[go: up one dir, main page]

JP6279288B2 - 管内走行装置 - Google Patents

管内走行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6279288B2
JP6279288B2 JP2013231569A JP2013231569A JP6279288B2 JP 6279288 B2 JP6279288 B2 JP 6279288B2 JP 2013231569 A JP2013231569 A JP 2013231569A JP 2013231569 A JP2013231569 A JP 2013231569A JP 6279288 B2 JP6279288 B2 JP 6279288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expansion
contraction
pipe
arm
arm piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013231569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015089805A (ja
Inventor
畑中 健一
健一 畑中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2013231569A priority Critical patent/JP6279288B2/ja
Publication of JP2015089805A publication Critical patent/JP2015089805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6279288B2 publication Critical patent/JP6279288B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、管内への挿入および管内での軸心方向への移動が可能な管内走行装置に関する。より具体的には、管内での縮径および拡径が自在である管内走行装置に関する。
非破壊的かつ正確に配管を検査するために、管内に機器を挿入して検査する装置が開発されている。
特開2011−158392号公報(特許文献1)に記載の配管減肉測定装置は、水平面内又は傾斜面内に配置された配管内に挿入される測定台車と、測定台車の前側に設けられ配管の厚みを測定する厚み測定手段と、測定台車の後部に配置され、測定台車を前進させる推進手段とを有する配管減肉測定装置であって、測定台車は、中央に配置される円筒ケーシングと、円筒ケーシングの外周部から半径方向外側に向けて突出する少なくとも3つの平行リンク機構と、各平行リンク機構の半径方向外側に設けられた前後対となる全方向移動車輪とを有し、厚み測定手段は、円筒ケーシング内に配置されたモータと、モータによって回転駆動され円筒ケーシングの軸心位置に配置されたセンサホルダと、センサホルダに直交して取付けられた厚み測定センサとを有し、しかも、円筒ケーシングの半径方向外側の一部には、測定台車の位置を一定方向に保持する錘が設けられていることを特徴とする。
CRAB-ROBOT(非特許文献1)は、長尺管の目視検査を行うための、内蔵カメラモジュールと照明とを有する自走式ロボットである。
特開2011−158392号公報
"CRAB-ROBOT Systeme"、[online]、エンドサービス社、[平成25年11月3日検索]、インターネット<URL:www.endocontrol.de/english/roboter.html>
特許文献1および非特許文献1の装置はいずれも、管の軸心部分から管内面に向かって平行リンク機構またはアームを突っ張らせ、平行リンク機構またはアームの先端に設けられた車輪によって管内壁面を走行可能とするものである。しかしながらいずれの文献も、平行リンク機構またはアームの動作はいずれもコイルばねによって行われる。
したがって、これらの機械を使用する場合、管内への挿入時には、手動で力を加えることにより平行リンク機構またはアームを折り畳んだ縮径状態を維持しながら装置を管内へ挿入し、管内で解放することによって、平行リンク機構またはアームが管内面へ突っ張らせ拡径させる。
しかしながら、平行リンク機構またはアームは機械的なバネ機構で動作するに過ぎないため、管内走行中に積極的に動作をさせることが不可能である。したがって、管内走行中に管径が大きく変化する箇所の通過、およびチーズ形状の配管内での方向変換しながらの通過が難しいという問題がある。
そこで本発明の目的は、管内での縮径および拡径が自在である管内走行装置を提供することにある。
(1)
本発明の一局面に従う管内走行装置は、管内への挿入および管内での軸心方向への移動が可能な管内走行装置であり、軸部と、1または複数の拡縮アームと、走行部と、伸縮部と、伸縮操作部とを含む。
1または複数の拡縮アームは、軸部の外周部から突設され、且つ、軸部の軸心を中心とした放射方向に拡縮可能である。走行部は、拡縮アームの先端部に設けられる。伸縮部は、拡縮アームを拡縮させる。伸縮操作部は、伸縮部を遠隔操作する。
管内走行装置が管内へ挿入された場合、拡縮アームが管内壁へ向かって突っ張るように拡張し、拡縮アームの先端に設けられた走行部が管内壁へ接触する。これにより、管内走行装置が保持される。
さらに、伸縮操作部により伸縮部を遠隔操作して拡縮アームの拡縮を行うことができる。このため、管内での縮径および拡径が自在となる。
(2)
本発明において、伸縮部は気圧により駆動するものであってよい。
この場合、媒体が空気であるため、万一漏れが発生した場合にも、管内の汚染、引火、感電等の危険性が回避される。
(3)
本発明において、伸縮部がエアシリンダであってよい。
したがって、簡易な構造による遠隔制御が可能である。
(4)
本発明において、伸縮部の可動部が軸部の軸心方向に移動するように設けられていてよい。
この場合、伸縮部の可動部の移動方向が拡縮アームの拡縮方向すなわち径方向ではなく、軸部の軸心方向である。したがって、拡縮アームが最も縮小した場合における装置の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
(5)
本発明において、伸縮部が、軸部の軸心方向に伸縮するように、軸部の外周部に配設されていてよい。
この場合、伸縮部の伸縮方向が拡縮アームの拡縮方向すなわち径方向ではなく、軸部の軸心方向である。したがって、伸縮部が軸部の外部に配置していても、拡縮アームが最も縮小した場合における装置の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
(6)
本発明において、伸縮部が、軸部の少なくとも一部を構成するものであってよい。
この場合、伸縮部の少なくとも一部が軸部に含まれるため、装置の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
(7)
本発明において、伸縮部が、拡縮アームの動作を補助する補助バネを有してよい。
この場合、補助バネによって拡縮アームの動作が補助されるため、拡縮アームの動作がスムーズになる。
(8)
上記(4)から(7)に記載の本発明においては、拡縮アームが、先端に走行部が配設された長アーム片と、長アーム片より短い短アーム片とがリンク機構を形成したものであってよい。このリンク機構においては、短アーム片は、基端は伸縮部の可動部に、先端は長アーム片の先端と基端との間にそれぞれ回転自在に固定される。
この場合、簡易な構造のリンク機構により、伸縮部の伸縮動作を拡縮アームの拡縮動作に連動させることができる。
なお、短アーム片は、長アーム片の先端近傍に設けられることが、拡縮アームの安定性等の観点から好ましい。
(9)
上記(8)に記載の本発明においては、拡縮アーム及び伸縮部の組が複数組、軸部の軸心方向の向きが互い違いになるように配設されてよい。
これによって、管内での装置の保持がより安定的となる。
(10)
本発明においては、拡縮アームが収容部を有し、拡縮アームが最も縮小した場合に、伸縮部が収容部内に収容されるように構成されてよい。
これによって、拡縮アームが最も縮小した場合における装置の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
(11)
本発明においては、軸部に連設された径大部を含んでよい。この場合、拡縮アームが最も縮小した場合、径大部の軸心方向への投影に、拡縮アームの全部が重なるように、径大部が構成される。
この場合、径大部の大きさが、拡縮アームが最も縮小した場合における装置の径方向の大きさに支障しない。したがって、拡縮アームが最も縮小した場合における装置の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
(12)
本発明においては、軸部の進行方向側の端部に、管に関する情報を取得するための検知部が設けられてよい。
これによって、管内走行中に、進行方向から、管に関する所望の情報を取得することができる。
本発明によって、管内での縮径および拡径が自在である管内走行装置が提供される。
