JP6452491B2 - イムノクロマト法検査デバイスの試料添加部の形成方法及びイムノクロマト法検査デバイス - Google Patents
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(1) 試料添加部に常態で白色粉末状である界面活性剤を施し乾燥させることを含む、イムノクロマト法検査デバイスの試料添加部の形成方法であって、前記界面活性剤が、デオキシコール酸及びその塩並びにコール酸及びその塩から成る群より選ばれる少なくとも1種である、形成方法。
(2) 前記界面活性剤が、デオキシコール酸ナトリウムである(2)記載の方法。
(3) (1)又は(2)に記載の方法により形成された試料添加部を含むイムノクロマト法検査デバイス。
コール酸ナトリウム、
デオキシコール酸ナトリウム、
ラウリル硫酸ナトリウム、
スクロースモノコレート、
β-D-フラクトピラノシル-α-D-グルコピラノシドモノドデカノエート、
β-D-フラクトピラノシル-α-D-グルコピラノシドモノデカノエート、
n-オクタノイル-N-メチルグルカミド、
n-ノナノイル-N -メチルグルカミド、
n-デカノイル-N-メチルグルカミド、
n-オクチル-β-D-チオグルコピラノシド、
n-オクチル-β-D-マルトピラノシド、
n-オクチル-β-D-グルコピラノシド、
n-ノニル-β-D-チオマルトピラノシド、
n-ドデシル-β-D-マルトピラノシド、
n-デシル-β-D-マルトピラノシド、
N,N-ビス(3-D-グルコンアミドプロピル)コラミド、
N,N-ビス(3-D-グルコンアミドプロピル) デオキシコラミド、
3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホン酸、
3-[(3-コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸、
ツビッタージェント (ZWITTERGENT )3-10デタージェント (商品名) カルビオケム製、
ツビッタージェント 3-12デタージェント (商品名) カルビオケム製、
ツビッタージェント 3-14デタージェント (商品名) カルビオケム製。
これらの界面活性剤の中でも、陰イオン性である、デオキシコール酸及びその塩並びにコール酸及びその塩から成る群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、特に、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウムは、水溶解性が良く、安価であるのでより好ましい。
1.抗インフルエンザウイルスモノクローナル抗体の作製
(1)抗A型インフルエンザウイルスNP抗体
A型インフルエンザウイルス抗原をBALB/cマウスに免疫し、一定期間飼育したマウスから脾臓を摘出し、ケラーらの方法(Kohler et al., Nature, vol, 256, p495-497(1975))によりマウスミエローマ細胞(P3×63)と融合した。得られた融合細胞(ハイブリドーマ)を、37℃インキュベーター中で維持し、A型インフルエンザウイルスNP抗原を固相したプレートを用いたELISAにより上清の抗体活性を確認しながら細胞の純化(単クローン化)を行った。取得した該細胞2株をそれぞれプリスタン処理したBALB/cマウスに腹腔投与し、約2週間後、抗体含有腹水を採取した。得られた腹水からプロティンAカラムを用いたアフィニティークロマトグラフィーにより、それぞれIgGを精製し、2種類の精製抗A型インフルエンザウイルスNP抗体を得た。
B型インフルエンザウイルス抗原を用い、(1)と同様の方法で、2種類の精製抗B型インフルエンザウイルスNP抗体を得た。
精製抗A型インフルエンザウイルスNP抗体及び精製抗B型インフルエンザウイルスNP抗体のうちそれぞれ1種類ずつを使用した。青色ラテックス粒子に抗A型インフルエンザウイルス抗体を共有結合させ、浮遊液に懸濁し、ソニケーションを行って充分に分散浮遊させた抗A型ラテックス浮遊液を調製した。また、同様に抗B型インフルエンザウイルス抗体を共有結合させた抗B型ラテックス浮遊液を調製した。抗A型ラテックス浮遊液と抗B型ラテックス浮遊液とを混合し、大きさが20cm×1cmのガラス繊維に塗布し、温風下で良く乾燥させて、乾燥混合物を形成した標識体パッドを作製した。
