JP6318550B2 - 振動片、角速度センサー、電子機器および移動体 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に係る角速度センサーは、基部と、この基部に連結されている2つの支持部と、各支持部から延びている駆動振動片(振動腕)と、基部に連結されている検出振動片(振動腕)とを備え、これらが圧電体単結晶からなる。この角速度センサーでは、2つの駆動振動片を面内方向で屈曲振動(駆動振動)させた状態で、面外方向に沿った検出軸まわりの角速度が加わると、コリオリ力の作用により、検出振動片の面内方向での屈曲振動が励振される。そして、この検出振動片の屈曲振動を検出することにより、角速度を検出する。
また、特許文献1に係る角速度センサーでは、素子全体が面外屈曲振動する面外屈曲動モードと他の振動モードとの結合による温度ドリフトを抑制する観点から、面外屈曲振動モードと駆動振動モードとを所定の関係に規定している。
しかし、特許文献1に係る角速度センサーでは、このような支持構造体の弾性を考慮していないため、支持構造体の弾性に起因する振動モードと他の振動モードとの結合によるパラメトリック励振によって駆動振動モードの振動形状が変化し、出力が変動するという問題があった。ここで、パラメトリック励振は、駆動振動モード以外の複数の振動モードの共振周波数の和が駆動振動モードの共振周波数と一致した場合に発生する。
[適用例1]
本発明の振動片は、基部と、
前記基部から第1方向に沿って延出されていて、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んで配置されている2つの振動腕と、
前記基部を支持する支持部と、
を備え、
前記2つの振動腕が前記第2方向に沿って互いに反対方向に振動する駆動振動モードの共振周波数がf1[Hz]であり、前記支持部の変形を伴って前記基部が振動する第1の振動モードの共振周波数がf2[Hz]であり、前記駆動振動モードおよび前記第1の振動モードとは異なり、かつ、前記支持部の変形を伴う前記基部の振動および前記2つの振動腕の振動のうちの少なくとも一方を含む第2の振動モードの共振周波数がf3[Hz]であり、1以上の整数をnとしたとき、
n×f1≠f2+f3の関係を満たし、
前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードのうちの少なくとも一方は、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第2方向に沿って振動する振動モード、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿って振動する振動モード、または、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第3方向に沿った軸まわりに振動する振動モードであることを特徴とする。
このような振動片によれば、支持部の弾性に起因するパラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
本発明の振動片では、前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードは、互いに直交する方向の振動成分を含んでいることが好ましい。
このような場合、第1の振動および第2の振動により駆動振動のパラメトリック励振が生じるおそれがある。したがって、この場合に本発明を適用することによる効果が顕著に発揮される。
本発明の振動片では、前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードは、一方の振動モードが前記第2方向に沿った方向の振動成分を含み、他方の振動モードが前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿った方向の振動成分を含んでいることが好ましい。
このような場合、仮にf1=f2+f3の関係を満たしていると、第1の振動および第2の振動との組み合わせるによってパラメトリック励振に起因する駆動振動の振動形状の変化を生じやすい。したがって、この場合に本発明を適用することによる効果が顕著に発揮される。
本発明の振動片では、|f1−f2−f3|≧10Hzの関係を満たすことが好ましい。
これにより、第1の振動および第2の振動の組み合わせによるパラメトリック励振を効果的に低減することができる。
本発明の振動片では、前記2つの振動腕は、前記基部の前記第1方向での一端側と他端側とにそれぞれ配置されており、
前記基部の前記一端側に配置されている前記2つの振動腕と、前記基部の前記他端側に配置されている前記2つの振動腕とが互いに同じ方向に駆動振動することが好ましい。
これにより、いわゆるダブルT型の振動片において、本発明の効果を発揮させることができる。
[適用例6]
本発明の角速度センサーは、本発明の振動片を備えることを特徴とする。
このような角速度センサーによれば、パラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
本発明の角速度センサーは、基部と、
前記基部から第1方向に沿って延出されていて、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んで配置されている2つの振動腕と、
前記基部を支持する支持部と、
を備え、
前記2つの振動腕が前記第2方向に沿って互いに反対方向に振動する駆動振動モードの共振周波数がf1[Hz]であり、前記支持部の変形を伴って前記基部が振動する第1の振動モードの共振周波数がf2[Hz]であり、前記駆動振動モードおよび前記第1の振動モードとは異なり、かつ、前記支持部の変形を伴う前記基部の振動および前記2つの振動腕の振動のうちの少なくとも一方を含む第2の振動モードの共振周波数がf3[Hz]であり、1以上の整数をnとしたとき、
