基板及びカメラモジュールが車両の振動の影響を受けないようにすることができる。
また、本実施形態の車載カメラモジュール用コネクタプラグ100によれば、フローティング構造とすることにより、プラグコンタクト端子111をインシュレータ112に平行に等間隔に並べることができるため、電気ノイズの影響を受けにくく、容易にインピーダンス整合を行うことができ、これにより画像信号の伝送速度を高速化でき、これにより車載カメラモジュールの性能を向上させることができる。
また、車載カメラモジュール用コネクタプラグ100の外部を金属製のシールド部材である前部シェル114及び後部シェル115で覆うことにより、信号線121bのノイズの放射と侵入を抑制することができ、これによっても画像信号の伝送速度を高速化することができ、これにより車載カメラモジュールの性能を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。
図11は、本発明に係るモジュール用コネクタの第2の実施形態の一部を構成するである低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100を示す斜視図であり、図12は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100を分解して示す斜視図であり、図13は、プラグコンタクト端子1111と、インシュレータ1112と、前部モールドカバー1113とを拡大して示す斜視図である。
図11乃至図13において、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100は、複数のプラグコンタクト端子1111と、インシュレータ1112と、前部モールドカバー1113と、前部シェル1114と、後部シェル1115(図12参照)と、後部モールドカバー1116と、多芯ケーブル121と、オーバーモールド1122とを備える。
プラグコンタクト端子1111は、図12、図13に示すように、ソケットコンタクト端子642(図15(b)参照)と接触する接触部1111aと、導線部接続部1111bと、接触部1111aと導線部接続部1111bとを湾曲して連結する湾曲部1111cとを備える。接触部1111aは、先端側の端部が、プラグの挿入方向に対して約45度で屈曲し、インシュレータ1112の溝に挿入されている。接触部1111aの後端側の端部は、図15(b)に示されるように、湾曲部1111cに向かって折れ曲がった後、所定長さだけまっすぐに伸びている。導線部接続部1111bは、後端側の端部に形成された幅広部であり、幅広部の中央に円形の孔を有し、多芯ケーブル121の信号線121bの先端の被覆を剥がした部分である導線部121c(図15(b)参照)とはんだ付け接合される。湾曲部1111cは、接触部1111aと導線部接続部1111bとの間でU字形状に湾曲されて形成される。プラグコンタクト端子1111の本数は、本実施形態では、4本であるが、これには限定されない。また、プラグコンタクト端子1111は、本実施形態では、例えば、銅製の薄板材に金メッキ処理したものを使用しているが、これには限定されない。
インシュレータ1112は、図13に示すように、複数のプラグコンタクト端子1111を等間隔に絶縁して固定し、コネクタソケット640に挿入され、プラグコンタクト端子1111とソケットコンタクト端子642とを電気的に接触させ固定させる部材である。インシュレータ1112は、図13に示すように、複数のプラグコンタクト端子1111の導線部接続部1111bを、プラグの挿入方向に対し直交する方向に沿って等間隔に絶縁して固定し、コネクタソケット640に対し位置調整可能に接続される。これにより、プラグコンタクト端子1111とソケットコンタクト端子642とが電気的に接続される。インシュレータ1112は、例えば、樹脂材料で成形され、プラグコンタクト端子1111を取り付けるように、インサート成形によって形成される。インシュレータ1112は、プラグコンタクト端子1111の接触部1111aを保持する挿入部1112aと、後端側の端部に挿入部1112aと一体に形成されインシュレータ1112を移動可能に保持するためのフランジ部である可動制限部1112bとを備えている。可動制限部1112bは、前部モールドカバー1113の後端側の上部に設けられたインシュレータ収容部1113a内部に移動可能に収容され、先端側が前部シェル1114のガイド部1114bに接触される。インシュレータ1112は、前部モールドカバー1113に対してプラグコンタクト端子1111の配列方向およびその配列方向に直交する方向に可動する。湾曲部1111cは、インシュレータ1112の動きに応じて追従する。