第1実施形態にかかる管内走行装置のブロック図である。 第1実施形態にかかる管内走行装置の模式的正面図である。 第1実施形態にかかる管内走行装置の、拡径時における模式的側断面図および模式的側面図である。 第1実施形態にかかる管内走行装置の、縮径時における模式的側断面図および模式的側面図である。 第2実施形態にかかる管内走行装置の模式的背面図である。 第2実施形態にかかる管内走行装置の、拡径時における模式的一部側断面図である。 第2実施形態にかかる管内走行装置の、縮径時における模式的一部側断面図である。 第3実施形態にかかる管内走行装置の模式的正面図である。 第3実施形態にかかる管内走行装置の模式的側断面図である。 第4実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。 第4実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。 第5実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。 第5実施形態にかかる管内走行装置の模式的一部断面図である。 第5実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。 第6実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。 第6実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。 第7実施形態にかかる管内走行装置の模式的一部側面図である。 管内走行装置の他の例の模式的一部側面図である。 管内走行装置のさらに他の例の模式的一部側面図である。 管内走行装置のさらに他の例の模式的一部側面図である。 管内走行装置のさらに他の例の模式的正面図である。 管内走行装置のさらに他の例の模式的正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の要素には同一の符号を付しており、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1実施形態−管内走行装置100]
図1は、第1実施形態にかかる管内走行装置のブロック図である。図2は、第1実施形態にかかる管内走行装置の模式的正面図である。図2においては、管内に挿入された状態の管内走行装置を示す。図中、破線によって管の内壁面Lを示す(以下の図において同様)。また、正面とは、装置を、進行方向側から管の軸心方向に見た場合の外観をいう。
図3は、第1実施形態にかかる管内走行装置の、拡径時における模式的側断面図および模式的側面図である。図3においては、上半分に、図2のA−A線断面を示し、下半分に、当該断面図として記載した部分の外観に相当する図を模式的に示す。図4は、第1実施形態にかかる管内走行装置の、縮径時における模式的側断面図および模式的側面図である。図4は、拡縮態様が異なることを除いて、図3と同様に表示している。
なお、以下においては、説明の便宜上、矢印Fの方向を進行方向、矢印Fと反対の方向を退行方向、内壁面Lの軸心Oを軸心、内壁面Lの径方向を径方向と記載する場合がある。
[構成概要]
図1に示すように、管内走行装置100は、内部移動部110と外部操作部120とを含む。内部移動部110と外部操作部120とは、ケーブル130で物理的および電気的に接続されている。
内部移動部110は、管内に挿入されて管の軸心方向に走行する部分であり、筒部200、エアシリンダ300、拡縮アーム400、車輪500を有する。その他に、内部移動部110は、モータ610、方向変換部620及び検知部700を有する。内部移動部110については図2以下を用いて詳述する。なお、これら図においては、内部移動部110と接続されるケーブル130の図示を省略する。
外部操作部120は、管外で操作される部分であり、伸縮制御部121、その他モータ制御部122、方向制御部123および検知条件制御部124といった入力部と、検知情報解析部125と、出力部126を有する。
伸縮制御部121は、エアシリンダ300の伸縮を制御する。具体例として、エアシリンダ300を構成する部品の1つであるソレノイドバルブ(後述)を制御するシーケンサ等が挙げられる。モータ制御部122は、車輪500の走行速度を制御する。また、モータ制御部122は、検知部700またはその関連部材を回転させる場合に用いられるモータを制御するものであってもよい。方向制御部123は、車輪500の走行方向を変換する。また、方向制御部123は、検知部700またはその関連部材の方向を変換するものであってもよい。検知条件制御部124は、検知部700に対し、測定条件等の入力情報の制御および測定結果等の出力情報に基づくフィードバック制御等の制御を行う。検知情報解析部125は、検知部700による出力情報の解析を行う。出力部126は、検知部700による出力情報を出力する。
[筒部]
図2及び図3に示すように、内部移動部110は、正面視中央に筒部200を有する。筒部200は、管の内壁面Lの軸心方向に延在し、筐体部210と、筐体部210の外周面上に設けられた連結用部材220とから構成される。
筐体部210内には、所望の部材を収容することができる。たとえば、エアシリンダ300の関連部品(後述)を収容することができる。その他、図1に示したモータ610、方向変換部620および検知部700、およびケーブル130等を収容することができる。
連結用部材220は、筒部200と他の部材を連結する。本実施形態では、エアシリンダ300および拡縮アーム400を連結する。連結用部材220は、拡縮アーム400の拡縮機構に応じた態様で設けられる。
本実施形態では、連結用部材220は、筐体部210の外周面を軸心方向に摺動可能となるように設けられた摺動リング221と、筐体部210の外周面に固定された固定リング222,223,225とを含む。軸心方向において進行方向F側から順に、固定リング223、固定リング225、摺動リング221および固定リング222が設けられる。
摺動リング221は、拡縮アーム400の基部を軸着する。これにより、拡縮アーム400の基部が回転自在且つ軸方向に移動可能な状態で連結される。
固定リング222,223も、拡縮アーム400の基部を軸着する。これにより、拡縮アーム400の基部が回転自在に固定された状態で連結される。
一方固定リング225は、エアシリンダ300を保持するよう固定する。
[エアシリンダ]
エアシリンダ300は、空気の圧力を利用して駆動するアクチュエータである。従って、ピストン310およびシリンダ320、その他図示しない関連部品で構成される。関連部品としては、空気流通に必要な部品、具体的にはエア配管および圧縮空気源等が挙げられる。そのほか、関連部品として、動作に必要な部品、具体的には、速度を調節するスピードコントローラ、ピストン位置を検知するセンサ、および空気の方向を切り替えるソレノイドバルブ等が挙げられる。
エアシリンダ300は、図3に示すように、軸心方向に延在するように配置される。これによって、エアシリンダ300の伸縮方向が軸心方向となる。シリンダ320の部分が固定リング225に固定される一方、エアシリンダ300のピストン310のロッド311は摺動リング221に固定される。したがって、エアシリンダ300の伸縮動作によって摺動リング221が軸心方向に摺動し、これにより、後に詳述するように、摺動リング221と連結する拡縮アーム400を動作させることができる。
[拡縮アームおよび車輪]
図2および図3に示すように、拡縮アーム400は、筒部200の連結用部材220に連結されることにより、筒部200の軸心を中心として放射状に突設される。拡縮アーム400の先端つまり拡縮アーム400のうち筒部200から最も離間した部分には、車輪500が設けられる。本実施形態においては、拡縮アーム400および車輪500のセットは、軸心まわりに等間隔となるように3セット設けられる。
拡縮アーム400は、主アーム片411と、リンクアーム片412と、副アーム片413と、同期アーム片414とを含む。これらは、連結用部材220およびエアシリンダ300と相まって、エアシリンダ300の伸縮動作を拡縮アーム400の拡縮動作に連動させるリンク機構を構成する。
図2に示すように、主アーム片411、リンクアーム片412、副アーム片413および同期アーム片414は、車輪500の両端部に一対ずつ設けられるため、対をなすアーム片の間にはフリースペースSが形成される。
図3に示すように、主アーム片411は基端部が摺動リング221に軸着されることにより、軸着部分を中心として、軸心に対する角度が変化するように回転動作できる。主アーム片411先端部は後述のように同期アーム片414を介して車輪500に連結しているため、当該回転動作により、車輪500の筒部200からの離間量を物理的に規定する。
主アーム片411は、摺動リング221の軸心方向の移動に伴って基端位置が軸心方向に移動可能である。摺動リング221は前述のようにエアシリンダ300のロッド311を固定している。つまり、主アーム片411の基端位置は、エアシリンダ300伸縮動作に伴って移動する。
さらに主アーム片411の先端部と基端部との間では、リンクアーム片412の先端部が回転自在に固定されている。リンクアーム片412は、基端部が、先端部の固定位置よりも退行方向側において固定リング222に軸着されている。したがって、リンクアーム片412は、主アーム片411の基端部との相対位置の変化に応じ、軸着部分を中心として主アーム片411と反対方向に回転動作するととともに、主アーム片411の先端部を、筒部200と近接または離間するように動作させる。
