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JP6433678B2 - ウグイスカグラの抽出物を含有する外用剤及び内用剤 - Google Patents

ウグイスカグラの抽出物を含有する外用剤及び内用剤 Download PDF

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JP6433678B2 JP2014094518A JP2014094518A JP6433678B2 JP 6433678 B2 JP6433678 B2 JP 6433678B2 JP 2014094518 A JP2014094518 A JP 2014094518A JP 2014094518 A JP2014094518 A JP 2014094518A JP 6433678 B2 JP6433678 B2 JP 6433678B2
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Description

本発明は、新規な抗酸化剤、セラミド産生促進剤、細胞増殖促進剤、シワ予防又は改善剤、テストステロン‐5α‐レダクターゼ(以下5α‐レダクターゼと略す)阻害剤、育毛剤、ニキビ及び前立腺疾患の予防又は治療剤に関する。
皮膚は生体の最外層に位置し、紫外線等の影響により活性酸素が発生しやすい臓器であり、絶えずその酸素ストレスに曝されている。一方、皮膚細胞内には活性酸素消去酵素が存在しており、その能力を超える活性酸素が発生しないかぎり活性酸素の傷害から皮膚細胞を防衛している。ところが、皮膚細胞内の活性酸素消去酵素の活性は加齢とともに低下することが知られており、活性酸素による傷害がその防御反応を凌駕したとき、皮膚は酸化され、細胞機能が劣化して老化してゆくと考えられる。また、皮膚以外の臓器においても、その活性酸素消去能を越える活性酸素に曝されたとき、機能低下が起こり老化したり、ガンや心筋梗塞など様々な生活習慣病が発症したりすると考えられる。そこで、活性酸素による傷害からの防御を目的として活性酸素消去剤や抗酸化剤が検討され、SODやカタラーゼ等の活性酸素消去酵素、SOD様活性物質などの活性酸素消去剤や抗酸化剤を配合した食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品等が開発されている(特許文献1,2参照)。
セラミドは、スフィンゴ脂質の一種であり、スフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合した化合物群の総称である。セラミドは、細胞膜において高濃度で存在することが知られている。又、セラミドは、角質細胞間脂質の構成成分の一種であり、角化の過程において細胞外に分泌され、皮膚のバリア機能や水分保持能に重要な役割を果たしている。更に、セラミドは、水分保持能を有することで皮膚のシワの形成を抑制することも考えられる。
ヒト皮膚には、11種類のセラミドが存在することが確認されており、全種類のセラミドが角質層に存在する比率で補うことが理想的である。従来、この様な肌荒れ、乾燥肌の予防改善に有効な化粧料として、セラミドが種々の皮膚外用剤に配合されているが、ヒトの皮膚に存在する全種類のセラミドを適正な比率で補充することは技術的に困難であった。したがって、生体内におけるセラミド産生を促進する事が重要であると考えられる。セラミド産生促進剤としては、特許文献3や特許文献4が報告されている。
加齢とともに表皮細胞の増殖・分裂能は低下し、表皮層自体は薄くなる(非特許文献2参照)。生体因子であるEpidermal Growth Factor(EGF/上皮細胞成長因子)や女性ホルモン(エストロゲン)は皮膚の表皮細胞増殖に働きかけるが、加齢と共にその分泌は低下する。このような加齢による表皮細胞代謝機能の低下は、皮膚のターンオーバー速度を遅らせ、肌荒れや皮膚の老化の原因となる。また、角層表面から剥がれ落ちる角層細胞が滞留することで、表皮内メラニンの排泄がスムーズに行われなくなり、色素沈着や肌のくすみの原因となる。さらに表皮の創傷治癒が遅くなることなども知られている。これらの現象の進行を防止あるいは改善するために、表皮細胞の増殖を促進させる成分の探索や、多くの皮膚外用剤の提案がなされてきた。
従来、男性型脱毛症の成因としては、(1)ホルモンのアンバランス説、(2)遺伝説、(3)血液循環不全説、(4)栄養説等が提唱されているが、毛の発生には男性ホルモンのテストステロンが重要な役割を演じていることが古くから示唆されている。すなわち、睾丸で生合成されたテストステロンは、頭部において毛包、皮脂腺等に存在する5α‐レダクターゼによりジヒドロテストステロンに転換される。このジヒドロテストステロンは、アデニル酸シクラーゼの活性を著しく低下させて細胞内サイクリックAMPレベルの低下をもたらす。その結果、毛及び毛の周辺のエネルギー産生の低下とタンパク合成の抑制を誘起することにより男性型脱毛症が進行するものと考えられている。
また、テストステロンから5α‐レダクターゼによって生成するジヒドロテストステロンは、ニキビの発生や増悪に関与するものと考えられている(非特許文献1参照)。さらに、ジヒドロテストステロンの生成が高まると、前立腺肥大症、前立腺癌等の前立腺疾患が発症することも知られており、5α‐レダクターゼ阻害作用を有する薬剤によりジヒドロテストステロンの生成を抑制または阻害することができれば、前立腺疾患を予防し、治療することができると考えられる。
ウグイスカグラの公知文献としては、黄色ブドウ球菌エンテロトキシン産生抑制効果やアトピー性皮膚炎増悪防止効果(特許文献5)などが知られていた。
特開平9−118630号公報 特開平9−208484号公報 特開平8−217658号公報 特開2001−220345号公報 特開2001−226280号公報 J.Steroid Biochemistry,11,609(1979)
本発明は、抗酸化効果、セラミド産生促進効果、細胞増殖効果、シワ予防又は改善効果、5α‐レダクターゼ阻害効果に優れた新規な皮膚外用剤又は内用剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、この問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、ウグイスカグラの抽出物に、抗酸化効果、セラミド産生促進効果、細胞増殖効果、シワ予防又は改善効果、5α‐レダクターゼ阻害効果が優れていることを発見し、本発明を完成するに至った。
