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JP6340662B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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JP6340662B2
JP6340662B2 JP2014086882A JP2014086882A JP6340662B2 JP 6340662 B2 JP6340662 B2 JP 6340662B2 JP 2014086882 A JP2014086882 A JP 2014086882A JP 2014086882 A JP2014086882 A JP 2014086882A JP 6340662 B2 JP6340662 B2 JP 6340662B2
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Description

本発明は、回路遮断器に関する。
従来、回路遮断器は分電盤等に取り付けられ、過電流等に基づいて負荷への給電を遮断する。このような回路遮断器の1つにプラグイン方式の回路遮断器がある。この回路遮断器は電源側接続端子と負荷側接続端子とを有し、電源側接続端子が、例えば分電盤に配設された複数の導電バーに対して接離される(例えば、特許文献1参照)。このようなプラグイン方式の回路遮断器は、分電盤等に対する増設や取り外しが容易であるという点で施工性に優れている。
特開2009−289484号公報
ところで、例えば一般家庭において、単相3線式の電路が敷設される場合がある。このような場合、分電盤等に取着される分岐ブレーカも、単相3線式の電路に対応する必要がある。そして、この分岐ブレーカにおいて、接点を接離する開閉操作機構における特性(たとえば過電流特性)の安定化が求められる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、特性の安定化を図ることにある。
上記課題を解決するために、回路遮断器は、筐体と、前記筐体に固定された複数の固定接触子と、前記筐体内に収容され、前記複数の固定接触子からそれぞれ開極ばねにより離間する方向に付勢された複数の可動接触子と、前記複数の固定接触子と前記複数の可動接触子とを接離する開閉機構と、主回路の電流に応じて前記開閉機構を操作して前記複数の可動接触子を前記複数の固定接触子から強制開極させる引き外し手段と、を備え、前記開閉機構は、前記筐体に固定されたフレームと、前記フレームに回動自在に支持されたハンドルと、一端がリンクを介して前記ハンドルに連結され、中央部に可動ピンが挿通された軸溝を有するレバーと、一端が前記フレームに回動自在に連結され、他端に前記レバーの他端が係合し、前記引き外し手段により前記レバーとの係合が解除されるラッチ板と、前記複数の可動接触子が挿通係止される複数の係止溝が並設され、前記可動ピンにより前記可動接点と前記固定接点とを接触させる第1方向に押圧され、ばねにより前記第1方向と反対の第の方向に付勢された可動枠とを備える。
また、上記の構成において、前記軸溝は、前記レバーの中央部から前記リンクと連結されるレバーピンの側に向かって延びるように形成されてなることが好ましい。
また、上記の構成において、前記フレームは、前記リンクと前記レバーを連結するピンが挿通され、前記第1方向及び前記第2方向に延びる第1のガイド溝と、前記可動ピンが挿通され、前記第1方向及び前記第2方向に延びる第2のガイド溝と、を有することが好ましい。
また、上記の構成において、前記レバーは、前記他端に形成され、三角形状に突出する係合突起を有し、前記ラッチ板は、前記レバーの係合突起の先端が係合する位置決め部を有することが好ましい。
また、上記の構成において、前記引き外し手段は、基端が前記筐体に固定された複数のバイメタルを有し、前記開閉機構は、前記フレームに回動自在に支持され、前記複数のバイメタルの先端と係合する1つの係合バーを有し、前記複数のバイメタルの先端の変位に応じて回動して前記ラッチを前記レバーとの係合を解除する方向に回動させる連動板を有することが好ましい。
本発明の回路遮断器によれば、安定した特性を得ることができる。
回路遮断器の斜視図である。 回路遮断器の正面図である。 収容部カバーを外した状態の回路遮断器を示す正面図である。 オン状態の回路遮断器を示す断面図である。 (a)(b)は開閉機構の斜視図である。 開閉機構の分解斜視図である。 (a)はトリップ状態の回路遮断器を示す一部断面図、(b)はオフ状態の回路遮断器を示す一部断面図である。 (a)(b)は開閉機構の動作を示す回路遮断器の一部断面図である。 (a)(b)は開閉機構の動作を示す回路遮断器の一部断面図である。
以下、一実施形態を説明する。
図1に示す回路遮断器1は、たとえば住宅の壁面に取着された分電盤に収容される。なお、以下の説明において、分電盤に収容された状態における前後左右上下方向を用いるものとする。また、一部の図においては矢印付きで各方向を示している。また、各図にかかる説明において示されない部材について符号を省略することがある。
回路遮断器1は、概略矩形箱状をなす筐体10を有している。この筐体10は、収容部本体11と、収容部カバー12と、プラグインカバー13を有している。
収容部本体11は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、前面が開口し略矩形箱状に形成されている。収容部カバー12は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、後面が開口し略矩形箱状に形成され、収容部本体11前面の開口を塞ぐよう取着される。プラグインカバー13は、絶縁性を有する合成樹脂材料によって、収容部本体11及び収容部カバー12の上面を覆うように形成されている。収容部カバー12は、収容部本体11に対してねじ14aにより固定される。さらに、プラグインカバー13と収容部カバー12は、収容部本体11に対してねじ14bにより固定される。そして、収容部本体11と収容部カバー12により形成される収容空間に、接点装置等の回路遮断器を構成する機構部品が収容されている。
収容部カバー12の前面略中央には矩形状に後方へ窪んだ凹部12aが形成されている。凹部12aには、後述する開閉機構30のハンドル32が配設されている。また、収容部カバー12には、ハンドル32の右側に矩形状の表示孔12bが形成されている。表示孔12bの下方には、テストボタン12cが設けられている。
この回路遮断器1は、単相3線式の分電盤に取着されるものである。プラグインカバー13には、この回路遮断器1を取り付ける分電盤に設けられた導電バー及び接続端子(いずれも図示略)に応じた3つの差込溝13a,13b,13cが凹設されている。
図2に示すように、プラグインカバー13には、各差込溝13a,13b,13cのそれぞれに対応するプラグイン端子15(破線にて示す)が収容されている。プラグイン端子15は、分電盤の導電バー(または接続端子)に対して接続される。たとえば、差込溝13bのプラグイン端子15は第1の電圧極(L1相)の導電バーに接続され、差込溝13aのプラグイン端子15は中性極(N相)の導電バーに接続され、差込溝13cのプラグイン端子15は第2の電圧極(L2相)の導電バーに接続される。そして、収容部本体11には、3つの負荷端子板16が設けられている。
図3に示すように、回路遮断器1の筐体10には、開閉機構30、表示機構60、制御機構70が収容されている。また、回路遮断器1には、負荷端子板16の固定接触子に対して接離する3つの可動接触子18(図3では1つのみを示す)が左右方向に並設されている。開閉機構30は、図1に示すハンドル32の操作により、可動接触子18を移動させ、プラグイン端子15と負荷端子板16の間の経路(主回路)をそれぞれ開閉する。
表示機構60は、回路遮断器1の状態を示すための表示板61を有している。表示板61は回動自在に支持されるとともに、図1に示す表示孔12bから確認可能に配置されている。表示板61には、その回動位置に応じて、回路遮断器1の状態を示す表示(文字や色等、またはそれらの組み合わせ)が設定されている。表示機構60は、開閉機構30,制御機構70による制御、または図1に示すテストボタン12cの操作に応じて、表示板61を回動させる。したがって、図1に示す表示孔12bに対する表示に基づいて、回路遮断器1の状態を確認することができる。
制御機構70は、主回路に流れる漏洩電流を検出するための零相変流器(ZCT)71と、零相変流器71の2次巻線に発生する2次出力が入力されるとともに、当該2次出力に基づいて漏洩電流を検出する検出回路が形成された回路基板72を備えている。制御機構70は、検出結果に基づき、表示機構60と開閉機構30を制御し、状態を表示するとともに、接点部を開閉開極させる。
主回路について説明する。
図4には、1つの主回路にかかる部材を示している。
プラグインカバー13に収容されたプラグイン端子15には、可撓リード線21の一端が接続されている。可撓リード線21は円環状の零相変流器71に挿通され、可撓リード線21の他端はバイメタル22の一端(たとえば先端)に接続されている。なお、零相変流器71には、他の主回路にかかる可撓リード線も挿通されているが、図4では省略されている。バイメタル22の基端は、調整板23に固着され、その調整板23は固定板24とともに収容部本体11に固定されている。バイメタル22は、固定板24に螺入された調整ねじ25によって熱動釈放の感度が調整される。バイメタル22の基端には可撓リード線26の一端が接続され、その可撓リード線26の他端は可動接触子18に接続されている。可動接触子18は、収容部本体11との間に介在される開極ばね19により前方へと付勢されている。可動接触子18はその下端に可動接点18aを有している。負荷端子板16の固定接触子17はその上端に固定接点17aを有している。可動接触子18は、開閉機構30により、固定接触子17対して接離される。可動接触子18の可動接点18aと固定接触子17の固定接点17aとにより接点部が構成される。
次に、開閉機構30について説明する。
図5(a)および図5(b)は開閉機構30の斜視図を示し、図6は開閉機構30の分解斜視図を示す。
図6に示すように、開閉機構30は、大略して、フレーム31、ハンドル32、リンク33、レバー34、可動枠35、ラッチ板36、連動板37を有している。
フレーム31は、金属材料によって、略矩形状に形成され略同形に切り欠かれてなる左右一対の側片31aと、この一対の側片31aを下端部で連結する矩形板状に形成された連結片31bとから構成される。各側片31aのそれぞれ左右方向外側に突出する固定片31cがそれぞれ設けられており、それら固定片31cにより収容部本体11に固定される。
側片31aの前端部は前方へ突出しており、その突出部分には左右方向に貫通する軸受け孔31dが穿設されている。側片31aには、後端から前方に向かってガイド溝31e,31fが形成されている。また、側片31aには、上方前端に軸受け孔31gが穿設されている。そして、側片31aには、前方後端に連結孔31hが穿設されている。
ハンドル32は、全体として略L字状に形成され、操作部32aと回動部32bとを有している。ハンドル32は、たとえば合成樹脂材料よりなる。ハンドル32にはハンドルピン41が左右方向に嵌挿されている。ハンドルピン41は、フレーム31の軸受け孔31dに挿入されている。したがって、ハンドル32は、ハンドルピン41によってフレーム31に軸支されている。
そして、図1に示すように、操作部32aは、収容部カバー12の凹部12a内に配置されている。筐体10の外部から操作部32aを操作することにより、ハンドルピン41を中心として回動させることができる。ハンドル32には、ハンドルばね42の一端が係止され、ハンドルばね42の他端はフレーム31に係止されている。ハンドルばね42は、ハンドル32を、操作部32aが収容部カバー12に対して起立する方向に付勢する。そして、ハンドル32は、フレーム31によって回動自在な範囲が設定されている。ハンドル32の回動部32b下端には、左右方向にリンク軸孔32cが形成されている。
リンク33は、略L字状に形成された左右一対の腕片33aと、一対の腕片33aを連結する連結部33bとを有している。腕片33aの前端には軸孔33cが穿設されている。腕片33aの後端には軸孔33dが穿設されている。前端の軸孔33cにリンクピン43が挿通されている。リンクピン43は、ハンドル32の回動部32bに形成されたリンク軸孔32cに挿通されている。したがって、ハンドル32とリンク33は、リンクピン43により相対回動自在に連結されている。
レバー34は、略矩形状に形成された左右一対の側壁部34aと、矩形状に形成され一対の側壁部34aを連結する連結部34bとを有している。側壁部34aの一端(下端)には軸孔34cが形成され、その軸孔34cにはレバーピン44が遊挿されている。レバーピン44は、リンク33の後端に形成された軸孔33dに挿通固定されている。したがって、リンク33とレバー34は、レバーピン44により相対回動自在に連結されている。また、レバーピン44は、フレーム31のガイド溝31f内に配置され、そのガイド溝31fに沿って前後方向に移動自在である。
レバー34の一対の側壁部34aの中央部にはそれぞれ軸溝34dが形成されている。軸溝34dは、側壁部34aの中央部から、レバーピン44が遊挿される軸孔34cが形成された端部(後端)に向かって延びるように形成されている。その軸溝34dには可動ピン45が遊挿されている。したがって、可動ピン45は、レバー34が延びる方向に沿ってレバー34に対して相対移動可能である。また、可動ピン45は、フレーム31のガイド溝31e内に配置され、そのガイド溝31eに沿って前後方向に移動自在である。
レバー34の端部であって、連結部34bの端部には係合突起34eが形成されている。係合突起34eは、側壁部34aの軸孔34cと反対側の端部に形成されている。また、係合突起34eは、連結部34bに対して側壁部34aと反対側に突出している。係合突起34eは、レバー34の端部側を頂点とする三角形状に形成されている。係合突起34eは、たとえばプレス装置にて連結部34bの端部をプレスして形成される。
可動枠35は、略矩形板状に形成され、その長手方向を回路遮断器1の左右方向に、短手方向を回路遮断器1の前後方向に向けて配置される。そして、可動枠35は、収容部本体11にて前後方向に移動自在に収容されている。可動枠35は、その可動枠35と収容部本体11との間に介在される可動ばね46(図5(a)参照)により、前方に向かって付勢されている。
可動枠35の前部中央には、レバー34が遊挿可能な凹部35aが形成されている。そして、その凹部35aの左右両側には軸溝35bが後方へ向かって凹設され、その軸溝35b内に可動ピン45が挿入される。可動ピン45は、ハンドル32の操作に基づくリンク33およびレバー34の回動によって前後方向に移動する。可動枠35は、可動ピン45を押圧されて後方へ移動し、可動ばね46の付勢力により前方へ移動する。可動枠35には3つの可動接触子18が各々挿通係止される3つの係止溝35cが長手方向に並設されている。なお、図6には、可動枠35の係止溝35cに挿通係止された1つの可動接触子18を示す。
ラッチ板36は、左右一対の腕部36aと、腕部36aを後端にて連結する連結部36bとを有している。腕部36aの先端には軸孔36cが穿設されている。軸孔36cにはラッチピン47が挿通されている。このラッチピン47はフレーム31の軸受け孔31gに挿通される。したがって、ラッチ板36は、ラッチピン47により、フレーム31に回動自在に連結されている。
腕部36aの下端上側には、左右方向外側に突出する係合部36dが設けられている。連結部36bの中央上端は後方に向かって矩形状の突出部36eが形成され、この突出部36eは連結部36bの中央下端に位置決め部36fを形成する。位置決め部36fの上下方向の長さは、回路遮断器1のオン状態におけるレバー34と重なりを設定する。ラッチ板36は、ラッチ板ばね48により係合部36dが後述する連動板37と係合する方向に付勢されている。ラッチ板36は、金属板を屈曲して形成される。
連動板37は、前後方向に延びる左右一対の腕部37aと、腕部37aの後端を互いに連結する連結部37bと、左右方向に延びる棒状に形成され腕部37aの先端に取着された係合バー37cとを有している。腕部37aの左右方向に対向する内側面には軸突起37dが突設されている。軸突起37dは、それぞれフレーム31の連結孔31hに挿入されている。連動板37は、軸突起37dにより、フレーム31に対して回動自在に取着される。
図5(b)に示すように、係合バー37cは、温度変化によって湾曲するバイメタル22の先端(前端)と係合するように設定されている。湾曲するバイメタル22は、係合バー37cを上方へと移動させ、連動板37を上方へと回動する。
図6に示すように、腕部37aの内側面において、軸突起37dの前方にはラッチ係合部37eが突設されている。ラッチ係合部37eは、ラッチ板36の係合部36dと係合し、連動板37の回動に応じてラッチ板36の連結部36bを上方へと移動させる。これにより、ラッチ板36が上方へと回動する。
左側の腕部36aには、外側に向かって延びるプランジャ係合部37fが突設されている。プランジャ係合部37fは、図3に示す表示機構60に備えられたプランジャ(図示略)によりの先端により上方へと移動される。これにより、連動板37が上方へと回動する。
次に、回路遮断器1の作用を説明する。
先ず、図4にしたがって、オン状態の回路遮断器1を説明する。
ハンドル32は、収容部カバー12の前面に倒れ、操作部32aが凹部12a内に収容されている。したがって、ハンドル32の回動部32bは図4において反時計回りの方向へ回動し、リンク33の前端を下方へと移動させている。そして、レバー34の係合突起34eがラッチ板36の位置決め部36fと係合している。したがって、ラッチ板36とレバー34とを連結するレバーピン44がフレーム31のガイド溝31fにより案内されて後方に配置される。これにより、レバー34の軸溝34dに挿入された可動ピン45により可動枠35を可動ばね46(図5(a)参照)及び開極ばね19に抗して後方へと押圧する。これにより、可動枠35が後方へと移動し、可動接触子18の可動接点18aと固定接触子17の固定接点17aとを接触させる。
このとき、2つの可動ばね46と3つの開極ばね19の弾性力によりレバー34に加わる荷重は、レバー34の一端に形成された係合突起34eを介してラッチ板36に加わるとともに、レバーピン44を介してリンク33に加わる。つまり、レバー34に加わる荷重は、ラッチ板36とリンク33とに分けられる。そして、可動枠35を押圧する可動ピン45は、レバー34の中央よりレバーピン44側にある。したがって、レバーピン44における荷重は、係合突起34eにおける荷重より大きくなる。そして、ハンドル32とリンク33とを連結するリンクピン43は、ハンドル32の回動中心であるハンドルピン41の中心と、レバーピン44の中心とを結ぶ直線S1より、レバー34の反対側に配置されている。したがって、レバーピン44が前方へ移動し難く、可動接触子18と固定接触子17との接触が安定して維持される。
上記のオン状態において、主回路に異常電流、たとえば過電流が流れると、強制的なオフ状態(トリップ状態)となる。過電流による発熱によってバイメタル22が湾曲し、バイメタル22の先端が係合バー37cを上方(図において左方向)へと移動させ、連動板37が回動する。この連動板37の回動により、ラッチ板36が図4において時計回りの方向へと回動し、ラッチ板36の後端にある連結部36bが上方へと移動する。
このとき、ラッチ板36の連結部36bに形成された位置決め部36fにはレバー34の端部に形成された係合突起34eが、可動ばね46及び開極ばね19の弾性力により押圧されている。しかし、この位置決め部36fに対して係合突起34eが押圧する荷重は、係合突起34eとは反対側の端部におけるレバーピン44における荷重よりも小さい。そして、係合突起34eは三角形状に形成され、その頂点が位置決め部36fに当接している。したがって、位置決め部36fと係合突起34eの間の摩擦力は、たとえば面接触する場合と比べて小さい。このため、ラッチ板36は、容易に回動し、ラッチ板36とレバー34との係合が解除される。
すると、図7(a)に示すように、可動枠35が可動ばね46の弾性力により前方へと移動し、可動枠35の移動にともなって可動接触子18が開極ばね19の弾性力により前方へと移動する。そして、可動接触子18の可動接点18aが固定接触子17の固定接点17aから離間する。つまり主回路がオフする。
このように、回路遮断器1は、ラッチ板36の回動によってそのラッチ板36とレバー34の係合を解除し、主回路をオフする。そして、ラッチ板36を回動させるために必要な荷重は、主回路をオフする動作つまり引き外し動作に必要な荷重である。このように、少ない引き外し荷重によりラッチ板36を回動させることで、過電流時等の特性を安定化することができる。
また、可動枠35の移動にともなって可動ピン45がフレーム31のガイド溝31eに沿って前方へと移動し、レバー34がレバーピン44を中心として回動する。レバー34の軸溝34dは、このような可動枠35の直線的な移動に対して、レバー34の回動を許容する。
上記のトリップ状態をオン状態とする動作を説明する。
過電流により湾曲したバイメタル22は、主回路のオフによる電流の停止によって冷却されて元の状態に復帰する。そして、ラッチ板36がラッチ板ばね48(図6参照)により元の位置に戻る。
そして、図7(b)に示すように、ハンドル32の操作部32aを前方へと回動させて収容部カバー12に対して起立させる。ハンドル32の回動部32bは時計回りの方向へ回動し、リンクピン43を上方へと移動させる。そのリンクピン43の移動に応じてリンク33とレバー34を連結するレバーピン44がガイド溝31fに沿って前方へと移動する。すると、レバー34は、可動ピン45を中心として回動し、係合突起34eの端部が後方へと移動し、係合突起34eがラッチ板36の位置決め部36fの後方へと配置される。
次に、図8(a)に示すように、ハンドル32の操作部32aを図において反時計回りの方向へ回動操作すると、回動部32bの回転に応じてリンク33がレバーピン44をガイド溝31fに沿って押し下げる。これにより、レバー34が可動ピン45を中心として時計回りの方向へ回動し、レバー34の係合突起34eが、ラッチ板36の位置決め部36fに当接する。
そして、図8(b)に示すように、ハンドル32の操作部32aをさらに回動操作すると、レバー34は、係合突起34eの先端を支点として回動する。このとき、レバー34の一端に形成された係合突起34eが支点となり、レバー34の他端のレバーピン44が力点となり、レバー34の軸溝34dに挿入された可動ピン45が作用点となる。したがって、可動ピン45により少ない力で押圧して可動枠35を容易に後方へと移動させることができる。
また、可動枠35は可動接触子18を付勢する開極ばね19と固定接触子17側の端部との間に当接され、可動接触子18を後方に向かって押圧する。このとき、開極ばね19に対して固定接触子17と反対側の端部が収容部本体11と係合し、その係合する点を支点として回動する。したがって、少ない力で可動接触子18を押圧してその可動接触子18を後方へと移動させることができる。
図9(a)に示すように、更にハンドル32の操作部32aを回動操作すると、互いに接触した可動接点18a及び固定接点17aの接触点を支点として可動接触子18が回動し、開極ばね19に抗して可動接触子18を押し下げる。
そして、図9(b)に示すように、更にハンドル32の操作部32aを回動操作し、回路遮断器1をオン状態とする。
なお、図4に示すように、オン状態の回路遮断器1において、ハンドル32の操作部32aを回動操作して収容部カバー12に対して起立させることで、回路遮断器1は、図7(b)に示すオフ状態となる。したがって、ハンドル32の回動動作により、回路遮断器1をオンオフすることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)回路遮断器1は、筐体10の収容部本体11に固定された3つの固定接触子17と、開閉機構30によって固定接触子17に対して接離される3つの可動接触子18を有している。開閉機構30のフレーム31は、収容部本体11に固定されている。フレーム31にはハンドル32が回動自在に支持されている。ハンドル32は、リンク33を介してレバー34の一端に連結され、レバー34の他端には係合突起34eが形成されている。その係合突起34eは、フレーム31に回動自在に支持されたラッチ板36の位置決め部36fと係合する。レバー34の中央に形成された軸溝34dに挿通された可動ピン45により、複数の可動接触子18が挿通係止された可動枠35を、可動接触子18を固定接触子17に接触する方向に押圧する。可動枠35は、収容部本体11との間に介在された可動ばね46により、可動接触子18を固定接触子17から離間する方向に付勢されている。
主回路に異常電流、たとえば過電流が流れると、強制的なオフ状態(トリップ状態)となる。このとき、連動板37によってラッチ板36が回動し、ラッチ板36の後端にある連結部36bが上方へと移動する。ラッチ板36に形成された位置決め部36fにはレバー34の端部に形成された係合突起34eが、可動ばね46及び開極ばね19の弾性力により押圧されている。この位置決め部36fに対して係合突起34eを押圧する荷重は、係合突起34eとは反対側の端部におけるレバーピン44における荷重よりも小さい。そして、係合突起34eは三角形状に形成され、その頂点が位置決め部36fに当接している。したがって、位置決め部36fと係合突起34eの間の摩擦力は、たとえば面接触する場合と比べて小さい。このため、ラッチ板36は、容易に回動し、ラッチ板36とレバー34との係合が解除される。
このように、回路遮断器1は、ラッチ板36の回動によってそのラッチ板36とレバー34の係合を解除し、主回路をオフする。そして、ラッチ板36を回動させるために必要な荷重は、主回路をオフする動作つまり引き外し動作に必要な荷重である。このように、少ない引き外し荷重によりラッチ板36を回動させることで、過電流時等の特性を安定化することができる。
(2)オン状態のとき、2つの可動ばね46と3つの開極ばね19の弾性力によりレバー34に加わる荷重は、レバー34の一端に形成された係合突起34eを介してラッチ板36に加わるとともに、レバーピン44を介してリンク33に加わる。つまり、レバー34に加わる荷重は、ラッチ板36とリンク33とに分けられる。そして、可動枠35を押圧する可動ピン45は、レバー34の中央よりレバーピン44側にある。したがって、レバーピン44における荷重は、係合突起34eにおける荷重より大きくなる。そして、ハンドル32とリンク33とを連結するリンクピン43は、ハンドル32の回動中心であるハンドルピン41の中心と、レバーピン44の中心とを結ぶ直線S1より、レバー34の反対側に配置されている。したがって、レバーピン44が前方へ移動し難く、可動接触子18と固定接触子17との接触が安定して維持することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記回路遮断器1は、3つの主回路を開閉する開閉機構30を有している。これに対し、2つの主回路、または4つ以上の主回路を開閉する開閉機構を有する回路遮断器としてもよい。
・上記実施形態に対し、主回路に流れる漏洩電流を検出するための零相変流器(ZCT)71、回路基板72を含む制御機構70、表示機構60、等を有していない回路遮断器としてもよい。
1…回路遮断器、10…筐体、11…収容部本体、12…収容部カバー、17…固定接触子、18…可動接触子、19…開極ばね、22…バイメタル、30…開閉機構、31…フレーム、31e…ガイド溝(第2のガイド溝),31f…ガイド溝(第1のガイド溝)、32…ハンドル、33…リンク、34…レバー、34d…軸溝、34e…係合突起、35…可動枠、36…ラッチ板、36f…位置決め部、37…連動板、37c…係合バー、44…レバーピン、45…可動ピン、46…可動ばね。

Claims (5)

  1. 筐体と、前記筐体に固定された複数の固定接触子と、前記筐体内に収容され、前記複数の固定接触子からそれぞれ開極ばねにより離間する方向に付勢された複数の可動接触子と、前記複数の固定接触子と前記複数の可動接触子とを接離する開閉機構と、主回路の電流に応じて前記開閉機構を操作して前記複数の可動接触子を前記複数の固定接触子から強制開極させる引き外し手段と、を備え、
    前記開閉機構は、前記筐体に固定されたフレームと、前記フレームに回動自在に支持されたハンドルと、一端がリンクを介して前記ハンドルに連結され、中央部に可動ピンが挿通された軸溝を有するレバーと、一端が前記フレームに回動自在に連結され、他端に前記レバーの他端が係合し、前記引き外し手段により前記レバーとの係合が解除されるラッチ板と、前記複数の可動接触子が挿通係止される複数の係止溝が並設され、前記可動ピンにより前記可動接触子と前記固定接触子とを接触させる第1方向に押圧され、ばねにより前記第1方向と反対の第方向に付勢された可動枠と、相対回動するように前記リンクと前記レバーとを連結するレバーピンとを備え、
    前記可動ピンは、前記固定接触子と前記可動接触子とが接触する状態において前記レバーの中央部に対して前記レバーピン側に位置する
    路遮断器。
  2. 前記軸溝は、前記レバーの中央部から前記レバーピンに向けて延びる
    求項1に記載の回路遮断器。
  3. 前記フレームは、前記レバーピンが挿通され、前記第1方向及び前記第2方向に延びる第1のガイド溝と、前記可動ピンが挿通され、前記第1方向及び前記第2方向に延びる第2のガイド溝と、を有する
    求項1または2に記載の回路遮断器。
  4. 前記レバーは、前記他端に形成され、三角形状に突出する係合突起を有し、
    前記ラッチ板は、前記レバーの係合突起の先端が係合する位置決め部を有す
    求項1〜3の何れか一項に記載の回路遮断器。
  5. 前記引き外し手段は、基端が前記筐体に固定された複数のバイメタルを有し、
    前記開閉機構は、前記フレームに回動自在に支持され、前記複数のバイメタルの先端と係合する1つの係合バーを有し、前記複数のバイメタルの先端の変位に応じて回動して前記ラッチ板を前記レバーとの係合を解除する方向に回動させる連動板を有す
    求項1〜4の何れか一項に記載の回路遮断器。
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