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JP6341455B2 - 鉄基焼結摺動部材の製造方法 - Google Patents

鉄基焼結摺動部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、内燃機関のバルブガイドやバルブシート、ロータリーコンプレッサのベーンやローラー、ターボチャージャーの摺動部品、および車両、工作機械、産業機械等の駆動部位や摺動部位のように摺動面に高い面圧が作用するような摺動部品に好適な摺動部材に関し、特に、主成分がFeからなる原料粉末を圧粉成形して得られた圧粉体を焼結する粉末冶金法による鉄基焼結摺動部材の製造方法に関する。
粉末冶金法による焼結部材は、ニアネットシェイプに造形することができ、かつ、大量生産に向くことから各種機械部品に適用されている。また、通常の溶製材料では得られない特殊な金属組織を容易に得ることができるため、上記のような各種摺動部品にも適用されている。すなわち、粉末冶金法による焼結部材においては、原料粉末に黒鉛や硫化マンガン等の固体潤滑剤の粉末を添加し、固体潤滑剤が残留する条件で焼結することにより、固体潤滑剤を金属組織中に分散させることができるため、各種摺動部品に適用されている
(特許文献1〜3等)。
特開平04−157140号公報 特開2006−052468号公報 特開2009−155696号公報
従来より、焼結摺動部材では、黒鉛や硫化マンガン等の固体潤滑剤を粉末の形態で付与し、焼結時に固溶させずに残留させている。このため、固体潤滑剤は気孔中および粉末粒界に偏在している。このような固体潤滑剤は、気孔中および粉末粒界において基地と結合していないため、固着性が低くなり、摺動時に基地から脱落し易い。
また、固体潤滑剤として黒鉛を用いる場合は、黒鉛を焼結時に基地中に固溶させず、焼結後に遊離した黒鉛として残留させる必要があり、そのためには、焼結温度を一般の鉄基焼結合金の場合よりも低くしなければならない。このため、原料粉末どうしの拡散による粒子間結合が弱くなって、基地強度が低くなり易い。
一方、硫化マンガン等の固体潤滑剤は、焼結時に基地中に容易に固溶しないため、一般の鉄基焼結合金の場合と同等の焼結温度で焼結することが可能である。しかしながら、粉末の形態で添加された固体潤滑剤は原料粉末間に存在する。このため、原料粉末どうしの拡散を阻害し、固体潤滑剤を添加しない場合に比して、基地強度が低くなる。そして、基地強度の低下により、鉄基焼結部材の強度が低下するとともに、摺動時の基地の耐久性が低下して摩耗が進行し易くなる。
このような状況の下、本発明は、固体潤滑剤が気孔中および粉末粒界のみではなく、粉末粒内にも均一に分散されるとともに、基地に強固に固着され、摺動特性に優れるとともに、機械的強度に優れた鉄基焼結摺動部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の鉄基焼結摺動部材の製造方法は、鉄粉末と硫化鉄粉末とからなる原料粉末を用い、前記硫化鉄粉末は、前記原料粉末のS量が3.24〜8.10質量%となるよう添加して混合され、原料粉末を押型内で圧粉成形し、得られた成形体を非酸化性雰囲気中、1000〜1300℃で焼結することを特徴とする。
上記の鉄基焼結摺動部材の製造方法においては、前記原料粉末に、さらに銅粉末もしくは銅合金粉末を添加するとともに、原料粉末のCu量が20質量%以下であり、焼結温度が1090〜1300℃であることを好ましい態様とする。また、前記鉄粉末に替えてNiおよびMoの少なくとも1種を含有する鉄合金粉末を用いるとともに、原料粉末のNiおよびMo量が13質量%以下であること、前記原料粉末に、さらにニッケル粉末を添加するとともに、原料粉末のNi量が13質量%以下であることを好ましい態様とする。そして、前記原料粉末に、さらに黒鉛粉末0.2〜2質量%を添加すること、あるいは、前記原料粉末に、さらに黒鉛粉末0.2〜3質量%と、硼酸、硼酸化物、硼素の窒化物、硼素のハロゲン化物、硼素の硫化物および硼素の水素化物の粉末のうちの1種以上0.1〜2.0質量%と、を添加することを好ましい態様とする。
