JP6275934B2 - 光拡散素子、光拡散素子付偏光板、偏光素子、およびこれらを用いた液晶表示装置 - Google Patents
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Description
0.0006≦Δn/L ・・・(1)
10≦(Δn)2×A×B≦100 ・・・(2)
ここで、Δnは第1の屈折率n1と第2の屈折率n2との差の絶対値|n1−n2|であり、L(nm)は屈折率変調領域の平均厚みであり、Δn/Lの単位は(nm−1)であり、Aは光拡散素子全体を100重量部としたときの第1の領域を構成する材料の重量部数であり、Bは光拡散素子全体を100重量部としたときの第2の領域を構成する材料の重量部数である。
本発明の別の実施形態による光拡散素子は、マトリクスと該マトリクス中に分散された光拡散性微粒子とを有し、該光拡散性微粒子の表面近傍外部に、屈折率が実質的に連続的に変化する屈折率変調領域が形成され、かつ、下記の式(1)および(2)を満足する:
0.0006≦Δn/L ・・・(1)
10≦(Δn)2×A×B≦100 ・・・(2)
ここで、Δnはマトリクスの平均屈折率nMと光拡散性微粒子の屈折率nPとの差の絶対値|nM−nP|であり、L(nm)は屈折率変調領域の平均厚みであり、Δn/Lの単位は(nm−1)であり、Aは光拡散素子全体を100重量部としたときの光拡散性微粒子の重量部数であり、Bは光拡散素子全体を100重量部としたときのマトリクスの重量部数である。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子においてnM>nPである。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は、式(3)を満足する:
0.005≦L/rP≦0.40 ・・・(3)
ここで、rPは前記光拡散性微粒子の半径(nm)である。
好ましい実施形態においては、上記マトリクスは樹脂成分および超微粒子成分を含み、上記屈折率変調領域は、該マトリクス中の該超微粒子成分の分散濃度の実質的な勾配により形成されている。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は、式(4)を満足する:
|nP−nA|<|nP−nB|・・・(4)
ここで、nAはマトリクスの樹脂成分の屈折率を表し、nBはマトリクスの超微粒子成分の屈折率を表す。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は、ヘイズが90%〜99.9%である。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は、厚みが4μm〜50μmである。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は、光拡散半値角が10°〜150°である。
本発明の別の局面によれば、光拡散素子付偏光板が提供される。この光拡散素子付偏光板は、上記の光拡散素子と偏光子とを有する。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子付偏光板は、液晶セル、フロント基板および平行光光源装置を含む液晶表示装置に用いられ、その際、該光拡散素子と該フロント基板が対向するように配置される。
本発明のさらに別の局面によれば、偏光素子が提供される。この偏光素子は、上記の光拡散素子と反射型偏光子とを有し、液晶表示装置の液晶セルのバックライト側に配置される。
好ましい実施形態においては、上記光拡散素子は上記反射型偏光子に直接形成されている。
好ましい実施形態においては、上記偏光素子は、吸収型偏光子をさらに備える。
本発明のさらに別の局面によれば、液晶表示装置が提供される。この液晶表示装置は、液晶セルと、該液晶セルに向かってコリメート光を出射する平行光光源装置と、該液晶セルを通過したコリメート光を透過および拡散させる上記の光拡散素子と、を備える。
本発明の別の実施形態による液晶表示装置は、液晶セルと、該液晶セルに向かってコリメート光を出射する平行光光源装置と、該液晶セルを通過したコリメート光を透過および拡散させる上記の光拡散素子と、該光拡散素子のさらに視認側に配置されたフロント基板と、を備える。
好ましい実施形態においては、上記フロント基板は透明保護板またはタッチパネルである。
本発明のさらに別の実施形態による液晶表示装置は、液晶セルと、該液晶セルの両側に配置された偏光板と、視認側に配置された偏光板のさらに視認側に該偏光板と対向するように配置されたタッチパネルと、該タッチパネルのガラス板と導電性薄膜との間に配置された上記の光拡散素子と、視認側と反対に配置された偏光板の外側に配置された、コリメート光を出射する平行光光源装置と、を備える。
本発明のさらに別の実施形態による液晶表示装置は、液晶セルと、バックライト部と、該液晶セルと該バックライト部との間に配置された上記の偏光素子と、を備える。
A−1.全体構成
本発明の光拡散素子は、第1の屈折率n1を有する第1の領域と第2の屈折率n2を有する第2の領域とを有する。本発明の光拡散素子は、第1の領域と第2の領域との屈折率差により、光拡散機能を発現する。本発明においては、第1の領域は、実質的に球殻状の屈折率変調領域によって包囲され、第2の領域は、屈折率変調領域の第1の領域と反対側に位置するよう構成されている。したがって、本発明の光拡散素子においては、外見的には、屈折率変調領域で包囲された第1の領域が、第2の領域に分散した状態となっている。屈折率変調領域においては、屈折率は実質的に連続的に変化する。本明細書において「屈折率が実質的に連続的に変化する」とは、屈折率変調領域において屈折率が実質的に連続的に変化すればよいことを意味する。したがって、例えば、第1の領域と屈折率変調領域との界面、および/または、屈折率変調領域と第2の領域との界面において所定の範囲内(例えば、屈折率差が0.05以下)の屈折率ギャップが存在しても、当該ギャップは許容され得る。
0.0006≦Δn/L ・・・(1)
10≦(Δn)2×A×B≦100 ・・・(2)
ここで、Δnは第1の屈折率n1と第2の屈折率n2との差の絶対値|n1−n2|であり、L(nm)は屈折率変調領域の平均厚みであり、Δn/Lの単位は(nm−1)であり、Aは光拡散素子全体を100重量部としたときの第1の領域を構成する材料の重量部数であり、Bは光拡散素子全体を100重量部としたときの第2の領域を構成する材料の重量部数である。本発明によれば、式(1)および(2)を満足させるよう第1の領域および第2の領域ならびに屈折率変調領域を最適化することにより、低後方散乱かつ高ヘイズを実現し得る薄膜の光拡散素子を得ることができる。より具体的には、Δn/Lを所定値以上として(屈折率変化が急峻な屈折率変調領域を形成して)屈折率変調領域が占める空間を小さくし、それにより、第1の領域の存在比率を高めることにより、散乱効率を向上させ、薄膜であっても高いヘイズ(優れた光拡散性)を実現することができる。さらに、屈折率変調領域による後方散乱の抑制との相乗的な効果により、低後方散乱かつ高ヘイズを実現し得る薄膜の光拡散素子を得ることができる。
0.005≦L/rP≦0.40 ・・・(3)
ここで、rPは上記光拡散性微粒子の半径(nm)である。L/rPは、より好ましくは0.02〜0.15である。L/rPが0.005未満である場合、十分な厚みの屈折率変調領域が形成されないので、後方散乱を良好に抑制することができない場合が多い。L/rPが0.40を超える場合、十分な大きさのΔn2×A×Bが得られない場合が多く、しかもΔn/Lが小さくなるので、薄膜でかつ強い光拡散性を有する光拡散素子を得ることができない場合がある。本発明によれば、上記のように屈折率変調領域の平均厚みLを非常に薄くすることができるので、L/rPを非常に小さくすることができる。その結果、上記光拡散性微粒子の散乱能を十分に維持しつつ、後方散乱を良好に抑制することができる。したがって、薄膜であっても高いヘイズ(強い拡散性)を実現することができる。
