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JP6369536B2 - コイルモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、コイルコアと、その周囲に螺旋状に巻回されたコイル電極とを有するコイルを備えるコイルモジュールに関する。
従来、図21に示すように、その内部にトランスが構成されたコイル部品500が提案されている。コイル部品500は、樹脂絶縁層(図示省略)に埋設されたコイルコア501と、1次コイルを形成する第1のコイル電極502aと、2次コイルを形成する第2のコイル電極502bとを備えている。また、第1、第2のコイル電極502a,502bそれぞれは、コイルコア501の外周面に沿って配列された第1、第2の外側柱状導体503a,503bと、コイルコア501の内周面に沿って配列された第1、第2の内側柱状導体504a,504bとを備えている。
そして、樹脂絶縁層の両主面それぞれに形成された複数の第1の配線電極パターン505aにより、第1の外側柱状導体503aおよび第1の内側柱状導体504aの対応する端部どうしが接続されることによって、コイルコア501の周囲を螺旋状に巻回する第1のコイル電極502aが形成されている。また、樹脂絶縁層の両主面それぞれに形成された複数の第2の配線電極パターン505bにより、第2の外側柱状導体503bおよび第2の内側柱状導体504bの対応する端部どうしが接続されることによって、コイルコア501の周囲を螺旋状に巻回する第2のコイル電極502bが形成されている。
また、第1、第2のコイル電極502a,502bそれぞれは、1次、2次コイル電極対506a,506bと、1次、2次コイルセンタータップ507a,507bとを備えている。なお、図21中では、2次コイルを形成する第2の配線電極パターン505b、2次コイル電極対506bおよび2次コイルセンタータップ507bにハッチングが施されている。
特許第5270576号公報(段落0044〜0046、図3など参照)
ところで、上記したコイル部品500が配線基板(図示省略)に実装されることにより種々の機能が付与されたコイルモジュールが構成される。近年、このようなコイルモジュールの低コスト化が要望されている。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、製造工程を簡略化してコイル部品の低コスト化を図ることにより、コイル部品を備えるコイルモジュールを安価に製造することができる技術を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のコイルモジュールは、コイルコアと、その周囲に螺旋状に巻回されたコイル電極とを有するコイルを備えるコイルモジュールにおいて、前記コイルコアが埋設された絶縁層と、前記絶縁層に設けられて前記コイル電極の一部を成し螺旋状を有さない部品側コイル電極とを有するコイル部品と、前記コイル部品が配置され、前記コイル電極の残りの一部を成し螺旋状を有さない基板側コイル電極と、他の配線電極とが設けられた配線基板とを備え、前記配線基板は、第1の多層絶縁層と、前記第1の多層絶縁層と反対側の前記絶縁層の一主面に積層され、前記第1の多層絶縁層に加えて前記基板側コイル電極が形成された第2の多層絶縁層とを有し、前記コイル部品は、前記第1の多層絶縁層の一方主面に実装され、前記部品側コイル電極は、前記絶縁層に埋設され、前記コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されて前記コイルコアの一側に配列され、前記絶縁層の一主面に一端が露出し、前記絶縁層の他主面に他端が露出する複数の第1の柱状導体と、前記絶縁層に埋設され、前記コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されて前記コイルコアの他側に前記複数の第1の柱状導体とともに前記コイルコアを挟むように配列され、前記絶縁層の一主面に一端が露出し、前記絶縁層の他主面に他端が露出する複数の第2の柱状導体とを有し、前記基板側コイル電極は、前記第2の多層絶縁層に形成され、互いに対を成す前記第1の柱状導体および前記第2の柱状導体の一端どうしをそれぞれ接続する複数の第1の接続部材と、前記第1の多層絶縁層に形成され、前記第1の柱状導体の他端と、該第1の柱状導体と互いに対を成す前記第2の柱状導体の一方側に隣接する前記第2の柱状導体の他端とをそれぞれ接続する複数の第2の接続部材とを有し、前記部品側コイル電極が前記基板側コイル電極に接続されて前記コイル電極が螺旋状に形成されていることを特徴としている。
このように構成された発明では、コイルコアの周囲に螺旋状に巻回されてコイルを形成するコイル電極の螺旋状の一部を成し螺旋状を有さない部品側コイル電極が、コイル部品のコイルコアが埋設された絶縁層に設けられている。また、コイル電極の螺旋状の残りの一部を成し螺旋状を有さない基板側コイル電極と、他の配線電極が配線基板に設けられている。そして、配線基板にコイル部品が配置され、配線基板の基板側コイル電極にコイル部品の部品側コイル電極が接続されてコイル電極が螺旋状に形成されることにより、コイルモジュールが製造される。
したがって、コイル部品には、コイル電極の一部を成す部品側コイル電極が設けられて、コイル電極の全てが設けられていないので、コイルの完成品を備える従来のコイル部品と比較すると、製造工程を簡略化してコイル部品の低コスト化を図ることができる。また、配線基板には、従来の構成と異なり、コイル電極の残りの一部を成す基板側コイル電極が設けられている。しかしながら、一般的な基板形成技術を用いて配線基板を形成する際に、基板側コイル電極を他の配線電極と一緒に形成することができる。そのため、基板側コイル電極を形成するための特別な工程が不要であるので、配線基板の製造コストが増大するのを抑制することができる。
また、従来のように、スクリーン印刷やめっき処理、フォトリソグラフィやレジスト膜処理を用いた金属箔(膜)のエッチング加工などの一般的な配線電極パターン形成技術により、コイルコアを埋設する絶縁層の両主面に配線電極パターンが形成される構成と比較すると、一般的な基板形成技術を用いて、基板側コイル電極を配線基板に非常に安価に形成することができる。したがって、配線基板にコイル部品が配置されることによって、部品側コイル電極と基板側コイル電極とが接続されてコイル電極が形成されるようにすることにより、コイル部品を備えるコイルモジュールを安価に製造することができる。
また、その一方主面にコイル部品が実装される配線基板の第1の多層絶縁層の多層構造を利用して基板側コイル電極を形成することができるので、基板側コイル電極の設計の自由度を高めることができる。また、例えば、基板側コイル電極を第1の多層絶縁層の内層に形成することにより、コイルコアが埋設された絶縁層の主面にコイル電極を成す配線電極パターンが形成された従来の構成と比較すると、コイルコアと基板側コイル電極との距離を広げることができる。したがって、コイルコアに対するコイル電極からの応力を緩和することができるので、コイル特性の向上を図ることができる。また、第1の多層絶縁層の内層に基板側コイル電極を配置できるので、従来の構成よりも、さらなる低背化を図ることが可能となる。
また、複数の第1の柱状導体が、コイルの中心軸の方向、すなわち、コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されてコイルコアの一側に配列されて絶縁層に埋設されている。また、複数の第2の柱状導体が、コイルの中心軸の方向、すなわち、コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されてコイルコアの他側に複数の第1の柱状導体とコイルコアを挟むように配列されて絶縁層に埋設されている。そして、各第1の柱状導体および各第2の柱状導体それぞれの一端が、基板側コイル電極が形成された第1の多層絶縁層と反対側の絶縁層の一主面に露出し、それぞれの他端が、絶縁層の他主面に露出して、部品側コイル電極が形成されている。
また、第1の多層絶縁層と同様に基板側コイル電極が形成された第2の多層絶縁層が、第1の多層絶縁層と反対側の絶縁層の一主面に積層されている。また、互いに対を成す第1の柱状導体および第2の柱状導体の一端どうしが、それぞれ、第2の多層絶縁層に形成された基板側コイル電極が有する複数の第1の接続部材により接続されている。そして、第1の柱状導体の他端と、該第1の柱状導体と互いに対を成す第2の柱状導体の一方側に隣接する第2の柱状導体の他端とが、それぞれ、第1の多層絶縁層に形成された基板側コイル電極が有する複数の第2の接続部材により接続されることによってコイル電極が形成されている。
したがって、コイル部品の絶縁層の他主面側の第1の多層絶縁層と共に、コイル部品の絶縁層の一主面に積層された第2の多層絶縁層の多層構造を利用して基板側コイル電極を形成することができるので、基板側コイル電極の設計の自由度をさらに高めることができる。また、例えば、基板側コイル電極を第1、第2の多層絶縁層それぞれの内層に形成することにより、コイルコアが埋設された絶縁層の両主面にコイル電極を成す配線電極パターンが形成された従来の構成と比較すると、コイルコアと基板側コイル電極との距離をさらに広げることができ、不所望な接触を防止することができる。また、コイルコアが導電性を有する場合には絶縁を確実に取ることも可能となる。また、コイルコアに対するコイル電極からの応力をさら緩和することができるので、コイル特性のさらなる向上を図ることができる。
そして、各第1の柱状導体および各第2の柱状導体それぞれの他端が、基板側コイル電極が形成された第1の多層絶縁層に対向する絶縁層の他主面に露出している。そして、第1の柱状導体の他端と、該第1の柱状導体と互いに対を成す第2の柱状導体の一方側に隣接する第2の柱状導体の他端とが、それぞれ、第1の多層絶縁層に形成された基板側コイル電極が有する複数の第2の接続部材により接続されることによってコイル電極が形成されている。したがって、同一の金属材料により一体形成された第1、第2の柱状導体および第1の接続部材がコイルコアを跨ぐように配置するだけで部品側コイル電極を形成することができるので、製造工程を簡略化してコイル部品のさらなる低コスト化を図ることができる。また、コイル部品を製造する際に、第1、第2の柱状導体と、第1の接続部材との間の位置ずれ考慮する必要がないので、部品側コイル電極のさらなるピッチ化を図ることができる。
また、前記コイル電極は、それぞれ異なるコイル径で前記コイルコアの周囲に螺旋状に巻回された複数の電極群を有し、コイル径の小さな前記電極群がコイル径の大きな前記電極群の内側に配置されて多重巻構造に形成されていてもよい。
このようにすると、コイル電極が多重巻構造に形成されることにより、コイルの巻回数の増大を図ることができるので、さらなるコイル特性の向上を図ることができる。
なお、例えば、コイルコアが埋設された絶縁層の両主面それぞれに、基板側コイル電極が形成された第1、第2の多層絶縁層が積層されている場合には、次のようにするとよい。すなわち、コイル径の異なる各電極群それぞれを形成する第1、第2の接続部材それぞれの第1、第2の多層絶縁層の積層方向における配置位置を、各電極群ごとに異ならせるとよい。このように形成することにより、コイルコア上下の配線を確実に層を変えて形成することが可能となり、コイルの配線間の接触のおそれを低減し、コイルの多重巻きをより実現しやすくすることができる。