本発明の鉄基焼結摺動部材の製造方法によれば、鉄基地中から硫化鉄を主体とする金属硫化物粒子が析出して鉄基地中に分散するため、基地に強固に固着されており、摺動特性および強度に優れる。
本発明で製造する鉄基焼結摺動部材の金属組織の一例を示す図面代用写真である。
以下、本発明において製造する鉄基焼結摺動部材の金属組織および数値限定の根拠を説明する。本発明において製造する鉄基焼結摺動部材は、主成分をFeとする。ここで、主成分とは、焼結摺動部材中の過半を占める成分の意味であり、本発明においては全体組成におけるFe量が50質量%以上、好ましくは60質量%以上である。金属組織は、Feを主体とする硫化物粒子が分散する鉄基地(鉄合金基地)と気孔とからなる。鉄基地は、鉄粉末および/または鉄合金粉末により形成される。そして、気孔は、粉末冶金法に起因して生じるものであり、原料粉末を圧粉成形した際の粉末間の空隙が、原料粉末の結合により形成された鉄基地中に残留したものである。
一般に、鉄粉末は、製法に起因して不可避不純物としてMnを0.03〜0.9質量%程度含有し、このため鉄基地は、不可避不純物として微量のMnを含有する。そして、Sを与えることによって、固体潤滑剤として硫化マンガン等の硫化物粒子を基地中に析出させることができる。ここで、硫化マンガンは基地中に微細に析出するため、被削性改善には効果があるが、摺動特性に寄与するには微細過ぎるため、摺動特性改善効果が小さい。このため、本発明においては、基地に微量に含有されるMnと反応する分のS量だけでなく、さらにSを付与し、このSを主成分であるFeと結合させて硫化鉄を形成する。
通常、硫化物の形成し易さは、電気陰性度の差がSと大きいものほど高い。電気陰性度の値(ポーリングによる電気陰性度)はS:2.58であり、Mn:1.55、Cr:1.66、Fe:1.83、Cu:1.90、Ni:1.91、Mo:2.16であるから、硫化物は、Mn>Cr>Fe>Cu>Ni>Moの順で形成し易い。このため、鉄粉末に含有される全てのMnと結合してMnSを生成できるS量を超える量のSを添加すると、微量のMnとの反応以外に、主成分であるFeとの反応が起こり、硫化マンガンだけでなく、硫化鉄も析出する。したがって、基地中に析出する硫化物は、主成分であるFeにより生成する硫化鉄が主となり、一部が不可避不純物であるMnにより生成する硫化マンガンとなる。
硫化鉄は、固体潤滑剤として摺動特性向上に好適な大きさの硫化物粒子であり、基地の主成分であるFeと結合させて形成するため、基地中に均一に析出分散させることができる。
上記のように、本発明においては、基地に含有されるMnと結合させるS量と、さらに、Sを与えて、基地の主成分であるFeと結合させて硫化物を析出させる。ただし、基地中に析出分散する硫化物粒子の量が15体積%を下回ると、ある程度の潤滑効果は得られるものの、摺動特性が低下する。一方、硫化物粒子の量が30体積%を超えると、基地に対する硫化物の量が過多となって鉄基焼結摺動部材の強度が低下する。このことから、基地中の硫化物粒子の量は、基地に対して15〜30体積%とする。
Sは、常温では化合力が鈍いが、高温では非常に反応性に富み、金属だけでなくH、O、C等の非金属元素とも化合する。ところで、焼結部材の製造においては、一般に、原料粉末に成形潤滑剤が添加され、焼結工程の昇温過程において成形潤滑剤を揮発させて取り除く、いわゆる脱ろうが行われるが、Sを硫黄粉末の形態で付与すると、成形潤滑剤が分解して生成される成分(主にH、O、C)と化合して離脱するため、上記の硫化鉄形成に必要なSを安定して与えることが難しい。このため、Sは、硫化鉄粉末の形態で付与する。Sをこれらの硫化鉄粉末の形態で付与する場合、脱ろう工程が行われる温度域(200〜400℃程度)では硫化鉄の形態で存在するため、成形潤滑剤が分解して生成される成分と化合せず、Sの離脱が生じないことから、上記の硫化鉄形成に必要なSを安定して与えることができる。