上記のとおり、マトリクス10は、好ましくは樹脂成分11および超微粒子成分12を含む。上記のように、ならびに、図1Aおよび図1Bに示すように、超微粒子成分12は、マトリクス10と光拡散性微粒子20との界面近傍に屈折率変調領域30を形成するようにして、樹脂成分11に分散している。
樹脂成分11は、上記屈折率変調領域が形成される限りにおいて、任意の適切な材料で構成される。好ましくは、上記のように、樹脂成分11は、光拡散性微粒子と同系の化合物であってかつ超微粒子成分とは異なる系の化合物で構成される。これにより、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍(光拡散性微粒子の表面近傍)に屈折率変調領域を良好に形成することができる。さらに好ましくは、樹脂成分11は、光拡散性微粒子と同系の中でも相溶性の高い化合物で構成される。これにより、所望の屈折率勾配を有する屈折率変調領域を形成することができる。より詳細には、樹脂成分は、光拡散性微粒子の近傍においては、局所的には、超微粒子成分と均一溶解もしくは分散している状態よりも、むしろ、樹脂成分のみで光拡散性微粒子を取り囲む方が、系全体のエネルギーが安定する場合が多い。その結果、樹脂成分の重量濃度は、光拡散性微粒子の最近接領域において、マトリクス全体における樹脂成分の平均重量濃度よりも高く、光拡散性微粒子から遠ざかるにつれて低くなる。したがって、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍(光拡散性微粒子の表面近傍)に屈折率変調領域を良好に形成することができる。
|nP−nA|<|nP−nB|・・・(4)
式(4)中、nAはマトリクスの樹脂成分の屈折率を表し、nBはマトリクスの超微粒子成分の屈折率を表し、nPは光拡散性微粒子の屈折率を表す。さらに、樹脂成分は下記式(5)も満足し得る:
|nP−nA|<|nA−nB|・・・(5)
樹脂成分の屈折率は、好ましくは1.40〜1.60である。
超微粒子成分12は、上記のように、好ましくは上記樹脂成分および後述の光拡散性微粒子とは異なる系の化合物で構成され、より好ましくは無機化合物で構成される。好ましい無機化合物としては、例えば、金属酸化物、金属フッ化物が挙げられる。金属酸化物の具体例としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)(屈折率:2.19)、酸化アルミニウム(屈折率:1.56〜2.62)、酸化チタン(屈折率:2.49〜2.74)、酸化ケイ素(屈折率:1.25〜1.46)が挙げられる。金属フッ化物の具体例としては、フッ化マグネシウム(屈折率:1.37)、フッ化カルシウム(屈折率:1.40〜1.43)が挙げられる。これらの金属酸化物および金属フッ化物は、光の吸収が少ない上に、電離線硬化型樹脂や熱可塑性樹脂などの有機化合物では発現が難しい屈折率を有しているので、光拡散性微粒子との界面から離れるにつれて超微粒子成分の重量濃度が相対的に高くなることにより、屈折率を大きく変調させることができる。光拡散性微粒子とマトリクスとの屈折率差を大きくすることにより、薄膜であっても高ヘイズ(高い光拡散性)を実現でき、かつ、屈折率変調領域が形成されるので後方散乱防止の効果も大きい。特に好ましい無機化合物は、酸化ジルコニウムである。
光拡散性微粒子20もまた、上記屈折率変調領域が良好に形成される限りにおいて、任意の適切な材料で構成される。好ましくは、上記のように、光拡散性微粒子20は、上記マトリクスの樹脂成分と同系の化合物で構成される。例えば、マトリクスの樹脂成分を構成する電離線硬化型樹脂がアクリレート系樹脂である場合には、光拡散性微粒子もまたアクリレート系樹脂で構成されることが好ましい。より具体的には、マトリクスの樹脂成分を構成するアクリレート系樹脂のモノマー成分が例えば上記のようなPETA、NPGDA、DPHA、DPPAおよび/またはTMPTAである場合には、光拡散性微粒子を構成するアクリレート系樹脂は、好ましくは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリメチルアクリレート(PMA)、およびこれらの共重合体、ならびにそれらの架橋物である。PMMAおよびPMAとの共重合成分としては、ポリウレタン、ポリスチレン(PS)、メラミン樹脂が挙げられる。特に好ましくは、光拡散性微粒子は、PMMAで構成される。マトリクスの樹脂成分および超微粒子成分との屈折率や熱力学的特性の関係が適切であるからである。さらに、好ましくは、光拡散性微粒子は、架橋構造(三次元網目構造)を有する。架橋構造の粗密(架橋度)を調整することにより、光拡散性微粒子表面において微粒子を構成するポリマー分子の自由度を制御することができるので、超微粒子成分の分散状態を制御することができ、結果として、所望の屈折率勾配を有する屈折率変調領域を形成することができる。例えば、後述の塗工液を塗布する際の光拡散性微粒子の樹脂成分前駆体(溶媒を含んでいてもよい)に対する膨潤度は、好ましくは100%〜200%である。ここで、「膨潤度」とは、架橋度の指標であり、膨潤前の粒子の平均粒径に対する膨潤状態の粒子の平均粒径の比率をいう。
本実施形態の光拡散素子の製造方法は、マトリクスの樹脂成分またはその前駆体と超微粒子成分と光拡散性微粒子とを揮発性溶剤中に溶解または分散させた塗工液を基材に塗布する工程(工程Aとする)と、該基材に塗布された塗工液を乾燥させる工程(工程Bとする)と、を含む。
樹脂成分またはその前駆体、超微粒子成分、および光拡散性微粒子については、それぞれ、上記A−2−1項、A−2−2項およびA−3項で説明したとおりである。代表的には、上記塗工液は前駆体および揮発性溶剤中に超微粒子成分および光拡散性微粒子が分散した分散体である。超微粒子成分および光拡散性微粒子を分散させる手段としては、任意の適切な手段(例えば、超音波処理、攪拌機による分散処理)が採用され得る。
上記塗工液の乾燥方法としては、任意の適切な方法が採用され得る。具体例としては、自然乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥が挙げられる。好ましくは、加熱乾燥である。加熱温度は、例えば60℃〜150℃であり、加熱時間は、例えば30秒〜5分である。
好ましくは、上記製造方法は、上記塗布工程の後に上記前駆体を重合させる工程(工程C)をさらに含む。重合方法は、樹脂成分(したがって、その前駆体)の種類に応じて任意の適切な方法が採用され得る。例えば、樹脂成分が電離線硬化型樹脂である場合には、電離線を照射することにより前駆体を重合する。電離線として紫外線を用いる場合には、その積算光量は、好ましくは50mJ/cm2〜1000mJ/cm2であり、より好ましくは200mJ/cm2〜400mJ/cm2である。電離線の光拡散性微粒子に対する透過率は、好ましくは70%以上であり、より好ましくは80%以上である。また例えば、樹脂成分が熱硬化型樹脂である場合には、加熱することにより前駆体を重合する。加熱温度および加熱時間は、樹脂成分の種類に応じて適切に設定され得る。好ましくは、重合は電離線を照射することにより行われる。電離線照射であれば、屈折率変調領域を良好に保持したまま塗膜を硬化させることができるので、良好な拡散特性の光拡散素子を作製することができる。前駆体を重合することにより、屈折率変調領域30と屈折率一定領域とを有するマトリクス10が形成される。
