[go: up one dir, main page]

JP6304078B2 - 車両前部構造 - Google Patents

車両前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6304078B2
JP6304078B2 JP2015047260A JP2015047260A JP6304078B2 JP 6304078 B2 JP6304078 B2 JP 6304078B2 JP 2015047260 A JP2015047260 A JP 2015047260A JP 2015047260 A JP2015047260 A JP 2015047260A JP 6304078 B2 JP6304078 B2 JP 6304078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
vehicle
wall
width direction
vehicle width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015047260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016165975A (ja
Inventor
敬太 伊藤
敬太 伊藤
高橋 祐二
祐二 高橋
良治 松本
良治 松本
裕紀 門井
裕紀 門井
山田 豊
山田  豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015047260A priority Critical patent/JP6304078B2/ja
Priority to US15/013,767 priority patent/US10279841B2/en
Publication of JP2016165975A publication Critical patent/JP2016165975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304078B2 publication Critical patent/JP6304078B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152Front or rear frames

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
下記の特許文献1に記載された車両前部構造では、フロントサイドメンバの外側壁にスペーサが設けられている。このスペーサは、フロントサイドメンバの外側壁に締結される後側取付部と、後側取付部よりも車両前側且つ車幅方向外側に位置する外側前壁部と、外側前壁部及び後側取付部を繋ぐ荷重伝達リブと、を有している。
そして、車両の微小ラップ衝突(車両の前面衝突のうち、例えばIIHSにて規定される衝突体との車幅方向のラップ量が25%以下の衝突)時に衝突体がスペーサの外側前壁部に衝突すると、車両後側への衝突荷重が荷重伝達リブを介して後側取付部に伝達されて、フロントサイドメンバが折れ曲がるように変形する。具体的には、スペーサの後側取付部よりも車両後側の部位が車幅方向内側に変位するように、スペーサが後側取付部を起点に回動して、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がる。その結果、車両のパワーユニットがフロントサイドメンバによって車幅方向内側へ押圧されて、パワーユニットに車幅方向内側への横力が発生する。
特開2014−156198号公報
ところで、微小ラップ衝突時に衝突エネルギーを効果的に吸収するには、スペーサに入力された衝突荷重によってフロンドサイドメンバを車両前後方向に圧縮変形させることが望ましい。
しかしながら、上記車両前部構造では、上述したように、微小ラップ衝突の初期に、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がるため、フロンドサイドメンバを車両前後方向に圧縮変形させ難い構造となっている。このため、上記車両前部構造では、衝突エネルギーを効果的に吸収するという点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、微小ラップ衝突時に衝突エネルギーを効果的に吸収することができる車両前部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両前部構造は、車両前部の車幅方向外側部において車両前後方向に延在され、前端部における外側壁に車幅方向外側へ突出された突出部を有するフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの車幅方向外側に設けられ、前記突出部の車両前側において前記外側壁に締結されると共に、前記突出部の車幅方向外側に隣接して配置される隣接部を有するスペーサと、前記スペーサに形成され、前記突出部に対して車両前側に配置されると共に、前記突出部の前端と車両前後方向に係合可能に構成された係合部と、を備え、前記隣接部の後端部が前記突出部の車幅方向外側の外壁に当接されている。
請求項1に記載の車両前部構造では、車両前部の車幅方向外側部においてフロントサイドメンバが車両前後方向に延在されている。このフロントサイドメンバは、前端部の外側壁において、車幅方向外側へ突出された突出部を有している。また、フロントサイドメンバの前端部における車幅方向外側には、スペーサが設けられている。このスペーサは、突出部の前側においてフロントサイドメンバの外側壁に締結されている。このため、微小ラップ衝突時に車両後側への衝突荷重がスペーサに入力されると、スペーサの外側壁との締結部位よりも車両後側の部分が車幅方向内側へ変位するように、スペーサが当該締結部位を起点に回動しようとする。これにより、スペーサの締結部位よりも車両後側の部分がフロントサイドメンバを車幅方向内側へ押し込んで、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がろうとする。
ここで、スペーサは、突出部の車幅方向外側に隣接する隣接部を有している。すなわち、スペーサの隣接部が、スペーサの締結部位の車両後側において、突出部の車幅方向外側に隣接して配置されており、更にその後端部が突出部の車幅方向外側の外壁に当接されている。このため、スペーサが回動しようとするときに隣接部の後端部が突出部の車幅方向外側の外壁を車幅方向内側へ押し込もうとするが、フロントサイドメンバの曲げ強度が突出部によって高くなっているため、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることが抑制される(フロントサイドメンバが折れ曲がり難くなる)。
また、スペーサには、突出部に対して車両前側において、突出部の前端と車両前後方向に係合可能に構成された係合部が形成されている。このため、突出部の前端と係合部とが予め係合(当接)されている場合には、微小ラップ衝突時にスペーサに入力された衝突荷重が突出部を介してフロントサイドメンバに伝達されて、フロントサイドメンバが車両前後方向に圧縮変形する。また、突出部の前端と係合部との間に隙間が形成されている場合には、例えば、微小ラップ衝突時にスペーサとフロントサイドメンバとの締結状態が解除されることで、スペーサがフロントサイドメンバに対して車両後側へ相対変位して、スペーサの係合部と突出部の前端とが車両前後方向に係合する。これにより、衝突荷重が突出部を介してフロントサイドメンバに伝達されて、フロントサイドメンバが車両前後方向に圧縮変形する。したがって、微小ラップ衝突時に衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
