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JP2002212245A - 光拡散性粒子の製造方法 - Google Patents

光拡散性粒子の製造方法

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Publication number
JP2002212245A
JP2002212245A JP2001005748A JP2001005748A JP2002212245A JP 2002212245 A JP2002212245 A JP 2002212245A JP 2001005748 A JP2001005748 A JP 2001005748A JP 2001005748 A JP2001005748 A JP 2001005748A JP 2002212245 A JP2002212245 A JP 2002212245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
particles
polymerization
monomer group
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001005748A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Wakata
裕一 若田
Sumitaka Tatsuta
純隆 龍田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001005748A priority Critical patent/JP2002212245A/ja
Publication of JP2002212245A publication Critical patent/JP2002212245A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒子中の屈折率分布の制御により光の後方散
乱を抑制し、かつ十分な光拡散性を有し、かつ製造適性
に優れた粒子の形成方法の提供。 【解決手段】 少なくとも第1のモノマー群と第2のモ
ノマー群から得られる重合体粒子であって、第1のモノ
マー群から得られる重合体の屈折率が第2のモノマー群
から得られる重合体の屈折率よりも実質的に高くなる組
み合わせであって、少なくとも該第1または第2のモノ
マー群から選ばれるモノマー、重合開始剤の中にそれぞ
れ相当する第1または第2のモノマー群から選ばれたモ
ノマーの重合で得られる重合体を混合させた後、その混
合物を媒体中に分散させ、その後、重合反応によって重
合体粒子形成を行なう過程において重合が終結する前に
更にそれぞれ、第2または第1のモノマー群から選ばれ
るモノマーを後添加しながら重合させることで平均粒径
が0.5〜20μmの重合体粒子を形成させる光拡散体
粒子の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光拡散性粒子の製造
方法に係り、特に粒子内に所望の屈折率分布を有する重
合体粒子の簡便な製造方法に関する。また、光の後方散
乱が少なく、かつ高い光拡散性を有し、偏光解消の起こ
らないといった特性を有し、液晶デイスプレイ等の視野
角特性の改良等の用途に有用な光拡散材料に好適に用い
ることができる光拡散性粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光拡散材料は調光材料、光学素子、表示
素子などの各種分野で利用されている。また近年では液
晶ディスプレイ等の表示材料の表示品位の向上、視野角
特性の改良等への利用が進んでいる。光拡散材料の構成
としては例えばすりガラスの様に表面に微細な凹凸を形
成する方法、あるいは樹脂膜中に数μmから致十μmの
粒子を分散させる方法などが一般的に用いられてきた。
しかしながら、これらの方法では確かに光の散乱は可能
であるが、光の後方への散乱も大きくなるので透過光量
が低くなってしまう。また、偏光解消も起きてしまう為
に近年要望が強い液晶デイスブレイ等への利用は困難で
ある。また表示材料用にも透過光量が少ないために光源
への負荷が大きくなってしまう。そこで後方散乱が少な
く、かつ高い光拡散性を有し、偏光解消の起こらない光
拡散材料が求められている。
【0003】この様な問題を解決するための手段とし
て、例えば、凹凸形状をレンズ状に設計し光の屈折を利
用する方法が知られている。しかしながら、この方法で
は微細な凹凸形状の形成が煩雑で生産性に劣る、また拡
散材料が汚染や衝撃に弱い、凹凸を有するために液晶デ
イスプレイのセル内に用いようとすると、配向乱れを起
こし、表示品位を著しく落としてしまうためにこの用途
に用いることができない。
【0004】また、微粒子を用いる方法も知られてい
る。特に単純な粒子による光の散乱ではなく屈折を利用
するために粒子は内部の分布が均一ではなく、粒子中の
屈折率を内部と表面部の間で変化させた微粒子を用いた
光拡散材料が知られている。これらの方法では光の後方
散乱をある程度は少なく抑えながら光拡散性を確保して
いる。
【0005】ところで2成分以上の成分からなり、その
粒子内の分布が不均一な粒子の形成法としては通常の乳
化重合によるコアシェルラテックスを形成する方法が一
般的である。しかしながら通常の乳化重合で得られる微
粒子の粒径は約0.lμmと非常に小さく、本発明の目
的である光拡散性を示すことはできず、0.5〜20μ
mの粒子径が必要である。そこでこの様な粒子を形成す
るために実際には各種の粒子とその作製法が提案されて
いる。
【0006】例えば、特開平9−127315号公報に
