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JP6344905B2 - 釣り竿 - Google Patents

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JP6344905B2
JP6344905B2 JP2013245946A JP2013245946A JP6344905B2 JP 6344905 B2 JP6344905 B2 JP 6344905B2 JP 2013245946 A JP2013245946 A JP 2013245946A JP 2013245946 A JP2013245946 A JP 2013245946A JP 6344905 B2 JP6344905 B2 JP 6344905B2
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孝行 月原
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Description

本発明は、釣り竿形成用の第1部材を釣り竿形成用の第2部材に接着剤を介して取付固定してある釣り竿に関する。
従来、釣り竿形成用の第1部材としての釣り糸ガイドを、釣り竿形成用の第2部材しての竿体自体に、釣り糸ガイドの取付け足の裏面に接着剤を塗布して接着固定していた(特許文献1参照)。
特開2001−238577号公報(段落番号〔0024〕)
接着固定に使用されていた接着剤は、2液(主剤、硬化剤)混合タイプで反応硬化型のエポキシ樹脂またはウレタン樹脂が用いられていた。
そのために、接着剤は混合後直ぐに硬化を開始し、釣り糸ガイドを竿体に強固に固定する。固定された後に、損傷等の不具合があって釣り糸ガイドを取り外す必要がある場合がある。そのような場合であっても、加熱するだけでは接着剤を軟化させることはできず、この接着部位の接着剤層を、人力等を加えて剥がす必要がある。
しかし、剥がすのにナイフ等の適当な利器を使用して行っても、接着剤層が思いの他固く強固であるので、非常に難儀するものであり、削り取った表面が削りカス等が残った状態で、その部分をならし処理するのに大変な手間を要し、また、釣り人等が行っても新規部品を装着できるだけの平滑さを得ることができず、実質的に釣り人自身が釣り糸ガイドを取り替えることは困難であった。
このようなことは、第1部材が竿先側に位置する小径穂先側竿体であり、第2部材が竿元側に位置する大径穂持竿体であり、小径穂先側竿体の竿元端部を大径穂持竿体の竿先側端部に接着剤を介して取付固定してある場合であっても同様であった。
したがって、小径穂先側竿体が損傷した場合に、小径穂先側竿体を取り替えようとしても、釣り人自身が行うことには限界があり、小径穂先側竿体を大径穂持竿体から取り外すことはできず、結局、釣り竿のメーカーに其の修理を依頼するか、又は、大径穂持竿体は損傷がないにも拘わらず、大径穂持竿体と小径穂先側竿体とが一体となった新たな竿体に取り替える以外になかった。
また、製造現場においても、接着剤が硬化するまでの時間内に接着工程を終了する必要があり、かつ、接着剤が漏れ出た場合に、適当な溶剤を使って拭き取ることが必要で、手間のかかるものであり、製造工程に思いの他時間的制約と作業性の低下を来すものであった。
本発明の目的は、上記した従来構成に更に改善を図ることによって、釣り竿形成用の第1部材または釣り竿形成用の第2部材の一方が取り替える必要のある程の損傷を受けた場合にも、簡単な操作で取り替えることができる釣り竿を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、中実棒状の小径穂先側竿体の竿元端部の外周面に竿元端側程小径化する傾斜外周面とそのさらに竿元側に円柱状の円柱状部とを形成するとともに、中空筒状の大径穂持竿体の竿先側端部の内周面に竿元端側程小径化する傾斜内周面と前記傾斜内周面から更に奥側に向かって小径孔状の円筒状部を形成し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間、及び、前記円柱状部と前記円筒状部