また、例えば、同一の金属材料により一体形成された第1、第2の柱状導体および第1の接続部材がコイル部品の絶縁層に埋設されて部品側コイル電極が形成されている場合には、次のようにするとよい。すなわち、コイル径の異なる各電極群それぞれを形成する第1、第2の柱状導体それぞれの長さを各電極群ごとに異ならせると共に、コイル径の異なる各電極群それぞれを形成する各第2の接続部材それぞれの第2の多層絶縁層の積層方向における配置位置を各電極群ごとに異ならせるとよい。
また、前記コイル電極は、所定のコイル径の第1の前記電極群と、前記第1の電極群よりもコイル径が小さい第2の前記電極群とから成り、前記第1の電極群の前記各第1の接続部材と、前記第2の電極群の前記各第1の接続部材とが平面視で交互に配置されて配列され、前記第1の電極群の各周回それぞれの配線長がほぼ同一に形成され、前記第1の電極群の前記各第1、第2の柱状導体それぞれが千鳥状に配列されているとよい。
このように構成すると、コイル径の大きな第1の電極群の各周回それぞれの配線長がほぼ同一に形成され、第1の電極群の各第1、第2の柱状導体それぞれが千鳥状に配列されている。したがって、平面視で交互に配置されて配列された各第1、第2の電極群それぞれの各第1の接続部材が接触するのを防止することができるので、コイル電極のさらなるピッチ化を図ることができる。また、コイル電極の狭ピッチ化を図ることによりコイルの巻回数のさらなる増大を図ることができるので、コイル特性のさらなる向上を図ることができる。
また、前記コイルはトロイダル型の前記コイルコアを有し、前記各第1の柱状導体は前記コアの一側である外側に前記コイルコアの外周面に沿って配列され、前記各第2の柱状導体は前記コアの他側である内側に前記コイルコアの内周面に沿って配列されているとよい。
このようにすると、コイルはトロイダル型のコイルコアを有し各第1の柱状導体はコイルコアの一側である外側にコイルコアの外周面に沿って配列され、各第2の柱状導体はコイルコアの他側である内側にコイルコアの内周面に沿って配列されている。したがって、コイルで発生する磁力線が主に環状のトロイダル型のコイルコアを通過する閉磁路構造となるので、漏れ磁束の少ないコイルモジュールを提供することができる。
また、前記第1の柱状導体および前記第2の柱状導体それぞれが金属ピンにより形成されているとよい。
このようにすると、コイルの中心軸の方向、すなわち、コイル電極の巻回軸の方向に交差する方向(以下「柱状導体方向」と称する場合もある)におけるコイル電極の配線を形成する各第1、第2の柱状導体それぞれが金属ピンにより形成されている。そのため、各金属ピンの長さを長くするだけで、柱状導体方向におけるコイル電極の配線長を容易に長くすることができる。したがって、柱状導体方向におけるコイルコアの厚みを容易に厚くすることができる。
また、各第1、第2の柱状導体それぞれが金属ピンにより形成されているので、柱状導体方向におけるコイル電極の配線を形成するために、スルーホール導体やビア導体のように複数の貫通孔をプリント基板やプリプレグ等のコア基板に形成したりしなくても、各金属ピンを配列するだけで柱状導体方向におけるコイル電極の配線を形成することができる。また、スルーホール導体やビア導体のように、各金属ピンにより形成された柱状導体方向におけるコイル電極の配線の太さが変化するおそれがない。したがって、コイルコアの厚みが厚くインダクタンス特性の優れたコイルを備え、コイル電極のピッチ化を図ることができるコイルモジュールを提供することができる。
また、前記基板側コイル電極が、複数のビア導体がその一部が重なるように前記配線基板の面方向に配列されて形成された連結ビア導体により形成されていてもよい。
このようにすると、スクリーン印刷や金属箔(膜)のエッチング処理により形成された一般的な配線電極パターンと比較すると基板側コイル電極のさらなる低抵抗化を図ることができる。
また、前記配線基板に実装された他の部品をさらに備えていてもよい。
このようにすると、チップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗などのチップ部品や、高周波フィルタ、高周波スイッチ、RF−ICなどの機能部品が、他の部品として配線基板に実装されることにより、種々の機能を備える実用的な構成のコイルモジュールを提供することができる。
また、前記絶縁層に埋設され、一端が外部接続端子として前記絶縁層から露出し、他端が前記配線基板に接続された複数の第3の柱状導体をさらに備えていてもよい。
このように構成すると、配線基板を外部接続するための複数の第3の柱状導体が、コイル部品の絶縁層に埋設されているので、コイル部品の部品側コイル電極とコイルモジュールの外部接続用の複数の第3の柱状導体とを、コイル部品を形成する際に製造コストを大幅に増大させることなく同時に形成することができる。そのため、外部接続用の複数の第3の柱状導体が設けられたコイル部品を配線基板に配置するだけで、外部接続端子として機能する各第3の柱状導体それぞれの一端によりコイルモジュールを容易に外部接続することができる。したがって、外部接続用の接続端子を形成するための工程を簡略化することができるので、コイルモジュールの製造コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、コイル部品には、コイル電極の螺旋状の一部を成す部品側コイル電極が設けられて、コイル電極の全てが設けられていないので、コイルの完成品を備える従来のコイル部品と比較すると、製造工程を簡略化してコイル部品の低コスト化を図ることができる。また、配線基板には、コイル電極の螺旋状の残りの一部を成す基板側コイル電極が設けられ、基板側コイル電極は、一般的な基板形成技術を用いて配線基板を形成する際に、基板側コイル電極を他の配線電極と一緒に容易に形成することができることから、配線基板にコイル部品が配置されることによって、部品側コイル電極と基板側コイル電極とが接続されてコイル電極が螺旋状に形成されるようにすることにより、コイル部品を備えるコイルモジュールを安価に製造することができる。
本発明の第1実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 コイル電極を形成する各柱状導体の接続状態を説明するための図である。 図1のコイルモジュールの製造方法の一例を示す部分断面図であって、(a)は配線基板に柱状導体が実装された状態を示す図、(b)はコイルコアが配置された状態を示す図、(c)はコイル部品の樹脂絶縁層が形成された状態を示す図、(d)はコイル部品が完成した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるコイルモジュールを示す図であって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。 図4のコイルモジュールの製造方法の一例を示す部分断面図であって、(a)は離型シート上に各柱状導体が配置された状態を示す図、(b)はコイルコアが配置された状態を示す図、(c)はコイル部品の樹脂絶縁層が形成された状態を示す図である。 部品側配線電極パターンが形成される前のコイル部品を示す図であって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。 図4のコイルモジュールの変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 図8のコイルモジュールの変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 図10のコイルモジュールの変形例を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 コイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。 図12のコイルモジュールの変形例を示す図である。 図12のコイルモジュールの変形例を示す図である。 本発明の第6実施形態にかかるコイルモジュールが備えるコイルのコイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。 本発明の第7実施形態にかかるコイルモジュールが備えるコイルのコイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。 本発明の第8実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 本発明の第9実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。 コイルコアの変形例を示す図であって、(a)は直線状のコイルコアを示す図、(b)は略C字状のコイルコアを示す図である。 従来のコイル部品の一例を示す図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるコイルモジュールについて説明する。
(コイルモジュールの概略構成)
図1および図2を参照してコイルモジュール1の概略構成について説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。また、図2は図1のコイルモジュールが備えるコイルのコイル電極を形成する各柱状導体の接続状態を説明するための図であって、図1のコイルモジュールを紙面に向って下側から見た状態を示す図である。なお、以下の説明おいて参照される図1および図2を含む各図面では、説明を簡易なものとするために電極等の構成を模式的に描画し、あるいは各柱状導体の一部を図示省略しているが、以下の説明においてはその詳細な説明は省略する。
図1および図2に示すように、コイルモジュール1は、コイルコア11と、コイルコア11の周囲に螺旋状に巻回されたコイル電極12とを有するコイル10を備えるモジュールであって、配線基板20と、配線基板20の一方主面20aの所定位置に配置されて実装されたコイル部品30と、配線基板20の他方主面20bに実装された回路部品2とを備えている。なお、必要に応じて、チップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗などのチップ部品や、高周波フィルタ、高周波スイッチ、RF−ICなどの機能部品が配線基板20の他方主面20bに本発明の「他の部品」として実装されることにより、種々の機能を備えるコイルモジュール1が形成される。また、この実施形態では、コイル10は、円環状のトロイダル型のコイルコア11を有している。
配線基板20は、一方主面20aに形成された外部接続用の複数のランド電極21およびコイル電極12の螺旋状の一部を成すライン状の複数の基板側配線電極パターン16と、他方主面20bに形成された回路部品2を実装するための複数のランド電極22とを備えている。そして、一方主面20aのランド電極21と他方主面20bのランド電極22とが、配線基板20の内部に形成された層間接続導体(ビア導体)や面内導体等の内部配線電極23により接続されている。また、配線基板20は、樹脂やポリマー材料などを用いた樹脂多層基板、プリント基板、LTCC、アルミナ系基板、ガラス基板、複合材料基板、単層基板、多層基板などで形成することができ、コイルモジュール1の使用目的に応じて、適宜最適な材質を選択して配線基板20を形成すればよい。