前部モールドカバー1113は、例えば、樹脂材料で成形され、プラグコンタクト端子1111の湾曲部1111cを覆うとともに、インシュレータ1112の可動制限部1112bを移動可能に保持する部材である。前部モールドカバー1113は、図11乃至図13に示すように、インシュレータ1112の可動制限部1112bの移動量を内周面で制限するインシュレータ収容部1113aと、プラグコンタクト端子1111の湾曲部1111cを覆うプラグコンタクト収容部1113bと、プラグコンタクト収容部1113bの最後端部に形成される複数のはんだ接続部収容口1113cと、インシュレータ収容部1113aの外側の左右に設けられ、後部シェル1115の取り付け部穴1115aと係合する爪部1113dとを備える。インシュレータ収容部1113aは、前部モールドカバー1113の後端の上部に形成され、インシュレータ1112の可動制限部1112bが挿入される先端方向に向って開口している凹部である。プラグコンタクト収容部1113bは、前部モールドカバー1113の下部に形成され、プラグコンタクト端子1111の湾曲部1111cが挿入される先端および上方向に向って開口している凹部である。はんだ接続部収容口1113cは、インシュレータ1112の可動制限部1112bの挿入方向の前後方向に抜ける貫通孔であり、プラグコンタクト端子1111の湾曲部1111cの後端側を固定するものである。
前部シェル1114は、板金加工により、略四角形の筒型形状に薄板金属材料で形成され、信号線121bのノイズの放射と侵入を抑制するためのシールド部材である。前部シェル1114は、後述する金属製のカバー1410(図14(a)参照)の上部中央の開口部1410aを形成する内周面に接触する接触部を有するGNDコンタクト1114aと、インシュレータ1112の挿入部1112aを移動可能に案内するガイド部1114bと、多芯ケーブル121の信号線121bの外部を覆うシールド線121aを外皮に折り返した部分を圧着するシェル圧着部1114cとを備える。帯状片とされる一対のGNDコンタクト1114aは、左右の側壁を内側から外側に向って打ち抜かれるとともに、後方斜めに向って折り曲げられることにより形成されている。ガイド部1114bは、前部シェル1114の左右の側壁の相互間に、前部シェル1114の上端から下方向に90°下向きに折り曲げられた部分に形成される略矩形状の開口部である。ガイド部1114bには、インシュレータ1112の挿入部1112aが後方から先端方向に向って挿入される。シェル圧着部1114cは、前部シェル1114の上部の後端に一体に形成される延在部を介して連結されている。シェル圧着部1114cは、圧着する略長方形状の一対の係止片を有している。前部モールドカバー1113およびインシュレータ1112を前部シェル1114に組み付ける場合、先ず、プラグコンタクト端子1111と一体となったインシュレータ1112が前部モールドカバー1113に挿入され、次に、プラグコンタクト端子1111の導線部接続部1111bに、多芯ケーブル121の信号線121bの先端の被覆を剥がした部分である導線部121cが上方向からはんだ付けされた後、続いて、それらが、前部モールドカバー1113の上下左右の周囲を覆うように前部シェル1114の内側に挿入され固定される。その際、インシュレータ1112の挿入部1112aが後方から先端方向に向ってガイド部1114bに挿入されるとともに、インシュレータ1112の可動制限部1112bがインシュレータ収容部1113aに挿入される。前部シェル1114は、シェル圧着部1114cの一対の係止片が多芯ケーブル121のシールド線121aに圧着されることにより、位置決めされると同時に、GNDアースを取ることができる。
前部モールドカバー1113が、インシュレータ1112の可動制限部1112bをインシュレータ収容部1113a内で移動可能に収容し、前部シェル1114のガイド部1114bで先端方向への移動を制限することにより、インシュレータ1112は、前部モールドカバー1113及び前部シェル1114に対して、上下左右に傾斜可能に僅かに可動する。また、インシュレータ1112が可動することにより、プラグコンタクト端子1111に撓みが発生するが、前部モールドカバー1113のプラグコンタクト収容部1113bの内部でプラグコンタクト端子1111の湾曲部1111cが湾曲することにより、プラグコンタクト端子1111の撓みを吸収できる。このような構成により、本実施形態の低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100も、第1の実施形態と同様に、プラグコンタクト端子1111を伴うインシュレータ1112を、コネクタソケット640の凹部641aに対し自動調心を可能とするフローティング構造とすることができる。
後部シェル1115は、板金加工により、略門形状に薄板金属材料で形成され、信号線121bのノイズの放射と侵入を抑制するためのシールド部材である。後部シェル1115は、図12に示されるように、前部モールドカバー1113の左右に設けられた爪部1113dと係合する取り付け部穴1115aを有する一対の係止片と、後部シェル1115の上部中央部から後方に向かって屈曲され、多芯ケーブル121のシールド線121aに圧着されるロック片1115bとを備える。一対の係止片は、それぞれ、前部モールドカバー1113の側壁に向かって延びている。ロック片1115bは、後方に向かって略長方形状に伸び、前部シェル1114のシェル圧着部1114cにより多芯ケーブル121のシールド線121aと同時に圧着される。後部シェル1115は、図15(b)に示されるように、前部モールドカバー1113の後方のプラグコンタクト端子1111の導線部接続部1111bと、これにはんだ接合された多芯ケーブル121の信号線121bとが樹脂で封止された後、導線部接続部1111bおよび信号線121bを遮蔽する。後部シェル1115は、ロック片1115bが多芯ケーブル121のシールド線121aにシェル圧着部1114cにより圧着されることにより位置決めされると同時に、GNDアースを取ることができる。