図5は、本発明の別の実施形態による光拡散素子の概略断面図である。図5の光拡散素子100’は、マトリクス10と、マトリクス10中に分散された光拡散性微粒子20とを有する。光拡散性微粒子20は、中心部から外側に向かって屈折率が変化する屈折率傾斜粒子(例えば、GRIN微粒子)であり、屈折率傾斜部分が屈折率変調領域30を構成する。代表的には、屈折率傾斜粒子は、中心部と当該中心部を覆う表層部とからなるポリマー粒子である。このようなポリマー粒子を構成するポリマーの具体例としては、ビニル系ポリマー、(メタ)アクリル系ポリマー、スチレン系ポリマーが挙げられる。ポリマーを適切に選択することにより、屈折率傾斜を制御することができる。このようなポリマー粒子は、例えば、屈折率の異なる複数のモノマーを用い、それらの共重合において、重合の進行にしたがってモノマー量を変化させることにより、屈折率を段階的にまたは連続的に変化させることができる。このようなポリマー粒子およびその製造方法の詳細は、例えば、特開2006−227279号公報に記載されており、その記載は本明細書に参考として援用される。マトリクス10は、例えば、超微粒子成分を用いる形態の樹脂成分に関して上記A−2−1項に記載したような樹脂で構成され得る。マトリクス10は、超微粒子成分を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。本実施形態においては、光拡散性微粒子20の中心部が第1の領域を構成し、マトリクス10が第2の領域を構成する。屈折率変調領域30においては、好ましくは、屈折率が実質的に連続的に変化する。
B−1.光拡散素子付偏光板の全体構成
本発明の光拡散素子付偏光板は、1つの実施形態においては、液晶表示装置の視認側に配置される。図6は、本発明の好ましい実施形態による光拡散素子付偏光板の概略断面図である。この光拡散素子付偏光板200は、光拡散素子100と偏光子110とを有する。光拡散素子100は、上記A−1項〜A−5項に記載した本発明の光拡散素子である。光拡散素子100は、光拡散素子付偏光板が液晶表示装置の視認側に配置された場合に最も視認側となるように配置されている。1つの実施形態においては、光拡散素子100の視認側に低反射層または反射防止処理層(アンチリフレクション処理層)が配置されている(図示せず)。図示例においては、光拡散素子付偏光板200は、偏光子の両側に保護層120および130を有する。偏光子および保護層は、任意の適切な接着剤層または粘着剤層を介して貼り付けられている。光拡散素子は、好ましくは保護層または偏光子に直接形成されている。保護層120および130の少なくとも1つは、目的、偏光板の構成および液晶表示装置の構成に応じて省略されてもよい。例えば、光拡散素子を形成する際に用いられる基材が保護層として機能し得る場合には、保護層120が省略され得る。本発明の光拡散素子付偏光板は、コリメートバックライトフロント拡散システムを採用した液晶表示装置およびフロント基板(例えば、タッチパネル、透明保護板)を有する液晶表示装置における視認側偏光板として特に好適に用いられ得る。
本明細書において「偏光子」とは、自然光または偏光を直線偏光に変換するものをいう。好ましくは、入射する光を直交する2つの偏光成分に分離し、一方の偏光成分を透過させ、他方の偏光成分を、吸収、反射および/または散乱させる機能を有する。1つの実施形態においては、上記偏光子110は吸収型偏光子である。吸収型偏光子としては、目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらのなかでも、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素などの二色性物質を吸着させて一軸延伸した偏光子が、偏光二色比が高く特に好ましい。これら偏光子の厚さは特に制限されないが、一般的に、1〜80μm程度である。
上記保護層120および130は、偏光板の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
図7を参照して、本発明の光拡散素子付偏光板の製造方法の一例について簡単に説明する。図7において、符号111および112は、それぞれ、偏光板および光拡散素子/基材の積層体を巻回するロールであり、符号122は搬送ロールである。図示例では、偏光板(保護層130/偏光子110/保護層120)と、光拡散素子100/基材101の積層体とを矢印方向に送り出し、それぞれの長手方向を揃えた状態で貼り合わせる。その際、光拡散素子100と偏光板の保護層120とが隣接するように貼り合わせる。その後、必要に応じて基材101を剥離することにより、図6に示すような光拡散素子付偏光板200が得られ得る。図示しないが、例えば、偏光板(保護層130/偏光子110)と光拡散素子100/基材101の積層体とを、基材101と偏光子110とが隣接するように貼り合わせ、基材が保護層として機能する光拡散素子付偏光板を作製することもできる。このように、本発明によれば、いわゆるロール・トゥ・ロールを採用することができるので、光拡散素子付偏光板を非常に高い製造効率で製造することができる。さらに、このロール・トゥ・ロール工程は、上記A−4項に記載の光拡散素子の製造工程から連続して行うことができるので、このような手順を採用すれば、光拡散素子付偏光板の製造効率をさらに向上させることができる。
C−1.偏光素子の全体構成
本発明の偏光素子は、少なくとも1つの偏光子と光拡散素子とを備える。図8は、本発明の好ましい実施形態による偏光素子300の概略断面図であり、図9は、本発明の別の好ましい実施形態による偏光素子300’の概略断面図である。偏光素子300は、反射型偏光子110と、反射型偏光子110の片側に配置された光拡散素子100とを備える。偏光素子300’は、反射型偏光子110と、反射型偏光子110の片側に配置された光拡散素子100と、反射型偏光子110のもう片側に配置された吸収型偏光子120とを備える。光拡散素子100は、上記A−1項〜A−5項に記載した本発明の光拡散素子である。好ましくは、光拡散素子は、反射型偏光子に直接形成されている。図示しないが、本発明の偏光素子は、偏光子および光拡散素子以外に、その他の部材を備え得る。その他の部材としては、例えば、保護層が挙げられる。本発明の偏光素子の厚みは、その構成により異なるが、代表的には20μm〜300μmである。
反射型偏光子としては、自然光から直線偏光を、直交する軸方向で反射/透過することで、分離させる機能を有するものであれば、任意の適切なものが採用され得る。例えば、グリッド型偏光子(ワイヤーグリッド偏光子)、屈折率差を有する2種類以上の材料による2層以上の多層薄膜積層体、ビームスプリッターなどに用いられる屈折率の異なる蒸着多層薄膜、屈折率差を有する2種以上の材料による2層以上の複屈折層多層薄膜積層体、屈折率差を有する2種以上の樹脂を用いた2層以上の樹脂積層体を延伸したものが挙げられる。具体的には、延伸により位相差を発現する材料(例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート)またはアクリル系樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート)と、位相差発現量の少ない樹脂(例えば、JSR社製のアートンのようなノルボルネン系樹脂)とを交互に積層した多層積層体を一軸延伸して得られるものを用いることができる。市販品としては、例えば、日東電工社製の商品名「ニポックスAPCF」、3M社製の商品名「DBEF」が挙げられる。反射型偏光子の厚みは、代表的には25μm〜200μm程度である。
吸収型偏光子としては、例えば、B−2項に記載の偏光子が挙げられる。実用的には、吸収型偏光子は、その少なくとも片側に保護層が配置された構成、すなわち偏光板の形態で、本発明の偏光素子に組み込まれる。保護層としては、例えば、B−3項に記載のフィルムが挙げられる。