請求項2に記載の車両前部構造は、請求項1に記載の発明において、前記突出部の前端と前記係合部との間に隙間が形成されている。
請求項2に記載の車両前部構造では、突出部の前端と係合部との間に隙間が形成されているため、例えば、スペーサをフロントサイドメンバに組付けるときの組付誤差を当該隙間によって吸収することができる。
請求項3に記載の車両前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記突出部は、前記外側壁に複数設けられると共に、車両前後方向に延在され、複数の前記突出部が車両上下方向に並んで配置されている。
請求項3に記載の車両前部構造では、車両前後方向に延在された複数の突出部が車両前後方向に並んで配置されているため、突出部によるフロントサイドメンバ対する補強効果を高めることができる。
請求項4に記載の車両前部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記スペーサが、前記外側壁に加え前記突出部に締結されている。
請求項4に記載の車両前部構造では、スペーサが外側壁に加えて突出部の部位においてもフロントサイドメンバに締結されている。このため、スペーサに入力された衝突荷重をフロントサイドメンバに分散して伝達することができる。これにより、微小ラップ衝突時におけるフロントサイドメンバの折れ曲がりを一層抑制することができる。
請求項5に記載の車両前部構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、側面視で前記スペーサの後端が前記突出部とラップして配置されている。
請求項5に記載の車両前部構造では、微小ラップ衝突の初期においてスペーサが回動しようとするときに、スペーサの後端を突出部によって車幅方向内側から支えることができる。これにより、微小ラップ衝突時におけるスペーサの回動が効果的に抑制されて、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを効果的に抑制できる。
請求項1に記載の車両前部構造によれば、微小ラップ衝突時に衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
請求項2に記載の車両前部構造によれば、例えば、スペーサをフロントサイドメンバに組付けるときの組付誤差を隙間によって吸収することができる。
請求項3に記載の車両前部構造によれば、突出部によるフロントサイドメンバ対する補強効果を高めることができる。
請求項4に記載の車両前部構造によれば、微小ラップ衝突時におけるフロントサイドメンバの折れ曲がりを一層抑制することができる。
請求項5に記載の車両前部構造によれば、微小ラップ衝突時におけるスペーサの回動が効果的に抑制されて、フロントサイドメンバが車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを効果的に抑制できる。
本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前端部における車両左側部分を、スペーサを取り外した状態で示す車両左斜め前方から見た模式的な分解斜視図である。 図1に示される車両の前端部における車両左側部分を示す一部破断した部分平断面図(図1の2−2線断面図)である。 (A)は、比較例の車両前部構造が適用された車両と衝突体との微小ラップ衝突の直前の状態を示す平面図であり、(B)は、(A)に示される車両と衝突体との微小ラップ衝突の初期状態を示す平面図である。 (A)は、本実施の形態の車両前部構造が適用された車両と衝突体との微小ラップ衝突の直前の状態を示す平面図であり、(B)は、(A)に示される車両と衝突体との微小ラップ衝突の初期状態を示す平面図である。 図2に示される第2ウェルドナットの配置位置を変更した例を示す図2に対応する部分平断面図である。 (A)は、図1に示される突出部の変形例の一例を示す車両左斜め前方から見た斜視図であり、(B)は、図1に示される突出部の変形例の他の例を示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 図2に示される突出部の変形例の別例を示す図2に対応する部分平断面図である。 図2に示される突出部を段差部に変更した例を示す図2に対応する部分平断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係る車両前部構造Sが適用された車両(自動車)10について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示し、矢印LHは車両左方(車幅方向一側)を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両左右方向の左右を示すものとする。
車両前部構造Sは、車両10の前端部における車幅方向両側部に適用されており、車幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下の説明では、車両10の前端部における左側部分について説明して、車両10の前端部における右側部分についての説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、車両10は、フロントサイドメンバ12(以下、「FSメンバ12」という)と、バンパリインフォースメント30(以下、「バンパRF30」という)と、スペーサ40と、を含んで構成されている。以下、それぞれの構成について説明する。
FSメンバ12は、車両10の前部における車幅方向外側部に設けられており、FSメンバ12の車幅方向内側には、図示しない車両10のパワーユニットが配置されている。このFSメンバ12は、略矩形閉断面形状を成して、前後方向に延びている。具体的には、FSメンバ12は、FSメンバ12の車幅方向内側部分を構成するインナパネル14と、FSメンバ12の車幅方向外側部分を構成するアウタパネル16と、を含んで構成されている。インナパネル14は、正面視で車幅方向外側へ開放された略ハット形状に形成されている。また、アウタパネル16は、略板状に形成されて車幅方向を板厚方向として配置されている。そして、インナパネル14の開口部分における上下のフランジ部にアウタパネル16がスポット溶接等によって結合されている。これにより、FSメンバ12の外側壁12A(車幅方向外側壁)がアウタパネル16によって構成されている。
FSメンバ12の前端部における外側壁12Aには、車幅方向外側へ突出された一対の突出部18が一体に形成されている。一対の突出部18は、側面視で前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されると共に、上下方向に並んで配置されている。また、突出部18は、平断面視で車幅方向内側へ開放された凹状に形成されている(図2参照)。具体的には、突出部18は、車幅方向を板厚方向として配置された外壁18Aと、外壁18Aの前端において車幅方向内側へ略直角に屈曲された前壁18B(広義には、「荷重受壁」として把握される要素である)と、外壁18Aの後端において車幅方向内側へ略直角に屈曲された後壁18C(図2参照)と、を含んで構成されている。これにより、前壁18Bが突出部18の前端を構成している。そして、突出部18の外壁18Aの外側面が突出面18A1とされている。