後部モールドカバー1116は、例えば、樹脂材料で成形され、多芯ケーブル121の先端に取り付けられた前部モールドカバー1113、前部及び後部シェル1114、1115等の部品を内側に固定し、強度を上げるための部材である。後部モールドカバー1116は、概略円板形状であり、中央に多芯ケーブル121が貫通する貫通孔1116aと、貫通孔1116aの周縁に複数の固定片1116bとを有している。複数の固定片1116bは、コネクタ挿入方向側に突出し、前部モールドカバー1113、前部及び後部シェル1114、1115等の部品を内周部に固定する。後部モールドカバー1116の外周部の端部には、全周にわたり外方に張り出したフランジ部1116cが形成されている。フランジ部1116cは、後述するカバー1410に取り付けるための一対のねじ止め穴1116dを有している。
オーバーモールド1122は、例えば、強化ゴムなどの材質であって、図14(c)に示されるように、多芯ケーブル121の外周部を伝わって後部モールドカバー1116の内側への水や塵の浸入を防ぐために隙間をふさぐための部材である。オーバーモールド1122の形状は、多芯ケーブル121の屈曲を許容するために変形する。オーバーモールド1122は、後部モールドカバー1116のフランジ部1116cの端面に当接されるフランジ部1122cと、フランジ部1122cの中央部に一体に形成され多芯ケーブル121を保持するケーブル保持部1122bとを備えている。フランジ部1122cおよびケーブル保持部1122bは、多芯ケーブル121が挿入される貫通孔1122aを中央に有している。フランジ部1122cは、図14(c)に示されるように、後部モールドカバー1116およびオーバーモールド1122を、カバー1410に取り付けるためのねじ止め穴1122dを有する。ケーブル保持部1122bは、フランジ部1122cから後方に向けて突出している。
図14(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100を備える車載カメラモジュールカバーユニット1400を、カメラユニット側から見た斜視図であり、図14(b)は、図14(a)に示す斜視図の下面図であり、図14(c)は、図14(b)におけるXIVC−XIVC線に沿って示される断面図である。
図14において、車載カメラモジュールカバーユニット1400は、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100を、例えばアルミダイキャスト等の金属製のカバー1410に取り付けた状態を示すものである。なお、車載カメラモジュールの筐体の下側の残り半分は、第1の実施形態に示すカメラユニット本体ケース630と同じであるため、図示を省略する。
図14(c)に示すように、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100のオーバーモールド1122、および、後部モールドカバー1116は、コネクタ固定用ねじ1411を、オーバーモールド1122のねじ止め穴1122dと、後部モールドカバー1116のねじ止め穴1116dとを通して、カバー1410のコネクタ接続用雌ねじ1410bにねじ込むことにより、カバー1410に固定される。このときに、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100の前部シェル1114のGNDコンタクト1114aの接触部が、カバー1410の上部中央部に設けられた開口部1410aの内周面に接触することによりGNDアースを取ることができる。
次に、第1の実施形態と同様に、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100のインシュレータ1112の挿入部1112aが、コネクタソケット640の接続口に挿入された後、4本の筐体取り付け用ねじ612が、カバー1410の筐体接続用ねじ穴1410cを通して、カメラユニット本体ケース630の筐体取り付け用雌ねじ630aにねじ止めされることにより、カバー1410がカメラユニット本体ケース630に固定される。
図15(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100とコネクタソケット640が接続された状態を示す正面図であり、図15(b)は、図15(a)におけるXVB−XVB線に沿って示される断面図であり、図16(a)は、図11に示す低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100と、コネクタソケット640が接続された状態を示す側面図であり、図16(b)は、図16(a)におけるXVIB−XVIB線に沿って示される断面図である。