図10は、本発明の好ましい実施形態による液晶表示装置の概略断面図である。液晶表示装置500は、液晶セル510と、液晶セルの両側に配置された偏光板520および530と、偏光板530の外側に設けられたバックライトユニット540と、偏光板520の外側(視認側)に設けられた光拡散素子100とを備える。バックライトユニット540は、液晶セル510に向かってコリメート光を出射する平行光光源装置である。目的に応じて任意の適切な光学補償板(位相差板)が、液晶セル510と偏光板520および/または530との間に配置され得る。液晶セル510は、一対の基板(代表的には、ガラス基板)511および512と、基板511および512間に配された、表示媒体としての液晶を含む液晶層513とを有する。
マイクロゲージ式厚み計(ミツトヨ社製)にて基材と光拡散素子との合計厚みを測定し、当該合計厚みから基材の厚みを差し引き、光拡散素子の厚みを算出した。
(2)屈折率変調領域の厚み
実施例および比較例で得られた光拡散素子と基材との積層体を液体窒素で冷却しながら、ミクロトームにて0.1μmの厚さにスライスし、測定試料とした。透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、当該測定試料の光拡散素子部分の微粒子の状態および当該微粒子とマトリクスとの界面の状態を観察し、微粒子とマトリクスとの界面が不明瞭な部分を屈折率変調領域と認定し、その平均厚みLをTEM画像から画像解析ソフトを用いて算出した。より具体的には、広視野(倍率300倍)の断面TEM画像で観察された範囲の中で一番大きい微粒子を選択し、選択した微粒子とマトリクスとの界面の拡大画像(倍率12000倍)で観察された厚みを画像解析ソフトで算出した。この解析を任意の5ヶ所で行い、その平均厚みを屈折率変調領域の厚みとした。微粒子とマトリクスとの界面が明瞭な場合は屈折率変調領域が形成されていないと認定した。
(3)ヘイズおよび全光線透過率
JIS 7136で定める方法により、ヘイズメーター(村上色彩科学研究所社製、商品名「HN−150」)を用いて測定した。
(4)光拡散半値角
光拡散素子の正面からレーザー光を照射し、拡散した光の拡散角度に対する拡散輝度を、ゴニオフォトメーターで1°おきに測定し、図15に示すように、レーザーの直進透過光を除く光拡散輝度の最大値から半分の輝度となる拡散角度を、拡散の両側で測定し、当該両側の角度を足したもの(図15の角度A+角度A’)を光拡散半値角とした。
(5)後方散乱率
実施例および比較例で得られた光拡散素子と基材との積層体を、透明粘着剤を介して黒アクリル板(住友化学社製、商品名「SUMIPEX」(登録商標)、厚み2mm)の上に貼り合わせ、測定試料とした。この測定試料の積分反射率を分光光度計(日立計測器社製、商品名「U4100」)にて測定した。一方、上記光拡散素子用塗工液から微粒子を除去した塗工液を用いて、基材と透明塗工層との積層体を作製して対照試料とし、上記と同様にして積分反射率(すなわち、表面反射率)を測定した。上記測定試料の積分反射率から上記対照試料の積分反射率(表面反射率)を差し引くことにより、光拡散素子の後方散乱率を算出した。
(6)重量部数AおよびB
式(2)における第1の領域を構成する材料(本実施例では光拡散性微粒子)の重量部数Aおよび第2の領域を構成する材料(本実施例ではマトリクス)の重量部数Bを以下のようにして測定した:第1の領域、第2の領域および屈折率変調領域を、透過型電子顕微鏡(TEM)の観察により区別することができる。さらに、TEMの3次元化解析(3D−TEM)を用いて、光拡散素子中の第1の領域、第2の領域、および屈折率変調領域の体積部数を測定することができる。そこで、実施例および比較例で得られた光拡散素子を光学顕微鏡で観察しながら、当該光拡散素子から第1の領域または第2の領域のいずれかのみをSAICAS法によりスライスして試料とした。この試料を、柴山科学機器製作所の密度勾配管法密度測定機を用いた密度勾配管法に供し、当該試料中の第1の領域または第2の領域の密度を測定した。次いで、光拡散素子全体を基材から剥離し、上記と同様にして密度を測定した。このようにして測定された第1の領域または第2の領域の密度と光拡散素子全体の密度、ならびに、3D−TEMにより測定された第1の領域または第2の領域の体積部数から、重量部数AまたはBを算出した。なお、屈折率変調領域の密度は、第1の領域および第2の領域の密度の平均密度として計算した。
(7)第1の領域および第2の領域の屈折率
上記(6)のようにして得られた試料をマッチングオイルに投入し観察することにより、マッチング屈折率を測定した。
(8)平行光光源装置の半値角
平行光光源装置の半値角は、図12に示すように、出射プロファイルに対して、輝度の最大値(通常は出射角度0°の輝度)の半分の輝度に当たる出射角度の半値全幅を半値角とした。
(9)正面白輝度および正面黒輝度
出射光が液晶表示装置の鉛直方向となす角度が30°で入射するように、蛍光ランプ(200lx:照度計IM−5での測定値)を配置し、照射した。測定装置として、輝度計(トプコン社製、商品名「SR−UL1」、測定距離:500mm、測定角:1°)を配置し、正面白輝度および正面黒輝度を測定した。
(10)視差
明室環境下で、距離300mm、タッチペンでポイントした際の表示部とのズレを液晶表示装置の画面鉛直方向に対して20°の位置より目視観察した。表示部とのズレがないものは○、表示部とのズレがあるものは×とした。
(11)光拡散照度
光拡散照度は、全光線の透過強度を示す指標である。バックライト上に配置された偏光素子から上方に所定の間隔をあけてコノスコープ(Autronic−Melchers製、Conoscope)を設置し、図16に示すように、全方位(極角θ:0°〜80°、方位角φ:0°〜360°)1°おきに輝度L(θ,φ)を測定した。測定した輝度を以下の式で積分し、光拡散照度(単位:Lx)を算出した。
目視によりランプイメージを観察した。
(評価基準)
◎:バックライト側偏光素子/バックライト構成においてランプイメージが確認されなかった。
○:バックライト側偏光素子/バックライト構成においてランプイメージが若干確認されたが、液晶パネル/バックライト側偏光素子/バックライト構成においてランプイメージが確認されなかった。
×:液晶パネル/バックライト側偏光素子/バックライト構成においてランプイメージが確認された。
超微粒子成分としてのジルコニアナノ粒子(平均1次粒子径10nm、平均粒子径60nm、屈折率2.19)を62%含有するハードコート用樹脂(JSR社製、商品名「オプスターKZ6661」(MEK/MIBK含有))100部に、樹脂成分の前駆体としてのペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名「ビスコート#300」、屈折率1.52)の50%メチルエチルケトン(MEK)溶液を11部、光重合開始剤(BASFジャパン社製、商品名「イルガキュア907」)を0.5部、レベリング剤(DIC社製、商品名「GRANDIC PC 4100」)を0.5部、および、光拡散性微粒子としてのポリメタクリル酸メチル(PMMA)微粒子(積水化成品工業社製、商品名「SAX−102」、平均粒径2.5μm、屈折率1.495)を15部添加した。ディスパーを用いてこの混合物を分散処理し、上記の各成分が均一に分散した塗工液を調製した。この塗工液の固形分濃度は55%であった。当該塗工液を調製後ただちに、バーコーターを用いてTACフィルム(富士フィルム社製、商品名「フジタック」、厚み40μm)からなる基材上に塗工し、100℃にて1分間乾燥後、積算光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、厚み11μmの光拡散素子を得た。TEM観察により、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子におけるマトリクスの平均屈折率nMと光拡散性微粒子の屈折率nPとの差は0.12(nM>nP)であった。得られた光拡散素子を上記(1)〜(7)の評価に供した。さらに、(Δn)2×A×Bの値を求めた。結果を、後述の実施例2〜10および比較例1〜4の結果と併せて表1に示す。加えて、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍部分のTEM画像から3次元像を再構成し、当該3次元再構成像を二値化した。この二値化した像を図17Aに示す。図17Aのマトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍部分を5つの解析エリアに分けて、5つの解析エリアそれぞれについて画像処理を行い、それぞれの解析エリアにおける光拡散性微粒子表面からの距離と超微粒子成分の分散濃度(存在比率)との関係を算出した。5つの解析エリアについて算出したものを平均し、光拡散性微粒子表面からの距離と超微粒子成分の分散濃度(存在比率:5つの解析エリアの平均)との関係をグラフ化した。当該グラフを図17Bに示す。このグラフから、超微粒子成分の分散濃度の勾配が形成されていることがわかる。