本発明のウグイスカグラ又はその抽出物は、優れた抗酸化効果、セラミド産生促進効果、細胞増殖効果、シワ予防又は改善効果、5α‐レダクターゼ阻害効果を有しており、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品の分野において貢献できるものである。
以下に、本発明について詳細に述べる。
本発明に用いるウグイスカグラの抽出物とは、スイカズラ科スイカズラ属のウグイスカグラ(学名:Lonicera gracilipes)の花、実、種子、茎、葉、根等の植物体の一部又は全草から抽出したものである。その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。
抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3‐ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3‐ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種でも二種以上を混合して用いても良い。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈及び濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明の外用剤又は内用剤には、上記抽出物をそのまま使用しても良く、これらの効果を損なわない範囲内で、化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品等に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、皮膜剤、甘味料、酸味料等の成分を配合することもできる。また、育毛剤として慣用されている他の薬剤としては、例えば、センブリエキス、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤、スウェルチノーゲン、ビタミンEニコチン酸エステル、トウガラシチンキ、朝鮮ニンジン等を挙げることができ、これらを1種または2種以上使用することができる。さらに、ニキビ治療剤として慣用されている他の薬剤としては、例えば、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン等のステロイド剤、アスコルビン酸、塩酸ピリドキシン等のビタミン剤、アラントイン等の創傷治癒剤等を挙げることができ、これらを1種または2種以上使用することができる。
本発明は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品に用いることができ、その剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、パック、洗浄剤、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアコンディショナー、ヘアジェル、ヘアミスト、ヘアフォーム、シャンプー、リンス、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、エッセンス、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、乳剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)等が挙げられる。
本発明に用いる上記抽出物の配合量は、外用の場合、全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上が好ましく、0.001〜10重量%がより好ましい。さらに、0.01〜5重量%が最も好ましい。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強は認められにくく不経済である。一方、内用の場合、投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人1人当たりの1日の量としては、5mg以上が好ましく、10mg〜5gがより好ましい。さらに、100mg〜1gが最も好ましい。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いるウグイスカグラの抽出物の製造例、実験例及び処方例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。製造例に示す%とは重量%を、実施例に示す配合量の部とは重量部を示す。
製造例1 ウグイスカグラの熱水抽出物1
ウグイスカグラの全草の乾燥物10gに精製水200mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してウグイスカグラの熱水抽出物1を1.4g得た。
製造例2 ウグイスカグラの50%エタノール抽出物
ウグイスカグラの全草の乾燥物10gに50%エタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、ウグイスカグラの50%エタノール抽出物を1.2g得た。
製造例3 ウグイスカグラのエタノール抽出物
ウグイスカグラの全草の乾燥物10gにエタノール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、ウグイスカグラのエタノール抽出物を0.3g得た。
製造例4 ウグイスカグラの50%1,3‐ブチレングリコール抽出物
ウグイスカグラの全草の乾燥物10gに1,3‐ブチレングリコール400mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、ウグイスカグラの1,3‐ブチレングリコール抽出物を380g得た。
製造例5 ウグイスカグラの熱水抽出物2
ウグイスカグラの葉の乾燥物10gに精製水200mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してウグイスカグラの熱水抽出物2を2.4g得た。