本発明においては、金属硫化物として硫化鉄粉末を用いるので、焼結工程の昇温過程において988℃を超えるとFe−Sの共晶液相を発生し、液相焼結となって粉末粒子間のネックの成長を促進する。また、この共晶液相からSが鉄基地中に均一に拡散するので、硫化物粒子を基地中から均一に析出分散させることができる。
上記の硫化物粒子は、基地中のMnやFeとSを結合させて析出させるため、基地中から析出して均一に分散する。したがって、硫化物は基地に強固に固着しており、脱落し難くなる。また、硫化物は鉄基地から析出して生成するため、焼結時における原料粉末どうしの拡散を阻害しないこと、およびFe−S液相により焼結が促進されことから、原料粉末どうしの拡散が良好に行われ、鉄基地の強度が向上して、鉄基地の耐摩耗性が向上する。
なお、基地中に析出する硫化物は、相手部材との摺動において固体潤滑作用を発揮するため、微細なものより、所定の大きさであることが好ましい。この観点から、最大粒径が円相当径で10μm以上の硫化物粒子の面積が、硫化物粒子全体の面積の30%以上を占めることが好ましい。硫化物粒子の最大粒径が円相当径で10μmを下回ると、固体潤滑作用を十分に得難くなる。また、最大粒径が円相当径で10μm以上の硫化物粒子の面積が硫化物粒子全体の面積の30%を下回っても、十分な固体潤滑作用を得難くなる。
一般に、鉄基焼結合金は、鉄基地の強化のため、C、Cu、Ni、Mo等の元素を鉄基地に固溶させて鉄合金として使用するが、本発明の鉄基焼結摺動部材においても同様に鉄基地を強化する元素を追加して鉄合金基地とすることができる。これらの元素のうち、Ni、Moは、上述のように、電気陰性度の関係から、硫化鉄を主体とする硫化物粒子の形成を阻害しない。また、Cuは、硫化鉄を主体とする硫化物粒子の形成を促進する効果がある。これらの元素は、鉄基地に固溶して基地を強化する作用を有するとともに、Cと併用した場合に、鉄基地の焼入れ性を改善して、パーライトを微細にして強度を高めたり、焼結時の通常の冷却速度で強度の高いベイナイトやマルテンサイトを得ることを容易にする。
Ni、Moのうちの少なくとも1種は、単味粉末(ニッケル粉末およびモリブデン粉末)または他の成分との合金粉末(Fe−Mo合金粉末、Fe−Ni合金粉末、Fe−Ni−Mo合金粉末、Cu−Ni合金粉末、およびCu−Mo合金粉末等)の形態で添加することができる。ただし、これらの材料は高価であるとともに、単味粉末で添加する場合、成分量が過多となると鉄基地中に未拡散の部分が残留して硫化物の析出していない部分が生じる。このため、Ni、Moは全体組成において、それぞれ13質量%以下とすることが好ましい。
Cuは、単味粉末または他の成分との合金粉末の形態で添加することができる。Cuは、上述のとおり、硫化物粒子の析出を促進する効果があるとともに、S量に比してCu量が多い場合に、鉄基地中に軟質な遊離銅相が析出して、相手部材とのなじみ性を向上させる。しかしながら、多量に添加すると、析出する遊離銅相の量が過多となり、鉄基焼結部材の強度低下が著しくなる。このため、Cu量は全体組成において20質量%以下とすることが好ましい。
Cは、合金粉末の形態で付与すると合金粉末の硬さが高くなって原料粉末の圧縮性が低下するため、黒鉛粉末の形態で付与する。Cの添加量が0.2質量%を下回ると強度が低いフェライトの割合が過多となって、添加効果が乏しくなる。一方、添加量が過多となると、脆いセメンタイトがネットワーク状に析出するようになる。このため、本発明においては、Cを0.2〜2.0質量%含有するとともに、Cの全量が基地中に固溶もしくは金属炭化物として析出していることが好ましい。
なお、Cを基地に固溶させず気孔中に黒鉛の状態で残留させると、この黒鉛が固体潤滑剤として機能し、摩擦係数の低減、摩耗の抑制等の効果が得られ、摺動特性を向上させることができる。このため、本発明においては、Cを0.2〜3.0質量%含有するとともに、Cの一部あるいは全部が気孔中に黒鉛として分散していることが好ましい。この場合、Cを黒鉛粉末の形態で添加する。Cの添加量が0.2質量%を下回ると、分散する黒鉛の量が乏しくなり、摺動特性向上の効果が不十分となる。一方、気孔中に残留する黒鉛は、添加した黒鉛粉末の形状が維持されるため、黒鉛によって気孔の球状化が阻まれ、強度が低下し易い。このため、Cの添加量の上限を3.0質量%とする。
