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JP6299944B2 - 建物解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既存建物の一部を全階層に亘って解体する建物解体方法に関する。
特許文献1には、既存建物の一部を解体するにあたって、解体部分の解体に伴って解体しない残置部分に損傷が生じないように、解体部分と残置部分とを縁切りする建物解体方法が開示されている。
この建物解体方法では、既存建物を構成する鉄筋コンクリートの残置部分と解体部分との境界に所定深さの縁切り溝を形成した後、解体部分の鉄筋コンクリートを解体・除去する。
特開2007−255081号公報
従来の建物解体方法では、解体部分と残置部分との縁切りを、残置部分と解体部分との境界に所定深さの縁切り溝を形成することによって行う。このために、解体部分の解体開始時には、解体部分と残置部分とが縁切り溝の底側部分で連続している。
解体部分と残置部分とが連続している状態で解体部分の解体を開始すると、解体に伴って解体部分に生じた振動が残置部分に伝わり易い。
したがって、残置部分の使用を継続しながら解体部分を解体する場合に、解体部分に生じた振動が残置部分に伝わって居住性(居心地)が低下し、残置部分を快適に使用できないおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、残置部分の使用を快適に継続できるようにしながら、解体部分を解体できる建物解体方法を提供することを目的とする。
本発明の特徴構成は、 既存建物の一部を全階層に亘って解体する建物解体方法であって、前記既存建物のうちの解体部分を解体する前に、前記既存建物のうちの残置部分と前記解体部分との境界に沿って、基礎部分を含む全階層に亘って一連の不連続部を形成して、前記残置部分と前記解体部分との縁切りを図り、前記既存建物の地盤のうち、前記不連続部に対応する部分を掘削することにより空隙部を形成し、前記解体部分と前記残置部分との間で振動が伝播しないように、前記解体部分と前記残置部分とを縁切りした状態のまま、前記解体部分を解体する点にある。
本構成の建物解体方法は、解体部分を解体する前に残置部分と解体部分との縁切りを図るにあたって、残置部分と解体部分との境界に沿って全階層に亘って一連の不連続部を形成する。つまり、建物の全階層に亘って、残置部分と解体部分とを繋ぐ部分(振動伝達部分)が存在しない状態にする。
このため、残置部分の使用を継続しながら解体部分を解体する場合に、解体に伴って解体部分に生じた振動が残置部分に伝わり難い。
したがって、本構成の建物解体方法であれば、残置部分の使用を快適に継続できるようにしながら、解体部分を解体できる。
本発明の他の特徴構成は、前記境界が、前記残置部分の内部と前記解体部分の内部とに亘って連通する空間を横断する位置に沿って設定され、前記不連続部を形成する前に、前記残置部分の側の前記境界に臨む前記空間を遮断する遮断壁を形成する点にある。
残置部分と解体部分との境界が、残置部分の内部と解体部分の内部とに亘って連通する空間を横断する位置に沿って設定されていると、不連続部を形成する際や解体部分を解体する際に、空間を通して残置部分の内部に騒音が伝わり易い。
本構成の建物解体方法であれば、不連続部を形成する前に、残置部分の側の境界に臨む空間を遮断する遮断壁を形成する。
したがって、不連続部を形成する際や解体部分を解体する際に、残置部分の内部に騒音が伝わり難く、残置部分を一層快適に使用できる。
本発明の他の特徴構成は、前記不連続部を、前記残置部分と前記解体部分との間に、前記解体部分の解体に伴って生じる振動により当該解体部分が前記残置部分に接触しない隙間を有するように形成する点にある。
本構成であれば、解体に伴って解体部分に振動が生じても、当該解体部分が残置部分に接触しないので、残置部分への振動伝達を効果的に防止できる。
本発明の他の特徴構成は、既存建物の一部を全階層に亘って解体する建物解体方法であって、前記既存建物のうちの解体部分を解体する前に、前記既存建物のうちの残置部分と前記解体部分との境界に沿って全階層に亘って一連の不連続部を形成して、前記残置部分と前記解体部分との縁切りを図り、前記不連続部を、前記残置部分と前記解体部分との間に、上層階の側ほど下層階の側よりも大きい隙間を有するように形成する点にある。
建物の揺れは、上層階の側ほど下層階の側よりも大きい振幅で揺れ易い。
本構成であれば、残置部分や解体部分が揺れても残置部分と解体部分とが衝突し難く、残置部分に衝撃力が作用し難い。
既存建物を示す斜視図である。 図1のII-II 線断面図である。 建物解体方法の第1実施形態を示す既存建物の断面図である。 建物解体方法の第1実施形態を示す既存建物の断面図である。 建物解体方法の第2実施形態を示す既存建物の部分断面図である。 建物解体方法の第3実施形態を示す既存建物の部分断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1,図2は、鉄筋コンクリート造の既存建物Aを示し、図3,図4は既存建物Aの一部を全階層に亘って解体する本発明による建物解体方法を示す。
図1,図2に示すように、既存建物Aは、略直方体形状の主建物部分A1と、主建物部分A1の一側面中央から横側方に突出する突出建物部分A2とを有する平面視で凸形状に構築されている。主建物部分A1と突出建物部分A2は同じ数の階層を有し、相互に行き来できるように構築されている。
既存建物Aのうちの解体されない残置部分B1と解体される解体部分B2との境界Cが、主建物部分A1から突出建物部分A2の側に一定幅で突出する位置に沿って設定される。したがって、境界Cよりも主建物部分A1の側が残置部分B1であり、境界Cよりも突出建物部分A2の側が解体部分B2である。