また、FSメンバ12の外側壁12Aの内側面には、後述するスペーサ40を締結するための一対の第1ウェルドナットWN1(広義には、「固定部」として把握される要素である)が固定されており、第1ウェルドナットWN1は、突出部18の前側にそれぞれ配置されると共に、上下方向に並んで配置されている。そして、外側壁12Aには、円形状の第1挿通孔20が貫通形成されており、第1挿通孔20は第1ウェルドナットWN1と同軸上に配置されている。
さらに、突出部18の外壁18Aの内側面には、外壁18Aの前側部分において、後述するスペーサ40を締結するための第2ウェルドナットWN2(広義には、「固定部」として把握される要素である)がそれぞれ固定されており、第2ウェルドナットWN2は上下方向に並んで配置されている。そして、突出部18の外壁18Aには、円形状の第2挿通孔22が貫通形成されており、第2挿通孔22は第2ウェルドナットWN2と同軸上に配置されている。
バンパRF30は、例えば押出成形等によって製作されて、略矩形閉断面形状を成すと共に、車幅方向に延在されている。このバンパRF30はFSメンバ12の前側に配置されており、バンパRF30の車幅方向外側部分が、FSメンバ12の前端に結合されている。また、バンパRF30の車幅方向外側端部は、FSメンバ12よりも車幅方向外側へ突出されている。
スペーサ40は、FSメンバ12の前端部における車幅方向外側に設けられると共に、全体として前後方向に延在されている。具体的には、スペーサ40は、スペーサ40の後部を構成し且つFSメンバ12の車幅方向外側に隣接されたスペーサ本体部40A(図2参照)と、スペーサ40の前部を構成し且つスペーサ本体部40Aから前側且つ車幅方向外側へ斜めに延出されたスペーサ延出部40B(図2参照)と、を含んで構成されている。そして、スペーサ40は、複数のプレートを結合(接合)することによって形成されて、正面視で略E字形を成している。以下、具体的に説明する。
スペーサ40は、スペーサ40の車幅方向内側壁を構成する第1プレート42と、第1プレート42から車幅方向外側へ延出された複数(本実施の形態では、3枚)の第2プレート50A,50B,50C(図1参照)と、を有している。
第1プレート42は、略車幅方向を板厚方向として、全体として前後方向に延在されている。また、第1プレート42の後部(詳しくは、スペーサ本体部40Aを構成する部分)は、平面視で略クランク状に屈曲されて、FSメンバ12の外側壁12A及び一対の突出部18の車幅方向外側に隣接して配置されている。具体的には、第1プレート42は、一対の突出部18の前側においてFSメンバ12の外側壁12A(の外側面)に当接された第1側壁部42Aと、一対の突出部18の前側において第1側壁部42Aの後端から車幅方向外側へ延出された「係合部」としての係合壁部42Bと、を含んで構成されている。さらに、第1プレート42は、係合壁部42Bの車幅方向外側端から後側へ延出された「隣接部」としての第2側壁部42Cを有しており、第2側壁部42Cが、突出部18の外壁18A(の突出面18A1)に当接されている。これにより、スペーサ40の後端側の部分が、側面視で突出部18とラップして配置されている。
また、第1側壁部42Aには、一対の円形状の第1締結孔44(広義には、「第1取付部」として把握される要素である)が貫通形成されており、第1締結孔44は第1ウェルドナットWN1と同軸上に配置されている。そして、第1締結孔44及び第1挿通孔20に第1ボルトB1(締結部材)が車幅方向外側から挿入されて、第1ボルトB1が第1ウェルドナットWN1に螺合されることで、第1側壁部42Aが第1締結孔44の部位においてFSメンバ12の外側壁12Aに締結固定されている。
さらに、第2側壁部42Cには、一対の円形状の第2締結孔46(広義には、「第2取付部」として把握される要素である)が貫通形成されており、第2締結孔46は第2ウェルドナットWN2と同軸上に配置されている。そして、第2締結孔46及び第2挿通孔22に第2ボルトB2(締結部材)が車幅方向外側から挿入されて、第2ボルトB2が第2ウェルドナットWN2に螺合されることで、第2側壁部42Cが第2締結孔46の部位において突出部18の外壁18Aに締結固定されている。これにより、第2側壁部42Cの後端部が、第1締結孔44及び第2締結孔46の後側において突出部18(の突出面18A1)に当接されている。
なお、詳細については、後述するが、スペーサ40の前端部に後側への所定の衝突荷重が入力されたときには、第1ボルトB1及び第2ボルトB2によるスペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除されて、スペーサ40がFSメンバ12に対して後側へ相対変位するようになっている。具体的には、例えば、スペーサ40(第1プレート42)の機械的強度が、第1ボルトB1及び第2ボルトB2の機械的強度よりも高く構成されている。そして、所定の衝突荷重によって第1ボルトB1(第2ボルトB2)が第1締結孔44の内周面(第2締結孔46の内周面)によって押圧されて、第1ボルトB1(第2ボルトB2)が破断することで、スペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除されるようになっている。又は、例えば、第1ボルトB1及び第2ボルトB2の機械的強度が、スペーサ40(第1プレート42)の機械的強度よりも高く構成されている。そして、所定の衝突荷重によって第1締結孔44(第2締結孔46)の内周面が第1ボルトB1(第2ボルトB2)によって押圧されて、第1締結孔44(第2締結孔46)が拡径するように塑性変形することで、スペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除されるようになっている。
また、係合壁部42Bは、突出部18の前壁18Bに対して前側に離間して配置されており、係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとの間には隙間G(図2参照)が形成されている。さらに、係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとが、平断面視で平行に配置されて、前後方向に対向している。これにより、スペーサ40の前端部に後側への所定の衝突荷重が入力されてスペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除されたときには、係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとが前後方向に係合して、突出部18の前壁18Bがスペーサ40を後側から受け止めるように構成されている。
さらに、図2に示されるように、第2側壁部42Cの後端(すなわち、スペーサ40の後端)は、突出部18の後端よりも前側に配置されている。すなわち、本実施の形態では、スペーサ40の後端が、側面視で突出部18にラップして配置されて、突出部18に対して後側へ突出しないように構成されている。
一方、第1プレート42の前部(詳しくは、スペーサ延出部40Bを構成する部分)は前側側壁部42Dとされており、前側側壁部42Dは平面視で第1側壁部42Aの前端から前側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜されている。すなわち、前側側壁部42Dと第1側壁部42Aとの境界部分が屈曲されて、前側側壁部42Dが前側へ向かうに従いFSメンバ12から車幅方向外側へ離間されるようになっている。また、前側側壁部42Dの前端部は、バンパRF30の車幅方向両端に対して車幅方向外側に配置されており、平面視で、前側側壁部42Dの前端がバンパRF30の前面と面一となる位置に配置されている。