n×f1≠f2+f3の関係を満たし、
前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードのうちの少なくとも一方は、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第2方向に沿って振動する振動モード、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿って振動する振動モード、または、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第3方向に沿った軸まわりに振動する振動モードであることを特徴とする。
このような角速度センサーによれば、パラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
本発明の電子機器は、本発明の振動片を備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例9]
本発明の移動体は、本発明の振動片を備えていることを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
1.角速度センサー
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す断面図、図2は、図1に示す角速度センサーの平面図、図3は、図1に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の平面図である。また、図4は、図3に示すセンサー素子の動作を説明するための平面図である。
図1および図2に示す角速度センサー1は、z軸まわりの角速度を検出する振動ジャイロセンサーである。この角速度センサー1は、センサー素子(振動片)2と、ICチップ3と、センサー素子2およびICチップ3を収納するパッケージ9とを有している。
(センサー素子)
センサー素子2は、z軸まわりの角速度を検出する「面外検出型」のセンサー素子である。このセンサー素子2は、図3に示すように、振動片20と、振動片20の表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子61〜66とを備える。
具体的に説明すると、振動片20は、基部21と、基部21を支持する支持部22と、基部21から延出した2つの検出用振動腕23、24および4つの駆動用振動腕25〜28とを有する。
基部21は、本体部211と、本体部211からx軸方向に沿って互いに反対側へ延出する1対の連結腕212、213とを有する。
駆動用振動腕25、26は、基部21の連結腕212の先端部からy軸方向に沿って互いに反対側へ延出している。同様に、駆動用振動腕27、28は、基部21の連結腕213の先端部からy軸方向に沿って互いに反対方向へ延出している。ここで、駆動用振動腕25、26、27、28は、基部21に接続されている「振動部」を構成している。
かかる圧電体材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、振動片20を構成する圧電体材料としては水晶(Zカット板)が好ましい。水晶で振動片20を構成すると、振動片20の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で振動片20を形成することができる。
このように構成されたセンサー素子2は、次のようにしてz軸まわりの角速度ωを検出する。
このとき、センサー素子2に角速度が加わらないと、駆動用振動腕25、26と駆動用振動腕27、28とは、中心点(重心G)を通るyz平面に対して面対称の振動を行っているため、基部21(本体部211および連結腕212、213)および検出用振動腕23、24は、ほとんど振動しない。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2に加わった角速度ωを求めることができる。
図1および図2に示すICチップ3は、前述したセンサー素子2を駆動する機能と、センサー素子2からの出力(センサー出力)を検出する機能とを有する電子部品である。
このようなICチップ3は、図示しないが、センサー素子2を駆動する駆動回路と、センサー素子2からの出力(電荷)を検出する検出回路とを備える。
また、ICチップ3には、複数の接続端子31が設けられている。
2つの接続端子31aは、一方の接続端子31aが配線70を介してセンサー素子2の端子63に電気的に接続され、他方の接続端子31aが配線70を介してセンサー素子2の端子66に電気的に接続されている。
一方、接続端子31bは、後述するパッケージ9のベース91に設けられた配線73を介して、センサー素子2の端子61に電気的に接続されている。
パッケージ9は、センサー素子2およびICチップ3を収納するものである。
パッケージ9は、上面に開放する凹部を有するベース91と、ベース91の凹部の開口を塞ぐようにベース91に接合部材93(シールリング)を介して接合されたリッド(蓋体)92とを有している。このようなパッケージ9は、その内側に収納空間Sを有しており、この収納空間S内に、センサー素子2およびICチップ3が気密的に収納、設置されている。
ベース91には、前述したセンサー素子2およびICチップ3が設置されている。
ベース91は、平板状の基板911と、基板911の上面に接合された平板状の基板912と、基板912の上面に接合された枠状の基板913と、基板913の上面に接合された枠状の914とで構成されている。