製造例6 ウグイスカグラの熱水抽出物3
ウグイスカグラの茎の乾燥物10gに精製水200mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してウグイスカグラの熱水抽出物3を0.9g得た。
処方例1 化粧水
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物1(製造例1) 1.0
2.1,3‐ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方例2 クリーム
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.5
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
13.1,3‐ブチレングリコール 8.5
14.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例3 乳液
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物2(製造例5) 0.001
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例4 ゲル剤
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物3(製造例6) 1.0
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3‐ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例5 パック
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物1(製造例1) 0.1
2.ウグイスカグラの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3‐ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
処方例6 ファンデーション
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラのエタノール抽出物(製造例3) 1.0
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分1及び10〜13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14〜17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分18を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例7 浴用剤
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物1(製造例1) 5.0
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
処方例8 軟膏
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物1(製造例1) 0.01
2.ウグイスカグラの50%1,3‐ブチレングリコール抽出物
(製造例4) 0.5
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分3〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1、2及び7〜9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例9 ヘアローション
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの熱水抽出物1(製造例1) 0.2
2.ステアリン酸 5.0
3.セチルアルコール 5.0
4.流動パラフィン 2.0
5.グリセリンモノステアレート 1.3
6.ソルビタンモノステアレート 1.5
7.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(10E.O.) 0.8
8.グリセリン 6.0
9.防腐剤 適量
10.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜7を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とした。成分1および8〜10を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とした。油相に水相を加え、かき混ぜながら冷却して製品とした。
処方例10 ヘアトニック
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラのエタノール抽出物(製造例3) 2.0
2.95%エタノール 60.0
3.グリセリン 2.0
4.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1を2に溶解し、成分3及び4を加え、十分撹拌混合し、製品とした。
処方例11 シャンプー
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.1
2.アルキル硫酸トリエタノールアミン 18.0
3.ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0
4.メチルセルロース 0.5
5.香料 適量
6.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分6に成分4を均一に溶解した後、成分1及び2を加え、70〜75℃で加熱溶解した後、成分3を加え、冷却途中に成分5を加え30℃まで冷却し製品とした。
処方例12 リンス
処方 配合量(部)
1.ウグイスカグラの50%1,3‐ブチレングリコール抽出物
(製造例4) 0.1
2.ホホバ油 0.01
