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JP6382480B1 - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

吸汗シート(10)よりも着用者の肌から遠い側に、疎水シート(11)が、吸収体(23)から伸縮シート(3)の外側延出部(3E)にかけて該吸収体(23)の縦方向端(23a)を跨ぐように配されている。吸汗シート(10)の縦方向内方端(10b)は、疎水シート(11)の縦方向内方端(11b)よりも縦方向(X)の外方に位置し、疎水シート(11)は、平面視において吸汗シート(10)と部分的に重なると共に、縦方向内方端(10b)から縦方向(X)の内方に延出する内側延出部(11E)を有する。吸収性物品(1)において、吸汗シート(10)と縦方向(X)において同位置にある領域A、内側延出部(11E)と縦方向(X)において同位置にある領域Bに関し、横方向(Y)の伸長応力の相互関係が、領域A<領域Bである。

Description

本発明は、吸汗機能を有する吸汗シートを備えた吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつなどの吸収性物品において、汗疹などの肌トラブルを低減する目的で、着用時に着用者の肌と接触し得る部位に、汗を吸収可能な親水性素材を含む吸汗シートを配置することが行われている。
特許文献1には、パンツ型使い捨ておむつにおいて、吸収体の端縁から外方へ延出する背側エンドフラップに、吸汗シートとして、吸水性の高い材料である長繊維を有する親水性ウエブを配置することが記載されている。前記親水性ウエブは、着用者の肌と当接可能に配され、前記背側エンドフラップは、該親水性ウエブよりも着用者の肌から遠い側に配されている。前記背側エンドフラップは2枚のシート材から構成され、両シート材間には、おむつの横方向に延びる弾性部材が縦方向に所定間隔をおいて伸長状態で配されており、斯かる構成により、該背側エンドフラップは横方向に伸縮性を有している。特許文献1によれば、着用者の腰周りから発散された汗は、前記親水性ウエブによって素早く吸収・拡散されるため、着用者の腰周りは低湿度のドライな状態が保たれ、肌トラブルが発生し難いとされている。尚、縦方向は、吸収性物品の着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する方向、横方向は、縦方向に直交する方向である。
特許文献2には、使い捨ておむつにおける前後胴周り域の内面側を覆う疎水シートに吸汗シートを取り付けることが記載されている。前記疎水シートは、前記吸汗シートに比して平面視における寸法が大きく、該吸汗シートの縦方向内方端は、該疎水シートの縦方向内方端よりも縦方向外方に位置し、該疎水シートは、該吸汗シートの縦方向内方端から縦方向内方に延出する内側延出部を有している。特許文献2に記載の使い捨ておむつは、その着用中に前記疎水シートの非接合領域がめくれることがあっても、そのことによって吸汗シートがめくれて吸汗シートとしての機能を損なうということがないように構成されたものである。
特開2006−141549号公報 特開2007−259874号公報
本発明は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配され、横方向に伸縮性を有する伸縮シートとを具備し、着用時に着用者の肌と接触し得る部位に、汗を吸収可能な親水領域を有する吸汗シートが配された吸収性物品である。前記伸縮シートは、前記吸収体の縦方向端から縦方向外方に延出する外側延出部を有し、前記吸汗シートよりも着用者の肌から遠い側に、疎水シートが、該吸収体から該伸縮シートの外側延出部にかけて該吸収体の縦方向端を跨ぐように配されている。前記吸汗シートの縦方向内方端は、前記疎水シートの縦方向内方端よりも縦方向外方に位置しており、該疎水シートは、平面視において前記吸汗シートと部分的に重なると共に、該吸汗シートの縦方向内方端から縦方向内方に延出する内側延出部を有している。前記吸収性物品において、前記吸汗シートと縦方向において同位置にある領域を領域A、前記疎水シートの内側延出部と縦方向において同位置にある領域を領域Bとした場合、該領域Bは該領域Aに比して横方向の伸長応力が大きい。
図1は、吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のI−I線断面(横方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。 図4は、図2のII−II線断面(縦方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。 図5は、図4に示すおむつの縦方向の一端部を拡大して模式的に示す断面図である。 図6は、本発明の吸収性物品の他の実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの図2相当図である。
発明の詳細な説明
吸汗シートを具備する吸収性物品において、吸汗シートが期待通りに汗を吸収するためには、着用者の肌に吸汗シートが接触する必要があるが、吸汗シートが肌に強く密着すると、肌にダメージを与えるおそれがある。また特に、吸汗シートが吸収体の端部を跨ぐように配されている場合において、該吸汗シートが配されている領域の収縮力により該吸汗シートが肌に強く接触すると、該吸収体に吸収されている尿などの体液が、該吸収体の端部から流出して該吸汗シートを伝って吸収性物品の外部に漏れ出すおそれがある。
従って本発明の課題は、吸汗シートが肌に優しく当接しつつ汗を素早く吸収し、且つ吸収体に吸収された体液が吸汗シートを伝って外部に漏れ出す不都合が発生し難い吸収性物品を提供することに関する。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図4には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、図1〜図4に示すように、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有すると共に、股下部M並びに該股下部Mの前後から縦方向Xに延出する腹側部F及び背側部Rを有し、液保持性の吸収体23を股下部Mに具備する。股下部Mは、おむつ1の着用状態において着用者の股間部に配される部位であり、腹側部Fは、おむつ1の着用状態において股下部Mよりも着用者の腹側即ち縦方向Xの前側に配される部位であり、背側部Rは、おむつ1の着用状態において股下部Mよりも着用者の背側即ち縦方向Xの後側に配される部位である。
おむつ1は、吸収体23を含む吸収性本体2を横方向Yの中央部に備えると共に、該吸収性本体2の非肌対向面側即ち該吸収性本体2よりも着用者の身体から遠い側に配された外装体3を備え、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおける外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部FS,RSどうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて、図1に示すように、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
吸収性本体2は、図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態において、平面視長方形形状をなし、腹側部Fから背側部Rにわたって縦方向Xに延在しており、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置され、接着剤により外装体3に接合されている。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図3に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収性本体2の縦方向Xの全長は吸収体23のそれと同じであり、縦方向両端23a,23aは、図2に示すように、吸収性本体2の縦方向端と同位置にある。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば表面シート)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