図1に示されるように、第2プレート50A〜50Cは、上下方向を板厚方向にして前後方向に延在されると共に、上下方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。また、第2プレート50A〜50Cの車幅方向内側端部は、第1プレート42の屈曲形状に対応して形成されて、第1プレート42の外側面に溶接等によって接合されている。具体的には、上下に配置された第2プレート50A,50Cが、第1プレート42の上下端にそれぞれ溶接等によって結合されて、第1プレート42から車幅方向外側へ延出されている。また、上下方向の中間に配置された第2プレート50Bは、第1プレート42の上下方向中央部に溶接等によって結合されて、第1プレート42から車幅方向外側へ延出されている。そして、第2プレート50Aと第2プレート50Bとの間、及び第2プレート50Bと第2プレート50Cとの間に、前述した第1ボルトB1及び第2ボルトB2の頭部が配置されている。
また、図2に示されるように、第2プレート50A〜50Cの前端面は、平面視でバンパRF30の前面と面一となるように車幅方向に延在されている。さらに、第2プレート50A〜50Cの車幅方向外側端面は、平面視で前側へ向かうに従い車幅方向外側に傾斜されている。具体的には、スペーサ40の幅寸法が、前側へ向かうに従い小さくなるように、第2プレート50A〜50Cの車幅方向外側端面が傾斜されている。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について、以下に示す比較例の車両前部構造と比較しつつ説明する。なお、比較例の車両前部構造では、以下に示す点を除いて本実施の形態と同様に構成されている。すなわち、図3(A)に示されるように、比較例の車両前部構造では、FSメンバ12において、突出部18が省略されている。換言すると、FSメンバ12の前端部では、外側壁12Aの外側面が平面状に形成されている。また、外側壁12Aの外側面に対応して、スペーサ40の第1プレート42では、係合壁部42Bが省略されており、スペーサ40の第1側壁部42Aと第2側壁部42Cとが面一に配置されている。
そして、図3(A)に示される状態が、比較例の車両前部構造における車両10の微小ラップ衝突直前の状態である。この状態から車両10と衝突体Iとが微小ラップ衝突すると、衝突体Iがスペーサ40の前端部に衝突して(図3(A)の2点鎖線で示される衝突体I参照)、後側への衝突荷重Fがスペーサ40の前端部に入力される。ここで、スペーサ40のスペーサ本体部40Aは、FSメンバ12の外側壁12Aの車幅方向外側に設けられ、第1ボルトB1及び第2ボルトB2によって外側壁12Aに締結されている。また、スペーサ40のスペーサ延出部40Bは、スペーサ本体部40Aから前側且つ車幅方向外側へ延出されている。
このため、衝突荷重Fがスペーサ40の前端部に入力されると、スペーサ40の後端部(詳しくは、第2側壁部42Cの後端部)が車幅方向内側へ変位するように、スペーサ40が主として第2締結孔46の部位を起点に図3(A)の矢印A方向へ回動しようとする。これにより、スペーサ40の後端部がFSメンバ12の外側壁12Aを車幅方向内側へ押し込むように作用して、スペーサ40からFSメンバ12に車幅方向内側への荷重が作用する。その結果、図3(B)に示されるように、FSメンバ12が、スペーサ40の後端部と接触する部位を起点に、車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がり、折れ曲がったFSメンバ12が、車両のパワーユニットに当たる。したがって、パワーユニットに車幅方向内側への横力が発生する。
このように、上記比較例の車両前部構造では、車両10の微小ラップ衝突の初期において、FSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がる。このため、スペーサ40に入力された衝突荷重FによってFSメンバ12を前後方向に圧縮変形させ難い構造になっている。
次に、本実施の形態の車両前部構造Sにおいて車両10が微小ラップ衝突したときについて説明する。図4(A)に示される状態が、本実施の形態の車両10における微小ラップ衝突直前の状態である。そして、車両10の微小ラップ衝突時に衝突体Iがスペーサ40の前端部に衝突すると(図4(A)の2点鎖線で示される衝突体I参照)、後側への衝突荷重Fが衝突体Iからスペーサ40の前端部に入力される。衝突荷重Fがスペーサ40の前端部に入力されたときには、上記比較例と同様に、スペーサ40が、主として第2ボルトB2によってFSメンバ12に締結された第2締結孔46の部位を起点に図4(A)の矢印A方向側へ回動しようとする。
ここで、FSメンバ12の外側壁12Aには、車幅方向外側へ突出された一対の突出部18が形成されている。このため、FSメンバ12の外側壁12Aが一対の突出部18によって補強されて、車幅方向におけるFSメンバ12の曲げ強度が上記比較例と比べて高くなる。
また、スペーサ40の第2側壁部42Cの後端部は第1締結孔44及び第2締結孔46の後側において突出部18の突出面18A1に当接されている。このため、スペーサ40が主として第2締結孔46を起点に回動しようとすると、第2側壁部42Cが一対の突出部18を車幅方向内側へ押し込むように作用して、第2側壁部42CからFSメンバ12に車幅方向内側への荷重が入力される。このとき、上述したように、車幅方向におけるFSメンバ12の曲げ強度が一対の突出部18によって高くなっているため、上記比較例と比べて、FSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることが抑制される(FSメンバ12が折れ曲がり難くなる)。
さらに、スペーサ40には、突出部18の前側において、突出部18の前壁18Bと前後方向に係合可能に構成された係合壁部42Bが形成されている。そして、後側への所定の衝突荷重Fが入力されたときに、スペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除される。このため、図4(B)に示されるように、衝突荷重Fによってスペーサ40がFSメンバ12に対して相対的に後側へ変位して、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとが前後方向に係合する。これにより、突出部18の前壁18Bがスペーサ40を後側から受け止めるようになり、衝突荷重Fが突出部18を介してFSメンバ12に伝達される。その結果、FSメンバ12に伝達された衝突荷重FによってFSメンバ12が前後方向に圧縮変形する。以上により、本実施の形態の車両前部構造Sによれば、車両10の微小ラップ衝突の初期にFSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを抑制して、FSメンバ12を前後方向に圧縮変形させることができる。したがって、車両10の微小ラップ衝突時の衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
また、本実施の形態では、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとが前後方向に対向して配置されており、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとの間には、隙間Gが形成されている。このため、スペーサ40をFSメンバ12に組付けるときの組付誤差を、当該隙間Gによって吸収することができる。
