JP6394156B2 - 歯車加工方法 - Google Patents
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これと同様に、切削の終了時に切刃部がワークから抜け出す場合には、先にリーディング側がワークから抜け出し、遅れてトレーリング側がワークから抜け出すため、カッターに作用する負荷がアンバランスとなり振動を招くことになる。
前記第1クランプ工程で保持された複数の前記ワークとピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記カッターが前記ワーク軸芯に沿って移動する第1作動により前記ワークが前記カッターによって上流側から下流側に向けて切削され、前記複数のワークのうち切削方向での最下流位置に配置される最下段ワークを通過する以前に前記カッターが前記最下段ワークから離間する第2作動により少なくとも前記最下段ワークに不完全歯溝が形成される第1切削工程と、
前記第1切削工程の後に、次の切削工程に用いられる新たな前記ワークが、最終ロットであるか否かを判定する判定ステップと、が行われ、
前記判定ステップにおいて新たな前記ワークが最終ロットでないと判定された場合には、
前記第1切削工程において形成された前記不完全歯溝の開口部が前記切削方向の上流側に開放される状態の未完成ワークと、前記未完成ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される少なくとも1つの新たな前記ワークとを、前記ワーク軸芯に沿って重ね合わせて保持する第2クランプ工程と、
前記第2クランプ工程によって重ね合わされた複数の前記ワークと前記ピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記未完成ワークの不完全歯溝が切削されるように前記第1作動が行われ、これに続いて前記第2作動が行われることにより新たな前記ワークのうち少なくとも最下段ワークに別の不完全歯溝が形成された新たな未完成ワークを得る第2切削工程と、
が行われ、
前記判定ステップにおいて新たな前記ワークが最終ロットであると判定された場合には、
前記第1切削工程において形成された前記不完全歯溝の開口部が前記切削方向の上流側に開放される状態の未完成ワークと、前記未完成ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される少なくとも1つの新たな前記ワークとを、前記ワーク軸芯に沿って重ね合わせて保持する第3クランプ工程と、
前記第3クランプ工程によって重ね合わされた複数の前記ワークと前記ピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記未完成ワークの不完全歯溝が切削されるように前記第1作動が行われ、全ての新たな前記ワークを通過するまで前記第1作動が継続して行われることにより前記ワークが切削される第3切削工程と、
が行われる点にある。
特に、この加工方法では、複数のワークを重ね合わせてカッターで切削するため、複数の歯車を一挙に製造でき、加工効率を高めることが可能となる。更に、特許文献1に示される捨て座金を切削しないため、特許文献1の構成と比較してカッターの寿命を延ばすことも可能となる。
従って、ワークの歩留まりを向上させると共に、良好な歯面の複数の歯車を効率的に加工することができる加工方法が構成された。
本発明の他の特徴は、前記第1切削工程にて先頭位置で切削されることにより先頭歯溝が形成された先頭ワークが、前記第3クランプ工程において新たな前記ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される点にある。
本発明の他の特徴は、前記第1切削工程において、前記カッターを前記ワーク軸芯に対して傾斜する方向から前記ワークに近接させて切削を開始し、その後に前記第1作動が行われることにより前記切削方向の上流側で先頭不完全歯溝が形成された先頭未完成ワークが形成され、
前記第3クランプ工程において、前記先頭未完成ワークが、新たな前記ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される点にある。
〔スカイビング加工装置〕
図1及び図2に示すように、クランプユニットCに圧着状態で保持される複数のワーク1を回転自在に支持するテーブル2と、複数のワーク1を切削加工するピニオン状のカッター10とを備えてスカイビング加工装置が構成されている。
制御ユニットDは、歯溝センサ18からの情報の他にキーボード19からの情報を取得し、モニタ20に対して情報を出力すると共に、前述した複数のモータに対して制御情報を出力する。この制御ユニットDは、マイクロプロセッサやDSP(digital signal pocessor )等の情報処理ユニットを備え、ソフトウエアで構成される同期回転制御部21と、切削制御部22と、位相セッティング部23と、工程セット部24とを備えている。
クランプユニットCは、図2及び図4に示すように、筒状のクランプ本体15と、クランプ本体15に螺合するクランプナット16とを有している。
前述したようにワーク軸芯Tとカッター軸芯Sとが食い違い軸芯上に配置されることにより、図3に示すようにワーク軸芯Tに対して直交する方向視において、でカッター10の切刃部10Aの刃すじ方向と、ワーク1に形成される歯車の歯すじ方向(ワーク軸芯Tと平行する方向)とが平行となる。
特に、このスカイビング加工では、ワーク軸芯Tとカッター軸芯Sとが食い違い軸芯上に配置されているため、加工開始時には、カッター10の切刃部10Aの先端のリーディング側が、トレーリング側より強くワーク1に接触する。これによりカッター10に作用する負荷がアンバランスとなり、カッター10が振動する現象を招くことがあった。