との間に塗布した熱可塑性の接着剤層を介して、前記小径穂先側竿体を前記大径穂持竿体に取付固定し、前記接着剤層を加熱柔軟化することによって、前記小径穂先側竿体を前記大径穂持竿体に対して取り外し可能に構成し、更に、前記小径穂先側竿体の外周面から前記大径穂持竿体の外周面に掛けて締め付け固定用糸を巻回しある点にありその作用効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、2液混合タイプの接着剤ではなく、熱可塑性の接着剤を用いて、釣り竿形成用の第1部材と釣り竿形成用の第2部材とを接着固定している。
したがって、接着剤を少なくとも第1部材か第2部材の一方に軟化した状態で塗布し、両部材を組み付けると、接着剤層は、第1部材を第2部材に取付けてから徐々に固まり始め常温状態で固まり、第1部材を第2部材に取り付けることができる。
その後、取り外す必要がある場合には、接着部位を加熱すればよい。
このことによって、接着剤は軟化し、第1部材を第2部材より引き離せば、取り外すことができる。取り外せば、修理を要する一方の部材を新しいものに取り替えて、また、他方の部材に接着固定すればよい。
製造現場での状態を考えてみると、従来の2液混合タイプの接着剤であれば、一旦硬化してしまうと修正が効かないので、間違った部材同士を接着しないように、かつ、2液が着部位以外の部位に漏れ出さないように気を配る必要がある。
これに対して本接着剤においては、加熱によって、例え、間違って部材同士を接着したと後から気づいても、加熱することによって接着剤を軟化させて部材同士を離間させることができ、かつ、漏れ出た部分があっても溶剤等を使用することなく、直ぐに拭き取ることができる。
したがって、取り扱いを容易にできることになる。
〔効果〕
このように一旦接着固定したものであっても、加熱という簡単な操作で交換部品との交換を容易に行うことができ、メーカー等の専門業者だけでなく、釣り人等のユーザー側でも部品の修理交換が可能な釣り竿とすることができた。
また、このことは、製造現場での作業性を向上させる釣り竿を提供できるようになった。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成の内、前記小径穂先側竿体の竿元端部を前記大径穂持竿体の竿先側端部に前記接着剤層を介して取付固定してある穂先竿を備えた点について、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
接着剤層は、小径穂先側竿体を大径穂持竿体に取付けてから常温状態で固まり、小径穂先側竿体を大径穂持竿体に取り付けることができる。その後、取り外す必要がある場合には、接着部位を加熱すればよい。
このことによって、接着剤は軟化し、小径穂先側竿体を大径穂持竿体より引き離せば、取り外すことができる。取り外せば、修理を要する一方の部材を新しいものに取り替えて、また、他方の部材に接着固定すればよい。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成の内、竿先側に位置する中実棒状の小径穂先側竿体と、竿元側に位置する中空筒状の大径穂持竿体とで穂先竿を構成し、前記小径穂先側竿体の竿元端部の外周面に竿元端側程小径化する傾斜外周面とそのさらに竿元側に円柱状の円柱状部とを形成するとともに、前記大径穂持竿体の竿先側端部の内周面に竿元端側程小径化する傾斜内周面と前記傾斜内周面から更に奥側に向かって小径孔状の円筒状部とを形成し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間、及び、前記円柱状部と前記円筒状部との間に塗布した熱可塑性の接着剤層を介して、前記小径穂先側竿体を前記大径穂持竿体に取付固定してある穂先竿を備えた点について、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
前記小径穂先側竿体の竿元端部の外周面に竿元端側程小径化する傾斜外周面を形成するとともに、前記大径穂持竿体の竿先側端部の内周面に竿元端側程小径化する傾斜内周面を形成し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間に接着剤層を塗布してある。