さらに、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとの間に隙間Gを形成することで、スペーサ40をFSメンバ12に対して後側へ相対変位させ易くすることができる。つまり、衝突荷重Fがスペーサ40に入力されたときに、スペーサ40とFSメンバ12との締結状態を解除させ易くすることができる。
また、前後方向に延在された突出部18が、FSメンバ12の外側壁12Aに一対形成されると共に、上下方向に並んで配置されている。このため、突出部18のFSメンバ12に対する補強効果を高めることができる。
さらに、スペーサ40は、突出部18の前側においてFSメンバ12の外側壁12Aに締結されると共に、突出部18の外壁18Aに締結されている。このため、微小ラップ衝突の初期においてスペーサ40からFSメンバ12へ伝達される衝突荷重Fを分散することができる。これにより、FSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを一層抑制できる。
また、スペーサ40の後端が、側面視で突出部18にラップして配置されている。このため、スペーサ40が主として第2締結孔46を起点に回動しようとするときに、スペーサ40の後端を突出部18によって車幅方向内側から支えることができる。これにより、スペーサ40のFSメンバ12に対する回動が効果的に抑制されて、FSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを効果的に抑制できる。
さらに、スペーサ40の前端部は、バンパRF30の車幅方向外側に配置されており、スペーサ40の前端が平面視でバンパRF30の前面と面一となるように配置されている。このため、微小ラップ衝突時に、衝突体Iをスペーサ40の前端部に早期に当てることができる。
なお、本実施の形態では、スペーサ40の第1側壁部42Aが、第1締結孔44の部位において、FSメンバ12の外側壁12Aに締結され、スペーサ40の第2側壁部42Cが、第2締結孔46の部位において、FSメンバ12の突出部18に締結されているが、スペーサ40において第2締結孔46を省略してもよい。つまり、スペーサ40を第1締結孔44の部位においてFSメンバ12の外側壁12Aに締結させてもよい。この場合には、微小ラップ衝突時にスペーサ40が第1締結孔44を起点に回動しようとして、第2側壁部42Cが一対の突出部18を車幅方向内側へ押し込むように作用する。このため、本実施の形態と同様に、一対の突出部18によって曲げ強度が高く構成されたFSメンバ12の部位を第2側壁部42Cが押し込むため、FSメンバ12が車幅方向内側へ凸となるように折れ曲がることを抑制できる。
また、図5に示されるように、FSメンバ12の第2ウェルドナットWN2及び第2挿通孔22を突出部18の後側に配置して、突出部18の後側においてスペーサ40とFSメンバ12とを締結させてもよい。つまり、スペーサ40の後端部を本実施の形態に比べて後側へ延ばすと共に、当該延ばした部分をFSメンバ12に締結させてもよい。具体的には、スペーサ40の第1プレート42を本実施の形態と比べて後側へ延出させる。そして、突出部18の後側においてFSメンバ12の外側壁12Aに当接される第3側壁部42Eを形成するすると共に、突出部18の後側において第3側壁部42Eの前端と第2側壁部42Cの後端とを連結する連結壁部42Fを形成する。そして、第3側壁部42Eに第2締結孔46を形成して、突出部18の後側においてスペーサ40とFSメンバ12とを第2ボルトB2及び第2ウェルドナットWN2によって締結させてもよい。この場合においても、突出部18によってFSメンバ12の曲げ強度が高く構成されているため、微小ラップ衝突時におけるFSメンバ12の折れ曲がりを抑制することができる。
また、本実施の形態では、一対の突出部18が、FSメンバ12の外側壁12Aから車幅方向外側へ突出されて、側面視で前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されているが、突出部18の形状や個数は任意に変更可能である。例えば、図6(A)に示されるように、突出部18を外側壁12Aに1箇所形成して、突出部18を側面視で略T字形に形成してもよい。具体的には、突出部18を、上下方向に延びる第1突出部18−1と、第1突出部18−1の上下方向中間部から後側へ延びる第2突出部18−2と、によって構成してもよい。これにより、突出部18の前壁18Bが上下方向に連続して形成されるため、微小ラップ衝突時に突出部18の前壁18Bによってスペーサ40の係合壁部42Bを効率よく受け止めることができる。なお、図6(A)では、便宜上、第1挿通孔20、第2挿通孔22、及びスペーサ40を図示省略している。
また、例えば、図6(B)に示されるように、突出部18を外側壁12Aに1箇所形成して、突出部18を側面視で略逆L字形に形成してもよい。具体的には、突出部18を、前後方向に延びる第1突出部18−1と、第1突出部18−1の後端部から上側へ延びる第2突出部18−2と、を含んで構成してもよい。なお、図6(B)においても、図6(A)と同様に、第1挿通孔20、第2挿通孔22、及びスペーサ40を図示省略している。
また、例えば、図7に示されるように、平断面視で突出部18の外壁18Aを後側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜させてもよい。この場合には、スペーサ40の第2側壁部42Cを、突出部18の外壁18Aに対応して平面視で後側へ向かうに従い車幅方向外側へ傾斜させる。また、この場合には、スペーサ40の第2側壁部42Cにおいて第2締結孔46を省略してもよい。
また、例えば、図8に示されるように、本実施の形態の突出部18の代わりに、FSメンバ12の外側壁12Aに階段状の段差部60を形成して、当該段差部60を本発明の「突出部」としてもよい。具体的には、段差部60が、FSメンバ12の外側壁12Aから車幅方向外側へ突出された第1段差部62と、第1段差部62に対して車幅方向外側へ突出された第2段差部64と、を有している。そして、スペーサ40の第2側壁部42Cが第1段差部62の底壁62Bに当接されている。また、微小ラップ衝突時に、第1段差部62の前壁62Aにスペーサ40の係合壁部42Bが係合され、第2段差部64の前壁64Aにスペーサ40の後端が係合されるようになる。これにより、車両10の微小ラップ衝突時には、FSメンバ12の第1段差部62及び第2段差部64によってスペーサ40を後側から受け止めるようになるため、衝突荷重FをFSメンバ12に効率よく伝達することができる。
また、後側への衝突荷重Fを突出部18に効率よく伝達するという観点からすると、本実施の形態のように、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとを前後方向に対向して配置することが望ましいが、係合壁部42B及び前壁18Bを以下のように配置してもよい。すなわち、平断面視で、スペーサ40の係合壁部42B及び突出部18の前壁18Bの一方を、係合壁部42B及び前壁18Bの他方に対して、若干傾くように配置させてもよい。
また、本実施の形態では、突出部18がFSメンバ12の外側壁12Aに一体に形成されている。これに代えて、例えば、ブロック状のブロック体をFSメンバ12の外側壁12Aに一体的に設けて、当該ブロック体を本発明の「突出部」としてもよい。