表面シート21、裏面シート22並びに吸収体23としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体23は、典型的には、吸収性材料を含むコア形成材料の堆積物からなる吸収性コアを含んで構成され、該吸収性コアの外面は、紙、不織布等の液透過性シートからなるコアラップシートで被覆されていても良い。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維や吸水性ポリマー粒子が挙げられる。
図2及び図3に示すように、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部には、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏カフ形成用シート25から構成された一対の防漏カフ24,24が設けられている。各防漏カフ24の自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用弾性部材26が1本以上縦方向Xに伸長状態で配されている。防漏カフ24は、伸長状態で配された弾性部材26がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部Mで起立し、それによって尿等の排泄液の横方向Yの外方への流出を阻止する。
外装体3は、図1、図2及び図4に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側シート部材3Fと背側に配される背側シート部材3Rとに分割されている。即ち、おむつ1は、着用者の腹側に配される腹側シート部材3Fと、着用者の背側に配される背側シート部材3Rと、両シート部材3F,3Rに架け渡して固定された縦長の吸収性本体2とを備えている。
腹側シート部材3F及び背側シート部材3Rは、それぞれ、その非肌対向面即ちおむつ1の外面を形成する外層シート31と、該外層シート31の内面側に配された内層シート32と、両シート31,32間に接着剤(図示せず)により固定された複数の糸状又は帯状の胴周り弾性部材33とを含んで構成されており、図2に示す如きおむつ1の展開状態において、横方向Yに長い矩形形状をなしている。腹側シート部材3F及び背側シート部材3Rそれぞれを構成する外層シート31と内層シート32とは、平面視において互いに同形状且つ同寸法である。両シート31,32間は、所定部位において接着剤(図示せず)によって接合されている。腹側シート部材3F及び背側シート部材3Rにおいては、それぞれ図2に示すように、複数の胴周り弾性部材33は、横方向Yに伸長状態とされて縦方向Xに所定間隔を置いて配され、両シート31,32に対してホットメルト接着剤などの接合手段によって固定されている。このように、胴周り弾性部材33がその弾性伸縮性が発現される状態で配されていることにより、ウエスト開口部WHの開口縁部には、その全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成される。
胴周り弾性部材33は、腹側シート部材3F及び背側シート部材3Rそれぞれにおける吸収体23の配置部位、より具体的には吸収性本体2の配置部位において、切断、加熱などの伸縮阻害処理が施されて、伸縮性が低下されている。つまり、おむつ1においては、図2に示す如き平面視において、吸収体23(吸収性本体2)が外装体3(腹側シート部材3F、背側シート部材3R)の横方向中央部3Mと重なり、その外装体3の横方向中央部3Mは、該横方向中央部3Mの両外方に位置し、吸収体23(吸収性本体2)とは重なっていない外装体3の横方向両側部3S,3Sに比して、伸縮性が低い。外装体3の横方向中央部3Mは、伸縮性を全く有しないか、あるいは伸縮阻害処理が施された胴周り弾性部材33に残存する伸縮性により、横方向Yに若干の伸縮性を有する場合があり得る。このように、外装体3における吸収性本体2との重なり部分である横方向中央部3Mに低伸縮領域が形成されていることにより、吸収体23を含む吸収性本体2に縦皺を生じさせることなく吸収性本体2の縦方向Xの端部を着用者の身体に沿わせることが可能となり、それによって、漏れが効果的に防止されると共に、吸収性本体2に生じた皺の頂部が肌に当たることに起因する跡付き等の不都合が効果的に防止される。
外層シート31と内層シート32とは、互いに同種のシートでも良く、あるいは異種のシートでも良く、後者の例として、伸縮性が互いに異なる形態が挙げられる。具体的には例えば、外層シート31としては、横方向Yに伸縮性を有する伸縮シートを用い、内層シート32としては、伸縮性を有していない非伸縮シートを用いることができる。外装体3として使用可能な伸縮シートとしては、例えば、弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮シートが挙げられ、弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、両者を積層して水流交絡する方法、エアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。また、外装体3として使用可能な非伸縮シートとしては、例えば、各種製法による不織布が挙げられ、具体的にはスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布を例示できる。
前記の通り、本実施形態においては、外装体3(腹側シート部材3F、背側シート部材3R)は、吸収体23よりもおむつ1の着用者の肌から遠い側に配されている。また外装体3は、横方向Yに伸長状態で固定された胴周り弾性部材33を具備することに起因して、横方向Yに伸縮性を有しており、同方向に伸縮性を有する伸縮シートである。伸縮シートである外装体3は、図2に示すように、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおいて、吸収体23の縦方向端23aから縦方向Xの外方に延出する外側延出部3Eを有している。
本明細書において「伸縮性」とは、所定方向に伸長可能であり且つ伸長を解除すると収縮する性質を意味する。シートが、ある方向に実質的に伸縮性を有しない(非伸縮性である)とは、該シートに対して当該ある方向に引っ張る力を加えても、該シートが、殆ど伸びないことを意味する。例えば、長さ15×幅5cmのサンプルに対して、該サンプルをテンシロン等の材料引っ張り試験機で長手方向に引っ張って、該サンプルが破断するときの破断伸度が10%以下である場合、そのサンプルは、長手方向に実質的に伸縮性を有しない。尚、破断伸度とは(破断時の該サンプル長さ−該サンプルの元の長さ)/(該サンプルの元の長さ)×100で算出することができる。
おむつ1における着用時に着用者の肌と接触し得る部位には、汗を吸収可能な親水領域を有する吸汗シート10が配されている。吸汗シート10は、主として、着用者の腰周りの汗の吸収を目的とするもので、おむつ1においては図1、図2及び図4に示すように、腹側部F(腹側シート部材3F)及び背側部R(背側シート部材3R)それぞれの肌対向面側において、腹側部F又は背側部Rを縦方向Xに二分する仮想直線(図示せず)よりも縦方向Xの外方即ちウエスト開口部WH側に配され、その配置位置においておむつ1の着用者の肌の最も近くに配されている。吸汗シート10は、平面視において一方向に長い形状、具体的には長方形形状(帯状)をなし、その長手方向を横方向Yに一致させて、腹側部F及び背側部Rそれぞれの横方向Yの全長にわたって配されている。吸汗シート10は、吸収体23の縦方向端23aに沿ってこれと重なるように配されている。吸汗シート10は、ウエスト開口部WHから相対的に近い縦方向外方端10aと、ウエスト開口部WHから相対的に遠い縦方向内方端10bとを有し、両縦方向端10a,10bは横方向Yに平行に延びている。吸汗シート10の縦方向外方端10aは、吸収体23の縦方向端23aよりも縦方向Xの外方に位置し、吸汗シート10の縦方向内方端10bは、吸収体23の縦方向端23aよりも縦方向Xの内方に位置している。
図5には、おむつ1の腹側部Fの縦方向Xの一端部における縦方向Xに沿う断面が示されている。以下、吸汗シート10に関しては、おむつ1の腹側部Fを中心に説明する場合があるが、特に断らない限り、その説明は背側部Rにも適用される。