したがって、従来の2液混合タイプであれば、その接着剤層が位置する前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間には利器を入れることができず、人力等を付与して接着剤層を剥離することはできない。
しかし、本願発明の接着剤であれば、加熱軟化することができるので、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間に接着剤層を塗布してあっても、接着剤層を軟化させて、破損しやすい小径穂先側竿体を取り替えることができる。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、元竿にリールシートを取付け、前記元竿と前記リールシートとの間に塗布した熱可塑性の接着剤層を介して、前記リールシートを前記元竿に取付固定し、前記接着剤層を加熱柔軟化することによって、前記リールシートを前記元竿に対して取り外し可能に構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
リールシートの裏面及び竿体の外周面との間に接着剤層を形成して、常温でリールシートを竿体に接着固定することができる。接着固定した後に取り外す必要があれば接着部位を加熱することよって、簡単に取り外すことができる。
このように、リールシートの裏面等の手動利器の差込み難い部位であっても、容易に接着剤を軟化させて、リールシートを竿体から取り外して、取り替えることができる。
〔構成〕
〔作用効果〕
〔構成〕
請求項に係る発明の特徴構成は、請求項1又は2記載の釣り竿に係る発明において、前記接着剤が86℃を軟化点とする熱可塑性のホットボンドである点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
接着剤が86℃で軟化するので、バーナやライター等の適当な加熱装置によって、加熱するだけで接着剤は軟化し、接着力を弱める。
これによって、接着後の部材同士の離間作業を容易に行い得る。
図1は、船竿を示す分解側面図である。 図2、(a)は穂先竿を構成する中実棒状の小径穂先側竿体と中空状の大径穂持竿体とを連結した状態を示す側面図、(b)は中実棒状の小径穂先側竿体の後端部と中空状の大径穂持竿体の先端部との連結前の状態を示す縦断側面図、(c)は連結後の状態を示す縦断側面図である。 図3は、中空状の大径穂持竿体の製作方法を示し、プリプレグをマンドレルに巻き付ける前の状態を示す斜視図である。 図4は、(a)は図3の製作方法によって形成された筒状の大径穂持竿体を示す縦断側面図、(b)は(a)の状態から竿先開口に竿元側程小径化する受止傾斜面を形成した状態を示す縦断側面図である。 図5は、大径穂持竿体と小径穂先側竿体とを取付け用の糸を巻き付け、取付用の糸を巻き付けた状態から更に塗料を塗布した状態を示す縦断側面図である。 図6は第2実施形態を示し、(a)はリールシートを示す側面図、(b)は(a)の縦断側面図である。
〔第1実施形態〕
並継式の船竿Aについて説明する。図1及び図2に示すように、船竿Aは、竿先側の穂先竿Bと竿元側の元竿Cとを並継ぎ式に連結して構成してある。穂先竿Bには、竿先端のトップガイド及び中間ガイド等の釣り糸ガイド3が設けてあるとともに、図1に示すように、穂先竿Aは、長さL1の第1部材としての中実棒状の小径穂先側竿体1とその小径穂先側竿体1に連結固定される長さL2の第2部材としての中空状の大径穂持竿体2とからなる。元竿Cと大径穂持竿体2との連結は並継方式が採用されており、元竿Cの竿先端部Caを大径穂持竿体2の竿尻端部2D内に差込嵌合して連結するべく構成してある。
ここでは、小径穂先側竿体1と大径穂持竿体2とに外付けの釣り糸ガイド3を備えたもので説明する。
図1に示すように、大径穂持竿体2の竿尻端部と並継式に連結された元竿Cには、ブランク9に可動フード10を備えたリールシート11、リアグリップ12を装着してある。
中実棒状の小径穂先側竿体1について説明する。図2(b)に示すように、小径穂先側竿体1は、竿の軸線X方向に沿って徐々に大径化する円錐棒状1Cのものに形成されると
