JP6319562B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
また、特許文献2のように、使い捨ておむつの前後方向漏れ防止を高めるために、横断面逆三角形状に形成した立体ギャザーが開発されている。
また、伸縮部材である糸ゴムをギャザーシートで挟み込んでいる(二重シートとしている)ため、通気性が低下し、吸収物品内部がムレてしまい、トラブルの原因となる可能性がある。
しかし、立体ギャザーが使い捨ておむつの脚周り用のものであると、立体ギャザーが接触する箇所は、脚周りの付け根周辺でありウエストのように平らな平面ではないため、着用時に、本来の立体ギャザーの目的形状を維持することができずフィット性が高いとは言えないものである。
<請求項1記載の発明>
使用面側に位置する透液性シートを通る体液を吸収性要素で吸収する吸収性物品において、
立体用のギャザーシートと弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが使用面側に形成され、
前記ギャザーシートは可撓性で、かつ通気性であり、
前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左右部に、前記弾性伸縮部材が伸長状態で前記ギャザーシートに固定されており、
前記ギャザーシートは、前記起立領域の少なくとも前記左部と前記右部との間が一重のシートである、
ことを特徴とする吸収性物品。
立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左部及び右部に、より好ましくは、中央部と、これと幅方向に離間する左部及び右部に、弾性伸縮部材が伸長状態でギャザーシートに固定されている。
したがって、その固定箇所がピークになり、好ましい態様では3箇所のピークにより、着用者の肌と接触するようになる。
その結果、ギャザーシートが広い幅面積で着用者の肌に接するのではなく、各ピークを通るほぼ平行に走る稜線が着用者の肌に接するために、接触部位としては小さくカブレ等が防止される利点をもたらす。
他方、注目すべきは、ほぼ平行に走る稜線で立体ギャザーが肌と接触するので、幅方向の位置ズレが少なく、立体ギャザーが伏倒したり、反り返る、あるいは断面形状が変化するなどの問題を抑制でき、着用者へのフィット性に優れる点である。
使用面側に位置する透液性シートを通る体液を吸収性要素で吸収する吸収性物品において、
立体用のギャザーシートと弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが使用面側に形成され、
前記ギャザーシートは可撓性で、かつ通気性であり、
前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左右部に、前記弾性伸縮部材が伸長状態で前記ギャザーシートに固定されており、
前記ギャザーシートの幅方向全体が一重のシートで形成されている、
ことを特徴とする吸収性物品。
ギャザーシートの幅方向全体が一重のシートで形成されていてもよい。したがって、本発明は、立体ギャザーの基部側は、二重シート部分にすることにより、撥液性を高める、不透液性にする、又は撓み性を小さくし立体ギャザーの横断面形状保持性を高める形態も含むのである。
前記ギャザーシートに対する前記弾性伸縮部材の固定位置は、前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左部及び右部の3箇所のみである請求項1または2記載の吸収性物品。
前記ギャザーシートに対して前記弾性伸縮部材が接合される外周面範囲が、前記ギャザーシートとの対向面を含む、前記弾性伸縮部材の断面の1/2以上にわたる外周面である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
ギャザーシートに対して弾性伸縮部材が接合される外周面範囲が、狭いと弾性伸縮部材がギャザーシートから剥がれ易いとともに、ギャザーシートが、弾性伸縮部材の固定(接合)位置周囲において、たとえば図8のような形状を保持し難くなる。
これに対し、ギャザーシートに対して弾性伸縮部材が接合される外周面範囲が、ギャザーシートとの対向面を含む、弾性伸縮部材の断面の1/2以上にわたる外周面であると、弾性伸縮部材がギャザーシートから剥がれ難いとともに、図8のような形状保持性が良好である。
前記起立領域の中央部及び左右部の少なくとも一つの部位において、前記弾性伸縮部材の複数本が幅方向に相互に近接状態で位置し、前記ギャザーシートに固定されている1〜4のいずれか1項記載の吸収性物品。
起立領域の中央部、左部及び右部に、1本の弾性伸縮部材を設けるほか、それらの少なくとも一つの部位において、弾性伸縮部材の複数本が幅方向に相互に近接状態で位置していても、請求項1の作用効果と同様な作用効果を奏する。
前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの両側に前記立体ギャザーが形成され、各ギャザーシートは、着用者の股間部から脚の付け根を通り脚の内側に渡る領域に位置するように形成されている1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明は、生理用ナプキンなどにおいても適用できるが、使い捨ておむつである場合、特に好適である。すなわち、着用者の股間部から脚の付け根を通り脚の内側に渡る領域に位置するとき、立体ギャザーの右部が股間部に、中央部が脚の付け根部分に、左部が着用者の脚の内側部分に対向し、着用者の肌に安定した位置で接触し、フィット性が良好となるのである。
前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの両側に前記立体ギャザーが形成され、
各立体ギャザーの前後端部における、前記弾性伸縮部材の前記ギャザーシートへの固定位置は、製品の幅方向にずれている1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
各立体ギャザーの前後端部における、弾性伸縮部材のギャザーシートへの固定位置は、製品の長手方向中間において、たとえば図8のように、股間部、脚の付け根及び脚の内側に対向させる場合、製品の幅方向にずれている、すなわち図7又は図9のように、その対応する位置関係でずらしているのが、たとえば図8のような形状保持のための好ましい態様である。
股間部、脚の付け根及び脚の内側に対応する弾性伸縮部材の伸長率の大きさが、
股間部>脚の付け根>脚の内側
の関係にある請求項6または7記載の吸収性物品。
上記の伸長率の関係にあると、フィット性が良好であることが見出された。
前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの腹側及び背側のうち少なくとも背側に、前記立体ギャザーが形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明は生理用ナプキンなどにおいても適用できるが、使い捨ておむつにおける前後漏れ防止用の立体ギャザーに適用することもできる。
図1〜図7はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、断面図中の点模様部分はホットメルト接着剤の塗布部分を示している。
本発明における、用語「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「使用面」は、体液を直接受けて、吸収性要素に受け渡す側をいう。
また、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。
「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、20倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:10gf/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
すなわち、製品の幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、使用面側表面を形成する透液性トップシート30と、裏面側に位置する液不透過性シート11との間に吸収要素50が介在する領域である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分である腹側エンドフラップ部EF及び背側エンドフラップ部EFとを有するものである。
(外装バックシート)
外装バックシート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装バックシート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を囲む部位となる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部立体ギャザー60、60を設けるのは好ましい。
各サイドフラップ部SF,SFには、ギャザーシート62の固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に、糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SF,SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性伸縮部材64はサイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装バックシート12との間に配置することもできる。脚周り弾性伸縮部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、フラッフパルプを主体とする吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、フラッフパルプを主体とするほか、繊維の集合体により形成することもできる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ13は、おむつの側部に固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側に対する係止部13Aとを有し、この係止部13Aより先端側が摘み部とされたものである。ファスニングテープ13のテープ取付部13Cは、サイドフラップ部における内側層をなすギャザーシート62及び外側層をなす外装バックシート12間に挟まれ、かつホットメルト接着剤により両シート62,12に接着されている。また、係止部13Aはシート基材に接着剤により剥離不能に接合されている。
腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部がフック材13Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。
また、腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装バックシート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装バックシート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲットシート12Tを外装バックシート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部EFであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部EFである。
図示形態では、両ファスニングテープ13間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮ウエストシート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮ウエストシート70の両端部は両ファスニングテープ13の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮ウエストシート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の寸法差はあってもよい。また、図示のように背側伸縮ウエストシート70が背側エンドフラップ部EFと吸収要素50の境界線と重なるように配置されていると、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮ウエストシート70は、ゴムシート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸長した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装バックシート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸長率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
さて、本発明は、立体ギャザーの構造に特徴を有する。以下、代表的な2つの実施の形態を示してさらに説明する。
本発明の第1の実施の形態は、図3、その拡大図である図6、図7及び図8に示されている。
すなわち、使用面側に立体用のギャザーシート62と弾性伸縮部材63(63i、63c、63o)とを有する立体ギャザー60が使用面側に形成され、
前記ギャザーシート62は可撓性で、かつ通気性であり、
前記立体ギャザー60の幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左部及び右部に、前記弾性伸縮部材63i、63c、63oが伸長状態で前記ギャザーシート62に固定されており、
かかる形態では、立体ギャザー60の幅方向についての起立領域の中央部に弾性伸縮部材63cが、図6基準で左部(外側)の弾性伸縮部材63oが、右部(内側)の弾性伸縮部材63iが、伸長状態でギャザーシート62に固定されている。
したがって、その箇所がピークになり、着用者の肌と接触するようになる(図8参照)。
その結果、ギャザーシート62が広い幅面積で着用者の肌に接するのではなく、各ピークを通るほぼ平行に走る稜線(図6の紙面を貫く方向の稜線)が着用者の肌に接するために、接触部位としては小さくカブレ等が防止される利点をもたらす。
さらに、通気性のギャザーシート62は、起立領域の少なくとも左部と右部との間が一重のシートであるので、二重シートの場合に比較して良好な通気性をもたらし、ムレ防止効果が高いものとなる。
他方、注目すべきは、ほぼ平行に走る稜線で立体ギャザー60が肌と接触するので、幅方向の位置ズレが少なく、立体ギャザー60が内側に伏倒したり、外側に反り返る、あるいは断面形状が変化するなどの問題を抑制でき、着用者へのフィット性に優れる点である。
たとえば、接触線を極端に言えば10箇所にすると、肌への接触がほぼ面的なものとなり、体液の阻止効果の向上に有効でないとともに、弾性伸縮部材の数だけコスト高となる。本発明において、この観点などから接触箇所数を設定できるものである。
そこで、図示例では、前記ギャザーシート62の幅方向全体が一重のシートで形成されているが、本発明は、図12の例のように、立体ギャザー60の基部側は、たとえばポリエチレンからなる撥液性又は不透液性のシート63a,63bにより、二重シート部分にすることにより、撥液性を高める、不透液性にする、又はシート63a,63bを補強材として、撓み性を小さくし立体ギャザー60の横断面形状保持性を高める形態も含むのである。
股間部>脚の付け根>脚の内側
の関係にあるのが望ましい。
弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものが好ましい。
もちろん、生理用ナプキンの立体ギャザーにも適用できる。
図6の各部位の寸法は、使い捨ておむつの場合、着用者の体格に合わせて適宜選択できるが、次の関係にあることが好適である。
Li≧Lo
Li及びLoは20mm以上
di及びdoは8mm以上
弾性伸縮部材63iの伸長率=240〜260%
弾性伸縮部材63cの伸長率=210〜230%
弾性伸縮部材63oの伸長率=190〜210%
したがって、各立体ギャザーの前後端部における、63i、63c、63oのギャザーシート62への固定位置は、股間部、脚の付け根及び脚の内側に対向させて、製品の幅方向にずらしているのが、好ましい態様である。
Claims (9)
- 使用面側に位置する透液性シートを通る体液を吸収性要素で吸収する吸収性物品において、
立体用のギャザーシートと弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが使用面側に形成され、
前記ギャザーシートは可撓性で、かつ通気性であり、
前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左右部に、前記弾性伸縮部材が伸長状態で前記ギャザーシートに固定されており、
前記ギャザーシートは、前記起立領域の少なくとも前記左部と前記右部との間が一重のシートである、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 使用面側に位置する透液性シートを通る体液を吸収性要素で吸収する吸収性物品において、
立体用のギャザーシートと弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが使用面側に形成され、
前記ギャザーシートは可撓性で、かつ通気性であり、
前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左右部に、前記弾性伸縮部材が伸長状態で前記ギャザーシートに固定されており、
前記ギャザーシートの幅方向全体が一重のシートで形成されている、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記ギャザーシートに対する前記弾性伸縮部材の固定位置は、前記立体ギャザーの幅方向についての起立領域の中央部と、これと幅方向に離間する左部及び右部の3箇所のみである請求項1または2記載の吸収性物品。
- 前記ギャザーシートに対して前記弾性伸縮部材が接合される外周面範囲が、前記ギャザーシートとの対向面を含む、前記弾性伸縮部材の断面の1/2以上にわたる外周面である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記起立領域の中央部及び左右部の少なくとも一つの部位において、前記弾性伸縮部材の複数本が幅方向に相互に近接状態で位置し、前記ギャザーシートに固定されている1〜4のいずれか1項記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの両側に前記立体ギャザーが形成され、各ギャザーシートは、着用者の股間部から脚の付け根を通り脚の内側に渡る領域に位置するように形成されている1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの両側に前記立体ギャザーが形成され、
各立体ギャザーの前後端部における、前記弾性伸縮部材の前記ギャザーシートへの固定位置は、製品の幅方向にずれている1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 股間部、脚の付け根及び脚の内側に対応する弾性伸縮部材の伸長率の大きさが、
股間部>脚の付け根>脚の内側
の関係にある請求項6または7記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は使い捨ておむつであって、その使い捨ておむつの腹側及び背側のうち少なくとも背側に、前記立体ギャザーが形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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