副アーム片413は、主アーム片411と同形同大であり、基端部が固定リング223に軸着されることにより主アーム片411と同様の回転動作が可能である。さらに副アーム片413の先端部は、主アーム片411の先端部が回転可能に固定された同期アーム片414に、回転可能かつ軸心方向に摺動可能であるように連結される。したがって、副アーム片413は、同期アーム片414によって、主アーム片411の回転動作に同期して回転動作する。
さらに、副アーム片413の先端部における当該回転動作とともに、連結位置が軸心方向に移動するため、同期アーム片414は動作の間一貫して、軸心と略平行の姿勢を保つ。同期アーム片414の軸心方向両端には車輪500が設けられているため、軸心に平行な内壁面Lに両車輪500が確実に接触できる。
なお、車輪500に関連する他の図示しない部材、たとえば駆動装置およびサスペンション等が設けられていてよい。
[拡縮動作]
図3に示すように、拡径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印Eの方向へ伸長させることに伴い、摺動リング221が矢印Eと同じ方向へ移動することで主アーム片411の基端位置も矢印Eと同じ方向へ移動する。これによって主アーム片411の基端部とリンクアーム片412の基端部との間が狭まるため、リンクアーム片412がその先端部を筒部200から離間する方向へ起こすとともに、主アーム片411を筒部200から離間する方向へ起こす。この主アーム片411の動作が同期アーム片414を介して副アーム片413を同様に起きるように動作させる。その結果、拡縮アーム400が矢印SUの方向へ拡長した態様となり、同期アーム片414の両端に設けられた車輪500を内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
この場合、伸縮制御部121(図1参照)の操作により筒部200に対して設けられた全ての拡縮アーム400においてエアシリンダ300が同期伸長するため、全ての拡縮アーム400において、拡長の程度および拡長のタイミングが略等しくなる。このような拡縮アーム400の拡張動作によって、図3に示すように、筒部200の軸心が内壁面Lの軸心に略一致するように調芯される。
反対に、図4に示すように、縮径時(最小限まで縮径させる時)においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印Cの方向へ縮小させることに伴い、摺動リング221が矢印Cと同じ方向へ移動することで主アーム片411の基端位置も矢印Cと同じ方向へ移動する。これによって主アーム片411の基端部とリンクアーム片412の基端部との間が拡がるため、リンクアーム片412がその先端部を筒部200に近接する方向へ倒すとともに、主アーム片411を筒部200へ近づく方向へ倒す。この主アーム片411の動作が同期アーム片414を介して副アーム片413を同様に倒すように動作させる。その結果、拡縮アーム400が矢印SDの方向へ縮小した態様となる。この場合にも、拡縮アーム400は、同期アーム片414の両端に設けられた車輪500を内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
この場合、伸縮制御部121(図1参照)の操作により筒部200に対して設けられた全ての拡縮アーム400においてエアシリンダ300が同期収縮するため、全ての拡縮アーム400において、縮小の程度および縮小のタイミングが略等しくなる。このような拡縮アーム400の縮小動作によっても、筒部200の軸心が内壁面Lの軸心に略一致するように調芯される。
さらに図4のように拡縮アーム400が最小限まで縮小された場合、拡縮アーム400に形成されたフリースペースS(図2参照)の中にエアシリンダ300の一部が収容される。つまり、エアシリンダ300の存在が縮径に支障しない。このため、拡縮アーム400が最小限まで縮小された場合に管内走行装置100の径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
このような拡縮アーム400の拡縮が、外部操作部120の伸縮制御部121(図1参照)により、エアシリンダ300の伸縮動作を遠隔操作することにより行われるため、管内での縮径および拡径が自在である。これによって、内壁面Lの径の変化の大きい部分であっても、内壁面Lの径の変化に応じて積極的に縮径および拡径することができる。さらに、チーズ形状の配管内での方向変換も容易になる。
[第2実施形態−管内走行装置100a]
図5は、第2実施形態にかかる管内走行装置の模式的背面図である。背面とは、装置を、退行方向側から管の軸心方向に見た場合の外観をいう。図6は、第2実施形態にかかる管内走行装置の、拡径時における模式的一部側断面図である。図6においては、図5のB−B線断面を模式的に示す。図7は、第2実施形態にかかる管内走行装置の、縮径時における模式的一部側断面図である。図7は、拡縮態様が異なることを除いて、図6と同様に表示している。
第2実施形態においては、主に第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。
図5から図7に示す管内走行装置100aの内部移動部110aは、第1実施形態と異なるリンク機構を有する拡縮アーム400a、および補助車輪510aを有する。
[連結用部材]
連結用部材220aは、拡縮アーム400aに応じた態様で設けられる。本実施形態では、連結用部材220aは、筐体部210の外周面を軸心方向に摺動可能となるように設けられた摺動リング221aと、筒部200aの筐体部210の外周面に固定された固定リング224a,225aとを含む。軸心方向において進行方向F側から順に、固定リング224a、摺動リング221aおよび固定リング225aが設けられる。
[エアシリンダ]
エアシリンダ300は、固定リング225aに固定され、ロッド311が摺動リング221aに固定される。したがって、エアシリンダ300の伸縮動作によって摺動リング221aが軸心方向に摺動し、これにより、後に詳述するように、摺動リング221aと連結する拡縮アーム400aを動作させることができる。
[拡縮アーム]
拡縮アーム400aは、主アーム片411aおよび主アーム片411aより短い長さで構成されたリンクアーム片412aを含む。これらは、連結用部材220aおよびエアシリンダ300と相まって、エアシリンダ300の伸縮動作を拡縮アーム400aの拡縮動作に連動させるリンク機構を構成する。
図5に示すように、主アーム片411aおよびリンクアーム片412aは、車輪500aの両端部に一対ずつ設けられるため、対をなすアーム片の間にはフリースペースSaが形成される。
図6に示すように、主アーム片411aは基端部が固定リング224aに軸着されることにより、軸着部分を中心として、軸心に対する角度が変化するように回転動作できる。主アーム片411a先端には車輪500aが連結しているため、当該回転動作により、車輪500aの筒部200aからの離間量を物理的に規定する。
さらに主アーム片411aの先端部と基端部との間では、リンクアーム片412aの先端部が回転自在に固定されている。リンクアーム片412aは、基端部が、先端部の固定位置よりも進行方向F側において摺動リング221aに軸着されている。これにより、軸着部分を中心として、軸心に対する角度が変化するように回転動作できるとともに、摺動リング221aの軸心方向の移動に伴って基端位置が軸心方向に移動可能である。したがって、リンクアーム片412aは、主アーム片411aの基端部との相対位置の変化に応じ、軸着部分を中心として主アーム片411と同じ方向に回転動作するととともに、主アーム片411aの先端部を、筒部200aと近接または離間するように動作させる。
なお、主アーム片411aは一対の補助車輪510aを有する。一対の補助車輪510aは、基端部と先端部との間、本実施形態では基端部近傍に軸着される。補助車輪510aは、車輪軸が主アーム片411aの短手方向に摺動可能であり、側面視において主アーム片411aから内壁面L側へ露出する方向に付勢されている。車輪軸は、主アーム片411aの先端部が筒部200aに近接して補助車輪510aが内壁面Lに接する場合に、付勢力に抗って摺動する。
[拡縮動作]
図6に示すように、拡径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印C方向へ収縮させることに伴い、摺動リング221aが矢印Cと同じ方向へ移動することでリンクアーム片412aの基端位置も矢印Cと同じ方向へ移動する。これによってリンクアーム片412aの基端部と主アーム片411aの基端部との間が広がるため、リンクアーム片412aがその先端部を筒部200aから離間する方向へ起こすとともに、主アーム片411aを筒部200aから離間する方向へ起こす。その結果、拡縮アーム400aが矢印SUの方向へ拡長した態様となり、主アーム片411aの先端部に設けられた車輪500aを内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
この場合、伸縮制御部121(図1参照)の操作により筒部200aに対して設けられたすべての拡縮アーム400aにおいてエアシリンダ300が同期収縮するため、全ての拡縮アーム400aにおいて、拡長の程度および拡長のタイミングが略等しくなる。このような拡縮アーム400aの拡張動作によって、筒部200aの軸心が内壁面Lの軸心に略一致するように調芯される。