Cを気孔中に黒鉛の状態で残留させるには、原料粉末に、黒鉛粉末0.2〜3.0質量%と、硼酸、硼酸化物、硼素の窒化物、硼素のハロゲン化物、硼素の硫化物および硼素の水素化物の粉末のうちの1種以上0.1〜2.0質量%を添加して与えておくことで得ることができる。これらの硼素含有粉末は、融点が低く、500℃程度で酸化硼素の液相を発生する。このため、焼結工程において黒鉛粉末および硼素含有粉末を含有する圧粉体を昇温する過程で、硼素含有粉末が溶融し、発生した酸化硼素液相によって黒鉛粉末表面が濡れて覆われる。このため、さらに昇温した際の800℃程度から始まるFe基地中への黒鉛粉末のCの拡散が防止され、黒鉛粉末を気孔中に残留させて分散させることができる。硼素含有粉末は、この黒鉛粉末を被覆するに足る量であることが好ましく、過剰に添加しても酸化硼素が基地中に残留して強度の低下を招くため、その添加量は0.1〜2.0質量%とすると良い。
鉄基地の金属組織は、Cを与えない場合フェライト組織となる。また、Cを与える場合において、Cを気孔中に黒鉛の状態で残留させたとき、鉄基地の金属組織はフェライトとなる。そして、Cの一部および全部を鉄基地に拡散させたとき、鉄基地の金属組織はフェライトとパーライトの混合組織もしくはパーライトとなる。Cとともに、Cu、Ni、Moのうちの少なくとも1種を用いたとき、鉄基地の金属組織はフェライトとパーライトの混合組織、フェライトとベイナイトの混合組織、フェライトとパーライトとベイナイトの混合組織、パーライトとベイナイトの混合組織、パーライト、ベイナイトのいずれかの金属組織となる。さらに、Cuが添加され、S量に比してCu量が多い場合に、上記の鉄基地の金属組織中に遊離銅相が分散した金属組織となる。
上記の原料粉末は、従来から行われているように、製品の外周形状を造形する型孔を有する金型と、金型の型孔と摺動自在に嵌合し、製品の下端面を造形する下パンチと、場合によっては製品の内周形状若しくは肉抜き部を造形するコアロッドと、から形成されるキャビティに原料粉末を充填し、製品の上端面を造形する上パンチと、該下パンチとにより原料粉末を圧縮成形した後、金型の型孔から抜き出す方法(押型法)により成形体に成形する。
得られた成形体は、焼結炉で加熱されて焼結が行われる。このときの加熱保持温度、すなわち焼結温度は、焼結の進行および硫化物の形成に重要な影響を与える。ここで焼結温度が、1000℃を下回るとFe−S共晶液相が発生せず、鉄を主体とする硫化物の形成が不十分となる。また、追加の添加元素としてCuを用いる場合、Cuの融点が1084.5℃であることから、Cu液相を充分に発生させるため焼結温度を1090℃以上とすることが好ましい。一方、焼結温度が1300℃より高くなると、液相発生量が過多となり型くずれが生じ易くなる。なお、焼結雰囲気は非酸化性の雰囲気であればよいが、上述のようにSはH、Oと反応しやすいため、露点が低い雰囲気を用いることが好ましい。
[第1実施例]
Mnを0.03質量%含有する鉄粉末に、硫化鉄粉末(S量:36.47質量%)を表1に示す配合比(添加の割合)として添加し、混合して原料粉末を得た。そして、原料粉末を成形圧力600MPaで成形し、外径25.6mm、内径20mm、高さ15mmのリング形状の圧粉体を作製した。次いで、非酸化性ガス雰囲気中、1120℃で焼結して試料番号01〜08の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表1に併せて示す。