また、本実施の形態では、スペーサ40が第1プレート42と3枚の第2プレート50A〜50Cとによって構成されているが、スペーサ40の形態はこれに限らない。例えば、スペーサ40を中実状に形成してもよい。この場合には、スペーサ40に、車幅方向外側へ開放され且つ第1ボルトB1及び第2ボルトB2が挿入される座ぐりを形成して、当該座ぐりの底壁に第1締結孔44及び第2締結孔46を形成するように構成してもよい。
また、例えば、スペーサ40における第1プレート42の前端部に、車幅方向内側へ屈曲された前壁部を形成し、第1プレート42の後端部に、車幅方向内側へ屈曲された後壁部を形成し、当該前壁部及び後壁部を第2プレート50A〜50Cの前端及び後端にそれぞれ結合してもよい。
また、例えば、スペーサ40の長手方向中間部に、第2プレート50A〜50Cをそれぞれ繋ぐプレートを追加してもよい。
また、本実施の形態では、スペーサ40の前端の位置が、平面視でバンパRF30の前面と面一となる位置に配置されているが、各種車両に対応して、スペーサ40の前端の位置をバンパRF30の前面に対して前側又は後側へ配置してもよい。特に、スペーサ40の前端の位置をバンパRF30の前面に対して前側に配置した場合には、スペーサ40の前端部がバンパRF30に対して前側へ突出されるため、微小ラップ衝突時に衝突体Iをスペーサ40の前端部に一層早期に当てることができる。
また、本実施の形態では、スペーサ40の第1締結孔44及び第2締結孔46が円形状に形成されているが、第1締結孔44及び第2締結孔46を、前後方向を長手方向とする長孔状に形成してもよい。この場合には、後側への所定の衝突荷重がスペーサ40に入力されたときに、第1締結孔44(第2締結孔46)が第1ボルトB1(第2ボルトB2)に対して後側へ相対変位することで、スペーサ40とFSメンバ12との締結状態が解除されるようになる。つまり、後側への所定の衝突荷重がスペーサ40に入力されたときに、スペーサ40がFSメンバ12に対して後側へ相対変位するように、第1ボルトB1及び第2ボルトB2の締付トルクを設定してもよい。
また、第1締結孔44及び第2締結孔46を長孔状に形成する場合には、スペーサ40の係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとの間の隙間Gを省略するように構成してもよい。つまり、係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとを当接するように設定してもよい。この場合には、係合壁部42Bと突出部18の前壁18Bとが、前後方向に予め係合されている。このため、車両10の微小ラップ衝突時には、本実施の形態と同様に、突出部18の前壁18Bがスペーサ40を後側から受け止めるようになり、衝突荷重Fが突出部18を介してFSメンバ12に伝達される。これにより、FSメンバ12に伝達された衝突荷重FによってFSメンバ12を前後方向に圧縮変形させることができる。
また、本実施の形態では、第1ボルトB1(第2ボルトB2)を第1ウェルドナットWN1(第2ウェルドナットWN2)に螺合することで、スペーサ40とFSメンバ12とが締結されているが、スペーサ40とFSメンバ12との締結方法はこれに限らない。例えば、FSメンバ12に車幅方向外側へ突出されたスタッドボルトを設けると共に、当該スタッドボルトにナットを螺合することで、スペーサ40とFSメンバ12とを締結してもよい。また、スペーサ40とFSメンバ12とを溶接等によって締結してもよいし、クリップなどを用いて締結してもよい。
また、本実施の形態では、車両前部構造Sが車両10の前端部における車幅方向両側部に適用されているが、車両前部構造Sを車両10の前端部における車両左側部及び車両右側部の一方に適用してもよい。この場合には、車両10の前端部における車両左側部及び車両右側部の他方を、車両前部構造Sとは異なる構造にしてもよい。
12 フロントサイドメンバ
12A 外側壁
18 突出部
18B 前壁(突出部の前端)
40 スペーサ
42B 係合壁部(係合部)
42C 第2側壁部(隣接部)
60 段差部(突出部)
G 隙間
S 車両前部構造

Claims (5)

  1. 車両前部の車幅方向外側部において車両前後方向に延在され、前端部における外側壁に車幅方向外側へ突出された突出部を有するフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバの車幅方向外側に設けられ、前記突出部の車両前側において前記外側壁に締結されると共に、前記突出部の車幅方向外側に隣接して配置される隣接部を有するスペーサと、
    前記スペーサに形成され、前記突出部に対して車両前側に配置されると共に、前記突出部の前端と車両前後方向に係合可能に構成された係合部と、
    を備え、
    記隣接部の後端部が前記突出部の車幅方向外側の外壁に当接されている、
    車両前部構造。
  2. 前記突出部の前端と前記係合部との間に隙間が形成されている請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記突出部は、前記外側壁に複数設けられると共に、車両前後方向に延在され、
    複数の前記突出部が車両上下方向に並んで配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 前記スペーサが、前記外側壁に加え前記突出部に締結されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両前部構造。
  5. 側面視で前記スペーサの後端が前記突出部とラップして配置されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両前部構造。
JP2015047260A 2015-03-10 2015-03-10 車両前部構造 Expired - Fee Related JP6304078B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047260A JP6304078B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 車両前部構造
US15/013,767 US10279841B2 (en) 2015-03-10 2016-02-02 Vehicle front portion structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047260A JP6304078B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 車両前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016165975A JP2016165975A (ja) 2016-09-15
JP6304078B2 true JP6304078B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=56886438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015047260A Expired - Fee Related JP6304078B2 (ja) 2015-03-10 2015-03-10 車両前部構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10279841B2 (ja)