図4及び図5に示すように、吸汗シート10よりも着用者の肌から遠い側即ち非肌対向面側には、疎水性であって吸汗性を有しない疎水シート11が、吸収体23から伸縮シートたる外装体3(腹側シート部材3F、背側シート部材3R)の外側延出部3Eにかけて、吸収体23の縦方向端23aを跨ぐように配されている。疎水シート11は、主として、吸収体23に吸収された尿などの体液が吸汗シート10を伝って外部に漏れ出す不都合を防止することを目的とするもので、おむつ1においては図1、図2及び図4に示すように、腹側部F(腹側シート部材3F)及び背側部R(背側シート部材3R)それぞれの肌対向面側において、腹側部F又は背側部Rを縦方向Xに二分する仮想直線(図示せず)よりも縦方向Xの外方即ちウエスト開口部WH側に配され、その配置位置において、吸汗シート10の非肌対向面に重ねて配されている。疎水シート11は、吸汗シート10と同じ平面視形状をなしており、平面視において一方向に長い形状、具体的には長方形形状(帯状)をなし、その長手方向を横方向Yに一致させて、腹側部F及び背側部Rそれぞれの横方向Yの全長にわたって配されている。疎水シート11は、吸収体23の縦方向端23aに沿ってこれと重なるように配されている。疎水シート11は、ウエスト開口部WHから相対的に近い縦方向外方端11aと、ウエスト開口部WHから相対的に遠い縦方向内方端11bとを有し、両縦方向端11a,11bは横方向Yに平行に延びている。疎水シート11の縦方向外方端11aは、吸収体23の縦方向端23aよりも縦方向Xの外方に位置し、疎水シート11の縦方向内方端11bは、吸収体23の縦方向端23aよりも縦方向Xの内方に位置している。
図4及び図5に示すように、吸汗シート10の縦方向内方端10bは、疎水シート11の縦方向内方端11bよりも縦方向Xの外方、即ちウエスト開口部WH寄りに位置しており、疎水シート11は、図2に示す如き平面視において吸汗シート10と部分的に重なると共に、吸汗シート10の縦方向内方端10bから縦方向Xの内方に延出する内側延出部11Eを有している。
そして、図2及び図5に示すように、おむつ1において、吸汗シート10と縦方向Xにおいて同位置にある領域を領域A、疎水シート11の内側延出部11Eと縦方向Xにおいて同位置にある領域を領域Bとした場合、領域Bは領域Aに比して横方向Yの伸長応力が大きい。横方向Yの伸長応力は、おむつ1の着用者に対する締め付け程度と相関があり、横方向Yの伸長応力が大きいほど締め付けが強くなる。従って、横方向Yの伸長応力の相互関係が前記の通り領域A<領域Bとなっている、おむつ1においては、吸汗シート10が配されている領域Aよりも、該領域Aと縦方向Xにおいて隣接し且つ吸汗シート10が配されずに疎水シート11(内側延出部11E)が配されている領域Bの方が、着用者に対する締め付けが強くなされている。伸長応力は下記方法により測定される。
<伸長応力の測定方法>
おむつ1を展開して平面状に拡げ、おむつ1の横方向Yと平行な直線に沿って、前記領域A1,A2,Bをそれぞれ切り出して測定サンプルとする。この切り出しの際には、外装体3のみならず、吸収性本体2等を含むおむつ1全体を切断する。測定サンプルの長手方向(横方向Y)の両端(サイドシール部Sのすぐ内側)を、(株)ORIENTEC社製のテンシロン万能試験機(RTC−1210A)のチャックに挟み、測定サンプルを300mm/minの速度で長手方向に伸長させ、その際の測定サンプルの応力を測定する。具体的には、外装体3の内寸(弾性部材33により外装体3のシート31,32が収縮していない状態での一対のサイドシール部S,S間の長さ)を100(例えば350mm)とした場合に、測定サンプルを80相当(例えば280mm)の長さまで伸長させた後に、71相当(例えば250mm)の長さまで収縮させた時の引張り荷重(cN)をその測定サンプルの応力とする。測定サンプルの応力、即ち前記領域A1,A2,Bそれぞれの応力は、各領域の長手方向(横方向Y)の長さあたりに換算することで,平均応力として算出される。
尚、測定サンプル(前記領域A1,A2,B)の応力として前記のように、外装材体の内寸を100としたときの71相当の長さにおける戻りの力を規定した理由は、おむつ1の如きパンツおむつを着用する主たる幼児の腹周りの長さがおむつ内寸と比して71%程度となるからである。ここでいう、腹周りの長さは、幼児の姿勢が変化したときの腹周りの周長の変化を考慮し、立位及び座位で測定した腹周りの平均値である。
以上のような構成を有するおむつ1においては、吸汗機能を有する吸汗シート10が、腹側部F及び背側部Rそれぞれの肌対向面側における、着用者の腰周りに対応する部位において、おむつ1の着用者の肌の最も近くに配され、また、横方向Yに伸縮性を有する伸縮シートたる外装体3(腹側シート部材3F、背側シート部材3R)が、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおいて、吸収体23(吸収性本体2)よりも着用者の肌から遠い側に配されているため、おむつ1の着用時には、外装体3の収縮力に起因する締め付けによって、吸汗シート10が肌にフィット性良く当接し、肌から発散した汗を素早く吸収・蒸散し得る。
またこのように、吸汗シート10を着用者の腰周りに対応し得る位置に配置した結果、おむつ1における吸汗シート10は、図2、図4及び図5に示すように、吸収体23の縦方向端23aを跨ぐように配されるところ、仮に、疎水シート11が配されておらず、吸汗シート10が吸収性本体2と直接接触しつつ吸収体23の縦方向端23aを跨ぐように配されている場合には、その吸汗シート10が外装体3の収縮力により着用者の肌に接触した際に、吸収体23に吸収されている尿などの体液がその縦方向端23aから流出して吸汗シート10を伝っておむつ1の外部に漏れ出すおそれがある。しかしながらおむつ1においては、疎水シート11が、吸汗シート10に非肌対向面即ち吸収性本体2との対向面に重ねて配され、且つ吸収体23から伸縮シートたる外装体3の外側延出部3Eにかけて吸収体23の縦方向端23aを跨ぐように配されているため、たとえ縦方向端23aから体液が流出したとしても、その流出した体液の面方向における拡散は疎水シート11によって抑制され、該体液が吸汗シート10と接触してこれを伝って流れる不都合が効果的に防止される。
またおむつ1においては、吸汗シート10の縦方向内方端10bが、疎水シート11の縦方向内方端11bよりも縦方向Xの外方に位置し、疎水シート11が、該縦方向内方端10bから縦方向Xの内方に延出する内側延出部11Eを有していることにより、液の流出源たる吸収体23の縦方向端23a及びその近傍が、疎水シート11で被覆された状態とされているため、吸収体23に吸収された液の流出に起因する漏れが効果的に防止される。
また、吸汗シート10がおむつ1の着用者の肌に強く密着してしまうと肌にダメージを与えるおそれがあるが、おむつ1においては前述した通り、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおける横方向Yの伸長応力の相互関係が領域A<領域Bとなっており、これにより、吸汗シート10が配されている領域Aが相対的に弱く肌側に押圧され、吸汗シート10が配されずに疎水シート11の内側延出部11Eが配されている領域Bが相対的に強く肌側に押圧されるようになされているため、領域Aの吸汗シート10は、肌に優しく当接して肌にダメージを与え難く、一方、領域Bの疎水シート11の内側延出部11Eは、肌に適度な強さで当接し、吸収体23の縦方向端23aから流出した液が肌に付着する不都合が効果的に防止される。領域Bの疎水シート11の内側延出部11Eの近傍には、領域Aにて該疎水シート11の内側延出部11Eよりも着用者の肌に近い位置に存する吸汗シート10が配されているため、領域Bの締め付けがある程度強いものであっても、該疎水シート11の内側延出部11Eが肌にダメージを与え得るような強さで当接することがないようになされている。
おむつ1は、前述した作用効果が相俟って、吸汗シート10が肌に優しく当接しつつ汗を素早く吸収し、且つ吸収体23に吸収された体液が吸汗シート10を伝って外部に漏れ出す不都合が発生し難いものであり、「肌へのやさしさ」を実現し得るものである。
前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、おむつ1の各部の寸法等は下記のように設定することが好ましい。