本発明の歯車加工方法では、カッター10による切削加工時に、前述したカッター10の振動を抑制することにより良好な歯車の連続的な製造を可能にしている。
クランプ工程に使用される新たなワーク1が最終ロットである場合には、図8(a)に示すように、不完全歯溝1Suが形成された未完成ワーク1uと、複数の新たなワーク1と、第1切削工程(#02)において先頭位置で切削されることにより先頭歯溝1Spが形成された先頭ワーク1p(図7(a),(b)を参照)とを重ね合わせてクランプユニットCで圧着して保持する。
この歯車加工方法では、第1作動により加工された複数のワーク1には必要とする良好な歯面が創成され、ワーク1にバリが形成されることもない。また、切削により作り出された未完成ワーク1uを第2クランプ工程(#04)により新たな複数のワークに重ね合わせ、第2切削工程(#05)により、未完成ワーク1uを無駄にすることなく、良好な歯面を有する歯車を製造することが可能となる。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
#02)では、第1作動で切削を行った後に、第2作動を行う点において実施形態と同様の切削が行われる。
1A 位置決め部(凹部)
1Su 不完全歯溝
1u 未完成ワーク
10 カッター
S カッター軸芯
T ワーク軸芯
#01 第1クランプ工程
#02 第1切削工程
#04 第2クランプ工程
#05 第2切削工程
Claims (5)
- 複数のワークをワーク軸芯に沿って重ね合わせて保持する第1クランプ工程と、
前記第1クランプ工程で保持された複数の前記ワークとピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記カッターが前記ワーク軸芯に沿って移動する第1作動により前記ワークが前記カッターによって上流側から下流側に向けて切削され、前記複数のワークのうち切削方向での最下流位置に配置される最下段ワークを通過する以前に前記カッターが前記最下段ワークから離間する第2作動により少なくとも前記最下段ワークに不完全歯溝が形成される第1切削工程と、
前記第1切削工程の後に、次の切削工程に用いられる新たな前記ワークが、最終ロットであるか否かを判定する判定ステップと、が行われ、
前記判定ステップにおいて新たな前記ワークが最終ロットでないと判定された場合には、
前記第1切削工程において形成された前記不完全歯溝の開口部が前記切削方向の上流側に開放される状態の未完成ワークと、前記未完成ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される少なくとも1つの新たな前記ワークとを、前記ワーク軸芯に沿って重ね合わせて保持する第2クランプ工程と、
前記第2クランプ工程によって重ね合わされた複数の前記ワークと前記ピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記未完成ワークの不完全歯溝が切削されるように前記第1作動が行われ、これに続いて前記第2作動が行われることにより新たな前記ワークのうち少なくとも最下段ワークに別の不完全歯溝が形成された新たな未完成ワークを得る第2切削工程と、
が行われ、
前記判定ステップにおいて新たな前記ワークが最終ロットであると判定された場合には、
前記第1切削工程において形成された前記不完全歯溝の開口部が前記切削方向の上流側に開放される状態の未完成ワークと、前記未完成ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される少なくとも1つの新たな前記ワークとを、前記ワーク軸芯に沿って重ね合わせて保持する第3クランプ工程と、
前記第3クランプ工程によって重ね合わされた複数の前記ワークと前記ピニオン状のカッターとを同期駆動回転する状態で前記未完成ワークの不完全歯溝が切削されるように前記第1作動が行われ、全ての新たな前記ワークを通過するまで前記第1作動が継続して行われることにより前記ワークが切削される第3切削工程と、
が行われる歯車加工方法。 - 前記第1切削工程にて先頭位置で切削されることにより先頭歯溝が形成された先頭ワークが、前記第3クランプ工程において新たな前記ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される請求項1に記載の歯車加工方法。
- 前記第1切削工程において、前記カッターを前記ワーク軸芯に対して傾斜する方向から前記ワークに近接させて切削を開始し、その後に前記第1作動が行われることにより前記切削方向の上流側で先頭不完全歯溝が形成された先頭未完成ワークが形成され、
前記第3クランプ工程において、前記先頭未完成ワークが、新たな前記ワークよりも前記切削方向の下流側に配置される請求項1に記載の歯車加工方法。 - 複数の前記ワークが、前記ワーク軸芯を中心とする姿勢を決める位置決め部を備えており、前記第2クランプ工程では位置決め部により複数の前記ワークの位置が決められる請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯車加工方法。
- 前記第1切削工程、前記第2切削工程、及び、前記第3切削工程において、前記カッターはカッター軸芯が複数の前記ワークの前記ワーク軸芯と異なるように配置され、複数の前記ワークと前記カッターとを同期駆動する状態で前記ワークに形成される歯形の歯すじ方向に沿って複数の前記ワークと前記カッターとが相対移動するスカイビング加工装置により行われる請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯車加工方法。
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