図15(b)、図16(b)において、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100は、コネクタソケット640に接続されるとき、プラグコンタクト端子1111とソケットコンタクト端子642が接触した状態で保持される。プラグコンタクト端子1111の接触部1111aを固定するインシュレータ1112は、前部モールドカバー1113及び前部シェル1114に対して、プラグの挿入方向の上下左右に傾斜可能に僅かに可動する。これにより、プラグコンタクト端子1111とソケットコンタクト端子642が電気的に接触した状態で、低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100のインシュレータ1112が、カメラユニット実装基板631のコネクタソケット640に対して可動する。これにより、モジュール基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置の相対的な位置ずれが吸収され、あるいは、車載カメラモジュールの車両の振動の影響を受けないようにすることができる。
以上のように、本実施形態の低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、さらに、本実施形態の低背型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1100によれば、第1の実施形態と比較してコネクタの形状を低背化できるため、コネクタを収容するカメラモジュールの筐体を小型化することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について、説明する。
図17は、本発明に係るモジュール用コネクタの第3の実施形態の一部を構成する同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000に接続される同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700を示す斜視図であり、図18は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700と、カバー1800を分解して示す斜視図であり、図19は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700を、カバー1800に取り付けた状態を示す斜視図である。
図17乃至図19において、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700は、プラグコンタクト端子1711と、プラグシールド端子1712と、インシュレータ1713と、プラスチックカバー1714と、同軸ケーブル1721と、オーバーモールド1722とを備える。
プラグコンタクト端子1711は、図18に示すように、1本の円形の内部銅線1721bと、この内部銅線1721bの周囲に絶縁材を介して覆うシールド線1721aとを備える同軸ケーブル1721の内部銅線1721bに圧入される端子である。プラグコンタクト端子1711の後端は、上述のように内部銅線1721bをはめ込み圧入するため、円筒形状になっており、また、その先端は、後述するコネクタソケット2000のソケットコンタクト端子2001のソケット接触部2001aに挿入されて接触するため後端より細い形状となっている。プラグコンタクト端子1711は、本実施形態では、例えば、銅に金メッキ処理したものを使用しているが、これには限定されない。
プラグシールド端子1712は、同軸ケーブル1721の外皮に折り返されたシールド線1721aに圧着して固定される端子である。プラグシールド端子1712は、上述のように同軸ケーブル1721のシールド線1721aをはめ込み圧着するため、円筒形状となっており、後端側は直径が太くなっている。また、その先端側には、インシュレータ1713が挿入され、後述するコネクタソケット2000のソケットシールド端子2002のシールド接触部2002aと接触するため、先端に向って後端側より直径が太くなっている。ソケットシールド端子2002の基板側の左右の側壁には、基板側に向かって長方形状に切り出され、左右の外側に向かって広げられ、後述する金属製のカバー1800の上部中央の開口部1800aに接触するGNDコンタクト1712aが備えられている。プラグシールド端子1712は、本実施形態では、銅に金メッキ処理したものを使用しているが、これには限定されない。
インシュレータ1713は、図18に示すように、プラグコンタクト端子1711と、プラグシールド端子1712との間を絶縁して保持するための部材である。インシュレータ1713は、略円柱形状の部材であって、プラグシールド端子1712の先端側の内部に圧入されるために、プラグシールド端子1712の形状に合わせて、先端に向かって直径が広くなる部材である。また、インシュレータ1713の円柱の円の中央には、プラグコンタクト端子1711を保持するための貫通孔1713aが設けられている。
