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JP6335258B1 - エレベータおよび昇降路の排気方法 - Google Patents

エレベータおよび昇降路の排気方法 Download PDF

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JP6335258B1
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Abstract

【課題】シンプルな構成で、より効率的な排煙が可能であるとともに、昇降路内に侵入した煙や火災による温度上昇が、昇降路内に配置されたエレベータの制御盤に影響しないようにできるエレベータを提供する。【解決手段】実施形態のエレベータは、昇降路と、吸気装置と、制御盤と、排気扉と、切替制御部と、を含む。昇降路は、エレベータの乗りかごを昇降させる巻上機が昇降路壁に配置されている。吸気装置は、昇降路に乗りかごの乗り場側の空気とは異なる外気を吸気可能で少なくとも1つ設けられている。制御盤は、乗り場のうち最上階の乗り場の床面より高い位置に下端が位置するように配置されて、エレベータの運行を制御する。排気扉は、制御盤の側面の少なくとも一部が外気の存在する空間に臨むように昇降路壁に設けられた排気口を開閉可能とする。切替制御部は、吸気装置の吸気動作と排気扉の開閉動作を制御する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータおよび昇降路の排気方法に関する。
エレベータが設置された建物で火災が発生した際に、煙をエレベータの昇降路内に形成された排煙ダクトを用いて排煙する構造を備えるエレベータが提案されている。
特開2012−180135号公報
上述のような排煙構造を備えるエレベータにおいて、よりシンプルな構成で、より効率的な排煙が可能になれば、導入しやすくなり有意義である。また、同時に、昇降路内に侵入した煙の熱や火災による温度上昇により昇降路内温度が上昇した場合でも、昇降路内に配置されたエレベータの制御盤への影響が軽減できるようなエレベータが提供できれば、火災によるダメージの軽減が図れて、さらに有意義である。
実施形態のエレベータは、昇降路と、吸気装置と、制御盤と、排気扉と、切替制御部と、を含む。昇降路は、エレベータの乗りかごを昇降させる巻上機が昇降路壁に配置されている。吸気装置は、昇降路に乗りかごの乗り場側の空気とは異なる外気を吸気可能で少なくとも1つ設けられている。制御盤は、乗り場のうち最上階の乗り場の床面より高い位置に下端が位置するように配置されて、エレベータの運行を制御する。排気扉は、制御盤の側面の少なくとも一部が外気の存在する空間に隙間を介して近接して臨むように昇降路壁に設けられた排気口を開閉可能とする。切替制御部は、吸気装置の吸気動作と排気扉の開閉動作を制御する。
図1は、実施形態のエレベータの構成を示す模式図である。 図2は、実施形態のエレベータに配置される圧力センサの位置を示す部分的な模式図である。 図3は、実施形態のエレベータの制御盤の機能ブロック図である。 図4は、実施形態のエレベータの排煙動作を説明するフローチャートである。
以下に、実施形態に係るエレベータおよび昇降路の排気方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態のエレベータ10の構成を示す模式図である。エレベータ10は、建物(ビルやマンション等)に設置される昇降路12を乗りかご14が昇降し、各階の床面16に設けられた乗り場18の間を移動する。このエレベータ10は、乗りかご14と、カウンターウェイト20とをメインロープ22で連結した、いわゆるつるべ式のエレベータとして構成されている。
昇降路12は、エレベータ10が設置される建物の鉛直方向に沿って設けられた4面の昇降路壁12aで囲まれた空間を形成している。昇降路12の鉛直方向が乗りかご14の昇降方向になるように、昇降路壁12aで囲まれた空間が建物内の複数の乗り場18の床面16を跨ぐように設けられている。昇降路壁12aには、乗りかご14が昇降する際のガイドとなる昇降方向に延びるガイドレール24が設置されている。ガイドレール24は、例えば、乗りかご14の左右の外壁面(かご扉が設けられていない壁面)に対応する位置に設けられている。同様に、昇降路壁12aには、カウンターウェイト20が昇降する際のガイドとなる昇降方向に延びるウェイト用ガイドレール26が設置されている。ウェイト用ガイドレール26はガイドレール24と平行で、かつカウンターウェイト20の昇降が乗りかご14の昇降の妨げにならないような位置でカウンターウェイト20をガイドするように配置される。カウンターウェイト20は、メインロープ22を介して乗りかご14に連結された釣り合いおもりであり、昇降路12内で乗りかご14と連動して昇降する。
