JP6241062B2 - 極端紫外光光源装置 - Google Patents
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Description
EUV光源装置において、EUV光を発生させる方法はいくつか知られているが、そのうちの一つにEUV放射種の加熱励起により高温プラズマを発生させ、このプラズマから放射されるEUV光を取り出す方法がある。
EUV光源装置において、強い放射強度の波長13.5nmのEUV光を放出する放射種、すなわち、EUV発生用高温プラズマ原料として、Li(リチウム)とSn(スズ)が注目されている。以下、DPP方式に基づくEUV放射のメカニズムを簡単に説明する。
114,116は円盤状の電極であり、所定の圧力に調整された放電空間112内に配置される。電極114および116は所定間隔だけ互いに離間しており、146を回転軸として回転する。124は、波長13.5nmのEUV光を放射する高温プラズマ用原料である。高温プラズマ原料124は、加熱された溶融金属(melted metal)例えば液体状のスズであり、コンテナ126に収容される。溶解金属124の温度は、コンテナ126内に設けられた温度調整手段130により調整される。
溶解金属124が気化した状態で、電極114,116に、パルス電力が印加されることにより、放電空間112においてパルス放電が開始し、プラズマ122が形成される。放電時に流れる大電流によりプラズマ112が加熱励起され高温化すると、この高温プラズマからEUV放射が発生する。EUV放射は図面上側に取り出される。
本方式によれば、常温では固体であるスズやリチウムを放電が発生する放電領域の近傍で気化させることが容易になる。すなわち、放電領域に効率よく気化したスズやリチウムを供給できるので、放電後、効果的に波長13.5nmのEUV放射を取り出すことが可能となる。
<その1>常に新しいEUV発生種である固体または液体状の高温プラズマ原料を放電領域に供給することができる。
<その2>電極表面における、レーザが照射される位置、高温プラズマが発生する位置(放電部の位置)が常に変化するので、電極の熱負荷が低減し、消耗を防ぐことができる。
パルスレーザシステム222は、例えば、発振器レーザシステム244と増幅器レーザシステム248とを有する例えば主発振器電力増幅器(MOPA)構成のガス放電レーザシステムであり、磁気反応器切換え式パルス圧縮及びタイミング回路250,252、パルス電力タイミングモニタリングシステム254,256とを含む。
光源220はまた、例えば、液滴、固形粒子、又は液滴内に含まれた固形粒子の形でターゲットを送出するターゲット送出システム224を含むことができる。ターゲットは、ターゲット送出システム224により、例えば、チャンバ226内に入れ、他に点火サイトとしても公知である照射サイト228に至るように送出することができる。ここでは、詳述しないが、システムコントローラ260により、所定の位置でパルスレーザシステム222からレーザパルスがレーザ光軸255に沿ってターゲットに照射されるように制御される。
特許文献2に記載のものにおいては、例えば、液滴撮像器270,272,274によりターゲットの位置が検出され、ターゲット位置検出フィードバックシステム262により、ターゲット位置及び軌跡が計算される。システムコントローラ260はこれらに基づきレーザ光の位置、方向を制御し、ターゲット送出制御システム290は、システムコントローラ260からの信号に応答して、ターゲット送出機構292によって放出されるターゲット液滴294の放出点を修正する。
このようなターゲット送出システムは、液滴の大きさ、レーザ照射位置および液滴供給の空間的、時間的制御を行うことが必要となる。これらの制御は、外部擾乱、すなわちプラズマによる温度上昇やレーザ照射によるターゲット材およびその残渣の飛散などの影響などを受けやすく、このような制御システムについては、特許文献2に詳述される。
またLDP方式と比較してクリーンと言われているLPP方式においても、液滴の生成およびレーザ照射時に錫の飛散が発生し、デブリと呼ばれる光学系の寿命を損なう粒子やイオンが少なからず発生する。さらなるEUV放射の高出力化に伴い、このデブリの発生量は、さらに増大し、発光点後段の光学部品の寿命を著しく損なう要因となっている。
この方式は、複雑な機構が必要ではない。しかし、DPP方式の場合、放電による放電電極の磨耗により電極間距離が変化し、長期間のEUV発生動作が安定しない。また、LPP方式を採用したとしても照射されたレーザによる材料の損耗があるために、長時間供給が困難である。
また、発光部(プラズマ発生部)の冷却が困難であるので、DPP方式における電極、LPP方式におけるターゲットの熱による損耗を抑制することが難しい。
本方式は、高温プラズマ原料であるキセノンガスや気化した錫のガスをノズルからガスジェットとしてEUV発生チャンバ内に供給し、このガスジェットに対して、プラズマ生成用ドライバレーザを照射する。本方式では、高温プラズマ原料をガスジェットとして供給するので、固体ターゲットのときのような材料の損耗といった問題は発生しない。