金属組織中の硫化物の体積%は、金属組織断面の硫化物の面積率に等しい。このため、実施例においては、金属硫化物の体積%の評価にあたり、金属組織断面の硫化物の面積%を評価して行った。すなわち、得られた試料について切断し、断面を鏡面研磨して断面観察を行い、画像分析ソフトウエア(三谷商事株式会社製WinROOF)を用いて、気孔を除く基地部分の面積と硫化物の面積を測定して基地に占める硫化物の面積%を求めるとともに、最大粒径が10μm以上である硫化物の面積を測定して全硫化物の面積に対する割合を求めた。なお、各硫化物粒子の最大粒径は、各粒子の面積を求め、この面積と等しい円の直径に換算する円相当径で計測した。また、硫化物粒子が結合している場合、結合した硫化物を1個の硫化物としてこの硫化物の面積より円相当径を求めた。これらの結果を表2に示す。
また、リング形状の焼結部材について、JIS規格に規定されたSCM435Hの調質材を相手材として用いて、リングオンディスク摩擦摩耗試験機によって、周速477rpm、5kgf/cmの荷重の下で無潤滑で摺動試験を行い、摩擦係数を測定した。さらに、リング形状の焼結部材について圧環試験を行い圧環強さを測定した。これらの結果についても表2に併せて示す。
なお、以下の評価に当たっては、摩擦係数0.6以下および圧環強さ150MPa以上となる試料を合格として判定を行った。
表1および表2より、硫化鉄粉末を添加することにより硫化物が析出し、硫化鉄粉末の添加量の増加にしたがい、全体組成中のS量が増加し、硫化物の析出量が増加している。また、最大粒径が10μm以上の硫化物は、S量の増加に従ってその割合が増加し、S量が本発明の上限値である8.10%のときに、硫化物のほとんどの最大粒径が10μm以上となっている。このような硫化物の析出により、全体組成中のS量が増加するにしたがい摩擦係数が低下する。圧環強さは、硫化鉄粉末の添加により焼結時に液相が発生して焼結が促進されるため増加する。しかしながら、基地中に析出する硫化物の量が増加すると基地の強度が低下するため、S量が多い領域では硫化物の析出量が多く基地の強度が低下して圧環強さが低下する。
ここで、全体組成中のS量が3.24質量%に満たない試料番号02の試料では、S量が乏しいため、硫化物の析出量が15面積%を下回り、摩擦係数の改善効果が乏しい。これに対して、全体組成中のS量が3.24質量%の試料番号03の試料では、硫化物の析出量が15面積%で、最大粒径が10μm以上の硫化物の面積が全硫化物の面積に対して占める割合が60%を超え、摩擦係数が0.6に改善されている。一方、全体組成中のS量が8.1質量%を超えると、基地に占める硫化物の量が30面積%を超える結果、圧環強さの低下が著しくなり、圧環強さが150MPaを下回る。以上のように、全体組成中のS量は3.24〜8.1質量%の範囲で、良好な摩擦係数と強度が得られることが確認された。
図1に、試料番号05の鉄基焼結摺動部材の金属組織(鏡面研磨)を示す。鉄基地は白色の部分であり、硫化物粒子は灰色の部分である。気孔は黒色の部分である。図1より硫化物粒子(灰色)は鉄基地(白色)中に析出して分散しており、基地への固着性が良好であることが伺える。また、硫化物粒子は各所で互いに結合してある程度の大きさに成長しており、このように大きい形態で基地中に分散するため、固体潤滑剤としての作用が大きく、摩擦係数の低減に寄与したものと考えられる。なお、気孔(黒色)は比較的丸みを帯びた形状となっているが、これはFeS液相の発生によるものと考えられる。
[第2実施例]
Mnを0.8質量%含有する鉄粉末に、硫化鉄粉末(S量:36.47質量%)を表3に示す配合比に変えて添加し、混合して原料粉末を得た。そして、第1実施例と同様にして、成形、焼結を行い試料番号09〜16の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表3に併せて示す。これらの試料について、第1実施例と同様にして、硫化物の面積および最大粒径が10μm以上である硫化物の面積が全硫化物の面積に占める割合を測定するとともに、摩擦係数および圧環強さの測定を行った。これらの結果を表4に示す。