JP (1) JP6304078B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6178361B2 (ja) * 2015-05-12 2017-08-09 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
DE102016012183B4 (de) * 2016-10-12 2018-08-23 Audi Ag Crashstruktur für ein Fahrzeug
US9956992B1 (en) 2016-10-31 2018-05-01 Nissan North America, Inc. Vehicle structure
US9956991B1 (en) * 2016-10-31 2018-05-01 Nissan North America, Inc. Vehicle structure
US10093358B2 (en) * 2016-10-31 2018-10-09 Nissan North America, Inc. Vehicle structure
EP3915844A1 (en) 2020-05-27 2021-12-01 Volvo Car Corporation Vehicle front structure for improved compatibility during a frontal crash
US11511812B2 (en) 2020-09-28 2022-11-29 Nissan North America, Inc. Vehicle front end assembly
US11511811B2 (en) 2020-09-28 2022-11-29 Nissan North America, Inc. Vehicle front end assembly
US11845491B2 (en) 2021-05-05 2023-12-19 Ford Global Technologies, Llc Vehicle subframes and methods of producing the same

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08108863A (ja) * 1994-10-12 1996-04-30 Honda Motor Co Ltd 自動車のフロントサイドフレーム構造
JP3289629B2 (ja) * 1997-01-27 2002-06-10 三菱自動車工業株式会社 車体の前部構造
JP4122887B2 (ja) * 2002-08-05 2008-07-23 日産自動車株式会社 車体前部構造
JP4728370B2 (ja) * 2007-12-04 2011-07-20 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP5357953B2 (ja) * 2011-04-01 2013-12-04 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP5544388B2 (ja) * 2012-03-29 2014-07-09 富士重工業株式会社 車体前部構造
JP5953887B2 (ja) * 2012-04-02 2016-07-20 マツダ株式会社 車両の車体前部構造
JP5765310B2 (ja) * 2012-09-14 2015-08-19 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
US20140091585A1 (en) * 2012-10-02 2014-04-03 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Small overlap frontal impact counter-measure
US8807632B2 (en) * 2012-10-02 2014-08-19 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Small overlap frontal impact countermeasure
DE102012221193B4 (de) * 2012-11-20 2023-03-16 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Kraftfahrzeugkarosserie, die für eine Kollision mit geringer Überdeckung ausgelegt ist
JP5664637B2 (ja) * 2012-12-07 2015-02-04 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
EP2930068B1 (en) * 2012-12-07 2017-10-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body end structure
JP5692210B2 (ja) * 2012-12-07 2015-04-01 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5776677B2 (ja) * 2012-12-19 2015-09-09 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5687723B2 (ja) * 2013-02-15 2015-03-18 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造及び荷重受け部材
WO2014173476A1 (de) * 2013-04-24 2014-10-30 Daimler Ag Schutzeinrichtung für eine vorbaustruktur eines kraftwagenrohbaus
JP6048318B2 (ja) * 2013-06-05 2016-12-21 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5979084B2 (ja) * 2013-06-05 2016-08-24 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5907121B2 (ja) * 2013-06-11 2016-04-20 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
DE102013009946A1 (de) * 2013-06-13 2014-12-18 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Rahmenstruktur für ein Kraftfahrzeug
WO2015019167A1 (en) * 2013-08-09 2015-02-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front structure
JP5804003B2 (ja) * 2013-08-09 2015-11-04 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