大きさが2.0cm×20cmのガラス繊維を使用した。
検査デバイスは、図1に示すものと同様の構成のものを用いた。ニトロセルロースメンブランを2cm×20cmの大きさに裁断し接着剤がついたプラスチック板でバッキングした、下端から 0.6cmと1.0cmの位置に約1mm幅になる量の抗A型インフルエンザウイルス抗体(上記と別の抗体)液、並びに抗B型インフルエンザウイルス抗体(上記と別の抗体)液を各々20cm塗布し、温風下で良く乾燥させて抗体を固相化した(検出部)。次に、3cm×20cmの大きさの濾紙をニトロセルロースメンブランの上端に5mm重ねて吸収パッド部を設けた。更に、標識体パッドをニトロセルロースメンブランの下端に2mm重ねて標識体部を設け、更に、試料添加パッドを標識体パッドの上端から7mm離れた位置に合わせて重ね、試料添加部を設けた。次いで、カッターで幅5mmの短冊に裁断して一体化された検査デバイスを作製した。
実施例1及び比較例1
まず、上記のとおり作製した検査デバイスの試料添加部に、検体展開成分(100mM Tris-HCl(pH8.0)、1%Tween20、 0.5%BSA)および食用赤色色素(濃度0.1%)を含浸した(比較例1)。また、これらに0.2質量%のデオキシコール酸ナトリウム(DOC)をさらに含む溶液を試料添加部に含浸させた(実施例1)。試料として生理食塩水を試料添加部に滴下し、試料滴下直後の食用色素の放出の様子と、試験終了後の試料添加部の様子を観察した。その結果、試験直後の色素の放出は、デオキシコール酸ナトリウム含有の試料添加部を持つ検査デバイスで明らかに放出量が多かった(図2)。また試験終了後の試料添加部においても、デオキシコール酸ナトリウム含有サンプルでは色素の色残りが少なかった(図3)。以上からデオキシコール酸ナトリウムが検体添加部に含有されることで検体展開成分の放出が改善し、それに伴い食用色素の放出も改善したものと推察される。なお、図面は白黒なので差がわかりにくいかもしれないが、カラー写真であれば、図2及び図3における実施例1と比較例1の差異は肉眼で明瞭に理解できる。
試料添加部に含浸させた溶液が、赤色食用色素を含まないことを除き、実施例1及び比較例1と同様にして、上記検体展開成分とデオキシコール酸ナトリウムを含む試料添加部を有する検査デバイス(実施例2)と、検体展開成分のみを含む試料添加部を有する検査デバイス(比較例2)を作製した。これらのそれぞれにて、インフルエンザウイルスB型の抗原を使用してイムノクロマト試験を行い、シグナル強度のばらつきをイムノクロマトリーダー(浜松フォトニクス社製)で測定した(各n=10)。
ロ 標識体部
ハ 検出部
ニ 試料添加部
ホ 吸収パッド部
ヘ プラスチック板
Claims (3)
- 試料添加部に常態で白色粉末状である界面活性剤を施し乾燥させることを含む、イムノクロマト法検査デバイスの試料添加部の形成方法であって、前記界面活性剤が、デオキシコール酸及びその塩並びにコール酸及びその塩から成る群より選ばれる少なくとも1種である、形成方法。
- 前記界面活性剤が、デオキシコール酸ナトリウムである請求項1記載の方法。
- 請求項1又は2に記載の方法により形成された試料添加部を含むイムノクロマト法検査デバイス。
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JP2015038499A JP6452491B2 (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | イムノクロマト法検査デバイスの試料添加部の形成方法及びイムノクロマト法検査デバイス |
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JP2015038499A JP6452491B2 (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | イムノクロマト法検査デバイスの試料添加部の形成方法及びイムノクロマト法検査デバイス |
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