反対に、図7に示すように、縮径時(最小限まで縮径させる時)においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印Eの方向へ伸長させることに伴い、摺動リング221aが矢印Eと同じ方向へ移動することでリンクアーム片412aの基端位置も矢印Eと同じ方向へ移動する。これによってリンクアーム片412aの基端部と主アーム片411aの基端部との間が狭まるため、リンクアーム片412aがその先端部を筒部200aに近接する方向へ倒すとともに、主アーム片411aを筒部200aへ近づく方向へ倒す。その結果、拡縮アーム400aが矢印SDの方向へ縮小した態様となる。この場合にも、拡縮アーム400aは、車輪500aを内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
この場合、伸縮制御部121(図1参照)の操作により筒部200aに対して設けられたすべての拡縮アーム400aにおいてエアシリンダ300が同期伸長するため、全ての拡縮アーム400aにおいて、縮小の程度および縮小のタイミングが略等しくなる。このような拡縮アーム400aの縮小動作によっても、筒部200aの軸心が内壁面Lの軸心に略一致するように調芯される。
さらに図7のように拡縮アーム400aが最小限まで縮小された場合、拡縮アーム400aを構成するアーム片が軸心と平行となるまで折り畳まれる。このとき、主アーム片411aの基端部近傍に設けられた補助車輪510aが内壁面Lに接触することにより、管内走行装置100aのバランスをとる。さらに、拡縮アーム400aに形成されたフリースペースSa(図5参照)の中にエアシリンダ300が収容される。つまり、エアシリンダ300の存在が縮径に支障しない。このため、拡縮アーム400aが最小限まで縮小された場合に管内走行装置100aの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
[第3実施形態−管内走行装置100b]
図8は、第3実施形態にかかる管内走行装置の模式的正面図である。図9は、第3実施形態にかかる管内走行装置の模式的側断面図である。図9においては、図8のC−C線断面を示す。
図8および図9に示す管内走行装置100bの内部移動部110bは、補助車輪510aを有しないことを除いて第2実施形態の拡縮アーム400aおよび車輪500aと同じ拡縮アーム400bおよび車輪500bを有する。拡縮アーム400bは、筒部200bの連結用部材220bに連結されることにより、筒部200bの軸心を中心として放射状に突設される。拡縮アーム400bの先端つまり拡縮アーム400bのうち筒部200bから最も離間した部分には、車輪500bが設けられる。
本実施形態においては、図8に示すように、拡縮アーム400bおよび車輪500bのセットは、軸心まわりに等間隔となるように6セット設けられる。図9に示すように、隣り合う拡縮アーム400bは、軸心方向の向きが互い違いになるように配設される。このため、進行方向F側と対向方向側の両方で常に車輪500bが内壁面Lに接している。したがって、管内において管内走行装置100bを常に安定に保持することができる。
拡縮アーム400bが、主アーム片411bと、主アーム片411bより短い長さで構成されたリンクアーム片412bとを含むこと、および、これらが連結用部材220bおよびエアシリンダ300と相まって、エアシリンダ300の伸縮動作を拡縮アーム400bの拡縮動作に連動させるリンク機構を構成することは、第2実施形態の内部移動部110aにおけるものと同じである。従って、拡縮アーム400bの動作および機能も、第2実施形態の内部移動部110aにおけるものと同じである。
[第4実施形態−管内走行装置100c]
図10は、第4実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。図11は、第4実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。
図10および図11に示す管内走行装置100cは、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの変形態様である。具体的には、内部移動部110cにおいて、拡縮アーム400cおよびその構成アーム片(主アーム411cおよび副アーム412c)、車輪500c、フリースペースScは、それぞれ、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの内部移動部110bにおける、拡縮アーム400bおよびその構成アーム片(主アーム411bおよび副アーム412b)、車輪500b、フリースペースSbと同じである。一方、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの筐体部210およびエアシリンダ300の代わりに、それぞれ、筐体部210cおよびエアシリンダ300cを有する。
本実施形態においては、連結用部材220cとして、進行方向側から、固定リング224c、摺動リング221c、摺動リング226c、および固定リング227cが設けられている。固定リング224c,227cは筐体部210cに固定され、摺動リング221c,226cは、筐体部210c表面を軸心方向に摺動可能となるように設けられる。筐体部210cは、後述のエアシリンダ300cの一部(エアタンク330c)を構成する。
主アーム片411cの基端部は、固定リング224cに軸着される。リンクアーム片412cの基端部は、固定リング224cより退行方向側に設けられた、軸方向に手動可能な摺動リング221cに軸着される。摺動リング221cと固定リング224cとは、それぞれがリンクアーム片412cおよび主アーム片411cの軸着部を有するとともに、両者が後述のエアシリンダ300cの一部(追従部340c)を構成するように形成されている。
[エアシリンダ]
エアシリンダ300cは、エアタンク330c、追従部340cおよび補助バネ350cを含む。
エアタンク330cは、拡縮アーム400cの動作源となる空気の送入および排出がなされるものであり、筐体部210cによって構成される。エアタンク330cには、空気の送入および排出のための図示しないエアチューブが連結されている。
追従部340cは、エアタンク330cへの空気の送入およびエアタンク330cからの排出に伴って動作が追従するように伸縮機構を構成する。つまり、エアシリンダ300cの伸縮動作は、この追従部340の伸縮動作に起因する。
追従部340cは、摺動リング221cと固定リング224cとによって構成される。より具体的には、摺動リング221cが進行方向F側に開口するハウジング部を有し、固定リング224cが、退行方向に延出する延出部を有し、摺動リング221cの内周側面に固定リング224cの延出部の外周面が摺動可能に密着することにより、伸縮機構を構成する。さらに、ハウジング部内の空間ARとエアタンク330c内の空間とは、エアタンク300cに設けられた連通孔によって連通する。これによって、エアタンク330cへの空気の送入およびエアタンク330cからの空気の排出動作が、ハウジング部内の空間ARの体積を変化させるとともに、追従部340cの伸縮動作を生じさせる。
以下において、エアシリンダ300cの伸縮に関する説明のため、固定リング224cをエアシリンダ300cの固定部324c、摺動リング221cをエアシリンダ300cの可動部321cと記載する場合がある。
補助バネ350cは、摺動リング221cの退行方向側に、軸心方向に延在するように設けられ、一方が摺動リング226cに、他方が固定リング227cに固定される。さらに、摺動リング221cと摺動リング226cとは互いに固定されているため、補助バネ350cは、摺動リング221cの移動に伴って動く。
[拡縮動作]
図10に示すように、拡径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作し、エアシリンダ300cのエアタンク330c内に空気を送り込む。これにより、送り込まれた空気はエアタンク330cの連通孔内を図中矢印FLの方向へ移動し、空間AR内に空気が流れ込む。これに伴い、可動部321cが摺動リング226cと共に移動するため、リンクアーム片412cの基端位置が退行方向へ移動する。これによってリンクアーム片412cと主アーム片411cとの間が広がるため、リンクアーム片412cがその先端部を筒部200cから離間する方向へ起こすとともに、主アーム片411cを筒部200cから離間する方向へ起こす。その結果、拡縮アーム400cが矢印SUの方向へ拡長した態様となり、主アーム片411cの先端部に設けられた車輪500cを内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
一方で、補助バネ350cは、摺動リング226cの移動とともに収縮する。
筒部200cの軸心が内壁面Lの軸心と略一致するように調芯された状態で拡径されることは、上述の実施形態と同様である。
反対に図11に示すように、縮径時(最小限まで縮径させる時)においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作し、エアシリンダ300cのエアタンク330cから空気を排出する。これにより、空間AR内の空気がエアタンク330cの連通孔内を図中矢印FLの方向へ移動し、空間ARから空気が排出される。これに伴い、可動部321cが摺動リング226cと共に移動するため、リンクアーム片412cの基端位置が進行方向へ移動する。同時に、拡径によって収縮していた補助バネ350cが戻る力が可動部321cに加わるため、当該摺動動作がスムーズに起きる。