ガイドレール24の上部、例えば最上階の乗り場18nより高い位置には、例えば櫓形状の巻上機ブラケット28aが固定され、乗りかご14を昇降移動させる巻上機30(モータ、メインシーブ等を含む)が支持(固定)されている。また、ガイドレール24における巻上機ブラケット28aの下方には、そらせシーブ32を支持する補助ブラケット28bが固定されている。なお、巻上機ブラケット28aと補助ブラケット28bとは、一体のブラケットでもよい。したがって、本実施形態のエレベータ10は、巻上機30等を収める機械室を備えない「機械室レス」のエレベータであるといえる。
昇降路壁12aの各階の乗り場18に対応する位置には、例えば長方形の乗り場開口部12bが設けられ、乗りかご14が各階の乗り場18に移動して停止する場合、乗りかご14のかご扉(図示省略)が乗り場開口部12bの位置と一致する。各乗り場18には、乗り場開口部12bを塞ぐように、開閉自在な乗り場扉34が設けられている。乗り場扉34は、通常は閉鎖状態になっており、ロック機構(図示省略)により、開状態への動作が規制されている。これにより、乗り場扉34は、通常時は乗り場18側と昇降路12側との間を遮っている。乗り場扉34は、乗りかご14が目的階に到着して、かご扉が閉状態から開状態に動作するのに連動して、ロック機構によるロックを解除すると共に、閉状態から開状態となる。
また、各乗り場18には、ガイドレール24等に固定された制御盤ブラケット36で支持された制御盤38と無線や有線のネットワークを介して接続された乗り場操作盤18a(図3参照)が設けられている。この乗り場操作盤18aは、利用者が乗りかご14を、当該利用者がいる乗り場18に呼ぶ際に操作する入力装置である。同様に、乗りかご14には、かご内操作盤14a(図3参照)が設けられている。かご内操作盤14aは、乗りかご14に乗り込んだ利用者が、行先階を指定したり、かご扉を開閉したりする際に用いる入力装置である。
乗りかご14は、利用者や荷物を乗せることが可能な例えば箱形状であり、乗りかご14の内部と乗り場18との間で、利用者や荷物の出入りを可能にするかご開口部が形成されている。そして、かご開口部を塞ぐように開閉自在なかご扉が設けられている。
制御盤38は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意された参照データ、エレベータ10の仕様等の情報を記憶するバックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路等を備える。制御盤38は、種々のセンサ、検出器やエレベータ10の各部と電気的に接続され、各部の動作を統括的に制御する。
制御盤38は、ガイドレール24等に設けられた例えば櫓形状の制御盤ブラケット36によって、昇降路12内に設置されている。この場合、制御盤38は、昇降路12内で乗りかご14やカウンターウェイト20の昇降の妨げにならない位置であり、かつ乗り場18のうち最上階の乗り場18nの床面16nより高い位置(ラインGより高い位置)に、制御盤38の下端38a(収納ボックスの下面)が位置するように配置されている。このような高所に制御盤38を設置することにより、例えば、エレベータ10を設置した建物で火災等が発生し、乗り場18やその周辺で消火作業が行われた場合でも、消火水が制御盤38にかかりダメージを与えてしまうことを回避しやすくすることができる。なお、制御盤ブラケット36は、制御盤38の下端38aを最上階の床面16nのラインGより高い位置に配置されれば、例えば、昇降路壁12aに設けられてもよい。