光拡散性微粒子としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)微粒子(積水化成品工業社製、商品名「XX−131AA」、平均粒径2.5μm、屈折率1.495)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
光拡散性微粒子としてのポリメタクリル酸メチル(PMMA)微粒子(根上工業社製、商品名「アートパールJ4P」、平均粒径2.1μm、屈折率1.495)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
光拡散性微粒子としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)微粒子(総研化学社製、商品名「MX180TA」、平均粒径1.8μm、屈折率1.495)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み16μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
超微粒子成分としてチタニアナノ粒子(平均1次粒子径10nm、平均粒子径60nm、屈折率2.3)を60%含有するハードコート用樹脂(JSR社製、MEK/PGME含有)100部を用いたこと以外は実施例3と同様にして、厚み11μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
樹脂成分の前駆体としてヒドロキシエチルアクリルアミド(株式会社興人製、商品名「HEAA」、屈折率1.52)の50%MEK溶液11部を用いたこと以外は実施例3と同様にして、厚み11μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
樹脂成分の前駆体としてアクリロイルモルホリン(株式会社興人製、商品名「ACMO」、屈折率1.52)の50%MEK溶液11部を用いたこと以外は実施例3と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
光拡散性微粒子としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)に親水基を付与した微粒子(積水化成品工業製、商品名「XX−157−AA」、平均粒子径2.5μm、屈折率1.495)15部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
光拡散性微粒子としてポリメタクリル酸メチル(PMMA)とポリスチレン(PS)の共重合微粒子(積水化成品工業製、商品名「XX−164−AA」、平均粒子径2.5μm、屈折率1.495)15部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
超微粒子成分としてのジルコニアナノ粒子のハードコート用樹脂中の含有量を25%としたこと以外は実施例1と同様にして、厚み9μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子をTEM観察したところ、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に屈折率変調領域が形成されていることを確認した。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
超微粒子成分を含まない構成の光拡散素子を、以下の手順で作製した:
アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)樹脂(旭化成ケミカルズ社製、商品名「スタイラックAS」、屈折率1.57)20部をシクロペンタノン(CPN)100部に溶解した溶液に、シリコーン樹脂微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名「トスパール120」、平均粒径2.0μm、屈折率1.43)を4部添加して塗工液を調製した。この塗工液の固形分濃度は19.4%であった。当該塗工液を調製後ただちに、アプリケーターを用いてTACフィルム(富士フィルム社製、商品名「フジタック」)上に塗工し、150℃で1分間乾燥して、厚み13μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
超微粒子成分としてのジルコニアナノ粒子を含まないハードコート用樹脂を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。さらに、TEM観察により、マトリクスと光拡散性微粒子との界面は明確であり、屈折率変調領域は形成されていないことを確認した。
超微粒子成分としてシリカナノ粒子(平均1次粒子径10nm、平均粒子径40nm、屈折率1.49)を30%含有するハードコート用樹脂(JSR社製、商品名「Z7540」)100部に、光拡散性微粒子としてポリスチレン(PS)微粒子(綜研化学社製、商品名「SX−350H」、平均粒子径3.5μm、屈折率1.595)15部を添加したこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
光拡散性微粒子としてシリカにメチル修飾を施した微粒子(日本触媒製、商品名「シーホスターKE−250」)15部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、厚み10μmの光拡散素子を得た。得られた光拡散素子を実施例1と同様の評価に供した。結果を上記表1に示す。
マルチドメイン型VAモードの液晶セルを備える市販の液晶テレビ(SONY社製、ブラビア20型、商品名「KDL20J3000」)から液晶セルを取り出した。当該液晶セルの両側に、市販の偏光板(日東電工社製、商品名「NPF−SEG1423DU」)を、それぞれの偏光子の吸収軸が直交するようにして貼り合わせた。より具体的には、バックライト側偏光板の偏光子の吸収軸方向が垂直方向(液晶パネルの長辺方向に対して90°)となり、視認側偏光板の偏光子の吸収軸方向が水平方向(液晶パネルの長辺方向に対して0°)となるようにして貼り合わせた。さらに、視認側偏光板の外側に、実施例1の光拡散素子を基材から転写して貼り合わせ、液晶パネルを作製した。
比較例1の光拡散素子を用いたこと以外は実施例11と同様にして液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置について暗所にて白表示および黒表示を行い、その表示状態を目視にて観察した。その結果、斜め方向から見た場合、暗所の白表示の輝度は高かったが、明所での黒表示は白ぼけて見えた。