これによってリンクアーム片412cと主アーム片411cとの間が狭まるため、リンクアーム片412cがその先端部を筒部200cに近接する方向へ倒すとともに、主アーム片411cを筒部200cへ近づく方向へ倒す。その結果、拡縮アーム400cが矢印SDの方向へ縮小した態様となる。この場合にも、拡縮アーム400cは、車輪500cを内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
筒部200cの軸心が内壁面Lの軸心と略一致するように調芯された状態で縮径されることは、上述の実施形態と同様である。
さらに図11のように拡縮アーム400cが最小限まで縮小された場合、拡縮アーム400cに形成されたフリースペースScの中に補助バネ350cが収容される。つまり、補助バネ350cの存在が縮径に支障しない。このため、拡縮アーム400cが最小限まで縮小された場合に管内走行装置100cの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
なお、本実施形態では、補助バネ350cが、軸心方向において摺動リング221cに対し固定リング224cとは反対側に配設されている例を挙げたが、この態様に限定されるものではない。たとえば、補助バネ350cが固定リング224cと摺動リング221cとの間にそれぞれ両端が固定された状態で配設されてよい。この場合、拡径時においては補助バネが伸長し、縮径時においては当該伸長した補助バネが戻る力により拡縮アーム400cの復帰動作を補助することができる。
[第5実施形態−管内走行装置100d]
図12は、第5実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。図13は、第5実施形態にかかる管内走行装置の模式的一部断面図である。図14は、第5実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。
図12から図14に示す管内走行装置100dは、第4実施形態にかかる管内走行装置100cの変形態様である。具体的には、内部移動部100dにおいて、拡縮アーム400dおよびその構成アーム片(主アーム411dおよび副アーム412d)、車輪500d、筐体部210d、固定リング224d(固定部324d)、摺動リング221d(可動部321d)、摺動リング216d、エアシリンダ300dおよびその構成部材(エアタンク330d、追従部340d、補助バネ350d)、フリースペースSdは、それぞれ、第4実施形態にかかる管内走行装置100cの内部移動部110cにおける、拡縮アーム400cおよびその構成アーム片(主アーム411cおよび副アーム412c)、車輪500c、筐体部210c、固定リング224c(固定部324c)、摺動リング221c(可動部321c)、摺動リング216c、エアシリンダ300cおよびその構成部材(エアタンク330c、追従部340c、補助バネ350c)、フリースペースScと同じである。一方、第4実施形態にかかる管内走行装置100cの固定リング227cの代わりに、摺動リング228dおよび固定リング229dを有する。
摺動リング228dは、補助バネ350dの他端が固定され、かつ、筐体部210表面を軸心方向に摺動可能となるように設けられる。固定リング229dは、筐体部210に固定される。
[拡縮動作]
図12に示すように、拡径時においては、第4実施形態と同様に、調芯された状態で、矢印SUの方向へ拡縮アーム400dの拡長が起こる。
一方で、補助バネ350dは、摺動リング226d,228dの移動とともに退行方向へ移動する。
図13(a)および図13(b)は、図12の状態からさらに拡径された場合について説明するものである。
本実施形態においては、固定リング229dが、摺動リング228dの退行方向側の端壁228Hdを突き当てる当接壁229Hdを有する。
ここで、図12の状態からさらに伸縮制御部121(図1参照)を操作し、エアタンク330dに空気を送り込むことによって追従部340d内の空間ARにさらに空気を流れ込ませると、補助バネ350dも同様に移動するとともに、図13(a)に示すように、当接壁229Hdに摺動リング228dの退行方向側の端壁228Hdが突き当る。これにより、補助バネ350dの他端が固定される。
この場合、可動部321dの加速度合い等によっては、図13(b)に示すように、可動部321dが、さらに図中矢印の方向へ動くことがある。この場合、すでに他端が固定された補助バネ350dが収縮することでクッションとなる。
反対に図14に示すように、縮径時(最小限まで縮径させる時)においても、第4実施形態と同様に、調芯された状態で、矢印SDの方向へ拡縮アーム400dの縮小が起きる。この場合、補助バネ350dは、摺動リング226c,228dの移動とともに進行方向Fへ移動する。
さらに図14のように拡縮アーム400cが最小限まで縮小された場合、フリースペースSdの中に補助バネ350dが収容される点も第4実施形態と同様である。
[第6実施形態−管内走行装置100e]
図15は、第6実施形態にかかる管内走行装置の拡径時における模式的一部側断面図である。図16は、第6実施形態にかかる管内走行装置の縮径時における模式的一部側断面図である。
図15および図16に示す管内走行装置100eは、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの変形態様である。具体的には、内部移動部110eにおいて、拡縮アーム400eおよびその構成アーム片(主アーム411eおよび副アーム412e)、車輪500e、フリースペースSeは、それぞれ、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの内部移動部110bにおける、拡縮アーム400bおよびその構成アーム片(主アーム411bおよび副アーム412b)、車輪500b、フリ−スペースSbと同じである。一方、第3実施形態にかかる管内走行装置100bの筐体部210b、エアシリンダ300の代わりに、筐体部210e、エアシリンダ300eを有する。
本実施形態においては、連結用部材220eとして、進行方向F側から、固定リング224e、摺動リング221eが設けられている。固定リング224eは筐体部210eに固定され、摺動リング221eは、筐体部210eを軸心方向に摺動可能となるように設けられる。
主アーム片411eの基端部は、固定リング224eに軸着される。リンクアーム片412eの基端部は、摺動リング221eに軸着される。
[エアシリンダ]
本実施形態では、筐体部210eの一部がエアシリンダ300eを構成する。具体的には、筐体部210eの端部がシリンダ部を形成し、当該シリンダ部内周壁に密着可能に軸心方向に摺動するピストン部321eが、筐体部210eの側面に形成されたスリット孔を通じて摺動リング221eに連設している。これによって、ピストン部321eの移動とともに摺動リング221eが移動可能となる。
固定リング224eと摺動リング221eとの間には、軸心方向に延在する補助バネ350eが設けられ、補助バネ350eの一端が固定リング224eに、他端が摺動リング221eに固定される。このため、補助バネ350eは、摺動リング221eの移動に伴って伸縮する。
[拡縮動作]
図15に示すように、拡径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作し、エアシリンダ300e内の空間ARに空気を送り込むことによって、矢印Eの方向へ伸長させる。これに伴い、ピストン部321eが摺動リング221eと共に移動するため、リンクアーム片412eの基端位置が矢印Eと同じ方向へ移動する。これと同時に、補助バネ350eが伸長される。
したがって、第3実施形態と同様に、調芯された状態で、矢印SUの方向へ拡縮アーム400eの拡長が起こる。
反対に図16に示すように、縮径時(最小限まで縮径させる時)においても、第3実施形態と同様に、調芯された状態で、矢印SDの方向へ拡縮アーム400eの縮小が起きる。同時に、補助バネ350eは、拡径によって伸長していた補助バネ350cが戻る力がピストン部321eに加わるため、縮径動作がスムーズに起きる。
さらに図16のように拡縮アーム400eが最小限まで縮小された場合、フリースペースSeの中に補助バネ350eが収容される点も第3実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、補助バネ350eが固定リング224eと摺動リング221eとの間に配設されている例を挙げたが、この態様に限定されるものではない。たとえば、補助バネ350eが、軸心方向において摺動リング221eに対して固定リング224eとは反対側に配設されていてもよい。この場合、補助バネの一方が摺動リング221eに固定され、他方が筒部200eの外周部に固定される。この場合、拡径時においては補助バネが収縮し、縮径時においては当該収縮した補助バネが戻る力により拡縮アーム400eの復帰動作を補助することができる。
[第7実施形態−管内走行装置100f]
図17は、第7実施形態にかかる管内走行装置の模式的一部側面図である。第7実施形態においては、主に第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。
図17に示す管内走行装置100fの内部移動部110fは、第1実施形態と異なるリンク機構を有する拡縮アーム400fを有する。
[連結用部材]