吸汗シート10の縦方向Xの長さ(吸汗シート10の長手方向と直交する幅方向の長さ即ち幅)は、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下である。
疎水シート11の縦方向Xの長さ(幅)は、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下である。
吸汗シート10の横方向Yの長さ即ち長手方向長さは、吸汗シート10がおむつ1(腹側部F、背側部R)の横方向Yの中央部(外装体3の横方向中央部3M)に配されることを前提として、おむつ1の同方向の全長に対して、好ましくは40%以上、さらに好ましくは70%以上、上限は100%である。
疎水シート11の横方向Yの長さ即ち長手方向長さは、疎水シート11が吸収体23と吸汗シート10との間に吸収体23の縦方向端23aに沿って配されることを前提として、吸収体23の同方向の全長に対して、好ましくは110%以上、さらに好ましくは120%以上、そして、好ましくは300%以下、さらに好ましくは250%以下であり、上限はおむつ1の同方向の全長に対して100%である。
疎水シート11の内側延出部11E即ち領域Bの縦方向Xの長さは、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは25mm以下、さらに好ましくは15mm以下である。
吸汗シート10の坪量は、好ましくは5g/m2以上、さらに好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは50g/m2以下、さらに好ましくは40g/m2以下である。
吸汗シート10の厚みは、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.8mm以下である。
疎水シート11の坪量は、好ましくは5g/m2以上、さらに好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、さらに好ましくは20g/m2以下である。
疎水シート11の厚みは、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは0.8mm以下、さらに好ましくは0.6mm以下である。
吸汗シート10及び疎水シート11の厚みは、測定対象のシートに0.05kPaの荷重を加えた状態で、厚み測定器を用いて測定する。厚み測定器にはオムロン社製のレーザー変位計を用いる。厚み測定は、測定対象のシートにおける任意の10箇所の厚みを測定し、それらの平均値を算出して該シートの厚みとする。
領域Bの横方向Yの伸長応力と領域Aの横方向Yの伸長応力との比率は、領域Bの伸長応力/領域Aの伸長応力として、好ましくは1.04以上、さらに好ましくは1.06以上、そして、好ましくは2以下、さらに好ましくは1.8以下である。
領域Aの横方向Yの伸長応力は、領域Aの伸長応力<領域Bの伸長応力を前提として、好ましくは0.006N/mm以上、さらに好ましくは0.008N/mm以上、そして、好ましくは0.055N/mm以下、さらに好ましくは0.045N/mm以下である。
領域Bの横方向Yの伸長応力は、領域Aの伸長応力<領域Bの伸長応力を前提として、好ましくは0.008N/mm以上、さらに好ましくは0.01N/mm以上、そして、好ましくは0.07N/mm以下、さらに好ましくは0.06N/mm以下である。
領域A及び領域Bの横方向Yの伸長応力(伸縮性)は、領域A及び領域B並びにそれらの近傍に配されている胴周り弾性部材33の数、弾性部材33の太さ、弾性部材33どうしの離間距離の他、弾性部材33が固定されているシート状部材、即ち外層シート31及び内層シート32の種類(伸縮性)などを適宜調整することで調整可能である。
おむつ1においては図4及び図5に示すように、吸汗シート10は、疎水シート11の縦方向外方端11aから縦方向Xの外方に延出する外側延出部10Eを有している。斯かる構成により、吸汗領域が拡大し、通気性が向上するため、吸汗シート10による吸汗速乾効果がより一層向上し得る。
斯かる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、吸汗シート10の外側延出部10Eの縦方向Xの長さ(後述する領域A1の縦方向Xの長さに相当)は、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは50mm以下、さらに好ましくは40mm以下である。
また、おむつ1においては、吸汗シート10は、その外側延出部10Eにて、伸縮シートたる外装体3の外側延出部3Eに接合されていると共に、吸汗シート10の外側延出部10E寄りの部分にて、疎水シート11に接合されている。この吸汗シート10と外装体3の外側延出部3E及び疎水シート11との接合手段としては、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段を用いることができる。図5には、吸汗シート10の外側延出部10Eと外装体3の外側延出部3Eとが接着剤12によって互いに接合されている状態が示されている。このように、吸汗シート10が、疎水シート11及び伸縮シートたる外装体3の外側延出部3Eに跨ってこれらに接合されることで、おむつ1の着用時において吸汗シート10の肌に対するフィット性が向上するため、吸汗シート10による吸汗速乾効果がより一層向上し得る。吸汗シート10と外装体3の外側延出部3E及び疎水シート11との接合部(図5においては接着剤12)は、吸汗シート10の横方向Yの全長にわたって連続していても良く、同方向に間欠配置されていても良い。
また、おむつ1においては前述した通り、吸収体23(吸収性本体2)が伸縮シートたる外装体3(腹側シート部材3F、背側シート部材3R)の横方向中央部3Mと重なり、該横方向中央部3Mは、外装体3の横方向両側部3S,3Sに比して伸縮性が低くなされているところ、斯かる構成により、吸収体23の皺が形成されにくくなるため、吸汗シート10の肌に対するフィット性及び吸汗速乾効果がより一層向上し得る。
図5を参照して、領域Aのうち、吸汗シート10の外側延出部10Eと縦方向Xにおいて同位置にある領域を領域A1、領域A1以外の領域即ち疎水シート11と重なる領域を領域A2とした場合、吸汗シート10が配されずに疎水シート11(内側延出部11E)が配されている領域Bは、領域A1に比して横方向Yの伸長応力が大きいことが好ましい。このように領域A1<領域Bとなっていることにより、前述した領域A<領域Bであることによる作用効果が一層促進され、吸汗シート10の肌に対するフィット性、吸汗シート10による吸汗速乾効果、疎水シート11による防漏性がより一層向上すると共に、これらが肌に強く当接しないため、肌へのやさしさがより一層確実に実現されようになる。領域A1<領域Bとするための各部の伸長応力の調整は、領域A1<領域Bとするための前述した調整方法と同様に行うことができる。
領域Bの横方向Yの伸長応力と領域A1の横方向Yの伸長応力との比率は、領域Bの伸長応力/領域A1の伸長応力として、好ましくは1.06以上、さらに好ましくは1.08以上、そして、好ましくは2.2以下、さらに好ましくは2以下である。
領域A1の横方向Yの伸長応力は、領域A1の伸長応力<領域Bの伸長応力を前提として、好ましくは0.005N/mm以上、さらに好ましくは0.0075N/mm以上、そして、好ましくは0.05N/mm以下、さらに好ましくは0.04N/mm以下である。
吸汗シート10の肌に対するフィット性、吸汗シート10による吸汗速乾効果、疎水シート11による防漏性を高めて、肌へのやさしさを実現する観点から、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおける横方向Yの伸長応力の相互関係に関して特に好ましい形態は、腹側部F及び背側部Rそれぞれにおける横方向Yの伸長応力が、領域B、領域A2、領域A1の順で大きい、即ち領域Bの横方向Yの伸長応力が最大、領域A1の横方向Yの伸長応力が最小の形態である。
領域Bの横方向Yの伸長応力と領域A2の横方向Yの伸長応力との比率は、領域Bの伸長応力/領域A2の伸長応力として、好ましくは1.02以上、さらに好ましくは1.04以上、そして、好ましくは1.8以下、さらに好ましくは1.6以下である。
領域A2の横方向Yの伸長応力と領域A1の横方向Yの伸長応力との比率は、領域A2の伸長応力/領域A1の伸長応力として、好ましくは1.04以上、さらに好ましくは1.06以上、そして、好ましくは2以下、さらに好ましくは1.8以下である。
領域A2の横方向Yの伸長応力は、領域A1の伸長応力<領域A2の伸長応力<領域Bの伸長応力を前提として、好ましくは0.007N/mm以上、さらに好ましくは0.009N/mm以上、そして、好ましくは0.06N/mm以下、さらに好ましくは0.05N/mm以下である。
本発明に係る吸汗シートとしては、汗を吸収可能な親水領域を有するシートを用いることができる。本発明に係る吸汗シートが吸収すべき「汗」は、その99質量%以上が水であるから、吸収性物品において吸汗シートが実用上十分な吸汗性を発現するためには、親水領域を有する必要がある。本発明に係る吸汗シートは、その全体が親水領域であっても良く、あるいは親水領域を部分的に有していても良い。本発明に係る吸汗シートが親水領域を部分的に有するものである場合、その親水領域の配置位置は特に限定されず、吸汗シートの面方向において間欠的に配置されていても良い。あるいは、吸汗シートの一方の面側例えば肌対向面側の全体が親水領域、他方の面側例えば非肌対向面側の全体が非親水領域即ち疎水領域であっても良い。
本発明において、シートあるいはその一部の領域が親水性であるか疎水性であるかは、下記方法で測定される繊維の接触角に基づき判断される。具体的には、繊維の接触角が90度未満であれば親水性、90度以上であれば疎水性である。下記方法で測定される繊維の接触角が小さいほど親水性が高く(疎水性が低く)、該接触角が大きいほど親水性が低い(疎水性が高い)。例えば前述したおむつ1において、吸汗シート10が有する親水領域は、下記方法で測定される繊維の接触角が90度未満の領域である。一方、疎水シート11はその全体が、下記方法で測定される繊維の接触角が90度以上である。
<接触角の測定方法>
測定対象のシート(不織布)の厚み方向に沿う断面が上面となるようにセットし、シートの厚み方向へシートの最表面から厚みの1/10までの区間の繊維をランダムに複数サンプリングし、水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には蒸留水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を15ピコリットルに設定して、水滴を、それぞれの繊維の中央の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msecごとに画像が録画される。録画された映像において、繊維に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と繊維とのなす角を算出し、接触角とする。繊維は、繊維長1mm程度に裁断し、該繊維を接触角計のサンプル台に載せて、水平に維持する。N=5本の接触角を小数点以下1桁まで計測し、合計10箇所の測定値を平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)を接触角と定義する。接触角の低いものほど親水性が高いことを意味する。測定環境は、室温22±2℃、湿度65±2%RHとする。
尚、吸収性物品からその構成部材(例えば吸汗シート)を取り出して評価測定する場合において、その構成部材が、接着剤、融着などによって他の構成部材に固定されている場合には、固定されていない部分において測定するか、その固定部分を除去してから取り出す。その際、構成部材に付与された親水化剤への影響を最小限に抑える観点から、固定部分の除去方法として、溶剤の塗布やドライヤーによる熱風吹き付けのような、油剤の変質、喪失を招く恐れのある方法は採用しないことが好ましい。
本発明に係る吸汗シートは、典型的には不織布を主体とする。本発明に係る吸汗シートを構成する不織布としては、表面シートなどの吸収性物品の構成部材として使用可能な各種製法による不織布を特に制限なく用いることができ、例えば、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。
本発明に係る吸汗シートにおいては、親水領域は親水性繊維から構成され、親水領域以外の領域即ち疎水領域を有する場合には、その疎水領域は疎水性繊維から構成される。本発明に係る吸汗シートは、好ましくは、親水性繊維及び疎水性繊維の両方を含んで構成される。
本発明に係る吸汗シートに用いられる疎水性繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維(熱融着繊維)を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。疎水性繊維は、短繊維でも長繊維でも良い。疎水性繊維としては、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型等の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。
本発明に係る吸汗シートに用いられる親水性繊維としては、疎水性繊維に親水化処理が施されたもの、具体的には例えば、親水化剤が練り込まれた疎水性繊維、表面に親水化剤が付着した疎水性繊維、プラズマ処理が施された疎水性繊維などを用いることができる。また、本来的に親水性を有する繊維、例えばセルロース繊維などの天然系や半天然系の繊維を用いることもできる。
本発明に係る吸汗シートは、例えば、疎水性繊維を含んで構成される疎水性不織布に親水化剤を付着させることで製造することができ、その場合、親水化剤の付着部分が親水領域となる。親水化剤の疎水性不織布への付着方法は特に限定されず、例えば、親水化剤を含む塗布液の塗布又は噴霧が挙げられる。親水化剤は、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤であれば特に限定されない。
本発明に係る疎水シートとしては、疎水性繊維(熱融着繊維)を含んで構成される不織布が好ましく用いられる。不織布の種類としては、本発明に係る吸汗シートとして使用可能なものを用いることができる。
本発明に係る吸汗シートの例として、下記吸汗シートA〜Cが挙げられる。下記吸汗シートA〜Cは何れも、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に配され、親水性繊維を含んで構成された非肌側親水層との積層体である。前記肌側疎水層としては、例えば、疎水性繊維からなる疎水性不織布(全体が疎水性の不織布)を用いることができ、前記非肌側親水層としては、例えば、親水性繊維からなる親水性不織布(全体が親水性の不織布)を用いることができる。
下記吸汗シートAの主たる特徴の1つは、前記肌側疎水層と前記非肌側親水層との接合部(融着部)において、両層の構成繊維が混在している点にある。
下記吸汗シートBの主たる特徴の1つは、前記肌側疎水層が、前記非肌側親水層側に向かって窪んだ窪み部と、該窪み部内にて非肌側親水層の近傍に位置する融着部とを有している点にある。
下記吸汗シートCの主たる特徴の1つは、前記肌側疎水層が、前記非肌側親水層側に向かって窪んだ窪み部と、該窪み部内に位置して該肌側疎水層を厚み方向に貫通する開孔とを有している点にある。
吸汗シートA:
前記肌対向面を形成する肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に位置する非肌側親水層とを有し、両層どうしは、両層の面方向において分散配置された複数の接合部で接合されており、
前記接合部の周囲部では、前記非肌側親水層を構成する親水性繊維どうしの隙間に前記肌側疎水層を構成する疎水性繊維が入り込み、該肌側疎水層を構成する疎水性繊維どうしの隙間に該非肌側親水層を構成する親水性繊維が入り込んでおり、該非肌側親水層を構成する親水性繊維が該肌側疎水層の肌対向面に達している。
前記吸汗シートAにおいて、前記の「繊維が入り込んでいる」とは、吸汗シートAの厚み方向に沿う断面視において、前記肌側疎水層及び前記非肌側親水層のうちの少なくとも一方の構成繊維が、他方を厚み方向に貫通し、他方の表面(一方との対向面とは反対側の面)から突出している状態を意味する。
また、前記接合部は、前記肌側疎水層と前記非肌側親水層とを重ね合わせ、重ね合わせた部分に熱エンボス加工を施すことにより形成され、該接合部では、両層の構成繊維が溶融固化されている。