3.ベヘニルアルコール 3.0
4.1,3‐ブチレングリコール 5.0
5.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(75%) 8.0
6.クエン酸 0.05
7.香料 適量
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜8を60℃で溶解し、撹拌して30℃まで冷却し製品とした。
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。
実験例1 フリーラジカル捕捉除去試験
フリーラジカル捕捉除去作用の評価を行った。陽性対照としてはアスコルビン酸を用いた。フリーラジカルのモデルとしては、安定なフリーラジカルであるα,α−ジフェニル−β−ピクリルヒドラジル(以下DPPHとする)を用い、試料と一定の割合で一定時間反応させ、減少するラジカルの量を波長517nmの吸光度の減少量から測定した。
フリーラジカル捕捉除去作用の測定方法
各試料を、最終濃度0.1mg/mLとなるように加えた0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)2mLに無水エタノール2mL及び0.5mM DPPH無水エタノール溶液1mLを加えて反応液とした。また、油溶性の試料の場合は無水エタノール2mLに試料を加えて反応液とした。その後、37℃で30分間反応させ、水を対照として波長517nmの吸光度(A)を測定した。また、ブランクとして試料の代わりに精製水を用いて吸光度(B)を測定した。フリーラジカル捕捉除去率は、以下に示す式より算出した。
フリーラジカル捕捉除去率(%)=(1−A/B)×100
これらの試験結果を表1に示した。ウグイスカグラの抽出物は、安定で優れたフリーラジカル捕捉除去作用を有していることが認められた。なお、アスコルビン酸を用いた場合、100℃、1時間の加熱で失活するが、本発明のウグイスカグラの抽出物は活性に変化がなかった。
実験例2 セラミド産生促進試験
ヒト表皮ケラチノサイト由来細胞株であるHaCaT細胞を60mmディッシュに1×10個播種し、4日間培養した。その後、試料を最終濃度が1μg/mLになるように添加し、更に24時間培養した。次に、細胞をPBS(−)にて3回洗浄した後、ラバーポリスマンにて剥離、回収し、凍結乾燥させた。クロロホルム:メタノール(2:1)1mLにて細胞から脂質を抽出し、その中のセラミド量をKisic等の蛍光法(Kisic A. and Rapport M.M., Journal of Lipid Research, 15, 179−180 (1974))により測定した。即ち、脂質を3N塩酸0.15mLにて100℃で2時間加水分解し、デシケーター中で乾燥、塩酸除去した後、酢酸エチル2mLと0.1N酢酸緩衝液(pH3.7)1.25mLを加え、よく撹拌した。次に、フルオレスカミン溶液(フルオレスカミン 7mg/25mL アセトン)0.25mLを加え、よく撹拌した後、遠心分離し、酢酸エチル層の蛍光強度をEx410nm、Em490nmにて測定した。以下の式により、セラミド産生促進率を求めた。
セラミド産生促進率(%)=(試料添加した場合のセラミド産生量/コントロールのセラミド産生量)×100
これらの実験結果を表2に示した。ウグイスカグラの抽出物は、優れたセラミド産生促進作用を有していることが認められた。
実験例3 細胞増殖促進試験
ケラチノサイト由来HaCaT細胞を96wellプレートに1wellあたり5×10個播種し、試料を最終濃度として0.1μg/mLとなるように添加した0.1%FBSを含むDMEM培養液を用い、37℃、5%CO条件下にて4日間培養した。細胞数の測定は、染色法により行った。すなわち、培養終了後培養液を除き、メタノールを用いて10分間細胞を固定した。続いて、0.1%メチレンブルーを加え、1時間細胞の染色を行った。乾燥させた後、0.1N HClを各wellに100μLずつ加えてよく撹拌させ、マイクロプレートリーダーを用いて650nmの吸光度を測定した。1検体のn数は6とした。
これらの実験結果を表3に示した。その結果、ウグイスカグラの抽出物は、ケラチノサイトに対して優れた細胞増殖促進作用を示した。
実験例4 5α‐レダクターゼ活性阻害試験
ラット肝ミクロソーム由来5α‐レダクターゼを用い、下記の反応系における条件で測定した。
テストステロン(終濃度0.49mM)をDMSOで溶解した後、NADPH(終濃度0.97mM)を0.1Mトリス‐塩酸緩衝液(pH7.2)で溶解したものを添加し、ついで試料及び5α‐レダクターゼを順に加え、37℃で30分間反応させた。反応後、等量のジクロロメタンを加えて反応を停止した後、ジクロロメタン層を抽出した。ついでジクロロメタン層を減圧下で留去し、BSTFAを用いてシリル化を行った後、ガスクロマトグラフィー質量分析装置にて常法により反応量を測定した。また、阻害率は、試料の代わりに精製水を用いたものを対照とし、対照の反応率を100%(阻害率0%)と見なし、試料を加えた反応量を算出して阻害率を求めた。算式は次の通りである。
阻害率(%)=(1−(b’/a’)/(b/a))×100
a :テストステロンのピーク面積(対照)
b :ジヒドロテストステロンのピーク面積(対照)
a’:テストステロンのピーク面積(試料添加)
b’:ジヒドロテストステロンのピーク面積(試料添加)
これらの結果をまとめて表4に示した。その結果、ウグイスカグラの抽出物は、優れた5α‐レダクターゼ活性阻害作用を示した。
以上のことから、ウグイスカグラの抽出物は、優れた抗酸化効果、セラミド産生促進効果、細胞増殖効果、シワ予防又は改善効果及び5α‐レダクターゼ活性阻害効果を示し、安定性にも優れていた。これらを含有する皮膚外用剤又は内用剤は特に有効である。

Claims (3)

  1. ウグイスカグラの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. ウグイスカグラの茎及び/又は葉の抽出物を含有することを特徴とするセラミド産生促進剤。
  3. ウグイスカグラの抽出物(果実の水蒸気蒸留物を除く)を含有することを特徴とするケラチノサイト増殖促進剤。
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