連結用部材220fは、拡縮アーム400fに応じた態様で設けられる。本実施形態では、連結用部材220fは、筐体部210の外周面を軸心方向に摺動可能となるように設けられた摺動リング221fと、筒部200fの筐体部210の外周面に固定された固定リング223f,225fとを含む。軸心方向において進行方向F側から順に、固定リング223f、固定リング225fおよび摺動リング221fが設けられる。
[エアシリンダ]
エアシリンダ300は、固定リング225fに固定され、ロッド311が摺動リング221fに固定される。したがって、エアシリンダ300の伸縮動作によって摺動リング221fが軸心方向に摺動し、これにより、後に詳述するように、摺動リング221fと連結する拡縮アーム400fを動作させることができる。
[拡縮アーム]
拡縮アーム400fは、主アーム片411fと、副アーム片413fと、同期アーム片414fとを含む。これらは、連結用部材220fおよびエアシリンダ300と相まって、エアシリンダ300の伸縮動作を拡縮アーム400fの拡縮動作に連動させるリンク機構を構成する。拡縮アーム400fのリンク機構は、交差型パンタグラフの機構である。
図17に示すように、主アーム片411fは基端部が摺動リング221fに軸着されることにより、軸着部分を中心として、軸心に対する角度が変化するように回転動作できる。主アーム片411fの先端部は後述のように同期アーム片414fを介して車輪500fに連結しているため、当該回転動作により、車輪500fの筒部200fからの離間量を物理的に規定する。
主アーム片411fは、摺動リング221fの軸心方向の移動に伴って基端位置が軸心方向に移動可能である。摺動リング221fは前述のようにエアシリンダ300のロッド311を固定している。つまり、主アーム片411fの基端位置は、エアシリンダ300の伸縮動作に伴って移動する。
さらに、主アーム片411fに交差して、主アーム片411fと同形同大の副アーム片413fが設けられている。副アーム片413fは、基端部が固定リング223fに軸着されることにより、回転方向が逆であることを除き主アーム片411fと同様の回転動作が可能である。したがって、主アーム片411fは、基端位置の移動に応じ、軸着部分を中心として副アーム片413fと反対方向に回転動作することにより、主アーム片411fの先端部が、筒部200fと近接または離間するように動作する。
副アーム片413fの先端部は、主アーム片411fの先端部が回転可能に固定された同期アーム片414fに、回転可能かつ軸心方向に摺動可能であるように連結される。したがって、副アーム片413fは、同期アーム片414fによって、主アーム片411fの回転動作に同期して回転動作する。
さらに、副アーム片413fの先端部における当該回転動作とともに、連結位置が軸心方向に移動するため、同期アーム片414fは動作の間一貫して、軸心と略平行の姿勢を保つ。同期アーム片414fの軸心方向両端には車輪500fが設けられているため、軸心に平行な内壁面Lに両車輪500fが確実に接触できる。
[拡縮動作]
図17に示すように、拡径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印Cの方向へ収縮させることに伴い、摺動リング221fが矢印Cと同じ方向へ移動することで主アーム片411fの基端位置も矢印Cと同じ方向へ移動する。これによって主アーム片411fの基端部と副アーム片413fの基端部との間が狭まるため、主アーム片411fがその先端部を筒部200fから離間する方向へ起こす。この主アーム片411fの動作が同期アーム片414fを介して副アーム片413fを同様に起きるように動作させる。その結果、拡縮アーム400fが矢印SUの方向へ拡長した態様となり、同期アーム片414fの両端に設けられた車輪500fを内壁面Lに対して突っ張らせる負荷を与える。
この場合、伸縮制御部121(図1参照)の操作により筒部200fに対して設けられたすべての拡縮アーム400fにおいてエアシリンダ300が同期収縮するため、全ての拡縮アーム400fにおいて、拡長の程度および拡長のタイミングが略等しくなる。このような拡縮アーム400fの拡張動作によって、筒部200の軸心が内壁面Lの軸心に略一致するように調芯される。
縮径時においては、伸縮制御部121(図1参照)を操作してエアシリンダ300を矢印Cと反対の方向へ伸長させることに伴い、上記と反対の方向に各アーム片が動作することで、拡縮アーム400fが矢印SUと反対の方向へ縮小した態様(図示せず)となる。
[他の例]
図18から図20は、管内走行装置の他の例を示す。他の例においては、主に第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については説明を省略する。さらに、図示しない変形例についても説明する。
[管内走行装置100g]
図18は、管内走行装置の他の例の模式的一部側面図である。
図18に示す管内走行装置100gは、管の内壁面Lに対して振動波w(一例として超音波)を発信することにより、管の内壁面Lおよび管の壁構造などに関する情報を取得するものである。
管内走行装置100gは、筐体部210gの進行方向F側に検知部700gを有する。検知部700gは、振動波発信部711g(一例として超音波探触子)、アーム部材713および回転軸714を含む。回転軸714は、一端部においてアーム部材713を固定するとともに、他端部において筐体部210gの軸心位置で支承される。回転軸714は、筐体部210g内に収容されたモータ610(図1参照)によって矢印rの方向に回転駆動される。
筐体部210gは、その軸心が内壁面Lの軸心Oに調芯されている。そのため、回転軸714は軸心Oを中心として回転することができる。さらに、アーム部材713は内壁面Lの径方向に向いている。このため、回転軸714の回転の間、振動波発信部711gから発信される振動波wの向きと、振動波wが入射される内壁面Lの接面とを、略直角に保つことができる。
したがって、進行方向Fに管内走行装置100gを走行させながら振動波発信部711gから振動波wを回転発信することにより、管の内壁面Lをまんべんなく走査することができる。
[管内走行装置100h]
図19は、管内走行装置のさらに他の例の模式的一部側面図である。
図19に示す管内走行装置100hは、管の内部を撮影することにより、管の内部の視覚的情報を取得するものである。
管内走行装置100hは、筐体部210hの進行方向F側に検知部700hと、筐体状の径大部800hを有する。
検知部700hは、撮像装置715hおよび照明716hを含む。径大部800hには、内部空間同士が連通するドーム窓820が設けられている。ドーム窓820は透明部材で構成されており、その内部に収容された撮像装置715hが、ドーム窓820を通して外部を撮影できるようになっている。撮像装置715hは、退行方向側において、筐体部210hの軸心の延長上に設けられた傾動部(図示せず)に連結されることにより、傾きを変えることができる。このため、進行方向F以外の方向についても撮影できる。
ドーム窓820の周囲には照明716h(一例としてLED)が複数配設されている。これによって、管内を照らしながら撮影が可能である。
径大部800hの内部には、検知部700hを駆動させるための部品等、関連部品を収容することができる。
[管内走行装置100i]
図20は、管内走行装置のさらに他の例の模式的一部側面図である。図21は、管内走行装置のさらに他の例の模式的正面図である。
図20に示す管内走行装置100iは、内部移動部110iの筐体部210iの進行方向F側に、径大部800iを有する。径大部800iには車輪850が設けられている。
図20において、管内走行装置100iは、拡縮アーム400が最小限に縮小した状態である。径大部800iに設けられた車輪850が内壁面Lに接することにより、内壁面L内における管内走行装置100iを安定に保持する。
さらに、管内走行装置100iが図20の態様である場合、図21に示すように、径大部800iを進行方向F(図20参照)側から軸心方向へ投影すると、当該投影に、拡縮アーム400の全てが重なる。このため、拡縮アーム400が管内走行装置100iの径方向の大きさに支障しない。
[管内走行装置100j]
図22は、管内走行装置のさらに他の例の模式的正面図である。
図22に示す管内走行装置100jは、内部移動部110jが拡縮アーム400を1つ有する。拡縮アーム400の構造は、第1実施形態と同じものを示しているが、任意の機構を有するものであってよい。拡縮アーム400は、筒部200jの外周部において、連結用部材220jにより連結されている。
筐体部210jには、正面視で径方向に2つ、車輪250が設けられている。車輪250は筐体部210jに固定されているため、基本的に(つまりサスペンション機能を除いて)筐体部210jとの距離関係は不変である。一方、拡縮アーム400は上述の通り拡縮するため、筒部200jの位置は、拡縮アーム400が拡縮する一方向に動く。
拡縮アーム400が内壁面Lに対して突っ張らせる付加を与えることにより、管内走行装置100jは、拡縮アーム400および車輪250によって、管内で安定的に保持される。
なお、管内走行装置100jは、筐体部210jに検知部700jを有する。検知部700jは、撮像装置715jと照明716jとを有する。これによって、管内走行中、管内を照らしながら撮影が可能である。
[筺体部の変形例]