比較例2の光拡散素子を用いたこと以外は実施例11と同様にして液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置について暗所にて白表示および黒表示を行い、その表示状態を目視にて観察した。その結果、斜め方向から見た場合、暗所の白表示の輝度は高かったが、明所での黒表示は白ぼけて見えた。
実施例1の光拡散素子の代わりに実施例2の光拡散素子を用いたこと以外は実施例11と同様にして液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置について暗所にて白表示および黒表示を行い、その表示状態を目視にて観察した。その結果、斜め方向から見た場合、明所での黒表示が黒くかつ暗所の白表示の輝度が高いという良好な表示特性を示した。
実施例1の光拡散素子の代わりに実施例3の光拡散素子を用いたこと以外は実施例11と同様にして液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置について暗所にて白表示および黒表示を行い、その表示状態を目視にて観察した。その結果、斜め方向から見た場合、明所での黒表示が黒くかつ暗所の白表示の輝度が高いという良好な表示特性を示した。
FIT(Finite Integration Technique)法による電磁界解析ソフト(CST社製、Microwave Studio)を用いて、光拡散性微粒子1個あたりの散乱強度を種々の条件下でシミュレーションした。波長は550nmに設定した。なお、FIT法とは、積分形式のMaxwell方程式を離散化し、時間領域で解析するものである。以下、実施例17まで同様のシミュレーションを行った。
本実施例では、図18(a)および図18(b)にそれぞれ示すような屈折率変化を示す光拡散性微粒子/マトリクスの系について上記シミュレーションを行った。なお、図18(a)において、nは屈折率であり、dは光拡散性微粒子の中心からの距離(μm)である(以下、特に明記しなければ、同様である)。図18(a)の7−1の系および図18(b)の7−2系について、後方散乱率を比較して図18(c)に示す。図18(c)から明らかなように、nM>nPのほうが、後方散乱率が小さくなる。なお、屈折率変化にギャップが存在する系は、nMとnPの大小関係にかかわらず、後方散乱率は図18(c)に示すものに比べて格段に大きかった。
図19(a)に示すような屈折率変化を示す光拡散性微粒子/マトリクスの系8−1〜8−5についてそれぞれ、実施例14に記載のシミュレーションを行った。それぞれの系についての単位体積当たりの散乱強度(拡散性に対応)と後方散乱率との関係を図19(b)に示す。図19(b)から明らかなように、系8−1〜系8−5で、それほど大きな違いは認められなかった。このことから、nM>nPであれば、光拡散性微粒子と屈折率変調領域との境界の屈折率のギャップ、および、屈折率変調領域とマトリクスとの境界の屈折率のギャップはいずれも、所定の範囲内(例えば、Δnが0.05以下)であれば許容され得ることがわかる。
図20(a)に示すような屈折率変化を示す光拡散性微粒子/マトリクスの系9−1〜9−3、および、図21(a)に示すような屈折率変化を示す光拡散性微粒子/マトリクスの系9−4〜9−6について、それぞれ、実施例14に記載のシミュレーションを行った。系9−1〜9−3についての単位体積当たりの散乱強度(拡散性に対応)と後方散乱率との関係を図20(b)に、系9−4〜9−6についての単位体積当たりの散乱強度(拡散性に対応)と後方散乱率との関係を図21(b)に示す。図20(b)から、nM<nPであれば、屈折率変調領域とマトリクスとの境界に屈折率のギャップが存在すると、後方散乱率が顕著に大きくなってしまうことがわかる。一方、図21(b)から、nM>nPであれば、光拡散性微粒子と屈折率変調領域との境界、および/または、屈折率変調領域とマトリクスとの境界に屈折率のギャップが存在しても、後方散乱率はそれほど変わらないことがわかる。これは、図19(b)の結果とも整合している。
種々のΔn/Lの系について、実施例14に記載のシミュレーションを行った。結果を表2および図22に示す。計算例1から5は、rP+Lを一定にしつつ、かつ、Lの大きさを減少させていった計算を行った。Lが減少していくにつれて、Δn2×A×Bも増加していき、Δn/Lが0.0006以上かつΔn2×A×Bが10以上となった計算例4および5では、強い光拡散強度が算出された。次に、計算例5から7にかけては、rPを固定しながらLを増加させて計算を行った。Lが増加するにつれて、Δn/LおよびΔn2×A×Bが減少していき、Δn/Lが0.0006以上かつΔn2×A×Bが10以上を満たす計算例5のみで、強い光拡散強度が算出された。さらに、計算例8、9および11では、急峻な屈折率変調勾配Δn/Lを持ちながら、(AまたはΔnが小さいために)Δn2×A×Bが10未満となるケースの計算を行ったところ、強い光拡散強度は算出されなかった。計算例10では、計算例5と比較してΔnを減少させるものの、Δn2×A×Bが10以上となる程度にΔnを減少させた条件で、計算を行ったところ、強い光拡散強度が算出された。
表1から明らかなように、屈折率変調領域が形成され、Δn/Lおよび(Δn)2×A×Bが所定の範囲内に最適化された実施例の光拡散素子は、ヘイズが高く、かつ、後方散乱率が低かった。また、実施例の光拡散素子は、厚みが最大でも16μmであり、非常に薄い。さらに、実施例の光拡散素子は、コリメートバックライトフロント拡散システムの液晶表示装置のフロント拡散素子として用いた場合に、非常に優れた表示特性を示した。さらに、本発明の実施例の光拡散素子は、煩雑なプロセスを用いることなく製造することができる。一方、屈折率変調領域が形成されない比較例1の光拡散素子は、ヘイズは高いが後方散乱率が高く、比較例2の光拡散素子は、後方散乱率は低いがヘイズはきわめて不十分であった。比較例の光拡散素子は、コリメートバックライトフロント拡散システムの液晶表示装置のフロント拡散素子として用いた場合に、明所での黒表示が白ぼけるという問題が認められた。このように、本発明によれば、ヘイズ値が高く、強い光拡散性を有し、かつ、後方散乱が抑制された薄膜の光拡散素子を得ることができる。
エチレングリコール換算による数平均分子量が500〜10000であるシロキサンオリゴマー(コルコート(株)社製、商品名「コルコートN103」、固形分濃度2重量%)を用意した。測定したシロキサンオリゴマーの数平均分子量は、エチレングリコール換算で950であった。また、ポリスチレン換算による数平均分子量が5000以上であって、フルオロアルキル構造およびポリシロキサン構造を有するフッ素化合物(JSR(株)社製、商品名「オプスターJTA105」、固形分濃度5重量%)を用意し、同様に数平均分子量を測定した。測定したフッ素化合物の数平均分子量は、ポリスチレン換算で8000であった。
シロキサンオリゴマー50部、フッ素化合物100部、硬化剤(JSR(株)社製、商品名「JTA105A」、固形分濃度5重量%)1部およびMEK160.5部を混合して、反射防止層形成材料を調製した。得られた反射防止層形成材料を実施例1で作製した光拡散素子上に、同じ幅になるように、バーコーターを用いて塗工した。反射防止層形成材料を塗布した光拡散素子を120℃で3分間加熱することにより、乾燥・硬化して反射防止層(低屈折率層、厚み0.11μm、屈折率1.42)付光拡散素子(厚み11μm、ヘイズ98%、光拡散半値角62°)を形成した。上記の反射防止層は、厚みが薄いので、反射防止層付光拡散素子の厚みは、実施例1の光拡散素子と実質的に同一である。
以下のようにして、図11Aに示す構成の平行光光源装置を作製した。100Wのメタルハライドランプ光源の前面に、プロジェクションレンズ、レンチキュラレンズ(スポット状スリット)、アルミ鏡面反射板、アクリル製フレネルレンズ(サイズ:対角20インチ、焦点距離:f=40cm)を配置し、平行光光源装置1を作製した。平行光光源装置1の半値角は2.5°であった。