は微粒子の屈折率を内部と表面部の間で変化させた微粒
子で透明樹脂との屈折率差を小さくした光拡散板が示さ
れている。この場合にはこの様な粒子の形成方法とし
て、微粒子の表面に屈折率が異なる物質をコーティング
する方法(スパッタ蒸着、CVD法、真空蒸着法な
ど)、表面で架橋反応等を生じさせて改質する方法(電
子線照射、放射線照射、イオンビーム照射等)が示され
ている。特にこれらの方法で微粒子表面に酸化ケイ素、
酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化物やMg2F等の薄
膜を形成している。
【0007】しかしながら、これらの方法では特殊な装
置が必要であり、また粒子の大量製造をするには非常に
高価な設備が必要となる。また有機成分同士の組み合わ
せでの製造は難しく、有機・無機の組み合わせとなるた
めに両成分の相溶性の低さに起因する透明性の悪化など
が起き易い。
【0008】また、例えば、特聞平11−109113
号公報には高屈折率のコアと低屈折率のシェルからなる
コアシェル構造粒子を用いる光拡散フイルムが開示され
ている。しかしながらこの方法ではコアとシェルの間に
屈折率が異なる界面が存在するのでその界面で光の反
射、散乱が生じ、結果として、光拡散性は良くなるが、
後方散乱のために透過光量が減ったり、偏光解消を起こ
してしまう。
【0009】また、特聞平6−347617号公報には
微粒子の屈折率を内部と表面の屈折率差が0,005以
上異なる屈折率分布を有する粒子で、かつ粒子表面と透
明基材との屈折率差が0.01以下である微粒子を用い
る光拡散板が示されている。この場合にはいわゆるシー
ド乳化重合でベースとなる粒子中に重合性化合物を含浸
させ、その粒子を重合させる方法が記載されている。こ
の方法では有機ポリマー同士で、しかも明確な界面を有
さない微粒子の形成が可能である。しかしながら、この
方法ではシード乳化重合を用いているためにシード粒子
の形成、含浸、重合といった工程が必要となるので工程
が煩雑で製造適性に問題が有る。あるいはシード粒子を
一旦形成してから次のモノマーを含浸させるために、既
に生成しているポリマーとの相溶性から利用できるモノ
マーの種類や量が限られる等の制限が有る。
【0010】一方、高屈折率ポリマーを与えるモノマー
MlをPVA水溶液中に添加し、懸濁重合を行いながら
少し遅れて低屈折率ポリマーを与えるモノマーM2を滴
下しながら重合すること、あるいは高屈折率ポリマーを
与えるモノマーMlをPVA水溶液中に添加し、懸濁重
合を行って粒子を形成したのちに低屈折率ポリマーを与
えるモノマーM2と開始剤を添加して再度重合を行うこ
となどの方法で粒子内部の屈折率を連続的に変化させた
粒子を形成する方法が知られている。(小池康博ら A
pll.Opt.33(16)3394(1994))
但し、この方法では通常の懸濁重合を用いているために
粒子径は約0.5〜1.lmmと大きく、これはいわゆ
るGrinレンズ用途であり、本発明の用途とは異なる
ものである。
【0011】また、粒子内が不均一なミクロンサイズ粒
子の形成法として、ミクロ懸濁重合を用いる方法も知ら
れている。(Michael Fら J.Polym.
Sci.PartA 38 345(2000))こ
の方法ではモノマーMlをまず20%程度まで重合さ
せ、この反応液を水相にミクロ懸濁させて更に重合を進
め、ここにモノマーM2を滴下しながら重合するもので
ある。
【0012】しかしながら、この方法では第1段階が重
合反応という連鎖反応を途中まで進行させ、その反応液
を次の工程に用いるという煩雑で制御しにくい工程を含
むために再現性や製造適性に問題が有る。またこの中で
は屈折率分布の制御や屈折率の高い成分を粒子の中心側
に配置するといった概念は全く示されておらず、本発明
の分野とは全く異なるものである。この様に光の後方散
乱を抑制し、かつ十分な光拡散性を有し、かつ製造適性
に優れた粒子の製造方法は知られていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これらの現状に鑑み、
本発明は粒子中の屈折率分布の制御により光の後方散乱
を抑制し、かつ十分な光拡散性を有し、かつ製造適性に
優れた粒子を製造する方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】我々はこれらの問題解決に
鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち、本発明
は <1> 少なくとも第1のモノマー群と第2のモノマー
群から得られる重合体粒子であって、第1のモノマー群
から得られる重合体の屈折率が第2のモノマー群から得
られる連合体の屈折率よりも実質的に高くなる組み合わ
せであって、少なくとも該第1または第2のモノマー群
から選ばれるモノマー、重合開始剤の中にそれぞれ相当
する第1または第2のモノマー群から選ばれたモノマー
の重合で得られる重合体を混合させた後、その混合物を
媒体中に分散させ、その後、重合反応によって重合体粒
子形成を行なう過程において重合が終結する前に、更に
それぞれ、第2または第1のモノマー群から選ばれるモ
ノマーを後添加しながら重合させて平均粒径が0.5〜
20μmの重合体粒子を形成させることを特徴とする光
拡散性粒子の製造方法である。 <2> 前記重合工程において、更に連鎖移動剤を使用
することを特徴とする前記<1>に記載の光拡散性粒子
の製造方法である。 <3> 前記第1のモノマー群が分子中に芳香環あるい
は臭素原子、塩素原子、硫黄原子の少なくとも1種を有
し、かつエチレン性二重結合を少なくともlケ有する化
合物、前記第2のモノマー群が分子中に芳香環あるいは
臭素原子、塩素原子、硫黄原子の何れも有さず、かつエ
チレン性二重結合を少なくともlケ有する化合物の組み
合わせであることを特徴とする前記<1>又は前記<2
>に記載の光拡散性粒子の製造方法である。 <4> 前記媒体が、水または水性媒体であることを特
徴とする前記<1>乃至前記<3>のいずれかに記載の
光拡散性粒子の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。重合体粒子の形成には少なくとも第
1のモノマー群と第2のモノマー群から少なくとも1種
以上のモノマーを選択して用いる。この第1のモノマー
群と第2のモノマー群は第1のモノマー群から得られる
重合体の屈折率が第2のモノマー群から得られる重合体
の屈折率よりも実質的に高くなる組み合わせで有ればモ
ノマーの種類は特に限定はされない。実際には屈折率の
差としては0.01以上が好ましく、0.05以上が更
に好ましく、0.1以上が特に好ましい。なお、各モノ
マーから得られる重合体の屈折率については、例えば、
POLYMER HANDBOOK(JOHN WIL
EY & SONS)などに記載されている。
【0016】この様な屈折率差を生ずる様にする為には
第1のモノマー群としては分子中に芳香環あるいは臭素
原子、塩素原子、硫黄原子の少なくとも1種を有し、か
つエチレン性二重結合を少なくともlケ有する化合物が
挙げられる。より具体的にはスチレン、ビニルナフタレ
ン、クロロスチレン、ブロモスチレン、クロロメチルス
チレン、メトキシスチレン、メチルスチレン、ジビニル
ベンゼン、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリルアミ
ド、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、2−
(トリブロモフェニル)エチル(メタ)アクリレート、
2−(トリブロモフェニルオキシ)エチル(メタ)アク
リレート、3−(m―メチルブロモフェノキシ)−2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,2−ビ
ス(4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシー3,5
−ジブロモフェニル)プロパン、3−(m一メチルクロ
ロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、ビス(4−メタクリロイルチオフエニル)ス
ルフィド、ビス(4−ビニルチオフェニル)スルフィ
ド、ビス(β―(メタ)アクリロイルオキシエチルチ
オ)キシリレン、ジアリルフタレート、ビニルクロリ
ド、ビニリデンクロリド、安息香酸ビニル、クロロ安息
香酸ビニル、ブロモ安息香酸ビニル、安息香酸アリル、
クロロ安息香酸アリル、ブロモ安息香酸アリルなどが挙
げられる。用いるモノマーはこれらの中の1種でも2種
以上の組み合わせでも構わない。
【0017】一方、第2のモノマー群としては分子中に
芳香環あるいは臭素原子、塩素原子、硫黄原子の何れも
有さず、かつエチレン性二重結合を少なくともlケ有す
る化合物が挙げられる。より具体的にはアルキル(メ
タ)アクリレート(該アルキル基としてはメチル、エチ
ル、n―プロピル、i−プロピル、n―ブチル、i−ブ
チル、tーブチル、ヘキシル、シクロへキシル、2−エ
チルへキシルなど)、フッ化アルキル(メタ)アクリレ
ート(該フッ化アルキル基としては(CH2m n
2n+1(mは0〜3、nは1〜10を示す)、ヘキサフロ
ロイソプロピル、トリフロロイソプロピルなど)、(メ
タ)アクリル酸、酢酸ビニル、アルキルビニルエーテル
(該アルキル基としてはメチル、エチル、n―プロピ
ル、i−プロピル、n―ブチル、i―ブチル、tーブチ
ル、ヘキシル、シクロへキシル、2−エチルヘキシルな
ど)が挙げられる。
【0018】これらのモノマー群の組み合せの中でも、
その重合性や溶解性、供給性、及び屈折率の差等の観点
から特に第1のモノマー群から選択されるモノマーがス
チレン、及び置換スチレン、ベンジル(メタ)アクリレ
ート、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、2−
(トリブロモフェニル)エチル(メタ)アクリレート、
2−(トリブロモフェニルオキシ)エチル(メタ)アク
リレート、ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ビニルチオフェニル)スルフィ
ド、ジアリルフタレートであって、第2のモノマー群か
ら選択されるモノマーがアルキル(メタ)アクリレート
類、フッ化アルキル(メタ)アクリレート類である組み
合わせが好ましい。
【0019】重合開始剤としては、公知の熱重合開始
剤、光重合開始剤などが利用できる。例えば熱重合開始
剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)などのアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキシドなど
の過酸化物系開始剤などが挙げられる。
【0020】光重合開始剤としては、米国特許第236
7660号明細書に記載のビシナルポリケタルドニル化
合物、米国特許第2448828号明細書に記載のアシ
ロインエーテル化合物、米国特許第2722512号明
細書に記載のα−炭化水素で置換された芳香族アシロイ
ン化合物、米国特許第3046127号明細書及び同第
2951758号明細書に記載の多核キノン化合物、米
国特許第3549367号明細書に記載のトリアリール
イミダゾール二量体とp−アミノケトンの組合せ、特公
昭51−48516号公報に記載のベンゾチアゾール化
合物とトリハロメチル−s−トリアジン化合物、米国特
許第4239850号明細書に記載のトリハロメチル−
s−トリアジン化合物、米国特許第4212976号明
細書に記載のトリハロメチルオキサジアゾール化合物等
を挙げることができる。
【0021】また、前記光重合開始剤として、ベンゾフ
ェノン、カンファーキノン、4,4−ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチル
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフ
ェノン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ジメ
チルアミノアセトフェノン、ベンジルアントラキノン、
2−tert−ブチルアントラキノン、2−メチルアン
トラキノン、キサントン、チオキサントン、2−クロル
チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、フ
ルオレノン、アクリドン、ビス(2,4,6−トリメチ
ルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のビ
スアシルホスフィンオキサイド類、Lucirin T
PO等のアシルホスフィンオキサイド類、α−ヒドロキ
シ又はα−アミノアセトフェノン類、α−ヒドロキシシ
クロアルキルフェニルケトン類、ジアルコキシアセトフ
ェノン類等の芳香族ケトン類;
【0022】ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ゾインフェニルエーテル等のベンゾイン及びベンゾイン
エーテル類;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニ
ル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾー
ル二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−
(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二量体等の2,4,6−トリアリールイミダゾー
ル二量体、その他米国特許第3784557号、同42
52887号、同4311783号、同4459349
号、同4410621号、同4622286号等に記載
の化合物;
【0023】四臭化炭素、フェニルトリブロモメチルス
ルホン、フェニルトリクロロメチルケトン等のポリハロ
ゲン化合物;特開昭59−133428号、特公昭57
−1819号、特公昭57−6096号、米国特許第3
615455号に記載の化合物;
【0024】2,4,6−トリス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−アミノ−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン等の特開昭58−29803
号記載のトリハロゲン置換メチル基を有するs−トリア
ジン誘導体;
【0025】メチルエチルケトンパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチル
シクロヘキサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジターシャリ−ブチルジパーオキシイソフタレ
ート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパー
オキシ)ヘキサン、ターシャリ−ブチルパーオキシベン
ゾエート、a,a’−ビス(ターシャリ−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ジクミルパーオキサイ
ド、3,3’,4,4’−テトラ−(ターシャリイブチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等の特開昭5
9−189340号記載の有機過酸化物;
【0026】米国特許第4743530号に記載のアジ
ニウム塩;有機ホウ素化合物;フェニルグリオキサル酸
メチルエステル等のフェニルグリオキサル酸エステル
類;ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イ
ル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロー
ル−1−イル)−フェニル)チタニウム等のチタノセン
類;η5−シクロペンタジエニル−η6−クメニル−アイ
アン(1+)−ヘキサフルオロホスフェイト(1−)等
の鉄アレン錯体;ジフェニルヨードニウム塩等のジアリ
ールヨードニウム塩類;トリフェニルスルホニウム塩等
のトリアリールスルホニウム塩類等が挙げられる。
【0027】上記光重合開始剤のより詳細な化合物例、
及びその他別の種類の光重合開始剤の例としては、特開
平10−45816号公報の段落[0067]〜[01
32]に記載のものを挙げることができる。
【0028】また、前記光重合開始剤としては、二種以
上の化合物の組合わせからなる材料を使用することもで
きる。例えば、2,4,5−トリアリールイミダゾール
二量体とメルカプトベンズオキサゾール等との組合せ、
米国特許第3427161号明細書に記載の4,4’−
ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンとベンゾフェノ
ンとベンゾインメチルエーテルとの組合せ、米国特許第
4239850号明細書に記載のベンゾイル−N−メチ
ルナフトチアゾリンと2,4−ビス(トリクロロメチ
ル)−6−(4’−メトキシフェニル)−トリアゾール
との組合せ、特開昭57−23602号公報に記載のジ
アルキルアミノ安息香酸エステルとジメチルチオキサン
トンとの組合せ、特開昭59−78339号公報に記載
の4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンと
ベンゾフェノンとポリハロゲン化メチル化合物との三種
組合わせ、等が挙げられる。
【0029】二種以上を組合せてなる光重合開始剤の場
合、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
とベンゾフェノンとの組合せ、2,4−ジエチルチオキ
サントンと4−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの組合
せ、又は4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェ
ノンと2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体と
の組合せを用いるのが好ましい。
【0030】また、連鎖移動剤を併用することもでき
る。連鎖移動剤の例としては、例えば、ドデシルメルカ
プタン、オクチルメルカプタン、メルカプト酢酸などの
メルカプタン系、ジブチルスルフイド、ジブチルジスル
フィドなどのスルフイド系、四塩化炭素、クロロホル
ム、四臭化炭素、ブチルブロマイドなどのハロゲン系、
トリエチルアミン、ブチルアミンなどのアミン系などが
挙げられる。この連鎖移動剤は該第1または第2のモノ
マー群から選ばれるモノマー、重合開始剤、及びそれぞ
れ相当する第1または第2のモノマー群の重合で得られ
る重合体の混合物と混合して用いても、あるいは後から
加える第2または第1のモノマー群から選ばれるモノマ
ーと混合して用いても、あるいは両者に用いても構わな
い。添加量としては特に限定されないが、モノマーの総
量に対して0.01〜30mol%が好ましく、0.0
5〜20mol%が更に好ましく、0.1〜15mol
%が特に好ましい。またこれらのモノマー液、または、
モノマー/ポリマー混合液には必要に応じてそれらの溶
剤を添加しておくこともできる。
【0031】また、これらのモノマー、重合体、開始剤
等を分散させて重合するための媒体としては水、または
水性媒体が好ましい。水性媒体とは水を主成分としなが
ら、例えば、メタノール、エタノール、アセトン、TH
Fなどの水溶性溶媒、あるいはポリビニルアルコール、
ポリ(アクリル酸ナトリウム)、ゼラチン、メチルヒド
ロキシセルロース、ポリエチレングリコール類などの水
溶性高分子、ドデシルベンゼンスルホン酸などの界面活
性剤などの少なくとも1種以上を含有する水溶液を示
す。これらは用いるモノマーとの組み合わせから、特に
粒子の分散安定性の付与や粒子径の調整の為に適宜選択
して用いることが出来る。
【0032】本発明では粒子の形成において該モノマー
1群または2群から得られる重合体を予め合成し、これ
をそれぞれ該モノマー1群または第2群から選択される
モノマー、重合開始剤と併用して用いる。該重合体の重
量平均分子量、該重合体/モノマー1群又はモノマー2
群の併用量比、分散条件(装置、回転数、分散時間な
ど)によって容易に所望の平均粒径に調整することが可
能である。即ちこれらの各条件の組み合わせによって粒
子径が決定される訳であり、各条件を一概に規定するこ
とはできないが、凡そは該重合体の重量平均分子量は2
000〜40万、好ましくは2000〜10万、該重合
体/モノマー1群または2群の併用量比は5〜80/9
5〜20質量比、好ましくは5〜50/95〜50質量
比である。分散装置については本モジナイザー、ビーズ
ミル等の公知の各種の分散装置を使用することが可能で
あり、各装置毎に適当な分散条件を選択して使用するこ
とができる。
【0033】この様にして少なくとも該モノマー1群ま
たは第2群から選択されたモノマーから予め合成して得
られる重合体、該モノマー群から選択されるモノマー、
重合開始剤からなる混合物の分散物を得る。この分散時
の分散粒子の平均粒径は最終的に得られる光拡散体粒子
の粒径に影響するため、0.3〜20μmが好ましく、
より好ましくは0.4〜15μmである。
【0034】次にこの分散物の重合を開始する。重合は
熱重合開始剤を用いている場合であれば加熱、光重合開
始剤を用いている場合であれば光照射によって行う。こ
の際には重合の停止を抑制するために窒素気流下で重合
を行うことが望ましい。この重合の過程において該もう
一方のモノマー群から選択されるモノマー(第一の段階
で用いたモノマーがモノマー第1群であればモノマー第
2群、逆に第一の段階で用いたモノマーがモノマー第2
群であればモノマー第1群)をこの重合系に添加する。
添加は該モノマーを一度に加えても、あるいは何回かに
分けて添加しても、あるいは連続的に滴下しても構わな
いが、連続的に滴下する方法が好ましい。
【0035】また、モノマーの滴下の開始は第一段階の
モノマーの重合開始が始まると同時に開始しても、ある
いは一定時間後に開始しても構わないが、第一段階のモ
ノマーの重合が実質的に終結する時間よりも以前に開始
することが好ましい。ここにモノマーの重合が実質的に
終結した否かは重合時間の他に分散液の状態、粘度、残
存モノマー量の定量等で判断することができるが、重合
時間の場合、重合条件によっても異なるが、おおよそ2
〜6時間、好ましくは2〜5時間程度を目安とすること
ができる。また、モノマーの滴下のスピードも特に限定
されないが10分〜3時間程度が好ましく,より好まし
くは20分〜2時間である。このような操作によって粒
子中心部と外周部で実質的に屈折率が異なり、平均粒径
が0.5〜20μm、好ましくは0.8〜20μm、よ
り好ましくは1.5〜15μmの重合粒子が得られる。
重合体粒子の平均粒径が0.5μmよりも小さいと、光
拡散性が不足し、20μmよりも大きいと後方拡散が大
きくなり、また、均一な光拡散性の膜の製膜性が不良と
なり、光拡散性粒子としては好ましくない。
【0036】また、この様にして得られた粒子を光拡散
材料として用いる場合には、該粒子の最外部と実質的に
等しい屈折率を有するバインダー中に分散して用いる
か、該粒子同士を融着皮膜化して用いることが好まし
い。この様なバインダーとしては最外部と実質的に等し
い屈折率を有するものであれば特に限定はされないが、
ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルヒドロキシセ
ルロース、ポリエチレングリコール類などの水溶性高分
子、ポリ(メタ)アクリレート系などのビニル系高分子
の水性ラテックスや水系溶媒溶液などが好ましい。また
屈折率を該粒子の最外部と実質的に等しくするという目
的の為には該粒子の外側成分として用いた該モノマー1
群または2群から選ばれたモノマーと同様な成分を主体
とした成分の重合で得られる高分子が特に好ましい。
【0037】光拡散材料として用いるには、これらのバ
インダーの水性溶液、ラテックス分散物などと本発明の
粒子とを混合し、例えば、ガラス、トリセルロースアセ
テートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム、ポリメチルメタクリレート、ノルボルネン、ポリカ
ーボネート基板等の透明基板上に塗布乾燥またはドライ
ラミネートして形成するなどの方法が利用できる。これ
ら基板として光学的等方性のものを用いると、液晶表示
素子の偏光板の内側に配置することも可能となり、解像
性の高い表示素子を得ることが出来る。塗布膜の膜厚と
しては0.5〜50μmが好ましく、2〜20μmが特
に好ましい。
【0038】これらの塗布は通常の塗布方法、すなわ
ち、ワイヤーバー、エクストルージョン、ドクターブレ
ード、スピンコート、スリットダイなど、適宜選択して
行うことが出来る.また、あらかじめ仮支持体上に塗布
乾燥した後、ドライラミネート法で所望の基板にドライ
ラミネートする事も可能である。これらの光拡散体の片
面または両面にはハードコート層、防汚層、反射防止
層、アンチグレア層、平坦化層、粘着層、帯電防止層な
どを設けてもよい。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質
量部」を意味する。 [評価方法]以下、実施例及び比較例において得られた
光拡散体の評価は、下記のごとく項目にわけて3段階の
点数で行った。点数が高いほど、良好であることを示
す。 (後方散乱): 光拡散体の下に黒紙を敷いて上方よ
り、目視観察。黒いほど良好。 (光拡散性): 光拡散体をアルミ蒸着フイルムに張り
付け、上方より目視観察。アルミの金属光沢が消え、白
色に見えるほど、良好。 (消偏性) : 光拡散体をアルミ蒸着フイルムに張り
付け、光拡散体の上に鏡面反射光を完全にカットする向
きに1/4λ板と直線偏光板をこの順に張り付け、上方
より目視観察。反射光がカットされ、黒く見えるほど良
好。
【0040】[合成例−1]ポリスチレンオリゴマー
(重量平均分子量 5000)1.0部とスチレン9.
0部、ドデシルメルカプタン0.35部、2,2’−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬
社製 V−65)0.21部を均一に溶解し、これをP
VAの1.25質量%水溶液(PVAはクラレ(株)製
PVA−205)40.0部に注ぎ、ホモジナイザー
で10000rpmで5分間分散処理をする。得られた
分散液を窒素気流下で400rpmで撹拌しながら、内
温60℃まで昇温し重合を開始する。昇温後30分後か
らエチルメタクリレート10.0部を1時間かけて滴下
し、更に4時間重合反応を継続する。得られた反応液を
l00メッシュのろ布でろ過することで重合体粒子の分
散液を得た。粒子の平均粒径は2.4μmであった。
【0041】[合成例−2]合成例−1において、エチ
ルメタクリレート10.0部をエチルメタクリレート
4.75部、メタクリル酸0.25部に変更し、滴下時
間を1時間から30分に変更する他は合成例−1と同様
にして重合体粒子の分散液を得た。粒子の平均粒径は
4.lμmであった。
【0042】[合成例−3]ポリベンジルメタクリレー
ト(質量平均分子量 10000)1.0部とベンジル
メタクリレート9.0部、ドデシルメルカプタン0.2
0部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)(和光純薬社製 V−65)0 .13部を均
一に溶解し、これをPVAの1.25質量%水溶液(P
VAはクラレ(株)製 PVA−205)40.0部に
注ぎ、ホモジナイザーで10000rpmで5分間分散
処理をする。得られた分散液を窒素気流下で400rp
mで攪拌しながら、内温60℃まで昇温し重合を開始す
る。昇温後30分後からエチルメタクリレート5.0部
を30分かけて滴下し、更に4時間重合反応を継続す
る。得られた反応液を100メッシュのろ布でろ過する
ことで重合体粒子の分散液を得た。粒子の平均粒径は
3.lμmであった。
【0043】[合成例−4]合成例−3において、昇温
後30分後からエチルメタクリレート5.0部を30分
かけて滴下する工程を、昇温直後からエチルメタクリレ
ート5.0部を30分かけて滴下するように変更する以
外は合成例−3と同様に処理することで重合体粒子の分
散液を得た。粒子の平均粒径は2.7μmであった。
【0044】[比較合成例−1]スチレン10.0部、
ドデシルメルカプタン0.35部(2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬社製
V−65)0.21部を均一に溶解し、これをPVAの
1.25重量%水溶液(PVAはクラレ(株)製PVA
−205)40.0部に注ぎ、ホモジナイザーで100
00rpmで5分間分散処理をする。得られた分散液を
窒素気流下で400rpmで攪拌しながら、内温60℃
まで昇温し重合を開始する。昇温後30分後からエチル
メタクリレート10。0部を1時間かけて滴下し、更に
4時間重合反応を継続する。得られた反応液を100メ
ッシュのろ布でろ過することで重合体粒子の分散液を得
た。粒子の平均粒径は0.10μmであった。
【0045】[比較合成例−2]ポリスチレンオリゴマ
ー(重量平均分子量 5000)1.0部とスチレン
9.0部、ドデシルメルカプタン0.35部、2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光
純薬社製 V−65)0.21部を均一に溶解し、これ
をPVAの1.25質量%水溶液(PVAはクラレ
(株)製 PVA−205)40.0部に注ぎ、ホモジ
ナイザーで10000rpmで5分間分散処理をする。
得られた分散液を窒素気流下で400rpmで撹拌しな
がら、内温60℃まで昇温し、6時間加熱攪拌すること
で重合体粒子の分散液を得た。粒子の平均粒径は3.2
μmであった。
【0046】[比較合成例−3]ポリスチレンオリゴマ
ー(重量平均分子量 5000)1.0部とスチレン
9.0部、エチルメタクリレート10.0部、ドデシル
メルカプタン0.35部、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬社製 V−6
5)0.21部を均一に溶解し、これをPVAの1.2
5重量%水溶液(PVAはクラレ(株)製 PVA−2
05)80.0部に注ぎ、ホモジナイザーで10000
rpmで5分間分散処理をする。得られた分散液を窒素
気流下で400rpmで撹拌しながら、内温60℃まで
昇温し6時間加熱攪拌して重合させた。得られた反応液
を100メッシュのろ布でろ過することで重合体粒子の
分散液を得た。粒子の平均粒径は3.7μmであった。
【0047】[比較合成例−4]ポリベンジルメタクリ
レート(重量平均分子量 10000)1.0部とベン
ジルメタクリンート9.0部、ドデシルメルカプタン
0.20部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(和光純薬社製 V−65)0.13部
を均一に溶解し、これをPVAの1.25重量%水溶液
(PVAはクラレ(株)製 PVA−205)40.0
部に注ぎ、ホモジナイザーで10000rpmで5分間
分散処理をする。得られた分散液を窒素気流下で400
rpmで攪拌しながら、内温60℃まで昇温し、6時間
加熱攪拌することで重合体粒子の分散液を得た。粒子の
平均粒径は2.8μmであった。
【0048】[比較合成例−5]ポリベンジルメタクリ
レート(重量平均分子量 10000)1.0部とベン
ジルメタクリレート9.0部、エチルメタクリレート
5.0部、ドデシルメルカプタン0.20部、2,2’
−アゾビス(2,4―ジメチルバレロニトリル)(和光
純薬製 V−65)0.13部を均一に溶解し、これを
PVAの1.25重量%水溶液(PVAはクラレ(株)
製 PVA−205)60.0部に注ぎ、ホモジナイザ
ーで10000rpmで5分間分散処理をする。得られ
た分散液を窒素気流下で400rpmで撹拌しながら、
内温60℃まで昇温し6時間加熱攪拌して重合させた。
得られた反応液を100メッシュのろ布でろ過すること
で重合体粒子の分散液を得た。粒子の平均粒径は2.5
μmであった。
【0049】[比較合成例−6]ポリベンジルメタクリ
レート(重量平均分子量 10000)1.0部とベン
ジルメタクリレート9.0部、ドデシルメルカプタン
0.20部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(和光純薬社製 V−65)0.13部
を均一に溶解し、これをPVAの1.25重量%水溶液
(PVAはクラレ(株)製 PVA−205)60.0
部に注ぎ、ホモジナイデーで10000rpmで5分間
分散処理をする。得られた分散液を窒素気流下で400
rpmで撹拌しながら、内温60℃まで昇温し6時間加
熱攪拌して重合させた。得られた反応液に対してエチル
メタクリレート5.0部、ドデシルメルカプタン0.1
7部、2,2 −アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)(和光純薬社製 V−65)0.11部を均一
に溶解した溶液を滴下し、室温で2時間攪拌する。窒素
気流下で400rpmで撹拌しながら、内温を60℃ま
で昇温し6時間加熱撹拌して重合させた。得られた反応
液をl00メッシュのろ布でろ過することで重合体粒子
の分散液を得た。粒子の平均粒径は2.7μmであっ
た。
【0050】(実施例1)合成例1の粒子分散液と、別
途合成したポリエチルメタクリレートのラテックス(粒
径0.1μm)液とを固形分重量比1対1となるよう混
合し、トリアセチルセルロースフィルムの上にワイヤー
バーで固形分で10g/m2となるよう塗布し、120
℃で乾燥として光拡散体を得た。結果を表1に示す。
【0051】(突施例2)合成例2の粒子分散液と、別
途合成したエチルメタクリレート47.5部とメタクリ
ル酸2.5部の共重合体ラテックス(粒径0.08μ
m)液とを固形分重量比1対1となるよう混合し、トリ
アセチルセルロースフィルムの上にワイヤーバーで固形
分で15g/m2となるよう塗布し、120℃で乾燥と
して光拡散体を得た。結果を表1に示す。
【0052】(実施例3)実施例1の粒子分散液を合成
例3の粒子に変更した以外は実施例1と全く同様ににて
光拡散体を得た。結果を表1に示す。
【0053】(実施例4)実施例1の粒子分散液を合成
例4の粒子に変更した以外は実施例1と全く同様にして
光拡散体を得た。結果を表1に示す。
【0054】(実施例5)合成例3の粒子分散液をトリ
アセチルセルロースのフイルム上に固形分10g/m2
となるよう混合し、120℃で乾燥して光拡散体を得
た。結果を表1に示す。
【0055】(比較例1)比較合成例1の粒子分散液
と、別途合成したポリエチルメタクリレートのラテック
ス(粒径0.1μm)液とを固形分重畳比1対1となる
よう混合し、 トリアセチルセルロースフィルムの上に
ワイヤーバーで固形分で10g/m2となるよう塗布
し、120℃で乾燥として比較用の光拡散体を得た。結
果を表1に示す。
【0056】(比較例2)粒子分散液を比較合成例2に
した他は比較例1と全く同様にして比較用の光拡散体を
得た。結果を表1に示す。
【0057】(比較例3)粒子分散液を比較合成例3に
した他は比較例1と全く同様にして比較用の光拡散体を
得た。結果を表1に示す。
【0058】(比較例4)粒子分散液を比較合成例4に
した他は比較例1と全く同様にして比較用の光拡散体を
得た。結果を表1に示す。
【0059】(比較例5)粒子分散液を比較合成例5に
した他は比較例1と全く同様にして比較用の光拡散体を
得た。結果を表1に示す。
【0060】(比較例6)粒子分散液を比較合成例6に
した他は比較例1と全く同様にして比較用の光拡散体を
得た。結果を表1に示す。
【0061】(比較例7)比較合成例3の粒子分散液
と、比較合成例1のラテックス液とを固形分重量比1対
1となるよう混合し、トリアセチルセルロースフィルム
の上にワイヤーバーで固形分で10g/m2となるよう
塗布し、120℃で乾燥として比較用の光拡散体を得
た。結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1に示すごとく、本実施例に沿って得ら
れた光拡散体は、必要な3項目に対していずれも良好な
特性を示すが、比較例においては、少なくとも1項目は
実用性に耐えない特性を示すことから、本発明の有用性
が判る。
【0064】
【発明の効果】本発明の粒子形成方法を用いることで光
の後方散乱を抑制し、かつ十分な光拡散性を有し、かつ
製造適性に優れた粒子形成が可能であり、またこの粒子
を用いることで後方散乱が少なく、かつ高い光拡散性を
有し、偏光解消の起こらない光拡散材料を提供すること
ができる。これらの光拡散材料は調光材料、光学素子、
表示素子、スクリーンなどの各種分野に有用であり、特
に液晶ディスプレイ等の表示材料の表示品位の向上に有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA15 BA20 4J011 NA13 NA25 NA26 NA28 NB04 PA65 PA66 PA67 PA68 PA69 PA70 PB06 PB40 PC02 4J026 AA17 AA18 AA21 AA30 AA31 AA37 AA38 AA45 BA25 BA27 DB04 FA02 GA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1のモノマー群と第2のモ
    ノマー群から得られる重合体粒子であって、第1のモノ
    マー群から得られる重合体の屈折率が第2のモノマー群
    から得られる重合体の屈折率よりも実質的に高くなる組
    み合わせであって、少なくとも該第1または第2のモノ
    マー群から選ばれるモノマー、重合開始剤の中にそれぞ
    れ相当する第1または第2のモノマー群から選ばれたモ
    ノマーの重合で得られる重合体を混合させた後、その混
    合物を媒体中に分散させ、その後、重合反応によって重
    合体粒子形成を行なう過程において重合が終結する前
    に、更にそれぞれ、第2または第1のモノマー群から選
    ばれるモノマーを後添加しながら重合させて平均粒径が
    0.5〜20μmの重合体粒子を形成させることを特徴
    とする光拡散性粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記重合工程において、更に連鎖移動剤
    を使用することを特徴とする請求項1に記載の光拡散性
    粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のモノマー群が分子中に芳香環
    あるいは臭素原子、塩素原子、硫黄原子の少なくとも1
    種を有し、かつエチレン性二重結合を少なくともlケ有
    する化合物、前記第2のモノマー群が分子中に芳香環あ
    るいは臭素原子、塩素原子、硫黄原子の何れも有さず、
    かつエチレン性二重結合を少なくともlケ有する化合物
    の組み合わせであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の光拡散性粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記媒体が、水または水性媒体であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の光拡散性粒子の製造方法。
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