上述の実施形態および他の例では、軸部が筺体部210を有する筒部200,200a,200b,200f,200jである態様を挙げたが、これに限定されるものではない。たとえば、軸部は中実の棒状であってもよい。また、上述の実施形態および他の例では、筺体部210の断面が円形である例を挙げたが、断面の形状はこれに限定されるものではない。たとえば、四角形、六角形などの多角形およびそれらの変形形状等、任意の形状が許容される。
さらに、上述の実施形態および他の例では、連結用部材220,220a,220b,220fが断面円形のリング部に軸着部が設けられた態様であるものを挙げたが、この態様に限定されるものではない。たとえば、リング部の断面は四角形、六角形などの多角形およびそれらの変形形状等、任意の形状が許容される。また、摺動しない連結用部材は、筺体部210に軸着部のみが固定されていてもよい。
[エアシリンダの変形例]
上述の実施形態および他の例では、伸縮部がエアシリンダである例を挙げたが、伸縮制御部121によって遠隔操作が可能な伸縮機構を有するものであれば特に限定されるものではない。たとえば、油圧シリンダ、空気ばね、可動部を電気的制御により駆動させるコイルばねであってもよい。いずれも、管内での縮径および拡径が自在である。
上述の実施形態および他の例では、エアシリンダが軸心方向に延在する態様を挙げたが、これに限定されるものではない。たとえば、エアシリンダが径方向に延在するように設けられることを許容する。この場合、エアシリンダの両端はそれぞれ、摺動しない連結用部材と、拡縮アーム400,400a,400b,400fを構成するいずれかのアーム片とに固定されて連結される。
[拡縮アームの変形例]
上述の実施形態および他の例では、拡縮アーム400,400a,400b,400fの数が1、3または6である態様を挙げたが、これに限定されるものではない。拡縮アームの数は、1または複数であればよい。
上述の実施形態および他の例では、拡縮アーム400,400a,400b,400fが特定のリンク機構を有する態様を挙げたが、これに限定されるものではない。エアシリンダ300の伸縮動作を拡縮アーム400,400a,400b,400fの拡縮動作に連動させるリンク機構であれば、他の任意の機構が許容される。
上述の実施形態および他の例では、拡縮アーム400,400a,400b,400fが筒部200,200a,200b,200fを調芯するように略同じ拡縮量で動作する機構を有するものとして説明したが、この態様に限定されるものではない。たとえば、複数の拡縮アーム400,400a,400b,400fのいずれかが異なる拡縮量で動作させること、いずれかを拡縮させないこと、または、いずれかを異なる走行部に連結させることにより、拡縮動作の前後で、内壁面Lの軸心Oと筒部200,200a,200b,200fの軸心とをずらしてもよい。
[エアシリンダと拡縮アームとの組み合わせの変形例]
たとえば、第1実施形態にかかる管内走行装置100、第2実施形態にかかる管内走行装置100a、第3実施形態にかかる管内走行装置100b、他の例における管内走行装置100i,100jのエアシリンダ300の代わりに、第4実施形態にかかる管内走行装置100cのエアシリンダ300c、第5実施形態にかかる管内走行装置100dのエアシリンダ300d、第6実施形態にかかる管内走行装置100eのエアシリンダ300eのいずれかを任意に組み合わせることができる。
[走行部の変形例]
上述の実施形態および他の例では、走行部が車輪500,500fである態様を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、キャタピラであってもよい。その場合、同期アーム片414,414fの軸方向の両端それぞれにおいて、同期アーム片414,414fをはさむように一対の歯車を同軸で軸着し、それぞれの歯車に、キャタピラを巻きつける。
[径大部の変形例]
上述の他の例では、径大部800iが筐体部210iの進行方向側の端に設けられている例を挙げたが、この態様に限定されるものではない。たとえば、拡縮アーム400の構成、数および配置等が適宜変更されて構成されることにより、径大部800iが筐体部210iの中央部に設けられてもよい。
[内部移動部の変形例]
上述の実施形態および他の例では、1の管内走行装置100,100a,〜,100jにつき1の内部移動部110,110a,〜,110jを有する例を挙げたが、この態様に限定されるものではない。1の管内走行装置100,100a,〜,100jにつき複数の互いに連結された内部移動部110,110a,〜,110jを有してもよい。
[実施形態および他の例により奏される効果]
管内走行装置100,100a,〜,100jは、管内へ挿入された場合、拡縮アーム400,400a,〜,400fが内壁面Lへ向かって突っ張るように拡張し、車輪500,500a,〜,500fが内壁面Lへ接触する。これにより、管内走行装置100,100a,〜,100jが保持される。伸縮制御部121によりエアシリンダ300,300c,300d,300eを遠隔操作して拡縮アーム400,400a,〜,400fの拡縮を行うことができる。このため、管内での縮径および拡径が自在となる。
管内走行装置100,100a,〜,100jは、伸縮部が気圧により駆動するエアシリンダ300,300c,300d,300eであるため、万一漏れが発生した場合にも、管内の汚染、引火、感電等の危険性が回避され、かつ、簡易な構造による遠隔制御が可能である。
エアシリンダ300,300c,300d,300eのロッド311、エアシリンダ300c,300dの可動部321c,321d、およびエアシリンダ300eのピストン321eは、筒部200,200a,〜,200f,200jの軸心方向に移動するように設けられているため、拡縮アームが最も縮小した場合における管内走行装置100,100a,〜,100jの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
エアシリンダ300は、筒部200,200a,200b,200f,200jの軸心方向に伸縮するように連結用部材220,220a,220b,220f,220jに固定されているため、径方向つまり拡縮アーム400,400a,〜,400fの拡縮方向SU,SDに伸縮しない。したがって、エアシリンダ300が筒部200,200a,200b,200f,200jの外周部に配置していても、拡縮アームが最も縮小した場合における管内走行装置100,100a,〜,100jの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
エアシリンダ300c,300dは、筐体部210c,210d全体を含み、エアシリンダ300eは、筐体部210eの一部を含むため、管内走行装置100c,100d,100eの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
エアシリンダ300c,300d,300eは、拡縮アーム400c,400d,400eの拡長動作からの復帰を補助する補助バネ350c,350d,350eを有するため、拡縮アーム400c,400d,400eの動作がスムーズになる。
管内走行装置100a,〜,100eは、拡縮アーム400a,〜,400eが、先端に車輪500a,〜,500eが配設された主アーム片411a,〜,411eと、より短いリンクアーム片412a,〜,412eとがリンク機構を形成したものであり、リンクアーム片412a,〜,412eが、基端がエアシリンダ300,300c,300d,300eのロッド311、エアシリンダ300c,300dの可動部321c,321d、またはエアシリンダ300eのピストン321eに、先端は主アーム片411a,〜,411eの先端近傍にそれぞれ回転自在に固定される。このように、簡易な構造のリンク機構により、エアシリンダ300,300c,300d,300eの伸縮動作を拡縮アーム400a,〜,400eの拡縮動作に連動させることができる。
管内走行装置100b,〜,100eは、拡縮アーム400b,〜,400e及びエアシリンダ300,300c,300d,300eの組が6組、筒部200b,〜,200eの軸心方向の向きが互い違いになるように配設されているため、管内での管内走行装置100b,〜,100eの保持がより安定的となる。
管内走行装置100,100a,〜,100jにおいては、拡縮アーム400,400a,〜,400fがフリースペースS,Sa,〜,Seを有するため、拡縮アーム400,400a,〜,400fが最も縮小した場合に、エアシリンダ300,300c,300d,300eの少なくとも一部がフリースペースS,Sa,〜,Se内に収容される。このため、拡縮アーム400,400a,〜,400fが最も縮小した場合における管内走行装置100,100a,〜,100jの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
管内走行装置100iにおいては、筐体部210iに連設された径大部800iを含み、拡縮アーム400が最も縮小した場合、径大部800iの軸心方向への投影に、拡縮アーム400の全部が重なる。したがって、拡縮アーム400が最も縮小した場合における管内走行装置100iの径方向の大きさをコンパクトにすることができる。
管内走行装置100g,100h,100jにおいては、筐体部210g,210h,210jの進行方向F側の端部に、管に関する情報を取得するための検知部700g,700h,700jが設けられているため、管内走行中に、進行方向Fから、管に関する所望の情報を取得することができる。
[実施形態および他の例における各部と請求項の各構成要素との対応関係]