第2実施例は、第1実施例で用いた鉄粉末(Mn量:0.03質量%)と異なるMn量の鉄粉末を用いた場合の例であるが、第1実施例と同じ傾向を示している。すなわち、表3および表4より、硫化鉄粉末の添加量の増加に従い、全体組成中のS量が増加し、硫化物の析出量が増加している。また、最大粒径が10μm以上の硫化物は、S量の増加にしたがってその割合が増加し、S量が本発明の上限値である8.10%のときに、硫化物のほとんどの最大粒径が10μm以上となっている。このような硫化物の析出により、全体組成中のS量が増加するに従って摩擦係数が低下する。硫化鉄粉末の添加により焼結時に液相が発生して焼結が促進されるため、圧環強さは増加するが、基地中に析出する硫化物の量が増加すると基地の強度が低下するため、S量が多い領域では硫化物の析出量が多く強度が低下するため、圧環強さが低下する。
また、第1実施例と同様に、全体組成中のS量が3.24質量%に満たない試料番号10の試料では、S量が乏しいため、硫化物の析出量が15面積%を下回り、摩擦係数の改善効果が乏しい。これに対して、全体組成中のS量が3.24質量%の試料番号11の試料では、硫化物の析出量が15面積%で、最大粒径が10μm以上の硫化物の面積が占める割合が60%となり、摩擦係数が0.6以下に改善されている。一方、全体組成中のS量が8.1質量%を超えると、基地に占める硫化物の量が30面積%を超える結果、圧環強さの低下が著しくなり、圧環強さが150MPaを下回る。以上のように、全体組成中のS量は3.24〜8.1質量%の範囲で、良好な摩擦係数と強度が得られることが確認された。
[第3実施例]
第1実施例で用いた鉄粉末に、15質量%の硫化鉄粉末、および銅粉末を添加するとともに、表5に示す銅粉末の添加の割合(配合比)に変えて添加し、混合して原料粉末を得た。そして、第1実施例と同様にして、成形、焼結を行い試料番号31〜35の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表5に併せて示す。これらの試料について、第1実施例と同様にして、硫化物の面積および最大粒径が10μm以上である硫化物の面積が全硫化物の面積に占める割合を測定するとともに、摩擦係数および圧環強さの測定を行った。これらの結果を表6に示す。なお、表6には第1実施例の試料番号05の試料(銅粉末を含まない例)の結果を併せて示す。
表5および表6より、銅粉末の添加量を変化させて全体組成中のCu量を変化させると、Cu量の増加にしたがい、硫化物粒子の析出が促進されて硫化物の量が増加するとともに、10μmを超える硫化物粒子の量が増加する傾向を示しており、このため摩擦係数が低下する傾向を示している。圧環強さは、Cu量が増加するに従って液相発生量が増加して緻密化すること、および基地強化の作用により、Cu量が15質量%までは増加する。しかしながら、Cu量が15質量%を超えると基地中に分散する遊離銅相の量が多くなって圧環強さは減少しており、Cu量が20質量%を超えると、圧環強さが150MPaを下回る。
以上の結果から、Cuの添加により、硫化物粒子の析出が促進されて摩擦係数を低減することができることが確認された。ただし、Cu量が20質量%を超えると強度の低下が著しくなるため、Cuを添加する場合、上限を20質量%以下とすることが好ましいことも確認された。
[第4実施例]
第1実施例で用いた鉄粉末に、15質量%の硫化鉄粉末、10質量%の銅粉末、およびニッケル粉末を添加するとともに、表7に示すニッケル粉末の添加の割合(配合比)に変えて添加し、混合して原料粉末を得た。そして、第1実施例と同様にして、成形、焼結を行い試料番号36〜40の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表7に併せて示す。これらの試料について、第1実施例と同様にして、硫化物の面積および最大粒径が10μm以上である硫化物の面積が全硫化物の面積に占める割合を測定するとともに、摩擦係数および圧環強さの測定を行った。これらの結果を表8に示す。なお、表8には第3実施例の試料番号32の試料(ニッケル粉末を含まない例)の結果を併せて示す。
表7および表8より、ニッケル粉末の添加量を変化させて全体組成中のNi量を変化させると、Ni量の増加に従って基地強化の作用によりNi量が5質量%までは圧環強さが増加する。しかしながら、Ni量の増加に従って鉄基地中に拡散しきらないで残留するNiリッチ相(高Ni濃度相)の量が増えて強度が低下するため、5質量%を超えて10質量%までは、基地強化の作用とNiリッチ相の影響がバランスして圧環強さが等しくなっている。そして、Ni量が10質量%を超えるとNiリッチ相の影響が大きくなり、圧環強さが減少している。一方、Ni量が増加するに従って硫化物の析出が乏しいNiリッチ相が増加するため、摩擦係数は緩やかに増加している。しかしながら、Ni量が13質量%を超えると、Niリッチ相が増加し過ぎるため、摩擦係数が著しく増加して、6を超える値となっている。
以上のように、Niの添加により強度を向上できること、ただしNi量が13質量%を超えると強度の低下とともに摩擦係数が増加することから上限を13質量%以下にすることが好ましいことが確認された。また、この第4実施例より、Niを13質量%以下の範囲で添加することにより強度を向上できることが確認された。
[第5実施例]
第1実施例で用いた鉄粉末に、15質量%の硫化鉄粉末、10質量%の銅粉末、および黒鉛粉末を添加するとともに、表9に示す黒鉛粉末の添加の割合(配合比)に変えて添加し、混合して原料粉末を得た。そして、第1実施例と同様にして、成形、焼結を行い試料番号41〜51の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表9に併せて示す。これらの試料について、第1実施例と同様にして、硫化物の面積および最大粒径が10μm以上である硫化物が全硫化物に占める割合を測定するとともに、摩擦係数および圧環強さの測定を行った。これらの結果を表10に示す。なお、表10には第3実施例の試料番号32の試料(黒鉛粉末を含まない例)の結果を併せて示す。
第5実施例は、鉄基焼結摺動部材にCを与えるとともに、Cの全量を鉄基地に固溶して与える場合の例である。第3実施例の試料番号32の試料はCを含有せず、鉄基地の金属組織は強度の低いフェライト組織である。ここで、黒鉛粉末を添加してCを付与すると、鉄基地の金属組織中にフェライト相より硬く強度の高いパーライト相がフェライト組織中に分散して、圧環強さが増加するとともに、摩擦係数が低下する。そして、C量が増加するに従ってパーライト相の量が増加してフェライト相が減少し、C量が1質量%程度で鉄基地の金属組織が全面パーライト組織となる。このため、C量が1質量%までは、C量の増加に従って圧環強さが増加するとともに、摩擦係数が低下する。一方、C量が1質量%を超えるとパーライト組織中に高くかつ脆いセメンタイトが析出するようになり、圧環強さが低下するとともに、摩擦係数が増加する。そして、C量が2質量%を超えると、パーライト組織中に析出するセメンタイトの量が過大となり、圧環強さが著しく低下して、Cを添加しない試料番号32の試料よりも圧環強さが低下するとともに、摩擦係数も大きくなって、0.6を超える値となっている。
以上のように、Cを添加して鉄基地に固溶させることにより強度を向上できること、ただしC量が2質量%を超えると強度の低下とともに摩擦係数が増加することから上限を2質量%以下にすることが好ましいことが確認された。
[第6実施例]
第1実施例で用いた鉄粉末に、15質量%の硫化鉄粉末、10質量%の銅粉末、0.5質量%の酸化硼素粉末および黒鉛粉末を添加するとともに、表11に示す黒鉛粉末の添加の割合(配合比)に変えて添加し、混合して原料粉末を得た。そして、第1実施例と同様にして、成形、焼結を行い試料番号52〜62の焼結部材を作製した。これらの試料の全体組成を表11に併せて示す。これらの試料について、第1実施例と同様にして、硫化物の面積および最大粒径が10μm以上である硫化物の面積が全硫化物の面積に占める割合を測定するとともに、摩擦係数および圧環強さの測定を行った。これらの結果を表12に示す。なお、表12には第3実施例の試料番号32の試料(黒鉛粉末を含まない例)の結果を併せて示す。