ヘイズが70%、光拡散半値角が15°の表面凹凸光拡散シートを用いた以外は参考例2と同様にして、平行光光源装置2を作製した。平行光光源装置2の半値角は15°であった。
アクリル粘着剤の塗工液(固形分濃度:12重量%)100重量部に、シリコーン微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、商品名「トスパール140」、粒子径4.2μm)を3.8重量部を加えて、1時間攪拌し、光拡散粘着層形成用塗工液を得た。軽剥離処理が施されたPETフィルム(セパレータ)上に該光拡散粘着層形成用塗工液を塗工して、120℃で乾燥し、厚み25μmの塗工層を得た。塗工および乾燥工程を3回繰り返し、塗工層が3層積層した光拡散粘着層(厚み:75μm)を作製した。この光拡散粘着層は、ヘイズが97%、全光線透過率が89%、光拡散半値角が31°であった。
厚み60μmのポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする高分子フィルム(クラレ(株)社製 商品名「VF−PE#6000」)をフィルム長手方向に張力を付与しながら通常の条件で膨潤、染色、架橋および水洗工程に供し、最終的な延伸倍率がフィルム元長に対して、6.2倍となるように延伸した。この延伸フィルムを40℃の空気循環式乾燥オーブン内で1分間乾燥させて、偏光子(厚み:24μm)を作製した。
得られた偏光子の片面に厚み40μmのセルロース系樹脂を含有する高分子フィルム(コニカ・ミノルタ社製、商品名「KC4UY」)をポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して貼り合せた。次いで、該偏光子の他方の面に実施例1で得られた光拡散素子をポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤5μm(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して、基材から転写し、貼り合せた。その後、上記セルロース系樹脂を含有する高分子フィルムの表面に、アクリル系粘着剤20μmを塗布し、光拡散素子付偏光板を得た。
得られた光拡散素子付偏光板を上記高分子フィルムの表面に塗布したアクリル系粘着剤を介してツイステッド・ネマチック(TN)型の液晶セルに貼り合せた。次いで、光拡散素子の偏光子と対向していない面に、アクリル系粘着剤5μmを介して、フロント基板としてアクリル板(日立社製携帯電話、商品名「W43H」に使用された透明アクリル板、厚み:485μm)を密着させて貼り合せた。次いで、液晶セルの光拡散素子付偏光板を貼り合わせていない面に市販の偏光板(日東電工社製、商品名「NWF−LNSEG」)を貼り合せた。当該偏光板の外側に平行光光源装置1を配置して、表3に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
実施例1の光拡散素子の代わりに、参考例1で得られた反射防止層付光拡散素子を用いた以外は実施例18と同様にして、表3に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
平行光光源装置1の代わりに、平行光光源装置2を用いた以外は実施例18と同様にして、表3に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
光拡散素子の代わりに参考例4で得られた光拡散粘着層を用い、該光拡散粘着層と偏光子とが密着するように貼り合せて光拡散粘着層付偏光板を得た。この光拡散粘着層付偏光板を用いた以外は実施例18と同様にして、表3に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
光拡散素子の代わりに参考例4で得られた光拡散粘着層を用い、該光拡散粘着層と偏光子とが密着するように貼り合せて光拡散粘着層付偏光板を得た。この光拡散粘着層付偏光板を用いた以外は実施例20と同様にして、表3に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
フロント基板として、アクリル板の代わりにタッチパネル(NEC社製NOTE−PC、商品名「ShieldPRO」に使用されていた抵抗膜方式タッチパネル、厚み:945μm)を用いた以外は実施例18と同様にして、表4に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
実施例1の光拡散素子の代わりに、参考例1で得られた反射防止層付光拡散素子を用いた以外は実施例21と同様にして、表4に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
光拡散素子の代わりに参考例4で得られた光拡散粘着層を用い、該光拡散粘着層と偏光子とが密着するように貼り合せて光拡散粘着層付偏光板を得た。この光拡散粘着層付偏光板を用いた以外は実施例21と同様にして、表4に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
ガラス板(厚み:200μm)の表面を洗浄し、スパッタリング法により、酸化インジウムと酸化スズとの複合酸化物からなる透明な導電性薄膜(以下、ITO薄膜ともいう)(厚み:150Å)を形成し、上部基板を得た。同様に、表面を洗浄したガラス板(厚み:200μm)に、アクリル系粘着剤5μmを塗布し、実施例1で得られた光拡散素子を貼付した。次いで、該光拡散素子の表面にスパッタリング法により、ITO薄膜(厚み:150Å)を形成し、下部基板を得た。これらの上部基板および下部基板を、ITO薄膜同士が対向するように、厚さ50μmのスペーサを介して対向配置してタッチパネルを作製した。
フロント基板および光拡散素子付偏光板の代わりに上記の光拡散素子を有するタッチパネルをアクリル系粘着剤5μmを介して積層した以外は実施例18と同様にして、表5に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
実施例1の光拡散素子およびアクリル系粘着剤の代わりに、参考例4で得られた光拡散粘着層を用いた以外は実施例23と同様にして、表5に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
粘着剤層を形成する代わりに、両面テープ(日東電工社製、商品名「No.532」、厚み:60μm)を配置した以外は実施例18と同様にして、表6に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
露出した光拡散粘着層に透光性フィルム(富士フィルム社製、商品名「フジタック」、厚み:40μm)を貼り合わせ、透光性フィルムの縁部に両面テープ(日東電工社製、商品名「No.532」、厚み:60μm)を配置して、アクリル板を貼り合わせた以外は比較例7と同様にして、表6に示す構成の液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の特性を表7に示す。
表7から明らかなように、光拡散素子を用いた実施例18〜24は、光拡散粘着層を用いた比較例7〜11に比べて、明環境において、白輝度が向上し、かつ黒輝度を抑えることができ、正面コントラスト比も向上した。また、光拡散素子は光拡散粘着層に比べて、厚みが薄いので、優れた視認性を有し、かつ、液晶表示装置の薄型化が可能となる。実施例18〜24では、より厚みの薄い光拡散素子を用いるため、比較例7〜11よりも液晶セルとの距離が近くなり、視差が低減された。