本発明においては、管内走行装置100,100a,〜,100jが「管内走行装置」に相当し、伸縮制御部121が「伸縮制御部」に相当し、筒部200,200a,〜,200f,200jが「軸部」に相当し、連結用部材220,220a,〜,220f,220jが「外周部」に相当し、エアシリンダ300,300c,300d,300eが「伸縮部」に相当し、ロッド311、可動部321c,321d、およびピストン321eが「可動部」に相当し、補助バネ350c,350d,350eが「補助バネ」に相当し、拡縮アーム400,400a,〜,400fが「拡縮アーム」に相当し、主アーム片411a,〜,411eが「長アーム片」に相当し、リンクアーム片412a,〜,412eが「短アーム片」に相当し、車輪500,500a,〜,500fが「走行部」に相当し、検知部700,700g,700h,700jが「検知部」に相当し、径大部800h,800iが「径大部」に相当し、フリースペースS,Sa,〜,Seが「収容部」に相当し、軸心Oが「軸心」に相当し、進行方向Fが「進行方向」に相当する。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨と範囲とから逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。さらに、本実施形態において述べられる作用および効果は一例であり、本発明を限定するものではない。
100,100a,〜,100j 管内走行装置
121 伸縮制御部
200,200a,〜,200f,200j 筒部
220,220a,〜,220f,220j 連結用部材
300 エアシリンダ
311 ロッド
321c,321d 可動部
321e ピストン
350c,350d,350e 補助バネ
400,400a,〜,400f 拡縮アーム
411a,〜,411e 主アーム片
412a,〜,412e リンクアーム片
500,500a,〜,500f 車輪
700,700g,700h,700j 検知部
800h,800i 径大部
S,Sa,〜,Se フリースペース
O 軸心
F 進行方向

Claims (8)

  1. 管内への挿入および管内での軸心方向への走行が可能な内部移動部と、管外から伸縮部を遠隔操作する外部操作部とを有する管内走行装置であって、
    軸部と、
    前記軸部の外周部から突設され、且つ、前記軸部の軸心を中心とした放射方向に拡縮可能な複数の拡縮アームと、
    前記拡縮アームの先端部に設けられた走行部と、
    前記拡縮アームを拡縮させる前記伸縮部と、
    前記軸部の外周面に軸心方向に移動するように設けられた摺動リングと、
    前記軸部の外周面に固定された固定リングと、を有し、
    前記伸縮部は、前記摺動リングと前記固定リングとに前記軸部の外周部で固定され、
    前記拡縮アームは、先端に前記走行部が配設された長アーム片と、前記長アーム片より短い短アーム片とがリンク機構を形成したものであり、
    前記長アーム片は、基端が固定リングに回動自在に連結され、
    前記短アーム片は、前記長アーム片の先端と基端との間に回自在に連結され、基端が前記軸部の軸心方向において前記短アーム片の先端部の連結位置よりも前記長アーム片の基端側で前記摺動リングに回動自在に連結された、管内走行装置。
  2. 前記伸縮部が気圧により駆動するものである、請求項1に記載の管内走行装置。
  3. 前記伸縮部がエアシリンダである、請求項2に記載の管内走行装置。
  4. 前記伸縮部が、前記拡縮アームの動作を補助する補助バネを有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の管内走行装置。
  5. 前記拡縮アーム及び前記伸縮部の組が複数組、前記軸心方向の向きが互い違いになるように配設される、請求項1から4のいずれか1項に記載の管内走行装置。
  6. 前記拡縮アームが収容部を有し、
    前記拡縮アームが最も縮小した場合に、前記伸縮部が前記収容部内に収容される、請求項1から5のいずれか1項に記載の管内走行装置。
  7. 前記軸部に連設された径大部を含み、前記拡縮アームが最も縮小した場合、前記径大部の、前記軸部の軸心方向への投影に、前記拡縮アームの全部が重なる、請求項1から6のいずれか1項に記載の管内走行装置。
  8. 前記軸部の進行方向側の端部に、前記管に関する情報を取得するための検知部が設けられている、請求項1から7のいずれか1項に記載の管内走行装置。
JP2013231569A 2013-11-07 2013-11-07 管内走行装置 Expired - Fee Related JP6279288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231569A JP6279288B2 (ja) 2013-11-07 2013-11-07 管内走行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231569A JP6279288B2 (ja) 2013-11-07 2013-11-07 管内走行装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015089805A JP2015089805A (ja) 2015-05-11
JP6279288B2 true JP6279288B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=53193524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013231569A Expired - Fee Related JP6279288B2 (ja) 2013-11-07 2013-11-07 管内走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6279288B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2957819B2 (ja) * 1992-09-11 1999-10-06 東京瓦斯株式会社 管内駆動台車
JP2002220049A (ja) * 2001-01-23 2002-08-06 Kansai Material:Kk 配管内作業ロボット
JP2004003966A (ja) * 2002-04-22 2004-01-08 Jfe Engineering Kk 管内検査装置
JP4228907B2 (ja) * 2003-12-19 2009-02-25 Jfeエンジニアリング株式会社 管内検査方法
US8684198B2 (en) * 2010-02-01 2014-04-01 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Working machine
JP5512310B2 (ja) * 2010-02-02 2014-06-04 新日本非破壊検査株式会社 配管減肉測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015089805A (ja) 2015-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6306904B2 (ja) 超音波検査装置および超音波検査方法
KR200479032Y1 (ko) 배관 검사용 로봇 장치
CN109751477B (zh) 管状结构检测用机器人
KR101727410B1 (ko) 변속기를 이용한 배관 검사용 이동 로봇
JP5632011B2 (ja) 折り返し機構を有するタイヤ組み立てドラム
CN105751210A (zh) 一种模块化高冗余多自由度柔性机械臂系统
JP7184492B2 (ja) 現場ギャップ検査用モジュール式クローラロボット
KR101475022B1 (ko) 배관 내부 주행 장치
KR101453976B1 (ko) 독립 현가식 인파이프 로봇
CN108331998A (zh) 一种管径调节机构
KR20100002764A (ko) 배관 탐사로봇
KR102011132B1 (ko) 유압실린더의 피스톤 로드 위치 검출장치
JP5649599B2 (ja) 超音波検査装置及びその検査方法
KR102265759B1 (ko) 배관 검사 장치
CN103244790B (zh) 蠕动式微型管道机器人驱动行走机构
CN103213130B (zh) 一种可折叠移动机器人
KR20100002781A (ko) 듀얼 배관 탐사로봇
CN110230945A (zh) 基于机器人的炮管内膛表面硬度的检测装置及方法
TWI642898B (zh) 管厚度測定裝置
JP5574861B2 (ja) 配管減肉測定装置
KR101837128B1 (ko) 이동통신단말기 기반 관내 검사장치
JP6279288B2 (ja) 管内走行装置
CN214119373U (zh) 一种可变径管道检测机器人
CN101430037A (zh) 凸轮式管道机器人运动机构
CN116792603A (zh) 输气管道内壁检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6279288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees