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JP6271951B2 - 送信装置、受信装置、デジタル放送システム及びチップ - Google Patents

送信装置、受信装置、デジタル放送システム及びチップ Download PDF

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Description

本発明は、送信装置、受信装置、デジタル放送システム及びチップに関する。
日本における地上デジタル放送方式であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)方式では、誤り訂正符号化前データ(映像データや音声データ)を誤り訂正符号化することによって、誤り訂正符号化後データが生成される。送信ビット列は、キャリア変調によってIQ平面にマッピングされる(例えば、非特許文献1)。
「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 標準規格」 ARIB STD−B31
ところで、次世代地上放送方式では、誤り訂正符号化処理として、LDPC(Low Density Parity Check)符号化処理を用いることが検討されている。LDPC符号化処理では、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、誤り訂正符号化前データから誤り訂正符号化後データが生成される。
ここで、検査行列のサイズが大きいほど、誤り訂正強度が強いことが知られているが、検査行列のサイズが大きいと、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量が増大してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量の増大を抑制しながら、誤り訂正強度を強くすることを可能とする送信装置、受信装置、デジタル放送システム及びチップを提供することを目的とする。
第1の特徴は、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、誤り訂正符号化前データから誤り訂正符号化後データをLDPC符号化処理によって生成する誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部から出力される前記誤り訂正符号化後データをIQ平面上にマッピングするマッピング部とを備える送信装置であって、前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められており、前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしていることを要旨とする。
第2の特徴は、IQ平面にマッピングされたシンボルを誤り訂正符号復号前データにデマッピングするデマッピング部と、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、前記デマッピング部から出力される前記誤り訂正符号復号前データから誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部とを備える受信装置であって、前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められており、前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしていることを要旨とする。
第3の特徴は、受信装置に搭載されるチップであって、IQ平面にマッピングされたシンボルを誤り訂正符号復号前データにデマッピングするデマッピング部と、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、前記デマッピング部から出力される前記誤り訂正符号復号前データから誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部とを備え、前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められており、前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしていることを要旨とする。
第4の特徴は、送信装置及び受信装置を備えるデジタル放送システムであって、前記送信装置は、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、誤り訂正符号化前データから誤り訂正符号化後データをLDPC符号化処理によって生成する誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部から出力される前記誤り訂正符号化後データをIQ平面上にマッピングするマッピング部とを備え、前記受信装置は、前記IQ平面にマッピングされたシンボルを前記誤り訂正符号復号前データにデマッピングするデマッピング部と、検査行列を用いて、前記デマッピング部から出力される前記誤り訂正符号復号前データから誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部とを備え、前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められており、前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしていることを要旨とする。
本発明によれば、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量の増大を抑制しながら、誤り訂正強度を強くすることを可能とする送信装置、受信装置、デジタル放送システム及びチップを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る送信装置10を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る受信装置20を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る検査行列Hを説明するための図である。 図4は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図10は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図11は、第1実施形態に係るLDPC符号復号処理を説明するための図である。 図12は、実験結果を示す図である。 図13は、実施例に係る検査行列Hを示す図である。 図14は、実施例に係る検査行列Hを示す図である。 図15は、実施例に係る検査行列Hを示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る送信装置は、M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、誤り訂正符号化前データから誤り訂正符号化後データをLDPC符号化処理によって生成する誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化部から出力される前記誤り訂正符号化後データをIQ平面上にマッピングするマッピング部とを備える。前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されている。前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められている。前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでいる。前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしている。ここで、pは、2以上の整数である。
実施形態では、検査行列において、複数の対象範囲は、検査行列の行方向において互いに隣接しながら、検査行列の対角線方向に沿って並んでいる。検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、検査行列の列方向においてXだけシフトしている。
従って、受信装置は、pX×pY個の成分と対応する範囲を復号単位としてLDPC符号復号処理を行うことが可能であり、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量の増大を抑制することができる。一方で、検査行列としては、pX×pY個の成分によって定義される復号単位よりも大きいM×N個の成分によって構成される検査行列を用いることができるため、誤り訂正強度を強くすることができる。
[第1実施形態]
(デジタル放送システム)
以下において、第1実施形態に係るデジタル放送システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る送信装置10を示すブロック図であり、図2は、第1実施形態に係る受信装置20を示すブロック図である。デジタル放送システムは、送信装置10及び受信装置20を備える。
実施形態において、デジタル放送システムは、次世代地上放送方式に対応するデジタル放送システムである。例えば、デジタル放送システムでは、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術が適用される。デジタル放送システムでは、送信装置10から受信装置20に対して、複数の階層に属する階層化データ(例えば、1セグメント、13セグメント)が送信される。
図1に示すように、送信装置10は、ストレージ11と、LDPC符号器12と、マッピング部13と、MIMO−OFDM変調部14とを備える。送信装置10は、例えば、放送局等に設けられる。
ストレージ11は、M×N個の成分によって構成される検査行列Hを記憶する。検査行列Hを構成する成分は、1又は0によって構成されている。検査行列Hにおいて、1の成分の割合は、少なくとも半分以下である。但し、M及びNは整数である。
具体的には、図3に示すように、検査行列Hにおいて、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められている。図3では、p=2であるケースが例示されている。但し、X及びYは整数である。また、Xは、Xの整数倍がMとなるように定められ、Yは、Yの整数倍がNとなるように定められる。
ここで、複数の対象範囲は、検査行列Hの行方向において互いに隣接しながら、検査行列Hの対角線方向に沿って並んでいる。検査行列Hの行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、検査行列Hの列方向においてXだけシフトしている。
LDPC符号器12は、ストレージ11に記憶された検査行列Hを用いて、誤り訂正符号化前データから誤り訂正符号化後データをLDPC符号化処理によって生成する誤り訂正符号化部を構成する。具体的には、LDPC符号器12は、N個のビットによって構成される誤り訂正符号化前データに基づいて、N個のデータビット及びM個のパリティビットによって構成される誤り訂正符号化後データを生成する。詳細には、LDPC符号器12は、G・H=0の関係を満たす生成行列Gを生成する。続いて、LDPC符号器12は、w=c・Gによって誤り訂正符号化後データを生成する。ここで、cは、誤り訂正符号化前データを構成するビット列であり、wは、誤り訂正符号化後データを構成するビット列である。
誤り訂正符号化前データは、例えば、所定フォーマットを有するTS(Transport Stream)などの入力データである。誤り訂正符号化後データは、固定長を有する誤り訂正符号ブロックを構成してもよい。誤り訂正符号ブロックは、ヘッダ、ペイロード及びパリティビットによって構成されており、例えば、64800のビット長を有する。
マッピング部13は、LDPC符号器12から出力される誤り訂正符号化後データ(ビット列)をIQ平面上にマッピングする。具体的には、マッピング部13は、キャリア変調処理の変調多値数に応じて定められる所定数のビットによって構成されるビット列をIQ平面上にマッピングする。キャリア変調処理としては、奇数のビット列を1又は複数シンボルとしてマッピングする32QAM、128QAM、512QAM、2048QAM等が用いられる。或いは、キャリア変調処理として、偶数のビット列を1又は複数シンボルとしてマッピングする64QAM、256QAM、1024QAM等が用いられてもよい。
MIMO−OFDM変調部14は、マッピング部13から出力されるシンボルによって構成されるOFDMフレーム(伝送フレーム)を生成する。OFDMフレーム(伝送フレーム)は、所定数のサブキャリア(周波数軸)及び所定数のシンボル数(時間軸)によって定義される。
続いて、MIMO−OFDM変調部14は、OFDMフレームを構成する各シンボルに対して、時空間符号化処理を行って2系統の信号を生成して、2系統の信号に対してキャリア変調、IFFT処理及び直交変換を行って無線信号Tx1,Tx2を生成する。MIMO−OFDM変調部14は、複数のアンテナを用いて、無線信号Tx1,Txを受信装置20に送信する。なお、2系統の信号は、同一の信号であってもよいが、伝送効率の観点では、異なる信号であることが好ましい。
ここで、OFDMフレーム(伝送フレーム)は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号、AC(Auxiliary Channel)信号等の制御信号を含む。例えば、TMCC信号は、複数の階層のそれぞれの伝送パラメータ(変調方式、セグメント数、符号化率等)を示す信号、OFDMフレーム(伝送フレーム)の同期をとるための同期信号を含む。
図2に示すように、受信装置20は、周波数変換部21と、直交復調部22と、MIMO−OFDM復調部23と、対数尤度比算出部24と、ストレージ25と、LDPC符号復号器26とを備える。受信装置20は、例えば、家庭内に固定的に設置される受像器、ユーザが持ち運び可能な移動端末に設けられる。
周波数変換部21は、複数のアンテナを用いて、無線信号Rx1,Rx2を受信する。具体的には、周波数変換部21は、周波数変換によって、無線信号Rx1,Rx2をベースバンド信号に変換してAD変換などによってデジタル化する。
第1実施形態では、複数のアンテナによって無線信号Rx1,Rx2を受信するため、受信装置20は、無線信号Rx1を処理する周波数変換部21Aと、無線信号Rx2を処理する周波数変換部21Bとを備える。
直交復調部22は、周波数変換部21によって変換された周波数成分の直交復調を行う。
第1実施形態では、複数のアンテナによって無線信号Rx1,Rx2を受信するため、受信装置20は、無線信号Rx1に対応する信号を処理する周波数変換部21Aと、無線信号Rx2に対応する信号を処理する周波数変換部21Bとを備える。
MIMO−OFDM復調部23は、周波数変換部21A及び周波数変換部21Bから出力される2系統の信号に対してFFT処理、MIMO復号処理及びキャリア復調処理を行って、所定数のサブキャリア(周波数軸)及び所定数のシンボル数(時間軸)によって定義されるOFDMフレーム(伝送フレーム)を取得する。OFDMフレーム(伝送フレーム)の同期は、上述したTMCC信号によって行われる。
対数尤度比算出部24は、MIMO−OFDM復調部23から出力されたシンボル位置に対応するビット列を取得し、取得されたビット列を構成するビット毎のLLR(対数尤度比)を算出する。すなわち、第1実施形態においては、対数尤度比算出部24は、IQ平面にマッピングされたシンボルを誤り訂正符号復号前データ(LLR)にデマッピングするデマッピング部の機能を含む。
ストレージ25は、ストレージ11と同様に、M×N個の成分によって構成される検査行列Hを記憶する。検査行列Hを構成する成分は、1又は0によって構成されている。検査行列Hにおいて、1の成分の割合は、少なくとも半分以下である。
具体的には、図3に示すように、検査行列Hにおいて、1の成分を含み得る範囲として、pX×Y個の成分によって構成される複数の対象範囲が定められている。図3では、p=2であるケースが例示されている。但し、X及びYは整数である。また、Xは、Xの整数倍がMとなるように定められ、Yは、Yの整数倍がNとなるように定められる。
ここで、複数の対象範囲は、検査行列Hの行方向において互いに隣接しながら、検査行列Hの対角線方向に沿って並んでいる。検査行列Hの行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、検査行列Hの列方向においてXだけシフトしている。
LDPC符号復号器26は、ストレージ25に記憶される検査行列Hを用いて、対数尤度比算出部24から出力される誤り訂正符号復号前データ(LLR)から誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部を構成する。具体的には、LDPC符号復号器26は、N個のデータビットに対応するLLR及びM個のパリティビットに対応するLLR誤り訂正符号復号前データに基づいて、N個のデータビットによって構成される誤り訂正符号復号後データを生成する。
詳細には、LDPC符号復号器26は、以下に示す式(1)を用いて行処理を行った後に、以下に示す式(2)を用いて列処理を行う。続いて、LDPC符号復号器26は、以下に示す式(3)を用いてデータビットの推定処理を行う。LDPC符号復号器26は、行処理、列処理及び推定処理を1サイクルとして、所定回数(i)のサイクルを行う。
Figure 0006271951
Figure 0006271951
Figure 0006271951
ここで、iは、行処理、列処理及び推定処理によって構成されるサイクルの繰り返し回数である。nは、検査行列Hにおけるn番目の列(或いは、n番目のデータビットに対応するLLR)を意味している。mは、検査行列Hにおけるm番目の行(或いは、m番目のパリティビットに対応するLLR)を意味している。1回目のサイクルで用いるzmn’の値は、対数尤度比算出部24から出力されるLLR、すなわちFnである。2回目以降のサイクルで用いるzmn’の値は、x^に基づいて再算出されるLLRである。Fは、対数尤度比算出部24から出力されるLLRである。
なお、x^に基づいてLLRを再算出する方法は、例えば、“A Coded Modulation Scheme Based on Low Density Parity Check Code”IEICE TRANS.FUNDAMENTALS VOL.E84−1 NO.10 OCTOBER 2001に記載された既知の方法を用いることができる。このような処理は、変調多値数が多いほど有効であることに留意すべきである。
上述した前提下において、LDPC符号復号器26は、図4に示すように、pX×pY個の成分と対応する範囲を復号単位として、LDPC符号復号処理を行う。図4では、p=2であるケースが例示されている。ここで、LDPC符号復号処理は、検査行列Hにおいて1の成分を含む範囲で行われる必要があるが、1の成分を含み得る対象範囲が上述したように定められるため、pX×pY個の成分と対応する範囲を復号単位として用いることができることに留意すべきである。言い換えると、上述した行処理は、図5に示すように、復号単位内で行えばよく、上述した列処理は、図6に示すように、復号単位内で行えばよい。
具体的には、第1に、LDPC符号復号器26は、図7に示すように、対象範囲#1(対象範囲#1−1及び対象範囲#1−2)及び対象範囲#2の一部部分(対象範囲#2−1)に対応するLLRを読み出す。続いて、LDPC符号復号器26は、読み出されたLLRを用いてLDPC符号復号処理を行う。
第2に、LDPC符号復号器26は、図8に示すように、対象範囲#2−1の処理結果(行処理結果のみ)をコピーするとともに、対象範囲#1の処理結果を削除する。
第3に、LDPC符号復号器26は、図9に示すように、対象範囲#2の残り部分(対象範囲#2−2)及び対象範囲#2の一部部分(対象範囲#3−1)に対応するLLRを読み出す。
第4に、LDPC符号復号器26は、図10に示すように、読み出されたLLRを用いてLDPC符号復号処理を行う。ここで、対象範囲#2−1の行処理は既に完了しているため、LDPC符号復号器26は、対象範囲#2−1及び対象範囲#2−2の列処理及び対象範囲#2−2及び対象範囲3−1の行処理を行う。
図11に示すように、LDPC符号復号器26は、図7〜図10に示す処理を繰り返すことによって、M×N個の成分によって構成される検査行列Hを用いて、LDPC符号復号処理を行うことができる。
このように、LDPC符号復号器26は、誤り訂正符号復号部は、n番目のLDPC符号復号処理を行った後において、検査行列の行方向において復号単位をYだけシフトするとともに、検査行列の列方向において復号単位をXだけシフトした後に、n+1番目のLDPC符号復号処理を行う。
(作用及び効果)
第1実施形態では、検査行列Hにおいて、複数の対象範囲は、検査行列Hの行方向において互いに隣接しながら、検査行列Hの対角線方向に沿って並んでいる。検査行列Hの行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、検査行列Hの列方向においてXだけシフトしている。
従って、受信装置20は、pX×pY個の成分と対応する範囲を復号単位としてLDPC符号復号処理を行うことが可能であり、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量の増大を抑制することができる。一方で、検査行列Hとしては、pX×pY個の成分によって定義される復号単位よりも大きいM×N個の成分によって構成される検査行列Hを用いることができるため、誤り訂正強度を強くすることができる。
[実験結果]
以下において、実験結果について説明する。実験では、第1実施形態で説明した検査行列Hを用いる実施例及び既存の検査行列を用いる比較例について、キャリアノイズ比率(CNR)とチャネル容量との関係について調べた。既存の検査行列としては、1の成分が全体に分散している検査行列を用いた。また、キャリアノイズ比率(CNR)の上昇に伴って、符号化率を変更しており、符号化率としては、2/3、3/4、5/6の三種類について調べた。
このような実験の結果を図12に示す。図12に示すように、実施例は、比較例と比べて、チャネル容量が増大することが確認された。すなわち、1の成分を含み得る対象範囲を検査行列Hの対角線方向に沿って並べることによって、チャネル容量が増大することが確認された。
[実施例]
以下において、実施例について説明する。以下においては、符号化率が2/3、3/4、5/6の三種類である場合に、LDPC符号化処理及びLDPC符号復号処理で用いる検査行列Hの一例を示す。
第1に、符号化率が2/3である場合には、図13に示す検査行列Hを用いることができる。図13では、検査行列Hの一部が抜粋されていることに留意すべきである。例えば、検査行列は、M=90720、N=172800によって定義される。対象範囲は、X=4320、Y=8640で定義される。
第2に、符号化率が3/4である場合には、図14に示す検査行列Hを用いることができる。図14では、検査行列Hの一部が抜粋されていることに留意すべきである。例えば、検査行列は、M=68040、N=194400によって定義される。対象範囲は、X=3240、Y=9720で定義される。
第2に、符号化率が5/6である場合には、図15に示す検査行列Hを用いることができる。図15では、検査行列Hの一部が抜粋されていることに留意すべきである。例えば、検査行列は、M=45360、N=216000によって定義される。対象範囲は、X=2160、Y=10800で定義される。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では特に明示していないが、上述した実施形態は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が用いられるシステムだけではなくて、MISO(Multiple Input Single Output)技術又はSISO(Single Input Single Output)技術が用いられるシステムに適用されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、複数の対象範囲が対角線方向に沿って並んでいる検査行列Hを用いたLDPC符号は、空間結合LDPCと称することもある。また、対象範囲を定義するX及びYの値は、受信装置20のメモリのサイズに応じて定められることが好ましい。ここで、K=M/X、L=N/Yの関係が満たされる場合には、K,Lは、検査行列Hにおいて1の成分の割合が少なくとも半分以下となるように定められる整数(少なくとも2以上)であることに留意すべきである。図13〜図15に示す例では、K=21、L=20である。
実施形態では、p=2であるケースについて主として例示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。pは、3以上の整数であってもよい。但し、LDPC符号復号処理で用いるメモリ容量の増大を抑制する観点では、p=2であることが好ましい。
実施形態では特に触れていないが、送信装置10及び受信装置20が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、送信装置10及び受信装置20が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
10…送信装置、11…ストレージ、12…LDPC符号器、13…マッピング部、14…MIMO−OFDM変調部、20…受信装置、21…周波数変換部、22…直交復調部、23…MIMO−OFDM復調部、24…対数尤度比算出部、25・・ストレージ、26…LDPC符号復号器

Claims (2)

  1. IQ平面にマッピングされたシンボルを誤り訂正符号復号前データにデマッピングするデマッピング部と、
    M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、前記デマッピング部から出力される前記誤り訂正符号復号前データから誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部とを備え、
    前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、
    前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、X×Y個の成分によってそれぞれ構成される複数の対象範囲が定められており、
    前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、
    前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしており、
    前記誤り訂正符号復号部は、2X×2Y個の成分と対応する範囲を復号単位として、前記LDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、n番目のLDPC符号復号処理を行った後において、前記検査行列の行方向において前記復号単位をYだけシフトするとともに、前記検査行列の列方向において前記復号単位をXだけシフトした後に、n+1番目のLDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、前記n番目のLDPC符号復号処理において、第nの対象範囲の全部と第n+1の対象範囲の一部分とに対応する範囲を前記復号単位とするLDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、前記n+1番目のLDPC符号復号処理において、前記n番目のLDPC符号復号処理における前記第n+1の対象範囲の一部分の処理結果を用いながら、前記第n+1の対象範囲の全部と第n+2の対象範囲の一部分とに対応する範囲を前記復号単位とするLDPC符号復号処理を行うことを特徴とする受信装置。
  2. 受信装置に搭載されるチップであって、
    IQ平面にマッピングされたシンボルを誤り訂正符号復号前データにデマッピングするデマッピング部と、
    M×N個の成分によって構成される検査行列を用いて、前記デマッピング部から出力される前記誤り訂正符号復号前データから誤り訂正符号復号後データをLDPC符号復号処理によって生成する誤り訂正符号復号部とを備え、
    前記検査行列を構成する成分は、1又は0によって構成されており、
    前記検査行列において、1の成分を含み得る範囲として、X×Y個の成分によってそれぞれ構成される複数の対象範囲が定められており、
    前記複数の対象範囲は、前記検査行列の行方向において互いに隣接しながら、前記検査行列の対角線方向に沿って並んでおり、
    前記検査行列の行方向において互いに隣接する1対の対象範囲は、前記検査行列の列方向においてXだけシフトしており、
    前記誤り訂正符号復号部は、2X×2Y個の成分と対応する範囲を復号単位として、前記LDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、n番目のLDPC符号復号処理を行った後において、前記検査行列の行方向において前記復号単位をYだけシフトするとともに、前記検査行列の列方向において前記復号単位をXだけシフトした後に、n+1番目のLDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、前記n番目のLDPC符号復号処理において、第nの対象範囲の全部と第n+1の対象範囲の一部分とに対応する範囲を前記復号単位とするLDPC符号復号処理を行い、
    前記誤り訂正符号復号部は、前記n+1番目のLDPC符号復号処理において、前記n番目のLDPC符号復号処理における前記第n+1の対象範囲の一部分の処理結果を用いながら、前記第n+1の対象範囲の全部と第n+2の対象範囲の一部分とに対応する範囲を前記復号単位とするLDPC符号復号処理を行うことを特徴とするチップ。
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