プラスチックカバー1714は、例えば、樹脂材料で成形され、同軸ケーブル1721と、プラグシールド端子1712等の部品を内部に固定し強度を上げるための部材である。プラスチックカバー1714は、概略円柱形状であり、円柱の円の中央に同軸ケーブル1721を通すための貫通孔1714aを有している。プラスチックカバー1714の外周部の端部には、全周にわたり外方に張り出したフランジ部1714bが形成されている。フランジ部1714bは、後述するカバー1800に取り付けるための一対のねじ止め穴1714cを有している。
オーバーモールド1722は、例えば、強化ゴムなどの材質であって、図18及び図19に示されるように、同軸ケーブル1721の外周部を伝わってプラスチックカバー1714の内側へ水や塵の浸入を防ぐために隙間をふさぐための部材である。オーバーモールド1722の形状は、同軸ケーブル1721の屈曲を許容するために変形する。オーバーモールド1722は、プラスチックカバー1714のフランジ部1714bの端面に当接されるフランジ部1722cと、フランジ部1722cの中央部に一体に形成され同軸ケーブル1721を保持するケーブル保持部1722bとを備えている。フランジ部1722cおよびケーブル保持部1722bは、同軸ケーブル1721が挿入される貫通孔1722aを中央に有している。フランジ部1722cは、図18及び図19に示されるように、プラスチックカバー1714およびオーバーモールド1722を、カバー1800に取り付けるためのねじ止め穴1722dを有する。ケーブル保持部1822bは、フランジ部1122cから後方に向けて突出している。
図19において、車載カメラモジュールカバーユニット1900は、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700を、例えばアルミダイキャスト等の金属製の筐体のカバー1800に取り付けた状態を示すものである。なお、車載カメラモジュールの筐体の下側の残り半分の形状は、第1の実施形態に示すカメラユニット本体ケース630の形状と同じであるため、図示を省略する。
図19に示すように、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700のオーバーモールド1722、および、プラスチックカバー1714は、コネクタ固定用ねじ1801を、オーバーモールド1722のねじ止め穴1722dと、プラスチックカバー1714のねじ止め穴1714cとを通して、カバー1800のコネクタ接続用雌ねじ1800bにねじ込むことにより、カバー1800に固定される。このときに、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700のプラグシールド端子1712のGNDコンタクト1712aの接触部が、カバー1800の上部中央部に設けられた開口部1800aの内周面に接触することによりGNDアースを取ることができる。
次に、第1の実施形態と同様に、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700が、後述するコネクタソケット2000に挿入された後、4本の筐体取り付け用ねじ612により、カバー1800の筐体接続用ねじ穴1800cを通して、カメラユニット本体ケース630の筐体取り付け用雌ねじ630aにねじ止めされることにより、カバー1800がカメラユニット本体ケース630に固定される。
図20(a)は、本発明に係るモジュール用コネクタの第3の実施形態の一部を構成する同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000を上面側から見た斜視図であり、図20(b)は、図20(a)に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000を下面側から見た斜視図であり、図21は、図20(a)に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000を分解して示す斜視図である。
図20及び図21において、同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000は、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002と、ソケットインシュレータ2003と、ソケット固定金具2004と、ソケットモールドカバー2005とを備える。
ソケットコンタクト端子2001は、図21に示すように、コネクタプラグ1700のプラグコンタクト端子1711を挿入して、接触するための金属製の端子である。ソケットコンタクト端子2001は、本実施形態では、銅に金メッキしたものを使用しているが、これには限定されない。ソケットコンタクト端子2001は、円筒形状であって、コネクタプラグ1700のプラグコンタクト端子1711を挿入するためにその上部が2つに分かれているソケット接触部2001aと、ソケット接触部2001aとは反対側の端部にあって、カメラユニット実装基板(図示を省略する。)の配線パターンにはんだ付けされるソケット導線部接続部2001bと、ソケット接触部2001aとソケット導線部接続部2001bとの間にあって、円柱形状のソケット接触部2001aの最も実装基板に近い部分から実装基板に沿って横に伸び、その後90度緩やかに屈曲し実装基板と反対側に伸び、その後180度緩やかに屈曲し実装基板側のソケット導線部接続部2001bまで伸びるS字形状を有するソケット湾曲部2001cとを備える。ソケット湾曲部2001cの形状は、後述する図24(a)に示される。
ソケットシールド端子2002は、コネクタプラグ1700のプラグシールド端子1712を挿入して、接触するための金属製の端子である。ソケットシールド端子2002の本実施形態では、例えば、銅に金メッキ処理したものを使用しているが、これには限定されない。ソケットシールド端子2002は、コネクタプラグ1700のプラグシールド端子1712内に挿入するために円筒形状であるシールド接触部2002aと、シールド接触部2002aとは反対側の端部にあって、カメラユニット実装基板(図示を省略する。)の配線パターンにはんだ付けされる4つのシールド導線部接続部2002bと、シールド接触部2002aとシールド導線部接続部2002bとの間にあって、円柱形状のシールド接触部2002aの最も実装基板に近い部分から実装基板に沿って横に伸び、その後90度緩やかに屈曲し実装基板と反対側に伸び、その後180度緩やかに屈曲し実装基板側の4つのシールド導線部接続部2002bまで伸びるS字形状を有する4つのシールド湾曲部2002cとを備える。なお、ここでは基板への接続強度の強化、あるいは、GND強化のために、シールド導線部接続部2002bを4箇所設けるものとしたが、これには限定されない。
ソケットインシュレータ2003は、材質が樹脂であり、略円筒形状の部材であり、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002を絶縁して保持し、後述するソケット固定金具2004及びソケットモールドカバー2005に対して、挿入方向の上下左右に僅かに可動する部材である。ソケットインシュレータ2003は、円筒形状の円の中心に、ソケットコンタクト端子2001のソケット接触部2001aを保持するための貫通孔2003aと、円筒形状の基板に近接する部分から、組立て後、ソケットシールド端子2002のシールド導線部接続部2002bが突出する方向から90°左右に転向した方向に突出した略長方体形状の2つの突出部であって、後述するソケット固定金具2004のインシュレータ可動制限部2004bとソケットモールドカバー2005のインシュレータ可動部2005cに移動可能に保持される、可動係合部2003bとを備える。
ソケット固定金具2004は、板金加工により、金属材料で略門形状に形成され、後述するソケットモールドカバー2005を固定し、ソケットインシュレータ2003を移動可能に保持し、ノイズの放射と侵入を抑制するための部材である。ソケット固定金具2004は、略門形状の中央の上部に略長方形状に伸び、門形状の中心方向に90度屈曲された突起部であって、ソケットモールドカバー2005の上部に形成された凹部である取り付け凹部2005bに係合するためのモールドカバー係合部2004aと、略門形状の足に当る部分に略長方形状に水平に伸び、その上部がソケットインシュレータ2003の可動係合部2003bと移動可能に接触するインシュレータ可動制限部2004bと、インシュレータ可動制限部2004bの下部に下方向に略長方形状に伸び、門形状の外側方向に90度屈曲された突起部であって、カメラユニット実装基板にはんだ付け固定される基板固定部2004cとを備える。
ソケットモールドカバー2005は、例えば、樹脂材料で成形され、上面が正方形の略直方形状であって中央にソケットシールド端子2002のシールド接触部2002aを貫通するための貫通孔2005aを有し、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002と、ソケットインシュレータ2003とを移動可能に保持する部材である。ソケットモールドカバー2005は、その上面の一辺の中央に設けられた凹部であって、ソケット固定金具2004のモールドカバー係合部2004aと係合する取り付け凹部2005bと、取り付け凹部2005bが設けられた側面の下部の左右からその左右の面まで伸びる略長方形状の切り欠き部であるインシュレータ可動部2005cとを備える。
図22(a)は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700と、図20に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000が接続された状態を示す正面図であり、図22(b)は、図22(a)におけるXXIIB−XXIIB線に沿って示される断面図であり、図22(c)は、図22(a)におけるXXIIC−XXIIC線に沿って示される断面図である。図23(a)は、図17に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700と、図20に示す同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000が接続された状態を示す側面図であり、図23(b)は、図23(a)におけるXXIIIB−XXIIIB線に沿って示される断面図であり、図24(a)は、図22(b)のXXIVA部の拡大図であり、図24(b)は、図22(c)のXXIVB部の拡大図であり、図24(c)は、図23(b)のXXIVC部の拡大図である。