前記吸汗シートAにおいては、吸収性物品の着用中に、着用者の汗が、特に前記接合部の周囲部において、前記肌側疎水層の肌対向面に達している前記非肌側親水層を構成する親水性繊維によって、該非肌側親水層に移行しやすい。そして、前記非肌側親水層に移行した着用者の汗と、着用者の肌との間には、疎水性の前記肌側疎水層が配されているので、この汗が再び肌側に戻ることは困難である。従って前記吸汗シートAによれば、汗疹などの肌トラブルが効果的に防止され得る。
前記吸汗シートAは、疎水性繊維からなる疎水性不織布と親水性繊維からなる親水性不織布とが分散配置された複数の接合部で接合されていたが、疎水性繊維と親水性繊維とを層状に積層した後に両繊維どうしを熱で溶融固着することで製造された不織布を、本発明に係る吸汗シートとして用いることもできる。以下、この不織布を「吸汗シートA1」という。吸汗シートA1について特に説明しない点は、吸汗シートAについての説明が適宜適用される。
前記吸汗シートA1は、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に配され、親水性繊維を含んで構成された非肌側親水層とを含み、該肌側疎水層と該非肌側親水層とが複数個の融着部で接合されている。前記吸汗シートA1は1枚の不織布として構成されており、その肌対向面には疎水性繊維で構成された肌側疎水層が、その非肌対向面側には親水性繊維で構成された非肌側親水層が存在し、該肌側疎水層の構成繊維と該非肌側親水層の構成繊維とを固着する融着部を有している。前記吸汗シートA1の前記融着部と、前記吸汗シートAの前記接合部(疎水性の肌側シートと親水性の非肌側シートとの接合部)とは、疎水性繊維からなる肌側疎水層(疎水性の肌側シート)と親水性繊維からなる非肌側親水層(親水性の非肌側シート)とを接合固定する点では同じであるが、1枚の不織布からなる前記吸汗シートA1の前記融着部は該不織布製造時に形成されているのに対し、2枚の不織布の積層構造を含む前記吸汗シートAの前記接合部は両不織布の積層後に形成されている点で異なる。前記吸汗シートA1の前記融着部は、疎水層の構成繊維と親水層の構成繊維とを固着して、前記吸汗シートA1が1枚の不織布としての形態を維持するために形成されている。前記吸汗シートA1の前記融着部は、基本的には、不織布の形態を維持できれば、均等に分散配置されていてもよいし、不均等に分散配置されていてもよい。
吸汗シートB:
肌対向面を形成する肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に位置する非肌側親水層とを有し、
前記肌側疎水層は、前記非肌側親水層側に向かって窪んだ複数の窪み部と、各該窪み部内の頂部に位置する融着部とを備え、
前記融着部は、前記肌側疎水層の構成繊維が溶融して該構成繊維どうしが隙間なく融着している部分を含む。
前記吸汗シートBにおいて、前記融着部は、前記肌側疎水層のみに熱エンボス加工を施すことにより形成され、該融着部では、該肌側疎水層の構成繊維が溶融固化されている。
また、前記融着部における「構成繊維どうしが隙間なく融着している部分」では、前記肌側シートの構成繊維どうしが隙間なく溶融して例えばフィルム化している。そのため、この「構成繊維どうしが隙間なく融着している部分」は、液を透過しない液不透過性である。
前記吸汗シートBにおいては、疎水性の前記肌側疎水層における前記「構成繊維どうしが隙間なく融着している部分」は、液を透過しない液不透過性であるが、水との親和性が相対的に強くなっている部分であるため、吸収性物品の着用中に、着用者の汗が、前記窪み部を除く部分から該窪み部に引き寄せられやすく、汗が前記融着部の周囲から親水性の前記非肌側親水層に素早く移行しやすい。こうして前記肌側疎水層から前記非肌側親水層に移行した着用者の汗は、再び疎水性の該肌側疎水層や肌に戻り難い。従って前記吸汗シートBによれば、汗疹などの肌トラブルが効果的に防止され得る。
吸汗シートC:
肌対向面を形成する肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に位置する非肌側親水層とを有し、
前記肌側疎水層は、前記非肌側親水層側に向かって窪んだ複数の窪み部と、各該窪み部内に位置して該肌側疎水層を厚み方向に貫通する開孔とを備え、
前記肌側疎水層の前記窪み部は、その厚みが、前記開孔に近づくほど小さくなっている。
前記吸汗シートCにおいて、前記窪み部内には、前記肌側疎水層の構成繊維どうしが融着した融着部が存しており、該融着部内に前記開孔が形成されている。前記融着部は、前記肌側疎水層の構成繊維が溶融して該構成繊維どうしが隙間なく融着している部分を含んでいる。この「構成繊維どうしが隙間なく融着している部分」は、前記吸汗シートBにおけるものと同様である。前記融着部は、前記肌側疎水層のみに熱エンボス加工を施すことにより形成され、その際、熱エンボス加工の条件を強くする、具体的には例えば、加熱温度を高める、あるいは加圧時間を長くすることで、形成された融着部内に前記開孔が形成される。
前記吸汗シートCにおいては、吸収性物品の着用中に、着用者の汗が、前記窪み部を除く部分から該窪み部に引き寄せられやすく、そして、該窪み部の厚みが前記開孔に近づくほど小さい、即ち前記肌側疎水層の構成繊維の繊維間距離が該開孔に向かって徐々に狭く形成されているため、該開孔から汗が親水性の前記非肌側親水層に素早く移行しやすい。こうして前記肌側疎水層から前記非肌側親水層に移行した着用者の汗は、再び疎水性の該肌側疎水層や肌に戻り難い。従って前記吸汗シートCによれば、汗疹などの肌トラブルが効果的に防止され得る。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。例えば前記実施形態においては、疎水シート11は外装体3とは別体であったが、外装体3の一部即ち外層シート31及び/又は内層シート32が疎水シート11であっても良い。具体的には例えば、公知のパンツ型使い捨ておむつで採用されているように、疎水性不織布からなる外層シート31が、腹側部F及び/又は背側部Rにおいて、内層シート32の縦方向Xの端縁から延出し、内層シート32の肌対向面側に折り返される折り返し部を有している場合において、その外層シート31の折り返し部を疎水シート11として利用することができる。
また、前記実施形態のおむつ1においては、疎水シート11はおむつ1の横方向Yの全長にわたって配されていたが、疎水シート11は吸収体23と吸汗シート10との間に吸収体23の縦方向端23aに沿って配されていればよく、吸収性物品の横方向の全長にわたって配されていなくてもよい。図6に示すおむつ1Aにおいては、疎水シート11は、おむつ1Aの横方向Yの全長よりも短く且つ吸収体23の同方向の全長よりも長く、且つおむつ1Aの横方向Yの中央部に部分的に配されている。
また前記実施形態においては、外装体3が腹側シート部材3Fと背側シート部材3Rとに分割され、吸収性本体2が両シート部材3F,3Rに架け渡して固定されていたが、本発明に係る外装体は、このような連続した形状に制限されず、例えば、腹側部と背側部とで分割されずに、腹側部、股下部及び背側部に亘る砂時計状等の連続した形状であっても良い。また、本発明の吸収性物品は、前述したおむつ1の如きパンツ型使い捨ておむつに限定されず、体液の吸収に用いられる物品全般に適用することができ、例えば、展開型使い捨ておむつに適用することができる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配され、横方向に伸縮性を有する伸縮シートとを具備し、着用時に着用者の肌と接触し得る部位に、汗を吸収可能な親水領域を有する吸汗シートが配された吸収性物品であって、
前記伸縮シートは、前記吸収体の縦方向端から縦方向外方に延出する外側延出部を有し、前記吸汗シートよりも着用者の肌から遠い側に、疎水シートが、該吸収体から該伸縮シートの外側延出部にかけて該吸収体の縦方向端を跨ぐように配されており、
前記吸汗シートの縦方向内方端は、前記疎水シートの縦方向内方端よりも縦方向外方に位置しており、該疎水シートは、平面視において前記吸汗シートと部分的に重なると共に、該吸汗シートの縦方向内方端から縦方向内方に延出する内側延出部を有し、
前記吸収性物品において、前記吸汗シートと縦方向において同位置にある領域を領域A、前記疎水シートの内側延出部と縦方向において同位置にある領域を領域Bとした場合、該領域Bは該領域Aに比して横方向の伸長応力が大きい吸収性物品。
<2>