以上のように、ランド電極21,22、内部配線電極23が本発明の「他の配線電極」として構成されている。
コイル部品30は、コイルコア11が埋設された単層の樹脂絶縁層31(本発明の「絶縁層」に相当)を備え、樹脂絶縁層31には、それぞれコイル電極12の螺旋状の一部を成す、金属ピンにより形成された複数の第1の柱状導体13と、金属ピンにより形成された複数の第2の柱状導体14と、ライン状の複数の部品側配線電極パターン15とが設けられている。また、樹脂絶縁層31には、金属ピンにより形成された外部接続用の第3の柱状導体32が埋設されている。また、樹脂絶縁層31の一主面31aには、外部接続用の実装用電極33と樹脂保護層34とが設けられている。
樹脂絶縁層31は、熱硬化性のエポキシ樹脂等の一般的な樹脂封止(モールド)用の樹脂により形成されている。コイルコア11は、フェライトや鉄等の一般的にコイルコアとして採用される磁性材料により形成されている。なお、樹脂絶縁層31が、同一樹脂や異なる樹脂により複数層に形成されていてもよい。
各第1の柱状導体13それぞれは、樹脂絶縁層31に埋設され、コイル10の中心軸の方向、すなわち、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されて、コイルコア11の一側である外側にコイルコア11の外周面に沿って配列されている。なお、本発明におけるコイル電極の巻回軸の方向とは、環状のコイルコア11内部に発生する磁束(磁界)の方向である。第1実施形態においては円環状のコイルコア11を用いているが、その円周方向に回転するように磁束が発生している。また、各第1の柱状導体13それぞれの一端は、配線基板20と反対側の樹脂絶縁層31の一主面31aに露出し、他端は、樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。
各第2の柱状導体14それぞれは、樹脂絶縁層31に埋設され、コイル10の中心軸の方向、すなわち、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されて、コイルコア11の他側である内側にコイルコア11の内周面に沿って配列されている。また、各第2の柱状導体14それぞれの一端は、樹脂絶縁層31の一主面31aに露出し、他端は、樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。なお、各第1の柱状導体13および/または各第2の柱状導体14は、それぞれ、コイル10の中心軸の方向、すなわち、コイル電極12の巻回軸の方向に交差して配置されていればよく、例えば、コイル10の中心軸の方向、すなわち、コイル電極12の巻回軸の方向に直交する方向に対して傾斜して配置されていてもよい。
各部品側配線電極パターン15それぞれは、樹脂絶縁層31の一主面31aに形成されて、樹脂絶縁層31の一主面31aに露出する各柱状導体13,14の一端に接続されている。そして、互いに対を成す第1の柱状導体13および第2の柱状導体14の一端どうしが、それぞれ、各部品側配線電極パターン15により接続されている。
また、各第1、第2の柱状導体13,14それぞれの樹脂絶縁層31の他主面31bに露出する他端が、はんだ等の接合材Hを用いて基板側配線電極パターン16に次のようにして接続されている。すなわち、第1の柱状導体13の他端と、該第1の柱状導体13と互いに対を成す第2の柱状導体14の一方側(この実施形態では図2において反時計回り方向)に隣接する第2の柱状導体14の他端とが、それぞれ基板側配線電極パターン16により接続されている。このように、コイル電極12が螺旋状に形成されるように、コイル部品30に設けられた各柱状導体13,14および部品側配線電極パターン15が、配線基板20の一方主面20aに設けられた基板側配線電極パターン16に接続されることにより、コイルコア11の周囲を螺旋状に巻回するコイル電極12が形成されている。すなわち、螺旋状を有さない各柱状導体13,14および部品側配線電極パターン15と、螺旋状を有さない基板側配線電極パターン16とが接続されることによって、コイル電極12が螺旋状に形成される。
また、図1および図2に示すように、各柱状導体13,14のうち、基板側配線電極パターン16が接続されていない柱状導体13,14の他端は、配線基板20の一方主面20aに形成されたランド電極21にはんだ等の接合材Hを用いて接続されることにより、内部配線電極23を介して配線基板20の他方主面20bのランド電極22に接続されて、信号引出用の端子として使用される。以上のように、本実施形態においては、両柱状導体13,14および部品側配線電極パターン15が本発明の「部品側コイル電極」として構成され、部品側配線電極パターン15が本発明の「第1の接続部材」として構成されている。また、基板側配線電極パターン16が、本発明の「基板側コイル電極」、「第2の接続部材」として構成されている。
また、各第3の柱状導体32それぞれの一端は、外部接続端子として樹脂絶縁層31の一主面31aから露出して実装用電極33に接続され、他端は、樹脂絶縁層31の他主面31bに露出して配線基板20の一方主面20aに形成されたランド電極21にはんだ等の接合材Hを用いて接続されている。これにより、配線基板20(回路部品2、コイル10)が各第3の柱状導体32および実装用電極33を介して外部接続される。
なお、各柱状導体13,14,32は、Cu、Au、Ag、Al、またはこれらの合金など、配線電極として一般的に採用される金属材料により形成される。また、CuめっきあるいはNiめっきが施されたピン状の部材により各柱状導体13,14,32が形成されていてもよい。なお、各柱状導体13,14,32の長さ方向の断面形状は、長方形状でもよいし、台形状でも構わない。
また、両配線電極パターン15,16は、フォトリソグラフィやレジスト膜を用いて金属箔(膜)がエッチング加工されることにより形成されたり、スクリーン印刷によりCuやAu、Agを含む導電性ペーストが印刷されることにより形成される。また、スクリーン印刷により形成されたパターンにめっきが施されていてもよい。また、各柱状導体13,14の対応する一端どうしを接続する方法は上記した例に限られるものではなく、例えば、ボンディングワイヤを第1の接続部材としてワイヤボンディングプロセスにより各柱状導体13,14の対応する一端どうしが接続されていてもよい。
また、コイルコア11の外側に配列される各第1の柱状導体13が、コイルコア11の内側に配列される各第2の柱状導体14よりも大径に形成されていてもよい。高インダクタンス化を図るためにコイル10の巻き数を増大したい場合に、環状のコイルコア11の内側における各柱状導体14の配置スペースが限られているので、各柱状導体14を小径化してその横断面積を小さくすることで、コイル10の巻き数を増すことができる。また、小径化することにより各柱状導体14の抵抗値が増大してコイル特性が劣化するおそれがあるが、配置スペースに余裕があるコイルコア11の外側に配列される各柱状導体13を各柱状導体14よりも大径化することにより、コイル電極12全体の抵抗値が増大するのを抑制することができる。
また、第1の柱状導体13と第2の柱状導体14との径を異ならせた場合において、両配線電極パターン15,16が、径の異なる第1の柱状導体13と第2の柱状導体14との間のインピーダンスを整合させるように形成されていてもよい。例えば、両配線電極パターン15,16が大径の第1の柱状導体13から小径の第2の柱状導体14に向けて細くなるようにテーパー状に形成されることにより、両柱状導体13,14間のインピーダンスを整合することができる。
(コイルモジュールの製造方法)
図3を参照してコイルモジュール1の製造方法の一例について説明する。図3は図1のコイルモジュールの製造方法の一例を示す部分断面図であって、(a)は配線基板に柱状導体が実装された状態を示す図、(b)はコイルコアが配置された状態を示す図、(c)はコイル部品の樹脂絶縁層が形成された状態を示す図、(d)はコイル部品が完成した状態を示す図である。
まず、図3(a)に示すように、両主面20a,20bそれぞれの所定位置に各ランド電極21,22および基板側配線電極パターン16が形成されると共に内部配線電極23が設けられた配線基板20が準備される。次に、各第1、第2の柱状導体13,14それぞれの他端が、配線基板20の一方主面20aの各基板側配線電極パターン16上の所定位置にはんだ等の接合材Hを用いて接続される。また、各第3の柱状導体32それぞれの他端が配線基板20の一方主面の各ランド電極21にはんだ等の接合材Hを用いて接続される。このようにすると、コイル電極12の一部を成す各第1、第2の柱状導体13,14と外部接続用の第3の柱状導体32とを同時に一括して配線基板20の一方主面20a上に配置することができる。
また、コイルコア11と基板側配線電極パターン16とが接触するのを防止するために、各柱状導体13,14の他端の接続位置およびランド電極21を除く部分と、コイルコア11が配置される部分とにソルダーレジスト層が形成されていてもよい。
なお、両柱状導体13,14それぞれが基板側配線電極パターン16に接続されることにより、第1の柱状導体13の他端と、該第1の柱状導体13と互いに対を成す第2の柱状導体14の一方側に隣接する第2の柱状導体14の他端とがそれぞれ基板側配線電極パターン16により接続される。また、基板側配線電極パターン16に接続されていない信号引出用の各柱状導体13,14の他端はそれぞれランド電極21に接続される。
続いて、図3(b)に示すように、外側の各第1の柱状導体13と、内側の各第2の柱状導体14とに挟まれた配線基板20の一方主面20a上の円環状の領域にコイルコア11が配置される。したがって、各第1の柱状導体13それぞれがコイル10の中心軸の方向、すなわち、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の外側に外周面に沿って配列され、各第2の柱状導体14それぞれがコイル10の中心軸の方向にほぼ直交するよう配置されてコイルコア11の内側に内周面に沿って配列されるので、各第1の柱状導体13と各第2の柱状導体14とがコイルコア11を挟んで対向するように配置される。
続いて、図3(c)に示すように、コイルコア11と各柱状導体13,14,32とが、一般的な熱硬化性のモールド樹脂を用いて樹脂封止されて樹脂絶縁層31が形成される。続いて、同図に示すように、各柱状導体13,14,32それぞれの一端が露出するように樹脂絶縁層31の一主面31aの樹脂が研磨または研削により除去される。
次に、図3(d)に示すように、樹脂絶縁層31の一主面31aに露出する第1、第2の柱状導体13,14の対応する一端どうしを接続するように複数の部品側配線電極パターン15が形成される。また、樹脂絶縁層31の一主面31aに露出する各第3の柱状導体32それぞれの一端に接続されるように外部接続用の実装用電極33が形成される。また、樹脂絶縁層31の一主面31aに、部品側配線電極パターン15および実装用電極33を保護する樹脂保護層34が形成される。そして、図1に示すように、配線基板20の他方主面20bに所定の回路部品2が実装されることによりコイルモジュール1が完成する。
なお、樹脂絶縁層31の一主面31aの樹脂を除去する工程において、各柱状導体13,14、32それぞれの一端が樹脂絶縁層31の一主面31aから若干突出して露出するように、樹脂絶縁層31の一主面31aの樹脂が除去されてもよい。また、例えば、各柱状導体13,14,32よりも軟らかく、樹脂絶縁層31よりも硬い材質の研磨剤で樹脂絶縁層31の一主面31aを研磨することにより、各柱状導体13,14,32の一端を樹脂絶縁層31から突出するように露出させることができる。