ともに、竿元端近くに形成される最大大径部aから竿元端側に竿元側程小径化する傾斜外面としての当接傾斜面1Aとそのさらに竿元側に円柱状の円柱状部1Bとを形成して、大径穂持竿体2に連結可能に構成してある。
当接傾斜面1Aを形成してある部分の軸芯長L3は、最大大径部aの直径の3倍位あり、かつ、円柱状部1Bの軸芯長L4は、L3の2倍から3倍の長さに設定されている。
一方、中空状の大径穂持竿体2について説明する。図2(b)に示すように、大径穂持竿体2の竿先端開口部に奥側程小径化する受止傾斜面2Bを形成するとともに、その受止傾斜面2Bから更に奥側に向かって小径孔状の円筒状部2Aを形成してある。小径孔状の円筒状部2Aは略一定径の円筒状に形成されている。
小径穂先側竿体1の製作方法は次ぎの通りである。図示はしていないが、軸線に沿って束ねたガラス強化繊維の束(500本〜1000本)を熱硬化性樹脂液内に潜らせてその樹脂を含浸させた後ダイスより引き抜き所定長さに裁断して中実棒状の部材を形成する。
ここで、強化繊維としては炭素繊維等も使用できるが、炭素繊維等に比して引張弾性率が低く柔軟性の高いガラス繊維を採用する。使用するガラス繊維の引張弾性率としては、5Ton/mm2〜15Ton/mm2が使用できる。
このように穂先竿の先端に使用する部材を中実棒状としているのは、魚が掛かった場合に、竿が鋭敏に反応すべく構成する必要があるとともに、竿の先端に設けるものであるために、中実棒状の方が中空状のものに比べて軽量でありながら細径化できるからである。
ただし、剛性が高すぎると急激な魚の引き等に対応できずに折れや割れが発生する虞があるので、靭性を保持する為にガラス繊維を採用する方がよい。
以上のように形成した中実棒状の部材の外周面に対して竿元側程徐々に大径化する円錐状に研削加工を施すとともに、竿元端部に削り加工を施して、竿元側程小径化する当接傾斜面1Aとそのさらに竿元側に一定の径を有する円柱状部1Bとを形成する。
中空状の大径穂持竿体2の製作方法について説明するが、まず、マンドレル4の形状について説明する。図3に示すように、棒状の素材より研削加工を施して、先端側から元側に掛けてその外周面を、一定の割合で大径化する棒状体4Bに形成する。
このようなマンドレル4に対して巻き付けられる側のプリプレグパターンについて説明する。
図3に示すように、竿軸線Xに対して角度θで傾斜する姿勢に引き揃えた炭素繊維(ガラス繊維)cに熱硬化性樹脂(熱可塑性樹脂)を含浸させて構成したプリプレグ5Aと前記プリプレグ5Aの強化繊維(ガラス繊維)cと竿軸線Xを挟んで対称に引き揃え配置された強化繊維(ガラス繊維)cに熱硬化性樹脂(熱可塑性樹脂)を含浸させて構成したプリプレグ5Bとを竿の軸線方向に沿った全長に相当する長さのメインパターン5を用意する。
中空状の大径穂持竿体2に使用される強化繊維として35Ton/mm2〜45Ton/mm2の引張弾性率を持つ繊維が選ばれる。この引張弾性率は高弾性系に属するものであり、強化繊維としてはPAN系炭素繊維やアラミド繊維、ボロン繊維等が使用できる。
以上のように形成したメインパターン5から中空状の大径穂持竿体2を形成する。図3に示すように、二枚のプリプレグ5A、5Bを炭素繊維同士が交差する状態に重ねてマンドレル4に巻回する。
メインパターン5を巻回した後は、図示していないが、セロファンテープ等で緊縛するとともに、焼成炉で焼成した後に、そのテープを剥離し、所定長さに裁断する。裁断した後には、センタレス研磨機等で所定の外面形状に加工する。つまり、竿元側に掛けて徐々に大径化する筒状体に形成され、所定の塗料や釣り糸ガイド3等を取り付けて大径穂持竿体2を形成する。
図4(a)に示すように、上記したような製作方法で大径穂持竿体2の内周面には、円筒状部2Aが形成されており、小径穂先側竿体1の円柱状部1Bを内嵌合すべく構成してある。
なお、センタレス研磨機等で所定の外面形状に加工する段階で、小径穂先側竿体1との連結部を形成する為に、図4(a)(b)に示すように、ドリルD等の適当な工具によって円筒状部2Aの入口に竿元側程小径化する傾斜内周面としての受止傾斜面2Bを形成してある。