このようなベース91には、基板912の上面と基板913の上面との間に形成された段差と、基板913の上面と基板914の上面との間に形成された段差とを有する凹部が形成されている。
このようなベース91の基板913の上面には、複数の内部端子71および複数の内部端子72が設けられている。
この複数の内部端子71は、ダミー用の2つの内部端子71aと、駆動信号用の1つの内部端子71bとを含む。
この配線73は、センサー素子2の端子61と、ICチップ3の接続端子31bとを電気的に接続している。
また、2つの内部端子71aおよび1つの内部端子71bを除く他の3つの内部端子71も、ベース91に設けられた配線(図示せず)を介して、対応する3つの内部端子72に電気的に接続されている。
このような複数(6つ)の内部端子71には、それぞれ、固定部材81を介してセンサー素子2が固定されている。
複数の内部端子72には、例えばボンディングワイヤーで構成された配線を介して、前述したICチップ3の複数の接続端子31(2つの接続端子31aを除く)が電気的に接続されている。
また、ベース91の基板912の上面には、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を含んで構成された接着剤のような固定部材82により、前述したICチップ3が固定されている。これにより、ICチップ3がベース91に対して支持・固定されている。
この複数の外部端子74、75は、それぞれ、図示しない内部配線を介して、対応する内部端子72に電気的に接続されている。これにより、各外部端子74、75は、ICチップ3に電気的に接続されている。
このようなベース91には、接合部材93を介してリッド92が気密的に接合されている。これにより、パッケージ9内が気密封止されている。
また、接合部材93は、例えば、コバール、42アロイ、ステンレス鋼等の金属で構成されている。
ベース91とリッド92との接合方法としては、特に限定されないが、例えば、シーム溶接、レーザー溶接等の溶接方法等を用いることができる。
例えば、収納空間S内を減圧する場合、まず、封止材95により封止される前の貫通孔94を介して収納空間S内の空気を除去し、その状態を維持したまま、次いで、封止材95となる金属ボールを貫通孔94内に載置し、この金属ボールをレーザーにより溶融させることにより封止材95を形成し、貫通孔94を封止する。
このような振動モードの共振周波数は、他の振動モードと結合によるパラメトリック励振に起因して駆動振動の振動形状が変化し、出力が変動してしまうおそれがある。
これにより、梁部223、224、225、226の弾性に起因するパラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
図6は、図1に示す角速度センサーにおける第1の振動モードと第2の振動モードとの組み合わせの例を簡略化モデルで示す図、図7は、図1に示す角速度センサーにおける第1の振動モードと第2の振動モードとの組み合わせの例を簡略化モデルで示す図である。
駆動振動モードは、前述したように、駆動用振動腕25と駆動用振動腕27とを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるとともに、駆動用振動腕26と駆動用振動腕28とを上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるモードである(図4(a)参照)。
第1の振動モードおよび第2の振動モードの組み合わせとしては、例えば、図6(a)〜(c)および図7(a)〜(c)等が挙げられる。以下、各組み合わせを順次説明する。
図6(a)に示す組み合わせは、第1の振動モードとしてモードAを用い、第2の振動モードとしてモードBを用いている。
モードBでは、検出用振動腕23、24が互いに同相で面外振動するとともに、駆動用振動腕25〜28が検出用振動腕23、24とは逆相でかつ互いに同相で面外振動(z軸方向に屈曲振動)する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211は、検出用振動腕23、24と同相で面外方向に振動する。
モードCでは、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28が互いに同相で面内振動(x軸方向に屈曲振動)する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211は、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28と同相で同方向(x軸方向)に面内振動する。
モードでDは、検出用振動腕23、24が互いに逆相で面内振動(x軸方向に屈曲振動)するとともに、駆動用振動腕25、26が検出用振動腕23、24と逆相であって互いに逆相で面内振動し、かつ、駆動用振動腕27、28が検出用振動腕23、24と逆相であって互いに逆相に面内振動する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211は、面外方向に沿った軸まわりに回転振動する。
モードEでは、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28が互いに同相で面外方向に変位して振動する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211(基部21)は、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28と逆相で面外方向に変位する。