以上のように、この実施形態では、コイルコア11の周囲に螺旋状に巻回されてコイル10を形成するコイル電極12の螺旋状の一部を成す部品側コイル電極(第1、第2の柱状導体13,14、部品側配線電極パターン15)が、コイル部品30のコイルコア11が埋設された単層の樹脂絶縁層31に設けられている。また、コイル電極12の螺旋状の残りの一部を成す基板側コイル電極(基板側配線電極パターン16)と、他の配線電極(ランド電極21,22、内部配線電極23)が配線基板20に設けられている。そして、配線基板20にコイル部品30が配置され、配線基板20の基板側コイル電極にコイル部品の部品側コイル電極が接続されてコイル電極12が螺旋状に形成されることにより、コイルモジュール1が製造される。
したがって、コイル部品30には、コイル電極12の一部を成す部品側コイル電極(第1、第2の柱状導体13,14、部品側配線電極パターン15)が設けられて、コイル電極12の全てが設けられていないので、コイルの完成品を備える図21に示す従来のコイル部品500と比較すると、製造工程を簡略化してコイル部品30の低コスト化を図ることができる。また、配線基板20には、従来の構成と異なり、コイル電極12の残りの一部を成す基板側コイル電極(基板側配線電極パターン16)が設けられている。しかしながら、一般的な基板形成技術を用いて配線基板20を形成する際に、基板側コイル電極を他の配線電極(ランド電極21,22、内部配線電極23)と一緒に形成することができる。そのため、基板側コイル電極を形成するための特別な工程が不要であるので、配線基板20の製造コストが増大するのを抑制することができる。
また、従来のように、一般的な配線電極パターン形成技術により、コイルコア11を埋設する樹脂絶縁層31の両主面31a,31bに配線電極パターンが形成される構成と比較すると、コイル電極12の一部を成す基板側配線電極パターン16を一般的な基板形成技術を用いて配線基板20に非常に安価に形成することができる。したがって、配線基板20にコイル部品30を配置することにより、部品側コイル電極と基板側コイル電極とを接続してコイル電極12を形成し、これによって、コイル部品30を備えるコイルモジュール1を安価に製造することができる。
また、複数の第1の柱状導体13が、コイル電極12の巻回軸の方向に交差するように配置されてコイルコア11の一側である外側に配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。また、複数の第2の柱状導体14が、コイル電極12の巻回軸の方向に交差するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体13とコイルコア11を挟むように配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。また、各第1の柱状導体13および各第2の柱状導体14それぞれの一端が、基板側配線電極パターン16が形成された配線基板20と反対側の樹脂絶縁層31の一主面31aに露出し、それぞれの他端が、樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。
そして、互いに対を成す第1の柱状導体13および第2の柱状導体14の一端どうしが、それぞれ、樹脂絶縁層31の一主面31aに形成された複数の部品側配線電極パターン15により接続されて、部品側コイル電極が形成されている。したがって、第1の柱状導体13の他端と、該第1の柱状導体13と互いに対を成す第2の柱状導体14の一方側に隣接する第2の柱状導体14の他端とが、それぞれ、配線基板20の一方主面20aに基板側コイル電極として形成された基板側配線電極パターン16により接続されることによってコイル電極12が形成された、実用的な構成のコイルモジュール1を提供することができる。
また、コイル10はトロイダル型のコイルコア11を有し、各第1の柱状導体13はコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列され、各第2の柱状導体14はコイルコア11の他側である内側に内周面に沿って配列されている。したがって、コイル10で発生する磁束が主に環状のコイルコア11を通過する閉磁路構造となるので、漏れ磁束の少ないコイルモジュール1を提供することができる。
また、コイル電極12の巻回軸の方向に交差する方向におけるコイル電極12の配線を形成する各第1、第2の柱状導体13,14それぞれが金属ピンにより形成されている。そのため、各金属ピンの長さを長くするだけで、柱状導体方向におけるコイル電極12の配線長を容易に長くすることができる。したがって、柱状導体方向におけるコイルコア11の厚みを容易に厚くすることができる。
また、各第1、第2の柱状導体13,14それぞれが金属ピンにより形成されているので、柱状導体方向におけるコイル電極12の配線を形成するために、スルーホール導体やビア導体のように複数の貫通孔をプリント基板やプリプレグ等のコア基板に形成したりしなくても、各金属ピンを配列するだけで柱状導体方向におけるコイル電極12の配線を形成することができる。また、スルーホール導体やビア導体のように、各金属ピンにより形成された柱状導体方向におけるコイル電極12の配線の太さが変化するおそれがない。したがって、コイルコア11の厚みが厚くインダクタンス特性の優れたコイルを備え、コイル電極12のピッチ化を図ることができるコイルモジュール1を提供することができる。
また、チップインダクタ、チップコンデンサ、チップ抵抗などのチップ部品や、高周波フィルタ、高周波スイッチ、RF−ICなどの機能部品が、回路部品2として配線基板20の他方主面20bに実装されることにより、種々の機能を備える実用的な構成のコイルモジュール1を提供することができる。また、従来の構成と異なり、コイル部品30が配置される配線基板20側にコイル電極12の一部が形成されているので、コイル部品30の小型化を図り、コイルモジュール1の低背化を図ることができる。
また、配線基板20を外部接続するための複数の第3の柱状導体32が、コイル部品30の樹脂絶縁層31に埋設されている。したがって、コイル部品30の部品側コイル電極とコイルモジュール1の外部接続用の複数の第3の柱状導体32とを、コイル部品30を形成する際に製造コストを大幅に増大させることなく同時に形成することができる。そのため、外部接続用の複数の第3の柱状導体32が設けられたコイル部品30を配線基板20に配置するだけで、外部接続端子として機能する各第3の柱状導体32それぞれの一端によりコイルモジュール1を容易に外部接続することができる。したがって、外部接続用の接続端子を形成するための工程を簡略化することができるので、コイルモジュール1の製造コストの低減を図ることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるコイルモジュールについて図4〜図6を参照して説明する。
図4は本発明の第2実施形態にかかるコイルモジュールを示す図であって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。図5は図4のコイルモジュールの製造方法の一例を示す部分断面図であって、(a)は離型シート上に各柱状導体が配置された状態を示す図、(b)はコイルコアが配置された状態を示す図、(c)はコイル部品の樹脂絶縁層が形成された状態を示す図である。また、図6は部品側配線電極パターンが形成される前のコイル部品を示す図であって、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。
この実施形態のコイルモジュール1が、上記した第1実施形態と異なるのは、図4(a),(b)に示すように、配線基板20が多層樹脂絶縁層120(本発明の「第1の多層絶縁層」に相当)を有し、その一方主面120aにコイル部品30が実装されている点である。また、コイル電極12の一部を成す基板側コイル電極の第2の接続部材が、基板側配線電極パターン16およびビア導体16aにより多層樹脂絶縁層120に形成されて、部品側コイル電極(両柱状導体13,14、部品側配線電極パターン15)と基板側コイル電極とが接続されてコイル電極12が形成されている。また、コイル部品30の形成方法が上記した第1実施形態と異なっている。以下の説明においては、上記した第1実施形態と異なる点を中心に説明し、その他の構成については上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
この実施形態のコイルモジュールの製造方法の一例について図5および図6を参照して説明する。
まず、部品側コイル電極を形成する複数の第1の柱状導体13および複数の第2の柱状導体14それぞれの一端をその一方面に支持する板状の転写体が用意される。また、転写体の一方面上に円環状のトロイダル型のコイルコア11とほぼ平面視同一形状であるドーナツ状の所定領域が設定される。そして、各第1の柱状導体13が所定領域の一側である外側にコイル電極12の巻回軸(コイルコア11の中心軸)の方向(所定領域の外周方向)に沿って配列され、各第2の柱状導体14が所定領域の他側である内側にコイル電極12の巻回軸(コイルコア11の中心軸)の方向(所定領域の内周方向)に沿って配列され、各第1の柱状導体13と各第2の柱状導体14とが所定領域を挟んで対向するように配置されて成る端子集合体が準備される。
続いて、図5(a)に示すように、離型シート40上に熱硬化性の樹脂(たとえば、液状樹脂)により粘着性を有する支持層41が形成され、各柱状導体13,14それぞれの他端を支持層41に貫入させることにより端子集合体が立設される。次に、支持層41を熱硬化させて転写体が除去される。なお、離型シート40は、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリイミド等の樹脂シートに離型層が形成されたシートや、フッ素樹脂などの樹脂シート自体が離型機能を有するシートなど、どのような離型シートを使用してもよい。また、外部接続用の第3の柱状導体32も同時に支持して端子集合体が形成されていてもよい。この場合には、第1、第2の柱状導体13,14および第3の柱状導体32が同時に離型シート40上の支持層41に転写される。
次に、図5(b)に示すように、各第1の柱状導体13と各柱状導体14との間にコイルコア11が配置される。続いて、図5(c)に示すように、コイルコア11と各柱状導体13,14とが、支持層41と同じ樹脂を用いて樹脂封止されて支持層41を含む樹脂絶縁層31が形成される。なお、複数の第3の柱状導体32が離型シート40上の支持層41に支持されている場合には、各第3の柱状導体32も一緒に樹脂絶縁層31により樹脂封止される。また、支持層41と異なる樹脂を用いて樹脂絶縁層31が形成されてもよい。また、支持層41については液状樹脂、樹脂封止で用いる樹脂としては固形樹脂を用いてもよい。続いて、図6(a),(b)に示すように、離型シート40が剥離された後に、各柱状導体13,14(各第3の柱状導体32)それぞれの両端が露出するように樹脂絶縁層31の両主面31a,31bの樹脂が研磨または研削により除去される。