前記吸汗シートは、前記疎水シートの縦方向外方端から縦方向外方に延出する外側延出部を有している前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記吸汗シートの外側延出部の縦方向長さが、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは50mm以下、さらに好ましくは40mm以下である前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記吸汗シートは、該吸汗シートの外側延出部にて前記伸縮シートに接合されていると共に、該吸汗シートの外側延出部寄りの部分にて前記疎水シートに接合されている前記<2>又は<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記領域Aのうち、前記吸汗シートの外側延出部と縦方向において同位置にある領域を領域A1、該領域A1以外の領域を領域A2とした場合、前記領域Bは該領域A1に比して横方向の伸長応力が大きい前記<2>〜<4>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<6>
横方向の伸長応力は、前記領域B、前記領域A2、前記領域A1の順で大きい前記<2>〜<5>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<7>
前記領域Bの横方向の伸長応力と前記領域A1の横方向の伸長応力との比率が、前記領域Bの伸長応力/前記領域A1の伸長応力として、好ましくは1.06以上、さらに好ましくは1.08以上、そして、好ましくは2.2以下、さらに好ましくは2以下である前記<5>又は<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記領域A1の横方向の伸長応力が前記領域Bの伸長応力よりも小さく、且つ、好ましくは0.005N/mm以上、さらに好ましくは0.0075N/mm以上、そして、好ましくは0.05N/mm以下、さらに好ましくは0.04N/mm以下である前記<5>〜<7>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<9>
前記領域Bの横方向の伸長応力と前記領域A2の横方向の伸長応力との比率が、前記領域Bの伸長応力/前記領域A2の伸長応力として、好ましくは1.02以上、さらに好ましくは1.04以上、そして、好ましくは1.8以下、さらに好ましくは1.6以下である前記<5>〜<8>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<10>
前記領域A2の横方向の伸長応力と前記領域A1の横方向の伸長応力との比率が、前記領域A2の伸長応力/前記領域A1の伸長応力として、好ましくは1.04以上、さらに好ましくは1.06以上、そして、好ましくは2以下、さらに好ましくは1.8以下である前記<5>〜<9>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<11>
前記吸収体は前記伸縮シートの横方向中央部と重なり、該伸縮シートの横方向中央部は、横方向両側部に比して伸縮性が低い前記<1>〜<10>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸汗シートは、親水性繊維及び疎水性繊維を含んで構成されている前記<1>〜<11>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<13>
前記吸汗シートは、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に配され、親水性繊維を含んで構成された非肌側親水層とを含み、該肌側疎水層と該非肌側親水層とが複数個の融着部で接合されている前記<1>〜<12>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<14>
前記吸汗シートは、該吸汗シートの肌対向面を形成する肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に位置する非肌側親水層とを有し、両層どうしは、両層の面方向において分散配置された複数の接合部で接合されており、
前記接合部の周囲部では、前記非肌側親水層を構成する親水性繊維どうしの隙間に前記肌側疎水層を構成する疎水性繊維が入り込み、該肌側疎水層を構成する疎水性繊維どうしの隙間に該非肌側親水層を構成する親水性繊維が入り込んでおり、該非肌側親水層を構成する親水性繊維が該肌側疎水層の肌対向面に達している前記<1>〜<12>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<15>
前記吸汗シートは、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層を有し、
前記肌側疎水層の肌対向面に窪み部が形成され、該窪み部内の頂部に融着部が存在し、該融着部は、該肌側疎水層の構成繊維が溶融して該構成繊維どうしが隙間なく融着している部分を含む前記<1>〜<14>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<16>
前記吸汗シートは、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層を有し、
前記肌側疎水層の肌対向面に窪み部が形成され、該窪み部内に該肌側疎水層を厚み方向に貫通する開孔が形成されている前記<1>〜<14>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<17>
前記吸汗シートの縦方向長さが、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下である前記<1>〜<16>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<18>
前記疎水シートの縦方向長さが、好ましくは20mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは80mm以下である前記<1>〜<17>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<19>
前記吸汗シートが前記吸収性物品の横方向中央部に配され、該吸汗シートの横方向長さ(長手方向長さ)が、該吸収性物品の同方向の全長に対して、好ましくは40%以上、さらに好ましくは70%以上、上限は100%である前記<1>〜<18>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<20>
前記疎水シートが前記吸収体と前記吸汗シートとの間に該吸収体の縦方向端に沿って配され、該疎水シートの横方向長さ(長手方向長さ)が、該吸収体の同方向の全長に対して、好ましくは110%以上、さらに好ましくは120%以上、そして、好ましくは300%以下、さらに好ましくは250%以下である前記<1>〜<19>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<21>
前記疎水シートの内側延出部の縦方向長さ(前記領域Bの縦方向長さ)が、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは25mm以下、さらに好ましくは15mm以下である前記<1>〜<20>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<22>
前記吸汗シートの坪量が、好ましくは5g/m2以上、さらに好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは50g/m2以下、さらに好ましくは40g/m2以下である前記<1>〜<21>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<23>
前記吸汗シートの厚みが、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.8mm以下である前記<1>〜<22>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<24>