モードFでは、検出用振動腕23および駆動用振動腕25、27が同相で面外振動するとともに、検出用振動腕24および駆動用振動腕26、28が検出用振動腕23および駆動用振動腕25、27と逆相で面外振動する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211は、x軸方向に沿った軸まわりに回転振動する。
モードGでは、検出用振動腕23、24が互いに同相で面内振動するとともに、駆動用振動腕25〜28が検出用振動腕23、24と逆相であって互いに同相で面内振動する。このとき、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211は、駆動用振動腕25〜28と同相で同方向(x軸方向)に振動する。
モードHでは、梁部223、224、225、226の変形を伴って、本体部211(基部21)、検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28は、互いに同相で面外方向に沿った軸まわりに回転振動する。すなわち、モードAでは、センサー素子2全体が面外方向に沿った軸まわりに回転振動する。
また、|f1−f2−f3|≧10Hzの関係を満たすことが好ましく、|f1−f2−f3|≧100Hzの関係を満たすことがより好ましく、|f1−f2−f3|≧500Hzの関係を満たすことがさらに好ましい。これにより、第1の振動および第2の振動の組み合わせによるパラメトリック励振を効果的に低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8(a)は、本発明の第2実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図、図8(b)は、図8(a)中のC−C線断面図である。また、図9は、図8に示す角速度センサーが備える支持部を説明するための裏面図である。
本実施形態の角速度センサー1Aは、センサー素子2Aと、ICチップ3と、センサー素子2AおよびICチップ3を収納するパッケージ9と、センサー素子2Aをパッケージ9に対して支持する支持部材4とを有している。
振動片20Aは、基部21と、基部21から延出した2つの検出用振動腕23、24および4つの駆動用振動腕25〜28とを有する。
このような振動片20Aの基部21の本体部211には、複数の端子67が設けられている。この複数の端子67は、前述した第1実施形態の複数の端子61〜66と同様に、図示しない配線を介して、検出用振動腕23、24に設けられた検出電極および駆動用振動腕25〜28に設けられた駆動電極に電気的に接続されている。
パッケージ9Aは、上面に開放する凹部を有するベース91Aと、ベース91Aの凹部の開口を塞ぐようにベース91Aに接合部材93(シールリング)を介して接合されたリッド(蓋体)92とを有している。
このようなベース91Aには、各基板911A、912A、913A、914A間に段差を有する凹部が形成されている。
また、基板912Aの上面には、複数の内部端子72が設けられている。また、基板913Aの上面には、複数の内部端子71が設けられている。
そして、基板914Aの上面には、複数の内部端子71および支持部材4を介してセンサー素子2Aが設置されている。
フィルム41の中央部には、デバイスホール411が形成され、各配線42は、フィルム41上からこのデバイスホール411側に延出し、その延出した部分がフィルム41側(ICチップ3とは反対側)に折り曲げられている。
したがって、このような角速度センサー1Aにおいても、駆動振動の共振周波数をf1[Hz]とし、駆動振動とは異なり、かつ、複数の配線42の変形を伴って基部21(より具体的には本体部211)が振動する第1の振動の共振周波数をf2[Hz]とし、駆動振動および第1の振動とは異なり、かつ、基部21または検出用振動腕23、24および駆動用振動腕25〜28が振動する第2の振動の共振周波数をf3[Hz]としたとき、n×f1≠f2+f3の関係を満たすことにより、複数の配線42の弾性に起因するパラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の第3実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図、図11は、図10に示す角速度センサーが備えるセンサー素子の動作を説明するための平面図である。また、図12(a)は、図11に示す角速度センサーの簡略化モデルを示す図、図12(b)は、駆動振動モードを示す図である。また、図13は、図11に示す角速度センサーにおける第1の振動モードと第2の振動モードとの組み合わせの例を簡略化モデルで示す図である。
本実施形態の角速度センサー1Bは、センサー素子2Bと、ICチップ(図示せず)と、センサー素子2BおよびICチップを収納するパッケージ9Bとを有する。
振動片20Bは、基部21Bと、1対の駆動用振動腕25B、26Bと、1対の検出用振動腕23B、24Bと、支持部22Bとを有している。
このように端子62、63、65、66から出力された電荷に基づいて、センサー素子2Bに加わった角速度ωを求めることができる。
したがって、このような角速度センサー1Bにおいても、駆動振動の共振周波数をf1[Hz]とし、駆動振動とは異なり、かつ、連結部223B、224B、225B、226Bの変形を伴って基部21Bが振動する第1の振動の共振周波数をf2[Hz]とし、駆動振動および第1の振動とは異なり、かつ、基部21Bまたは検出用振動腕23B、24Bおよび駆動用振動腕25B、26Bが振動する第2の振動の共振周波数をf3[Hz]としたとき、n×f1≠f2+f3の関係を満たすことにより、連結部223B、224B、225B、226Bの弾性に起因するパラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