残置部分B1は、解体部分B2の解体中においても通常どおり継続して使用する部分である。
既存建物Aの内部は、残置部分B1の内部と解体部分B2の内部とに亘って連通する部屋空間1を各階層毎に有している。残置部分B1と解体部分B2との境界Cは、各階層の部屋空間1を横断する位置に沿って設定されている。
部屋空間1は、各階層毎に全域に亘って一連に有していても、各階層毎に、適宜、複数の領域に区画されていてもよい。
本発明による建物解体方法は、解体部分B2を解体する前に、図4に示すように、残置部分B1と解体部分B2との境界Cに沿って屋上部分および基礎部分7を含む全階層に亘って一連の不連続部2を形成して、残置部分B1と解体部分B2との縁切りを図る。
不連続部2は、境界Cに沿って解体部分B2の側をワイヤーソーやコアカッターなどで一定幅で切除することにより形成する。
したがって、不連続部2は、残置部分B1と解体部分B2との間の一定幅の隙間Dとして形成される。
但し、本実施形態のように、部屋空間1を横断する位置に沿って境界Cが設定されている場合は、不連続部2を形成する前に、図3に示すように、残置部分B1の側の境界Cに臨む部屋空間1を遮断する遮断壁3を形成する。
遮断壁3は、例えば石膏ボードなどを天井面と床面とに亘って設置することにより形成する。
不連続部2は、残置部分B1と解体部分B2との間に、解体部分B2の解体に伴って生じる振動により当該解体部分B2が残置部分B1に接触しない例えば100mm程度の隙間Dを有するように形成する。なお、隙間Dは必ずしも形成しなくてもよい。
また、不連続部2は、側面視で上層階の側ほど下層階の側よりも大きい隙間Dを有するように形成してもよい。
この場合は、境界Cに沿って解体部分B2の側を側面視で上層階の側ほど下層階の側よりも幅広に切除することにより形成する。
[第2実施形態]
図5は本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、残置部分B1と解体部分B2との間の隙間Dとして形成した不連続部2に沿って、地盤Gに空隙部4を形成してある。空隙部4は、不連続部2に露出した地盤部分を全長に亘って一連に掘削することにより形成した、隙間Dと略同じ幅の溝の内側で構成してある。
本実施形態によれば、解体部分B2の解体に伴って生じた振動が地盤Gを介して残置部分B1に伝わり難くなるので、残置部分B1を一層快適に使用できる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図6は本発明の別実施形態を示す。
本実施形態では、第2実施形態で示した、地盤Gに形成した空隙部(溝)4の内部に緩衝層5を設けてある。緩衝層5は、ビブランやスタイロフォーム等の緩衝材5aを空隙部(溝)4の内部に設置して構成してある。
緩衝材5aは、溝深さと略同じ幅と溝幅よりも狭い厚さとを有しており、一側面を溝側面に沿わせて設置してある。このため、緩衝材5aがズレ動かないように、隙間部分に土6を充填してある。なお、溝幅と略同じ厚さの緩衝材5aを空隙部(溝)4に埋め込んで緩衝層5を設けてもよい。
本実施形態によれば、解体部分B2の解体に伴って生じた振動の地盤Gを介する残置部分B1への伝搬を抑制しながら、空隙部(溝)4が崩れたり、空隙部(溝)4に雨水が溜まるような不都合を防止することができる。
その他の構成は、第1又は第2実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
本発明による建物解体方法は、鉄筋コンクリート造の既存建物の一部の他、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、木造等の既存建物の一部を全階層に亘って解体するために適用してもよい。
1 空間
2 不連続部
3 遮断壁
A 既存建物
B1 残置部分
B2 解体部分
C 境界
D 隙間

Claims (4)

  1. 既存建物の一部を全階層に亘って解体する建物解体方法であって、
    前記既存建物のうちの解体部分を解体する前に、前記既存建物のうちの残置部分と前記解体部分との境界に沿って、基礎部分を含む全階層に亘って一連の不連続部を形成して、前記残置部分と前記解体部分との縁切りを図り、
    前記既存建物の地盤のうち、前記不連続部に対応する部分を掘削することにより空隙部を形成し、
    前記解体部分と前記残置部分との間で振動が伝播しないように、前記解体部分と前記残置部分とを縁切りした状態のまま、前記解体部分を解体する建物解体方法。
  2. 既存建物の一部を全階層に亘って解体する建物解体方法であって、
    前記既存建物のうちの解体部分を解体する前に、前記既存建物のうちの残置部分と前記解体部分との境界に沿って全階層に亘って一連の不連続部を形成して、前記残置部分と前記解体部分との縁切りを図り、
    前記不連続部を、前記残置部分と前記解体部分との間に、上層階の側ほど下層階の側よりも大きい隙間を有するように形成する建物解体方法。
  3. 前記境界が、前記残置部分の内部と前記解体部分の内部とに亘って連通する空間を横断する位置に沿って設定され、
    前記不連続部を形成する前に、前記残置部分の側の前記境界に臨む前記空間を遮断する遮断壁を形成する請求項1または2に記載の建物解体方法。
  4. 前記不連続部を、前記残置部分と前記解体部分との間に、前記解体部分の解体に伴って生じる振動により当該解体部分が前記残置部分に接触しない隙間を有するように形成する請求項1から3の何れか一項に記載の建物解体方法。
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