以上のように、小径穂先側竿体1と大径穂持竿体2との連結部位を形成し、図2(c)に示すように、小径穂先側竿体1の当接傾斜面1Aと円柱状部1Bとを、大径穂持竿体2の受止傾斜面2Bと円筒状部2A内に装着する。装着面には接着剤が塗布されて接着剤層6が形成されており、小径穂先側竿体1と大径穂持竿体2とは接着固定される。接着剤は、図2(b)に示すように、小径穂先側竿体1における当接傾斜面1Aから円柱状部1Bに亘って塗布されている。
接着剤層6の接着剤は次のようなものである。
ホットメルト接着剤は、熱可塑性の樹脂又はゴムを主成分とする不燃性の接着剤であり、加熱による溶融で流動化する一方で、温度が低下すると硬化して接着対象物を接着させる。このような接着剤としては、例えば、HM−650−2(セメダイン株式会社製、商品名)、Scotch−Weld3748(住友スリーエム株式会社製、商品名、Scotch−Weldは登録商標)、PES−111EE(東亞合成株式会社製、商品名)がある。
代表してScotch−Weld3748について諸元を記載する。
(1) 主成分 ポリプロピレン(PP)
(2) 色 乳白色
(3) 接着可能時間 45秒
(4) 負荷耐熱温度 78℃
(5) 耐熱軟化点 145℃
(6) 引張り剪断接着強さ 2.4MPa
(7) 180℃剥離接着強さ 7.8kN/m
以上:出典 3Mカタログ
小径穂先側竿体1の当接傾斜面1Aと円柱状部1Bとを、大径穂持竿体2の受止傾斜面2Bと円筒状部2A内に装着する際の、当接傾斜面1Aと受止傾斜面2Bとの間隔、及び、円柱状部1Bと円筒状部2Aとの間隔は、後記する第2実施形態のリールシート20における隙間tに対応した隙間以下に抑制するのが、接着剤の接着力を発揮させる上で望ましい。
次に、接着剤で固めた連結部位に締め付け固定する糸7を巻回する。図5に示すように、小径穂先側竿体1の外周面から大径穂持竿体2の外周面にかけて締め付け用の糸7を巻回する。ここで使用される糸7は無撚り綿糸を使用する。
糸7で巻き締めた後には、糸7の上からクリアー塗装剤8を吹き付け塗布する。糸7の施行範囲は、大径穂持竿体2と小径穂先側竿体1の接続点となっている最大大径部aを中心として竿軸線方向に沿って同じ長さb、bの寸法に振り分けられている。
以上のような構成により、穂先竿Bは一本のロッドとして形成される。
以上のような構成になる穂先竿Bにおいて、小径穂先側竿体1に損傷が生じた場合には、次のような方法で、新規の小径穂先側竿体1と取り替えることができる。
(1)クリアー塗装剤8を吹き付けた部分を小型の利器を使って剥ぎ取る。このクリアー塗装剤は接着剤程の接着力、粘着力はないので、剥ぎ取ることが比較的容易である。
(2)次に、締め付け用の糸7を施した部分の上から加熱する。加熱温度は、80℃〜90℃が適当である。100℃以上に加熱すると、プリプレグ材料の硬化剤が劣化する恐れがあるからである。
(3)上記加熱によって接着剤が軟化するので、締め付け用の糸7を取り除くと、小径穂先側竿体1を引き抜き、大径穂持竿体2から離間させることができる。
(4)次に、新規の小径穂先側竿体1を大径穂持竿体2に装着する。
(5)その後、接着剤を塗布し、締め付け用の糸7を施し、その上からクリアー塗装剤を施して完了する。
〔第1実施形態の別の実施形態〕
(1)小径穂先側竿体1としては、ガラス繊維に代えて炭素繊維を使用してもよい。
(2)小径穂先側竿体1としては、中実棒状のものではなく、中空体を使用してもよい。
〔第2実施形態〕
海釣り、磯釣り等に使用される船竿Aに使用されるリールシート20ではあるが、第1実施形態の図1等で示すものとは異なるリールシート20を使用して説明する。
リールシート20の構成について説明する。
図6(a)及び(b)に示すように、リールシート20は、ポリエチレン・テレフタレート(PET)やABS樹脂等のエンジニアリング樹脂をインジェクションによって成形
されている。リールのリール脚を取り付ける表側には、固定フード22がリールシート本21と一体形成されており、固定フード22の竿尻側には金属製の可動フード(図示せず)が竿芯方向にスライド移動自在に装着されている。
図中Lは製品名等を記載する銘板であり、24は可動フードの爪を係合させて可動フード位置を位置決めする受止爪である。