図20、図21、図24(b)、及び、図24(c)に示すように、ソケット固定金具2004のインシュレータ可動制限部2004bと、ソケットモールドカバー2005のインシュレータ可動部2005cの間に、ソケットインシュレータ2003の可動係合部2003bが移動可能に収容されることにより、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002とを保持するソケットインシュレータ2003は、ソケット固定金具2004およびソケットモールドカバー2005に対して、挿入方向の上下左右に僅かに可動する。また、ソケットインシュレータ2003が可動することにより、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002に撓みが発生するが、ソケットコンタクト端子2001のソケット湾曲部2001cとソケットシールド端子2002のシールド湾曲部2002cが湾曲することにより、ソケットコンタクト端子2001と、ソケットシールド端子2002の撓みを吸収できる。このような構成により、本実施形態の同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000も、ソケットコンタクト端子2001及びソケットシールド端子2002をプラグコンタクト端子1711及びプラグシールド端子1712に対し自動調心を可能とするフローティング構造とすることができる。
図22(b)、図23(b)において、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700は、コネクタソケット2000に挿入され、プラグコンタクト端子1711とソケットコンタクト端子2001が接触し、プラグシールド端子1712とソケットシールド端子2002が接触した状態で保持される。ソケットコンタクト端子2001のソケット接触部2001aとソケットシールド端子2002のシールド接触部2002aを固定するソケットインシュレータ2003は、ソケット固定金具2004及びソケットモールドカバー2005に対して、挿入方向の上下左右に僅かに可動する。これにより、プラグコンタクト端子1711とソケットコンタクト端子2001が電気的に接触し、プラグシールド端子1712とソケットシールド端子2002が電気的に接触した状態で、同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ1700が、カメラユニット実装基板に対して可動する。これにより、基板及びカメラモジュール自体の取り付け位置の位置ずれを吸収し、あるいは車両の振動の影響を受けないようにすることができる。
以上のように、本実施形態の同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000のように、コネクタプラグではなく、コネクタソケットをフローティング構造とすることによっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、さらに、本実施形態の同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット2000によれば、信号線を多芯ケーブルではなく、同軸ケーブルにした場合でも本発明の効果を得ることができる。
なお、本発明に係るモジュール用コネクタの第1乃至第3の実施形態では、車載カメラモジュール用のコネクタについて、説明してきたが、本発明のモジュール用コネクタは、これには限定されず、その他のセンサモジュール等のように、防水及び防塵などのために筐体に回路部分が収容される全てのモジュールに適用可能である。
以上のように、本発明に係るモジュール用コネクタによれば、従来の車両カメラモジュール等のモジュールにおいて発生していた、モジュール側基板及びモジュール自体の取り付け位置の位置ずれを吸収するとともに、モジュールが振動の影響を受けないようにでき、電気ノイズの放射と侵入を抑制し、また、容易にインピーダンス整合を行うことができ、これにより信号の伝送速度を高速化し、モジュールの性能を向上できるという効果が得られる。
100 車載カメラモジュール用コネクタプラグ
111、1111、1711 プラグコンタクト端子
111a、1111a 接触部
111b、1111b 導線部接続部
111c、1111c 湾曲部
112、1112、1713 インシュレータ
112a 可動インシュレータ
112b 固定インシュレータ
112c、1112a 挿入部
112d 引き抜き制限部
112e 押し込み制限部
112f 側壁
112g スリット部
112h 後端壁
113 モールドカバー
113a ガイド部