しかしながら例えば気化した錫を含むガスの一部はEUV発生チャンバ内で液化・固体化するので、排気は困難となる。
また、ガスジェットはノズルから噴出したあと広がるので局所的な供給は難しい。よって、ドライバレーザを照射した場合、発光プラズマを小さくすることができない。
また、高温プラズマ近傍に位置するノズルの冷却は難しいので、ノズル自体にダメージが生じやすい。
回転体の半分は、半月形の窪みを有する金属ブロックに、所定のギャップを介して包囲されている。このギャップに対し、液体状の高温プラズマ原料がポンプ等の送液手段により供給される。これにより、回転体には液体状高温プラズマ原料が塗布される。なお、この液体状高温プラズマ原料は、ギャップ間隔に対応した厚みでほぼ均一に回転体に塗布される。塗布された高温プラズマ原料は、回転体の回転とともに移動して、プラズマ生成用ドライバレーザの照射位置に運搬され、当該ドライバレーザにより照射される。その結果、EUV放射が発生する。
本方式では、高温プラズマ原料の供給がドロップレット方式のように離散的ではなく連続的となる。よって、安定な高温プラズマ原料の供給を実現できる。しかしながら、プラズマ生成用ドライバレーザの照射により飛散する高温プラズマ原料(錫)およびそのイオンの飛散は、上記した他の高温プラズマ原料供給方法同様、発生する。
(1)本発明の極端紫外光光源装置は、円盤状の回転体と、当該回転体の平面側に垂直な回転中心軸を中心として上記回転体を回転させる回転手段と、当該回転体を、ギャップを介して包囲するカバー状の構造体と、上記カバー状構造体の内部に設けられ液体状の高温プラズマ原料を貯留する第1の貯留槽と、上記回転体の一部が第1の貯留槽に貯留される高温プラズマ原料に浸漬していて、上記回転体の回転運動により上記回転体の表面の少なくとも一部に液体状の高温プラズマ原料を塗布する原料供給機構と、上記高温プラズマ原料にエネルギービームを照射するエネルギービーム供給装置を備えており、上記原料供給機構の上記カバー状構造体の一部には開口部が設けられ、該開口部を介して上記エネルギービームが上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるとともに、該エネルギービームの照射により発生した極端紫外光が該開口部から放出され、上記カバー状構造体は、上記回転手段により回転する回転体に作用する遠心力方向と対向し上記回転体を覆うように設けられる飛散防止部材を有する。
また、上記カバー状構造体の内部には、チャンネル状の凹部を備えた構造体からなる膜厚制御機構が設けられ、当該構造体の上記凹部は上記回転体に対向し、該凹部の開口両側の辺は上記回転体の円周方向に沿って配置され、該構造体の上記回転体と対向する凹部の底面と回転体との間隙は、上記回転体に塗布される液体状の高温プラズマ原料の膜厚が所定の膜厚となるように設定されている。そして、上記構造体を有する膜厚制御機構は、回転体のエネルギービームが照射される領域における高温プラズマ原料の膜厚を調整可能な位置に配置され、上記構造体は、弾性体により上記回転体表面に押し付けられる方向に付勢され、上記凹部の両側が回転体表面に接触している。
(2)上記(1)において、上記エネルギービームは、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の一方の表面に対して、その法線方向あるいは法線方向と交差する方向から照射され、極端紫外光を放射する高温プラズマの発生位置と極端紫外光集光鏡の設置位置もしくは上記高温プラズマの発生位置とマスク検査用光学系とから定まる極端紫外光の光軸は、上記回転体に照射された上記エネルギービームが上記回転体により反射される方向と一致しないように設定されている。
(3)上記(2)において、上記極端紫外光の光軸は、上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の法線方向と一致している。
(4)上記(1)(2)(3)において、上記カバー状構造体に設けられた開口部を通過したエネルギービームが、回転体に照射される領域の近傍で、回転体に塗布されている液体状高温プラズマ原料が固体に変化するように、当該液体状高温プラズマ原料を冷却する冷却手段が設けられる。
(5)上記(1)(2)(3)(4)において、回転体の回転中心軸が第1の貯留槽に貯留されている液体状高温プラズマ原料の液面の法線方向と直交せず交差している。
(6)上記(1)(2)(3)(4)(5)において、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される面に溝部、凹部、もしくは貫通孔が設けられている。
(7)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)において、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域にシボ加工が施されている。
(8)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)において、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域に対して、プラズマによる表面改質を施す機構が設けられている。
(9)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)において、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域に対向させて配置される電極と、当該電極と回転体間に電圧を印加する電源装置を備える。
(10)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)において、高温プラズマ原料を貯留する第2の貯留槽と、当該第2の貯留槽と上記第1の貯留槽との間で接続され、当該第2の貯留槽からの高温プラズマ原料が第1の貯留槽に流入する原料流入管路と、上記第2の貯留槽と第1の貯留槽との間で接続され、当該第1の貯留槽からの高温プラズマ原料が第2の貯留槽に流出する原料流出管路と、上記第2の貯留槽の高温プラズマ原料を第1の貯留槽に対して送出する原料駆動部とからなる液体原料循環装置を更に備える。
(11)上記(10)において、液体原料循環装置における第2の貯留槽は、第1の貯留槽に貯留される液体状高温プラズマ原料の液面より上記第2の貯留槽に貯留される液体状高温プラズマ原料の液面が重力方向下方に位置するように配置されている
(12)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)において、上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるエネルギービームがレーザビームである。
(13)上記(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)において、上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるエネルギービームが2つのレーザビームである。
(1)本発明のLPP方式の極端紫外光光源装置における原料供給機構は、液体状の高温プラズマ原料を回転体上に薄膜塗布し、上記回転体のエネルギービームが照射される領域以外は、カバー状構造体により包囲されているので、回転体からの液体状の高温プラズマ原料の飛散を抑制することが可能となる。
以下、本実施例のEUV光源装置の原料供給機構各部の構成および動作について説明する。
図1に本発明のLPP方式のEUV光源装置における原料供給機構を示す。図1(a)は本原料供給機構に設けられた回転体1を、回転体1の回転中心軸3方向から見た場合および液体原料循環装置7を示し、図1(b)は、回転体1及び回転体を回転させるモータ13を回転中心軸3に対して直交する方向から見た図を示している。
当該原料供給機構は、図1(b)に示すように、プラズマ生成容器であるチャンバ20内部に配置される。なお、チャンバ20内部は真空に保持されている。
原料供給機構は、主として回転体1、カバー状構造体2、第1の貯留槽4、液体原料循環装置7からなる。
回転体1は、回転中心軸3を中心に回転し、その一部は、液体状高温プラズマ原料23が貯留されている第1の貯留槽4(カバー状構造体2内)に浸漬している。回転体1は、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル等の高融点金属で構成される。
カバー状構造体2は、その下部が液体状の高温プラズマ原料23を貯留する第1の貯留槽4として機能するように構成されている。すなわち、カバー状構造体2の内部には、液体状の高温プラズマ原料23が導入される。なお、カバー状構造体2と第1の貯留槽4とを兼用させず、カバー状構造体2の内部に、別体として第1の貯留槽4を設けてもよい。
回転体1が回転中心軸3を中心に回転すると、液体状の高温プラズマ原料23は、回転体1の表面との濡れ性により回転体表面になじむように第1の貯留槽4から引き上げられ、輸送される。カバー状構造体2と回転体1との間には、回転体1の回転に干渉しないようなギャップが設けられている。
このように回転体1の表面の一部に薄膜塗布された液体状高温プラズマ原料23は、回転体1の回転に応じてカバー状構造体2内部に設けられた膜厚制御機構5へ導入される。
膜厚制御機構5は、所定の空隙を回転体1と当該膜厚制御機構5の間に設けられるものであり、回転体1のエネルギービーム6’が照射される領域における高温プラズマ原料23の膜厚を調整可能な位置に配置される。
この所定の空隙は、回転体1上に塗布された高温プラズマ原料23の所望の膜厚に対応している。よって、回転体1に塗布された液体状の高温プラズマ原料23は、膜厚制御機構5を通過する際に、回転体1上の膜厚が所望の膜厚となるように制御される。
この膜厚制御された回転体1の液体状高温プラズマ原料23は、回転体1の回転とともにカバー状構造体2の開口部15(すなわち、エネルギービーム6’が照射される領域)に輸送される。すなわち、回転体1の回転方向は、図1(a)にて矢印で示すように、回転体1上の液体状高温プラズマ原料23が膜厚制御機構5を通過後、エネルギービーム6’が照射される領域に輸送される方向である。
膜厚制御装置5は、回転体1の上記側面の一部に塗布された液体状高温プラズマ原料23の膜厚を、EUV放射に適した所定の膜厚に成型するものである。
膜厚制御機構5を構成する構造体5aの回転体1と対向する表面と、回転体1との間隙はDに設定される。この間隙Dは、回転体1の側面の一部に塗布された液体状高温プラズマ原料23の膜厚がEUV放射に適した所定の膜厚となるように設定される。すなわち、間隙Dと上記所定の膜厚は等しい。
なお、膜厚制御機構5の位置は、回転体1におけるエネルギービーム6’が照射される位置を含む領域に対して膜厚制御が行われるように、設定される。
また、膜厚制御機構5自体の厚みは、カバー状構造体2の厚みよりも厚くてもよい。この場合、図2(a−1)に破線で示したとおり、膜厚制御機構5は、カバー状構造体2から突出した構造となる。
すなわち、膜厚制御機構5を板状構造体5bとし、回転体1の表面に対して傾斜をなすように設置しても、ブロック状の膜厚制御機構5と同等の機能を奏することが可能である。なお、適宜、板状構造体5bの回転体1の表面と接する側の端面をナイフエッジ状に形成してもよい。
上記構造体5cのチャンネル状の凹部5dは回転体1に対向するように回転体上に配置され、凹部5dの開口5e両側は回転体1の表面に接触しており、該凹部5dの開口両側の辺5fは上記回転体1の円周方向に沿って(すなわち回転体1の半径方向に対して直交するように)配置される。上記構造体5cは、回転体1の側面(平面状表面)の一部に塗布された液体状高温プラズマ原料23の一部を削ぎとるスクレーパーとして機能する。
上記構造体5cは、弾性体5gにより回転体1表面に押し付けられる方向(矢印Aの方向)に付勢されている。よって、回転体1が回転中に矢印B方向に揺れ動いたとしても、膜厚制御機構5は回転体1の動きに追随し、回転体1の側面の一部に塗布された液体状高温プラズマ原料23の膜厚がDになるように動作する。
すなわち、カバー状構造体2の回転体1の側面(平面状表面)と対向する側の表面と、回転体1の側面との間隙がDに設定される。この間隙Dは、回転体1の側面の一部に塗布された液体状高温プラズマ原料23の膜厚がEUV放射に適した所定の膜厚となるように設定される。すなわち、間隙Dと上記所定の膜厚は等しい。
図1に戻り、上記したように、カバー状構造体2は、エネルギービーム6’の通過領域に対応した開口部15を有する。カバー状構造体2の開口部15において露出している回転体1の側面(平面状表面)に塗布されている液体状光源プラズマ原料に対して、エネルギービーム供給装置6からのエネルギービーム6’が照射されることにより、当該プラズマ原料は気化し、EUV放射を発生する。
プリパルスにより原料の密度を低減させることで、この原料へのメインパルス(CO2レーザ)の吸収が改善され、EUV放射強度が増加する。
また、プラズマが比較的低密度となりEUV放射の再吸収が低減するため、EUV発生効率の向上やデブリ発生の低減を図ることができる。
また本実施例では、高温プラズマ原料に照射するエネルギービームとしてレーザを照射しているが、レーザの代わりにイオンビーム、電子ビームを回転体の側面(平面状表面)に塗布されている液体状高温プラズマ原料(スズ)に照射するようにしてもよい。
図4はEUV光軸とエネルギービームの進行方向との関係を説明する図であり、前記図1に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、同図では、図1に示したもに加えて、高温プラズマから発生するデブリを捕捉するホイルトラップ21、放射されるEUVを中間集光点IFに集光させるEUV集光鏡22、露光機30が示されている。
本実施例においては、図4に示すようにEUVの光軸が回転体1の側面の法線方向となるようにEUV集光鏡22(斜入射ミラー)を設置する。そうすると、回転体1の側面の法線方向に設定されるEUVの光軸上に、ホイルトラップ21の中心、EUVの中間集光点(IF)、露光機30が配置される。
このような配置において、レーザ(エネルギービーム6’)は、回転体1表面に対して斜め方向から照射する。すなわち、回転体1によるレーザの反射方向がEUVの光軸と一致しないように、レーザの照射方向を設定する。
仮に、図4に破線で示すようにEUV集光鏡22を配置して、回転体1によるレーザの反射方向をEUVの光軸に一致させると、高温プラズマ生成(すなわち、EUV放射)に寄与しなかったレーザ(エネルギービーム6’)はチャンバ20の後段の露光機30(スキャナー)へ導入されてしまい、露光機30における温度上昇などの不具合が発生する。
また、例えば、前記図12に示されるような従来のドロップレット方式を利用した方式においては、エネルギービームはEUV反射鏡中央部後方よりEUV放射の光軸上に照射される。よって、上記した場合と同様、EUV放射に寄与しないエネルギービームは、後段の露光機(スキャナー)側に導入されてしまう。また、マスク検査用光源の場合、後段のマスク検査用光学系側に導入されてしまう。
上記したように、レーザの照射方向を、回転体によるレーザの反射方向がEUVの光軸と一致しないように設定することにより、上記不具合を回避することができる。
図1に戻り、上記したように、回転体1を包囲するカバー状構造体2はエネルギービーム6’の通過領域に対応した開口部15を有する。そのため、高温プラズマ原料23が塗布された回転体1が回転することにより、塗布された高温プラズマ原料23の一部が上記開口部15からチャンバ20内部に飛散する可能性がある。このような高温プラズマ原料23の飛沫の発散を抑制するために、回転体1の開口部15には飛散防止構造部材9が設けられる。
飛散防止構造部材9は、円盤状の回転体1の端面部(曲面部)に対向するように、カバー状構造体2の開口部15に設けられた板状体であり、回転手段により回転する回転体に作用する遠心力方向と対向し上記回転体を覆うように設けられる。飛散防止構造部材9の回転体1の端面部に対向する面(以下、対向面ともいう)は、例えば、曲面となっている。
このように、飛散防止構造部材9は、回転体1より飛散した飛沫10を捕捉し、その一部を第1の貯留槽4に戻す機能を有する。よって、カバー状構造体2の開口部15に飛散防止構造部材9を設けることにより、高温プラズマ原料23の一部が上記開口部15からチャンバ20内部に飛散することを抑制することができる。なお、飛散防止構造部材9は円盤状の回転体1の端面部(曲面部)に対向するように設けられているので、回転体1の側面に照射されるエネルギービーム6’の進行を妨げない。
図6に、飛散防止構造の別の実施形態を示す。図6において、(a)は飛散防止構造を有するカバー状構造体2の側面(平面状表面)を示し、(b)は(a)におけるD−D断面図である。
図1に示す例では、回転体1を包囲するカバー状構造体2に設けた開口部15は、回転体1の側面(平面状表面)の一部と端面部(曲面部)の一部を露出するように設けられており、飛散防止構造部材9は、回転体1の端面部(曲面部)に対向するように、カバー状構造体2の開口部15に設けている。
図6に示す例では、回転体1を包囲するカバー状構造体2に設ける開口部11を回転体1の一方の側面(平面状表面)の一部のみを露出するような位置に設け、カバー状構造体2の一部が図1に示す飛散防止構造部材9を兼ねるようにしたものである。上記した開口部11により露出する回転体1の一方の側面の一部は、エネルギービーム6’が照射されるとともに、高温プラズマ原料23にエネルギービーム6’が照射されることにより発生するEUVが放射される領域である。すなわち、開口部11は、エネルギービーム6’および発生したEUVの進行を遮らないように設けられる。
なお、開口部11からの液体状高温プラズマ原料23の飛散を更に抑制する場合、開口部11を通過したエネルギービーム6’が照射される領域の近傍で回転体1上に塗布された液体状高温プラズマ原料23を冷却して、当該液体状高温プラズマ原料23を固相にしてもよい。これにより、開口部11からの高温プラズマ原料23のプラズマ空間(チャンバ20内)への飛散を更に抑制することが可能となる。固相状態の高温プラズマ原料23にエネルギービーム6’が照射されEUVが放射すると、回転体1上における上記固相状態の高温プラズマ原料23表面の形状は変形する。しかしながら、回転体1の回転によりこの固相状態の変形領域が第1の貯留槽4を通過する際、当該領域は再び液相状態となり、再度この表面に液体状の高温プラズマ原料23が塗布され、上記表面を再生することができる。
上記した液体状高温プラズマ原料23を固相とするために冷却する手段としては、例えば、開口部11近傍に膜厚制御機構5を配置し、当該膜厚制御機構5に図示を省略した冷却機能を付加すればよい。具体的には、回転体1の回転方向に対して膜厚制御機構5の後ろ側に水冷等による冷却機構や、ヘリウム、アルゴン等の希ガスを高温プラズマ原料に吹き付ける機構を設け、膜厚が制御された液体状高温プラズマ原料23を固相とすることが考えられる。
図1、図6に示す例では、回転体1の一部が液体状の高温プラズマ原料23に進入する際の進入方向は、液体状の高温プラスマ原料の表面(液面)に対してほぼ垂直であるが、これに限るものではない。すなわち、図7に示すように、回転体1を高温プラスマ原料の液面方向(重力方向)に対し傾けて、回転体1の液体状の高温プラズマ原料23の液面に対する入射角が斜め方向となるように構成してもよい。具体的には、高温プラスマ原料23の液面の法線方向に対し、回転体1の回転中心軸3が傾いているように構成することにより、図1、図6に示したものより液体状高温プラズマ原料23の垂れ下がり量を少なくすることができ、回転体1の表面の一部への液体状高温プラズマ原料23の塗布をより確実に行うことができる。このため、回転体1の回転による液体状高温プラズマ原料23の引き上げをより促進させることができる。
上記したように、高温プラズマ原料23は、第1の貯留槽4内に貯留されている液体状の高温プラズマ原料23に回転体1の一部が浸漬することにより、回転体1の表面に塗布され、エネルギービーム6’が照射される領域に輸送される。よって、回転体1表面に対して液体状の高温プラズマ原料23が、なじんでいることが好ましい。すなわち、液体状の高温プラズマ原料23に対する回転体1表面の濡れ性が良好であることが好ましい。
しかしながら、モリブデン等の高融点金属で構成される回転体1と液体状の高温プラズマ原料23とは一般になじみ難い。
このような場合、回転体1の表面にシボ加工を施してもよい。回転体1の表面にシボ加工を施すことにより、回転体1表面の液体状の高温プラズマ原料23に対する濡れ性が向上し、回転体1表面と液体状の高温プラズマ原料23とがなじみやすくなり、より確実に回転体1に液体原料が塗布される。
また、上記シボ加工の代わりに、放電、レーザ照射、イオンビーム照射、電子ビーム照射等により生ずるプラズマにより回転体1の表面の表面改質を行う機構を設けて、回転体1の塗布性を向上させるようにしてもよい。
例えば、回転体1表面に付着している、液体状高温プラズマ材料(錫)の濡れ性を阻害するような物質(例えば酸化物)を放電(スパッタリング)等のプラズマにより除去することにより、回転体1の材料と錫(高温プラズマ原料23)の反応性を高めたり、錫の表面張力を良くしたりすることでき、結果として回転体1は錫に濡れやすくなる。
図8に示すように、カバー状構造体2に設けた開口部11を介して電極33と回転体1表面を対向させる。そして、高電圧パルス電源や高電圧高周波交流などの電源装置34を電極33およびカバー状構造体2に接続する。回転体1は、カバー状構造体2の内部(すなわち、第1の貯留槽4)に貯留されている高温プラズマ原料23を介して電源装置34と電気的に接続される。
電源装置34により電極33と回転体1との間に高電圧を印加することにより、電極33と回転体1との間で放電が発生する。すなわち、回転体1表面を放電に曝すことにより、回転体1の放電が発生した領域表面では、酸化物等が除去され、当該領域に液体状高温プラズマ原料23を良好に塗布することが可能となる。
放電よる回転体1表面の表面改質は、当然ながらエネルギービーム6’が回転体1に照射される前に実施され、放電中に回転体1を回転させることにより、回転体1のエネルギービーム6’が照射され得る領域が全て表面改質される。上記した回転体1のエネルギービーム6’が照射され得る領域は当然ながら円環状の領域となる。
放電による表面処理が終了すると、電極33は、図示を省略した駆動機構によりカバー状構造体2に設けた開口部11から退避して、エネルギービーム6’の回転体1への照射を阻害しない位置に移動する。
ここで、カバー状構造体2における第2の開口部の位置は、回転体1のエネルギービーム6’が照射され得る円環状の領域に対向する位置であって、電極33を配置させることが可能な位置である。
上記したように、回転体1のエネルギービーム6’が照射され得る領域は円環状の領域となる。そこで回転体1の表面に、上記した円環状の領域に対応するように溝部12を形成してもよい。
図9に、回転体の表面に円環状の溝部12を形成した実施形態を示す。図9において、(a)は回転体1を、その回転中心軸3方向から見た図を示し、同図(b)は(a)におけるE−E断面図であり同図(b)ではカバー状構造体2も示されている。
図9(a)(b)に示すように、回転体1の側面(平面状表面)に円環状に溝部12が形成される。溝部12を施すことにより、溝部12に液体状の高温プラズマ原料23が貯留するように塗布されるので、回転体1の回転により確実にエネルギービーム6’が照射され得る領域に液体状の高温プラズマ原料23を搬送することができる。なお、この溝部12に、上記したシボ加工や表面処理を施すことも可能である。
図10は回転体1の側面(平面状表面)を示し、同図は、回転体1の回転中心に対して円環状に離散的な凹部12a(へこみ)を設けた場合を示している。なお、凹部12aに変えて、回転体1の回転中心に対して円環状に離散的な貫通穴を設けてもよい。貫通穴であっても液体状の高温プラズマ原料23は表面張力により貫通孔内に保持されるので、溝等を設けた場合と同様、エネルギービーム6’が照射され得る領域に高温プラズマ材料を搬送することができる。
図1に戻り、回転体1の一部に塗布された液体状の高温プラズマ原料23のうち、上述のエネルギービーム6’が照射されたものは消費される。回転体1の回転により、この回転体1上の高温プラズマ原料23の一部が消費された領域が第1の貯留槽4に還流され、高温プラズマ原料23の一部が消費されている領域に高温プラズマ原料23が補充され、再び回転体1の回転により輸送される。すなわち、エネルギービーム6’が照射される領域に対して、高温プラズマ原料23が循環する。
液体原料循環装置7は、高温プラズマ原料23を貯留する第2の貯留槽7aと、第1の貯留槽4との間で高温プラズマ原料23を循環するための原料流入管路7b、原料流出管路7c、プラズマ材料を循環するための原料駆動部(ポンプ)8から構成される。
第1の貯留槽4には、高温プラズマ原料23を第2の貯留槽7aから導入するための原料流入管路7b、高温プラズマ原料23を第2の貯留槽7aに排出する原料流出管路7cが接続されている。
上記所定の温度としては、例えば高温プラズマ原料23が液体錫である場合、錫が液相状態であることを維持できるような温度である。すなわち、高温プラズマ原料23である錫が融点以上に保持されるように温度制御される。なお、高温プラズマ原料23(液体錫)の過度な温度上昇は第1の貯留槽4や第2の貯留槽7aといった構造体の劣化を促進するので、制御温度は、高温プラズマ原料23(錫)の融点近傍に設定されることが好ましい。
すなわち、液体原料循環装置7は、第2の貯留槽7aに貯留されている高温プラズマ原料23である液体錫を電磁ポンプである原料駆動部8の電磁力により原料流入管路7bを介して第1の貯留槽4に輸送する。第1の貯留槽4に貯留された高温プラズマ原料23の一部は、回転体1の回転により回転体1の表面の一部に薄膜塗布される。塗布された高温プラズマ原料23の一部がエネルギービーム6’であるパルスレーザにより励起され、高温プラズマが生成し、EUV放射が発生する。エネルギービーム6’が照射された領域を含む回転体1に高温プラズマ原料23が塗布された領域は、回転体1の回転により再び第1の貯留槽4に戻り、エネルギービーム6’の照射により高温プラズマ原料23が消失した領域に高温プラズマ原料23が補充される。なお、第1の貯留槽4に貯留されている高温プラズマ原料23は重力および電磁力により原料流出管路7cを介して第2の貯留槽7aに戻り、第2の貯留槽7aで所定の温度になって、再び第1の貯留槽4へと循環する。
従って、液体原料循環装置7において、第2の貯留槽7aの液体状高温プラズマ材料の液面は、第1の貯留槽4の液体状高温プラズマ材料の液面よりも重力方向下方に位置するように第1の貯留槽4と第2の貯留槽7aに配置することが好ましい。
第2の貯留槽7aは、閉空間であるので、第1の貯留槽4から流入する余剰の液体状高温プラズマ原料23を外部に漏出させることなく収容する。
2 カバー状構造体
3 回転中心軸
4 第1の貯留槽
5 膜厚制御機構
5a ブロック状構造体
5b 板状構造体
5c チャンネル状凹部を有する構造体
5d チャンネル状凹部
6 エネルギー供給機構(レーザ照射装置)
6’ エネルギー(レーザ)ビーム
7 液体原料循環装置、
7a 第2の貯留槽
8 原料駆動部(ポンプ)
9 飛散防止構造体
10 飛沫
11 開口部
12 溝部
12a 凹部
13 モータ
13a モータ回転軸
14 メカニカルシール
15 開口部
16 カップリング
20 チャンバ
21 ホイルトラップ
22 EUV集光鏡
23 高温プラズマ原料
30 露光機
33 電極
34 電源装置
Claims (13)
- 円盤状の回転体と、当該回転体の平面側に垂直な回転中心軸を中心として上記回転体を回転させる回転手段と、当該回転体を、ギャップを介して包囲するカバー状の構造体と、上記カバー状構造体の内部に設けられ液体状の高温プラズマ原料を貯留する第1の貯留槽と、上記回転体の一部が第1の貯留槽に貯留される高温プラズマ原料に浸漬していて、上記回転体の回転運動により上記回転体の表面の少なくとも一部に液体状の高温プラズマ原料を塗布する原料供給機構と、上記高温プラズマ原料にエネルギービームを照射するエネルギービーム供給装置を備えた極端紫外光光源装置であって、
上記原料供給機構の上記カバー状構造体の一部には開口部が設けられ、該開口部を介して上記エネルギービームが上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるとともに、該エネルギービームの照射により発生した極端紫外光が該開口部から放出され、
上記カバー状構造体は、上記回転手段により回転する回転体に作用する遠心力方向と対向し上記回転体を覆うように設けられる飛散防止部材を有し、
上記カバー状構造体の内部には、チャンネル状の凹部を備えた構造体からなる膜厚制御機構が設けられ、当該構造体の上記凹部は上記回転体に対向し、該凹部の開口両側の辺は上記回転体の円周方向に沿って配置され、
該構造体の上記回転体と対向する凹部の底面と回転体との間隙は、上記回転体に塗布される液体状の高温プラズマ原料の膜厚が所定の膜厚となるように設定されており、
上記構造体を有する膜厚制御機構は、回転体のエネルギービームが照射される領域における高温プラズマ原料の膜厚を調整可能な位置に配置され、
上記構造体は、弾性体により上記回転体表面に押し付けられる方向に付勢され、上記凹部の両側が回転体表面に接触している
ことを特徴とする極端紫外光光源装置。 - 上記エネルギービームは、上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の一方の表面に対して照射され、
極端紫外光を放射する高温プラズマの発生位置と極端紫外光集光鏡の設置位置もしくは上記高温プラズマの発生位置とマスク検査用光学系とから定まる極端紫外光の光軸は、上記回転体に照射された上記エネルギービームが上記回転体により反射される方向と一致しないように設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記極端紫外光の光軸が、上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の法線方向と一致している
ことを特徴とする請求項2に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記カバー状構造体に設けられた開口部を通過したエネルギービームが、回転体に照射される領域の近傍で、回転体に塗布されている液体状高温プラズマ原料が固体に変化するように、当該液体状高温プラズマ原料を冷却する冷却手段が設けられた
ことを特徴とする請求項1、2または請求項3のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 回転体の回転中心軸が第1の貯留槽に貯留されている液体状高温プラズマ原料の液面の法線方向と直交せず交差している
ことを特徴とする請求項1、2、3または請求項4のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される面に溝部、凹部、もしくは貫通孔が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または請求項5のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域にシボ加工が施されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または請求項6のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域に対して、プラズマによる表面改質を施す機構が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または請求項6のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記円盤状の回転体の回転中心軸に垂直な面の内の少なくとも一方の面であって、かつ、エネルギービームが照射される領域に対向させて配置される電極と、当該電極と回転体間に電圧を印加する電源装置を備える
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または請求項6のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 高温プラズマ原料を貯留する第2の貯留槽と、当該第2の貯留槽と上記第1の貯留槽との間で接続され、当該第2の貯留槽からの高温プラズマ原料が第1の貯留槽に流入する原料流入管路と、上記第2の貯留槽と第1の貯留槽との間で接続され、当該第1の貯留槽からの高温プラズマ原料が第2の貯留槽に流出する原料流出管路と、上記第2の貯留槽の高温プラズマ原料を第1の貯留槽に対して送出する原料駆動部とからなる液体原料循環装置を更に備える
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または請求項9のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 液体原料循環装置における第2の貯留槽は、第1の貯留槽に貯留される液体状高温プラズマ原料の液面より上記第2の貯留槽に貯留される液体状高温プラズマ原料の液面が重力方向下方に位置するように配置されている
ことを特徴とする請求項10に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるエネルギービームがレーザビームである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または請求項11のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。 - 上記回転体の高温プラズマ原料が塗布された表面に照射されるエネルギービームが2つのレーザビームである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または請求項11のいずれか1項に記載の極端紫外光光源装置。
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