駆動振動モードは、前述したように、駆動用振動腕25Bと駆動用振動腕26Bとを互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)させるモードである(図11参照)。
すなわち、駆動振動モードは、駆動用振動腕25Bと駆動用振動腕26Bとを互いに接近するように屈曲振動(駆動振動)させる状態(図12(b)参照)と、駆動用振動腕25Bと駆動用振動腕26Bとを互いに離間するように屈曲振動(駆動振動)させる状態とを繰り返す。
第1の振動モードおよび第2の振動モードの組み合わせとしては、例えば、図13(a)〜(c)等が挙げられる。以下、各組み合わせを順次説明する。
図13(a)に示す組み合わせは、第1の振動モードとしてモードIを用い、第2の振動モードとしてモードJを用いている。
モードJでは、駆動用振動腕25B、26Bが互いに同相で面外振動する。このとき、連結部223B、224B、225B、226Bの変形を伴って、基部21Bは、x軸方向に沿った軸まわりに回転振動する。
モードKでは、検出用振動腕23B、24Bが互いに逆相で面内振動する。このとき、連結部223B、224B、225B、226Bの変形を伴って、基部21Bは、y軸方向に沿った方向に面内振動する。
図13(c)に示す組み合わせは、第1の振動モードとしてモードMを用い、第2の振動モードとして前述したモードLを用いる。
また、第1の振動および第2の振動は、互いに直交する方向成分を含んでいることが好ましく、前述したように、第1の振動および第2の振動のうちの少なくとも一方がy軸方向と異なる方向成分を含んでいることが好ましいという観点から、第1の振動および第2の振動は、一方の振動がx軸方向に沿った方向成分を含み、他方の振動がz軸方向に沿った方向成分を含んでいることが好ましい。より具体的には、第1の振動および第2の振動の組み合わせとして、前述した図13(a)〜(c)の組み合わせのうち、図13(b)、(c)の組み合わせを用いることが好ましい。このような場合、仮にn×f1=f2+f3の関係を満たしていると、第1の振動および第2の振動との組み合わせるによってパラメトリック励振に起因する駆動振動の振動形状の変化を生じやすい。したがって、この場合に本発明を適用することによる効果が顕著に発揮される。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図14は、本発明の第4実施形態に係る角速度センサーの概略構成を示す平面図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
センサー素子2Cは、振動片20Cと、振動片20Cの表面に設けられた複数の検出電極(図示せず)、複数の駆動電極(図示せず)および複数の端子67とを備える。
このような振動片20Cの基部21Bには、複数の端子67が設けられている。
また、基部21Bは、TAB(Tape Automated Bonding)実装用の支持部材4を介してパッケージ9Cのベース91Cに支持されている。ここで、支持部材4のフィルム41は、パッケージ9Cに対して固定設置された「固定部」を構成していると言える。また、配線42は、フィルム41に対して基部21Bを支持する「支持部」を構成していると言える。なお、支持部材4が「支持部」を構成し、パッケージ9Cまたはベース91Cが「固定部」を構成しているとも言える。また、前述した基部21Bの本体部211が「基部」を構成しているとも言える。
したがって、このような角速度センサー1Cにおいても、駆動振動の共振周波数をf1[Hz]とし、駆動振動とは異なり、かつ、複数の配線42の変形を伴って基部21Bが振動する第1の振動の共振周波数をf2[Hz]とし、駆動振動および第1の振動とは異なり、かつ、基部21Bまたは検出用振動腕23B、24Bおよび駆動用振動腕25B、26Bが振動する第2の振動の共振周波数をf3[Hz]としたとき、n×f1≠f2+f3の関係を満たすことにより、複数の配線42の弾性に起因するパラメトリック励振による出力変動を低減することができる。
以上説明したような角速度センサーは、各種電子機器に組み込むことにより、信頼性に優れた電子機器を提供することができる。
図15は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの一例を示す斜視図である。
このようなパーソナルコンピュータ1100には、ジャイロセンサーとして機能する前述した角速度センサー1が内蔵されている。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する前述した角速度センサー1が内蔵されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
なお、本発明の電子機器は、図15のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュータ)、図16の携帯電話機、図17のディジタルスチルカメラの他にも、電子デバイスの種類に応じて、例えば、車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ヘッドマウントディスプレイ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ、ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲームコントローラー、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレータ等に適用することができる。