113b ガイド穴
113c 位置決め部
114、1114 前部シェル
114a、1114a、1712a GNDコンタクト
114b 取り付け部穴
114c、1114c シェル圧着部
115、1115 後部シェル
115a 位置決め爪部
115b 取り付け爪部
115c、1115b ロック片
121 多芯ケーブル
121a、1721a シールド線
121b 信号線
121c 導線部
122、1122、1722 オーバーモールド
122a 取り付け板
122b ねじ止め穴
122c Oリング取り付け溝
600 車載カメラモジュール
610 筐体
611、1411、1801 コネクタ固定用ねじ
612 筐体取り付け用ねじ
620、1410、1800 カバー
620a、1410a、1800a 開口部
620b、1410b、1800b コネクタ接続用雌ねじ
620c、1410c、1800c 筐体接続用ねじ穴
630 カメラユニット本体ケース
630a 筐体取り付け用雌ねじ
631 カメラユニット実装基板
640 コネクタソケット
641、2003 ソケットインシュレータ
641a 凹部
642、2001 ソケットコンタクト端子
643、2004 ソケット固定金具
1100 低背型車載カメラモジュール用コネクタ
1112b 可動制限部
1113 前部モールドカバー
1113a インシュレータ収容部
1113b プラグコンタクト収容部
1113c はんだ接続部収容口
1113d 爪部
1114b ガイド部
1115a 取り付け部穴
1116 後部モールドカバー
1116a、1122a、1713a、1714a、1722a、2003a、2005a 貫通孔
1116b 固定片
1116c、1122c、1714b、1722c フランジ部
1116d、1122d、1714c、1722d ねじ止め穴
1122b、1722b ケーブル保持部
1400 車載カメラモジュールコネクタ側
1700 同軸型車載カメラモジュール用コネクタプラグ
1712 プラグシールド端子
1714 プラスチックカバー
1721 同軸ケーブル
1721b 内部銅線
2000 同軸型車載カメラモジュール用コネクタソケット
2001a ソケット接触部
2001b ソケット導線部接続部
2001c ソケット湾曲部
2002 ソケットシールド端子
2002a シールド接触部
2002b シールド導線部接続部
2002c シールド湾曲部
2003b 可動係合部
2004a モールドカバー係合部
2004b インシュレータ可動制限部
2004c 基板固定部
2005 ソケットモールドカバー
2005b 取り付け凹部
2005c インシュレータ可動部

Claims (6)

  1. ホスト側ケーブルとモジュール側基板とをモジュール内部で電気的に接続するモジュール用コネクタであって、
    一方の端部に接続時に受け側のコンタクト端子に接触する接触部、他方の端部に共通の直線上に延びる前記ホスト側ケーブルの信号線と接続される導線部接続部、及び、前記接触部と前記導線部接続部とを湾曲した形状で連結する湾曲部をそれぞれ有する複数のコンタクト端子と、
    前記複数のコンタクト端子を平行に等間隔で並べ、前記導線部接続部を固定する固定部材と、
    前記複数のコンタクト端子の前記接触部を保持し、前記コンタクト端子の前記湾曲部が湾曲することにより前記固定部材に対して相対的に移動可能に配置されるインシュレータ部材と、
    前記インシュレータ部材の移動を制限し、前記固定部材に固定されるカバー部材と、
    前記ホスト側ケーブルに接続されるコネクタプラグに配置され、前記インシュレータ部材が移動することにより、接続時に、前記コンタクト端子の前記接触部と前記受け側コンタクト端子との相対位置のずれを調整する機構と、
    前記信号線のノイズの放射と侵入を抑制するために前記信号線及び前記導線部接続部を覆うシールド部材と、を備え
    前記ホスト側ケーブルは、複数の信号線と、複数の信号線の周囲に絶縁材を介して覆うシールド線とを備える多芯ケーブルであることを特徴とするモジュール用コネクタ。
  2. 前記シールド部材が、前記シールド線に接続されることを特徴とする請求項1に記載のモジュール用コネクタ。
  3. 前記シールド部材は、
    コネクタの挿入方向の先端側を覆う前部シェルと、
    コネクタの挿入方向の後端側を覆う後部シェルとの2部品で構成されることを特徴とする請求項に記載のモジュール用コネクタ。
  4. 前記シールド部材は、
    前記モジュールの金属製の筐体にGNDアースされることを特徴とする請求項乃至に記載のモジュール用コネクタ。
  5. 前記カバー部材の一部は、前記シールド部材の一部により代用されることを特徴とする請求項に記載のモジュール用コネクタ。
  6. 前記ホスト側ケーブルと前記モジュールとの間の隙間を埋め、前記ホスト側ケーブルを屈曲可能に固定し、前記モジュール用コネクタを前記モジュールに取り付けるためのオーバーモールドをさらに備えることを特徴とする請求項乃至に記載のモジュール用コネクタ。
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