続いて、図4(a)に示すように、樹脂絶縁層31の一主面31aに、互いに対を成す第1の柱状導体13および第2の柱状導体14の一端どうしをそれぞれ接続するように、部品側配線電極パターン15が形成されてコイル部品30が完成する。次に、図4(b)に示すように、第1の柱状導体13の他端と、該第1の柱状導体13と互いに対を成す第2の柱状導体14の一方側に隣接する第2の柱状導体14の他端とをそれぞれ接続するように基板側コイル電極(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)が形成された多層樹脂絶縁層120を有する配線基板20が準備される。そして、配線基板20が樹脂絶縁層31の他主面31bに積層されることによりコイルモジュール1が完成する。
なお、基板側コイル電極が形成された多層樹脂絶縁層120を有する配線基板20は、一般的な多層樹脂基板形成プロセスにより形成することができるので、その詳細な説明は省略する。
(変形例)
図7を参照してコイルモジュールの変形例について説明する。図7は図4のコイルモジュールの変形例を示す図である。
図7に示す変形例が図4に示すコイルモジュール1と異なるのは、多層樹脂絶縁層120の他方主面120bに、外部接続用の複数の実装用電極24(本発明の「配線電極」に相当)が形成されている点である。各実装用電極24は、内部配線電極23を介してコイル部品30に接続されている。その他の構成は図4のコイルモジュール1と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
なお、図4(b)および図7に示す基板側配線電極パターン16が金属ピンにより形成されていてもよい。この場合には、多層樹脂絶縁層120の基板側配線電極パターン16が形成される層の主面に金属ピンが配置される溝を形成し、この溝に金属ピンを配置する、あるいは実装することにより基板側配線電極パターン16を形成することができる。
以上のように、この実施形態では、その一方主面120aにコイル部品30が実装される配線基板20の多層樹脂絶縁層120の多層構造を利用して基板側コイル電極(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)を形成することができる。したがって、基板側コイル電極の設計の自由度を高めることができる。また、例えば、基板側コイル電極を多層樹脂絶縁層120の内層に形成することにより、コイルコア11が埋設された樹脂絶縁層31の主面にコイル電極を成す配線電極パターンが形成された従来の構成と比較すると、コイルコア11と基板側コイル電極との距離を広げることができる。したがって、コイルコア11に対するコイル電極12からの応力を緩和することができるので、コイル特性の向上を図ることができる。また、基板側コイル電極を多層樹脂絶縁層120の内層に形成することにより、従来の構成よりも、さらなる低背化を図ることが可能となる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるコイルモジュールについて図8を参照して説明する。図8は本発明の第3実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。
この実施形態のコイルモジュール1aが、上記した第2実施形態と異なるのは、第2実施形態において、図6(a),(b)を参照して説明した、コイルコア11および第1、第2の柱状導体13,14が樹脂絶縁層31に埋設されて形成された部品がコイル部品130として構成されている点である。以下の説明においては、上記した第2実施形態と異なる点を中心に説明を行い、その他の構成については上記した第2実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
図8に示すように、配線基板20は、多層樹脂絶縁層120と反対側の樹脂絶縁層31の一主面31aに積層されて、多層樹脂絶縁層120と共に基板側コイル電極が形成された多層樹脂絶縁層220(本発明の「第2の多層絶縁層」に相当)を有している。すなわち、コイル電極12の一部を成す基板側コイル電極の第1の接続部材が、基板側配線電極パターン116およびビア導体116aにより多層樹脂絶縁層220に形成されている。
また、互いに対を成す第1の柱状導体13および第2の柱状導体14の一端どうしが、それぞれ、基板側配線電極パターン116およびビア導体116aにより接続される。したがって、各柱状導体13,14の対応する一端どうしが、多層樹脂絶縁層220に形成された基板側コイル電極により接続され、各柱状導体13,14の対応する他端どうしが、多層樹脂絶縁層120に形成された基板側コイル電極により接続されてコイル電極12が形成されている。
(変形例)
図9を参照してコイルモジュールの変形例について説明する。図9は図8のコイルモジュールの変形例を示す図である。
図9に示す変形例が図8に示すコイルモジュール1aと異なるのは、第2実施形態における図7に示す変形例と同様に、多層樹脂絶縁層120の他方主面120bに、外部接続用の複数の実装用電極24が形成されている点である。各実装用電極24は、内部配線電極23を介してコイル部品130に接続されている。その他の構成は図8のコイルモジュール1aと同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
以上のように、この実施形態では、複数の第1の柱状導体13が、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。また、複数の第2の柱状導体14が、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体13とコイルコア11を挟むように配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。そして、各第1の柱状導体13および各第2の柱状導体14それぞれの一端が、樹脂絶縁層31の一主面31aに露出し、それぞれの他端が、樹脂絶縁層31の他主面31bに露出して、部品側コイル電極が形成されている。
また、多層樹脂絶縁層120と同様に基板側コイル電極が形成された多層樹脂絶縁層220が、樹脂絶縁層31の一主面31aに積層されている。また、互いに対を成す第1の柱状導体13および第2の柱状導体14の一端どうしが、それぞれ、多層樹脂絶縁層220に形成された基板側コイル電極が有する複数の第1の接続部材(基板側配線電極パターン116、ビア導体116a)により接続されている。そして、第1の柱状導体13の他端と、該第1の柱状導体13と互いに対を成す第2の柱状導体14の一方側に隣接する第2の柱状導体14の他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された基板側コイル電極が有する複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)により接続されることによってコイル電極12が形成されている。
したがって、コイル部品130の樹脂絶縁層31の他主面31b側の多層樹脂絶縁層120と共に、コイル部品130の樹脂絶縁層31の一主面31aに積層された多層樹脂絶縁層220の多層構造を利用して基板側コイル電極を形成することができるので、基板側コイル電極の設計の自由度をさらに高めることができる。また、例えば、基板側コイル電極を多層樹脂絶縁層120,220それぞれの内層に形成することにより、コイルコア11が埋設された樹脂絶縁層31の両主面31a,31bにコイル電極12を成す配線電極パターンが形成された従来の構成と比較すると、コイルコア11と基板側コイル電極との距離をさらに広げることができる。そのため、コイルコア11に対するコイル電極からの応力をさら緩和することができ、コイル特性のさらなる向上を図ることができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態にかかるコイルモジュールについて図10を参照して説明する。図10は本発明の第4実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。
この実施形態のコイルモジュール1bが、上記した第2実施形態と異なるのは、図10に示すように、部品側コイル電極を成すホッチキス針状の複数の金属ピン17が、コイルコア11を跨ぐように配置されてコイルコア11の周方向に沿って配列され、樹脂絶縁層31に埋設されることによりコイル部品230が形成されている点である。以下の説明においては、上記した第2実施形態と異なる点を中心に説明を行い、その他の構成については上記した第2実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
図10に示すように、複数の金属ピン17がコイルコア11を跨ぐように配置されてコアの周方向に配列されている。そして、コイルコア11の外周面に沿って配置される複数の金属ピン17の一方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列された複数の第1の柱状導体17aが形成される。また、コイルコア11の内周面に沿って配置される複数の金属ピン17の他方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体17aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列された複数の第2の柱状導体17bが形成される。
また、金属ピン17の両足の一端どうしを接続する橋絡部により、互いに対を成す第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの一端どうしを樹脂絶縁層31内においてそれぞれ接続する複数の第1の接続部材17cが形成されている。以上のように、この実施形態では、第1の接続部材17cと、当該第1の接続部材17cにより一端どうしが接続される第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの対とは、同一の金属材料により金属ピン17として一体形成されている。
また、両柱状導体17a,17bそれぞれの他端を成す金属ピン17の両端は、多層樹脂絶縁層120に対向する樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。そして、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aにより形成される金属ピン17の一方側に隣接する金属ピン17を成す第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)により接続されて、コイル電極12が形成されている。すなわち、上記した第2実施形態と同様に、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aと互いに対を成す第2の柱状導体17bの一方側に隣接する第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、第2の接続部材により接続されている。
(変形例)
図11を参照してコイルモジュールの変形例について説明する。図11は図10のコイルモジュールの変形例を示す図である。
図11に示す変形例が図10に示すコイルモジュール1bと異なるのは、第2実施形態における図7に示す変形例と同様に、多層樹脂絶縁層120の他方主面120bに、外部接続用の複数の実装用電極24が形成されている点である。各実装用電極24は、内部配線電極23を介してコイル部品230に接続されている。その他の構成は図10のコイルモジュール1bと同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
以上のように、この実施形態では、複数の第1の柱状導体17aが、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。また、複数の第2の柱状導体17bが、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に内周面に沿って複数の第1の柱状導体17aとコイルコア11を挟むように配列されて樹脂絶縁層31に埋設されている。さらに、基板側コイル電極が形成された多層樹脂絶縁層120と反対側において、互いに対を成す第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの一端どうしが、それぞれ、樹脂絶縁層31内において複数の第1の接続部材17cにより接続されている。また、第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの各対それぞれが、当該対の一端どうしを接続する第1の接続部材17cと同一の金属材料により一体形成された金属ピン17によって、部品側コイル電極が形成されている。
さらに、各第1の柱状導体17aおよび各第2の柱状導体17bそれぞれの他端が、基板側コイル電極が形成された多層樹脂絶縁層120に対向する樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。そして、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aと互いに対を成す第2の柱状導体17bの一方側に隣接する第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された基板側コイル電極が有する複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)により接続されることによってコイル電極12が形成されている。したがって、同一の金属材料により一体形成されたホッチキス針状の金属ピン17がコイルコア11を跨ぐように配置するだけで部品側コイル電極を形成することができるので、製造工程を簡略化してコイル部品230のさらなる低コスト化を図ることができる。さらに、コイル部品230を製造する際に、第1、第2の柱状導体17a,17bと、第1の接続部材17cとの間の位置ずれ考慮する必要がないので、部品側コイル電極のさらなるピッチ化を図ることができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態にかかるコイルモジュールについて図12および図13を参照して説明する。図12は本発明の第5実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。図13はコイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。なお、図12および図13(a),(b),(d)では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1cに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(金属ピン18、基板側配線電極パターン216、ビア導体216a)を点で塗りつぶしている。
この実施形態のコイルモジュール1cが、上記した第4実施形態と異なるのは、図12に示すように、コイル電極12が、所定のコイル径でコイルコア11の周囲に螺旋状に巻回された第1の電極群12aと、第1の電極群12aよりも小さいコイル径でコイルコア11の周囲に螺旋状に巻回された第2の電極群12bとから成り、コイル径の小さな第2の電極群12bがコイル径の大きな第1の電極群12aの内側に配置されてコイル電極12が多重巻構造に形成されている点である。以下の説明においては、主として上記した第4実施形態と異なる点を説明し、その他の構成については上記した第4実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
図12に示すように、第1の電極群12aを形成する部品側コイル電極を成すホッチキス針状の複数の金属ピン18と、第2の電極群12bを形成する部品側コイル電極を成すホッチキス針状の複数の金属ピン17と、コイルコア11とが樹脂絶縁層31に埋設されることによりコイル部品230が形成されている。
第1の電極群12aを形成する複数の金属ピン18は、上記した第4実施形態において図10を参照して説明した金属ピン17よりもその外形が大きく形成されている。そして、各金属ピン18は、コイルコア11および金属ピン17を跨ぐように配置されてコイルコア11の周方向に配列されている。また、金属ピン17と同様に、コイルコア11の外周面に沿って配置される複数の金属ピン18の一方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列された複数の第1の柱状導体18aが形成される。さらに、コイルコア11の内周面に沿って配置される複数の金属ピン18の他方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体17aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列された複数の第2の柱状導体18bが形成される。
また、金属ピン18の両足の一端どうしを接続する橋絡部により、互いに対を成す第1の柱状導体18aおよび第2の柱状導体18bの一端どうしを樹脂絶縁層31内においてそれぞれ接続する複数の第1の接続部材18cが形成されている。換言すれば、この実施形態では、第1の接続部材18cと、当該第1の接続部材18cにより一端どうしが接続される第1の柱状導体18aおよび第2の柱状導体18bの対とは、同一の金属材料により金属ピン18として一体形成されている。
また、両柱状導体18a,18bそれぞれの他端を成す金属ピン18の両端は、多層樹脂絶縁層120に対向する樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。そして、第1の柱状導体18aの他端と、該第1の柱状導体18aにより形成される金属ピン18の一方側に隣接する金属ピン18を成す第2の柱状導体18bの他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン216、ビア導体216a)により接続されて、第1の電極群12aが形成されている。すなわち、上記した第4実施形態の金属ピン17と同様に、第1の柱状導体18aの他端と、該第1の柱状導体18aと互いに対を成す第2の柱状導体18bの一方側に隣接する第2の柱状導体18bの他端とが、それぞれ、第2の接続部材により接続されている。
第2の電極群12bを形成する複数の金属ピン17は、上記した第4実施形態において図11を参照して説明した変形例と同様に、コイルコア11を跨ぐように配置されてコイルコア11の周方向に配列されている。そして、コイルコア11の外周面に沿って配置される複数の金属ピン17の一方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列された複数の第1の柱状導体17aが形成される。また、コイルコア11の内周面に沿って配置される複数の金属ピン17の他方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体17aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列された複数の第2の柱状導体17bが形成される。
また、金属ピン17の両足の一端どうしを接続する橋絡部により、互いに対を成す第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの一端どうしを樹脂絶縁層31内においてそれぞれ接続する複数の第1の接続部材17cが形成されている。また、両柱状導体17a,17bそれぞれの他端を成す金属ピン17の両端は、多層樹脂絶縁層120に対向する樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。そして、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aにより形成される金属ピン17の一方側に隣接する金属ピン17を成す第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16)により接続されて、第2の電極群12bが形成されている。すなわち、上記した第2実施形態と同様に、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aと互いに対を成す第2の柱状導体17bの一方側に隣接する第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、第2の接続部材により接続されている。
また、図12に示すように、各金属ピン18それぞれの両端は、各金属ピン17それぞれの両端を接続する複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16)よりも多層樹脂絶縁層120の内層側に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン216)により接続されている。
さらに、この実施形態では、図13(a)に示すように、第1の電極群12aを形成する各金属ピン18(第1の接続部材18c)と、第2の電極群12bを形成する各金属ピン17(第1の接続部材17c)とが平面視で交互に配置されて配列されている。また、図12および図13(b),(d)に示すように、第1の電極群12aの各周回それぞれの配線長はほぼ同一に形成され、各第1の柱状導体18aそれぞれはコイルコア11の外周面に沿って千鳥状に配列され、各第2の柱状導体18bそれぞれはコイルコア11の内周面に沿って千鳥状に配列されている。また、図12および図13(c),(d)に示すように、第2の電極群12bの各周回それぞれの配線長はほぼ同一に形成され、各第1、第2の柱状導体17a,17bそれぞれは同心円状に配置されている。
なお、この実施形態では、複数の金属ピン18が第2の接続部材(基板側配線電極パターン216、ビア導体216a)により螺旋状に直列接続された第1の電極群12aと、複数の金属ピン17が第2の接続部材(基板側配線電極パターン16)により螺旋状に直列接続された第2の電極群12bとが直列に接続されてコイル10のコイル電極12が形成されている。しかしながら、第1の電極群12aを形成する金属ピン18と、第2の電極群12bを形成する金属ピン17とが、交互に螺旋状に直列接続されることによりコイル電極12が形成されていてもよい。この場合には、金属ピン18の一端と、該金属ピン18の一方側に隣接する金属ピン17の他端とが配線基板20に設けられた第2の接続部材により接続され、金属ピン17の一端と、該金属ピン17の一方側に隣接する金属ピン18の他端とが配線基板20に設けられた第2の接続部材により接続されるようにするとよい。
以上のように、この実施形態では、コイル電極12が多重巻構造に形成されることにより、コイル10の巻回数の増大を図ることができるので、さらなるコイル特性の向上を図ることができる。なお、この実施形態では、コイル電極12が2個の電極群(第1、第2の電極群12a,12bを有するように構成されているが、コイル電極12が3個以上のコイル電極群を有するようにしてもよい。
また、コイル径の大きな第1の電極群12aの各周回それぞれの配線長がほぼ同一に形成され、第1の電極群12aの各第1、第2の柱状導体18a,18bそれぞれが平面視において千鳥状に配列されている。したがって、平面視で交互に配置されて配列された各第1、第2の電極群12a,12bそれぞれの各第1の接続部材18c,17cが接触するのを防止することができるので、コイル電極12のさらなるピッチ化を図ることができる。また、コイル電極12の狭ピッチ化を図ることによりコイル10の巻回数のさらなる増大を図ることができるので、コイル特性のさらなる向上を図ることができる。
(変形例)
図14および図15を参照してコイルモジュールの変形例について説明する。図14および図15それぞれは図12のコイルモジュールの変形例を示す図である。なお、図14および図15では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1cに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(金属ピン18、ビア導体216a、連結ビア導体216b)が点で塗りつぶされている。以下の説明においては図12のコイルモジュール1cと異なる点を中心に説明を行い、その他の構成は図12のコイルモジュール1cと同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
図14に示す変形例が図12に示すコイルモジュール1cと異なるのは、金属ピン18の対応する端部どうしが、基板側コイル電極の第2の接続部材として配線基板20に設けられたビア導体216aおよび連結ビア導体216bにより接続されている点である。また、金属ピン17の対応する端部どうしも、基板側コイル電極の第2の接続部材として配線基板20に設けられた連結ビア導体16bにより接続されている。なお、図14に示すように、連結ビア導体16b,216bは、複数のビア導体がその一部が重なるように絶縁層の面方向に配列されることにより形成される。このようにすると、基板側配線電極パターン16,216と比較すると配線電極の低抵抗化を図ることができる。
図15に示す変形例が図12に示すコイルモジュール1cと異なるのは、金属ピン18の対応する端部どうしが、基板側コイル電極の第2の接続部材として配線基板20に設けられたビア導体216aおよび連結ビア導体216bにより接続されている点である。このようにすると、基板側配線電極パターン216と比較すると配線電極の低抵抗化を図ることができる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態にかかるコイルモジュールについて図16を参照して説明する。図16は本発明の第6実施形態にかかるコイルモジュールが備えるコイルのコイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。なお、図16(a),(b),(d)では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1cに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(金属ピン18により形成される部分)を点で塗りつぶしている。
この実施形態が上記した第5実施形態と異なるのは、図16(b),(d)に示すように、第2の電極群12bと同様に、第1の電極群12aの各第1、第2の柱状導体18a,18bそれぞれが同心円状に配置されている点である。その他の構成については上記した第5実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態にかかるコイルモジュールについて図17を参照して説明する。図17は本発明の第7実施形態にかかるコイルモジュールが備えるコイルのコイル電極の配線状態を示す図であって、(a)は金属ピンの配置状態を示す平面図、(b)は第1の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(c)は第2の電極群を形成する金属ピンの配置状態を示す平面図、(d)各柱状導体の配列状態を示す平面図である。なお、図17(a),(b),(d)では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1cに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(金属ピン18により形成される部分)を点で塗りつぶしている。
この実施形態が上記した第6実施形態と異なるのは、図17(a),(b),(d)に示すように、金属ピン17,18が平面視で重なるように配置されている点である。その他の構成については上記した第6実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
<第8実施形態>
本発明の第8実施形態にかかるコイルモジュールについて図18を参照して説明する。図18は本発明の第8実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。なお、図18では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1dに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(第1、第2の柱状導体13a,14a、基板側配線電極パターン216,316、ビア導体216a,316a)が点で塗りつぶされている。
この実施形態のコイルモジュール1dが、上記した第5実施形態のコイルモジュール1cと異なるのは、図18に示すように、コイル電極12が、上記した第3実施形態において図8を参照して説明したコイル部品130を用いて形成された第1の電極群12aおよび第2の電極群12bにより多重巻構造に形成されている点である。以下の説明においては、上記した第5実施形態と異なる点を中心に説明を行い、その他の構成については上記した第3および第5実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
図18に示すように、所定のコイル径の第1の電極群12aを形成する部品側コイル電極を成す第1、第2の柱状導体13a,14aと、第1の電極群12aよりもコイル径が小さい第2の電極群12bを形成する部品側コイル電極を成す第1、第2の柱状導体13b,14bとが樹脂絶縁層31に埋設されることによりコイル部品130が形成されている。
第1の電極群12aを形成する各第1の柱状導体13aは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列されている。また、第1の電極群12aを形成する各第2の柱状導体14aは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体13aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列されている。
また、互いに対を成す第1の柱状導体13aおよび第2の柱状導体14aの一端どうしが、それぞれ、樹脂絶縁層31の一主面31aに設けられた多層樹脂絶縁層220に形成された複数の第1の接続部材(基板側配線電極パターン316、ビア導体316a)により接続されている。そして、第1の柱状導体13aの他端と、該第1の柱状導体13aと互いに対を成す第2の柱状導体14aの一方側に隣接する第2の柱状導体14aの他端とが、それぞれ、樹脂絶縁層31の他主面31bに設けられた多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン216、ビア導体216a)により接続されて、第1の電極群12aが形成されている。
第2の電極群12bを形成する各第1の柱状導体13bは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列されている。また、第2の電極群12bを形成する各第2の柱状導体14bは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体13bとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列されている。なお、第2の電極群12bを形成する各第1、第2の柱状導体13b,14bは、第1の電極群12aを形成する各第1、第2の柱状導体13a,14aよりも内側に配置されている。
また、互いに対を成す第1の柱状導体13bおよび第2の柱状導体14bの一端どうしが、それぞれ、樹脂絶縁層31の一主面31aに設けられた多層樹脂絶縁層220に形成された複数の第1の接続部材(基板側配線電極パターン116、ビア導体116a)により接続されている。そして、第1の柱状導体13bの他端と、該第1の柱状導体13bと互いに対を成す第2の柱状導体14bの一方側に隣接する第2の柱状導体14bの他端とが、それぞれ、樹脂絶縁層31の他主面31bに設けられた多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)により接続されて、第2の電極群12bが形成されている。
なお、図18に示すように、第1の電極群12aを形成する各第1、第2の柱状導体13a,14aの対応する一端どうしは、第2の電極群12bを形成する各第1、第2の柱状導体13b,14bそれぞれの対応する一端どうしを接続する第1の接続部材(基板側配線電極パターン116)よりも多層樹脂絶縁層220の内層側に形成された第1の接続部材(基板側配線電極パターン316)により接続されている。また、第1の電極群12aを形成する各第1、第2の柱状導体13a,14aの対応する他端どうしは、第2の電極群12bを形成する各第1、第2の柱状導体13b,14bそれぞれの対応する他端どうしを接続する第2の接続部材(基板側配線電極パターン16)よりも多層樹脂絶縁層120の内層側に形成された第2の接続部材(基板側配線電極パターン216)により接続されている。
<第9実施形態>
本発明の第9実施形態にかかるコイルモジュールについて図19を参照して説明する。図19は本発明の第9実施形態にかかるコイルモジュールを示す部分断面図である。なお、図19では、理解を容易なものとするために、コイルモジュール1eに設けられた配線電極のうち、第1の電極群12aを成す配線電極(第1、第2の柱状導体13a,14a、基板側配線電極パターン216,316、ビア導体216a,316a)を点で塗りつぶしている。
この実施形態のコイルモジュール1eが、上記した第8実施形態のコイルモジュール1dと異なるのは、図19に示すように、コイル電極12は、第1、第2の電極群12a,12bにより多重巻構造に形成され、所定のコイル径の第1の電極群12aを形成する部品側コイル電極を成す第1、第2の柱状導体13a,14aと、第1の電極群12aよりもコイル径が小さい第2の電極群12bを形成する部品側コイル電極を成す金属ピン17とが樹脂絶縁層31に埋設されてコイル部品330が形成されている点である。以下の説明においては、上記した第8実施形態と異なる点を中心に説明を行い、その他の構成については上記した第8実施形態と同様であるため、同一符号を引用することによりその構成の説明は省略する。
第1の電極群12aを形成する各第1の柱状導体13aは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列されている。また、第1の電極群12aを形成する各第2の柱状導体14aは、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体13aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列されている。
また、互いに対を成す第1の柱状導体13aおよび第2の柱状導体14aの一端どうしが、それぞれ、樹脂絶縁層31の一主面31aに設けられた多層樹脂絶縁層220に形成された複数の第1の接続部材(基板側配線電極パターン316、ビア導体316a)により接続されている。そして、第1の柱状導体13aの他端と、該第1の柱状導体13aと互いに対を成す第2の柱状導体14aの一方側に隣接する第2の柱状導体14aの他端とが、それぞれ、樹脂絶縁層31の他主面31bに設けられた多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン216、ビア導体216a)により接続されて、第1の電極群12aが形成されている。
第2の電極群12bを形成する複数の金属ピン17は、上記した第4実施形態において図10を参照して説明したコイルモジュール1bと同様に、コイルコア11を跨ぐように配置されてコアの周方向に配列されている。そして、コイルコア11の外周面に沿って配置される複数の金属ピン17の一方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の一側である外側に外周面に沿って配列された複数の第1の柱状導体17aが形成される。また、コイルコア11の内周面に沿って配置される複数の金属ピン17の他方の足により、コイル電極12の巻回軸の方向にほぼ直交するように配置されてコイルコア11の他側である内側に複数の第1の柱状導体17aとコイルコア11を挟むように内周面に沿って配列された複数の第2の柱状導体17bが形成される。
また、金属ピン17の両足の一端どうしを接続する橋絡部により、互いに対を成す第1の柱状導体17aおよび第2の柱状導体17bの一端どうしを樹脂絶縁層31内においてそれぞれ接続する複数の第1の接続部材17cが形成されている。また、両柱状導体17a,17bそれぞれの他端を成す金属ピン17の両端は、多層樹脂絶縁層120に対向する樹脂絶縁層31の他主面31bに露出している。そして、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aにより形成される金属ピン17の一方側に隣接する金属ピン17を成す第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、多層樹脂絶縁層120に形成された複数の第2の接続部材(基板側配線電極パターン16、ビア導体16a)により接続されて、第2の電極群12bが形成されている。すなわち、上記した第5実施形態の金属ピン17と同様に、第1の柱状導体17aの他端と、該第1の柱状導体17aと互いに対を成す第2の柱状導体17bの一方側に隣接する第2の柱状導体17bの他端とが、それぞれ、第2の接続部材により接続されている。
以上のように、この実施形態では、両柱状導体13a,14aおよび金属ピン17が埋設されたコイル部品330を形成することで、第1の電極群12aを形成する基板側コイル電極を配線基板20に形成するときの設計の自由度が高く、さらに、金属ピン17を用いて第2の電極群12bを容易に形成することができるので、多重巻構造のコイル電極12を容易に形成することができる。
また、図19に示すように、第1の電極群12aを形成する各第1、第2の柱状導体13a,14aの対応する他端どうしは、第2の電極群12bを形成する各第1、第2の柱状導体17a,17bそれぞれの対応する他端どうしを接続する第2の接続部材(基板側配線電極パターン16)よりも多層樹脂絶縁層120の内層側に形成された第2の接続部材(基板側配線電極パターン216)により接続されている。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、上記した構成をどのように組み合わせてもよい。例えば、上記した実施形態では、トロイダル型のコイルコア11を例に挙げて説明を行ったが、コイルコアの形状としてはトロイダル型に限定されるものではなく、図20(a)に示す直線状のコイルコア11aや、図20(b)に示す略C字状のコイルコア11bなど、種々の形状のコイルコアを採用することができる。また、コイルモジュールが備えるコイルにより、コモンモードノイズフィルタやチョークコイルなどの種々の機能を有するコイルモジュールを構成することができる。
また、各第1〜第3柱状導体が、例えば、樹脂絶縁層31や配線基板20に透設された貫通孔内にめっきが施されたり導電性ペーストが充填されることにより形成されたビア導体により形成されていてもよい。
また、本発明の絶縁層、第1、第2の絶縁層が、セラミック材料やガラス材料により形成されていてもよい。
コイルコアと、その周囲に螺旋状に巻回されたコイル電極とを有するコイルを備えるコイルモジュールに本発明を広く適用することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e コイルモジュール
2 回路部品(他の部品)
10 コイル
11,11a,11b コイルコア
12 コイル電極
12a 第1の電極群
12b 第2の電極群
13,13a,13b 第1の柱状導体(部品側コイル電極)
14,14a,14b 第2の柱状導体(部品側コイル電極)
15 部品側配線電極パターン(部品側コイル電極、第1の接続部材)
16,216 基板側配線電極パターン(基板側コイル電極、第2の接続部材)
16a,216a ビア導体(基板側コイル電極、第2の接続部材)
16b、216b 連結ビア導体(基板側コイル電極、第2の接続部材)
116,316 基板側配線電極パターン(基板側コイル電極、第1の接続部材)
116a316a ビア導体(基板側コイル電極、第1の接続部材)
17,18 金属ピン(部品側コイル電極、第1の柱状導体、第2の柱状導体、第1の接続部材)
17a,18a 第1の柱状導体(部品側コイル電極)
17b,18b 第2の柱状導体(部品側コイル電極)
17c,18c 第1の接続部材(部品側コイル電極)
20 配線基板
21,22 ランド電極(他の配線電極)
23 内部配線電極(他の配線電極)
24 実装用電極(他の配線電極)
120 多層樹脂絶縁層(第1の多層絶縁層)
120a 一方主面
220 多層樹脂絶縁層(第2の多層絶縁層)
30,130,230,330 コイル部品
31 樹脂絶縁層(絶縁層)
31a 一主面
31b 他主面
32 第3の柱状導体

Claims (8)

  1. コイルコアと、その周囲に螺旋状に巻回されたコイル電極とを有するコイルを備えるコイルモジュールにおいて、
    前記コイルコアが埋設された絶縁層と、前記絶縁層に設けられて前記コイル電極の一部を成し螺旋状を有さない部品側コイル電極とを有するコイル部品と、
    前記コイル部品が配置され、前記コイル電極の残りの一部を成し螺旋状を有さない基板側コイル電極と、他の配線電極とが設けられた配線基板とを備え、
    前記配線基板は、
    第1の多層絶縁層と、前記第1の多層絶縁層と反対側の前記絶縁層の一主面に積層され、前記第1の多層絶縁層に加えて前記基板側コイル電極が形成された第2の多層絶縁層とを有し、
    前記コイル部品は、前記第1の多層絶縁層の一方主面に実装され、
    前記部品側コイル電極は、
    前記絶縁層に埋設され、前記コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されて前記コイルコアの一側に配列され、前記絶縁層の一主面に一端が露出し、前記絶縁層の他主面に他端が露出する複数の第1の柱状導体と、
    前記絶縁層に埋設され、前記コイル電極の巻回軸の方向に交差するように配置されて前記コイルコアの他側に前記複数の第1の柱状導体とともに前記コイルコアを挟むように配列され、前記絶縁層の一主面に一端が露出し、前記絶縁層の他主面に他端が露出する複数の第2の柱状導体とを有し、
    前記基板側コイル電極は、
    前記第2の多層絶縁層に形成され、互いに対を成す前記第1の柱状導体および前記第2の柱状導体の一端どうしをそれぞれ接続する複数の第1の接続部材と、
    前記第1の多層絶縁層に形成され、前記第1の柱状導体の他端と、該第1の柱状導体と互いに対を成す前記第2の柱状導体の一方側に隣接する前記第2の柱状導体の他端とをそれぞれ接続する複数の第2の接続部材とを有し、
    前記部品側コイル電極が前記基板側コイル電極に接続されて前記コイル電極が螺旋状に形成されている
    ことを特徴とするコイルモジュール。
  2. 前記コイル電極は、それぞれ異なるコイル径で前記コイルコアの周囲に螺旋状に巻回された複数の電極群を有し、コイル径の小さな前記電極群がコイル径の大きな前記電極群の内側に配置されて多重巻構造に形成されていることを特徴とする請求項に記載のコイルモジュール。
  3. 前記コイル電極は、所定のコイル径の第1の前記電極群と、前記第1の電極群よりもコイル径が小さい第2の前記電極群とから成り、
    前記第1の電極群の前記各第1の接続部材と、前記第2の電極群の前記各第1の接続部材とが平面視で交互に配置されて配列され、
    前記第1の電極群の各周回それぞれの配線長がほぼ同一に形成され、前記第1の電極群の前記各第1、第2の柱状導体それぞれが千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項に記載のコイルモジュール。
  4. 前記コイルはトロイダル型の前記コイルコアを有し、
    前記各第1の柱状導体は前記コアの一側である外側に前記コイルコアの外周面に沿って配列され、前記各第2の柱状導体は前記コアの他側である内側に前記コイルコアの内周面に沿って配列されていることを特徴とする請求項2または3に記載のコイルモジュール。
  5. 前記第1の柱状導体および前記第2の柱状導体それぞれが金属ピンにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコイルモジュール。
  6. 前記基板側コイル電極が、複数のビア導体がその一部が重なるように前記配線基板の面方向に配列されて形成された連結ビア導体により形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のコイルモジュール。
  7. 前記配線基板に実装された他の部品をさらに備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のコイルモジュール。
  8. 前記絶縁層に埋設され、一端が外部接続端子として前記絶縁層から露出し、他端が前記配線基板に接続された複数の第3の柱状導体をさらに備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のコイルモジュール。
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