昇降路壁12aには、乗り場18側の空気とは異なる外気が存在する空間(例えば屋外)に連通する排気口40が設けられている。この排気口40は、モータやシリンダ等のアクチュエータで開閉可能な排気扉42で通常閉塞されている。つまり、排気扉42が閉動作している場合、昇降路12は外気との連通が実質的に遮断される。一方、排気扉42が開動作した場合、昇降路12は外気と連通し、昇降路12内の空気を排出することができる。つまり、昇降路12内の空気の移動を発生させることができる。本実施形態の場合、排気口40(排気扉42)は、制御盤38の側面の少なくとも一部(例えば背面38b)が外気の存在する空間(例えば屋外)に臨むように、昇降路壁12aに設けられている。また、図1では、説明のため誇張して示しているが、排気口40と当該排気口40に対面する(臨む)制御盤38(背面38b)との間には隙間が形成され、排気扉42が開動作した際に、昇降路12内の空気が制御盤38の周囲を通過して排気口40から排気されるようになっている。このとき排気口40から排気される空気の流動によって、制御盤38の冷却を可能にしている。また、制御盤38は外気が存在する空間に臨むように制御盤ブラケット36によって支持されているので、排気扉42の開動作時には、外気と接触しやすくなり制御盤38の冷却効率を向上することができる。このように、本実施形態の構成によれば、機械室レスのエレベータ10において、火災の影響(炎、または熱を帯びた煙の影響)により加熱されてしまう虞のある昇降路12内に設置された制御盤38を効率的に冷却することが可能になる。
また、昇降路壁12aには、少なくとも一つの吸気装置44が設けられている。図1の場合、吸気装置44は例えば3個図示されている。吸気装置44は、乗り場18側の空気とは異なる外気を吸気可能に設けられている。吸気装置44が吸い込む空気は、乗り場18側の空気と異なる空気であればよく、例えば排気口40が臨む空間(屋外)の空気でもよいし、建物内部とは隔離された空間の空気でもよい。吸気装置44による吸気を実施することにより、昇降路12内部を正圧にすることができる。この場合、排気扉42は閉動作とする。
昇降路12内部を正圧とすることにより、例えば、建物で火災が発生し、乗り場18に煙が存在する場合に、その煙が昇降路12より圧力の低い乗り場18側から乗り場開口部12bを介して昇降路12内に侵入することを低減または防止することができる。つまり、乗り場開口部12bを閉塞可能に設けられた乗り場扉34の周囲に生じる隙間をエアシールで塞ぐことができる。その結果、火災階に存在する煙が昇降路12に侵入して、まだ延焼していない他の階に拡散することを回避しやすくなる。さらに、昇降路12内部を正圧にした上で、間欠的に排気扉42を開動作させることにより、例えば、昇降路12の内部が十分に加圧される前に、昇降路12の内部に煙が侵入していた場合でも、排気扉42を開動作させることにより、圧力の高い昇降路12からそれより圧力が低い外部空間(例えば屋外)に向かう空気の流れを作ることができる。その結果、排気口40から煙を効率的に排出することができる。この点においても、火災階に存在する煙を他の階に侵入し難くすることができる。また、このような空気の流れは、排気口40に臨む制御盤38の周囲を通過するため、制御盤38の冷却効率を併せて向上することができる。
なお、吸気装置44の吸気能力は、乗り場開口部12bからの煙の侵入を抑制したり、排気口40からの煙の排出を行ったりするのに必要な圧力状態を所定期間内に実現できるように選択される。図1の場合、一例として3個の吸気装置44を示しているが、昇降路12の容積や排気扉42を閉動作させたときの昇降路12の密閉状態等に応じて、吸気装置44の能力や数を決定してもよい。したがって、吸気装置44は、1つでもよいし複数設けてもよい。例えば、乗り場18の数と対応する数だけ設けてもよい。
図1に示すように、昇降路壁12aの排気口40より、さらい高い位置に、別の開口部として、補助開口部46およびこの補助開口部46を開閉する補助開閉扉48を設けてもよい。上述したように、制御盤38の冷却効率を向上させるため、制御盤38の側面の一部が臨む位置に排気口40(排気扉42)を設けている。一方、火災等で発生する煙や熱(加熱空気)は上昇する傾向があるので、排気口40より上方に空間が存在すると、そこに煙溜まりや熱溜まりができてしまう場合がある。補助開口部46(補助開閉扉48)は、この煙溜まりや熱溜まりを解消するように設けている。なお、図1に示すように、昇降路12の上部には巻上機30も設置されているので、補助開口部46(補助開閉扉48)は、排気の際に巻上機30の冷却を行うことが可能となる。なお、補助開閉扉48は、排気扉42が閉動作しているときには、少なくとも閉動作していることが望ましい。昇降路12において、制御盤38をさらに高い位置に設置できる場合は、制御盤38の位置に対応して、排気口40(排気扉42)の位置も上方の位置に移動する。この場合は、補助開口部46や補助開閉扉48を省略することができる。
前述したように、吸気装置44により昇降路12に外気を吸い込み、正圧状態にすることで、乗り場開口部12bからの煙の侵入や効率的な排気口40からの排煙を行うことができる。この場合、昇降路12の内部と外部との間で十分な圧力差が生じていることが望ましい。昇降路12の内外で十分な圧力差が生じているか否かは、例えば、吸気装置44の駆動時間で判定することができる。したがって、例えば、火災情報を取得してからの期間(時間)を計測するタイマに基づいて、昇降路12内の圧力状態を推定して吸気装置44の制御や排気扉42(補助開閉扉48)の開閉制御を行うことができる。ただし、一部の乗り場扉34が開いていたり、昇降路12の一部にヒビや亀裂等の破損が存在していたりする場合、加圧速度にばらつきが生じることがある。そこで、他の実施形態では、図2に示すように、昇降路12に配置される圧力センサ50(外気圧センサ50a、内気圧センサ50b)を用いて、昇降路12内の圧力状態を検出して吸気装置44の駆動制御や排気扉42(補助開閉扉48)の開閉制御を行うようにしてもよい。図2は、昇降路12の圧力状態を排気口40の外側に設けた外気圧センサ50aと排気口40の内側に設けた内気圧センサ50bとの差圧によって検出している。「外気圧センサ50aの検出値<内気圧センサ50bの検出値」となったことを条件に排気扉42を開動作させることにより、昇降路12から排気口40を介して外気側に流れる空気の流れを確実に形成し、効率的な排煙およびその空気の流れによる制御盤38の冷却を実施することができる。なお、別の実施例では、外気圧センサ50aを省略し、内気圧センサ50bの検出値と標準大気圧との比較により、昇降路12内の圧力状態を検出するようにしてもよい。このように昇降路12の圧力状態を検出する場合、上述したタイマによる推定に代えて、圧力センサ50を用いてもよいし、火災時の状況に応じて、タイマによる推定と圧力センサ50による検出を使い分けるようにしてもよい。なお、圧力センサ50(外気圧センサ50a、内気圧センサ50b)の位置は一例であり、昇降路12の内外の圧力状態が検出できれば、設置の位置を適宜変更してもよく、同様の効果を得ることができる。
図3は、上述したような構成のエレベータ10の制御盤38の機能ブロック図である。制御盤38は、運行制御部60、かご呼び登録部62、昇降路内環境制御部64等を含む。また、昇降路内環境制御部64は、情報取得部66、吸気制御部68、排気口制御部70、切替制御部72等を含む。
運行制御部60は、かご呼び登録部62で登録された乗り場呼び登録やかご呼び登録にしたがい、巻上機30のモータの回転方向や回転速度、回転量、制動状態等を制御して乗りかご14の運行を行う。かご呼び登録部62は、各乗り場18に設けられた乗り場操作盤18aに設けられた乗り場呼び登録SW(スイッチ)18bを介して利用者が入力する乗り場呼び登録に対応する情報を登録する。乗り場呼び登録SW18bは例えば、釦やタッチパネル上のスイッチであるが、これに限定されない。また、かご呼び登録部62は、乗りかご14に設けられたかご内操作盤14aのかご内呼び登録SW(スイッチ)14bを介して、利用者が移動目的階を指定するために入力するかご呼び登録に対応する情報を登録する。かご内呼び登録SW14bは、例えば、釦やタッチパネル上のスイッチであるが、これに限定されない。
昇降路内環境制御部64は、主として、エレベータ10が設置された建物で火災が発生した場合に、昇降路12内部の環境を制御することにより、昇降路12内部への煙の侵入抑制や、煙が侵入してしまった場合の排煙、制御盤38の冷却等を適切なタイミングで実行する。
情報取得部66は、エレベータ10が設置された建物側の建物側管理装置74の警報制御部74a等から建物側で火災が発生したときに出力される火災情報(発生情報、延焼情報等)を無線や有線等のネットワークを介して取得し、切替制御部72に対して取得した情報に基づく信号を送出する。また、情報取得部66は、火災情報を取得した場合に、外気圧センサ50aから外気圧値の取得を開始し、内気圧センサ50bから昇降路12内部の内気圧値の取得を開始する。なお、情報取得部66は、内気圧センサ50bの検出を常時行うようにしてもよい。例えば、火災とは関係無く昇降路12内部の圧力が上昇した場合に排気扉42を開動作させて、昇降路12内部の圧力を大気圧に戻すようにしてもよい。この他、昇降路12内部の温度や制御盤38の温度を検出する温度センサを設けてもよく、情報取得部66は、温度情報を併せて取得してもよい。例えば、火災に関係無く制御盤38や巻上機30の温度が所定値以上になった場合に、吸気装置44や排気扉42や補助開閉扉48を開動作させて、昇降路12の内部に空気の流れを強制的に作り制御盤38や巻上機30を冷却するようにしてもよい。
吸気制御部68は、吸気装置44の動作状態を制御する。例えば、吸気装置44のファンのON/OFF制御や、吸気能力の調整等を行う。例えば、昇降路12内部の圧力が所定圧力に到達するまでの時間が何らかの理由で所定時間より長くなってしまった場合に、吸気装置44の吸気能力を一時的に増加するようにしてもよい。また、昇降路12内部の圧力状態に応じて、一部の吸気装置44を休止するようにしてもよい。排気口制御部70は、排気扉42、補助開閉扉48の開閉状態を制御する。例えば、モータやシリンダ等のアクチュエータを制御し、排気扉42、補助開閉扉48の開閉動作を実行する。なお、排気扉42や補助開閉扉48は、全開状態、半開状態等任意の開状態を維持できるようにしてもよい。例えば、昇降路12内の加圧が何らかの理由で所定値に到達できない場合、排気扉42や補助開閉扉48の開度を絞ることにより排気空気の流速を増加させて、加圧不足の時に排煙効率や冷却効率を改善するようにしてもよい。
切替制御部72は、情報取得部66が取得した情報に基づき、吸気制御部68や排気口制御部70の制御内容を決定する信号を送出する。切替制御部72は、情報取得部66から火災情報(発生情報)を取得した場合、タイマ72aをスタートさせるとともに、吸気制御部68に対して吸気装置44による吸気を開始することを指示する信号を送出する。また、切替制御部72は、同時に排気口制御部70に対して排気扉42および補助開閉扉48を閉動作させることを示す信号を送出する。切替制御部72の圧力検出部72bは、情報取得部66が圧力センサ50から圧力値を取得可能な場合、検出した昇降路12内部の実圧力に基づいて、吸気制御部68に対する信号を送出したり、排気口制御部70に対する信号を送出する。
なお、運行制御部60は、情報取得部66を介して、火災情報等を取得して乗りかご14の非常停止階の決定や非難運転の決定等、火災時モードの運行を実行してもよいし、建物側管理装置74から直接火災情報等を取得して乗りかご14の運行に反映させてもよい。また、昇降路内環境制御部64には、報知部78が接続されていてもよく、火災情報や昇降路12内の排気状態等の情報を報知出力部76に出力するようにしてもよい。報知出力部76は、乗りかご14内や乗り場18等に設けられた表示装置やスピーカとすることができる。
このように構成されるエレベータ10の昇降路12の排気方法を図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図4に示す例では、圧力センサ50により昇降路12の圧力状態が検出可能な場合、圧力による判定を優先させて、吸気装置44の動作制御や排気扉42の開閉制御を実行し、昇降路12内部の圧力状態が安定しない場合や所定圧力に達しない場合、または圧力値が取得できない場合等は、タイマ72aを用いた制御を行う例を示す。
情報取得部66は、建物側管理装置74からの火災報知が取得できない場合、すなわち火災が発生していない場合(S100のNo)、このフローを一旦終了し、火災報知が取得されるか否かの監視を継続する。一方、情報取得部66は、建物側管理装置74からの火災報知が取得できた場合(S100のYes)、取得したことを示す信号を切替制御部72に提供する。そして、切替制御部72は、吸気制御部68を介して吸気装置44を用いた吸気駆動を開始させる(S102)。つまり、昇降路12内部の正圧化を実行する。この場合、吸気装置44の駆動を開始するとともに、排気扉42および補助開閉扉48を閉動作させて、外気を昇降路12に取り込み、昇降路12内部を加圧する。さらに、切替制御部72は、情報取得部66を介して圧力センサ50から昇降路12の圧力値が取得可能か否か判定する(S104)。切替制御部72は、昇降路12内部の圧力値が取得できない場合(S104のNo)、タイマ72aをスタートさせて(S106)、所定期間が経過するまで昇降路12内部の加圧を行う(S108のNo)。吸気装置44の吸気駆動によって、昇降路12内部の圧力を上昇させることにより、火災発生階に存在する可能性のある煙が乗り場開口部12bから昇降路12内部に侵入することを抑制する。
タイマ72aがスタートしてから所定期間(所定時間、例えば5分)が経過した場合(S108のYes)、すなわち吸気条件が満たされた場合、切替制御部72は、タイマ72aを一旦リセットするとともに(S110)、吸気制御部68に対して吸気装置44の駆動を一旦停止させるための信号を送出して、吸気装置44の駆動をストップさせる(S112)。続いて、切替制御部72は、排気扉42を所定期間(所定時間、例えば30秒)開動作させて(S114)、昇降路12内部と外気側との差圧により排気口40から昇降路12内部の空気を排出する。昇降路12の内部が外気側(例えば、屋外)に対して正圧になっている状態で、排気扉42を開動作することにより、昇降路12内部の空気が排気口40から外気側に移動する。その結果、昇降路12が十分に加圧される前に昇降路12内部に侵入していた煙を、この空気の流れに載せて外気側に排出することができる。また、この空気の流れが、排気口40に側面の一部が臨むように配置された制御盤38の周囲を通過するため、制御盤38の冷却を併せて行うことができる。
排気扉42の開動作から所定期間経過した時点で、火災報知が継続されていた場合(S116のYes)、S102の処理に戻り、切替制御部72は吸気動作を再度行う。すなわち、吸気装置44を駆動させるとともに、排気扉42(補助開閉扉48)を閉動作させて、昇降路12内部を加圧する。つまり、火災による影響が解消されるまで、昇降路12の加圧および圧力解放を繰り返し実行して、昇降路12への煙の侵入の抑制と侵入した煙の排出および制御盤38の冷却を繰り返し行う。また、火災報知が解除された場合(S116のNo)、このフローを一旦終了する。この場合、報知部78は、火災後のエレベータ10の点検等を促すメッセージを報知出力部76を介して出力するようにしてもよい。
S104において、情報取得部66を介して圧力センサ50から昇降路12の圧力値が取得可能な場合(S104のYes)、切替制御部72は、昇降路12内部の圧力が所定圧力に到達したか否か圧力検出部72bを介して検出し、所定圧力に到達した場合(S118のYes)、すなわち吸気条件が満たされた場合、S112の処理に移行する。つまり、S112以降の処理を実行して、吸気装置44による吸気を停止し、排気扉42(補助開閉扉48)を開動作させる処理を実行する。
また、切替制御部72は、圧力検出部72bを介して、昇降路12内部が所定圧力に到達していない場合で(S118のNo)、圧力測定開始から所定期間経過した場合(S120のYes)、吸気装置44の不具合か昇降路12の密閉状態が何らかの原因で維持できていないため、加圧に時間がかかってしまっていると判定して、S112に移行して排煙処理を実行する。つまり、現在到達している圧力差を用いて、昇降路12内部に侵入した煙の排出と制御盤38の冷却を実行する。なお、S120において、まだ所定期間が経過していない場合(S120のNo)、S116に移行して、圧力が所定圧力になるのを待つ。
なお、圧力センサ50を設けずに火災報知の取得からの経過期間(時間)によって、吸気装置44および排気扉42(補助開閉扉48)の制御を行う場合、図4からS104,S118,S120を削除したフローチャートにより制御が実行される。逆に、圧力センサ50による圧力検出により吸気装置44および排気扉42(補助開閉扉48)の制御を行う場合、図4からS104,S106,S108,S110を削除したフローチャートにより制御が実行される。
このように本実施形態の昇降路12の排気方法によれば、吸気装置44の吸気による昇降路12内部の加圧(正圧化)と、排気扉42の開動作による排気、減圧を繰り返すことにより、火災階から昇降路12への煙の侵入を抑制できるとともに、仮に煙が侵入した場合には、排煙(排気)により他階への煙の拡散を抑制できる。なお、昇降路12に排気ファンを設けて排気を行う場合、その排気により昇降路12内部が負圧になり、乗り場開口部12bから煙を積極的に吸い込んでしまう場合がある。一方、本実施形態では、昇降路12を加圧するため、そのような現象も回避することができる。また、排気口40を介した昇降路12からの排気に伴う空気の流れを利用して制御盤38の冷却が可能になる。その結果、火災発生時の昇降路12内部の温度上昇に伴う制御盤38へのダメージを軽減することができる。なお、昇降路12と外気側との圧力差がなくなれば、空気の流れが止まるため、排気ファン等によって継続的に空気の流れを作る場合に比べて、乗り場開口部12bからの煙の吸い込みが軽減される。
排気口制御部70は、排気扉42の開閉動作に対応して補助開閉扉48の開閉動作を実行してもよい。この場合、昇降路12の上部に生じる可能性のある煙溜まりや熱溜まりを補助開口部46から外気側に排出することができる。また、このときの空気の流れによって巻上機30等の冷却も併せて行うことができる。
また、本実施形態のエレベータ10は、昇降路12の大幅な構造変更を伴うことなく、圧力状態を制御することにより、昇降路12への煙の侵入や他の階への煙の拡散を抑制し、また、補助開閉扉48の冷却を実現できる。つまり、エレベータ10の構造のシンプルさを維持したまま、効率的に煙処理や冷却ができる。その結果、建物へのエレベータ10の導入がしやすいという利点もある。
なお、上述した昇降路12の排気方法によれば、火災報知の取得によって、自動的に吸気装置44の吸気による昇降路12内の加圧と排気扉42の開動作による排気、減圧を繰り返す例を説明したが、エレベータ10の管理者が火災報知に基づき、吸気装置44の吸気による昇降路12内の加圧と排気扉42(補助開閉扉48)の開動作による排気、減圧を実行するようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…エレベータ、12…昇降路、12a…昇降路壁、12b…乗り場開口部、14…乗りかご、16…床面、18…乗り場、24…ガイドレール、28a…巻上機ブラケット、36…制御盤ブラケット、38…制御盤、40…排気口、42…排気扉、44…吸気装置、50…圧力センサ、64…昇降路内環境制御部、66…情報取得部、68…吸気制御部、70…排気口制御部、72…切替制御部、72a…タイマ、74…建物側管理装置。

Claims (5)

  1. エレベータの乗りかごを昇降させる巻上機が昇降路壁に配置された昇降路と、前記昇降路に前記乗りかごの乗り場側の空気とは異なる外気を吸気可能な少なくとも1つの吸気装置と、前記乗り場のうち最上階の乗り場の床面より高い位置に下端が位置するように配置された前記エレベータの運行を制御する制御盤と、前記制御盤の側面の少なくとも一部が前記外気の存在する空間に隙間を介して近接して臨むように前記昇降路壁に設けられた排気口を開閉可能とする排気扉と、前記吸気装置の吸気動作と前記排気扉の開閉動作を制御する切替制御部と、を含むエレベータ。
  2. 前記切替制御部は、前記エレベータが設置された建物側の管理装置から前記建物側の火災情報を取得した場合に、前記吸気動作と前記排気扉の開閉動作の切り替え制御を実行する請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記切替制御部は、前記吸気装置が所定期間だけ吸気動作を実行した後、前記排気扉を開放する請求項1または請求項2に記載のエレベータ。
  4. 前記昇降路の内部側の圧力と前記外気が存在する空間側の圧力差を検出するセンサを備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ。
  5. エレベータが設置された建物側の管理装置から前記建物側の火災情報を取得する情報取得ステップと、前記火災情報を取得した場合に、前記エレベータの乗りかごを昇降させる巻上機が昇降路壁に配置された昇降路に前記エレベータの乗りかごの乗り場側の空気とは異なる外気を吸気する吸気ステップと、所定の吸気条件が満たされた場合に、前記乗り場のうち最上階の乗り場の床面より高い位置に下端が位置するように配置された前記エレベータの運行を制御する制御盤の側面の少なくとも一部が前記外気の存在する空間に隙間を介して近接して臨むように前記昇降路壁に設けられた排気口を開放して前記昇降路内の空気を排気する排気ステップと、を含む昇降路の排気方法。
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