超微粒子成分としてのジルコニアナノ粒子(平均粒径60nm、屈折率2.19)を62%含有するハードコート用樹脂(JSR社製、商品名「オプスターKZ6661」(MEK/MIBK含有))100部に、樹脂成分の前駆体としてのペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名「ビスコート#300」、屈折率1.52)の50%MEK溶液を70部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカル社製、商品名「イルガキュア907」)を0.5部、レベリング剤(DIC社製、商品名「メガファック479」)を0.1部、および、光拡散性微粒子としてのアクリレート系微粒子(根上工業社製、商品名「アートパール J4P」、平均粒径2.1μm、屈折率1.49)を20部添加し、固形分が50%となるように希釈溶剤としてトルエンを加えた。この混合物をディスパーにて、上記の各成分を均一に分散させて塗工液を調製した。
当該塗工液を、複屈折性多層構造を有する反射型偏光子(3M社製、商品名「DBEF」、厚み38μm)上にダイコーターを用いて塗布し、80℃にて2分間オーブンで乾燥後、高圧水銀灯で積算光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、反射型偏光子上に厚み6.5μmの光拡散素子を形成した。光拡散素子のTEM観察により、マトリクスと光拡散性微粒子との界面近傍に実施例1と同様の屈折率変調領域が形成されていることを確認した。
次いで、反射型偏光子側に、粘着剤(厚み5μm)を介して、吸収型偏光子を含む偏光板(日東電工製、商品名「NPF」、厚み108μm)を貼り合わせて偏光素子を作製した。
光拡散素子の厚みを10.5μmとしたこと以外は実施例25と同様にして、偏光素子を作製した。得られた偏光素子を、拡散板/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
TACフィルム(富士フイルム社製、商品名「フジタック」)上に、実施例25と同様にして、厚み17.3μmの光拡散素子を形成し、光拡散素子付フィルム作製した。得られた光拡散素子付フィルムの光拡散素子側に、粘着剤(厚み5μm)を介して、反射型偏光子(3M社製、商品名「DBEF」、厚み38μm)を貼り合わせた。次いで、反射型偏光子側に、粘着剤(厚み5μm)を介して、吸収型偏光子を含む偏光板(日東電工製、商品名「NPF」)を貼り合わせて偏光素子を作製した。得られた偏光素子を、拡散板/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
光拡散素子の厚みを5.0μmとしたこと以外は実施例27と同様にして、偏光素子を作製した。得られた偏光素子を、拡散板/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
光拡散素子の厚みを21.5μmとしたこと以外は実施例27と同様にして、偏光素子を作製した。得られた偏光素子を、拡散板/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
実施例26で得られた偏光素子を、透明板(アクリル板)/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
実施例27で得られた偏光素子を、透明板(アクリル板)/ランプハウス構成のバックライト上に配置して、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
市販の液晶テレビ(ソニー製、商品名「Bravia KDL−20J1」)からバックライトユニットを取り出した。このバックライトユニットは、拡散フィルムが上下に積層された複屈折性多層構造を有する反射型偏光子(3M社製、商品名「DBEF−D400」、厚み415μm)と拡散シートが、拡散板上に据え置きされて構成されている。このバックライトユニットの上(DBEF−400側)に、偏光板(日東電工製、商品名「NPF」)を接着せずにそのまま据え置き、この状態で、光拡散照度およびランプイメージの評価を行った。
11 樹脂成分
12 超微粒子成分
20 光拡散性微粒子
30 屈折率変調領域
100、100’ 光拡散素子
110 偏光子
120 保護層
130 保護層
200 光拡散素子付偏光板
210、210’ 偏光素子
500、500’、500” 液晶表示装置
510 液晶セル
511、512 基板
513 液晶層
530 偏光板
550 バックライトユニット(バックライト部)
560 フロント基板
Claims (18)
- マトリクスと該マトリクス中に分散された光拡散性微粒子とを有し、
該光拡散性微粒子の表面近傍外部に、屈折率が連続的に変化する屈折率変調領域が形成され、かつ、下記の式を満足し、
該マトリクスが樹脂成分および超微粒子成分を含み、該屈折率変調領域が、該マトリクス中の該超微粒子成分の分散濃度の勾配により形成されている、光拡散素子:
0.0006≦Δn/L≦0.016
ここで、Δnはマトリクスの平均屈折率nMと光拡散性微粒子の屈折率nPとの差の絶対値|nM−nP|であって、0.10以上であり、L(nm)は屈折率変調領域の平均厚みであり、Δn/Lの単位は(nm−1)である。 - 前記マトリクスがレベリング剤をさらに含む、請求項1に記載の光拡散素子。
- nM>nPである、請求項1または2に記載の光拡散素子。
- 式(3)を満足する、請求項1から3のいずれかに記載の光拡散素子:
0.005≦L/rP≦0.40 ・・・(3)
ここで、rPは前記光拡散性微粒子の半径(nm)である。 - 式(4)を満足する、請求項1から4のいずれかに記載の光拡散素子:
|nP−nA|<|nP−nB|・・・(4)
ここで、nAはマトリクスの樹脂成分の屈折率を表し、nBはマトリクスの超微粒子成分の屈折率を表す。 - ヘイズが90%〜99.9%である、請求項1から5のいずれかに記載の光拡散素子。
- 厚みが4μm〜50μmである、請求項1から6のいずれかに記載の光拡散素子。
- 光拡散半値角が10°〜150°である、請求項1から7のいずれかに記載の光拡散素子。
- 請求項1から8のいずれかに記載の光拡散素子と偏光子とを有する、光拡散素子付偏光板。
- 液晶セル、フロント基板および平行光光源装置を含む液晶表示装置に用いられる、請求項9に記載の光拡散素子付偏光板であって、
該液晶表示装置に用いる際に、該光拡散素子と該フロント基板が対向するように配置される、光拡散素子付偏光板。 - 液晶表示装置の液晶セルのバックライト側に配置される偏光素子であって、
請求項1から8のいずれかに記載の光拡散素子と反射型偏光子とを有する、偏光素子。 - 前記光拡散素子が前記反射型偏光子に直接形成されている、請求項11に記載の偏光素子。
- 吸収型偏光子をさらに備える、請求項11または12に記載の偏光素子。
- 液晶セルと、
該液晶セルに向かってコリメート光を出射する平行光光源装置と、
該液晶セルを通過したコリメート光を透過および拡散させる、請求項1から8のいずれかに記載の光拡散素子と、を備える
液晶表示装置。 - 液晶セルと、
該液晶セルに向かってコリメート光を出射する平行光光源装置と、
該液晶セルを通過したコリメート光を透過および拡散させる、請求項1から8のいずれかに記載の光拡散素子と、
該光拡散素子のさらに視認側に配置されたフロント基板と、を備える
液晶表示装置。 - 前記フロント基板が透明保護板またはタッチパネルである、請求項15に記載の液晶表示装置。
- 液晶セルと、
該液晶セルの両側に配置された偏光板と、
視認側に配置された偏光板のさらに視認側に該偏光板と対向するように配置されたタッチパネルと、
該タッチパネルのガラス板と導電性薄膜との間に配置された請求項1から8のいずれかに記載の光拡散素子と、
視認側と反対に配置された偏光板の外側に配置された、コリメート光を出射する平行光光源装置と、を備える
液晶表示装置。 - 液晶セルと、
バックライト部と、
該液晶セルと該バックライト部との間に配置された、請求項11から13のいずれかに記載の偏光素子と、を備える
液晶表示装置。
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