図18は、本発明の移動体(自動車)の一例を示す斜視図である。この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、角速度センサー1が内蔵されている。
このような移動体によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
また、前述した実施形態では、センサー素子の振動片が圧電体材料で構成されている場合を例に説明したが、センサー素子の振動片は、シリコン、石英等の非圧電体材料で構成されていてもよい。この場合、例えば、駆動用振動腕上および検出振動腕上にそれぞれ圧電体素子を設ければよい。また、この場合、シリコンで振動片を構成すると、優れた振動特性を有する振動片を比較的安価に実現することができる。また、公知の微細加工技術を用いてエッチングにより高い寸法精度で振動片を形成することができる。そのため、振動片の小型化を図ることができる。
また、前述した実施形態では、検出部が駆動部とは別体として設けられている場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、駆動部が検出部を兼ねていてもよい。
Claims (9)
- 基部と、
前記基部から第1方向に沿って延出されていて、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んで配置されている2つの振動腕と、
前記基部を支持する支持部と、
を備え、
前記2つの振動腕が前記第2方向に沿って互いに反対方向に振動する駆動振動モードの共振周波数がf1[Hz]であり、前記支持部の変形を伴って前記基部が振動する第1の振動モードの共振周波数がf2[Hz]であり、前記駆動振動モードおよび前記第1の振動モードとは異なり、かつ、前記支持部の変形を伴う前記基部の振動および前記2つの振動腕の振動のうちの少なくとも一方を含む第2の振動モードの共振周波数がf3[Hz]であり、1以上の整数をnとしたとき、
n×f1≠f2+f3の関係を満たし、
前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードのうちの少なくとも一方は、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第2方向に沿って振動する振動モード、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿って振動する振動モード、または、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第3方向に沿った軸まわりに振動する振動モードであることを特徴とする振動片。 - 前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードは、互いに直交する方向の振動成分を含んでいる請求項1に記載の振動片。
- 前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードは、一方の振動モードが前記第2方向に沿った方向の振動成分を含み、他方の振動モードが前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿った方向の振動成分を含んでいる請求項1または2に記載の振動片。
- |f1−f2−f3|≧10Hzの関係を満たす請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動片。
- 前記2つの振動腕は、前記基部の前記第1方向での一端側と他端側とにそれぞれ配置されており、
前記基部の前記一端側に配置されている前記2つの振動腕と、前記基部の前記他端側に配置されている前記2つの振動腕とが互いに同じ方向に駆動振動する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動片。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動片を備えることを特徴とする角速度センサー。
- 基部と、
前記基部から第1方向に沿って延出されていて、前記第1方向に交差する第2方向に沿って並んで配置されている2つの振動腕と、
前記基部を支持する支持部と、
を備え、
前記2つの振動腕が前記第2方向に沿って互いに反対方向に振動する駆動振動モードの共振周波数がf1[Hz]であり、前記支持部の変形を伴って前記基部が振動する第1の振動モードの共振周波数がf2[Hz]であり、前記駆動振動モードおよび前記第1の振動モードとは異なり、かつ、前記支持部の変形を伴う前記基部の振動および前記2つの振動腕の振動のうちの少なくとも一方を含む第2の振動モードの共振周波数がf3[Hz]であり、1以上の整数をnとしたとき、
n×f1≠f2+f3の関係を満たし、
前記第1の振動モードおよび前記第2の振動モードのうちの少なくとも一方は、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第2方向に沿って振動する振動モード、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する第3方向に沿って振動する振動モード、または、前記支持部の変形を伴って前記基部が前記第3方向に沿った軸まわりに振動する振動モードであることを特徴とする角速度センサー。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動片を備えていることを特徴とする移動体。
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