前記疎水シートの坪量が、好ましくは5g/m2以上、さらに好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、さらに好ましくは20g/m2以下である前記<1>〜<23>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<25>
前記疎水シートの厚みが、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは0.8mm以下、さらに好ましくは0.6mm以下である前記<1>〜<24>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<26>
前記領域Bの横方向の伸長応力と前記領域Aの横方向の伸長応力との比率が、前記領域Bの伸長応力/前記領域Aの伸長応力として、好ましくは1.04以上、さらに好ましくは1.06以上、そして、好ましくは2以下、さらに好ましくは1.8以下である前記<1>〜<25>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<27>
前記領域Aの横方向の伸長応力が前記領域Bの伸長応力よりも小さく、且つ、好ましくは0.006N/mm以上、さらに好ましくは0.008N/mm以上、そして、好ましくは0.055N/mm以下、さらに好ましくは0.045N/mm以下である前記<1>〜<26>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<28>
前記領域Bの横方向の伸長応力が前記領域Aの伸長応力よりも大きく、且つ、好ましくは0.008N/mm以上、さらに好ましくは0.01N/mm以上、そして、好ましくは0.07N/mm以下、さらに好ましくは0.06N/mm以下である前記<1>〜<27>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<29>
前記吸汗シートが不織布である前記<1>〜<28>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<30>
前記吸汗シートにおいて、前記親水領域が親水性繊維から構成され、該親水領域以外の領域が疎水性繊維から構成されている前記<1>〜<29>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<31>
前記伸縮シート(前記外装体)は、横方向に伸長状態で固定された弾性部材を具備する前記<1>〜<30>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<32>
前記吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部と、該股下部の前後から縦方向に延出する腹側部及び背側部を有し、
前記吸汗シートは、少なくとも前記背側部に配されている前記<1>〜<31>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<33>
前記吸汗シートは、前記腹側部及び前記背側部それぞれの肌対向面側において、該腹側部又は該背側部を縦方向に二分する仮想直線よりも縦方向外方に配されている前記<32>に記載の吸収性物品。
<34>
前記吸汗シートは、平面視において一方向に長い形状(長方形形状)をなし、その長手方向を横方向に一致させて、前記腹側部及び前記背側部それぞれの横方向の全長にわたって配されている前記<32>又は<33>に記載の吸収性物品。
<35>
前記疎水シートは、前記吸汗シートと同じ平面視形状をなしており、平面視において一方向に長い形状(長方形形状)をなし、その長手方向を横方向に一致させて、前記腹側部及び前記背側部それぞれの横方向の全長にわたって配されている前記<32>〜<34>の何れか1項に記載の吸収性物品。
本発明によれば、吸汗シートが肌に優しく当接しつつ汗を素早く吸収し、且つ吸収体に吸収された体液が吸汗シートを伝って外部に漏れ出す不都合が発生し難い吸収性物品が提供される。

Claims (11)

  1. 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配され、横方向に伸縮性を有する伸縮シートとを具備し、着用時に着用者の肌と接触し得る部位に、汗を吸収可能な親水領域を有する吸汗シートが配された吸収性物品であって、
    前記伸縮シートは、前記吸収体の縦方向端から縦方向外方に延出する外側延出部を有し、前記吸汗シートよりも着用者の肌から遠い側に、疎水シートが、該吸収体から該伸縮シートの外側延出部にかけて該吸収体の縦方向端を跨ぐように配されており、
    前記吸汗シートの縦方向内方端は、前記疎水シートの縦方向内方端よりも縦方向外方に位置しており、該疎水シートは、平面視において前記吸汗シートと部分的に重なると共に、該吸汗シートの縦方向内方端から縦方向内方に延出する内側延出部を有し、
    前記吸収性物品において、前記吸汗シートと縦方向において同位置にある領域を領域A、前記疎水シートの内側延出部と縦方向において同位置にある領域を領域Bとした場合、該領域Bは該領域Aに比して横方向の伸長応力が大きい吸収性物品。
  2. 前記吸汗シートは、前記疎水シートの縦方向外方端から縦方向外方に延出する外側延出部を有している請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸汗シートは、該吸汗シートの外側延出部にて前記伸縮シートに接合されていると共に、該吸汗シートの外側延出部寄りの部分にて前記疎水シートに接合されている請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記領域Aのうち、前記吸汗シートの外側延出部と縦方向において同位置にある領域を領域A1、該領域A1以外の領域を領域A2とした場合、前記領域Bは該領域A1に比して横方向の伸長応力が大きい請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 横方向の伸長応力は、前記領域B、前記領域A2、前記領域A1の順で大きい請求項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体は前記伸縮シートの横方向中央部と重なり、該伸縮シートの横方向中央部は、横方向両側部に比して伸縮性が低い請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸汗シートは、親水性繊維及び疎水性繊維を含んで構成されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸汗シートは、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に配され、親水性繊維を含んで構成された非肌側親水層とを含み、該肌側疎水層と該非肌側親水層とが複数個の融着部で接合されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸汗シートは、該吸汗シートの肌対向面を形成する肌側疎水層と、該肌側疎水層の非肌対向面側に位置する非肌側親水層とを有し、両層どうしは、両層の面方向において分散配置された複数の接合部で接合されており、
    前記接合部の周囲部では、前記非肌側親水層を構成する親水性繊維どうしの隙間に前記肌側疎水層を構成する疎水性繊維が入り込み、該肌側疎水層を構成する疎水性繊維どうしの隙間に該非肌側親水層を構成する親水性繊維が入り込んでおり、該非肌側親水層を構成する親水性繊維が該肌側疎水層の肌対向面に達している請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸汗シートは、着用者の肌に最も近い位置に配され、疎水性繊維を含んで構成された肌側疎水層を有し、
    前記肌側疎水層の肌対向面に窪み部が形成され、該窪み部内に該肌側疎水層を厚み方向に貫通する開孔が形成されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部と、該股下部の前後から縦方向に延出する腹側部及び背側部を有し、
    前記吸汗シートは、少なくとも前記背側部に配されている請求項1〜10の何れか1項に記載の吸収性物品。
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