第6実施例は、鉄基焼結摺動部材にCを与えるとともに、Cを鉄基地に拡散させず、気孔中に残留させて固体潤滑剤として用いる場合の例である。表11および表12より、黒鉛粉末の添加量を変化させて全体組成中のC量を変化させると、C量の増加に従って気孔中に分散する黒鉛粉末が固体潤滑剤として作用し、摩擦係数が低下する。一方、黒鉛粉末の量が増加した分鉄基地の量が分減少するため、圧環強さは低下する。そして、黒鉛粉末の添加量が3質量%を超えると、圧環強さが著しく低下して150MPaを下回る値となっている。
以上のように、黒鉛粉末を添加するとともにこれを気孔中に残留させて与えると、摩擦係数の低減に効果があるが、C量が3質量%を超えると強度の低下が著しいことから上限を3質量%以下にすることが好ましいことが確認された。
本発明の鉄基焼結摺動部材の製造方法では、鉄基地中から硫化鉄を主体とする金属硫化物粒子が析出して鉄基地中に分散するため、基地に強固に固着されており、摺動特性および強度に優れることから、各種摺動部品の製造に適用可能である。

Claims (9)

  1. 鉄粉末と硫化鉄粉末とからなる原料粉末を用い、前記硫化鉄粉末は、前記原料粉末のS量が3.24〜8.10質量%となるよう添加して混合され、原料粉末を押型内で圧粉成形し、得られた成形体を非酸化性雰囲気中、1000〜1300℃で焼結することを特徴とする鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  2. 前記原料粉末に、さらに銅粉末もしくは銅合金粉末を添加するとともに、原料粉末のCu量が20質量%以下であり、焼結温度が1090〜1300℃であることを特徴とする請求項1に記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  3. 前記鉄粉末に替えてNiおよびMoの少なくとも1種を含有する鉄合金粉末を用いるとともに、原料粉末のNiおよびMo量が13質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  4. 前記原料粉末に、さらにニッケル粉末を添加するとともに、原料粉末のNi量が13質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  5. 前記原料粉末に、さらに黒鉛粉末0.2〜2質量%を添加するとともに、原料粉末のCu量が10〜20質量%となるように銅粉末もしくは銅合金粉末を添加し、焼結温度が1090〜1300℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  6. 前記鉄粉末に替えてNiを含有する鉄合金粉末を用いるとともに、前記原料粉末に、さらに黒鉛粉末0.2〜2質量%を添加し、原料粉末のNi量が5〜13質量%(5%を除く)となることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  7. 前記原料粉末に、さらに黒鉛粉末0.2〜2質量%を添加するとともに、原料粉末のNi量が5〜13質量%(5%を除く)となるようにNi粉末を添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  8. 前記原料粉末に、原料粉末のCu量が10〜20質量%となるように銅粉末もしくは銅合金粉末を添加し、焼結温度が1090〜1300℃であることを特徴とする請求項6または7に記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
  9. 前記原料粉末に、さらに硼酸、硼酸化物、硼素の窒化物、硼素のハロゲン化物、硼素の硫化物および硼素の水素化物の粉末のうちの1種以上0.1〜2.0質量%と、を添加することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の鉄基焼結摺動部材の製造方法。
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