図6(a)(b)に示すように、リールシート20の前リール脚載置面20Cと後リール脚載置面20Dとを形成している面に対して竿軸線Xを挟んで180度反対側の面には裏面膨出部20Hが形成されている。裏面膨出部20Hは、側面視において山形状を呈しかつ裏面視において略菱形状を呈する細溝20rによって区画されている。
この裏面膨出部20Hにおいては表面に、弾性の高いゴム系の塗料が施されて、リール脚(図示せず)とリールシート20とを共握りした場合に、手の掌がこの裏面膨出部20Hにあてがわれることとなり、裏面膨出部20Hが握り易く手に圧迫感を受け難い握り心地を与えるものである。
図6(b)に示すように、リールシート20は筒状体であり、リールシート本体21の軸線X位置に、全長に亘る貫通孔21Aを形成してある。この貫通孔21A部分を元竿Cに外嵌し、接着固定する。つまり、元竿Cの外周面所定位置に第1実施形態で記載した接着剤を塗布し、その塗布した接着剤部分にリールシート20を外嵌する。
ある一定時間経過すると、接着剤が固まってリールシート20が固着される。
図6(b)に示すように、リールシート本体21の貫通孔21Aの内周面と元竿Cの外周面との間隔Tは、元竿Cの外径が20mm〜30mmの間の外径を呈する場合に、0.5mm以下が望ましい。したがって、貫通孔21Aの内周面と元竿2の外周面との間に接着剤層6が形成される。
以上のような構成になるリールシート20において損傷が生じた場合には、次のような方法で、新規のリールシート20と取り替えることができる。
(1)大径穂持竿体2を元竿Cから取り外す。
(2)リールシート20の外側から加熱する。加熱温度は、80℃〜90℃が適当である。100℃以上に加熱すると、プリプレグ材料の硬化剤が劣化する恐れがあるからである。
(3)上記加熱によって接着剤が軟化するので、リールシート20を穂先側に引き抜けばよい。
〔別実施形態〕
(1)小径穂先側竿体1、リールシート20だけでなく、釣り糸用ガイド3や他の釣り用部品に適用できる。例えば、元竿Cに前記接着剤を利用して装着される筒状のコルク製又はEVA製の握り部等が該当する。
(2)また、各種長さや異なるリールシートを取り付けたバットを、前記接着剤を介してブランクスに取り付けた釣り竿において、長さ等の異なるバットに付け替える形態のものにも、本願発明は適用可能である。
本発明は、磯竿や船竿等だけでなく、釣り糸ガイドやリールシートを備える一般的な釣り竿のメインテナンスに適用することができる。
1 第1部材(小径穂先側竿体)
1A 傾斜外周面
1B 円柱状部
2 第2部材(大径穂持竿体)
2A 内嵌合膨出部
2B 傾斜内周面
3 釣り糸ガイド
4 マンドレル
5 メインパターン
6 接着剤層
B 穂先竿
C 元竿
c 強化繊維

Claims (3)

  1. 中実棒状の小径穂先側竿体の竿元端部の外周面に竿元端側程小径化する傾斜外周面とそのさらに竿元側に円柱状の円柱状部とを形成するとともに、中空筒状の大径穂持竿体の竿先側端部の内周面に竿元端側程小径化する傾斜内周面と前記傾斜内周面から更に奥側に向かって小径孔状の円筒状部を形成し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間、及び、前記円柱状部と前記円筒状部との間に塗布した熱可塑性の接着剤層を介して、前記小径穂先側竿体を前記大径穂持竿体に取付固定し、前記接着剤層を加熱柔軟化することによって、前記小径穂先側竿体を前記大径穂持竿体に対して取り外し可能に構成し、更に、前記小径穂先側竿体の外周面から前記大径穂持竿体の外周面に掛けて締め付け固定用糸を巻回してある穂先竿を備えた釣り竿。
  2. 元竿にリールシートを取付け、前記元竿と前記リールシートとの間に塗布した熱可塑性の接着剤層を介して、前記リールシートを前記元竿に取付固定し、前記接着剤層を加熱柔軟化することによって、前記リールシートを前記元竿に対して取り外し可能に構成してある請求項1記載の釣り竿。
  3. 前記接着剤層の接着剤が86℃を軟化点とする熱可塑性のホットボンドである請求項1又は2記載の釣り竿。
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