DE202013007806U1 (de) * 2013-09-03 2014-12-05 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Stoßfängeranordnung einer Kraftfahrzeugkarosserie
JP2015058793A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
US9266496B2 (en) * 2013-11-18 2016-02-23 Ford Global Technologies, Llc Flexible electro-resistive impact detection sensor for front rail mounted airbag
US9102358B2 (en) * 2013-11-22 2015-08-11 GM Global Technology Operations LLC Vehicle with lateral load transferring member attached to frame rail
DE102013018078A1 (de) * 2013-11-27 2015-05-28 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Stossfangvorrichtung und Kraftfahrzeug
CN105980242B (zh) * 2014-02-12 2017-08-29 本田技研工业株式会社 车身前部构造
JP6003927B2 (ja) * 2014-03-03 2016-10-05 トヨタ自動車株式会社 車両骨格構造
US9421927B2 (en) * 2014-03-27 2016-08-23 GM Global Technology Operations LLC Vehicle load transfer apparatus
US9421865B2 (en) * 2014-04-04 2016-08-23 Fca Italy S.P.A. Motor vehicle provided with a powertrain unit and a safety device for moving the powertrain unit sideways during an impact
DE102014206674A1 (de) * 2014-04-07 2015-10-08 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Karosserie für ein Kraftfahrzeug
JP2016037074A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
EP2987705B1 (en) * 2014-08-21 2018-02-14 Volvo Car Corporation A vehicle front body structure for small overlap mitigation
EP3224120B1 (en) * 2014-10-30 2019-03-27 SABIC Global Technologies B.V. Intermittent side rail energy absorbing elements and methods of making the same
JP6070677B2 (ja) * 2014-10-31 2017-02-01 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
US9308940B1 (en) * 2014-12-17 2016-04-12 Fca Us Llc Vehicle front structure for absorbing small offset impact forces
JP6187447B2 (ja) * 2014-12-22 2017-08-30 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6131967B2 (ja) * 2015-02-02 2017-05-24 マツダ株式会社 自動車の車体構造
US9481334B1 (en) * 2015-04-28 2016-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle front section structure
US9517799B2 (en) * 2015-04-28 2016-12-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle front portion structure
JP6459839B2 (ja) * 2015-08-06 2019-01-30 トヨタ自動車株式会社 車両骨格構造
US20170106823A1 (en) * 2015-10-14 2017-04-20 GM Global Technology Operations LLC Bumper device and motor vehicle
DE102016201008B4 (de) * 2016-01-25 2019-05-16 Ford Global Technologies, Llc Stoßfängereinheit für ein Kraftfahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
US20160264178A1 (en) 2016-09-15
JP2016165975A (ja) 2016-09-15
US10279841B2 (en) 2019-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304078B2 (ja) 車両前部構造
JP5664637B2 (ja) 車体前部構造
JP5692210B2 (ja) 車体前部構造
JP6052408B2 (ja) 車体の前部構造
JP5776677B2 (ja) 車体前部構造
CN104443054A (zh) 车辆前部结构
JP5768739B2 (ja) 車両端部構造
JP6256432B2 (ja) 車両骨格構造
JP5910667B2 (ja) 車体前部構造
JP5949532B2 (ja) リヤバンパリインフォースメント構造及び車両後部構造
JP6137225B2 (ja) バンパアブソーバ取付構造
JP2013119313A (ja) 車体前部構造
CN106660504A (zh) 车辆保险杠
JP6555221B2 (ja) バンパリインフォースメントとサイドメンバとの結合構造
JP2008273411A (ja) 車体前部構造
JP6225800B2 (ja) 車両のエネルギ吸収構造
JP6136845B2 (ja) 車両前部構造
JP6520694B2 (ja) 車両前部構造
JP5888456B2 (ja) 車両端部構造
JP6256437B2 (ja) 車両前部構造
JP6331150B2 (ja) 車両用フレーム構造
JP6292088B2 (ja) 車両前部構造
JP2008056011A (ja) 車両前後方向端部構造
JP2017047780A (ja) 車両骨格構造
JP6061821B2 (ja) 車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6304078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees