JP6425349B2 - 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
したがって、上記従来の連動ブレーキ装置においては、後輪側の操作力伝達系と前輪側の分配操作力の伝達系が車体前後方向に分散して配置されることになり、車両の意匠面において不利となり易い。
この場合、操作ケーブル(13)とブレーキロッド(19)が後輪(Wr)の車軸(7)の上下に振り分けて配置されるため、操作ケーブル(13)とブレーキロッド(19)が干渉しないレイアウトを容易に実現することができる。
この場合、ブレーキハウジング(12)から車体後方側に延出するリンク支持部(20)に分配操作力伝達リンク(21)が支持されるため、分配操作力伝達リンク(21)をブレーキアーム(11)と操作力分配リンク(17)に対して充分に近接させて配置することが可能になるとともに、ブレーキハウジング(12)に一体に形成された回動ストッパ(24)によって分配操作力伝達リンク(21)の回動を規制することが可能になる。回動ストッパ(24)とリンク支持部(20)はブレーキハウジング(12)に形成されているため、それぞれを別部材として追加する場合に比較して、全体の部品点数を削減することができる。
この場合、ディレイスプリング(22)の下方側に後輪ブレーキ機構(5)の主要部が配置されることになるため、車両走行時に舞い上がった埃や泥水等がディレイスプリング(22)に付着するのを低減することができる。
図1は、実施形態に係る連動ブレーキ装置10を採用した鞍乗り型車両1の概略構成を示す図である。この実施形態においては、鞍乗り型車両1として自動二輪車を採用している。
鞍乗り型車両1の車体フレームFは、左右一対のフロントフォーク2を操舵可能に支持する図示しないヘッドパイプと、ヘッドパイプから後下方に延出するメインフレーム50と、メインフレーム50の後部から下方に延出する左右一対のピボットフレーム51と、メインフレーム50の後部から後上方に延出する左右一対のシートフレーム52と、を有している。メインフレーム50の下方には、エンジンを含むパワーユニットPUが配置され、一対のピボットフレーム51には、スイングアーム3の前端部が上下揺動可能に支持されている。前輪Wfは、フロントフォーク2の下端に回転可能に支持され、後輪Wrは、スイングアーム3の後端部に回転可能に支持されている。また、スイングアーム3の後部とシートフレーム52の間にはリヤクッション8が介装されている。
ブレーキアーム11は、ブレーキハウジング12の車幅方向外側に露出して配置され、後輪Wrの車軸7の後方位置において、下方に向かって延出している。ブレーキアーム11は、ブレーキペダル6から操作力を受けて一方向(図1中の反時計方)に回動することにより、後輪ブレーキ機構5に制動力を生じさせる。ブレーキアーム11は、後輪ブレーキ機構5の操作入力部を構成している。
なお、図中の符号14は、ブレーキペダル6を初期位置に付勢するリターンスプリングであり、符号15は、ブレーキペダル6の回動変位を規制するストッパである。
これらの図に示すように、後輪ブレーキ機構5のブレーキアーム11の下端近傍には、車幅方向外側に向かって支軸16が突設され、その支軸16に板状の操作力分配リンク17の長手方向の一端部が回動可能に支持されている。操作力分配リンク17の長手方向の他端部には、連動リンク18の一端部が回動可能に連結されている。操作力分配リンク17の長手方向の略中間位置には、一端部が前述したブレーキペダル6の作動アーム6cに連結されるブレーキロッド19の他端部が連結されている。ブレーキロッド19は、ブレーキペダル6と操作力分配リンク17に対して回動可能に連結され、ブレーキペダル6が踏み込み操作されたときに、その操作力を操作力分配リンク17に伝達する。ブレーキロッド19は、後輪用ブレーキ操作子であるブレーキペダル6と、操作力分配リンク17の支軸16から離間した部位とを連動可能に連結している。
また、分配操作力伝達リンク21の長手方向の他端部(上端部)には、連動用の操作ケーブル13の後方側の端部が連結されるとともに、分配操作力伝達リンク21を初期位置方向に付勢するディレイスプリング22の一端部が連結されている。
また、ディレイスプリング22は、後輪ブレーキ機構5の上部領域に配置されている。
図2は、ブレーキペダル6が踏み込み操作されない初期状態での連動ブレーキ装置10の様子を示している。また、図3は、ブレーキペダル6が踏み込み操作された初期の連動ブレーキ装置10の様子を示し、図4は、ブレーキペダル6が踏み込み操作されて後輪ブレーキ機構5で制動力を発生しているときの連動ブレーキ装置10の様子を示している。
ブレーキペダル6が踏み込み操作されない初期状態では、図2に示すように、分配操作力伝達リンク21はディレイスプリング22の付勢力を受けてブレーキハウジング12の回動ストッパ24に当接している。また、操作力分配リンク17は、ブレーキアーム11の幅方向の略中央位置で重なった状態において支軸16に軸支されている。この状態では、分配操作力伝達リンク21が初期位置にあり、連動用の操作ケーブル13は何等引き込まれていないため、前輪ブレーキ機構4には制動力が作用していない。
したがって、この実施形態に係る連動ブレーキ装置10を採用することにより、製造コストの高騰を招くことなく、意匠上有利な車両設計を実現することができる。
さらに、この実施形態に係る連動ブレーキ装置10においては、ブレーキハウジング12には、分配操作力伝達リンク21の回動を規制する回動ストッパ24も形成されているため、リンク支持部20や回動ストッパ24を別部品としてブレーキハウジング12に追加する場合に比較して部品点数を削減することができる。
また、上記の実施形態においては、後輪用ブレーキ操作子としてブレーキペダルが採用されているが、後輪用ブレーキ操作子はブレーキレバーであっても良い。
さらに、この発明を適用する車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)に限らず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の小型車両も含まれる。
4…前輪ブレーキ機構
5…後輪ブレーキ機構
6…ブレーキペダル(後輪用ブレーキ操作子)
7…車軸
10…連動ブレーキ装置
11…ブレーキアーム
11A…ブレーキアーム(前輪ブレーキ機構の操作入力部)
12…ブレーキハウジング
13…操作ケーブル
16…支軸
17…操作力分配リンク
18…連動リンク
19…ブレーキロッド
20…リンク支持部
21…分配操作力伝達リンク
22…ディレイスプリング
24…回動ストッパ
Wf…前輪
Wr…後輪
Claims (4)
- 後輪(Wr)に付与される制動力を前輪(Wf)に分配する機能を有する鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置において、
前記前輪(Wf)に制動力を付与する前輪ブレーキ機構(4)と、
操作入力部であるブレーキアーム(11)を有し、前記ブレーキアーム(11)の回動操作に応じて前記後輪(Wr)に制動力を付与する後輪ブレーキ機構(5)と、
前記後輪ブレーキ機構(5)を操作するための後輪用ブレーキ操作子(6)と、
前記ブレーキアーム(11)に支軸(16)を中心として回動可能に支持された操作力分配リンク(17)と、
前記後輪用ブレーキ操作子(6)と前記操作力分配リンク(17)の前記支軸(16)から離間した部位とを連動可能に連結するブレーキロッド(19)と、
前記後輪ブレーキ機構(5)の車体側の固定部に回動可能に軸支されるとともに、回動中心から離間した部位が前記前輪ブレーキ機構(4)の操作入力部(11A)に連動可能に接続された分配操作力伝達リンク(21)と、
前記操作力分配リンク(17)における前記支軸(16)から離間した部位と前記分配操作力伝達リンク(21)とを連動可能に連結する連動リンク(18)と、
前記連動リンク(18)から前記分配操作力伝達リンク(21)に入力される荷重が連動開始閾値を超えるまで、前記分配操作力伝達リンク(21)の回動を規制するディレイスプリング(22)と、を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。 - 前記分配操作力伝達リンク(21)は、操作ケーブル(13)によって前記前輪ブレーキ機構(4)の操作入力部(11A)に連動可能に接続されており、
前記ブレーキロッド(19)は、前記後輪(Wr)の車軸(7)の下方側に配置され、
前記操作ケーブル(13)は、前記後輪(Wr)の車軸(7)の上側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。 - 前記後輪ブレーキ機構(5)は、後輪制動部を覆い車体側に固定されるブレーキハウジング(12)を有し、
前記ブレーキハウジング(12)には、車体後方側に延出して前記分配操作力伝達リンク(21)を回動可能に支持するリンク支持部(20)と、前記分配操作力伝達リンク(21)の回動を規制する回動ストッパ(24)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。 - 前記ディレイスプリング(22)は、前記後輪ブレーキ機構(5)の上部に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置。
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JP2015185034A JP6425349B2 (ja) | 2015-09-18 | 2015-09-18 | 鞍乗り型車両の連動ブレーキ装置 |
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2015
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